伝統板・第二

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青年を祝福する⑥ - 伝統

2022/05/18 (Wed) 10:31:54


《生活の方向を定めて前進せよ》

     *『 生長の家 』(昭和24年8月17日の法語)より

   青年期は自己の人生の行路をどの方向にむけるか
   方向決定に就いて大いに熟慮すべき時代である。

   かくして定められた方向に成人期を通じて前進するのである。

   八十歳になっても、生活の方向転換を行うことはできないことではないが、
   その性格、能力、習慣等に一定の傾向が定(きま)っているから
   些少(さしょう)の努力では仲々方向転換できないのである。

   併(しか)し、今が時である。
   諸君は まだ若いのである。

    → http://blogs.yahoo.co.jp/meikyou123/12811920.html (消滅)

・・・

<関連Web>

(1)光明掲示板・第三《青年を祝福する》
   → http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou3&mode=res&log=540 

(2)光明掲示板・伝統・第一「《青年を祝福する》」
   → http://bbs6.sekkaku.net/bbs/?id=wonderful&mode=res&log=27

(3)伝統板・第二「青年を祝福する①」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6455741

(4)伝統板・第二「青年を祝福する②」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6810734

(5)伝統板・第二「青年を祝福する③」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7705615

(6)伝統板・第二「青年を祝福する④」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7933636

(7)伝統板・第二「青年を祝福する⑤」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=8198940

           <感謝合掌 令和4年5月18日 頓首再拝>

【もっと冒険しよう!】 - 伝統

2022/05/19 (Thu) 09:49:29

       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.05.16)より

   (オリックス・シニア・チェアマン、宮内義彦氏の心に響く言葉より…)

   若い人たちがさっさと自分の人生に見切りをつけて
   “若年寄”を決め込むのは早すぎるし、 悲しむべきことです。

   もっと自分の可能性を信じて、
   新しいことにチャレンジしてもらいたいのです。


   チャレンジするということは、
   とりもなおさず「リスクをとる」ということです。

   失敗を恐れていてはなにごとも始まりません。

   リスクをしっかりと受け止めつつ前に進むことで、新しい道が開けます。


   一歩前へと踏み出すことに不安を覚える人もいるでしょうが、
   何もしないでいることこそリスクと考えるべきです。

   なぜなら、動かないまま手をこまねいているうちに、
   世の中の変化に対応できなくなる可能性があるからです。

   しかし、やみくもに突っ走ればいいかというとそうではなく、
   とるべきリスクを見きわめることが大切です。

   自分にとって価値のあるリターンが期待でき、
   仮に失敗したとしてもその経験が将来への糧になるようなリスク、
   すなわち「グッドリスク」をとることを目指していただきたいと思います。



   今の若い人たちを見ていると、少し慎重になりすぎているように思います。

   冒険をしようとしない、言葉を変えればリスクをとろうとしないのです。

   リスクを冒してでもやってやろうという意欲に欠けています。

   そういう意欲があれば、
   「自分で好きなようにやりたいから、放っておいてくれ」という
   気持ちも芽生えてくるでしょう。


   ところが、そもそも日本はリスクを怖がる社会。

   国は「猛烈な親切心」を発揮して、
   さまざまな規制や法律で国民を囲み、結局その芽を摘んでしまう。

   それは、日本の社会が敗戦という大変な衝撃を経験し、
   政治も国民にリスクをとらせることを極力避けるようにしてきた
   という歴史も背後にあるのかもしれません。

   大戦末期から敗戦という激動期を経験した私からすると、
   今の温室のような社会や規制で保護されるような社会は、
   どうも居心地悪く感じてしまいます。


   それもあって、私はたびたび

   「会社は君を守ってくれない」

   という言葉を口にします。


   国にしても然りで、

   「国がいつも守ってくれるわけではない。
    国民は自己責任で自分で立たなければならない」

   と考えるべきだと思います。

   そうでなければ国民も企業も、
   誰かが守ってくれるという人頼みから抜け出すことはできないでしょう。


   ですから、若い人たちは社会や会社の中であまり遠慮する必要はありません。

   チャンスがあればどんどん手を挙げて積極的にとるべきリスクはとり、
   新しいことに取り組んでいってほしいのです。

     <『グッドリスクをとりなさい!』プレジデント社
                     https://amzn.to/3a0PBSt >

              ・・・

城野宏氏は、人間の行動の姿勢は2つしかないと言います。

1つは、「現状打破の姿勢」の人。

もう1つは、「現状維持の姿勢」の人。


「現状打破の姿勢」の人は、歳を重ねても、限りない好奇心があり、
新しいことに常にチャレンジし続ける人です。

もっと面白いことができないか、斬新なものができないかと、
現状を打破する姿勢がある人です。


「現状維持の姿勢」の人は、今の現状を変えようとせず、
変化を恐れ、新しいものに興味がない人です。

何もチャレンジしない人、すなわち、何もしない人です。

現状を維持すると、世の中は常に変化しているので、
変化についていけず、確実に置いていかれます。

つまり、何もしないでいることこそ、大きなリスクだということです。


リスクをとることは、勇気を出して、冒険することです。

失敗を恐れないことです。

「冒険」とは、危険な状態になることを承知の上で、あえて行うことであり、
成功するかどうかわからないことを、あえてやってみること、だといいます。

つまり、やりにくいことを押し切って、「あえて」やってみることです。


「もっと冒険しよう!」

いくつになっても、勇気を出して、
新しいことにチャレンジする人でありたいと思います。

           <感謝合掌 令和4年5月19日 頓首再拝>

【未来は「レーティング社会」に】 - 伝統

2022/05/21 (Sat) 07:09:26


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.05.18)より

   (本田健氏の心に響く言葉より…)

    一人ひとりが自分の「天職」を見つけはじめると、
    社会での働き方も変わるでしょう。

   それぞれのプロジェクトごとに必要なエキスパートが招集され、
   目的を達成したら解散する。

   そんなプロジェクト型の働き方が、これからの主流になるはずです。

   そうなれば、一人の人が複数の会社のプロジェクトに参加するなど、
   組織を隔てる壁は消え、一つの会社に机を置く必要もなくなります。

   仕事の内容に応じて、一日のうちで働く時間を
   自由に選択できるようにもなるでしょう。



   こうした多様な働き方をする時代に必要とされるのは、
   誰がどんなスキルや経験を持っているかを知るための客観的な情報です。

   そこで始まりつつあるのが、個人に対するレーティング(格付け)です。

   「食べログ」の評価を見て、どの店へ食事に行くかを決めるように、

   私たち一人ひとりも「彼は3・0だからイマイチ」
   「4・2だからぜひ頼みたい。契約料は高いけど」 などと、
   格付けされる時代がやってくるというわけです。

   実際、アメリカでは数年前から税理士や弁護士などの
   専門職の格付けはスタンダードになっています。

   また、ウーバーイーツでは、
   すでに配達人の仕事ぶりがユーザーから
   レーティングされるシステムが採用されていて、
   その結果が配達受注の優先度やインセンティブに反映されています。

   そういった方式が、あらゆる仕事に採用されるということです。


   厳しい時代かもしれませんが、そんなに身構えることはありません。

   見方を変えれば、これは、
   「がんばった人は、がんばった分だけ報われる」
   という非常にフェアな社会が実現することでもあるからです。

   しかも、未来のレーティングは単なる成果主義とは異なり、
   個々人の人柄がかなり重要な評価の対象になると私は見ています。


   スティーブ・ジョブズを思い出してください。

   彼の生み出した新製品に、
   発売3日前から人が並んだのはなぜだと思いますか?

   決してアップル社の製品の性能が高いからだけじゃないはずです。

   それはジョブズという人物のパーソナリティそのもの、
   そして彼が生み出す商品やサービスが、
   たまらなく魅力的だったからではないでしょうか。


   もちろん、求められるのは
   彼のようなカリスマ性だけではありません。

   これまで私は多くの経営者や大富豪たちと会い、話を直接聞いてきましたが、
   彼らが口にする成功の条件のなかには必ずこんな言葉がありました。

   「大切なのは、人から応援されるような人柄だ」


   誰だって、感じの悪い人と一緒にはプロジェクトを組みたくないものです。

   逆に、いつも朗らかで誠実な人、優しく思いやりのある人など、
   そんな相手となら楽しく働きながら相乗効果を上げていけると思います。

   これからの時代、高く評価されるのは、
   こうした人間的魅力を持った人なのです。


   「あなたのためなら」と、
   惜しまず力を貸してくれる味方は何人いますか?

   そんなことも、未来のレーティングの対象になるのではないでしょうか。


    《成功の条件 は、人から応援されるような人柄》


   <『仕事消滅時代の 新しい生き方』プレジデント社 https://amzn.to/37On9CD

          ・・・

「レーティング」や、「評価」というと、中国の信用システムが有名です。

芝麻信用(ジーマしんよう)は、
中国のアリババの関連会社が開発した個人信用評価システムです。

『例えば、どんな商品をいくらで購入したか、
クレジットカードのキャッシングやオンラインレンディングサービスで

借りた金をきちんと返済しているか、
「シェアバイク」や「シェア傘」といったシェアリングサービスを利用した際に
借りたものを期日までにステーションに戻しているか、
「滴滴出行(ディディチューシン)」のようなライドシェアサービスや
飲食店を予約した際、無断でキャンセルをしていないかなどである。

これらのデータに、アリペイに登録されたユーザーの学歴や、
そのSNS上の人脈の広がりや深さ、
これまでにどんな仕事をしてきたかという履歴などを加味して、
個人の信用度合いをスコアで表示したのが芝麻信用なのだ。(日経Xトレンド)』


その他に、会社の身分や、車や不動産のあるなし、
交通マナーやルール違反の有無、等々でも信用が判定されるといいます。

個人情報を表に出すことを嫌う日本は、
いい悪いは別にして、この「信用スコア」の面では、中国と決定的な差がついてしまいました。

しかし、遅かれ早かれ、この評価という問題は日本でも必ず浸透していくと思います。

なぜなら、それはデジタルの宿命であり、
あらゆることの見える化という面でも進化せざるを得ないからです。

「オープンな場での評価は進む」ということです。


そして、今後、レーティングで最も評価の対象となるのが、「人柄」。

「成功の条件は、人から応援されるような人柄」

という言葉を胸に刻みたいと思います。

           <感謝合掌 令和4年5月21日 頓首再拝>

【自分を高く評価してもらえる確実な方法】 - 伝統

2022/05/23 (Mon) 11:22:08


      *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.05.19)より

   (レス・ギブリン氏の心に響く言葉より…)

   ほとんどの人は利口だと思われたがっている。

   しかし、絶えず「利口そうな発言」をして
   自分を高く評価してもらおうとやっきになっている人は、
   相手から「利口な人」と評価 してもらえない。

   単に「利口ぶる人」と評価されるだけだ。


   自分を「非常に利口な人」と評価してもらえる確実な方法を紹介しよう。

   相手の話にじっくり耳を傾ければいいのだ。

   相手の話をひと言も聞き漏らすまいという姿勢で
   一生懸命に耳を傾ければ、
   「非常に利口な人」と評価してもらえる。

   一方、愚か者は相手の話が
   いかに重要かに気づかないので耳を傾けようとしない。


   詩人のウォルト・ホイットマンは友人と一緒に道を歩いていたとき、
   見知らぬ人と出くわして言葉を交わした。

   数分間、ホイットマンは会話を独占し、
   相手はほとんど何も話さなかった。

   相手が立ち去ったあと、
   ホイットマンは「彼は非常に利口な人だ」と言った。

   友人が驚いて
   「彼はほとんどしゃべっていないのに、なぜそう思うのか?」と
   尋ねたところ、ホイットマンは

   「彼は私の話によく耳を傾けてくれた。
    これは彼が非常に利口な人である証しだ」

   と答えた。


   自分の友人と知人について少し考えてみよう。

   その中の誰が「非常に利口な人」という 評価を得ているだろうか。

   あなたなら次のうちの誰に投票するだろうか?


   1. あなたの話を聞かずにまくし立てる人

   2. あなたの話をさえぎって話し続ける人

   3. あなたの話にじっくりと耳を傾ける人


   ある賢者がこんなふうに表現した。

   「神様は人間にふたつの耳とひとつの口を与えた。
    話す量の2倍を聞くことにあてるように意図したからだ」


     <『人望が集まる人の考え方』ディスカヴァー
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              ・・・

「ほとんどの人は利口だと思われたがっている」という言葉には
少し違和感がありますが、

「認めてもらいたがっている」ならば、しっくりきます。

つまり、「承認欲求」です。

自分は「価値ある存在である」と、
認めてもらうことであり、高く評価してもらうことです。

それは、ほめて欲しい、考えを肯定して欲しい、共感して欲しい、
そして、話を聞いて欲しいということです。

究極は、「存在の肯定」です。

あなたがただいてくれるだけで嬉しい、という気持ちです。


反対に、「存在の否定」の最たるものは「無視」です。

たとえば、相手の話に一切耳をかさない、ということ。

だからこそ、「あなたの話を一生懸命聞いていますよ」という
傾聴の姿勢がある人が評価され、人から好かれるのです。


自分ばかりがペラペラしゃべるのではなく…

どんなときも、
人の話を真剣になって聞き続けることができる人でありたいと思います。

            <感謝合掌 令和4年5月23日 頓首再拝>

【未来実現マーケティング】 - 伝統

2022/05/24 (Tue) 09:04:21


      *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.05.23)より

   (神田昌典氏の心に響く言葉より…)

   マーケティングとは、変化を乗り越えて、生きていく力。

   だから私は、マーケティングは、
   人生100年時代の「基礎教養」であると考えているのだが

   ―――しかし、学校では ほとんど教えられることがないのは、
   いったいなぜだろう?

   理由は、長い間、マーケティング分野で経験を積むことは、
   テレビ広告を主力とした巨額の予算(「最低10億円!」といわれていた)を
   持つ、もしくは多数の営業人員を動かせる部署で働ける、
   ほんの一部のエリートたちの特権だったからだ。


   だから一般人は、学んだところで、実際に使う機会はまずなかった。


   しかし、それが完全に覆された。

   2010年代に入ってから、SNSによるマーケティングが本格化し、
   それからたった「2年で、マーケティングは50年の変化を起こした」
   といわれる。

   集客や営業活動は、フェイスブックやツイッター、YouTubeをはじめとした
   SNS広告を使えば、1日当たり数百円から始められるようになった。

   広告の対象は極めて細かく緻密に設定できるようになり、
   しかも手のひらの上でスマホを操作するだけで、
   全世界に向けてメッセージを配信できるようになった。


   このような新しい環境において、デジタルネイティブの子供たちが
   マーケティングを学んだことで、YouTubeやTikTokで遊びながら、
   親を超える収入を稼きだす例も現れ始めた。

   実際、世界で最も稼ぐユーチューバーの一人は、
   10歳のライアン・カジ君で、年収は、驚きの30億円。

   たった1年で、大人の生涯年収を軽く超える富を受けとっている。

   こうして「必要な価値を、必要な人に届ける」という
   マーケティングを正しく実践することで、
   既存体制や既得権益に寄りかかることなく、
   自らの意志で、自らの収入を創りだせるようになった。

   つまり、マーケティングは、民主化を果たしたのだ!



   こうした学歴や年齢を超えた収入源の拡大は、
   「変化を起こす仕組みづくり」がもたらす大きな可能性の、
   ほんの表面をかすったぐらいのことだ。

   今、学校教育をマーケティングすると、さらにすごいことになる。

   世界が直面している、ほとんどの難問を、
   学校が解決できるほどのインパクトを持つといっても
   過言ではないと思う。


   あなたは、今、学校教育が、
   大変革の真っ只中にあることをご存知だろうか?

   2022年度から登場する「総合的な探究の時間」により、
   高等学校で探究学習に重点が置かれる。

   大学受験も大幅に変わるというから、30年ぶりの本格的改革となる。

   探究学習とは、海外では「プロジェクト・ベースト・ラーニング」
   として知られていて、 要は、自分が探究したいプロジェクトを見出し、
   そのプロジェクトを遂行する過程で必要なことを主体的に学んでいく
   という学習プロセスである。

   誤解を恐れず、大胆にいえば、
   この探究学習というのは、もはや「起業家教育」である。



   私は、この新しい教育に、
   日本の新しい成長を生み出す大きな可能性があると確信した。

   うまくいけば、すべての学校が、地域課題を解決するシンクタンクになる。

   そして、そのソリューションの実行に企業が協力すれば、
   地域からの優秀な学生の流出も抑制でき、
   新規事業を多数、生み出す土壌となる。

   さらに、課題先進国である日本発のソリューションは、
   国際社会に向けても、その必要性を訴求しやすい。


   探究学習によって創発された学生のアイデアに、
   企業の専門家が技術や知識を提供・支援することにより、
   あらゆる社会課題を突破できるのだ。

   今は夢物語に聞こえるかもしれない。

   だが、もう一度、いう。

   マーケティングとは、

   「必要な価値を、必要な人に届け、必要な変化を起こす仕組みづくり」

   のことである。

   ならば、「探究世代の人材(必要な価値)」を
   「企業の技術や知識(必要な人)」に届け、
   「新規事業を多数創出する仕組み(必要な変化)」をつくるのは、
   マーケッターにとっては、日常業務の範疇なのである。

   だから私は、断言したい。

   マーケティングが民主化された今、
   探究学習を、正しくマーケティングすれば、突破口はひらく。

      <『未来実現マーケティング 
       人生と社会の変革を加速する35の技術』PHPビジネス新書
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              ・・・

神田昌典氏は、「教育とビジネス」についてこう述べています。

『慎重な方は、教育にビジネスを絡めると、
 拝金主義を助長し、社会モラルが低下してしまうと
 眉をひそめるかも知れない。

 ただ、これから現実は、逆に向かう。

 いまや、お金儲けと社会正義は、同じベクトルに向かっている。

 理由は、SDGsが共通言語になったからだ。

 SDGs(エスディージーズ : Sustainable Development Goals)とは、
 2015年9 月の国連サミットで加盟国が全会一致で採択した開発目標のこと。

 貧困や飢餓、エネルギー危機、気候変動など、
 地球全体が直面する課題に関して、
 17の目標を定め、2030年までの実現を目指している。

 こうした地球規模の目標に向かい行動するのは、
 国や大企業のリーダーの仕事だというのは、もはや過去の話。

 いまやSDGsの認知度は約80%になり、学校教育でも、
 その グローバルな開発目標とローカルな課題を連動した授業を
 行う教師が増え始めている。

 その結果、大きな目標を持ち、世界を変えよう
 という情熱を持った新人たちが、
 多数、あなたの会社にも入ってくることになる。

《あらゆる社会課題を解決する、探究学習のインパクト、
 そして、SDGsから逆算して、ビジネスと教育を連動する》 』


昨今は、起業家の中でも、「社会起業家」が増えてきました。

社会問題を解決しながら、同時に利益もあげてゆく、
新たなビジネスモデルのことです。

社会問題とは、SDGsの中にあるような、
「貧困の解決」「温暖化防止」「環境問題の解決」「健康問題の解決」
「質の高い教育」等々のこと。


社会起業家は、ボランティアでも、NPOでもなく、
ビジネスとして行うものです。

従来、企業の中で行われている、
CSR(corporate/企業・ social/社会的・responsibility/責任)が
そのまま事業として発展することもあります。


昨今は全国的に、高校生のスタートアップの授業や
イベントが行われるようになってきました。

また、中学生や高校生の驚くべきスタートアップの成功事例も出ています。


マーケティングの勉強をさらに深め…

新規事業を多数創出する仕組みつくりに挑戦したいと思います。

            <感謝合掌 令和4年5月24日 頓首再拝>

勉強が面白くなる瞬間 - 伝統

2022/05/25 (Wed) 11:30:15


        *「勉強が面白くなる瞬間」パク・ソンヒョク・著より

(1)勉強は「頭」でするものでなく「心」でするもの。

(2)敗者は迷うことでエネルギーを消費してしまうが、
   勝者は迷うことなく、自信を持って突進する。
      <カール・クラウス、オーストリアの詩人>

(3)勉強の本質は「競争」ではなく「成長」にある。

(4)自分にとって重要なのは、ただ
   「最終的に自分が望んでいたものを手に入れたか」だけ。

(5)「もっと早くこうすることができたのに、
    なぜ自分は君にチャンスも与えずに放っておいたのだろうか……」。

   そんなやりきれない後悔にとらわれるとき、
   私は自分自身に約束をしました。

   「二度と君を投げ出さないよ」

(6)自分の人生はたった一度きりだ。
   だから、自分は自分の人生を世界で一番大事に扱うべき人間だ。

(7)勉強とは、人生をより豊かに彩ってくれる「知識」と「知恵」を得る探検。

(8)夢とは、自分がなりたい職業ではなく、自分が「生きたい姿」

(9)決心は「思いつき」ではなく、「根の深い」ものでなくてはいけません。

(10)自分自身を騙さない「正直さ」と「自制力」を持つ。

   勉強する人こそ、慎独の精神を備えなくてはなりません。
   勉強は徹底して「一人」で行う作業です。

(11)勉強を通して「心を成長させ、自分を完成させること」に気を向けた方が、
   はるかに得るものが多い。

(12)人生とは自分を信じること。

(13)うまくなるまでは全く面白くないものだ。

(14)自分の限界と競争しよう。

(15)何も見えず、何も聞こえないほど集中する。

  ①勉強に集中するには、「いま、ここ」のことだけ考えなくてはなりません。
   
  ②「いま、ここ」のことだけを考えてこそ、「没頭の瞬間」が訪れるのです。

  ③恐ろしいほどの集中力は、勝手に湧き出てくるものではありません。
   「いま、ここ」にしっかり心を向けて、雑念をきれいさっぱり取り払ったとき、
   初めて没頭が可能になるのです。

(16)教室の「VIP席」に座る。

(17)今日の1日は人生の中で最高に勉強に適した日になる。

・・・

<参照>
DIAMOND online(2022.5.17 )
人生で一番後悔していること
https://diamond.jp/articles/-/303308

勉強が面白くなる瞬間――読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法
書評
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/52364394.html

            <感謝合掌 令和4年5月25日 頓首再拝>

【問題は、自分がどう生きるのか】 - 伝統

2022/05/27 (Fri) 10:46:29


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.05.22)より

   (成毛眞氏の心に響く言葉より…)

   約260年間も続いた江戸時代という平和な時代が動いたのは、
   アメリカという圧倒的な外圧によってだったことを思い出してほしい。

   あるいは約80年前の戦争で完膚なきまでに潰され、
   満身創痍の状態から劇的な経済復興を遂げたことでもいい。

   日本という国は政権交代くらいでは動かない。

   維新や敗戦のようなことがないと動かないのだ。


   そういう構造的衰退国家にあって、ビジネスパーソンはどう備えるか。

   徹底的に節税しながらセカンドビジネスで所得を増やし、
   カネを節約して投資に回す以外に、
   老後をまともに過ごすことは期待できないかもしれない。

   平均寿命の伸びによって、これからの「老後」は30年近い長さとなった。

   しかし、制度は固定化し、
   仮に大きく舵を切ったとしても即効性は期待できない。

   特に今の現役世代は国を頼るのではなく、
   したたかに自分の身を守りながら、
   自分なりに楽しく幸せな人生をつくっていくことを考えたほうがいい。


   世界的傾向に目を転じてみれば、グローバル化とデジタル革命が進み、
   社会は激しく変化している。

   にもかかわらず、日本の政治も行政も、そして大企業も
   昭和のレガシーを引きずり、保身に毒されたままなのだ。

   彼らがいくら、「何とかなる」という楽観論、
   「何とかする」という根性論を掲げても、
   それで国がよくなるはずがない。

   こんなことは、すでに若い人たちはうっすらと、
   いや、はっきりと感じているのかもしれない。

   もう政治にも行政にも頼ろうとしないほうがいい。

   構造的にも思考的にも昭和的価値観で凝り固まっている
   昭和育ちのオジイサンたちに期待してはいけないのだ。


   なかには、お上が変わり、社会を変えてくれることを
   切に願っている向きもあるかもしれない。

   希望を打ち砕くようだが、
   世の中の変化に先んじて政府が大転換することはない。

   しかも、それは必ずしも悪いことではないと思う。

   世の中よりも先に政府が変化したら、それはそれでまずい部分もあるからだ。

   最たるものは立法だ。


   新しい法律は、新しいタイプの事件が起こってから
   後追いする形でつくられることが多い。

   たとえばストーカー規制法は、
   ストーカーによる傷害・殺人事件が起こるようになってからつくられた。

   危険運転致死傷罪は、あおり運転などによる
   傷害・致死事件が起こるようになってから制定された。

   飲酒運転が厳罰化されたのも、
   飲酒運転で命が失われる事件が頻発したからだ。


   「事件が起こる前に法律ができていたら、被害者たちは助かったはずだ」
   と思う人がいるかもしれない。

   しかし、それもバカな話だ。

   世の中を先回りして立法府が法律をつくるようになったら、どうなるか。

   それは法律という縛りの必要性が生じる前に、
   国民を法律で縛るようになるということではないのか。

   半ば恐怖政治の始まりである。


   経済政策なども同様だ。

   世界的に見ても、唯一の例外はフーヴァーダムの建設を進めた
   アメリカのニューディール政策(着工は前任のフーヴァー大統領のとき)
   くらいのものだ。

   それ以降、政府なり各省庁なりが
   世の中を先回りして経済政策を打ったことはない。

   下手に政府にすべてを任せようものなら、
   江戸時代の享保の改革よろしく、
   国民がとんだとばっちりを被るような改革を断行しかねない。

   事実、享保の改革では実質2倍近くの増税(年貢の引き上げ)をして、
   一揆が増加しているのだ。


   そのような歴史に鑑みれば、政府をその気にさせるほうがよっぽど危険だ。

   政府の変化は、いつだって世の中の変化の後追いである。

   それでいいのだ。

   政府とは、 もともとクリエイティブな組織ではない。

   だから、政府の大転換に期待するだけ無駄だし意味がない。


   問題は、自分がどう生きるのか、なのだ。

   そのことを肝に銘じておいたほうがいい。


   《政府に期待してはならない。100%自己責任の意識で、
    個人として人生を構築するべきだ。
    昭和の価値観を引きずっている政府は、
    日本経済再生の先導役にはなりえない》

    <『2025年日本経済再生戦略』(成毛眞&冨山和彦)SB新書
                  https://amzn.to/39BSeKa >

             ・・・

政治や政府が景気をよくしてくれる、
世の中を改革してくれると思うから、
現実とを見比べて、文句の一つも言いたくなります。

しかし、政治や政府は、先んじてリーダーシップをとり、
何かをしてくれるというクリエイティブな組織ではないのです。

そして、同時に日本は、最後の最後、切羽詰まったときに初めて、
世の中を変えていくという国民性があります。


まわりや世間がやってくれるかもしれないと、
景気や政治に期待するのではなく、
個人として自分が動き、自分の人生をよくしていかなければならない、
という覚悟が必要なのです。

文句を言っているうちは、前向きな行動は決して起きません。

文句の方向に自分のベクトルがあるからです。


今、必要なのは、自分で自分の人生を切り拓くという
「アントレプレナーシップ」の精神です。

つまり、他人ごとにせず、自分が主役であるという、
圧倒的な「当事者意識」です。


問題は、自分がどう生きるのか…

文句を言う前に、自ら、自分の人生を切り拓く人でありたいと思います。

            <感謝合掌 令和4年5月27日 頓首再拝>

【どうしても気分が乗らないときは】 - 伝統

2022/06/04 (Sat) 07:03:11

       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.05.27)より

   (心理学者、内藤誼人(よしひと)氏の心に響く言葉より…)

   「ものすごく大切な商談が控えているというのに、
    どうしてもやる気が出てこない」

   「どうしても今日中に終わらせなければならないのに、
    なぜかやる気にならない」

   人間なのですから、そういう日だって、1年に何回かはあるものですよ。

   けれども、のっぴきならない状況であることには変わりがありませんから、
   なんとかしてやる気を引っ張り出してこなければなりません。

   さて、どうすればいいのでしょうか。


   そこで1つ、心理学の裏ワザをお教えしましょう。

   それは、ものすごく歯を食いしばって、
   手をギュッと握って、握りこぶしを作るのです。

   「歯を食いしばる」とか「握りこぶしを作る」というのは、
   攻撃するときの動作ですよね。

   そういう攻撃の動作をしていると、
   私たちの心には、やる気が出てくるのですよ。

   なぜなら、やる気というのは、攻撃性とも関連しているからです。


   私たちの脳みそは、私たちの表情によってだまされます。

   同じことは、姿勢にも言えるのです。

   攻撃的な姿勢をとっていると、私たちの脳みそは、
   「さあ、大変だ。攻撃の準備をしなきゃいけないぞ。
    急いで、アドレナリン出さないと」と思うのです。

   アドレナリンは、攻撃のためのホルモンですが、
   まさにやる気を引き出すホルモンでもあるのです。

   ですから、攻撃的な動作をとっていると、
   やる気のほうも引き出されてくる、という寸法です。

   やる気がないときには、ぜひこの裏ワザを試してみてください。


   ポルトガルにあるリスボン大学のトーマス・シューベル〇は、
   「ある作業をしながら、
    人間は、別の作業も同時にできるのかを調べたいんですよ」

   と嘘をついて、利き手でないほうの手でジャンケンのグーを作らせながら、
   自己評価のためのテストを受けさせました。

   本当は、握りこぶしを作っていると、
   自己評価がどう変わるのかを調べる実験だったのですが。

   その結果、握りこぶしを作っていると、
   積極的で、自信がつく、と感じやすくなることがわかりました。

   この結果は、ジャンケンのチョキの動作をとらせたときには、
   見られないものでした。

   やはり、握りこぶしでなければならないようです。


   「なんか、やる気が出なくて困るなあ......」というときには、
   歯を食いしばって、 思いっきり手を強く握って握りこぶしを
   作ってみてください。

   そうすると、心の中に積極的なやる気が生まれてくるはずです。

   やる気を引き出すのは、そんなに難しいことでもありません。

   やる気があるような姿勢、つまり、攻撃的な姿勢をとってみるだけで、
   私たちの脳 みそからはやる気の源のアドレナリンが分泌されるからです。

     <『おもしろいほどやる気になる本』明日香出版社
                  https://amzn.to/3LPfPoj >

             ・・・

「やる気」とは「憤(ふん)」のことです。


井原隆一氏は「憤」についてこう語っています。

『「憤(ふん)の一字は、これ進学の機関なり。
 舜何人(しゅんなんぴと)ぞや、予(われ)何人ぞやとは、まさにこれ憤なり」

 発憤するということは、学問を勧めるためには最も肝要なことである。

 孔子の最高の弟子といわれた顔淵(がんえん)が
 舜(中国古代、理想の帝王といわれた聖人)も自分も同じ人間ではないか。

 なろうという志さえ立てれば舜のような人間になれる、といったのも、
 まさに発憤ということになる。』(「言志四録」を読む/プレジデント社)より


「憤」とは「憤(いきどお)る」ことで、奮い立つことです。

これは、「怒り」とは違います。

他人に対する、身勝手な怒りではなく、
この状況を何とかしなければいけない、という
やむにやまれぬ気持ちが「憤」です。


孔子はそれを、「憤せざれば啓(けい)せず」と言いました。

学問に対して、ふるい立つほどの情熱を持たない者には、
教え導くことはしない、ということです。

つまり、自ら学びたいという燃えるような情熱がなければ、
手助けすることはできないということです。


やる気というのは、熱い「情熱」のことでもあります。

それがまさに、発憤することです。


しかし、その「憤」を長く持続させるには、コツがあります。

それが、「歯を食いしばる」ことであり、「握りこぶしを作る」ことです。


どんなときも、「やる気」を出せる人でありたいと思います。

           <感謝合掌 令和4年6月4日 頓首再拝>

【空気を変えることができる人】 - 伝統

2022/06/06 (Mon) 06:44:31


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.06.02)より

   (山崎拓巳氏の心に響く言葉より…)

   一時、空気を読めない人を「KY」と呼んでバカにする風潮があった。

   度を超した「KY」は確かに厄介だが、
   適度の「KY」は素敵なことなのかもしれない。

   センスのいい「KY」が、話の展開をいつもドラマチックにしてくれる。
 
   その場の空気を保つのではなく、
   自分ワールドに変えることができる人になればいいのだ。

   いわば「KK」=「空気を変える人」になろう。

   あの人が部屋に入ってきたら空気が変わったね。

   あの人が会議に加わるようになって、みんなの表情がよくなった。

   あの人がいてくれるだけで私、やる気になれるのです。

   そんな存在があなたの周りにもいるはず。


   そんな人たちの共通点はなんなのだろうか?

   まず、彼らの心の中の風景を想像してほしい。

   彼らは力強く現実を信頼し、ノビノビと生きている。

   まるで不幸なことなど、彼らの世界には存在せず、
   煩わしいこともすかさず解決すると信頼しているかのようだ。

   心の中の風景が明るい人は、明るい現実を創っていくのだ。


   これは案外、マネすることが簡単だ。

   まず、そんな人たちと過ごす時間を増やそう。
   一緒にいることで、この才能は伝染する。

   あなたは誰といるときに素敵な雰囲気を発する?

   なぜ、その人といるとそんな素敵な自分になれるのか?

   ここにもヒントがありそうだ。

   空気を変えるのではなく、素敵な空気を纏(まと)うのだ。

   その場を楽しみ、その時を楽しむ。

   仕事も、遊びも、恋愛も、掃除も、事務処理も、雑務も、
   「なんでも楽しむぞ」 の姿勢。

   湿った新聞紙にも火を点けるが如く、
   周りを幸せな渦が飲み込んでいくパワースポットに、あなたはなれる。

   《なんでも楽しむ姿勢が場の空気を変える》

    <『凄いことがアッサリ起きる44のルール』PHP文庫 >

           ・・・

何人かで一緒に食事をしたり、話をしているとき、
途中から誰か一人そこに入ってきたとします。

すると、その人が来ただけで、場が急に明るくなり、
笑い声がドッと起こり、にぎやかになる、ということが起こります。

それは、いつも上機嫌で、明るくて、大声で笑ってばかりいるような人です。

時に、はしゃいだり、大騒ぎしたり、ふざけたりと、
この人はいったい苦労などしたことがあるだろうか、と思われるような人でもあります。

だから、ノーテンキで、極楽トンボのようにも見られます。


しかし、考えてみればわかりますが、長い人生において、
ある程度の人生経験をした人が、苦労を一つもしなかった、
嫌なことにまったく出会わなかったことなどあり得ません。

逆にいうなら、苦労を売りにしたり、
不幸をネタにするような人は、本物ではないということです。

なんでも楽しんでしまう人、面白がる人、は
人生のポジティブな面に目を向けている人です。

楽しいことがなくても、どんな状況でも、それを楽しむことができる人です。

反対に、苦労や不幸に目を向けている人は、
いつも不機嫌で、物事を楽しむことができません。

楽しいことがないから楽しめないといいます。

その人が入ってきただけで、電気がパッとついたように急に明るくなる…

そんな、空気を変えることができる人になりたいと思います。

           <感謝合掌 令和4年6月6日 頓首再拝>

【群れから飛び出す】 - 伝統

2022/06/12 (Sun) 06:26:42


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2019年08月19日)より

   (北野武氏の心に響く言葉より…)

   これまでの人生でいくつもの決断をしてきたけれど、
   いちばん大きかったのは、やっぱり大学を中退するという決断だった。

   大学を辞めて、俺は芸人の世界に飛び込んだ。

   それは、俺にとっては、群れから飛び出すということで、
   自殺するにも等しい決断だった。


   それまでの俺は、いろいろありはしたけれど、
   結局のところは母親のいうことに従って、
   自分はこの社会という群れの中で生きていくものだとばかり思っていた。

   道徳の話に引き寄せていえば、それまでの俺は母親の道徳観の中で生きていた。

   大学を辞めることを自分で決めたとき、俺はその母親の道徳観から飛び出したのだ。


   自殺するにも等しいと書いたけれど、
   ほんとうにあのときはそれくらいの覚悟が必要だった。

   浅草でのたれ死にしてもいいと、本気で思っていた。

   芸人ならのたれ死にしても恰好いいやなんてうそぶいていたけれど、
   内心はそんな恰好いいものではなかった。

   ただ、今でも忘れられないのは、そうすると心に決めたとき、
   見上げた空がほんとうに高くて広かったってことだ。

   ああ俺は、こんなに自由だったんだなあって思った。


   子どもはなんだかんだいって、親や学校に教わった道徳観の下で生きている。

   大人になるということは、
   その誰か他の人が作ってくれた道徳の傘の下から出て、
   自分なりの価値観で生きる決断をするということだと思う。

   のたれ死にする覚悟をしたくらいだから、成功する保証なんてどこにもない。

   いや、成功するなんて思ってもいなかった。

   死ぬ気で飛び出したら、なんとか生きのびたというだけの話だ。


   だから、読者も群れから飛び出してみたらいい、とはいわない。

   どう考えても、失敗する可能性の方がずっと大きいわけだから。

   のたれ死にしなかったのは、ほんとうに奇跡みたいなものだ。

   それは俺が時代と幸運に恵まれたというだけのことだ。

   他の人に真似してみろとはとてもいえない。


   ただ、群れから飛び出したおかげで、
   群れの中にいるよりはいろいろなことが見えるようになった。

   そんなに遠くに飛び出したわけじゃない。


   まあ、とにかくそういうわけで、俺が偉そうにいろんなことをいえるのも、
   群れを飛び出したからではある。

   のたれ死にするほんとうの覚悟のある奴が、
   群れを飛び出すのを邪魔するつもりはない。

   何度でもいうけれど、成功する保証はまったくない。

   はっきりいえば、ほとんど成功しないだろう。

   そんなことは当たり前だ。

   芸人は何千人もいるのに、まともに喰える奴はほんの一握りなんだから。


   ただ、成功はしなくても、
   自分の頭上の、何もない、高くて広い空を見上げることはできる。

   もう一回この世に生まれたら、のたれ死にすることになっても、
   あの空を見上げるためだけに、やっぱり俺は群れを飛び出すと思う。

   恰好つけているのではなく、のたれ死にしてもいいやと思えるなら、
   なんでもやれるというだけのことなんだけれど。

        <『北野武新しい道徳』幻冬舎文庫>

               ・・・

同調圧力の高いこの日本において、
群れから飛び出すことは本当に勇気がいる。

同調圧力とは、集団の中で、皆と違った意見を持っていたとしても、
暗黙のうちに、大多数の意見に合わせるよう強制される雰囲気のこと。


Appleは1997年に「Think different(シンクデファレント)」という広告を打った。

  (→アップルCM「Think Different.」(声:スティーブ・ジョブズ)[日本語字幕] 
    https://www.youtube.com/watch?v=W5GnNx9Uz-8

     RIP Steve Jobs: Think Different Japanese 日本語
     https://www.youtube.com/watch?v=Nbsi2I0GXPk    )

モノの見方を変えるとか、新たな発想をするということで、
キャンペーンの中では、「世界を変えようとした人たち」として
アインシュタインや、ピカソ、ガンジーなどが出てくる。

それは、「現状維持圧力に対する挑戦」ということで、
同調圧力に対する挑戦ということでもある。


人は、安定を好む。

しかし、あえて自ら不安定で不確実なところに身をおく。

それが、群れから飛び出すこと。


挑戦するということは、
もし失敗して無一文になっても仕方ない、と覚悟を決めること。

時に、群れから飛び出す覚悟を持ちたい。

           <感謝合掌 令和4年6月12日 頓首再拝>

【好奇心と決断】 - 伝統

2022/06/17 (Fri) 07:03:31


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2020.06.08)より

   (池田貴将氏の心に響く言葉より…)

   人間には、未知のものに対して三つの反応がある。


   一つは、怖れ。
   得体の知れないものが怖いという反応。


   もう一つは、無関心。
   「そんなの、どうでもいい」という反応。


   そしてもう一つが、好奇心。
   怖くても、知らずにはいられない。
   進まずにはいられない。

   どうしようもなく、かきたてられてしまう心。


   人を前進させるものとして、
   よく情熱や使命感などが挙げられるが、
   一番根っこにあるのは、好奇心なのではないか。


   「未知のことだけど、やってみたい」

   「やってみたら、なにが起こるんだろう」

   「どんな自分になれるだろう」


   そんな自分への好奇心が、
   怖れに少しでも勝ったとき、
   人は何か、大きな決断ができるのだと思う。

      <『決断力の磨き方』Gakken >

           ・・・

「ディズニーの成功を支えている最も重要な要素は、遊び心と好奇心だ。
 遊び心とは、笑うことを愛する、というアピールをする気持ち。

 好奇心とは、常に人間の心にあって、想像力によって刺激されて生まれたものだ」

と語ったのは、ウォルト・ディズニー。


何かを始めるとき、正しいか正しくないか、損か得か、で決めると
途中でダメになることが多い。

面白いか面白くないか、ワクワクするかしないか、で決めると長く続く。

つまり、好奇心と遊び心だ。

子どものような好奇心と遊び心を持っている人は、年齢を重ねても若々しい。


決断力がある人は、
鋼(はがね)のような意思と不屈の闘志を持つような重々しい人ではない。

いつも笑みをたたえ、好奇心と遊び心あふれている人が、
かろやかに「ひょい」と軽々決めることができるのだ。


好奇心と遊び心を持ち、壁を乗り越えていきたい。

           <感謝合掌 令和4年6月17日 頓首再拝>

【どっちにしたって批判される】 - 伝統

2022/06/21 (Tue) 07:07:08

       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.06.16)より

   (浜松医科大学名誉教授、高田明和(あきかず)氏の心に響く言葉より…)

   《自分の心が正しいと思うことをしなさい。 どっちにしたって批判されるのだから。》
             (第2代米国大統領ルーズベ〇トの妻 エレノア・ルーズベ〇ト)


   どのような場合も批判は避けられません。

   誰でも必ず悪口を言われます。

   批判されるのはつらいものです。

   SNSの発言が炎上して自殺に追い込まれる事件など、本当に心が痛みます。


   では、批判された時、何を支えに生きるべきでしょう。

   批判する人は自分の言葉に責任を取らないことを忘れてはなりません。

   ある人が、「評論家がご機嫌の悪い評論をしたのは、
   前の晩、奥さんと喧嘩したからかもしれないと思うべきだ」と言っています。

   人を批判してばかりいる人は、しょせんその程度なのでしょう。

   他人は何でも批判します。

   それによって自分の考えを変えたり、迷ったりするのは
   馬鹿馬鹿しいことなのです。


   夏目漱石を批判する人もいます。
   漱石は円覚寺の釈宗演(しゃくそうえん)老師に何日か参禅し、
   公案の見解(答え)を示しますが、「だめだ」とあっさり突き返されるのです。

   「文才が あっても、禅ではまるでだめだった。その程度の人物だったのかね」
   というのです。

   一方、漱石は作家として偉大な仕事をし、
   芥川龍之介、寺田寅彦、阿部次郎、内田百間など多くの逸材を育てました。

   批判はまったくの的はずれだとしか思えません。


   何をしても批判されます。

   だからといって表現を自己抑制しては、生きている意味がありません。

   本当にやりたいことをやることが大事です。

   人はやったことのみで評価されます。

   よい仕事は必ず認められ、歴史に刻まれます。

   仕事や作品は永遠の命を持っていて、批判を超えるのです。


   私は他人の意見を非常に気にするほうでした。

   実は今でもそうです。

   冒頭の「どっちにしたって批判される」という言葉は、心の支えになります。


   ブッダもこう述べています。

   「勝つものは恨みを受く 負くる者は夜も眠れず 
    勝つと負くるを離るる者は 寝ても覚めても安らかなり」(『法句経』)


   ある人が俳句の評論家に「自分の句だ」と句を見せたところ、
   めちゃくちゃに批判されました。

   「実は松尾芭蕉の句なんですよ」と明かすと、評論家はしばらく黙ったあと、
   「そういえば、芭蕉らしく句に気品がある」と述べたということです。

     <『一瞬で不安をしずめる 名言の知恵』成美堂出版
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             ・・・

ジェフ・ケラー氏は「批判」についてこう述べています。

『多くの場合、批判は個人的な好みを反映したものにすぎない
 ということを覚えておきましょう。

 実際、人々は「そういうやり方が気に入らない」という言い方をします。

 そして、一般に、辛辣な批判をする人は、精神的に不安定である場合が多いのです。

 そういう人は、他人を侮辱するような意地悪な発言を平気でする傾向があります。

 ターゲットを選んで、日ごろの欲求不満をぶちまけるのです。

 そういう人の言うことを真に受けて失望する必要はありません』
                    (夢をつかむ方法/ディスカヴァー)


「出る杭は打たれる」という言葉があります。

人から打たれる(批判される)ということは、目立ってきたということです。

その他大勢から一歩抜きんでた存在になったということ。

つまり、嫉妬されたり、うらやましがられているということです。

逆に言うなら、批判されないということは、
誰に注目もされていないし、相手にもされていないということです。


「出る杭になれ。出ない杭は土の中で腐る」(吉越浩一郎)

叩かれることを恐れ、出ないようにしていれば、土の中で腐るだけです。


何かを始めれば、「どっちにしたって批判される」…

「出る杭になれ。出ない杭は土の中で腐る」という言葉を胸に刻みたいと思います。

           <感謝合掌 令和4年6月21日 頓首再拝>

『20代にとって大切な17のこと』 - 伝統

2022/06/28 (Tue) 07:08:03

本田健の『20代にとって大切な17のこと』
10分でわかる紹介動画・本田健からのメッセージ
Ken Honda 本田健(2021/02/10)
https://www.youtube.com/watch?v=foOnwUUFw6w


(1)新しい変化を歓迎する
(2)時代の先を読む

(3)社会の仕組みを知って、自分がどこに属するかを決める
(4)自分の才能を見つけ、自分で育てる

(5)「人間関係が幸せのカギ」と知る
(6)メンターを見つけ、教えを受ける

(7)プラスとマイナスの感情のパワーを知る
(8)社会への「発信の作法」を学ぶ

(9)お金と、ちゃんと向き合う
(10)仕事に「人生を盗まれない」よう気をつける

(11)「小さなこと」に、心をこめる
(12)家族について考える

(13)愛の意味を知る
(14)ヤバいくらい大きな夢を持つ

(15)「ダメダメな自分」を受け入れる
(16)迷ったら、飛び込む!

(17)「人生の目的」を考え始める

           <感謝合掌 令和4年6月28日 頓首再拝>

【自己投資し続けなければ生き残れない】 - 伝統

2022/07/02 (Sat) 07:03:05


     *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.06.26)より

   (長倉顕太(けんた)氏の心に響く言葉より…)

   メンタル対策以外に「余白」が必要な理由は、自己投資のためだ。

   自己投資というとお金に目が行きがちだが、
   一番重要なのは時間を使えることにあると思う。

   どんなに素晴らしい学校の学費を払ったところで、
   そこで学ばなければ意味はない。

   つまり、学ぶ時間がなければお金が無駄になるだけだ。


   今は変化の激しい時代だ。

   常に新しいことを学び、対応していかないと生き残るのは厳しい。

   私は出版社から独立して10年になるが、どうにか生き残れたのは
   学び、変わり続けることに抵抗がなかったからだ。

   独立当初は「コンテンツマーケター」を名乗っていた。

   当時はほとんどの企業が自分のメディアを持っていなかったので
   「これからはメディアを持つ時代ですよ」とセールスして
   顧問契約を取っていた。


   それが数か月後には、
   コンテンツプロデューサーとしてBtoCビジネスに移行していた。

   コンテンツプロデューサーというのは、
   新しい方法、新しい考えを持っている人とともに
   プログラムや本、オンラインサロンを作ったりして
   マネタイズするのが仕事だ。

   どうして、私がコンテンツプロデューサーをやり続けているかというと、
   「稼ぎながら学べる」という自分にとって得なことしかない仕事だからだ。

   学ぶ → 稼ぐという順では、
   優秀ではない私は時代についていけないと思ったのだ。


   人生100年時代の今、私たちはもはや「生きるために学ぶ」から
   「学ぶために生きる」という状況にシフトしていくしかない。

   そのためにも「余白」が必要なわけだ。


   では、どうやって「余白」を作るのか。

   まずやるべきは、やめること速くやることの2つ。

   当たり前だが何かをやめなければ、「余白」は生みづらい。

   もしくは、今までより速くやることで「余白」は生まれる。


   「やめること」でいえば、たとえば「夜型」の生活をやめる。

   すると、自然に朝型になる。

   さまざまな書籍にも書かれている通り、朝型のほうが圧倒的に生産的だ。

   早朝はネットにつないでいても、邪魔が入りづらい。

   しかし、昼間や夜間だとそうはいかない。

   メールや SNSのアラートが鳴るし、そちらに気を取られていると、
   あっという間に時間が過ぎてしまう。


   また、早朝は頭が冴えているので集中しやすい。

   同時に「速くやること」も可能になる。

   とにかく仕事のスピードが上がるのだ。

   ネットにつながりやすく、仕事もはかどる。

   だから、より結果が出やすいのだろう。


   私も生活を朝型にしてから、3年間書けなかった本を出せたり、
   会社の売り上げが右肩上がりで伸びていったりした。

   しかも、朝型に変えてから気づいたのが、
   意外と朝型の人は少ないということ。

   朝型の効用がこれほど言われているにもかかわらず、
   やはりみんな早く起きるのはつらいのか、
   実践している人は限られている。

   朝型にすると結果が出るというのは
   「やるべきことをやり続けていれば結果が出る」という
   わかりやすい例かもしれない。


   だから「やめること」「速くやること」の2つが
   同時に手に入る早起きは、真っ先に取り入れるべき。

   これは誰でもいつからでもできる。

   つまり、明日から実践できるわけだから、すぐに始めよう。

      <『「絶望の国」でズルく賢く生きのびる』光文社
                 https://amzn.to/3QZTMiz >

            ・・・


「余白」とは「ゆとり」や「余裕」のことです。

車のハンドルも「余白」という「あそび」がなければ、
すぐにタイヤが動いてしまい、急に曲り事故が起きやすくなるといいます。

人生も同じで、無駄に思えますが、
「ゆとり」や「余裕」がなければ、行き詰ってしまいます。

メンタルが崩壊してしまったり、病気になってしまったりもします。


そして、大事なのは、
「余白」があることで「学ぶ」ことができるということです。

激変の時代、学ばなかったらすぐに時代から取り残されてしまいます。

人生100年時代、人生の後半生においても、これは切実な問題です。


また、森信三先生は、仕事の三ヶ条についてこう語っています。
(一語千鈞/致知出版社)より

(一)即今着手(思い切って、とにかく手をつける)

(二)一気呵成(一度着手した仕事は二等分線を越えるまでは一気呵成に)

(三)拙速主義(仕上げはまず80点のつもりで、絶対期限を遅らさないこと)


完璧を求めず、多少粗削りでもよいから、
とにかく期限前に早く仕上げることです。


その積み重ねが、仕事を効率化につながり、
「余白」をつくることができます。

これからの時代…

「自己投資し続けなければ生き残れない」という言葉を胸に刻みたいと思います。

           <感謝合掌 令和4年7月2日 頓首再拝>

【本気でその役を生き切れ】 - 伝統

2022/07/09 (Sat) 07:21:32


      *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.07.03)より

   (明治大学教授、齋藤孝氏の心に響く言葉より…)

   《本気でその役を生き切れ》(矢沢永吉・歌手)

   言葉というのは、
   誰が言ったかということが非常に大事である。

   尊敬する人物や、すごい経験をした人物が
   言うからこそ、心の深いところにまで入っ てくる。

   言葉そのものの意味だけでなく、その人物が
   その言葉を発した背景やそれにまつわる
   ストーリーを知ることで、言葉はいっそう、重みを増す。


   矢沢永吉氏のこの言葉は、インタビューで
   次のように語ったコメントからの抜粋である。

   「リストラされたって、借金を背負ったって
    それは役だと思え。苦しいけど死んだら終わりだから、
    本気でその役を生き切れ」


   1978年に小学館から刊行された『成りあがり』は、
   世間に大きなインパクトを 与えた。

   糸井重里氏によるインタビュー形式の矢沢永吉自叙伝だが、
   そのタイトルはもちろん、プライドも何もかもずたずたに
   なるほど貧しかった少年時代から、故郷広島を飛び出して
   上京し、皆を見返してやるという強い気持ちをエネルギーに
   スターダムを思け上がっていったその生き様が、
   社会現象となるほどの影響を与えた。

   『成りあがり』には、広島から横浜にやってきた自信過剰な青年が、
   社会の壁にぶち当たり、 人にだまされたりしながらのし上がっていく様が
   赤裸々に綴られている。


   「1回目、散々な目に遭う。
    2回目、落としまえをつける。
    3回目、余裕」

   『成りあがり』に出てくる、非常に彼らしい言葉だ。

   痛い目に遭っても、そこがスタートなんだ、
   だから散々な目に遭っただけで落ち込んでいたら何にもできない、
   そういうことである。


   だが、矢沢氏は世に出るまでの間に苦汁を舐めただけではない。
   その後もさまざまな事件に巻き込まれる。

   最も有名なのは事務所の側近による
   オーストラリアの土地取引の横領事件で、
   矢沢氏は34億円の借金を背負うことになる。

   すでに50に手が届く頃の話だ。


   さすがの矢沢氏もひどく落ち込み、
   真っ暗闇にいるような気分になったと語っている。

   毎日酒を飲み、もうダメだと思い続けたと。

   だが1週間も経つとだんだんアホらしくなってきて、
   ある日ふと「これは映画だと思えばいい」と気づく。


   「このたび僕は、キャスティングによって 矢沢永吉になった」と。

   死ぬなんてばかばかしい。

   役だと思うことで、その役を本気で生きることで、
   乗り切れるのだから。

   そうやって、矢沢氏は借金を完済した。


   彼はもともととても自分を客観視できる人間だった。
 
   音楽においても、自分が得意なのはメロディーをつくること、
   そしてライブで歌うことだと客観的にわかっていたから、
   途中から歌詞を書かなくなったという。

   自分のことを「矢沢」と呼ぶのも、客観性の表れだ。

   彼は自分を「矢沢」と呼ぶことで、他人の視点から
   自分の姿を客観的にとらえているのである。


   リストラをされたり、莫大な借金を背負ったりしたとき、
   苦しい感情を抱くのは仕方がない。

   だが、そういう役を振られたんだ、
   その役を演じ切ってみようと考えてみたら、
   確かに乗り切れる気がしてくる。

   苦しいけど、死んだら終わりだ。

   その役を降りたところで、意味はないのだ。


   誰もが驚くほどの借金を背負い、
   50歳にしてそこから立ち上がり、這い上がってきた
   矢沢永吉の存在というのは、観ているだけでも価値がある。

   テレビなどのメディアを通して彼の姿を観、
   あのどん底から這い上がってきた人の言葉だと
   思って聞くと、非常に重みがある。

   1回の失敗で諦めたり、
   やり直しのきくことなのに投げ出してしまったり、
   最近の若い人は何かに必死に食らいついていく
   という精神が減ってきているように思う。


   失敗しなければ、ひどい目に遭いさえしなければ、
   ほどほどでいいといういまの風潮のなか、私たちは皆、
   自分のなかに、何%か「矢沢永吉」を取り入れて、
   生きていってもいいのではないだろうか。

   そして、苦しいとき、くじけそうなときは、
   「このたび私は○○の役を演じることになりました」と
   自分に向かって言ってみよう。

   目の前の試練が少し楽に感じられるようになるに違いない。



   《「ほどほど」なんてクソくらえ》

   《「ツライ」なんて言ってる自分を 突き離してみると、
     突破口が見えてくる》

   《「失敗上等」、 生きてる限り攻めていこう》

         <『君の10年後を変える言葉』フォレスト出版>

            ・・・

34憶の借金を背負ったとき、
酒浸りになっていた矢沢氏に奥さんのマリアさんは

「お酒もいっぱい飲んだでしょ? 飽きたよね?
 たしかに大変な額だけど、矢沢永吉が本気を出したら
 返せないお金じゃないから」

と言ったといいます。

それに対し、矢沢さんは「マジで?」と3回も聞き直したら、

マリアさんは「マジで!」と答えたそうです。

それを受けて、矢沢氏は「これは映画だと思えばいい」と
思いなおしたそうです。


矢沢永吉は今年(2022年)、72歳。

ジムに通い、筋トレをかかさず、腹も出ていない、
正真正銘のロックンローラー。

未だにライブも継続し、観客を喜ばすため、
自分を鍛え、進化し続けています。


人は、それぞれの役割を天から与えられているといいます。

だからこそ…

「本気でその役を生き切ること!」という言葉を胸に刻みたいと思います。

           <感謝合掌 令和4年7月9日 頓首再拝>

献花台へ若者たち多数~「あなた達は偉いっ!」 - 伝統

2022/07/12 (Tue) 12:55:22

安倍元首相銃撃事件の献花台に10代の参列者多数
「物心ついた頃から総理大臣、信頼できる人だった」

      *Web:NEWSポストセブン(2022.07.10)より

安倍晋三・元首相が参院選の応援演説中に凶弾に倒れ、
亡くなってから2日が経った7月10日・日曜日の昼過ぎ。

気温32度という猛暑の中、奈良市内の事件現場近くに
設けられた献花台には、500メートルもの長蛇の列ができていた。


家族連れ、夫婦、一人で参列する人など、世代も人数も多様だったが、
目についたのが10代とみられる若者の多さだ。

それも親に連れられたわけではなく、友達同士やカップル、
中には部活帰りの大きなバッグを背負った高校生の姿もあった。


 15歳の男子高校生2人組は、深刻そうな顔で取材に応えた。
2人で話し合って来たのだという。

「ニュースを観て、2人で誘い合わせて電車で来ました。
 政治のことはよく知らないし、自民党支持じゃないけど、
 安倍さんは尊敬できる人、信頼できる人でした。

 政治家は他に今の総理大臣の人くらいしか顔はわからないけど、
 安倍さんはTikTokとかでも顔出てくるし、親しみやすい感じはあります」


20代も多い。24歳の女性会社員2人組は、
このために大阪で期日前投票を済ませたという。
涙を流しながら話した。

「ずっと応援していました。自民党を支持しているというより、
 安倍さんのファンでした。テレビよりはネット、Twitterとか
 YouTubeとかを観て、安倍さんのことを応援してました。

 メディアでは批判されることがあっても、
 安倍さんはいい意味で気にしないで頑張ってたので

 ……コロナの時の『うちで踊ろう』動画も叩かれましたけど、
 安倍さん以外はああいうことやらないじゃないですか。

 それをネットで面白くいじれるのも安倍さんだからだと思う。

 『うちで踊ろう』を観て、そのときは大学生でしたけど、
 『安倍さんおもしろ』ってみんなで盛り上がりましたもん。
 今日はせめて手だけ合わせようと思って。

 事件当日は何も手につきませんでした。
 きょうは40分くらい並びましたけど、その間色々考えて、
 気持ちの整理がつきました。

 安倍さんがみんなに思われてたことがわかって嬉しいです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/ea148ed77d58f2b47c9bcd068d61cd16523a884e

・・・

<参照>

目的と誤解
伊勢ー白山 道(2022-07-12)
https://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/e/877955d9ea48db9ccaa8cce24c84ce0d

(1)安倍元総理の半島系宗教団体とのつながりの真の目的は・・・

(2)若者たちが献花する姿を見ますと、「あなた達は偉いっ!」と心から思います。

           <感謝合掌 令和4年7月12日 頓首再拝>

安倍元首相 約4カ月前のスピーチに注目集まる - 伝統

2022/07/13 (Wed) 07:28:28

安倍元首相 約4カ月前のスピーチに注目集まる「涙が止まりません」「心に刺さる」

        *Web:スポニチアネックス( 2022年7月12日)より

自民党の世耕弘成参院幹事長(59)は、
安倍晋三元首相の葬儀が営まれた12日、自身のツイッターを更新。

自身が理事長を務める近畿大でスピーチをする
安倍元首相の動画のリンクを貼り付け、

「お願いして今年3月の近畿大学卒業式で行ってもらったスピーチ。
 学生に向けた心のこもったスピーチでした。ご冥福をお祈り申し上げます」

とつづった。


最初に安倍元首相を紹介するVTRが流れ、その中で「花は咲く」をピアノ演奏する姿も。

スピーチでは、このピアノ演奏の逸話から、
現地入りした東日本大震災発生当時のことも回想した。

 
また、第一次内閣で挫折するも再び首相に返り咲いた政治家人生を振り返り、

「皆さんもこれからの長い人生、失敗はつきものです。
 何回も何回も何回も失敗するかもしれない。

 でも大切なことはそこから立ち上がること、
 そして失敗から学べればもっと素晴らしい」

などとエールを送った。

原稿に目を落とすこともなく、学生らを見つめて語った15分にわたる熱弁は、
亡くなった今再び注目を集めている。

死去後に動画へのコメント数は増え続けており、追悼の言葉とともに、

「涙が止まりません」

「このスピーチは絶対に忘れません」

「心に刺さる」

などの称賛が送られている。


https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/07/12/kiji/20220712s00041000506000c.html

・・・

元内閣総理大臣 安倍晋三氏 卒業式スピーチ
「大切なことは失敗から立ち上がること」
|令和3年度近畿大学卒業式
https://www.youtube.com/watch?v=LsM20uORG2I

   (安倍元総理逝去後のコメントもあります)

・・・

<参照>
安倍元総理に国民や議員が“最後の別れ” 
昭恵夫人「こんなに優しい人はいなかった」(2022年7月12日)
https://www.youtube.com/watch?v=rYwQjh_ltO8

           <感謝合掌 令和4年7月13日 頓首再拝>

《汝自身を清く純粋に》 - 伝統

2022/07/23 (Sat) 08:34:08


       *『 理想世界 』(昭和42年7月28日)より

   諸君は、自分自身の“良心”を麻痺せしめてはならないのである。

   ”良心”とは自己に宿る“神性”であり、
   あなたが“神の子”である本質又は実相であるのである。

   自己の生命の“本質”又は“実相”を麻痺せしめては、
   自己自身の死であるから、どんな肉体の快楽や物質的利益を与えるからといって、
   迫って来ても、あなたの良心の判断によって、
   ”悪い”と感ずることは断じてしてはならないのである。

   あなた自身の良心の囁きを、曇らせたり汚してはならないのである。
   あなた自身を“純粋”に保たなければならない。

   純粋とは、唯ひとすじに自己の本質たる”神性の指示“
   ―― 即ち”良心の判断“に忠実に従って、どんな誘惑が来ても、
   純粋で”二た心“をもたないということである。

    http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6956412

           <感謝合掌 令和4年7月23日 頓首再拝>

【人生で最大のリスクとは】 - 伝統

2022/07/26 (Tue) 04:51:49

       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.07.12)より

   (ティボ・ムリス氏の心に響く言葉より…)

   《人生で最大のリスクは、リスクをとらないことだ。
    現代のように目まぐるしく変化する時代では、
    失敗が保証されている唯一の戦略は、リスクをとらないことである。 》
    (マーク・ザッカーバーグ/フェイスブックの共同創業者でCEO)

   あなたは完璧なタイミングが到来するのを待っていないだろうか。

   もしそうなら、おそらく失望することになる。

   なぜなら、完璧なタイミングはたぶん永遠にやってこないからだ。


   リスクをとらないことは、ときには大きな代償をともなう。

   具体的に説明しよう。

   ●嫌いな仕事をいつまでも続けているので不幸な気分になる

   ●思い切って挑戦しようとしないので自分に幻滅する

   ●失敗したらどうしようという不安を抱えているので思い悩む 

   ●何もせずに不本意な人生を送っているので後悔する


   ただし、すぐに仕事を辞めたり無謀な挑戦をしたりして
   危険な賭けに出ることをすすめているのではない。

   リスクをとるときは、次の4つのことを考慮しよう。

   1.勝算を入念に調査し、リスクをとるだけの価値があるかどうかを検討する。

   2. 自分の年齢や立場を考慮し、思い切ってやるべきかどうかを見きわめる。

   3.リスクをとることと何もしないことを比較し、収入や幸福感を検証する。

   4. いきなり挑戦せずにしばらく試してみて、リスクを最小化する方法を考える。


   あなたは人生でどんなリスクをとるだろうか。

   人生で大切なのは、リスクを避けることではなく、
   とるべきリスクをうまく選ぶことだ。


   《今、リスクをとるか、あとで後悔という代償を払うか、
    どちらかを選ぼう。》

      (『理想の自分をつくる100の法則』ディスカヴァー)

        ・・・


セオドア・ルーズベ〇ト元大統領は
「リスクをとることの大切さ」について、こう語っています。

『大切なのは評論家ではない。
 実力者がどのようにつまずいたか、
 善行家がどこでもっとうまくやれたかを指摘する人物はいらない。

 顔を泥と汗と血でよごしながら、実際に現場で闘っている男。

 勇ましく立ち向かっている男。

 何度も判断をあやまって、期待にそえない男。

 おおいなる熱意と献身についてわかっていて、りっぱな大義に身をささげている男。

 最善の場合は、最終的に大成功をおさめた喜びを知っている男。

 最悪の場合は、たとえ失敗したとしても、
 勝利も敗北もしらない、冷たくて臆病な連中とは違う、
 あえて勇敢に立ち向かって結果として失敗した男。

 そういった男たちをこそ、称賛すべきなのだ。』
   (3週間続ければ一生が変わる/海竜社)より


また、セオドア・ルーズベ〇ト大統領はこうも言っています。

「ボクシングを見ている奴はいろいろなことを言うが、
 リングで戦っている奴を褒(ほ)めろ」


実際のところ、どんなに勝算を入念に調査したところで、
失敗するときは失敗します。

反対に、あまり計算もせず、勢いでやったことが成功してしまった、
ということもあります。

はっきり言えることは、

だれも未来のことは一寸先でさえわからない

ということです。


つまり、成功するかどうかは、やってみなければわからないということ。

だからこそ、評論家になってはいけないのです。

リスクを恐れずに挑戦する者だけに幸運がやってきます。


「人生で最大のリスクは、リスクをとらないこと」

という言葉を胸に刻みたいと思います。

           <感謝合掌 令和4年7月26日 頓首再拝>

【勝海舟の「スペシャリストになれ」】 - 伝統

2022/07/29 (Fri) 05:01:45


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.07.06)より

   (童門冬二(ふゆじ)氏の心に響く言葉より…)

   勝の人生態度は、
 
   「まず、何でもいいから一つのことを修業し、
    それを究めて、専門家になることだ。
    その上で一般の社会に応用すべきだ」

   ということだった。

   社会には、いわゆるゼネラルな様相を呈しているのだから、
   ゼネラリストになるのが大切だ、という考え方がある。

   海舟は違った。
 
   「よきゼネラリストになるためには、まずよきスペシャリストでなければならない」
 
   という考えである。


   この辺は宮本武蔵に似ている。

   宮本武蔵もまた、

   「いいゼネラリストになるためには、まず、いいスペシャリストになることだ」

   と言って、剣の奥義を究めた。

    同時に、剣だけでなく、絵画や書や彫刻などにも造詣を深めた。

   それが逆に、剣というスペシャルな技術を生かす、
   また同時に奥行きや幅をもたせることにつながると信じたからである。


    勝も、この辺は、同じような考え方をしていた。

    彼は、剣というスペシャルな技術から入り、
    その後、禅というスペシャルな精神修養をし、
    その後オランダ学という、当時、まだほとんどの人間が手のつけようのない
    スペシャルな学問領域に、突入していったのである。

    その意味では、彼はその時代の、
    「先端を行くスペシャリスト」であった。

    彼はこのスペシャリストである自身を、フルに活用した。

    それはスペシャルな面だけでなく、ゼネラルな面にも応用したのである。


    彼の専門知識を尊重して、多くの人々が近づいた。
    それは学者だけでなく、政治家や、開明的な考えをもつ行動家が多かった。

    勝の人間関係は、彼のスペシャリストとしての評価によって築かれていった。

    しかし、くどいようだが、その活用は必ずしも
    彼の専門知識に限られたのではなく、
    そういう知識をもつ彼自身のものの考え方や、感じ方に人々が関心をもったのである。


    今の時代に即して言えば、
    会社員なら、どんな仕事をしていても、
    「おれは、この仕事で給料を貰っている」ということを、
    世間に向かって堂々と言えなければいけない、ということである。

    事務であろうと、タイプを叩こうと、
    コンピュータを操ろうと、あるいは渉外事務やセールスであろうと、とにかく、

    「自分は、この仕事で給料をもらっているのだ。
     だから、この仕事が自分のアイデンティティーなのだ」
 
    と胸を張って言うべきだ、という意見である。


    《芯のない人間関係はメダカの群れだ》

             <『勝海舟の人生訓』PHP文庫>

          ・・・

終身雇用が崩壊し、長い間メンバーシップ型雇用だった日本も、
これからはジョブ型雇用に移行すると言われています。

メンバーシップ型雇用とは、
従業員やスタッフを雇用する時、業務内容や勤務地などを限定しないで雇用契約を結び、

入社後、会社によって割り当てられた仕事に従事し、
命じられた勤務地に転勤する、というシステムのことを言います。

ジョブ型雇用とは、雇用する際に、
業務内容、勤務地、労働時間などの条件を明確に決めて雇用契約を結び、
その決められた契約にしたがって働くことを言います。

業務内容は、
「職務陳述書(ジョブディスクリプション)」によって決まります。

ジョブ型は、仕事の専門性が高く、よりスペシャリストが求められます。


昨今、ジョブ型雇用やスペシャリストが働き方改革の中で重要視されていますが、
江戸時代に勝海舟も同じことを言っていたのです。

同様に、宮本武蔵は

「一つの道を極めた者は、全ての道に通じる」

と言いました。

また、「一芸は道(みち)に通ずる」という言葉もあります。

一つの芸について奥義を極めた者は、他の分野にも通じる道理を身につけている、
ということです。


いつの時代も、専門性がいかに大切か、ということです。

自分の専門分野を持たない者は、
すべての物事に対して表面的で浅い接し方しかできないからです。


反対に、深い見方・接し方とは、
安岡正篤氏のいう「思考の3原則」を身につけた人です。

(1)目先に捉われないで、できるだけ長い目で見る。

(2)物事の一面に捉われないで、できるだけ多面的に、できれば全面的に見る。

(3)何事によらず、枝葉末節に捉われず、根本的、本質的に見る。


この「思考の3原則」を身につけるもっとも
有効な実践的方法が「一芸に通じる」ことです。


良きゼネラリストであるため…

良きスペシャリストを目指したいと思います。

           <感謝合掌 令和4年7月29日 頓首再拝>

大学生を本気にさせた伝説のスピーチ - 伝統

2022/07/31 (Sun) 04:55:20

やる気のなかった大学生300人を感動、本気にさせた伝説のスピーチ
渋谷文武公式Youtubeチャンネル(2017/04/27)
https://www.youtube.com/watch?v=qO_TvVQLyqo

<参考>
https://tressage.hatenablog.com/entry/2017/09/27/152630

         <感謝合掌 令和4年7月31日 頓首再拝>

【これから差がつく能力はたった1つ】 - 伝統

2022/08/06 (Sat) 07:16:22


      *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.08.03)より

   (成毛眞氏の心に響く言葉より…)

   今はググればなんでもわかる時代だ。

   昭和の知識詰め込み型教育は鳴りを潜め、
   大学入試制度も多様化しており、
   教科書に書いてある知識よりも「知識の関連づけ能力」、
   つまり思考力や判断力を問うような問題が増えている。

   知識の量は必ずしも重要とされてはいない。


   しかもこれから社会人になる10代、20代は、
   デジタルネイティブである。

   30代以上のミドル社員は、彼らを部下にしながら、
   同時に彼らと競い合うことにな る。

   どの職場でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、
   インターネット環境が整っていさえすれば、
   どこにいても自由に仕事ができる時代。

   組織の中でどちらが有用な人材かは火を見るよりも明らかだ。



   では、どうすればいいか?

   「教養」を身につければいい。

   歴史や芸術、自然科学など、文化的・学術的な素養があれば、
   それらの教養をビジネスに結びつけ、新しいアイデアを生み出せる。


   「どうして、こんな面白いアイデアを 思いつくんですか?」
 
   「『amazon 世界最先端の戦略がわかる』 『2040年の未来予測』で
    書かれたような 具体的な未来予測が、どうしてできるので
    しょうか?」 と

   いつも聞かれるが、答えは簡単だ。

   これまでも教養をインプットしまくってきたし、
   今も学び続けているからだ。

   人に知られていない情報は、それだけで価値がある。

   そうした情報からヒットが生まれたり、
   新しいビジネスの種になったりもする。

   教養こそ、30代以上のミドル社員の「武器」になる。

   だから、できるだけたくさん情報をインプットしたほうがいい。


   興味のあるなしにかかわらず、たくさん本を読むべきだ。

   それは否定しない。

   しかしながら、30代も半ばを迎えてから、
   ヨイショと重い腰を上げて教養を詰め込んでいるようでは、遅い。
   遅すぎる。

   時間は有限である。


   近年、日本でも晩婚化が進み、
   2020(令和2)年の平均初婚年齢は、男性が31・ 1歳、女性が29・4歳。
   その数年後には、子供を持つ人も多いだろう。

   仕事でも重責を担い、さらに忙しくなる年代。

   子育てもしながら、本を読み、教養を身につける時間を捻出することは、
   ほぼ不可能。

   30代、40代は、仕事でも家庭にも大忙しなのだ。


   50代になったら余裕ができるかといえばとんでもない。

   立場や年代が上がれば、暇になるどころかさらに忙しくなる。

   子供が育ち、ひと息ついた頃には、親の介護が待っている。

   早期退職したり、独立したのなら、なおのこと稼がなければならず、
   ノンビリしている暇がないだろう。


   とにもかくにも、現役世代は、じっくり本を読む時間がない。

   そんな暇があるなら、会社でも家でも「成果」を出せと
   言われるのだから、なおさら酷(こく)な話である。


   筆者は今、知識の9割を、本ではなく、インターネットから得ている。

   本を買ったり、図書館に行ったりする時間が
   節約できるからではない。

   最大の理由はネットの文章が簡潔であることだ。

   さらに、今や YouTube では、専門家の授業を、
   誰でも、好きな時間に受けられる。

   本では、写真や図が理解の補助として添えられているが、
   それよりも動画で説明してもらったほうがはるかに理解しやすい。


   断言しよう。

   これから差がつく能力はたった1つ。


   ネットでググる(Googleで検索する)力。

   これだけだ。


   インターネット空間を自分の大脳の延長、
   教養のデータベースとして、徹底的にググる。

   そうすることで「最短ルート」での学びが可能になる。

   要するに、長い時間をかけ て大量の本を読み、
   大量の知識をインプットするという作業を
   ネットで代行すればいいわけだ。


   SNSやチャットで何でも聞きたがる輩に対し、
   「ググレカス(野郎)」と言い放つが、 いまや
   カスでなくてもググりまくる時代になった。

   本を読むのは面倒くさいが、古今東西の知識を
   職場やプライベートで役立てたいという人だけでなく、
   本を読む時間が全くないという人にも、
   ネットでググ る方法を実践していただきたい。 

      <『39歳からのシン教養』PHP>

        ・・・

本書の目次の中の気になる箇所を抜粋引用してみます。

●勉強はウィキペディアが9割

●ニュースサイトは「スマートニュース」一択
 *日本なら「フォーサイト」「クーリエジャポン」

●理系分野は「画像」から学べ

●動画講義フル活用

●好奇心の赴くままググれ
 *現代における濫読(らんどく)の効用

●知識の上書きが大きな差になる

 *情報は定期的なアップデートが不可欠

●Google翻訳を使いこなせ
 *海外記事は宝の山
 *速報性と独自性においては「海外記事」が最強

(以上、本書より)


上記以外にも、自分の気になる人や
メンターの記事やブログを、SNSやメルマガで
定期的にチェックするということも有効です。

DXやブロックチェーン等の最新テクノロジーや、
海外事情、政治、経済、そして最新の書籍や古典等々の情報です。


いずれにしても、20代から50代の現役世代は、
ますます時間が取れなくなっています。

だからこそ、自分の固定観念を外し、
ダイジェストな情報を取る必要があります。

情報は、常時、こまめに取り続けることが大事です。

一度それを怠ってしまうと、
それを挽回するのにかなり時間がかかるからです。


これから差がつく能力はたった1つ…

ネットでググる力を身につけたいと思います。

         <感謝合掌 令和4年8月6日 頓首再拝>

【イノベーターになりたいなら】 - 伝統

2022/08/17 (Wed) 09:11:48


        *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.08.17)より

   (ライアン・バビーノ&ジョン・クランボルツ氏の心に響く言葉より…)

   《「常識の枠」から飛び出す時間を必ずつくる》

   イノベーションも運と同じく、その場に居合わせて
   正しいタイミングと段階でアクショ ンを起こせるかどうかにかかっています。

   ひらめきは、自分の世界から飛び出したほうが得られる可能性が高まります。

   つまり、家のソファでテレビを観るより、

   新しいことにチャレンジしたり、
   知らない場所に出かけたり、
   人と会ったりするほうが

   ユニークなアイデアを思いつきやすいのです。


   イノベーターになるために欠かせないのは、
   常識の枠から飛び出して行動する術を学ぶことです。

   つまり、いつもの場所や習慣から抜け出し、
   新たな可能性を迎え入れるための行動や思考パターンを考える必要があるのです。

   ジェフリー・ダイアーたちの研究からは、
   成功を収めたイノベーターは、意識的に、自分の心と体を自分の世界の外に
   連れ出してくれる活動を追求していることが明らかになっています。


   たとえばイノベーターたちはよく、違う国や文化のもとで生活しようとします。

   研究結果からは、たくさんの国で暮らせば暮らすほど、
   イノベーティブな製品やビジネスを思いつきやすいと分かっており、
   最低でも3ヵ月外国で生活した人は、
   事業をはじめたり商品を発明したりする可能性が35%増すと報告されています。

   同様に、海外任務に就い た経験が1度でもあるCEOは、
   そのような経験のないCEOに比べ好業績を上げることが分かっています。

   幅広い経験をすることのメリットは、仕事の業界にもあてはまります。

   つまり、様々な 業界で働けば働くほど、
   イノベーターとして成功する確率が上がるのです。


   様々な環境で働けば、その分違うビジネスプロセス、コミュニケーションスタイル、
   社風、商品に接するチャンスが得られます。

   そのような豊かで幅広い経験は、問題を色々な角度でとらえ、
   ひとつの方向から眺めていては決して得られないアイデアや戦略をひらめかせてくれます。

   自分の世界から飛び出すのは、
   あなたがクリエイティブな仕事に携わる身であれば特に重要です。

   作曲、執筆、プログラムの開発、新商品のデザインなど、
   あなたの仕事が何であれ、自分のアイデアにワクワクする
   あまり、現実面での配慮に欠けた狭い視野に陥るのはめずらしいことではありません。

   クリエイティブな人たちは、そうならないよう独自の働きかけをしています。


   つまりクリエイターに必要なのは、
   思い切って自分のいつもの仕事環境から飛び出す方法を探ることです。

   たとえば、新たなビジネスを立ち上げるつもりなら、
   まず見込み客を把握して、自分がどんなものを企画しているか話します
   (その商品やサービスのサンプルを提示できれば最高です)。

   そしてフィードバックをもらい、
   自分の商品・サービスが顧客の望む機能を備えているか、
   最大のアピールポイントと改善点は何かを考えます。

   自分の世界から飛び出してまわりに意見を求めれば、
   あなたは、あっと言う間に現実的に通用するアイデアを見つけ出せます。

   さらに、これまで縁のなかった人、
   リソース、可能性など、あなたの仕事をもっと
   クリエイティブにしてくれる思いがけない チャンスを呼び込むことができます。

       <『一歩踏み出せば昨日と違う自分になれる!』日本文芸社>

            ・・・

イノベーションは、運と同じく行動と変化によってもたらされる、と言います。(本書より)

それは…

ひらめきや新たなチャンスは、同じことを繰り返すより、新しいことにチャレンジしたり、
どこかへ出かけたり、人と会ったり、自分自身にチャレンジした
ほうが得られる可能性は高まります。

イノベーターになりたいなら、自分の世界から飛び出す、
つまりいつもの思考パターンや行動を変える必要があるといいます。


クランボルツ教授のいう、
計画的偶発性理論(プランドハプンスタンス)による、好ましい偶然が起こるために
必要な行動の一つが、この「いつもの思考パターンや行動を変える」ことです。

それは言い換えると、クランボルツ教授のいう次のような5つの行動となります。

(1)好奇心を持って、新しいことに興味を持ち続けること。

(2)失敗してもあきらめずにチャレンジし続けること。

(3)何事もポジティブに考えること。

(4)常にフレキシブルな思考で、こだわり過ぎないこと。

(5)冒険心があること。


自分の殻を抜け出し…

居心地のいい場所(コンフォートゾーン)から、
飛び出すことを恐れない人でありたいと思います。

         <感謝合掌 令和4年8月16日 頓首再拝>

成長する人としない人の考え方の違い - 伝統

2022/08/22 (Mon) 05:05:39


        *メルマガ「川島 和正」(2022.08.18)より 

世の中には、どんどん成長して、生活を豊かにしていく人と
ほとんど成長できず、不平不満の多い生活をしている人がいます。
 
両者の違いは何かと言うと

「自分の成長に集中しているか?」

それとも

「他人の言動に一喜一憂しているだけか?」になります。
 
 
例えば、YouTubeを見る場合、
成長していく人は、自分の人生に役立つ番組を選んで視聴します。
 
一方、成長しない人は、
YouTuber同士の叩き合いとかゴシップニュースを見て
あの人が正しいとか、あの人は間違えているとか、語っているだけです。
 
また、ビジネス取引を断られたり、異性に相手にされなかった場合
成長していく人は、自分の行動を反省し、次は成功できるように学びます。
 
一方、成長しない人は
悲しみや怒りを感じるだけで、自分の行動を改善しようとしません。
 
 
というわけで、
あなたも、数年間を振り返ってみてたいして成長していないのであれば
後者になっていないか、考えてみることをお勧めします。
 
思ったことについて
あーだこーだ言ってるだけの人生は楽なのですが、
それでは成長出来ず、生活を豊かにしていけないので
気をつけた方がいいですね。

         <感謝合掌 令和4年8月22日 頓首再拝>

《最初の一回が大切である》 - 伝統

2022/09/01 (Thu) 04:47:16


        *『 理想世界 』(昭和42年9月29日の法語)より

   “点滴、石を穿つ”という諺がある。

   小さい悪習慣を「この位のことは、それほどの悪でない」と
   易々加減な甘い考え方で、悪いと知りながら止めないでいると、
   結局自分の性格を破壊してしまうことになるのである。

   大きな釣鐘をただ一ぺん力を籠めて押しただけでは殆ど動かないのであるが、
   その釣鐘の振り子の振動数に合わせて、繰り返し繰り返し押しているときには、
   何百貫の大きな釣鐘も、ついにはブランコのように揺れてくるのである。

   あなたがかりに、どんなに強い性格をもっていても、一ぺんや二へん位、
   悪い友達に誘われて遊びに行っても、
   それで生活を持ち崩してしまうなどということはないと思っていても、

   一ぺん友達の誘いに乗れば、次の日の誘いに断り切れなくなり、
   それを繰り返すうちに、釣鐘の揺れはじめるのと同じように、
   あなたの盤石の性格も揺れ動いてしまうのである。

   最初の一回を犯せば、その次は幾回でも犯されやすくなるのである。

   女性の貞操でも同じことである。
   最初の一回誘惑に乗ったために一生涯ヤクザにおどかし続けられて
   悪徳の世界から抜け出すことのできない女性もたくさんあるのである。

         <感謝合掌 令和4年9月1日 頓首再拝>

【グレート・ナラティブ】 - 伝統

2022/09/03 (Sat) 05:02:38


        *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.08.20)より

   (クラウス・シュワブ&ティエリ・マルレ氏の心に響く言葉より…)

   前例のない変化の時代には、
   経済、環境、地政学、社会、テクノロジーについての問題が同時に発生し、
   次々に拡大していくため、前例のない行動が求められる。

   人類の一大抒情詩がどのようなエピローグを迎えるかは、
   どの「物語」が支配的になるかにかかっている。


   なぜ「物語」が重要なのだろう?

   社会に生きる人間は物語を語る生き物であり、
   「物語(ナラティブ)」によって意思を伝え、つながり合う。

   見聞きし、経験した事実を理解して、
   対応するための情報を提供するためにはナラティブが不可欠だ。

   何より大事なのは、説得力のあるナラティブには
   人々に行動を起こさせる力があるということだ。


   そして世界はいま、
   一つの偉大な物語(グレート・ナラティブ)を必要としている。

   相互作用し合う数々の小さな物語は、一つの大きな物語を中心に展開するからだ。


   新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって加速したものがある。

   自動化と技術革新の加速、不平等の拡大、テクノロジーによる監視の強化、
   米中対立の激化、グローバリゼーションの一部後退、経済パラダイムの転換、
   地政学的な緊張の増大といったものだ。

   しかし、現在起こりつつある変化には、既存の変化の加速にとどまらず、
   コロナが発生する前には想像もできなかったものもある。

   社会の優先順位の見直し
   (特に「大退職時代(グレート・レジグネーション)現象に顕著に表れている)、
   思い切った福祉および税制上の措置、新しい形態の国家による経済への介入、
   強まる福祉政策への要望、自然に対する新しい評価などは、
   新たな変化のほんの一例に過ぎない。

      <『グレート・ナラティブ』日経ナショナルジオグラフィック
                      https://amzn.to/3weEIEX >

                 ・・・

ナラティブとは、物語という意味ですが、心理学の手法の一つでもあります。

患者自身のストーリーを語らせ、その中に潜む問題を解決していくのです。

日本では映画やテレビなどで、「ナレーション」という言葉が使われますが、
これはナラティブから派生した言葉です。

ビジネスにおいて、ナラティブマーケティングの一例としては、
社員のナラティブを紹介して会社のイメージアップやPRに使う
という方法があります。

あるいは、その製品を使う人を想定し、
日常生活の中でその商品をどのように使っているかを、
さりげなく物語風にPRします。



また、本書の中にこんな記述がありました。

我々は大きな変革期を迎え、「新しい時代」の入り口に立っているが、
その概念的枠組みの中核をなすものが「複雑性」と「スピード」です。

特に、スピードにおいては、すべてのことが以前よりはるかに早く起こっています。

常に時間に追われていると感じ、生活のペースがどんどん速まっている
という感覚につきまとわれています。

迅速な配送、商品やアイデアの賞味期限、起業の最高責任者の任期や
プロジェクトの寿命、無数の情報等々。


この驚異的なスピードアップが起こったそもそもの理由は、
間違いなくテクノロジーとインターネットです。

いまや世界人口の60%以上がインターネットにつながっています。

また、世界人口の80%の人々がスマートフォンを所有しています。


これまでにない変化の時代を生き抜くため、
様々な問題を「ナラティブ」によって解決できる人でありたいと思います。

         <感謝合掌 令和4年9月3日 頓首再拝>

【禍福は糾える縄の如し】 - 伝統

2022/09/13 (Tue) 11:06:27


     *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.09.10)より

   (内科医、石川恭三氏の心に響く言葉より…)

   物事があまりにうまく運んでいると、
   こんなに良いことばかりが続くはずはない、
   そのうちにきっと何か悪いことが起きるに違いない
   と不安になる。

   それは長年の経験から、
   「禍福は糾える縄の如し」であることが 身にしみているので、

   良いことの次にはきっと悪いことが起こるに違いないと覚悟して、
   今ではそれに対して 身構えることがごく自然にできているからなのだと思う。

   だが、若いころはそうではなかった。
 
   大きな幸運が舞い込んできたときには、多分、
   自分ではそんなつもりはなかったのだろうが、人目もはばからずに
   欣喜雀躍(きんきじゃくやく)して喜びをばら撒いていたに違いない。

   そんなとき、周りの人たちは、はたして喜んでくれていただろうか。


   親族は別として、決してそうではなかっただろう。

   中には喜んでくれた人はいたとは思うがそのような人はごく稀で、
   ほとんどの人は表面では喜んでくれているように振る舞いながらも、
   内心は羨望や妬(ねた)みの感情が渦巻いていたに違いない。

   このような人情の機微を実感するようになったのは、
   もう人から羨(うらや)まれるような出来事など起こるはずもない、
   人生の最盛期を越したずっとあとになってからだった。


   私の座右の銘の一つに 「得意冷然、失意泰然」がある。

   これは、得意の絶頂にあるときは、
   有頂天にならずに何事もなかったように平然と構え、
 
   失意のどん底にあるときは、落ち着いて、
   物事に動じないようにすることをいうのだが、
 
   実際にそうすることは容易ではない。


   大学病院に在籍していたころは、
   これに従って心の容(かたち)を整えようと
   真摯に立ち向かったことが何度かあった。

   それは、濁流に呑み込まれて今まさに押し流されそうになったとき、
   岸辺の木から張り出している一本の小枝に手が届き、
   それに必死になっ てしがみつき、辛うじて一命をとりとめることが
   できたようなものだったと思う。


   とんとん拍子に出世の階段を上っていた人が、
   ごく些細な出来事につまずいて階段から転げ落ちることがある。

   その些細な出来事は、身から出たサビともいえるようなことがほとんどで、
   ちょっと注意していたら避けられたのではないかと思われる。

   政界で飛ぶ鳥落とす勢いの人が、失言や政治資金規正法違反や収賄や
   さまざまな金銭的トラブルなどで、あっという間に失脚することが
   今ではそれほどめずらしいことではなくなっている。


   そこまでの高みに到達するまでには、
   非凡な才能と努力に加えて、数々の幸運に恵まれていたのだろう。

   だが、往々にして幸運の足元は暗く、
   そこにはしばしば大きな落とし穴が仕掛けられている。

   謙虚な気持ちで注意を怠らなければ、
   そんな落とし穴などすぐに見つけて避けて通ることができるのだが、
   幸運に酔った目にはそれが見えないのであろう。

       < 『一読、十笑、百吸、千字、万歩』河出書房新社>

            ・・・

安岡正篤師は「六然(りくぜん)」
(崔後渠・さいこうきょ/明の学者)について
こう語っている。


■自処超然(じしょちょうぜん) 「自ら処すること超然」

 自分が対処するにあたって、
 何事にも捕らわれずにいること。
 執着しないこと。


■処人藹然(しょじんあいぜん) 「人に処するに藹然 」

 人に対しては、
 春の風の吹くように、
 ほのぼのとした気持ちで、
 なごやかに付き合うこと。

 ほっこりとした気持ちで。


■有事斬然(ゆうじざんぜん) 「有事には斬然」

 何か事件の起きた時、事あるときには、
 グズグスせず決然として断行する。


■ 無事澄然(ぶじちょうぜん) 「無事には澄然」

 事なきときは水のように澄みきった気持ちでいる。


■ 得意澹然 (とくいたんぜん) 「得意には澹然」

 物事がうまくいっている得意の時は淡々としている。
 偉そうにならず、謙虚で飄々(ひょうひょう)としている。


■失意泰然(しついたいぜん) 「失意には泰然」

 失意の時はどっしりと落ち着いている。
 泰然自若としている。



「禍福は糾える縄の如し」と同義の言葉に、
「人間万事塞翁(さいおう)が馬」(淮南子・えなんじ)がある。

一見すると不運に思えたことが、のちに幸運につながり、
逆に幸運だと思ったことが、不運の始まりだったというようなことだ。

だからこそ、

「無事澄然」であり、
「得意澹然」
「失意泰然」

の気持ちが大事だということ。


そして、もう一つ、「幸福三説」という
幸田露伴の言葉がある。

幸福三説とは、
「惜福(せきふく)」
「分福(ぶんぷく)」
「植福(しょくふく)」
の三つの福のこと。

惜福とは、福を全部使ってしまわずに惜しむこと。

人気絶頂の俳優が、まだあと何十年と
活躍できるにもかかわらず、惜しまれながら引退する、
というようなこと。

分福とは、人に福を分けること。

植福とは、子孫や未来の子供たちのために、福を植えておくこと。


福が連続して続くことはない。

だからこそ、この「幸福三説」が必要となる。


今一度、「六然」や「幸福三説」を胸に刻みたい。

         <感謝合掌 令和4年9月13日 頓首再拝>

【分別を捨てた人が社会を変える】 - 伝統

2022/09/19 (Mon) 09:11:25


      *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.09.12)より

   (立命館アジア太平洋大学学長、出口治明氏の心に響く言葉より…)

   ノーベル文学賞を受賞した劇作家、バーナード・ショーのこんな名言があります。

   「分別のある人間は、自分を世界に合わせようとする。
    分別のない人間は、世界を自分に合わせようとする。
    したがって、すべての進歩は分別のない人間によってもたらされたのだ」

   というものです。


   賢い人は、どうやったら現状の体制でうまくやれるかを理解して、
   すぐに順応することができます。

   不器用な人には、それができません。

   それどころか一部の人々は、汽車や船の移動では満足せず、
   大空を自由に飛ぶために飛行機をつくり、
   離れた場所にいる人と話したいと電話を発明しました。

   自分の願望に合わせて、世界を変えてきたのです。


   かつてホモ・サピエンスはアフリカで誕生し、世界中に拡散したと言われています。

   当時のアフリカ大陸は食料が不足しつつあったため、新天地を求めてのことでした。

   つまり、我々の祖先がアフリカの海岸で

   「最近、うまいステーキが食べられなくなったなあ」
   「向こうの陸に行ったら牛や鹿がたくさんいて、たらふく食べられるかもしれない」

   と考えて、海原の彼方に見えるアラビア半島へと丸木舟で漕ぎ出したところから、
   人類のグレート・ジャーニーが始まったというわけです。

   一方、「知らない土地に行って、野垂れ死んだらどうするんだ」と言って、
   そこに留まることを選んだ人たちもいたことでしょう。

   昨日と同じことをやって、不自由がなければいいと思う人もいます。

   人間は安定を求める性質も持っているので、
   6~7割はこちらに属するかもしれません。


   それでは面白くないから、危険を冒してでも新しい世界を見たいと思う人もいます。

   人類の歴史をつくってきたのは、後者のタイプ。

   住み慣れた生活を捨てて、新たな陸地を求めた冒険者たちが
   世界をつくってきたわけです。

   歴史を振り返る限り、世界を変えるのは冒険者だけ。


   そして、世界を変える方法は3つしかありません。

   クーデターを起こすか、起業するか、上の世代が亡くなるのを待つか。

   つまり、世界を変えたい人は勝手に動き出し、
   自分の信じたことを勝手に始め、いつしか世界を変えていくのです。


   「現状の仕組みが嫌なので、世界を変えたいと思うのですが、よろしいでしょうか」 と、
   あらかじめ承認をとって世界を変えた人は皆無。

   失敗を恐れず、自由にのびのびと冒険すればいいのです。


   日本企業では、上司が勝手に社員を解雇できないルールになっています。

   滅多なことでは解雇されないと思えば果敢に挑戦できますし、
   現代の日本社会では失敗したところで命まで取られることはありません。

   良い意味で空気を読めない人が行動することで、世界は変わるのです。


  “Go where nobody has gone, do what nobody has done"
   (誰も行ったことのない場所に行き、誰もやったことがないことをやりなさい)

   という言葉があります。
   米国最古の女子大学マウント・ホリヨーク大学の創始者
   メアリ ー・メイソン・リヨンの言葉ですが、まさしく名言です。

         <『捨てる思考法』毎日新聞出版 https://amzn.to/3BtH8Ta

              ・・・

「みんな、それぞれが、何か新しいことをやる、それはすべて冒険だと、僕は思うんです。」

「努力している人を笑うこと。 それは、何よりも最低な行為である。」


1970年、世界最高峰エベレストに日本人で初めて登頂し、
同年世界初の五大陸最高峰登頂者である冒険家、植村直己(なおみ)氏の言葉だ。

多くの人は、冒険は若い人の専売特許だと思っている。

しかし、断じてそうではない。


何か新しいことを始めること、それはすべて冒険だからだ。

「新しく出来た場所に行ってみる」
「新しい本を読む」
「新しい人と知り合いになる」
「新しいスマホを買ってみる」
「新しく運動を始める」…

冒険を始めることは、理屈ではない。

やりたいからやるのだ。

逆にいうと、常識とか分別があると、冒険はできない。


人の冒険を笑う人は、自ら動かない評論家だ。

そんな人のいうことを聞く必要はない。


いくつになっても…

冒険することを忘れない人でありたい。

             <感謝合掌 令和4年9月19日 頓首再拝>

【同じことの繰り返しでは、違う結果は得られない】 - 伝統

2022/09/27 (Tue) 07:36:09


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.09.13)より

   (マーク・レクラウ氏の心に響く言葉より…)

   あなたの成功と幸福は、自制心と意志力に大きく左右される。

   この2つの資質は、自分がすると言ったことをやり遂げ、
   状況が不利なときでも目標に向かって邁進するうえで決定的な要因となる。

   自制心と意志力があれば、人生で大きなことを成し遂げることができる。

   しかし、たとえこの2つの資質を持ち合わせていなくても、心配する必要はない。

   自制心と意志力は訓練次第で身につけることができるからだ。

   もし自制心と意志力が足りないと感じるなら、
   達成可能な小さい目標を設定することから始めればいい。

         <『習慣を変えれば人生が変わる』ディスカヴァー>

          ・・・

『同じことを繰り返して、違う結果を得ようとするのは愚の骨頂である。
 人生で違う結果を得たいなら、新しい習慣を確立する必要がある。
 努力して自分を律すれば、それは比較的簡単にできる。』

               (アインシュタイン)

自制心とは、自分の感情や欲望などをコントロールする精神力のこと。
自分の感情や欲望のままに流されないことだ。

自制心がない人は、
「継続力がない」「時間を守らない」「感情的になりやすい」
「浪費する傾向がある」「ギリギリまでやらない」「お酒に飲まれてしまう」
「肥満傾向にある」…。

自制心を身につけるには、この反対をすればいいだけの話だ。

しかし、言うは易く行うは難し。


舩井幸雄氏は、それは「長所伸展法」によって解決するという。

「長所伸展法」とは、よいところ、得意なこと、 上手にできることを
伸ばしていく方法だ。

長所を伸ばしていけば、 短所は自然に消えていくからだ。

つまり、マイナスの習慣「継続力がない」なら、
何か簡単にできること、続きそうなことをまずは習慣にすること。

それが呼び水となり、次々と良き習慣が身につくようになる。


そして、大事なことは、まずできるところから始めること、行動を起こすことだ。

たとえば…

「(新しいことや得意なことを始めて)継続するクセをつける」、

「(身のまわりのできるところから)片づけを始める」

「(自分の約束を守るための)仕組みをつくる」

この中の「仕組みをつくる」とは、かなり重要で、
(ゲーム的に)やらざるを得ないように自分に仕掛けること。

たとえば、忘れ物をしないという習慣をつけるには、
次の日に持っていくものを(忘れてはいけないもの)、
翌朝履く靴の上に置いておくというようなシステムをつくること。


毎日本を読む習慣を身につけるなら、
本を読んだ内容を、毎朝決まった時間にブログにアップすること。

そして、毎朝何時ころアップするとまわりに公表し、
自分自身引き返せないように仕掛ける。

読後感というアウトプットを見え化することによって、
読書というインプットが強制的にできるようになる。


何か新しいことを始めなければ、違う結果は得られない。

つねに、新しいことにチャレンジする人でありたい。

       <感謝合掌 令和4年9月27日 頓首再拝>

【人に抜きんでる努力】 - 伝統

2022/10/09 (Sun) 07:27:13


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.09.27)より

   (内藤誼人(よしひと)氏の心に響く言葉より…)

   他人と同じことをやっているうちは、それは「努力」とは呼ばない。

   他人よりもたくさん努力するからこそ、
   「人に抜きん出る」ことができるのであって、
   そこまでいってこそ、初めて努力と呼べるのである。


   週休二日をきっちりとって、年間の有給休暇もきちんと消化して、
   趣味のゴルフだ、旅行だと遊びまわっていて、
   それで「いつかビッグになってやる!」と言うのは、虫の良い話である。

   そういう人にかぎって、
   「俺は、努力している」と言うのだから、目も当てられない。


   たしかに、そういう人も、何かしらの努力はしているのだろう。

   しかし、人と同じ程度の努力しかしていないなら、
   得られる結果も、平凡なものになるに決まっているのである。

   みんながやっていることをあなたがやったからといって、
   「みんなについていく」のがせいぜいのところであって、
   「人に抜きん出る」ことなどできはしないのだ。


   会社でもそうで、まったく何の経営努力もしないで倒産する会社はない。

   努力しているのにつぶれていくのだ。

   なぜ、つぶれるのか。

   それは、他の会社に比べて、努力の相対量が足りないからである。

   自分では努力しているつもりでも、
   他の会社がもっと頑張っていれば、自分だけが置いていかれてしまう。

   そう やって、会社はつぶれていくのである。


   いくら努力しているといっても、決して努力がゼロなわけではないといっても、
   あなたが毎日30の努力しかしていないのなら、
   80の努力をしている人には、毎日50ずつ差をあけられていくのである。

   自分では進んでいるつもりでも、どんどん後ろに置いていかれてしまうのだ。


   私たちは、ともすると自分がやっていることを過剰に推定する傾向がある。

   たとえば、テキサス大学のケリー・マイケルソン博士が、
   1000名以上の父親に、

   「あなたはどれくらい育児に協力していますか?」
   と尋ねる一方で、母親にもインタビュ ーしてみると、
 
   父親は、子どもと過ごす時間を、母親よりも17.6%も長く
   見積もることが判明したという。

   たいていの父親は、「俺だって、やっている」と思い込みやすかったのだ。


   あなたが、どれくらい頑張っているのか、
   私は知らない。

   しかし、本当にそれが努力と呼べるものなのかどうかを、今一度だけ考えてみてほしい。

   私たちは、我が身が可愛いから、
   ついつい自分がやっている努力を大きくとらえがちだ。

   しかし、傍から見れば、
   そんなものは努力のうちには入らないかもしれないのである。

   本当に努力しているなら、「人に抜きん出る」ものであり、
   それができていないのなら、残念ながら、まだまだ努力の余地がある、
   ということである。

           <『継続はだれも裏切らない』PHP>

        ・・・

昨今の風潮では、
「人より抜きんでる」とか「並外れた努力が必要」というと、
多くの人は引いてしまう。

とくに、このコロナ禍の2年を過ごした人たちの意識は大きく変容している。

そんなに頑張らなくてもいいじゃないか、ゆっくり生きるのも大事、と。


もちろん、人間個人としては、
のんびり、ゆったり生きる価値観が大事なことは言うまでもない。

コロナ禍ではこの考え方、すなわち、
人との接触を極力避け、新しい人と会わない、新しいところへ出かけない、
新しいことへの興味を失うといった、
すごもり的行動様式がすっかり身についてしまった。


しかし、これが会社だとしたらどうだろう。

会社が、新商品開発や、新しい業態開発、新たな人材開発等への興味や関心を失い、
すごもってしまったとしたら、

早晩その会社は倒産する運命にあるのは自明の理だ。

いつの時代であろうと、常に変化に対応し、新しいことへの挑戦といった、
他社より抜きんでた努力をすることは、生き残るための最低限の条件だ。


コロナ禍が収まりつつある今こそ…

「人に抜きんでる努力」を今一度思い起こす必要がある。

       <感謝合掌 令和4年10月9日 頓首再拝>

【型を崩すこと】 - 伝統

2022/10/11 (Tue) 09:00:17


      *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.10.02)より

   (ベンチャー投資家、山本康生(やすまさ)氏の心に響く言葉より…>

    日本企業は「型通り」に進めることには非常に長けていますが、
    「型を崩す」ことが他国と比べるとどうしても不得手な傾向にあります。

    きっちりと型の通りに遂行することも、
    性能を磨いてアップデートしていくことも
    得意であるにもかかわらず、

    異質なアイデアやテクノロジーを組み合わせて
    「型を崩す」ことには抵抗感が強いようです。


    これは島国のほぼ単一民族国家という
    日本の成り立ちとも無関係ではないでしょう。

    メンバーの同質性が高く、空気を読んで察する国民性が土壌にあるため、
    異なる意見が出づらく、また通りづらいのです。

    一方で、同質性が高い組織は
    進むべき方向性が一度決まってしまえば強いという長所もあります。


    高度経済成長期、日本企業らしい生真面目さと同質性の高さが
    ダイレクトに経済成長にも直結したのでしょう。

    しかし、不確実性が高まっている今のような時代は、
    同質性の高さは弱点にもなります。

    ましてや日本発のイノベーションはなかなか生まれにくいのです。

    そして不安定で不確実な時代にこそ、
    遠くの業界の異なる意見や視点が長期でより「効いて」くるのです。


    日本人が型を崩すことが苦手な理由としてもうひとつ、
    私は文系と理系を分けてしまう教育システムに関係があると思っています。

    「理系だから、テクノロジーだけわかっていればいい」

    「文系だから、テクノロジーがわからなくて当然」


    社会人になってからも
    そのような意識のまま、棲み分けが恒常化してしまえば、
    「そっちは自分の持ち場ではないから」と消極的になることにつながります。

    すると、異質な視点がクロスする、
    せっかくの貴重な機会が失われてしまいます。

    テクノロジーと感受性、両方の視点を
    持てるような人材もなかなか育たないでしょう。


    今現在、最先端を走っている企業の多くは、
    意識的にか無意識なのかはわかりません が、
    2000年代初頭からこうしたミックスした履歴を持つ人材を
    積極的に採用してきた、もしくは集まってきていました。

    私も理系であっても金融がわかるなど、
    領域を跨いできた経歴でグーグルに採用されています。

    グーグルには当時一般的に天才と呼ばれるような優秀なエンジニアが
    多数いましたが、それ以外にも一人ひとりが違った能力を持った
    多様な集団でした。

    既に検索という強いプロダクトがあり、
    収益が十分あるからこそできることもあるため、
    単に日本企業が形だけコピーするべきではありませんが、
 
    画一的な能力を求めるのではなく、
    各個人の能力を活かし、社外の人とも積極的に交流する工夫がされていました。

    それが大きなテクノロジーの潮流であった、動画、モバイル、人工知能などを
    乗り越えていく原動力になっていると思います。


    イノベーションは異質なモノや人同士が
    交差する接点から基本的に生まれます。

    スティ ーブ・ジョブス氏のような、圧倒的なセンスの持ち主が社長ならともかく、
    人材の多様性というのは決してお題目ではなく、
    組織がイノベーションを本気で起こすための必要な条件になりつつあります。

    イノベーションは異質なモノや人が交差する接点から生まれます。

    人材の多様性というのは決してお題目ではなく、
    組織がイノベーションを本気で起こすための必要な条件なのです。

    <『なぜ日本企業はゲームチェンジャーになれないのか』 祥伝社新書 >

         ・・・

早稲田大学教授の和田和成氏は、「型」についてこう語っている。

『これまでの「型」を熟知し、きちんと習得した人が、
 従来の型にとらわれない新機軸を打ち出して新しいことに挑戦する。

 これが「型破り」だ。

 一方で、型をきちんと習得せず、
 何も知らずにやるのは、「型無し」あるいは「破れかぶれ」です。

 変革も同じです。

 破れかぶれではダメ、
 型破りでなければなりません。』(リーダーの戦い方/日本経済新聞出版)



「守破離(しゅはり)」という言葉がある。

茶道や華道、剣道などで、修行の段階を示したもの。

元々は千利休の「利休道歌」にある規矩(きく)作法  
“守”り尽くして   “破”るとも  “離”るるとても 本を忘るな」を
引用したものとされている。


「守」とは、師匠の教えを忠実に守り、基本を身につける段階。

「破」とは、他の師匠や他の流派からも教えを受け、
      良いものを取り入れ、自分でも工夫し、発展する段階。

「離」とは、流派から離れ、自分独自の流派を立てること。


「イノベーションは異質なモノや人同士が交差する接点から基本的に生まれる」

異質なものや多様性を受け入れ…

型を崩すことを恐れない人でありたい。

       <感謝合掌 令和4年10月11日 頓首再拝>

【日本では学歴の意味がなくなる】 - 伝統

2022/10/19 (Wed) 07:24:53


        *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.10.11)より

   (成毛眞氏の心に響く言葉より…)

   日本では、これから2040年に向けて、学歴の価値は下がっていく。

   そもそも世界的に見ると、日本はもはや学歴社会ではない。

   受験制度も私が学生の 頃と大きな枠組みは変わっていないし、
   国際比較すると日本の教育水準は大幅に低下していることがわかる。


   OECD加盟36か国の大学進学率の平均は58%だ。

   対して、日本は49%にとどまり、 下から11番目だ。

   別に大学に進学しようがしまいが個人の勝手だが、
   バブル崩壊の処理に追われている間に、
   世界から日本が取り残された現実は覚えておいた方がいいだろう。


   大学生が勉強しないのも同じだ。

   大学生の平均学習時間は小学生よりも短いという統計調査もある。

   なぜ勉強しないかというと理由は簡単で、
   勉強しようがしまいが、大半が入社する企業での処遇が
   ほとんど変わらないからだ。


   アメリカでは大卒と博士課程修了者は初任給が約5割違うが、
   日本の場合、よくて2割程度だ。

   学生にしてみれば金も時間もかけようと思わないだろう。

   むしろ、理系ですら博士まで進学すると給与があがるどころか
   就職口も減るのが現実なので、誰も進学しようとしない。


   結局、多くの人が大学に行こうとし、熾烈な受験戦争まで起きたのは、
   大学に行くことが就職するためには必要だったからだ。

   日本は戦後長い間、右あがりの成長を続けた。

   「いい会社」に入ることができれば安泰だったのだ。

   もちろん、大学に行かなくても就職口はあったが、
   安定して高い給料がもらえる「いい会社」は競争率が高かった。


   そして、なぜそこで競争が起きたかというと、
   大企業の席が少なかったからだ。

   つまり、人口が増え続けたから、
   「いい会社」の採用枠に対して応募する学生が圧倒的に多かった。

   大勢の中から少数を採用するため、企業は採用基準を設ける必要があった。

   それが学歴だった。


   もちろん、必ずしも「高学歴=仕事ができる」
   わけではないのはみなさんもご存じだろうが、
   手間やコストをかけずに採用するには、学歴が最もわかりやすい指標となった。

   採用する側としては、高学歴の学生を採用しておけば、
   「東大ならだめでもしかたがないね」と人事担当者も社内にいいわけができた。

   TOEICの点数での足切りなどを採用基準に設けた企業もあったが、
   これも採用の手間とコストを軽くしようという学歴と同じ理屈だ。


   だが、少子化が進んだ今、若い人の人口が減り、売り手市場になった。

   学歴が持つパワーは、就職戦線でかつてほどはなくなってきている。

   これからはなおさらだろう。

   2040年には、18歳の人口は今と比べて8割にまで縮む。

   そもそも、企業側の、学歴に基づいて大量採用して、
   そこから優秀なヤツが育てばいいという
   旧来型の採用モデルは現在でも破綻しつつある。

   学歴があればどうにかなる社会は、完全に過去のものになる。


   就職に学歴が関係なくなるのだから、
   これからは、親も子どもに、それぞれが好きなことを見つけて、
   好きな仕事や自分の人生を創造する後押しをしてあげるべきだ。

   学校や塾も行きたくなければ行かなければよい。

   代替案としてオンライン教育が整備されるのは間違いないのだから。

   さまざまな理由での不登校児も増えるだろう。

           <『2040年の未来予測』日経BP>

       ・・・

成毛眞氏は、日本では学歴の価値は下がるが、

アメリカでは「一流大学に入らないと高給取りになれない」
という状態が続くだろうという。

アメリカでは授業料が高く、多くの学生は
学費のために学生ローンを借りている。

学生ローンの残高は膨張し続け、
2019年時点で前年から34%増加し、金額は1兆5100億ドルで、
日本円にすると220兆円を超える規模になる。

つまり、富裕層か大借金を覚悟しないと大学進学できないということだ。

人口が増え続けるアメリカでは、それでも大学の価値は下がらないという。


日本では学歴の価値が下がるのと同時に、
社会へ出てから学び直しをする「リカレント教育」でも世界各国に
遅れを取っている。

たとえば、25歳以上の「学士」過程への入学者の割合でいうと、
先進国の中で、日本は26位で、比率はなんと約3%しかいない。

上位は、1位のスイスは29.7%、
2位のイスラエルは28.7%、
アイスランドは28.2%、
デンマークは27.6%。


大学でも、社会人になっても、
勉強する人が驚くほど少ないのが日本の現状だ。

これでは世界の競争で負けてしまうのも無理はない。

特に「大人の学び直し」は現代のように変化の激しい時代には絶対に必要だ。

なぜなら、アップデートしない人は必ず置いていかれるからだ。


学歴の意味が無くなれば無くなるほど、
真の意味で自分の実力をつける勉強が必要となってくる。

常に勉強し、アップデートし続ける人でありたい。

       <感謝合掌 令和4年10月19日 頓首再拝>

【「プロフェッショナル」マインドへ】 - 伝統

2022/10/26 (Wed) 07:02:23


         *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.10.23)より

   (国際経営コンサルタント・弁護士、植田統(おさむ)氏の心に響く言葉より…)


   1980年代には、世界の時価総額ランキングで上位を総なめにしていた
   日本株式会社は凋落し、今や世界トップ30に入る日本の企業はトヨタ1社だけです。

   上位は、言うまでもなくGAFAM(ガーファム。
   グーグル、アップル、フェイス ブック〈メタ〉、アマゾン、マイクロソフト)に
   代表されるアメリカ企業ばかりです。

   そして、そのアメリカ企業で採用されているのが、「ジョブ型雇用」です。


   ジョブ型雇用では、職務記述書(ジョブ・ディスクリプション)が用いられます。

   そこには、そのジョブ(職務)で行なう仕事の内容が明確に定義され、
   そのジョブに就くために必要な学歴や経歴も記述されています。


   会社は、そのジョブに合う人を採用し、その人の能力に応じて給与を決めます。

   日本のように年齢で給与を決めるのではないのです。

   若くても高いスキルを持っていれば、高い地位に就けます。

   高い地位に就けば、高い給与がもらえます。


   ジョブ型雇用を採用する会社は、専門家の集団となっていますから、
   当然、生産性が高く、競争力も高くなります。

   日本株式会社のようなジェネラリストでできあがった
   生産性の低い素人集団とは根本的に違うのです。

   これが、日本企業の雇用がこれから変わっていく方向性です。


   では、これから2040年までに何が起こってくるのでしょうか。


   2023年には、
   新卒学生の就職ランキング上位は外資系の会社ばかりとなります。

   2025年には、
   団塊ジュニアが50代となり、
   その人件費負担を避けるために「大リストラ時代」が始まります。

   これに対応するために、
 
   2027年には、サラリーマンの間で「学び直し」が大ブームとなっていきます。

   そして、2029年になると、
   若手社員は転職をまったく苦にしなくなり、「大転職時代」が到来します。

   2031年には、日本企業にもジョブ型雇用が浸透します。

   スキルの高いジョブに就けた人は高給を取り、
   そうでない人は低い給与で我慢する「超格差社会」が到来します。

   2033年には、
   実力のある外国人や女性が社長のポジションに就くことが当たり前になります。

   その一方で、日本企業の中には、変われない企業もたくさん残っています。

   2035年には、
   変われない企業の衰退が明らかになってきます。

   2037年には、
   若手社員の中から、変われない日本企業と少子化で縮小する日本市場を見限り、
   外国に脱出する人が数多く出てきます。

   2039年には、放漫財政を繰り返してきた日本の財政は崩壊、
   少子高齢化のインパクトに耐え切れなくなり年金も崩壊し、
   生涯現役社会が訪れます。

   2041年には、
   こうした混乱の中から這い上がろうとする人が現れ、
   スタートアップ企業が急増してきます。

   そして2043年には、
   メンバーシップ型雇用に固執してきた日本企業が完全に消えてなくなり、
   ついに「サラリーマン」が消滅します。

   つまり、日本国民はすべて何らかの
   専門性を持ったプロフェッショナルに生まれ変わります。



   こうした激動の時代を生きていくために、私たちは何をすればいいのでしょうか。

   周到な準備が必要なことは言うまでもありません。

   しっかりとしたキャリア・ビジ ョンを持ち、
   それに向かって日々懸命に努力していくことが必須です。

   「サラリーマン」生活に慣れてしまった私たちにとって、特に重要なことは、
   「サラリーマン」マインドから、「プロフェッショナル」マインドへの
   切り替えでしょう。

             <『2040年「仕事とキャリア」年表』三笠書房>

         ・・・

アメリカの「ジョブ型雇用」や「転職」の
元にあるものの一つが「解雇」に関する考え方だ。


『アメリカでは、社員も経営者も、いつでも解雇される。
 では、アメリカの雇用は、どういう場合に終了するのでしょうか。

 アメリカでは、オファーレターに Employment At Will と書かれています。

 これは、「任意に基づく雇用」と翻訳されます。

 その意味は、労働者も雇用者も、
 いつでも理由なく退職、解雇できる雇用であるということです。

 日本でも、労働者は理由なく退職することができますが、
 雇用者はそうはいきません。

 しかし、アメリカでは、雇用者も理由なく解雇することができるのです。

 たとえば、重要なクライアントを失ってしまった社員は解雇されても文句を言えません。

 クライアントを失わずとも、
 クライアントを怒らせてしまい、
 上司に苦情が入れば、即刻解雇ということも起こります。

 この2つの例は理由のある場合ですが、理由がなくても解雇できるのですから、

 上司とそりが合わず、いつもたてついている社員は、
 気にくわないというだけで上司が 解雇することもできるのです。

 アメリカの映画を見ていると、従業員が突然解雇され、
 段ボールに私物をまとめて会社を去っていくシーンが出てきますが、
 まさにあれがアメリカ企業の解雇です。』



アメリカの解雇に関する法律や考え方が全面的にすぐれているとは思わない。

しかし、この考え方があるので、
自分の身を守るために、たえず次の就職先を探していたり、
自分をレベルアップするため大学や大学院へ入り直したりする(リカレント)ことを
せざるを得ない。

しかし、日本では、会社に入ったら定年まで安泰という暗黙の了解のもと、
自分をアップデートするための学びをする人が極端に少ない。


多くの人は、崖っぷちに追いつめられて、はじめて行動が変わる。

せっぱつまらなければ動かないのだ。

いつまでも、ぬるま湯に浸かっていれば、「ゆでがえる状態」となるだけだ。


世界の大勢と違い、日本だけが未だに
終身雇用の時代の名残のようなのんびりした考えでいるから、
世界から取り残されてしまう。

これからの大変化の時代…

「サラ リーマン」マインドから、「プロフェッショナル」マインドへの
切り替えができる人でありたい。

       <感謝合掌 令和4年10月26日 頓首再拝>

一流を育てる 秋山木工の「職人心得30か条」~その1 - 伝統

2022/10/30 (Sun) 08:02:38


       Web:note「職人心得三十箇条」
           https://note.com/kiynori_sasai/n/n57a38748db7f

(1)挨拶のできた人から現場に行かせてもらえます。

   ~気持ちのよい挨拶は、人を笑顔にします。
    積極的に挨拶をすることで、周りを活気づけることができます。

   【唱和】秋山木工の「職人心得1」
    https://www.youtube.com/watch?v=s5GIUtCR96A


(2)連絡・報告・相談のできる人から現場に行かせてもらえます。

   ~情報を共有することで、周りも自分もスムーズに作業が進みます。
    また、周りの人に安心していただけます。

   【唱和】秋山木工の「職人心得2」
    https://www.youtube.com/watch?v=92eOT5Opcs0


(3)明るい人から現場に行かせてもらえます。

   ~いつも明るくしていると、自然に周りも明るくなります。
    また、人が集まりお仕事がいただけます。

   【唱和】秋山木工の「職人心得3」
    https://www.youtube.com/watch?v=m-rFwxmUoWk


(4)周りをイライラさせない人から現場に行かせてもらえます。

   ~その場の空気を感じ取り、相手の目線で考え、
    素直に行動に移すことで、自分の人間性も高まります。

   【唱和】秋山木工の「職人心得4」
    https://www.youtube.com/watch?v=fUeY1WAlT-k


(5)人の言うことを正確に聞ける人から現場に行かせてもらえます。

   ~指示された内容を正確に理解し、素直に行動に移すことで、
    自分の人間性も高まります。

   【唱和】秋山木工の「職人心得5」
    https://www.youtube.com/watch?v=iAKUTZS-OLA


(6)愛想よくできる人から現場に行かせてもらえます。

   ~いつも愛想よくしていると、
    周りの方々に気持ちよくお仕事をしていただけます。

   【唱和】秋山木工の「職人心得6」
    https://www.youtube.com/watch?v=5v9YLZOcHSs
   

(7)責任を持てる人から現場に行かせてもらえます。

   ~責任を持って仕事をすると、緊張感が生まれ、
    集中して取り組むことができ、そして自分の技術力も上がります。

   【唱和】秋山木工の「職人心得7」
    https://www.youtube.com/watch?v=DWDsuOMhz9Q


(8)返事をきっちりできる人から現場に行かせてもらえます。

   ~わかっているのかいないのか、はっきりと意志表示をすることで、
    仕事のミスをなくします。

   【唱和】秋山木工の「職人心得8」
    https://www.youtube.com/watch?v=W2blct2p6fU


(9)思いやりのある人から現場に行かせてもらえます。

   ~常に相手のことを自分のことのように考え、行動することが大切です。

   【唱和】秋山木工の「職人心得9」
    https://www.youtube.com/watch?v=pJ6hih1RSZI


(10)おせっかいな人から現場に行かせてもらえます。

   ~相手のためを思うなら、嫌がられても、
    言うべきことを言ってあげることも大事です。

   【唱和】秋山木工の「職人心得10」
    https://www.youtube.com/watch?v=X2DLb4YAosk

・・・

<関連>
ビジネスの達人
https://bt.q-b.co.jp/hanamaru/436/

       <感謝合掌 令和4年10月30日 頓首再拝>

一流を育てる 秋山木工の「職人心得30か条」~その2 - 伝統

2022/10/31 (Mon) 07:30:57


       Web:note「職人心得三十箇条」
           https://note.com/kiynori_sasai/n/n57a38748db7f

(11)しつこい人から現場に行かせてもらえます。

    ~限界を決めず、技術も人間性も
     とことん追求していくことが大切です。

    【唱和】秋山木工の「職人心得11」
     https://www.youtube.com/watch?v=LwxoAIbLXsI


(12)時間を気にできる人から現場に行かせてもらえます。

    ~時間は止まってくれません。
     今できることを考え、一瞬一瞬を無駄にしないことが大切です。


    【唱和】秋山木工の「職人心得12」
     https://www.youtube.com/watch?v=FjyInP5T2qY


(13)道具の整備がいつもされている人から現場に行かせてもらえます。

    ~道具の整備をしていることで、
     すぐに仕事に取りかかることができます。

     また、道具は一生自分を助けてくれる相棒です。
     整備することで、感謝の気持ちを表します。

    【唱和】秋山木工の「職人心得13」
     https://www.youtube.com/watch?v=Vvzhz5_EiFI


(14)掃除、片付けの上手な人から現場に行かせてもらえます。

    ~掃除、片付けは仕事の仕上げであり、
     次の仕事の段取りにつながるので大切です。

    【唱和】秋山木工の「職人心得14」
     https://www.youtube.com/watch?v=4qyYp_ZcEoM

(15)今の自分の立場が明確な人から現場に行かせてもらえます。

    ~今の自分の立場をわきまえ、何をすべきかを考えて、
     素早く行動することが大切です。

    【唱和】秋山木工の「職人心得15」
    https://www.youtube.com/watch?v=CFfxwOxro3A


(16)前向きに事を考えられる人から現場に行かせてもらえます。

    ~これからどうなりたいのか考え、
     どんなことでも前向きに取り組むことで、必ず成長できます。

    【唱和】秋山木工の「職人心得16」
     https://www.youtube.com/watch?v=lxH73n-lyMU


(17)感謝のできる人から現場に行かせてもらえます。

    ~周りの方に支えていただいていることに感謝し、
     行動することが大切です。

    【唱和】秋山木工の「職人心得17」
     https://www.youtube.com/watch?v=KuaHcWhLWIo


(18)身だしなみのできている人から現場に行かせてもらえます。

    ~身だしなみの乱れは心の乱れです。
     社会人のマナーとして、また、安全に作業するために大切です。

     【唱和】秋山木工の「職人心得18」
      https://www.youtube.com/watch?v=Qn2zJnNF4DU


(19)お手伝いのできる人から現場に行かせてもらえます。

    ~周りの人が何を望んでいるのかを考え、行動することが大切です。

     【唱和】秋山木工の「職人心得19」
      https://www.youtube.com/watch?v=ALGkU0fTctY


(20)道具を上手に使える人から現場に行かせてもらえます。

    ~道具を手足のように使えることで、
     感動していただけるものを作ることができます。

     【唱和】秋山木工の「職人心得20」
      https://www.youtube.com/watch?v=vyfdF2abAq8

・・・

Web:舩井幸雄.com(2022年10月3日)躾と人財 (※佐野浩一執筆)
https://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=202210001

       <感謝合掌 令和4年10月31日 頓首再拝>

一流を育てる 秋山木工の「職人心得30か条」~その3 - 伝統

2022/11/01 (Tue) 08:34:06


       Web:note「職人心得三十箇条」
           https://note.com/kiynori_sasai/n/n57a38748db7f

(21)自己紹介のできる人から現場に行かせてもらえます。

    ~自己を見つめ直し、自分のよいところを相手にしっていただき、
     日本人としての夢を語れることが大切です。

    【唱和】秋山木工の「職人心得21」
     https://www.youtube.com/watch?v=7b7x3hTJgLQ


(22)自慢のできる人から現場に行かせてもらえます。

    ~お客さまのために、どのようなものを
     どんな工夫をしてつくったのか、説明できることが大切です。

    【唱和】秋山木工の「職人心得22」
     https://www.youtube.com/watch?v=yKgTSzrwhaQ


(23)意見が言える人から現場に行かせてもらえます。

    ~さまざまな考えを共有し、
     より良いものを作ろうとすることが大切です。

    【唱和】秋山木工の「職人心得23」
     https://www.youtube.com/watch?v=ezzhX_2tX0E


(24)お手紙をこまめに出せる人から現場に行かせてもらえます。

    ~感謝の心を自分の字で表すことで、より一層想いが伝わります。

    【唱和】秋山木工の「職人心得24」
     https://www.youtube.com/watch?v=wk3iJTaww2s


(25)トイレ掃除ができる人から現場に行かせてもらえます。

    ~一番汚れる場所を磨くことで、自分の心も磨かれます。

    【唱和】秋山木工の「職人心得25」
     https://www.youtube.com/watch?v=HmWwK_Ra4vI


(26)電話を上手にかけられる人から現場に行かせてもらえます。

    ~相手の顔が見えない分、
     簡潔にわかりやすく伝えることが大切です。

    【唱和】秋山木工の「職人心得26」
     https://www.youtube.com/watch?v=PIOe52XcOjc


(27)食べるのが早い人から現場に行かせてもらえます。

    ~食べることにも段取りが必要です。
     農家の方や、食事を作ってくださった方に感謝をし、
     無駄なくおいしくいただくクセをつけることが、
     仕事にもつながります。

    【唱和】秋山木工の「職人心得27」
     https://www.youtube.com/watch?v=T-qa2jEpzcA


(28)お金を大事に使える人から現場に行かせてもらえます。

    ~お金の生まれる過程を正確に理解し、
     感謝して使うことが大切です。


    【唱和】秋山木工の「職人心得28」
     https://www.youtube.com/watch?v=bH4c8QMlKEg


(29)そろばんのできる人から現場に行かせてもらえます。

    ~計算を速くすることで、
     時間と材料を効率的に使うことができ、
     お客さまに喜んでいただけるものが作れます。

    【唱和】秋山木工の「職人心得29」
     https://www.youtube.com/watch?v=rOkb8kG30hw


(30)レポートがわかりやすい人から現場にいかせてもらえます。

    ~その日学んだことをわかりやすく書こうとすることで、
     もう一度身につき、日々を2倍速で学ぶことができます。

    【唱和】秋山木工の「職人心得30」
     https://www.youtube.com/watch?v=Poi33yWOe3E

       <感謝合掌 令和4年11月1日 頓首再拝>

【仕事は楽しいかね?】 - 伝統

2022/11/05 (Sat) 07:11:42


     *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.10.16)より

   (ディル・ドーテン氏の心に響く言葉より…)

   5月のある日、季節外れのひどい雪が空港に降り積もり、空港は閉鎖された。

   乗客はすべて空港に一晩足止めされた。

   そんなとき、70歳前後の老人が自分に話しかけてきて、
   語り明かした奇跡のような一晩の物語だ。

   その老人は、色々質問したあと最後にこう言った。

   「仕事は楽しいかね?」


   老人は実は発明家で、起業家として巨万の富を築いていたことを後で知る。

   老人は、ビジネスについて、
   創造性やアイデアのつくり方について、
   生き方について

   の珠玉の言葉を次々に教えてくれた。


   ■(成功者は)みんな、人生のある時点で
     仕事に対する目標を変えた人たちだ。

     目標設定ではなく、偶然をいかし、
     いかにチャンスをものにするか。



   ■(ただ一つの目標は)
     明日は今日と違う自分になる

     最初に陸にあがった魚は長期にわたる目標を持っていたと思うか?

     アップル・コンピュータの第一号を作った、
     スティーヴ・ウォズニアックは
     世界を変えたかったわけでもなく、
     大企業のトップになりたかったわけでもなかった。

     大きな目標なんかない。

     ただ自慢げに仲間に見せたかっただけ。

     そのコンピュータを売るというアイデアさえ、
     スティーブ・ジョブズが考えたものだった。



   ■遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る

     薬局を経営していたジョン・ペンバートンは、
     店の奥の部屋に行くと、二人の従業員が、
     彼が新しく作ったシロップ状の頭痛薬を水で割って飲んでいた。

     別に頭が痛かったわけでもないのに。

     ペンバートンは興味をそそられ、
     水で割った頭痛薬を飲んでみると、悪くない。

     ソーダ水で割ったらもっといい味になるかもと、試してみた。

     コカ・コーラの誕生だ。



   ■“思いつき”と“偶然の出来事”は異母兄弟。
     注意さえ払い始めたら、
     目にできるあらゆるところに偶然が転がっているのがわかる。

     必要は発明の母かもしれないが、偶然は発明の父なんだ。



   ■“適切な時”とか“完璧な機会”なんてものはないということ。

     これは「この場で」「ただちに」始めるということ。

     試してみることに失敗はないからだ。



   ■実験で学ぶべきことは、あらゆるものを変えて、
    さらにもう一度変えること、なんだ。



   ■覚えておいて欲しい。
    “試すことは簡単だが、変えるのは難しい”ということを。



   ■新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。



   ■多くの人はアイデアは持っていない。でも、考えは持っているんだよ。

         <『仕事は楽しいかね?』きこ書房>

        ・・・

この「仕事は楽しいかね?」は2001年に出版された不朽の名作だ。

現在でもまったく色あせていない。

アイデアを求めている人、
ヒントを探している人、
起業を考えている人

には是非読んでもらいたい本だ。


ビジネスや人生の成功において大事なのは、
「おもいつき」と「偶然」を大事にすること。

しかし、なにもしないでぼんやりと待っているだけでは、
良き偶然を手に入れることはできない。

それは、思いついたことや、
発見したアイデアをすぐに実行し、
何回も試してみた人だけに与えられた特権だからだ。


そういうことを、遊び感覚で繰り返していくと、仕事は楽しくなる。

「おもいつき」と「偶然」を大事にして…

片っぱしから、何でも試してみる人でありたい。

            <感謝合掌 令和4年11月5日 頓首再拝>

【無菌状態ではやられてしまう】 - 伝統

2022/11/08 (Tue) 07:17:37


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.10.29)より

   (塩野七生(ななみ)氏の心に響く言葉より…)

   この頃の若者の傾向として、ミーイズムということがよく言われます。

   これは若者の傾向にかぎらないのではないかと思いますが、
   ミーイズムとは自分が大切だということです。

   そのためにはまず、「自分」が何かがわからなくては困ります。

   しかし、私は、自分なんていつまでたってもわからないものだと思います。

   ですから、自分が何なのだろうかなどと考え過ぎると、
   結局はそこから一歩も進めなくなってしまう。

   そんな時に、誰か非常にカリスマ性をもった人物に
   「あなたはこれだ」と言われたりすると、
   パッとそっちへ行ってしまうんですね。


   あのオウム真理教がそうです。

   理科系の秀才たちが多数加わっていて、それがショックだったと言われますけれど、
   私は少しもショックを感じませんでした。

   当然じゃないかと思いました。

   何しろ、理科系の人は、建築も、医学もそうなんですけれど、
   専門性が非常に強い分野ですから、それだけでずっと突き 進んで
   行っちゃうような人がとても多いんですね。


   そういう人たちは、別の分野から刺激を受ける機会が少ない。

   ましてや、それを耕す時間的な余裕もありません。

   そういう、他の刺激を得られにくい人たちが、自分は何かと考えても、
   容易には納得できる考えには達せないんですね。


   他からの刺激がないというのは、無菌状態と同じことです。

   免疫性のない状態が続いているのと同じことなんです。

   だから、そこへ菌が入って来ると、 途端にやられちゃうのです。


   つまり、刺激というものは毒でもあるんですね。

   要するに菌なんです。

   毒だからこそ、有害にならない程度に始終受け入れているほうが、
   免疫ができていいのではないかと私は思っています。

   刺激を受けるたびに、自分を軌道修正していくことでもあるのですから。



   多くのことに好奇心をもつのは自分を豊かにすることになるだけでなく、
   独創の出発点でもあると思ってください。

   ところが、自分の気の合う人たちだけとか、自分が好きなことだけしかしないとか、
   そういうことを言う人がいますね。

   こんなことは、あなた方の若さで言わないでください。


   そういうことが言える、言ってもいい年齢というのは、まあ、七十歳以上です。

   七十までの蓄積がありますから、それで適当に楽しむことができますからね。

   でも、十五歳とか二十歳で
   「いえ、ぼくはもうこれしか関心がありません」などと言うのは、
   無刺激、無菌の状態を作ってしまうことになります。

   蓄積のない、何もない状態のままで行こうというわけですからね。


   そんなふうに行くと、ちょっと強力な菌が来た時に、
   まったく抵抗力なくやられてしまいます。

   だいいち、そんな生き方、そんな人生は面白くないですよ。

                <『生き方の演習 若者たちへ』朝日出版>

          ・・・

「人がいい」とか「おとなしくて控えめ」という性格は尊い。

しかし、いつもおとなしいだけだと、世の中は渡っていけない。

相手が明らかに悪意をもって、だましにかかってきたり、仕掛けてくるようなとき、
人がいいばかりの善人はたいてい負けてしまう。

悪人はパワーがあるからだ。

無菌状態で育ってきた善人は、修羅場をくぐってきた悪人に手もなくひねられる。


悪人だけでなく、あきらかに不当なことや理不尽なことを言ってくる相手も同じだ。

そんなとき、何も言い返さず、ニコニコしているだけでは一方的にやられてしまう。


斎藤一人さんは

「威張っちゃイケない、ナメられちゃイケない」という。

一生のうち一回は、一発パツンと言っておくと、
「あいつ、骨があるな、おとなしそうに見えても、いう時は言うよ」
とナメられない人間になる、と。


いつも様々な人と会い、色々なところにでかけ、
たくさんの本を読むと、たくさんの刺激を受ける。

そして、多くの異なった人生を知ることができる。

それが無菌状態から脱出する最良の方法。


人生を面白おかしく生きるため…

好奇心のおもむくまま、たくさんの刺激を受ける人でありたい。

            <感謝合掌 令和4年11月8日 頓首再拝>

【あなたにしかできないことを】 - 伝統

2022/11/10 (Thu) 07:08:44

       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.11.01)より

   (高野登氏の心に響く言葉より…)

    アメリカ第6代大統領のセオドア・ルーズベ〇トの、こんな言葉をご存じでしょうか。

   「あなたのいる場所で、あなたにしかできないことをしなさい」


   メジャーリーガーのイチロー選手には、さまざまな逸話がありますが、
   その一つにこんなのがあります。

   試合後の記者会見で、イチロー選手が、記者からこんな質問を受けました。

   「みんなが、あなたのようなプレーヤーになれたらいいなと思っています。でも、
    そんな才能を持っていない人たちはどうしたらいいと思いますか」

   「ただひたすら練習に励むことです」という答えが返ってくると思いきや、
   彼は記者に向かって、静かにこう言ったのです。

   「僕には、今あなたがやっている仕事はできません。
    世の中、つまりそういうことなんじゃないかな」


   つまり、できないことに焦点を当てて嘆くのではなく、
   自分の得意な部分に光を当てて、 それを磨いていくと、
   自分の居場所ができる。

   そう言っているのだと思いました。


   たとえば、人の話を聞くのが好き。

   文章を書いているとワクワクする。

   料理が大好き。

   写真を撮っていると時間を忘れる。


   「何か一つでも得意なことがあれば、幸せに生きていけるんだよ」

   学校の先生や親たちは、子供たちにそう語りかけているでしょうか。


   神様があなたを作った理由、知っていますか。

   それはあなたにしかできないことがあるからです。

   だから、あなたが生まれてきた。
 
   あなたの得意なものは何ですか。

   好きなこと、悩んでいることの中にヒントがあります。

   たまには立ち止まって、悩んでいる自分を、
   何かに没頭している自分を振り返る。
   そんな優しい時間を、持ちませんか。



   《何か一つ得意なことがあれば、幸せに生きていけるんです。》


    <『「また、あなたと仕事したい!」と言われる人の習慣』
              (高野登&志賀内泰弘)青春新書>

        ・・・

私たちは日ごろ、どうしても無いものねだりをしてしまう。

チルチルとミチルのように、
「幸せの青い鳥」はどこか遠くにあると思っているからだ。

だが、幸せは探しにいくものではなく、自分の身近にあることに、気づくこと。


「隣の芝生は青く見える」

という言葉のように、自分より他人がよく見える。

80憶人の人々が地球上にいる中で、
ひとりとして同じ顔かたち、性格を持った人はいない。

それは、ひとりひとりがすべて、
独創的で、世にふたりといない、唯一無二の存在だということだ。


「あなたにしかできないこと」とは、何も大きなことをする必要はない。

幸せを見つけるのと同じように、自分の生きる道を見つけること。


それは…

「だれにでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続けてきた」

という鍵山秀三郎氏の言葉にヒントが隠されている。


簡単なこととは、例えば「読書」や「掃除」。

本を読むことや掃除は誰でもできる、
しかしそれをだれにもできないくらい長く続けること。


すると…

「凡を極めて、非凡に至る」

という状態になり、それが他の人から見たら「得意」なことに見える。


自分の今いる場所で、自分しかできないことをする…

淡々とコツコツと、自分のできることを続ける人でありたい。

            <感謝合掌 令和4年11月10日 頓首再拝>

天職に生きるためには - 伝統

2022/11/12 (Sat) 06:58:05


         *Web:宇宙の兄弟たちへ(2022年11月10日)より

人にはそれぞれにお役目を持って生まれてきます。

しかし、どれだけ自分の才能を発揮し、お役目を果たせていけるかは、
地上の人間の努力と選択とにかかっています。

特に天職につくことは、
お役目を果たしていくうえで重要なウエートを占めていきます。

皆さんの中にも、自分の天職が見つからず、
試行錯誤のなかにある人もいるでしょう。

なかには生きているうちに天職に就けずに、亡くなってしまう方もいます。

そうした方は、亡くなる前や、死後において、深い後悔をされます。

「こんなはずではなかった、自分の人生はこれで終りとは思わなかった」

と口にします。

しかし、人生の終着駅につくまでに、
天職に就く努力や努力や選択を重ねなかったことが、
後悔へと繋がっており、誰のせいにもできないのです。


では、どのようにして天職に生きていけるでしょうか。

ひとつには、本人の興味関心のある分野に、
才能が潜んでいる事が多いですから、
そこに職業の種になる部分を見つける事です。

自分にどのような才能があるのか、振り返って考えてみなくてはなりません。

子どもの頃から身体を動かすのが好きで、運動などが得意な方もいるでしょう。

その才能を伸ばしていけば、プロの運動選手になる可能性もありますし、
トレーナーや体育教師などになるかもしれません。

あるいは運動が苦手な方は、勉強が好きで得意だという方もいるでしょう。

勉強が得意であれば、将来はその好きな分野の研究者になる
可能性もありますし、小説が好きであれば、小説家になる道もありますし、
人を教えるのが得意であれば、教師や塾の講師などもなれるでしょう。

また運動や勉強は苦手でも、音楽や絵を描くのが得意だという人もいます。

音楽が得意であれば、将来は歌手になったり、
作曲家や作詞家になる道もあるでしょう。

絵が得意であれば、芸術家としての道もあります。

ですが、将来において才能を発揮して成功するためには、
努力の積み重ねも必要となっていきます。

たとえ才能があったとしても、
それを磨いていかなければ、将来に芽が出ないのです。

よく若いころは才能があって、人を驚かせるような技を見せていた子が、
大きくなると平凡になるケースもあります。

本人の才能に自惚れていると、努力を怠ってしまう為、
他の方に追い越されていくことになります。

そのため自分の才能を磨いていく事が大切です。

まずは本人の才能を見つけ、
その方向で目指すべき目標を定め、努力を重ねなくてはなりません。

そしてご自身の才能を磨いていく先に、お仕事に繋げていく事です。

才能を磨いて仕事に繋げていったら、天職に生きていると言えるでしょう

もちろんそれが人々のお役に立って、プラスの働きでなければいけません。

いくらおしゃべりの才能があったとしても、
それを磨いていって、オレオレ詐欺など、
人を騙す仕事についていては、天職とはなりません。


正しい生き方の中で天職に生きる事が大切です。

そして天職に就けたのなら、その後にはライバルと言いますか、
同業他社も多くいるはずなので、その中でも頭角を現すまでに
成長を目指しましょう。

そのためには、他の方よりも一層の努力を重ね、
勉強を一生懸命にして、仕事もこなしていかなくてはなりません。

そうすることで一定の分野でも成功し、
より多くの人のお役に立つ天職に生きられるようになります。

https://www.spacebrothers.jp/2022/11/blog-post_10.html

            <感謝合掌 令和4年11月12日 頓首再拝>

【人は何のために勉強するのか?】 - 伝統

2022/11/16 (Wed) 07:25:47


      *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.10.27)より

   (立命館アジア太平洋大学学長、出口治明氏の心に響く言葉より…)

   「専門のことであろうが、専門外のことであろうが、
    要するに物事を自分の頭で考え、自分の言葉で
    自分の意見を表明できるようになるため。
    たったそれだけのことです。
    そのために勉強するのです」(山本義隆)


   山本義隆さんという人がいます。

   大学というアカデミズムに属さない在野の科学史家として、
   『磁力と重力の発見』 (みすず書房)などすばらしい本を
   何冊も出されています。

   長いあいだ、予備校の物理学の名物講師としても活躍された人です。


   その山本さんが、とあるインタビューで
   「人はなんのために勉強をするのか?」という問いへの
   答えとして述べられたのが、

   「自分の頭で考え、自分の言葉で
    自分の意見を表明できるようになるため」という言葉。

   まさにその通りだと思います。


   インプットは一所懸命するのに、そこで
   ストップしてしまう人をときどき見かけます。

   考えるという作業をほとんど行なわず、アウトプットをからきししない。

   「勉強する」、あるいは「学ぶ」という人間の営為は、
   インプットとアウトプットがセットになっているのです。

   この2つをセットでやらないと、せっかく知識をインプットしても、
   それはその人にとって、血肉にはなりません。

   下手をすれば、時間とともに忘却の彼方に
   いってしまうことになるでしょう。


   ところで、アウトプットとは何か。

   その基本は、母語(マザータング)による「言語化」です。

   しかも、インプットしたままの他人の言葉ではなくて、
   それを自分の頭で咀嚼して、自分の言葉に引き直して言語化する。

   その作業を経ることによってはじめて、自分の頭の中の
   「情報のタンスの中の引き出し」 (自分の辞書)を整理することができます。

   整理すれば、引き出しやすくもなります。

   必要なときに、さっとその知識を取り出せるわけです。


   逆に、言語化の作業を経ないと、
   情報は頭の中の「タンス」の中でグチャグチャになったままです。

   場合によっては、タンスの外にはみ出しているかもしれません。

   これは別の言葉でいえば、 自分の「血肉」になっていない状態。
   モノになっていない。

   だから、適切に取り出せないばかりかすぐに忘れてしまうのです。

  《自分の言葉で、自分の意見を言う力》

       <『人生の教養が身につく名言集』三笠書房>

        ・・・

「守破離」という言葉がある。

最初は、「守る」という、基本を身につけるため、
徹底的にお手本(師匠)を真似るという段階だ。

読書でいうなら、徹底的に本を読みこむこと。量が大事となる。

本の中の感じた部分を、一字一句違(たが)わず書き写すという作業だ。


次は「破る」という、型を破って、自分なりに、改善し、改良する。

本の中の感じた部分に、自分なりの意見を付けくわえる、編集するという段階。


そして最後は「離れる」という、新たな独自のものを創作する。

本の内容にとらわれず、「自分の言葉で、自分の意見をいう」という段階。

点と点をつなぎあわせるように、本と本をつなぎあわせ、独自の考えを創造する。


スティーブジョブズのいう
「コネクティング ザ ドッツ(connecting the dots)」の状態だ。

読書で言うなら、目の前にある本をただひたすら読み続けると、
ある日、振り返ってみると、
点(本)と点(本)がつながり、自分独自の考えになる、ということ。

まったくかけ離れた時代や分野、著者の本だったのに、
なぜかそれがつながっていることに気づくという瞬間がある。


人は何のために勉強するのか?

それは、自分の言葉で、自分の意見を言う力を会得するため。


そのために…

アウトプットの力を磨きたい。

            <感謝合掌 令和4年11月16日 頓首再拝>

【不安定こそ安定】 - 伝統

2022/11/30 (Wed) 07:10:47


        *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.11.25)より

   (伊庭正康(まさやす)氏の心に響く言葉より…)

   ある大手就活サイトの調査では、
   学生が企業に求める絶対条件があるという。

   ●やりたいことができる会社

   ●安定している会社

   この2つだ。


   でも、ちょっと気になる。

   それは、「安定している会社」という点だ。

   もちろん、「安定」は悪いことではない。

   ただ、あなたの思う「安定」が、
   会社の規模やブランド、財務状況を指すのなら、それは間違いだ。

   いつの時代でもそうなのだが、
   本当の安定をつかみたいのなら、
   自分自身の「能力」を磨いておくしかない。


   それに気づかされたときの話をしよう。

   私が、リクルートの求人雑誌の広告営業をしていた25歳のときだ。

   その日は出張で、岐阜県の下呂温泉の温泉街で飛び込み営業をしていた。

   午前中の仕事がひと段落し、昼食をとっていたとき、
   食堂のテレビから流れてきたニュースに私は目を疑った。



   「リクルート、ダイエーに買収される」

   すぐに上司に電話をかけた。

   上司なら何か知っているのではないかと思ったからだ。

   しかし、電話を取った上司もただただ慌てていた。

   私はこのとき、大きな変化は静かに、
   そして突然やってくることを知った。


   時を同じくして、たまたま手に取ったのが
   「ユダヤ人はなぜ、世界で活躍するのか」というテーマの本だった。

   書名は忘れた。

   だが、内容はしっかりと覚えている。

   世界のユダヤ人の人口は、東京都と同じ
   1300万人ほどだと言われている。

   にもかかわらず、ノーベル賞受賞者の約2割がユダヤ人だし、
   世界をリードする企業の創業者も多い(最近なら、グーグル、デル、
   フェイスブック、スターバックスなどがそうだ)。


   その本には次のような「ユダヤ人の教え」が記されていた。

   「土地や建物、時には紙幣すら、
    世界の情勢が変われば、瞬間的に“無”に変わる。

    でも“知識”は、何があろうと奪われることはない。
  
    だから、どこの地でも生きていけるよう”
    必要となる知識”を身につけておきなさい」


    つまり、こう言っているのだ。

    「所属している“組織”、所有する“モノ”に頼るな」と。

    事実、1991年の人気企業トップ10のうち、
    半分の5社が経営破たんや、経営統合している。

    たとえ人気企業であっても、将来の安定は保障されていないのだ。

    さらに、音響機器やカーナビで有名なパイオニアは、
    シェアナンバーワンだったのにもかかわらず、
    祖業の音響機器部門を他社に売却してしまった。

    業績が悪くない企業や部門でもリストラはありえるのだ。


    もう一度言う。

    安定を求めるなら、
    所属している“組織”、所有する”モノ”に 頼ってはならない。

    真の安定は、「自分の能力」を高めることでしか、
    手に入れることはできないのだ。

    <『すべてを手にする人が捨てている41のこと』かんき出版>

             ・・・

『動的な不均衡状態にある社会だけが、安定性と一体性を堅持する。』
      (ピーター・ドラッカー/ドラッカー 365の金言)


松下幸之助氏は、大企業病を克服するには、
会社の中に「不安定な部分を創り出せ」という。

大企業に所属している人は、
「この会社は少々のことでは潰れない」とのんびりしてしまう。

社員全員に危機感がなくなったときに、会社の経営は傾いていく。

だからこそ、会社の中に、不安定な部分を創りだすことが大事だ、と。

不安定こそ、安定につながるのだ。



また、江崎玲於奈氏は「不安定」についてこう語っている。

『人は欠陥が多く不安定な方が創造性がある。
 立派な人格者を育てる教育に、創造性が入る余地はない。

 日本人は皆立派で完成されているが、
 完成した人格は進化を受け入れない。』

江崎氏は不安定な部分がなければ、創造性は生まれないという。

これは、人も会社も同じで、
安定してしまったら、そこに安住し、ぬくぬくと生きてしまうからだ。


『不安定こそ安定』

いくつになっても、
自分を磨き、自分を高める努力を続ける人でありたい。

          <感謝合掌 令和4年11月30日 頓首再拝>

【そこから人生をどう立て直すか】 - 伝統

2022/12/21 (Wed) 07:45:33


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022年11月27日)より

   (明治大学教授、齋藤孝氏の心に響く言葉より…)

   一度失敗をおかしたらそれでおしまいではなく、人は何度でもやり直せる。

   失敗をしたら、その事実を素直に認める。

   人に迷惑をかけてしまったら速やかに謝る。

   そのうえで反省すべきところは反省し、どうしていけばいいかを考える。


   入試に失敗して志望校に進めなくても、
   就活でなかなか内定がもらえなくても、
   大好きな人に失恋しても、
   結婚生活がうまくいかなくて離婚することになっても

   肝心なのはそこから人生をどう立て直すかだ。

   トライ&エラー、失敗して、修正して、乗り越える。

   その繰り返し自体が、自分の間違いを受け入れていくプロセスである。



   自暴自棄になってあきらめてしまったらそれまで。

   あきらめずに自己修正をしつづけられる人にだけ、再び明るい光が見えてくる。

   いまは社会の流動性が高くなっているので、リベンジの可能性、選択肢も増えている。


   石川県にある金沢工業大学は、学生の入学時の能力と
   卒業時の能力の差を最大限に広げることを目指している大学だ。

   知名度も低く、偏差値も高くない地方私大だったが、
   さまざまな改革を進め、社会に出て実践的な応用のきく教育指導を続けてきたという。

   おかげで就職に非常に強く、企業から高い評価を得るようになった。

   偏差値の高い有名大学に進めなくても、ここで学べば就職で人生を立て直せる。

   入試で負けても就職で勝てる。


   棋士の森内俊之九段が、二十代の頃は勝つ将棋にこだわっていたが、
   「勝っても明日につながらない将棋」より、
   「負けても次に生きる将棋」を目指すようになった、という話をしていたことがある。

   たとえこの勝負で負けたとしても、1年後の自分が
   いまより力がつくと思えるのなら負けるほうを選ぶ、という。

   その一局で負けても、長い目で見たときに
   自分の将棋人生に実りをもたらす結果のほうがよっぽど重要だということだ。

       <『雑菌主義宣言!』文藝春秋」https://amzn.to/3UTKXYZ >

              ・・・

人生は、あなたがあきらめない限り、何度でも、いつからでも、やりなおせる。


たとえ、受験に失敗して志望校を落ちて、「人生もう終わった」と思うようなときでも…

起業したが、思うように売り上げが伸びず、「もうこれまで」と倒産してしまったときでも…

大恋愛の末、結婚して子供もでき、幸せな家庭が築けたと思ったとき、
「離婚を切り出された」ようなときでも…


「もう、詰(つ)んだ」「万策尽きた」「八方ふさがり」
「行き着くところまで行った」「追い込まれた」等々。

人の「真の価値」は、負けたときや、大失敗したときにあらわれる。

「もうこれまで」と投げ出したくなるようなときに、どんな行動を取るのか、だ。

自分の不運を嘆き、愚痴をいい、意気消沈して、投げやりになるのか、
逆に、応援してくれた人や、支えてくれた人たちに感謝し、次への再興を誓うのか…。


人生は負けたときにこそ、その人の品格があらわれる。

そこから、人生を立て直せる人でありたい。

       <感謝合掌 令和4年12月21日 頓首再拝>

【AIは第二の電気になる】 - 伝統

2022/12/23 (Fri) 07:51:55


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.12.12)より

   (マーティン・フォード氏の心に響く言葉より…)


   先進国に暮らす私たちは、ほぼあらゆるものが電気に関係しているか、
   電気が使えることを前提にしている。

   電気は汎用技術としてはおそらく最良の、またまちがいなく最も永続的なものだ。

   経済・社会のあらゆる側面に行き渡って変化させるイノベーションともいえる。


   それ以外の汎用技術となると、たとえば蒸気がそうだ。

   蒸気は産業革命の原動力となったが、
   現在では火力や原子力などで作られる電気に置き換わってしまった。

   内燃機関はたしかに変革をもたらしたが、
   いまとなってはガソリンエンジン、ディーゼルエンジンがほぼ完全に別のもの、
   たとえば電気モーターに取って代わられる未来が容易に想像できる。

   よほどディストピア的な大災害のシナリオでもないかぎり、
   電気のない未来を想像するのはまず不可能だ。


   だからこそ、人工知能がいずれ電気と比較できるほどの規模と力を持った
   汎用技術に進化するというのは、おそろしく大胆な主張ではあるだろう。

   だがそれでも、世界がその方向へ
   向かっていると考えられる理由は大いにある。

   AIは電気と同じように、ほぼあらゆるものに触れ、そして変えていくだろう。


   人工知能はすでに、農業、製造業、医療、金融、小売などの全産業を含めた、
   すべての経済分野に影響を及ぼしている。

   そしてさらに、最も人間的と見なされるような分野さえ侵略しはじめているのだ。

   すでにAIを用いたチャットボットを通じて、
   メンタルヘルスのカウンセリングが24時間いつでも受けられるようになっている。

   斬新な形のグラフィックアートや音楽も
   ディープラーニング技術で作り出されつつある。


   実のところ、こうした事態も驚くには当たらない。

   なんといっても人間が生み出してきた価値あるものは、ほぼすべて私たちの知能、
   すなわち学習能力、イノベーション能力、創造力の直接的な産物なのだから。

   AIは私たち自身の知能を増幅し、補強し、あるいは取って代わるうちに、
   かつてないほど強力で広く応用可能なテクノロジーへと 否応なく進化していくだろう。


   また、私たちが新型コロナ禍からの回復を目ざそうとする現在、
   いずれは人工知能がその最も効果的なツールの一つになるかもしれない。

   さらに言うなら、人工知能はほぼまちがいなく、
   電気のときよりずっと速いペースで絶対的優位を占めるようになるだろう。

   なぜかといえば、AIを展開するのに必要なインフラ、たとえば コンピュータや
   インターネット、モバイルデータサービス、とりわけアマゾンやマイクロソフトや
   グーグルといった企業が保持する巨大なクラウドコンピューティング施設が
   すでにほぼ配備済みだからだ。


   エジソンが電球を発明したときに、
   もし発電所や送電線の大半がすでにできあがっていたとしたら、
   電化がどこまで早く進んでいたか想像してほしい。

   人工知能はたしかに私たちの世界を変えようとしている
   ― そしてそれは予想よりずっと早く起こるかもしれないのだ。

          <『AIはすべてを変える』日本経済新聞出版>

         ・・・

マーティン・フォード氏は、
本書の中でAIが進歩し続けることによる負の側面についても語っている。


『それは、雇用における問題だ。

 働き手が同じような作業に繰り返し向かうような仕事は、
 その全部または一部が自動化される可能性がある。

 研究によると、アメリカ一国で最終的には数千万の雇用が消滅するだろう。

 それは、ホワイトカラーや専門職の人たちも同じだ。

 また、人間がアルゴリズムの管理下に置かれ、
 仕事ぶりを監視されたりペースを決められたりと、
 まるで仮想ロボットのように扱われながら働くようになりつつある。

 そして新たな仕事が生まれるのは
 「ギグ」エコノミーと呼ばれる不定期の、
 基本的に労働時間や収入が予測できない分野ばかりだ。

 こうした事態が示しているのは格差の拡大と、
 この国の大半の労働者にとっての労働条件が非人間的なものになっていく可能性である。

 特に直接的な脅威といえば、私たちのセキュリティ全般に関わるものだろう。

 人工知能はいずれ、
 現実とほとんど見分けがつかないような写真や音声、映像の捏造(ねつぞう)も
 可能にすることで、「フェイクニュース」を量産しかねない。

 あるいは進化したボットの群(むれ)が いつかソーシャルメディアに侵入して
 混乱を引き起こし、恐ろしいほど効率的に世論を誘導するようになるかもしれない。

 さらに世界中で、顔認識などのAI技術を駆使した監視システムが導入され、
 特に中国では、権威主義的政府の権力と勢力を格段に強め、
 個人のプライバシーを蝕(むしば)むような形での使用が行われている。

 近々に迫った脅威のなかで特に恐ろしいのは、
 人間から直接なんらかの許可を受けなくても
 相手を殺傷できる、完全自律型兵器の開発だろう。』



そこまでの状況を踏まえて、なぜわざわざ
パンドラの箱を開けるようなまねをするのか?


『答えは、人類にはもう人工知能を放置しておく余裕がないからだ。

 AIは人間の知能と創造性を向上させることで、
 人間が取り組むほぼすべての分野でイノベーションを起こす推進力となってくれるだろう。

 新しい医薬品や治療法、より効果的なクリーンエネルギー源など、
 数々の重要なブレイクスルーも期待できる。

 AIによる雇用破壊が起きるのは確実とはいえ、
 経済から生み出される製品やサービスをより安く、
 より簡単に手に入るようにしてもくれるだろう。』



ものごとが大きく変わるときには、必ず両面がある。

良い面と悪い面だ。

大変革のときは、新しい技術やイノベーションは、
既存勢力からは大反対がある。

しかし、どの時代においても、
進歩の過程をみると、後戻りはしていない。


「AIは第二の電気になる」という言葉を胸に刻みたい。

       <感謝合掌 令和4年12月23日 頓首再拝>

【自分の振動数を高める】 - 伝統

2022/12/26 (Mon) 07:57:47


     *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.12.15)より

  (斎藤一人さんの心に響く言葉より…)

   自分の振動数を変えるにはどうすればいいのかというと、
   考え方を変えればいいんです。

   人は想いや考え方を変えることで、
   自らの振動数を変えることができるのです。

   目的によっても振動数は変わります。


   たとえば、あなたには学生時代にすごく仲のいい友達がいましたよね。

   その中には 今も付き合いがある人もいれば、
   いつの間にか連絡も取り合わなくなった人もいるでしょう。

   学生時代はあれだけ仲良しだったのに、
   卒業したらまったく会わなくなる人っていますよね。

   それはなぜかというと、
   学生のときにはその友達と同じ目的があったからです。


   一生懸命に勉強している人は、一生懸命に勉強する仲間ができます。

   うまくさぼろうと思っているような人には、
   「適当にやろうぜ」っていう人が集まりますし、

   クラブ活動を一所懸命にやる人のもとには、そういう仲間が集まります。

   それで社会に出たら
   また目的が変わるから、友達も変わるわけです。


   同じ趣味を持っている人同士でも、気が合う人と合わない人がいます。

   たとえば「鉄道ファン」と一言でいっても、
   電車に乗るのが好きな「乗り鉄」の人がいれば、

   電車を写真に撮るのが好きな「撮り鉄」の人もいます。

   「乗り鉄」と「撮り鉄」では目的が違います。

   だから話も合いません。


   同じ会社に勤めていても、
   会社のため、仲間のためにがんばろうとしている人と、
   自分のことしか考えていない人では、やはり気が合いません。

   逆に会社は違って、趣味が違っても、
   学生時代の友人で卒業してからも仲良くしている人がいます。

   それは、考え方や価値観が似ているからなんだよね。

   だから、お互いに共感しあえて仲良くしていけるのです。


   振動数は自分で変えることもできますが、人の影響を受けることもあります。

   「朱に交われば赤くなる」といいますが、
   人間は関わる人や環境に、良くも悪くも大きな影響を受けます。

   それも含めて、私たちは自分の振動数を高めて良いものを引き寄せるためにも、
   良い人間関係を選び、良い考え方をしていく必要があります。

          <『百発百中』サンマーク出版>

        ・・・

斎藤一人さんは「振動数」についてこう語る。

『「類は友を呼ぶ」とも言いますが、
 この世の中には、同じ性質のものが引き寄せ合うという法則があります。

 性質が同じということは、同じ波動を持っているということ。

 波動とは振動数なんです。

 物質は自らその振動数を変えることはできません。

 でも実は、人間だけは
 この振動数を変えることができる存在なんだよね。

 だから、不幸な人が
 自分の振動数を変えることでしあわせになることができるし、

 悪い運勢を持っている人が
 振動数を変えることで、その運勢を変えることだってできるんです。』



自分を高めるために、
まず必要なことは、なんといっても「読書」だ。

人は、発する言葉でその人の教養の度合いがすぐにわかってしまう。

つまり、日頃、本を読んでいるかいないかは、
少し話せばすぐにわかってしまうということ。

本を読んでいない人は、
昔話や武勇伝、テレビのドラマや、
スポーツの話、芸能界のゴシップなどの上っ面の話が中心となり、

話に深さや厚みがなく、精神性や創造性という面白さを感じられないからだ。


読書の習慣を身につけることにより、自分の振動数を高め…

よき「人間関係」と、
よき「運」を手に入れたい。

       <感謝合掌 令和4年12月26日 頓首再拝>

【プロフェッショナルの共通項】 - 伝統

2023/01/03 (Tue) 07:55:20


         *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.12.13)より

   (上阪徹氏の心に響く言葉より…)

   「プロフェッショナル」と呼ばれている人たちに数多く取材する中で、
   私は彼らにいくつもの共通項があることに気づきました。

   そのひとつが、若いときの苦労や努力を
   苦しいものだと思っていない、ということです。


   起業家しかり、メダリストしかり、有名俳優しかり、
   突き抜けた結果を出している人ほど、
   陰ではとんでもない努力をしています。

   当然ながら、人と同じことをして、そんな結果を出せるわけがありません。

   多少の才能があっても、
   人並み外れた努力をせずに成功できるほど世の中は甘くないのです。

   しかし、そんな血の滲むような努力すら、
   当人は大した努力と思っていませんでした。

   並大抵の苦労ではないのに、
   皆、涼しげな顔をして当時を振り返るのです。


   しかし、そんなにストイックに自分を追い込み続けていては、
   さすがにどこかで息切れを起こしてしまうはず。

   そこでいろいろ聞いてみてわかったのが、
   彼らは自分を喜ばせることがとてもうまい、ということでした。

   幸せのハードルが低いと、ちょっとしたことでも幸せに感じられます。

   そうやって気持ちを高められれば、
   次のモチベーションにつなげていくことができるわけです。


   一方で、こんなことにも気づきました。

   彼らは世の中や人生の不条理さ、不合理さを
   しっかりと受け止めている、ということです。

   人生が思い通りにならないなんて、当たり前のこと。

   そもそも世の中は、不条理で不合理で不平等で理不尽で残酷なもの......。

   この現実に気づいているからこそ、強くもなれるのです。



   「そもそも人生は苦しい。生きていくのは大変だ」。

   これが前提になれば、苦しい現実を突きつけられても、
   「どうして自分ばかりこんなことに?」とはならないのです。


   20年以上にわたって芸能界で活躍している
   著名なタレントに取材したときのこと、
 
   長きにわたる活躍の秘訣を「実力1割、運9割」
   と語っていて驚いたことがあります。

   努力して実力を磨くのは当たり前。

   その上で、うまくいくかどうかは運が9割だったと言うのです。

   才能や実力だけではない。

   運が9割です。

   何と残酷な話でしょうか。

   しかし、これが現実なのだと思います。


   歴史小説から現代小説までベストセラーを次々に出している
   高名な作家に取材したとき、厳しい言葉をもらったことがあります。

   「作家になるまで苦労をされたのですね」という私の言葉に、
   彼は目を見開いて、反論されたのでした。

   自分は苦労なんてしていない。

   本当の苦労というのは、人間を圧しつぶすほど強烈で、
   どんなに意志の強い人間もつぶしてしまう。

   作家になるまで苦労した、などという安易な物語をねつ造するのは、
   世の中をナメた考え方だ、と。


   彼はこうも言っていました。
 
   若い人に言っておきたいのは、すぐに結果を求めようとしないことだ。

   今やっていることの結果が、明日出ることはない。

   そして、傷つくことを恐れないこと。

   そもそも人生は、血まみれ、泥まみれ、汗まみれなのだ、と。


   人生は必ずしも思い通り、計画通りにいくわけではありません。

   むしろ、いかないことのほうが多いかもしれない。

   思ってもみないことが起こる。

   だから問われてくるのは、そういうときにどう対応できるか、なのです。


   私自身、苦しさは当たり前なのだと思えるようになった
   三十代から、人生が変わりました。

   ラクして生きられるなんてあり得ない、努力は必ずしも報われない。

   そう思っていれば、そのつもりで動けるようになる。

   覚悟して生きられるようになるのです。

    <『3000人のプロに学んだ マインドリセット』三笠書房>

        ・・・

小林正観さんの「当たり前の水準」という話がある。


『仮に、「晴れるのが当たり前だ」というように考えている人が、
 毎日天気予報を見るとすると、

 曇りだと「つまらない、いやだ」と思い、
 雨が降ったら「もっといやだ、とってもいやだ」というレベルになると思います。

 逆に、「雨が当たり前」だと思っていると、
 曇りのときはちょっとうれしく、晴れのときはとてもうれしい、
 ということになります。


 晴れることが当たり前であったならば、
 曇りや雨はつらいものになり、

 雨が当たり前ならば、
 曇りや晴れることはとてもうれしいことであり、感謝になる。

 自分の心の原点・水準ラインによって、
 それほど私たちのとらえるものが一つひとつ変わっていくのです。』



結婚も同じだ。

昔の人は、「私と一緒に苦労してくれないか?」とプロポーズしたという。

苦労が前提だったわけだ。

今の人は、
「(今も幸せだけど)君をもっと幸せにするから」とプロポーズする。

つまり、幸せが前提にある。

だから、ちょっとでも苦労すると、話が違う、ということになる。


もし、「俺は昔は苦労したんだ」という人がいたら、
ちょっと恥ずかしいかもしれない。

それより、
「俺、ゼンゼン苦労なんてしたことない。ボンボンだったから」
なんて言った方がカッコいいし、場がなごやかになる。


プロフェッショナルは、
「若いときの苦労や努力を苦しいものだと思っていない」。

努力を努力と思わない人でありたい。

       <感謝合掌 令和5年1月3日 頓首再拝>

【心を「出世」させよ】 - 伝統

2023/01/04 (Wed) 07:48:03


      *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.12.18)より

   (白取春彦氏の心に響く言葉より…)

   出世という言葉は地位や役職の昇進の意味で
   使われることがふつうだが、
   元来の意味は世間を出るということである。


   世間を出るとは、世間並みの価値観から脱することだ。


   多くの人は世間の価値観に翻弄されているばかりか、染まりきっている。

   自分の考えや価値観が、
   世間並み、人並みであるかどうかを気づかっている。

   そして、自分の考えや思いを世間に合わせようとさえしている。


   確かに、世間の価値観には人間的な正しさも一部に含まれているが、
   やはりその多くは時代風潮が根拠なくつくった幻想にまみれたものである。

   そこを抜け出ていないと、世間と同じようにしか考えられなくなる。


   たとえば、金と権力を尊いと思い、貧しさを悪の一つに数え、
   人間には生まれながらの上下があるのが当然だとし、

   行ないよりも思いを軽んじ、形ばかりの美にとらわれ、

   死んだ人間はどこかへ行くと思い、死は必ず悲しいものであり、 
   どんなものでも信心さえあれば宗教になるのだと考えるようになる。

   こういった根拠のない考えが真実だと思い続けるならば、
   わたしたちはもはや何一つ新しいことを見出せなくなるだろう。


   なぜならば、どんなことに遭遇しても
   世間的な考えのフィルターでしか見なくなるからである。

   それは物事をありのままに見なくなるということだ。

   そうなることを社会化とか大人になると呼ぶのではないはずだ。


   もちろん、世間的な考えから個性的な考えなど出てくるはずもない。

   本当に自分の個性を出そうと思ったら、
   蔓延している既成の考えにとらわれているようではならない。

   そして、心が出世していなければならない。

         <『頭がよくなる思考術』ディスカヴァー>

        ・・・

「出世」とは辞書で調べると、通常使われている「世に出る」
「社会的に高い地位につき、成功して名をあげる」

という意味の他にもう一つの意味がある。

それが、「出世間(しゅっせけん)」。

世間に出るという意味で、もともとが、俗世間を離れる、
煩悩や欲を無くしていくという仏教の用語だったという。

世俗を捨てて、仏道に入る僧侶のことを「出世者」と呼んだ。


「世間を出るとは、
 世間並みの価値観から脱すること」

そのためには、白取氏は「あたりまえ」を疑え、という。


『なにか新しいことをなす人は、要するに発見する人である。

 しかし、他の人が発見していないのに、
 なぜその人だけ発見できるのだろうか。

 答えは簡単だ。

 あたりまえのことをあたりまえとせずに疑うからである。

 この発見を応用することによって、
 あなたは科学者にも、起業家にも、
 新しい内容の本を書く人にもなれるのである。』


あたりまえの価値観を疑うこと…

「出世」という、世間並みの価値観から脱することができる人でありたい。

       <感謝合掌 令和5年1月4日 頓首再拝>

【機会によって自らを変えよ!】 - 伝統

2023/01/09 (Mon) 07:38:07


      *メルマガ「嶋津レター」(2022.12.21)より

「VUCA時代の到来」と言われて久しいですが、

このコロナをはじめ、
本当に予測困難な変化の激しい時代となりました。

企業にとっても、こうした困難な状況下における
経営課題の解決に貢献できる
優れた人材の確保が急務となっており、

旧態依然のビジネスモデルや組織構造を維持したままの企業は

人材確保はおろか、
流出を止められないといった現状に立たされています。


こうした動きに対して働き手である個人はというと、

より「個」が自律して、自身の市場価値を高めるということが、
今後ますます重要となっていきます。


つまり、
今までは企業が経営戦略として
従業員のキャリア形成をしてくれていた
(会社の言うことを聞いていれば人生安泰だった)のが、

今後は
専門的なスキル・経験を持つ人材を外部から採用する、

または、戦略的に社内の人材を選び教育する、

という選択を、企業は今後とっていきます。


となると、自身に専門的なスキル・経験がない場合は
今のうちから習得していかなければ
社会に置いていかれることになりかねません。


「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」

という、リクルート社の有名な旧社訓にもあるように、

会社に所属しながらでも、自らを成長させることはできます。


むしろ、安定した給与を得られている今こそ、

自ら学びの機会を創り出し、挑戦し、
スキルとして身につけていくことが重要なのではないでしょうか。


令和4年版「経済財政白書」にも、
こうした学びの機会を創出している方は

年収も7%伸びていることや、
転職などにも有利に働いているという報告があるとおり、

その重要性が高まってきているといえるでしょう。

           <感謝合掌 令和4年1月9日 頓首再拝>

【「自分が価値のある人間と思うか」わずか7.5%の衝撃】。 - 伝統

2023/01/11 (Wed) 07:10:41


      *メルマガ「嶋津レター」(2022.12.23)より

先日、見ているだけでこちらが憂鬱になりそうな記事がありました。

要約すると、

「自分に価値がない・憂鬱」と思っている
日本の高校生は、

米・中・韓比で高く、

日本の高校生の多くが

「気分が晴れず憂鬱」で、「自分に価値がない」と考えているという

衝撃的なアンケートでした。


財団法人日本青少年研究所(東京・新宿)などが、
日・米・中・韓4カ国の高校生を対象に実施した意識調査で、

同研究所は

「経済の見通しの暗さを含めた将来への不安から、
 夢や目標が持ちにくいことなどが影響している」

と分析していました。


「この1週間に憂鬱を感じた」と答えた割合は、
「よく」「時々」を合わせると

日本が46.5%で最多。

韓国は21.5%、

中国は30.0%、

米国は26.7%だった。


「寂しい」「むなしい」と感じる割合も日本は比較的高かった。

日本の生徒がストレスを感じる要因は

男子が「成績など勉強」で50.9%、

女子は「友人関係」が51.2%で最多だった。


他のは

「親との関係」や「進路」が目立った。


ここからがさらに衝撃で、

「自分が価値のある人間と思うか」との問いに

「全くそうだ」と答えた割合は

米国が57.2%、中国42.2%、韓国20.2%に上った。

しかし、

日本はわずか7.5%で、「まあそうだ」を含めても36.1%と、

7~8割台だった米中韓に比べて、自尊感情の低さが目立った。


自分の体形が「太っている」と思う割合は
日本が17.6%で4カ国中最も多く、
「少し太っている」も含めると48.8%に達した。

だが、
実際の肥満度の平均値は中国と並んで低く、米韓よりもやせていた。

特に日本の女子は

「自分の体形に満足していない」とする回答が86.7%に上り、
身体面でも自己評価が低いことが浮き彫りになった。


全体的に

「謙虚は美徳」という
日本人独特の文化が影響しているのか、
減点主義、悲観主義のに本人の特性が影響しているのか

少し低いような気がします。


しかし、

多かれ少なかれ、他国との比較でなく

「自分が価値のある人間と思うか」という問いに対して、

圧倒的に少ないという結果が出ていることが
あまりにもさびしいと思うのは私だけでしょうか。


私はこの世に生を為した以上は、

自分の一番のファンは、自分であってほしいと思っています。

もっともっと、いい意味でナルシストになってほしい。

『ナルシストの何が悪い!』と声を大にして言いたい。

仕事のできる人や、スポーツのできる人は、
みんな多かれ少なかれナルシストです。

「こうやったら俺ってかっこいいだろうな~」

「こういう肉体になったらカッコいいだろうな~」

「こういう仕事を成し遂げたら俺ってかっこいいだろうな~」

「この記録出したら俺ってすごいじゃん!」


もちろん

それだけで頑張ってきたわけではないでしょうが、

ナルシストの考え方をカッコウよく言った言葉が、

『 高い志を持つ 』

と言っているだけだと思います。


自分には価値がないと思っている学生諸君!

もっともっとナル君になって、

自分が思うようなことをやり遂げた時の自分に思いっきり酔って
憂鬱なんて吹き飛ばして、

「俺ってかっこいいよな」

と思いっきりナルシストになって、頑張ってほしい。


これは、社会人にも言えることで、
私はセミナーなどで良く話をするのが、

人が何と言おうが、

「俺はできる」

「俺ってかっこいいじゃん」

「自分には価値がある」

「やってできないことはない」

などの、

もっと「勘違い」という言葉の注射を自分に打つべきだと。


別にこの注射を打って
誰かに迷惑をかけるものではないのでどんどん打つべきだ。


私なんて、
この注射を打たなければやってられまへん。


毎日何回か打っているので、もう中毒になっています(笑)

でも思います。

この注射を打って、自分をコントロールできるようになった時、

どう言っていいか分かりませんが、何か自分が強くなった気がします。

人生が好転し始めた気がします。


あなたもぜひこの

「勘違い注射」を打ってみてください。


誰にも迷惑のかからない

「勘違い」という注射を・・・・。


きっと生きてて楽しくなるし、自分の価値が分かります。


ただし、

人に迷惑のかかる「勘違い注射」を打たないように、くれぐれもお気をつけてください(笑)

       <感謝合掌 令和5年1月11日 頓首再拝>

【ドリーム・キラーとは】 - 伝統

2023/01/14 (Sat) 07:17:45


      *メルマガ「人の心に灯をともす」(2022.12.25)より

   (ジェフ・ケラー氏の心に響く言葉より…)

   《ポジティブな人の近くにいて、ポジティブになる》

   英語には、「毒になる人」「栄養になる人」という言い方がある。

   毒になる人とは、ネガティブなことにいつもこだわる人のことだ。

   言葉の毒をたえず撤き散らす。


   対照的に、「栄養になる」とは「成長を促す」という意味だ。

   栄養になる人は ポジティブで相手を支援する。

   気持ちを盛り上げてくれるから、いっしょにいて楽しい。


   毒になる人は、いつも相手を
   自分のレベルにまでひきずりおろそうとする。

   あなたができないことをすべて指摘して攻撃する。


   「不景気だ」「困っている」
   「まもなくあなたの人生に問題が起こるだろう」
   「将来、ひどい事態が予想される」

   というような、あなたの気分を滅入らせることを
   面と向かって平気で口にする。

   さらにご丁寧なことに、
   自分の体調がよくないこともつけ加えるかもしれない。


   毒になる人の話を聞くと、あなたは
   すっかり暗い気分になって落ち込んでしまう。

   こういう人のことを「ドリーム・キラー(夢を壊す人)」
   と表現した本を読んだことがある。

   また「エネルギーの吸血鬼」と書いた人もいる。

   相手のポジティブなエネルギーをすべて吸い取ってしまうという意味だ。


   ネガティブな人といっしょにいて、
   全身のエネルギーを吸い取られるように感じたことはないだろうか。

   誰でもそういう経験を何度もしていると私は思う。

   ひとつ確実に言えることは、
   毒になる人といっしょに過ごしていると、
   その人のネガティブなメッセージのためにたいへん疲れるということだ。


   逆に、ポジティブで情熱にあふれ、支えてくれる人のまわりにいると、
   どういう気持ちになるだろうか。

   エネルギーとやる気が出てくるはずだ。

   ポジティブな人には本当に驚異的な面がある。

   部屋を明るくするようなポジティブな
   エネルギーを持っているように思えることがある。

   そういう人のまわりにいると、
   自分までその人の心の姿勢が身について、
   自分の目標を情熱的に追い求める力がさらに強くなったように感じるのだ。

     <『できる人とできない人の小さな違い』ディスカヴァー>

        ・・・

一緒にいて話をしていると、
どんどん暗くなり、元気もなくなり、嫌な気持ちになっていく人がいる。

相手の夢を壊す人、すなわち「ドリーム・キラー」だ。

「ドリーム・キラー」は否定的な言葉で、
相手の気分を萎(な)えさせ、やる気をなくさせる人のことをいう。

また残念なことに、それは家族や身内や先生である確率は高かったりする。


「起業なんてうまくいくわけないよ」

「転職って大変だよ」

「今から勉強するって、ちょっと遅すぎるね」

「そんなことやって何の意味があるの」


これは、SNSのコメントでも同じようなことが起こる。

特に、匿名の投稿は、
人の気分を落ち込ませ、元気を奪う「エネルギーの吸血鬼」が多い。


その逆の、会うたびに元気になり、エネルギーがチャージされる人もいる。

SNSだったら、いつも元気づけ、ほめてくれる人たちだ。

ドリーム・キラーの反対の、「ドリーム・サポーター」だ。


「その夢、素敵だね!」

「わ!それいいね、応援するよ!」

「面白いね!とってもいいじゃない!」


まず、肯定し、そして応援する。


ドリーム・キラーではなく…

ドリーム・サポーターでありたい。

       <感謝合掌 令和5年1月14日 頓首再拝>

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