伝統板・第二

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輪読のための青年法語  国内に滲潤しつつある革命思想 - 夕刻版

2019/04/16 (Tue) 19:41:06


”道産子 さま” ありがとうございます。
”道産子 さま”のお蔭で、新たに、谷口雅春先生の法語を
このスレッドに残せることに感謝申し上げます。
http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7834375 からの転載です)



輪読のための青年法語  国内に滲潤しつつある革命思想

    ――佐世保の市民は学生運動を掩護していた――

理想世界誌昭和43年4月      谷口雅春先生


(上旬)

【一日のことば~”痴”が一切の不幸の根源である】

釈尊は、人間にとってもっとも慎むべき悪徳として
貪(とん)・瞋(じん)・痴の三つを数えて“三毒”と称せられたのである。

その中で痴が最も根源的な”悪”の培養素であると私は思う。

痴とは「知る」力が病にかかって充分に働かないことを
あらわした象形文字である。

明朗な「知」を失っている者は、現象の混乱を見て、
それに心が巻き込まれてしまって、
自分では正義のために大いに奮起しているつもりで、
実は、日本侵略の赤い魔手の手先になっていることがあるのである。

私たちは毎日神想観を実修して、神の叡智を感受して事物を判断するのに
精確を期し、更に先見の命を持ち、そのままでは将来に起こるであろう
人類又は国民の不幸を、未然に防ぐ手を打っておかなければならないのである。

それが政治の要諦というものである。

・・・

【二日のことば~革命は少数者の武装蜂起で成就する】

アメリカの原子力航空母艦エンタープライズ号が佐世保に入港中で
三派系全学連や革命系の社共両党その他を合して二万人集会が開かれ
抗議文を採択し、その後デモ行進に移り、反代々木系中核派が
先頭に立って警官隊に突っ込み、角材でなぐりかかった。

警備隊は見物の一般市民が一杯にいるために放水やガス弾発射に手間取り、
橋の端まで後退後に放水して押し返した。

学生側も隊列を組み直し、反代々木系の社青同解放派(反帝学評)
構造改革派(民学同)の学生も駆けつけ、警官隊に体当たりした。

その間、別の警官隊は学生の背後に回ろうとしたが、
市民や社会党・総評系のデモ隊が詰めかけて立往生。

しかし三時前、催涙ガスが打ち込まれ、学生は橋際まで後退した。

さらに午後五時ごろには中核派の学生約九十人が佐世保橋から
百数十㍍の下流、川幅四十㍍の干潮で水が減った佐世保川を歩いて
渡り、四人が対岸の米海軍佐世保基地の高さ二㍍の金網を攀じ登った。
   ・・・・・(朝日、1月22日号第一面の記事による)

 
この光景は全く革命派と保守派との市街戦争の様相を呈しているのである。
ここに注意すべきは、角材を凶器として殴り込む全学連を警官隊が
防衛するために放水警備車から放水で防ごうとしていることを
市民が邪魔している事である。

革命というものは実際に武装蜂起をした人数が数百人又は数千人に
過ぎなくとも、殆んど全市民がその武装蜂起に賛意を表して、その方に、
それとなく味方をして、防衛する現政府側が、その防衛力を自由に
駆使し得なくなった時、その革命は成就するのである。

その片鱗が、佐世保における今度の全学連騒動の角材攻撃戦を
間接に掩護した市民の行動にあらわれているのである。

政府は無論、日本全国民はこの事実に目覚めなければならないのである。

日本国は今着火直前の「革命」と言う時限爆弾を抱えているような
危機に面しているのである。

政府も国民も何をグズグズしているのだ。

・・・

【三日のことば~青年を惑わす有力新聞の言論】

政府も国民も時局認識が甘すぎるのではないか。

も少し言論の取締りが出来なければ、赤い新聞の宣伝で、赤が平和運動であり、
白が侵略運動であると錯覚を起こさせることになりかねないのである。

だいたい国民が革命運動に道場的になるのは、マスコミが、
特に朝日新聞のような数百万の発行部数を持つ大新聞が先頭に立って
政府攻撃をやり、ベトナム戦争反対を煽り、アメリカを侵略国として、
戦争にはつきものの、たまたま行き過ぎの米軍の残虐行為の場面のみを
写真に撮って掲載して宣伝之怠らざるものであるから、
そのアメリカと安保条約で日本が手を握っていることが侵略に協力している
のだとの実感日本国民に間断なく植えつけて来たのであるから、
日本人の大多数が、今の日本政府は怪しからぬと思うようになるのは
当然のことなのである。

アメリカが日本を防衛してくれなかったら、ソ連は、ハボマイ、シコタンの
ところで日本への侵略を中止したであろうか。

日本が広島、長崎に原爆攻撃を受けて、再び起ち上がる力を失ったと見たら、
日ソ中立条約を破って一方的に侵入して来て奪いとったのが
千島列島であって、いまだにそれを返そうとしない侵略者が
目と鼻の先にいて、日本を戦略原子力潜水艦で取り巻いているのである。
(注。三月号の『生長の家』誌“明窓浄机”参照)

そして中共毛沢東は「戦争なき永久の平和はただ戦争を通してのみ実現する」
と豪語して、原子爆弾の実験に成功しており、更に北ベトナムをけしかけて
南ベトナムの共産化を目指して戦争の継続を呼びかけ、
アメリカの和平提案に応ずるなと言っているのである。

 今は中ソは仲が悪いが、復興日本を仮想敵国として結んだ中ソ同盟は
まだ生きているのであり、日本と中共とは平和条約は結ばれていないので
あるから、「日本弱し」とか「日本は侵略に対して抵抗力少なし」と見たら、
中共は大東亜戦争の続きとして日本に堂々と進駐して来ても
抗弁も抗戦の仕方もないのである。

それなのに中共が日本に進駐して来ないのは、アメリカが日米安保条約に
よって、他国の軍事侵略に対してニラミをきかしていてくれるからなのである。

・・・

【四日のことば~みずからの手でみずからの国を衛れ】

しかも「アメリカ帰れ」と言うのが左翼マスコミの常套語である。

アメリカが帰ってしまって防衛に睨みを利かしてくれなくなったら、
日本人自身が自主防衛力を強化しなければならないのは、
此のような国際情勢において当然のことなのである。

佐藤首相が昨年訪米して帰国後「自主防衛」を強調し出したのは、
アメリカが”ドル防衛”の立場から、日本防衛の責任の分担を
日本自身がもっと持つようにしてほしいという要請があったからで
あろうと思うが、いずれにせよ、

日本自身が日本の防衛のことに全然無関心で、
「アメリカよ、勝手に日本を守れ、おれは知らぬよ」と
日本国民がいうようでは国家として国際的に独立した国とは
言えないではないか。

それなのに朝日新聞の佐世保デモ当日の「天声人語」欄には、
“「広く国民、とくに若き世代に訴えたい事は、みずからの国を
守る気概と自主独立の精神である」などと説教調が飛び出す。
・・・・・一体、佐藤首相は、どこの国が日本に攻めて来ると
言いたいのだろうか。”

などと放言して、千島を火事場泥棒式に占領したソ連のことや、
「戦争を通じてでなければ革命は成就しない」というイデオロギーを
固く守って全世界の共産革命を国是としている中共指導者が、
現に北ベトナムに応援してベトナムを内戦に持ち込んでいる事実には
全然頬被りして、自民党やアメリカを侵略精神だと白を赤に言いくるめる
筆陣戦略をその夥しい発行部数で継続的に実行しているのである。

佐世保や横須賀でエンタープライズ入港反対集会を開いた青年学生その他は、
このような世界赤化の目的で書かれている新聞記事によって
おどらされている気の毒な人達なのである。

みんな事実の真相を洞見する知恵の乏しき故に、善を悪と間違え、
侵略を平和運動と間違えているのである。

・・・

【五日のことば~社会党の目指すもの】

「日本の国は日本人が衛る必要はない。軍隊は戦争につながる」
などと言う考えが、戦後マスコミに吹き込まれて、
軍備なき国家が平和国家であるような錯覚を起こしているのであるが、
それらの赤い思想家が憧れているソ連は、そして中共は軍備なき国家であろうか。

何故、赤い国をお手本とする左翼革命家が
「日本に自衛隊も要らぬ。アメリカも帰れ」というのだろうか。

それは革命の邪魔になる者を悉く排除したいからである。

帝都日々新聞はこんなことを伝えている・・・・・

「去る十一月、金沢市で行なわれた自衛隊創立十七周年記念行進の中に、
社会党宣伝カーが『軍国主義反対』と叫びながら割り込み、
行進を妨害した事件である。

当日は約三千の市民が見学する中を自衛隊の戦車隊、特科(砲)隊などの
車両数十台と徒歩部隊五百名が整然と観閲を受け目抜き通りを行進したものだが、
社会党側も、此の自衛隊行進の始まる一時間も前から宣伝カーを繰り出し
パレード、反対の気勢を上げていた・・・・・」

これでは社会党というものが、日本の防衛力を抹殺しようとしている、
国家の“獅子身中の虫”だということが判るのである。

日本の防衛力がなくなった時、侵略が起こるのである。

「何処の国が攻めて来るか。そんな事はあるまい」と反駁的な言辞を弄する
朝日新聞であるが、侵略にも間接侵略と直接侵略とがあるのだが、
防衛力を国内自身から破壊しようという社会党の間接侵略の手先になって
踊らされているのが全学連の騒擾であるが、
直接侵略だってないとは言えないのである。

まだエンタープライズ号が佐世保に漂泊している一月二十二日の新聞には
「北朝鮮の武装スパイ三十数人が大統領官邸の裏山に侵入して来て
市街戦を演じた」と書いてあり、

これは「朝日」も報道しているのだが、日本では首都の東京に北鮮の大学が
あって北鮮人を集めて日本革命の煽動教育を施しているのに、
その大学を知事の職権を以て公認しようとしている美濃部知事がいるのである。

 日本危うし、まことに危うし。

・・・

【六日のことば~自己を衛るものは自己である】

「神はみずから助くるものを助く」という有名な諺がある。

自分のことには自分が責任をもって自己発展すると共に、
自己防衛しなければならないのである。

これはすべての生物界での鉄則であり、人間だけ、又は国家だけ、
他の力に防衛して貰って、自分だけレジャー・ブームや、昭和元禄生活で
浮かれてばかりいて可いというものではないのである。

「「四十歳を過ぎたら自分の容貌に責任を負わなければならぬ」という諺がある。

自分の顔だけではない、自分の住む国家がどんな姿であるかは、国民の精神が
どんな状態で続いているかが、国家の容貌にあらわれているのである。

国家の防衛は他国任せで、自分の生活は安易な享楽気分で浮かれている精神で、
もう十年も続いていたら、日本国の将来が思いやられるのである。

・・・

【七日のことば~昭和四十五年の革命への実力テスト】

今年の一月の米国原子力空母エンタープライズ号の入港阻止集会及び
実力行使の集団行動は、来る一九七〇年の安保条約改正期に、日本国の
防衛体制を一挙に崩壊せしめて、これを集団の実力行使で革命に
持って行くための実力テストの第一弾であった訳だ。

佐藤首相の訪米の前後に二回にわたって行われた羽田に於ける
学生騒擾事件を加えれば、これで第三弾のテストを行った訳である。

これによって革命側の武器に対して政府側の防衛武器がどのように
対処するかの籠手調べをやっている訳である。

先ず道場破りに試合を申し込んだ武者が、道場主と立会うまでに、
その高弟又は師範代と立会って相手の太刀筋を知る為に
いろいろやって見るのと同じことなのである。

“あれ”を単に血気に逸った一部青年の暴挙である
と見誤ってはいけないのである。

その上このような暴力革命的行動に市民がどんな反応を示すかを知る為の
籠手調べでもあったのだ。

ところが市民は「見物」という形で、防衛警察軍の前面に立ちふさがって、
放水警備の放水による防衛や催涙ガス弾の発射を妨げたのであった。

佐世保市民は半ば暴力革命的行動にそれとなくそれとなく援助を与えたのであった。

これで市民の反応テストの成績は頗る上々という訳で、
共産主義側は大いに自信を深めたに違いないのである。

「市民がこうして味方してくれるならば、少数の武装蜂起でも
革命は完遂できるぞ」――こうして、彼らがこのような自信を深めるならば、
段々実行に近づいて来ることは当然なのである。

敢えて佐藤首相に問う。

政府はそれにいかに対処すべきか、有効なる施策を持っているのだろうか。

・・・

【八日のことば~共産革命は甘い平和国家が樹立される事ではない】

「共産主義革命が行なわれたら金持ちの財産は人民に平等に分配されて
誰も経済的に貧しい者がなくなる。それは“共産”になるんだもの」
などと漠然たるユートピア的宣伝に乗せられたり、

アメリカは侵略国で、アメリカの武力侵略と手を切りさえすれば、
日本に永久平和が来るかのように錯覚している人もあるが、

共産革命が行なわれるという事は共産主義者が単に政権を握って
善政を布き、国民全体の貧乏や住宅難や生活難をなくしてくれ、
軍備も兵力も何もない平和国家が打ち建てられるというような
安易なことではないのである。

それは単に財産や物資の移動のみでなく、“鎚”と“鎌”との
「ソ連国旗」が象徴しているように、
武力によって労農階級の政府が打ち建てられることなのである。

それは財産や所有物の移動の他に権力の移動が行なわれる事である。

・・・

【九日のことば~労農階級専制の軍国政府】

共産革命が成就して共産主義者の権力が樹立せられたならば、
その権力によって資本階級は勿論、中産階級の財産も地位も更に
凡ゆる自由も奪取せられる。

彼らは過去に労農階級でなかったという理由だけで、
非常な迫害や圧迫を受ける。

革命直後数年間の中共等では富豪や地主であったという理由だけで、
街頭で人民大衆の裁判を受け、石にて打ち殺されたり耳を切ったり
鼻をそいだりされる者も多数あったと報ぜられていた。

子や兄弟姉妹が彼を助けてやろうと弁護でもすると、同類だと認められて
同じく処刑されるから、弁護してやる自由もない。

それどころか、自分がそんなブルジョアの同類だと認められたら
処刑される恐れがあるから、共産政府の忠実な信奉者であると顔を装う為に、
親や親類の生活を反共的だと密告し、親や親類の者を処刑させることによって
自分の安全を守ろうとした者も沢山出て来た。

それは地獄が現実世界に出て来た様な非常な世界が
共産主義者が権力を握った世界だったのである。

革命十七年を経た今日でも、中共では紅衛兵騒ぎで、革命当初に似たような、
親でも親類でも「反革命」の札をつけられたら、街頭を引ずり廻されて、
耐えがたい侮辱を受ける。

それが苦しいために、つい先頃迄中共の権力者であった人の細君が
自殺した者も出たと報ぜられた。

共産主義国家は、「産を共に平等にする愛の天国だ」などと文字の
組合せだけで空想していると大変な間違いで、それは唯物論の世界であるから、
唯物のイデオロギーには愛などはない、それは非情の世界なのである。

それは平和国家ではなく、労働階級専制の軍国主義国家なのである。

・・・

【十日のことば~純情な青年学生のために歎く】

ある女子大学生がエンタープライズ号入港阻止の実力行使のために
佐世保へ行くと判って、その母親が泣いてそれを止めようとしたら、
その女子大学生は、

「お母さん何故泣くの。お母さんは、私を産んで下さったのは、
人間として最も尊い生活をするために産んで下さったのでしょう。
私が今、人間として最も尊い行動をするために出掛けて行こうとするのを
悦んで下さってこそ本当なのに、何故、泣いたりするんですか?」
と言ったという事がある新聞に出ていた。

この女子大学生のような純情な青年があの全学連の集団行動者の中には
いるのである。

彼らは純情ではあるけれども“知”が無いのである。
本当のことを知らないのである。

「貪瞋痴」の三毒のうちの瞋(いかり)と痴(おろか)に
おかされているのである。

そして、非常な共産革命の手先になって踊らされているのである。

私はこのような純情な青年学生のために歎く。
彼らに真実を知らせてあげたい。
それでこんなことを書いているのだ。


(中旬) - 伝統

2019/04/17 (Wed) 20:18:03


【十一日のことば~革命が完遂すればどんな国家ができるか】

『革命は改革ではなく破壊なのである。』高谷覚蔵氏はこう書いている。

非常に要点を旨く縮約して書いているから引用する。

『革命の基本問題は、権力の問題であるし共産主義革命とは、
ブルジョア階級を打ち倒して、権力をプロレタリア階級の掌中に奪取し、
ブルジョア階級に代って、プロレタリア独裁を樹立することだとしています。

ところで、その権力とは何か。

共産党の理論によれば、権力とは常備軍、警察などの
「武装した人間の特殊部隊」(レーニン)、及び、裁判所、監獄など
を実体とした国家であり、国家は、支配階級が、被支配階級に対する
抑圧を系統的に維持する手段である。

従って、プロレタリア独裁の樹立とは、ブルジョア国家を粉砕し、
ブルジョアを抑圧するためのプロレタリア国家を建設することだ
としているのです。』

革命が完遂すれば支配階級もなくなり、軍隊もなくなり、誰も
搾取するものが無い永久平和の世界(又は国家)が成就すると思い、
その前衛となって行動することこそ、本当に人間らしい生き方である
などと考えて、あの女子大学生などが、母親が涙を流して止めるのも
きかないで、全学連の集団暴力示威運動に加わっていのちを捧げて
行動しようとするのである。

しかし革命とは軍隊がなくなる事でも搾取がなくなる事でもなく、
永久平和の安穏世界が来ることでもなく、現実のソ連や中共を見るように、
そして高谷覚蔵氏の指摘している様に、プロレタリア階級の代表と称する
一握りの権力者が、ブルジョア階級の権力者と交替して
「常備軍、警察などの武装した人間の特殊部隊及び裁判所、監獄などを
実体とした国家」をつくり、これを権力によって支配して
一般大衆には自由に政治的発言などは決して許さない。

無論、ストライキや反政治的デモでも行うならば直ちに死刑に処せられる
ような国家(現実のソ連及び中共を見よ)をつくることなのである。

こんな共産政権のできる事が革命であるのに、一般大衆の至福の国家が
できる事が共産主義革命であるかの如く錯覚してその前衛戦をつとめている
彼等青年は、意気は盛んであり、感情は純粋であるが、
その純粋さを利用してタメにするための謀略者に踊らされているのであるから、
実に気の毒であり、彼らをその迷いから脱却せしめ得ないのは、
吾らの啓蒙運動が不足している結果であるから、
吾らもまた、責任なしとは言えないのである。

 吾らはもっともっと啓蒙運動に尽さなければならない。

・・・

【十二日のことば~レーニンの革命聖典『国家と革命』より】

「革命は、国家機構を改善することでなくして、それを破壊し、
それを廃絶することを任務とせざるをえまい。」

「いまや国家機構を粉砕し、打ち砕かなければならない。この結論は
マルクス主義の国家学説の中で重要なもの、根本的なものである。」

「資本主義から共産主義への移行は、もちろん、きわめて
多くの多種多様な政治形態を持たざるを得ない。しかし、
その際、本質は不可避的に、ただ一つ、プロレタリア独裁である。」

「マルクスが国家の問題と社会主義革命の問題とに適用した階級闘争の学説は、
必然的にプロレタリアートの政治的支配、プロレタリアートの独裁の承認に、
即ち、他の誰とも分有されない、大衆の武装勢力に直結した権力の承認に導く。」

「ブルジョア国家がプロレタリア国家(プロレタリア独裁)と
交代するのは、通例、暴力革命によってのみ可能である。」

「階級闘争の承認をプロレタリアートの独裁の承認に拡張する人だけが、
マルクス主義者である。」

・・・

【十三日のことば~何故、全学連が警官を傷つけるか】

以上は共産主義革命の聖典とせられているレーニン著『国家と革命』
の中の文章を『国民の声』紙から孫引きしたものであるが、
これによって全学連が同じ日本人でありながら、警官を殊更に傷つけるために
角材で殴り込んだり、容赦なく投石を敢えてする理由がわかるのである。

革命とは国家機構を改善することではなく国家機構を破壊し粉砕する
ことにあるのであるから、そして警察及び警官というものは現在の
国家機構の一部を構成するものであるから、これを破壊し粉砕する
ことなしに革命を成就することはできないからである。

従って、これが佐世保事件よりも、もっと大規模に行われることになれば
内戦になるのは当然であり、日本は昭和四十五年を期して
今や内戦の危険に晒されているのである。

佐世保事件では市民が”見物”の形で、警官の防衛力を邪魔していた由
であるが、愈々内戦となれそば杖を食って迷惑するのは市民であり、
革命が成就した後はプロレタリア独裁の世界となるので、
労働階級でない中小企業者やブルジョア社会での月給取だったり
プチブルであった多くの市民は、すべての財産を国有という名で召し上げられ
ひどい惨めな生活に押しやられるのを知るや知らずやである。

吾々は、もっと啓蒙運動をしっかりやらなければ、常にその逆の啓蒙運動を
『朝日』のような一大新聞がやっているので、それに敗れる恐れがあるのである。

革命というものが自分の生活に何の関係もない事のように、
一般市民が「見物」していてよいものではないのである。

・・・

【十四日のことば~何故、左翼新聞はこうして世論をデッチ上げる】

『朝日」の左傾宣伝は実に巧妙に行なわれる。

米原子力空母の入港反対か賛成かのアンケートを数氏から取って
それを載せていたが、竹山道雄氏以外は、当然「反対」と意志表示
する人ばかりを人選して、その回答を載せているのである。

しかし全部が全部「反対」とわかり切った人だけを選んで回答させたら
「偏向」だと批難を受けるから「賛成」の意志表示をする人ひとりを選んで
竹山道雄氏の「賛成論」を載せておいたのである。

或いは編集子は『ビルマの竪琴』なる作品で、二度とこのような悲惨な戦争を
させたくないと書いた竹山道雄氏のことだから「原子力空母入港反対」と
意志表示して貰えると思って人選したのに、逆に「入港賛成」の回答を得たので、
迷惑しつつも載せたのかも知れない。

世論というものは「この人ならこんな回答が来る」という事が殆ど予測できる
特定の人を選んで、その回答をずらりと並べる事によって
「国民全体がこんな考えを持っている」という錯覚を起こさせて、
それをもって世論をつくりあげて行くことができるのである。

「朝日」の如きはそれを最も巧妙にやっているのである。

或る意味では、この全学連の純粋な理想主義の青年たちは、
このような悪質な新聞に踊らされているともいえるものである。

竹山氏の入港反対の意見の載った三日後の『朝日』は、その読者の投書欄に、
投書の形で、竹山道雄氏をひどく批難した文章を載せた。

そしてアンケートの中で唯一人「米原子力空母入港賛成」の知名人を
ここで更めて抹殺した訳である。

世論はこうして作られる。

諸君は左翼新聞の作る世論にまどわされてはならないのである。

・・・

【十五日のことば~北朝鮮の米艦拿捕事件の教えるもの】

北朝鮮が米国軍艦ブエプロ号を日本海で捕獲して元山港に連行した
という記事が一月二十四日の新聞に出た。

この軍艦は軽貨物船を改造した九〇六排水トンの小さい補助艦で、
戦闘用のものではなく情報蒐集の測量用のものである。

「停泊しろ、さもなくば発砲する」と要求したので、
「本船は」公海上にいる」と回答したが北鮮の巡視船四隻に取り囲まれ、
上空ではミグ戦闘機が威嚇飛行をしているので抵抗できないで連行された
というのである。

この事件そのものは小さいが、重大な教訓を示唆しているのである。

それは僅かに九〇六トンの小艦艇であり、強力な武装をしていないから
北鮮の「侵略」に遭った訳である。

公海にいる軍艦を捕獲するのは確かに「侵略」である。

共産主義国は相手が武装が充分でなく弱いと見れば侵略して来る国なのである。

ソ連は日本が広島、長崎に原爆を受けて致命傷を蒙り、
もう「弱い」と見たら、日ソ中立条約を破って、一方的に
満州、朝鮮、樺太及び千島に侵略して来て、
まだ千島は返還しようとしないのである。

・・・

【十六日のことば~充分な軍備は戦争を抑止する】

若しブエプロ号が強力に武装した戦艦であったならば、
北鮮の巡視船はこれを捕獲しようとしなかったに違いない。

即ち十分な軍備は侵略を防止し、
戦争を抑止する力があるという是はその実証である。

「日本をどこから攻めて来るのか」と嘲笑するような調子で、
朝日新聞は“天声人語”欄で政府に詰め寄っているが、

日本は、この北鮮のような、弱い艦艇と見たら捕獲することを何とも
思わぬ共産主義国に隣接していて、北鮮の大学が東京都内で
革命教育を行っているのに注目するがよい。

・・・

【十七日のことば~日米安保条約はこの通り必要である】

米艦ブエプロ号を北鮮が拿捕した如き事件が起こったら、
大東亜戦争以前の国際的常識では、米艦は北鮮を砲撃し、
米海兵隊が北鮮に上陸して直ちに戦争が勃発していた筈なのである。

ところがアメリカ政府はソ連を仲介として
穏かにブエプロ号を返還するよう求めているだけである。

米国民は昂奮しているらしいが)

これが戦争に発展しないのは何故か。

北鮮の背後にソ連及び中共がおり、
北鮮はソ連の「核兵器の傘」中に守られているようなものである。

安保条約がなくなり、日本にアメリカの「核の傘」がなくなったら、
公海の中に浮かんでいるこの日本列島は、どこか共産主義の巡視船に
よって捕獲されようとしても抵抗する戦力を持たない故に捕獲されて
しまって、ソ連か中共かの衛星国にされてしまうであろう。

日米安保条約の必要性を、この北鮮海軍によるブエプロ号の捕獲によって
まざまざと見せられ気がするのである。

日米安保条約を不必要だと説く者は、
この日本国を共産主義国に売ろうとするものなのだ。

・・・

【十八日のことば~アメリカの報復水爆はこうして日本を守っている】

一月二十三日、水爆を積んだB52がグリーンランドで墜落し、
四個の水爆は機体とともに、ほぼ二百五十メートルの海底に沈んだ。

それは一メガトン級の小型水爆らしいので、
四個では広島原爆の二百発分に相当する。


二十四日の朝日の「天声人語」子は「米軍はB52に水爆を積み、
常時百機内外の“水爆パトロール”を行っている」と書いているが、
ソ連に近いグリーンランド上空で、常時“水爆巡視”を行っているのは
ソ連がアメリカに対して大陸間弾道弾で原水爆攻撃を加えた瞬間、
その報復攻撃を、アメリカ本土から加えるよりもまたある基地の
地上から飛び立つよりも一層迅速に、行なえるように、常に空中
に遊弋しながら水爆を携えて警戒飛行をしているのである。

百機も一時にソ連に殺到したら迎撃ミサイルがそのうちの三割を捉えて
撃墜しても七十個の水爆がソ連を焼土にする可能性があるのである。

だからソ連が「日本弱し」とみても、アメリカの水爆の報復を恐れて
日本を侵略しないのである。

これが日米安保条約の功徳というものである。

日本がアメリカの力を借りないで、これだけの防衛力を整えようと思うならば、
日本は破産してしまうのである。

・・・

【十九日のことば~不滅のものに生命を捧げよ】

古代エジプトは滅びたが、古代エジプト人の造ったピラミッドは滅びなかった。

やがて、そのピラミッドも風化して崩れ去る時が来るにしても、
ピラミッドを造った芸術精神はギリシアにもローマにも受け継がれて、
やがて近代美術家の精神の中にも生きており、
それは永遠の生命として人類の魂の中に脈打っているのである。

滅びるものを追求するよりも、滅びないものにも生命を献げよとは、
こういう意味である。

・・・

【二十日のことば~吾らの永遠に生くる道】

人間は肉体の中に生きているのではない。
肉体はやがて滅びる。
行為は滅びないのである。

その人の業績は消えるかも知れないが、行為は次から次へと伝わって
永遠に次の時代の人々を動かす力を持っているのである。

あなたが何を為すかという事は、
未来の世界をどのように動かすかという事につながっている。

善き行為に、いのちを献げるがよい。

それがあなたが永遠に生きる道である。

(下旬) - 伝統

2019/04/18 (Thu) 17:13:08


【二十一日のことば~善き想念を行動化せよ】

行為は想念及び感情によって動かされる。
何よりも善き想念を持つことが必要である。

しかし善き想念を持ちながら、それを行動しないときは、
折角の善き想念も、墜落してグリーンランドの海底に沈んだ水爆のように
力がありながら、その力は埋没したままとなるのである。

水爆のエネルギーは埋没したままの方が良いけれども、
善き想念は埋没したままでは余りに惜しい。

それを是非とも行動化せよ。

・・・

【二十二日のことば~善事に向かって躊躇する勿れ】

確固たる決意、断行の勇気のないところに自由はない。
それは躊躇逡巡という縄によって自縄自縛しているからである。

「断じて行えば鬼神も避く」という諺がある。
障害は外界にあるのではなくして、内部の心にあるのである。

善事と判断し「これが国家を救う」と判断したならば、
断乎としてそれを遂行せよ。

自分の卑怯さで“断固遂行”を胡魔化してはならない。
時は過ぎ行く。

今が機会である。

・・・

【二十三日のことば~困難に面して後退するな】

”困難”という値を払ってかち得たる何ものかは、安易に努力を払わずして
得られた幸福よりも数層倍の“生命的価値”があるのである。

 青年のみが勇敢に理想実現の為に困難と闘う勇気とスタミナを有するのである。

青年が理想を心に描きながら、困難の幻想の前に後退(たじろ)いて
実行の勇気を失ってしまうならば、
その時、汝は、みずからを「青年」と呼ぶ資格を失うのである。

青年のみ困難と闘う資格があるのだ。

・・・

【二十四日のことば~偉大なる政治家、何を為すべきか】

偉大なる芸術家は、鋭敏に対象の生命を観る。

そして夕刊に、その生命そのものを筆端に縦横に走らせてそれを描く。

偉大なる政治家は、先ず国家の生命を鋭敏に把握する。

そして国家の生命を生かすために今何を為すべきかを自覚して、勇敢に、
芸術家が縦横に筆を走らす如く、縦横無尽に躊躇なく、
他人や他党の顔色を見ることなく、断行すべきことを断行するのだ。

 佐藤首相に是を望む。

・・・

【二十五日のことば~妥協している間に全身に毒がまわるか】

譲歩と妥協とによって一時的に偸案(どうあん)姑息の平穏を国内に
保っていても、それは麻酔剤で腹痛を抑え、熱さましで体温を
一時降下しているのと同じことなのである。

腹痛が麻酔によって軽減し解熱剤で体温が一時的に降下し、肉体の状態が
一見安静を保っていると見えている間に、体内に侵入した病菌又はビールスは
勢いを得て確固たる足場を体内につくる。

譲歩と妥協とによる一時的平和ムードで現行の憲法を温存しておく間に、
病菌の如くビールスの如く,赤化思想が国内に滲透して病菌体が
人体を滅ぼす如く、国家を滅ぼしてしまうのである。

今の内に国家を滅ぼす病菌の培養基のようになっている現行憲法の失効を
宣言しなければ、日本はひどい事になり、取り返しのつかぬことになり
つつあるのである。

(拙書『憲法の正しい理解』参照)


・・・

【二十六日のことば~青年よ日本の歴史を動かす人になれ】

世紀の上に足跡を残す人となれ。

何も足跡など残すことを目指さなくてもよいが、
歴史は人が造るということである。

一国のその時代の歴史は
その時代にその国に生きた偉大なる人物の足跡みたいなものである。

ひとりの人間がどちらを向くかという事で
その国の運命が発展もするし衰頽もするのである。

吉田茂は平和条約をあそこまで漕ぎつけて、日本の経済復興に
偉大なる足跡を残したのは、彼が硬骨漢であって敗戦国の日本代表
でありながら勇敢に自分の主張すべきことを主張したからだ。

併し彼は平和条約と同時に、占領憲法が無効となったことを宣言することを
忘れたために赤化思想が国民の間に深く滲透することになったのである。

・・・

【二十七日のことば~新聞はこうして世論を偏向させる】

佐世保の学生の暴動騒ぎで警官も学生も共に多くの負傷者を出したが
朝日新聞は女子学生が顔に負傷してガーゼを痛いたしそうに絆創膏で
張り付けた写真を大きくクローズアップして掲げ、
警官の傷ついた写真は少しも載せずに、

「警官の方が悪いのだ」という印象を与えるように是れつとめているのである。

傷痕の写真を載せるのならば、警官の傷ついた写真も載せるべきであるのだ。

こんなのを赤い方に偏向した報道というのである。
彼らは「事実を報道した」と言って弁解する。

写真に写っているのだから事実にちがいないが、一方だけ強調して
載せる時、事実の全相が誤って伝えられたことになるのである。

こうして反政府的な記事を掲げて世論を革命の方へ引きずり、
そして警官をブルジョア政府の権力機構の一部としてそれを破壊しようとして
隠密の間に企んでいる魔の手がこういう新聞記事の形であらわれているのである。

・・・

【二十八日のことば~佐世保市民が学生の資金カンパに応じたのは何を意味するか】

さすがに一月二十四日の『朝日』は、
警官も負傷していることを記事の中に小さく書いている。

そして彼らの偏向煽動報道のお陰で
警官に市民の同情が集まらない事を書いている。・・・・・

「警官たちの病室には近親者以外、見舞いの果物もない」

と書いているのは「世論が学生を支持しているぞ」という反対宣伝である。

投石で歯が三本折れ口内裂傷を負った警官のことを書いている次に、
”居合わせた警官が「騒ぎが起こることは当然と予想されたのに、
なぜインタープライズを寄港させたのだろう。

学生にすれば、愛国心が熱したのだと思う。
警備を妨害し、学生の資金カンパに応じた市民はひどい」と呟いた。
“と報道している。

此の事については羽田事件の際に佐藤ひとりを護るために数百人の
警官を負傷させていながら、警官に見舞いの一言も述べなかった
佐藤首相の愛の足りなさを指摘して私も書いたことがある。

併しエンタープライズ号が日本に寄港するのは、日本を原子力艦艇で守る
必要があるからであり、日本はアメリカの「原子力の傘」の中にいなければ
ならないのだから、これは佐藤首相ひとりを護る為ではなく、
日本国防衛のために必要なのである。

・・・

【二十九日のことば~国防はすべて不時の攻撃を仮想した防禦施設である。】

『朝日』はエンタープライズ号の寄港を断ることが出来なかった政府のことを
「説明づけに苦しむ政府」と大きく第一面のトップ記事に題して、
政府攻撃の材料にしているが、政府が「説明づけに苦しむ」のは、
外交問題は国際的にデリケートな感情の行き交いから色々の紛争を
起こすことがあるものなので、それを気兼ねして、国防に関しては
ハッキリした説明ができない事は当然なのである。

大体国防というものは、仮想敵国に対して、その侵入または攻撃に対して、
どのように防ぐかの準備であるから、

「お前は、何処の国が日本に攻めてくるなどと思うのか。
どこにも現在敵はないではないか」と朝日の“天声人語”のように
詰め寄せられたら、「どこそこの国が仮想敵国だ」と政府が言明したら、
その名指された国の感情を害して、唯今友好関係であっても、敵対関係になる
恐れがあるから、そんな事を不用意に答弁できるものではない。

それに対して「政府は説明に苦しむ」などと書くのは、
悪意を持って政府攻撃の材料をつくるだけのことである。

こういうのを新聞記事の偏向というのである。

・・・

【三十日のことば~こうして安保条約の継続は必要である】

第一次大戦の時のベルギーは永久中立を宣言せる国であった。

だからドイツの敵でもなく連合国の味方でもないのに、
ヒットラーのドイツ軍は、ベルギーの領土を通って西に進撃する方が
有利であると判断したものであるから、永久中立国であるベルギーの
中立を侵犯して侵入した。

ベルギー軍隊はドイツ軍に総力を挙げて抵抗したが力及ばず
ベルギー王が戦死した悲劇が生じたことがあるのである。

中立宣言の如きは、いざ隣国で戦争が起こった時には
何の役にも立たないのである。

その中立国に侵入し又は占拠した方が、自国の軍隊に有利だと判れば、
戦争中は非常事態であるから、中立国に容易に侵入するのである。

今仮想敵国があろうがなかろうが、日本は、その位置の関係から、
日本を占領したら太平洋全体の制海権を握る事すら容易になるから、
日本がアメリカと手をつないでいようといまいと、米ソ又は米中の
戦争が起これば、戦況を有利に導くために、何処の国が侵入して来るか、
それは分ったものではないのである。

しっかりとした国防軍が必要なことはこれだけでも分かるのであり、
アメリカが日本国から退陣すれば、どこかの国が日本の国を狙うのは
火を見るよりも明らかである。

だからどうしても日米安保条約は継続しなければならないのだ。

        (おわり)

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