伝統板・第二
大祓(夏越祓(なごしのはらえ))⑤ - 伝統
2022/06/30 (Thu) 05:06:50
6月30日は、水無月晦日祓(夏越祓)です。
この半年間のけがれを祓い、夏以降の疫病除けを祈願する行事。
*メルマガ「大和し」(2022年06月23日)より
一年には5節句があります。
季節の区切りを表す節句とともに、日本の文化も生まれてきました。
1月7日の七草の節句、
3月3日の桃の節句、
5月5日の端午の節句、
7月7日の七夕の節句、
9月9日の菊の節句です。
この5節句によって、景色に色彩が宿ってきます。
雪の降る寒い冬を越え、梅の花が咲いて立春を迎えます。
桜が咲いて桜狩りを行います。
桜吹雪に乗って散ってしまえば、次は新緑の景色になります。
雪解けによって、生き物が動き始め、ホタルの飛ぶ頃がやってきます。
梅雨に入るころ、ホタル狩りの最盛期です。
そして、七夕の節句が近づいてくると、星もきれいに見えるようになります。
地上のホタル狩りが終わると、天空の星空に目が移っていきます。
東の空には夏の大三角形が見えるでしょう。
今年の梅雨明けが早くなりそうです。
そうなると、今年の夏の暑さは相当厳しいものになるでしょう。
暑さは体力を奪うだけでなく、気力も失われがちになります。
厳しい暑さに打ち勝つには、強い精神力が不可欠です。
日本では夏の暑さを乗り越えるために、夏越の祓いを行います。
夏越の祓いは、夏の暑さを乗り切り、
勢いを持続するために行われる伝統的な儀式です。
6月30日の晦日に行われます。
神社には大きな茅の輪がおかれ、その中を八の字にくぐります。
晦日は一年に2回ありますが、
この日には神社に参拝して半年間で身についた穢れを祓います。
穢れは「見えない汚れ」とでも言ったらいいのでしょうか、
日本人の独特の宗教観だと思います。
私たちがこの世の中で生きていくためには、
様々な人やものとの関りが深いものです。
そしてその関りは、よいものもあれば、
相手にとっては良くない関りもあります。
例えば対人関係で言えば、自分では気がついていないのですが、
相手を嫌な気分にさせてしまうこともあります。
また、その逆に、
相手の言動に対して勝手に落ち込んだり怒ったりしてしまいます。
また、自分の命を維持するためには、
他の生き物の命を犠牲にしなければなりません。
どんな小さな生き物にも命が宿っています。
その命を奪うことで、私たちは健康な体を作っています。
つまり、生きていること自体が、穢れそのものです。
その穢れは時に、自分の精神状態や体に影響を与え、体力や気力を奪います。
そこで、一年に一回、精神と肉体をリセットする必要があるのです。
不安や迷い、悩みなど、生きていくうちに溜まってくるものを、
神社の神聖な環境の中でリセットするのです。
夏越の祓いの茅の輪くぐりの時には、口ずさむ和歌があります。
水無月の夏越の祓する人はちとせの命のぶというなり
日本で一番有名な夏越の祓いの神社は、石清水八幡宮です。
京都の裏鬼門に位置する男山に鎮座している神社で、
源氏が信仰した武人であり、八幡宮はここから全国に広がっています。
是非一度は石清水八幡宮の夏越大祓に行かれることをお奨めします。
また、7月1日になると京都では祇園祭が始まります。
八坂神社の疫神社に茅の輪がおかれ、31日には夏越祭が行われます。
こちらも是非一度行かれるといいと思います。
いずれにしても、6月30日は夏越の祓い。
近くの神社でも茅の輪がおかれています。
神社に身を運び、茅の輪くぐりの神事を行ってみてはいかがでしょうか。
夏の暑さの中、勢いをもって乗り越え、
未来を創造していくためには区切りが必要です。
夏越の祓いはその一つであり、
私たちの祖先から続いている生きる知恵のひとつです。
・・・
<参照Web>
(1)本流掲示板「【夏越祓】 (3083)」
→ http://bbs2.sekkaku.net/bbs/?id=sengen&mode=res&log=606
(2)光明掲示板・第一「夏越の大祓い (9549)」
→ http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=1812
(3)谷口雅春先生をお慕いする掲示板 其の弐
「禊祓祝詞講義」 『大祓祝詞の私解』
→ http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=yuyu6&mode=res&log=48
(4)伝統板・第二「夏越祓」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6525486
(5)伝統板・第二「大祓(夏越祓(なごしのはらえ))」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7588918
(6)伝統板・第二「大祓(夏越祓(なごしのはらえ))②」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7879826
(7)伝統板・第二「大祓(夏越祓(なごしのはらえ))③」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7991576
(8)伝統板・第二「大祓(夏越祓(なごしのはらえ))④」
→ https://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=8202352
<感謝合掌 令和4年6月30日 頓首再拝>
本日は大祓。明日はお朔日詣。 - 伝統
2022/06/30 (Thu) 09:35:09
*Web:「笑顔は光を放つ」大熊良樹(2022年06月30日)より抜粋
(1)本日は大祓。
このころは1年で一番、こころも身体も調子を崩しやすい頃です。
神社で大祓を。
(2)明日は「お朔日詣り」です。
『毎月1日と15日』は、日頃、ご自分と家族を守り導いて下さっている
氏神様(地域の守護神社)に参拝する『特別な日』です。
ぜひ『神社参拝をお薦めします‼️
http://ookuma555.blog.jp/archives/2022-06.html
<感謝合掌 令和4年6月30日 頓首再拝>
谷口雅春先生のお歌。 - 伝統
2022/06/30 (Thu) 13:54:37
*Web:(新)愛国本流掲示板(2022年06月30日)より
本日6/30は「大祓式」ですね。半年の最後の日に。浄まりて。
谷口雅春先生のお歌。
「にせものは皆ふき祓へ大空の無きこそもとの姿なりけり」
「にせものは皆ふき祓へ大空の久遠すみきり極楽の世界ここにあり」
http://bbs5.sekkaku.net/bbs/daityouwa/mode=res&log=10190
<感謝合掌 令和4年6月30日 頓首再拝>
茅の輪くぐり - 伝統
2022/06/30 (Thu) 18:15:51
近くの神社での「茅の輪くぐり」
下記和歌を一首ずつ歌い、
茅の輪(ちのわ)を3回8の字を描くようにくぐってまりました。
第一回目 みな月の なごしの祓 する人は
千歳の命 のぶと云うなり
第二回目 思う事 皆つきねとて 麻の葉を
きりにきりても 祓ひつるかな
第三回目 千早振る 神の御前に祓せば
祈れることの 叶わぬはなし
<感謝合掌 令和4年6月30日 頓首再拝>
夏越の祓の日 罪と穢れを祓う日と住吉三神・海神について - 伝統
2022/07/01 (Fri) 12:29:52
*Web:宇宙の兄弟たちへ(2022.06.30)より
毎年、6月と12月の末日は大祓となっていますが、
6月の大祓は夏越の祓とも言われます。
一般に茅の輪くぐりという行事が行われるのも、
この大祓のなごりとされています。
年に二回、罪と穢れとを祓う日を特別に決めて、
みそぎを行うようにしてました。
日本では祓の神様として住吉三神が知られています。
日本神話では伊邪那岐命が黄泉に妻である伊邪那美命を訪ねた時に、
黄泉の穢れを祓うために、水に潜ってみそぎを行いました。
そのみそぎを行った水の表面、中ほど、底の方で
それぞれに神様がお生まれになり、
それが表筒男命(ウワツツノオ)
中筒男命(ナカツツノオ)
底筒男命(ソコツツノオ)という三神で、
この三神が住吉三神とされます。
このとこから住吉三神は航海の神様であるとともに、
祓の神様でもあると言われています。
かつて住吉三神について書いた記事でも紹介しましたが、
この三神というのは、実はオリオンの三つ星を現した神様です。
(住吉大神とワタツミ、塩筒老翁と武内宿禰、そしてオリオン星人
https://www.spacebrothers.jp/2022/01/blog-post_10.html )
オリオンの三つ星が、海に順番に沈んて行く様を、
表筒男命、中筒男命、底筒男命と表現したのでしょう。
そしてオリオンの三つ星は夜空に輝いて、
よく目立つ星だったため、古代の船乗りはこの星を目印にして
航海していたため、航海の神様として祭っていたのだと思います。
さらに、住吉三神が現れるのと同じ時に
綿津見(ワタツミ)の神様も生まれたとされます。
綿津見の神様というのは、海の神様であり、海神のことです。
日本神話では山幸彦と海幸彦の伝承の時にも登場し、
釣り針を無くして困っていた山幸彦を塩筒老翁の助言を受けて、
綿津見大神のもとを訪ね、
そこで山幸彦は綿津見大神の娘の豊玉毘売と結婚します。
そうして二人の間に生まれた子が鵜葺草葺不合命であり、
その子どもが初代の天皇となられる神武天皇になります。
綿津見大神は住吉三神と一緒に生まれてきたとされますが、
これは同神がオリオン方面から来た宇宙魂であることを
示しているのでしょう。
地球には様々な星から知的生命体が
人間として生まれ変わっておりますが、
オリオン方面からも多数の魂が飛来してきています。
その中の宇宙魂が、
海の神様・綿津見大神と言われる存在だったと思います。
ではなぜ海の神様とされたかというと、
古代の沖縄から奄美、そして九州の沿岸沿いや島々を繋ぐように、
海洋貿易で栄えた国がありました。
その国が綿津見国であり、別名を竜宮と言います。
この竜宮の王様の事を綿津見大神と言っていたようです。
それが日本の神話に海神として出てきています。
ですので、沖縄や奄美というのは、
日本の天皇家の先祖とも繋がりの深い関係であったと言えます。
竜宮はかつて沖縄・奄美にあったのであり、
その統治者が代々綿津見と呼ばれていた王でした。
綿津見の血筋から、初代神武天皇も出てこられたという事です。
沖縄の事をかつて琉球と呼んでいましたが、
これは竜宮が変化した呼び名でしょう。
もともとは竜宮と呼ばれており、海神の統べる土地だったのです。
https://www.spacebrothers.jp/2022/06/blog-post_30.html
<感謝合掌 令和4年7月1日 頓首再拝>