伝統板・第二
大祓(夏越祓(なごしのはらえ))④ - 夕刻版
2021/06/27 (Sun) 23:20:50
今週水曜日、6月30日は、水無月晦日祓(夏越祓)です。
この半年間のけがれを祓い、夏以降の疫病除けを祈願する行事。
・・・
*メルマガ「星のしずく」(2021.06.27)より
大祓(おおはらえ)とは
いつも清らかな気持ちで過ごせるよう
心身の浄化のほか、将来の厄も祓うこと。
6月と12月に行われ
6月を夏越の大祓といいます。
今年は、風の時代はじめての夏越の大祓。
コロナ騒動を合図として
これまでの行き過ぎた資本主義や
国家や家族のカタチ、人々の習慣は
生まれ変わろうとしています。
世界はいまだ古いエネルギーが残り
新しく生まれつつあるエネルギーと混在しています。
古い意識のまま滅亡するのか。
それとも、この地球という
星の意識に目覚め進化していくのか。
いまわたしたちは
一人ひとりその選択を迫られています。
6月30日の大祓は
ネガティブな過去と決別し
理想の世界を実現させる
あなたを後押しするエネルギー。
一切の過去を洗い流し
新しい意識に目覚めさせる
エネルギーが開かれます。
・・・
<参考Web>
(1)本流掲示板「【夏越祓】 (3083)」
→ http://bbs2.sekkaku.net/bbs/?id=sengen&mode=res&log=606
(2)光明掲示板・第一「夏越の大祓い (9549)」
→ http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=1812
(3)谷口雅春先生をお慕いする掲示板 其の弐
「禊祓祝詞講義」 『大祓祝詞の私解』
→ http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=yuyu6&mode=res&log=48
(4)伝統板・第二「夏越祓」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6525486
(5)伝統板・第二「大祓(夏越祓(なごしのはらえ))」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7588918
(6)伝統板・第二「大祓(夏越祓(なごしのはらえ))②」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7879826
(7)伝統板・第二「大祓(夏越祓(なごしのはらえ))③」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7991576
<感謝合掌 令和3年6月27日 頓首再拝>
夏越の祓いのご利益 - 伝統
2021/06/28 (Mon) 16:12:20
*メルマガ「大和し」(2021.06.22)より
21日は夏至でした。
夏至から冬至に向けて太陽の位置が反転していきます。
1年には2回の晦日(みそか)があります。
前半と後半に分かれる最後の日ということになります。
晦日には穢れを祓い、福を呼び込む儀式が行われます。
前半の晦日が6月30日の夏越の祓いです。
後半の晦日は12月31日の大晦日です。
私たちは生きているうちに、知らない間に穢れが身についています。
「汚れ」なら目に見えるのですが、「穢れ」は目に見えません。
それは、自分では気がつかないうちに、
周りに迷惑をかけることもあります。
また、人から嫌われることもあるでしょう。
親しい人とも、うまくいかない時もあります。
生きていることはなかなか簡単ではありません。
真剣に生きようと思えば思うほど、頑張れば頑張るほど、
うれしい事と同じくらい辛いことも多くなります。
日本の風習の中に、「区切り」があることはとてもありがたいことです。
夏越の祓いは今年の半年間の穢れを祓うために行われる伝統行事です。
そして、後半に向けて、勢いをつけていく儀式なのです。
日本の各地の神社では6月30日の晦日に向けて茅の輪が用意されています。
この茅の輪をくぐることで、半年間の穢れが祓われるのです。
穢れは心に覆われている霧のようなものです。
心の中に住みついている穢れを祓わないと
幸運を引き寄せることができません。
茅の輪をくぐりながら、心の中で願います。
(茅萱 (ちがや)と茅の輪
https://www.hana300.com/chigay.html )
「みな月のなごしの祓へするひとは ちとせのいのち のぶといふなり」
この和歌を口ずさみながら八の字にくぐると、穢れが祓われます。
今年は丑年で、牛頭天王が支配する年回りです。
蘇民将来の物語は以前にもご紹介したところです。
茅でできた輪は、牛頭天王の蘇民将来の説話にも通じるのです。
無病息災、疫病退散のご利益が、茅の輪にはあるのです。
是非今年は、夏越の祓いの儀式を大切にしたいところです。
京都で夏越の祓いと言えば岩清水八幡宮です。
男山八幡宮と呼ばれていました。
この地は都の裏鬼門に当たります。
そして武家では源氏の氏神として崇敬されたところです。
岩清水八幡では毎年6月30日には夏越の祓いに儀式が行われ、
多くの参拝者でにぎわいます。
身についた穢れを祓うことは、
未来に向けて力強い一歩を踏み出すことにもなるからです。
また、上賀茂神社の夏越の祓いも大切です。
風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける 藤原家隆
という和歌が百人一首に出てくるように、
この地も夏越の祓いに相応しいところです。
「ならの小川」は上賀茂神社を流れる小川のことです。
この地で夏越の祓いを行った情景が目に浮かぶようです。
そしてここでも6月30日は儀式が行われます。
今年前半、良いことがあっても、悪いことがあっても、
一旦リセットすることが大切です。
伝統行事である夏越の祓いは、
先人の貴重な知恵であり、今も大切に残されています。
和歌を口ずさみながら茅の輪をくぐると、なんだか心がすっとします。
嫌な事は忘れ、新たな良い事が積みあがっていく気持ちになります。
難を祓い、福を呼ぶ・・・七難即滅・七福即生!
<感謝合掌 令和3年6月28日 頓首再拝>
夏越の大祓式 茅の輪神事 (なごしのおおはらいしき ちのわしんじ) - 伝統
2021/06/29 (Tue) 13:26:18
*Web:旭川神社 より
この祭儀は、私たちが日常生活のなかで、知らず知らずに犯してしまった
罪けがれを人形(ひとがた)に託して身体を清め、
心新たに生活を営むべく、大きな力を得る大切な行事。
特に六月の夏越の大祓では病気にかからず夏を元気に過ごせるよう、
神職とともに境内に設けられた茅の輪をくぐり、
半年の罪や穢れを祓う神事が盛大に行われている。
茅の輪の由来は神代の昔、
武塔(ぶとう)神”素戔嗚尊(すさのおのみこと)”が、
南海の方へお出になる途中、ある所でお泊まりになろうとして、
土民の蘇民将来(そみんしょうらい)、巨旦将来(こたんしょうらい)という
兄弟に宿を求められました。
その時、弟の巨旦将来は裕福な身であったにもかかわらず宿を拒んだのに対し、
兄の蘇民将来は、貧しい身であったが尊(みこと)をお泊めし、
栗柄(がら)を以って座を設け、栗飯を饗して御待遇申し上げた。
その後、年を経て尊は再び蘇民将来の家を訪れ、
「もし天下に疫病・水難が流行した際には、
ちがやを以って輪を作り、これを腰に付けておれば免れるであろう。」
と教えられました。
この故事に基づき、蘇民将来と書いて、これを門口に張れば、災厄を免れる
という信仰が生まれ、
また祓の神事に茅輪を作ってこれをくぐり越えるようになったのです。
お祓いとして、
祓いの和歌を読み上げながら茅の輪を三度くぐり、
正面社殿を拝し夏越の大祓式を斎行します。
http://www.asahikawajinja.or.jp/sanpai/21ooharai.html
<参照>それぞれの茅の輪くぐり
(1)京都白峯神宮、夏越大祓・茅の輪くぐり
https://www.youtube.com/watch?v=XQZlEsuKBzQ
(2)茅の輪くぐり ~大宮氷川神社~
https://www.youtube.com/watch?v=CeR0udg5Avw
(3)廣峯神社 - 茅の輪くぐりの動画
https://www.facebook.com/hirominejinja/videos/%E8%8C%85%E3%81%AE%E8%BC%AA%E3%81%8F%E3%81%90%E3%82%8A%E3%81%AE%E5%8B%95%E7%94%BB/750894842013703/
(4)大和神社~茅の輪くぐりの動画
http://ooyamatohp.net/douga4.html
(5)有鹿神社 パンダ宮司に聞いてみた!!「正式な茅の輪のくぐり方」
https://www.youtube.com/watch?v=ZQBwJzbYjGI
(6)「1分でわかる茅の輪くぐりの作法」
https://www.youtube.com/watch?v=VEWskptHXJU
(7)宮崎神社(東広島市福富町)
夏越の大祓 茅の輪のくぐり方 茅の輪神事について
https://www.youtube.com/watch?v=3dhCTcPFBL8
<感謝合掌 令和3年6月29日 頓首再拝>
何故、この2m弱の草で編んだ輪を潜ることが、穢れを祓い清めることになるのだろうか。 - 伝統
2021/06/30 (Wed) 16:03:03
*Web:LIFULL HOME'S PRESS
(1)輪の6尺4寸という寸法は、神道の様々な定めが記されている
「神祇提要」という本によると、
天の二十八宿(東洋占星術で用いる28星座)と、
地の三十六禽(十二支のように36方位に配された獣)の合数だと言う。
つまり天と地のありとあらゆる世界、神羅万象を表している。
(2)茅とは、単子葉植物イネ科チガヤ属の植物で、
沖縄から北海道まで広く分布し、群生する
広線形の葉が特徴の50cmほどの雑草である。
古くは茅葺き屋根の材料として茎葉を乾燥させて使ったり、
チマキを包む梱包材として利用したりしていた。
正直あまりありがたみを感じない、何の変哲もない雑草である。
(3)中国では古くから茅は魔除けとして、
また神前に備える供物として使われてきた。
漢字の「茅」の文字は、「草の矛」という意味を持つため、
葉の持つ矛のような形状が、強力な神威の現れだと
考えられていたからである。
この茅を神聖な物として扱った記述はいくつか残されている。
例えば、中国最古の歴史書である「書経」には
「包むに白茅を以ってす。茅は其の潔を取る」とあり、
神前に捧げる供物の器に使っていたことがわかる。
また周の時代の礼法を表した書物「周礼」には
「祭祀。肅茅を共なう」とあり、
祭礼の供物としても使われていたことが伺える。
(4)日本でも古来より、矛をはじめ、剣や太刀などの刀剣を、
魔を祓うアイテムとして神事に使用してきた。
神前に大太刀を奉納する習慣も、多くの神社で行われている。
このように日本においても刀剣は神聖な物であり、
剣状の葉をもつ茅も同じように神聖な力を持つと考えられていたと思われる。
(5)どこにでもある雑草で作った輪っかが、
なぜ穢れ祓いという神威を持ったのだろうか?
これは「備後国風土記」に記された「蘇民将来説話」の中にその答えがある。
https://museum.umic.jp/somin/sominshou/s_sominshou02.html
この説話から生まれた民間信仰が、
「蘇民将来」と呼ばれる魔除けのまじないである。
現在では、六角形のコケシのような形の木彫りのアイテムになっているが、
元々は茅の輪を腰に吊るすことだった。
(6)なぜ、この大きな注連縄である茅の輪の左右から、八の字を描くように潜るのか。
それは古事記の中に書かれている「国生み神話」で
イザナギとイザナミが左右で回り出会ったところで、
国や神、スサノオたちを生んだという故事に由来している。
(7)茅の輪潜りとは、夏枯れの季節、怖い疫病や風水害におびえる人々が、
日本の八百万の神々の中で最も力が強い、荒ぶる神スサノオの来訪を願い、
守ってもらうために、身を清め一心に祈る神事なのである。
https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00517/
・・・
一新
*Web:かんながら(2021年06月30日)より
今日は夏越の大祓
この半年間の穢れを祓って、明日からの後半に備える日です。
どなた様も心清らかにして、私たちを生かしている大いなる命をお祝いください。
かんながら
たまちはえませ
https://abetoshiro.ti-da.net/e11968214.html
・・・
大 峯 本 宮 天 河 大 辨 財 天 社
(天河神社)「茅の輪製作」
https://www.tenkawa-jinja.or.jp/post/%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%81%AE%E5%A4%A9%E6%B2%B3-38
・・・
きょう参拝した神社では、下記和歌を一首ずつ歌い、
茅の輪(ちのわ)を3回8の字を描くようにくぐるようになっておりました。
第一回目 みな月の なごしの祓 する人は
千歳の命 のぶと云うなり
第二回目 思う事 皆つきねとて 麻の葉を
きりにきりても 祓ひつるかな
第三回目 千早振る 神の御前に祓せば
祈れることの 叶わぬはなし
<感謝合掌 令和3年6月30日 頓首再拝>