伝統板・第二
御題詠進(雅春先生、輝子先生、清超先生、恵美子先生) - 夕刻版
2018/08/25 (Sat) 18:22:58
このスレッドでは、「生長の家五十年史」より、
谷口雅春先生をはじめ、お山四先生による和歌を紹介してまいります。
(年によっては、谷口雅春先生だけのものもあります)
「生長の家五十年史」(P70~90)より
昭和28年~昭和55年
【 昭和二十八年 船出 谷口雅春 先生 】
初船出 むかふる如く 輝ける 雲をそびらに 澪標(みおつくし)立つ
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月19日)より>
昭和27年7月 「百万人の児童を救う運動を起せ」を発表し、堕胎防止運動を提唱。
昭和27年8月 「日本再建の道を拓くもの」(生長の家)を発表、
占領政策の誤りを正し、日本再建の精神を提示。
昭和27年10月 「真に平和の基礎となるもの」(生長の家)
「霊の選士としての青年の使命」(生長の家)
宗教放送「希望の泉」再び始まる。
昭和27年11月 英文『生長の家』創刊。
昭和27年12月 「天皇制の是非に就いて」(生長の家)
昭和28年1月 「神話・歴史・日本の使命」(生長する青年)
昭和28年1月4日 生長の家参与会創立総会で聖使命への情熱が高まる。
昭和28年2月 「自由の精神と天皇制に就いて」(生長の家)
昭和28年3月 真言宗豊山派別格本山・護国寺(東京・音羽)において
「現代思潮より観たる仏教」と題して僧侶たちに講演。
昭和28年4月 「天皇への帰一の民族的理想」(生長する青年)
昭和28年5月 「人類光明化運動推進のための祈り」を発表。
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11516046.html)
・・・
<参考>
(1)光明掲示板・第一「お歌」
→ http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=730
住吉の聖霊あまねく日の本を蔽ひつくして浄め給はん
米寿には今より更に若返里海外に道傅へんと神に誓ひぬ
(2)光明掲示板・第一「大本教時代の和歌 (4313)」(谷口雅春先生、輝子先生)
→ http://bbs5.sekkaku.net/bbs/koumyou/&mode=res&log=740
<感謝合掌 平成30年8月25日 頓首再拝>
昭和二十九年 ~ 「林」 - 伝統
2018/08/26 (Sun) 19:32:14
【 昭和二十九年 林 谷口雅春 先生 】
天地の いのちの底 よこたはる 静寂の林 いま東雲(しののめ)来ぬ
富士の山 もすそに曳ける 山なみに つづく林に 朝日照わたる
【 昭和二十九年 林 谷口輝子 先生 】
ささめ雪に 真白くなりて 夜(よ)は明けぬ 林しづかに 夫婦鳥(めおとどり)啼く
ささめ雪に 林ましろく 花咲きて あかときの光 さし出でにけり
【 昭和二十九年 林 谷口清超 先生 】
越後より 會津にいりぬ 山越えの 林は青し 月冴えわたる
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月19日)より>
昭和28年9月 「天皇仰慕の根拠は何処にあるか」(生長)
昭和28年10月 株式会社ゆにはが発足
昭和28年11月 『限りなく日本を愛す』出版、
集録論文「真に平和の基礎となるもの」に加筆され
「占領政策として定められたものは、
占領終了として一応破棄しなければならぬ」として
現行憲法の破棄を訴える。(現在出版されています)
昭和29年3月 生長の家本部会館落慶
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11516046.html)
<感謝合掌 平成30年8月26日 頓首再拝>
昭和三十年 泉 - 伝統
2018/08/27 (Mon) 19:43:08
【 昭和三十年 泉 谷口雅春 先生 】
大神の いのちのみつゑ 指すところ 岩うちわりて 清水たぎり出づ
神ながら 地下にくぐるも やがて世の 泉となりて 渇きいやさん
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月19日、23日)より>
昭和29年3月 生長の家本部会館落慶、『真理』(全10巻・別巻1)刊行。
昭和29年6月 京都宇治市に練成道場の開設。
昭和29年10月 「人類光明化のパテントは諸君に譲られた!」を発表。
昭和29年11月 聖使命会員に「聖使命菩薩」の称号を贈る。「聖使命菩薩讃偈」を発表。
昭和29年12月 現代宗教講座第三巻『信仰と人生』(創文社刊)に
「人間解放の宗教」を発表。
昭和29年12月 生長の家の全貌―生長の家は現代に何を与えるか」を発表。
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11516046.html より抜粋)
・・・
昭和30年1月 NHK第二放送で東京工業大学教授・宮崎音弥氏と
「宗教と精神分析」と題して対談。
『危機に立つ日本―それを救う道』(パンフ 鳩山一郎共著)出版。
救国叢書
「鳩山内閣の天地和解外交を評す」
昭和30年1月1日 「日本は近いうちに解放される?マルキシズムか生長の家か」発表
昭和30年2月 『週刊朝日』の「問答無用」欄の対談のため、
徳川夢声氏と本部総裁室にて対談。
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11706823.html より抜粋)
<感謝合掌 平成30年8月27日 頓首再拝>
昭和三十一年 早春 - 伝統
2018/08/28 (Tue) 20:31:03
【 昭和三十一年 早春 谷口雅春 先生 】
わか草の 萌えんとすらし 天地(あめつち)の しじまのなかに 春の霧立つ
春あさき しじまの海の 島影に 帆船(ほぶね)かそけく 見えそめてけり
うす氷(ごほり) わりて花咲く 福壽草に かけ水すれば 朝日きらめく
【 昭和三十一年 早春 谷口輝子 先生 】
霜ばしら きらめき立てる 庭のもに 白梅の香の ただよひてあり
春まだき うぐひす戀ふと 白梅の ほのかに匂ひ 咲きそめてける
【 昭和三十一年 早春 谷口清超 先生 】
茜さす 日は大空に たゆたひて 大和島根は 光に滿ちぬ
幼な児は 窓邊に寝ねつ 鈴ふりて 早春の光に 聲たてて笑ふ
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月23日)より>
昭和30年7月17日 日本開顕同盟設立、―マルキシズムの台頭に対抗して、
生長の家、神社界他60の宗教団体が結集。
昭和30年9月・10月 「どちらをえらぶか?
-日本人はマルキシズムにつくか生長の家につくかだ-」
(理想世界創刊号)
昭和30年10月 全宗教界が団結して政党を結成することを提唱(明窓浄机)
『解放への二つの道』出版。
主な内容「人間解放の宗教」「日本は覘われている」
「宗教青年にマルキシストの情熱を望む」
「宗教の政治化に就いて」他
・・・
昭和31年1月1日 「年頭に際して過去を偲び将来の発展を想望す」(聖使命誌)を発表。
憲法改正問題は再重要の国家問題であると指摘、
憲法を正しい姿にもどすための運動を提唱。
2・11 紀元節奉祝国民大会開催
3・28 日本宗教政治連盟(宗政連)結成、
憲法改正を争点とする参院選(7月)に対処。
昭和31年3月 「果してマッカ-サ-憲法か」(聖使命誌)
昭和31年4月1日 「私は斯う考えます―すでに危機は来ている」(聖使命誌)を発表、
参院選を前にして、憲法改正の必要性を訴え、
教科書問題、再軍備問題等で日本に危機の迫っていることを指摘。
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11706823.html)
<感謝合掌 平成30年8月28日 頓首再拝>
昭和三十ニ年 ともしび - 伝統
2018/08/29 (Wed) 18:37:49
【 昭和三十ニ年 ともしび 谷口雅春 先生 】
ともしびを 高くかかげて 我ら往かん 暗(やみ)につつまれ 國あやぶければ
ともしびは 高く輝き 暗さえぬ 暗は本来 なきものなれば
ともしびは いよいよ輝き 大君を ことほぐ民の さんざめく見ゆ
【 昭和三十ニ年 ともしび 谷口輝子 先生 】
大空の 星ふりしごと 家なみの しじまに灯 またたけるかも
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月23日)より>
昭和31年10月 「明冶憲法の復元運動に協力せよ」を発表。(生長の家)
昭和31年11月 『生命の實相』携帯版(全40巻)刊行。
昭和31年11月1日 「斬捨御免に対抗して生命把握の認識より出発して
『国』と『家』とを観る。(聖使命誌)を発表、
憲法改正を“改憲とする斬捨御免のマスコミによって
明治憲法復元が民主主義の破壊であると即断するのは間違いであり、
憲法復元は「祖孫一体の宗教的心霊的把握」を根拠とすると指摘
(『我ら日本人として』に集録)
昭和31年12月1日 「日本はアジア・アフリカの孤児になってはならない」(聖使命誌)
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11706823.html)
<感謝合掌 平成30年8月29日 頓首再拝>
昭和三十三年 雲 - 伝統
2018/08/30 (Thu) 19:12:46
【 昭和三十三年 雲 谷口雅春 先生 】
碧潭(へきたん)ゆ のぼる微風に 白雲(しらくも)は かそかにゆれて 朝あけんとす
富士山に のぼりて見れば 雲の海 ゆ暗つらぬきて いま陽のぼれり
【 昭和三十三年 雲 谷口輝子 先生 】
夕焼けの 雲をしたひて 空遠く 天かけり行かん 天津みくにへ
夕ざれば みひかり燦(さん)と 照りわたる 西空の雲に 淨土おもはゆ
【 昭和三十三年 雲 谷口清超 先生 】
雲海の 上にさらに又 雲かかり その雲の彼方に 日は輝きぬ
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月23日)より>
昭和32年9月 本部機構の改革。
教祖、教主、総持を総裁、副総裁、理事長と改称、
谷口雅春先生総裁に就任。
昭和32年8月21日 紀元節奉祝会、本格的な紀元節設定運動始まる。
昭和33年1月 「大般涅槃の解義」連載始まる。
『我ら日本人として』 出版
主な内容 「日本建国の歴史に就いて」
「マルキシズムに呪縛されるな」「日本実相顕現のために」
「日本民族の歴史的自我を失う勿れ」他
昭和33年3月 「人類光明化運動指針―生長の家各員の運動心得13か条」を発表。
昭和33年5月 第10回青年会全国大会において「世界平和光明思念連盟」を提唱。
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11706823.html)
<感謝合掌 平成30年8月30日 頓首再拝>
昭和三十四年 窓 - 伝統
2018/08/31 (Fri) 20:23:03
【 昭和三十四年 窓 谷口雅春 先生 】
寂寞の 窓一つ見え 霧深き 谷の傾斜(なぞへ)は いま夜明けんとす
寂寞の 窓にかかれる 霧晴れて ただ鶯の ひと聲するなり
( * 寂寞(じゃくまく)=ひっそりとして寂しいさま。せきばく)
年若き 尼僧のひとり 住むという 庵の窓ゆ 誦経の聲す
【 昭和三十四年 窓 谷口輝子 先生 】
はだら雪 風すさめども 窓ぬちに あたたかきかな 寄りそう心
月かげの さし入る窓の うち深く 國おもふ青年の こゑはすがしも
【 昭和三十四年 窓 谷口清超 先生 】
わが窓に 妻と植ゑし 朝顔は 木枯(こがらし)ふけど なほも咲きつづく
【 昭和三十四年 窓 谷口恵美子 先生 】
水玉の 白くけぶりし 窓ガラスに けふもをかしき 子等の指あと
こどもらの ゑがきし窓の 指あとに 目をあてみれば けふも晴れをり
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月23日)より>
昭和33年10月25日 『人類の危機に臨んで是非知らねばならぬこと』(パンフ)出版。
昭和33年12月 「日本全国の思想を“日の丸”行進で浄めよう」を発表し、
日の丸行進、日の丸掲揚運動を提唱。
昭和34年3月 生長の家30周年祝賀第一回全国信徒大会。
日本国民会議発足、安保問題、日教組問題に対処すべく愛国団体(21団体)が結集。
昭和34年5月3日 「日章旗奉戴の祝詞」発表(生長の家青年会日の丸行進に際して)
昭和34年6月 英国の宗教新聞「ヴォイス(The Voice Universal)」
6・7・8月号に評伝と著作が紹介される。
昭和34年6月20日 「世界の危機と安保条約改定をめぐる諸問題」(生長の家)
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11706823.html)
<感謝合掌 平成30年8月31日 頓首再拝>
昭和三十五年 光 - 伝統
2018/09/01 (Sat) 18:43:14
【 昭和三十五年 光 谷口雅春 先生 】
へりくだり 塵に擬したる わが國の 光ふたたび 輝きそめぬ
雲の上ゆ 光さし初(そ)め おほいなる 光輪となり 燃ゆるが如し
【 昭和三十五年 光 谷口輝子 先生 】
新月は あれどをぐらき 有磯海(ありそみ)に 光うごけり いかつりの舟
沖遠く さまよふ夜の 舟人の 光となりて 生きなん我は ―― 富山県雨晴海岸にて
【 昭和三十五年 光 谷口清超 先生 】
雨はやみ 風もをさまりて 夕陽いづ 光の中に いざ發ち行かん
ながながの 旅路の果ての 君が庭の 光の中に 子等のたはむる
【 昭和三十五年 光 谷口恵美子 先生 】
かぎりなき 光のうちを 歩めよと 父をしへたまふ 子らにもつたへん
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月23日)より>
昭和34年8月 井上孚麿著『憲法研究』発行
昭和34年9月5日 国民総自覚運動始まる。
昭和34年11月 安保改定国民連合結成
昭和34年11月28日 伊勢神宮復興奉仕練成会始まる。(~36年3月)
“安保改定推進の集い”(共同講堂)で講演。
「安保改正についての私の考え―明治憲法復元は何故必要か」と題して講演。
(聖使命誌)
昭和35年1月 『憲法について知らねばならぬこと』(パンフ)出版。
井上孚麿氏の現憲法無効論を紹介。
昭和35年2月 「国民総自覚運動の方向とその中核たる思想信仰」を発表。
昭和35年5月 『菩薩は何を為すべきか』発刊。
昭和35年6月 生長の家高校生連盟発足。
「諸君は、赤旗に組するか、日の丸に組するか?」を発表。
さらにどう論文をパンフレット『日の丸か、赤旗か』として頒布。
『生命の實相』豪華版(全20巻)刊行。
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11706823.html)
<感謝合掌 平成30年9月1日 頓首再拝>
昭和三十六年 若 - 伝統
2018/09/02 (Sun) 17:58:26
【 昭和三十六年 若 谷口雅春 先生 】
若清水 ながるる谿(たに)の 斷崖(きりぎし)に 霧ふかく罩(こ)め 春をむかへぬ
若竹は 岩をつんざき 芽吹きけり 生命(いのち)のちからの 尊くもあるか
【 昭和三十六年 若 谷口輝子 先生 】
街頭を 日章旗(みはた)ふりつつ 歌ひゆく 若き瞳に 太陽(ひ)はかがよへり
人みなの 幸をとねがふ 乙女らの 若きいのちは 強く美し
【 昭和三十六年 若 谷口清超 先生 】
水の中の クロッカスの芽 あらはれぬ その白きいのちの 尊くもあるか
【 昭和三十六年 若 谷口恵美子 先生 】
はぢらいて 赤きセーター 似合うかと 吾子は聞くなり 冬の日射しに
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月23日)より>
昭和35年7月 「声なき声よ、手をつなげ―赤色革命のゲリラ戦はもう始まっている」
を発表。さらにどう論文を国民総自覚運動シリ-ズとして頒布。55万部
『聖使命の実践』(伊勢神宮奉仕者必携)を発行。
昭和35年8月 宇治別格本山・宝蔵神社落慶。
「生長の家の発祥とその本尊及び使命」について講話。
各地で「日の丸擁護会」の結成始まる。
昭和35年9月 「正しい言論・行動を圧迫する現行憲法」(明窓浄机)
昭和35年9月1日 『戦争誘発者は誰か』(パンフ)出版 25万部頒布。
昭和35年11月1日 「私はこう思う-浅沼さんの危禍について」(聖使命誌)
『“忠“の倫理的根拠について』(パンフ)出版。15万部頒布。
昭和36年2月11日 日の丸擁護運動の高揚と相俟って
全国各地で紀元節奉祝の日の丸行進実施。
『これが真相だ-新聞の斬り捨て御免式変更報道に抗議する』
(パンフ)出版。
昭和36年3月 生長の家、神社本庁が中心となり
「皇室の尊厳をお守りする法律制定運動」開始、同年11月に請願。
昭和36年3月 「日本の青少年のための講座『古事記』を語る」を連載。
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11706823.html)
<感謝合掌 平成30年9月2日 頓首再拝>
昭和三十七年 土 - 伝統
2018/09/03 (Mon) 19:24:26
【 昭和三十七年 土 谷口雅春 先生 】
黒土ゆ 黄金の花 咲き出でぬ 土を尊く しばしをろがむ ―― 福壽草を見つつ
土の香の なつかしきかな 耕して 新しくなりし 赭土(あかつち)を愛(め)づ
【 昭和三十七年 土 谷口輝子 先生 】
萬物を 生みてはぐくむ 我が庭の 土に立ちをり 合掌のわれは
ひと塊(くれ)の 土の中にも いのちあり 我が折りしバラの 花の色よ香よ
【 昭和三十七年 土 谷口清超 先生 】
冬の日の 庭の木(こ)の間(ま)に 焚火して 土黒々と 殘りぬるかな
日も水も 枯葉も蟲も ことごとく 収めつくして 静かなる土
【 昭和三十七年 土 谷口恵美子 先生 】
雨のあと 土の香りの かぐはしき 草木も吾も 生きる思ひを
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月23日)より>
昭和36年8月 全国流産無縁霊供養塔入魂式(宇治別格本山)
昭和37年1月 ウイリアム・H・D・ホルナディ博士来日、合同講演会を開催。
昭和37年1月20日 『愛国心を如何に見るか』(パンフ)出版。
昭和37年5月 『生命の實相』頭注版(全40巻)刊行。
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11706823.html)
<感謝合掌 平成30年9月3日 頓首再拝>
昭和三十八年 草原 - 伝統
2018/09/04 (Tue) 19:49:13
【 昭和三十八年 草原 谷口雅春 先生 】
草原に 紅たちにけり 大空に 神ましまして 我を招くと
若駒は 草はみをれり 北の海の 草原に立ち 海鳴をきく
大空わたる 紅のかなたに 草原の いよいよひろく 馬らあそべり
【 昭和三十八年 草原 谷口輝子 先生 】
母牛の 子牛をつれて むれ遊ぶ 草原の静寂 ひろくつづける
春近し 山につづける 草原に 靄たちのぼり いのちもえたつ
【 昭和三十八年 草原 谷口清超 先生 】
點々と 牛の佇(たたづ)む 草原に 車を驅(か)りて 今日も旅しぬ
荒々し 獸(けもの)は棲まじ 大和國(やまとこく)の 草原は拓けて 煙立ち立つ
【 昭和三十八年 草原 谷口恵美子 先生 】
やはらかき 春草もえる 草原に 子鹿ともなう 母鹿のかげ
草原の みどり息づき 波立ちぬ 生きもの生まる よろこびひめて
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月23日)より>
昭和37年8月 戦歿者慰霊祭を挙行。
「大東亜戦争無縁戦歿者英霊に捧ぐる辞」を奏上。
昭和37年8月1日 いのちを大切にする運動連合第一回大会開催。
昭和38年1月 朝日新聞主催第13回書道講演会において
「書道における造形」と題して記念講演。
全国日の丸連合会(会長吉田茂元首相)結成、
以後毎年正月・天皇誕生日の皇居参賀に日の丸の小旗を配布。
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11706823.html)
<感謝合掌 平成30年9月4日 頓首再拝>
昭和三十九年 紙 - 伝統
2018/09/05 (Wed) 15:52:49
【 昭和三十九年 紙 谷口雅春 先生 】
南座の 春の踊りの 舞姫が 客に投げたる 五彩色紙
折鶴は うれしからずや 千代紙の 色とりどりに うまれ殖えゆく
【 昭和三十九年 紙 谷口輝子 先生 】
白紙に 眞理の言葉 寫しつつ けふまた魂は さやけかりけり
【 昭和三十九年 紙 谷口清超 先生 】
靜かなる 部屋に坐りて 紙の上(へ)に 神の御言(みことば)を 書き記すかも
外(と)つ國を 巡(めぐ)り給へる 父母に 子らのゑがきし 紙を送らばや
【 昭和三十九年 紙 谷口恵美子 先生 】
鈴割れて 歡聲あげる 肩に手に 色とりどりの 紙しぶきふる
(註 鈴割はスポーツの一種)
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月23日)より>
昭和38年10月 ロ-マ法王パウロ六世と会見。
世界御巡幸を了えて帰国。
精霊招魂神社落慶。「尽忠の精霊に告ぐる詞」を奏上。
昭和39年3月 「日本国憲法の正しいあり方と憲法その他の問題」(理想世界)
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11706823.html)
<感謝合掌 平成30年9月5日 頓首再拝>
昭和四十年 鳥 - 伝統
2018/09/07 (Fri) 18:37:16
【 昭和四十年 鳥 谷口雅春 先生 】
鶯は 庭にしば啼く 金澤の 二月の春に 雪は殘れど
金澤の 澁谷の庭 梅薫り われを迎ふと 鶯の鳴く
香焚きて われをねぎらふ 善知識(よきひと)の 庭に梅咲き 鶯うたふ
―― 金澤澁谷邸の思い出
【 昭和四十年 鳥 谷口輝子 先生 】
むれ雀 来たよと孫は 熟柿一つ つかみて庭に 駆け出してゆく
玻璃戸にて かうべを打ちし うぐひすの 我が祈る掌ぬちに 動きはじめぬ
【 昭和四十年 鳥 谷口清超 先生 】
撓々(たわたわ)に 實るわが家(や)の 柿の木に 尾長の鳥の 聲のかしましさ
朝毎(あさごそ)に 庭におり立ちて 餌(え)を撒けば 群雀来て 飛び跳ねつ啄む
*群雀(むらすずめ)、啄(ついば)
【 昭和四十年 鳥 谷口恵美子 先生 】
鳴き交わし 柿熟れしよと この秋も もず飛びきたり 青空に去る
・・・
<参考:谷口雅春先生年譜一覧表(ブログ「則天去私」(2014年08月23日)より>
昭和39年8月9日 憲法の会発足
昭和39年8月28日 政治結社「生長の家政治連合」発足。
昭和39年9月 米国光明思想家ロイ・ユ-ジン・デ-ヴィス氏と
合同講演を開催。
「累卵の危機に立つ1970年代の日本
-婦人も知っておきたい憲法の知識」(白鳩)
昭和39年10月10日 「池田首相に送る公開質問状」(『帝都日日新聞』)
を発表し、池田首相に憲法無効宣言を訴える。
昭和39年11月 立教三十周年記念全国信徒大会を開催。(日大講堂)
(http://tecnopla1011.blog.jp/archives/11706823.html)
<感謝合掌 平成30年9月7日 頓首再拝>
昭和四十一年 聲 - 伝統
2018/09/08 (Sat) 18:54:31
【 昭和四十一年 聲 谷口雅春 先生 】
革命を 呼ぶ聲國に 漲れり 愛國者今 起たずしていつ起つべきか
明治憲法に 復元せよと 叫べども 聲いたづらに 街に消え行く
大君は 日本の危機 来れりと 叫ぶ我らの 聲きき給ふか
【 昭和四十一年 聲 谷口輝子 先生 】
大欅(おおけやき) はだか木なれど 枝々に いのちの聲す 芽ふかんとして
合掌 すればみほとけの 聲きくごとし 平和をいのり 吾れ庭に立つ
【 昭和四十一年 聲 谷口清超 先生 】
み中(なか)なる 御聲のままに われ行かん 暗き彼方の 光の國に
ひたすらに 祈りてをれば 大いなる 御聲の出でて われを導く
【 昭和四十一年 聲 谷口恵美子 先生 】
わが聲の こだまかへりて 湖の はるかの山の みどりの樹々に
・・・
谷口恵美子 先生の近況
台風直前の高知へ - 田舎もんのブログ(2018/9/6)より
(谷口貴康・海辺で元気に生きています)
→ https://blogs.yahoo.co.jp/tachiyan50/34462382.html
<感謝合掌 平成30年9月8日 頓首再拝>
昭和四十ニ年 魚 - 伝統
2018/09/09 (Sun) 19:34:19
【 昭和四十ニ年 魚 谷口雅春 先生 】
―― その光明面と暗黑面 ――
古都の秋 白雲うつる 池の面に 緋鯉黑鯉 追ひつ追はれつ
鯉一尾 はねあがりたる 後靜寂(しじま) 古都の池邊に つはぶきの咲く
生きづくり 美味しといふに 鯉の眼の 澄みたるを見れば 箸つけがたし
*美味(うま)
生きづくりの 鯉の眼を 見てあれば 心かなしく 箸つけやらず
【 昭和四十ニ年 魚 谷口輝子 先生 】
空の青 うつれる宇治の 清流に きらめく見れば 若鮎のむれ
祝誕生にと 贈られし鯉 あはれみて 池に放てば 高く躍れる
*祝誕生(しゅくたんじょう)
【 昭和四十ニ年 魚 谷口清超 先生 】
光あれば 魚たちの來て 群がりぬ 九十九の灣の おくの靜寂(しじま)に
*九十九(つくも)
魚たちに 餌をやらむとて 出で來る 赤銅色の顔の 滿ち足りてあり
【 昭和四十ニ年 魚 谷口恵美子 先生 】
みどり濃き 岩間にもぐり 雲丹(うに)をとれば もも色の顔の 鯛のたたずむ
<感謝合掌 平成30年9月9日 頓首再拝>
昭和四十三年 川 - 伝統
2018/09/10 (Mon) 19:42:54
【 昭和四十三年 川 谷口雅春 先生 】
大淀の 岸邊に立ちて 洋々と 海にそそげる いのち見詰めつ
フェニックスの 竝樹堤に 日のひかり 蒸(む)せるが如し 南國の川
*竝樹堤(なみきつつみ)
【 昭和四十三年 川 谷口輝子 先生 】
花びらも 塵も芥(あくた)も 抱きとりて 唯おほらかに 川の流るる
【 昭和四十三年 川 谷口清超 先生 】
川の底に 古びたる皿 見つけたり 河童のものよと 妻は言ふなり
川の面(おも)に 子らの流れ入る 石の音を 聞きつつ吾らは 憩ひて居りぬ
【 昭和四十三年 川 谷口恵美子 先生 】
富士見つつ 行けば農家の 軒近く 澄める小川の 水ゆたかなり
<感謝合掌 平成30年9月10日 頓首再拝>
昭和四十四年 星 - 伝統
2018/09/11 (Tue) 18:26:05
【 昭和四十四年 星 谷口雅春 先生 】
牽牛は 淋しからずや 天の川 へだてて徒(あだ)に 織女星戀ふ
ブラジルの 黑紫の 夜の空に 銀河の如く ちりばめし星
あの星が 南十字と 呼ぶ星と ひときわ大なる 星を眺めつ
【 昭和四十四年 星 谷口輝子 先生 】
久にして 星の多きに 驚きぬ あらしの後の 秋の空かも
秋深み 日の丸の旗 おろしつつ 梢はるかに 星ひかる見る
【 昭和四十四年 星 谷口清超 先生 】
大空に 輝ける星の 数多あれど 眞實(まこと)の星は いづこなるらむ
大いなる 星ありてこそ 導けり その光の淨く 遥かなるかも
【 昭和四十四年 星 谷口恵美子 先生 】
星數を かぞへゆけども 空深く 限りなく見ゆ 小さき里々
<感謝合掌 平成30年9月11日 頓首再拝>
昭和四十五年 花 - 伝統
2018/09/12 (Wed) 17:49:25
【 昭和四十五年 花 谷口雅春 先生 】
櫻花 今さかりなり 天も地も わが國華にて 飾らんと思ふ
大君の 新宮殿に 菊の花 薫りて國の 千代をことほぐ
大君の 徳を讃ふと 白菊の 香たかきを 挿してをろがむ
【 昭和四十五年 花 谷口輝子 先生 】
とりわけて 見事な花をと 喜壽の父に 吾手の持ち來し 鉢の白菊
デモ隊の どよめく聲に 開けし窓の 下に黄菊の 香りただよふ
【 昭和四十五年 花 谷口清超 先生 】
たんせいを こめて育てし 薔薇の花を 妻は手折りて 吾が部屋に挿しぬ
南海の 孤島の岩の 岩膚の 蔭にも花の 群がりて咲く
【 昭和四十五年 花 谷口恵美子 先生 】
花吹雪 くぐりて子らは 桃いろの 八重櫻つなぎ 首にかざれり
群れ咲きし 黄菊白菊 あかき菊 羽音かすかに 蜂の飛びかふ
・・・
<参考:谷口雅春先生の年表(中島省治編)より>
昭和44年11月23日 喜寿を寿ぐ祝賀会(ホテルニューオータニ)
(http://hikarinoshingun.giri.jp/02-gyouseki/0290gysk-nenpyou/01nenpyou.htm)
<感謝合掌 平成30年9月12日 頓首再拝>
昭和四十六年 家 - 伝統
2018/09/13 (Thu) 18:52:09
【 昭和四十六年 家 谷口雅春 先生 】
國家といふ 國はなくなり ばらばらの 民衆の家と 成り果てにけり
八階の ビル眼の前に 聳立し 遥かに見えし 靑空はなし
ばらばらの 民衆の家 たち竝び 統一もなき 悲しき都
【 昭和四十六年 家 谷口輝子 先生 】
我がいのち しきりに戀ふる 住吉の 藤の花さく 發祥の家
紫の ひとむら浮かぶ 雲のもとに 我が家は紅葉に 抱かれてあり
【 昭和四十六年 家 谷口清超 先生 】
遥かなる 海の彼方の 國にゐて 家を偲べば 夜(よ)の更けぬかも
高山(たかやま)の 高臺の窓の 下に家々の 灯の輝きあるも
【 昭和四十六年 家 谷口恵美子 先生 】
太陽を 盗みてたちし 八階の ビルのうしろの 家人去りぬ
<感謝合掌 平成30年9月13日 頓首再拝>
昭和四十七年 山 - 伝統
2018/09/14 (Fri) 17:35:18
【 昭和四十七年 山 谷口雅春 先生 】
低き山 重なりて見ゆ その奥に 穂高の峯は 早や斑(はだ)ら雪
月のこる 筑波の峯の 山裾に 生き物の如く 栗林つづく
筑波山 初日かすかに 輝けど ふもとの林 深く眠れり
―― 民衆の目覚めざるを嘆きて
【 昭和四十七年 山 谷口輝子 先生 】
御社(みやしろ)の 白く輝く 奥宇治の 山は常盤(ときは)の 色深くして
【 昭和四十七年 山 谷口清超 先生 】
あへぎつつ 岩場をふみて 登り行けば いと小さき池の 光りてありぬ
人知れず 佇みてある 山の肌に 乳色の霧の 湧き出づるかな
【 昭和四十七年 山 谷口恵美子 先生 】
一面に 燃ゆるがごとく もみぢして 山揺れうごく 風立つままに
<感謝合掌 平成30年9月14日 頓首再拝>
昭和四十八年 子ども - 伝統
2018/09/15 (Sat) 18:36:34
【 昭和四十八年 子ども 谷口雅春 先生 】
戦後 ころされし胎児 五千萬 啾々(しうしう)として 泣く聲きこゆ
幼な児の こころになれば 何ごとも 神意(みこころ)のままに 成就するらん
【 昭和四十八年 子ども 谷口輝子 先生 】
お手傳よと 土を掘りつつ 球根を 植ゑる幼児の 小さき生き甲斐
気高さの 極みといわはむ 幼な児の 黑水晶のごと 眞澄める瞳
【 昭和四十八年 子ども 谷口清超 先生 】
いつしかに 伸び行きにける 子どもらの 幼き日々を 妻と語りぬ
白々と 光る薄(すすき)の 穂の波の彼方に 子らの聲聞こゆる
【 昭和四十八年 子ども 谷口恵美子 先生 】
何よりの 寶なりけり 睦まじき 子らの會話の はずみし夕
<感謝合掌 平成30年9月15日 頓首再拝>
昭和四十九年 朝 - 伝統
2018/09/16 (Sun) 17:17:57
【 昭和四十九年 朝 谷口雅春 先生 】
朝朝朝 生まれかはりの 朝なりき 吾を祝福すと 福壽花咲く
初詣で 濟ませて橋の 袂まで 來しとき燦と 大日輪のぼる ―― 神宮橋にて
【 昭和四十九年 朝 谷口輝子 先生 】
純白の くちなしの花 ひそと咲く まだ明けやらぬ 我が庭の朝
小鳥鳴く 庭に草つむ 娘らに 希望はみてり 我が家の朝
【 昭和四十九年 朝 谷口清超 先生 】
朝未明(あさまだき) 伊勢路の山ゆ 紅葉しつつ 白き神宮に 神(かん)鎮まりまして
*紅葉(もみじ)
*神宮(じんぐう)
點々と 杉の落葉は 神宮の 静寂の道に 殘りてありぬ
【 昭和四十九年 朝 谷口恵美子 先生 】
内宮に ぬかづきをれば さやかなる 杉木立わたる 朝風の音
<感謝合掌 平成30年9月16日 頓首再拝>
昭和五十年 祭 - 伝統
2018/09/17 (Mon) 18:19:53
【 昭和五十年 祭 谷口雅春 先生 】
豊受の 稲荷の祭り 初詣で 朱の橋わたれば 鯉群れあそぶ
太鼓橋 渡り初めして 神祭る 誠にこたへて 雨ふりやみぬ
(註 その日は全国的に雨天で京都は朝から豪雨が降りつづいたのであるが
遷宮式執行の時間だけは止み、人々はその奇瑞に驚嘆したのである)
【 昭和五十年 祭 谷口輝子 先生 】
杉山の 白き宮居を あふぎつつ 祭りの祝詞(のりと) 高らに奏上(あ)げぬ
新宮(しんみや)に 篝火(かがりび)燃えて み祭りに つどふ人らの 眼かがよふ
*眼(まなこ)
【 昭和五十年 祭 谷口清超 先生 】
夕暮れの すすきの原に 子らの負ふ 祭りの旗の 遠ざかり行く
【 昭和五十年 祭 谷口恵美子 先生 】
天照す 神をみまつり 大君は 代々くにたみの 幸のりたまふ
<感謝合掌 平成30年9月17日 頓首再拝>
昭和五十一年 坂 - 伝統
2018/09/18 (Tue) 19:53:27
【 昭和五十一年 坂 谷口雅春 先生 】
岩坂を 登りつめれば 朝日立つ 日の大神の 稜威(みいづ)の光
坂下も 坂上にも 杉木立ち すくすく伸びて 朝日かがやく
【 昭和五十一年 坂 谷口輝子 先生 】
坂を越え また坂を越え ブラジルの 果てしも知らぬ 傳道の旅
幾たびか けはしき坂を 越えつつも 八十路迎へて 未完成のわれ
【 昭和五十一年 坂 谷口清超 先生 】
あへぎつつ 登りきりたる 坂の上の 古寺の奥に 石淸水ありき
【 昭和五十一年 坂 谷口恵美子 先生 】
音もなく 氷雨ふる坂 のぼりきて つたの赤きに 立ちつくしたり
<感謝合掌 平成30年9月18日 頓首再拝>
昭和五十ニ年 海 - 伝統
2018/09/19 (Wed) 19:12:06
【 昭和五十ニ年 海 谷口雅春 先生 】
春の海 ゆたかに澄みて ふくらみて 水底(みなそこ)はるかに 龍宮の見ゆ
龍宮は ここぞとばかり 陽(ひ)は輝きて 海の波揺る
【 昭和五十ニ年 海 谷口輝子 先生 】
よろづもの 生み創ります 海の神 みわざ尊く をろがみまつる
久にして 歸宅(かへ)り眺むる 海の色 いと澄みきりて 蜜柑映(うつ)せり
【 昭和五十ニ年 海 谷口清超 先生 】
千里濱(ちりはま)に 大海原を 眺めをれば わが足許に 波打ちよせぬ
流れ行く 雲より出づる 光芒の 大海原に 輝きてあり
【 昭和五十ニ年 海 谷口恵美子 先生 】
白銀(しろがね)の 波ちる能登の 海原に 魚釣る舟の 黑く浮かべり
<感謝合掌 平成30年9月19日 頓首再拝>
昭和五十三年 母 - 伝統
2018/09/20 (Thu) 18:53:09
【 昭和五十三年 母 谷口雅春 先生 】
意識なく ただ息のみ 殘りたる 母の額に 手を按(お)きて祈る
何ひとつ 母に盡せる 憶ひ出も 今はなくして 冥福を祈る
【 昭和五十三年 母 谷口輝子 先生 】
いのちかぎり 父仰慕する しあはせを 與へし母を をろがみまつる
【 昭和五十三年 母 谷口清超 先生 】
母去り給ひ 年を重ねる たび毎に いたらざりしを いとど悲しむ
とこしなへに 安らぎませと 額(ぬか)づきぬ その墓石は 母の選びし
【 昭和五十三年 母 谷口恵美子 先生 】
乳足りて ねむるみどり児 眺めゐる 母となりし娘(こ) いともやさしき
<感謝合掌 平成30年9月20日 頓首再拝>
昭和五十四年 丘 - 伝統
2018/09/21 (Fri) 18:57:38
【 昭和五十四年 丘 谷口雅春 先生 】
丘の上(へ)に 更に山あり この山を きり開き潔(きよ)め終りて 神まつりする
丘の上(うえ)ゆ 潮(しお)満つ入江 眺むれば 水面(みづも)静かに 湖と見ゆ
丘の上に 鳥居建ちたり 陽を受けて 燃ゆるが如く 稜威(みいづ)輝く
【 昭和五十四年 丘 谷口輝子 先生 】
朱(しゅ)の鳥居 おごそかに立ち 丘の上(へ)は 朝日に映えて 燃ゆるがごとし
朱(しゅ)の鳥居 みどりの丘に そそり立ち 小綬鶏(こじゅけい)なきて 春告ぐるらし
【 昭和五十四年 丘 谷口清超 先生 】
夕ぐれの 丘に家あり 重き荷を おろしつつ持ちつ 登り行くかな
【 昭和五十四年 丘 谷口恵美子 先生 】
たちこめし 霧晴れゆきて イビウナの 丘のつつじの 色は冴えゆく
<感謝合掌 平成30年9月21日 頓首再拝>
昭和五十五年 櫻 - 伝統
2018/09/22 (Sat) 18:39:09
【 昭和五十五年 櫻 谷口雅春 先生 】
散る花の ひとひら毎に 久遠花 咲き櫻花 爛漫
絢爛と 美を咲きほこる 花よりも 散り布く花に 榮光を見る
【 昭和五十五年 櫻 谷口輝子 先生 】
八重櫻 ひと雨ごとに 散り敷きて 庭面(にはも)に紅き 川の流るる
櫻花 はらはら散りて 武士(もののふ)の いまわのごとく 潔(いさぎ)きかな
【 昭和五十五年 櫻 谷口清超 先生 】
坂の上の 櫻の花の 白々(しらじら)と 散り敷く道に われは佇む
立ち竝ぶ 河のほとりの 櫻花 嵐の夜を 舞ひ盡すらむ
【 昭和五十五年 櫻 谷口恵美子 先生 】
うすべにの 花びら散らし 八重櫻 小路を染めて 客を迎ふる
(以上で、御題詠進の紹介を終えます)
<感謝合掌 平成30年9月22日 頓首再拝>
光明道中記(6月27日)からの紹介です。 - 伝統
2020/06/27 (Sat) 18:54:17
美しき夢見る日 (6月27日)
【高き理想、気高き感情、明るき心を持続するものには老衰は近附いて来ないのである。
(『生命の實相』第十二巻)】
私たちの家は海岸にあった。
私は一人暁方(あけがた)、和(なご)んでいる春の海の夜明を見るために
渚の方へ歩いていったのである。
少しも風のない海の水は鏡のように静かであり透(す)きとおっているのであった。
その海浜(かいひん)の透きとおった水の中から何とも言えない紅(くれな)いの花が、
臙脂(えんじ)よりも深い紅の花が、ポッカリと咲き出でているのである。
それはほんとうに現実の世界では全く見ること出来ない清まった花の姿であった。
わたしはあまりに美しいので声をあげた。
その声でわたしは眼が覚めて了ったのである。
眼が覚めてからもその夢の美しい印象は消えなかった。
わたしはこれ迄色々のところへ招かれて色々の景色を見たけれども、
こんなに清まった美しい景色と、清まった花とを見たことがないのであった。
私に歌が久し振りで出来た。
丁度その日が光明寮の卒業式であったので道場に列(なら)んでいる寮生たちを見ると
その夢の中の花の一つ一つが寮生の魂のように清く美しく感じられた。
覚めてなお心に深くのこれるは海より咲ける紅いの花
<感謝合掌 令和2年6月27日 頓首再拝>
Re: 御題詠進(雅春先生、輝子先生、清超先生、恵美子先生)
- jsxklgxiqy URL
2020/08/29 (Sat) 03:51:58
伝統板・第二
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