伝統板・第二

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幼児教育 ⑤ - 夕刻版

2020/05/19 (Tue) 22:46:00

幼児の潜在意識に、悪印象が刻まれることを避ける

        *「光明道中記」(5月19日《欠点を見ぬ日》)

【欠点を見つけるな、荒立てるな、静かに彼の為に祈れ。(『生命の實相』第十一巻)】

幼児の潜在意識に「希望は失われる」印象を残すような事は
凡ゆる場合に於いて可(い)けない。
「私には希望が失われる」と云う潜在意識が幼児に沁み込まされ、
為に一生不成功を招く人もある。

「そんな弄戯(いたずら)を止めないならお母さんは彼方(あちら)へ往って了いますよ」
と言って幼児を威脅(おど)してはならない。幼児の潜在意識には自分の大切な希望が
行衛不明(ゆくえふめい)になって了う恐怖心が植えられます。

幼児に何かをやらせるために大人が虚言(うそ)をついて幼児の信頼を裏切らせるような
ことをしてはならない。「これをしたら、これを買って上げますよ」などと言いながら、
幼児がそれを履行したのに、大人の方がその約束を履行しないなどはよくない。

「痛くないから一寸(ちょっと)口を開いて御覧」と言いながら、急に大袈裟な恐ろしい
道具を口の中へ突っ込んで口の中の治療をしたために、弾丸でも恐怖を感じないのに、
歯医者に通うことを考えるだけでも恐ろしくて、頭中が痛んで来る病気に罹(かか)った
男もある。

「熱いことありませんよ」と言いながら、多勢寄って圧えつけて灸(やいと)を据える人
などがあるが、子供はその大人の無法に対して終世恐怖心を抱くようになることがある。
・・・

<関連Web>

(1)伝統板・第二「幼児教育」
    → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7859435

(2)伝統板・第二「幼児教育②」
    → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7881952

(3)伝統板・第二「幼児教育③」
    → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7919016

(4)伝統板・第二「幼児教育④」
    → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7953418

             <感謝合掌 令和2年5月19日 頓首再拝> 

子供の将来を決めるもの - 伝統

2020/05/23 (Sat) 15:14:19


       *『幼児はみんな天才』石井勲・著(P13~17)より

(1)子供の将来を決定するのは幼児期の教育です。

(2)人間の可能性はどれ位でしょうか。

   それは無限といっても言い過ぎではありません。

   悪くすれば動物以下になりますが、
   うまくいけば天才に育てることも可能です。

(3)幼児期の教育が子供の知能の発達にとって重要だ
   ということを実証する例はいくつもあります。

   その一つは、フランスの言語心理学者ポール・ショシャールの調査です。

   知能というものは、何によってつくられるのかということを調べると、
   その原因は言葉にあるということも明らかになりました。

(4)幼児期の子どもに言葉を教えるのは、まず母親でしょう。
   母親の言葉を通して、子どもの能力が育っていくのですから、
   お母さんの役割は非常に大切です。

   母親が《言葉の教育》に熱心に取り組むことが、
   子どもの将来に響いてきます。

・・・

<参照Web:0歳から言葉のシャワーをかけることがとても大事>

0歳のときから絵本をたくさん読む。

童謡をたくさん歌う。

そしてたくさん話かけて言葉のシャワーをかけてあげることが
とても大切です。


言葉のシャワーを与えるには童謡が手っ取り早い。

きれいな日本語、ストーリー、登場人物、情景など
たくさんの言葉があります。

ママが適当に歌うのではなくて

この際、ちゃんと覚えましょう。

https://ameblo.jp/heart-happy777/

             <感謝合掌 令和2年5月23日 頓首再拝> 

幼児には、柔らかく、そして明瞭な言葉を教えると好い - 伝統

2020/05/24 (Sun) 23:41:20


        *「光明道中記」(5月24日《善き言葉のみの日》)より

【言葉の種子も石地(いしぢ)に蒔いた種子は生えないが、
肥沃地の心に蒔けば良く生える。  (『生命の實相』第六巻)】


言語の発達は知能の発達を意味している。

野蛮人は思想感情の種類も大雑把であるから、言語も少ない。
文化人になるほど思想感情にデリケートな種類が発達するから、
それを表現する言語の数も甚(はなは)だ多い。


言葉は柔らかく、そして明瞭でなればならない。

柔らか味を失った言葉は砂漠のようで、
そんな言葉の横行する家庭では万物は育たない。
子供が育たないし、事業も育たない。


明瞭さを失った言葉は人間の知能を低下するものである。

幼児の片言(かたこと)が可愛らしいからと言って、
大人の方から幼児の片言を真似て行くようでは、
大人が幼児まで退化して行くだけであって、幼児を進歩せしむる力はない。

「ワンワン」「ニャンニャン」などと言わずに、
出来るだけ「犬」「猫」とハッキリ明瞭に発言せしめ、

子供らしい情調が要(い)るならば「犬はワンワンと鳴く」と
幼児語と大人語とを同時に教え込むが好い。

決して「犬」なる精確語を省略して「ワンワン」だけを教えてはならぬ。

幼児は言語発達の天才的能力を有(も)っているものであって、
同時に数ヶ国語を教授しても、頭脳に大した負担なしに覚えるものである。

             <感謝合掌 令和2年5月24日 頓首再拝> 

興味のあるときに教え込めば労苦なしに覚える - 伝統

2020/05/25 (Mon) 22:36:15


        *「光明道中記」(5月25日《深く物を観る日》)より

【心の薬は、心は波なんですから、波と云うものは互いに交感するものです。
                      (『生命の實相』第二十巻)】

興味のあるときに教え込めば労苦なしに覚えると云うのが幼児教育の原則である。
幼児には色々のことを尋ねたがって仕方のない年齢があるものである。

大人は生活に忙しいので、いちいちそんな子供の質問に答えていられない場合がある。
そんな場合「蒼蝿(うるさ)い! そんあこと訊くもんじゃありませんよ」と
言ってその問を一蹴してしまってはならないのである。

幼児の質問に両親がそんな風に答えてしまうと、学校へ行っても何一つ訊く勇気のない
引込み思案の人間が養成され、社会に出ても思い切って自分の意志を発表する勇気のない
人間になって了うものである。

子供が質問するときにはその事物に興味を感じている時であるから、
親は知っている限りのことを教えてやるべきである。

一つ覚えれば、次の一つに向学心が向うものである。

親の知らぬことなら、「一緒に研究しましょう」と云う態度をとることであり、
世界にはどれだけでも知るべき楽しいことが充ち満ちていて、大人になってからでも
研究の尽きるものでないことを充分に子供に知らせてやるべきである。

             <感謝合掌 令和2年5月25日 頓首再拝> 

偉大な言葉の力 - 伝統

2020/05/27 (Wed) 22:23:13


       *『幼児はみんな天才』石井勲・著(P18~22)より

(1)言葉はあらゆる思考のもとになるものです。

   だから、言葉を数多く正確に使える人は他のどんな特性を持つ人
   にも増して人生において成功する可能性が高いのです。

(2)人間は物事を考へる時は必ず言葉を使ひます。
   言葉なしで物事を考えることは出来ません。

   ですから理解している言葉の数が多ければ多いほど物事を考へる
   幅(はば)が広く、また精密になっていくのはやはり当然の事と言えましょう。

   言葉を豊かに、また正確に使う人が各方面で成功するのも、
   故(ゆえ)無いことではありません。

(3)そして、豊かな言葉を身につける基本的な時期は幼児期です。
   この時期に言葉を豊富に身につけられなかった子供は、
   将来にわたってハンディキャップを背負うことになるのです。

   それでは子供が余計な苦労をすることになりますから、
   出来る限り幼児期に周囲の人が正しく豊かに、そして出来れば
   美しい言葉で語りかけ、子供の語彙(ごい)を増してやることが望ましいのです。

(4)人間には好奇心といふものがあるのですから、
   いろいろな不思議の扉(とびら)を開いてやる鍵(かぎ)さえ与えれば、
   自分からどんどん扉を開かうとして行くでしょう。

   その鍵になるのが言葉や、漢字などの文字なのです。

(5)人生という冒険の旅に子供を旅立たせる時には色々な用意が必要です。
   一体何を身に付けさせて旅 に出してやるべきでしょうか。

   あれも身に付けさせたい、これも持たせてやりたいというのが親心です。
   しかし、そう何もかも持たせてやるわけにもいきません。

   せめて一番大事なものだけは豊か に持たせてやりたい。
   そう思った時に用意するべきものは何でしょうか。

   困難に打ち勝つ強い心、
   他人に対するやさしさ、
   美しいものに感動する感受性、
   そして、世の中をより良く生き抜いて行く 知恵。

   これらを子供の白紙の心に注ぎ込んでいくのは親の希望であり、
   また務めでもありましょう。

   そして、この最後のもの、知恵を磨くのが言葉です。

             <感謝合掌 令和2年5月27日 頓首再拝> 

親は、子供(兄弟)を平等の心を以て感謝していなければならない - 伝統

2020/05/31 (Sun) 20:16:47


        *「光明道中記」(5月31日《その儘有難い日》)より

【誠に「今」こそ一切の生活を支配する鍵である。(『生命の實相』第二十巻)】



2番目の子供が生まれようとする頃になると、
最初に生まれた子供は、それに興味を感ずるが、それが自分の玩弄物(おもちゃ)の
ように自分の支配下にあることを欲するのである。

自分よりも両親の愛を鍾(あつ)めるなどと云うことは、
両親を自分から奪われることに当る。

そのために最初に生まれた子供は熱を出したり、病気になったり、
時として乱暴になったり、強情になったり、如何なる方法かによって
両親の注目を自分に惹き付けて導く手段を講ずる。

そういう手段に動かされてはならないのである。

この状態は始終抱き癖をつけたり、あまりに両親から構い附けられる癖を持っていて、
両親から離れて独立して遊ぶ習慣のない子供に於て特に起り易いものである。

最初の子が女性であった場合、両親が「男児(おとこのこ)が欲しい」と言い続けて
いたのを常に訊いていた長女は、母親が今度生む子が自分と同じ女性であり、
自分よりもただ幼いと云うだけの存在で、自分と比べて特殊の優越の資格を持つ
「男児(おとこのこ)」でないことを希(ねが)うものである。

親たる者は、男児(おとこのこ)にせよ、女児(おんなのこ)にせよ、
常に平等の心を以て感謝していなければならぬ。

子供の前で言葉を繕(つくろ)っても、態度や表情が差別待遇を語っているときは、
それは嫉妬の因(もと)となり、兄弟喧嘩の因(もと)となる。

             <感謝合掌 令和2年5月31日 頓首再拝> 

言葉の力ですべてが現実化する - 伝統

2020/06/03 (Wed) 23:46:37


         *『生命の實相』第28巻久遠仏性篇(P97~99)より

このように子供の天才を引き出すには子供の生命(せいめい)を見る、
これも、結局子供の生命(せいめい)の実相を見るのでありますが、

その生命(せいめい)がどういうことに出口を求めて生きようとしているか
ということを見て、その出口に「向かい水」を与えなければ
本当の教育というものは成り立たないのであります。


たとえば、子供が卓上に何かを落とすとする、物が落下する、音がする
 ―― これは子供にとって実に不思議な現象である。

手を離すと床の上に落ちる、落ちると反動で飛び上がったり、
転覆(くつがえ)ったりする、なかなかおもしろいから幾度もやってみる。

まだまだいっそう高い所から落としてみると、どういうふうになるだろう、
反動が強くて、跳び上がる分がおもしろい。

またこう、また落とす、ますますおもしろいからやっている、
あまり上から落とすとボーンと割れる 

―― 子供にとっては、先には割れなかったのに、今度は割れた、
実に脅威である。もう一度割ってみる ―― 

ところが、大人にとっては、この子供はことさらにコップを床に投げて割った、
実に乱暴なる子供であるということになるわけです。

それで、「なんという貴様(きさま)はいたずら小僧の悪い奴だ! 」
と言って怒鳴りつける。

すると、ここに子供の世界にはじめて、
言葉の力で「悪」というものが出現するのです。

「悪」だと言わなければ、それは「悪」ではない、
悪童だといわなければ悪童ではない。

それが「お前は悪童だ」という言葉によって
「俺は悪童かな。悪童だから、こういう悪いことをする性質だな」と
子供の心に印象されて、せっかく「今」この子供の伸びようとしているものが
伸びないことになり、変な方向に曲がってしまうのです。

そういう場合にも、これは悪童である、これは乱暴な子供である
と思ってしまうのは、「仮の相(すがた)」に捉われているのであって、
「実相」を見ないものである。

子供の実相を見る教育をするためには、
何のために子供がこういうようにこんなものを落っことして
転覆(ひっくりかえ)してみたりするのであるかという、
その奥にある生命(せいめい)の流れを知らなければならないのであります。

子供が灰を掴んで投げるために座敷中灰まみれになった
ということはよくあることですけれども、
そこに子供が伸びようとする力が出ているのである。

その時に、「お前はいたずら小僧である。わるい子供である」と、
こう「汝は悪人なり」という言葉を発すると、言葉の力によって
本来「悪」をしようとおもっていないものに「悪」を教え込むということになり、
ここにはじめて子供の世界に「悪」というものが出現してくるのです。

それまではこの子供には、コップを破(わ)ってもそれは悪じゃなかった。
悪(あく)じゃなかったけれどもその時に大人が
「お前はわるい子だ、こういう『悪(あく)』をして悪い子だ」というと、

子供は「わたしは悪い子だな、わるい子はコップを破(わ)る、悪い子だから
コップを破(わ)るのはあたりまえだ」と、そういうぐあいにして
わるい子供というものが、言葉の力でこの世に現象化してくるのです。

           <感謝合掌 令和2年6月3日 頓首再拝> 

子供は実験しながら生命が伸びてゆく - 伝統

2020/06/04 (Thu) 23:23:05

         *『生命の實相』第28巻久遠仏性篇(P99~101)より

ところが「これは落としから破(わ)れたでしょう。破(わ)れたら二度と水が
入らないでしょう。これじゃつまらないでしょう。だからこれから破(わ)れない
ようにしましょうね」とだんだん教えていって、

破(わ)ったことに対して、破(わ)ったらこういう結果になる、
こういうぐあいになるから二度としてはつまらないと知らせる。

叱るのではない。

最初の《それ》は子供にとっては実験みたいなものなんですから、その破(わ)れた
ことに対して破(わ)れたら、「ここに水を入れてごらんなさい。入らないでしょう。
そら水が入らぬ、水が流れる、水が流れたら、あなたが水を飲みたくても飲めない
でしょう」というような塩梅式に、

子供がコップを破(わ)ったことに対してもそこにいろいろと生命(せいめい)を
引き出す教育ができるわけであって、それを「お前はコップを破(わ)ったから
悪童である」といって、

頭ごなしに断言してしまうと
「わたしは本来悪童というもので、善いことはできない者だ」と、
子供の生命(せいめい)の善さが押し込まれてしまうのであります。

すべての子供はみな善人であってわるい子供なんて本来ひとりもないのです。

だから、われわれは、大人の気持ちでもって子供を推し量って自分の幼児の
記憶を忘れてしまい、幼児の行為の形だけを見て「汝は悪人である」というような
断言や怒鳴りをすることは慎まなければならない。

子供というものは何でもいろいろと実験しながら、その生命(せいめい)が伸びてゆく。

だから、茶碗を破(わ)る実験も時にはいいのでありますから、
その実験にはいくらか金がかかりますが、中等学校の理科の実験室にも相当
金がかけてありますから、家庭ばかりを窮屈にするには及ばないでしょう。

さて、そういう物を破壊した場合には、それに伴うて不結果が起こるということを
理解させたら、茶碗を破(わ)った実験も無駄にはならない。

「茶碗が破(わ)れたら、そらこんな御飯を入れても入らない、水を入れても
入らない、そうすると食べたくても食べられない、つまらないでしょう。これから
大切にしましょうねえ。こうして大切に静かに取り扱ったらいつまでも使っても
破(わ)れないでしょう」

という塩梅式に教えてゆけば、
そこに本当に引き出す教育ができるのであります。


《建設的な方面に子供の生命力の発言を導く》

これは単に一例でありますが、そういうふうにして、あらゆる場合を通じて
「悪(あく)」というものは一つもない、ただ子供にはその生命(せいめい)が
溢れ出よう、出ようとしている。

その方向をリードしてゆくのがわれわれの指導であります。

生命力を押し込まずに導いて、その次には、こういう具合にしましょうね、
ああいう具合にしましょうねと言って破壊に転じて建設的方面に子供の生命力を
導いてゆくのであります。

そしてそこに建設的な何ものかが子供の力でできた場合には、大いに言葉の力で
賞(ほ)める。すると、悪いことをした時に「あんたは悪人だ」といってそこに
悪というものがはじめて出て来たのと同じように、

今度は言葉の力によって、善なる子供がただの理念だけではなく、
現実の世界に確実性をもって出来上がるのであります。

           <感謝合掌 令和2年6月4日 頓首再拝> 

あなたの子どもを成功人間にする 12の言葉~その10 - 伝統

2020/06/07 (Sun) 19:16:35


       *「トータルパーソンの子育て」万代恒雄・著(P113~118)

《夢をもつ心を育てよう~想像するって楽しいな》

人類は次々と大きな夢を実現してきました。
そして、夢の実現と共に、人類の進歩があったのです。

人が心の中に夢をもてなくなったとき、
その人の精神は死んだのと同様であって、
人生はすべての喜びを失って化石となってしまいます。

夢は想像の世界です。
そこには、無限の可能性があります。

そして、誰も妨げられずに、
自分が想像して描くことのできる夢の世界があることを、
神に感謝したいものです。

その夢は、私たちの未来へはばたくエネルギーの源泉となり、
今の苦難の痛みをやわらげる鎮痛剤ともなります。

誰でも、自己実現を果たして成功する人生を求めているならば、
夢をもつ心をもっていなければなりません。

人がその心の中に描く夢は、潜在意識の中に映像化されているのです。
そして、人はその映像を具体化しようとして
知らず知らずの聞に行動しているのです。

このことは、誰にとっても楽しい作業なのです。


しかし、大人の世界に目を向けてみると、
この人間に与えられている心を楽しませる作業をすっかり忘れて、
ただ日々の生活に追われているだけの人がほとんどなのです。

映画でもテレビでも、あるいは演劇でも、お客が夢中になるのは、
そのストーリーの中の人物に自分をオーバーラップして観ているからです。
それらは、つかの間の夢の世界です。

それでも、僅かの時間、英雄に、美人に、
ストーリーの登場人物になったような感じで
現実の厳しさを忘れさせてくれることを人々はよろこぶのです。

人生では自分自身が演出者であり、主役なのですし、
自分の人生の成功ストーリーを自分で自由自在に書き下ろして、
それを一生涯を通して演じたらよいのです。

このことが自己実現であり、サクセス・ストーリーなのです。

しかし、まず、夢をもつ心を自分の中にもっていないならばお話になりません。

”まかぬ種は生えぬ”のたとえ通り、人生では自分の望みをもち、
夢を心に描くことなしには、何事も実現してくるはずはありません。

今、ほとんど人が夢をもてないのは、
それが当然のことだとして教育されなかったからであり、
子どものときから周囲の大人たちが夢を語っているのを
聞いていないからです。

子どものときに夢をもつような条件に恵まれた人は、非常に幸せです。

私は生まれてから四歳まで中国大陸ですごし、
その後、東京に住み、再度、小学校五年生のとき、
中国の上海へ、父の転勤のため行くことになりました。

小学校五年の記憶は、今でも鮮明です。

横浜の港から、当時の豪華船”浅間丸”にのって上海へ船出しました。
あの感動的なドラの音と音楽、幾百本となく船と岸壁の聞を結んだ五色のテープ、
別れを惜しむ人々の叫び声、少しずつ少しずつ離れ小きくなる人々の顔々々・・・。

少年の私の心に収めきれないほどの興奮でした。

私たち家族は一等船客でした。
船ほど客を差別する乗り物は他にありません。
等級が違うと、船室、食堂、デッキにいたるまで全然別なのです。

もちろん、食事は天と地の差があります。

一等の客は、船長と一緒の食堂で、ボーイの差し出すメニューの料理を
全部注文してもかまわない(食べられるならば)と聞いてびっくりしました。

いわば最高級の和洋中の料理を食べ放題、飲み放題、遊び場も、プールも、
映画館もという具合で、一等船客は上流社会のサロンに集う人々のようでした。

船中で朝を迎え、心地よい音楽で目ぎめの合図がなされると、
やがて、きりっとしたボーイが銀の皿の上に果物ジュースをもってくるのです。

はてしない海原に昇る太陽、沈む夕陽、自然も雄大なもてなしで迎えてくれました。

私の子ども心の中にも、この船旅は消えない印象と同時に、
将来に向けての夢を充分に育ててくれました。

「必ず将来、僕は世界に出かけるのだ、世界相手に仕事をするのだ」と
堅く心に決心したことです。

そして、それは私にとって現実であり、船が飛行機になっただけのことです。

私の甥は、今でこそ高校1年ですが、
彼の夢は将来、牧師になって世界をとぴ回ることだといいますし、
もう何年も前から変わっていないのです。

彼の父親も牧師ですから、それをよろこぶし、私も悪い気はしていません。

というのは、彼の夢は私の世界伝道の事実の中から出てきたものだ
と知っているからです。

しかし、彼の夢の始まりはどこかと調べてみると、
彼は無数の昆虫好き、熱帯魚好きで、
これらのことは暗記して何でもよく知っている子どもです。

彼は、小さなときから私の海外伝道でのアマゾンの話を聞いているうちに、
牧師になってブラジルに行けば、アマゾンで蝶々の収集ができると考えて
牧師になりたくなったに違いありません。

しかし、夢としては立派なものなのです。
彼はまだ高校1年ですから、私の仕事の意義が理解できなくても無理はありません。

何の夢もなしに塾でガリガリ勉強している子どもよりも、
甥のほうが世界に出てゆく可能性は遁かに大きいと言えるのです。

いろいろ将来のことを想像して、夢を描くことは楽しいことだと、
子どもたちに知らさなければなりません。

           <感謝合掌 令和2年6月7日 頓首再拝>

幼児期における「情操教育」 - 伝統

2020/06/13 (Sat) 18:53:58


     *Web:GYMBORee より抜粋

(1)「情操教育」とは?

   情操教育とは、自分で考える力や感じ方などを形成するための
   「心」を育てる教育のこと。

   情操教育には種類がありますが、以下のように4つに分類することができます。


(2)情操教育における4つの分類

  ①科学的情緒……状況や事象を観察し知的に判断する。

  ②道徳的情緒……道徳的な視点から善を行う。

  ③宗教的情緒……神仏の教えを知り、命を大切にする「宗教的情操」。

  ④美的情緒……美しいものを見てキレイだと思える。


(3)幼児期の情操教育の取り入れ方

  ①子どもを肯定する(褒める・認める)

   人は肯定されることで自信がつき、
   より伸びやかに成長することができます。

   子どもも例外ではなく、褒められたり認められたり
   といったことで前向きな心が育っていきます。

   親などの心を許す存在からの賞賛であれば
   特に子どものやる気が引き出されるはずです。

   可能な限り子どもの良いところに目を向けてあげてください。

  ②自然や生き物と触れ合う

   自然の中で遊んだり植物や生き物と触れ合う機会を持つことも、
   子どもの心を育む大切な要素のひとつ。

   大きな自然を感じることで、広くしなやかな心を養うことができます。

  ③絵本を読んであげる

   絵本の読み聞かせは、子どもの想像力や感受性を高めてくれるもの。

   登場人物に感情移入して喜んだり悲しむことは、
   相手の気持ちを考える優しい心を育てます。

  ④習い事や幼児教室に行く

   習い事や幼児教室などで他の子どもと遊んだり体を動かすことは、
   健康な体と安定した心を養います。

   他者と関わることで、相手の気持ちを想像したり思いやったり
   といった気持ちが育まれるのも魅力です。

  ⑤芸術や音楽に触れる

   美しい絵画や音楽は、美的情操を養う大きな要素になります。
   美術館や展覧会・コンサートなどに足を運ぶ機会を持つと良いですね。

   また子どもが自分で絵を描いたり、楽器を演奏することも
   非常に素晴らしい情操教育です。

   子どもの絵や音楽を認め、やる気を高めてあげましょう。

  ⑥法事やお墓参りなどの行事に参加させる

   法事やお墓参りは、神や仏を感じる大切な行事のひとつ。
   子どもを一緒に参加させ宗教的な考えを知ることで、
   命の大切さや、人をいたわる心が育ちます。

(4)子どもの意思を尊重し楽しみながら、
   情操教育を意識して生活していくよう心がけると良いです。

  (https://www.gymboglobal.jp/column/118 )

           <感謝合掌 令和2年6月13日 頓首再拝>

子どもは言葉をこうして獲得する - 伝統

2020/06/19 (Fri) 19:59:19

       *「親子で育てる ことば力と思考力 」今井 むつみ・著 より
         ~Web:あすこま(2020.04.06)等による紹介

(1)子どもは言葉をこうして獲得する

  ①子供は決して暗記カードで暗記するように言葉を覚えるのではない。
   そんなことをして無理やり語彙を詰め込んでも、
   それは「死んだ知識」になってしまって、
   本人が使える「生きた知識」にならないからだ。

  ②子どもは周囲の言語環境から、本人なりに意味を分析したり推測したりして
   語彙を獲得し、語彙同士の関係理解もバージョンアップさせていく。

  ③最初は動くものを全て「ブーブー」と言っていた子どもが、
   成長につれて「自動車」と「トラック」を区別するようになるのはそのためだ。

  ④だから、大事なのは子どもが本来持つこの学習能力をいかにサポートするか。
   言葉は決して暗記で覚えるものではないので、

   子ども自身の言語の学習能力を生活の中で伸ばすことが、
   言語能力を伸ばす鍵になるのである。


(2)「自然に任せるのが一番」ではない理由とは?

  ①誤解を招かないように書くと、「生活の中で伸ばす」と言っても、
   「放っておいて良い、自然が一番」という話ではない。

   というのも、普通の会話の中で子どもが獲得できる言語はとても限られていて、
   抽象的な言葉を身につけたり、状況や文脈に応じて言葉を使い分けることが
   できないからだ。

  ②日常会話のままだけだと、だんだん必要な語彙レベルが上がっていく
   小学校3・4年生くらいから、語彙が足りなくなってしまうのである。

  ③そして語彙が足りないと、それをもとに推論を働かせるのが難しくなるので、
   新しく出会う語彙の意味を十分に推論することもできなくなってしまう。

   そうすると、「語彙が足りない→未知語の推論ができない→語彙が増えない」
   ループにはまる。

   この影響は、特に学校では大きくて、3・4年生くらいから
   徐々に増える抽象的な言葉がわからなくて勉強につまづいてしまう例は多い。

   実際、そういう言い回しを知らなくて算数の問題が解けない子はごまんといる。

  ④「自然に任せて」いては、こういう語彙を獲得する機会に
   ほとんど恵まれないままになってしまい、色々な場面でつまづいてしまうのだ。


(3)鍵は「大人との対話」と「絵本の読み聞かせ」

  ①では、子どもがそういう抽象的な言葉を獲得して、
   さらに状況に応じて言葉を使い分ける力をサポートするには、
   どうすればいいだろう。

  ②筆者が重視するのが、親子での対話と絵本での読み聞かせだ。
   親子での対話は、幼児期に生活の自然な文脈の中で
   新たな語彙や言い回しを覚えていく基盤となるし、

   絵本の読み聞かせは、語彙の獲得と読書習慣の形成につながる。

   何と言っても小学校以降に必要な語彙のほとんどは、
   読書から得られるのだから、その影響は大きい。

  ③こう聞くと、「実際にどんな風に対話するのがいいの?」と思う人もいると思う。
   なんとこの本では、多くの場面を提示して実に具体的に
   「こんな姿勢で対話するといいよ」「こんな方法があるよ」と示してくれている。

   絵本についても、具体的なアドバイスをたくさんしてくれている。
   まあ基本は「好きなものを読むといい」なんだけど、興味のある方はぜひこちらも。

  ④ちなみに、「親子の対話大事」「読み聞かせ大事」は、珍しい話ではない。
   僕はこれまでもずっと似たような研究結果を見てきたし、
   そのいくつかはこのブログでも言及してきた(下記エントリ参照)。

   実際、家庭での会話や読み聞かせによって子どもの語彙が形成され、
   それがその先のもっと多くの語彙を推論するための「元手」となるので、
   幼児期に親子の対話や読み聞かせを通して

   この「語彙=元手」を手にしているかどうかは、その先の言語力の発達、
   ひいては思考力や学校での成績にも大きな影響を与えるのだ。

   (https://askoma.info/2020/04/06/7858 )

(4)「生きた知識:母語」を赤ちゃんはどう学ぶのか?

  ①「赤ちゃんは、母語を直接教えられるのではなく、
    自分から手がかりを探しては試しつづけ学んでいく。」

  ②赤ちゃんは関係性を見つけてことばを色々なものにあてはめ、
   お母さんやお父さんの反応を見たり、返答やことばを聞いたりする中で、
   ものとことば、もの同士、ことば同士の関係性を絶えず新しく
   つくりつづけてゆくのです。

  ③こうして数少ないことばを起点にして更に多くのことばを学び、
   倍々ゲームでことばは増えていきます。
   つまり生きた知識を獲得していくわけです。

  ④まわりの大人の役割は「教えること」ではなく「足場かけ」です。
   子どもが自分の持っている能力と知識を自分で育て、
   磨いていけるようにお手伝いするように心がける。

   これを意識するだけで、あなたの子どもへの接し方はきっと変わり、
   子どものことばの力も思考力もアップするはずです。(本文より p.124)

  ⑤足場かけは、あくまで「子どもの自力の学びを支援すること」、
   もっというと「子どもの自力の学びを尊重すること」といえるかもしれません。

   (https://note.com/tomohitoy/n/n0c2f02c69601

(5)「ことば力の差は、どれだけたくさんの語りかけを
    まわりに大人からしてもらえるかで決まる。
    経済的に豊かでも、語りかけのしかたがよくなければ、
    子供のことば力は貧弱になっていく」

(6)読者の感想(海外赴任中の友人からの意見)

   親と子が、一見日本語で会話できているように見えていても、
   日常会話ができるレベルと、学校教育で必要なレベルが異なります。

   著者がすすめる通り、子どもの内からむやみに英語教育を押し付けるよりも、
   母国語で多少抽象的なことばまで、きちんと理解できる能力を身につけられるよう、
   親(もしくは周囲の大人)が助けてあげる方が、
   結果的に子どもにとってずっと良いのではないかという話をしていました。

           <感謝合掌 令和2年6月19日 頓首再拝>

書籍ご紹介:『親子で育てる ことば力と思考力』 - 伝統

2020/06/20 (Sat) 19:22:25


      *Web:教育ICTリサーチ ブログ(2020-05-01)より抜粋

(1)自分で学び、常に知識をアップデートできないと、
   技術の変化に取り残されてしまいます。

   そして自分で学ぶ力を育むためにとても大事なのが、
   「ことばの力」なのです。(p.3)

(2)伝えたい6つのポイント(p.8-10)。

  ①ことばの知識も、算数などのことば以外の知識も、
   大人がフラッシュカードなどを使って教え込み、
   外から入れようとしても「生きた知識」には育っていきません。

  ②子どもに身につけてほしいのは、外から入れようとした
   「使えない知識(死んだ知識)」をたくさん持つことではなく、
   思考力です。

  ③思考力は単に知識を持っていることではありません。
   知識を使って問題の意味を考え、最善の解決策を考えて、
   結論を引き出す能力(問題解決能力)です。

   そのためには、多くの「生きた知識」を持ち、
   それを必要なときに素早く記憶から取り出したり(情報処理能力)、
   必要な知識と今は必要でない知識を選り分け、
   不必要な情報を無視する能力(実行機能)も育てなければいけません。

   これらの能力も思考力の大事な要素です。

  ④思考力はことばの力とタッグを組んでいっしょに育ちます。
   乳幼児期に自分で考えて ことばを覚えた機会が多いほど、
   思考力は育ち、伸びます。

  ⑤5小学校以降の学びには、日常会話で使うことばだけでなく
   抽象的な意味を持つことばが必要になってきます。

   しかしそれらのことばも、大人が「外から入れる」ことはできないので、
   大人との会話や読書を通じて自分で抽象的なことばの意味を考え
   「生きた知識」として持っていることが必要です。

  ⑥だから乳幼児期から児童期にかけて、子どもがことばにたくさん触れ、
   ことばの意味を自分で考える機会をつくってあげることが、
   とても大切なのです。

   それが思考力を育て、自分で学べることにつながります。

(3)小学校低学年のうちから、
   日常会話で必要なことばしか知らない子どもと、
   読書などから自然と日常会話ではあまり使われない
   抽象的なことばを覚えた子どもの間で、ことば力の差が大きくなります。

   特に3、4年生になるとその差が学力に大きく影響してくるのです。(p.66-67)

(4)幼児期で何よりも大事なのは、
   日常生活や遊びの中で、自分の身体を使って五感全体で身の回りの世界を探索し、
   その中でことばに関する興味や完成を育むこと、

   数、空間の中のモノ同士の関係性、できごとの因果関係に
   自然に注意を向けるようになることなのです。

   毎日の生活体験の中で、モノとモノとの間の関係や、
   人同士の関係に興味をもち、目を向ける習慣が、

   学校で学ばなくてはならない抽象的な学習内容を
   自分の生活の中での具体的な経験に結びつけて理解していく
   能力の基礎となります。

   抽象的な概念に対して、その概念の具体的な例を自分で思いつくことができる。
   これが抽象的な内容を理解するためにとても大事なことなのです。(p.86)

   (https://blog.ict-in-education.jp/entry/2020/05/01/160000 )

          <感謝合掌 令和2年6月20日 頓首再拝>

赤ちゃんはどうやって言葉を覚えるのか? - 伝統

2020/06/21 (Sun) 21:33:45


       *Web:ヘルスプレス(2016.04.15)より抜粋

(1)赤ちゃんが言葉を学ぶ能力の高さやスピードは驚異的だ。
   お父さんやお母さんの話し言葉に耳をじっとそばだてる。

   その音のつながりや言い回しを掴みながら、
   一つ一つの単語を切り離して考える。

   自分を取り囲む環境にアンテナを張り巡らしつつ、
   見るモノ聞くモノを栄養源にして、
   わずかなヒントからでも言葉の意味を理解して真似ようとする。

(2)たとえば、音に対する敏感な感覚もそうだ。
   耳慣れない不協和音よりも、モーツァルトのピアノ曲、
   フルートやハープの音色、童謡など、聴き心地がいい協和音を好む。

   この繊細な感受性が言葉を真似る(学ぶ)基礎体力を培うことにつながっていく。

(3)つまり、歌詞や話し言葉の中から、音のつながり、言葉のまとまり、
   休止、息つぎなどをヒントにして単語を拾い出す。

   お母さんが「コレはクマさんよ」とモノを指し示すと、
   言葉とモノの関係を知る。

   お母さんの動作や表情から、言葉のニュアンス、使い方やルールを学んでいく。

(4)赤ちゃんが1歳になる――。
   それは脳内に芽生えた言葉のエナジーが、
   活力をみなぎらせて一気に爆発する時期だ。

   個人差はあるが、ひとたび話し始めると、
   言葉を使ってコミュニケーションする能力が培われ、
   言葉を「単語単位に分ける能力」が語彙を増やすので、
   言葉の学習スピードがたちどころに加速する。

   言葉の知識、発声機能、「話したい」という欲求がひとつになった時、
   言葉の爆発が起きる。

(5)1歳6カ月頃には、10個くらいの単語を覚える。
   「ママのめめはココ」「ママのお口はココ」などと話しかければ、
   言葉の理解がさらに進み、話すきっかけを広げるだろう。

(6)2歳頃には、2語以上の単語を使って「ワンワン、ネンネ」とか
   「パパ、バイバイ」とかを話すようになる。

   単語数が増えるとともに自分で文章を組み立てる文法をマスターするので、
   自分の言葉の成長を実感できるようになる。

   過去・現在・未来の時間の流れ、ボク、ワタシの一人称や
   複数・単数の数え方などを身につけるのだ。

   たとえば、「昨日、おじいちゃんちへ行った」「今日、おばあちゃんと遊ぶ」
   「明日、キリンさんの動物園に行く」など、
   過去・現在・未来の時制の使い分けができる。

   「ボクたち」「ワタシたち」の複数型、
   「~だぜ」「~だわ」などの性差を意識した語尾表現もお手の物。

   とくに、言葉の性差は、女きょうだいで育った男の子、
   男きょうだいで育った女の子では、育つ環境によって影響を受けやすいといわれる。

(7)3歳頃には、過去と現在、単数と複数の使い分けができるようになり、
   3語以上の単語を使えるようになる。

(8)6歳頃には、言葉の数が1万語を越えるという研究もある。

   (http://healthpress.jp/2016/04/12-7.html )

          <感謝合掌 令和2年6月21日 頓首再拝>

0歳から1歳までは聴覚と視覚を刺激するものを - 伝統

2020/06/22 (Mon) 18:56:03


      *Web:伸芽Sクラブ~子育てコラム(2020年2月20日 )より抜粋

幼児の可能性を広げるために役立つ教育として
「三育(さんいく)」という考え方があります。


三育には下記の3つが含まれます。

(1)知育
(2)徳育
(3)体育

ハーバード・スペンサーというイギリスの学者が提唱した
幼児教育の考え方がベースとなっています。

徳育は道徳心を養う教育のことです。
人の気持ちを考え、道徳的な行いができるような人間に育てます。

体育は運動によって健康的な体を育て、体力をアップさせることです。

そして知育は、能力、才能、知能を育てるのに適した教育です。
才能を引き出すだけでなく、自分で考える力、積極的に行動する力、
頭の回転を早くする力などを身につけることができます。


子どもには無限の可能性が秘められています。
そして知育は、早くスタートすればそれだけ子どもの脳によい刺激を与えます。

          ・・・

《0歳から1歳までは聴覚や視覚が非常に敏感です。》

さまざまな音を聞いて、ものを見て、そこからどんどん情報を吸収していきます。

たくさん話しかけてあげるだけでも子どもの聴覚を刺激できます。
ミルクをあげるとき、おむつを替えるとき、眠る前など、積極的に話しかけましょう。


また、視覚を刺激するには絵本の読み聞かせもおすすめです。
絵本を読み聞かせれば、視覚と聴覚を一緒に刺激することが可能です。
擬音語、擬態語の多い絵本の読み聞かせが知育には最適です。

いないいないばあをするだけでも視覚を刺激することができます。

          <感謝合掌 令和2年6月22日 頓首再拝>

親子で楽しむ音楽 - 伝統

2020/06/23 (Tue) 20:42:51


      *Web:伸芽Sクラブ~子育てコラム(2020年1月22日 )より抜粋

(1)幼児期から子どもに音楽を聴かせることには、さまざまなメリットがあります。

   親子間のコミュニケーションが生まれ、子どもの音楽的な才能を引き出せるだけでなく、
   言語能力や運動能力、人間性を高めてより豊かな人生を歩ませてあげることも可能です。

(2)生後11週目頃から音を聴き分ける

   幼児は生後11週目くらいから人間の声、それ以外の音を聴き分けられるようになります。

   生まれたばかりの赤ちゃんには人間が発する声と
   スピーカーから流れる声の区別はつきません。

   しかし親がたくさん話しかけたり、音楽をたくさん聴かせたりすることで、
   徐々に人の声の区別がつくようになるのです。

(3)6ヶ月頃から興味のある音楽に耳を傾ける

(4)9ヶ月頃からコミュニケーションに役立つ

  ①9ヶ月頃から幼児はだれに向ける訳でもなく言葉を発するようになります。
   声を出すこと自体を楽しみ、ときには身体で音楽を表現したりもします。

  ②この時期にたくさん音楽を聴かせることで、
   意味のない言葉をたくさん発して言語能力の基盤を作ったり、
   リズム感を養ったりできます。

(5)1歳頃から自作の歌で感情を表現する

  ①1歳ごろになると、幼児は自作の歌を作ることがあります。

   子どもが歌うのは、楽しいとき、うれしいときです。
   悲しいときや怒っているときの感情表現の方法として歌うことは含まれていません。

   自作の歌は、最初は音階の繋がらない曖昧なものが多いですが、
   年齢を重ねるにつれて音階がしっかりした歌になっていきます。

  ②これまでに聴かせてきた歌が自作の歌に大きく影響を与えますので、
   よりたくさんの音楽を聴かせて、音階、リズム、歌詞などを
   子どもに刷り込んでいきましょう。

          <感謝合掌 令和2年6月23日 頓首再拝>

音楽が幼児期の子どもに与える影響は? - 伝統

2020/06/24 (Wed) 20:01:01


      *Web:伸芽Sクラブ~子育てコラム(2020年1月22日 )より抜粋

(1)言語能力を高める

  ①音楽はさまざまな楽器の音で成り立っています。
   音楽をしっかり聴くことは、このような楽器の音や
   アンサンブル、リズムなどを理解することにもつながるのです。

  ②幼児期に音楽をたくさん聴いていると、音楽を聴く力が高まり、
   一つの歌から人間の声、楽器の音、和音などを聴き取れるようになります。

   音楽をあまり聴いてこなかった、また音楽教室などに通ってこなかった
   子どもと比較すると、より微妙な音の違いを聴き分けられるようになるでしょう。

  ③音の微妙な違いに気づけることは、発音の違いに気づけることにもつながるため、
   英語などの言語能力も高めやすくなると言われています。


(2)運動能力を高める

  ①幼児期の子どもに音楽を聴かせることは、運動能力を高めることにもつながります。

  ②運動を行うには、知覚と動作を連結させる必要がありますが、
   音楽を聴きながらダンスをしたり、歌ったり、手を叩いたりといった
   簡単な行動を一緒に取り入れると知覚と動作が連結しやすくなるのです。

  ③このような能力はいきなりはっきりとした形としては現れませんが、
   運動を行う際に短い練習時間でマスターできる、
   パフォーマンスが向上するといった結果に繋がります。


(3)人間性を高める

  ①音楽には人間性を高めるという効果もあります。
   合奏や合唱を経験することで協調性が生まれ、
   他者とのコミュニケーションを円滑に進めやすくなるのです。

   達成感を味わうことで自己肯定感が強まり、
   人と対等に接することができるようにもなります。

  ②また、歌詞の意味を考えたり、音楽のテンポや音階などから
   その音楽が表現していることを考えたりすることで、
   自然と相手がどんな気持ちなのかを推し量る共感性なども身につきます。

          <感謝合掌 令和2年6月24日 頓首再拝>

子どもが音楽を楽しむ3つのコツ - 伝統

2020/06/25 (Thu) 23:25:02


      *Web:伸芽Sクラブ~子育てコラム(2020年1月22日 )より抜粋

(1)家族で一緒に音楽を聴く

  ①家族で一緒に音楽を聴くことが大切です。
   音楽に触れる機会を、両親が積極的に作ってあげましょう。

  ②子ども向けの音楽、クラシックなど伝統的な音楽、両親の好みの音楽など、
   よりたくさんのジャンルの音楽を聴かせることで、
   子どもも好き嫌いがはっきりしてきます。

   身近な人が楽しんで音楽を聴いているようすを見て、音楽を聴くのは楽しいこと、
   と認識するようになるでしょう。

  ③さらに両親の声は、幼児期の子どもにとっては非常に強い影響力があります。
   一緒に音楽を聴くだけでなく、積極的に声を出して一緒に歌ってみましょう。

   より子どもに音楽が届きやすくなり、
   さまざまな能力を高めることにもつながります。

(2)アクティビティを取り入れる

  ①音楽を聴くのと同時に、手を叩く、ジャンプをする、ダンスをするなど、
   アクティビティを取り入れることでより音楽を楽しめます。

   音楽を聴きながら体を動かすことは、リズム感などを養うだけでなく
   運動能力も大きく向上させてくれます。

  ②幼児期には親が自らリズムに合わせて子どもに触れてあげたり、
   床や手を叩いたり、子どもがまねをしたくなるような動きを
   取り入れてみましょう。

(3)同じ曲を何度も聴かせる

  ①幼児期の子どもは、同じ曲を何度も繰り返して聴くことで
   曲への理解が深まり、リズムや言葉を覚えていきます。

   とくに赤ちゃんの時期には何度も繰り返すことが非常に大切です。

   子どもに覚えさせたい言葉を繰り返して教え、
   同じ遊びをすることで楽しさを理解していくのです。

  ②同じ曲を何度も聴くうちに、好きな曲なら楽しそうに反応し、
   嫌いな曲なら嫌そうにする、また無反応になるといった
   アクションを起こすようになります。

   徐々に曲を覚え、披露してくれるようなことがあれば、
   たくさん褒めてあげましょう。

   音楽に対する興味関心をより高められるはずです。

          <感謝合掌 令和2年6月25日 頓首再拝>

音楽の天分・才能をひきだすには - 伝統

2020/06/26 (Fri) 22:45:31


         *「家庭教育のみちしるべ」(P30~33)より

触覚の次には聴覚、聴覚の次に視覚が発達してきます。

音楽の才能を発達させるには、音楽の耳が発達しようとしているときに
音楽を聞かしてやることが必要なのであります。

そのとき能力で受けいれられる最大限度のものを与えてやることが、
その内部から発現しつつあるところの能力を
ひっぱりだすことになるのであります。


生れて半月かーヵ月かすれば耳が発達してきますから、
ベートーベンとか、バッハなどの名曲をきかせることは
美しい情操教育にも大事であります。

鶏の卵の中でひながかえるときコツコツと合図をすると同時に、
親鳥が外から卵の穀をかみくだくように生命の内部の動きに呼応して
外から丁度よいものを与えるのを啐啄(そつたく)の教育といいます。

これが「生命の教育」です。


《この驚くべき成果》

長野県松本市の鈴木鎮一氏は「才能研究所」の創始者、
鈴木メッソドの名で全世界に高名な方ですが、

この研究所から江藤俊哉(アメリカ・カーチス音楽学校教授)小林健次郎を
世界の一流の芸術家だけが出演するカーネギー・ホールの
檜(ひのき)舞台におくったり、

世界一級のコソサートマスターとして、
豊田耕児(ドイツ)小林健次(アメリカ)鈴木秀太郎(カナダ)
小林武史(チエコ)浦川宜也(ドイツ)等のすぐれた音楽家を育ててきました。


また、数千の幼少年・幼少女によるヴアイオリンの大合奏を、
欧米の子供の水準をはるかにこえる高さにおいて演奏させるなど
驚異的な成果を次々と示しています。

全国各地にはヴアイオリソ教室を設け、
満ニ才ーカ月くらいから三、四才~十二才前後までの
たくさんの子供たちを同じ教育法で育てています。

この天才教育法、才能を育てる秘訣はどこにあるのでしようか。


《母ちやんの言語教育こそ天才教育の見本です》

今から三十数年(昭和50年当時で)も前に、
鈴木鎮一先生は、驚くべき発見をしました。

それは……

「算数や国語のできない子供を世間では、頭の悪い子供だときめているが、
 その頭の悪い筈の子が、自由自在に日本語を話し、
 しかも六才で二干、七才で三干からの言葉を記憶し、
 これを自由に活用しているではないか」

ということでありました。


これが鈴木先生にとって「ニウトソのリンゴ」でありました。

日本人が外国語を習うときのあの大変な努力を、
日本語の場合は何の苦もなくスラスラと覚えてしまうのは何故でしようか。

「すべての子供は生れながらにして天才なんだ。
 そして、それをひき出して行く外界のシゲキや環境を、
 母親が赤ちやんに語学を教えるときのようにしてやればよいのだ」

ということを発見したのであります。


《どの子も育つ育てかたひとつです》

生命のその大いなる力、そのすばらしい働きを知るならば、
どの子も立派に育つ道を知ることができることでしよう。

私は三十数年前よりこの原理ではじめました。

三才四才の幼い子供たちに、五年も十年も、
毎日、世界ーのクライスラーのレコードをきかせながら、
優れた内なる能力を育てつづけ、また、どの孑も
”楽しく”意欲的によくおけいこさせるよう。

”よくほめながら”、実能力の上達を目指して育てたのでした。


鈴木鎮一先生が始めたこの才能教育運動は、単に音楽家をつくる為ではなく、
どの子供の中にも内在している無限の才能を、
ヴアイオリンを通して拓(ひら)こうとしているのであります。

この教育法によれば音楽家になるべき使命の人には音楽の天才があらわれ、
数学家になるべき人には数学の天才をあらわしてくるのであります。

          <感謝合掌 令和2年6月26日 頓首再拝>

家のなかでも自然のなかでも発達させる子ども(幼児期)の五感 - 伝統

2020/07/03 (Fri) 21:41:45


      *Web:伸芽Sクラブ~子育てコラム(2019年9月30日 )より抜粋

(1)子どもの脳を活性化させるために必要不可欠なのが五感の発達です。
   幼児期の脳の発達は著しいので、子どもの能力を伸ばしたいのなら
   五感に刺激を与える遊びを取り入れましょう。

(2)脳の活性化につながる五感の発達

  ①生まれたばかりの頃の五感は未発達ですが、
   日常生活でさまざまな刺激を受けることによって徐々に発達し、
   鋭い感覚が養われていきます。

  ②短期間でさまざまなことができるようになるのは、
   五感から受けた刺激が電気信号となって神経細胞(ニューロン)に送られる際、
   シナプスと呼ばれる接続点が作られるためです。

  ③シナプスが増えるとニューロン同士がつながり、
   より複雑な動きや高度な知識を習得できるようになります。

   つまり脳を発達させるためには、幼児期から五感に刺激を与え、
   シナプスの増加を促すことが大切です。

(3)五感を刺激することで子どもに直感力や危機回避能力が身につく

   子ども(幼児)の頃から五感にたくさんの刺激を受けると、
   人間が本来持ち合わせている能力を効率よく伸ばせます。

   五感の刺激がもたらす子どもへの影響の一例を次に紹介しましょう。

  ①自由なアイデアが生まれる発想力や直感力

  ②身に迫る危険を避ける危機回避能力

  ③豊かな情緒と語彙力をはぐくめる

(4)子どもの五感は刺激を与えるほど発達し、
   豊かな情緒や発想力などを養うことができます。
   五感に刺激を与える遊びは身近なところにたくさんありますので、
   日常的にとりいれて発達を促しましょう。

   例えば、

  ①生後数ヶ月からできる新聞ぐしゃぐしゃ遊び。

   適当な大きさに破いた新聞紙を目の前で
   くしゃくしゃっと丸めて見せてあげると、

   子どももまねして新聞紙をくしゃくしゃ丸めて遊ぶようになります。

  ②親子で楽しく歌う

   子どもにとって、生まれる前から耳にしている
   お母様の声は心地のよい子守歌のようなものです。

   生後半年くらいから子どもは音に敏感になってきますので、
   子どもの前で歌を歌ってあげましょう。

  ③積極的に外にお出かけしましょう。
   最初のうちはベビーカーや抱っこでしか移動できませんが、
   外の音や匂い、風の心地よさなどを感じるだけでも
   五感に良い刺激を与えられます。

          <感謝合掌 令和2年7月3日 頓首再拝>

紙や障子を自由に破らせていますか - 伝統

2020/07/08 (Wed) 22:54:09


       *「トータルパーソンの子育て」万代恒雄・著(P142)より

八カ月も過ぎ、ようやく両手でものを持つことができるようになると、
紙を渡すと破って捨てたりします。

神経質なお母さんは、「いけません」と叫んで止めますが、
それは止めるべきではありません。


何もかも新しい経験をする赤ちゃんは、きっと自分の力を試してみたいのです。

赤ちゃんのこのような行為は、すばらしい学習なのです。
障子に指を入れて破るのも赤ちゃんにとっていい経験なのです。

たとえ、新築の家であっても、家よりも、
赤ちゃんの成長のほうがよっぽど大切なことなのです。


こんな遊びをしているとき、赤ちゃんは快感を味わっているのです。
大人だって思いっきり物をこわしたくなる衝動にかられるときがあるのですから。

          <感謝合掌 令和2年7月8日 頓首再拝>

ティッシュ・ペーパーを箱ごと与えてみましょう - 伝統

2020/07/09 (Thu) 23:00:46


       *「トータルパーソンの子育て」万代恒雄・著(P143)より

ティッシュ・ペーパーの箱を与えると、6カ月~8カ月ぐらいの赤ちゃんは、
ひとりで一枚一枚紙を引っぱり出しては捨て、引っぱり出しては捨てて遊びます。

きっと自分の回りを紙だらけにしてしまいます。
しかし、それは原因と結果の関係に興味をもち始めているしるしですし、
この時期の赤ちゃんの知能の発達にとって大切です。

また、リモコンのテレビのスイッチを渡すと、自分でスイッチを押すことを覚えて、
画面の変化に驚きの目をみはるのです。


この時期は、新しい種類の動作ができるようになって、その結果を学んでゆくのです。

私の孫は、私の説教中、ハモンド・オルガンの横の床に座っていますが、
オルガンのコードを引き抜くことを覚えて、しばしば奏楽者をあわてきせました。


          <感謝合掌 令和2年7月9日 頓首再拝>

【幼児のひとり立ち~その1】 - 伝統

2020/07/11 (Sat) 23:46:16


           *「光明道中記」(5月1日《万物を礼拝する日》)より

【神を愛すると云うことは万物を敬虔に愛すると云うことである。(生命の實相第十巻)】 

幼児は生後11ヶ月乃至誕生2ヶ月までの間におのずから立って歩く。

幼児体操と云うようなものを幼児の発育促進や健康法のためにやっている人もあるが、
やるのも好いが、やらなくても好い。

人間は人工の体操によって歩くようになるのではないことは、
何に教えられなくとも動物は脚(あし)で立ち、歩み、
鳥類は飛翔することが明らかである。

人間が歩行するのは
赤ん坊が乳房を吸い鳥類が飛翔すると同じに自然の本能である。

幼児の歩行運動が生得的な本能によるのであるが、訓練によってなるか学者の定説がないと
言って、歩行準備体操などを課するのは愚かな蛇の知恵である。

近頃諸所で開かれる赤ん坊審査会で一等賞を得たような生長の家誌友の赤ん坊などは、
光明思想で家庭全体が明るいことのほかは自然に放任した結果であって
決して体操を課したのではない。

幼児体操そのものに私は反対するのではない。
筋肉は運動せしむるほど発達するからである。

併し幼児体操を幼児に課するような父母は大抵「神」又は「自然」に対する信頼の念がなく、
其(その)人には「人工」の外(ほか)には頼るものがないから、
何か落度はないかと常に心配しすぎて、神経過敏に幼児に心配の念を送り過ぎ勝ちである。

親が心配し過ぎると子供は虚弱になる。

          <感謝合掌 令和2年7月11日 頓首再拝>

【幼児のひとり立ち~その2】 - 伝統

2020/07/12 (Sun) 23:49:19


      *「光明道中記」(5月2日《自己の内部の力を信ずる日》)より

【神を信ぜよ。生命を信ぜよ。自分のうちに宿る生命が神であることを信ぜよ。
                         (生命の實相第十巻)】

体操より肝腎なのは、自然の努力で運動を起そうと衝動が
内部から起り得るように誘導することである。

半身不随の大人が生長の家で治った実例のなかには他に頼らないで、
自分に要(い)るものは、歩行が不自由でも何でも、自分の力で持ってくると云うように決心し、
且つ環境からそうしなければならぬように仕向けられた結果である場合が多い。 

児童の歩行や運動の練習なども、肉体的体操などよりも這(は)い出さずには
いられなくなるような、歩かねばならなくなるような目的物を前方に置いたり、
賞(ほ)め言葉で激励する方が一番好い。

幼児が起ち上って歩行するのは一つの新しき冒険であり、
その冒険の完成は大いに言葉を以て喝采せらるべきである。

それによって児童は何事を新に実行するにも世評の喝采を得るもので
あることを知り、大人になってからの自信を増すのである。

幼児を揶揄(からか)っては可けない。

最初に試みた動作が不慣れなために、大人から見て多少滑稽(こっけい)に見えようとも、
それを軽蔑するような、滑稽視するような語調で笑うならば、
世間は自分の動作を常に嘲笑するものだと云う観念を植附けられて
引込思案(ひっこみじあん)の人間が養成される。

          <感謝合掌 令和2年7月12日 頓首再拝>

日常生活の事故はどうして起るか - 伝統

2020/07/14 (Tue) 23:12:16


     *『生長の家』(昭和40年8月号)より

幼い子供の事故死又は負傷は、
両親又は保護者の精神が動揺して不安定になっているときに起る。

一つの家庭で、事故の起る時も、起らない時も、
制度的な形式は同じであるが、夫婦喧嘩をしたり、
家族の感情の衝突が内に篭っていたりするときに、

添寝中の幼児の窒息、別室のベッドに寝かせてあった幼児の墜落死、
学童又は幼稚園児の交通禍、熱湯や熱い味噌汁やアイロンによる子供の火傷、
その他、両親の不注意及び子供自身の不注意から起る災害も、

単に物質に対する注意や管理を行き届いてしたら防げるというものではなく、

表面はどんなに注意しても、潜在意識に、敵対感情、犠牲感情、闘争精神、
傷つけたい心が潜んでいるときは、そのような心の具象化として、
色々自分自身や家族を傷つけるような生活上の錯誤が起って来るのである。

フロイドの『生活心理の錯誤』〈日本教文社発行〉の本など見ると、
それが詳しく実例で説明されている。

https://predictional46.rssing.com/chan-21595050/all_p18.html
December 27, 2013, 4:34 pm

          <感謝合掌 令和2年7月14日 頓首再拝>

赤ちゃんを一日中、忙しくさせていますか - 伝統

2020/07/24 (Fri) 21:30:25


       *「トータルパーソンの子育て」万代恒雄・著(P141)より

乳母車を押しているお母さんが、スーパーで立ち話に夢中で、
中を覗くと、赤ちゃんが ボヤ!として指をしゃぶっていることがあります。

赤ちゃんの時間つぶしは可能性を奪います。

赤ちゃんは、いつも何かをしていることによって、人生学習をしているのです。

赤ちゃんが興味をもつものなら、なんでも役立つのです。

お母さんの、がらくたの入っている大きなパックでも渡しておいてごらんなさい。
赤ちゃんは、興味深く、中のものを引っぱり出して、それで遊ぴます。

それが、20秒、30秒つづくのならば、
赤ちゃんにとっては立派な遊びという仕事になるのです。

          <感謝合掌 令和2年7月24日 頓首再拝>

【幼児の門歯】 - 伝統

2020/07/25 (Sat) 18:57:54


        *「光明道中記」(P86)より

人間を造ったのは「自然」である。
自然を静かに観察する時は、何が生命を活(い)かすものであり、
何が生命を抑えるものであるかが判る。

生後7か月程にして幼児に歯が生えて来ることは何を意味するか。

その頃には固形のものを与えても好い証拠である。

併し歯は全部まだ揃っていない。
それは全部の食物がまだ固形物では可けない証拠である。

上部の門歯(もんし)は一体の肉(歯ぐき)から二つだけ先に生える。
それは父母が先に立っていることをあらわしている。

親の家を出たり、親が死んだり、親しく親の家にいない者は
門歯が虫歯になったり折れたりし易いものである。

生後7か月頃から、御飯を十粒ずつ毎日一粒ずつ殖やしながら
食事に混えて与えるのは胃腸の鍛錬法になるものである。

この方法を過(あやまち)なく行なうときは、
離乳時にお粥を特別与える必要はなくして、
直(ただち)に固形物に移り得るものである。

歯の形を見よ。
人間は何を食する生物であるか。

門歯8枚は菜食動物の歯、犬歯(けんし)4枚は肉食動物の歯、
残り20枚は臼歯(きゅうし)であって穀食を
搗(つ)きくだくように設計せられている。

人間は菜食が好いか肉食が好いかは、自然を観察すれば好い。
32枚の歯のうち4枚だけが肉食の歯であるから、
肉類は全食量の 1/8 を適量とする。

          <感謝合掌 令和2年7月25日 頓首再拝>

ころぶたびに前進している - 伝統

2020/07/30 (Thu) 20:52:55


        *「生長の家」(昭和51年6月18日の法語)より

まことに人生は”七転び八起き”である。
現象はころんだように見えても、その人の魂はころんでいないで、
ころぶたびに前進している。

わたしは九州に移転してから曾孫に午前一回、午後一回、
お茶の時間に会うことにしている。

まだ生後1年数ヵ月にしかならない其の幼児は、
1分間もじっとしていないで室の中を走り廻るのであるが、
まだ歩き慣れないものだから、時々倒れる、

けれどもその倒れたことを悲しむこともなく、
にこにこ笑いながら自分で起きる。

彼は倒れた姿勢のときから立ち上がるのに、
どこの筋肉はどのように力を入れれば立ち上がることができるか、
それを自修しつつあるのであり、ついに誰に教えられないでも、
絶対に倒れないで歩いたり走ったりする術を自得し、

横に伏したり、俯向きに臥した状態からどのように腕をつっぱり、
脚を動かせば直ぐ起き上がれるかを習得する。

彼は幾度も倒れながら、彼は常に前進しているのである。

わたしは、こんな幼な児の、生命の不屈不撓の精神を讃美する。

イエスは「凡そ、天国に入る者は、この幼児の如きものである」と
わたしのように、また別の意味で讃美しているのであ る。

 (http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=1363

          <感謝合掌 令和2年7月30日 頓首再拝>

世界に通用する子供の育て方 - 伝統

2020/08/01 (Sat) 19:02:12


        *『世界に通用する子供の育て方』中嶋嶺雄(著)より

中嶋氏は学長として、2004年、公立大学法人として
秋田県に国際教養大学を開学した。

真のグローバルスタンダードの大学教育を目指し、
教員に外国人を多く採用し、授業はすべて英語。
しかも徹底した少人数クラス制をとっている。
新入生は全寮制で、全学生が1年間海外留学し、
同時に留学生が全世界から来る。


(1)人材育成において何よりも大切なのは「教育」。

(2)本当に国際社会で通用する人間とは、
   豊かな教養と広い視野を持ち、クリエイティブに
   発信していける力を持っている人。

(3)日本の教育は、もっと幼児教育を重視すべし。

   幼児期から音楽や絵を描くことなどを通して、
   きちんとした感性教育をしていくことが大切。

   こうした幼児教育の基礎となるのが家庭での教育。

(4)家庭できちんとした子供をしつけ、
   物事を学ぶ姿勢や、
   人と接するためのマナーを身につけることが大切。

   マナーとは、人に接する態度や作法、
   あるいは礼儀だけでなく、
   自ずとあらわれる人物の品格。

(5)図書館が24時間開放されていないのはおかしい。
   国際教養大学では図書館を24時間365日開放するようにした。
   大学とって図書館はまさに心臓部。

          <感謝合掌 令和2年8月1日 頓首再拝>

【子どもの睡眠~成長ホルモンが作用~】 - 伝統

2020/08/08 (Sat) 18:50:04


昔から「寝る子は育つ」と言われていますが、
なぜでしょうか?

子どもが育つには、成長ホルモンが作用しています。

この「成長ホルモン」は、睡眠中に分泌されます。

食事や運動だけでなく睡眠を意識した生活リズムを
つくることで成長ホルモンはより分泌されるのです。

成長ホルモンの働きは、

①免疫力を強化する(新陳代謝を高め、傷ついた細胞を修復する)、

②筋肉を増やす、

③骨を形成する役割があります。

成長ホルモンを分泌させて子どもをすくすくと健やかに
育てるためには、深く眠る熟睡の状態(ノンレム睡眠)
が大事です。

このホルモンは、生後3ヶ月から分泌されることが確認されており、
幼児期では最も分泌されるのが4~5歳といわれています。

また規則的な睡眠は、
自律神経などの脳神経細胞の働きを正常に保っています。

食事、外遊び、睡眠、排泄など生活リズムのある生活をすることは、
子どもがごきげんに過ごすコツです。


《深い眠りのコツは、日中の外遊び》

睡眠の導入に必要なホルモンとして
「メラトニン」というホルモンがあります。

このメラトニンは暗いところで多量に分泌され、
明るいところでは分泌が抑えられる働きを持っています。

子どもが寝る時間に部屋の電気をつけていたりテレビをつけていると、
メラトニンの分泌が抑えられて、子どもはなかなか眠りにつくことが出来ません。
寝室は子どもが眠りにつきやすいように暗くしてあげましょう。

また、このメラトニンはたくさん日中に太陽光線を浴びることにより
夜に大量に分泌されるので、お天気の良い日は子どもを外で遊ばせましょう。

https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000002767/simple/02suimin1-1.pdf

          <感謝合掌 令和2年8月8日 頓首再拝>

【外の空気に触れる「外気浴」は赤ちゃんの健康に有益】 - 伝統

2020/08/11 (Tue) 19:45:33


      *Web:育児の新常識(2016年6月11日)ほか

昔は赤ちゃんの健康に不可欠とされてきた「日光浴」。
けれども、1998年に母子手帳から日光浴を推奨する文章が消え、
「外気浴」に変わりました。

なぜ日光浴から外気浴に変わったのか、
日光を浴びなくても大丈夫なのか、専門家に聞きました。


(1)「日光浴」とは、日光を身体に受けることを目的にしているのに対し、
   「外気浴」は赤ちゃんを新鮮な空気にふれさせることを目的としたもの。

(2)「日差しの強い時期に何時間も外にいるなど、
   過度に日光を浴びることは控えるべきですが、
   室内にずっとこもって過ごすのも、健康を害する原因となります。」

(3)赤ちゃんをずっと一定の温度の部屋で過ごさせてしまうと、
   皮膚が外界の環境に適応できなくなってしまいます。

   例えば寒いと手足が赤くなったり、冷たくなったりするのは、
   外気の温度や環境に合わせて毛細血管が拡張・収縮し、
   体温を一定に保つ役割を果たしているからです。

   外気(自然環境)から完全に遮断すると、そういった
   自律神経の調節(環境適応)ができなくなってしまうのです。

(4)外気による刺激で、皮膚に一定のストレスを与えることは、
   赤ちゃんの健康のために必要なのです。

(5)また、栄養状況が改善して以前ほど日光を浴びる必要はなくなった
   とはいえ、最近は活性型ビタミンDが不足している子どもが
   増えているそう。


   「ビタミンDは、骨の成長に必要なカルシウムを体内に取り込みやすくし、
    骨化を正常に進ませる働きがあります。

    しかし、近年血液中の活性型ビタミンDが不足する子ども存在し、
    骨の発育不良を起こす『くる病』もしくはその予備軍が増えています。
    この背景には『日光を過度に避けること』が原因としてあります。」

(6)活性型ビタミンDは、紫外線を10分程度浴びただけでも形成される
   そうなので、外遊びやお散歩など、短時間の外出は
   積極的に行いたいものです。


日光は浴びすぎても、浴びなくても、どちらもよくありません。

お散歩や外遊びなどの「外気浴」で新鮮な空気や日光を適度に浴び、
赤ちゃんの抵抗力や骨の成長を促して、元気に日常生活を過ごしていきましょう。


   https://iko-yo.net/articles/1403


・・・

外気浴の注意点


(1)動きやすく転びにくい服を着る

   外気浴をする際は赤ちゃんだけでなく、大人の服装も大事です。
   動きやすく転びにくい服装を選びましょう。

(2)安全な道を選ぶ

   外気浴をする場所を選ぶときは、車通りが多いところや
   人が多い場所は避け、安全に移動できるルートを選びましょう。

(3)直射日光を避ける

   日差しがあるときは直射日光を避けるために
   帽子や日傘を使用しましょう。
   赤ちゃんの皮膚は大人に比べて薄く脆弱です。

   日光に含まれる紫外線は、
   赤ちゃんの皮膚に負担をかける場合もあります。

(4)水分補給の準備をする

   赤ちゃんは短時間のおでかけでものどが渇くことがあります。
   水分補給ができるように準備をしましょう。

(5)天候や体調を考慮し無理はしない

   天候の悪い時やママと赤ちゃんの体調がよくないときは
   外気浴は控えるようにしましょう。

   無理に外気浴をしようとすると、
   赤ちゃんのリズムが乱れてしまうこともあります。

(6)外気浴で外の新鮮な空気を吸うことは赤ちゃんにとっても
   大人にとっても気持ちよく、体によい刺激を与えます。

(7)外気浴は赤ちゃんとコミュニケーションをとる機会でもあります。
   「お花がきれいだね」「お空が青いね」「お外は気持ちいいね」など、
   ママが見たものや感じたことをいろいろお話してあげましょう。

https://mamadays.tv/articles/3029

          <感謝合掌 令和2年8月11日 頓首再拝>

母親の読み聞かせで、子供の脳が活発に働く - 伝統

2020/08/12 (Wed) 20:06:02


        *メルマガ「JapanOntheGlobe」(020年08月09日 )より抜粋

(1)胎児乳児は母親の語りかけを音楽のように楽しむ

   こどもの成長過程に沿って、
   脳の発達と言葉の習得の関係を見ていきましょう。

   母親のお腹の中にいる胎児が、すでに母親の声を聞いていることは、
   科学的に証明されています。

   それによると、胎児は母親の次のような語り口に、
   快感反応を示すそうです。[川島隆太、安達忠夫『脳と音読』、p66]

  ①高めの声に反応する。
   母親の声がより赤ちゃんに近づくせいだと考えられている。

  ②声の抑揚が豊かで、音楽的な語り方。

  ③同じことばのくりかえし。

  ④やりとりの間が大切で、間が空きすぎたり、
   つまりすぎたりすると不快反応を示す。

   以上の反応は、生まれた後の乳児も同じです。

   声の抑揚、繰り返し、間というと、
   胎児乳児は母親の言葉を一種の音楽のように楽しんでいるようです。

   母親の語りかけや子守歌を楽しむことが言葉を学ぶ出発点です。

   そして、言葉は意味よりも、
   まず音楽としてリズムやテンポ、抑揚が大切なのです。

   たとえば、おむつを取り替える際にも、無言でやってしまうのではなく、
   「さあ~、おむつを取り替えましたよ。気持ちよくなったでしょう」
   などと母親が愛情を込めて話す。そういう語りかけを乳幼児は聞いて、
   快感を覚えるのです。

   そして、驚くべきことに、赤ちゃんでも
   母親の語りかけを真似しようとするらしいのです。考

   えて見れば、幼児が言葉を覚えるのも、
   たとえば母親が父親を「パパ」と呼んでいるのを真似する、
   という模倣プロセスから始まります。

   それと同じで、赤ちゃんも模倣を通じて、言葉を学んでいきます。


(2)母親の読み聞かせで、子供の脳が活発に働く

   語りかけと同様の効果をもたらすのが、読み聞かせです。

   母親、あるいは祖父母など、近しい大人が
   絵本などを子供に読んで聞かせる活動です。

   MRI(磁気共鳴画像診断装置)は、ドーナツの形をした大きな装置で、
   その穴に人の頭部を入れると、脳のどの部分が活性化しているのか、
   画像で見る事ができます。

   母親が読み聞かせをしているビデオを見た子供の脳では、
   側頭葉と大脳辺縁系に活発な活動が観測されました。

   側頭葉は特に「聞く」ことに関係する部位です。
   また大脳辺縁系は感情や記憶に関わります。

   この事から、子供は読み聞かせを一生懸命に聞き、
   それを喜び、記憶しようとする事が判ります。

   また読み聞かせをしている母親の脳も調べると、
   一人で音読をしている時よりも前頭葉の中心付近が
   強く活動している事が判っています。

   この部分は相手のことを考える機能を司っています。
   つまり、読み聞かせの最中は、母親は子供のことを思いやり、
   子供はそれに耳を傾け、喜び、記憶しようとしているのです。

   読み聞かせの際に、子供の知らない言葉が出てきても、
   無理に教え込む必要はありません。

   言葉のリズムを繰り返し聞いて、楽しんでいるうちに、
   徐々に意味が分かってきます。

   それが子供が言葉を身につけるもっとも自然なプロセスです。

   興味深いのは、読み聞かせと言っても、
   スマホの読み聞かせアプリや朗読CDなどでは、
   その効果は半減してしまう事です。

   あくまで親しい大人が、心をこめて読み聞かせることが大事だそうです。

   [松崎泰;榊浩平(著),川島隆太(監修)『最新脳科学でついに出た結論 
   「本の読み方」で学力は決まる』、1100]

   また、乳幼児にテレビを見せることは、よくないようです。
   テレビ画面を見ている時には、
   前頭前野の血流がはっきり低下する事がしばしば起きます。

   映像は大きな情報量を一気に伝えるだけに、それに圧倒されて、
   前頭前野を使ってじっくり考える時間を奪われ、
   条件反射的、短絡的な反応だけ身についてしまう危険があると言われています。

           [川島隆太、安達忠夫『脳と音読』、p91]

   生後から3歳にかけての乳幼児期に、脳は急速に発達しますが、
   言葉を身につけるのに最も大切なのは、親子のコミュニケーションなのです。

   そして、読み聞かせは親子の極めて良質なコミュニケーションであり、
   子供の心が安定し、親への信頼と愛着が増し、
   その結果、親の子育てストレスがぐっと軽くなる、と言われています。

   [松崎泰;榊浩平(著),川島隆太(監修)『最新脳科学でついに出た結論 
   「本の読み方」で学力は決まる』、16]

  (http://blog.jog-net.jp/202008/article_2.html

           <感謝合掌 令和2年8月12日 頓首再拝>

「ワクチノーシス」ワクチンによる子供たちの免疫障害 - 伝統

2020/09/01 (Tue) 22:39:59


         *Web:ひかたま(光の魂たち)(2020年08月28日)より

ワクチンは
重篤な症状を引き起こす致死性の感染症の予防や
死亡率の高い感染症の感染拡大の阻止には、有効な手段です。


例えば、狂犬病の予防接種のおかげで
世界中の人たちが狂犬病から守られています。

狂犬病は、発病した場合の死亡率はほぼ100%ですので
予防接種が有効な手段となります。


でも

最近の人間の子供たちには
接種が本当に必要ないようなものまでワクチン接種が推奨されており
過剰接種という状況になっています。


アメリカ疾病管理予防センターの推奨プログラムでは
子供が6歳になるまでに、合計で50種ものワクチンが勧められます。


実際に、接種が必要のないと思われるものまであります。

この厳格なワクチン接種スケジュールは、
不自然な方法で、子供たちの免疫システムを混乱させてしまうでしょう。


米国では
男の子に「子宮頸がんワクチン」を推奨しようとする計画まであります。

お金が絡むと、本質から逸脱してしまう典型的な例かもしれません。


ワクチン接種後に病的体質に変わる
「ワクチノーシス」という言葉は、今から100年前から存在します。

でも、実際にどのくらいの副作用があるのかは
現在のところ、正確に把握されていません。


ワクチンは、弱毒化や不活化など
人為的に加工した自然界には存在しない状態のウイルスを作成し、
さらに
有害性のあるとされる添加物を加えて体内に入れるわけですから、
自然なことではないのは確かです。

そのため、
身体に対して何らかの負担がかかると考えるのが当然だと思います。

現在使用されているワクチンに含まれるウイルスは、
すべて人為的に加工されています。

生ワクチンは、弱毒化したウイルスで、
接種後に体内でウイルスが複製されるため、
接種後数日から2週間ほどで速やかに免疫力が得られ、
持続性もよいものですが、身体への負担も大きくなる可能性があります。


不活化ワクチンは、
体内で複製されることのない安全性が高い反面、
免疫が出来るまでには時間がかかり、2ヶ月ほど必要なこともあります。


現在は、少しでも生体の負担を減らすために、
ノンアジュバンドワクチンと言って、添加物の少ないものもあります。

でも、
抗体価の上昇がかなり緩やかなので、
感染症に対する免疫力を十分に上げていくには
しっかりとしたワクチンプログラムが必要です。


実際に、ワクチン接種後の副作用は確認されています。

発熱、元気がなくなる、食欲がなくなる、蕁麻疹、嘔吐などの
一時的な急性反応もあれば、

てんかんの発症、アレルギー・アトピーの悪化、甲状腺機能障害、精神疾患など
長期にわたり体調に影響をあたえるようなものも、
ワクチンとの関連があるのではないかと推測されています。


長期にわたる副作用は、科学的に証明しにくいのです。


先日、ワクチン接種と自閉症の関連を証明したとする研究者がいましたが、
その直後に、なぜか
川で「どざえもん」になって発見されたことが報道されていました。


ワクチンの副作用には、
一般的に知られる副作用と、あまり知られていない潜在的副作用があります。

まず、副作用の発現様式は三段階に分かれます。

まず、急性の副作用、
これは、接種直後から72時間以内に発現するもの。

次に、7日から45日後くらいまでに発現するもの。

そして、その後ゆっくりと発現するものがあります。


症状は、遅くなるほど不明瞭になっていきます。
ワクチンとの因果関係も、不明瞭になっていきます。

また、怖ろしいことに
遺伝子に変化を与え世代交代で継続していくものもあると推定されています。


一般的な副作用には、
蕁麻疹やアレルギー、アナフィラキシーショック。
発熱、食欲不振、倦怠感、嘔吐、行動の変化、破行、目やにの増加、
体重減少、授乳量の減少、局所の硬結や疼痛など、さまざまです。


ワクチン接種と因果関係があると推測されている疾患には、
アレルギー反応、自己免疫性疾患、いくつかの神経疾患、甲状腺機能障害など。

また
自閉症や攻撃性などの性格の変化や不妊症、不定愁訴、流産死産、
心筋炎、脳炎、ワクチン誘発性腫瘍、肥大性骨異栄養症、多発性関節炎、
免疫介在性血小板減少症、糸球体腎炎、胎児奇形なども関連する場合がある
と推測されています。

因果関係は、なかなか明確に証明できないのです。


早期の予防接種による甲状腺機能への悪影響は
成長と生体機能へも悪影響を及ぼすとする見解もあります。


でも、少しずつ、科学的に明確化されてきました。


米国ジャクソン州立大学公衆衛生学部の研究チームによる新しい研究では
ワクチン接種を受けた子供たちは
アレルギー性鼻炎発病の危険性が3000%高くなるとの結果がでています。

研究者たちは
4つの州に在住している666人の子供たちを対象に
さまざまな健康チェックを実施しました。

そのうちの、39%の子供たち(年齢6-12歳)は、ワクチン未接種でした。

61%のワクチン接種済みの子供たちは
自閉症スペクトラム障害や注意欠陥・多動性障害(ADHD)が4.2倍
学習障害は 5.2倍
皮膚の湿疹は、2.9倍
そして
最も顕著だったのは
アレルギー性鼻炎は、30倍!

ワクチン未接種の子供よりも、
発病リスクが3000倍になっていました。


さらに
いくつかのワクチンの予防効果に関しては
無効であったという報告も見られるのです。


また
ワクチンによる被害は
1%程度しか公表されていないとの報告もあります。

Unvaccinated-Vaccinated Study
Unvaccinated-Vaccinated Preterm Birth Study


専門家は
反ワクチンはフェイクニュースと分類し
厳しい取り締まりが必要と提言しています。

これを受けて大手SNSのFBでは
ワクチン接種に反対する投稿には
「健康に対する脅威」の可能性があり、今後対処していくと発表されています。


現代社会の中で
どのワクチンが本当に必要なのか
しっかりと自分自身で判断する必要がありそうです。


今現在
日本政府が全国民を対象に接種しようとしている
新型コロナワクチンは、
健康な人、特に子供たちには全く必要の無いものでしょう。

接種を考えている人は
自己責任で、よく考えて行動することをお勧めします。


   (http://shindenforest.blog.jp/archives/82828499.html

           <感謝合掌 令和2年9月1日 頓首再拝>

《子供の内には無限の能力がある》 - 伝統

2020/09/04 (Fri) 20:03:51


      *(新編『生命の實相』第22巻 159~161頁)

人間の内には実に無限の潜在能力が埋蔵せられているのである。

深く穿(うが)つに従ってどれだけでも豊かに
その潜在能力を掘り出すことが出来るのである。

穿(うが)つとは自覚するということである。
自覚しさえすれば埋蔵せる宝は常に掌中のものとなるのである。

だから表面にある能力だけを自分の全部だと子供に思わすな。

表面にある「自分」は「真の自分」の唯(ただ)の
「小出(こだ)し」にしか過ぎないことを知らせよ。

「小出し」は使うのに便利かも知れないが、
この「小出し」を自分の全部だと思ってしまったならば
大いなる発達は望めないのである。

常に子供に教えて小成(しょうせい)に安(やす)んずるなといえ。

小成は自分の「小出し」に過ぎないこと、
今ある彼の能力はすべて「小出し」に過ぎないこと、
「小出し」は決して誇るに足りないこと、

つねに「小出し」に満足せず、

本源、即(すなわ)ち無限の潜在能力(神)より汲(く)むように努力すること――
常にかくの如き真理を子供に解る言葉で教えるように心懸ければ、
現在の自分に満足する子供の傲慢心(ごうまんしん)は打砕(うちくだ)かれ、
驕傲(きょうごう)は消滅せしめられ、永遠に能力の伸びる精神的基礎は築かれるのである。

自分の内部の生命が無限の大生命に連(つらな)っており、
そこに自分の本当の宝が在(あ)るのだということが判(わか)るとき、
いま僅(わず)かに掘り出した能力の「小出し」位(くらい)に
傲慢(ごうまん)になっていることは出来なくならざるを得ないのである。

自己の奥に「無限の自己」を自覚した者のみ、
「現在の自己」に本当に謙遜になることが出来るのである。

そして「現在の自己」に本当に謙遜になれた者のみ、
「無限の自己」に近づく可能性があるのである。

              (平成30年1月号「生命の教育」誌掲載)

           <感謝合掌 令和2年9月4日 頓首再拝>

過剰な除菌による清潔と子供の白血病 - 伝統

2020/09/05 (Sat) 20:38:49


         *Web:ひかたま(光の魂たち)(2020年09月04日)より

子供の時の過剰な除菌と急性リンパ性白血病の関係


小児白血病の多くは、この急性リンパ性白血病です。

それが現在の行き過ぎた除菌抗菌と関連性があるとしたら・・・

医学雑誌「Naute Reviews Cancer」に
小児が急性リンパ性白血病になりやすい要因についての
英国の研究が発表されました。

まず、急性リンパ性白血病になっていく過程はつぎのようになります。

   最初に母親の胎内で、遺伝子異常が発生する。

   次に、赤ちゃんが人生最初の1年間に、
   過剰な除菌により微生物に曝される機会が欠けてしまうと、
   赤ちゃんの免疫システムは病原菌に対する
   正しい応答を学ぶことが出来なくなる。

   幼少時に感染症に罹りやすい状態になった状態で、
   免疫機能不全や白血症に罹患しやすくなる。


この研究の元になったのは

(1)子供のころに細菌に暴露されていた子供の白血病発病率が低い。

(2)豚インフルエンザが流行した地域での小児白血病が増加していた。

(3)母乳をしっかり飲んだ子供は、
   腸内細菌叢が良く、白血病を予防できる。

(4)帝王切開よりも自然分娩の方が、
   自然に細菌に晒される環境にあり、白血病発病率が少ない。

などがあったからのようです。


結果として、子供のころの過剰な消毒は

小児白血病の発病率を高める可能性がある

という研究結論になりました。


過剰な除菌生活は、あまりに不自然です。


子供は、本来、
泥んこになって遊ぶもの。


体が泥だらけになっても、
心は美しいままなのですから。

   (http://shindenforest.blog.jp/archives/82873327.html

           <感謝合掌 令和2年9月5日 頓首再拝>

「観察→発見→見守る」で子どもの才能が伸びる - 伝統

2020/09/06 (Sun) 18:24:52


      *『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』
       (神成美輝(著)(P104~106)より

(1)子どもはどんなに小さくても「自分で選ぶ」ことができるのです。

(2)子どもの能力を伸ばしたいなら、

   「まずは子どもを観察。その後、どういうものに興味を
    持ちやすいのかを発見したら、あとはそれに取り組むのを見守る」

   ことが大事です。

(3)母親は科学者、というくらいの気持ちで子どもを見つめてみましょう。
   多くの発見に驚かれることと思います。

(4)今、目の前にいる子どもが、何をしたいのかを、「発見」して、
   それに合ったサポートをしてあげる方が、ずっとその子の成長を
   助けることになります。

(5)親がするべきなのは「選択肢を用意して、待つ」こと。

   親が子どもの選択を見守るにあたってするべきことは
   「選択肢を与える」ことになります。

   子どもが小さいうちなら2択、
   成長するにしたがって選択肢を増やすといいでしょう。

   「選択する」ということは考える力を育むことにつながります。
   逆にそれができないと「どうしたらいい?」と判断をゆだねるばかりになり、
   自主性が養われません。

   また、子どもの成長を考えるうえでは選択した結果そのものではなく、
   「選択する」という行為そのものに価値があります。

(6)子どもが自分で何かを選んで取り組み始めたら、
   大人は子どもから助けを求められない限り、
   見守りに徹することが大事です。

   たとえば、最初に道具の使い方を教え、
   子どもの使い方が間違っていたとしてもすぐに教えてはいけません。

   親からすると、すぐ正しい使い方を教えてあげたくなるものですが、
   ここで教えてしまうと子どもが自分で試行錯誤する機会を奪ってしまいます。

   「失敗する」「間違う」ということは、成長の過程でみれば大事な経験です。
   大人は焦らず、見守ってあげましょう。

(7)先回りは禁物。“察しが悪い”親になろう。

   「待つ・見守る」に徹するということは、横から手出しをしないのと同時に
   「先回りしない・要求を察しない」ということでもあります。

   たとえば、飲み物が欲しいときに子どもが目でうったえてくることがあります。
   しかし、このときに親が察してお茶をだすことは、
   子どもの「意思を自分で伝える機会」を妨げるものです。

   まだ言葉をはっきりとしゃべることができないくらい小さい子の場合は
   「飲み物欲しいの?」と質問して「うん」と答えたら用意する、

   ある程度大きい子ならきちんと「お茶が欲しい」と言うのを待つなど、
   意思を伝える訓練をさせることも、
   子どもの成長にとっては大事なことなのです。

   (https://www.bookbang.jp/article/534341

           <感謝合掌 令和2年9月6日 頓首再拝>

【児童教育に關する神示】 - 伝統

2020/09/16 (Wed) 17:27:39


多くの母親は子供のことを餘りに取越苦勞するために、
却つて子供に惡思念を放送して子供の健康や運命を害してゐる。
或る母親は一瞬間でも自分の眼の前にゐないと心配でたまらないのである。

彼は自分の想像の中(うち)で、躓いて轉んでゐる自分の子供の姿を思ひ浮べる。
自動車にひかれて死にかゝつている自分の子供の姿を思ひ浮べる。
水に陥(はま)つて溺れかゝつている自分の子供の姿を思ひ浮べる。

世の母親よ、何故(なぜ)あなたはこの反對をして可(い)けないのか。
こんな取越苦勞が起るのは、子供を神の子だと思はないで人間の子だと思ふからである。

神の子は神が育て、人間の子は人間が育てる。

人間の子だと思ふものは終世(しゅうせい)、取越苦勞をして育てねばならぬ。
子供を神の子だと思ふものは、子供を尊敬して出來るだけその世話をさせては頂くが、
神が守つてゐ給ふと信ずるが故に取越苦勞は必要はないのである。

人間力で子供を生かし得ると思ふなら終日終夜起きて子供の番をしてをれ。
それは出來なかろう。
出來ない間に子供を生かしているのは神の力である。

(日付不明)

・・・・

以下は、Web:SEICHO-NO-IE より抜粋   


Q.

二歳になる息子の体調が心配で、湿疹などが出るとすぐ病院に連れて行ったり、
息子の友だちが風邪の時は距離をとらせたりしてしまいます。

これから幼稚園に行って、集団生活が始まるのに、
こんなことで心配していたら気がもちそうにありません。

大らかに子育てができるようになるには、どうしたらいいですか?(A子・31歳)


A.

お子さんの体調を心配するのは、愛深いお母さんであれば当然のことですね。

でも、心配するよりも、まず子どもを授かったことや、
元気に育ってくれたことの有り難さに心を向けてみてはいかがでしょうか。

あなた自身も、ご両親が色々と心を配って育ててくれたと思います。
そんなご両親への感謝の気持ちを込めて、聖経を読誦しましょう。

さらにこれまで、守って下さったご先祖様にも感謝の気持ちをお伝えしましょう。


生長の家創始者の谷口雅春先生は、「児童教育に関する神示」で、
「多くの母親は子供のことを余りに取越苦労するために、
却って子供に悪思念を放送して子供の健康や運命を害している。

(中略)

子供を神の子だと思うものは、
子供を尊敬して出来るだけその世話をさせては頂くが、
神が守ってい給うと信ずるが故に取越苦労は必要はないのである」と説かれています。


神様にお任せする気持ちで、ゆったりと子育てをしてみませんか。
私は四人の男の子を育てましたが、このことを母親教室で教わって気持ちがとても楽になり、
楽しい子育ての時を過ごすことができました。
ぜひ、お近くの母親教室への参加をお勧めします。

また、ことあるごとに
「神の子さん、神の子さん、強い子、良い子」と
息子さんに声をかけてあげて下さいね。

言葉には創化力といって物事を具象化する力がありますから、
お母さんがそう繰り返し声をかけることで、息子さんは健康に育っていきます。
笑顔で接することも大切です。

そして、お母さんも自分を抱きしめる気持ちで、ご自身を讃嘆しましょう。
自分を肯定すると、何事も大らかに考えられるようになり、
子育てが喜びに満ちたものになっていきます。

神の子は神が育て給うのです。
取越苦労することなく大らかな気持ちで、心を込めてお世話をしましょう。

      (https://www.jp.seicho-no-ie.org/qa/20190520-20/ )

           <感謝合掌 令和2年9月16日 頓首再拝>

【児童教育に關する神示】 (講義) - 伝統

2020/09/17 (Thu) 16:56:14


       *「『到彼岸の神示』神示講義 自覚の巻《児童教育に關する神示》」より抜粋

(1)教育の根本は、
   「人間神の子」は実は「人間の子」ではなくして
   「神の子」であということであります。

(2)「神の子は神を育てる」のである。

(3)教育の根本は、人間を単なる肉体的存在だと思わず、
   ”神の自己実現”であると尊敬して、人のうちに内在する
   神性・仏性な”無限の可能性”を拝み顕(いだ)すところに
   あるのであります。

(4)教育に最も大切なのは”観”をかえることであります。

   人間を”無限の可能性”を内に蔵する”神の子”として観じ、
   その”無限の可能性”を愛語と讃嘆の言葉の力にて
   引き出すことが本当の教育なのであります。

(5)両親の心配は”精神波動”の放送となり、それを子供は受像して、
   心配した通りの状態をテレビの受像機のように
   眼に見える象(かたち)にあらわす事になるのであります。

   だから子供を愛する親たるものは、「常に子供が”神の子”で
   あって神に護られている」ということを念じて、平和と調和と
   幸福の”精神波動”を子供に対して放送するようにしなければ
   なりません。

(6)子供の姿は、親の心の姿の投影(かげ)なのであります。

           <感謝合掌 令和2年9月17日 頓首再拝>

「生きた知識」をつくる「足場かけ」 - 伝統

2020/09/19 (Sat) 17:01:04


         *「親子で育てることば力と思考力」今井むつみ・著より

(1)生きた知識と死んだ知識

  ①暗記しただけの使えない断片的な知識を「死んだ知識」と呼びます。

  ②その逆に、必要なときにすぐに取り出せて使える知識、
   他の知識と組み合わせて新たな知識を生むことができる知識を
   「生きた知識」と呼びます。

  ③生きた知識の代表格は「母語(幼少期から自然に学ぶ言語)」です。

(2)「生きた知識:母語」を赤ちゃんはどう学ぶのか?

  ①赤ちゃんは、母語を直接教えられるのではなく、
   自分から手がかりを探しては試しつづけ学んでいく。

  ②赤ちゃんの「類推(アナロジー)の力」
   初めてみたものに、関係性を見つけて知っていることばをあてはめる力。

  ③赤ちゃんは関係性を見つけてことばを色々なものにあてはめ、
   お母さんやお父さんの反応を見たり、返答やことばを聞いたりする中で、
   「もの」と「ことば」、もの同士、ことば同士の関係性を
   絶えず新しくつくりつづけてゆくのです。

  ④こうして数少ないことばを起点にして更に多くのことばを学び、
   倍々ゲームでことばは増えていきます。
   つまり生きた知識を獲得していくわけです。

  ⑤赤ちゃんは、お母さんやお父さん、周りの大人の反応や返答があることで
   「自ら学ぶ」ことができます。なので周囲の存在は必要不可欠。

(3)大人(親)にできることは?

  ①放置放任

   子どもが自分から学ぶ力があるとはいえ、
   放置していてはなんの反応も返答も得ることができず
   何も学ぶことはできません。

  ②過干渉、教え込み、誘導

   おんぶにだっこでいろいろ教え込んでしまっては、
   子どもの「学びたい」という自主性はだんだん失われていきます。

  ③「意図的な誘導」ではなく「意識的な足場かけ」を

   まわりの大人の役割は「教えること」ではなく「足場かけ」です。
   子どもが自分の持っている能力と知識を自分で育て、
   磨いていけるようにお手伝いするように心がける。

   これを意識するだけで、あなたの子どもへの接し方はきっと変わり、
   子どものことばの力も思考力もアップするはずです。

(4)足場かけはあくまで、子どもの自力の学びを手助け

  ①邪魔しないよう、赤ちゃんのことばの学び方で出てきた
   「アナロジー」のような推論が働くような場やひとときを
   子どもと共有することが重要です。

  ②足場かけは、あくまで「子どもの自力の学びを支援すること」、
   もっというと「子どもの自力の学びを尊重すること」といえるかもしれません。

   https://note.com/tomohitoy/n/n0c2f02c69601



(5)「ことばの力」が重要

  ①自分で学び、常に知識をアップデートできないと、
   技術の変化に取り残されてしまいます。

   そして自分で学ぶ力を育むためにとても大事なのが、
   「ことばの力」なのです。

  ②ことばの知識も、算数などのことば以外の知識も、
   大人がフラッシュカードなどを使って教え込み、
   外から入れようとしても「生きた知識」には育っていきません。

  ③子どもに身につけてほしいのは、外から入れようとした
   「使えない知識(死んだ知識)」をたくさん持つことではなく、思考力です。


(6)育てたい思考力

  ①思考力は単に知識を持っていることではありません。
   知識を使って問題の意味を考え、最善の解決策を考えて、
   結論を引き出す能力(問題解決能力)です。

   そのためには、多くの「生きた知識」を持ち、
   それを必要なときに素早く記憶から取り出したり(情報処理能力)、
   必要な知識と今は必要でない知識を選り分け、
   不必要な情報を無視する能力(実行機能)も育てなければいけません。

   これらの能力も思考力の大事な要素です。

  ②思考力はことばの力とタッグを組んでいっしょに育ちます。

   乳幼児期に自分で考えてことばを覚えた機会が多いほど、
   思考力は育ち、伸びます。

  ③乳幼児期から児童期にかけて、子どもがことばにたくさん触れ、
   ことばの意味を自分で考える機会をつくってあげることが、
   とても大切なのです。

   それが思考力を育て、自分で学べることにつながります。

  ④幼児期で何よりも大事なのは、日常生活や遊びの中で、
   自分の身体を使って五感全体で身の回りの世界を探索し、
   その中でことばに関する興味や完成を育むこと、

   数、空間の中のモノ同士の関係性、できごとの因果関係に
   自然に注意を向けるようになることなのです。

   毎日の生活体験の中で、モノとモノとの間の関係や、
   人同士の関係に興味をもち、目を向ける習慣が、
   学校で学ばなくてはならない抽象的な学習内容を
   自分の生活の中での具体的な経験に結びつけて理解していく
   能力の基礎となります。

   抽象的な概念に対して、
   その概念の具体的な例を自分で思いつくことができる。
   これが抽象的な内容を理解するためにとても大事なことなのです。

   https://blog.ict-in-education.jp/entry/2020/05/01/160000

<参照評論Web(2020/06/26)
 https://www.mita-hyoron.keio.ac.jp/literary-review/202006-4.html >

           <感謝合掌 令和2年9月19日 頓首再拝>

子どもは遊びながら言葉を学ぶ - 伝統

2020/10/02 (Fri) 19:56:04


      *Web:親學(2017年 47号より)抜粋
           
「言葉」は思考やコミュニケーションの道具であり、学習の基礎です。
子どもはどのように学び、大人はどう助けたらいいのでしょう。
研究者の今井むつみさんにお聞きしました。


(1)言葉、とくに母語は子どもにとって「教わる」ものでなく、
   「自分で学ぶ」もの。生きた学びそのものです。

   そもそも言葉がまったくわからないところから始まるので、
   単語の意味や文法などを大人が教えることなどできないからです。


(2)子どもは「発見」「創造」「修正」というプロセスをくり返しながら
   言葉を学びます。

  ①実はまだお母さんのお腹にいるときから、外の音を聞き、
   リズムや抑揚などで大ざっぱな単語の区切りを見つけることから
   始めます。そして、

  ②生後6カ月ほどは聴こえてくる会話の特徴をさらに分析し、
   音のかたまりとして単語を切り出し、少しずつ意味づけしていきます。

   一般的に、物の名前(名詞)を初めに学び、
   続いて動詞や形容詞などを学びます。

   単に個々の単語の意味を学ぶだけでなく、
   会話に出てくる単語の位置や形などの違いから
   さまざまな規則性を見つけていき、そこで発見した知識を使って
   さらに新しい単語を学びます。

   そうして、自分なりに「心の辞書」をつくっていくわけです。

  ③そのうち、「辞書」の単語を使ったり、新しい単語を自分でつ
   くったりしながら、カタコトのおしゃべりをするようになります。

   言い間違いも多いですが、大人の言い方に合わせたり、
   自分で考えたりしながら修正します。

   そしてまた、新たな発見をし、文章をつくり…、
   そんなプロセスをくり返しながら、「心の辞書」を充実させていき、
   言葉を獲得していくのです。


    【言葉の学びの循環】

     発見 ~ 単語や文章の要素、
          「似ている」ものなどを見つける。

     創造 ~ 言葉をつくったり、学んだ知識を使う。

     修正 ~ 大人の使い方に合わせたり、
          間違いを直しながら、
          単語の意味を変化させる。


(3)親の役割と良い関わり方

  ①子どもが言語を学ぶとき、大人ができることは、
   「良質のインプットを与えること」しかありません。

   赤ちゃんや子どもにたくさん語りかけ、
   自然な会話を聞かせてあげればいいのです。

  ②そのとき心がけてほしいのは、子どもの発達段階によって
   お母さんの語りかけ方も合わせてあげること。

   話すスピードや単語の種類、文章の複雑さなどをやさしく調整しましょう。

  ③幼児期になったら、使う単語の種類も増やし、
   少し複雑な文章で話すようにします。

   学ぶ側にとっては簡単すぎても難しすぎてもダメで、
   実力より少し上の、子ども自身がチャレンジできるくらいのレベル
   であることが大切。

   大人の役割はその時その時の子どもの言語能力を見極め、
   適切なレベルを設定することです。

  ④子どもの学びを助けるのは、日々の語りかけです。

  ⑤言葉の習得には、活動や経験に結びついた働きかけも役立ちます。
   ただ語りかけるだけでなく、一緒に遊んだり、
   お散歩しながら体全体を使ったり、手触りや匂いなど
   五感全体で感じながら言葉に接することも有効です。

   このとき、たとえば、イラストなら最初は線画や色数も
   少ないシンプルなものから始め、発達に合わせて
   徐々に複雑でカラフルなものにしていくといいでしょう。


(4)すべての基本は母語の確立

  ①近年、幼い頃からのバイリンガル教育も注目されていますが、
   まずは母語をしっかり身につけることが大事です。

  ②幼児期はあっという間に過ぎてしまいます。
   しかし、この時期に育てなければならない能力はたくさんあります。

   母語の言語力は最も大事ですが、
   手先の操作をコントロールする能力や、
   空間の関係を理解・構成する力も大事です。

  ③十分に睡眠を確保したうえで、起きている時間のなかで
   知性と体の発達の礎になる活動を子どもが楽しみながら
   経験できる環境を考えてあげること。

   これが親の役目だと思います。


(5)言葉の学びを助けるあそび

  ①あそびを通じて、子どもは主体的にさまざまなことを学ぶことができます。
   たとえば、ごっこ遊びや絵本の読み聞かせには、
   言葉のやりとりがたくさん含まれています。

   これらのあそびを通じて子どもはいろいろな言葉を見つけ学び、
   コミュニケーション力や自ら考える力も育っていきます。

  ②もうひとつ、あそびを通じて子どもに得てほしいのは、
   「挑戦するマインドセット」です。

   パズルを解いたりブロックをイメージ通りに組み立てるのは、
   最初は難しいかもしれません。

   でも、子どもが自力で完成できるように
   親が少しずつヒントを与えながら助けてあげましょう。

  ③失敗したり、上手くいかなくて癇癪を起こしたりしたときは
   無理に続けさせるのでなく、「やればできる」と
   子どもが達成感を得られるような適切なレベルを見極め、
   調整してあげましょう。

  ④あそびのときに語りかける内容や与える遊具、読む絵本など、
   大人の助けによって子どもは大きく成長します。

   それができるようになるためには、
   大人自身も「主体的に学ぶ」ことが求められるのです。

   (https://ec.bornelund.co.jp/shop/pages/column_column_oyagaku4.aspx )

           <感謝合掌 令和2年10月2日 頓首再拝>

赤ちゃんの成長と遊具「心身の健やかな発達と安心感」 - 伝統

2020/10/05 (Mon) 18:59:45


      *Web:親學(2016年 46号より)抜粋
           ~小児科医、菊池 信太郎 先生

(1)親として接するときに一番大事なことは

  ①親として接するときに一番大事なのは、
   赤ちゃんを見て、「かわいいな」「愛おしいな」と、
   心から思えることです。

  ②赤ちゃんは3才までに、
   お母さんとの愛着が形成されるといわれています。

   その間、赤ちゃんは、お母さんの様子や対応から安心を感じとり、
   逆にお母さんも赤ちゃんの反応に感情を返すことで
   愛情を増していきます。

  ③これを母子愛着といいますが、
   その相互作用をくり返していくことが、強い絆となっていくのです。 

  ④赤ちゃんの心は育てようと思って育つものではありません。
   感覚や感情のやりとりのなかで、こちらから愛情を注ぐことで
   自然に育っていくのです。


(2)赤ちゃんと心を通わせるための良い方法

  ①寝る前に本の読み聞かせをするという習慣がおすすめです。
   絵本の読み聞かせは、DVDやテレビとは違って、
   肉声が直接赤ちゃんに届くのでとてもよいことです。

  ②日中お母さんに叱られたり、嫌なことがあったりしても、
   寝る前にはいつものように読み聞かせをしてもらえると、
   一日の気持ちのリセットにもなるし、何より安心感につながります。

   子どもの心は「たとえ自分が何かをしたとしても
   親は絶対自分を見捨てない」、という感覚がよりどころになるのです。

  ③よい絵本にたくさん巡り会うと、
   その内容が自分の実体験に重なることがあります。

   何か困ったことや悲しいことがあったときに、
   どうやって絵本の主人公は乗り越えるのかという、
   人生のヒントが詰まっているのです。

  ④もし赤ちゃんが不安定で、お母さん自身がどう対処したらいいか
   わからなくなったときは、抱っこして一緒に好きな絵本を読むと
   気持ちが変わることがあります。

   年令が上がったお子さんでも同じです。


(3)赤ちゃんとは、どのくらい、どんなふうに一緒に遊べばよいのでしょう?

  ①その時々に合った、赤ちゃんが遊びやすい道具なども使いながら、
   声をかけたり、一緒に動かしたり、赤ちゃんに合わせて
   反応を返してあげてください。

  ②私は健診で来院したお母さんに、
   「たくさんお話をしてね」と伝えています。

   反応がないからと、赤ちゃんに話しかけないお母さんもいるのですが、
   言葉は頭のなかに刺激として入っています。

   頭や聴覚に働きかける声かけは、小さな頃からとくに大事なことなのです。
   そのやりとりのなかで、親子の関係性も深まっていきます。

  ③まだ会話にならない赤ちゃんに話かけるのは難しく思うかもしれませんが、
   赤ちゃんの発する「あー」「うー」は聞き流したりしないで、
   リアクションを返してみましょう。

   顔を見ながら、「何かな?」「どうしたの?」「そうだよね」と
   返事をしてみてもよいし、同じ言葉を同じトーンで返してあげるだけ
   でもよいのです。

   自分のアクションに反応が返ってくることが、
   赤ちゃんにとっては刺激であり、何よりのあそびなのです。

(4)子どもが不安を感じているときに、親がしてあげられることは何でしょう?

  ①子どもが不安を感じている場合には、
   「大丈夫だよ」「いつもあなたには私たちがついているよ」と、
   伝え続けることが大事なことです。

   それが子どもたちの安心につながります。

  ②「手当て」という言葉があります。
   不安を感じている子どもが、信頼している人の
   手のぬくもりを感じることは何より気持ちが落ち着きます。

   お腹が痛かったら、お腹に手を当てる、
   頭が痛かったら頭を撫でてあげる、
   まさに手を当てることで、子どもの不安や痛みは和らぎます。

  ③もし、不安に感じていることがあるようだったら、
   しっかり抱っこしてあげてください。

   (https://ec.bornelund.co.jp/shop/pages/column_qa_baby3.aspx )

           <感謝合掌 令和2年10月5日 頓首再拝>

赤ちゃんの成長と遊具「豊かな言葉で引き出す学び」 - 伝統

2020/10/08 (Thu) 18:46:22


      *Web:親學(2016年 44号より)抜粋
      ~東京家政大学 ナースリールーム 主任保育士
            井桁 容子 先生

Q1赤ちゃんは自分では話せませんが、親の言葉をどのように受けとめているのでしょうか。

(1)「おはよう」「おやすみ」などの状況に合わせた挨拶や、
   「気持ちがいいね」「今日は暖かいね」など感じたことを
   言葉にすることからはじめてみましょう。

(2)言葉とは「机」「コップ」など、その単語を覚えればよい
   というものではなく、自分の気持ちや感覚を表現するための道具です。

   周囲の大人が常に状況や気持ちを言葉で表現していれば、
   それを赤ちゃんは蓄え、やがて言葉を自分の気持ちを伝えるために
   使えるようになります。


Q2「これは何?」と乳児が興味を示すしぐさには、
  どのように答えれば理解が深まるのでしょうか。

(1)赤ちゃんは言葉で「これは何?」と聞くよりもずっと前から、
   手に持ってじっと見たり、動きを目で追ったりと、
   まわりにあるものに興味を示して、それが何なのかを知りたがっています。

   興味をもったものへの吸収は驚くほど早いのです。

(2)たとえば“リンゴ”は実際に触ってみれば、
   「冷たいね」「いい匂いだね」「おじいちゃんが送ってくれたね」と、
   言葉にできますよね。

   赤ちゃんと一緒に見て感じて、
   身近な大人がそれを言語化することがとても大事なんです。

   心にたまっていくような言葉を内言語(※)と言いますが、
   これが赤ちゃんの思考のもとになります。

   どこかで、リンゴに似た匂いのものに出会ったとき、
   「あれ、リンゴかな?」と、記憶から比べることができるし、
   表現も豊かになります。

     内言語:声や文字になって外にあらわれない言語。
         頭のなかで思考するときの道具のような、
         言語活動を内面化したもの

(3)感性のアンテナには個人差があり、
   興味の対象は赤ちゃんによって実にさまざま。

   好奇心を育むにはお母さんの存在すら意識せず、
   自由に動ける安心感が必要です。

   心から安心して生活するなかで、赤ちゃんが「あれ?」と気づいたものに、
   丁寧に応えていれば言葉を単語として覚えるのではなく、
   そのものの本質を理解していくことができるでしょう。


Q3日々できる動作、あそび方も変わっています。
 遊んでいるときの言葉かけで大切なことはありますか?

(1)パズルや仕掛けものなど、考えて行う遊具で
   夢中で遊んでいるときは声をかけないほうがよいのですが、
   なるべくそばにいるようにしましょう。

   社会的参照(※)と言いますが、赤ちゃんは一生懸命やっている途中で、
   それが正しいことなのかどうかを確認するために、
   信頼する人を見るんです。

   ピースをひとつ動かしたとき、「どう?」と、こちらを見ます。

   そのときに「いいね」と応えてあげれば、
   これは大丈夫なんだと安心し、行為と言葉が一致して自信になります。

     社会的参照:他者への問い合わせとも言い、
     とくに赤ちゃんや幼児が自分の行動に対して、
     大人の表情を手がかりに承認を求めた上で行動することをさす心理学用語

(2)おままごとなどのごっこ遊びには会話も大切です。
   子どもたちは本気でやっています。

   無理に「パクパク、ゴックンおいしいねえ」と、合わせなくても、
   「スパイスが効いたカレーね」や「今日は靴を買いに行きたいわ」など、
   こちらも本音でつき合ってみると、応じてくれるので、
   「こんなことを知っているんだ」というような発見もあり、大人も楽しめますよ。


Q4集団のなかで上手なコミュニケーションがとれるか心配です。

(1)3才までは自分の世界を育てる時期です。
   無理にコミュニケーションをとらなくても大丈夫です。

   児童館などに行ってみて、楽しそうであれば通ってもいいし、
   興味が向かないようであれば、
   親子だけでどこかに出かけるのでもよいので気楽に考えましょう。

(2)たとえば、集団の場で遊具が取り合いになった場合の、
   「貸して」と「どうぞ」というやりとりも一見正しいことのようですが、
   夢中で遊んでいる遊具を急に貸すことはできないことだってあります。

   無理に大人が貸してあげるようにすると
   「わかってもらえない」と思ってしまいます。

(3)一方、「どうぞ」ばかりでは愛着を育てることはできません。
   ものを大切に思う気持ちは愛着から生まれます。

   この頃の上手なやりとりが、
   その子にとってよいことにはならない場合もあるのです。

   いつまでに何ができるようにならなければと、育てることを急がずに、
   その子の気持ちの側に立ってみて、育ちに合わせて落ち着いて
   過ごせる環境を見つけられるとよいですね。


Q5どのような言葉かけをすると次への意欲につながりますか?

(1)赤ちゃんの「できた!」のアピールに、「すごいね!」と
   共感してあげれば、「もっとやりたい!」につながります。

(2)こちらに視線が来たときに、うなずいたり、にっこりするだけでも十分です。

(3)赤ちゃんが何かしてくれたときには「ありがとう」「嬉しいわ」と
   自分の気持ちを伝えてみましょう。

   その経験をくり返すことが、「またやりたいな」「こうすると喜んでくれる」
   という気づきになります。

(4)「ありがとう」を言われていれば、
   お友だちにも「ありがとう」が言えるようになります。

   周囲の大人が肯定的な言葉を意識して使えば、
   前向きな捉え方ができるようになり、やる気だけでなく
   人間関係も築きやすくなります。

  (https://ec.bornelund.co.jp/shop/pages/column_qa_baby1.aspx )

           <感謝合掌 令和2年10月8日 頓首再拝>

両親からの愛情を十分に受けられない状態で育つと - 伝統

2020/10/10 (Sat) 19:32:32


       *メルマガ「天路Tenro」(2020年09月10日)より

子どもの頃に、両親からの愛情を十分に受けられない状態で育つと、
その人は、人生を幸せに生きることが難しくなり、
なんらかの問題をかかえます。

愛されていない、大切にされていない、尊重されていない……
そのような愛情の欠乏感が、
積もりに積もると憎しみや罪悪感に変化します。

実は、憎しみも罪悪感も根っこは同じです。
攻撃性が外(相手)に向いたのが、憎しみ。
内(自分自身)に向いたのが、罪悪感です。

憎しみや罪悪感は、怒りの感情として表出されますが、
それを生み出しているのは、愛情の欠乏感です。

恋愛などの男女関係、職場や学校、などの人間関係で、苦労をしがちです。

結婚できない、恋人ができないなどの悩みや、うつ、不安、パニックなどの
病的な状態になったり、不登校、引きこもりになる人もいます。


どういう状態が愛情不足なのかというと、

第一に、
両親またはどちらか一方の親が、子供が愛情を求めているのに反応せず、
積極的に子供をけなしたり、拒否したりする状態です。

例えば、
子供が母親や父親の膝やすそなどにまとわりつこうとして近づいた時に、
それを親がふりはらったりする行為です。

あるいは、
離れた場所から子供が

「お父さん」「お母さん」

と呼びかけて微笑んだりする愛情の発信を行っているにもかかわらず
それに応じず、視線を合わせない、
聞こえないふりをするなどの仕打ちを、日常的に行う行為です。

こういう仕打ちを親から受けた人は意外と多いのです。

そして、それが
「自分の人生を幸せなものにしていく」力を奪っていくのです。



第二に子供を支配するために

「もう愛さない」
「もう遊んであげない」
「もう○○してあげない」

と言って脅す行為があげられます。


特に子供が悲しんでいたり、おびえていたり、喘息など病気の時に、

「ここでやさしくするとつけあがる」

などといって、助けたり励ましたりするのをやめる行為です。

そのほか、まだ判断力のない子供に

「そんなことは自分で考えろ」

などと、突き放すこともきわめて甚大な悪影響があります。


こういう仕打ちを親からされ続けると、
その人は、いつも人に気にいられようと行動したり、
常に罪悪感を持ち続けるようになります。

催眠療法では、
これを「インナーチャイルドが傷ついた状態」と呼んでいます。

退行催眠によって、その幼児期の意識を慰めて癒すのですが、

そのときに、

なぜ、親からそのような仕打ちを自分が受けなければならなかったのか?

という問題に直面することがあります。


その場合、自分が幼い自分の理想の親になって、
幼い自分がそのとき感じている気持ちをかなえてあげるのです。

「そんなふうに感じていたんだね」
「本当は、こうしてほしかったんだね」
「本当は、こんな家族だったらよかったんだね」

そして、それをイメージの中で、やってみる。


そうすることで、
幼い自分は癒されて、動き出すことができるようになるのです。

すると、親に対する気持ちが変わってきます。

「親は親なりのやり方で愛情を与えてくれていたのだ」
「親もいっぱいいっぱいだったんだ。仕方なかったのだ。許してあげよう」


これを脳機能学的に説明すると、脳内で何が起きたかというと…

まず、「自分」=「正しい」という意味付けを利用して、
自分が幼少期の自分の理想の親になって、幼い自分を癒してあげます。


この時、
その人は「自分」と「親」の一人二役をやっているのです。

自分が「自分自身」なのか「親」なのか、脳の中ではごっちゃになっています。

それはどういう状態かというと、
脳の中で、「親」=「自分」になっているわけです。



この時、「自分」と結びついていた情報が、「親」とも結び付いてゆきます。


イメージの中で、自分と親の一人二役をすることで、

「自分」=「親」という思考回路ができるので、
「自分」=「正しい」
「親」=「正しい」という新しい結びつきを生み出すのです。


私たちの脳細胞は、ひとつだけでは何も意味を持ちません。

ひとつの脳細胞が「単語」、
脳細胞のネットワークが「文章」と考えると、
なんとなく理解していただけるのではないでしょうか。

複数の脳細胞がネットワークをつくることで意味が生まれるのです。


ですから、
新しい意味付けをする、つまり新しい信念体系や価値観を身につける、

もっと簡単に言えば、
考え方を変えるには、どの脳細胞とどの脳細胞を結びつけるかを考えて、
それをイメージの中でやってみる必要があります。


相手を憎んでいる人の脳の中では、
「自分」と「正しい」という細胞同士が結びついています。


ですから、
「自分」と「相手」を同一視させるようなことをすることで、
「相手」と「正しい」という情報を結びつけることができるわけです。


憎しみを癒す場合、考え方を変えようとしても無駄です。

憎しみは、イメージを上手く利用することで癒すことができます。
それは、脳機能学的にも理に適ったことなのです。



だだし、
このように一人二役を演じることは簡単なことではありません。

そのときに役立つのが、催眠術師によるイメージ誘導です。

催眠者は、
被験者の頭の中に二人の自分を登場させる技術を使うことで、
新しい思考回路を形成させることが可能です。



どうしても、
イメージの中で感情と理性が同時に働いてしまうという方は、
一度ご相談ください。


催眠によるイメージ誘導で
その日のうちから、大きな癒しの効果を得ることができます。

このように、
『天路Tenro』では、脳機能学的にも理にかなった方法で、
あなたの心を癒し、人生を変えていくお手伝いをさせていただきます。

そして、心理療法的に人生を変えるとは、
あなたらしい人生を生きられるようになるということです。

           <感謝合掌 令和2年10月10日 頓首再拝>

「子どもの心を見ていますか」 - 伝統

2020/10/13 (Tue) 23:32:23


      *Web:親學(2016年 40号より)抜粋
           ~絵本作家、くすのきしげのりさん。

1.心はいつも変化している

(1)子どもは毎日、大人が信じられないくらい、どんどん成長していきます。
   体はかたちづくられている過程にあって、心はいつも変化しています。

   昨日と今日でも、その時々でも、
   考えていること、思っていることが変わります。

   けれども、大人は今までと同じ視点で見てしまったり、
   その子の言動だけを見て判断してしまったりして、
   心の内面を見ていないことが往々にしてあるように思うのです。

(2)親は子どもの心をわかっているつもりでいて、
   本当のところはわかっていないことがある、ということ。


2.自分自身を受け入れること

(1)心というのは見えにくいものですし、
   子どもの心をすべてわかることなんてできませんよね。

(2)子どもの心を理解するうえで大事なのは、想像する力と共感する力だと思います。
   今、子どもは何を思って、どんなことを考えているんだろうと想像力を働かせたり、
   その子の気持ちに寄り添って共感したり。

(3)想像したり共感したりする力は、トレーニングをすれば誰でも身につけられます。

   それには先入観や固定観念をもたないように、
   頭を柔らかくして子どもの心を丸ごと受け入れること、
   それから今の自分自身を受け入れることです。

(4)親というのは、子どもが生まれてはじめて親になるものです。
   間違って子どもを怒ってしまったりすることもありますよね。

   そんなときはひと呼吸おいて、悪かったなと思って、ちゃんと謝ることも大事です。

(5)親にだってできることもあれば、できないこともありますし、
   新たにできるようになることもあるはずです。

   親も子どもと一緒に成長していけばいい。

   重要なのは、わかってあげようとする気持ちをもつことです。
   心を大らかに構えてみてください。


3.絵本がつなぐ親子の時間

(1)健やかな心と体を育てるために、
   遊ぶことは子どもにとって必要不可欠なことだと思います。

   子どもにとっては、絵本を読むこともあそびのひとつなのかもしれません。

(2)お父さん、お母さんが5分でも、10分でも、
   自分のために時間をさいて一緒に過ごしてくれたら、
   子どもにとって絵本はお父さんやお母さんと心がつながる大切なものになりますし、
   それはお父さんやお母さんにとっても後から振り返ったときに
   幸せな記憶になると思うんですね。

(3)字が読めない小さな子でも、
   絵本は絵を見るだけでも楽しいものだと思います。

   『おかあしゃん。はぁい。』は、食事やお風呂、お休みのときなど、
   親子の何気ない日常生活を描いたお話で、書かれている言葉は
   子どもがお母さんに呼びかける「おかあしゃん」と、
   お母さんがそれに答える「はぁい」だけ。

   交わされるのはその言葉だけですが、
   お母さんが子どもに向ける温かな眼差しや、
   子どもがお母さんに向ける笑顔によって
   言葉以上の思いが伝わって心が通じ合っているのがわかると思います。

   読み聞かせをするときには、いつもしているように
   いろいろな呼びかけ方をして、子どもと一緒に読んであげてほしいなと思っています。


4.安心感を与える親の役割

(1)幼児教育の現場では、
   子どもが健やかに育つための環境づくりの大切さが言われています。

(2)取り巻く環境には、自然環境や社会的環境、物的環境、空間的環境など、
   さまざまなものがあります。

   その中でも私は、とりわけ人的環境が大切であると考えます。
   子どもが感化される親の役割は、とても大事だと思うからです。

(3)読書で言えば、子どもの知育のためにとか、語彙力が豊富になるとか、
   情操が豊かになるとか、そのために読むのではなく、
   まずは親子で一緒に本を読んで楽しさを味わっていただきたいと思うんですね。

   楽しい気持ちを共有できる人がいるということは、
   子どもにとって大きな安心感につながります。

(4)一方で、子どもはひとりで本を読みたい、
   ひとりで遊びたいというときもあります。
   そういうときはやさしく見守ってあげてください。

   あそびにはいろいろなかたちがありますし、
   子どもの心は本当にその時々で変わるものなのです。

   (https://ec.bornelund.co.jp/shop/pages/column_column_oyagaku3.aspx )

           <感謝合掌 令和2年10月13日 頓首再拝>

話したくても話せない!? 赤ちゃんは「話す」よりも早く「意味」を理解している - 伝統

2020/10/14 (Wed) 22:44:05


       *Web:ヘルスプレス(2016.02.15)より抜粋

赤ちゃんが最初に発声するのは生後2カ月ころ、
言葉を話し始めるのは、ほぼ1歳のころだ。

この10カ月ほどの間に、赤ちゃんの脳は、言葉の機能、発声の仕組みなど、
心と体のネットワークづくりを急いでいる。

 
赤ちゃんは、どんな風に言葉を覚えるのだろう? 

お母さんからの語りかけ、お父さんとお母さんの会話、
周囲の人の話し声、テレビなどの音声……。

赤ちゃんの周りは、さまざまな言葉が満ちあふれている。

だが、赤ちゃんは言葉を話すまでに時間がかかる。なぜだろう?


《赤ちゃんは話したくても話せない?》

その答えの一つは、喉の構造だ。
大人と赤ちゃんでは、口腔内や喉の構造が異なる。

大人は、口腔の奥の空間が発達しているため、
声帯から生じた空気の振動を共鳴させることができる。
しかも、音声をつくる筋肉、粘膜、舌、唇の筋肉も十分に発達している。

 
一方、赤ちゃんは、舌や顎の筋肉、粘膜の発達が未熟なので、
音声の微妙な調整ができない。

さらに鼻腔と口腔の境目にある軟口蓋(のどちんこ)が
喉の奥に落ち込んでいるため、声帯から生じた空気の振動を
十分に共鳴させることができない。

このように、生後間もない赤ちゃんは、
声帯、喉、粘膜、舌、唇などの筋肉が未発達なことから、
言葉を音声化するのが遅れるのだ。

 
生後2カ月ころ、赤ちゃんは「クークー」「アーアー」
などの声を発するようになる。これをクーイングと言う。

「クークー」「アーアー」にお母さんが応えると、
赤ちゃんは返事を期待して「クークー」「アーアー」を繰り返すようになる

 
4カ月ころになると、
ニッコリと微笑んだり、声を出さずに笑っていた赤ちゃんは、
「アハハ」「キャハハ」と笑い始める。

喉が発達してきた兆しだ。

 
6カ月ころになると、破裂音のパ音や濁音のダ音がスムーズに出る。
「パー」「ダダダダダダ」……大人には無意味な音に聞こえるが、
赤ちゃんの重要な発声練習だ。

この時期の言葉を「喃語(なんご)」と言う。

 
10カ月ころになれば、自分が興味のあるモノを指さしして
「アーアプー」「ンダッババッ」などとかなり発声がはっきりしてくるので、
お母さんとのコミュニケーションがとりやすくなる。

たとえば、赤ちゃんが指さししたモノを、
「あれはクマさんですよ」と答えれば、
赤ちゃんはモノと言葉の関係を理解し、深めていくことができるようになる。


《赤ちゃんは、話すよりも早く、意味を理解している》

1歳ころになると、赤ちゃんは、身の回りのモノを指さしして
「アッアー!」などと声を上げる。

身の回りのモノや言葉の意味を理解して、
自分なりに話そうと頑張っているのだ。

このころは、指さす方を必ず見たり、「ちょうだい」と言われると
持っているモノを渡したり、名前を呼ばれるとすぐに反応したりするので、
お母さんの言いたいことをかなり正確につかんでいることが分かる。

 
つまり、赤ちゃんは、話す能力よりも
意味を理解する能力のほうが発達が早い。

喉の筋肉の発達や運動機能が整えば、
赤ちゃんの言葉は自然と生まれてくるのだ。

   (http://healthpress.jp/2016/02/post-2203.html )

           <感謝合掌 令和2年10月14日 頓首再拝>

赤ちゃんの“怒り”は自我の目覚めのサイン! 脳に柔軟性が育ってきた証拠でもある - 伝統

2020/10/15 (Thu) 23:04:10


       *Web:ヘルスプレス(2015.12.20)より抜粋

(1)赤ちゃんの自我の芽生えは、生後6~7カ月頃から始まる。

(2)赤ちゃんは、7~12カ月頃になると、
   自分なりに遊びのプランや見通しを立てて行動するようになってくる。

(3)邪魔されて怒るのは、「自分はこうしたい」という
   欲求や自我の感覚が生まれてきた何よりのサイン。

   赤ちゃんは、自分の予定や段取りの腰を折られて、抗議している。
   つまり、赤ちゃんは、遊び方や時間の過ごし方について、
   自分なりのイメージや感触を持てるだけの大きな成長ステップに入ったのだ。

(4)10カ月頃になると、自分のしたいことと、
   お母さの思いが必ずしも同じではないことに、うすうす気づき始めるだろう。

   たとえば、「自分はこうしたいけれど、いいのかなあ?」
   「お母さんは、どうするのかなあ?」
   「お母さんは、こう出るかもしれないけど、自分はやはりこうしよう!」などと、
   赤ちゃんの頭の中は、アレコレと思案が駆け巡っている。

(5)見方を変えれば、赤ちゃんのこの変化は、
   赤ちゃんの脳にさまざまな可能性を確かめたり、
   検討したりする柔軟な能力が育ってきた証拠でもある。

(6)赤ちゃんが泣いたり、むずがったり、怒ったり、
   「こうしたい」と抗議したりする行動のウラでは、
   赤ちゃんの自我の目覚め、欲求や感情の大きな成長が隠れているのだ。

   見守ってあげよう。

   (http://healthpress.jp/2015/12/post-2094.html

           <感謝合掌 令和2年10月15日 頓首再拝>

いい言葉を食べて、いい言葉を使う(松居直) - 伝統

2020/10/17 (Sat) 22:48:35


        *Web:今日も良いことがあるように(2019/05/26)より抜粋


    「子どもは、言葉を食べます。血肉とします。」松居直(児童文学者)


平成15年4月26日(土)「ながさきおはなしフェスティバル」のなかでの
講演「絵本を読む」です。

《講演「絵本を読む」》

福音館書店の編集の第1の方針は、
絵本は子どもに読ませるものではない、ということです。

実は、絵本は大人が子どもに読んで聞かせるものなのです。
そう考えてこれまで50年絵本を創ってきました。

(これにはびっくり!)


読み聞かせをしているとき、親子はともにいる。
同じ喜びを共有する、分かち合います。


なぜ、私が子どもの本の編集に携わるようになったか。

それは私が幼児の頃、母親との楽しい思い出があるからです。
私は6人兄弟の5番目、母は朝から晩まで忙しく働いています。

そんな母が夜寝る前に、ふとんの中で絵本を読んでくれました。

それは、私にとって、母と共にいることのできる、
母の愛情を感じることのできる、一番楽しい時間だったのです。

でも、先に寝るのはいつも母でした。(笑)

(この貴重な楽しい子どもの頃の経験が、松居さんの
 出版のお仕事の原点であり、原動力なのですね)


子どもに本を読んであげる原則

(1)子どもが読んでほしい本を読む。

(2)子どもが飽きるまで繰り返し読む。
   毎日毎日、半年続けてもいい。



歌人の俵万智さんは、3歳のとき、
1年間同じ絵本を読んでもらい一言一句、間違えないで覚えたそうです。

(この絵本は、『三びきのやぎのがらがらどん』。
 俵万智著『かーかん、はあい 子どもと本と私』に出ています。)


人間にとって大切なものは目に見えない。

心も、時間も、大切なもの・・・。

言葉も、目に見えない大切なものです。

目に見えないものをどれだけ感じることができるか、それが大切です。

(ここでいう「言葉」は、読み聞かせのときの音声のことでしょう。)



子どもは、言葉を食べます。

血肉とします。

そして、身についたものが自然と口から出るようになります。

そうして、言葉による喜びの体験を得ることができます。

それは、子どもの生きる力となり、
この喜びを与えてくれた人を一生忘れないでしょう。

(一生忘れないなら、私たち大人もそうでしょうね)


《言葉で幸せになる》

私たちもご飯を食べるように、言葉を食べます。

そして、自分を成長させていきます。

自分に血肉となっている言葉で、自分の思いや考えを伝え、
人とコミュニケーションを図るようになります。


人を慰めたり、励ましたりするのも、言葉。

人を傷つけ、貶めるのも、言葉。


言葉一つで、人は美しくもなり、醜くもなります。

言葉一つで、人は元気にもなります、落ち込みもします。




▼自分の言葉で一番影響を受けるのは、自分です。

その次に影響を受けるのは、身近な人でしょう。

『読むだけで「人生がうまくいく」48の物語』の
「きっと花ひらく」でもご紹介したのですが、
ある親子は言葉の力でもう一度生きる決意をしたそうです。


その母親は、坂村真民さんの詩「念ずれば花ひらく」が好きで
よく子どもに読んで聞かせていました。

ところが、ある日、生活が苦しく将来への希望をなくし、
子どもをつれて死のうとしました。

まさにその時、子どもが覚えていたのでしょう、

「念ずれば花ひらく」という詩の一節を
独り言のようにつぶやいたのだそうです。


母親は、ハッとして死ぬことを思いとどまったというのです。

私たちも、いい言葉を食べて、いい言葉を使うようにしたいですね。


    人も自分も幸せになれる、いい言葉を使おう。   (^.^)


【出典】平成15年4月26日(土)
「ながさきおはなしフェスティバル」の松居直さんの
ご講演「絵本を読む」より(中井のメモ)



松居直さんのおすすめの絵本はこちらです。
『松居直のすすめる50の絵本―大人のための絵本入門』

  (https://lucky.t-nakai.work/2019/05/26/thinking-67/

・・・

(以下は、Web「一冊たちブログ」より抜粋

「松居直のすすめる50の絵本」(松居直 教文館 2008)

副題は「大人のための絵本入門」。

紹介されている50の絵本は以下。


《絵本の世界へようこそ》

「はなをくんくん」
 (ルース・クラウス/文 マーク・サイモント/絵 きじまはじめ/訳 福音館書店 1967)

「もこもこもこ」(谷川俊太郎/作 元永定正/絵 文研出版 1977)

「おじさんのかさ」(佐野洋子/作 講談社 1992)

「みんなうんち」(五味太郎/作 福音館書店 1992)

「おおかみと七ひきのこやぎ」
  (グリム/原作 フェリクス・ホフマン/絵 せたていじ/訳 福音館書店)

「もりのなか」(マリー・ホール・エッツ/作 まさきるりこ/訳 福音館書店 1980)

「ちいさいおうち」(バージニア・リー・バートン/作 石井桃子/訳 岩波書店 1979)

「ピーターラビットのおはなし」
 (ビアトリクス・ポター/作 いしいももこ/訳 福音館書店 1988)

「かにむかし」(木下順二/作 清水崑/絵 岩波書店 1980)


《ことばの力をはぐくむ絵本》

「ととけっこう よがあけた」(こばやしえみこ/案 ましませつこ/絵 こぐま社 2005)

「ちいさなうさこちゃん」(デイック・ブルーナ/作 石井桃子/訳 福音館書店 1992)

「はけたよ はけたよ」(かんざわとしこ/文 にしまきかやこ/絵 偕成社 1979)

「わたしのワンピース」(にしまきかやこ/作 こぐま社 1969)

「わにわにのおふろ」(小風さち/文 山口マオ/絵 福音館書店 2004)

「おおきなかぶ」
 (A.トルストイ/再話 内田莉莎子/訳 佐藤忠良/絵 福音館書店 1995)

「まりーちゃんとひつじ」(フランソワーズ/作 与田準一/訳 岩波書店 1980)

「きかんしゃやえもん」(阿川弘之/文 岡部冬彦/絵 岩波書店 1959)


《親子のぬくもりを感じる絵本》

「くまのコールテンくん」(ドン=フリーマン/作 まつおかきょうこ/訳 偕成社 1990)

「ラチとらいおん」(マレーク・ベロニカ/作 とくながやすもと/訳 福音館書店 1965)

「しんせつなともだち」(方軼羣/作 君島久子/訳 村山知義/絵 福音館書店 1987)

「ちいさなねこ」(石井桃子/作 横内襄/絵 福音館書店 1979)

「とべ! ちいさいプロペラき」(小風さち/文 山本忠敬/絵 福音館書店 2000)

「どんなにきみがすきだかあててごらん」
 (サム・マクブラットニィ/文 アニタ・ジェラーム/絵 小川仁央/訳 評論社 1995)

「こいぬのうんち」
 (クォンジョンセン/文 チョンスンガク/絵 ピョンキジャ/訳 平凡社 2000)
 
「かいじゅうたちのいるところ」
 (モーリス・センダック/作 じんぐうてるお/訳 富山房 1975)


《子どもの生きる力を刺激する絵本》

「おおきなおおきなおいも」(赤羽末吉/作 福音館書店 1980)

「ガオ」(田島征三/作 福音館書店 2005)

「ひとまねこざるときいろいぼうし」
 (H.A.レイ/文,絵 光吉夏弥/訳 岩波書店 1980)

「木はいいなあ」
 (ジャニス・メイ・ユードリイ/文 マーク・シーモント/絵 
  さいおんじさちこ/訳 偕成社 1977)

「よあけ」(ユリー・シュルヴィッツ/絵 瀬田貞二/訳 1977)

「てぶくろ」
 (エウゲーニー・M・ラチョフ/絵 うちだりさこ/訳 福音館書店 1965)

「ふきまんぶく」(田島征三/作 偕成社 1973)

「パパといっしょに」
 (イサンクォン/文 ハンビョンホ/絵 おおたけきよみ/訳 アートン 2004)


《絵を読む絵本》

「ブレーメンのおんがくたい」
 (グリム/原作 ハンス・フィッシャー/絵 せたていじ/訳 福音館書店 1980)

「あおくんときいろちゃん」(レオ・レオーニ/作 藤田圭雄/訳 至光社 1979)

「はらぺこあおむし」(エリック・カール/作 もりひさし/訳 偕成社 1976)

「おやすみなさいおつきさま」
 (マーガレット・ワイズ・ブラウン/作 クレメント・ハード/絵 
  せたていじ/訳 評論社 1979)

「ゆきのひ」(エズラ=ジャック=キーツ/作 きじまはじめ/訳 偕成社 1990)

「はじめてのおつかい」(筒井頼子/作 林明子/絵 福音館書店 1977)

「スイミー」(レオ・レオニ/作 谷川俊太郎/訳 好学社 1979)

「ハルばぁちゃんの手」(山中恒/文 木下晋/絵 福音館書店 2005)


《読書力をつける絵本》

「あおい目のこねこ」(エゴン・マチーセン/作 せたていじ/訳 福音館書店 1980)

「ももたろう」(まついただし/文 あかばすえきち/絵 福音館書店 1980)

「3びきのくま」
 (トルストイ/文 バスネツォフ/絵 おがさわらとよき/訳 福音館書店 1980)

「ロバのシルベスターとまほうの小石」
 (ウィリアム・スタイグ/作 せたていじ/訳 2006)

「フレデリック」(レオ・レオニ/作 谷川俊太郎/訳 好学社 1980)

「こびととくつや」
 (グリム/原作 カトリーン・ブラント/絵 藤本朝巳/訳 平凡社 2002)

「おしいれのぼうけん」(ふるたたるひ/作 たばたせいいち/絵 童心社 1980)

「白鳥」(マーシャ・ブラウン/絵 松岡享子/訳 福音館書店 1967)

「にほんご」(安野光雅・大岡信・谷川俊太郎・松居直/共著 福音館書店 1980)

それから、巻末に、
「絵本と子どものこころ」という、講演会をまとめた文章がついている。

著者の松居直さんについては、説明は不要だろう。
福音館書店の創業にたずさわった、えらいひとだ。

本書は、松居直さんが50冊の絵本を紹介した、絵本入門書。

   (https://blog.goo.ne.jp/issatsu/e/cc07318d96c6ba8bb917758b1735d762

           <感謝合掌 令和2年10月17日 頓首再拝>

子どもに対して信頼の言葉を口にしてますか - 伝統

2020/10/22 (Thu) 23:16:34


       *「トータルパースンの子育て」万代恒雄・著(P164)より

子どもは生まれた瞬間から生きることに対する本能的不安を抱いています。
親なしでは生きて行けないという不安があるのです。

このような不安感を「基礎不安Lと呼びますが、
この感じが、幼児期から絶えず、子どもの親に対する
態度や行動を支配しているのです。

親が傍を離れただけで幼児が泣き出すのはこの「基礎不安」のためです。
この「基礎不安」は親に反抗するようになってもなくなりません。

そこで親は、絶えず子どもに信頼のサインを送ってやることが必要になります。
親子の基本的信頼関係を保つことによって、親子の紳は強くなります。

その信頼関係は「基礎不安」を取り除く信頼の言葉を出すことによって、
確立されてくるのです。

           <感謝合掌 令和2年10月22日 頓首再拝>

抗生物質が新しい脳神経細胞の成長を阻害する怖れ - 伝統

2020/10/23 (Fri) 23:26:52


      *Web:ひかたま(光の魂たち)(2020年10月19日)より

抗生物質

自己治癒のできない細菌感染に有効な治療法の一つです。

でも、無差別に飴玉のように処方される現代日本の医療では

耐性菌の出現や
さまざまな副作用の問題、
新しい病気の発現を誘発、
正常な細菌叢を破壊するなど

いろいろな有害性も指摘されています。

今まで
抗生物質の悪影響については
主に
腸内細菌叢のバランスを乱すことに重点が置かれていましたが
最近になって
全身の影響が知られるようになり、
研究されはじめています。



そして、ドイツの研究チームによって

抗生物質は、
大脳辺縁系の海馬の若い脳神経細胞の成長を阻害する
可能性があることが判明しました。


この脳の海馬という領域は
記憶や空間学習能力に関わる脳の最も重要な器官の一つです。

この部位が、抗生物質によって
正常な機能を阻害されてしまうかもしれないことが判明。


海馬は
アルツハイマー病における最初の病変部位でもあり、
うつ病で最も影響を受ける部位でもあります。


海馬のダメージを防ぐには

本当に必要な時にだけ
適切な量と適切な期間、抗生物質を服用する

プロバイオティックスを飲む

適度な運動をする

ことが推奨されています。


海馬は
人がこの地上に生まれてきた目的を達成するために
とても重要な役割を担う部分です。

  (http://shindenforest.blog.jp/archives/83182030.html

・・・

<参照>

プロバイオティクスというのは、
人間や動物の体にいい働きをする生きた微生物のことです。
例えば、乳酸菌とかビフィズス菌が体にいいと言われていますが、
こういった菌をまとめてプロバイオティクスといいます。

http://www.toabio.co.jp/probiotics/flora

           <感謝合掌 令和2年10月23日 頓首再拝>

赤ちゃんの脳のシナプスが1~3歳頃にピークを迎えるのはなぜ? - 伝統

2020/10/24 (Sat) 23:38:48

三つ子の魂百まで!? 赤ちゃんの脳のシナプスが1~3歳頃にピークを迎えるのはなぜ?

       *Web:ヘルスプレス(2015.10.12)より抜粋  

(1)人間の脳は数千億個もの神経細胞(ニューロン)の集合体だ。

  ①ヒトデのような星型をしたニューロンに入った刺激(情報)は、
   電気信号に変換されて伝達される。

  ②ニューロンは、細胞核をもつ細胞体、
   他のニューロンからの入力を受け取る樹状突起、
   他のニューロンに出力する軸索の3つの部分から成り、
   樹状突起と軸索を合わせて神経突起とも呼ぶ。

  ③1個のニューロンは、数千~2万個ものシナプスをもっている。
   ニューロンとニューロンの間にある、
   ごくわずかなすき間をシナプスと呼び、
   神経伝達物質を放出して情報を伝達している。

  ④シナプスが放出する神経伝達物質は、ニューロンで作られる化学物質で、
   アセチルコリン,アドレナリン,ドーパミン,セロトニン、
   オキシトシンなどがある。
     
   このシナプスの情報伝達の仕組みをもう少し科学的に説明すると、
   刺激(情報)から変換された電気信号が軸索末端までくると、
   シナプス小胞という袋が破れて、神経伝達物質が放出される。

   その結果、隣り合ったニューロンの受容体(レセプター)が
   結合して情報が伝達される。

(2)ニューロンとシナプスの数が増えると脳が重くなる!

  ①赤ちゃんの脳は、お母さんのお腹の中で成長し、
   ほぼ成人と同じ形や機能をもっている。

  ②ただ、感情・注意・思考などの精神の働きや随意運動を
   コントロールしている前頭葉が成長途上にあるために、
   シナプスの密度はまだ高くない。

  ③赤ちゃんの脳の重さは、
   生誕直後でおよそ400g、8ヶ月でおよそ600g、3歳でおよそ1200g。
   5歳頃に成人とほぼ同じ1300~1400gになる。

(3)次第に脳が重くなるのは、なぜか? 

  ①ニューロンやシナプスの数が増えたり、
   髄鞘化(ニューロンの腕の部分の軸索が鞘に包まれて、
   情報をより速くやり取りできるようになること)が関係しているからだ。

  ②ニューロンは、数が増えるとともに、その性質も変化する。
   これが、ニューロンの腕の部分の軸索の周りが鞘に包まれ、
   情報伝達のスピード速くなる髄鞘化という現象だ。

  ③このように、赤ちゃんの脳は、
   生後もニューロンやシナプスの増加や髄鞘化によって、
   重さが少しずつ増えて、成長しているのだ。

  ④米国シカゴ大学の小児科医、ピーター・ハッテンロッカー教授の
   研究によれば、シナプスの数は、
   1人歩きや言葉を覚える1~3歳頃にピークを迎え、
   その後は少しずつ減少することが分かってきた。

   この現象を「シナプスの過形成と刈り込み」と呼ぶ。

   シナプスの数が減ると情報伝達がさらに効率化する!

(4)シナプスの数が1~3歳頃にピークを迎えるのは、なぜか?

  ①シナプスの過形成と刈り込みが起きる理由は、よく分かっていない。
   だが、脳に何らかのダメージが起きた場合に備えて、
   シナプスをあらかじめ多めに作っておく働き(過形成)に
   関係があると考えられる。

  ②未熟な赤ちゃんを守るために、万一に備えて
   シナプスを多く蓄える過形成という巧妙な仕掛けが
   赤ちゃんに備わっているのだ。

  ③たとえば、ニューロンやシナプスが増加した状態は、
   細い小道が縦横無尽に走っているような状態だ。

   だが、1~3歳くらいになると、
   よく使うシナプスを太く丈夫にするために、
   周辺のシナプスを減らして(刈り込んで)、
   情報伝達を効率よく行っている。

  ④このように、シナプスの過形成と刈り込みは、
   情報の流れをスムーズにスピーディにするために、
   たくさんある細い小道を一本の幹線道路に
   ひとまとめにする状態によく似ている。

  ⑤まさに、三つ子の魂百まで。
   頭でっかちの赤ちゃんだが、脳の中では、
   脳の大きさ(成長)と機能(発達)が二人三脚しながら、
   赤ちゃんがスクスク育つように用意周到に準備しているのだ。

   (http://healthpress.jp/2015/10/13.html

           <感謝合掌 令和2年10月24日 頓首再拝>

いくつ頃から子どもは自分を意識するのか? - 伝統

2020/10/27 (Tue) 23:36:55


       *Web:ヘルスプレス(2015.09.01)より抜粋  

「私は私だ」という自己意識度を調べるマークテストがある。

この実験では、赤ちゃんに気づかれないように、
鼻や頬などに口紅をつけて鏡を見せる。

赤ちゃんが口紅のついた場所を触ったり、拭ったりすれば、
鏡の中の姿が自分だと認識していると判断できる。

1歳前半の子どもは、
口紅のついた場所を自発的に触る子どもはほとんどいないが、

1歳後半の子どもは、
自分で口紅を拭う仕草をする割合が約6~7割に増える。

つまり、1歳後半になれば、多くの子どもが
「私は私だ」と自己認識していると考えられる。

恥ずかしい、照れくさい、気持ち悪いなどの
複雑な感情が芽生えるのもこの頃だ。

    (http://healthpress.jp/2015/09/post-1970.html

           <感謝合掌 令和2年10月27日 頓首再拝>

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