伝統板・第二
賢者の一日一言(R7年2月) - 夕刻版
2025/02/02 (Sun) 04:56:43
このスレッドでは、過去に紹介した次のスレッドから、
日々の言葉の数々を再度紹介してまいります。
(1)伝統板・第二「リーディング(エドガー・ケイシー)32(R5.2)」
→ https://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=8311244
(2)伝統板・第二「佐藤 一斎・一日一言」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7938814
(3)伝統板・第二「松下幸之助に学ぶ 指導者の365日」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7687044
(4)伝統板・第二「二宮尊徳・一日一語」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7539379
(5)伝統板・第二「ひかりの一日一言95~ひかりの語録(2月)」
→ https://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=8311154
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賢者の一日一言《1日》
(1)【 2月1日 】
これらの(肉の)願望は、それぞれの魂が己を犠牲に捧げ、
己を祭壇の上に置き、愛の炎にくべて焼き尽くし、
消し去らなければなりません。
そして、汚れを焼き払った純粋な魂として、
再び神のエネルギーと一つになるのです。
These must be blotted out as each soul offers itself in sacrifice
that it may be put upon the altars or fires of love and BURNED,
as it were, that there might be that purification in the flesh,
that there might become again the dross burned away
and the pure soul be one with that Creative Energy.
(275-43)
・・・
(2)【 2月1日 】 酒の戒め
【原文】
勤の反を惰(だ)と為(な)し、倹の反を奢(しゃ)と為(な)す。
余(よ)思うに、酒能(よ)く人をして惰を生ぜしめ、
又人をして奢を長(ちょう)ぜしむ。
勤倹以て家を興(おこ)す可(べ)ければ、
則(すなわ)ち惰奢以て家を亡すに足る。
蓋(けだ)し酒之が媒(なかだち)を為すなり。 (言五十六)
【訳】
勤勉の反対が怠惰であり、倹約の反対は奢侈(しゃし)である。
私が思うに、酒は人を怠惰にするし、また、人を浪費家にする。
勤勉と倹約が家を興すもとになるが、怠惰と奢侈は家を滅ぼすもとになる。
酒が家を滅ぼす媒介となるのである。
〇酒は呑んでも、呑まれてはならぬ。
・・・
(3)【 2月1日 】 考えても「答えの出ないこと」がある
考えて、考えて、考えて疲れていつの間にか、
うとうとして眠ってしまうことがある。
目が覚めても答えが出ない。
そんな時、頭で考えるのをやめて、
今与えられている仕事に没頭して夢中になっている時に、
ふと、どこからか答えが出てくることがある。
日ごろの勉強(知識)と情報が知恵となって
答えを出してくれるのです。
幸之助は、
「これが人間の一念の妙味(みょうみ)だと思う」
と言って笑顔を浮かべていました。
・・・
(4)【 2月1日 】克己復礼
古語に、、
己(おのれ)に克(か)って礼に復(かえ)れば、
天下仁に帰す、
仁を成す己による、
人によらんやとあり。
己とは、
手の我が方へ向く時の名なり。
礼とはわが手を、
先の方に向くる時の名なり。
(夜話三八)
【略解】
人問というものは、
私利私欲に走りがちですが、
それに打ち克つことが、
礼すなわち愛敬のこころ。
利他の行いに努めたいものです。
・・・
(5)ひかりの一日一言《1日》
明日しようと思っている間(あいだ)に時は過ぎ行く。
あやまることは早くあやまるがよいし、
和解することは早く和解するがよい。
すべての支払いは、「明日に、明日に」と思っている間(あいだ)に、
延ばしている期間だけ先方から悪い念波の放送を受け、
自分自身の生長を妨(さまた)げられる。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P11)より
<感謝合掌 令和7年2月1日 頓首再拝>
賢者の一日一言《2日》 - 伝統
2025/02/03 (Mon) 06:22:22
(1)【 2月2日 】
具体的な何かに対して善となり、積極的でありなさい。
Rather be good FOR something, and be ACTIVE.
(674-3)
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(2)【 2月2日 】 実際の学問
【原文】
山岳に登り、川海(せんかい)を渉(わた)り、数十百里を走るに、
時有(あ)ってか露宿して寝(い)ねず、。
時有(あ)ってか饑(う)れども食(く)わず、寒けれども衣(き)ず。
此(こ)れは是(こ)れ多少実際の学問なり。
夫(か)の徒爾(とじ)に明窓浄几(めいそうじょうき)にて
香を焚(た)き書を読むが若きは、恐らくは力を得る処(ところ)少なからん。
(言五十八)
【訳】
山に登り、川を渡り、海に出て、数十百里の長い旅をし、
時には野宿をしてよく寝られず、
時には腹が減っても食べる物もなく、時には寒さをしのぐ衣服もない。
これらは実際の生きた学問というべきものである。
これに比べれば、ただ時間つぶしに、明るい窓辺できれいな机に向かい、
香を焚き、本を読むなどというのでは、たいした力はつかないだろう。
・・・
(3)【 2月2日 】 仕事がうまくいかない時
死んでしまいたいと思うほど、
仕事がうまくいかない時があります。
こんな時は、
何をやってもうまくいかないとあきらめてしまう。
幸之助は「そのあきらめが失敗者をつくるのだ」
と言っています。
何か事をなそうと決意すると、
それをさせまいとする働き(魔)が出てくるのです。
また、悪い魔が出てきたと腹を決めて、
前向きに真正面から、四つに取り組んでいけば、
自然と強い一念がおこってきて、
必ず良い答えが出るものです。
・・・
(4)【 2月2日 】仁は人道の極
夫(そ)れ仁は人道の極みなりり。
(中略)
近く譬(たと)ふれば此の湯船の湯の如し。
是を手にて己(おのれ)が方に掻(か)けば、
湯わが方に来るが如くなれども、
皆向ふの方へ流れ帰るなり。
是を向ふの方へ押す時は、
湯向ふの方へ行くが如くなれども、
ヌ我が方へ流れ帰る。
(夜話三八)
【略解】
この譬えの湯船は、
五右衛門風呂の場合で、
強く先方側へ押せば強く返ってくる。
これは天理であり、
仁といい、
義というのもすべて先方へ押すときの名をさすのである。
・・・
(5)ひかりの一日一言《2日》
みんな自分の念(ねん)が悪いのだ。
自分の念(ねん)の影であったのだ。
ひとを責(せ)めようとしていたのはまちがいであった。
他(た)を喜ばそうと云う考えは自分を健康にし、
他(た)から喜ばせてもらおうと云う考えは病気を招く。
人は自分の心だと云う。
しかし、自分が心をもっていると思うのはまちがいである。
自分が心をもつのではなくて、自分はすなわち心である。
人は何よりもまず「心」である。
わが肉体はわが心の影。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P11~12)より
<感謝合掌 令和7年2月2日 頓首再拝>
賢者の一日一言《3日》 - 伝統
2025/02/04 (Tue) 01:55:27
(1)【 2月3日 】
それぞれの魂は、学びのため、成長のために、それぞれの人生に入るのです。
Each soul enters in each experience for a lesson, a development.
(1089-3)
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(2)【 2月3日 】 試練を求める
【原文】
凡(およ)そ遭(あ)う所の患難変故(かんなんへんこ)、
屈辱讒謗(くつじょくざんぼう)、仏逆(ぶつぎゃく)の事は、
皆天の吾が才を老せしむる所以にして、砥礪切磋(しれいせっさ)の地に非ざるは莫(な)し。
君子は当(まさ)に之(こ)に処する所以を慮(「おもんばか)るべし。
徒(いたずら)に之を免(まぬが)れんと欲するは不可なり。(言五十九)
【訳】
我々が遭遇する苦労や変事、恥ずかしい思いやひどい悪口、
思い通りにならないことは、すべて天が人を熟成させるための手段であって、
ひとつとして人間を磨き上げるために役立たないものはない。
したがって道に志す人は、こうした出来事に出遭ったならば、
いかに対処しようかと考えるべきである。
むやみにこれからから逃れようとしてはいけない。
*変故~変わった出来事
*讒謗~そしること。
*仏逆~心にもとること。思うようにならぬこと。
*砥礪~ときみがくこと。
*切磋~切は骨や角を切ること。
磋はやすりでとぐこと。
転じて学問に励むこと。
〇志ある者は、試練を自ら求めるものである。
・・・
(3)【 2月3日 】 鬼は外、福は内は、成功の祭典
人間の体は、
1日100万個のリンパ球で守られています。
「災いは千里の内より攻め来たる。
幸せは万里の外より招き寄せ」
と、仏典にあります。
この鬼(悪条件)を外に追い出し、
環境を整備して、
外からのお客様(幸せ)を、心から接遇して、
初めて人生に勝利することが出来るのです。
成功は、自分自身の内なる改革からです。
・・・
(4)【 2月3日 】只一筋なり
世の中に誠の大道は只一筋なり。
神といひ儒と云ひ佛といふ。
皆同じく大道に入るべき入口の名なり。
或いは天台といひ、
真言といひ、
法華といひ禅と云ふも、
同じく入口の小路の名なり。
(夜話八)
【略解】
世の中にある教えの道は、
数々あるが、
誠の大道というのはただ一条の道があるのみみ。
神道といい儒教といい、
佛教といえど皆、
大道への入口を異にするのみである。
・・・
(5)ひかりの一日一言《3日》
「類をもってあつまる」という諺は心の法則にあてはまる。
人は出来るだけ明るい心を有たなくてはならない。
明るい心の家庭には幸福がおのずと集まる。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P12)より
<感謝合掌 令和7年2月3日 頓首再拝>
賢者の一日一言《4日》 - 伝統
2025/02/05 (Wed) 03:27:49
(1)【 2月4日 】
それぞれの人は自分が誰に仕えるのか
--国家か、人か、州か、それともあなたの神であるか--宣言しなさい。
But in all of these, let each declare Whom ye will serve:
a nation, a man, a state, or thy God?
(3976-26)
・・・
(2)【 2月4日 】 学問は経典の外にもある
【原文】
古人は経(けい)を読みて以て其の心を養い、経を離れて以て其の志を弁ず。
則(すなわ)ち独り経を読むを学と為すのみならず、経を離るるも亦是れ学なり。
(言六十)
【訳】
古人は、四書・五経を読んでその心を養い、
経典を離れて自己の志を明らかにしようとした。
すなわち、そのように、経典を読むばかりが学問なのではなく、
経典を離れたところにも学問はあるのである。
・・・
(3)【 2月4日 】 経営のコツは対話にある
幸之助は、
創業の当初から、時間を見つけては、
社員との懇談を随時、頻繁に実施していました。
やがて、
各事業場の責任者を中心に、
「職場茶話会」へと拡大していきました。
「木野君、事業は一人で出来へんで。
仕事は社員一人との対話から始まるんや。
対話から始まって対話が終わるんや、覚えておきや」
事業成功の基本は一人ひとりの対話にある、と教えられました。
・・・
(4)【 2月4日 】大道の門
神儒佛をはじめ心学性学等枚挙に暇(いとま)あらざるも、
皆大道の入口の名なり。
(中略)
別々なりと教ふるは邪説なり。
譬へば不二山に登るが如し。
先達(せんだつ)に依て吉田より登るあり、
須走(すばしり)より登るあり。
須(す)山より登るありといへども、
その登る処の絶頂に至れば一つなり。
(夜話八)
【略解】
富士山頂に登る道は数々あれど、
究極は一つである。
各々道縁趣向の違いはあっても、
目指すものは同じである。
・・・
(5)ひかりの一日一言《4日》
「笑う門には福(ふく)来(きた)る」いうことは真実である。
すべからく1日3回は鏡に向かって自分の表情をできるだけ幸福にし、
自分はかくのごとく常に幸福な表情をしているということを、
自分の心に奥深く印象せしめよ。
かくのごときこと3ヶ月にしてその人は真に幸福な人となるであろう。
この方法だけでも病気がよくなる。
ひとに対して晴れやかに笑え、晴れやかな笑いは自他の栄養剤である。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P12)より
<感謝合掌 令和7年2月4日 頓首再拝>
賢者の一日一言《5日》 - 伝統
2025/02/06 (Thu) 05:01:56
(1)【 2月5日 】
蒔かれた種は、いつの日か、刈り取らねばなりません。
あなたは人々を失望させました。
今日、あなた自身の失望を通して、あらゆる美徳の中で最も美しく、
そして最も理解され難い忍耐を学びなさい。
THE SEED SOWN MUST ONE DAY BE REAPED.
YE DISAPPOINTED OTHERS.
TODAY FROM THINE OWN DISAPPOINTMENTS YE MAY LEARN PATIENCE,
THE MOST BEAUTIFUL OF ALL VIRTUES AND THE LEAST UNDERSTOOD!
(2448-2)
・・・
(2)【 2月5日 】 名人は名人を知る
【原文】
一芸の士は、皆語るべし。(言六十一)
【訳】
一芸に秀でた人物であれば、共にその道について語り合い、
理解し合うことができる。
・・・
(3)【 2月5日 】 ベニヤ板の飛行機をつくった
「木野君、事業はその気になれば不可能なことでも、
指導者の一念が変われば、可能になるものだよ」。
幸之助は、
戦前、軍の強い要請で、
ベニヤ板の木製の飛行機をつくらされました。
昭和20年1月、
1年あまりの期間で第1号機を造り、
それから終戦までの7ヵ月間で、
あと2機を生産、時速320キロで飛ばしました。
「家電の製品も、戦争の武器も、
作るものには変わりない。
その製品にどれだけ人間の美しい魂を入れることが出来るかが大切だ」
と、幸之助は考えていました。
・・・
(4)【 2月5日 】道は水車の如し
夫(そ)れ人道は譬(たと)へば、
水車(みずぐるま)の如し、
其形(そのかたち)半分は水流に順(したが)ひ、
半分は水流に逆ふて輪廻す、
丸に水中に入れば廻らずして流るべし、
又水を離るれば廻る事あるべからず、
夫れ佛家に所謂(いわゆる)知識の如く、
世を離れ欲を捨てたるは、
譬ば水車の水を離れたるが如し、
又凡俗の教義も聞かず義務も知らず私欲一偏に著(ちゃく)するは、
水車を丸に水中に沈めたるが如し、
共に社会の用をなさず、
故に人道は中庸を尊(たつと)む。
(夜話三)
【略解】
天道と人道の違いに水車の譬えをもって説明せられたが、
これまた哲人尊徳翁の鋭敏さがうかがわれるものです。
・・・
(5)ひかりの一日一言《5日》
就職難をかこつなかれ。
十倍二十倍百倍千倍の求職者があろうと恐るるなかれ。
彼と是(これ)との
選択はきわめて微妙なところにかかっている。
就職の資格は常に必ずしも仕事が飛び切りにできることだけではない。
会社の仕事のごときは俊才を待たずともでき来るのだ。
就職の秘訣は人間の全体としての味にある。
人間の味
―― 出会った時の第一印象
―― 人それぞれの魅力 ――
それは心の問題である。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P12~13)より
<感謝合掌 令和7年2月5日 頓首再拝>
賢者の一日一言《6日》 - 伝統
2025/02/07 (Fri) 04:03:21
(1)【 2月6日 】
まず自分自身に忍耐することを学びなさい。
そうすれば、人々に対する忍耐もわかるようになるでしょう。
First learn to be patient with self,
then ye will know patience with thy fellow man.
(802-2)
・・・
(2)【 2月6日 】 人の長所を聞く
【原文】
凡(およ)そ人と語るには、須(すべか)らく渠(かれ)をして
其の長ずる所を説かしむべし。我れに於いて益有り。(言六十ニ)
【訳】
人と語るときには、その長所を話させるがよい。
そうすれば、それが自分のためになる。
・・・
(3)【 2月6日 】 一念を定める
松下電器は、
昭和7年4月、貿易部を新設し、
自らの手による輸出事業に着手しました。
幸之助37歳の時です。
当時の担当部長は、
「貿易の経験者は一人もおらず、
英文タイプも入手するのに、数ヵ月かかったが、
商社に依存せず、自ら市場をつかむことから始めた」と。
そして3年後には、
松下貿易株式会社を設立。
「一念を定めれば、中小企業でも、
その気になれば誰でも出来るよ」。
幸之助は、
こうして戦前から世界市場へと大きな夢を膨らませていました。
・・・
(4)【 2月6日 】水車の中庸
水車の中庸は、
宣(よろし)き程に水中に入って、
半分は水に順ひ、
半分は流水に逆(さから)ひ昇りて、
運転滞(とどこ)ふらざるにあり。
人の道もその如く天理に順ひて、
種を蒔き、
天理に逆ふて草を取り、
欲に随(した)ひて家業を励み、
欲を制して義務を思ふべきなり。
(夜話三)
【略解】
水車の譬(たと)えを以て、
よく無欲と人欲の中庸を説かれている。
全くの無欲では、
水車は回転しない。
といって人欲(水の流れ)にどっぷり丸ごとっかっていては、
水車は役立たない。
それと同じく、
天道と人道の調和の心がけが大事である。
・・・
(5)ひかりの一日一言《6日》
泣き言を言うことを止(や)めよ。
泣き言は泣き事を呼ぶ。
常に泣き言を言う人の眼のふちは黒い。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P13)より
<感謝合掌 令和7年2月6日 頓首再拝>
賢者の一日一言《7日》 - 伝統
2025/02/08 (Sat) 04:55:09
(1)【 2月7日 】
その状況を疑いと不安で作るよりも、
それらすべてをあなたの長兄の手と御心に委ねるほうが、
そうだ、あなたの神の御手に委ねるほうが良くはないか。
Rather than making the environ by doubts and fears,
isn't it better to put it all into the hands
and upon the heart of thy Elder Brother? yea, in the hands of thy God?
(602-7)
・・・
(2)【 2月7日 】 才能は両刃の剣
【原文】
才は猶(な)お剣のごとし。善く之(こ)を用うれば、
則(すなわ)ち以て身を衛(まも)るに足る。
善く之を用いざれば、則ち以て身を殺すに足る。(言六十四)
【訳】
才能とは、剣のようなものである。
これをよく用いれば身を守るために役立つし、
これを悪いことに用いれば自分の身を殺すことになる。
・・・
(3)【 2月7日 】 心が滅びるよ!
「忙しい忙しいと言っていては、心が滅びるよ」
と、幸之助は言っていました。
時間だけは、誰にでも平等に与えられている。
時間に追われて、忙しい忙しいと言っていると、
生産的な前向きの気持ちまで、滅びてしまうものです。
時間に縛られる人生ではなく、
時間を生かす人生でありたいと願えば、
その時から心に余裕がでてきます。
・・・
(4)【 2月7日 】安心熟慮
大学に、安んじて、
而して后(のち)能く慮(おもんばか)りて而して后(のち)能く得るとあり。
真(まこと)に然るべし。
世人は大体苦し紛れに、
種々の事を思ひ謀(はか)る故に、
皆成らざるなり。
安んじて而して後に能く慮りて、
事を為せば、過ちなかるべし。
而して后(のう)能く得ると云ふ真に妙なり。
(夜話一00)
・・・
【略解】
熟慮断行という言葉があるが、
それと共に安心立命の境の必要条件を説いておられる。
・・・
(5)ひかりの一日一言《7日》
隠れたところにて人を賞(ほ)めうる人となれ、
その人の心境は朗(ほが)らかである。
責(せ)むべきことあればその人の前にて直言せよ
とは古(いにしえ)の訓(おし)えである。
責(せ)むべき点 あらば賞(ほ)むべき点のみ探し出して其の人を賞めよ
とは生長の家の訓(おし)えである。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P13)より
<感謝合掌 令和7年2月7日 頓首再拝>
賢者の一日一言《8日》 - 伝統
2025/02/09 (Sun) 05:00:04
(1)【 2月8日 】
誰にとっても、
「主がいつも私と共に歩き、私と語らい給う」という経験以上に、
慰められるものはありません。
No greater consolation can be in the experience of any than,
"He walks and talks with me day by day."
(262-60)
・・・
(2)【 2月8日 】 小利に動かされざるは難し
【原文】
爵禄(しゃくろく)を辞するは易く、
小利(しょうり)に動かされざるは難し。(言六十六)
【訳】
官位や俸禄など大きな恩恵を辞退するのは実行しやすいものであるが、
小さな利欲に心が動かされないでいるのは難しいものである。
・・・
(3)【 2月8日 】 心に汗をかこう
知識や経験から、すぐ頭で考えて、
勝手に結論を出して人の話を聞くことが多い。
初めから結論ありきでは、何事も間違ってしまうものです。
素直に相手の悩みを聞く心構えと、
「心に汗をかく」ことが、
人の上に立つ人に一番求められるものです。
幸之助は、
いつも心にいっぱい汗をかいて仕事をしていました。
素直に聞くことが大切 なのです。
・・・
(4)【 2月8日 】四つの法
世界の中、
法則とすべき物は、
天地の道と、
親子の道と、
夫婦の道と、
農業の道との四ッなり。
この道は誠に、両全安全の物なり。
百事故の四ッを法とすれば誤(あやまち)なし。
予が歌に
「おのが子を恵む心を法(のり)とせば学ばずとても道に到らん」
とよめるはこの心なり。
(夜話四二)
【略解】
この四つの道、
すなわち天地の道、
親子の道、
夫婦の道、
そして農業の道に共通するのは、
生生化育のこころと営みである。
・・・
(5)ひかりの一日一言《8日》
自分に深切であれ ―― これを本当に実行している人は少ない。
いかに多くの人々が毎日自分を傷つけていることであろう。
憤怒、憎悪、恐怖、罵詈 ―― その他(た)すべての悪徳は自分を傷つける。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P13)より
<感謝合掌 令和7年2月8日 頓首再拝>
賢者の一日一言《9日》 - 伝統
2025/02/10 (Mon) 03:25:12
(1)【 2月9日 】
何であれ、心の中で何事かを達成すると決めたならば
--自分の力を頼みとするのではなく、神の恵み、神の力、
神の強さを頼みとする限り--それを達成する能力が現れます。
The abilities are here to accomplish whatever the entity would
choose to set its mind to, so long as the entity trusts not
in the might of self, but in His grace, His power, His might.
(3183-1)
・・・
(2)【 2月9日 】 利益は天下の公共物
【原文】
利は天下公共の物、何ぞ曾(かつ)て悪有らん。
但(た)だ自(みずか)ら之(これ)を専(もっぱら)にすれば、
則(すなわ)ち怨(うらみ)を取るの道たるのみ。(言六十七)
【訳】
利益は万民が共有するものだから、利を得ることが悪いことではない。
ただし、利益を自分ひとりで独占しようとすると、
他人の怨みを買うことになってしまう。
・・・
(3)【 2月9日 】 愛さねば、なにも実らない
仕事を愛し、会社を愛し、
人を愛さねば、良い仕事は出来ない。
仕事に惚れ、会社に惚れ、
人に惚れて初めて仕事は成功するものです。
愛さねば、何も実らないのです。
事業も愛こそすべてです。
美しい愛を実らせたいものです。
幸之助は愛に生きた人でした。
・・・
(4)【 2月9日 】商法の掟
商法は、売って悦び、買って悦ぶようにすべし。
売って悦び買って喜ばざるは、道にあらず。
買って喜び、売って悦ばざるも道にあらず。
貸借の道も亦同じ
(夜話四二)
【略解】
商売の道は、
売り方と買い方の両者おたがいが悦ぶようにする、
これが大事な一点で、
貸借の道も同じく、
貸し方と借り方が、
共に悦べるようでありたい。
・・・
(5)ひかりの一日一言《9日》
すべての心の動きはその人の顔に印象される。
3年間同一の職業をつづけている人は
(特異な思想生活を別にもっている人のほかは)
一見してその職業が何であるかがわかる。
白粉(おしろい)で化粧しても
心情(しんじょう)の下劣(げれつ)は隠せない。
心で化粧せよ。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P13)より
<感謝合掌 令和7年2月9日 頓首再拝>
賢者の一日一言《10日》 - 伝統
2025/02/11 (Tue) 03:39:28
(1)【 2月10日 】
必要とされている最高の医者は、自己の内にある。
その医者とはキリスト意識である。
The most physician needed is within self.
The physician is the Christ-Consciousness.
(3384-1)
・・・
(2)【 2月10日 】 礼の妙用
【原文】
情に循(したが)って情を制し、欲を達して欲を遏(とど)む。
是(こ)れ礼の妙用なり。 (言六十八)
【訳】
感情のままに行動すると人の道に外れやすいものだから、
情に従うにしてもほどよいところで抑制することが大切であり、
また、欲をある程度達成したら、これを抑えるのがよい。
これがすなわち礼による秩序というものをうまく用いるということなのである。
・・・
(3)【 2月10日 】 事業計画は、事業を成功させる計画
事業計画は、1年前に作る決算書です。
だから、
事業計画は、100%達成しなければならないのです。
社会に約束をしているのです。
達成率90%や110%では、
経営精度がプラスマイナス10%で、決して良くないのです。
5ヶ年計画を3年で達成して、幸之助に叱られました。
・・・
(4)【 2月10日 】大業をなす秘事
予先年印旛沼(いんばぬま)、
堀割見分の命を蒙(こうむ)りし時、
何様の変動に遭遇しても、
決して失敗なき様に工夫せり。
(中略)
予が異変ある事を前に定めたるは、
異変を恐れず、
異変に躑(つまず)かざるの仕法なり。
是れ大業をなすの秘事なり。
(夜話五七)
【略解】
天災地変その他、
意外なことまで予測して、
準備を怠らないこと、
すなわち備えあれば憂いなしである。
・・・
(5)ひかりの一日一言《10日》
自己の内に神を観た者は恐怖を超える。
明日(あす)の苦を思い煩うことなかれ、
一日(にち)の苦労は一日(にち)にて足れり、
想像の苦痛は現実の苦痛よりも耐えがたい。
多くの病者は未来の不安で病気を拡大している
―― この次はどうなるかと思って。
しかし未来は来て見るとさほどではない。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P13~14)より
<感謝合掌 令和7年2月10日 頓首再拝>
賢者の一日一言《11日》 - 伝統
2025/02/12 (Wed) 02:52:30
(1)【 2月11日 】
あらゆる癒しは、回復への期待を通して、
また回復をもたらす神に心を合わせることを通して来なければなりません。
KNOW that all healing must come through expectation,
and through the attuning of creative forces for improvement.
(2491-5)
・・・
(2)【 2月11日 】 自他は一つ
己を治むると人を治むると、只だ是れ一套事(とうじ)のみ。
自(みずか)ら欺(あざむ)くと人を欺くと、亦只だ是れ一套事(とうじ)のみ。
(言六十九)
【訳】
自分を治めるのと他人を治めるのは同じことである。
また、自分欺くのと他人を欺くのとも、同じように
自分の心次第のことである。
*套事~物の重なること。套は重なること。
・・・
(3)【 2月11日 】 人間は勝たねばならない
「人間は勝たねばならない。
問題は何に勝つかだ。
未来に思いをはせるものが勝つ、と思う」と。
「ビジョンが自分に使命を知らしめてくれるから。
ビジョンが使命を再認識し、誇りと自信を与えてくれるから。
そして、
夢を膨らませてくれるものだから。
ビジョンで未来を創造し、
未来を設計するものが、勝利者となる」と。
幸之助は、
「問題の数だけ希望が生まれた」と、
乗り越える喜びを語ってくれました。
・・・
(4)【 2月11日 】札法尊ぶべし
礼法は人界の筋道なり。
人界に筋道あるは譬(たと)へば、
碁盤将棋盤に筋あるが如し。
人は人界に立ちたる、
筋道によらざれば、
人の道は立たず。
(夜話一七九)
【略解】
礼法は、人間界の規律である。
碁盤や将棋盤に筋がひかれてあるように、
人問界のきまりを守らなければ人倫の道はなり立たない。
・・・
(5)ひかりの一日一言《11日》
渋面(じゅうめん)をつくるな。
世界もなんじに対して渋面をつくる。
周囲に対して微笑(ほほえ)みかけよ。
周囲もまた なんじに にこやかに微笑(ほほえ)みかける。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P14)より
<感謝合掌 令和7年2月11日 頓首再拝>
賢者の一日一言《12日》 - 伝統
2025/02/13 (Thu) 06:17:59
(1)【 2月12日 】
オリーブオイルは
--正しく製造されたもの(つまり、純粋なオリーブオイル)は
--おそらく体に塗るものの中で、筋肉の活動や粘膜の活動を
刺激するのに最も効果的なものの一つです。
Olive oil - properly prepared (hence pure olive oil should always be used)
- is one of the most effective agents for stimulating muscular activity,
or mucus-membrane activity, that may be applied to a body.
(440-3)
・・・
(2)【 2月12日 】 諌言をする者の心構え
凡(およ)そ、人を諫(いさ)めんと欲するには、唯(た)だ一団の誠意、
言に溢(あふ)るる有るのみ。
荀(いやし)くも一忿疾(ふんしつ)の心を挟(はさ)まば、諫(いさ)めは決して入らじ。
(言七十)
【訳】
人を諫めめようとするならば、心からの誠意を示して、
それが言葉に溢れてくるようでなければいけない。
怒りや憎しみの気持ちをほんの少しでも持ったなら、
その諫めは決して相手の心には入っていかない。
・・・
(3)【 2月12日 】 動けばドラマが生まれる
動けばドラマが生まれる。
動けば結果が出る。
動けば歴史が変わる。
動かねば何も動かない。
「会社を動かそうと思えば、まず自分から動くことだ。
一人が動けば、万波(ばんぱ)となって、大きなうねりとなる」
これが事業成功の基本です。
幸之助は九四歳まで動いて、動いて、動きまわっていました。
・・・
(4)【 2月12日 】先祖の恩徳
おのれが勢(いきおい)、
世に行はるるとも、
己(おのれ)がカと思ふべからず。
親先祖より伝へ受けたる位禄のカと、
拝命したる官職の威光とによるが故なり。
(夜話三四)
【略解】
易経にある「亢龍悔(こうりょうくい)あり」の格言を忘れてはならぬ。
たとえ現在、
昇龍の勢いがあるからといって驩(おご)ってはならない。
・・・
(5)ひかりの一日一言《12日》
背水の陣を布(し)け、
窮鼠(きゅうそ)かえって猫を食(は)む。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P14)より
<感謝合掌 令和7年2月12日 頓首再拝>
賢者の一日一言《13日》 - 伝統
2025/02/14 (Fri) 05:02:55
(1)【 2月13日 】
霊的人生は、喜びを排除するものではありません。
なぜなら、人生の目的は喜びであるからです。
しかし、破壊的な喜びではなく、建設的な喜びです!
We will come to see what a spiritual life means.
Not the eliminating of pleasures, for the purpose of life IS pleasure,
but that which is constructive and not destructive!
(1995-1)
・・・
(2)【 2月13日 】 諌言を聞く者の心構え
諫(いさめ)を聞く者は、固(も)と須(すべか)らく虚懐なるべし。
諫を進むる者も亦須らく虚懐なるべし。 (言七十一)
【訳】
誡(いまし)めを聞く者は、わだかまりのない心で聞かなければならない。
誡(いまし)めようとする者もまた、
心にわだかまりを抱いていてはいけない。
・・・
(3)【 2月13日 】 決めなければ何事も成就しない
指導者に大事なのは、決断です。
過去に引きずられてはいけない。
過去はもう帰ってこないのです。
未来はまだ来ないのです。
今のこの一瞬がすべてです。
今を今に、精一杯生き切ることです。
そして決意することです。
決めなければ何事も成就しません。
これが出来れば、
どんなことでも即断即決出来ます。
・・・
(4)【 2月13日 】三世の観通
儒道に、
積善の家に余慶あり。
積不善の家に余殃(よおう)あるは天地間の定規、
古今に貫きたる格言なれども、
仏理によらざれば判然せざるなり。
夫れ仏に三世の説なり。
此の理は三世を観通せざれば、
決して疑ひなき事あたはず。
(夜話四四)
【略解】
余慶とは思わぬ慶びごと。
余殃とは思わぬ災難。
因果応報という天地の理法も、
過去・現在・来世の三代にわたり大観すれば歴然たるものである。
・・・
(5)ひかりの一日一言《13日》
わが肉体はわが心の影である。
わが境遇もわが心の影である。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P14)より
<感謝合掌 令和7年2月13日 頓首再拝>
賢者の一日一言《14日》 - 伝統
2025/02/15 (Sat) 05:02:03
(1)【 2月14日 】
あなたが望んでいるものが、
神があなたに為すことを望んでおられるものと一致するように、
あなたの望みを変えなさい!
Change that ye want to be in keeping with THAT He would have thee do!
(1472-6)
・・・
(2)【 2月14日 】 人の上に立つ者の心得
聡明にして重厚、威厳にして謙沖(けんちゅう)。
人の上(かみ)たる者は当(まさ)に此(かく)の如(ごと)くなるべし。
(言七十九)
【訳】
道理に通じ、どっしりと落ち着いている。
また態度に威厳があり、それでいて謙虚である。
人の上に立つ者はこのようにあるべきである。
・・・
(3)【 2月14日 】 苦しみの中にこそ大志が生まれる
どんな苦しみがあっても、
それを克服する力は、人間自身の心の中にあると、
幸之助は信じていました。
未来をつくるのは、自分自身の心です。
苦しんで、苦しんで、悩み悩み抜いた時、
自分の体の中から、
苦しみの中から自然と大志が生まれてくるのです。
崖っぷちに立った時、心を決めれば、
道はおのずから開かれてきます。
・・・
(4)【 2月14日 】報徳は百行の長
汝輩能(なんじよ)く能く思考せよ。
恩を受けて報いざる事多かるべし。
徳を受けて報ぜざる事、
少からざるべし。
能く徳を報う者は、
後来の栄(さかえ)を後にして、
前の丹精を思ふが故に、
自然幸福を受けて、
富貴其の身を放れず。
夫れ報徳は百行の長、
万善の先と云うべし。
(夜話一八〇)
【略解】
徳とは(一)恩恵(二)実践(三)人格を意味する。
この場合は、
恩恵に報いる道こそ、
百行万善の第一であるということである。
・・・
(5)ひかりの一日一言《14日》
希望は現実の母である。
希望に燃えよ。
希望の火で一切を焼きつくせ。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P14)より
<感謝合掌 令和7年2月14日 頓首再拝>
賢者の一日一言《15日》 - 伝統
2025/02/16 (Sun) 04:13:20
(1)【 2月15日 】
誰に対しても、辛辣な言葉を決して吐いてはならない。
Do not say, ever, harsh words to any.
(361-9)
・・・
(2)【 2月15日 】 下情と下事
下情は下事と同じからず。
人に君(きみ)たる者、下情には通ぜざる可からず。
下事には則(すなわ)ち必ずしも通ぜず。 (言八十四)
【訳】
下情は下事と同じではない。
人の上に立つものは下情に通じていなければならないが、
下事には必ずしも通じている必要はない。
・・・
(3)【 2月15日 】 働くとは
働くとは、
「はた(周囲)を楽にすること」
働くとは、
人が動くと書きます。
働くとは、
尊いことです。人のために汗を流すことです。
誰のために、何のために、
どのように働くかによって、
その人の真価が問われるのです。
幸之助は、
この世から貧乏の二字を無くしたいと懸命に働きました。
それが幸之助の原点なのです。
・・・
(4)【 2月15日 】苦楽哀歓
吉凶禍福・苦楽哀歓等は、
相対する物なり。
如何となれば、
猫の鼠を得る時は楽の極なり。
其の得られたる鼠は、苦の極なり。
蛇の喜極まる時は、蛙の苦極まる。
鷹の悦極まる時は雀の苦極まる。
猟師の楽は、鳥獣の苦なり。
漁師の楽は、魚の苦なり。
世界の事皆斯の如し。
(夜話四一)
【略解】
尊徳翁の「悟道」の一つとして、
この一方的な立場に立つ「半円観」より、
両者の立場を重んずる「一円観」を主とし「一円融合」を念じた。
・・・
(5)ひかりの一日一言《15日》
その日その日が宗教生活である。
自己を生かすことが宗教生活である。
働くことが宗教生活である。
愛することが宗教生活である。
周囲を生かすことが宗教生活である。
生かさない生活は宗教生活ではない。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P14)より
<感謝合掌 令和7年2月15日 頓首再拝>
賢者の一日一言《16日》 - 伝統
2025/02/17 (Mon) 04:49:19
(1)【 2月16日 】
偶然に人生に入ってくる人はいない。
その人が--全体の一部として--誰よりもうまくその場所を
占めることができるが故に、そこに入ってくるのである。
For, it is not by chance that each entity enters,
but that the entity - as a part of the whole -
may fill that place which no other soul may fill so well.
(2533-1)
・・・
(2)【 2月16日 】 着眼を高く持て
著眼(ちゃくがん)高ければ、則ち理を見て岐(き)せず。
(言八十八)
【訳】
目の着け所をなるだけ高い所に置くならば、
よく道理がみえて、迷うことがない。
・・・
(3)【 2月16日 】 心の扉を開く
すべての情報は、現場にあります。
情報は、人から出て、人に帰るものです。
だが、問題は、
人間が自分の心の扉を開くカギを持っていないことです。
人間としての心が、お互いに通じ合うかどうかです。
不幸とは、心の糸が結べないことです。
「私の心は、あなたと同じです」と、
思うこの一点から、
幸せのすべての道は開かれるのです。
・・・
(4)【 2月16日 】小官を辞せず
人臣たる者君の任を得んと欲せば、
宜しく身を修め道を守り、
小官を辞せず、以て勤労に服すべし。
夫れ此の如くにして信任を獲ざるも、
敢(あえ)て以て怨みず、
誠に能く其の勤労を尽さば、
則ち其の信任を得ること必せり。
(語録四二)
【略解】
現代にも通ずる勤務者の心得の粋ともいうべきものです。
小官とは、地位の低い官吏。
・・・
(5)ひかりの一日一言《16日》
憎みや怒りは生命(せいめい)の摩擦である。
摩擦は力の浪費である。
感謝の心は生命(せいめい)に油を差す。
天に地に感謝せよ。
万物が皆ありがたい。
おのずから合掌される。
始終(しじゅう)この心持でおれ。
大根を抜く時には大根に礼を言う心になれ。
机に向う時は机に礼を言う心になれ。(金光教祖)
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P14)より
<感謝合掌 令和7年2月16日 頓首再拝>
賢者の一日一言《17日》 - 伝統
2025/02/18 (Tue) 04:41:00
(1)【 2月17日 】
猫がするように体をストレッチしなさい。
これが体のプロポーションを保つのに最高の運動です。
Stretch the body as a cat would stretch.
This is the best exercise to keep body in proportion.
(5271-1)
・・・
(2)【 2月17日 】 後世の毀誉は懼(おそ)るべし
当今(とうこん)の毀誉は懼るるに足らず。
後世の毀誉は懼る可し。
一身の得喪(とくそう)は慮(おもんばか)るに足らず。
子孫の得喪は慮るべし。 (言八十九)
【訳】
生きている間に褒められたり貶(けな)されしても、
恐れたり気にしたりする必要はない。
しかし、死んでしまったあとに褒められたり貶(けな)されたりすることは、
訂正のしようがないだけに注意しなければならない。
同じように、我が身の利害得失は心配する必要はないが、
子孫に及ぼす利害得失についてはよくよく考えておかなければならない。
・・・
(3)【 2月17日 】 商売とはありがたいものや
「商売とはありがたいものや。
お客様が応援してくれるで。
商売ほど尊い仕事はない。
世の中で一番大事な仕事や。
だから正直に商売せなあかん」
「マーケットは、奪い合いするものではなく、
新しく創り出すものや、奪い合うから、
自分の会社もおかしくしてしまう」
「新しいマーケットを創るところに、
経営者としての本当の喜びがある」と、
幸之助はいつも前向きに笑顔を絶やしませんでした。
・・・
(4)【 2月17日 】君子と小人
君子は君子を友とす。
故に益々善に進む。
小人は小人を友とす。
故に益々悪に陥(おちい)る。
夫れ禽獣(きんじゅう)は猟夫を懼(おそ)れ、
小人は君子を畏る。
畏るれぱ即ち近かず。
近づかざれば即ち之を如何ともするなし。
(語録四七)
【略解】
大学に「小人閑居して不善を為す」の語があります。
小人の善導何をもって着手すべききかについて一大工夫を要します。
・・・
(5)ひかりの一日一言《17日》
いよいよの時が来れば無限の力が出る。
なんじの内(うち)に宿る力を信ぜよ。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P15)より
<感謝合掌 令和7年2月17日 頓首再拝>
賢者の一日一言《18日》 - 伝統
2025/02/19 (Wed) 04:56:41
(1)【 2月18日 】
主は、その御顔を求める者といつも一緒であることを知って、
あなた方は大いに喜びなさい。
Be ye joyous in the Lord,
knowing that He is ever present with those that seek His face.
(3976-15)
・・・
(2)【 2月18日 】 歴史を手本とする
已(すで)に死するの物は、方(まさ)に生くるの用を為し、
既に過ぐるの事は、将(まさ)に来(きた)らんとするの鑒(かん)を為す。
(言九十)
【訳】
すでに死んでしまったものは、今生きているものの役に立ち、
すでに過ぎてしまった出来事は、
将来に起こるであろうことの鏡となるものである。
・・・
(3)【 2月18日 】 変化に乗り遅れるな
「『変化に乗り遅れるな』という言葉があるが、
変化に気づいた時は、もう遅い。
変化が起こってしまっている。
木野君、君ならどうする」
と、聞かれ、
「変化の先取り」をしますと言うと、
「世の中に、『一寸先は闇』という諺(ことわざ)があるで」、
と叱られました。
「自ら変化を起こせ、自ら歴史を作れ」
と、言うのが幸之助の答えでした。
・・・
(4)【 2月18日 】天なにゆえに
人宜(よろ)しく自ら思うべし。
天何故に我が身を生ずるや。
君師と作(な)す為か。
臣民と作す為か。
農工商賈(しょうこ)と作す為か。
邦家を治むる為か。
邑里(ゆうり)を理(おさ)むる為か。
そもそも邦家を乱し邑里を擾(みだ)す為か。
宜しくこれを我が心に問いこれを吾が心に答うべし。
(語録四八)
【略解】
天何によってわれをしてこの地上に派遣せられしか―をおもうべし、
と説かれています。
・・・
(5)ひかりの一日一言《18日》
苦痛を喜べ。
痺(しび)れるときは苦痛はないが、
痺れが治るときは苦痛である。
柔道で締められて死(お)ちるときは
むしろ恍惚感を味わうが、
蘇生(よみがえ)るときは
苦しいことは実験者のいつわらぬ感想である。
苦しみよりもむしろ恍惚感を警戒せよ。
そこに魂を麻痺さすニセ物の歓びがある。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P15)より
<感謝合掌 令和7年2月18日 頓首再拝>
賢者の一日一言《19日》 - 伝統
2025/02/20 (Thu) 04:45:39
(1)【 2月19日 】
まず自分を見出し、神との関係において自分を正しなさい。
First find self and make self right with his God.
(254-12)
・・・
(2)【 2月19日 】 月を見て想う
人の月を看(み)るは、皆(みな)徒(いたずら)に看るなり。
須(すべか)らく此(ここ)に於いて宇宙窮(きわま)り無きの概(がい)を想うべし。
[乙亥中秋月下に録す] (言九十一)
【訳】
世間の人が月を見るときは、みんな漫然としてと眺めるだけである。
そではなく、ぜひともそこに無窮の宇宙の真理があることを認め、
それについて考えてみるべきである。
[一斎、四十四の年のハ月十五日に記す]
・・・
(3)【 2月19日 】 君の考えは、僕の考えとちがうで
私の学生時代のことです。
PHPの普及に貢献しようと、映画際を開くことにしました。
その時の話です。
幸之助に、
「PHP運動は、商品を出してまで宣伝する、
そんなものではない。もっと尊い国民運動だ。
君はこの僕の考え方を冒涜(ぼうとく)するものだ」
と強いお叱りを受けたのです。
幸之助は何事に対しても純粋に取り組んだ人です。
・・・
(4)【 2月19日 】守分と勤倹
貧者分カを弁(わきま)えず、
妄(みだ)りに富者を羨(うらや)み、
以て之に効(なら)わんと欲す。
譬(たと)えば梁(はし)なき河を隔てて前岸の行楽を望み、
之と倶にせんと欲するがごとし。
若し富者に効(なら)わんと欲すれば、
須(すべか)らく先ず富を得るの梁(はし)を架すべし。
何をか富を得るの梁(はし)と謂(い)う。
守分と勤倹と是れなり。
(語録五八)
【略解】
「分を守り、分を尽す」の一語につきると、
教えられています。
・・・
(5)ひかりの一日一言《19日》
食欲に恍惚として食(く)いすぎると胃腸をこわす。
食(く)いすぎたのちに腹痛を覚えるのは、
治るための前提としての警鐘である。
誰でも苦痛が来(く)るとき、迫害が来るとき、病苦が来るとき、
悪くなる程良くなると信ぜよ。
その人は必ずよくなるものだ。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P15)より
<感謝合掌 令和7年2月19日 頓首再拝>
賢者の一日一言《20日》 - 伝統
2025/02/21 (Fri) 04:53:24
(1)【 2月20日 】
汝の日々の努力のうちに主の栄光の現れていることを、
忍耐をもって、静かに見続けよ。
Be ye patient; be ye quiet
and SEE the glory of the Lord in
that thou may do in thine efforts day by day.
(518-2)
・・・
(2)【 2月20日 】 花というもの
已(や)むを得ざるに薄(せま)りて、
而(しか)る後に諸(これ)を外に発するは花なり。(言九十ニ)
【訳】
やむにやまれぬぎりぎりの状態になって、
始めて蕾(つぼみ)を外に咲き現れるくるのが花である。
・・・
(3)【 2月20日 】 神業は人間でも出来るよ
「君ね、人間は神様にはなれないが、
神業(わざ)だといわれることは、努力次第で出来る」と、
幸之助は言いました。
神業=人業+α(アルファー)
だから、αをゼロにすれば、
人業=神業となると考えたのです。
幸之助は、
αをゼロにするために、
「止(とど)めを刺す経営」に徹しました。
こうして、神業のような仕事をして、
経営の神様になったのです。
・・・
(4)【 2月20日 】鳥は鳥、鷺は鷺
〇 明月や烏は烏 鷺(さぎ)は鷺
〇 のどかさや大磐石の人こころ
〇 暮るるとも思はず花の山路かな
(報徳要典)
【略解】
・明月や…烏は烏として鷺は鷺としての天分があるの意。
・のどかさや…何といっても安心立命の不動心こそのぞましい。
・暮るるとも…花いっぱいの山路こそ世にうれしいものはない。
・・・
(5)ひかりの一日一言《20日》
「生長の家」は病気治療が目的ではない。
病気も治るというにすぎない。
病気は心次第でいつでも消滅するのだ。
心が善(よ)くならないでいて病気が治る者は禍(わざわ)いだ。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P15)より
<感謝合掌 令和7年2月20日 頓首再拝>
賢者の一日一言《21日》 - 伝統
2025/02/22 (Sat) 04:48:18
(1)【 2月21日 】
あなたはむしろ、あなたの選んだ活動の中で、
父である神がその力を現されるための水路になることを求めなさい。
Be rather thou the channel through which He,
God, the Father, may manifest His power -
in whatever may be the chosen activity of the entity.
(3183-1)
・・・
(2)【 2月21日 】 地道(ちどう)を守る
人は須すべからく地道を守るべし。
地道は敬に在り。
順にして天に承(う)くるのみ。 (言九十四)
【訳】
人は地の道理というものを守らなくてはいけない。
地道(ちどう)とは、人を敬い自らを慎むところにある。
すなわち、人は従順に天に従っていくのみである。
・・・
(3)【 2月21日 】 不況は人災です
「不況は人災だよ。
人の心が不況を創るのだ。
このことがわからないと事業に失敗する。
木野君覚えておきや」と。
人災は、人が創ったのだから、
人で解決出来ないことはないのです。
「不況は、モノの価値を知るための得難い体験だ」
と、幸之助は不況を一大チャンスと捉え、
改革に挑戦して大きく成長したのです。
・・・
(4)【 2月21日 】寒暖一円
寒風を好む者は暑に住む者なり。
寒風を悪む者は寒に住む者なり。
暖風を好む者は寒に住む者なり。
暖風を悪む者は暑に住む者なり。
寒暖元は一円一物なり。
好悪は我が居る所に在り。
(金言集)
【註】
立場立場によって考え方感じ方が異なるものであるから、
長たる者は大局観全体観を持つべしとの意。
・・・
(5)ひかりの一日一言《21日》
強さと正さと明るさ。
われらの理想はここにある。
心にこれが成就したとき、外はおのずから整う。
世界は正札(しょうふだ)で駆(か)け引きも値引きもない。
世界は当人の心だけのものを投げ返す。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P15)より
<感謝合掌 令和7年2月21日 頓首再拝>
賢者の一日一言《22日》 - 伝統
2025/02/23 (Sun) 04:11:54
(1)【 2月22日 】
大望は--神の坩堝(るつぼ)で精錬されない限り--それ自体では罪である。
それは、人は大望を持ってはいけないと言っているのではない。
むしろ、神は私を導いてくださるに違いないといえるような大望を持つことだ。
Ambition - unless it is tested in God's crucible - is of itself sin.
Not that one should not be ambitious, no
- but rather ambitious that God should be the guide and not self, or man.
(349-17)
・・・
(2)【 2月22日 】 禍は上より起こる
諺(ことわざ)に云う、禍(わざわい)は下(しも)より起こると。
余謂う、是れ国を亡(ほろ)ぼすの言なり。
人主(じんしゅ)をして誤りて之を信ぜしむ可べからずと。
凡(およ)そ禍は皆上よりして起こる。
其の下より出ずる者と雖も、而も亦必ず致す所有り。
成湯(せいとう)之(の)誥(こう)に曰く、爾(なんじ)、
万方(ばんぽう)の罪有るは予(われ)一人に在りと。
人主たる者は、当(まさ)に此の言を監(かんが)みるべし。
(言一〇二)
【訳】
諺に「禍は下より起こる」とある。しかし、私はこう思う。
「それは国を亡ぼす言である。、人主をして誤ってこれを信じさせてはいけない」と。
だいたい禍は上から起こるものである。
下から出た禍であっても、必ず上に立つ者がそういうふうにさせているのである。
殷の湯王の告文にはこうある。
「汝ら四方の国々の人民に罪悪があるのは、すべて私一人の責任である」と。
人の上に立つ者は。この言葉を深く考えるべきである。
・・・
(3)【 2月22日 】 事業の成功は「人」を得ることにある
事業の成功は、「人」を得ることにある。
人を得るには、それを強く要求することです。
「強く強く要求すれば、
よい人たちが自然と集まってくるもの」。
これが幸之助の信念でした。
会社の経営姿勢に人は集まるのです。
だから、経営理念がなによりも大切なのです。
・・・
(4)【 2月22日 】和して実法を結ぶ
天道人道に和して、百穀実法(みのり)を結ぶ。
原一変して田となり、田一変して稲となる。
稲一変して米となり、米一変して人となる。
(金言集)
【註】
天道に従い人道の誠を尽くす。
これが尊徳翁の強調して止まない仕法です。
・・・
(5)ひかりの一日一言《22日》
真理は大きい。
誰もその全部を掴んだ者はない。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P15)より
<感謝合掌 令和7年2月22日 頓首再拝>
賢者の一日一言《23日》 - 伝統
2025/02/24 (Mon) 04:12:21
(1)【 2月23日 】
偉大な成功を収める者は、すべての人に仕える者である。
人にあれこれ命じる者ではなく、人々と共に、人々のために働く者である。
He that would be the greatest success will be the servant of all,
and not the boss or the commander but working with and for others.
(3034-2)
・・・
(2)【 2月23日 】 自らを頼みにする
士は当(まさ)に己(おの)れに在る者を恃(たの)むべし。
動天驚地極大の事業も、亦(また)都(す)べて
一己(いっこ)より締造(ていぞう)す。
(言一一九)
【訳】
立派な男子(女子)たる者は、他人を頼るのではなく、
自分自身が持っているものを頼りにすべきである。
天地を揺るがすような大事業も、
すべて自分が対応し、造り出すべきものだからである。
・・・
(3)【 2月23日 】 素直な心が成功を呼ぶ
事業成功の基本は、
なんと言っても「素直な心」です。
「素直になるためには、
まず素直な心になりたいと願うことだ」
と、幸之助は口を開くと言っていました。
そうして、
「一日一回、
素直な心になりたいと、念ずることだ」と。
その繰り返しが、成功を呼ぶのです。
素直になって宇宙根源の法則に乗らねば、
事業は決して成功しないのです。
・・・
(4)【 2月23日 】開墾と荒蕪
天下の利 開墾より大なるはなく。
天下の憂 荒蕪(こうぶ)より甚しきはなし。
(金言集)
【註】
心田開発と荒地開墾は尊徳翁の究極の心願です。
・・・
(5)ひかりの一日一言《23日》
われらの無尽蔵とは良き水脈に穿(うが)たれた井戸のように
汲(く)めども尽きぬことを言うのであって、洪水のことではない。
洪水はわれわれを滅ぼし、不断につきない井戸水はわれらを生かす。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P16)より
<感謝合掌 令和7年2月23日 頓首再拝>
賢者の一日一言《24日》 - 伝統
2025/02/25 (Tue) 05:01:45
(1)【 2月24日 】
あらゆる問題に対する答え、あらゆる疑問に対する答えは、
あなた自身の内にあります。
Know that the answer to every problem, to every question,
is within self.
(2438-1)
・・・
(2)【 2月24日 】 己れを喪(うしな)えば人を喪う
己れを喪(うしな)えば斯(ここ)に人を喪う。
人を喪えば斯に物を喪う。 (言一ニ〇)
【訳】
自分の自信がなくなると、周りの人々の信用を失うことになる。
人の信用を失ってしまうと、何もかもなくなってしまうことになる。
〇 自暴自棄になってはいけないという教えである。
・・・
(3)【 2月24日 】 道に叶った事業は成功する
幸之助はいつも言っていました。
「事業というものは、
その道に叶ったら、無理なくいくものだ」と。
道に叶うということは、
何が正しいかということであり、
どうすれば皆が幸せになるかということです。
幸之助の哲学です。
これが、王道の経営です。
王道の経営、人間主役の経営、
人間に光を当てる経営に徹したとき、
事業は成功するのです。
・・・
(4)【 2月24日 】仮の身を返す
仮(かり)の身をもとの主(あるじ)にかしわたし
民やすかれと願ふこの身ぞ
(二宮翁道歌)
【略解】
この肉体はもともと天の借りものである。
借りものである以上、
お返しすべきものである。
この身この生を、
お返ししたつもりになって、
世のため人のため、
安民立国のために尽力させていただかねばならぬと願っております。
・・・
(5)ひかりの一日一言《24日》
贅沢はわれわれを滅ぼし、
程(ほど)よき衣食住は吾々を生長さす。
贅沢を羨(うらや)むな。
今日(きょう)一日生かされてある事実に感謝せよ。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P16)より
<感謝合掌 令和7年2月24日 頓首再拝>
賢者の一日一言《25日》 - 伝統
2025/02/26 (Wed) 05:02:12
(1)【 2月25日 】
あなた自身の中に、体を癒すためのすべてのものが備わっているのです。
Know that there is within self all healing
that may be accomplished for the body.
(4021-1)
・・・
(2)【 2月25日 】 時を惜しむ
人は少壮の時に方(あた)りて、惜陰(せきいん)を知らず。
知ると雖(いえど)も太(はなは)だ惜しむに至らず。
四十を過ぎて已後(いご)、始めて惜陰を知る。
既に知るの時、精力漸(ようや)く耗(もう)せり。
故に人の学を為すには、須(すべか)らく時に及びて立志勉励するを要すべし。
しからざれば則(すなわ)ち百(ひゃく)たび悔(く)ゆとも
亦(また)竟(つい)に益無からん。
(言一ニ三)
【訳】
人は若くて元気さかんな時には、時間を惜しむことを知らない。
知っていても、そんなに甚だしく惜しむというほどでもない。
四十歳を過ぎてから後になって、はじめて時間を惜しむことを知る。
時間を惜しむことを知った時には、精力が次第に減退して衰える。
それで、人は学問するには、若い時に志を立てて勉め励むべきである。
そうしなければ、後になってどれだけ悔いても、結局何の益もないことになる。
・・・
(3)【 2月25日 】 僕は本来弱い人間や
「木野君、僕は本来弱い人間やで。
しかし、
錦の御旗(みはた)のある時には、強いんや。
なぜこういう経営をせねばならないかということを、
使命観を持って語られるからや。
経営理念が確立すれば、その事業は、
半分成功したものや」
と、幸之助は言っていました。
・・・
(4)【 2月25日 】谷川のおとぞ楽しき
山々の露あつまりし谷川の
ながれ尽きせぬおとぞ楽しき
(二宮翁道歌)
【略解】
筑波(つくば)山には二嶺あって男体(なんたい)山・女体(にょたい)山。
その二嶺より流れ出る美那(みな)の川、
その川の音のひびきはえもいえぬもので、
まさにご神徳のひびきともいえよう。
・・・
(5)ひかりの一日一言《25日》
どうでもよいことにいつまでもかかわるな。
生命(せいめい)は貴い。
小さいことに腹を立てるな。
あとから考えて見ると、それは皆どうでもよいことだ。
小さなことを口惜(くや)むな。
われらの最も口惜むべきことは、
そんな小さなことに心を動かすという自分の小ささだ。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P16)より
<感謝合掌 令和7年2月25日 頓首再拝>
賢者の一日一言《26日》 - 伝統
2025/02/27 (Thu) 05:00:50
(1)【 2月26日 】
どのような状況にあろうとも、それを損失とみなしてはなりません。
むしろ、さらに上にあがるための踏み石としなさい。
Then, do not count any condition lost.
Rather make each the steppingstone to higher things.
(900-44)
・・・
(2)【 2月26日 】 独立自信を貴ぶ
士は独立自信を貴(たっと)ぶ。
熱に依(よ)り炎に附(つ)くの念起すべからず。
(言一ニ一)
【訳】
立派な男子たるものは、独り立ちして、
自信をもって行動することが大切である。
権勢ある者におもねりへつらうような気持ちを起してはいけない。
・・・
(3)【 2月26日 】 成功のカギは
「僕は2人で仕事を始めた時から、
いつ仕事を辞めて(会社を解散)も人様に迷惑をかけないようにと、
考え考えやってきた。
だから無借金経営や。そしてダム経営や」
と、幸之助は、王道の経営に徹して、
どこまでも美しく、どこまでも厳しく、
自分と向き合って、自己観照していました。
人様に迷惑をかけない経営こそ王道なのです。
・・・
(4)【 2月26日 】満腹のあと
はらくちく食うてつきひく尼かかは
佛にまさるさとりなりけり
(二宮翁道歌)
【略解】
はらくちくとは腹が苦しくなるほど食った満腹の俗語です。
さてその満腹したあとで、
台所の始末をしてから米をつき臼をひく女房は少なくなかった。
心に不平をもたず、
明日の準備にとりかかる女房のあり方は、
佛道修行者にまさるとも劣らぬ悟道者ともいえようとの意。
・・・
(5)ひかりの一日一言《26日》
生命(せいめい)の尺度で価値を測(はか)れ、
金(かね)ではかるな。
日々の仕事に精(せい)を出せ、仕事に高下(こうげ)はない。
いかなる態度でその仕事をするかということに人間の高下がある。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P16)より
<感謝合掌 令和7年2月26日 頓首再拝>
賢者の一日一言《27日》 - 伝統
2025/02/28 (Fri) 04:05:57
(1)【 2月27日 】
(問)老いて孤独になる不安をどうすれば克服できますか?
(答)外に出て、誰か他の人のために何かすることです。
あなた自身のことはすっかり忘れて、
自分で自分のことができない人のために、彼らを幸せにすることです。
(Q) How can I overcome fear of advancing old age and being alone?
(A) By going out and doing something for somebody else;
that is, those not able to do for themselves, making others happy,
forgetting self entirely.
(5226-1)
・・・
(2)【 2月27日 】 誠の心の働き
雲烟(うかえん)は已(や)むを得ざるに聚(あつま)り、
風雨は已むを得ざるに洩(も)れ、
雷霆(らいてい)は已むを得ざるに震(ふる)う。
斯(ここ)に以て至誠の作用を観(み)るべし。
(言一ニ四)
【訳】
雲や煙はやむをやまれぬ自然の働きによって集まるものであり、
風や雨もやむを得ずして吹いたり降ったりするし、
雷にしてもやむを得ずして轟(とどろ)くものである。
これらを見て、やむにやまれぬ至誠の発露を観ることができるであろう。
・・・
(3)【 2月27日 】 商売の秘訣は、意思の即決である
幸之助の基本的な考え方の一つに、
「商売の秘訣は、意思の即決である。
しかし、事を行うには、三回だめを押して、
行う慎重さも必要である。
そういう、
相矛盾したことを、同時に行ってこそ、
真の経営であり、大きな成果が生まれるものだ」と。
強い指導者の一念が、
「理外の理」「後の先」の法則を生み出し、
成功の扉を開けるのです。
・・・
(4)【 2月27日 】三力条の遵守
服部氏に曰く、
子(きみ)今その過ちを知れり、
その過ちを補はんことを勤むべし。
その事何ぞや。
食は必ず飯汁に限り衣は必ず綿衣に限るべし。
必ず無用の事を好むべからず。
この三箇条を守るべきや否や。
服部氏日く、
是れわが甘ずる所也。
此の如くして家を興すの道あらば何の幸(さいわい)か之に如かんや。
(報徳記)
【註】
三力条の基本の遵守、これが再興の原動力である。
・・・
(5)ひかりの一日一言《27日》
きょう種を蒔いたからとてきょうは生(は)えない。
芽が出るには時間が要(い)るのだ。
信じて待つということは仕事の秘訣だ。
信じないで、毎日土を掘りかえして、
種’たね)の芽が出ないことを心配するものは禍(わざわ)いだ。
その種(たね)は腐(くさ)ってしまう。
はじめた仕事が今日(きょう)すぐ結果があらわれないとて失望するな。
遅い生長ほど堅実である。
松茸は一夜に生長する。樫(かし)の木の生長はおそい。
そのかわり松茸の寿命は短く、樫の木の寿命はながい。
樫の木か、松茸か自身に問え。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P16~17)より
<感謝合掌 令和7年2月27日 頓首再拝>
賢者の一日一言《28日》 - 伝統
2025/03/01 (Sat) 03:37:36
(1)【 2月28日 】
人間の唯一の罪は利己主義である!
The only sin of man is SELFISHNESS!
(987-4)
・・・
(2)【 2月28日 】 やむを得ざる勢い
已(や)むべからざるの勢いに動けば、則(すなわ)ち動いて括(くく)られず。
枉(ま)ぐべからざるの途(みち)を履(ふ)めば、則ち履(ふ)んで危(あやう)からず。
(言一ニ五)
【訳】
やむにやまれない勢いで活動をするならば、邪魔立てされることなく自由に動ける。
曲げようのない正しい道を進むならば、何も危険なことはない。
〇吉田松陰は「かくすればかくなるものと知りながら、
やむにやまれぬ大和魂」という歌を残している。
・・・
【 2月29日 】 急いで事を仕損じる
急迫(きゅうはく)は事を敗(やぶ)り、寧耐(ねいたい)は事を成す。
(言一三〇)
【訳】
何事も切羽詰まって慌(あわ)てて行なおうとすると失敗に終るものである。
我慢してじっくり取り組んでいけばうまくいくものである。
*急迫~せき急ぐこと。
*寧耐~落ち着いて耐える。
・・・
(3)【 2月28日 】 経営というものは
幸之助は、
「経営というものは自分で汗を流し、
自分で呼吸して、そして、自然に会得するもの」
と、人一倍働いていました。
経営とは、考え、考え抜くことによって得心(とくしん)し、
新たな行動のエネルギーを生みだしてくるものです。
成功のコツをつかむまで、絶対に諦めない。
やり切るということです。
これが経営者の命をかけるということだ、
と教えられました。
・・・
(4)【 2月28日 】荒蕪のカ
*公曰く、
荒蕪を起さんに荒蕪のカを以てする事如何。
答えて日く、
荒田一反を開き、
その産米一石あらんに、
五斗を以て食となし五斗を以て来年の開田料となし、
年々この如くにして止まざれば、
他の材を用ひずして、
何億万の荒蕪といへども開き尽すべし。
(報徳記)
【註】
荒地開拓は分度を守る自力更生のカによる。
*公とは小田原藩主大久保忠真公のこと。
・・・
(5)ひかりの一日一言《28日》
境遇を飴(あめ)のように引(ひ)ン曲(ま)げよ。
でなければなんじ自身が飴のように引ン曲げられる。
*「生命の實相」第22巻聖語篇(P17)より
<感謝合掌 令和7年2月28日 頓首再拝>