伝統板・第二

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賢者の一日一言(R7年5月) - 夕刻版

2025/05/02 (Fri) 04:59:50


このスレッドでは、過去に紹介した次のスレッドから、
日々の言葉の数々を再度紹介してまいります。

(1)伝統板・第二「リーディング(エドガー・ケイシー)35(R5.5)」
   → https://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=8322534

(2)伝統板・第二「佐藤 一斎・一日一言」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7938814
  
(3)伝統板・第二「松下幸之助に学ぶ 指導者の365日」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7687044

(4)伝統板・第二「二宮尊徳・一日一語」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7539379

(5)伝統板・第二「ひかりの一日一言98~ひかりの語録(5月)」
   → https://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=8322354

・・・

賢者の一日一言《1日》

(1)【 5月1日 】 

主を畏れることは知恵の初めです。
しかし、人を恐れることは肉体精神の弱さの印です。

The fear of the Lord is the beginning of wisdom;
but the fear of man is the indication of weakness in the body-mind.

(531-9)

・・・

(2)【 5月1日 】 勇気のみなもと

敬は勇気を生ず。

                      (言後録 八八)334

【訳】

尊敬の念があれば、そこから勇気が湧き出てくる。

  〇吉田松陰は『士規七則』の中で、「士の道は義より大なるはなし。
   義は勇に因(よ)りて行なわれ、勇は義に因りて長ず」と言っている。

・・・

(3)【 5月1日 】 心の底からありがたく手を合わす

お客様が出て行く後ろ姿に、
心底ありがたく手を合わす。
これは幸之助の商いの姿です。

そういうお店には、
人は自然と集まってくるのです。
人は情けの下で住むものです。
人は感性で買い、理論で納得するものです。

心が厚いか薄いか、
深いか浅いか、
強いか弱いか。
それが一切の根幹です。

そこに店の成果が表れるのです。

・・・

(4)【 5月1日 】徳を以て徳に報いる

わが教へは、
徳を以て徳に報(むく)うの道なり。

天地の徳より、
君の徳、
親の徳、
祖先の徳、
其の蒙る処人々みな広大なり。

之に報うに我が徳行を以てするを云ふ。

君恩には忠、
親恩には孝の類、
之を徳行と云ふ。

さてこの徳行を立てんとするには、
先づ己々(ここ)が天禄の分を明らかにして、
之を守るを先とす。
                 (夜舌一二八)


【略解】
 
「徳行を以て徳恩に報いる」
は翁の根本思想ですが、
その徳行こ先立ち天禄の分(おのが徳分)を明確にして、
それを守ることを第一にするところに、
その特質カある。

・・・

(5)ひかりの一日一言《1日》

愛は永遠の生命(せいめい)から放射する生長の力である。

この生長の力の中でのみ万物は生長する。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P31)より

           <感謝合掌 令和7年5月1日 頓首再拝>

賢者の一日一言《2日》 - 伝統

2025/05/03 (Sat) 04:57:05


(1)【 5月2日 】 

あなたが人を許すがごとく、あなたは《高きにおられる方》から許される。

Ye are forgiven from on High, as ye forgive others.

(2409-1)

・・・

(2)【 5月2日 】 寝食を慎む

能く寝食を慎むは孝なり。

                      (言後録 九三)339

【訳】

毎日の食事と睡眠を慎んで健康を保っていくのは孝行である。

  〇『孝経』には「身体髪膚これを父母に受く。
    敢えて希少毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり。
    身を立て道を行ない名を後世に揚(あ)げて、
    以て父母を顕わすは孝の終りなり」とある。

・・・

(3)【 5月2日 】 最善の上に最善を尽くす

ある時、幸之助に報告に行きました。

それなりに自分でも納得のいく成果でしたから、
当然ほめてもらえると思ったのです。

ところが

「木野君、もっと努力する余地はあるな」

と言われました。

幸之助は生き方の信条として、
努力の上に努力を重ね、
それでもなお最善の上にも最善を尽くして、
新たな創意工夫をした人でした。

その一念に生きたとき、
必ず事業は成功するものです。

・・・

(4)【 5月2日 】天禄を守る

人生尊ぶべき物は、天禄を第一とす。
故に武士は天禄の為に、一命を抛(なげう)つなり。

天下の政事も、神儒佛の教も、
其の実、衣食住の三つの事のみ。

黎民(れいみん)飢えず寒(こご)えざるを王道とす。

故に人たる者は、
慎んで天禄を守らずばあるべからず。

固く天禄を守る時は、
困窮艱難の患なし。
          (夜話一二九)


【略解】

天下の政治も宗教も道徳も結局のところ、
衣食住という生活の三原則に帰着する。

・・・

(5)ひかりの一日一言《2日》

光はエーテルの波動であるという。
併しエーテルの波動だけでは光にならない。
 
エーテルが光になるのは、
天の愛と地の愛とが結び合ったときにおいてのみである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P31)より

           <感謝合掌 令和7年5月2日 頓首再拝>

賢者の一日一言《3日》 - 伝統

2025/05/04 (Sun) 02:18:28


(1)【 5月3日 】 

理想を持たない者はさ迷う。
また、その理想が物質的なところに据えられたなら、
それはすぐに疲弊し、衰える。

理想は、霊的なことになければならない!

He that is without an ideal is a wanderer;
and if the ideal is set in material things
it will soon play out and fade.

The ideal must be in spiritual things!

(323-1)

・・・

(2)【 5月3日 】 箴言は心の鍼

箴(しん)は鍼(しん)なり。
心の鍼(はり)なり。

非幾(ひき)纔(わず)かに動けば、
即便(すなわ)ち之(これ)を箴すれば可(か)なり。
増長するに至りては、則ち効を得ること或いは少なし。

余、刺鍼(ししん)を好む。
気体(きたい)稍(やや)清快ならざるに値(あ)えば、
輒(すなわ)ち早く心下(しんか)を刺すこと十数鍼(しん)なれば、
則ち病未だ成らずして潰(かい)す。
因(よ)って此(こ)の理(り)を悟る。

                      (言後録 九一)337

【訳】

箴言(戒めの言葉)は、心に刺す鍼のようなものである。

わずかにでも心に不善のきざしが生じたときには、
箴言の鍼を打ち込めばよい。
不善の心が大きくなってしまってからでは、効能は少ないだろう。

私は鍼を打つのが好きで、気分が少しでもすぐれないことがあると、
すぐに十数本の鍼を眼にの下にに打つ。

すると、病気になる前に癒えてしまう。
このことから、この道理を悟ったのである。

・・・

(3)【 5月3日 】 不況の中にも成功は潜む

如何なる不況の中にも成功が潜んでいるものです。
ただ我々にはどこにあるかを知らないだけです。

幸之助は、内なる志と社会の要請が一致すれば、
そこには不景気も景気もないと確信して、
世界の大恐慌の時も、逆に成長発展をしていったのです。

不景気の後は必ず発展するものであり、
すべては生成発展するという、
宇宙根源の法則を信じていました。

・・・

(4)【 5月3日 】富国の基本

秤(はかり)あれば、
天下の物の軽重は知れざる事なく、
枡(ます)あれば天下の物の数量は知れざる事なし。

故にわが教の大本、
分度を定むる事を知らば、
天下の荒地は、
皆開拓出来たるに同じ。

天下の借財は、
皆済成りたるに同じ。
是れ富国の基本なればなり。
              (夜話八五)


【略解】

「分度を定め、分度を守る」。

これが尊徳翁の教えの一大基本であり、
これが、
荒地開拓、借財返済の一大軌道です。

・・・

(5)ひかりの一日一言《3日》

大地の愛を遠ざかって高く高く地の生気のとどかない距離に上昇せよ。
そこは太陽に対して一層近い距離にあるけれども絶対暗黒である。
そこはまた絶対の寒冷であって地上の温度より華氏五百度も低いのである。
高山に昇れば昇るほど寒いのはそのためである。

しかし天の愛を遮(さえぎ)るな。
地の生気のみでは其処には光も温熱も顕れはしないのだ。
しかし、地の愛も軽んずるな。

天の愛と地の愛と。父の愛と母の愛と。
天の生気と地の生気と両々そろって万物は育成するのだ。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P31、32)より

           <感謝合掌 令和7年5月3日 頓首再拝>

賢者の一日一言《4日》 - 伝統

2025/05/05 (Mon) 04:53:58


(1)【 5月4日 】 

一日三回、
「主よ、あなたは今日、私が何をすることを望まれていますか」
と唱えてから、胸に聴きなさい。

Repeat three times every day, and then listen:
"LORD, WHAT WOULD THOU HAVE ME DO TODAY?"

(3003-1)

・・・

(2)【 5月4日 】 君子と小人の分かれ道

君子(くんし)は自ら慊(けん)し、小人(しょうじん)は則ち自ら欺く。

君子は自ら彊(つと)め、小人は則ち自ら棄(す)つ。

上達(じょうたつ)と下達(かたつ)は、一つの自字(じじ)に落在(らくざい)す。

                      (言後録 九六)342

【訳】

立派な君子は自分の行為に満足しないが、
つまらない小人は自らを偽(いつわ)って自分の行為に満足する。

君子は自ら励み勉めて向上しようとするが、
小人は本心をないがしろにして自暴自棄になる。

向上するか堕落するかは、ただ「自」の一字に落ち着くのである。

・・・

(3)【 5月4日 】 日々新た

東方電気再建の折、

「木野君、

会社は規模の大小やお金のあるなしや人の多少が問題ではない。
最大の危機は経営者が弱気になり絶えざる努力と創造をしないからだ」

と、教えられました。

やはり一念を定めて行動するとき、
周りが勝手に変化を起こしてくれるのです。

環境や規模の大小を気にすることなく、
幸之助は人間の偉大な可能性と希望を見ていたのです。

「日々新た」とは、
このことだと学ばされました。

・・・

(4)【 5月4日 】手堅き身代

翁日く、
千円の資本にて、
千円の商法をなす時は、
他より見て危うき身代と云ふなり。

千円の身代にて、
八百円の商法をする時は、
他より見て小なれど堅き身代と云ふ。

此の堅き身代と云はるる処に、
味はひあり益あるなり。
          (夜話一〇七)


【略解】
 
身代とは、資産運用をさす。
従つて手堅い身代とは、危なげない資産運用といえます。

・・・

(5)ひかりの一日一言《4日》

左(火足<ひだり>)はこれ天の愛、右(水極<みぎ>)はこれ地の愛。

合掌はこれ天地の愛。

合掌して天を指(さ)し、
跪(ひざまむ)いて坐(ざ)を地に順(したが)はしむ。

天地の生命(せいめい)が合掌にありありと生きてくるのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P32)より

           <感謝合掌 令和7年5月4日 頓首再拝>

賢者の一日一言《5日》 - 伝統

2025/05/06 (Tue) 04:07:45


(1)【 5月5日 】 

神を欺くことはできません!
人は蒔いたものを刈り取るのです。
そして、人は常に自分自身に出会っているのです!

God is not mocked!
For what man soweth,
man reapeth; and he constantly meets himself!

(1650-1)

・・・

(2)【 5月5日 】 活学

道は固(もと)より活(い)き、学も亦(また)活く。

儒者の経解(けいかい)に於けるは、釘牢縄縛(ていろうじょうばく)して、
道と学とを并(あわ)せて幾(ほとん)ど死せしむ。

須(すべか)らく其の釘(てい)を抜き、
其の縛(ばく)を解き、蘇回(そかい)するを得(え)しめて可(か)なり。

                      (言後録 一〇二)348

【訳】

道は脈々と息づいており、学問もまた活きている。

ところが、儒者が経書を解釈すると、あたかも堅牢に釘付けしたり、
縄で縛り上げて身動きできなくしてしまう。
これでは道も学問も死んだも同然である。

早くその釘を抜き、その縄をほどいて、生き返らせてやるとよい。

・・・

(3)【 5月5日 】 道は無限にある

「木野君、

人間には自分でも気づかない道が無限にあるんだよ。
それを制限しているのも自分自身なんだ」

と、繰り返し教えられたものです。

松下経営理念に目ざめ、
経営理念に祈って祈って祈り抜いた時、
その道が姿を現してくるのだと信じています。

道は無限にあるということを発見した幸之助の考えこそ、
自信を失った今の指導者に伝えたいものです。

・・・

(4)【 5月5日 】菜根を咬(か)む

翁某の旅舎(はたごや)に宿泊せらる。
床に「人常に菜根を咬(か)み得ば則ち百事倣(なす)すべし」と書ける幅あり。

翁曰く、
菜根何の功能ありて、
然るかと考ふるに、

是は粗(そ)食になれて、
夫れを不足に思はざる時は、
為す事皆(みな)成就すと云ふ事なり。
               (夜話一二六)


【略解】

翁は常に眼前の事象をとらえて教えられました。
今日食生活の乱れが感じられるとき、
「菜根を咬(か)む」の意味を考えねばなりません。

・・・

(5)ひかりの一日一言《5日》

地の愛はこれ横。天の愛はこれ縦。

|―(たてよこ)はこれ十字。
十字はこれ火水(かみ)。

火(か)は縦。水(み)は横。

火水(陰陽の原理)は神にして万物を造りたまう。  

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P32)より

           <感謝合掌 令和7年5月5日 頓首再拝>

賢者の一日一言《6日》 - 伝統

2025/05/07 (Wed) 04:58:37


(1)【 5月6日 】 

具体的な何かに対して善となり、積極的でありなさい。

Rather be good FOR something, and be ACTIVE.

(674-3)

・・・

(2)【 5月6日 】 怒りと欲を抑える

忿熾(いかりさかん)なれば則ち気暴(あら)く、
欲多ければ則ち気耗(もう)す。

忿を懲(こ)らし欲を塞(ふさ)ぐは、
養生(ようじょう)においても亦(また)得(う)。

                      (言後録 九七)343

【訳】

怒りが盛んになれば気が荒々しくなり、
欲が多ければ気が消耗する。

だから、怒りや欲望を抑えるのは、心身の修養である。

・・・

(3)【 5月6日 】 志を持って行動せよ

志とは心が向かうという意味です。

幸之助は、
絶えず世の中の平安や繁栄を創りたいという志を持っていました。

志を立て、
行動することで色々なことを成し遂げていったのです。

人に尽くしてこそ、生きがいが生まれます。

生きがいは、一人では創れないのです。

指導者は世の中の役に立つという志を切に持つことが大切です。

・・・

(4)【 5月6日 】天分の内にて

夫(そ)れ入るを計りて、
天分を定め、音信贈答も、
義理も礼儀も、皆この内にて為すべし。

出来ざれば、皆止むべし。

或いは之を吝嗇(りんしょく)と云ふ者ありとも、
夫れは言う方の誤りなれば、
意とする事勿(なか)れ。

何となればこの外に取る処なく、
入る物なければなり。
           (夜話一ニ八)


【略解】
 
義理も交際も何事も分度内にてという徹底した考えに傾聴せざるを得ません。

・・・

(5)ひかりの一日一言《6日》

万物は陰電子(エレクトロン)と陽電体(プロトン)とより成る。

されど神は陰電子(いんでんし)にあらず 
陽電体(ようでんたい)にあらず、

陰電子(いんでんし)を陰電子(いんでんし)たらしめ、
陽電体(ようでんたい)を陽電体(ようでんたい)たらしめるところの
原理である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P32)より

           <感謝合掌 令和7年5月6日 頓首再拝>

賢者の一日一言《7日》 - 伝統

2025/05/08 (Thu) 04:55:30


(1)【 5月7日 】 

感情の中にある力は、
理想によって支配されない限り、
しばしば躓きの石になります。

And those influences in the emotions,
unless they be governed by an ideal,
often may become as a stumbling-stone.

(1599-1)

・・・

(2)【 5月7日 】 中和を保つ

心に中和を得(う)れば、則ち人情皆順(したが)い、
心に中和を失えば、則ち人情皆乖(そむ)く。

感応(かんおう)の機は我に在り。
故に人我(じんが)一体、情理(じょうり)通透(つうとう)して、
以て政(まつりごと)に従うべし。

                      (言後録 一〇三)349

【訳】

心が平静で偏らず節度を保っていれば、人の感情はみな自分に従ってくるが、
心が中和を失えば、人の感情はみな自分から離れて行く。

人々が感応するきっかけは自身の中にあり、人と我の心が一つになり、
人情と道理が通じて、初めて政治を執(と)ることができるのである。

・・・

(3)【 5月7日 】 マイナスをプラスに

マイナスをプラスにすることが指導者には強く求められます。

幸之助はあらゆるものごとを肯定的に解釈し、
発想の転換をし続けました。
山ほどの不利な条件を有利に転換して困難を切り拓いたのです。

「問題は宝の山だ」と、よく言っていました。

その発想の転換は、
自らの強い意志によ一念によってのみ得られるのです。

・・・

(4)【 5月7日 】安全のお守(おまもり)

高野氏旅(たび)粧(よそおい)なりて暇(いとま)を乞ふ。

翁曰く、
卿(きみ)に安全の守を授けむ。

則ち「飯と汁木綿着物は身を助く、
その余は我をせむるのみなり」の歌なり。

歌拙(つたな)しと手軽視する事勿(なか)れ。
身の安全を願はばこの歌を守るべし。

一朝変ある時にわが身方と成る物は、
飯と汁木綿着物の外になし。
              (夜話一三二)


【略解】
 
無事長久のお守り、
深く味わうべきかな、本立ちてのち道生ず。

・・・

(5)ひかりの一日一言《7日》

相対性原理で有名なアインシュタイン博士は
光線が引力によって引き寄せられて屈(ま)がることを発見した。

引力をエーテルの作用だと言っている学者もあるが、
引力とは結び合う力、愛の力、生命(せいめい)から放射する力である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P32)より

           <感謝合掌 令和7年5月7日 頓首再拝>

賢者の一日一言《8日》 - 伝統

2025/05/09 (Fri) 04:54:10


(1)【 5月8日 】 

もしそれがお金を増やすことだけが目的で、
誠実な奉仕と関係がないものなら、投資先を変えなさい。

もしそこが神ご自身が微笑まれるような投資先であるなら、
そこにこそ投資しなさい!

If they are for increase only, without honest service given,
you'd better change them.

If they are those that God Himself may smile upon,
invest all the more!

(2409-1)

・・・

(2)【 5月8日 】 心の安否を問う

人は皆身の安否を問うを知れども、而(しか)も心の安否を問うことを知らず。
宜しく自ら問うべし。

能(よ)く闇室(あんしつ)を欺かざるや否や、
能く衾影(きんえい)に愧(は)じざるか否や。
能く安穏(あんのん)快楽を得るや否やと。

時時(じじ)是(か)くの如くすれば、心便(すなわ)ち放(はなれ)ず。

                      (言後録 九八)344


【訳】

人は皆、体の安らかであるかどうかを問うことは知っているが、
心が安らかであるかどうかを問うことを知らない。
ぜひとも自らの問うてみるべきである。

「暗いところでも身を慎んで良心を欺くようなことをしていないかどうか。
人の見ていないところでも品行を汚すようなことがないかどうか。
自分の心が安穏で気分よくたのしんでいるかどうか」と。

時々このようにわが身を省みるようにすれば、
心は決して放縦にはならないものである。

・・・

(3)【 5月8日 】 人間には夢を追う権利がある

人間には夢を追う権利があります。
何歳になっても、夢を見続けてほしい。

夢は年齢を越え、境遇を越え、苦境を越えて、
私たちに生きる希望を与えてくれます。

夢は唯一、生きる希望の星なのです。

生きるとは夢の成就であり、
いくつになっても夢を追いかけたのが幸之助でした。

楽土の建設のための五百年計画という壮大な夢があったのです。

・・・

(4)【 5月8日 】遠きを謀る者、近きを謀る者

遠きを謀(はか)る者は富み、
近きを謀る者は貧(ひん)す、

夫れ遠きを謀る者は、
百年の為に松杉の苗を植う、

まして春植て、
秋実(み)のる物に於(おい)てをや、
故に富有なり、

近きを謀る者は、
春植えて秋実法る物をも、
猶(なほ)遠しとして植えず、

只眼前の利に迷(まよ)ふて、
蒔(ま)かずして取り、
植えずして刈取る事のみに眼をつく、
故に貧窮(ひんきゅう)す。
              (夜話四七)

【略解】

この「遠きを謀る者は富み、
近きを謀る者は貧す」は有名な言葉です。

遠大な見通しという先見性と大局観こそが大切であるとの教えです。

・・・

(5)ひかりの一日一言《8日》

地上の植物は引力(愛)の方向に随うとき最も多く生長する。
姿勢の悪い植物はそれだけ生長が悪いのである。
これはあらゆる生物についても同じである。

あなたよ、姿勢を正しくせよ。

それだけあなたは健康になる。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P32)より

           <感謝合掌 令和7年5月8日 頓首再拝>

賢者の一日一言《9日》 - 伝統

2025/05/10 (Sat) 04:33:56


(1)【 5月9日 】 

悲しみの時ですら、喜びを見出しなさい。

苦しみと共にやって来る楽しさを見出しなさい。

Then see the joy, even in sorrow.
See the pleasure that may even come with pain.

(3440-2)

・・・

(2)【 5月9日 】 百年、再生の我れなし

百年再生の我(わ)無し。其(そ)れ曠度(こうど)すべけんや。

                      (言後録 一〇九)355

【訳】

百年後再び生まれてくる自分ではない。
一日一日を空しく過ごしてはならない。

  〇山本有三は、その著「路傍の石」の中で、
   「たった一人しかない自分を、たった一度しかない一生を、
    ほんとうに生かさなかったら、人間、生まれてきた甲斐がないじゃないか」
   と言っている。

・・・

(3)【 5月9日 】 人を信じなければ

人を信じなければ、人は生きていけません。

人を信じなければ世間を狭くします。

人を信じてこそ、すべてが開かれ、
発展の道も出来てくるのです。

幸之助は、三度だまされても、四度目は、

「相手が気の毒がって頼みに来ない」

と、笑っていました。

人を信じることの大切さを、幸之助に教わりました。

・・・

(4)【 5月9日 】道は行いにあり

大道は文字の上次ある物と思ひ、
文字のみを研究(研究)して、
学問と思へるは違(たがえ)り、
文字は道を伝(つた)ふる器械(きかい)にして、
道にはあらず、

然るを書物を読みて道と思ふは過(あやま)ちならずや、
道は書物にあらずして、
行ひにあるなり。
                  (夜話一七四)

【略解】

読書と実践は車の両輪です。
日常の実践なくして真の学問と言うことはできない。

・・・

(5)ひかりの一日一言《9日》

損だと思うな。
損だと思う心が自分を傷つける。
損だと思う心が自分を損させるのである。

損だと思わなければ腹は立たぬ。
宇宙は一体だ。

どこにも損得はないのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P33)より

           <感謝合掌 令和7年5月9日 頓首再拝>

賢者の一日一言《10日》 - 伝統

2025/05/11 (Sun) 04:53:55


(1)【 5月10日 】 

万物は神によって造られたがために、
すべてのハーブ、鉱物、植物の中にある創造的な働き、
その各々の働きは、あなた方が神と呼ぶ力と同じものなのです。

それが表現を求めているのです!

And as all things were made by Him,
that which is the creative influence in every herb, mineral,
vegetable or individual activity IS that same force ye call God,

- and SEEKS expression!

(294-202)

・・・

(2)【 5月10日 】 和と介

寛懐(かんかい)にして俗情に忤(さから)わざるは和なり。
立脚して俗情に堕(お)ちざるは介(かい)なり。

                      (言後録 一一一)357

【訳】

ゆったりとくつろいだ心持で、俗世間の流れに逆らわないのが「和」である。
自分の足場をしっかり定めて、俗世間の流れに巻き込まれないのが「介」である。

・・・

(3)【 5月10日 】 それもまたよしホトトギス

鳴かずんば、殺してしまえホトトギス
(信長)
鳴かずんば、鳴かせてみようホトトギス
(秀吉)
鳴かずんば、鳴くまで待とうホトトギス
(家康)

幸之助は、
「鳴かずんば、それもまたよしホトトギス」
と詠みました。

世の中すべて、ありのまま、
とらわれず、偏らず、こだわらず、
素直に生きる大切さを教えてくれたのです。

・・・

(4)【 5月10日 】諸行無常

諸行無常なる事知らるべし。

(中略)

惜しい、欲しい、憎い、かわゆい、
彼も我れも皆迷なり。

此の如く迷うが故に三界の城といふ堅固な物が出来て人を恨み、
人を妬み、人をそねみ、人に憤(いきどお)り、
種々の悪果を結ぶなり。

之を諸行無常と悟る時は、
十方空となって恨むも、
妬むも、悪(にく)むも、
憤るも馬鹿々々しくなるなり。

是の所に至れば、
自然怨念死霊も退散す。
之を悟りと云ふ。
               (夜話続三八)

【略解】
 
「迷故三界城・悟故十方空」についてのまことに適切な解説です。

・・・

(5)ひかりの一日一言《10日》

言葉が万物を造ったのなら、
言葉が万物を癒すに相違ないのである。

言葉の力を信ぜよ。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P33)より

           <感謝合掌 令和7年5月10日 頓首再拝>

賢者の一日一言《11日》 - 伝統

2025/05/12 (Mon) 04:52:42


(1)【 5月11日 】 

神を知ろうとする者は、神がおられることを信じなければなりません。
そして、何よりも、そのように行動しなければなりません!

They that would know Him must BELIEVE that He is;
and most of all ACT that way!

(1158-9)

・・・

(2)【 5月11日 】 不苟と不愧

不苟(ふこう)の字、以て過を寡(すくな)くすべし。
不愧(ふき)の字、以て咎(きゅう)に遠ざかるべし。

                      (言後録 一一ニ)358

【訳】

事をおろそかにしないという意味の「不苟」の字を心に置いて行なえば、
失敗を少なくできる。

良心に恥じるところがないという意味の「不愧」の字を心に置いて行なえば、
他人から非難されることから遠ざかることができる。

・・・

(3)【 5月11日 】 宇宙の妙なる不思議

月の400倍の直径を持つ太陽が、
月とぴったりと重なる時がきます。

二一世紀で、
最長約六分半の皆既日食が、
南西諸島で起きました。

宇宙の妙なる不思議と言えます。
宇宙の神々しいまでの消灯です。

幸之助は、
宇宙根源の法則を、そこに見出していたのです。

・・・

(4)【 5月11日 】変に備えて

世の中に事なしといへども、
変な気事あたはず、
是れ恐るべきの第一なり。

変ありと云へども、
是れを補ふの道あれば、
変なきが如し。

変ありて是れを補ふ事あたはざれば大変に至る。
古語に三年の貯蓄(たくわえ)なければ、
国にあらず。

(中略)

家も又然り。
         (夜話一三)


【略解】

「備えあれば患(うれ)いなし」に言われるように、
まさかの転変に備えて、日ごろ備蓄の必要ありと力説された。

・・・

(5)ひかりの一日一言《11日》

神を信ぜよ。
生命(せいめい)を信ぜよ。
自分のうちにやどる生命(せいめい)が神であることを信ぜよ。
 
この信念から内に蔵(かく)されている無限力が開発される。

吾が生活は心の生活である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P33)より

           <感謝合掌 令和7年5月11日 頓首再拝>

賢者の一日一言《12日》 - 伝統

2025/05/13 (Tue) 03:49:33


(1)【 5月12日 】 

覚えておきなさい。主は甦られたのです。

見よ、主はいつもあなたと共におられる!

Know - KNOW that He hath risen,
and Lo, He is with thee always!

(254-101)

・・・

(2)【 5月12日 】 君子は善を好み、悪を憎む

人は多く己(おのれ)の好む所を話し、己の悪(にく)む所を話さず。

君子(くんし)は善を好む、故に毎(つね)に人の善を称(しょう)す。
悪を悪む、故に肯(あえ)て人の悪を称せず。

小人(しょうじん)は之に反す。

                      (言後録 一一六)362

【訳】

世間の人はたいてい、善悪にかかわりなく自分の好きな話をして、
自分の嫌う話はしないものである。

一方、君子というのは善を好むから、いつも人善行を褒め称(たた)える。
また悪を嫌うから、人の悪行を褒めたりはしない。

小人はこの反対である。

・・・

(3)【 5月12日 】 社長の一念ですべては決まる

会社を引っ張っていくのは、社長ではありません。
社長の思想であり、魂なのです。
ほとばしる強き一念によってのみ、人は動くものです。

幸之助は、
年頭の経営方針を、
一番重要視していました。
そして、
経営理念をいつも力強く語っていました。

・・・

(4)【 5月12日 】時に応じた変化対応

ここに農家病人等ありて、
耕耘(こううん)手遅れなどの時、
草多き処を先にするは世上の常なれど、

右様の時に限りて、
草少なく至って手易き畑より手入して、
至って草多き処は、最後にすべし。

是尤(もっとも)も大切の事なり。
               (夜話二八)


【略解】
 
農家に病人があり事情があって、
草刈り等が遅れた場合は、
草の多い所は後回しにして草の少ない所から始めよの教えは、
やはり真実の智慧というべきです。

・・・

(5)ひかりの一日一言《12日》

人間が物質であるところの食物(しょくもつ)で
生命(せいめい)を保っている限りは、
生命(せいめい)は物質の化学的作用だと云う暗示観念を間断なく
受けつつあるのである。

だから彼はその観念の作用で結局は死の現象をあらわすのである。
 
人間が食物(しょくもつ)で養われる必要がなくなったとき
彼は生命(せいめい)が物質の化学的作用でないことを断然知る。

彼はその心の自覚の結果として不死をあらわすのである。

この例をわれわれは仙人に見る。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P33)より

           <感謝合掌 令和7年5月12日 頓首再拝>

賢者の一日一言《13日》 - 伝統

2025/05/14 (Wed) 04:44:02


(1)【 5月13日 】 

偶然に入る魂は一人もいない。
これまで求めて来た理想、今なお求めている理想を
達成するために入るのである。

No soul enters by chance,
but that it may fill that it has sought
and does seek as its ideal.

(3051-2)

・・・

(2)【 5月13日 】 知っているかわからないもの

誣(し)う可からざる者は人情にして、
欺(あざむ)くべからざる者は天理なり。

人皆之を知る。
蓋(けだ)し知りて而(しかも)も未だ知らず。

                      (言後録 一一七)363

【訳】

偽ることのできないのは人の心であり、
欺くことのできないのは天の道理である。

人は誰でもこのことを知っている。
しかし、知っているように見えて、
実は本当にわかっているとは言えない。

・・・

(3)【 5月13日 】  共感と感動の経営が最高

「共感は、他者の人格を認めた時生まれ、
 感動は自分の感性が動いた時に生まれる。
 この二つの心が織りなす経営が最高の結果を生むことを、
 忘れないでほしい」

幸之助は、
「共感と感動の経営はすべてを成功に導く」
と言っています。

・・・

(4)【 5月13日 】桃李と楠樫(なんけん)

小にして忍耐せざる者は長じて速かに亡ぶ。
桃李(とうり)是れなり。

小にして忍耐する者は長じて久しく存す。
楠樫(なんけん)是れなり。

是れ忍耐と不忍耐とに由るなり。

人宜(よろ)しく桃李を見て以て戒慎し、
楠樫を見て発憤すべし。
               (語録一一ニ)

【略解】

桃李とはももとすもも、
楠樫とはくすの木とかしの木。

楠樫は風雨に耐え、
寒暑に耐えた結果である。

・・・

(5)ひかりの一日一言《13日》

黙然黙祷は神の前には大いなる言葉である。
心でねがうことはすでに祈りである。
 
自己のねがいを大生命にゆだねよ。
大生命は無限大の力である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P33)より

           <感謝合掌 令和7年5月13日 頓首再拝>

賢者の一日一言《14日》 - 伝統

2025/05/15 (Thu) 04:51:22


(1)【 5月14日 】 

今日、今の人生の諸問題は一時的なものと思い、
またそれを創造的なもの、希望的なもの、
役に立つべきものとして期待するなら、
人生は喜びに満ちた労働者の創造的な歌となる。

If the problems of the experience today, now,
are taken as an expectancy for the unusual
and that which is to be creative and hopeful and helpful,
life becomes rather the creative song of the joyous worker.

(1968-5)

・・・

(2)【 5月14日 】 知と行

知は是れ行(こう)の主宰にして乾道(けんどう)なり。
行は是れ知の流行にして、坤道(こんどう)なり。
合して以て体躯(たいく)を成せば則ち知行なり。
是れ二にして一、一にして二なり。

                      (言後録 一ニ七)373

【訳】

知は行を司どるものであって、天の道である。
行は知から流れ出たものであって、地の道である。

これらが合わさって身体をつくり上げているのであり、
すなわち我々には知と行という二つの働きがあって、
これらは二つで一つであり、一つであるが二つでもある。

・・・

(3)【 5月14日 】 人は感情でモノを買う
 
人は感情で物を買い、
理論で品物を売ります。

コストプライスで、
人の心をつかむことは出来ないのです。

マーケットプライスは、
いつの時代でも、
絶対不変の成功の法則です。

商売とは「心の価値」を売るものです。

・・・

(4)【 5月14日 】利を計る遠近

貧富の本は利を計る遠近に在るのみ。
利を計る遠き者は樹を植え以て其の生長を楽しむ。
利を計ること近き者は穀を種(う)うるをなお遠しと為す。
                          (語録一二五)

【略解】
 
利を計るにも二種類あるようです。
春植えて秋の収穫を待つことさえうとましく思う近欲の人は、
利に見放されるといえよう。

・・・

(5)ひかりの一日一言《14日》

「祈り」で自分の心が調(ととの)うことが第一であって、
自分と大生命とのつながりができたとき、
人間力以上のものが人間の行為を導くのである。

たとえば筮竹(ぜいちく)と算木(さんぎ)とをもって
神啓を受けるとき、形式は一つでも、それを扱う人々の祈りの深さで、
顕われる啓示には、百パーセント神啓であるものと、
ほとんど神啓でないものとが別れるのである。

鍼灸(しんきゅう)療法でも、指圧療法でも、
平田内蔵吉氏の熱鍼快療術でも、
経穴(つぼ・けいけつ)にあたってきくか
経穴(つぼ)を外(はず)れてきかぬかは、
実に微妙な分厘(ぶんりん)の差によって決するのである。

医者の診断も霊感とか直覚とかによって正しく導かれねばならない。
医者こそ最も多く祈らねばならない人たちである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P33、34)より

           <感謝合掌 令和7年5月14日 頓首再拝>

賢者の一日一言《15日》 - 伝統

2025/05/16 (Fri) 03:33:37


(1)【 5月15日 】 

平和は自分自身の内から始まらなければならない。

Peace must begin within self.

(3976-28)

・・・

(2)【 5月15日 】 継続が力となる

虚羸(きょるい)の人は、常に補剤(ほざい)を服す。
俄(にわ)かに其の効を覚えざれども、
而(しか)も久しく服すれば自(おのずか)ら効有り。

此(こ)の学の工夫も亦(また)猶(な)お是(か)くの如し。

                      (言後録 一ニ一)367

【訳】

虚弱な人は、いつも滋養の薬を服用している。
これは服用すればすぐに効果が現われるというものではないが、
長い間飲み続ければ自然と効能が表れるものである。

心を高める学問の工夫もこれと同じで、
努力を絶やさないでいると、必ず効果が表れてくるものである。

 〇宋の黄山谷は「士、三日書を読まざれば則(すなわ)ち
  理義胸中に交わらず、便(すなわ)ち覚ゆ、
  面目憎むべく語言味無きを」と言っている。

・・・

(3)【 5月15日 】 なぜ、成功するのか

なぜ、
王道の経営をやれば成功するのか、
それは、
人間の良心が顔を出すからです。

そして、
人間生命の美しい輝きが、
大きなエネルギーを引き出すからです。

幸之助は、
「皆が豊かに、楽しく、暮らしていくには、
 譲り合いと、辛抱と、奉仕の精神が必要だ」
と、人の道を説いています。

・・・

(4)【 5月15日 】陰徳あれば陽報あり

古人言えるあり、
日く、
陰徳あれば、必ず陽報ありと。

之を力農と勤学とに譬(たと)う。

春夏力を耕耘(こううん)に労するは乃(すなわ)ち是れ
陰徳にして秋収を得るは陽報なり。

夙夜(しゃくや)心を学問に苦しむるは乃ち是れ
陰徳にして禄爵(ろくしゃく)を得るは陽報なり。

                    (語録一三六)


【略解】
 
夙夜とは、
朝早くより夜おそくまで、
という意で、

勉学研究にいそしむならば、
やがて禄位人爵これにともなうと説かれています。

・・・

(5)ひかりの一日一言《15日》

生長の家ではだいたい薬を用いない。
「生命(せいめい)の法則」に順(したが)うとき
病気にならないのが普通であるからである。

しかしもし「生命の法則」を破って病気になったときはどうするか。
祈りを深めてゆくことによってどういう療法をとるべきかについて
大生命からおはからいがあるのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P34)より

           <感謝合掌 令和7年5月15日 頓首再拝>

賢者の一日一言《16日》 - 伝統

2025/05/17 (Sat) 04:51:35


(1)【 5月16日 】 

人との出会いは偶然ではありません。
自分の人生にとって必要であるがゆえに、ほかの人々と出会うのです。

とはいっても、そのような機会が
いつも霊的に活用されているとは限りませんが。

Individuals do not meet by chance.
They ARE necessary in the experiences of others,
though they may not always use their opportunities
in a spiritual way or manner.

(2751-1)

・・・

(2)【 5月16日 】 九思三省

孔子の九思(し)、曽子の三省(せい)、
事有る時は是を以て省察(せいさつ)し、
事無き時は是を以て存養(そんよう)し、
以て静坐(せいざ)の工夫と為(な)す可し。

                      (言後録 一ニ八)374

【訳】

孔子は修養の方法として
「視には明、聴には聡、色には穏、貌(かたち)には恭、
言(ことば)には忠、事には敬、疑には問、忿(いかり)には難、
得る見ては義を思う」

という九思を挙げ、曽子は一日に三度、忠信不習についてわが身を
省みたというが、
我々も何か事あるときはこれらに倣(なら)って反省し観察し、
何もないときは本来の良心を失わないように養い、
それを静坐をする際の工夫とすればよい。

・・・

(3)【 5月16日 】 悪魔が居座っているのです

地団駄踏んで、悔しがる時もあります。
泣いて、怒っても、収まらない時もあります。
心の中に、悪魔が居座っているのです。

そんな時には、
事業を起こした創業の精神に立ち帰り、
経営理念に祈り切っていけば、
自ずから気が静まり、
あるべき経営者の姿が観えてきます。

その時が、チャンスなのです。

・・・

(4)【 5月16日 】恩を忘るる勿れ

事の成否は恩を記(しる)すと恩を忘るるとに係(かか)る。

前恩を記し以て之を報ぜんと欲する者は事を作せば必ず成る。

前恩を忘れて後恩を貪る者は、事を作せば必ず敗る。

故に成ると敗るるとは恩を記すと恩を忘るるとにあるのみ。

                         (語録一四〇)

【略解】

「受けたる恩は石に刻み、施した恩は水に流すべし」
という古訓にある通りである。

・・・

(5)ひかりの一日一言《16日》

チラと頭にひらめいた直覚、よき思いつき
―― こうしたものが世界をどんなに益(えき)していることだろう。

チラと頭に浮かんだ思いつきで、
どんなに多くのよい療法が見つかっていることだろう。

チラと思浮んだ発案こそ大成功、不成功を分つ要素である。
この「チラと」の神啓をいかにして得(う)るかが
われわれの問題である。

病児をどの医者にかからせるかも、
この「チラと」の思いつきで決する。
病児が死ぬか生きるかもこの「チラと」で決する。

甲はある仕事を「チラと」思いつきて一大富豪となる。
乙は儲からない仕事ばかりを「チラと」思いつきて
一生涯貧窮(ひんきゅう)で終わる。

人間の運命はこの「チラと」で決するのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P34、35)より

           <感謝合掌 令和7年5月16日 頓首再拝>

賢者の一日一言《17日》 - 伝統

2025/05/18 (Sun) 04:51:17


(1)【 5月17日 】 

自分が生きたことで地球を良くしようと思うなら、
すべての人は為すべき義務、役割を持つ。

そして、これこそが地上におけるあなたの目的である。

Each with a duty, a function to perform
if the world would be better for thou having lived in it,
and this is thy purpose in the earth.

(3481-2)

・・・

(2)【 5月17日 】敬以て動静を貫く

静を好み動を厭(いと)う、之(これ)を懦(だ)と謂(い)い、
動を好み静を厭う、之を躁(そう)と謂う。

躁は物を鎮(しず)むる能(あた)わず、
懦は事を了(りょう)する能わず。

唯(た)だ敬(けい)以て動静を貫き、
躁ならず懦ならず、然(しか)る後(のち)
能(よ)く物を鎮め事を了す。

                      (言後録 一三一)377

【訳】

静を好んで動を嫌う者、これを臆病者、ものぐさ者といい、
動を好んで静を嫌う者、落ち着きのない者という。

慌て者は物事を鎮静することができないし、
臆病者は物事を成し遂げることができない。

ただ、慎み深く、動にも静にも偏ることなく、
慌てず、怖気(おじけ)づかない者にして初めて
物事を鎮、成就することができるのである。

 〇曽国藩には「冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、
  激せず、繰(さわ)がず、競(きそ)わず、随(したが)わず、
  以て大事を成すべし」 の四耐四不がある。

・・・

(3)【 5月17日 】 指導者の心得

指導者の心得で大事なことは、次の三つです。
一、志を立てる(仕事の意義をつかむ)
二、好きになる(興味が熱意と工夫を生む)
三、自らを知る(自分の力、相手の力、自然の理を知る)

幸之助は、
さらに、とらわれない心、(日々新た)、
人の心をつかむ(心情に訴える)、
そして、
カン、実践体験(利)を大切にしていました。

・・・

(4)【 5月17日 】忠勤を尽して

忠勤ヲ尽シテ至善卜思ハバ忠信二非ズ
忠勤ヲ尽シテ道理卜思ハバ忠信卜謂フ
忠勤ヲ尽シテ報徳卜思ハバ忠信二至ル

    〇

忠勤ヲ尽シテ其ノ弊ヲ知ラザレバ
            忠信二至ラズ
忠勤ヲ尽シテ其ノ弊有ルヲ知レバ
           必ズ忠信二至ル

                 (三才報徳金毛録)

【註】
 
「忠勤ヲ尽シテ報徳卜思ハバ忠信二至ル」
この一行が、
この一連の章句の中心思想です。

・・・

(5)ひかりの一日一言《17日》

生滅(しょうめつ)するものは真の実在ではない。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P35)より

           <感謝合掌 令和7年5月17日 頓首再拝>

賢者の一日一言《18日》 - 伝統

2025/05/19 (Mon) 04:50:08


(1)【 5月18日 】 

あなたと語り合う人々が、
あなたが神と共に歩んでいるという事実に気づくほど、
あなたの光を輝かしめなさい。

Let thy light ever so shine that others
with whom ye speak may take cognizance of the fact
that ye have walked with Him.

(3564-2)

・・・

(2)【 5月18日 】 無字の書を読む

学は自得するを貴ぶ。
人は徒(いたず)らに目を以て字有るの書を読む。
故に字に局(きょく)して、通透(つうとう)するを得ず。

当(まさ)に心を以て字無きの書を読むべし。
乃(すなわ)ち洞(とう)して自得する有らん。

                      (言後録 一三八)384

【訳】

学問は本心において体得することが大事である。
ところが、世の中の人はいたずらに目で文字で書かれた書物を読むだけである。
そのため、文字に囚(とら)われて、その背後にある物事の道理を
見通すことができない。

心眼を開き、文字の書かれていない書、
すなわち実社会の諸々の事象を読み解いて、
自らの修養とするべきなのである。
そうすれば、悟りを得て自らの本心に体得することができるだろう。

  *洞~深い悟り

・・・

(3)【 5月18日 】 松下の実践経営哲学は

松下の実践経営哲学は、次の三つです。
一、まず経営理念を確立すること
二、ことごとく生成発展と考えること
三、正しい人間観を持つこと

幸之助は、さらに、
「共存共栄、ダム経営、
 利益は社会からの報酬、
 そして必ず成功すると考えることだ」

と、どこまでも素直な心を、
経営の基本に置いていました。

・・・

(4)【 5月18日 】汐干狩

 〇 汐干狩思はず濡るるこころ哉
 〇 花のこと今は忘れて紅葉かな
 〇 気にいらぬ風もあらうに柳哉

                (報徳要典)

【略解】
・汐干狩・・・・・・・汐干狩の親子連れの姿を見て思わず涙の意。
・花のこと・・・・・・桜の春をわすれていまは秋の紅葉を楽しむの意。
・気にいらぬ・・・・風の吹くままに逆らわない順応心にいまは学ぽうの意。

・・・

(5)ひかりの一日一言《18日》

罪が真に実在であり、信に実体があるならば
阿弥陀仏でもキリストでも祓戸(はらいど)四柱(はしら)の神でも
これを消滅することは出来ない。

これを消滅することが出来るのは実在ではないからだ。

罪人々々と云うなかれ、皆(み)な神の子だ。
罪人はひとりもいないのである。

けがれたるこの身このまま罪なしと思う心はまた迷いである。
このままで罪なしと思うのは 驕慢(きょうまん)の心である、
けがれたるこの身は本当の自分ではないのだ。

けがれない円満なる本性が自分のうちにあって、
この本性こそ本当の自分であると知るものが
自己の本性を知るものである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P35)より

           <感謝合掌 令和7年5月18日 頓首再拝>

賢者の一日一言《19日》 - 伝統

2025/05/20 (Tue) 04:59:44


(1)【 5月19日 】 

何よりもまず、創造的諸力(である神)が配慮して下さることを知ることです。

Let self first know that there is a care from the Creative Forces.

(1231-1)

・・・

(2)【 5月19日 】 読書の心構え

精神を収斂(しゅうれん)して、以て聖賢の書を読み、
聖賢の書を読みて、以て精神を収斂する。

                      (言後録 一三〇)376

【訳】

心を引き締めて聖人・賢者の書物を読み、
聖人・賢者の書物を読んで心を引き締める。
これは修養のための読書の心構えである。

・・・

(3)【 5月19日 】 金があると思えば、傲慢になる

「金があると思えば、傲慢になり、
 金がないと思うと、卑屈になる。
 金は使うだけあればよい」

こう考えれば、心は豊かになります。

ないと考えるか、あると考えるか。
世の中すべて、
モノの考え方一つで成功するか失敗するかに分かれるものです。

「考えることにはコストがかからない」
と、幸之助はいつも熟慮を重ねていました。

・・・

(4)【 5月19日 】わがものにあらず

元来わが身わが心、
天地のものにして我ものにあらず、

我身と我心、
我ものならざる事をしりはべらば人として不足なし不自由なし。

                            (悟道草案)

【註】
 
本来わが身わが心というものはわがものではない。
天地の借りものゆえ、
いつかお返しすべきものである。

・・・

(5)ひかりの一日一言《19日》

このままで罪なしと自任(じにん)するのは、
このままの自分を本当の自分だと思い違えているのである。
迷いを実在と見、それに執着しているのである。

省(かえり)みて迷いと本性とを区別し、
迷いの相(あらわれ)を否定し尽くし、
円満完全なる自性(じしょう)を肯定しつくしたとき、

五官の眼でこれが自分だと思っていた不完全な相(すがた)が消滅して、
円満完全融通無礙なる自分の本性(ほんせい)が開顕するのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P35、36)より

           <感謝合掌 令和7年5月19日 頓首再拝>

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