伝統板・第二
神社~今月の言葉(4月) - 夕刻版
2024/04/01 (Mon) 15:27:37
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(令和六年四月)】
『中庸』
遠きに行くには
必ず近きよりす
高い目標を実現するためには
できることから一つずつ順を追って
進まなければならない
『中庸』 (ちゅうよう)
儒教の基本的な経書『四書』の一つ。
もともとは中国・戦国時代の思想書『礼記』の一篇であり、
天と人が一体であるという天人合一(てんじんごういつ)を説き、
「中庸とは徳の至れるものなり」とその徳と誠の道とを強調している。
心のありよう、儒学、陽明学が説く心とは何かが書かれている。
中庸とは、極端に偏(かたよ)らず、
常に変わらず調和がとれていることをいう。
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/r0604/
<感謝合掌 令和6年4月1日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(令和六年四月)】 - 伝統
2024/04/02 (Tue) 04:51:15
源(みなもと)清ければ流れ清し
~ 荀子 ~
根本が正しければ、その結果も必ずよいものであります。
上司が正しければ、部下も正しく言動に気をつかうものです。
荀子には「源濁れば流れ濁る」と続きます。
新年度心正しく生活しましょう。
http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k06.html
<感謝合掌 令和6年4月1日 頓首再拝>
【北海道神社庁、4月のことば(令和6年卯月)】 - 伝統
2024/04/02 (Tue) 14:44:11
とこしへに国まもります天地の
神の祭をおろそかにすな
~ 明治天皇御製 ~
明治天皇は、その御一生の間に、
10万首近く教育に植え必要な道をお詠み遊ばされた。
大体は日常の教えであるが、
この御製のように神祭りの道についても、
根本の道を示されている。
神職も数十年の体験を通して、
「天地の神の祭」を、おろそかにしてはならない。
天地の神々のお陰によって、日本の平和も、日本国民の幸福も、
はかられていると、知っている。
それ故、日本全国に奉斎されている神々は、天つ神と国つ神とに
別れて、それぞれの地域の守り神とされている。
一般には氏神という神は、氏族の守護神とされている。
神はそれぞれの土地の守護人とされるので、
別に産土の神ともいわれている。
ここにいう天地の神は、天つ神、国つ神であると共に、
天つ地域、国つ地域を、それぞれ持ち分けて守ります神としても
信仰されている。
広くみれば全国の神々と考えてもよい。
敬神崇祖の道、ここに国体(国柄)の真の姿がある。
(続神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
(https://hokkaidojinjacho.jp/
→ 「今月のことば」令和6年4月<卯月>をクリック)
<感謝合掌 令和6年4月2日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(令和五年四月)】 - 伝統
2024/04/02 (Tue) 22:50:43
木戸孝允
人の巧(こう)を取って我が拙(せつ)を捨て
人の長を取って我が短(たん)を補う
ほかの人の良いところを取り入れ
自分の欠点を補うことが大切である
『吉田松陰宛書翰』
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/r0504/
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/
https://otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba202304.pdf
<感謝合掌 令和6年4月2日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(令和五年四月)】 - 伝統
2024/04/03 (Wed) 04:55:44
春風酔を勧む
~ 白居易(白楽天) ~
春の風は心を豊かにし、花の下ではあまりの美しさに帰る事を忘れ、
ましてや酒樽を前にして酔が勧むのは春風によるものであります。
おだやかな心で日々を過ごしましょう。
http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k05.html#m0504
<感謝合掌 令和6年4月2日 頓首再拝>
【北海道神社庁、4月のことば(令和5年卯月)】 - 伝統
2024/04/03 (Wed) 15:32:18
民のため世のため祈る神わざの
しげき御国はなほぞ栄えむ
~ 度会常良・続後拾遺集 ~
(説明)
国民が安楽に暮らせるよう、又世の中が平和であるようにと祈るのが、
神社の祭りの本旨です。
この祈りの心が一人より二人と多くなり、結集されることは、
国民も社会も、安楽と平和の社会生活を望む声の高まりを示すもので、
神社の祭りの目的もそこにあります。
「神わざ」とは神に奉仕することであり、誠を捧げることです。
祭りが仕え奉ることであり、誠を捧げることであるのと同様です。
国民社会の幸福を祈る祭りが盛んに行われねばならない道理がここにあります。
年中行事がお正月から始まって、十二月に終わり、
一年中同じような祭りが繰り返されるのは、
人は祈りに開けて、祈りに暮れ、終始一貫、誠の道を歩まねばならぬからです。
我が国が古来神事を第一とした理由は
国民・社会の幸福を第一としたものにほかならない。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
(https://hokkaidojinjacho.jp/
→ 「今月のことば」令和5年4月<卯月>をクリック)
<感謝合掌 令和6年4月3日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(令和四年四月)】 - 伝統
2024/04/04 (Thu) 02:08:26
昭和天皇
風さゆる み冬は過ぎて
まちにまちし 八重桜咲く
春となりけり
― 昭和二十七年四月二十八日
サンフランシスコ平和条約発効に際して
主権回復70周年を迎えて
昭和二十七年四月二十八日にサンフランシスコ平和条約が発効されました。
これにより日本と連合国の戦争状態は終了し、領土領海における主権が認められ、
独立を取り戻しました。
この御製は平和条約発効の当日、
宮内庁より発表された昭和天皇の御製五首のうちの一首です。
昭和天皇は後日、
「万世のために太平を開かんと決意し、
四国共同宣言(ポツダム宣言)を受諾して以来、年をけみすること七歳、
米国を始め連合国の好意と国民不屈の努力とによって、
ついにこの喜びの日を迎うることを得ました」と仰せになられました。
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/r0404/
https://otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba202204.pdf
<感謝合掌 令和6年4月3日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(令和四年四月)】 - 伝統
2024/04/04 (Thu) 04:50:21
歳寒(さいかん)の松柏(しょうはく)
~ 論語 ~
節操がかたく、患難に遇っても屈しないことをいいます。
松、柏は万木が枯れてもなお青々としているのに
例えたものであります。
新年度を迎え、志を立てて雄々しく生きたいものです。
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k04.html#m0404)
<感謝合掌 令和6年4月3日 頓首再拝>
【北海道神社庁、4月のことば(令和4年卯月)】 - 伝統
2024/04/04 (Thu) 15:38:27
神は清浄を欲す、
正に従ふを以て清浄となす、
悪に随(したが)ふ以て不浄となす
~ 神道明辨 ~
(説明)
これも伊勢神宮の教学が清浄・正直の二つにあることを
明示したものである。
清浄・正直が伊勢の天照大御神の御心に外ならないとしたのは、
伊勢神宮の祭りが、この二つを理想として実行されて来ていることを
物語ったものに外ならない。
さらに清浄・正直といっても別々のものではない。
正直の言行が、そのまま直ちに清浄になるのだとする。
これに反し、正直でないことは、それがすべて悪だとされる。
人間道徳でいう正直も、その根本は信仰的な深い清浄心に
根源があり、そこから発する。
眼に見えない世界の存在に敬虔(けいけん)な眼を向けるのが、
信仰として肝要である。
(続神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
(https://hokkaidojinjacho.jp/
→ 「今月のことば」令和4年4月<卯月>をクリック)
<感謝合掌 令和6年4月4日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(令和三年四月)】 - 伝統
2024/04/05 (Fri) 04:04:19
後藤新平
人のお世話にならぬよう
人のお世話をするよう
そしてむくいを求めぬよう
後藤新平がロンドンへ洋行した際に見た
ボーイスカウトの訓練に感銘を受け
帰国後の大正十一年に少年団日本連盟を組織し
この「自治三訣(じちさんけつ)」の訓辞を掲げた
後藤新平 (ごとう しんぺい)
医師として勤務していた医学校でその手腕が認めら
れ二十四歳にして学校長兼病院長に就任する。
のちに南満州鉄道初代総裁、内務大臣、外務大臣などの要職を歴任。
二度目の内務大臣就任の際には帝都復興院総裁を兼任し、
関東大震災後の復興に尽力し今日の東京の都市計画の基礎を築いた。
(http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/r0304/ )
https://otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba202104.pdf
<感謝合掌 令和6年4月4日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(令和三年四月)】 - 伝統
2024/04/05 (Fri) 14:15:43
春来(き)たりて 草自(おの)ずから生ず(春来自生)
~ 景徳伝灯録(けいとくでんとうろく) ~
春なれば草木は自然に生えてくる。
物事も同じで、心に余裕を持ちながら真面目にやれば、
いつしか環境も整い、そして時期が来れば
自然にうまくいくものである。
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k03.html)
<感謝合掌 令和6年4月5日 頓首再拝>
【北海道神社庁、4月のことば(令和3年卯月)】 - 伝統
2024/04/06 (Sat) 04:56:37
大神は哀れみ給ひ彼方より
御手を伸ばして迎えましけり
~ 貞明皇后御歌 ~
(説明)
大正天皇の皇后であられた貞明皇后は、大正13年新年歌会始に際し
「新年言志」と題して
「あらたまの年の始に誓ふかな神ながらなる道をふまむ」
と決意を新たになされた。
それ以降御隠れになられるまで、神の道について約30年間、
古事記、日本書紀を通じて、神代のこと、神々のことについて
深い御勉強をせられた。
その神道に関する御歌は数百首に上がっているが、そのうちで、
この御歌は皇室の祖先天照大御神の御恵を信じ、これに任せ切られている
御信仰を示されたものの一つである。
大神(天照大御神)は、私の拙たない心を哀れみ給い、
向うから御手を伸ばして私を迎えて下さる。
私はその御手にとられて、すべてを大御神にお任せ申し上げたいとの、
大御神を信じ切った御心境が詠み上げられている。
信仰とはまさにかくあるべきもので、
その尊い見本をこの御歌のうちに見出すことが出来る。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
(https://hokkaidojinjacho.jp/
→ 「今月のことば」令和3年4月<卯月>をクリック)
<感謝合掌 令和6年4月5日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(令和ニ年四月)】 - 伝統
2024/04/06 (Sat) 12:19:49
福澤諭吉
一家は習慣の学校なり
父母は習慣の教師なり
人間教育の基礎として家庭内での良き習慣が重要である
『家庭叢談(そうだん)』
(http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/r0204/)
https://otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba202004.pdf
<感謝合掌 令和6年4月6日 頓首再拝>
【白山比咩神社 4月のことば(令和2年4月)】 - 伝統
2024/04/07 (Sun) 04:52:20
学は以て已(や)むべからず
~ 荀子 ~
学問というものは、
永久に継続して修めなければならないものであります。
他人との比較よりもあくまで自分との闘いに克つ。
各人の研鑽が大事であります。
http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k02.html
<感謝合掌 令和6年4月6日 頓首再拝>
【北海道神社庁、4月のことば(令和2年卯月)】 - 伝統
2024/04/07 (Sun) 15:09:14
みな人のこころもみがけ千早ぶる
神のかがみのくもる時なく
~ 後醍醐天皇・続後拾遺集 ~
神の鑑の曇る時なきが如く、皆人の心も磨いて、
常に曇りあらすなという意である。
神が清明正直の徳を第一として教えられている事については、
人も常にそうした心を持ち得るように努力しなければならない。
ここに清浄、正直の二徳が神の本来の姿である意が知られる。
すべて人は、本来、生まれたときには
純真な赤子(清き明るき子)であった。
それが環境によって色々な色がついてくる。
この色の中でも変な色は、ふきとり、
本来の姿を見出し得るように磨きを怠ってはならない。
更にいえば鏡は、鑑であり、考え見るものであるから、
神の鏡を見るとは、神の心に照らして反省の念を常に持つことが、
自分の心の汚れを毎日拭い去ることになる。
清浄、正直の二字を心の守り札として生きる生き方が茲にある。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
(https://hokkaidojinjacho.jp/leaflet/#kotoba
→ 「今月のことば」令和2年4月<卯月>をクリック)
<感謝合掌 令和6年4月7日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成三十一年四月)】 - 伝統
2024/04/08 (Mon) 05:00:43
【天皇・皇后両陛下 御結婚六十年記念特別号】
(現上皇陛下)
いにしへの 人も守り来し 日の本の 森の栄を 共に願はむ
~今上陛下御製 平成三年歌会始お題「森」
(現上皇后陛下)
いつの日か 森とはなりて 陵(みささぎ)を 守らむ木木か この武蔵野に
~皇后陛下御歌 平成三年歌会始お題「森」
( http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/h3104/ )
https://otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201904.pdf
<感謝合掌 令和6年4月7日 頓首再拝>
【白山比咩神社 4月のことば(平成31年4月)】 - 伝統
2024/04/08 (Mon) 13:01:44
光庭春風の中に在り
~ 書言故事 ~
(説明)
春風はよく万物の生長を促す。
良師について智徳をみがくことは、
春風の中に坐っているがごとく、
さわやかで気持ちの良いものである。
( http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k31.html#m3104 )
<感謝合掌 令和6年4月8日 頓首再拝>
【北海道神社庁、4月のことば(平成31年卯月)】 - 伝統
2024/04/09 (Tue) 04:59:35
人多き人の中にも人はなし
人になれひと人になせひと
~ 詠人不知・金玉詞林 ~
(説明)
人は神の子として生命を受けている。
人の人たるは神の子としての自覚を持ち、
神の心を心として生きるにある。
人権尊重といい、個性発揮というが、
いずれもそれは本来の力 ――
天賦の(神から頂いた)人権を伸ばすにある。
その謂わば本来の自己、神の子ある使命を
自覚認識するところに、意味を持ってくる。
自らが神の子たるを自覚するだけでなく、
他をしてそれを自覚せしめることによって、
この世は自他ともに神ながらの姿となり得る。
これが「人になれひと、人になせひと」であって、
信仰は自分が救われるだけで満足すべきでなく、
隣人、更には万人を救うという悲願に燃えることによって、
一そう大きな道となり得る。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
(https://hokkaidojinjacho.jp/leaflet/#kotoba
→ 「今月のことば」平成31年4月<卯月>をクリック)
<感謝合掌 令和6年4月8日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成三十年四月)】 - 伝統
2024/04/09 (Tue) 15:20:00
昭和天皇
我が庭の 宮居(みやゐ)に祭(まつ)る
神々に 世の平(たひ)らぎを いのる朝々
― 昭和天皇御製 昭和五十年歌会始お題「祭り」
(神道知識の誘(いざな)ひ)
天皇陛下のお祭り
わが国が始まって以来、歴代天皇の最も大切なお勤めは、
御親(おんみずか)ら世の平らぎをお祈りになる祭祀を執り行われることでした。
そして今日に至るまで、祭りこそが天皇陛下の御位(みくらい)と
不可分のお勤めであると申せましょう。
平素より天皇陛下が、宮中三殿・神嘉殿(しんかでん)あるいは御陵で
ご斎行になっておられる恒例の祭祀は、われわれ国民ひとりひとりにとって、
きわめて大切なお祭りであります。
といいますのも、天皇陛下のお祭りは、決して
天皇陛下の私的な信仰、皇室内の祭祀ではなく、
常に国の発展、国民の幸福、世界の平和をお祈りになられる
広い意味をもったお祭りだからです。
このお祭りを連綿と今日まで行われて来られたのが、歴代天皇です。
私たちの暮らしの背後には、常に天皇陛下のお祭りと祈りとがあります。
こうしたお祭りと祈りがあればこそ、私ども国民の生活が今日のように豊かに、
そして国の発展とがもたされてきたといえましょう。
(http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/h3004/ より転写)
https://otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201804.pdf
<感謝合掌 令和6年4月9日 頓首再拝>
【白山比咩神社 4月のことば(平成30年4月)】 - 伝統
2024/04/10 (Wed) 04:38:03
「これに先(さ)きんじ、これを労(ろう)す」
(先之労之)
~論語(子路第十三)~
(意味)
自ら率先して新しいことに挑戦する勇気をもちましょう。
挑戦には、苦労も責任もつきものですが、
それを担うことが、将来の自分にとっての財産になるものです。
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k30.html#m3004)
<感謝合掌 令和6年4月9日 頓首再拝>
【北海道神社庁、4月のことば(平成30年卯月)】 - 伝統
2024/04/10 (Wed) 15:10:48
わが心清め清めてよく見れば
まことは神も我が心なり
~ 橘弘政・心の百首 ~
(説明)
神とは何ぞやの問に答える道には色々ある。
「自心即神」であるのもその一つである。
卜部兼倶(室町時代の神道家)は「心は神明の舎」であるといった。
神の存在を認識するのは、自分の心に外ならないことをいったものである。
デカルトは「我れ思う故に我れあり」ともいったことの深い道理がここにある。
神のありやなしやの問答は、その人の心が、これを問題にしているのである。
その意味に於いて、心こそは神に通ずる肝心な通路だといえる。
心の奥底にひそむこの霊智を、早く見出し、霊眼の早く開けた人の人生ほど、
幸福にして、幅広いものはない。
心の百首は伊勢豊受大神宮の祠橘(久保倉)弘政が
天明八年(1788)に童家教訓のために詠んだものである。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
(https://hokkaidojinjacho.jp/leaflet/#kotoba
→ 「今月のことば」平成30年4月<卯月>をクリック)
<感謝合掌 令和6年4月10日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成29年4月)】 - 伝統
2024/04/11 (Thu) 04:50:51
倭姫命
慎(つつし)みてな怠(おこた)りそ
(説明)
気持ちを引き締めて、油断しないで下さい。
東夷の討伐に向かう日本武尊(尊は倭姫命の甥王にあたる)に
草薙剣を与える際に添えられたお言葉。
~ 『古語拾遺』 ~
倭姫命 (やまとひめのみこと)
生薨年不明。第十一代垂仁天皇の第四皇女。
第十代崇神天皇の皇女豊鍬入姫命の跡を継ぎ、
天照大神の御杖代として大和国から伊賀・近江・美濃・尾張の諸国を経て
伊勢の国に入り、神託により皇大神宮(伊勢神宮内宮)を創建したとされ、
神宮の別宮である倭姫宮に祀られている。
(http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/h2904 )
( https://otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201704.pdf )
<感謝合掌 令和6年4月10日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十九年 四月)】 - 伝統
2024/04/11 (Thu) 13:18:08
喜怒を色に形(あらわ)さず
~三国志~
(意味)
喜怒哀楽といった感情を抑制して
いつも冷静な態度で対処することを、
人は重要な資質のひとつとして求められる。
心新たに人の和を大切にしましょう。
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k29.html)
<感謝合掌 令和6年4月11日 頓首再拝>
【北海道神社庁、4月のことば(平成29年卯月)】 - 伝統
2024/04/12 (Fri) 04:50:32
人は巧にして偽らんよりは、
拙うしても誠あるに如かず
~ 曽我物語 ~
(説明)
世の中は誤魔化して渡ってはならぬ。
ゴマ化しは必ずばれる。
昔は人生50年といったが、今日では人生70年である。
この長い人生で、一日逃れのゴマ化しで、人生が渡れるであろうか。
神道を志す者に、このようなものがいるとは思われない。
しかし、商売の道に長けている人のうちには、
このような者のいることは否定出来ない。
「巧に偽る」とは、口達者で口で人をダマ化すことである。
それは長くつづく訳がない以上、人生は口は下手でも、
誠の心を持って、つき合う以外ない。
ありのままの姿(言行)で、世を送るのが、
一番人から信用される基だと知っておきたい。
曽我物語は室町時代の作で、曽我兄弟の物語を小説に仕上げたものである。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
(https://hokkaidojinjacho.jp/leaflet/#kotoba
→ 「今月のことば」平成29年4月<卯月>をクリック)
<感謝合掌 令和6年4月11日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成28年4月)】 - 伝統
2024/04/12 (Fri) 15:01:21
豊田佐吉
障子を開けてみよ 外は広いぞ
(説明)
狭い視野で悩むより、
時には広い視点から物事を見てみよう。
広いところは案外近くにある。
豊田佐吉
トヨタグループの創始者。
(http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201604.pdf )
<感謝合掌 令和6年4月12日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十八年 四月)】 - 伝統
2024/04/13 (Sat) 04:48:49
曲(きょく)なれば則(すなわ)ち全(まった)し
~老子~
(意味)
屈するから伸びる。
伸びようとするならば曲がることを恐れてはならない。
むしろ曲がっているからこそ生命をまっとうできるのです。
( http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k28.html )
<感謝合掌 令和6年4月12日 頓首再拝>
【北海道神社庁、4月のことば(平成28年卯月)】 - 伝統
2024/04/13 (Sat) 14:26:04
世の中に人をそだつる心こそ
我をそだつる心なりけり
~ 荒木田守武・世中百首 ~
(説明)
すべての物を生かし、伸ばすことが神道の産霊(むすび)の教えである。
そのためには「俺が、俺が」という「我(が)」があったのでは、
自他共に生成化育を阻害することになる。
共にすべとぉ生かすためには、無私・無我であり、
生かされて生きる道を知るべきである。
その意味で、この和歌は神道の2つの教えを併せて説いたものとして、
俚耳(りじ)に入りやすい調べを持っている。
即ち人を立てるものにして初めて人に立てられ、人を生かすものとして、
初めて自分の生かされるのが、古今の真理である。
人を愛して愛される。
同胞相愛についても、その順序はまず人を愛する所から始めるべきである。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
(https://hokkaidojinjacho.jp/leaflet/#kotoba
→ 「今月のことば」平成28年4月<卯月>をクリック)
・・・
<参考:世中百首>
伊勢神宮の神主だった荒木田守武が一夜の内に詠んだという百の歌です。
すべての歌の中に「世の中」が詠み込まれており、「世中百首」と題されています。
https://blog.goo.ne.jp/swingswang/e/5c9f6543f1b31070f68299ba72626d79
<感謝合掌 令和6年4月13日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成27年4月)】 - 伝統
2024/04/14 (Sun) 04:55:21
手塚治虫
人を信じよ。
しかし、その百倍も自(みずか)らを信じよ。
(説明)
「時によっては信じ切っていた人々に
裏切られることもある。
そんなとき、自分自身が強い楯であり、
味方であることが、絶望を克服できる唯一の道なのだ」
と説く。
(出典『手塚治虫 未来へのことば』
(http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201504.pdf)
<感謝合掌 令和6年4月13日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十七年 四月)】 - 伝統
2024/04/14 (Sun) 15:57:33
一寸の光陰 軽んずべからず
~朱子~
(意味)
少しの時間も無駄にしてはならない。
自分にとって何が大切かを考えて時間を使うように
努力することで、一瞬一瞬が至福の時となり
目標や夢に一歩ずつ近づいていきます。
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k27.html)
<感謝合掌 令和6年4月14日 頓首再拝>
【北海道神社庁、4月のことば(平成27年卯月)】 - 伝統
2024/04/15 (Mon) 05:00:25
花は盛りに
月は隈(くま)なきのみ見るものかは
~ 兼好・徒然草 ~
(説明)
花の満開は人目をひきつけるが、
紅葉はその引き際に紅葉して、その最後を飾っていく。
月は満月が美しいとされるが、
一文字の新月も、三日月も美しさへの前提として鑑賞される。
人生は百点が満点であるが、実際の生活は八十点をよしとする。
また、何でも知っているぞという見せつけをなくすことが美しい。
百点の人は近づきがたい。
八十点の方が愛想があって、近づき親しみやすい、
というのが人生の妙である。
(続神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
(https://hokkaidojinjacho.jp/leaflet/#kotoba
→ 「今月のことば」平成27年4月<卯月>をクリック)
<感謝合掌 令和6年4月14日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成26年4月)】 - 伝統
2024/04/15 (Mon) 19:41:04
最もよく人を幸福にする人が
最もよく幸福になる。
~ 立石一真(たていしかずま) ~
(説明)
”幸”というものは、直接つかめるものではない。
人をしあわせにすることの反応として、
自分が幸せを感じる。
周囲がすべて幸せになっていれば当然、
自分もいつのまにか幸せになっていく。
(出典『ひとすじの道』オムロン株式会社)
( http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201404.pdf )
・・・
<参考Web:立石一真>
オムロン創業者物語(立石一真)
→ https://www.omron.com/jp/ja/about/corporate/history/founder/
<感謝合掌 令和6年4月15日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十六年 四月)】 - 伝統
2024/04/16 (Tue) 04:36:19
温(おん)にして厲(はげ)し
威(い)にして猛(たけ)ならず
恭(うやうや)しくして安(やす)し
~論語~
(意味)
温かみをもってなおけじめをつけ、
威厳はあるが、猛々しいところはなく、
そして非常に恭しい態度で人を寛がせる。
人間かくありたたいという理想を述べている。
( http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k26.html )
<感謝合掌 令和6年4月15日 頓首再拝>
【北海道神社庁、4月のことば(平成26年卯月)】 - 伝統
2024/04/16 (Tue) 14:15:46
たなつもの 百(もも)の木草も天照(あまて)らす
日の大神のめぐみ得てこそ
~ 本居宣長・玉鉾百首 ~
(説明)
「たなつもの」は四根つ物で、田に根を下ろすした作物で五穀のことをいう。
「百の木草」は色々の草や木や大地に生える千草のことである。
そのいづれも、自然の太陽の恵みを受けて、生成化育を全うすることが出来る。
それが、日の神を天照大神とする信仰から、
自然の太陽の恩徳を日の大神(天照大神)にたとえたものに外ならない。
天地の物の生成化育はもとより、私共が健康でをられることも、
太陽の光の下に於いて、初めてその成果が得られる。
自然と人生との関係が、この歌の裏に秘められている。
人間も自然の生命と共に生きるものとして、
こうした信仰に生きる道も見出していきたい。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
(https://hokkaidojinjacho.jp/leaflet/#kotoba
→ 「今月のことば」平成26年4月<卯月>をクリック)
<感謝合掌 令和6年4月16日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成25年4月)】 - 伝統
2024/04/17 (Wed) 04:53:54
佐藤一斎
春風(しゅんぷう)を以って人に接し
秋霜(しゅうそう)を以って自ら粛(つつし)む
(説明)
他人には春風のもつ暖かさで接し、
自分には秋の霜のような冷厳さで反省し、
自分の至らなぬところを知る、
という意味。
(出典『言志四録』)
(http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201304.pdf)
<感謝合掌 令和6年4月16日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十五年 四月)】 - 伝統
2024/04/17 (Wed) 15:09:00
下学上達(かがくじょうたつ)
~ 論語 ~
(説明)
まず手近なところから学びはじめ(下学)、
少しずつむずかしい学問を修めていく(上達)ことをいいます。
いきなりむずかしいことから初めてもなかなかうまくいかない。
簡単なことから一歩一歩階段を登るように上達していくのが、
遠まわりしているようで、実は近道につながる。
<感謝合掌 令和6年4月17日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成24年4月)】 - 伝統
2024/04/18 (Thu) 04:57:54
吉田松陰
至誠にして動かざる者は
未だこれ有らざるなり
(説明)
誠意を尽くして事にあたれば、
どのようなものでも必ず動かすことができる。
物事や人を突き動かす上で「誠」の心が
いかに大切かを説いた言葉。
『吉田松陰名語録』
(http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201204.pdf)
<感謝合掌 令和6年4月17日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十四年 四月)】 - 伝統
2024/04/18 (Thu) 15:24:50
自(みずか)ら見(み)る、
これを明(めい)と謂(い)う
~ 韓非子 ~
(説明)
何事も自分の視点を持ち、自分自身で確かめてしっかりと
考えてこそ本当の姿が把握できる。
そのとき初めて物事を正しく判断して行動に移すことができる。
<感謝合掌 令和6年4月18日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成23年4月)】 - 伝統
2024/04/19 (Fri) 04:56:27
島津忠良
いにしへの 道を聞きても
唱えても わが行いに せずばかひなし
(説明)
昔の貴重な道について聞き、
それを口に出して唱えることができても、
自分自身の行動にすることができなければ、
何の甲斐もないことである。
『島津日新公いろは歌』
(http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201104.pdf)
・・・
<参考>「日新公いろは歌」
→ http://www.shimazu-yoshihiro.com/shimazu/shimazu-irohauta.html
<感謝合掌 令和6年4月18日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十三年 四月)】 - 伝統
2024/04/19 (Fri) 15:20:21
習坎(しゅうかん)は孚(まこと)あり
習坎は孚あり。維(こ)れ心亨(とお)る。
行(ゆ)けば尚(たつと)ばるることあり
~ 易経・坎為水 ~
(説明)
習坎とは、苦しみが繰り返されることであり、
孚は、約束事・信じる心・信念、そして誠心誠意の意味であります。
「維れ心亨る」とは、
この苦しみを脱する時が必ず来ると信じることであります。
苦難と真っすぐに向き合い、耐え続けたならば、
その誠心と信念によって、いかなる艱難辛苦も乗り越えることが出来るでしょう。
<感謝合掌 令和6年4月19日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成22年4月)】 - 伝統
2024/04/20 (Sat) 04:54:04
伊藤 仁斎 (いとう じんさい)
一日は一日より
新たならんことを欲す
(説明)
一日一日は常に新たな気持ちを抱いて過ごしていかなければいけない。
昨日の自分と今日の自分とは同じであるというのでは進歩がない。
『古学先生文集』
-伊藤 仁斎 (いとう じんさい)-
寛永四年 (一六二七) ~ (一七〇五) 江戸前期の儒学者、古義学派の創始者。
京都堀川生まれで鶴屋七衛門の子。
従来学んできた朱子学に疑問を抱き、
論語、孟子の真義をつかんで仁義の実践を求める古義学を首唱した。
著に 『論語古義』 『孟子古義』 『語孟字義』 など。
(http://35635552.at.webry.info/theme/059fc3a80d.html)
<感謝合掌 令和6年4月19日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十ニ年 四月)】 - 伝統
2024/04/20 (Sat) 15:17:22
真(しん)にして静(せい)
~ 論語・雍也篇二章 ~
(説明)
どんなときも寡黙で静かな人こそ、
誠実さがあふれ、奥ゆかしさを示す本来の姿である。
複雑な社会生活の中で、理論的なものの言い方で
議論することは必要なことではあるが、
しかし、意気盛んに大きなことを言う人ほど、いざという時に何もできない。
うわべだけの威勢が、自分の軽薄さをさらけださないよう注意すべきである。
・論語・・・ 十巻二十扁からなり、孔子や孔子の弟子の言説を記したもの。
<感謝合掌 令和6年4月20日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十一年 四月)】 - 伝統
2024/04/21 (Sun) 13:09:00
習ひつつ見てこそ習へ習わずに
善悪(よしあし)いふは愚(おろか)なりけれ
~ 利休・百首談義 ~
(説明
物事を学ぶと云う事はその物事の根源や本質を学ぶと言うことであり、
表面的な事象のみを学んだところで何も得られない。
新しい事を始めるにあたっては、
まずその物事の根源が何処にあるのかを深く考えねばならない。
<感謝合掌 令和6年4月21日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十年 四月)】 - 伝統
2024/04/22 (Mon) 13:24:29
エラン ・ ビタール
~ ベルクソン ~
(説明)
「エラン」とは跳躍、「ビタール」とは生命の意味。
人間には2つのタイプがある。
主として、若者は跳躍躍動する。
老齢者は安穏平静を好む。
春になると草木・小動物など跳躍となる。
例えば蛹が孵化(ふか)して、蝶々となる如し。
人間も自己の幸福は平穏安静な生命とのみ考えず、
人のため世のために躍動する生命で頑張るべきである。
別しても神詣りする方々はかく有りたいものである。
ベルクソン(一八五七~一九四一)・・・フランスの哲学者。
1927年ノーベル文学賞受賞
<感謝合掌 令和6年4月22日 頓首再拝>
【今月の警固神社よりのお言葉】~令和五年 四月 - 伝統
2024/04/23 (Tue) 15:47:05
令和五年 四月
昨日の我に 今日は勝つべし
https://blog.goo.ne.jp/rikuentai/e/c7a6869148c56a4f6481d61d38465304
<感謝合掌 令和6年4月23日 頓首再拝>
【今月の警固神社よりのお言葉】~令和四年 四月 - 伝統
2024/04/24 (Wed) 14:58:52
き歩を積まずば、もって千里に至るなく
小流を積まずば、もって江海を成すなし
http://fukushima-net.com/sites/meigen/3646
<感謝合掌 令和6年4月24日 頓首再拝>
【今月の警固神社よりのお言葉】 - 伝統
2024/04/26 (Fri) 14:33:04
令和三年 四月
万事しだるき事 十に七悪し
物毎手取り早にするものぞ
令和二年 四月
至誠息やむこと無し 息やまざれば久し
久しければ徴しるしあり
平成三十一年 四月
徳は孤ならず
必ず隣有り
<感謝合掌 令和6年4月26日 頓首再拝>