伝統板・第二

2517044
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伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/06/22 (Wed) 08:39:36



 今朝よりは、輝子先生の御話です。




    赤軍五十萬を斬る  谷口輝子先生  

     昭和四十九年 「白鳩」誌 八月號


 去年の六月は、夫とともにブラジルへ行つて來た

が、それから一年近くたつた今年の五月には、月初め

には、靑年大會のために三日間伊勢へ行き、月の終り

には、夫の養父母の法要と講習會のために神戸へ行つた。

 伊勢の二日目には、私たち一行は伊勢神宮へ參拜し

た。宇治橋を渡つて、掃き清められた參道を歩いて行

くと、本部理事や幹部の人たちが續々とついて來られた。

 久し振りの私に比べて、雅宣は四日前にも此処へ參

拜に來たと言つてゐた。この春に日本教文社に就職し

た雅宣は、社員旅行で皆と一緒に神宮參拜したのださうである。

                  (つづく)

伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/06/23 (Thu) 08:22:58



 源流様、明窓浄机の御転載有難うございます<m(__)m>。






 輝子先生です。


  伊勢灣颱風の災害の跡始末は特に終はつている筈

だつたが、私が昔來た時とはすつかり樣相が變つてゐ

る感じがした。鬱蒼とした杉木立も淺くなり空が開けて明るくなつてゐた。

 私たちの案内に現れた白衣の神官に導かれて、一同

は内宮に參拜した。祝詞を奏上してしてゐる私たちの

前方に、一人の老婦人が膝まづいて禮拜し、何かブツブツと祈りごとを言つてるやうであつた。

 仰ぎ見る伊勢神宮の御祭神天照皇(すめ)大神は、

天皇家の御祖先であらせられると同時に、我々國民皆

の尊崇の中心であつた。私たちは、深々と頭を垂れてゐた。

 歸路も案内して下さつた神官は、一本の杉の大木の前で立ち止まられた。

「この杉の年輪は八百八十年になつて居ります。杉の

壽命は九百年と言はれて居りますから、この杉は、壽命いっぱい生きてゐるわけでございます」

                  (つづく)

伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/06/24 (Fri) 07:45:38



 参政党、消費税ゼロです!(^^)!。










 輝子先生です。


 私はその杉の長壽に驚いて、つくづくと空高く梢を

見上げてゐた。その杉と同じ大きさの杉が、何本も伊勢灣颱風で倒れたさうである。

あの頃、五十鈴川の中に倒れて沈んだ杉やその他の木

を、生長の家靑年會有志達が、凍える寒中も川の水に

身を浸して、幾日もそれ等の木の引き揚げ作業をして
下さつたことは有名であつた。

私もその話を聞いた時は、感激で涙ぐんだものであつた。

女子靑年たちは、川にははひらなかつたが、山に登つ

て倒れた木々を男子が切ると、それを束ねて山から運

び下ろしたりした。若い人たちは皆、樂しい獻身であ

り奉仕であつた。無報酬の獻身こそ、まことに純粹で美しいものである。

                  (つづく)

伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/06/25 (Sat) 08:16:20



 源流様、「憲法」の明窓浄机御転載有難うございます<m(__)m>。







 輝子先生、です。


 私は宇治橋から五十鈴川を見下ろしてゐた。流れは
豫想よりも淺かつたが、矢張り淸らかであつた。

昔來た時は、私は川邊に降りて行つて、その淸流に手

を浸して喜んだ。何となく淸められる思ひであつた

が、今年は川邊に近づくほどの時間的餘裕がなかつた。

 會場である體育館からホテルまで、三十分ほど走つ

た。その間は、小さい山が群立してゐて、廣い廣い野

には、萌え出したばかりの靑草が滿たされてゐた。人
家は一軒もなく、ただ静かな山だけがつづいてゐた。

「これは、昔の儘の景色じやないのか」

私は心地よがつて呟いた。麻呂様や姫様が、牛車に乗
つて通りかかるのではないかといふ錯覺をおぼえた。

 しかし、車がホテルに近づくにつれて、家々が、而

も、コンクリート建てのものが澤山現れて來て、私の

イメージは害(そこな)はれてしまつた。古代の伊勢から現代の伊勢に飛び込んでしまつた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/06/26 (Sun) 08:06:54



 6月の40度、史上初!(^^)!。北海道も真夏日。








 輝子先生です。


  海邊の崖に添つて建てられた鳥羽ホテルは六階建

てであつた。私たちの車がホテルの玄關に到着した

が、そこは六階であつた。五階以下は崖に添つて海岸に下りてゐた。珍しい建築だと思つた。

 日が暮れて、ベランダから見渡してゐると、入江の

對岸の家々には電燈が輝き、明らかに近代社會に息づいてゐる自分を認識した。

 遠い遠い昔に祀られた伊勢の大神樣、その子孫であ

らせられる天皇樣、その天皇樣を中心として忠義の誠

を尽した古代の人々、中世の人々、近世の人々、私

は、月影を写してゐる鳥羽の海をみはるかしながら、思ひを巡らしてゐた。

                 (つづく)

伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/06/27 (Mon) 08:11:14



 また、新しき1週間が…、良きことのあることを祈ります。










 輝子先生です。


 五月三十日、私は夫に同伴して神戸へ發つた。伊丹
空港からそのまま、谷口家の菩提寺ヘ向かつた。

願成寺に着くと、親戚の人たちは先着してゐて出迎へて下さつた。

 本堂に集まると、四人の僧侶によつて法要は嚴修せ

られた。荘嚴された佛壇を仰ぐと、養父母の法名の書

かれた隣に『南朝武將谷口康重』と記された白木の立て札があつた。

 法要が終ると、四人の僧侶に先導されて、一同はお寺の横の墓地に詣でた。

谷口家一門の墓には、それぞれ美しく花が添へられて

あり、墓地の中ごろにある谷口康重樣の墓の扉は左右

に開かれてあつて、十六菊の御紋章はほの見えてゐた。

康重樣の功績を嘉(よみ)せられて、後醍醐天皇樣から使用を許された菊の御紋章であつた。

「度々拝ましてくれといふ人が來られるので、扉をよく開くので、扉の下がすりへつて來ました」

 と住職は言はれた。

                  (つづく)

伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/06/28 (Tue) 07:31:22



 東京に近づくな予言、があったような気がしましたが、猛暑だったんですか!(^^)!。








 輝子先生です。


 遠い祖先を祀る五輪の塔は、苔むして黒ずんでゐ

た。お墓ごとに讀經して囘られ、一巡して終わると座敷に入りお食事を共にしながら樂しく語り合つた。

 願成寺の若き住職は、單なるお葬式やお法事をする僧侶ではなく、理想に燃えてゐる人であつた。

社會を良くしたい、神戸市をよくしたい念願から、同

志とはかつて、兵庫縣の各所に埋もれてゐる史跡を調

査して、昔からの優れた人たちの行跡を世に現はさうと努力して居られる。

「私たちの會の仕事が非常に發展して來て、この頃は

大したブームを呼んでゐます。観光團のバスが、この寺の前に停まるやうになりました。

今月の二十五日は楠公さんの大祭があります。そりや大變な賑ひとなりますね」

 住職は元氣いっぱいに話し續けられた。自分の住む

土地を愛し、その地の誇りとする古き時代からの勝れ

た人々の功績を世に示し、今の世の人々の善導に資したいとされることを私は喜んだ。

                  (つづく)

伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/06/29 (Wed) 08:03:12



 参政党応援に、貴康先生、本当ですか!(^^)!。











 輝子先生です。


 神戸市民が親しんで言ふ”楠公さん“である楠木正

成公を祀る湊川神社は、長い長い塀に圍まれてゐる。

その塀の横の大道路を横切ると、生長の家の兵庫縣教

化部がある。今年はそれが四階建てに新築される年である。

いよいよの發展を私は限りなく喜ぶ。

 霧雨の音もなく頬にかかるのを感じながら、一同は烏原の水源地の上の墓地に詣でた。

『甘露の法雨』を誦してゐるこの墓地の墓は、夫の父

母や祖父母やその近親者の墓であるが、水源地の向こ

う側の山には、もつと古い谷口家のお墓が澤山ある

と、住職は聞かして下さつた。水源地の橋を渡つて向

ふ側に行くことは、神戸市の許可なくしては行けなかった。私ははるかに望んで合掌した。

                   (つづく)

伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/06/30 (Thu) 07:47:08



 列島は広く、長い(^_-)、私の部屋は今、寒いです(^^♪。










 輝子先生、続きです。


  明る三十一日は、楠公さんの隣接地に建てられた

體育館で講習會であつた。一階は勿論、二階も三階も

入場者で一杯であつた。楠公さんの隣りの體育館で、

天皇を中心とした日本の實相顕現運動をしてゐる生長

の家の講習會が開かれてゐることは、何か一方ならぬ因緣があると思つた。

 この夜、歸京すると、二日間の留守のために、机上

には郵便物が澤山置かれてあつた。その中の一つであ

る『新日本』といふ小型の新聞紙を手に取ると、その

一面の下部に、

「ああ忠臣楠氏の墓」

 と題した漢詩が載つてゐた。”この詩の作者である

生田清範氏は山口県の人で、陸軍中佐、大楠公の墓に

詣でた時の所懐を賦したもの、憂國の情溢るる名篇で、天覧を賜つたと傳へられる”と附記してあった。

                  
                 (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/01 (Fri) 08:02:18



 伝統様の困惑に、管理人様もお忙しくご対応されております!(^^)!。

 私めも、スマホの緊急電話をいじっていたら(*^-^*)、画面がフリーズして困惑しました(^_-)。

 困惑の度合いは違いますが、とかく、AIは厄介なものです。




 そんなAIとは縁のない、仙厓和尚は7月も魅了(^^♪。

 擁彗不除塵 看経不解義 非是狂与愚 必大行大智


 寒山拾得をモチーフに、箒で塵を吐かず、経を読んでも判らず、

 そんな者が、本当に本質を見極める、の意だそうです(^_-)。(写真が不鮮明でごめんなさい)









 輝子先生です。


 その詩は、

 「嗚呼忠臣、楠氏の墓

 攝州の西、湊河の濱

 之を建つる者は誰か、水府公

 之に對して泣く者、幾人か有る

 族を討つの詔は、負(そむ)く可からず

 策を獻じて聴かるる無きも、何ぞ敢て怨みん

 兵庫西に望めば、塵天に漲る

 乘り犯す賊軍五十萬

 わずかに、手兵七百をもつて當る

 血戦意中、死を是願う

 七たび人間に生れて、國賊をほろぼさん

 一語丹誠、清獻足る

 湊川の水は、長(とこしな)えに咽ぶあり

 武庫の山は、獨り尊きを見る

 偏えに悲しむ正氣の寂然として絶ゆるを

 唯憶う、忠魂の凛乎として存するを

 勤王報國、すべて忘れたるが如し

 世道の非なる、誰に向つてか訴えん

 泣かざらんと欲すと雖も、涙のうるおうをいかんせん

 嗚呼、忠臣、楠氏の墓

        (五月二十五日は楠公祭の日)

                  (つづく)

伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/02 (Sat) 08:47:53




 文月お朔日詣り、年後半への最初の日(^_-)、ですか。

 全国で行われているようです(^^♪。











 輝子先生です。


  久し振りに目に触れたこの詩を讀むと、私の胸は迫つて來た。

”ああ忠臣楠氏の墓”といふ文字は、私は小學生の頃

から知つてゐた。その頃の學校の先生は、悲愴な表情

をして楠公父子の櫻井の別れの話をしたり、正行の母

なる正成夫人の立派な精神を教へたり、七度生れて盡
忠報國をと誓つた正成公の忠誠を語つて下さつた。

 七百の手兵をもつて五十萬の賊軍である足利尊氏に

勝つ見込みはなかつたが、正成は命を捨てる覺悟で戰つた。

 敗軍の將である正成の墓は誰が建てたか、長い年月、草むらの中に小さく埋もれてゐた。

後年、水戸黄門光圀公が日本全國を行脚された時、草

に埋もれて訪れる人もゐないその墓を見出して、非常

に残念に思はれ、立派な墓を建てられ、

「嗚呼忠臣楠氏の墓」

 と刻まれた。それよりずつと後年、明治の御代にな

つてから、陸軍中佐の生田清範氏はこの墓に詣でられ、大いに感動して此の名詩を作られた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/04 (Mon) 08:13:42



 朝、大日本神国觀、まず朗々と唱えます(^^♪。

何か、誇らしき気持になります。







 輝子先生です。


 明治天皇の天覧を賜つたことで、この詩は一層有名になつた。

「嗚呼忠臣楠氏の墓」なるこの感動的な賞讃の文字

は、昭和二十年以後に生まれた若者たちは知つてゐる

であらうか。その若者たちの父母が知るに止まつてゐ

るのではなからうか。併し近く催される楠公祭に參拜する神戸付近の若者たちは別である。

 五十萬の賊軍の巻き起こす塵は天に漲り、その中に

七百の寡兵をもつて血戦して果てた楠木正成は、永遠の生命を信じてゐた。

「七度生まれ變つて大君のために盡さん」

 と言つた。『七生報國』といふ熟語が出來、戰後に

建てられた湊川神社には『七生館』と名付けられた會

館があり、そこで生長の家の講習會が開かれた事があつた。

 五十萬の賊軍に七百の盡忠の兵は、昔話だけであらうか。私は現世の日本の姿を思つた。

五十萬の赤旗に七百の日の丸ではなからうか。私は、

明治大帝によつて、日本全國に打ち立てられた日の丸
の旗が、今や數少なくなつたことを悲しむ。

 願成寺の靑年住職が、志を同じうする人たちとはか

つて『兵庫と神戸の會』を結成された。それは小さい一兵庫縣における愛行である。

後醍醐天皇の盡忠の臣であつた谷口康重將軍の墓は、

今は唯少數の人々の參詣を受けるだけであるが、

『ああ忠臣楠氏の墓』なる讃嘆の聲が、一神戸にのみ

響くのではなく、日本國中にみなぎり渡る時、五十萬の賊軍はその姿を消すのではなからうか。

 ああ、いつその日が來るのか、私たちの人類光明化

運動がもつともつと盛んになつた時、日本の實相は顕現され、眞理國家が現れるのである。

                  (おわり)                                                      



 


Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/05 (Tue) 08:31:29


 馬渕先生が、斎庭の稲穂の神勅からひとり語りされています!(^^)!。

https://www.youtube.com/watch?v=Dsgbnd1Grkc





 さて今朝よりは、恵美子先生です。


 
   生きてゐるといふことは  谷口恵美子先生  

     昭和四十九年「白鳩」誌八月號


 細かい小さな鈴蟲の子たちは、霧を吹きかけると大

雨でも降つてきたかのやうに大慌てに走り出まはつて

斜めに立てかけてある木の下の逃げ込んでゆくのです。

何年か前からKさんといふ奥樣が鈴蟲が鳴く頃になり

ますと、ガラスの金魚鉢に入れた鈴蟲を持つて來て下

さつて夏から秋にかけて涼しい鳴き声をたのしませてくれるのでした。

そして短い鈴蟲の一生が終る頃になりますと取りに來られるといふ事が續いてゐました。

ところが二年前にその方の御主人が轉勤されて名古屋の方へゆかれました。

遠くなられましたし御面倒をかけては申しわけないと

思つて、冬の越し方を教はつて今年はうちで孵化させることにしたのでした。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/06 (Wed) 08:36:25



 須田VS武田談、面白かった(^^♪。







 恵美子先生です。


 海棠の花が美しい桃色に咲き始めた頃、その方から

久し振りにお便りをいただいたが、それには神誌擴大

とご講演会のお誘ひの愛行をつづけてゐられる御報告

と共に、六月に入つたら木を入れて霧を吹き、餌も少し入れてください。と書きそへてありました。

暖かいお臺所に置いたことゆゑ、六月にならないうち

に孵化するかもしれないといふ思ひが強く五月の下旬

に木を立てかけ片隅にかつをぶしの粉を小さな瓶のフタに入れて置きました。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/07 (Thu) 08:25:23



 ボヨ~ン党ですって、・・・!(^^)!。

 妙に説得力ありますけれども(^_-)。













 恵美子先生です。


 花菖蒲の蕾が出揃つて今にも咲きさうな或る日、い

つものやうに蓋を取つて霧を吹きますと、今迄なんの

反應も感じられなかつた土の表面に何か動く氣配がするのです。

臺所の隅から明るいガラス戸の方へ持ち出してよく見

ますと、小さな小さな鈴蟲の子が孵化してゐるのです。

余りにも小さくて私の眼には見えないので、擴大鏡を

持つてきて見ますと、ゴマ粒よりも小さな鈴蟲が、身

長の倍以上も長い白いしなやかなおひげを悠々と動か

しながら置いてある木の下の暗いとこや細かい石の影にじつとしてゐるのです。

白い弱々しいのは生まれたてなのでせうか、とても鈴

蟲とは思はれません。黒くなつたのは輕々とおひげをふつてすつかり一人前氣取りです。

こんなに小さいのにこれからひとりで大きくなつてゆ

くのかと思ふと無精にいじらしくなつてくるのです。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/08 (Fri) 08:13:33



 閑話休題(?_?)。


 恵美子先生へ。


 戰前のわが家の庭には秋の夜はリーンリーンと鈴蟲

の合唱が響いてゐたものですが、進駐軍が上陸してD

DTを撒いたためかすつかり絶滅してしまひました。

あの頃に還したいと思ふものの、こんな小さなつまむ

こともできない弱さうな蟲を放してしまつたら本當に

生きてゆけるのかしらと思ふと心配で放す事もできま

せん。せめてガラス鉢の中にみどりの枝を入れて住み

心地よくさせて茄子や胡瓜やかつをぶしやパンをあげて今年も育てようと思ふのです。

 自然界にはさまざまな動植物がゐて、いづれも違つ

た形をし違つた殖え方をしてゐるといふことの不思議さをいつも感じるのです。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/09 (Sat) 08:38:06



 安倍晋三元首相の死去に深く哀悼の意を表します。

皆、民主主義を揺るがす、と言っていますが、却って、

その弊害が起した事件のような気がしています(?_?)。

 残念至極です。自民党が覚醒してくれたらいいですね。


 ところで、NETで清超先生を見ると、息子さんの写

真や動画が出て来るので、おかしな現象ですね(^_-)。

 晩年の清超先生と恵美子先生の写真でも、おふたりの

写りの違い(年齢的な)に吃驚致しました。






 恵美子先生です。


 此の頃は、明け方四時半ごろにカァーカァーと啼く烏の聲に目を覚まされるやうになりました。

野鳥のための餌場もときどき鳥が現れるやうになりました。

先日植木屋さんが葉刈りに來ているとき、余りに烏が

うるさく啼くので戸を開けてみましたら、小柄な植木

屋のおじいさんが高い檜の木に上つて枯れ枝を拂つて

ゐるのでした。その周りを一羽の烏がうるさく啼きた

てて飛びまはり、直ぐ隣の檜の木の枝に止まつては太

いくちばしで小枝を荒々しく突つついて大變氣が立つてゐるやうに見えるのです。

                  (つづく)


 

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/11 (Mon) 08:10:19



 自民大勝、さて、これからですね(^_-)、参政党もやりました(^^♪。さて、これからです。







 恵美子先生です。


 若しつつかれたら植木屋さんが危ないと氣を揉みましたが、どうやら無事に降りて来ました。

おじいさんの話では少し向うの欅の大木の枝に烏が巢

を作つてゐるといふことです。見に行くと、五年ほど

前に一度巢を作って二羽の雛をそだてた同じ木の、以

前よりも高い枝に細い枯れ枝を集めてほぼ巢は完成してゐるかのやうでした。

 地上しか歩かないと安心してゐた人間が、自分たち

の巢と同じ高さまで上がつて來られるといふことに巢

の危険を感じて、きつと我慢ができなくなつたのでせう。

人間がその高い枝先から自分たちの巢に飛び移ることができるかもしれないと思つたのかも知れません。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/12 (Tue) 07:49:00

 

 コスモス様がお悲しみ、青山繁晴氏の語るところは、

事実は小説より奇、か!(^^)!、


 トランプさん、來るか!(^^)!。









 恵美子先生です。


 子育てに一所懸命なのは鳥ばかりではなくて、とき

どきうちの周りをうろついてゐる三毛猫が、ボイラー

室の下の換氣窓から入つて來ることがありますが、その日は出ようとしないのでつまみ出しました。

すると今度は臺所の入り口に入つたままニャーニャ―と啼いて立ち去ろうとしないのです。

いつもと樣子が違ふので可笑しいと思つてゐました

ら、玉葱やじゃが芋を入れてある傍の隅の木箱の中

に、いつ飛び込んだのか小さな子猫が二匹入つてゐるのを見つけました。

未だ目も見えない掌に乘るほどの小さい子猫でした。

どこが住み心地が好いか探しまはつて連れて來たやう

ですが、こんなところに住みつかれても迷惑ですの

で、庭の掃除道具を置いてある納屋へ連れ出しました。

そこに落ち着いたらしく、半月ほどしてみた時はもう走り廻つて可愛い子猫になつてゐました。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/13 (Wed) 07:47:03



元首相の御立派なお姿を下総の野人様が御紹介されています。

 本当に感動的なお姿です。


 このシーンも涙なしでは見れませんでした(*^-^*)。

https://www.youtube.com/watch?v=osYJBqC6hTU


 源流様、輝子先生のご転載、有難うございます。









 恵美子先生です。


 烏や猫が、どうしたら子供たちを安全に立派に育て

られるか心を配つてゐるのを見ますと、自然の本能だ

からとだけ言つて見過ごす氣にならず、その親の眞剣
さに何とも言へないいじらしいものを感じるのです。

このやうなことがあつて數日たちました。今國会に於

ていよいよ優生保護法が制定されて、年間何百萬人と

いふ赤ちやんの生命が今迄殺され續けて來た悲劇を減

少させられるといふ希望の日に、醫師會の反對が余り
に強く遂に廃案となつてしまつたことを知りました。

今度こそといふ人命尊重の願ひが再び遠退いてしまつ

たことに、澤山の署名運動を續けた多くの人たちと共に肩を落としたのでした。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/14 (Thu) 08:17:59



 内地の人には申し訳ないような冷涼な毎日です(^_-)。









 恵美子先生です。


 けれどもこれからも物言はぬ小さな生命を救ふため

に私達は努力していかなければならないと思ふのです。

そのためには日本の女性がもつとわが子の生命を大切

にする心が目覺めるやうに、私たちの白鳩會の運動を擴大してゆかなければなりません。

 自分が食べなくても、親雀はひつきりなしに子雀に

餌を運び、烏はわが子を無事に育てるために神經を使

つて巢を守らうとし、親猫は最も良い場所を探して子

猫を運んで歩くといふ姿を見るたびに、人間の子ども

はもつと人間の親自身が眞剣になつて守り育ててゆくべきことを感じるのです。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/15 (Fri) 07:49:14




 コスモス様、大奮闘、大いに参考になります!(^^)!。







 恵美子先生、です。


 菊田昇醫師が「七ヶ月児の中絶を救はう」と先日も

毎日新聞に投書してゐられました。今の法律では八ヶ

月以上になつた胎児は中絶はしていけないことになつ

てゐて、昨年の日本母性保護醫師協會の報告によりま

すと妊娠中期中絶數の十八%が七ヶ月児だといふことです。

七ヶ月児の體重は一キロ強で淺い呼吸をしながら生れ

て來て、この世で育ててゆく可能性が充分あるといひます。

このやうな可愛い赤ん坊を殺してゐるといふことは人間として最も罪深い事だと思ふのです。

 菊田醫師は「法律が近代醫學の進歩に著しく立ち遅

れて、しかも、それが社會にはなはだしい不幸をもた

らしてゐる現實を直視するにつけても、せめて七ヶ月
児の中絶を防ぎたい」と要請されてゐるのです。

 
                   (つづく)               

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/16 (Sat) 08:09:48



 安倍元首相、シンクタンク創立計画!(^^)!。








 恵美子先生です。この御話終わりです。


 七ヶ月児でも六ヶ月児でも五ヶ月児でも、この世に

生まれてこようとしてゐる子どもたちの生命の尊さは

同じことだと思ひます。法律は人の生命を守るために

あるのではないでせうか。簡單な理由によつて子ども

たちの生命をちぢめる法律が許される今、女性の心の

中から母なる優しい心が、動物や鳥にも劣る恥づかし

いやうな形で失はれてゆくことは何といふ悲しいことでせう。

生きてゐるといふことは尊いことで人間にはわからな

い使命があると思ふのです。生と死は神樣のみが知つていらつしゃることなのでせう。

                  (おわり)                            

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/17 (Sun) 08:33:48



 さて、今朝よりは、清超先生です。



    貧困は敵ではない  谷口清超先生

     昭和四十八年「生長乃家」誌 六月號


     豊かな時代が來た


 最近は非常に物資の豊かな時代となつた。欲しいものは、殆ど何でもある。

ただし、金を支拂なければならないのが、玉にキズだといふ人もゐる。

けれどもそのため人間の道徳性がどれだけ向上したか

といふと、殆どの進歩も見られないといふのが事實であらう。

それどころか、豊かさが増すにつれて、凶惡犯や知能犯が殖へて來つつあると言へぬこともない。

 これまさに物資の豊かさが人間の徳性を高めあげるものではないといふ證據である。

マルクス主義唯物論によると、物が豊かに生産されそ

の配分が公平化されると、「理想世界」が建設されて

くるといふが、そんなことは少しも證明されてはゐな

い。それどころか、ある種の「貧しさ」の中で、人間は鍛えられて行くといふ皮肉な實例もある。

                   (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/18 (Mon) 08:04:48


<釈迦牟尼仏が現われて、二千六百幾十年、
キリストが生まれて約二千年、

その間に釈迦の弟子である坊さんや、あるいは

キリストの弟子であるところの牧師や宣教師達が、
一所懸命に道お説いて来たけれども、

少しも人類がよくならなかったのは

何故であるかというと、彼らの祈りが間違っていたからです。

キリスト教では人間は『罪の子』だと宣言し、

仏教では〈罪悪深重の凡夫〉であると宣言して、
『悪』を言葉の力で祈り顕わしておったのです。

其処で我々は、祈りを変えなければない。
皆な”神の子”で素晴らしのである。

と云う事を命の底深く宣言して、
その命の実相を拝むのです。

これが本当の正しい祈りなのです。

人間の実相は神の子であって本来完全である。

と真理を宣言して、初めて人類が良くなるわけであります。>


 がんこ親爺様の御投稿より(源流様御転載)










 清超先生です。


 たしかに戰爭や貧困などはない方がよいし、そこか

らは屢ゝ大きな罪惡も生ずる。けれども、一面戰時中

の貧しさは、人々をかなり鍛えてくれたものであつた。

あの頃はいもの莖もたべたし、野草もいなごもたべ

た。白い米のめしでも見ようものなら。歡喜の涙を流して喜んで三拜九拜したものだ。

ガスの炎も有難い貴重品であつたし、第一、薪炭も乏しく、とても有難かつた。

ところが今はどうであらう。米のめしは有り余るくら

いあつて、生産制限でもしやうといふ。めしをたべる

と太るからいやだなどといつて、野菜と肉ばかりを食ふ女もゐる。ガスなんか幾らでも使へる。

薪や炭などになるとほとんど見向きもしない。それで

ゐてやれ物價が高いとか、ストライキをし、澤山ある

立派な國鉄車兩を自らの手で制限して、ノロノロに運轉をやる始末である。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/19 (Tue) 07:16:37



 源流様、恵美子先生の御話御転載有難うございます<m(__)m>。





 清超先生、続きです。
 

かうなつてくると、人間の心や徳性は一向に向上してはゐないことが明瞭である。

物の豊かさは、人間の知識技術の向上やエネルギー消

費の大きさを示しはするが、人間の「魂」の高さを示すバロメーターではない。

そこでこのやうな時代になると、當然自發的に原始生

活に返り、物の貧しい環境の中で、きびしい自己訓練

の生活を送り、何か忘れさられた”生活の生の悦

び”のやうなものを恢復しようとする人達があらはれてくる。

あるひは又キビシイスポーツで自己を鍛えたり、宗教

的修行の道場で獻勞をし、作業し、坐り、瞑想して魂の向上をはからうとするやうにもなる。

何故なら、それをやらなければ人間がダメになるから

であつて、是非ともそうしなければならないといふ内

部要請がわく。さもないと、まるで溫室咲きの花のや

うに、見た目にはきれいだが、中身の弱々しく使ひ物

にならぬ「溫室人間」が出來上がり、やがて蟲がつ

き、種ぎれとなり、より新鮮な、荒々しい”原始

人”にとつて代られるといふやうな恐るべき時代が訪れる。

このやうな危機を是非さけねばならぬといふことを、人類の有識者たちは眞剣に考慮するのである。

                  (つづく)
 

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/20 (Wed) 08:15:39



 元首相の饒舌、虚しいですね、コスモス様!(^^)!。







 清超先生です。


  自己訓練


 しかし乍ら吾々は何も貧しい事を美徳であるなどと

言つているのではない。環境が困難できびしくさへ

あれば、人間が心的に亦靈的に成長するものであれ

ば、およそ政治などといふものは、”惡”そのものだ。

社会福祉政策などは人間をダラクさせる陰謀だといふことになる。

よく地方の都市に行くと、大きすぎるデラックスな縣

庁や市廰がデンと立ちはだかつて威張り反つてゐる

が、これこそ”惡魔の殿堂”だ。家でも道路でも、惡
ければ惡いほどよいといふことになる。

食糧も困難で飢ゑ死にしさうなのがよいのだといふことになる・・・・・。

 だがさうは言ひ切れないのである。何故なら、もし

それが本當なら、人間は「惡くなるために働いてゐ

る」やうなものだからである。更にその上、富や貧困

などといふ物的環境に、人間の魂を左右する力がある

と認めるのは、物が心の主人公であると主張する唯物論に加擔する結果になる。

マルクス主義の裏返しの唯物論が眞理かといふと、決

してさうではない。プラスの富も、マイナスの富もそ

れ自身は決して人間の主人公ではあり得ないのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/21 (Thu) 07:35:56



<「八月の祈り」

 (次の如く祈る。誠実に熱心に数回繰り返して)

 神よ、あなたの無限の愛をわれに流れ入らしめ

 給いて、其の光愈々輝きを増して全地上を蔽い

 てすべての人類に愛と平和の思いを起さしめ給え。

 神よ、フルシチョフ以下ソ連の政治局員すべて

 を、あなたの愛の霊波をもって包みたまい、自

 由国家群が共産国家に対して決して敵意をもつ

 ものでないことを知らしめ、東西の緊張を緩和
 して世界全体をして完全平和を得せしめ給え。

 (ソ連首相及びその政治局員を心に描く。更に劉
 少奇、毛沢東、周恩来等中共の指導者を心に描く。

 そして精神統一状態においてこれらに呼びかけ
 呼び出す気持になり次の如く念ずる)

 吾々自由国家群に属する者は決して共産圏国家

 に対して侵略の意図はもっていないのである。

 あなたがたの国々が神の愛に満たされ、神に導

 かれて愈々平和と愛の内に隆昌することを祈り
 ます。

 (このように心で繰り返しとなえて彼ら共産圏

 の首脳者たちをめぐって、神の愛がとり巻き、

 平和の雰囲気に包まれて、彼らがアイゼンハワ

 ー米大統領と仲好く握手している光景を心に描
 いて、心の眼で凝視する。約十分間)

 (最後に、次の如く世界全体の平和を祈ること約
 十分間)

 神の無限の愛われに流れ入り給いて愛の霊光燦

 然と輝きたまい、その光いよいよ輝きを増して

 全地上を覆い、すべての人類に愛と平和の思い
 を起さしめ給うのである。

               谷口雅春先生> 


 粟野真弘先生のブログより<m(__)m>(
源流様御転載)






 清超先生です。


 あくまでも、物は(そして富も貧も)心の産物であ

り、心の作品である。その作品は、多少心に作用し返

すといふ性質もあるにしても、根本的には、「心」が

主人公であるから、豊かな社会の中でも善惡樣々な人

間が生れるやうに、貧乏の家から、極惡人も出れば、

妙好人も出る。大泥棒もあれば、すばらしい努力精進の聖者も生れるのである。

 一見「富」や「貧乏」が生んだやうに見えるが、實

はさうではない。自主的に、心がこれらの物的環境

を、向上のために活用した。活用した主人公は、あく

までも人間の心であつて、貧乏や豊かさといふ”絛

件”ではない。がしかし、或る絛件がないと、それを

活用するといふ心の働きにもブレーキがかかる。そこ

で、適當な環境を用意することも必要であらう。しか

し何よりも大切なのは、自主的自發的な内在の力を噴

出させ、ここに地上天國を實現し、相愛協力の世界を實現しようとする向上心である。自發性だ。

                   (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/22 (Fri) 07:42:57



 5回目の接種ですって!(^^)!、際限なく続かない?











 清超先生です。


  生き生きとした「のびる力」や「進歩への意志」

が最も大切であり、この心さへあれば、貧しければ貧

しいなりに、その貧しさの環境を活用して自己訓練を

することが出來る。又豊かさの中にあつても、その豊

かさに決して溺れることなくそれをうまく自己統制し

て、自發的に物を大切に扱ひ、ムダ使いをせず、心を

鍛え上げて行く。自らに對してきびしい訓練を課する

生活を續ける。それ故考へやうによつては、このやり

方の方がより一層難しい高度の自己訓練であるともいへるのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/23 (Sat) 08:47:03



 愈々(^_-)コロナ=インフルのようですね!(^^)!。








 清超先生です。


     主人公の自覺


 高度であるから難しいのである。だからこそ、その

やうな自己統制の自律的生活を送る人の數は少ない。


そのため現代の大量生産社會は一層堕落へと追ひ立てられて行くのである。

そこで、吾々は、ある種の”貧しさ”を活用する意義

を知ると共に、そのやうな意味での「自己訓練」をや

らなければだめである。即ち社會全般に、今こそ正し

い宗教的訓練がもつともつと行きわたらなければならないと聲を大にして叫ばざるを得ないのである。

                   (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/24 (Sun) 08:34:35



<昭和天皇の言葉に態度に「再臨のキリストを幻想し

た」マッカーサー元帥>


 コスモス様、御立派な御投稿有難うございます<m(__)m>。

涙なしでは読めない御投稿ですね。










 清超先生です。


 又そのやうな考へ方からして今現に貧しさから抜け

ださうと努力してゐる人々に對して、そこから抜け出

す前に、その貧しさを、逆に活用して、そのきびしさ

に感謝しつつ自己訓練をする方法があることを、知つ

てもらわなければならない。即ち、今目前にある「貧

しさ」に對しても感謝し、その乏しい中に恵まれた數

多くの恩恵があるとことに感謝し、そのやうな環境を

活用しつつ自己を鍛え上げるのである。それによつて

はじめて人々は、貧しさを克服する事が出來る。「豊かなもの」となる事が出來る。

がしかしその「豊かさ」は、他から與へられた狀態で

はなく、自分の心によつて獲得した「収穫」であるか

ら、いかに豊かに富んでゐても、それを自由に統御し

て、その中に溺れない、必要とあれば、きびしい訓練

生活に入り、宗教的な行を進んで實行する。かうして

これらの人々は、日々の生活の中に、自主的に君臨する事が出來る。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/25 (Mon) 07:48:03



 コスモス様と水仙様、源流様と童子様、それぞれ美しき友情物語!(^^)!。









 清超先生です。


 豐かでもあり、且つ貧しくもある。如何なる富も恐

れず、無一物も恐れない。何故なら、それ等は全て、

「自心の展開」であり、その鍵は自己の掌中にあるか

らである。貧に執せず、富に執せず、必要に應じてどのやうな生活でも出來る主體者となるのである。

 そこで多くの人々は貧しさを恐れてはならないので

ある。いやむしろ、それを活用して、貧と富とを自己の膝下に隷属せしめる力を養ふことである。

雨も風も恐れない。そんなものを、いくら受けてもビ
クともしない”心的體力”をやしなうことである。

貧から脱却し、貧に親しむ。富を追ひ求め、富に追い

すがり、それに執着してすげなく袖にされるなどとい

ふ情けない狀態ではないところの眞の「富者の生活」に入るといふ爽快な覺悟が必要である。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/26 (Tue) 08:32:56



<人生上の問題もまた然り、。問題を「解決」しよう

とすれば、その問題に囚われてしまう。例えば病気が

そうです。完治しない限り、その問題が「解決」したとは言えないでしょう。

それに引っかかってしまえば、完治する迄、ずっとその問題に縛られてしまうことになります。

しかし、観点を”解消”ということに変えてみればどうでしょう。

”解消”とは何か。たとえその問題が”解決”しなく

とも、それに囚われて悩み事にはしないということです。

つまり、病気が完治していなくても幸せに生きることはできる。

お金が不如意だからと言って何も楽しく生きることはできないということにはならない。

子供に何か問題があろうとも、だからと言って必ずし

も暗く沈むしかないということはない。明るく活き活きと生きて行くことはできる。

すべては自分の心の問題、心懸け次第だからです・・・>


「学ぶ」誌8月号の、前原先生の御文章。

中島先生の「尊師の心霊研鑽」御投稿とともに、感銘深き御投稿です(^_-)-☆。

学ぶ会に謂われなき批判がされている折りに、紹介いたしました(^_-)。








 清超先生、続きです。


    定時制高校で頑張る


 栃木縣足利市八幡町三五三に住んでをられる青木七

二さん(六九歳)は、昭和二十年前後、物資が極度に

不足してゐた時代に中學生を頭に四人の子供を抱へて

惡戰苦闘した。全く、赤貧洗うが如しといふ言葉その

ままの生活で、道端の草も喰つたし、ボロも着た。け

れども青木さんは何とかして四人の子供を立派に育てようと深く決意してゐたといふ事である。

 さてこのやうな貧困の家庭に育てられて、長男の巖

君はやうやく中學を卒業し高等學校に入る時期を迎へた。

そこで彼は足利市の工業高等學校を受験した。すると

優秀な成績で見事合格した。しかもその成績は縣下で一か二かといふ位であつた。

けれども當時、工場勤めをしてゐた青木さんには、こ

の息子を高等學校に通學させるだけの資金がなかつた。

 そこでやむなく巖君は、晝間は足利市内にあるMと

いふ織物工場で働きながら、足利市の工業高等學校の夜學に通ふことになつた。

これは實にきびしい生活であつた。世の中には未だ定

時制に偏見を持つてゐる人もゐるらしいが、ここへ通

つてゐる生徒の方がむしろ眞剣であり、熱心だといふ事實を軽々しく見落としてはならないのである。

                   (つづく)


 

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/27 (Wed) 08:27:27



 やまと新聞御転載、忘れずに(^^♪有難うございます。源流様。








 清超先生です。


 全日制にいやいや通つて、怠けたりサボつたりして

ゐる金持のドラ息子にくらべれば、彼らの努力は、全く涙ぐましいくらゐだ。

晝間クタクタに働いて、夜間の授業に行くのだから、

當然ねむいのである。その眠気と貧しさと、肉體的負

擔とを堪へ續けて行くといふのは、全くすばらしい訓

練であつて、その努力を高く評價しなけばならないのである。

 けれども、この生活を悦んで迎へるか、それともい

やいや乍ら不平不滿で送るかによつて、これまた大變

な相違が生ずるのである。だから定時制卒業者にもピ

ンからキリまでゐる。このきびしさから脱落するものも出て來る。

青木巖君も、半年か一年は何とか頑張つて通つたが、

一年生から二年になると、到頭肉體的に行き詰つてし
まつた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/28 (Thu) 07:59:37



 北海道も結構暑くなってきました。

札幌、旭川、函館、釧路、小樽、室蘭市は市制100年を迎えます(^^♪。(8月1日)








 清超先生、続きです。


 もともと身體が弱かつた上に、勉強をいいかげんに

しないたちであつた。さらに晝間の仕事にも眞剣にと

りくんだ。しかも貧乏でろくに榮養分がとれないから、遂に肉體がフラフラになつてしまつた。

 次第にやせ細つて行く息子を見て、青木さんは心痛

したのである。自分が貧乏に苦しみ通して來ただけに、

何とかして息子には自分のやうな悲しみを味あはせた

くないと思ふ。息子に全ての望みを託していたが、そ

の息子が痩せて靑白くなつて行く、それを見ると、堪

へ切れないのである。こんなに苦勞させるのも、自分

に働きがないからだと思ふと胸をかきむしられるやうな思ひであつた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/29 (Fri) 08:00:39



       おはようくつ下


  ぼくのくつ下 やぶれたよ

  ぼくの足を

  自分がやぶれるまで

  守ってくれて

  ありがとう

  おはようくつ下から

  ありがとうくつ下になったよ

  ありがとう

  ありがとう



 座布団一杯上げたいですね!(^^)!









 清超先生です。


     息子の衰弱


 ところが巖君は、ちつとも愚痴を言はない。俺は自

分で努力して奨學資金をもらつて、學校へ行くんだ

と、一所懸命勉強する。靑木さんは息子が朝工場へ働きに行く後姿を見ると、

「お父さんは、この俺に、ちつとも協力してくれない、それでもいいのか?」

 と、問ひかけられているやうな氣がして、良心が疼

いた。何とかしてやりたいと思つたが、なんともしてやれない。

何かどこかに方法はないであらうかと探し求めてゐた

時、靑木さんは「生長の家」といふ教があることを知つた。

近所に小川さんといふ婦人がゐて、此の小川さんが靑

木さんの奥さんに「人間は神の子ですよ、無限の力があるのですよ」と教へてくれた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/30 (Sat) 08:29:00


 コスモス様と、大熊先生のコラボ!(^^)!。








 清超先生、続きです。


 その無限力を出せば、何でも出來るのです。この世

の中に決して不可能はなく、行き詰まりもないといふ
ので、奥さんに次いで御主人も入會した。

 靑木さんは嬉しくてたまらなかつた。これこそ今自

分にとつて最も大切な教へである。これによつて自分

たちは必ず救はれると思つて、本を讀み生活を立て直した。

それ迄靑木さんは唯物論者で、未だかつて一ぺんも合

掌した事はなく、神佛の存在を信じた事はなかつた。

けれども、これではどうにもならぬギリギリのところ

に達して、肉體人間の奥にある眞實の人間を知らされた。

それが自分にもあるし、息子にも、妻にも、全ての人々にあるのだ・・・・・と分つた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/07/31 (Sun) 08:20:17



 伝統様の預言もの、はコワイですね!(^^)!。











 清超先生です。


 すると靑木さんの仕事に力がこもつて來た。自分で

もなんとかやれるといふ自信がついたから、思ひ切つ

て息子さんを定時制から全日制に切り替へ、晝間の労働から解放した。

するとこの父母の信仰が息子さんにも反映して忽ち健

康を取り戻し、足利高工の全日制を無事優秀な成績で

卒業した。その卒業式に靑木さんの奥さんが出席する

と、先生が、あなたの息子さんは實に優秀な成績であ

つたとほめてくれた。それをきいて靑木さん夫婦は、本當によかつた、これで息子も一人前に教育出來た。

これからは社會に出て力いつぱい働いてくれるであらうと思つてホッとしたのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/01 (Mon) 08:33:49



 大黒闇中明 斯珠人不眄 秦王十五城 龍女三千界


 8月の仙厓さん、秦王は十五城を宝珠と同等と言い、

龍女は仏法の為、三千界の宝珠を献じた。

大黒様は宝珠を打ち出し、闇を照らし続けた、との意
(^_-)。








 清超先生です。


    オンボロ服


 ところが、世の中には勉強嫌ひの出來の惡い息子で

苦しむ親も多いが、靑木さんの場合はちがふ。高等學

校だけで就職するのがどうしてもいやだといふ。何と

かして大學に行きたい。親が貧乏で苦しんでゐることもよく承知してゐた。

一方向學心は抑へがたい。そこで巖君は親に黙つたま

まで、千葉大學の工學部の試験を受け、これ又優秀な成績で合格した。

 息子の合格を知つて靑木さんは又惱んだのである。

息子を千葉大學に通はせるには、奨學資金だけではと

ても駄目だ。第一自宅から通學できないから下宿をさ

せねばならぬ。下宿すれば大變な金がかかる。そのお

金を支拂つてやることが出來ない。靑木さんはとても

苦しかつた。何とかして息子の希望を叶へてやりたいとは思ふが、こちらにそれだけの力がない。

そこで、すまんけれども、どうしても千葉大學はあきらめてくれと、頭を下げて頼み込む他はなかつた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/02 (Tue) 07:59:28



< 新編『生命の實相』第33巻159頁より(頭注版第20卷)

「説く真理の実証として人知では謀り知り難い、科学

では説明不可能な幾多の奇蹟や、人生を活かす力が演

ぜられるところに、人心が翕然と集り来って、桃李物

言わねど下自から蹊を成す底(てい)に出来上るのが本当の活きた宗教である。」>


 立葵様が、尊くも仰っておられます!(^^)!。











 清超先生です。


 これは靑木さん親子にとつて、非常な試練であつ

た。息子を大學に行かせる金がないばつかりに、息子

にたのんであきらめてもらふ方もつらいが、その親の

心を思つて合格した大學を諦める息子も大變な「人生

難問」を解くことになる。執着を去らねばならないからである。

レッテル主義から抜け出して、實力主義、神の子の丸

出しの考へへ切り替らなければならないのであつた。

やがて靑木さんは、息子さんに千葉大學を諦めてもら

うことに成功した。その代りに通學できる桐生の群馬

大學に通ふといふことにして、これも見事に合格した。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/03 (Wed) 08:26:51



 今週、北海道は秋の気配も(^_-)。







 清超先生です。


 さてともかく大學に合格し、通學できることになつ

たまでは良かったが、貧しい靑木さんには、息子に靴

や帽子や、制服を買つてやる金がなかつた。しかし本人はそんな事は何とも思はぬ風である。

親の氣持ちを思いやり、心の中を顔に出さなかつたの

かも知れないが、黙つて高校時代の服を着て大學に通

つた。ボタンも高校時代の金ボタンがついていた。お

まけに、その中には、中學生時代の金ボタンも一つか

二つまじつてゐた。オンボロの洋服であつた。それを着て、彼は昂然と大學に通つたのであつた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/04 (Thu) 08:29:52



 福岡29℃~34℃、どんな生活なんでしょうねえ!(^^)!。

 北海道は天国です(^^♪。









 清超先生です。


 ある日學校の歸りに、電車のつり革にぶら下がつて

ゐると、その前に聾啞學校の生徒が四、五人並んで腰

かけてゐて、お互ひに手まねで、息子の奇妙な服装を

評し合つて笑つてゐた。襟章には大學のイニシャルが

ついて、中學と高校の金ボタンもつけてゐるのだから、をかしいには違ひない。

「こいつ、キ印じやないかなあと、話し合つてゐたらしいよ」

 と家に歸つて息子さんは朗らかに笑つた。貧乏に鍛

えられて、何時の間にかちよつとのことでは傷つかぬ

心になつてゐたのである。しかしそれをきく父母の心は、何とも濟まない氣持で一杯であつた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/05 (Fri) 08:31:10


 

 志恩様、久し振りにお顔を(^^♪、近況拝見!(^^)!。










 清超先生です。


 かうして一年經つて、やつと靑木さんは息子さんに

純毛の學生服を一着買つてやることができたのであつ

た。やがて四年が過ぎ、巖君は無事群馬大學を卒業す

る事が出來たが、もちろん成績はきはめて優秀であ

り、且つ人格が立派であつた。だから、學校からの推

薦で、直ちに埼玉縣の東松山にあるジーゼル機器といふ會社に入社した。

更に西ドイツに留學し、家を建ててもらひ、結婚して

二人の子供に恵まれ、益々エンジニアとして大活躍を續けてゐる。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/06 (Sat) 07:26:08

 

 本当に北の地は、秋の模様ですよ(^^♪。
 
シブコ選手、+2!(^^)!。







 清超先生、最終回です。


 この靑年の苦闘の生活にも明らかなやうに、謂わば

貧乏の中で鍛えられた人間は、何ともいへぬたくまし

さを獲得してゐるものである。もともと身體が弱かつ

た彼は、兩親の信仰によつて健康體を恢復し、さらに
強固な意志によつて向上の一途を歩み續けて行つた。

これはただ單に「貧乏」が主役として彼を鍛えたので

はない。主役は勿論靑木さん親子であつた。どのやう

な環境に置かれてゐても、その人間が主人公である限

り、環境をアメのやうにひんまげて自分の心で自由に

造形する。がしかし、惡しき絛件からたたき上げて行

くためには、それだけの努力を必要とするのであり、その努力する意思の力が何よりも尊い。

この努力する力は、人間の「心の力」である。そして

人間の中に無限に尊いものが宿つてゐるといふこの信仰が、この力を最高度に發揮させてくれるのである。

それ故吾々はこの眞理を一人でも多くの人々にお傳へ

して、貧乏や豊かさにスポイルされぬ、「主人公」と

しての人間を壓倒的に多數生み出したいと念願してやまない次第である。

                  (おわり)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/07 (Sun) 08:29:30

 

 シブコ、5打差、2位に浮上(^^♪。











 今朝よりは、雅春先生の法語です。


 【六月の法語】  霊魂進化の一周期と肉體的欲望

の離脱について         谷口雅春先生


     昭和四十八年「生長乃家」誌六月號


  一日の法語 なぜ、少年は生命を輕率に扱ふか


 ちかごろ少年クラスの若い人が自殺するやうな實例

がたびたび新聞などで報道せられてゐるので私は驚くのであります。

戰後の日本少年の死亡の原因の第一が病死でなくて事

故死(自殺を含む)といふことは何をあらはしてゐる

のでせうか。それは『生命の尊重』といふことが叫ば

れてゐ乍ら、生命の尊重の根本が忘れられてゐる――

即ち、生命は何故尊重せられねばならないかの根據を教へることが忘れられてゐるからである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/08 (Mon) 08:34:43



 北海道の大病院が続々4回目接種を中止!(^^)!。

 何か誇らしいです(^^♪。








 雅春先生の法語です。


   二日の法語 戰後の日本の靑少年教育


 生命の尊重が戰後の教育に於て忘れられてゐるとい

ふのは戰後の日本の教育はおおむね、日教組の支配下

にあつて、唯物論教育が行なはれてゐる事であります。

ここでいふ唯物論教育といふのはマルクスの辨證法的

唯物論を根據とする教育であつて、世界革命を目標又

は使命とするものでありまして、「精神といふものは

物質のはたらきの最高の産物である」「世界の歴史は

物質が運動する――その物質の法則に從つて必然的に

その運動方向が規定せられて、結局は資本主義經濟組

織の國家は崩壊して社會主義國家になる」このやうな

所謂る「唯物史觀」と稱するものを、一種の信仰とす

る信徒(教育の使命は革命の為の有能なる働き手とな

るやうな靑少年を育成する事にある――日教組の”教

師の倫理綱領”)によつて日本の靑少年は教育されて、もう二十數年にならうとしてゐるのである。
 
                  (つづく)




Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/09 (Tue) 09:23:18




 甲子園にて市船ソウルが高く鳴り響きましたね(^^♪。


 スコットランドではシブコスマイルは満開とはいきませんでしたね(^^♪。







 雅春先生です。


   三日の法語 現代日本の教育に生命尊重の根據はあるか


 このやうな唯物論教育がどうして少年の事故死や自

殺につながるかといふと、『生命』が、物質の所産で

あり、意識とか精神とか心とかいふものは腦髄といふ

物質の所産であるといふことを、その幼い子供の頭に

植ゑ付けるものであるから、物質といふものには神聖

性もなければ尊嚴性もない一種の瓦落多に過ぎないのであります。

 そのガラクタでも、その物質で出來た肉體といふも

のが、感覚的刺戟によつて一種の刺戟や恍惚感を味は

へてゐる間は、無我夢中に生きてゐて、自分の生命の

本源のことなど考へないのですけれども、何か問題に

面して躓く。たとへば入學試験に滑つて失望落膽した

とか、親に小つ酷く叱られたとかいふ時には、感覚的

刺戟で、自分の「存在の根源」を胡魔化している譯に

は行かない――その時に彼は人間とは何であるか、何のために生きているのかと考えだす。

そして日頃、學校で教へられてゐる「兩親といふ物質

體」のセックス的反應の結果生れたる何ら生き甲斐も

なく、神聖性もない物質で出來た「一個の複合體」に過ぎないのが”自分自身”だと憶ひ出す。

そして”意識”とか”心”とかいふものは、その物質

が複雑精緻に複合した結果生じるところの一種の化學

作用であり、その”心”が斯うして惱むことから逃れ

るためには、腦髄を中心とするこの物質の複合體なる

肉體を破壞さへすればよいのであるといふので自己破壊が行なはれる。

それが自殺につながり、ヤケクソに疾走する速力の快

感や冬山の氷壁と戰ふスリルを味はうことによつて感

覺的に自分を胡麻化さうとする――それが事故死につながることになるのである。

唯物論的人間を學校で生徒に教へている限りは『生命の尊重』の根據はないのである。

                  (つづく)
 

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/10 (Wed) 08:29:09


 
 お墓参りも近づいてきました(^^♪。









 雅春先生です。


  四日の法語 物質とレジャーの豊富の中の貧困 


 明治神宮崇敬會で發行されてゐる雑誌に『代々木』といふのがある。

それは明治神宮の祭祀されてゐる聖地が”代々木の

杜”であるからであらうが、薄葉の雑誌であるが、良

い事が書かれてゐる。この三月號の巻頭に明治天皇の

御製と昭憲皇太后の御歌とが一首づつ竝られてゐて、

その下に全日本弓道連盟の會長樋口實氏の隨想が載つてゐる。

樋口氏は次のやうに言つてゐられる。――

「終戰後やがて三十年になろうとしています。戰前戰

後の困難であった頃に比べますと、物資は豊かに表面

は華やかになり、日本人は今平和ムードに浸っていま

す。そしてスピードとレジャーが現代人の重要な生活

条件であるかのように考えられてはいないでしょう

か。もしそうだとすれば、それは人間の基本的生活から考えて、誤った錯覚に陥っているのではないかと思います」

 このスピードとレジャーで肉體の感覺を樂しませる

ことによつて、人間とは何ぞやの根本的問題から逃避

させて人間を盲的衝動的に走らせようとするのが、唯物論的教育の結果なのである。

恰度いま机上に來た新聞を見ると、「政府はレジャー

産業を推進する」といふ記事や「總評、中立勞連など

でつくつてゐる春闘共闘委員會では三月二十九日、四

月五日に續き、十日全國一齊に第三波統一ストに入

る」そして「全電通勞組が、初めて”電波作戰”も含

む春闘スト準備指令を出してテレビ傳送部門もストに

入るので、テレビ放映が流れたり、NHK番組に民放の

CMが飛び出すハプニングもある」といふやうな記事が出てゐる。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/11 (Thu) 08:10:16



<キリスト教に於けるミカエル大天使といふのが、生

長の家の神様 ー 即ち仏教に於ける観世音菩薩に当る

ところの方であります。三十三身にミカエル(身変へ

る)神通力をおもちになつて救ひたまふのであります。>


 歴史の秘義様の御投稿より<m(__)m>。







 雅春先生、五日目です。


  五日の法語 唯物論の横行する末法無法の世界


 以上の有様が唯物論の世界である。 


唯物論の世界には肉體の快樂追及慾と物質的所有慾の

他に何もない。”思ひやり”とか”愛”とかいふものは物質の世界にはないのである。

利欲と自分の肉體快樂の欲望を滿たすためには人の迷

惑など考へる余地はない。それが到る所に公害を撒き

散らす産業ともなり、國民の交通を妨害するストライ

キともなるのであり、そのやうな國民の煩惱に媚びる

のが所謂る民主政治であつて、レジャー産業をもつと

もつとさかんにして國家の富の無駄遣いを奬勵してゐるのである。

樋口實氏はこれについて、

「本質的なものを忘れて、それだけを偏重することは

危険この上もない事と信じます。若しこれに由って人

間の心が上ずったり、苛だったりする習慣が生れるな

らば、それはあたかも水面に漂う浮草のようなもの

で、たとえ根があってもそのまま押し流されて、いつ

の日にか安住の場を見出す事が出来るでしょうか」

 といつてゐられる。誠にレジャーと富裕の中で人間

は人間でなくなつて、餓鬼の如く、あるが上に饑渇の

感じを斷つことができず、阿修羅のやうに常に闘爭を

續けるほかなく、畜生のやうに肉體の快樂のためには

性の亂行をほしいままにし、地獄の鬼のやうに相手

を”惡い”といつて責めさいなむことばかりを續けてゐるのである。

まことに釋尊の豫言の如き末法の世となりにけるかな。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/12 (Fri) 08:15:15


 雅春先生の法語、即行きます(^^♪。



 六日の法語 天皇の御歌(みうた)にあらはれたる實相の澄み切り世界を觀る


 しかし『代々木』誌の第一頁を飾る明治天皇の御製

の淸らかさは私の胸を打ち魂を淨めて下さるのである。――


   澄めるもの昇りてなりし大空にむかふ心も

   淸くぞありける


 何といふ淸らかな世界であり、淸らかな人心であら

うぞ。これは澄み切つた實相の大空をもうたはれた御

歌である。心淨らかであられる人でないと、このやう

な清淨な實相を詠みあげた御歌をつくることはできないのである。作品にはその人の魂があらはれる。

維摩経には「菩薩心淨ければ佛土淨し」とある。

明治陛下の多くの御製のうちで、この歌一首を選ん

で、第一頁を飾つた『代々木』の編集者も屹度、淸淨な實相を見る心を持つ人にちがひない。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/13 (Sat) 07:49:39



 何カ月ぶりかで、美しい満月を拝みました(^_-)-☆。

本当に月にご縁のなかった数カ月、こんなこともあるのですね。

 それだけに、光輝く満月は尊いものでした。

メジャーリーグの球場でも輝いてました(^^♪。


 ご先祖様もさぞやお悦びでしょう(^^♪。


 光の進軍様が、のろしを上げて(^^♪いらっしゃいます。

 源流様、清超先生の御話御転載有難うございます<m(__)m>。







 雅春先生、七日目です。


   七日の法語 内に宿る實相を觀給ふ御歌


 『代々木』誌の編集者が選んだもう一つの御歌は

昭憲皇太后の次のやうな御歌である。


   みがかれてひかりいでたる玉みれば人のここ

   ろにひとしかりけり


 これも人間の心の清淨な實相をじつと見つめてゐられる人でないと詠むことのできない御歌である。

全ての人間は”神の子”として玲瓏玉の如き澄み切つ

た清淨な魂が宿つてゐるのである。しかしそれは宿つ

てゐるけれども實相を觀る心の内には見えないで、表

面のアラ探しをして憎しみ合ひ、爭ひ合い、互に惡口

雑言して苦しめ合ふのである。しかし實相圓滿清淨の

「人間・神の子」の魂はすべての人に宿つてゐるのである。

 今皇太后陛下の眼の前に光輝燦然と輝く”玉”が置

かれてゐるが、これを見るにつけても、此の寶石もそ

れが原石である間は、その光が埋もれてゐて見えなか

つたが、磨くに從つてこのやうな光輝を發するのである。

それと同じく人間の魂に宿つてゐる”神の子”の實相

も磨くに從つて輝きを發するのであるからわれわれも

常に反省して自己の魂を磨くやうにしなければならな

いといふ深い脚下照顧の御心があらはれてゐるお歌である。

                 (つづく)



Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/14 (Sun) 08:44:10



 「裏盆」確かに載ってますね(^_-)。








 雅春先生、八日目です。


  八日の法語 萬物は皆、神の生命の兄弟姉妹である


 人間のうちには”神”が宿つてゐるのであ

る。”神”は普遍的な大生命として一切萬物のうちに宿つてをり、それを生かしてゐられるのである。

一切萬物の生命は、それゆゑに、個々別々に孤立して
ゐる存在ではなく互ひに連關をもつてゐるのである。

 人間の排泄物を植物は栄養素として呼吸を通し同化

作用を營みて吸収したり、土壌中の肥料成分として


吸収したりして、それを再び空気中の酸素や穀物や果

實や食用の葉菜として人間に還元してくれ、それらの

還元物質を人間は再び、呼吸を通して攝取して植物に適する成分として送り返すのである。

かくして完全循環が行なはれる時公害などは起らないのである。

現在、叫ばれてゐる公害といふのは、人間が植物から

攝取したものを、植物に適する自然の形に還元して返

してやらず「愚かなる人智」をもつて加工して使つた後は、唯”使ひ捨て”にしてしまふからである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/15 (Mon) 08:41:44



 <『生命の實相』全集も、既に書き進んで第三十三

卷に達した。そのそれぞれの卷も、扱つた主題に隨つ

てそれを讀んで功德を得ない人はないのであるが、こ

の卷は特に重要な眞理が説かれてゐる。『法華經』の

最も重要な部分は、私は「方便品」と「如來壽量品」

であると思ふが、それにも似て、『生命の實相』の最

初のクライマックスは、「實相篇」と「光明篇」とで

あり、最後のクライマックスが、「久遠佛性篇」とこ

の「隨喜篇」とであり、これは『法華經』で謂へば、「如來壽量品」にもあたる部分である。

 この篇には人間にとつて最も重要な問題、生命とは

何ぞやの問題が説かれてゐて、それがキリスト敎的立

場と、佛敎的立場との兩面から、その共通の眞理を聖

書・佛典より引用しつつ、生長の家の萬敎歸一的敎説を明らかにするのである。

                (以上引用)>

 立葵様のご投稿より<m(__)m>。

旧漢字等のご検証もスゴイです。



お盆の迎え火送り火、も興味あります。(御霊よ様)




 雅春先生、九日目です。


 九日の法語 勞使の關係が調和しないのは


 ”愛”とは”使ひ棄てにしない心”である。勞使の

間が常に滿足な愛情の關係にあらずして互ひに闘爭の

構へを持つて對峙してゐるのは、企業側が雇傭者を” 使ひ棄て”にする心をもつてゐるからである。

本當に愛があつたら、互ひに相手の爲になるやうに盡し合ふ事に生き甲斐が感じられるはずである。

                  (つづく)




 

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/16 (Tue) 08:42:05



<卿等の戦死はまことに無意義にも犬死にも非ざりしなり 

キリストが一身を献げて人類の身代りとなりしがごとく 

卿等は一命を捧げて 大東亜諸民族の魂の自覚の進歩のために貢献せるなり 

卿等の功績決してキリストの人類救済の功績に優るとも劣るものにあらず 

すでに大東亜の民族はすべてその原住国土において独立せり 

すでにアフリカの民族もそのほとんどは原住国土において独立せり>



 大東亜戦争無縁戦没者英霊に捧げる辞、のなんと荘厳の響きなるかや。

 下総の野人様の御投稿より<m(__)m>。

 注目票が11票とは、これ如何に(^_-)。







 雅春先生、十日目です。


  十日の法語 なぜ勞働者は企業側に敵對するか


「何のために會社の廊下を私が拭かなければならない

のか」と、ある會社の社員は歎いたといふのである。

また「何のためにわたしは會社のお客様にお茶を搬ばねばならないのか」と女事務員は歎いたといふ。

かういふ社員や女事務員は會社に対しても、お客様に対しても愛がないのである。

 資本主義の世界は金で人の勞働を買ふ制度の世界で

あるから、この制度の中に組み込まれると、全ての勞

働が”愛による奉仕”ではなく、金で自分の生命エネ

ルギーを買はれるのであるから、一種の奴隷である

――これは、意識してゐると、ゐないとに拘はらず、

潜在意識の奥底には奴隷として『買はれたる生命』に

自己侮蔑を感じ、その反動として企業者側に反感を感

ずるのである。そこに勞動運動の本質があるのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/17 (Wed) 08:30:25



 五山送り火、(右)大文字と左大文字は順番、大きさ

形態など相違あるのですね(^^♪。




 雅春先生、十一日目です。


 十一日の法語 奴隷としての屈辱感から來る闘爭


 賃上げ闘爭が永久的に停止する事が出來ずに年々エ

スカレートしていくのは、賃金即ち「自分の生命が買

ひ上げられる値段」を幾らつり上げて貰つても、奴隷

として買はれているといふ潜在意識内に埋没している

屈辱感は減るものではないから、その屈辱意識から起

こるところの抵抗から、企業側に対して更に戰ひを挑

むのが彼らの定期闘爭の本質である。だから、いくら

賃上げしても毎年その闘爭はエスカレートして停止するところを知らないことが當然であるのである。

                  (つづく)





 

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/18 (Thu) 08:53:32

 

 コスモス様、大奮闘!(^^)!、さもありなん、のお話かも!(^^)!。







 雅春先生、十二日目です。


 十二日の法語 奴隷精神の抵抗運動としての定期闘爭


『日中評論』四月號に、拓殖大學教授の竪山利忠氏が

『日本の勞働運動の新段階』と題して、ここ十年間く

らゐの日本の勞働運動を要約して次の如く書いてゐる、――

『労働運動を戦後史的に見ると、三六~九年は技術革新や経済条件に反映した。

安定した、そして労働組合主義が総評大会にまで強調される大幅賃金値上げの時期であった。

 四〇年代に入るとベトナム戰争反対や学生運動の暴

力化など政治化の傾向がみられ、大衆貧困化のそれで

はなく「豊かな社会」における人間的不満や公害など

が問題になり、新しい激動の兆候が表面化して来た。

 そして三六年から十年の周期というかのように、四六年が新たな段階を劃しはじめた。

ニクソン訪中声明、ドルの金兌換停止と一〇パーセン

トの課徴金のドラスチックな措置、などの周知の一連

の事実、それにひきつづく国際的国内的急変は、理論

的にも実際的にもそれへの対応をひどく立ち遅らせる激しさ、深刻さである。

工業国では、景気上昇の中で労働争議はここ数年活発

である。日本の来るべき春闘も激化が予想される・・・・・(中略)

ローマ・クラブの警告「成長の限界」ではないが、公

害、資源枯渇、人口増加、食糧不足、エネルギーの危

機等が作用して来る現代の地球の中で、当面している

ものは、複雑で多様な経済不安定、矛盾する政策であ

り、それが日本だけでなく国際経済に深く結びついて急変して行く。

その限り問題は山積しており、一面では左翼労働運動

を促進する事にもなろう。経済ばかりでなく無数に存

在する社会の現代の病理的現象は、貧困な社会や大衆

の窮乏化による革命理論では説明されるものではない。』

 引用文の末尾の一節にわたしは故意に圏點を付した

のであるが現段階のややもすれば暴動化さうとする勞

働運動は、大衆が貧困で窮乏化したために暴動を起し

てそこに革命が起るといふやうな經濟的原因を主とし

た革命理論では説明できない病理的現象であるといふ意味だと思ふ。

そのやうな病理的現象が起るのは、「金で買はれた自

分の生命」といふ潜在的劣等感から起るところの抵抗

運動であり、奴隷的劣等感がその勞働又は勤務に對し

て拂拭されない限り永久につづくものと觀測せられる。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/19 (Fri) 08:31:49



 少し旧いが、トランプさん、統一教会安倍さん追悼会にメッセージ、

どう考えればいいのでしょう!(^^)!。











 雅春先生、十三日目です。


 十三日の法語 ”働く”といふことが神聖だといふ理由


 しかしながら働くといふ事が果して奴隷になること

だらうか。それは”労働”を商品として、賣り、その

代價を賃金又は給料として受け取る形式をとるところ

の資本主義經濟組織が、働く人の心に與へる暗示によつて醸されたる錯覺なのである。

働きの實質といふものは、「側(はた)を樂にしてあ

げるところの布施行である」と語呂をもじつて誰かが

説明したやうに、人類ぜんたいは、それぞれの人々

が、それぞれの個性を發揮しながら、それぞれの場所

に於て働いて創造したところの成果が、互ひに生かし

合ひ扶け合ひながら、何らかの関連を持つて人類全體

の生活に、ひとつの全體として生き、且つ向上し、進

歩しつつあるのであつて自分だけが”奴隷”になつ

て、誰か狡い奴の下積みになつて、鎖につながれたや

うに抜け出す事も出來ないで苦しんでゐるのではないのである。

そしてその”一つの全體者”といふのが”神”であ

り、その”神”の顕現としての”神の子”の集團がす

なわち人類であり、それは神聖なるものであり、その

神聖なもののために事(つか)へる事が”働く”とい

ふ事であり、それ故に”働く”といふことは神聖なる”神の子”の營みであるのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/20 (Sat) 07:59:31


 お盆過ぎれば、秋、変ってないようですね、わが地では(^^♪。

 内地の方には、残暑お見舞い申し上げます<m(__)m>。









 雅春先生、十四日目です。


  十四日の法語 一燈園の天香先生の徳を偲ぶ


 ちやうど私の机上に一燈園の機關紙『光』の三月號

が載つてゐたので、披ひてみると、第一頁に天香先生

の”日記的隨想”であるところの「天華香洞錄」の大

正七年五月十九日のことばが「路頭の生活」と題して載せられてゐる。――


 受 一握りの米をいただかせて下さい。

 洗 下の清潔をさせて下さい。

 禮 一番下の坐、一畳をかしてもらひ、そこで少時       御禮の祈りをさせて下さい。

 報 何かにお用ひ下さい。

 動 生産の事に働かせて下さい。

 靜 大寂中に落ちつかせて下さい。


 この願ひを唯讀むだけで、心が落ちついてくるのである。

天香先生の靜かなる平和の心、不諍の心が傳はつてくるからである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/21 (Sun) 08:21:00



 安倍VS慎太郎、憲法談義、御両人とも現世にはいない。

 Hanadaにて安倍特集、永久保存版(^^♪。


 伝統様、真っ当に八月の法語、月遅れながらわが謹写を、御転写、源流様有難うございます<m(__)m>。








 雅春先生、十五日目です。


 十五日の法語 團體脅喝の集團強盗を是認する現行憲法


 できるだけ多額の給料を貰ひたい、そのためには何

百万人の交通の足を奪ひ、乗客に非常な迷惑をかけ、

中には乗客中に重輕傷者迄出すやうな暴行を伴ふ脅喝

をしながら、「これでもか、これでもか、これでも、

まだもつと金を出さぬか。出さねばもつと國民を苦し

めるぞ」と、何の罪もない、責任もない國民を恰も人

質にして苦しめ、金を出させようとするのは脅喝であ

ると同時に強盗的犯罪ではないか。けれどもこの集團

脅喝、集團強盗が、占領憲法に定められたる團體爭議

権といふ名のもとに行はれると、”順法闘爭”になる

のだから、占領憲法といふものが、どんなに日本人の

精神を堕落させる本質を持つてゐるかといふことが判るのである。

 この勞働運動家に比べれば、一燈園の天香先生の

「一握りの米をいただかせて下さい」「下の清潔をさ

せて下さい」といふのは何といふ謙虚な心であらうと感動させられるのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/22 (Mon) 08:16:43



 インスタントコーヒーって、コーヒーなんですか(^_-)。











 雅春先生、十六日目です。


  十六日の法語 ”生かされてゐる”といふこと


 天香先生の「一握りの米をいただかせて下さい」と

いふのは決して卑屈に乞食の精神になることではない

のである。またそれは自分をコキ使ふ雇主に對してあはれみを乞ひ願ふ言葉でもないのである。

それは自分の生命が何處より來つたものであるかの深

い自覺と反省とから來るものだと私は解(さと)らせていただくのである。

 つまり、それは、自分が此處に生きてゐるのは自分

の力で生きてゐるのではない、權利で生きてゐるのではない。

神の許しなくしては一羽の雀といへども生きることは

できない。況んや人間をや。神に許されて私たちは生

きてゐるのである――といふ深い自覺から出て来たと

ころの「一握りの米をいただかせて下さい」といふ願ひである。

それは資本家に頼んでゐるのでもなく、金持に頼んでゐるのでもないのである。

”神の子”が”神の樣樣”に対する對話である。

ここに生きてゐる生命は「自分が生きてゐる」のでは

ない。”神の生命”が今「自分」から引き去られたら

もう自分は生きてゐないのである。自分の力で生きてゐるのではない。生かされてゐるのである。

そのことが判ると、權利々々と傲慢な言葉は使へなくなる。神に許されて生かされてゐるのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/23 (Tue) 08:11:53



≪国家としては神の生命が筋金となって一本ズーッと

縦に貫くのがいわゆる「皇統連綿」である。日本はヒ

ノモトとして、霊性本源(ひのもと)として、その発祥

は天照大御神の神勅をもって肇(はじ)まり、皇統の霊

統が連綿として縦に貫くのである。“霊”は“ヒ”と

も読み、それは“日”であり、“陽”であり、その幽

之幽なる本源神はタカミムスビ神である。神名の含意

(がんい)を漢字に従って当てはめれば高身産霊(たか

みむすび)の神である。髙身は、雄身(たかみ)であ

り、陽神であり、男性神であり、その人格的顕現がイ

ザナギノ神であり、“イザ波”の唯物論で分割分裂し

て波涛にはげしく揺れる世界を、ナギ(凪)たらしめて

四海波静かに平和をもち来す大神であらせられる。そ

のイザナギノ神の日足(ひた)り(左―陽の極点)より誕

生せられた大神が天照大御神であらせられ、この神が

日本国の存在形態の根本を成す神聖理念を創作し給う

て、それをいわゆる「天孫降臨の神勅」として瓊瓊杵

尊(ににぎのみこと)とともに地上に降下せしめられた

のである。≫(『聖なる理想・国家・国民』昭和五十三年四月十五日初版発行 49頁より)>


 亀の子様の御投稿より<m(__)m>。

皇室の男系継承を証する教えも、一般にはなかなか理解は難しいのでしょうが…、雅春先生の御解釈は真理です。









 雅春先生、十七日目です。


 十七日の法語 ”生かされてゐる”といふ人の生き方


 ”生きてゐる”といふ自覺と ”生かされてゐ

る”といふ自覺をくらべてみるならば、”生きてゐ

る”といふのは”自分の力”で肩をいからして小さい

癖に虚勢を張つて傲慢な體裁で歩いてゐるやうな恰好

である。こんな人間が主として”權利””權利”と騒ぐのである。

  ”生かされてゐる”といふ自覚の人たちは、そん

なに肩をいからして風を切つて傲慢に歩いてゐるやう
な恰好では生きないのである。

謙遜にへりくだつて「私の力で生きてゐるのではあり

ません。こんな私であるのに生きてゐるのは、神さま

のお蔭でございます。ありがとうございます。報恩の

ために何でもさせて下さいませ」といふ風に感謝の心に滿たされて生きるのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/24 (Wed) 08:12:31



「大東亜戦争無縁戦没者英霊に捧げる辞」に、

伝統様、童子様の御名前が出ていて、うれしいですね!(^^)!。(下総の野人様ご投稿)








 雅春先生の十八日目です。


  十八日の法語 「我の置き換へ」について

 
「生かされてゐる」「お蔭さまでございます」「あり

がとうございます」といふ生き方は“我“といふもの

がないのである。“我“といふものがなくなつて、そ

こが眞空になつてしまつてゐるから、その眞空の中
に”神”が入つて來て生きてゐたまふのである。

それを「我の置き換へ」と生長の家では言つてゐる。「如来今ここに生き給ふ」である。

パウロの「最早やわれ生くる非ず、キリスト我にあつ

て生き給ふ」のである。我がゼロになり、極小になり

切つてしまつた時に、如來である眞我が”我”が絶滅

して、そこが眞空になるのを機會に、そこに顕現したまふのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/25 (Thu) 08:44:42



雅春先生の十九日目です。


  十九日の法語 黒住宗忠師の悟りと治病


 黒住宗忠が重症の結核を患つて命旦夕に迫ると醫師

が宣言した時に、「身體髪膚これを父母に享く、これ

を毀傷せざるは孝のはじめなり」との『孝経』の言葉

を思ひ出し、身體髪膚よりも、尚一層貴い『心』とい

ふ遺産を父母から享けながら、それを今迄悲しみによ
つて毎日きり苛んで苦しめてゐたのは不幸であつた。

せめて數日でもまだ壽命のある間に、その父母から頂

いた”心”を明るい歡びに滿たしてあげようと決心

し、翌日齋戒沐浴して岡山縣の海岸に立ち、將に差し

昇らうとしてゐる太陽を、天照大御神の天體的顕現と

して禮拜し、胸をひらいて日の大神の明光燦然たる靈

氣を吸ふ氣持になつたときに、宗忠は『最早やわれ生

くるに非ず、天照大御神の生命我にあつて生くるな

り」との自覺を得て、歡喜すること限りなく、一週間

ほどの間余りの歡喜に夜も眠らず、笑い続けたといふ。

 しかる後その歡びが静かな法悦にかはり”心”次第

に落ち着きて、自身を顧みた時に病氣は跡型もなく消

えてゐたのだ。病氣は唯妄念迷想の描く夢でしかなかつたのであつた。

宗忠がその悟りと、病氣消滅の體験を人に語ると、そ

の人が病氣であれば病氣が治るやうになり、自然に人が集まつて教團的なものが發生した。

それが岡山縣玉島に本部を持つ黒住教の發祥であつたのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/26 (Fri) 07:49:09



 デジタル献花させて頂きました(^^♪。

安倍後継、未だ、当たり前でしょう(^_-)。










 雅春先生の二十日目です。


  二十日の法語 運命の法則についての問答


 佐賀縣多久市北多久町筋原の曲淵寛人氏といふお方

から次のやうな質問のお手紙を頂いた。他の誌友たち

にも參考になるかと思ふので、質問の要旨を書き、次に囘答を書かせて頂く。

 問 現今、土地成金、大企業の幹部、社長、この地

上のですべて上層部に生活せる者、各大臣、各議員、

會社重役、銀行家、醫師、裁判官、かぞへ上げれば數

限りないですが、とにかく社會の上層に起居生活して

ゐる人間は全て、前世に善根を蓄へていた人たちでせ

うか。また大學教授等すべて現象界に於て下層階級が

憧れる職籍にある人たちです。よろしくお教へください。

 答 「生命の實相」第九巻”靈界篇”(携帯版)の104頁には次の如く示されてをります。

「或る『生命』が受ける諸種の境遇の凡そ一半は業運の法則によつて決定せられてゐるのである。

殘餘のうち半分は個体の自由になし得るところで他の

半分は高級なるスピリットの修正の手に在るのである・・・・・

ライフの半分は業運によつて決定せられる。四分の一

は各人の自由意思に属する。他の四分の一は高級靈の手に委ねられてゐる。・・・・・」

 業運といふ語の”業”は自分が過去に身・意・口に

よつて爲し來つたワザの蓄電池式な蓄積又は、テレビ

のビデオテープ式保存でありまして、ある機會(機運

又は單に“緣”ともいふ)に触れると、過去の業が運

轉してめぐり來つて運命として現れて來るものであ

る。それ故に私は” 業運”といふ語を使つたのであ

つた。これは大體、自己が他に対して與へた業が自分

に運(めぐ)り來つて自分に與へられて自分の現世の運命としてあらはれて來るのである。

その點に關しては、「すべて社會の上層に起居してゐ

る人間は前世に善根を蓄へてゐた人達」といふあなたの言葉がある見方からすれば眞實なのである。

「即ち與へよ、さらば與へられん、審くものは審か

れ、奪ふものは奪はれる」といふ「平衡の法則」が宇宙を支配してゐるからそのやうになるのである。


                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/27 (Sat) 08:45:05



 閑話休題(?_?)、即行きます。





 雅春先生の二十一日目です。


 二十一日の法語 經濟的成功は百%は前世の善根の結果ではない


 しかしながら、土地成金や、大企業の幹

部・・・・・等々が必ずしも、最高完全な善行を過去

世に於て積んでおいた靈魂だとも、最高完全に發達し

た高級靈クラスだとも言ふことはできないのである。


前世の業によつて引き継がれて來る運命は、その人の

ライフの半分を支配する傾向となつてあらはれる。し

かし人は自分の抱く想念と努力とによつて現世の運命

を自己の欲する姿に作り上げることが出來るのである。

殘餘の運命のうちその半分は個体の自由に属し、自由

意思によつて想念を選び、努力の方法を選んで想念と

努力によつて、心に描いた運命を現象世界に顕現することが出來るのである。

 田中角榮氏が貧家に生れたといふことは、「前世に

於て豊かに人に与へてゐなかつた」その決算表とし

て、今世(こんぜ)の出發の最初にその數字が表れた

と解釋するならば、それは當らずとも、遠からずでありませう。

しかし、田中角榮氏は前世に於ても經濟的に大いに活

躍し勉強を重ねて來たベテランの靈魂であつたから、

如何にすれば經濟的に成功するかといふことを氏の靈

魂は前世の體験で知つてゐたから、想念に經濟的成功

を描き、前世で鍛錬し來つた經濟的智能をはたらかせ

て大いに努力せられたので、つひに經濟宰相として日

本列島改造などの經濟的智能を考へ出されるに至つたのであると解釋できるのである。

 この場合、曲淵氏が言つてゐられるやうに「土地成

金や、大企業の幹部・・・・・等は前世に善根を蓄へ

ていた人たちでせうか」といふのには必ずしも當て嵌

らない。むしろ前世に善根と稱すべき徳行はなかつた

が、前世に於ても經濟的智能を研いて蓄財についての

豊かなる経験を積んで來られてその方面のベテランの

靈魂の再生だから、あのやうに成功された――つまり業運はやはり循環續行するのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/28 (Sun) 07:49:35



 雅春先生の二十二日目です。



 二十二日の法語 現世の顯榮的地位は必ずしも前世の善根の結果ではない


  田中角榮氏が「前世に於て豊かに人に与へてゐな

かつたので、その決算表として、今世の出發に貧家に

生まれた」と私が推斷したのは、靈魂といふものは、

生まれ変つても、その個性又は性向が大部分繼續するものであるからである。

即ち田中角榮氏は總理になつてから、日本が戰後、將

介石政権の中華民國(今は臺灣)に天皇制繼續、戰爭

賠償不問、ソ連の北海道駐屯の拒否、日本兵を捕虜と

せず優遇して日本へ帰國せしめた・・・・・等の寛大

なる恩義を受けながら、中共と國交を結んで臺灣を切

り棄てる方が經濟的利益と感ずると、中華民國から享

けた恩義など平然ととして投げ棄て、中華人民共和國

の指令通りの聲明をして、中華民國の國際的存在も洒

洒裡に抹殺してしまつたその速やかなる「決斷と斷

行」は、前世に餘程、このやうな魂の經濟的鍛錬を積んで來たものでないと出來難い事なのである。

これは恩を受けた相手に「豊かに與へる」どころか臺

灣からその國の國際的利益を自分の利益のために「豊かに奪つた」行爲なのである。

このやうな實例は田中角榮先生には氣の毒であるが、

曲淵氏の「社會的上位にある者はすべて過去世に於て

善根を積んだ人か?」といふ問に「否」と答へる好資料だと考へたので書いたのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/08/29 (Mon) 08:39:29



 2週間ばかり、謹写を休ませて頂きます<m(__)m>。








 雅春先生の二十三日目です。


 二十三日の法語 人間の魂の修行の眼目は何であるか


 『生命の實相』靈界篇(携帯版、第九巻)104頁に

は、「靈界における進化は一層速やかなれども一層困

難なのである。それで多くの靈魂は進化が遅くとも苦痛少なき現世の修行を選んでゐる。

地上の人間に取つては、此の靈界における進化が何より成立つてゐるかを知ることはできない。

吾ら人間の摑むことのできる唯一つの點は、先ず自己

自身をあらゆる現世的な繋縛、あらゆる知的な興味から截ち切つてしまふ事である」

 と書かれてゐる。人間の魂の修行は、靈界と現實界

との兩方でいとなまれてゐるのである。併し上記の靈

界からの啓示によつて、おほよそ推察できることは、

現世及び霊界を通じて人間の魂の修行の眼目は

「まず自己自身をあらゆる現世的な繋縛、あらゆ

る”知的な興味”から截ち切つてしまふことにある」

即ち、現世的な物欲、名誉欲、肉體の希望する快樂欲

求に關する執著を截ち切つて自己が眞空となり、その

眞空の中に神の御心を置き換へて、神の御心のまにまに生活する事であるのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/09/15 (Thu) 08:33:41



 中秋の名月を観て、の雅春先生の法語の謹写の再開です。

 宜しくお願い致します<m(__)m>。







 二十四日目からですね。


 二十四日の法語 無我眞空になる時生命の大樹は伸びる


 人間の我の欲求を全的に放棄し了つて眞空になり切

つた時、”神の心”が自分の中に入れ換はるのである。

その時、その人は最も”謙虛な心”になるのである。

傲慢にも「わしが、此のわしが・・・・・」と力む人

間的な心の姿勢がなくなるのである。その人はイエス

と共に「われみずからにては何事も爲し得ず、天の父

我に在して御業を成さしめ給ふのである」と言ひ切ることが出來るのである。

イエスと雖も、肉體我の執著を棄てる事には非常に惱

まれたのである。それだからイエスが十字架上にて磔

殺された後、魂が天に上るといふ運命が豫見されたと

き、彼はゲッセマネの園に於て「願はくば此の苦き杯

を我より除り去り給へ」と切々と祈つてゐるのである。

その惱みの後、神への無絛件降伏が行なはれてゐるの

である。曰く「されど、わが意(こころ)を成さんと

するには非ず。神意(みこころ)の如く爲さしめ給

へ」であつた。即ち現世的な執著、知的な欲望の一切
を放棄せられて、神に歸一せられたのである。

そこからキリスト教の偉大なる人類救濟の生命の大樹
が伸びて全人類を覆ふことになつたのである。

                  
                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/09/16 (Fri) 08:33:00

 

<さらに尊師は、片手に〝死、を携えて理想に生きた

生きた人として、イエス・キリスト、吉田松陰先生、

三島由紀夫大人(うし)、楠木正成公の名をあげておられます。(同著143~147頁)>


< 昭和20年(1945)9月27日、昭和天皇がダグラス・マ

ッカーサーを訪れ、会見しました。歴史的な会見として知られます。>


 安倍晋三元首相が殉死された夕刻の故郷の空に現

れた「鳳凰」!(^^)!。





 雅春先生の二十五日目です。


  二十五日の法語 靈魂の進歩の要素としての苦痛の意義


 現世的な宰相になつたり、土地成金に成つたもの

が、必ずしも前世の善根功徳によらないことは既に述

べた通りで明らかになつたと思ふが、有徳の聖者の靈

魂が、今世に於て殊更に社會の上層部よりも、惱み多

き下層部に生れて來て、而もサリドマイド児のやうに

畸形になつて生れて來て、その肉體的苦痛と精神的苦

痛とを耐へ忍びながら生活してゐる如き場合があることを靈界通信は明らかにしてゐるのである。

 苦痛はそれを耐へ忍ぶことによつてその靈魂が鍛錬

され、内部に宿る力が顕在となつて、その靈魂の進化

が早まるのである。それはよく鍛へられることによつて立派な日本刀がつくられるのにも似てゐる。

                  
                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/09/17 (Sat) 08:29:03



 雅春先生です。



 二十六日の法語 白痴や不具の運命を自ら選ぶ高級靈


 『生命の實相』靈界篇(携帯版、第九巻)135頁に

は次のやうな提題と解答が掲げられてゐる――


 例えばある慈恵院の例を擧げて、そこには「四、五

百人もの幼児がそこに収容されてゐるのであるが、皆

白癡か、片輪者で、三歳乃至十二歳までで死ぬやうな

運命を有つてゐるのである。では、吾等はこれ等の憐

れな幼児を高き進化を遂げた靈魂であると信ずべきであらうか」これが提題である。

 答へはまさに然りという――「彼らは全て、ほぼ同

じ階級のーー可成り高き階級の靈魂であるのだ。


この世に出生せんとする瞬間、彼らは自分に前途に如

何なる運命が横たはつてゐるかを察知する、が、彼らは此の苦痛多き運命を甘受する。

時としては自ら進んで此の苦痛な運命を進んで受ける

――それは一層高き進化に尚一層速やかに到達せんと欲するからなのだ」

 このやうな事が明らかになつて來ると、現在社會で

顯榮な位置に坐してゐる上級階級の人達と、養護施設

などに収容されてゐる片輪や白痴の児童とを、その靈

魂の高下や、前世の善根功徳の大小に關して比較して

みる時、肉體の快樂をほしいままに滿足させてゐる社

會の顯榮階級の人々の靈魂の方が、氣の毒なサリドマ

イド児の靈魂よりも餘程低い未發達の靈魂であり、一

層善根功徳の蓄へやうが足らぬ靈魂のやうであるのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/09/18 (Sun) 07:44:11



<明治天皇樣には十萬首近くの御製を詠ませ給ひてお

のづと「歌聖」と仰ぎまつられてあらせられます。・・・・・

 をりにふれたる(謹註、六首中の第二首)

おもふこと思うふがままにいひてみむ歌のしらべにな

りもならずも・・・>


 立葵様の御投稿より<m(__)m>。

 色々勉強しております。







 二十七日目です。


  二十七日の法語 苦行を通して進化する高級靈


 かうして肢體不自由児として生まれて來てこの世に

數年間しか生きないやうなものの霊魂は、受苦によつ

て一層速かに霊魂の進化を遂げたい高邁な理想を持つ

て、わざと苦痛の生涯を選んで此世に生れて來るもの

だと判るのである。靈的に低級な靈魂が「肉體の快

樂」こそが生き甲斐だと考へて、快樂々々と考へて追

求してゐる如き靈魂とは魂の品等を異にしてゐるのである。

 靈魂の進化を急速に行はうとするときにはそれだけ

苦痛を經験しなければならないのは、現象の事物に喩へてみると理解しやすいのである。

新幹線でも飛行機でも速度を速めて目的地に一層速や

かに到達することができるやうにするならば、必ず振

動が激しくなり、騒音が甚だしくなり、そのために住民の苦痛が多くなるのである。

靈魂も進化の速度を早めようとすると、靈魂自身がの

んびりしてゐるよりも、より急速に修行をして内在の

靈光を顕在にしなければならない――そのために高級

靈はみずから進んで苦痛の生涯に突進して行こうとするのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/09/19 (Mon) 08:16:47



 それぞれ、国葬を弔いましょう。







 雅春先生の二十八日目です。


 二十八日の法語 國を護る激烈なる修行を了へて地上生活を卒業せる高級靈魂達


 靈魂の高度の進化は、物質的な肉體的な現世的なも

のへの執著から離脱して、そのやうな欲望の繋縛――
即ち煩惱から解脱する事によつて得られるのである。

「人その友のために生命を捐つる是より大なる愛はな

し」とイエスは言つたが、その「友のため」というと

ころを「國を護るため」と書き換へることが出來るの
である。

国難来つて海外から攻めて來る時、國を護る兵士は、

敵軍の侵略に曝されれば、非常な苦難に面する國民

(吾らの最も近き友である)を護るために、と同時に

國家理想を護るために「肉體の生への執著心」から解

脱する行爲であるから、「一旦緩急ありて公に奉ず

る」ところの實踐は、靈魂進化が一層急速に行はれる魂の”霊的修行”なのである。

幾百万の日本兵は大東亞戰爭に於てそのやうな理想の

ために、自分の肉體への執著を離脱して生命を捐てたのであつた。

それは實に彼らの靈魂の急速なる淨化の過程となつた

のであつて特に「特攻隊」の如きは一層激しい靈魂の

修行であつた。彼らはこれらの修行を經て、地球とい

ふ天國の天體に生を享けて爲すべき最高の修行を完了

して、その靈魂は一層高き天體に昇天移行轉生したのである。尊きかな、稱むべきかな。

                   (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/09/20 (Tue) 08:11:30

 

<日本の歴史上、女性天皇はおられたが女系天皇は一

方(ひとかた)もおられない。この「事実」が極めて重

要なのです。女系固執派が女系だと強弁する元明天皇

(母)から元正天皇(娘)への母娘継承であるが、元正天

皇(娘)の父は、岡宮天皇(草壁皇子)であり共に男系女

性天皇であり男系がチャンと継承されてゐるわけです。・・・>


 亀の子様の御投稿より<m(__)m>。

御解釈をよく読みます。







 二十九日目です。


 二十九日の法語 高度に進化した靈魂の高級天體への移行


 「高度に發達した靈魂は地上から去つて行かなければならない。」


第一次世界戰爭を豫言した高級靈のヴェッテルニは斯

う云つて、フランス民族の大多數が既に高級に發達し

た靈魂であるが故に、この戰爭中の苦痛の修行によつ

て、地上生活を卒業して、地球から去つて行かなければならないと悲しんでゐる場面がある。

併しフランス民族だけに高度に發達した靈魂が多いの

ではない。肉體的執著を斷ち切る修行に於ては、三島

由紀夫氏の自決を見ても、自ら進んで囘天魚雷等に乗

つて愛國の理想のために、從容として死地に赴いた特

攻隊の兵士を見ても、日本民族中には随分、高級に進
化してゐた靈魂群が生れて來てゐたのである。

それが大東亞戰爭中の勇壮なる「煩惱捨離」の荒修行を通して、地球生活を卒業して昇天したのであつた。

 その後を襲つて他の天體から移動して地球天體に新入學して來た一團の靈魂群があるのである。

全ての戰後生まれの日本人の靈魂がそのやうな新入學

者とはきまつていないが、可成り多くの戰後出生の靈魂にはこの種のものが多いのである。

彼らは地球に移動し來つた以前に住んでゐた他の天體

の風俗、習慣、趣味、ものの考へ方が、地球に幾度も

住み、幾度も生まれて來た種族の魂とは餘程異なるのである。

この新來の靈魂たちは衣服の好みでも、化粧の仕方で

も、嗜好する音樂の種類でも美術の種類でも途方もなく異なつてゐるのである。

最も異なつてゐる點は、彼らは新入生であるが故に自

分の肉體の、欲望滿足を最高の人間理想の如く考へて

ゐて、「肉體の生命以上に尊い生活のあることを知ら

してやる」といつた如き三島由紀夫氏の靈的自覚にま

で訓練し育て上げるには、尚地球生活に三十囘くらいは生れ更つて來なければならないのだ。

 吾々(注。諸君の如き)過去、地球生活の先住者とし

て幾世代にわたつて肉體よりも尊い靈的生命の訓練を

受けて來た人間は、これらの新入生靈魂を單なる肉體

的自我の自覺から靈的實相の自覺に迄指導してあげるべき使命をもつのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。44 - 道産子

2022/09/21 (Wed) 08:27:00



<この「生命體としての日本國家」(『私の日本憲法

論』)の御文章は、太陽系という譬へであつても、そ

れは、日本國家の永遠に変らざる中心者であらせられ

る「天皇」のことについて書かれた御文章であること

は明らかです。三島由紀夫氏も『占領憲法下の日本』

の序で絶賛した「生命體としての日本國家」は、日本人として必讀です。


 「日本の国は海外の諸国とは、国の成り立ちが異る

のである。」との日本の特殊性から書き出されてゐる

ことに注目しなければならない。女系論者のよく使う

欧米に見習つてといふ詭弁に乗せられないやう、日本

人としての誇りを持つていただきたいと切に思う次第である。

 この御文章は、次の御言葉で結ばれてゐる。

《 「天皇国日本」は、日本民族が創作した世界最大

の文化的創作であって、これより大なる大芸術は他の

どこにもないことを知って、この国体を尊重してもらいたいものである。》>


 亀の子様の御投稿より<m(__)m>。






 雅春先生の、最終日です。


 
 三十日の法語 人間進化の地上生活一サイクルを完了するには


 最後に高級靈ヴエッテリニの靈示による人間の靈魂

の完全進化卒業までの期間を書いて置く。――


「人間の靈魂が地上の進化の一段階を完了するには普

通四千年乃至六千年を要するのであつて、その期間に

は、四十囘の地上への生更(うまれかはり)とそれに

伴ふ更生前の休養期とが含まれてゐるのである。他の

星の生活から地上へ轉生せる靈魂群の間には互に相關

關係があるのである。白色人種として進化すべく、他

の星より轉生せる人間靈魂群が悉く皆、地上の試煉生

活の一サイクルを修了するには二萬五千六百年を經過しなければならないことになつてゐる。

現代地上に生を享けてゐる靈魂たちは、一度に全部地

上に生を享けて來たのではない。それは連續の周期波

によつて、幾囘も分かれて地上に移住し來つたのであ

つて、各自はかくして自己の受持つ地上生活の舞臺を完了しつつあるのである。

フランス民族中には此の最初の頃の地上轉生の周期波

に乗せられて地上に移住せる人間靈魂群が可成り多い

のであつて、これらの靈魂たちは、更に重ねて地上生

活に閲(けみ)する必要が無いのであつて、これらの

古き移住靈魂は今より三百年程の間に完全に霊界人と

しての生活に入り、新しく地上に生れ更り來る靈魂達

を指導する役目をとる事になる。・・・・・」

(詳しくは『生命の實相』靈界篇[愛蔵版第五巻、携帯版九・十巻]參照)

                  (おわり)


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