伝統板・第二

2472200
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伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/09/22 (Thu) 08:11:50



今朝よりは、清超先生の御話です。



    女のしあはせ   谷口清超先生

      昭和四十九年「白鳩」誌 八月號


     強すぎる妻


 夫に女が出來る、奥さんの所よりもそつちへ行つて

しまふ。もしそんなことがあると、たまつたものではありません。

こんな時、「あつさり別れたらいい」といふ人もゐま

すが、なかなかアッサリといふ譯には行かないものです。

口先では、「あつさり、きつぱり」などと言つても、それ迄色々と心を惱ませる。それが不幸ですね。

 人間は誰でも「安定した生活」を求めてゐます。男

でも女でも、その點あまり違ひはありません。たしか

に女には育児の仕事がありますから、男よりはより一

層の安定を求めるのですが、男でも安らかな家庭が欲しいのです。

ところが、夫が自らの手でそれをぶち壊すといふから

には、それ相當の理由がなくてはなりません。この理

由の主たるものは、「奥さんが強すぎる」といふことであります。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/09/23 (Fri) 08:27:32




<三重県から上京する予定です。静粛な大群衆でノイジ

ーマイノリティを囲みたい!>


 九段坂公園の一般献花参加したいですね(^^♪。

ノイジーマイノリティ=声高な少数派と知りました
(^_-)。





 清超先生の続きです。


 勿論、強すぎるといつても、腕力や體力の事ではありません。氣性の事であり、妻の氣分の問題です。


夫は妻にやさしく世話してもらひたい。しかるに細君

はさつさと仕事に御出勤になり、夜もなかなか御歸館

なさらない。かういふケースが、近頃はだんだんと増へて來ました。

 結婚するまで、いかにも物分かりが良く、

「おれは女房を一日中家に閉じ込めておくやうな、そんな古臭い男ではないよ」

 と言つてゐても、いざ結婚して、しょつ中奥さんが

外出して、ちつとも「優しい妻」のサービスをうけな

いといふことになると、とたんに結婚當初の”決意”が鈍つて來る。

「そんなのは男の我儘です。封建時代の遺物です!」

 と仰るかもしれませんが、必ずしもさうではなく、男性と女性の相違によつてゐるのです。

この事は、何も女性の職業を否定してゐるのではありません。

男性がふんぞり返つて女性を己に奉仕せしめてよいと

いふことではない。夫も亦妻に「奉仕」しなければな

りません。しかしそのやり方が、男と女では違ふので

す。その違ひは、上下の違ひではなく、質の違ひであ

り、謂はば火と水の違ひであり、松と櫻、竹と梅の違ひのやうなものなのです。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/09/24 (Sat) 08:15:05



 日の丸か赤旗か、見られませんね、心配です!(^^)!。






 清超先生の御話です。


  男女の違ひ


 これは、男と女との肉體的相異にもハッキリとあらはれてゐます。

生活態度や動作にも明らかに出てゐるのです。その相

異が判らないやうな方は、恐らく一人もゐないでせう。

ただ「判らない、同じだ」といふ人は確かにゐます。がしかしその人だつて、本當は判つている。

「男と女とは違うのだ」といふ事を。

もしさうでなければ、彼女は「彼」とではなく、「彼女」と結婚したでせう。

 勿論外面上では、「きつい女」と「やさ男」とが夫

婦になつて、うまくやつてゐるやうに見える例もあり

ます。しかしご當人が、本當に心からそれに滿足して

ゐるかどうか、きつと、

「うちのとうちやん、もつとしつかりしてくれたらいい」

 と思つてをられるに違ひない。それとも、

「うちのとうちやん、もつとなよなよとして、しほら

しく、次の子どもは、とうちやんに生んでもらはうかしら」

なんて思ふでせうか?時にはこんな組合せの夫婦もテ

レビ・ドラマに出てきますが、それは「喜劇」や「萬歳」になるだけで、本格劇にはなり得ない。

 第一人々はこのやうな夫婦を見てゲラゲラ笑うでせ

う。何故なら、

「夫婦にあり方が逆轉してゐる」

 といふことを、チャンと知つてゐるからです。


                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/09/25 (Sun) 08:32:45



 伝統様の甘露の法雨功徳、読んだらいいです(^^♪。

私の投稿も入っていました(^_-)。

スゴイ、スゴイ、甘露の法雨読誦は(^_-)-☆。






 清超先生の続きです。


 何か食違つてゐるからこそをかしいのであつて、當

り前なら、誰も笑つたり、冷やかしたり、蔭口を言つたりはしない。

 兎に角、諦めて下さい。どんな女も、いかなる「や

さ男」よりも、はるかにはるかに”女性らしい”のだ

といふことを。しかしそれは、實にすばらしいことな

のです。何故なら、人間は、その「本性」に從つて

「神に全託」の生活を送つてこそ、本當の幸せをかちとることが出來るからであります。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/09/26 (Mon) 07:52:38



 東大生が安倍さんの声を復元しましたね!(^^)!。

懐かしいお声です。


 愛国掲示板も復活のようです!(^^)!。








 清超先生の続きです。


  キャバレーの女


 青森市石江といふ所に川村愛さんといふ奥さんが住

んでをられますが、愛さんは昭和四十二年に今の御主人と再婚なさいました。

その頃愛さんは或るキャバレーで働き、子供さんを育

ててゐましたが、御主人と知り合ひ、結婚に踏み切り

ました。でも、それからも愛さんは、相變わらずお勤

めに出てをられました。すると間もなく、夫に女が出來たのです。

それを知つて愛さんはとても苦しみました。ゐてもたつてもをれないのです。

その女が、愛さんの後からお店に勤めだした同僚だつ

たこともひどくこたへました。愛さんは夫と友人との二人から、同時に裏切られたからでした。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/09/27 (Tue) 07:32:26



半旗掲揚道内3割、弔意示さぬよう札幌高裁に要望、

情けない道産子よ!(^^)!。


<トランプの新しい標語は 
SAVE AMERICA(アメリカを救え!)> 

 安倍さんを救えよ(^_-)。









 清超先生の続きです。


 一體どうしてそんなことになつたのか?きつかけは、ごく簡單でした。

或るとき愛さんは團體旅行で、福島縣の湯元にある常

磐ハワイといふ温泉郷に行き、三日間家を留守にしました。

その時夫は、さびしさをまぎらはさうと家を出て、夜

更けのまちをぶらついてゐる時、バッタリ勤め帰りの

彼女に出あつたのです。もともと行きつけたキャバレ

ーでの知り合ひで、

「どこへ行くの?」

「女房が留守で、行くとこがないよ」

「ぢや、私のアパートへ來なさいよ、お茶でも出すわ」

 てなことになつて、のこのこ出かけて行つた。本當

にお茶だけ飲んでをればよかつたが、お茶がオチャケ

に變つたりして、そのままズルズルッと關係しました。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/09/28 (Wed) 07:55:30


 
 わが学生時代の友、3人、「国葬反対!」「国会前デ

モ行きました」「首相の脳力が?」やれやれ(^_-)。


 菅さんの引いた、

 かたりあひて 尽しし人は先立ちぬ 今より後の

 世をいかにせむ


 が、心に沁みますね(^-^;。


 外国報道にも、心痛みます。


 下総の野人様、6時間?もかけての献花素晴しいです。







 清超先生の続きです。


 さうなるには、さうなるだけの下地があつた。何

も”偶然”が支配者だといふ譯ではないのです。

もともと愛さんはきつい性分で、夫を優しくお世話す

るといつたタイプではありません。だから、夫が家に

歸つて來ても、女房はお店に出てゐて、食べるものがないのです。おまけに歸りがおそい。

そんな暮らしをしてゐると、どうしても不滿です。

幾ら女房が稼いで、苦しい家計を助けてゐてくれると

判つてゐても、「妻らしい妻」がゐないといふ現實の
淋しさは、どうしやうもありませんでした。

 おまけに三日間留守にして温泉に行つた。そんな

時、妻の友人の女性にあつたもんですから、ついフラ

フラと女房の代りをしてもらふ氣になつた。それが、

あとにも續いてしまふ。やがて發覺するといふ筋書きです。

                 (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/09/29 (Thu) 07:50:32



 即、清超先生の続きです。



   講習會へ行く


 惱み苦しんだ愛さんは、いたこといはれる人の所へ

行つて相談しました。すると、

「今すぐ別れなさい」

 といふのです。で愛さんも別れる氣になつて、荷物

の整理までしましたが、最後に妹さんに相談しました。

ところがこの妹さんは、もうその頃「生長の家」の會
員で、愛さんにかう言ひました。

「姉さん、あんただつてちやんと自分で自分の事を判

斷できる人だのに、どうしてそんな重大なことを、そ

んな人の言ふなりにきめようとするんです?


せつかく縁あつて一緒になつた夫婦なんだから、今す

ぐ別れるだなんて言はないで、もつと努力してごらんなさいよ」

 妹さんは熱心に入信する事を勧めてくれるのです。

愛さんはまだ本も讀んだことがなく、お話も聞いたこ

とがなかつたが、とにかく入會してみる氣持になりました。

『甘露の法雨』といふお經をもらひ、家に歸つて讀ん

でみましたが、よく分らない・・・・・

 がしかし幸ひ二、三日すると靑森市で谷口雅春先生

の講習會があり、たとへ一時間でもいいから、なんと

か時間を作つてゼヒ聞きにいらつしやいと、強くさそはれました。

愛さんも、仕方なく、ぢや一時間だけと思つて、出かけました。

                 (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/09/30 (Fri) 07:51:22



 西風の見たもの様の御投稿の、Y上空砲説、怖いですねえ!(^^)!。

 国葬の中継解説も面白いです。










 清超先生の続きです。


 行つてみると體育館の中はもう人が一杯で、後ろの方にしか席がありません。

先生のお顔もよく見えない。ただすばらしい感じのお

方だとは思ひましたが、何しろ頭に血が上つてゐて、

御主人のことでカッカしてゐるから、何を話してをられるのかさつぱり判りません。

 ところがその夜、又もや御主人がその女の所へ行つ

てゐた。をかしいと思ひ、女のアパートまで行つてみ

ると、そこにちやんと夫の車がとめてあつ

た・・・・・。愛さんの血は又々カーッと逆流しました。

「もうかうなつたら、自分で對決するほかに道はない」

 愛さんは二人のゐるアパートへ乗り込みました。


                 (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/01 (Sat) 08:04:31



<『真理』第10巻に、
「健康」と「幸福」の心得が7つ、説かれています。

①人の悪を見ぬこと

②取越苦労、持越苦労をせぬこと

③現在を感謝すること

④すべての人が善き人と信じること

⑤一切の事物の光明面を見ること

⑥事物を建設的にのみ考えること

⑦すべてが魂の向上の機会であると感謝すること
             (同書148頁参照)


 健康を得る最良なる方法は、凡ての人のために
 つくすという事である。
 
 わが身わすれて「日の寄進」である。
 
 日の寄進とは、毎日、自分の労力を他のために持
 ち寄るということだ。
        (『新版 叡智の断片』168頁)>


 伝統様、(時期を外れた(^_-))雅春先生の御法語

の御転載有難うございます。



 神無月、仙厓和尚の画賛です。

鎌倉の武将、安達泰盛の娘千代能が井戸水を汲む際に桶の底が抜けて、悟った故事と。


 千よのふか いたゝく桶の そこぬけて

 水たまらねハ 月も宿とらす








 清超先生の続きです。


    對決


 行つてみると案の定、御主人は女と一緒に並んで、

仲よささうにビールを飲んでゐた。おまけにズボン迄

脱いでぶら下げてあるではないか!ところが愛さん

は、前にも言つたやうに氣性の激しい女です。一番最

初御主人の裏切りが發覺した時は、夫をいきなり臺所

に引きずり込み、夫の胸倉をとつかまへて、ナイフをつきつけ、シャツをズタズタに切り裂いた。

御主人はびつくり仰天、身の危険を感じて後ずさりし

たものだから、切られたシャツがすつぽりと脱げてし

まつた。そのシャツが、今朝がた着て出かけたシャツと違ふのです。

大方女のくれたものに違ひない。さう思うと益々カー

ッと來て、シャツをビリビリに破り、それを持つて走

り出て、バケツの中に、たたき込み、脚でグシャグシャに踏みつけたものです。

 かういふ氣性だから、今度もカッと來たら、何をや

りだすか分からない。自分でも自分の行動に責任が持

てない氣がするのです。がしかし今はもうそんなことにかまつちやいられない。

ツカツカと上がつて行つて、女の家のドアのハンドル

に手を掛けた時、ふつと愛さんは、さつき聞いた谷口先生の事を思ひ出した。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/02 (Sun) 08:05:41



 ミカヅキがキレイです(^^♪。






 清超先生の続きです。


 その時のお話の内容はほとんど何も記憶にないので

す。しかし乍ら「何か」が愛さんの心の中に入つてゐ

たのです。だからドアに手をかけて、それを開こうとしながら、一瞬、立ち止まつて祈りました。

「谷口先生、お守りください!よい智慧をおさづけ下さい!」

 さうしてからドアを開けたのです。すると、前に述

べた狀態で、二人仲よささうにビールを飲んでゐた。

ところがどうした事か、不思議なことが起つたのです。

御主人が、フト目を上げて、入り口につつ立つてゐる奥さんを認めると、

「あ、來たのか、お母ちあん、よく來たな、まあそこへ坐れ」

といふ。その言い方が、實に静かで、自然であつた。

で、つい愛さんもそれにつられて、大人しく坐りました。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/03 (Mon) 08:32:28



 実相様の御投稿、よく読みます<m(__)m>。






 清超先生の続きです。


   別れの言葉


 さて、その次に愛さんの口から出た言葉が、吾なが

ら意外でした。とてもその當時の彼女の口から出るやうなものではなかつたのです。

愛さんは、思わず御主人の前に手を突いて、

「あなたをかういふやうにしたのは、私がいけなかつ

たからです。もし、宜しかつたら、お二人で一緒になつて下さいな。私は身を引きますから」

次にふみさんといふその女にむかつて言いました。

「この人と暮らして一年足らずです。ちよつとの間で

したが、私この人を自分では大事にしてきたつもりだ

つたんです。だから貴女も大事にしてあげてね。私の大事な人を、貴女にあげるんですからね」

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/04 (Tue) 08:28:33



<醍醐寺(京都市伏見区)で3日、国家安寧を祈る「太

元帥大法(たいげんだいほう)」が始まった>


 下総の野人様の御投稿<m(__)m>。





 清超先生の続きです。


 すると女はうなだれて黙つてゐる。愛さんはかう言

ひ終ると、胸の中がスッとした。もう用はない、歸らうと思つて、夫に言ひました。

「ぢや、私、これで歸りますから、あなたも大事にして貰つて下さいね」

 さういひ終り、愛さんが立ち上がるより先に、スッ

クと御主人は立ち上がり、壁に掛けてあつたズボンを取つてはきはじめた。

「お母ちやん。おらも歸る」「いえ、いいんです。あ

なた歸らなくていいんです!ふみさんにお願ひしたんですから、あなた幸せになつて下さい」

 しかし夫はさういふ愛さんを押しのけるやうにし

て、先にトットと廊下に出てしまひました。愛さんは、意外に思いつつもふみさんに、

「ぢや今夜はとに角つれて歸りますが、あしたまたあらためて、荷物と一緒にここに連れて來ます」

 と挨拶して歸りました。歸るなり御主人は、朝まで寝ないで愛さんにあやまるのでした。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/05 (Wed) 07:50:27



 ただ今、10℃、愈々冬ですわ(^_-)。






 清超先生の続きです。


 朝になつて、御主人は便所に行かれましたが、

「お母ちやん、來てくれ、大變だ!」

 と大聲で呼ぶのです。なんだらうと思つていつてみると、

「あの女に病氣をうつされた」と、前を押へて立つていました。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/06 (Thu) 08:39:31



 初ストーブです(^^♪。

原油大幅減産、冬の恒例行事(-_-)/~~~ピシー!ピシー!。








 清超先生の続きです。


  偶然ではない


 「それ、惡い病氣ですか?」

「どうもさうらしい」

 早速、知り合ひいのお醫者さんへ行つて診てもらひ、薬を貰つて歸つて來ました。

詳しく聞いてみると、醫者が尿を顕微鏡で見て、「やあ、きたないな!」と言つたといふ。

俺はとにかくかうしてあの女に裏切られたやうなもの

だから、今後絶對に二度とあの女のとこへは行かない――と誓ふのでした。

 がしかし愛さんは、ふみさんの病狀も心配になつ

て、出かけて行つて聞いてみましたが、彼女は絶對に身に憶えのないことだといふのです。

「もし疑ふのなら、醫者の證明でもなんでももらつて來る」

 とまでいふのでした。

そんな事から、結局御主人とふみさんの間はすつかり
冷たくなり、愛さんとの仲は元通りになりました。

後で判つたことですが、その時御主人のかかつた尿道炎は、淋菌性のものではなかつたのです。

しかし乍ら一番肝心な時に、突如として尿道炎が現れ

たといふことも、單なる偶然といふには、余りにタイミングが良すぎたと言はなければなりません。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/07 (Fri) 07:52:23



 清超先生の御話最終回です。



 いや、それより前、愛さんが「谷口先生!」と心か

ら祈つた祈りが、御主人の心を變へ、愛さんの態度を

變化させたとしかいひやうがないのであつて、たつた

一囘、一時間お話を聞いただけでも、こんなに素晴しいことが起つて來るものです。

 そんなことから愛さんも反省し、今迄夜働いて御主

人を放りだし、お食事の世話もろくすっぽしてあげずにいたゐたのがいけなかつたことに氣付きました。

その結果、愛さんは思い切つてキャバレーをやめ、家

庭の奥さんに落ちついて、御主人がいくら夜遅く歸つ

ても、いつでもお食事が食べられるやうに心掛けました。

 すると御主人の夜の外出癖も次第に治り、それとともに仕事もうまく行くやうになつたのです。

四十二年再婚した頃は、二人ともお金がなくてピーピ

ーしてゐましたが、今では百人の從業員を持つ土木建
築の會社に發展し、益々素晴しくなつてをられます。

 愛さんはその後膽石に罹られましたが、飛田給の練

成會へやつてこられ、從業員に対するイライラの心を

反省し、懺悔なさつたところ、以後すつかり痛みも無

くなり、御主人との仲も益々よく、今は樂しい滿ち足りた日々を送つてをられるのです。

                 (おわり)
                                   

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/08 (Sat) 07:26:23




 さて、今朝よりは、輝子先生の御話をお送りいたします。







    故里に集まる人情  谷口輝子先生 

      昭和四十九年「白鳩」誌十一月號


 私は、孫の壽美と甥の理之(まさゆき)とに随行さ

れて、羽田を發つたのは八月二十三日の早朝であつた。

なれない眼鏡をかけてゐる私にとつて、晴れた空はことにうれしかつた。

 富山空港に著くと、出迎への人と共に高岡に向つた。

四、五年前に夫と一緒に來た時と同じコースを走りな

がら、あの時は空港からお寺へ直行した事を思ひ出してゐた。

 私は、翌日の建墓式に参列するために、一日早く出

發したのであつた。まず私たちの車の著いたところ

は、私の亡兄の家であつた。兄の未亡人を始め、その

家族たちはいそいそと出迎へてくれた。しばらくする

と、東京都の町田市に住む、九十歳になる私の姉たち

一行も到著した。姉たちは、はるばると自動車でやつて來たのであつた。

急に家の中が賑やかになつた。

                 (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/09 (Sun) 08:47:26



 安倍さんのデジタル献花ドンドン数が増えていますね
!(^^)!。







 輝子先生です。


 あの人この人と挨拶を交はし終へると、私は姉や壽

美と一緒に佛壇の前に坐つた。線香を焚き、鈴を鳴ら

した。どういう金で作られたものか、その音色は清らかに澄んでゐた。

幼い頃に鈴を打つ私を見た母が、「鈴の音を聴くと御先祖樣が來られるのよ」

 と教へてくださつた。幼い私には、御先祖樣が來ら

れるのかどうか判らなかつたが、私は鈴を打つて、耳を澄まして、その余韻を聴くのが好きであつた。

いま八十歳近くになつて、先祖の御前で鈴を打つと、

幼い頃を思ひ出すのであつた。しみじみと心鎭る思ひであつた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/10 (Mon) 08:22:35



 シブコガンバ!と祈るばかり(^_-)。










 輝子先生です。


 お晝食は時子の手料理だと聞かされてゐたが、運ば

れて來た數々のお料理は、色も形も美しく、味もほど良く附けられてあつた。

 姉はお料理をほめながら言つた。

「貞光(時子の夫)は加工した食品は絶對に嫌いな人

だつたから、何でも自宅で作らせたのよ。それで時さんも一所懸命はげんで上手になつたわけね」

 私の兄の長男の貞光は、妻の料理が美味しく出來て
ゐても、絶對にうまいと言はない人だつた。

”上手な時は賞めたらいいのに”と私は思つたが、貞

光は”賞めたら思ひ上がつて進歩しないから”と言つ

て、賞めないことにしてゐたさうである。人は夫々に考への異なるものらしい。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/11 (Tue) 07:46:52


 
 不安なことがあれば、空中に「谷口雅春(先生)」と

指で書いて気持ちを鎮めます。効果覿面です(^_-)-☆。








 輝子先生、続きです。


 私たち東京から行つた一行六人は夕方前に兄の家を

出發して、なつかしい雨晴の海岸にある高岡ホテルに

着いた。先年、私たち夫妻が來た時もこのホテルに宿つた。

 兩陛下が、高岡市の植樹祭に行幸啓になつた時、こ

のホテルにお泊りになつたよしで、その時の御座所で

あつたお部屋に私たち夫妻は一泊させて頂いたのであ

つたが、今度はその隣室に、姉と私と晴子と壽美は枕を並べた

 海は静かであつたが、曇り空を反映して水の色は灰

色であつた。長年住んでゐた姉の山の家も、姉から譲

られた人も亡き人となり、今はその後繼者も病臥中といふ噂であつた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/12 (Wed) 07:56:39



 即、輝子先生です。



 誰かが知らせたと見えて、尼寺の八十三歳になる老尼がホテルに姉を訪ねて來られた。

 その人は、幼い時から尼さんが好きで、十四歳で先

代の庵主に弟子入りされ、今は庵主として独り暮らしをして居られるのであつた。

 尼僧と姉との親しい對話を、私は傍でしみじみと聞き入つてゐた。

                  (つづく)
 

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/13 (Thu) 08:12:49



 即、輝子先生へ。



 山の中腹にあつた姉の家から、海に向つて坂を下り

て行くと、道路わきに小さい尼寺があつた。先代の庵

主は並々ならぬ嚴格な人であつて、世間並みの少女だ

つたら、辛抱できない嚴しい日々の修行だつたが、好

きでなつた尼僧生活であるから、この尼さんはよく耐へて來たのであつた。

「この節は、尼になりたがるやうな娘はゐませんか

ら、私が死んだら、あの寺も終りですよ。後繼者はゐませんもの」

 庵主さんは思ひなしか淋しげだつた。庵主さんと姉

とは、長年ここ雨晴に住んでゐたので、村中の誰れ彼

れを知つてゐたので、二人は村人の噂を語り合つてゐ

たら限りがないほどだつた。姉も九十歳を越してゐる

ので、昔の知り人の多くも高齢者ばかりなので、尼僧

の話を聞いてゐると、ほとんどの知り人は死んでゐた。

姉の知り人の家は、孫の代になつてゐる家も何軒もあ

つた。死者と僧侶とは、結び付けて考へがちである

が、この尼僧の口から聞く死者の多いことには、私は豫期しない驚きであつた。

                 (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/14 (Fri) 08:02:59



 世界の不思議、冬になると灯油が上がる(^-^;。






 輝子先生です。


 「生者必滅、會者定離」

 私は移ろう定めの現象世界を、今更のやうに心に銘じてゐた。

 自動車は待てどなかなかやつて來ない。待ちかねた

尼僧は、弱つてゐる足でたどたどしく別れの挨拶をし

て二階を降りて行かれた。二階から道路を見下ろして

ゐると、浴衣姿の理之が尼僧を勞はるやうに寄り添つて、お寺へ送つて行く姿が見えた。

海の遠くへ眼をやると、小舟ひとつ通らず、地平線は

模糊としてかすんでゐた。やがて車は歸り大定(ひろ

さだ)と眞人と壽美たちはおりて來た。この三人の又

従妹は砂濱のある海邊を求めて行つてゐたやうである。

                 (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/15 (Sat) 08:38:11



 コスモス様の御投稿感動ものですね!(^^)!。


 ウクライナ戦争、終ってるんですか!(^^)!。









 輝子先生です。


 翌る日の建墓式は午前十時から墓前で擧げられるこ

とになつてゐた。ホテルを出た一行六人は、高岡市千石町の長樂寺に著いた。

 私の生家の江守家の墓は、七代前の伊右衛門が建て

たものだつたが、長い歳月を經るうちに風化して來た。

時子の相談の手紙を讀んだ私は、現存の子孫の手によつて、寸分違はぬ形に復元しようと提言した。

皆の賛成を得て、白い氣高い御影石の墓は再建せられ

た。今生きてゐる子孫のうち、誰一人として知らない

伊右衛門だつたが、その遠い祖先を愛し、その霊を慰めたい一心からの復元であつた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/16 (Sun) 07:46:41



 神想観、続けていますよ(^_-)-☆。


 源流様、清超先生の御話、御転載有難うございます<m(__)m>。





 輝子先生です。


 この日の諸準備は、凡て嫂(あによめ)と時子の手

によつてなされた。二人の姑と嫁は一緒に出掛けて、

あれこれと店屋で記念品を選んだりされ、遠い親戚で
なく、江守家出身の子や孫だけを招くことにされた。

嫂の手による招待狀を受けて、市内や阪神から集まつた人たちは五十名ほどであつた。

 新築の墓を圍んで、汗を浮かべながら集まつた。老

人をいたはる心遣いからか、姉と私とに椅子が用意さ

れてあつた。住職の讀經の間、私の隣に坐つている姉
は、ハンカチを目に當ててゐた。感激の涙であつた。

九十歳を超えた身で、東京から富岡まで自動車で來る

ほどの熱意は、唯この墓前で、有難涙を流したいためばかりだつたと思ふ。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/17 (Mon) 08:06:20



 休題閑話?即、輝子先生です。



 江守家の二女の養子婿健一が、新しい墓によりかか

つて、高々と巻かれた白布に手を伸ばして除幕した。

「倶會一處」

 の文字が現れた。墓の中に納められた骨壺は六十個

近くあつた。その六十人の祖先の御霊と、墓を取り巻
く五十人の子孫とが、今此處に相曾したのであつた。

倶會一處であつた。

九十歳の姉を始め、母の胸に抱かれてゐる赤ん坊迄、

みんな一體となつたのであつた。言ひ知れぬ感動に胸が迫つて來た。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/10/18 (Tue) 07:47:07



 相済みませんが、またぞろ、2週間ほど投稿お休みさせて頂きます<m(__)m>。悪しからず…。









 輝子先生です。


 聲は聞えねど、墓中の祖先の喜びの念が、ひたひたと私の胸に通つて來るのを感じた。

「お父様、お母様、お祖父様、お祖母様、お兄様、お姉様・・・・」

心の中で呼びかけながら數珠をかけた合掌の手に力が入つた。

 讀經が終ると、姉の手を引いて本堂へ向つた。僧侶

の讀經の間に、五十人の人たちは順序良く焼香した。

記念写真が終ると、一同は直會(なほらひ)の會場である橘樓といふ料亭に行つた。

 大広間にぐるりと一同は座に着いた。床の間を背に

して住職が座り、その左右に姉と私が座り、兄の二男の土肥公志郎が司會をつとめた。

先ず、嫂が進み出て挨拶をされた。若い頃から永年教

員をして來られた人だけあつて、八十三歳になつても

堂々とした挨拶振りであつた。次に私に「建墓につい

て話せ」と言はれ、心を込めてしばらく話をした。そ

の次に住職の話があつた。初めて聴く住職の話だつた

が、流石に一寺の住職であると思ふほど、宗教的に深い話をされた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/03 (Thu) 09:38:03



 謹写再開させて頂きます<m(__)m>。


 今朝は掲揚無しです(^_-)。ボイラー付けました(^^♪。







 輝子先生の御話の続きです。


 あとは餘興となり、江守家の孫たちが歌つたり踊つたりして樂しい時を過ごした。

私たち一行、次に行かねばならないところがあるので、中座して皆に別れを告げた。

私の亡母の從妹の嫁ぎ先の能町の蒲田家へは、「この

度は電話だけで失禮します」と姉が電話したら、主婦

の冨枝さんが「一目でも合ひたい」と熱意を込めて言

はれたので、姉も立ち寄る氣になつたので、車は昔の能町村へ向つた。

私の著書『めざめゆく魂』の二ページに、蒲田家訪問

の記事が載つてゐるが、今年はしばしの時間だつた

が、蒲田夫妻の温かいおもてなしを受け、二男の嫁と

いはれる若い女性の、心を込めて出された玉露の甘い

味を喜んだり、冷たい眞赤な西瓜を賞味したりして名殘を惜しんだ。

 能町から石川縣の金澤市へ向ふ途中、西礪波郡にあ

る清都家の墓に詣でた。私の祖母に清都家から江守家

に嫁し、孫娘(私の姉)がまた清都家へ嫁いだので、清都家の墓は私のためにも祖先の墓であつた。

                 
                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/04 (Fri) 09:34:23



 遅れても送りたい(^_-)、仙厓さん。


 富莫大於知足福莫盛於無禍


 富は知を足るを良しとし、福は禍のないことを良しとす。
何事も普通であることが一番ということを言っている。らしい。





 輝子先生です。


 稲の穂も重たげに風に揺らぐ田んぼの中に、清都家

の墓は高々とそびえるやうに建つてゐた。二代前は村

一番の豪農だつた清都家が破産して、土地も家も人手に渡り、大きな墓だけが殘つてゐるのであつた。

墓参を終へて、その近くにある清都家の昔の小作人の家を訪れた。

その家は村人から「権兵衛さ」と呼ばれてゐたが、當

主夫婦は喜び迎へてくれた。その家の主人の祖母は、一人娘であつた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/05 (Sat) 08:47:54



 3年ぶり新年一般参賀再開、さくらJ躍進、シブコ人気(^^♪・・・

 グッドニュースも満載です(^^♪。









 輝子先生です。


 十五歳の時に清都家の先代の子守に來てゐるうち

に、年頃となつて養子を迎へるために清都家を去つた

が、八十何歳で死ぬまで、主家を愛し、何かにつけて落ちぶれた主家を訪ねてくれてゐた。

若い頃に別れた主従だつたが、互ひの心は別れてゐな

かつた。そして今は、彼女の孫の代になつてゐるが、

お互ひの付き合ひは續いてゐるのであつた。私は美し

い人情を喜んで、そこの主婦が、惜しげもなく飲料水を何本も栓を抜くのを眺めてゐた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/06 (Sun) 08:38:46



 光明主義の?私も、流石に落ち込んでいます。

シブコよ、浮上せよ(^_-)。












 輝子先生です。


 私たちが権兵衛さの座敷に坐ると、そこの主人は急いで佛壇の扉を開いた。

「お婆さん、清都さんの皆さんが来られたよ。お目にかかりなさいよ」

 と言つてゐるやうである。姉に續いて私たち一同は

佛壇の前に禮拜した。婆やがニコニコしてゐた顔を思

ひ浮べた。永遠の生命を信じるお互は、幽明を異にしてゐても、一體になるのであつた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/07 (Mon) 08:22:54



 シブコ浮上せず、ギャラリー落胆(^_-)。











 輝子先生です。


 夕暮が迫つて来るのを感じて、私たちは二台の車を

連ねて石川縣の金澤市に向つた。父の故郷の金澤市

も、私の幼い頃の記憶は薄れてしまひ、近代化した城下町は見知らぬ街のやうであつた。

車は繫華な街中を通り過ぎて高台に上つて行つた。静

かな青葉の多い丘を上り詰めると、そこは「山の尾」

といふ旅館であつた。この家の主人は大定の妻の實家

の親しい人であつた。車を降りて玄關に着くまでは、

廣々とした美しい苔庭の、飛び石を傳つてかなり歩いた。

                 (つづく)
 

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/08 (Tue) 08:33:45

 

 遥か室町時代にも遡るという皆既月食及び天王星食、観たいですね。


 源流様、やまと新聞御転載有難うございます<m(__)m>。

 「不快になった時に」まさに今、谷口先生はご教示くださってをります。







 輝子先生、最終回です。


 座敷に通つて畳の上に座つた時、やれやれとくつろ

いだ氣持ちになつた。夕食前にとて、姉と私は階下の

浴室に降りて行つた。姉の娘の晴子はテキパキと母親の體を洗つてゐた。

 私はいつも一人で入浴しているので、二人で入浴することは珍しく樂しかつた。

娘にゆすぎ湯をかけてゐた姉が、突然私の體に手を触

れて來た。九十歳の姉が、七十八歳の妹の背を流して

やりたいといふのであつた。私は甘へて姉のするまま
にさせた。二人は幼い頃に歸つたやうであつた。

明朝は小松から東京へ發つことになつてゐた。

                
                  (おわり)


                                             

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/09 (Wed) 08:34:33


 今朝よりは、谷口先生の明窓浄机、です。




 明窓淨机   昭和四十八年「生長乃家」誌七月號


 ▽ 山口悌治(やすはる)氏著『萬葉の世界と精神』有識者の共感好評を得△

 ▽ 私たちが老ひて益々その風貌神仙の如く聖化していく爲には△

 ▽ 自他の實相禮拜と君子の政治道徳を説く墨子を再發見して△

                谷口雅春
                    

〇わたしがその巻頭に推薦文を書いた山口悌治氏著

『萬葉の世界と精神』(副題・日本民族の心の原點)

は既に初版を賣りつくして再版が出たがそれも、もう殘本僅少になりつつある。

これは前編であるが後編の出版が各方面で待たれてゐる。

何しろ内容が素晴しいので、愛國陣營又は日本精神の

著述家方面に多くの推賞者や禮讃者が續々とあらはれ

て、次から次へとその名聲が傳へられ、余り廣告もし

ないのに日本全國ぢゆうに、此の大著は廣まつて行きつつあるのだ。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/10 (Thu) 08:13:41



 裁判決着、安心です。 

 
 明窓浄机です。




 中にも、愛讀者である林武氏は、近く出版される本

書の後編に序文を書いて下さるとの事であるし、「上

代の日本人」の著者で有名な古代史を専攻してゐられ

る森田康之助博士は本書の内容に非常に共感せられ

て、「歴史は考證ではなく讀みである。魂で魂を讀む

ことだといふ自分の持論を本書の著者が実證してくれ

たことを悦ぶ」と激賞してゐられる。そして特に天智

天皇の御精神を的確に捉え得てゐて申分ないので、近

江神宮の横井時常宮司に是非共讀んで頂きたいとて、

此の書が横井宮司の許に贈られると、長文の讀書感を

認めた推賞の手紙を著者迄送られて、近江神宮の神職

十二名にも是非讀ませたいとて振替の書籍代を送つて來られたといふことである。

其の他、森田康之助博士からは、神社界の有力人物五
十六名の方々に是非讀ませたいとて紹介せられた。

このやうにして人から人へ、愛國者から愛國者へひろまつて行きつつあるのは嬉しい限りである。

その他中河與一氏、淺野晃氏、保田與重郎氏等錚々た

る文壇人の方々も共鳴して知人に推賞して下さつてゐるといふことであり、私からも御禮申上げます。

                 
                 (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/11 (Fri) 08:14:52



 メイ牛山さん、懐かしき限りです(^^♪。









 明窓浄机です。


 今は日本の非常時で國を愛する國民ひとりひとりの

愛國精神の基礎固めをしておかなければならない時な

のです。戰後、日教組の手によつて反日本的、日本侮

辱的教育を叩きこまれて、今後の日本國の柱になつて

頂かねばならぬ國民が、逆に「自衛隊は要らぬ、出

て行け」などといふ暴擧をしてそれがまかり通りつつ

ある現狀を見るとき、私は、國民ひとりひとりの魂の

奥底に、眞の「日本なるもの」がいかに清く深く尊き

ものであるかを知らしめ自分が日本人であることの尊

さを自覺して頂かなければならぬことを痛感するので

ある。その點からも、是非この本は日本人全部に讀ませねばならぬ本であると思ふ。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/12 (Sat) 08:20:07

  

 さすがのトランプさんもℤ世代には逆らえなかった(^_-)。










 明窓浄机です。


 〇四月三十日の午後、岡山縣矢掛町で相愛會をして

をられる仁科雄一翁が隠田の私の宅を訪れて來られた。

五月一日からの飛田給の十日間の練成に參加するためだといふ事である。

仁科氏は今年の正月の飛田給での私の講習會にも態々上京して參加せられたのであつた。

講演會場では遠くから、それとなくお目にかかつてゐ

たのであるが、面と向つて、このやうにお近くか
らお目にかかるといふ事はもう十数年ぶりだと思ふ。

お顔を拜すると光顔魏々と清淨な光で輝いてゐるので

ある。わたしはこんな聖潔な風貌の方は近頃まことに珍らしいと思つた。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/13 (Sun) 07:55:55



 さて、大相撲、盛り上がりますか(^^♪。









 雅春先生です。


どんな浮世の塵をも綺麗に洗ひ清めてしまつたと形容したい清淨しさである。

髪は稍々長髪が殆ど眞白で、それが一層神仙のやうに容貌を幽玄なものにしてゐるのである。

老人になるとある人は老いの醜さといふやうなものが肉體にあらはれる。

しかしある人は肉的なものを悉く洗い晒した、ちやう

ど麻の繊維を幾度も流れに浸して「不純な部分を叩き

出してしまつた繊細な麻絲で織り上げた帷子のやうな清々しい感じが身について來るのである。

ある人はこれを爺々むさいおぢいさんと、綺麗なおぢ

いさんとに分類したが、私は仁科雄一さんの容貌に後者の部類に属する清涼感を見出したのあつた。

                  (つづく)
 

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/14 (Mon) 07:56:37



 トランプさん窮地なの!(^^)!。










 雅春先生です。


 仁科雄一さんは歸りしなに私に一綴の原稿を渡して

「これを讀んで下さい。間違つてゐるところがあれば

教へて下さい」といはれた。それを後で披いてみる

と、「わが一日の行事のこと」と題し、毎日勵んでゐられる日課が詳しく書いてあつた。

そしてそれは深い深い信仰と一日もゆるがせにしない

毎日の魂の行事とが書かれてゐて、それを讀むと仁科さんの深い信仰が心に傳つて來るのである。

その信仰の告白の文章が一種のリズムをもつて迫つて

來るのが、恰も舊約聖書のダビデの”詩篇”を讀むやうな感じである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/15 (Tue) 07:27:14

 

 雅春先生です。



 心が純粋になる時、その心のリズムが文章になつて

來るとき、それはおのづから詩篇となる。これはまこ

とに仁科翁の”詩篇”である。少し、この欄にのせる

には長すぎる感じがするが、信仰者の模範的生活とし

て、たとひ讀者の生活環境に於ては、この通りにする

ことはできないにしても、何らかの感銘と信仰に對す

る激勵とを與へてくれるものとして、最後の餘り私生

活の部分だけを省略してそのほとんど全文を次に掲げることにしたのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/16 (Wed) 08:07:59



 加瀬英明先生の訃報はショックです!(^^)!。

残念なことです、



 源流様、輝子先生の御転載有難うございます<m(__)m>。









 明窓浄机です。


 わが一日の行事のこと   仁科雄一


 『早朝行事(冬五時前後起床、夏四時過ぎ起床)

  起床後すぐに神想觀。まず「大日本神國觀」一

囘、「日本實相顕現の祈り」一囘、次いで基本的神想

觀を實修して心が統一すると『觀普賢菩薩行法』を實

修し終りに「淨圓月觀」と「世界平和の祈り」を一つに行じてゐます。

神想觀が約三、四十分間で終ると、直ぐに、「甘露の

法雨」を、總裁先生御夫妻兩先生への感謝報恩として

一囘 讀誦いたします。次いで、「聖経・眞理の吟

唱」の中の「幸福なる結婚を招く祈り」を毎朝夕讀誦

致してをりますが、その中(うち)次の如く讀み替え

てゐるところがあります。即ち

「・・・・・私には(妻義子が)ただ一人の魂の半身

であり、また私の(妻義子には私雄一が)ただ一人の半身であるのである。

地上三十億の人類の中より、唯一人の半身を選び出

し、唯一人の半身と一體となりし吾が家庭生活の神秘

を思ふ時、その深き因緣と、神の貴き配劑とに感謝せずにはゐられないのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/17 (Thu) 08:19:20



 明窓浄机へ。



 今私は私の配偶(妻義子)と俱にありて、ここにわたしの半身を(妻義子に)見出すのである。

わが魂の半身よ。汝は善しきかな。汝は美しきかな、

汝は健やかなるかな。われは汝の半身(夫雄一)なり。・・・・・」

(『眞理の吟唱』41~42頁)

 そして、別に各一章づつを一週間同じのをつづけて
讀誦して毎日曜日に新しく次章に移つてゐます。

今四月二十九日日曜日の新しく讀誦しましたのは「神

の世繼ぎを全うする祈り」です。そして、次に「日輪

めぐる」(昭和二十四年十一月一日發行)をその日そ

の日のを讀誦してゐます。次に、ノートに書き記して

ゐるのを讀誦します。即ち、「”お前には出來ぬかも

しれぬが神なら出來る、神に從へ”と、いふのは千古

の名言である」(先生の御本の中の言葉ですが、ノー

トにはその本の名前を記してゐません)祈り――「住吉大神宇宙を淨め給ふ。

宇宙淨めの天の使ひとして生れたるが、(仁科雄一)なり。

                  
                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/18 (Fri) 07:42:30




 仁科雄一物語です。


  神は私に使命を授け給ふ。

 今日何を爲すべきかを教へ給ふ。

 この教へられたる使命を實踐するのが私の生き甲斐

である」(本部發行の「發展する相愛會」<196頁>)

次に、

新生の言葉――「思ひ新たなり。今新生せり。今此處

龍宮城にゐる浦島太郎であり、乙姫であるのである」

(仁科註、どういふわけか?乙姫と書いてゐるのです)

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/19 (Sat) 07:51:58



 明窓浄机の仁科雄一物語。


 「今私は聖愛あふるる神の子である。神靈みつる霊

的實在である。裕に生活してゐるのであります。”天
地からみちてゐる大宇宙の大生命が私の生命である。

全ての財のうに、すべての地鑛に、全世界の金鑛に、

大宇宙にみつる多寶が自分のもので「其れが必要に從

つて必要なだけ自由に流通して來るのであると判つた

のです”(「生命の實相」上巻よりの言葉そのままここに書いてをります)

既に救はれてゐるのである。すでに常若(じょうじゃ

く)の無限の富者である。自由無礙・大自在なる如來

身である。ただ生きる。それで完全圓滿です。ただ生

きる。そのままにただ生きる。何もかも感謝で一ぱい

です。天地一切のものに總感謝・絶對感謝です。ハイ

ありがたうございます。”私は喜びそのものです。私

は幸福そのものです。私は健康そのものです”(註。

これが初めは「今、私は幸福です。今私は健康です」

でして「私は喜びそのものです」は書いてゐませんでした)

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/20 (Sun) 07:41:26



 明窓浄机の仁科雄一物語。


いま、私はすべての人々の父です。みんなの父で

す。常普賢菩薩の如く一切衆生をすべての人々を天皇

の赤子即ち神の子實相を觀て尊敬し合掌禮拜いたします。ありがたうございます。合掌禮拜

 ありがたうございます。

ありがたうございます。

ありがたうございます。

合掌禮拜」


                 (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/21 (Mon) 07:49:41



 今朝は妙に温かいですね(^^♪。







 明窓浄机続き、です。


 昭和四十八年三月七日早朝の、わが公的實在としての自覺の言葉――

「私は神の子です。神はすべてのすべてです。私は神

の子と自覺したので、私は神と等しくすべてのすべて

です。公的存在です。私の一挙手一投足、つく息、吐

く息悉くすべての衆生と一切の人々と一體で生きてゐます。

私の祈りは、神想觀は、聖經讀誦は、聖典神誌等の讀

書は、これ信吾と信吾のよき妻悦子さん、厚則とその

半身神の子さん、(註。息子夫妻、但し原則は現象的

には未婚です)加野さん、茂子さん、(註。妹たちで

す)その家族の皆さん、親類緣者の皆さん、さては近

所隣の皆さん、誌友の皆さん、矢掛相愛會の皆さん、

さては生長の家の皆さん、矢掛町の皆さん、岡山縣の

すべての人々、全日本人、全アジアの人々、全世界の

人々、全宇宙の一切の衆生、ありとあらゆるものと一

體として、これ、一切衆生すべての人々の迷ひ消え病

ひ消え惱み消え地上天國淨土の實現せんことを、大日
本神國の實相實現せんことをとの祈りそのものです。

                  (つづく)


 

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/22 (Tue) 08:05:26




<今日は私の誕生日である。

旧暦にするならば10月の16日未明、
十五夜の月がまだ地平線下に没せず而(しか)も朝の太陽が
さし昇って空には日月両(ふた)つながら揃っている時に、
私は呱々(ここ)の声をあげた。

幼い時には誕生日を忘れていた自分も
今では誕生日を多くの人が祝ってくれるようになった。・・・>



 まことにおめでたき日ではあります!(^^)!。






 仁科雄一物語。


 一切衆生、全ての人々を天皇の赤子即ち神の子の實相を觀て尊敬し合掌禮拜の行事そのものです。


 ありがたうございます。合掌!!


      〇

 わが朝晩の祈り言葉

神樣!! 常普輕菩薩のやうに、全ての衆生を、全ての

人々を天皇の赤子としてその内なる實相を觀て尊敬し

合掌禮拜いたします。”我神の子”光であり、善であ

り、無限智、無限愛、無限生命の神の萬徳に生かされ

て、靈的實在であり、火にも焼けず、水にも溺れぬ久

遠不滅の命に生かされ、動けば善となるほかなき完全圓滿無限力である。無儘蔵である。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/23 (Wed) 08:28:17



<約3時間の間を置いて深夜11時から午前1時まで同じく暁の儀が行われます。
   
 これは、神々に夕食を差し上げ、お泊まりを頂き、
   そして朝食を差し上げるということだそうです。・・・>


 新嘗祭の天皇陛下のお勤めの一部。







 明窓浄机です。


 吾は神の最高の自己實現であり、大宇宙の中心なのである。

私は全貌照り輝くいとすぐれたる神の子である。富そのもの、無限供給そのものである。

すべて神より與へられて、今吾富んでゐるのである。

吾は無限富者であり、神のいのちが人間となつて顯は

れて咲き出でた花である。只美しく、荘嚴に生活してゐるのです。ありがたうございます。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/24 (Thu) 08:06:59

 

 明窓浄机です。



   〇
 
”神の子”とめざめて生きる時、個人と家と國家とは

混然一體であるから、家庭そのものも亦、”生長の

家”であり、わが家族は” ”神の子”の住むにふさ

はしい家庭であり、拜み合ひ、感謝し合つてゐる。わ

が大日本帝國は
”生長の家”であり、神の國である。

ここに「大日本神國觀」を實修してその神想觀によつ

てわれに使命付けられたるー―即ち私は天皇の赤子で

あると自覺したのであるから、全ての衆生を天皇の赤

子即ち神の子として尊敬し、合掌禮拜することが、是

れわれにふさはしい使命と自覺しその實現に邁進いたします、

かくて個人と家と國との渾然いつたいとしての實相即

ち「君萬民中心歸一の十六花瓣の金色の蓮華の花の姿

なる大日本神國の實相顕現してすべてが成就する。御

心の天になる世界の如く、地にならせ給ひてありがたうございます。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/25 (Fri) 08:30:22

 

 転倒死が増えている!(^^)!、さて・・・。









 明窓浄机、続きです。

    〇

 神の子信吾、神の子厚則、(註。總裁先生に命名し

て頂いた名前です)二人の息子を神に無絛件全託して、スッカリおまかせいたしました。

信吾、厚則は神の子にふさはしく、各々その職場に於

て忠実に働いて、すべての人々の幸福への奉仕とな
り、地上天國實現のためによりよく働いてをります。

ありがたうございます。

神の子の自覺によつて、各々自己卑少感・劣等感から

解放され、神の子無限力、無限智にめざめて勇氣を出

して、明るく、朗らかに仕事に最善をつくしてをります。ありがたうございます。

平安に、健やかに、幸福に、豊かに生活してをります。ありがたうございます。

 神さま! 信吾に、信吾の魂の半身悦子さんをめあ

はせ給ひて、美しき善き結婚式を拳げすませてありが

たうございます。信吾の善き妻悦子さまありがたうご

ざいます。(註、四十二年十一月十八日受取りましたる
總裁先生の御手紙に「信吾厚則兩御子息の幸福なる結

婚生活は必ず實現すると信じてをります」との御言葉

がございました。それ故私は、樂しく明るくかく信じて祈りつづけてをりました。

                  (つづく)
 


Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/26 (Sat) 08:05:43



<昭和25年5月3日。尾道市生長の家道場で、全国青年大会が開催され、
谷口総裁、輝子奥様、清超副総裁が西下御臨席で、
全館満員の大盛況であった。

輝子奥様はあの清麗なお姿に満場の視線を集めてお立ちになり

「私の父はすでに40年前 私の12歳の時に亡くなりました。
・・・
母は子供たちに町内第一の父だと常々言いつづけておりましたのが、
私の心の底にしみとおったのでございましょう。

父はまた、母を生涯一人の女として深く愛しておりました。

いま私は娘恵美子にも、先生を日本一の父だ、夫だと教えております」


やがて谷口先生が登壇せられた。

沈痛なる語調で・・・・

「今、私は家内から、日本一の夫であり、父であるとか何とか
言われましたが……私はそのような資格あるものではないの……」

と絶句して鳴咽され、白いハンカチで涙をぬぐわれつつ、涙声で

「ほんとう言えば、こうした壇上に立って多くの人々に向かって、
教えを説く資格が自分にあるとみずから信じ得る人が
はたして世にありましょうか…」

と鳴咽がつづく。

満場寂して静まり返った瞬間、たちまちあちらこちらから咽び泣きの声が、
すすり上げる声が起こると思う間に、悲鳴に似た男の泣き声が
私のすぐそばから起こった。

満場惨然たる流涕嗚咽の声、悲しみにあらず、歎きにあらず、
哭するにあらず、慟するにあらず。

ただ如来大悲の前にみずからを顧みて「心は蛇蝎の如くなり」と
自責悲涙した親鸞と同じき、

谷口先生の謙虚無執の自己懺悔の大慟哭に、
呼び醒まされた自己叱陀の涙であった。

「師は壇上に泣き給う」と語り伝えられて、
全国の本部講師と地方講師は、粛然とその言動を慎むに至った。

(東山半之助著 「ざっくばらん」)


 源流様の御投稿より<m(__)m>。






 いまだ、仁科雄一物語。


 ところが昨年五月二十日に、東大阪市のとある神社

で神前結婚式が實現したのです。それが全く神さまの

與へ給うたやうな工合に息子信吾に善き半身の魂が天

下つたんです。私は何も人間的工作も、仲人者にたの

みもせぬに、妹の婚家先のおばさんからの話で、スラ

スラとほんたうに天から降つたやうに與へられました。ありがたうございます。)

 神さま!厚規に、み心のとき、み心の女性をめはせ

給ひてありがたうございます。その厚則の半身の神の

子さんありがたうございます。厚規にふさはしい結婚

式を行はしめ給ひてありがたうございます。(註。た

だ、お祈りしてスッキリおまかせして、み心を知らせ給うて私の爲すことをいたします)

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/27 (Sun) 07:25:34



 冷えている(^^♪。タイヤ交換の季節へ(^^♪。








 仁科雄一物語。


信吾厚規皆、祝福された幸福な豊かな、調和に滿たさ

れた結婚生活です。生長の家として良き家庭であります。

ありがたうございます。

悦子さんのおなかに宿り給ひし神の子さんありがたう

ございます。(註、本年十一月出産豫定です)

                  (つづく)
 

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/28 (Mon) 08:07:36



 大便がどっさり、有難うございます(^^♪。







 仁科雄一物語の続き。


   〇

 私の住む家も、私の農作するところの田畑も環境一

切が淨化され聖化されて實相の圓滿完全の相が反映

し、實現して、すべて神の子にふさはしく、美しき善

き家に住み、田畑は只々豊作萬作のもののみ作られ育

てられ良き花咲き善き實みのり、雑草はその所に生

え、田畑は浄められ害蟲もなく病害なく、まことに實

相が、ここ地上天國淨土と顕現いたします。ありがたうございます。

 先ず私自身、神の子、靈的實在としての自覺と、そ

の行が日一日と深められ、神の子靈的實在としての意

識が生長しつづけ、時々刻々、瞬々これ新生であり、

若返りであり、常に若々しく元気溌溂として、より完

全に、より自由自在に、無限の向上であり、無限の發展であり、無限の進歩である。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/29 (Tue) 08:08:47



 果物、日光浴必要なんですね(^^♪。

日光浴、さて、北海道で考えちゃいます(^^♪。











 明窓浄机です。


 「一切衆生の惱み消えて地上天國の實現せんこと

を」「大日本神國の實現せんことを」との祈りそのも

のが私の全存在です。私のあることは祈りです。祈り

が私です。私が祈りです。その祈りの成就する私の使

命即ち常不輕菩薩の如く一切衆生を、全ての人人を天

皇の赤子即ち神の子とその實相を觀て尊敬し合掌禮拜いたします。

その完全遂行されますやうに、不滅の生命と無限の癒

す力を與へ給うわが神樣、天地創造の大神さま生長の

家の大神さまありがたうございます。ありがたうございます。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/11/30 (Wed) 07:47:45



 社会事業団の歴史は古い!(^^)!。







 仁科雄一物語。



 み教への父母にまします谷口雅春先生、御奥様輝子

先生に感謝いたします。ありがたうございます。ありがたうございます。

かくて「ニセモノのわれ」を、「ホンモノのわれ」に

置き換へ即ち「神の最高の自己實現としての靈的實在

であり、公的存在」として”神”と”神の子われ”と

の一体感が再確認されて、全ての人類との混然一体感は深まり、天地一茶との完全和解ができました。

私はすべての人々の父であり、皆の父です。しほつち

の翁の理念天下り給いてすべてのお父さんとなりました。

ありがたうございます。ありがたうございます。あり

がたうございます。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/12/01 (Thu) 07:55:10



<『汝等(なんじら)天地一切のものと和解せよ』との

信条に生活せる吾等(われら)が戦争を未然に防ぐこと

を得(え)ざりしは吾等(われら)が単なる宗教運動に終

始(しゆうし)して其(その)精神を政治力にまで発展せしめざりしがためなり。

是(こ)れ実に吾等(われら)の罪也(なり)。

吾等(われら)の罪は断じて贖(つぐな)わざるべからず。

そのために起(た)って宗教的信念を政治運動に発展して救国のために新党を結成せんとす。

徒(いたず)らに猫額大(びようがくだい)の地球上の面

積を争うな。国力の培養(ばいよう)の根源は国土(こ

くど)面積の拡大に非(あら)ずして心土(しんど)の拡

大なり。三界(さんがい)は唯心(ゆいしん)也(なり)。人間は神の子なり。

自覚すれば此儘(このまま)無限供給無尽蔵(むじんぞう)なり。・・・>


 護法の天使様のご投稿より<m(__)m>。







 さて、師走となりて、仙厓師の願いが表現される。

 「千秋萬歳」寿老人(長寿)に鶴と亀。

来年こそ・・・。






 仁科雄一物語。


    〇

 わが魂の半身たる妻義子は、私の永遠不滅の妻であ

り、妻義子の半身なる私は、妻義子の永遠不滅の良人

である。「我と妻との二人きりにして、一つなるもの

なり」との祈りに徹し、心にこの完全な、幸福な、調

和滿つるよろこび一パイなる妻と私との夫婦生活の實

相の完全なる顕現の久遠不滅のありがたさに、妻義子

に無限絶對の感謝を獻げ奉る。ありがたうございます。

これ私の祈りであり、その如く日々夜々の生活に生き

てゐますこと、今日(昭和四十六年六月十八日)の箴

言(47.6月號『白鳩』)「夫は斯のやうな妻を求む」

の言葉にハッとしました。これ私に今の心境の理想的表現であります。

                  (つづく)
 

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/12/02 (Fri) 08:21:12



 ドーハの喜劇(^^♪は的外れですか(^^♪。










 仁科雄一物語続きです。


「眞の愛は神より來る。それが來る時、その人は聖化

せしめられるのである。特に妻の愛、ジュレミイ・テ

イラーの語を藉りていうならば、”彼女は夫に対する

天國からの最後の最高の贈り物である。それは無數の

善徳を寶玉をつなぎ合わせた『連』であり、その他も

ろもろの寶石を一杯詰めた玉手箱である。彼女の聲

は、天樂の奏でられるが如く、彼女の微笑は晴れた空

にさしのぼる日輪の輝きの如く、彼女の接吻は幼児を

抱く天使の翼の如く、夫を抱く彼女の腕はすべての敵

を護る安全の城砦の如く、彼女の勤勉さは夫の富を守

るもつとも秀れる經理士の如く、彼女の獻げる食物は

宮廷の最高の板前の如く、彼女の唇より出づる言葉は

最も忠實なる顧問役の忠言であり、彼女の胸は最も柔かく温かき褥の如くである”

かくて女性は良人のために天國より贈られたる最高の

ギフトとなるのである」――私には、妻義子は私のい

のちのいのち、肉の肉となつてゐます。妻の靈(みた

ま)、私のいのちと完全に一つとなつて、ここに生きてゐるのであります。

                  (つづく)
 


Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/12/03 (Sat) 08:03:17



 神の手ならぬ神の足でしたね!(^^)!。









 仁科雄一物語。


ああ完全なるこのわれらが夫婦生活の渾然たる一體感

ここに私たちは、久遠不滅の大生命に祝福されて、永

遠の生活に立つて、生き通しのいのちに愛と美と光の中に呼吸してゐます。

まことに、今此處が龍宮城にゐる乙姫と浦島太郎であ

ります。金剛不壊の如來身の妻であり、私であります。

ありがたうございます」(下略)

                  (つづく)
 

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/12/04 (Sun) 08:05:56



 新年は、< 万事筋道を立てて処理していくことで、
   
繁栄を実現し、新たに切り拓いていくべき年>だそうです!(^^)!。









 仁科雄一物語です。


 ところで、ここまで讀んで讀者は驚かれるであらう

が、仁科雄一さんの妻義子さんは既に昭和三十三年四

月十一日に昇天してゐられるのである。けれども、雄一
さんにとつては幽明境を異にし乍らも本來一心一體で

あり、今此処、龍宮城に在る浦島太郎と乙姫とであ

り、ここに二人は一つに生きてゐる實感をもつて靈界の夫人に話しかけられるのである。

 それはあの『生きて愛して』の著者、日野西恵美子

さんが、良人が靈界に昇天されてから後、常に夫が自

分のそばにゐることを實感し、その教えを受け導きに

從つて生活し、常に互ひに話し合つてゐられるのにも似てゐるのである。

その日野西恵美子さんの夫婦愛の美しき手紙の數々が

青年から青年の手に謄写刷りで渡つて若い人たちの愛

の淨化に一役を買つてゐたのが今度教文社の編集部で

取り上げられ一冊になつて『美しい恋愛と結婚』と題して出版された由。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/12/05 (Mon) 07:50:56



 明窓浄机です。



 〇谷口清超さんの『墨子に光をあてる』といふ大部の本が出た。

これを讀んで清超さんは中々勉強家であり、私などよりも餘程學者であると思つた。

原文は現代人にとつては非常に難解ではあるが、それ

をカナ交じり文に書き直して現代語で優しく敷衍して
解説してある。

例えば四二〇頁の「自他を愛す」といふ項目のところでは次のやうな言葉がある。

「・・・・・愛はすべからく全体に及ぶような”兼愛”でなけれ

ばなりません。それ故真に人を愛するためには、自分

自身を除外してはならないのであって、自分も亦人で

あるから、自分をも愛する対象の中に入れなければな

らない。自己虐待をしたり、自己卑下をしては、真の

大愛ではない・・・・・正しい秩序や道徳に従ってしかも自愛するといふ事は、人を愛する事になる。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/12/06 (Tue) 08:31:21



 神想観の前に、ブルーになりました(^-^;。










 明窓浄机です。


 何故なら真に自己を愛する者は、人を正しく愛せざ

るを得ないからである。ところがそのような全体の中

の一人として自分を秩序的に見る心を持たない奴僕

が、自己本位に自分を愛するというのは、人々を愛する事にはならないのである。

何故なら、彼らは”人間の中の自分”というものを観

ないで、利己心の奴隷となっているからである・・・・・」

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/12/07 (Wed) 08:16:50


 神想観と聖経読誦の素晴しさ、体感しております(^_-)-☆。






 明窓浄机です。


  以上は墨子の原文の「人を愛するは己を外にせ

ず、己愛するところの中に在り、愛己に加う。倫列の

己を愛するは人を愛するなり・・・・・」を平明に解

釋されたものであるが、なかなか能く譯されて「人間

の中の自分」というのがすべての人間の中に「自分に

等しき實相」が宿つてゐるということであり、他の人の實相を拜むのは自分の實相を拜むことになる。

それが本當の自己愛であり、それが自己聖化、自己神

化につながるのであり、仁科雄一さんの”日々の行

事”の中には、毎日の實際生活の中に自己聖化、自己

禮拜が、神想觀の實修と共にすべての人間に宿る自己

(I AM)を禮拜する行事につながるものであることが具體的に示されてゐると思ふのである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/12/08 (Thu) 08:24:24



 森保監督の、君が代斉唱の一所懸命さは嬉しいです(^^♪。







 明窓浄机です。


 多くの人々の病氣が治らないでゐるのは本当は自己

禮拜が足りないのであり、人を赦してゐ乍ら、自己を赦

さない、すなはち自己の實相を禮拜し自己を聖化する事を怠つてゐるからである。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/12/09 (Fri) 07:33:33



 大東亜戦争の、陛下の詔書、まさに苦渋の決断!(^^)!。









 明窓浄机、続きです。


 〇自己聖化を怠つてゐるのは個人だけではないので

ある。現代に於て最も天下の禍となすべきは國家の聖

化、政治の聖化を忘れてゐることである。墨子はこの

點を指摘して、

「そもそも天下が乱れるというのは決して偶然ではな

く、乱れるには乱れるだけの理由があるのです。しか
らば、その理由とは何であるか。

それは天下の子天子達が小さな理屈ばかりを知ってい
て、宇宙の大理法を知らないからです。

一局部だけを見て全体を見ようとしないからである。

なぜそのように為政者が小理に汲々としていて大理にうといのか。

それは彼らが天意(神意)が何処にあるかを知らない

からである。しからばどうして彼らが天意を知らというのであるか。

それは彼らの日常生活態度を見れば”神”を信じ敬うという様子はどこにも見られないからです」

                   (つづく)


Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/12/10 (Sat) 08:00:48



 <老子の天長地久、御誕辰、地久節・・・>

 立葵様のご投稿より<m(__)m>。

来年、癸卯の癸に草冠が、葵ですか…。










 明窓浄机です。


 墨子の言々(無論以上は清超先生の意訳であるが)

現代日本の政治家の急所を衝いて腑に中る觀があるの

である。墨子の思想が近代的であり、現代の政治家た

るもの省みて襟を正すべき點を多々見出すのは嬉しい。

                  (つづく)

Re: 伝統様、ありがとうございます。45  - 道産子

2022/12/11 (Sun) 07:17:29



 ブラボーじゃないけれども、

すごいな、生長の家の大神よ、すごいな、谷口雅春先生!、すごいな、吾が先祖代々の皆さん!

 こう唱えることにしました(^^♪。






 明窓浄机、この項最終、です。


〇唯今、本校の校正刷りが來て讀むと山口悌二氏著

『萬葉の世界と精神』の後編がまだ出てゐないやうに

書かれてゐたが、本校執筆當時はまだ出てゐなかつた

のであるが、校正を讀む唯今の時點では既に出版されてゐるのである。前編と共に愛讀せられたい。

〇わたしは唯今、ブラジル旅行中執筆が出來ないの

で、その一ヶ月半分の旅行期間中の原稿を内地にゐる

うちに書き殘して行く必要があるので多忙をきはめてゐる。

九月號の六誌の原稿と『理想丗界』は〆切が早いので
十月號の原稿まで書かなければならないのである。

どうぞ私の原稿が神さまの御心にかなひ皆樣の幸福に役立ちますやうに。

                  (おわり)

 

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