伝統板・第二
神社~今月の言葉(12月) - 夕刻版
2021/12/02 (Thu) 04:16:30
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(令和三年十ニ月)】
『大学』
富は屋(おく)を潤(うるほ)し
徳(とく)は身(み)を潤す
豊かな財産があればその家の姿を立派にするが
豊かな徳はおのずからその人の身を立派にする
『大学』 (だいがく)
儒学で尊重される書物の一つ。
五経の「易経」「詩経」「書経」「春秋」「礼記」のうち
「礼記」の一遍であったが、朱子により
「中庸」「論語」「孟子」「大学」の四書となる。
二宮尊徳の石像が読んでいる本が「大学」である。
二宮尊徳はこの書を読み深めて、
各地の農村復興に取り組み報徳思想を唱えた。
(http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/r0312/)
<感謝合掌 令和3年12月1日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (令和三年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/03 (Fri) 04:15:25
歳月人を待たず
~ 陶淵明 ~
月日は人事の如何(いかん)にもかかわらず、
刻々と過ぎていく。
同じ一日は再び来ないのであるから
時を惜しんで勉強することが大切である。
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k03.html)
<感謝合掌 令和3年12月2日 頓首再拝>
【北海道神社庁、12月のことば(令和三年師走)】 - 伝統
2021/12/04 (Sat) 04:02:13
神道は本を立て、世を助け、人を救ふ、
この三つより外にあることなし古(いにしえ)を稽(かんが)へて今を照らす
~ 大国隆正・天津祝詞太祝詞考 ~
神の道の根本は、万物を生み給うた祖神(みおやがみ)の心を
重んずることである。
更には人の世は助け合い、人のために奉仕していく以外にないの意。
大国隆正は同署では、上につづけて
「此三つをまた、つづめて見れば、われをむなしくする也。
我を空しくして本を立て、我を空しくして世を助け、
我を空しくして人を救う、これを人の真情とす」
と述べている、
この三つのつづまるところは「無我」(我を空しくする)であるとする。
「無我」「無私」こそは、神人合一の教えの第一歩とすべきである
とされている。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
(https://hokkaidojinjacho.jp/
→ 「今月のことば」令和3年12月<師走>号をクリック)
<感謝合掌 令和3年12月3日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(令和ニ年十二月)】 - 伝統
2021/12/05 (Sun) 03:44:58
徳川家康
人の一生は重荷を背負うて
遠き道を行くが如し
いそぐべからず
『東照公御遺訓』の冒頭の一節
「不自由を常と思えば不足なし…困窮したる時を思い出だすべし」と続く
『論語』(泰伯第八)の「任重くして道遠し」を踏まえた
徳川家康の処世訓といわれる
(http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/r0212/)
<感謝合掌 令和3年12月4日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (令和二年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/05 (Sun) 13:39:10
飢寒(きかん)は善心(ぜんしん)を発す
~ 事林広記 ~
貧苦の中に努るものは健康な精神を発する
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k02.html)
<感謝合掌 令和3年12月5日 頓首再拝>
【北海道神社庁、12月のことば(令和二年師走)】 - 伝統
2021/12/06 (Mon) 04:03:57
古(いにしえ)を稽(かんが)へて今を照らす
~ 古事記序文 ~
昔のことを参考にして、今日の在り方を考える。
経験を通して、反省の資とする。
人生はそうしたものである。
古事記序文には
「歩驟(ほしゅう)各々に、文質同じからずと雖(いえど)も、
古を稽へて、以て風猷(ふういん)を既に頽(すた)れたるに繩(ただ)し、
今を照らして以て典教を絶えなむと欲するに、
補はずといふことは莫(な)し」
とある。
時代と共に文化の進み方には速いこともあるし、遅いこともある。
いずれにしても、その時代の文化の発展のためには、
過去の日本の文化を考え、その反省の上に立って
今後の在り方を見通すべきである。
時代の道徳・風俗の衰えも、古のこと(伝統)を考え、
今日の在り方と対比して、教えの基本とすべきであると
いうのである。
(https://hokkaidojinjacho.jp/
→ 「今月のことば」令和2年12月<師走>号をクリック)
・・・
<参照>
古事記序文「古伝承とその意義」
https://nihonsinwa.com/page/163.html
<感謝合掌 令和3年12月5日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(令和元年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/06 (Mon) 16:00:52
文室真人智努
天地(あめつち)と 久しきまでに
万代(よろずよ)に 仕(つか)へ奉(まつ)らむ
黒酒白酒(くろきしろき)を
文室真人智努 (ふんやのまひとちぬ)
天武(てんむ)天皇の孫。
初名は智努王(ちぬおう)。
天平勝宝(てんぴょうしょうほう)四年、
文室真人姓を賜与され臣籍に下る。
同年十一月二十五日の新嘗会(しんじょうえ)の肆宴(しえん)で
応詔歌を奉り、後に万葉集十九巻に採録された。
( http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/r0112/ )
<感謝合掌 令和3年12月6日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (令和元年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/07 (Tue) 04:05:47
無用の言(げん)を言はざる
~ 吉田松陰 ~
必要のない言葉は「口にしない」
ということを第一の戒めとあいます。
多言であれば、敬いの気持ちを失い、
まごころが散り失せてしまいがちになるからです。
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k31.html )
<感謝合掌 令和3年12月6日 頓首再拝>
【北海道神社庁、12月のことば(令和元年師走)】 - 伝統
2021/12/07 (Tue) 15:26:49
眼の前に産土の神立ちまして
魂の善し悪し見給ふものぞ
~ 本田親徳・産土百首 ~
(説明)
「産土の神」は「産す根の神」で、母なる大地を生み
育てている根源の神のことである。
此の大地の上に生活する私達としては、「産土の神」は、
常に大地の上に眼の前に、現在奇(く)し霊(び)のお働きを
以て立ちつづけ、私達の行く末を末永く見守っていて下さる。
私達を見守るといったが、私達の体内にある心 ―― 魂まで、
その善し悪しの心の動きまで見守っていて下さる。
『神は見通し』というが、産土の神はこの大地の神、眼前の神として、
この現在の私達の心の動きを見守っている。
尊び崇めねばならぬ。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
( https://hokkaidojinjacho.jp/kotoba/kotoba-h31/
→ 令和元年版「今月のことば」12月 をクリック )
・・・
<参考Web>
(1)産土百首リストと本田親徳
https://transpace.jp/ubusuna-honda-tikaatu/
(2)本田親徳の古神道
http://tsubouchitakahiko.com/?p=181
(3)本田霊学
http://www.takamiyahachimangu.com/blog/?p=1799
<感謝合掌 令和3年12月7日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成三十年十ニ月) - 伝統
2021/12/08 (Wed) 02:30:33
今上(きんじょう)陛下(現上皇陛下)
吹きすさぶ 海風に耐へし
黒松を 永年(ながとし)かけて人ら育てぬ
― 今上陛下御製 北海道行幸啓 襟裳岬にて
(http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/h3012/)
<感謝合掌 令和3年12月7日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成三十年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/08 (Wed) 15:30:37
雨垂(あまだ)れ石を穿(うが)つ
~ 漢書 ~
(説明)
雨の滴(しずく)も長く同じ所に落ち続けば、
硬い石にも穴が空きます。
小さな力が地道に作用し続け、
顕著な効果が現れる例であります。
1年をふり返り、小さな努力を惜しむ事無く
明年につないで参りましょう。
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k30.html )
<感謝合掌 令和3年12月8日 頓首再拝>
【北海道神社庁、12月のことば(平成30年師走)】 - 伝統
2021/12/09 (Thu) 04:03:45
神の代の神のみふみを神ながら
とけや神の我れに宣りけむ
~ 橘守部・歌集穿履集選 ~
(説明)
神職として、神の道に入った以上は、神典(古事記。日本書紀)が
自分の心に自分の生活に、入っていなければならぬ。
そのためにも、神代のことを書いた紙のみふみ(神典)を、
神のみ心のまにまに、自分で説き、解けるようにと、神さまは、
自分に対して、一所懸命に心を入れて勉強せよと仰せられている。
このみ心に添い得るだけの努力をしようと、
心に誓い、実行するものだけが、
神の期待、みことよさしに添い得るものといえよう。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
( https://hokkaidojinjacho.jp/kotoba/kotoba-h31/
→ 平成30年版「今月のことば」12月 をクリック )
<感謝合掌 令和3年12月8日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成ニ十九年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/09 (Thu) 15:14:20
井上正鐡
天地(あめつち)の御恩(ごおん) 日夜に忘れぬは
神道のはじめと奉存候(ぞんじたてまつりそうろう)
井上正鐡著「唯一問答書」の一節。
私共を生かしてくださっている天地のお働きを忘れず、
そのお恵みのお陰で生きていることを感謝することこそ
神道のはじめの大切な一歩です。
(井上正鐡著「唯一問答書」
→ http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/993835/4 )
井上正鐡 (いのうえ まさかね)
寛政二年(一七九○)~嘉永二年(一八四九)。
幕末の神道家、禊教教祖。
(https://otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201712.pdf )
<感謝合掌 令和3年12月9日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成二十九年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/10 (Fri) 04:12:55
匹夫(ひっぷ)も志(こころざし)を
奪うべからざるなり
~ 論語・子罕 第九 ~
身分にかかわらず、ひとたび志というものを抱けば、
それはそう簡単にには奪えないものである。
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k29.html )
<感謝合掌 令和3年12月9日 頓首再拝>
【北海道神社庁、12月のことば(平成29年師走)】 - 伝統
2021/12/11 (Sat) 03:29:48
「天地の中にみちたる草木まで
神の姿とみつつ恐れよ 」
~兼邦百首歌抄~
(説明)
平安時代以前の和歌は、
外界に見える自然の姿の美しさをそのままに歌ったものが多い。
これに対し鎌倉以降の和歌は、朱子学の影響を受けてか、
外界から内界、即ち心の受けとめ方を問題としたものが多い。
この和歌も後者のひとつである。
天地の心を歌ったもので、古典によると、
天も地も祖神が生み給わったものとする。
故に、天地だけでなく地上に生育する草木にさえも、
神の心を認めねばならぬ。
草木が青々と元気よく生育する姿を見ては、人間もかくあらんと感得する。
草木が風雨に堪える姿を見ては、人間も世の世の苦難に出合っても、
辛抱が大切だと感得する。
世の中は平穏無事ばかりではない。
苦難に堪えなければならない時もある。
また春には若芽に萌える時もあれば、
秋には一葉も残さず落葉することもある。
人生も壮時があれば、老衰もあり、生まれるものは、必ず死歿する。
いわば生者必衰の理のが、
天地、草木の生まれ、草木の色の衰えによって教えられる。
神の道理のきびしさを知らねばならぬ。
兼邦百首歌抄は室町時代の吉田兼邦が百首の和歌を通して、
神道の道型を語ったものである。
(続 神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
( https://hokkaidojinjacho.jp/kotoba/kotoba-h31/
→ 平成29年版「今月のことば」12月 をクリック )
<感謝合掌 令和3年12月10日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成ニ十八年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/12 (Sun) 03:50:29
私が断じて滅びない事を願う一つの国民がある
それは日本人だ
ポール・クローデル
「あれ程度興味ある太古からの文明は消滅させてはならない。
日本は驚くべき発展をしたが、それは当然で、
他のいかなる国民にもこれ程の資格は無い。
彼らは貧乏だ。然し、高貴だ。」と続く。
日仏間が戦争状態であった昭和十八年、
元駐日フランス大使であった彼が語った言葉。
(http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201612.pdf)
<感謝合掌 令和3年12月11日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成二十八年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/12 (Sun) 14:46:18
士(し)を以って
弘毅(こうき)ならざるべからず
~ 論語 ~
(解説)
人は上に立つ人物というのは、
物を見る広い視野と強い意志力、
この2つを持たないと務まらない。
人生には幾度も正念場がおとづれるが、それを乗り越えるためにも、
たえず広い視野を持つ努力を怠ってはならないし、
強い意志力が欠かせないのである。
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k28.html)
<感謝合掌 令和3年12月12日 頓首再拝>
【北海道神社庁、12月のことば(平成28年師走)】 - 伝統
2021/12/13 (Mon) 14:39:23
「世の人のここは心のふるさとか
そぞろ詣れば旅ごころ
うたた童にかへるかな」
~吉川英治・伊勢神宮参拝・詠歌~
(説明)
伊勢の皇大神宮は民族の祖天照大御神をお祭りするところ。
我が国民にとって心の故郷である。
一生に一度はお詣りしたいとの念願は、
国民誰しもが心に抱くところ、その念願叶って、ここに参拝したとき、
神路山、五十鈴川の自然と解け合った静寂荘厳の天地にうちに、
祖神を慕う童心に立ち戻るのは、ひとり吉川英治だけであろうか。
この歌は伊勢神宮に寄せる民族の心をゆさぶるものとして
永く愛唱されることであろう。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
( https://hokkaidojinjacho.jp/kotoba/kotoba-h31/
→ 平成28年版「今月のことば」12月 をクリック )
<感謝合掌 令和3年12月13日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成ニ十七年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/14 (Tue) 15:46:19
神道に書籍なし。
天地をもって書籍となし、
日月をもって証明となす。。
吉田兼倶
神道には経典がない。
自然から学び、人々が伝えることで
教えとするのである。
出典『神代上下抄』
(http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201512.pdf)
<感謝合掌 令和3年12月14日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成二十七年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/15 (Wed) 14:44:09
言順(げんしたが)わされば
則(すなわ)ち事成(ことな)らず
~ 論語 ~
(解説)
ほんの小さな間違いや不正であっても、
無視してしまったら大事故につながってしまうことがある。
ささいな事でもしっかり最初に直しておくと、
それだけ安心して仕事を進められ、達成も確実になる。
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k27.html)
<感謝合掌 令和3年12月15日 頓首再拝>
【北海道神社庁、12月のことば(平成27年師走)】 - 伝統
2021/12/17 (Fri) 04:48:17
目に見えぬ 神にむかひて はぢざるは 人の心の まことなりけり
~ 明治天皇御製~
(解説)
目に見えない現実的な相手が目の前におれば、
その相手に応じていかにも相対応することが出来る。
しかし、神は目に見えないが実在せられる。
その目に見えない神に向かって恥ずかしくない自分を持ち続けるのは、
その人の「誠」以外にはない。
誰が見ていなくても、神だけは、どこからでも見ていられる。
その神に対しても恥ずかしくない自分を常に維持していくためには、
「誠」以外にはありません。
常にどこにあってもいつまでも、人の道として大切なことは、
「誠」の心である旨を強調されたみ歌です。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
( https://hokkaidojinjacho.jp/kotoba/kotoba-h31/
→ 平成27年版「今月のことば」12月 をクリック )
<感謝合掌 令和3年12月16日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成ニ十六年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/18 (Sat) 04:21:11
”祈り”は真剣に
生きようとするところに
初めて生れる
~ 岡本健治 ~
どうでもよい生き方の人や、生きることを放棄した人に祈りは無縁である。
祈りは限りある人生を精一杯に生き抜こうとする、
真剣な生きざまのあかしである。
出典『朝霧 岡本健治遺稿集』熱田神宮宮庁
(http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201412.pdf)
<感謝合掌 令和3年12月17日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成二十六年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/19 (Sun) 04:33:11
近き者 説(よろこ)び、
遠き者 来たる
~ 「近者説 遠者来」論語 ~
(意味)
今そばにいる人達が、喜びや幸せ、やりがいを感じるようになれば、
その噂を聞きつけた人々が自然と集まって来ます。
何かをやり遂げようと思うとき、
手助けが必要な時にはまず身近な人を大切にしましょう。
(http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k26.html )
<感謝合掌 令和3年12月18日 頓首再拝>
【北海道神社庁、12月のことば(平成26年師走)】 - 伝統
2021/12/20 (Mon) 04:02:30
それ神道は正直を以て体とそ
愛敬を以て心とし
無事を以て行とす
~ 中江藤樹・神道大義 ~
(解説)
神道の教えの根幹をいって「正直」の二字をまもるにありとしたことは、
神道古来の伝統である。
この「正直」の二字を守り、これを実現させるための心掛けとしては、
愛と敬との二字を守るべきである。
愛とは、すべてのものを包容し、これと調和する精神であり、
敬とは「慎み」の心から発する。
更に日常の生活態度としては、過ちのないよう、混乱のないよう、
即ち「無事」の二字を守って、日常の行為の基準となすべき事の
大切さを説いたものです。
毎日を「無事」で送れたら、それで言うことなしの境地、
またこれが「平常心是道」にも通ずるのです。
(神道百言 一般財団法人神道文化会編より抜粋)
( https://hokkaidojinjacho.jp/kotoba/kotoba-h31/
→ 平成26年版「今月のことば」12月 をクリック )
<感謝合掌 令和3年12月19日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成ニ十五年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/21 (Tue) 02:26:27
過去は過去として葬らしめよ
そして新しくよき運命を
拓いて行けばいいのだ
~ 志賀直哉 ~
(説明)
過去を引きずって生きていても、いいことはない。
過ぎてしまったことは、どうにもできないものである。
大切なのはこれからだ。
過去のことは清算し、生まれ変わった気持ちで生きていこう。
出典『暗夜行路』
(http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201312.pdf)
<感謝合掌 令和3年12月20日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成二十五年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/22 (Wed) 04:26:07
山水(さんすい)に得失(とくしつ)なし
得失は人心(じんしん)にあり
~ 夢窓疎石「夢中問答」 ~
(意味)
自然にはもともと損得はない。
それは人間の心が生み出したものである。
自分が生み出した損得勘定に振り回されるのは愚かなことである。
損得は本来無いと考えれば自ずと行動も自然な物になり、
大局に立って物事を見ることが出来るようになる。
*夢窓疎石 ―― 鎌倉時代末から室町時代初期にかけての臨済宗の禅僧。
七度天皇から国師号を賜り、七朝帝師とも称される。
<感謝合掌 令和3年12月21日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成ニ十四年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/22 (Wed) 18:40:11
一日に生きることは
一歩進むことでありたい
~ 湯川秀樹 ~
(説明)
一日をただ漫然と過ごすのではなく、
日々、前進することをこころがけたいものである。
『最高の報酬 ー お金より大切なもの 働く人の名言集』
(http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201212.pdf)
<感謝合掌 令和3年12月22日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成二十四年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/23 (Thu) 14:56:21
天何(てんなに)をか言(い)うや、
四時行(しじおこな)われ、百物生(ひゃくぶつしょう)ず
(天何言哉、四時行焉、百物生焉)
~ 論語 ~
(意味)
春夏秋冬が巡り、毎年変わることなく、また春が来る。
草木は茂り、花が咲き、動物達が誕生を喜ぶ。
あらゆる生命のつながりが延々と絶えることなく続く。
この一年を振り返り、言葉を求める前に見ることと感じることを
心掛けてみましょう。
偽りのない心で感じれば、真理に気づくことができるでしょう。
<感謝合掌 令和3年12月23日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成ニ十三年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/24 (Fri) 13:36:10
世の中の よきもあしきも ことごとに
神のこころの しわざにぞある
~ 本居宣長 ~
(意味)
世の中の良いことも、悪いことも
全て神さまの心がなさることなのである。
『玉鉾百首』
(http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201112.pdf)
・・・
『玉鉾百首略解』 加茂百樹著 → http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/873742/1
<感謝合掌 令和3年12月24日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成ニ十三年 十二月)】 - 伝統
2021/12/25 (Sat) 15:49:13
歳寒(としさむ)くして然(しか)る後(のち)に
松柏(しょうはく)の凋(しぼ)むに後(おく)るるを知る
~ 論語 ~
冬になると他の木々は葉が散ってしまうが、
松とか柏はなかなか葉が落ちないように、
落ち目になってもその信義が揺るがない人は、
信頼感の厚い人として人々に尊敬される。
今年は震災や水害・放射能に苦しめられましたが、その中で
一所懸命くじけず頑張っている人々に心からの応援をし、
一年の最後の月も充実した心構えで来年につなげましょう。
<感謝合掌 令和3年12月25日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成ニ十ニ年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/27 (Mon) 03:22:24
全徳の人は得難く一矢あれば一得あり
~ 徳川吉宗 ~
(説明)
全く申し分のない人というのはいるものではなく、
誰でも短所があれば長所もある。
相手に何が不足か感じることがあっても、
どこかに取り柄があるのであるから、
多少の過ちは許してやらなければならない。
<感謝合掌 令和3年12月26日 頓首再拝>
【今月の東京都神社庁よりのお言葉(平成ニ十一年十ニ月)】 - 伝統
2021/12/28 (Tue) 02:09:52
交際の奥の手は至誠である
~ 澁澤 榮一 ~
(意味)
人とのつき合いで最も大切であり最後に物を言うのは、
相手に誠実を尽くすことにある。
相手に信頼されるためには真心と誠実が第一である。
(https://35635552.at.webry.info/theme/059fc3a80d.html)
<感謝合掌 令和3年12月27日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成ニ十一年 十二月)】 - 伝統
2021/12/28 (Tue) 19:10:14
其れ恕か。(それじょか)
己の欲せざるところ、人に施すことなかれ
~ 論語 ~
「恕」とは相手の気持ちを思いやる心のことである。
「己」とは自分のこと、「人」とは他人のことである。
自分が嫌だと思うようなことは、自分から他人にしてはならない
<感謝合掌 令和3年12月28日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成ニ十年 十二月)】 - 伝統
2021/12/29 (Wed) 13:06:14
人の患(うれ)いは、一曲に蔽(おお)われて、
大理(たいり)は、闇(くら)きにあり
~ 荀子(じゅんし) ~
(説明)
物事の一面にとらわれて全体を把握できない。
これは、人間の欠点であり、
人間は、自分の持っている基準にあてはめて物事の判断をする。
①固定観念から脱却する事。
②冷静な判断を養う事。
③確実な情報を入手する事。
<感謝合掌 令和3年12月29日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成十九年 十二月)】 - 伝統
2021/12/30 (Thu) 15:26:41
「恩親之意もて 愠めたまはず 恨みたまはず」
(むつまじきこころもて とがめたまはず うらみたまはず)
~ 日本書紀(神代) ~
(説明)
素戔鳴尊(すさのおのみこと)様が高天原に参上って
新嘗祭に用いる御田を荒らし、
神織殿に斑馬を生剥がしてなげられる乱暴とされる。
しかし、日神尊(ひのかみのみこと)様は、
大変大きな心で上の言葉を、おっしゃったのである。
つまり、私たちもこうした心で只単に人の所行を許すということだけでなく、
心から相手を抱き抱える如くして、容(ゆる)し合うことが
出来るよう心掛けねばならない。
<感謝合掌 令和3年12月30日 頓首再拝>
【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成十八年 十二月) - 伝統
2021/12/31 (Fri) 14:05:35
これを仰げば 悠然として 和気を催すべし
(これをあおげば ゆうぜんとして わきをもよおすべし)
~ 福沢諭吉 ~
(説明)
「天は人の上に人を造らず」と人間平等を説いた福沢諭吉は、
明治十四年に「帝室論」を書いた。
国家というものは「法」だけでは決して人民を心服させることは出来ない。
日本では古来、皇室と国民が深く情誼によって結ばれてきた。
この「情誼」の一点に依存しなければ、
国家の平安を維持することは不可能であり、
これこそ皇室の「至尊・至重」の由縁である。
<感謝合掌 令和3年12月31日 頓首再拝>