伝統板・第二

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読書の力 ⑥ - 夕刻版

2021/10/12 (Tue) 15:12:55

このスレッドでは、令和3年の読書週間に向け、
読書に関する情報を紹介してまいります。


(10月27日)から、(秋の)読書週間が始まります。

2021(第75回)読書週間 10月27日~11月9日。



第75回読書週間 標語   「最後の頁を閉じた 違う私がいた」

(過去の読書週間 標語 https://neirof.com/4552.html )

・・・

読書の効果

     *NHK「あさイチ」(2021.10.11)より

(1)読書は脳の活性に効果がある。

   1か月毎日2ページの音読。
        → 記憶力がUP!

(2)読書する子はテストの点数が高い。
 
        → 問題を読み取る力も養われる。

(3)高齢者は認知機能改善。

   ((1)~(3)は、東北大学川島教授)


(4)想像力もUP。

(5)語彙力が高くなる。

(6)買って読まなくても気にしない!
    「待たせてごめんね」の感覚でも◎

 ((4)~(6)は、明治大学斎藤教授)


     https://sevilla-fa.jp/85779.html

・・・

<参考Web>

(1)光明掲示板・第一「読書週間 (2870)」
      → http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=580

(2)光明掲示板・第二「2013(第67回)読書週間 (2198)」
      → http://bbs7.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou2&mode=res&log=505 (消滅)

(3)光明掲示板・第三「読書の力」
      → http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou3&mode=res&log=268 

(4)伝統板・第二「読書で味わう悦び」
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6646994

(5)伝統板・第二「読書の力」
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7053228

(6)伝統板・第二「読書の力 ②」
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7656683

(7)伝統板・第二「読書の力 ③」
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7794597

(8)伝統板・第二「読書の力 ④」
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7919678

(9)伝統板・第二「読書の力 ⑤」
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=8015108

           <感謝合掌 令和3年10月12日 頓首再拝>

【三日、書を読まなければ人相が悪くなる】 - 伝統

2021/10/13 (Wed) 13:22:58


        *メルマガ「人の心に灯をともす」(2021.05.12)より

   (安岡正篤師の心に響く言葉より…)

   《士大夫(したいふ)、三日書を読まずんば、
    義理胸中に交わらず。便(すなわ)ち面目憎むべく、
    語言味(ごげんあじわい)なきを覚ゆ。》


   この言葉はよく普及した名言である。

   士大夫は三日書を読まなければ哲学が胸中から消えてしまう。

   面(つら)の構え、人相も悪くなり、言葉も味がないような気がする。


   士大夫というものは、
   三日聖賢(せいけん)の書を読まんと、
   人間が俗になって面構えまで悪くなる。

   話をしても味がない。


   これは有名な蘇東坡(そとうば)と 並び称せられた
   北宋(ほくそう)の文人、黄山谷(こうさんこく)の有名な言葉です。


   日本でも五山(京都五山と鎌倉五山)の僧の間で、
   「蘇坡・山谷・味噌・醤油」という言葉が
   流行ったほど広く普及しておる。

   台所には味噌・醤油がなければならんごとくに、
   教養には蘇東坡と黄山谷がなきゃいかん
   というくらい五山の僧に影響を与えました。

      <『酔古堂剣掃を読む』致知出版社
               https://amzn.to/3eCVVQ2 >

         ・・・

「酔古堂剣掃(すいこどうけんすい)」という書物は、
明末の教養人・陸紹行(りくしょうこう)が
長年愛読した古典の中から会心の名言嘉句(かく)を収録した出色の読書録だ。

『酔古堂剣掃」は、人間が人間としての人格、人間としての教養、
人間としての生活を潤し、心身を本当に養う、心の食べ物、精神・魂の食物だ
と安岡正篤師は言う。


士大夫とは、中国の宋の時代におけるエリート知識階級のこと指すが、

現代でいうなら
知識や教養のある「ひとかどの人物」ともいうべき人のこと。

三日も本を読まないでいると、それが顔に出てしまうという。

話に味がなくなり、人相が悪くなるというのだ。


「男子、三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」という言葉がある。

『三国志演義』が出典だ。

これは前出の言葉とは逆に、必死の努力をする人間は、
三日も会わないでいると、驚くほど成長しているものだ、
よく目をこすって見なさい、ということ。


心掛け次第で、たった三日で、人はよくもなるし、悪くもなる。

三日、必死の努力をするのか、なまけるのか。


毎日、瞬時たりとも怠(おこた)りなく…

コツコツと努力を積み重ねる人でありたい。

           <感謝合掌 令和3年10月13日 頓首再拝>

「読書の効能」を賢人たちの名言から考える - 伝統

2021/10/14 (Thu) 03:46:58


        *Web:今日も良いことがあるように(2019/06/15)より

(1)「読書は学問の術なり、学問は事をなすの術なり。」 
                        福沢諭吉『学問のすすめ』

(2)「すべて良き書物を読むことは、
    過去の最もすぐれた人々と会話をかわすようなものである。」 
                           デカルト 哲学者

(3)「読書で生涯をすごし、さまざまな本から知恵をくみとった人は、
    旅行案内書をいく冊も読んで、ある土地に精通した人のようなものである。」 
                    ショウペンハウエル   哲学者

(4)「良き書物を読むことは、
    過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである。」 
                           デカルト 哲学者

(5)「書物の新しいページを1ページ、1ページ読むごとに、
    私はより豊かに、より強く、より高くなっていく。」 
                  チェーホフ ロシアの劇作家、小説家

(6)「宝島の海賊たちが盗んだ財宝よりも、本には多くの宝が眠っている。
    そして何よりも、宝を毎日味わうことが出来るのだ。」
                     ウォルト・ディズニー 実業家

(7)「1時間の読書をもってしても和らげることのできない悩みの種に、
    私はお目にかかったことがない。」    モンテスキュー 哲学者

(8)「読書、なかんずく小説を読む喜びは
    もうひとつの人生を経験することができる、という点にある。」 
                          山本周五郎 小説家

(9)「自分には学校というものは、一切存在理由がなかった。
    自分にとって、図書館と古本屋さんさえあればそれで十分であった。」 
                           司馬遼太郎 作家


(10)「読書をしない人には未来はない。
    思考能力は、読書によって鍛えられるんです。
    読書する人としない人には、思考能力に決定的な差がつきます」
                         明治大学教授の齋藤 孝

(11)「大学で得た知識など、いかほどのものではない。
    社会人になってから獲得し、蓄積していく知識の量と質、
    特に二十代、三十代のそれが、その人のその後の人生にとって
    決定的に重要である。
    若いときは、何をさしおいても本を読む時間をつくれ。」
                        ジャーナリストの立花隆

(12)「20代でやっておくべき、たった1つのことを挙げろと言われたら、
    私はこういうだろう。
    『とにかく、たくさんの良い言葉のシャワーを浴びておくことだ』」
                            作家の千田琢哉

(13)「書物を読むということは、他人が辛苦してなしとげたことを、
    容易に自分に取り入れて自己改善をする最良の方法である。」
                            (ソクラテス)

     https://lucky.t-nakai.work/2019/06/15/word-68/

           <感謝合掌 令和3年10月13日 頓首再拝>

読書する人だけがたどり着ける場所 - 伝統

2021/10/15 (Fri) 14:36:20


        *『読書する人だけがたどり着ける場所』齋藤孝・著 より


(1)ネットで文章を読むとき、私たちは「読者」ではありません。
   「消費者」なのです。

(2)読書は人に「深さ」をつくります。

(3)たとえば遺伝子工学を学んで、
   遺伝子操作の技術がわかったとしても、

   生命倫理とどう折り合いをつけるべきかという難しい問題に対処していくには
   歴史や宗教、哲学など幅広い知識が必要。

(4)一流の認識力の持ち主の本を読むと、私たちの認識力も磨かれていく。

(5)読書には大きく分けて二つあります。

   情報としての読書と、人格としての読書です。

(6)今月一人の著者にはまったら、翌月は別の著者にはまる。
   さらに次の月はまた別の著者というように、時期をずらして広げていくといい。

(7)たとえばサン=テグジュペリの『星の王子さま』をただ読んで
   ストーリーを理解しただけでは思考は深まらないかもしれません。

   しかし、王子さまが自分の星に残してきたバラとは自分にとって何だろう、
   狐とはどんな存在だろうと考えてみると、深まりはじめます。

(8)驚くべきことに驚けるのは、実は教養があるからです。
   知識豊富で教養豊かな人は、もうあまり驚くことがないのではないか
   と思うかもしれませんが、逆なのですね。

   知れば知るほど、心の底から驚くことができるのです。
   知識がないと、何がすごいのかわからない。

(9)「難しそうだから、あとにしよう」
   「もうちょっと知識を得てからにしよう」と言っていると、
   ブームは去ってしまいます。

(10)「ベストセラーは読まない」と言う人もいますが、
   それではどうしても間口が狭くなってしまう。

   たくさんの人が読んでいるのは何かしらいいところがあると考えて、
   素直にブームに乗るほうが知識は増えていきます。

   私は流行りものに乗るのも、
   知的な人生の楽しみ方の一つだと思っています。

(11)自分が悩んでいるのは辛いものですが、他人の悩みは勉強になります。

(12)私たちはアメリカ式の資本主義に慣れてしまっているので、
   「成功したい」という欲求を自然のように感じています。

   でも、文学の世界に浸ってみると、成功や勝ち負けなんてどうでもいい、
   というか、意味がわからないという感覚になるはずです。

   文学とは経済的成功や勝ち負けとは違う次元で成立しているものだからです。

(13)私たちは「生きる意味」が実態として存在しており、
   それを探すようなことをしてしまいがちですが
   それではダメだとフランクルは言っています。

   逆に自分自身が問いかけられている対象なのだと気づかなければなりません。

(14)「クライマックスだけでも音読する」ことです。
   あらすじを知ったうえで、重要なシーンを声に出して読むのです。
   そうすると、かなり読書体験に近づきます。

(15)「この本を読んだ自分、かっこいい」と思うのも、
   読書の習慣化に大事なこと。

・・・

<参照>

(1)【5分要約】Vol.33_読書する人だけがたどり着ける場所
    https://note.com/gs_0922/n/n426e7d1ab744

(2)読書する人だけがたどり着ける場所[齋藤孝著]感想文&内容のまとめ
    https://conote.info/archives/8681

(3)【12分で解説】「読書する人だけがたどり着ける場所」を
   世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
    https://www.youtube.com/watch?v=T18TA_4rg9c

           <感謝合掌 令和3年10月15日 頓首再拝>

(子どもが)読書で得られる7つの効果 - 伝統

2021/10/16 (Sat) 11:08:30


        *Web:ベネッセ教育サイト(2021.08.13)より抜粋

(1)【語彙力や読解力が身に付く】

  ①読書をすると、さまざまな言葉に触れられます。
   知らない言葉、初めて見る漢字、面白い表現方法……。
   そういった言葉に触れることで、語彙力アップが期待できます。

  ②言葉の意味を考えたり、登場人物の気持ちを
   前後の文章から想像したりすることで、読解力も身に付くでしょう。
   学力アップにもつながります。

(2)【集中力が養われる】

  ①読書は自発的に行うものです。
   受動的にぼーっと見ることができるテレビと違い、
   「読もう」と思わなければ先に進めません。

  ②内容を理解して読むためには、集中力が必要になります。
   そして、読書を通して養われた集中力は、
   授業やスポーツといった他の場面でも発揮できるはずです。


(3)【知識が増える】

  ①本にはたくさんの学びがあります。
   歴史や偉人について知ったり、生き物や植物について調べたり、
   海外のことに興味を持ったり……。

  ②学校の授業や生活において役立つ知識を得られるだけでなく、
   新しいことに興味・関心を持つきっかけにもなります。
   将来やりたいことも見つかるかもしれません。


(4)【想像力が豊かになる】

  ①本を読むときは、文章から風景や登場人物の気持ちを
   想像しなければなりません。

  ②絵本やマンガも同じ。
   絵と絵の間の映像や登場人物の声、音などは
   イメージする必要があります。

  ③読書は頭の中でさまざまなことを思い描くため、
   自然と想像力が豊かになるのです。


(5)【人の気持ちがわかりコミュニケーション力が高まる】

  ①想像力が豊かになると、日常生活でも
   相手の気持ちを想像したり理解したりできるようになります。

  ②場の空気を読んだり、
   次に起きることを想定したりする力も育つでしょう。

  ③行動や言葉のバリエーションも増えるため、
   コミュニケーションスキルもアップします。


(6)【自己肯定感が高くなる】

  ①ノンフィクションからファンタジーまで、
   物語の種類も登場人物もさまざまな本。
   自分と違った価値観や考えに触れられるため、
   柔軟な心を持てるようになります。

  ②「みんな違ってみんな素晴らしい」という気持ちを持てれば、
   友達のことも受け入れられるようになるでしょう。

   同時に自分自身の存在も認められるようになり、
   自己肯定感が高まります。


(7)【気持ちが安定する】

  ①真剣に読書をしていると、時間を忘れるほど夢中になれます。
   何かに没頭することは心の栄養になり、
   さまざまなことに対する意欲を育んでくれるでしょう。

  ②また、読書量が多いと心が落ち着く傾向があるそうです。
   気持ちが不安定なときこそ読書をしてみると良いのかもしれませんね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d25437e73af55b2eade54c975b25060043e49b81?page=2

           <感謝合掌 令和3年10月16日 頓首再拝>

幸せを目指すのに、読書ほど有効なものはない。 - 伝統

2021/10/17 (Sun) 01:47:01


        *「読書で自分を高める」本田健(著)より抜粋

(1)自分と向きあうということを、試行錯誤しながら進めていくことが、
   私は人生の醍醐味だと考えています。

   多くの人は遠回りに見えるこの作業を怠ります。
   でも、そのツケは、あなたが思っているより大きいものです。

   自分が誰なのか、何のために自分は生きるのか、と
   いったことがわからなければ、どれだけ社会的に成功しても、
   幸せにはなれないからです


(2)読書が好きな人は、孤独の楽しみ方を知っています。

  ①本を読むことを通じて、自分と向きあい、
   将来をどう生きるのかといったことを静かに考えることができます。

  ②人は、思索することによって、他人のことを思いやったり、
   自分の本当の願望や自分の行く末、世界のことをじっくり考えたりできます。

  ③本のなかに、未来の自分を探す。

  ④読んでいるのが哲学的な本でなくても、本を読むことで
   人は、自分とは誰なのか、これからどうするのかなど、
   自然と本質的なことを考えるようになるのです。

  ⑤一日たった10分でもいいのです。
   思索することによって、人は深くなるのです。

(3)本を読むことで培う想像力は、ビジネスでも、人間関係でも、大切です。

  ①読書家のビジネスマンは、他の業界の成功例を学んでいたり、
   過去のうまくいった事例や海外の事例を読んでいます。

  ②対人関係のすべては、相手が何を考えているのか、感じているのかを
   想像することから、スタートするからです。

(4)正しいか、間違っているかで読まない。

(5)両親の人生を変えた本を教えてもらう。

(6)読書力という言葉があります。
   本を読む力とは、どういう力なのでしょう。

   私は、読書力とは、「本を自分の人生に取り込む力」だと考えています。

(7)自分のなかにある感情にどんなものがあるかは、
   本が正確に見せてくれます。

   嫉妬深い自分、人を恨みに思ってしまう自分、
   競争に負けたくない自分などが、
   心の奥深いところに、ヘドロのようにたまっています。

   それを読書によって、少しずつ浄化することができます。

   そういう人物が出てきて、疑似体験することで、
   自分のネガティブな部分、ずるい部分、見たくない部分にも、
   光が当たるからです。

(8)自分の教養をひけらかす必要はありませんが、
   言葉を知っていることで、自分のことがよりわかりやすくなる
   というのは、知っておいて損はないでしょう。

   ボキャブラリーを増やすことで、内面だけでなく、
   世界に何が起きているかについても詳しくなります。

   それは、言葉を知ることが、
   あなたの認識能力を高めることになるからです。

(9)先人の知恵を借りながら、
   自分はどんな人生にしたいのかを学び、選択する。

   そうやって人生という山登りを楽しんでほしいと思います。

(10)読書ノートをつける

  ①はじめてみると、
   最初は、自分の文才のなさにうんざりするかもしれませんが、
   いい文章を書こうと思わないことです。

   自分の感じたままを書いていると、
   それが、将来きっと役に立つときがきます。

   そうして、読書ノートに飽き足らなくなった人は、
   本の感想をブログやSNSにアップするというのもアリではないでしょうか。

  ②自分の気に入ったノートに、大好きなフレーズをコレクションしていくと、
   きっと数年で、あなたのボキャブラリーは、増えていきます。

   そして、ちょっとした日常会話でも、
   そのセンスのよさがキラっと光るようになります。

(11)本はすべての人間にとっての共有財産です。
   有効に活用したいものです。

(12)10冊のなかに、良書が1冊混じっているとしましょう。
   このとき、自分と合わない9冊の本にできるだけ会わないように考える人は、
   ムダに買ってしまった9冊ぶんを不要なコストに感じてしまいます。

   でも、賢い人は、良書が、
   そもそも10冊ぶんの値段だったと最初から考えます。

   なので、9冊ぶんに費やす時間とお金は、
   ベストな1冊に出会うコストだと考えればいいのです。

(13)好きを集めて、読書会をひらく。

  ①好きなことを共有できて、長くつき合える友人は、一生の財産です。

   仕事や社会的地位を離れて、ただ本という世界を共有しているので、
   とても楽しい関係になるでしょう。

   真の友情とは、年齢や社会的立場・影響力、
   自分が所有している経済的要素が関係ないところでこそ育つものです。

  ②本好きの友人のなかでも、
   自分と趣味がちょっと違う人に紹介してもらう。

(14)カフェや電車があなたの書斎になったら、
   自由に知的空間をつくれることになります。

   あなたが行くところをどこでも書斎にしてしまうという習慣を、
   ぜひ持ってもらいたいものです。

(15)30年前に流行った本を読んでみる。

(14)あなたの考え方、感じ方、ものの見方を表現することによって、
   人生が大きく変わる人がたくさん出てくる可能性があるのです。

(16)人間には、ただ日々を生き抜いて、生殖して、子どもを残して、
   死ぬという動物的な側面と、文化的、精神的な側面があります。

   しかし、もったいないことに、多くの人が、
   生存していくのに精一杯で、精神活動が後回しになっています。

   ただ生きるだけでなく、心の充足を感じながら生きたい
   と願うのであれば、いろんな本と出会うことです。

   毎日の心の充足度は、本当に自分が大切だと感じていることに
   時間とエネルギーを使うことで上がってきます。

   本を読むことで、あなたが理想とする生き方を探ってください。

           <感謝合掌 令和3年10月16日 頓首再拝>

【読書は含みのあるいい人間をつくる】 - 伝統

2021/10/17 (Sun) 14:20:51


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2021.08.31)より

   (曽野綾子氏の心に響く言葉より…)

   私たちは社会という集団の中で生きていますから、
   政治的配慮や法律がなければ日常生活も成り立ちません。

   しかし最終的には、自分の行動を自分で決めるほかない。

   それしか、後悔しない人生を生きる方法はないのです。

   だから、それができない人間は、悲劇を生きることになる、
   と言っても言い過ぎではないでしょう。


   にもかかわらず、いざとなると、
   日本人は平気で決断を他人に委ねてきたところが あります。

   戦後の日本の教育は、子供に対して過保護でしたから、
   子供は親や周囲に甘やかされて、
   いつの間にか自分では何も決められない人間に育っていく。

   学校が何を教えようと、間違っていると思うなら、
   各家庭でそれを正すべきなのですが、
   そんな勇気を持っている親はほとんどいない。

   そして、何かあると全部、人のせいにするのです。


   規則がないと動けなくなってしまった原因の一つは、
   本を読まなくなったからでしょう。

   本には、あらゆる例外的なことが書かれています。

   たとえば、私たちは
   「よく働きなさい、勉強しなさい、努力すればするだけのことはありますよ
    “なせばなる”ですよ」と教えられる。


   しかし、サマセット・モームの『蟻とキリギリス』という小説は
   まったくその反対のことが人生にはある、という教えを書いています。

   秀才で弁護士の兄と、女たらしで博打好きのぐうたらな弟が登場します。

   兄はこつこつ働いて手堅く生活し、それなりにいい生活をする。

   ところが弟は口がうまくて人に好かれるのをいいことに、
   みんなから借金したり、金持ちの未亡人をたらしこんだりして、
   夢のように贅沢な生活を手に入れる。

   そんな弟を忌々しく思いながら、
   兄は何度も弟のしでかした不始末の尻ぬぐいをしてやる。

   何しろ信用が第一の弁護士ですから、
   弟の不始末であっても悪評を立てられると困るわけですね。


   『蟻とキリギリス』といえば、夏も働き続けた蟻が冬の暮らしにも困らず、
   夏に遊びほうけていたキリギリスは蓄えもなく冬には死ぬ、
   という因果応報の寓話が教訓的真実だと思われているでしょう。

   ところが、この遊び人の弟が大金持ちの未亡人と結婚するんです。

   そして、相手は間もなくころりと死んで、
   弟に現金とロンドンの屋敷、田舎の別荘、高級なヨットまで、
   莫大な遺産を残すという筋です。

   その時、兄弟を比べてみると、兄貴はよぼよぼの老人のように見えて、
   弟のほうがずっと若くて生き生きとして見えました、という物語なんですね。


   こんなふうに本の中には、
   エリートになればいい人生を送れるとは限らないとか、
   性悪な女とは別れたほうがいいと言うけれど、どうしても別れられない男の話とか、
   しがない生活に安住していた市井の人が僥倖にありつくとか、
   理屈に合わない話がいくらでもある。

   読書をすれば、世の中はマニュアル通りに片付くほど単純ではないことが
   すぐにわかるはずです。

   だから読書は、含みのあるいい人間をつくるんですけどね。

       <『思い通りにいかないから人生は面白い』三笠書房
                      https://amzn.to/3mGED8Y >

                 ・・・

読書は、他人の人生を疑似的に生きることができる。

そこに、著者の人生や経験が詰まっているからだ。


ビジネス書なら、著者の起業や創業当時の話、
会社の中での人間関係や仕事上の成功談や失敗談など、
著者の人生をもう一度経験できる。


小説なら、事件やパニックが起きたときの、心理状態や、
そのときの人間関係など、主人公の人生を追体験できる。


多くの人は、波乱万丈の人生を経験することはなく一生を終える。

しかし、大きく成功した経営者や、小説家は、
山あり谷ありのジェットコースターのような人生を歩んでいる。

その経験があるからこそ、事業で成功したり、大ヒットの小説を書くことができる。


逆にいうと、多くの凡人は、
平々凡々とした人生だからこそ、幸せだということができる。

淡々とした毎日の中に、幸せの種を見つけることができるからだ。


多種多様な経験をし、それを乗り越えてきた人の方が、
深みと重みのある人になるのは事実だ。

それは、楽しい経験ばかりではない。

悲惨で、困難で、辛い、絶望的な経験も含めてだ。


だが、誰もがそれを経験できるわけではない。

しかし、読書なら、多くのパラレルワールドを生きることができる。


だからこそ…

読書は含みのあるいい人間をつくることができる。

           <感謝合掌 令和3年10月17日 頓首再拝>

(ビジネス書の)読書の方程式 - 伝統

2021/10/18 (Mon) 01:36:32


    *「インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式}
      羽田康祐(著) より

(1)本書の目的を簡単に説明すると、
   ビジネス書に書かれている内容以上の学びを得ることです。

(2)ビジネス書を読む目的は「視点」と「法則」を増やしていくことだ。

(3)「視点読書」とは

  ①「何を考えるべきか?(視点)×どう考えるべきか?(法則)
    =自分なりの結論」

   という方程式の前半部分にあたる。

  ②そのステップは、大きく2つある。

   まず、ビジネス書から「視点」を発見することだ。

   「この文章には、どんな視点が隠されているのか?」という
   質問をぶつけながら「視点を発見する感覚」で読み進めていくのがコツだ。


  ③自分なりに「視点」を発見できら、ビジネス書のこの文章が
   書いてある場所にアンダーラインを引く。

   そして、余白に発見した視点とメモを書き加えておく。
   このメモが大きな役割を果たす。

   続いて「発見した視点」を抽象化してとらえ直す。

  ④続いて応用だ。
   まず「全体の視点」「部分の視点」を手に入れることだ。

(4)法則:

  ①その「視点」を元に「ああなれば→こうなるだろう」という
   「法則性」に当てはめ、結論を出す。

  ②どんなに適切な視点を置いたとしても
   「ああなれば→こうなるだろう」という
   「法則」のストックがなければ、
   再現性の高い仮説を導き出すことはできない。

  ③数多くの「法則」をストックしていけば、
   様々な現象に「法則」を当てはめることで
   「的を射た」仮説を瞬時に導き出すことが可能になる。

・・・

<参照>
速読・多読は不要!まったく新しいビジネス書の読み方
『インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式』
https://www.excite.co.jp/news/article/Atpress_267281/

           <感謝合掌 令和3年10月17日 頓首再拝>

【頭がいい人の読書術】 - 伝統

2021/10/18 (Mon) 13:24:28


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2021.04.24)より


   (尾藤克之(びとうかつゆき)氏の心に響く言葉より…)

   読書をするとき、ただ漫然と読みはじめている人はいませんか。

   もちろん、楽しむときの読書はそれでもいいのですが、
   限られた時間で本を読まなくてはいけないとき、
   読書の目的を決めることで、読書のスピードや吸収力が一気に加速します。

   私の場合は、「インプット&アウトプット」が目的のほとんどです。


   私はビジネス書の書籍記事を書くことが多いので、
   ビジネス書(実用書)を読む比率が8割です。

   ビジネス書は、いま抱えている課題に対しての解決策を提示するものです。

   ですから、自分の抱えている課題がより明確であることが、
   理想的な一冊を見つけるヒントになるはずです。



   読んだ本をアウトプットする方法はいくつかあります。

   本への書き込み、人に話すなどはご紹介しました。

   もし、さらにステップアップしたいようでしたら、
   私のように、本で読んだ内容をまとまった文字数の記事にまとめ、
   自分の考えや主張を、ブログやSNSなどで発信してみてもいいでしょう。


   文章で効果的に伝えるために大切なものが、「フック」です。

   最初の100文字。

   レポート用紙で最初の3行はとくに重要です。

   この3行で読者の心にフックが掛からないと読んではもらえないからです。


   まずは自分を読者に置き換えること。

   次に、アウトプットした文章を他人にシェアしても要点が伝わること。

   この2点を重視してください。

   誰に向けて、何を、なんの目的で、どう伝えるか。

   きっちり整理してみると、アウトプットの精度が高まるはずです。

        <『頭がいい人の読書術』すばる舎
                 https://amzn.to/3sMPeyu >

            ・・・

インプットを前提とした読書と、アウトプットを前提とした読書はまるで違う。

インプットの読書は、
本を漫然と読んで自分の中に知識や情報を溜(た)めておくだけで、
誰の役にも立たない。

自己満足や自分の楽しみのためだけのセルフィッシュ(自己中)読書だ。


片や、アウトプットの読書は、何のために読むかが明確だ。

例えば、人前で話すため、プレゼンのため、SNSに投稿するため、等々。

さらに、人前で話すには、どういう人を対象に、
何のテーマで、なぜ、といった「5W1H」が明確にある。

これはSNSでも同じこと。


つまり、アウトプットは
誰かを「喜ばせたい」「驚かせたい」「うならせたい」といった、
「利他の読書」ともいえる。

それは、マーケティングの基本である「誰に」「何を」「どう売るか」ということ。

だから、インプットするときは、誰かの顔を思い浮かべて、
本を選び、何を伝えるかを思い浮かべて、読む。

すると、読書の時間が圧倒的に短くなってくる。

その目的以外のところは、さっと読み飛ばすことができるからだ。


アウトプット型読書を長く続けていると、不思議なことに、
本が「ここを読んで」と教えてくれるようになる。

本を選ぶ時も同じで、本のタイトルや表紙や帯という装丁(そうてい)が、
「私を選んで」と言ってくる。

もちろん、失敗もあるが、かなりの確率で選ぶことができるようになる。


本を読むなら…

アウトプット型の読書をお勧めしたい。

           <感謝合掌 令和3年10月18日 頓首再拝>

知的生活の方法としての読書 - 伝統

2021/10/19 (Tue) 15:23:14


        *『知的生活の方法』渡部昇一(著)より

(1)繰り返し読む。

   私は筋を熟知した物語を徹底的に繰り返し読むことによって、
   知らず知らず自分の読書の質を高めたように思われる。

(2)古典とは何か。

   あなたは繰り返し読む本を何冊ぐらい持っているだろうか。
   それはどんな本だろうか。

   それがわかれば、あなたがどんな人かよくわかる。

(3)身銭を切って買った本でなければ身につかない、などと言おうとも思わない。

   しかし食べ物と同様ほんとうに味覚を楽しもうと思ったら、
   身銭を切った店の食事がよいのではないか。

   身銭を切っておれば、うまいかどうかについての判断も厳しくなるだろう。

(4)読みたいときに取り出せる。

   別にこれという動機もないときに、
   いつか読んだ本がふと読みたくなることがあることを、
   だれでも体験したことがあるだろう。

   その瞬間が極めて大切である。
   ところがそうしてふとある本を読みたくなった時に、
   それが手許にないことはしばしば致命的である。

(5)無理をしても本を買う。

   本は不思議なものである。
   買えば良いというものでもないが、買わなければまた駄目なものである。

(6)トルストイは『戦争と平和』を書くために、
   小さな図書館ぐらいのナポレオン戦争の資料を集めて、
   手許に置いたという。

(7)早起きで偉大な知的活動の業績をあげた人と言えば、
   哲学者カントのほかにはゲーテが有名である。

   「朝の時間は金貨をくわえている」という有名な格言は彼の作ったものだ。

(8)机に向かって諺を何時間も
   ぶっつづけに覚えるということは愚かなことである。

   そういったことは、半端時間に向いているのだ。
   語学の規則や、基本文例を繰り返して覚えるのはむしろ半端な時間に限る。

(9)哲学者カントの昼食時間は長かった。
   それは通例3時間、ときに6時間続いた。

   カントの同時代のインテリは一般に主要な時間が長く、
   同時代のフリードリッヒ大王の食事も7時間ぐらい続くことが多かった。

   なぜそんなに長く続くのかと言えば、会話が活発だったからである。

   これこそよき時代のヨーロッパの特徴であり、
   今日の日本の知的生活において決定的に欠けているものなのである。

   カントはしかつめらしい哲学者だったのではない。
   座談の名手なのであって、その話を聞くために、
   実業家たちも貴婦人たちもわれを争って訪問し、
   かつカントを自宅に招いたのだ。

(10)一方、カントから言えば、ここでいろいろの人からさまざまな話を聞き、
   また思いがけぬ質問などを受けて、自己の思想の栄養としていたのである。

   カントが特に親しく交わった人にイギリスの商人がいたことも注目に値する。

(11)「ほんとうにおもしろい」という本は、
   子供のときにはおとぎばなしであり、それから冒険物に進むであろう。

   おとぎばなしだろうが、冒険物だろうが、そのときに
   「ほんとうにおもしろい」と思った感じを忘れてはいけない。

(12)「読んでよかったなあ」とほんとうに自分が思った本を
   自分の周囲に置くこと、そして時々、
   それを取り出してパラパラ読みかえすことなのである。

   その修練ができておれば、書店で立ち読みしただけで、
   ピーンと来るようになる。

           <感謝合掌 令和3年10月19日 頓首再拝>

【可動域を広げるために】 - 伝統

2021/10/20 (Wed) 15:06:01


         *メルマガ「人の心に灯をともす」(2021.10.19)より

   (明治大学教授、齋藤孝氏の心に響く言葉より…)

   「どうも日本人は視野が狭い」などと自嘲気味に語られることがあります。

   閉鎖的だとか、島国根性だとか、遊び心が足りないとか、
   要するに頭が硬くて可動域が狭い、というわけです。


   でも、本当にそうなのでしょうか。

   私はむしろ、日本人は意外に可動域が広い民族ではないかと思っています。

   極東の島国だからこそ、日本は海外の動向にも敏感に反応し、
   いいものを旺盛に柔軟に取り入れてきました。


   それを象徴するのは食文化です。

   世界中のあらゆる料理を、しかもかなり高いレベルで食べられる国は、
   おそらく日本以外にないでしょう。

   それはひとえに、各国の食文化を貪欲に吸収し続けた結果です。


   単に輸入しただけではありません。

   例えばカレーにしてもラーメンにしても、
   独自のアレンジを加え、 無数のバリエーションを生み出し続けています。

   それは作り手の感度の高さだけに由来しません。

   消費者である私たちの旺盛な食欲、新しいメニューに対する好奇心、
   よりおいしいものを食べるためなら時間もお金も惜しまない
   という求道ぶりも、相当なものだと思います。


   おいしいと評判の店には、ズラリと行列ができることも珍しくありません。

   並んで待つ苦痛を厭わず、むしろそんな姿を自撮りしてインスタに投稿し、
   美しい思い出に換えるような逞しさがあります。

   つまり食の可動域は、作り手側と消費者側が呼応しながら、
   現在進行形で拡大しているわけです。

   そういうDNAを持っていることを、私たちはもっと誇っていいし、
   最大限に活用しなければもったいない気がします。


   「大きく生まれ変わろう」と提案しているのではありません。

   「本来の自分を取り戻せばいいだけ」なのです。

   そう考えれば、気楽にチャレンジできると思います。


   最後にもう一つ、可動域を広げるためのとっておきの方法をご紹介します。

   やはり食文化に絡む話ですが、
   最低でも年に一回、「ふぐ」を食べてみてはいかがでしょう。

   坂口安吾の小作品『ラムネ氏のこと』の中に、ふぐに言及した一節があります。

   周知のとおり、ふぐには毒があります。

   それを今日の私たちが安全に食べられるのは、
   これまでに多くの無名の人々がいろいろな食べ方をして、
   危険な部分と安全な部分を解明しつつ絶命して いったからである、
   というわけです。


   こういう人々こそ、真の勇者だと思います。

   私たちはリスペクトすべきでしょう。

   ふぐを 食べるたびに、ぜひその格闘の歴史に思いを馳せていただきたい。

   そして現在の自分と比較して欲しい。

   別に命を賭けなくてもいいのですが、
   「自分は何かにチャレンジしているか」 と問いかけてみると、
   ふぐの美味も手伝って「もう少しがんばってみようか」という気になれるはずです。


   人生は「偶然の出会い」が「必然の出会い」に変わっていくプロセスの繰り返しです。

   それをいかに楽しむかが、「人生100年時代」を充実させる秘訣だと思います。

   「可動域」という言葉も、これまであまり目にすることはなかったかもしれません。

   だとすれば、本書を手に取っていただいたこと自体、「偶然の出会い」の一つです。

   これをきっかけに新たな出会いが次々と生まれ、
   気づいたときにはずいぶん可動域が広がり、
   「この本との出会いは必然だった」と思っていただけたとすれば、
   著者としてこれ以上の喜びはありません。


       <『可動域を広げよ』日経プレミアシリーズ
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                 ・・・

齋藤孝氏は、可動域を広げる最も効率的な方法が「読書」だという。

そもそも本は、今までとは違う見方や考え方が書かれているからこそ売れる。

世間によく知られていることばかり書いてあったら、誰も買う人はいないからだ。

それはつまり、自分の思考の可動域が広がるということ。

知識が広がり、見方が変わり、視野が広がると、
世界観や価値観、もっというなら人生観まで変わる。


読書は未知との遭遇だ。

つまり、「偶然との出会い」ということ。


それは、「好ましい偶然を引き寄せる」という、
クランボルツ教授のいう「プランド・ハップンスタンス(計画的偶発性)理論」に似ている。

好ましい偶然を引き寄せるには、
とりあえず与えられたことはランダムに何でもやってみることであり、
そこには好奇心や面白がるという資質も必要だ。


年齢を重ねれば重ねるほど、体の柔軟性がなくなり、考え方の可動域も狭くなる。

そのために必要になってくるのが、読書。


自らの可動域を広げ、人間性を高めたい。

           <感謝合掌 令和3年10月20日 頓首再拝>

【読書をプロデュース】 - 伝統

2021/10/21 (Thu) 04:18:15


         *メルマガ「人の心に灯をともす」(2020年02月08日)より

   (バラエティプロデューサー、角田陽一郎氏の心に響く言葉より…)

   僕は、人が「この本はつまらない」と指摘する行為は、なんとなく
   「この本のダメなところがわかった=自分はそこに気づく能力がありますよ」
   と言いたいがための“知的に見せたいポーズ”に過ぎないのではないか、
   と推察しています。

   仮に、その指摘が(結果的に)正しかったとしても、
   僕はそれを聞いて、その作品を拒絶することはしません。

   むしろ、自分でその作品を経験して、
   その指摘された箇所を自分がどう感じるのかを知りたくなります。

   要は確かめてみたくなるのです。

   確かめた結果、もちろん「僕にはおもしろかった」となる本も多々ありました。


   よく「この本に書かれていることは、自分が知っていることばかり」
   という理由で、その本に対して低評価を下す人がいます。

   僕の本にも以前、そういうレビューを書かれたことがありました(笑)。

   だからというわけではありませんが、
   この“知っていることばかりだった論”には賛同できません。


   もちろん「別に僕は、あなたに向けて書いたわけじゃないんですけど」という
   大前提はありますが、それ以前の問題です。

   何かの本を読んで「おもしろい」あるいは「つまらない」と感じることは当然ですが、
   その理由が「自分の知っていることばかりだったからつまらなかった」と
   判断する知性が残念なのです。


   つまり、自分の知識量でしか「おもしろいか、つまらないか」を判断できない、
   その人の生き方がすでにつまらないのではないか、ということです。

   「あれもこれも知っていることばかり」と不満を言う人は、
   知らないことが書かれている本を探して読めばいいだけではないでしょうか。

   たとえば、フランス革命のことなら何でも知っているという人がいたとします。

   「どの本も知っていることしか書かれていない。だからつまらない」と言うのなら、
   大学の図書館にでも行って、研究者たちが書いた最新の論文集を読めばいい
   と思いませんか?


   パナソニック創業者の松下幸之助が「出すぎた杭は打たれない」
   という名言を残しています。

   この言葉は広く知られていますが、僕は最初に聞いたとき感動しました。

   僕がここで「出すぎた杭は打たれない」と書くことで、
   初めてこの名言に触れた読者の人は、
   あの日の僕のように感動するかもしれません。

   使い古された言葉ですから、今さら書くことをダサいと思う
   作家もいるかもしれませんし、それこそ「知っていることだ」
   と一笑に付す読者もいるでしょう。

   でも、書き手が「知っていることだ」と書くのを避けていたら、
   文章を読んで感動する人を減らす可能性が増してしまいます。


   それに「あれもこれも知っていることばかり」という人は、
   生き方がつまらないだけではなく、
   ご自分の知性も危険に冒されています。

   同じレベルの本ばかり読んでいて、
   ステップアップしていないとも言えるからです。

   僕の経験上、本当に読書が好きな人や知性の高い人は、
   自分の知っていることに出合っても
   「知っていることだからつまらない」と判断しません。

   初めてその知識に出会って感動した自分を思い出し、
   おもしろさを再発見・再確認しているものです。

   結局、知っているかどうかではなく、
   それに触れた自分がどう感じたかが大事なのではないでしょうか。

        <『読書をプロデュース』秀和システム>

             ・・・

角田氏は「バラエティ読み」についてこう語る。

『「バラエティ読み」は、気持ちよく読書することを突き詰めたメソッド。

 そのポイントは5つある。

 (1)ジャケ買いでいい

 (2)途中でやめていいし、併読したほうがいい

 (3)積読(つんどく)でいい

 (4)感想文も書かない、メモしなくてもいい

 (5)速読しない

 自分にとっての気持ちよさ、おもしろさの感覚で本と向き合うだけでいいのだ』


齋藤孝氏は、

「本は知識を仕入れ、整理するうえで、もっとも効率的で究極の素材だ」

という。

本の中には、著者の人生と時間が詰まっているからだ。


本だけでなく、何かを批判する人は、
「自分はもっとすごいと思われたい」「認めて欲しい」
「自信がないことの裏返し(劣等感がある)」等々であり、
いつも傍観者の立場にいる。

ほとんどの人は、批判はするが、自分の一冊を書くことはしない。

その本がつまらないというなら、「自分で納得する本は自分で書くしかない」。

人生もまた同じ。


「あなたの人生がつまらないと思うんなら、
 それはあなた自身がつまらなくしてるんだぜ」(ひすいこたろう)

本も、映画も、人生も…

おもしろがって、楽しむ人には限りない魅力がある。

           <感謝合掌 令和3年10月20日 頓首再拝>

読書の効果(夢が実現しやすくなる7つの理由) - 伝統

2021/10/22 (Fri) 13:38:51


       *Web:(2020/06/29)より抜粋

(1)読書は、自分を高めるための一番よい勉強

(2)読書は、知性と心の修行の場

(3)本は、最良の専門家

(4)本は、最高の先生

(5)読書は、人生を変える

(6)本は、読むたびに得るものが違う

(7)本との素晴らしい出合いで幸せになれる

https://lucky.t-nakai.work/2020/06/29/custom-89/

           <感謝合掌 令和3年10月22日 頓首再拝>

読書する人だけがたどり着ける場所 - 伝統

2021/10/23 (Sat) 14:26:00

【読書術】「読書する人だけがたどり着ける場所」
を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
本要約チャンネル(2020/08/30)
https://www.youtube.com/watch?v=JCC528KzR-o


           <感謝合掌 令和3年10月23日 頓首再拝>

読んだら忘れない読書術 - 伝統

2021/10/24 (Sun) 04:00:07

【8分で解説】樺沢紫苑「読んだら忘れない読書術」
を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
本要約チャンネル(2020/05/16)
https://www.youtube.com/watch?v=VUepYAYA_pI

           <感謝合掌 令和3年10月23日 頓首再拝>

官僚に学ぶ読書術 - 伝統

2021/10/24 (Sun) 13:08:33


         *「官僚に学ぶ読書術」久保田崇(著)より

(1)官僚になって驚いたことは、政策立案にかかわっている実感が
   ほとんどないにもかかわらず、あまりにも多くの資料を処理
   しなければならないことだった。

(2)残業を減らして自分の身を守るためにも、
   机に積まれた大量の資料を高速で読み込んでポイントをつかみ、
   効率よく仕事を処理していかねばならない。

(3)官僚の仕事の基礎はまず、「文章を読むこと」。
   国の官庁の主な製品は法律や白書だ。

   1本の法律や白書を作るごとに、100冊単位の書籍や資料を
   読み込み、多くの情報ソースの中から必要な情報をピック
   アップしていく。

(4)官僚は「歴史もの」や「衰亡もの」が大好き。

(5)司馬遼太郎は、『竜馬がゆく』の執筆にあたり、神田の古書
   店で、ワゴン車1台分、1400万円相当の古書、古文書を
   買い集めたという。 この作品の面白さの理由がわかる。

(6)留学先の英国の「したたかな」姿を目撃した。

   米国と組んで外交ではまだ世界をリードしていることや、
   世界言語としての英語の普及もさることながら、英国の大学には
   インドや南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドや
   マレーシア、シンガポールのような旧英国領の国のクラスメイトが
   沢山いた。

(7)インテリジェンスの巨人、渡部昇一氏の知的生活3原則。

  ①身銭を切って本を買う。

  ②本の置き場、知的空間を確保する。

  ③「静かなる持続」を行うこと。
   永続的な知的生活の秘密とは、特別なことは何もなく、
   コツコツと1日何時間かの作業を年中やることに尽きる。

(8)アマゾンでは「著者買い」「テーマ買い」を、
   リアル書店では「新規著者の開拓」と「売れ筋のチェック」
   を行っている。

(9)特別な才能など何も持たない私にとって、
   読書は唯一の武器といってもよい。

   もし本がなかったら、大学受験はおろか、留学も就職も、
   日々行う仕事のどの一つも満足にこなすことができなかった
   に違いない。

           <感謝合掌 令和3年10月24日 頓首再拝>

「すぐやる人」の読書術 - 伝統

2021/10/25 (Mon) 15:25:15


【10分解説】
「すぐやる人の読書術」本が簡単に読めてすぐ身に付く方法!【要約】
ゆとりリーマンYouTuber「ユト」(2021/01/25)
https://www.youtube.com/watch?v=PwjKyB38Tus

           <感謝合掌 令和3年10月25日 頓首再拝>

「すぐやる人」の読書術~その2 - 伝統

2021/10/26 (Tue) 00:56:52


         *『「すぐやる人」の読書術』塚本亮(著)より

(1)たくさんの本を買って読むのは、
   目標に向かって小さな行動をするため。

(2)すぐやる人は読書で常に自分をアップデートします。

(3)すぐやる人は読書で考えを壊し、
   やれない人は自己肯定のために読む。

(4)アウトプットすることで初めて、その読書は「投資」になる。

(5)すぐやる人は本を汚し、やれない人は本がキレイ。

(6)すぐやる人はこのインプットとアウトプットの間隔が短い。

(7)すぐやる人は1つのアイデアに全力、
   やれない人は学んだことに満足。

(8)書店に行ったとき、いつもの棚ばかりではなく、
   チェックする棚を変えてみること。

   棚を変えてみると、新しい視点を手に入れることができる。

(9)「本を読み切らなきゃいけない」という意識を捨てること。

(10)自分を動かすような「1フレーズ」と出会った瞬間に動き出す。

(11)本は、あくまでも著者の知の結集にすぎず、他人ごとです。

   問いを明確にすることで、
   その本に書かれていることが自分ごとになっていく。

(12)自分のなかにある問いを明確にして、
   その問いを達成するために箇所を限定して
   とにかく読んでみること。

(13)エモーショナルシフトが起きたら、手を動かす。

(14)アウトプットの基本は
   「動く」「シェアする」「あつめる」の3つ(=USA)。

(15)シェアすることを前提に読書をすることで、
   本の内容をしっかり理解しようというスイッチが入ります。

(16)インスタグラムでアウトプットすることのよさは、
   ハッシュタグをたどれば同じ本を読んでいる人を
   簡単に見つけることができるところ。

(17)文字を声に出して読むこととそれを自分の耳で聞くことで、
   黙読するよりも20%、記憶力がよくなる。

(18)集中するための理想の環境は、必要なもの以外何もないところ。

(19)ワンデイ・ワンアクション。

(20)1分野を徹底的に絞り込んで攻める。

        <感謝合掌 令和3年10月25日 頓首再拝>

「すぐやる人」の読書術~その3 - 伝統

2021/10/26 (Tue) 13:09:46


         *『「すぐやる人」の読書術』塚本亮(著)より

(1)すぐやる人は後手になるのではなく、
   常に主導権を握って生きていく人です。

   この大前提は忘れないようにしましょう。

(2)読書を通して新しい価値観や情報を見つける。
   そしてそれをすぐに行動に活かすためにどういうアクション
   が必要かを考える。

   この軸からぶれないことが大切なのです。

(3)読書をする目的を明確にすることで、読書をして大量に情報
   を浴びながらも、そのなかから自分に必要な情報を引っ張り
   出しやすくなるのです。

(4)1冊の本の全てが役立つとは限りませんし、
   人によって必要な情報は違います。

   いろいろな本から自分に役立ちそうな項目だけを選んで、
   アウトプットに活かせばいいでしょう。

   アウトプットできそうなところを選んで実践する。
   それで十分なのです。

(5)読書をしながら自分が感じた感情の変化が起こった瞬間に
   アウトプットする、これを習慣にしていきましょう。

(6)アウトプットの3つの基本(USA)

  ①U:動く
  ②S:シェアする
  ③A:あつめる

(7)何でもかじってみないとその味はわかりません。
   かじってみてダメだったら吐き出せばいいのです。

   だから、ちょっとかじってみよう。
   それくらいの軽い気持ちで試してみればいいのです。

(8)大事なのは、自分ならどうするかを常に考えながら読む
   ということです。

(9)「話す」と「書く」のシェア2つをぜひ採り入れることを
   おすすめします。

(10)読書を通して出会った言葉や研究結果、統計データなどを
   ストックしておくことが大事です。

(11)モチベーションを高めるDCAPサイクル

   D:まず、やることを書く
   C:やってみた結果を書く
   A:改善策を書く
   P:明日にやることを書く

(12)朝に読書をすることで、朝に読書した内容が頭に残っていま
   すから、その内容を現実に応用して考えやすくなります。

(13)書店は本はもちろん、アイデアやヒントに出会えるスポット
   でもあるのです。

   複数の書店に足を運んで
   自分の可能性を広げる選択肢も持ちましょう。

(14)あなたにフィットする本に出会える3つのポイント

  ①目次
  ②前書き
  ③著者のプロフィール

(15)読書をすることによって、
   自分の知らない世界を知ることができます。

   読書をすることによって、
   自分とは違った価値観に触れることができます。

   読書をすることによって、
   新しい選択肢を手に入れることができます。

           <感謝合掌 令和3年10月26日 頓首再拝>

読書が持つ癒しの力 - 伝統

2021/10/27 (Wed) 15:11:50

ミッシェル・クオ·TEDxTaipei
読書が持つ癒しの力
https://www.ted.com/talks/michelle_kuo_the_healing_power_of_reading?language=ja

           <感謝合掌 令和3年10月27日 頓首再拝>

なぜ読書をするべきなのか【4つの効果】 - 伝統

2021/10/28 (Thu) 04:10:50

なぜ読書をするべきなのか【4つの効果】
文学YouTuberベル(2020/04/19)
https://www.youtube.com/watch?v=FvYX9A6l6AA

           <感謝合掌 令和3年10月27日 頓首再拝>

読書のチカラ - 伝統

2021/10/28 (Thu) 13:38:20

動画【紹介】読書のチカラ(齋藤 孝)
https://www.youtube.com/watch?v=dHHAjgsagx4


実際にこの本を読まれたかたの感想をご紹介します。

「読書とは何か」を学び、考える。

現在の読書の社会的な状況と、読書と人との関係、読書の魅力を、
齋藤孝さんが、とても読みやすく、
時には、耳が痛くなるような言葉を添えて語りかける。



p56 孤読を恐れない者の前に、道は開ける。

一人になって本を読む。それは人類の英知の思想書・科学書、
心の感情の豊かさと深みを学ぶ小説と出合う機会でもある。



p84 なぜ「天才の一生」を読むのか

アイザック・ニュートン、ベンジャミン・フランクリン、エジソン、
本田宗一郎、岡本太郎などの科学者・芸術家・実業家などの伝記を読むことで、
歴史的な人物と時空を越えて出会う。それが読書の魅力です。



p94 ネット書店の「レビュー」は参考になるか

ネット時代を象徴するような「レビュー」について書かれた本は、
まだ少ないかも知れない。
今、私も「レビュー」を参考にして購入することが多くなりました。

読書について、齋藤さんの考え方が上手く述べられています。

「あとがきにかえて」の「人は本を読むことで大人になる」という言葉に、
深く納得しました。

           <感謝合掌 令和3年10月28日 頓首再拝>

読書のチカラ~その2① - 伝統

2021/10/29 (Fri) 03:56:47


       *「読書のチカラ」齋藤孝(著)より

(1)プロローブ~あらためて問う、本を読む意味
        ~逆境が人格を作る(トルストイ)

  ①読書とは、人間がつくり上げた文化の中で、もっとも画期的な発明である。

   人類の発展の歴史は、本によって築かれ、また本に刻まれて
   受け継がれてきたといっても過言ではない。

  ②今の時代は、思考力を伴う精神力が求められている。
   知識をベースに、自分の脳でものを考え、価値観を決めていく、
   それによって自分の立つ位置を決めていかねばならないのである。

   その思考力養成に読書は役に立つ。

  ③思考のスピードだけでなく、本質を掴む力を養うのには
   相応の思考の深さが必要である。

  ④今、若者の心の浅さが目立つ。
   ここに歯止めをかけるには、ねばり強く考える思考力を復活させるしかない。

   それには、一にもニにも読書である。

  ⑤読書が足りない一方でネットばかりに頼っていると、
   結局は膨大な情報の上を漂流するだけで、まったく深まることがない。

   つまりネットをより有効に利用しようと思うなら、
   その分だけ精神や思考の深さを確保する必要があるということだ。

  ⑥自分の思考を定着させたり、掘り下げたりする作業は、
   一人の空間・時間でなければできない。

   そういう場で、自分自身と向き合いながら
   他者の話を聞くのが読書なのである。

  ⑦本を通じて、自分自身の心とつき合う。

   そういう道筋ないしワザというものを、
   若いうちに身につけることによって、次第に精神状況も変わるはずである。

   犯罪者の中にももう少し本を読んでいればよかったと後悔している人が多い。

  ⑧およそ人類が到達してきた思考は、きわめて深いのである。
   それは、地層の奥深く流れる清らかな地下水のようなものだ。

   活字を目で追うのは疲れるし、時間もかかる。
   その意味では、まったく今風ではない。

   しかし、その忍耐を越えることによって、初めて清流にたどり着けるのである。


    ~精神的に向上心のないものは馬鹿だ~  (夏目漱石「こころ」より)

           <感謝合掌 令和3年10月28日 頓首再拝>

読書のチカラ~その2② - 伝統

2021/10/29 (Fri) 14:25:54


(2)私たちを動かす「見えないチカラ」

   ~学びて思わざれば即ちくらし、
     思いて学ばざれば即ち殆(あやう)し  (孔子)

  ①今の学生には自分自身と交渉するチカラが足りない。

  ②経営者は、社員や取引先の責任を負っているから、
   莫大なストレスを受けている。

   読書は、そのストレスとうまくつき合うための素晴らしい手段だ。

   経営者にとっての読書のメリットは2つ。

   一つは、一人の時間を作ることで精神のバランスを取りもどせること。

   もう一つは、「経営者に欠かせない決断力・判断力を磨く術になる」ということだ。

  ③読書量が増えてくれば、その分だけ視点も増える。
   つまり”多視点思考”が可能になる。

  ④先行者の大事な言葉と出会うということは、
   ある種の遺伝子の1個をオンにすることに等しい。

  ⑤古典的良書を避けて底の浅い本ばかりを読むということは、
   一軍でのプレーを恐れて万年二軍で満足しているようなもの。

  ⑥本を読む意義

   ・情報を得るための読書。

   ・一人の時間を楽しく有意義に過ごすための頭の中で
    イマジネーションをふくらませる読書。

   ・自分を鍛え、精神を豊かにするための読書。

           <感謝合掌 令和3年10月29日 頓首再拝>

読書のチカラ~その2③ - 伝統

2021/10/30 (Sat) 02:30:54


(3)人生は「出会い」で決まる

   ~万人向きの書物は常に悪臭を放つ書物である(ニーチェ)

  ①書店は”興味引き出し空間”だ。
  ②そもそも「興味・関心」や「好き嫌い」といった感覚自体が実にいい加減なもの。

  ③新聞で興味・関心を喚起せよ。
   新聞なら興味・関心のないニュースでも必然的に目に入る。
   ネットだと自分の好みのないものしか見ない。

  ④ざっと諸情報を組み合わせることで、複眼的な視点でものごとを見る力がつく。

  ⑤読書の偉大な醍醐味は、所詮は活字の羅列にすぎないものが、
   頭の中でどんどん映像になり、声になることだ。

  ⑥「天才」の人生ほどヒントは多い。
   異能の人と接するチャンス。

   何か自分に活かせる点はないか、という視点で読むのがコツ。

  ⑦伝記等を読むことは、偉人たちの輝きを味方につけるということでもある。
   自分のロールモデルとして取り込む、と言い換えてもよい。

  ⑧「ベストセラー=良書」とは限らない。

  ⑨難解な本は「良書」ではない。
   物事の本質をよく分かっている人ほど、ズバッと言い切るから、
   結果的に文章もわかりやすくなる。

  ⑩結論ありきの本は読む価値がない。

           <感謝合掌 令和3年10月29日 頓首再拝>

読書のチカラ~その2④ - 伝統

2021/10/31 (Sun) 00:15:57


(4)私たちに残された叡智について

   ~必要な思想は三千年前につきたかもしれない。
    われわれはただ古い薪に新しい炎を加えるだけであろう。
                 (芥川龍之介「河童」より)

  ①良書を読むことこそ、人生の中心に据えるべきである。

   これが生活習慣の中に定着すれば、
   個々人の充足度・幸福度はもっと上がるはずである。

   一人ひとりが精神的に強く、読解力が高く、したがって知性で
   ものごとを見きわめられるとすれば、その国が栄えないわけがない。

   むしろ、これこそが豊かな国をつくるもっとも確実な道ではないだろうか。

  ②もともと日本語は表現力豊かな言語だった。
   だからこそ『万葉集』にあるような豊かな歌が数多く詠まれたのである。

   そこに中国の漢字文化が加わることで、抽象概念も爆発的に獲得した。

   漢字の音読みも訓読みも併用し、熟語を活用することで、
   精神世界がビックバンのように広がったのである。

  ③日本人は、自動的に漢字変換することに慣れており、それだけで
   日本語は、音声言語というより、”読み書き言語”であるといえるだろう。

   したがって、漢字変換力がなければ、知的な会話は成り立たない。

  ④漢字能力の低下はコミュニケーション能力の低下を招く。

   この能力を鍛えるには、読書が圧倒的に有効だ。

  ⑤かっての小説家は大教養人でもあった。

   作家の山田詠美さんも、かつて芥川賞の選考評で、
   「小説を書くのは、世界文学などを読み込んでからにして」
   と述べられていた。

  ⑥物語の源泉はすべて神話にある。

  ⑦古典つまみ食いの技法~難解なら解説書からアプローチせよ

   日本人に生れた以上、

   「源氏物語」を読めた人生と読めなかった人生とでは、

   いささか厚みが違うような気がする。

           <感謝合掌 令和3年10月30日 頓首再拝>

読書のチカラ~その2⑤ - 伝統

2021/10/31 (Sun) 15:47:20


(5)読書を続ける5つの習慣

   ~良き書物を読むことは、
    過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである(デカルト)

  ①「自問自考」のすすめ

   ・問いがあるから人は関心を持ち、何か答えを導き出そうとする。
    どれほど優秀な頭脳があっても、問いがなければ何も始まらないのである。

   ・「問題発見能力」は社会人必須。
    経験の蓄積が問題発見の大きな力となっている。
    本の中にはさまざまな人の経験が詰め込まれている、

    読書の大きなメリットの一つは、それによって他人の経験を
    自分の経験のように”錯覚”できることだ。

  ②活字を目で追うだけが読書ではない。

   ・素読の良さを見なおそう。
   ・子供への読み聞かせも効果的。
   ・朗読「CD」の面白さ。

  ③書棚があるだけで頭は良くなる。

   ・書籍とは、自分の記憶装置のようなもの。
   ・蔵書は自分だけの一生の宝になる。

  ④「1日1冊」本を読むいちばん簡単な方法

   ・難解な部分は「飛ばし読み」も可。
    意味が読み取れなかったとしても読者の責任ではない。
   ・あえて「読書タイム」の設定を。
   ・移動中、入浴中・・・、「どこでも読書」
   ・本を買ったら喫茶店に立ち寄ってその本を読むのが一番おすすめ。


   とにもかくにも重要なのは、
   まず日常の中で本を読む習慣をつけることだ。

   何も読まずに一日を過ごすことは、知的なトレーニングをサボることに等しい。
   脳は鈍るし、場合によっては退化する。それぐらいに考えても差し支えないだろう。

  ⑤「アウトプット」で本は血となり肉となる

   ・読んだ内容を1~2分程度で説明できるか。
    自分の感性や経験を主体として語ること、
    本の一部を引用しながら説明すること。

   ・ブログやTwitterに感想を書くのも有効。

           <感謝合掌 令和3年10月31日 頓首再拝>

読書のチカラ~その2⑥ - 伝統

2021/11/01 (Mon) 03:16:03


(6)読書力10倍アップの技法

   ~絶えず読むだけで、読んだことを後でさらに考えてみなければ、
    精神の中に根をおろすこともなく、多くは失われてしまう。
                      (ショウペンハウエル)

  ①「変換読み」で自分に引きつける。

  ②「師事読み」で”師匠”の世界に没入せよ。

  ③「レーベル読み」というブランド志向。

  ④「拠点読み」で知識を集約しよう。

  ⑤親しみが増す「つっこみ読み」。

  ⑥一瞬の出会いも逃さない「一期一会読み」。

  ⑦長編小説を一気に読み切る「快速読み」。

  ⑧「飛ばし読み」には意外なメリット
    ~読書力に自信、飛ばした部分を類推する力を養う。

(7)あとがきにかえて~人は本を読むことで大人になる

  ①心にいつも賢者の森を。

  ②読書しなければ人にあらず。

  ③「読書する人生」は前へ歩き続ける人生だ。

(以上で、「読書のチカラ~その2」の紹介を終えます)

           <感謝合掌 令和3年10月31日 頓首再拝>

【読書は心の食物】 - 伝統

2021/11/01 (Mon) 13:46:10


        *メルマガ「人の心に灯をともす」(2021.05.09)より

   (藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…)

   宋学の大儒者・程伊川(ていいせん)にこういう逸話がある。

   伊川は讒言(ざんげん)に遭(あ)って島流しにされた。

   十年くらい経って都に帰ってきたが、
   威風(いふう)堂々として周囲を圧するような
   迫力に溢(あふ)れている。

   弟子が、

   「十年も島流しになると普通は憔悴(しょうすい)して
    見る影もないのに、先生はどうしてそんなに堂々として
    活力に溢れているのですか」

   と訊(き)くと、伊川は、

   「自分はこの十年、真剣に骨身を削って勉強し、
    易経やその他の聖賢の教えに通暁(つうぎょう)した。
    その学の力だ」

   …と答えた。



   こういう話もある。

   西郷隆盛が二度目の島流しで、沖永良部島に流された時、
   西郷は三個の行李(こうり)を持っていった。

   その中には八百冊の本が入っていたという。

   わずか二、三畳の吹きさらしの獄の中で、西郷はひたすら
   『言志四録』や『伝習録』などを読み、心魂(しんこん)を練った。



   吉田松陰も同様である。

   松陰は萩の野山獄(のやまごく)に送られた時、
   在獄1年2か月ほどの間に618冊も本を読み、
   杉家に移され幽閉された後も、

   安政3年に505冊、
   翌4年には9月までに346冊の聖賢の書を読破している。

   すさまじいまでの読書である。



   彼らは、知識を増やすために本を読んだのではない。

   心を鍛え、人物を練り上げるために読書したのである。

   真剣な読書に沈潜(ちんせん)することが
   いかに人間に大きな力をもたらすかを、
   3人先哲の生き方が例証している。


   哲学者の森信三氏は、

   「読書は心の食物。
    肉体を養うために毎日の食事が欠かせないように、
    心を豊かに養う滋養分として読書は欠かせない」

   と常々言っていた。

   また、

   「真の読書は、人がこれまで体験してきた人体体験の内容と意味を
    照らし出し、統一する光です。私達は平生(へいぜい)読書を
    怠(おこた)らぬことによって、常に自分に対する問題を深め、
    それによって正しい実践の出来る人間になることが何より肝要です。

    言い換えれば、読書、内観、実践という段階の繰り返しは、
    人間が進歩、深められてゆくプロセスとも言えます」



   碩学(せきがく)・安岡正篤氏は
   「人物」を磨くための条件として、次の2つを挙げている。

   (1)すぐれた人物に私淑(ししゅく)すること。

   (2)魂のこもったすぐれた書物を読むこと。



   いま、子どものみならず大人も本を読まなくなった、と言われている。

   しかし、読書力の低下はそのまま人間力の低下につながり、
   国の衰退になりかねないことを私たちは肝に銘じ、
   その復興に努めなければならない。


   「7歳の児童たちの読書量が、
    将来の世界における英国の位置そのものである」

   イギリスのブレア首相の言と聞く。

   卓見である。

     <『小さな人生論 2』致知出版社 https://amzn.to/2SfHxES

           ・・・

現代社会に最も必要な能力の一つに「情報編集力」がある。

情報編集力とは、身につけたさまざまな情報を組み合わせて、
自分独自の世界観を創り出すことだ。

つまり、創造力や独創力を身につけ唯一無二の人間になること。


その情報編集力を得るために一番必要なことが「読書」。

様々なジャンルの本を多読すると、
あるとき点と点が結びつき、最適解が見えてくることがあるからだ。


アップルの創業者スティーブ・ジョブズは、
それを「Connecting the dots(コネクティングドッツ)」と言った。

スタンフォード大学の卒業式でのスピーチでのことだ。


学生のときカリグラフィー(日本でいう書道のようなもの)の
授業を受けたが、そのときは何のために習っているのかわからなかったが、
何年かして突如それが、「フォント」というコンピュータの概念と
結びついたという。

コネクティングドッツ(点と点が結びつく)の瞬間だ。


「読書は心の食物」

多くの本を読み、点と点がつながる瞬間を楽しみたい。

           <感謝合掌 令和3年11月1日 頓首再拝>

読書とは国力 - 伝統

2021/11/02 (Tue) 02:25:58


      *『本屋を守れ 読書とは国力』藤原正彦・著 より

(1)ここ十数年ほど、私は繰り返しグローバリズムを批判してきている。
   『クオレ』で強烈に植えつけられた惻隠、卑怯を憎む心、
   祖国愛などの情緒が、私にグローバリズム反対を叫ばせている。

(2)一人の人間の生涯における実体験は限られているから、
   判断力や大局観の中枢ともいえる情緒の獲得は、
   その大部分を読書に負うている。

(3)駅前の本屋とは、人びとに文化の存在を知らせる、
   という点で町の文化の拠点だったのである。

   江戸中期に長崎・出島に医師として滞在したドイツ人医師ケンペルは、
   「日本人はみな字が読める」と書いている。

   江戸末期の識字率は90%ともいわれ、断トツの世界一である。

   江戸には800軒、京都には200軒の本屋があったという。

(4)世界に通用する人物という意味で「国際人」がありうるとしたら、
   「4つの愛」が必須条件になると思います。

   家族愛、郷土愛、祖国愛、そして人類愛。

(5)英語は関係ない。

   むしろ、美的感性、もののあわれ、卑怯を憎む心、懐かしさ、
   惻隠、名誉や恥といった社会的・文化的な価値に関わる感性・情緒を
   育てることのほうがはるかに大切なのです。

(6)常用漢字1945字(現在は2136)を
   全部小学校のうちに読めるようにしよう。

(7)漢字に関していえば、もう一つ。
   ルビ打ちの復活を提言しました。

(8)教養がなければ大局観が磨かれない。
   大局観がなければ、危機にあって、
   長期的な展望に立った手が打てない。

(9)対症療法って効かないんですよ。
   かえって問題を悪化させたりする。

   だから、大局的に見て根本を治さなければならない。

(10)情報というのは、それぞれが孤立しています。
   孤立した情報が組織化されて、初めて知識になる。

   「情報がつながること」が知識であり、
   さらに「知識がつながること」が教養。

(11)教養知識人の存在はつねに常軌を逸した行動に対する制動力、
   ブレーキであり、自分の望みどおりの社会改造や改革を強引に
   推進しようとする為政者にとっては邪魔者でしかない。

   私が申し上げたいのは、インテリ勢力が少数派ではすぐに排除され、
   弾圧されてしまうため、独裁や戦争への道を止められない、
   ということです。

(12)インターネットやスマホは、
   若い人びとから思考や深い情緒の成長を奪っている。

   スマホは孤独な時間を奪う。

(13)人は何歳であっても、良書を読むことで
   瞬時にもう一段、高い境地に達することができる・

(14)デジタル本は記憶に残らない。

(15)若いころは、どんな本でもよいから乱読すること。

(16)読書こそ国防である。

(17)「1に読書、2に読書、3、4が無くて5に算数」

           <感謝合掌 令和3年11月1日 頓首再拝>

理系読書 - 伝統

2021/11/02 (Tue) 14:15:00



【本解説】理系読書 ~超合理的・効率的な理系の読書法とは?~【本要約アニメ】
本の要約チャンネル 【最新本と知識をアニメ解説】(2020/10/22)
https://www.youtube.com/watch?v=ktN509RSrMk

◆動画の目次

第一章、本を読む前の準備
第二章、理系読書の4ステップ
第三章、理系読書で得られる能力


           <感謝合掌 令和3年11月2日 頓首再拝>

理系読書~その2 - 伝統

2021/11/03 (Wed) 04:06:35


       *『理系読書』犬塚壮志(著)より

著者は、元駿台予備学校のカリスマ化学講師で、ベストセラー
『東大院生が開発!頭のいい説明は型で決まる』の著者、犬塚壮志さん。

(1)具体的には、「問題発見力」と「仮説思考力」により、
   読むべき箇所の絞り込みを行い、読書の時短を徹底し、
   読む時間をおよそ15分に絞ります。

   さらに、現実世界での「検証実験」に時間を割くことで、
   自分に変化を起こし、読書で得られるリターンを最大化します。

(2)目次や前書きなどを見て、必要だと思 われる箇所のみを抽出する。

  ①そのページを読んで問題解決につながる方法を発見する。

  ②抽出した情報を生かして、すぐに問題解決に取り組んでみる。

(3)たくさん情報を取ろうとすると実践の質が下がる。

(4)特にチェックしてほしい内容

  ①情報の出所と作成年月日

   ・情報の出所はどこか?
    (そもそも出所の記載はあるか)

   ・その情報は一次情報なのか二次情報なのか?

   ・「作成年月日」はいつか?

  ②数字と単位の組み合わせ

   ・単位を変えて数字を大きく見せていないか?
     (1gを1000mgなど)

   ・単位を変えてミスリードしていないか?
     (放射線に関するBqとSvなど)

   ・絶対値ではなく、なぜ%で表記しているのか?

  ③グラフの形状

   ・なぜ、時関経過と絶対値を示せる折れ線グラフではなく、円グラフを使うのか?

   ・なぜ、その2軸でグラフを描いたのか?

   ・グラフの目盛りの大きさ(数値の刻み方)は適切か?

  ④引用元のサイト

   ・どのような調査なのか、どんな機関が運営しているか?

   ・引用しても大丈夫なのか?信用できる内容か?

  ⑤引用元の文献

   ・執筆者は何の専門家なのか、他にどんな著書を出しているのか?

   ・引用しても大丈夫なのか? 信用できる内容か?

           <感謝合掌 令和3年11月2日 頓首再拝>

理系読書~その3 - 伝統

2021/11/03 (Wed) 14:22:33


       *Web:note(2020年9月29日)より抜粋

(1)理系読書で得られる5つの力

  ①問題発見力:自分には何が出来ないのか。

  ②抽象化力:ノウハウを数学の公式のように抽象化して覚える能力。

  ③仮説思考力:見つけた問題に対してどんな解決策があるのか、
         仮説を立てる能力。

  ④行動デザイン力:問題発見、仮説、検証実験、評価といった
           読書のプロセス全体を設計する力。

  ⑤評価重視力:実験した内容を適切に評価する力。


(2)重要なのは問題解決というリターンを得ることです

  ①準備する=読む→本の中から問題解決に必要な素材を集めて、
           どんな実験を行うか計画を立てる。

  ②実験する=やってみる→集めた素材を使い、立てた計画に基づいて、
              現実世界で問題解決を試みる。

  ③評価する=確かめる→試してみたことがうまくいったのか、
             いかなかったのか、検証する。


   このステップを回していく「超合理化サイクル」により、
   読書の効果を最大化させる。

(3)読書の効果を最大限に高める3つの要素

  ①問題意識の明確化

  ②問題解決した後の理想像の設定

  ③本から抽出した情報の活用

(4)読解力を高めて、読書をモノにする理系読書

  ①文脈を理解する

  ②本の旨味を抽出する

  ③著者の解釈を鵜呑みにしない

  ④活用したい情報から仮説を立てる

(5)知識とスキルがたちまち3倍にアップする読書の検証

  ①落ち込むより先に失敗を分析する

  ②読書とやってみるの比率~1:5

https://note.com/pintorikkio/n/n92b0eb949190

           <感謝合掌 令和3年11月3日 頓首再拝>

理系読書~その4(4つのステップ) - 伝統

2021/11/04 (Thu) 03:40:17


     *Web:【書評】『理系読書』(2020年11月2日)より

「読む」「やってみる」「確かめる」のサイクルを回すと、
読書効率が最大化できる。
   https://drive.google.com/file/d/1AN_joVzs-u3RYlkW4vtvGOCMTU_PnZDV/view


(1)STEP1:文脈を理解する

  ①発刊年月日から時代背景を把握
  ②著者プロフィールから著者の得意分野を知る
  ③目次から本の「全体」と「部分」の関係を知る

(2)STEP2:本の旨味を抽出する

  ①予測しながら、自分が知らない内容を中心に読む
  ②要約と図表を優先的に読んでスクリーニングする
  ③まとめの枕詞(つまり等)に注目する

(3)STEP3:著者の解釈を鵜呑みにしない

   「主張」「ロジック(主張と根拠を結び付ける論理)」「根拠」を疑う

(4)STEP4:活用したい情報から仮説を立てる

  ①自分の知識・経験と本の内容を組み合わせる
  ②実験で確かめたい仮説=これまで知らなかった本の情報×自分の知識
   「やってみる」ときは次を意識するとよい。

  ③「読む:やってみる」=「1:5」
   …「読む」よりも「やってみる」に時間を使った方が身に付きやすい

  ④1%程度の小さな変化でもいいと割り切って、
   小さな失敗や成功を重ねていく

  ⑤小さな失敗を早く経験することで、いち早く軌道修正できる

  ⑥「確かめる」では次を意識するとよい。

   ★行動と成果をセットで評価する
   ★行動と成果を評価するときは、
    自己評価と他者評価をバランスよく組み込む

   ★自己評価:自分のアウトプットを観察し、
         問題点があれば行動を調整する

   ★他者評価:「愛のある批判者」を見つけてフィードバックを受ける

https://www.biz-knowledge.com/entry-science-brain-reading-skills/

           <感謝合掌 令和3年11月3日 頓首再拝>

【読書し続ける】 - 伝統

2021/11/04 (Thu) 13:12:03


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2021.11.04)より

   (アレクサンダー・ロックハート氏の心に響く言葉より…)

   「知は力なり」という格言がある。

   しかし正確さを期すならば、「知の応用は力なり」と表現すべきだ。

   大切なのは、知識を詰め込むことではなく、
   それをどのように使うかである。

   言い換えれば、結果を出せるかどうかは、
   知識そのものよりも知識の使い方がカギを握るということだ。


   知識は、自分と他の人たちの人生を
   豊かにするような方法で使わなければならない。

   あなたは人生の少なくとも一つの分野で卓越した能力を持っている。

   ところが複数の研究によると、
   平均的な人は能力の5%以下しか使っていないという。


   成功するための豊富な知識を持っていながら、
   それを活用している人がこんなにも少ないのはなぜだろうか ?

   人生のあらゆる分野で成功をおさめるための情報が
   これほどまでに氾濫している時代はかつてなかった。

   にもかか わらず、統計によると、
   平均的な人は年間1冊も本を読まず、
   大半の人(58%)は高校を卒業してから
   ノンフィクションの本を1冊も読破していないという。

   「ノンフィクションの本を読み、
    読書によって得た知識を積極的に活用することが大切だ。

    生涯学習に徹し、賢く考え、知識をうまく使い、
    自分と他の人たちの 人生を豊かにしよう。」

     <『自分を磨く方法』ディスカヴァー
                https://amzn.to/3jZLWXc >

              ・・・

意外に読書の習慣がある人は少ない。

読書の苦手な人は

「忙しくて本を読む暇がない」
「本を最後まで読めない」
「本を読むのが遅い」
「本に集中できない」

等々の理由を言う。


本には著者のノウハウが詰まっている。

わずか1000円から2000円くらいの出費で
新たな「知」を手にいれることができるのに、あまりにもったいない。

なぜなら、多くの本を読むことにより、
その知識と知識が絡みあい、
とんでもないアイデアが生まれることがあるからだ。


読書で大事なことは、アウトプットすることだ。

自分の中で知識を蓄えるだけにする読書は続かない。

SNSや朝礼などで発表する機会があると、
必然的に新しい本をインプットするしかなくなる。

毎日アウトプットすれば、毎日インプットをする必要があるということだ。


また、昨今は読書だけでなく、
リモートのセミナーや講演会に出ることも新たな知識の吸収には役立つ。

コロナ禍が始まってから、リモート授業は加速して増えているからだ。


新たな知識を手にいれることは、新たな人間関係も手にいれることができる。

人間関係のアップデートだ。


生涯学習に徹し、生きる限り読書し続けたい。

           <感謝合掌 令和3年11月4日 頓首再拝>

読書がもたらす5つの健康上の効果 - 伝統

2021/11/05 (Fri) 15:52:53


       *Web:BUSINESS INSIDER(Jan. 01, 2021)より抜粋

(1)読書は脳のつながりを強化する

  ①2013年のある研究では、小説を読むことで脳の言語処理を司る分野間で
   コミュニケーションが増えることが分かった。
   感覚情報を処理する体性感覚野にも長期的な変化をもたらす。

  ②アメリカのニューヨークにあるレノックス・ヒル病院の臨床心理士
   サブリナ・ロマノフ(Sabrina Romanoff)氏は、
   読書が脳内でニューロンを作ると言う。

   「思考、考察、読解力を必要とする読書は、脳内における新たな
    ニューロンの発生につながります」とロマノフ氏は言う。

(2)読書は加齢による認知力の低下を防ぐ

  ①2020年に発表された14年間に及ぶ研究では、
   週に1回以上読書をする人は6年後、14年後に認知力が
   低下している可能性が低いことが分かった。

  ②中国で行われた2018年の大規模な研究では、65歳以上の人々を
   5年間追跡し、読書といった知的活動への晩年の参加が
   数年後の認知症リスクの低下と関係していることが分かった。

(3)読書はストレスレベルを低下させる

  ①2009年の大学生を対象とした研究では、ヨガ、ユーモラスな動画、
   読書がストレスレベルに与える影響を比較した。

   その結果、30分間ニュースを読んだ学生の心拍数や血圧といった
   ストレスマーカーが、読書を始める前に比べて低下したことが分かった。
   ストレス調査でもスコアが下がったという。

  ②同研究は、「ニュートラルな」読み物
    —— 強い感情を引き起こさないもの —— は人をリラックスさせ、
   交感神経の緊張を鎮めると結論付けている。

(4)読書は長生きにつながることも

  ①2017年に発表された12年間に及ぶ大規模な研究では、
   読書をする人の死亡リスクは読書をしない人に比べて
   20%低いことが分かった。

  ②読書は一般的に、健康的なライフスタイルと関連していて、
   早すぎる死のリスクを低下させる可能性がある。

(5)読書は記憶力と集中力を向上させる

  ①読書をする時、人は書かれたテキストから「心象地図」を作る。
   この心象地図が読んだ言葉の処理を助け、
   知識や記憶を思い出す役に立つ。

  ②ロマノフ氏は、定期的な読書というルーティンが
   精神機能の「訓練」に役立つと言う。

  ③高齢の男女を対象とした2013年の研究では、
   読書や作文といった精神的に困難な活動に関わった人は、
   そうでない人に比べて、記憶力の低下が遅いことが分かった。

   https://www.businessinsider.jp/post-225217

           <感謝合掌 令和3年11月5日 頓首再拝>

子供に質の高い日本語を - 伝統

2021/11/06 (Sat) 03:54:16


     *メルマガ「人間力」( 2019年05月16日)より
       ~齋藤孝(明治大学教授)

月に1冊も本を読まない大学生の割合が
50%を超えたという調査がありました。

そんな知的向上心に欠ける国民に
未来があるのかと疑念が湧き上がります。

本を読むことは知的向上心の表れであり、
向上心を高めるステップなのです。

本を読むと、もっと知りたい、
分かりたいという好奇心が高まります。
それが新たな読書活動と連動していきます。

本を読まない人が増えているというのは、
難しい本を読むだけの国語力が身についていないからでしょう。

小学校のうちはみんな割と読書をしますが、
中学以降に読まなくなる。

小学生が読むような物語は少ない語彙でも対応できますが、
大人の本になると語彙が急に増えて、
扱う対象も多様になってくるためです。

その時に知的好奇心を持って立ち向かえるかどうかなのですが、
それができないというのは、小学校の国語教育が低下している証拠です。

特に小学校の1年から3年までは、新しいものに出合う重要な時期です。

その時にレベルの高い国語に出合うことが大事なのです。

大人の国語がどんなものかを知り、
それをこれから学んでいくのだという覚悟を決めてもらう。

寺子屋では知識もないのに返り点を打った漢文を読んでいました。

でも、子供はそれを負担に感じませんでした。
意欲に溢れて、難しいものにも積極的に取り組んでいきました。

そうした能力は現代の子供も持っているはずです。

高度な情報化社会に生きているいまの小学校1年生の知的水準は、
昭和30〜40年代の子供に比べると、ずいぶん高いと思います。

iPadやスマホなども簡単に操作します。

それだけの知能を持っているのですが、
学校でそれが大きく育つような栄養が与えられていないのです。

土台づくりは重要です。

例えば砂場で山をつくる時に、
土台を小さくしてしまうと小さな山しかできませんが、
土台を広く大きくすれば、その分、大きな山がつくれます。

本来、その広く大きな土台をつくるのが、
小学校1年の国語教科書です。
それが十分でないというのが問題なのです。

小学校の子供は意欲に溢れています。

中学以降は、小学生特有の素直さが若干薄れてきて、
勉強する子、しない子に分かれてきます。

ですから、みんなが向学心を持って取り組みやすい小学校の間に、
より高いレベルの言語能力、母語能力、日本語能力を育成することが
国家の土台づくりにも繋がるのです。

           <感謝合掌 令和3年11月5日 頓首再拝>

読んだら忘れない読書術 - 伝統

2021/11/06 (Sat) 13:16:05


      *「読んだら忘れない読書術」樺沢紫苑(著)より

(1)私はスマホを持っていない
   ・・・私はスキマ時間のほとんどすべてを「読書」に費やしており、
   電車の待ち時間も、ランチで食事が出てくるまでの待ち時間も、
   本を出して読書をします。

(2)「マーカー読書術」・・・「自己成長に役立ちそうな言葉」があれば、
   ドンドン、ラインを引いていきます。

(3)アウトプット読書術・・・
   具体的にどこがためになったのか、本の内容を要約しながら、
   相手に伝えるということです。

(4)私は本を読んだら、その日か翌日には、Facebookに簡単な感想を書きます。
   それをもとに、1週間以内にメルマガやFacebookに詳しい書評、
   レビュー的なしっかりとした記事を書くようにしています。

(5)「たくさん読む」のではなく、
   「どの本を読むのか?」にフォーカスし、
   1冊1冊を真剣に選んでいく。

(6)栄養バランス読書術・・・栄養と同じように、重要なのは
   「情報」と「知識」のバランスです。

(7)捨てるのではなく人にプレゼントする
   ・・処分するはずの本を人にプレゼントすると、
   人から感謝されるのです。

・・・

<関連スレッド>

(1)本スレッド内「読んだら忘れない読書術 」(動画)
   2021/10/24 (Sun) 04:00:07

(2)本掲示板内スレッド
   読書の力②「読んだら忘れない読書術「4つのポイント」 」
   https://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7656683
   2017/11/08 (Wed) 20:04:42

           <感謝合掌 令和3年11月6日 頓首再拝>

読んだら忘れない読書術~その2 - 伝統

2021/11/07 (Sun) 04:15:39


【9分】読んだら忘れない読書術 (本の要約)
ビジョナリー大学(2020/12/12)
https://www.youtube.com/watch?v=uCX-tWmXk0g

(1)読書はそもそもなぜ必要なのか。

  ①偉人たちの知識を得ることができる。

  ②周りのライバルにも差をつけれる。

(2)忘れないための3つの読書術

  ①「三度目の正直読書術」

  ②「隙間時間読書術」

  ③「深読読書術」

(3)読んだら忘れない読み方 実践編

  ①深く理解するためのマーカー式読書術

  ②1冊から学びつくす生ヅレープサワー読書術

           <感謝合掌 令和3年11月6日 頓首再拝> 

【本を先生にする】 - 伝統

2021/11/08 (Mon) 12:45:04


      *メルマガ「人の心に灯をともす」(2021.10.17)より

   (脳科学者、中野信子氏の心に響く言葉より…)

   イスラエルのヘブライ大学で言語学を教えている、
   イタリア系ユダヤ人のSさんは、20ヵ国語を操る天才。

   歴史や宗教にも造詣(ぞうけい)が深く、
   何を聞いても何でも知っているという感じで、
   「本物の博士というのは、こういう人を指すんだろうなあ」と
   思わせる人です。

   また、Sさんは爵位(伯爵)を持っており、
   イタリアとイスラエルに自宅があります。

   人懐っこくて、とてもフランクなので、
   あまり貴族っぽくは感じないのですが。


   ですが、Sさんの少年時代は、恵まれたものではありませんでした。

   確かに爵位持ちではあるのですが、彼は幼い頃に両親を失っています。

   その後、養父母のもとで少年時代を送るのですが、
   それはとても過酷なものだったと聞きます。

   彼が自由にできる財産は一銭たりともなく、
   不条理な扱いを耐え忍んで、生きていかなければならなかったそうです。

   本来、彼が継ぐべきものを狙う大人たちから
   自分の身を守っていくというのは、並大抵の苦労ではなかったでしょう。


   彼は、過酷な 少年時代を送ってきたにもかかわらず、
   性格をゆがめられることなく、前向きさや負けない心を保ち続け、
   結果として、学問の世界で成功することができました。

   それは、逆境を人のせいにしない強い意志があったから、
   という理由が大きなものでしょう。

   しかし、近くに誰も味方がいないとき、
   たった一人で強い意志を保ち続けることは、
   どんな人にとっても難しいものです。

   心が折れてしまいそうなとき、
   Sさんはどうやって負けない心を保つことができたのか?

   彼に尋ねてみたことがありました。


   あまり詳しくはいえないのですが、
   Sさんは、学校での彼の成績が抜群だったために、
   それに嫉妬した養父母の実子から、
   ある事件の濡れ衣を着せられてしまったということがありました。

   その結果、彼は、風紀も良くなく、
   あまり教育熱心でない学校に転校させられてしまいます。

   養父母の権威を恐れた学校側は、
   Sさんのために何一つ手を打つことができない有様でした。

   Sさんは、静かに学校を去っていきました…。


   しかし、Sさんが学校を後にするとき、
   彼の才能を認めていた一人の教師が、こんなことを言ったそうです。

   「これから君は、いい教師に恵まれる可能性は少ないだろう。
    一人で悩みを抱えながら過ごすことになるかもしれない。
    しかし、誰にも教えてもらうことができなくても、
    世界には多くの本がある。

    これからは本が、君の先生だよ。
    どの科目を学ぶのかも、どの先生に教えてもらうのかも、君の自由だ」


   それを聞いて、Sさんは胸が熱くなったそうです。

   誰も味方がいないのであれば、ま
   ず本を味方にして、自分に力をつけていこう。

   そう思ったそうです。

   恵まれた環境がないなら、自分で環境を作らなければならない。

   そのために本から学べることを学びきろうと、彼は図書館に通い詰めました。


   今、ミラノとエルサレムにあるSさんの家は、蔵書でいっぱいです。

   「正確な数はもうわからなくなってしまったけど、数万冊はあるだろうね」
   と彼は言います。

   もちろん学者ですから、学術書もたくさんあってもおかしくありません。

   とはいっても、この蔵書の多さには
   やはり少年時代の経験が大きく影響していると考えるのが自然でしょう。


   本から得た哲学を芯として自分の人格を作り上げ、
   本の中の登場人物を友として、これらを糧にしながら、
   彼は必死で、前向きに生きるコツをつかんできたのでしょう。

   苦しい時代だったでしょうが、
   そうした習慣を身につけられたことは、
   彼にとって、素晴らしい財産になったのではないかと思います。

   「自分の味方はすぐ近くにはいないかもしれないけれど、本の中には絶対にいる」

   こう考えると、前向きにいろいろなことに挑戦していけると思うのです。

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            ・・・

人は逆境に遭ったとき、大きく分けて二つの生き方となる。

一つは、その逆境に負けて、不平不満や愚痴文句を言ってくらし、
ひねくれたり、心がねじれたりして、あきらめの人生を送る人だ。

もう一つは、その逆境をバネとして、不平不満を漏らさず、
今あるものに感謝し、常に自分を高める努力をする人だ。

それは、その逆境を自分の磨き砂とする人。


親が読書家なら子供も読書家になり、
親が勉強好きなら子供も勉強好きになる、と言われる。

しかしこのSさんの例を見る限り、
親が読書家でなくても、勉強好きでなくても、
読書をする人はするし、勉強する人はする。

結局、それは自分が “しなかった” という、
言い訳に過ぎないことが分かる。

どんな劣悪な環境であろうと、自分の勉強は自分でするものだからだ。

当たり前だが、他人が自分の勉強をやってくれる、などということはない。


多くの人は、自分のできの悪さを親やまわりのせいにしがちだ。

優秀な先生や愛情たっぷりな親がいなくても、
自分を高めることができるのは自分しかいない、と知るべきだ。

あまりに恵まれていて、豊かになり過ぎると、
我々はこんな大事なことも忘れてしまう。


子供の頃できなかったら、大人になってから勉強すればいい。

本を先生として、
いくつになっても自分を高めることができる人でありたい。

           <感謝合掌 令和3年11月8日 頓首再拝>

本を読む極意とは!! - 伝統

2021/11/15 (Mon) 15:42:54


     *Web:曹洞宗 魚籃山 常現寺(2003年4月19日)より抜粋
          ~和尚さんのさわやか説法152

隆悦大和尚様(平成14年12月27日遷化)は、
まさに資性闊達にして、洒洒落落、即妙当意の人であり、
生涯を自己の参禅弁道と師と仰ぐ郷土八戸の偉人、西有穆山禅師の
学道参究に身を投じられた方でもあった。

元来勉強好きで寝食を惜しまず、よく机に向かっており、
まさに本の虫であった。

 私達若年僧には、老師のいつもの口ぐせは、

「勉強せよ!!勉強しなければだめだ」
「和尚たるもの、常に書に親しみ勉強せねばいかん!!」

との叱咤する御言葉であった。


江戸時代の狂歌師として有名な太田蜀山人(1749〜1823)がこんな戯歌を作っている。

  冥土から もしも迎えに きたならば
  八十八まで 行かぬと答えよ

  八十八を 越して迎えに きたならば
  九十九までは 留守と答えよ

  留守ならば 帰りを待つと 言ったらば
  いっそ行かぬと 言い切ってやれ

 
まさに私は、隆悦和尚様という怪物はこの狂歌の如しの人だと
思っていたのである。

しかし、さすがの怪物も「生老病死」の四苦無常の中にありて九十九を、
百を待たずにして亡くなられた。
 
きっと、こんな風に思って仏天に旅立ったかもしれない。

  今までは 人のことだと 思うたに
  俺が死ぬとは こりゃたまらん           

と…。これも蜀山人の狂歌である。


1年前、仏教会の仕事の所用にて大慈寺様をお訪ねした時、
老師と声を交わすことが出来た最後の「あの場面」が
彷彿としてきたのであった。

(中略)

老師は私の顔を、一瞥すると

「若い者は勉強せんといかん!!」
「ワシは、まだまだ若いから、こうして勉強をしておる!!」と、

例の口ぐせの激が飛んだ。
 
私は、その声を聞くと何となく嬉しくなり
「ハイハイ。本当に方丈様はお勉強がお好きですねェー」とチャカシ半分、
アキレ半分で答えると、

「いいか!!本を読むには、極意がある。」
「本に何が書いてあるのか。それをきちんと読み取るには極意があるのじゃ」と、
本をバンとたたいたのである。

私はその勢いにヒュンと跳びはねてしまった。

「じゃ、方丈様、その極意とやらを教えて下さい。お願いします」

「わかった。では教えてやろう」
 
私は、ぐっと身を乗り出し、そばにいたヘルパーさんも耳を傾けた。

「本を読むにはな!!目次から読むことじゃ」
「目次をちゃんと読め!!」

そういうと、手元の本の目次を開くと、それをブツブツと読みながら、
やおら赤線を一行ずつ引き始めたのである。

(中略~茶化しと笑いの場面)

老師は黙々として目次に線を引き、何かひらめいたかのように
余白に線やら文字を書き込んでいた。

その鬼々たる姿に、私達の笑い声はいつしか、かき消されてしまっていた。

今、老師が死して「あの場面」を思い返すに

「確かにそうだ」
「本を読む極意は、目次を、きちんと読むことにある」のだと得心する。

本の大意を把え、内容を捕まえ、その真意を見るには、
標題、目次をしっかりと読むことにあるのだ。
 
老師は言ったではないか!!

「きちんと読め」と、決して漫然と読むことではないのだ。
 
このことは、「本」ばかりのことではない、
お釈迦様や、古来の祖師の方々、西有穆山様の
勝蹟に参ずることにほかならない。

つまり、古人の行履という「目次」をきちんと読みとらなければならないのだ。

https://johgenji.com/swy/724/

           <感謝合掌 令和3年11月15日 頓首再拝>

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