伝統板・第二

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月を愛でる - 夕刻版

2019/09/03 (Tue) 20:14:32


月の力を結ぶ

     *メルマガ「大和し」(令和元(2019)年 9月2日)より

9月は中秋の名月を愛でる月です。

なぜ9月の月だけを「名月」として愛でるのでしょうか。

今、田んぼには、稲が黄金色の穂をつけています。
真っ直ぐに伸びていた葉の中から、穂が実り、輝いているように見えます。
その様子を「首を垂れているようだ」と表現しているのは見事です。

稲の育つ様子を、人の成長と重ねているところに、
自然(あめつち)に対する日本人の深い敬意を感じるのです。

様々なことを経験して、時を経て、誰もが実りを迎えます。
実りを迎えた私たちにとって、
大切なことは上を向いて真っ直ぐ立つことではありません。

「お陰様で・・・」という謙虚な心は、自分の力だけではない、
むしろ周りの力添えのお陰であることを教えてくれているようです。

あたかも自力でここまで来たかのような錯覚をしていれば、
未来の恵みは得られないのだ、ということです。


「一粒万倍」という言葉がありますが、
一粒の種が万倍になるには、自力よりも他力の力を知ることにあります。


月の色は何色でしょうか。

私には黄金色に見えます。
稲穂が同じ黄金色であるということは、
月の力がこの稲穂に宿っているようです。

お月見の時に飾るススキは稲穂の代用です。
青々としたススキではなく、黄金色に染まったススキを供えることで、
月の力を感じます。

植物は太陽の力で育ちます。
目に見える太陽の力は、稲が穂をつけるためには必要です。
しかし、それだけでは穂は実りません。

夜に出てくる月の見えない力も必要なのです。
陰の力とでも言うのでしょうか、見えないところで
頑張ってくれている月の力が大切なのです。

私たちはどうしても見える力だけを重視しがちです。
しかし、「実る」ためには陰で支えてくれる力の存在に気が付くことが大切です。

多くの見える力と見えない力によって、今があるのですから。


中秋の名月を愛でるということは、見えない力の存在に気づくことです。

それは、見える力(私たちの行動)と見えない力(私たちの心)を
結んだときに「実り」を迎えるのだ、ということに気づくことです。


先週は、ドイツに行ってきました。
ベートーベンの生まれた家「ベートーベンハウス」が見たくなり、
ドイツに行った時に立ち寄ってきました。

ピアノソナタ第14番は、「月光ソナタ」と呼ばれ、30才の時の作品です。
すでに音楽家として致命的な聴覚を失っていたベートーベンが、
14才のオーストリアの伯爵令嬢に恋をします。

「彼女は私を愛し、私は彼女を愛した。しかし・・・身分が違うのです」
というベートーベンの心がこの幻想的な曲から湧き出てきます。

14才の娘への恋心は見えない力です。
この見えない力のお陰で、「月光のソナタ」は生まれているのです。

ベートーベンの「月光」は中秋の名月にはぴったりの曲です。

何かに夢中になると、情熱というエネルギーが出てきます。
誰かのために、何かのために、と思いを寄せると、力が湧き出てきます。

この見えない力と、一歩踏み出す行動力という見える力を結んだときに
「実り」を迎えるのです。

・・・

<参考>
中秋の名月(2019年9月)13日
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2019/09-topics02.html


今年は9月13日が中秋の名月、翌日の9月14日が満月と、
中秋の名月と満月の日付が1日ずれています。


お月見の風習やおそなえ、歴史
https://shikinobi.com/juugoya

・・・


<参考Web>

(1)本流宣言掲示板「中秋の名月 (4406)」
    → http://bbs2.sekkaku.net/bbs/?id=sengen&mode=res&log=907

(2)光明掲示板・第一「中秋の名月 (1997)」
    → http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=424
   (このWebには、”道産子 さま”による谷口雅春先生の書の紹介があります)


(3)光明掲示板・第ニ「中秋の名月 (966) 」 ~消滅いたしております。


(4)光明掲示板・第三「名月 (177)」
    → http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou3&mode=res&log=71

(5)伝統板・第二「お月さん」
    → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6457344

(6)伝統板・第二「名月」
    → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7004950

(7)伝統板・第二「お月見」
    → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7647563

           <感謝合掌 令和元年9月3日 頓首再拝>

月光の名曲集 - 伝統

2019/09/04 (Wed) 18:29:14


お楽しみください。


(1)月の砂漠

(2)荒城の月

(3)月の光(ドビュッシー)

(4)月光の曲(ベートーヴェン)

(5)ロ短調「月光」(ソル)


https://www.youtube.com/watch?v=vCmDN-t7M5k

           <感謝合掌 令和元年9月4日 頓首再拝>

月の沙漠 - 伝統

2019/09/08 (Sun) 21:00:46

月の沙漠 倍賞千恵子
https://www.youtube.com/watch?v=pefoBsiipW4


作詞 加藤まさを  作曲 佐々木すぐる

1 月の砂漠を はるばると
  旅のらくだが 行きました
  金と銀との くら置いて
  二つならんで 行きました


2 金のくらには 銀のかめ
  銀のくらには 金のかめ
  二つのかめは それぞれに
  ひもで結んで ありました


3 先のくらには 王子さま
  あとのくらには お姫さま
  乗った二人は おそろいの 
  白い上着を 着てました


4 ひろい砂漠を ひとすじに
  二人はどこへ いくのでしょう
  おぼろにけぶる 月の夜を
  対のらくだは とぼとぼと
  砂丘を越えて 行きました
  だまって越えて 行きました


あの童謡の世界へトリップ!千葉県御宿町『月の沙漠』記念像&記念館
https://www.travel.co.jp/guide/article/23884/

           <感謝合掌 令和元年9月8日 頓首再拝>

『久方』&「荒城の月」 - 伝統

2019/09/09 (Mon) 19:01:01

      *メルマガ「夢の言の葉」(2019年9月9日)より

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 ☆あと4日で十五夜。13日は、中秋の名月です。

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            『久方』(ひさかた)

 ☆---------------1・月のこと、2・久しいこと---------------
 
 「久方の」という枕詞(まくらことば)があります。
 
 
 万葉の頃は、天(あめ・あま)、雨、月、都などにかかり、
 平安時代になると、さらに広がって、空、日、光、雲などにも
 かかるようになりました。
 

 語源は、「日射す方」が変化したという説、
 「日幸ひます方」という意味だという説
 天の形を、瓢箪(ひょうたん)をあらわす瓠(ひさご)に
 たとえて、「瓠形(ひさかた)」といったという説など、
 諸説ありますが、よくわかっていません。
 
 ただ、「久堅」や「久方」と書かれることが多いことから、
 遠くはるかなもの、永遠のものという思いが、
 重ねられてきたのでしょう。
  
 
 その枕詞から、『久方』は、月そのものを
 あらわすようになったといいます。
 
 天や空をさすこともあったようですが、
 それ以上に、月を仰ぎ見ることが多かったのでしょうか。
 
 やがて、『久方』は、久しいことという意味でも、
 使われるようになりました。
 
 
 
 現代は、月をめざして、次々と探査機が打ち上げられる時代。
 
 ですが、昔の人に比べると、月を愛でる人は、
 ずいぶん減っているのではないでしょうか。
 
 
 月が話題になった時だけ、久方ぶりに夜空を見上げる人も、
 少なくないかもしれませんね。
  
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

☆月見る月の月……。
    ↓
 http://yumenokotonoha.com




・・・

荒城の月

作詞:土井晩翠
作曲:滝廉太郎
指揮:堀義孝
伴奏:佐藤邦子
合唱:日出・暘谷フラウエンコール

https://www.youtube.com/watch?v=5nUDOW8N7Bo

歌詞

春高楼(こうろう)の 花の宴(えん)
巡る盃(さかづき) 影さして
千代の松が枝(え) 分け出でし
昔の光 今いずこ

秋陣営の霜の色
鳴きゆく雁(かり)の数見せて
植うる剣(つるぎ)に照り沿いし
昔の光 今いずこ

今荒城の 夜半(よわ)の月
変わらぬ光 誰(た)がためぞ
垣に残るは ただ葛(かずら)
松に歌う(うとう)は ただ嵐

天上影は 変わらねど
栄枯(えいこ)は移る 世の姿
映さんとてか 今も尚
ああ荒城の夜半の月


歌詞の意味・現代語訳(意訳)
1.
春には城内で花見の宴が開かれ
回し飲む盃(さかづき)には月影が映る
千年の松の枝から こぼれ落ちた
昔の栄華は今どこに

2.
秋の古戦場 陣跡の霜に静寂が満ちる
空を行く雁の群れの鳴き声
敗れた兵の地面に刺さった刀に映る
彼らの命の輝きは今どこに

3.
今や荒れ果てた城跡を
夜半の月が照らす
昔と変わらぬその光
主も無く 誰のために
石垣に残るは葛のツタのみ
松の枝を鳴らす風の音のみ

4.
天上の月が照らす影は今も変わらず
されど世の中の栄枯盛衰を
今もなお映そうとしているのか
ああ 荒城を照らす夜半の月よ

  ( http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/kojo.htm )

           <感謝合掌 令和元年9月9日 頓首再拝>

月の光(ドビュッシー) - 伝統

2019/09/10 (Tue) 18:46:14


月の光 ドビュッシー
https://wellfuture.exblog.jp/24730174/


フジ子・ヘミング~月の光
https://www.youtube.com/watch?v=240mNwuyYHA


月の光 ベルガマスク組曲第3曲
http://www.worldfolksong.com/classical/debussy/clair-de-lune.html

           <感謝合掌 令和元年9月10日 頓首再拝>

月の美しさを楽しむ - 伝統

2019/09/11 (Wed) 18:32:56


        *Web:読売新聞(2019/09/10)より

13日の「中秋の名月」やや小ぶりに…実感難しいかも

旧暦8月15日にあたる13日の「中秋の名月」は、やや小ぶりとなる。
翌14日の満月は見かけ上の大きさが今年最小で、13日もほぼ同じサイズ。

天候に恵まれれば、例年より控えめな名月を眺めることになりそうだ。

月は地球の周りを長円形の軌道で回っており、
近付くと大きく、遠ざかると小さく見える。

国立天文台によると、地球と月の平均的な距離は約38万4000キロ・メートルだが、
14日は40万6000キロ・メートルまで離れ、今年最も小さく見える満月となる。
見た目の直径は今年最大となった2月20日の満月の88%ほどになるという。

ただ、国立天文台によると、中空に昇った月の周囲には
大きさを比較できる物がないため、違いを実感するのは難しいという。

担当者は「大小にとらわれすぎず、月の美しさを楽しんでほしい」と話している。

   ( https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190910-00050147-yom-sci  )


・・・

ベートーヴェン月光
https://www.youtube.com/watch?v=g2BfOck62FU


ベートーヴェン「月光」 Beethoven "Moonlight Sonata"
https://www.youtube.com/watch?v=-uVmGm9yiGg


ベートーベン『月光』の解説。第1~3章までの世界観
http://personality-oneself.link/archives/534.html


「月光ソナタ」と呼ばれることになった真相
https://www.j-cast.com/trend/2015/09/29246376.html?p=all

           <感謝合掌 令和元年9月11日 頓首再拝>

今年の満月はどこでみる? - 伝統

2019/09/12 (Thu) 19:27:04

今年の満月はどこでみる? 秋の観月と音楽を楽しむ京都のお月見イベント

       *Web:TRiP EDiTOR (2019/09/06)より


(1)日本庭園で月夜の宴を楽しむ けいはんな記念公園「観月の夕べ」

  ①第一夜は月の演奏会やお茶会を楽しむ~「令月に遊ぶ」

  ②第二夜は月夜の日本庭園をそぞろ歩こう~「月夜をそぞろ歩き」

(2)中秋の名月と音楽を楽しむ京都府立植物園「名月観賞の夕べ」

(3)嵐山で星空と宇宙の魅力に恋しちゃおう 「宙フェス」

   ( https://tripeditor.com/381969 )

・・・


月光 etude fernand、Sor 横浜 月

https://www.youtube.com/watch?v=HA32M8wPA20


           <感謝合掌 令和元年9月12日 頓首再拝>

今日、9月13日は「中秋の名月(十五夜)」です。 - 伝統

2019/09/13 (Fri) 14:26:08


十五夜の由来

         *Webより

お月見の風習は、中国の唐時代の観月宴「中秋節」に由来し、
日本には平安時代に伝わったとされています。

十五夜とは、旧暦の8月15日の夜のこと。
「中秋の名月」の名前も旧暦に由来します。

「中秋」とは旧暦8月15日のことで、
7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋と呼んでいたことからこの名がつきました。

旧暦(太陰太陽暦)は、月の満ち欠けで日付が決められています。
新月のときが1日で満月になる頃が15日、
その後また新月になる日に翌月となります。

ですので、中秋の名月は毎年同じ日にはならないのです。

現行のグレゴリオ暦は、各月の日数が決められており、
旧暦の日付とは関連がないので、旧暦8月15日の日付が年によって異なります。

月の満ち欠けで日付が決まっていた旧暦の生活では、
日常生活に月の満ち欠けはもちろん、季節が密接に結びついていたのでしょうね。


また、中秋の名月は、
実は満月にあたるとは限らないということをご存知でしょうか?
新月から満月になるまでの日数が毎回15日であるとは限らないため、
必ず15日が満月になるわけではないのです。


お月見の団子は、これからの収穫を祈り、
米の団子を供えたのが由来だとされています。

また、十五夜はこの時期に収穫される芋をお供えしたことから
「芋名月」とも呼ばれます。

ススキをお供えするのは、稲穂の代わりといわれています。
十五夜は、秋の収穫に感謝する祭りとしても庶民に広まりました。
ススキは魔除けになるとされ、供えたススキを家の軒に吊るしておくと
一年間病気をしないといわれました。


お月見というと中秋の名月(十五夜)ですが、
古来より日本では十三夜の月も大変美しいとされてきました。

十五夜は中国の行事が日本に伝わったものですが、
十三夜の月見は日本独特の風習。

由来は諸説あり、醍醐天皇の時代に開かれていた
観月の宴が風習化したものなどと言われています。

昔は、十五夜に月見をしたら十三夜の月も愛でるものとされていました。
片方だけでは「片見月(かたみつき)」といって縁起が悪いと言われたのだそうです。

(令和元年の十三夜の月は、10月11日の月)

空気の澄んだ秋の夜に、月を愛でる。いつまでも大切にしたい美しい風習です。

  ( https://www.seigetsudo-honten.co.jp/park/noshiinfo/jyugoya )

・・・

中秋の名月BGM
https://www.youtube.com/watch?v=02efiMuHpg0


癒しの映像「中秋の名月」
https://www.youtube.com/watch?v=bG_fGFEBDRE


十五夜お月さん(童謡・唱歌)
https://www.youtube.com/watch?v=zKajTGuV9Io

作詞:野口雨情
作曲:本居長世

十五夜お月さん ごきげんさん
婆やは お暇(いとま) とりました

十五夜お月さん 妹(いもうと)は
田舎(いなか)へ貰(も)られて ゆきました

十五夜お月さん かかさんに
も一度わたしは 逢いたいな

           <感謝合掌 令和元年9月13日 頓首再拝>

月影を眺める・・・名月や名月や - 伝統

2019/09/14 (Sat) 19:31:48


       *メルマガ「大和し」(2019.09.14)より

昨夜は中秋の名月でした。
毎年月見の宴を催して10年近くになるでしょうか。
いつ始めたのかは定かではないのですが、
私の会社のオフィスビルの屋上で、秋の明月を愛でています。

昨日は朝からどんよりと厚い雲に覆われていました。
今年の名月はどんな姿で私たちの前に現れてくれるのか、
ただただ楽しみで仕方がありません。

19時すぎに始まった宴は、空を見上げることもなく、
楽しい宴(うたげ)が始まりました。

21時を過ぎるころになると、もうそろそろか・・・と外へ出てみると、
雲の中から、はっきりとした月の形が見え始めました。
南東の空に、雲をかき分けて名月が流れているように見えるのです。

やがて、10時を過ぎると、雲はすっかり晴れています。
黄金色に輝く、まん丸い名月が姿を現しました。

月の光が地上に届いています。
まるで、自分に向かってスポットライトが当たっているような、
光のシャワーです。

「あかあかやあかあかあかやあかあかや あかやあかあかあかあかや月」 

これは、明恵上人が月を見上げて詠んだ歌です。

目の前に見える令和の初めの中秋の名月は、言葉にならないくらいの月です。


月が放つ光は、月光ですが、「月影(つきかげ)」とも表現されます。
英語ではムーンライトですが、
日本語には月影の他にも月明りや月下・月華などという言葉もあります。


月の光に照らされた人や物をこのような形で表現できるのは
日本語の優れているところです。

今年の名月の光を浴びながら、「月影」をイメージしました。
23時頃、名月が南中に昇ってきました。
私たちの正面に堂々と光を放つ名月が浮かんでいます。

盃を取り出して、酒を注ぎ、その中に名月を映します。
盃が月光に照らされています。
そして見事その中に月の影をとらえることができました。

一献を飲み干します。
まるで、月影が体に染み渡るようです。
名月と一体となり、月と己を結ぶことができました。


月明りの下で、月光に照らされた月影を、
明月とともに体にしみこませたのです。
中秋の名月を愛でる心が出来上がりました。
その時、その場で、月を見上げなければ、成り立たないのです。


月影の いたらぬ里は なけれども 眺むる人の 心にぞすむ  法然上人

法然上人の言うように、ただ「月を眺める」ことが大切なのです。
万人を照らす月影の見えない力は、至らないところがないのです。
名月と己をむすぶことによってのみ、見えない力は宿ります。

月は地球上からはいつも同じ顔を見せています。

「月の兎」は良寛和尚の長唄から知ることができます。
なぜ月には兎がいるのか・・・良寛さんがわかりやすく教えてくれます。

  (良寛和尚の長歌 月の兎
      ~ https://blogs.yahoo.co.jp/sitiyu33/11127578.html


昨日、YouTubeで素敵な動画を見つけました。


小学生の合唱で「月の兎」が歌われています。
https://www.youtube.com/watch?v=6bNy8FPm0dM

           <感謝合掌 令和元年9月14日 頓首再拝>

十三夜の月を愛でる心根 - 伝統

2019/09/21 (Sat) 19:09:48


      *メルマガ「大和し」(2019.09.20)より

さて、前回は中秋の名月についてお伝えしました。
中秋の名月は、芋名月と呼ばれています。
この月を愛でる文化は、大陸から渡ってきた文化です。

日本独特の月を愛でる文化は、
「後の月」つまり「十三夜」の月を愛でる文化です。

十三夜は、10月11日、旧暦の9月13日の月のことです。
この月は「栗名月」と呼ばれ、日本古来の月を愛でる文化です。

中秋の名月を愛でたならば、この十三夜の月も愛でないと、
日本では縁起が悪いとされてきました。

十三夜は未完の月です。

それ故に、美しく風流で、未来の希望を予感させます。
花も満開だけが美しいのではなく、これから満開になる手前の
「未発」の美しさは日本人の独特の美学なのです。

中秋の名月の月は、その後、欠け始め
明日(21日)には下弦の月となります。

そして29日には朔月・新月となり、ここから満ち始めます。
10月6日は上弦の月、14日の満月の手前の11日が「十三夜」となります。

古来日本では、月の満ち欠けに様々な名前をつけて愛でてきました。

満月・望月の次の十六日目の月は「十六夜月」いざよいの月です。

十七日目の月は「立待月」月の出るのを今か今かと立って待っている月のことです。

十八日目の月は「居待月」座って月の出るのを待っていようという月。

十九日目の月は「寝待月」横になって待つくらい出るのが遅い月。

二十日目の月は「更待月」更け待ち月。夜更けに出てくる月。

二十三日目の月は「下弦月」

二十六日目の月は「有明月」夜明けに昇る月。

三十日の月は、「晦(つごもり)」新月で、晦日(みそか)の月。
月が籠って見えない月。


これほどまでに月を愛でる心根を持っているのが日本人なのです。

夜空に浮かぶ月に神秘の力を感じているのです。
見えない力は、月の力。

心に中にある「思う力」こそが、全てを生み出す根源であることを示しています。
正しい心根、良い心根、そして強い心根こそが、生きる力になっていくのです。
つまり、「勢い」を生む源泉なのです。

中秋の名月と十三夜の月を愛でることで、
体の中に「勢い」が生まれてくるのです。

           <感謝合掌 令和元年9月21日 頓首再拝>

神無月の楽しみ - 伝統

2019/10/03 (Thu) 19:08:27


      *メルマガ「大和し」(2019.10.01)より

今月は神無月といいます。
秋も深まり、果実を収穫する季節になると、
自然の力を感じざるを得ません。

人間が自分でできることは限られています。
天地の恵みがなければ、作物を収穫できないのです。
作物ができなければ、人間は生きていくことができません。

天地自然(あめつち)の見えない力を「神」とすれば、
神の力を大いに感じなければならない月が、神無月だと思っています。

しかし、見えない神の力だけでも作物は実りません。
人の手により、人と結び、初めて実りを迎えるのです。

天と地、そして「人」の三位によって、
暮らしが成り立ち、進歩発展につながるということです。

自分一人だけの力に頼らずに、他者を敬い、力を認め、
活かし合うことが「生きる」ことであると教えてくれます。

自力を過信し、何でも押し通そうとすれば、破壊が生まれます。

日本の国土は、天変地異がいつでも襲ってくる場所です。
一年中安らげる日はほとんどないといってもいいかもしれません。

そのような変化の激しい国土に暮らす日本人には、多くの生きる知恵が生まれました。
この国土で安心して暮らしていけるための知恵は、常に変化に対応するためのものです。

現代の私たちと、千年前の日本人との違いは、「知恵」の違いです。
この知恵が文化となり伝統となり、仕来りとなって暮らしの中に根付いています。


10月11日の十三夜の月は、「後の月見」と言われます。
日本独特の風習で、十三夜の月の美しさこそが日本人の美学だと感じています。

十五夜の月が満月で、完成された姿だとすれば、十三夜は未完成の月です。
なぜ、未完成の月が美しいのか・・・
今年の十三夜の月を愛でながら、是非考えていただきたいのです。

未完成の月に何を感じるのか、
もしかしたら、とっても大切なことに気が付くかもしれません。

十三夜の月は少なくとも二千年以上前の日本人もここで見ているはずです。
十三夜の月を愛でながら、じっくりと人生を考えてみるのもいいかもしれません。

桜も満開の姿も美しいのですが、日本人の美学には「未発」の美学があります。
今にも咲きそうな大きく膨らんだ蕾や、咲き始めの花の姿に、美しさを感じます。
また、満開を過ぎ、散っていく花を見て、自分の生き様を投影することがあります。

咲き始めと散り際は、日本人の心をとらえてきました。
先人が詠んだ和歌の中には、様々な姿をする天地自然の姿の中に、
思い思いの「美学」を見出しているのがわかります。


その美学に触れる時、それと全く同じ光景が目の前に現れ、
時を超えて心が結ばれる思いがします。

日本語は素晴らしい。
日本語でなければ伝わらない美学があります。

日本で暮らす日本人が、日本語をなくしたら、
日本人のアイデンティティーもなくなります。

日本の文化は、天地自然と「人」が結び合い、
そして言葉を生み出し、文化を作ってきたのだということがわかります。

大いに日本の文化を楽しみたい

・・・10月神無月の生きる楽しみです。

           <感謝合掌 令和元年10月3日 頓首再拝>

秋の過ごし方 - 伝統

2019/10/14 (Mon) 19:00:12


      *メルマガ「大和し」(2019.10.13)より


猛烈な台風がやってきたので、十三夜の月は見られませんでしたが、
雲の中に出ている月を愛でることはできました。
しっかりと栗を頂き、今年の収穫に感謝をしました。

台風が過ぎ去った後、真っ青に晴れ上がった空になりました。

「天高く馬肥ゆる秋」という言葉のように、
真っ青な秋空はとても高く感じます。

ところで、「馬肥ゆる秋」とは、どういう事でしょうか。
また、この言葉にはどんな意味があるのでしょうか。

中国では大陸から騎馬民族が襲ってくることを恐れていました。
特に秋は、収穫を済ませ、大切な食料を蔵に保管しているのです。
その蔵を襲われ、奪われてしまったら、これまでの苦労は一瞬で無駄になります。

作物を作る農家で一番大変な作業は、収穫です。
米も、芋も収穫の作業こそがいちばんの重労働です。
時間と手間をかけて育てた作物が生きる糧になるには、
最後の収穫の重労働が待っているのです。

大変な苦労で無事に収穫を済ませれば、収穫に感謝するお祭りが行われます。
今年の豊作に感謝するだけでなく、家族の成長や安心して暮らせることを願うのです。


大陸の騎馬民族は遊牧民です。
秋になって、牧草をたくさん食べた馬はとても強靭になります。
一気に大陸から降りてくる力を持っているのです。

天が高く感じて、収穫の季節になったら、
いよいよ強い馬に乗った騎馬民族が襲ってくるから要注意だぞ!
という警告です。

収穫という重労働をせっかく終えたばかり、
作物をここで奪われないようにしよう、という意味です。

作物のない時には誰も襲ってきませんが、
作物があれば、油断していると誰かに大切な財産を奪われます。

秋になって、豊作に浮かれていると、
ついつい気が大きくなって、警戒心が薄れるものです。

用心しなればならないのが、秋の大切な過ごし方です。


また、この件に関しては、もうひとつ大切な事があります。
それは、収穫したものを独り占めにしない事です。

大切なものであればあるほど、周りに分け与えます。
なぜなら、この収穫は自分の力だけで成し得なかったことを知っているからです。

天地の見えない力も含めて、収穫した大切なものを
惜しみなく分ける事ができるのが、日本人の生き方です。

豊作の時だけ分けるのではなく、
収穫があれば大切な一部を分ける事ができなければなりません。
収穫の秋だからこそ、独り占めにしない・・・日本人の生きる知恵です。

           <感謝合掌 令和元年10月14日 頓首再拝>

満月と中秋の名月(十五夜)のWパワー - 伝統

2020/09/29 (Tue) 19:00:22


        *メルマガ「星のしずく」(2020.09.28)より抜粋

次回の満月は

10月2日(金)06:06
に、おひつじ座で起こります。


そして秋といえば、中秋の名月。
今年は、満月の前日10月1日がそれにあたります。


元来、満月は
願いが満ちて叶う、とされていますが

それに加えて、この中秋の名月も

願望実現のエネルギーがより一層強くなるタイミング
と言われています。


ということは・・
普段より願いを叶えるパワーも強力ということ。


年に1度の中秋の名月と翌日の満月。


連日のチャンスです。

           <感謝合掌 令和2年9月29日 頓首再拝>

名月を愛でる心根 - 伝統

2020/09/30 (Wed) 20:04:04


      *メルマガ「大和し」(2020.09.26)より

10月1日の中秋の名月は、
17時半頃に東の空から昇り始め、23時半ごろに南中に昇ります。

名月が昇っていく勢いこそ、見えない力の勢いです。

この力を我が身に宿すために、盃に月を映して頂きます。

盃に映る月こそ、自分自身です。
まるで、鏡に自分の姿を映すようです。

神社に参拝に行くと、拝殿の正面には御神体として鏡が置かれています。
祝詞が奏上されている時、ふと頭をあげると、
その鏡に自分が写っていることに気がついたことはありませんか。

「お前の心は如何程のものか」と問われているようでドキッとします。

「さあここで、何を約束するのだ。さあ何を為すのか」と、迫られます。

自分の決意が曖昧だと、何も約束できません。
そして、そんな自分に、「出直してこい!」と申し付けられたことは何度もあります。

「お願いします。助けてください」
神様にお願いしても、自分の腹が決まっていなければ、
ご利益などあるはずがないのです。

苦しい時の神頼みといいますが、
苦しい時に頼んだら、さらにどん底を味わいます。

苦しい時こそ、腹を決め決意を伝えなければならないのです。
昇る勢いを得るためには、苦しい坂を昇る決意を示さなければ、
神様は力を貸してくれません。


「いつもありがとうございます」
神様の前では、このように感謝するのが良いと言われます。

しかし、私はそうではないと思っています。
感謝は誰でもできます。

大事なことは、その感謝に対して、己が何をするのかと言う「行い」です。

神社は社など、維持するためには相当なお金がかかります。
賽銭を投げて、感謝だけする人ばかりでは、神社が成り立ちません。

参拝者が、神様の見えない力の支援を受けて、
成功することで鳥居が立ち、灯籠が立って神社が繁栄していきます。

神様は、参拝者が昇る者か降る者かをしっかり見抜いているのです。

ですから、勝ち神様に好かれる人物にならなければなりません。
勝ち神様が応援してくれる行いを決意しなければなりません。

ですから、私は神社に参拝するときには命懸けです。
勝ち神様の前に立ったときに、しっかりと決意のできる準備をして出かけます。


そして、中秋の名月も同じです。

名月は誰の頭上にも現れ、私たちの心を映します。
自分の腹を決め、決意を持って名月を愛でるのです。

次の名月にはどんな自分になっているのか、そのためにどんな行いをするのか、
盃に名月を映し、己の心を決めます。


神社で参拝する時の心も、名月を愛でる時の心も同じです。

稲は、月の見えない力で万倍の実を実らせます。
稲は「いい根」です。
根を張っているからこそ、月の力を受けることができるのです。

あなたの心にも根が張っているか・・・

中秋の名月が昇るまでもう少しです。

心に根を張って、名月を愛でる儀式を迎えましょう。

           <感謝合掌 令和2年9月30日 頓首再拝>

「中秋の名月」 - 伝統

2020/10/01 (Thu) 18:58:44


癒しの映像「中秋の名月」
https://www.youtube.com/watch?v=bG_fGFEBDRE


十五夜お月さん(童謡・唱歌)
https://www.youtube.com/watch?v=zKajTGuV9Io

作詞:野口雨情
作曲:本居長世

十五夜お月さん ごきげんさん
婆やは お暇(いとま) とりました

十五夜お月さん 妹(いもうと)は
田舎(いなか)へ貰(も)られて ゆきました

十五夜お月さん かかさんに
も一度わたしは 逢いたいな



うさぎうさぎ(童謡・唱歌)
https://www.youtube.com/watch?v=5vWDSmXV994


空気の澄んだ秋の夜に、月を愛でる。

いつまでも大切にしたい美しい風習です。

・・・

ススキを供える・・・中秋の名月を愛でる

      *メルマガ「大和し」(2020.09.20)より

10月1日は中秋の名月です。

秋の七草であるススキを飾ります。
月とススキはとても絵になります。

そして、ススキは、稲穂の代わりです。
稲は実りを迎え、稲刈りが行われます。
一粒万倍で一本の稲から万倍の実が実り、こうべを垂れています。

実るほどこうべをたれる稲穂かな
とは、力をつけた者ほど謙虚さが必要であることを示しています。

頭(こうべ)を垂れる姿は、「かしこまる」と言う日本人特有の文化です。

挨拶は人と人とが交流する時に最も重要な作法です。

お辞儀の仕方にもその時々や、相手によって、
そして目的によって作法が決まっています。

やはり、相手とこれから結びを深めていきたいと願う気持ちが
形になって相手に伝わります。

お辞儀ひとつ、挨拶ひとつで、こちらの品格が決まってしまうこともあります。

「形」と「心」は、光と影、表と裏のようなものです。
見えるものが「形」であるならば、見えないものは「心」です。

ススキが「かしこまっている姿」だとすれば、月は「自分自身の本心」です。

頑張ってきたことや、苦労してきたことが実ると、
人間はどうしても自分の力を過信して傲慢になります。

自分のことを心配してくれたり、助けてくれたり、
祈ってくれたりしている「見えない力」を見失いがちです。

そもそも、今自分のいる場所は、
導かれて到達したのに、導かれてきた過程をも忘れがちです。

「おかげ様で」と思う心が大切です。
そしてそれは、「お陰」と言う見えない力の「お陰様」なのです。

ススキを供える時は、月に向けて供えます。

自力を過信していないか、傲慢になっていないか
・・・自分に問いかけるように月と向き合います。

「月」は自分自身の「心」そのものです。

(中略)

盃は「さか月」。
盃の器にお神酒を注いで、そこに名月を映します。
「逆(さかさ)月」になります。

そして、「弥(いや)栄える月」になります。

万物を実らせる神秘の「見えない力」を一気に飲み干します。
この弥栄の力は月の神秘の力そのものです。
ですから、観月会には、盃は必需品です。

今年の立春から約8ヶ月。
私たちの命の糧である稲穂は実りを迎えています。
お陰様で今年も無事に過ごすことができました。
未来を予想することはできません。

しかし、今現在「実り」を迎えているのです。
天地自然の恵みによって生かされていることは間違いありません。
命の基は、宇宙全体の絶対的な調和によるのです。

月は自分自身だとすれば、
名月を愛でる日にはどんな気持ちでいればいいのでしょうか。

           <感謝合掌 令和2年10月1日 頓首再拝>

海面に伸びる「ムーンロード」 - 伝統

2020/10/02 (Fri) 03:08:11


       *Web:山陽新聞(2020.10.01)

中秋の名月の1日、瀬戸内市牛窓町地区では
海に月明かりが映ってできる「牛窓ムーンロード」が現れ、
海面に光の帯が伸びる幻想的な光景が広がった。

「ムーンロード」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6402630a0defb4dede1ebef5ce917b71bec5d0ae/images/000

  (https://news.yahoo.co.jp/articles/6402630a0defb4dede1ebef5ce917b71bec5d0ae

           <感謝合掌 令和2年10月2日 頓首再拝>

2つの名月 - 伝統

2020/10/02 (Fri) 19:59:44


      *メルマガ「大和し」(2020.10.02)より

中秋の名月が、雲一つない夜空にこうこうと輝いていました。

(中略)

昨夜その名月のすぐ近くで輝いている
「赤い星」に気づいた方は多いと思います。
私もこの赤い星が気になっていました。

調べたら「火星」です。
今夜は火星がさらに月に接近してきます。

(中略)

火星は「マーズ」と呼ばれます。
地球の約10分の一の質量で、地球の一つ外を回っています。
公転の周期は約2年で、24時間半で自転しています。

地球と同じ25度傾いて自転しており、四季が存在するようです。
生命がいても不思議ではないと思われるのもわかる気がします。
実際火星人はいるのかもしれません(この手の話は結構好きです)。

とにかく、今年の中秋の名月は、
赤い星・火星の接近も肉眼ではっきり見えました。

盃に月を映して一献。
これが名月を愛でる絶対の儀式です。
この儀式を行うことによって、「ツキ」を体に呼び込みます。

ツキは「つく」ことです。
「くっつく」といえばわかりやすいかもしれません。

幸運や勝ち運がくっついてきます。
「今日はついている」「今日はツキがいいぞ」という時は
大抵、いいことがくっついてきていることを指します。


名月は眺めるだけでなく、ツキを引き寄せなければなりません。
盃に名月を映して、酒を一気に飲み干す・・・
これが、「ツキ」を呼び込むことなのです。

観月会は、月を観る会ですから、
名月から何かを読み取り、心で感じることを目的とします。


さて、日本人である私たちは二つの名月を愛でなければなりません。
中秋の名月だけでは片見月になってしまいます。

二つ目の名月こそが、日本的な「月を愛でる」文化です。

その二つ目の月は、十三夜の名月です。
今年は10月29日です。

この未完成の月こそ「未発の力」を秘めています。
これから新たなものが生まれる神秘のパワーをもっています。

盃を手に、十三夜の名月を愛でましょう。
盃に十三夜の名月を映し、一献頂く。
そうすれば、絶大なツキを呼び込むことになるでしょう。

そしてなんとこの日も赤い星・火星が名月に大接近します。
昨日の中秋の名月よりもさらに近く・・・

二つの名月を愛でる時、ツキのパワーは最大になります。

盃を用意して、日本文化の力をしっかり頂こう。
そして、ここからが始まりです。

新たな年に向かって、夢を描こうではありませんか!
あなたの可能性は無限に広がっています。

           <感謝合掌 令和2年10月2日 頓首再拝>

未完の月 - 伝統

2020/10/19 (Mon) 23:09:16


       *メルマガ「大和し」(2020.10.19)より

十三夜の月見まであと10日です。
人生について少し考えてみました。

旧暦の9月に入りました。
季節は晩秋で、いよいよ紅葉も色づいてきます。

山の方に出かけてみれば、
標高1000メートル付近にはすでに錦になりつつあります。

そして、ここのところずっと夜の空には火星が輝いています。
あの明るい星は何だろう、と肉眼でもはっきり見える赤い星です。
2年ぶりに地球と接近しているのですから、よく目立つはずです。

そして、明日は綺麗な三日月が見えそうです。
この三日月は、29日に十三夜の月になります。

この月こそ、日本人が大切にしてきた名月です。
晩秋の名月、栗名月そして、後の名月と呼ばれます。

今年の十三夜の名月は、火星も接近しています。
盃に月を映して、一献頂けば、良運間違いなしというところです。
ひとつの転機として、大きな意味を持つことになるのです。

日本は今年9月に新たな時代に突入しました。
新内閣の誕生とともに、今後数年間の環境の変化を迎えています。
そのひとつが「デジタル」という言葉です。

「役所の縦割り、既得権益、あしき前例主義を打破する」
を繰り返し訴えて就任した菅総理です。
デジタル庁の設置によって、具体的に改革が進められそうです。

日常の生活や仕事に影響が出てくるのは間違いありません。

26日から始まる臨時国会、そして11月のアメリカ大統領選挙。
コロナ感染の不安もある中で、
新たな時代への変化は重なるように進んでいくのです。

私たちは、このような変化の中でどう対応すればいいのでしょうか。
現実的にも、コロナの影響によって、日常が変わってしまいました。
それは、強制的に変わらざるをえなくなったと言えるでしょう。

当たり前にできていたことが、ある日突然できなくなってしまったからです。

変わっていく変化の波は変えることができません。

日本の政策の方向性も、アメリカ大統領の選出も、
私たち自身がどうすることもできません。

大切なことは、どんな変化が来ようとも、
自分で自分の人生を決定することにあります。

この決断は、行動することで未来が変わってきます。

未来は、いつでも未知の世界です。
誰も予想できるものではありません。
その未知の未来をどのような形にできるかどうか、
それを自分の手で成し遂げられるのが、
人生というものではないのでしょうか。

人生は常に希望と夢に満ちています。
それは、いつでも「未完」であるからです。

十三夜の月を名月として観月してきた
日本人の心根はここにあると思います。

「未完」であるからこそ、
そこに「未発」の力を感じるのではないでしょうか。

完成された、満月よりも、
これから満月に向かう十三夜の月こそ愛でるべきである・・・
私たちの先人達は、このように伝えたかったのではないでしょうか。

そして、十三夜の月を愛でる文化と伝統を残してきたと感じるのです。

人生はいつでも始められます。
これまでのことをいつまでも考えるのではなく、
新しい未来に向かって「未発」の力を持つ時です。

そして、新たな人生がまた始まるのです。
夢を持とう!  可能性を信じよう!

命があれば何でもできる。
そしてどんな未来も素晴らしいものになっていきます。

さて、明日の三日月を愛でながら、しっかりと固めていこうと思います。

           <感謝合掌 令和2年10月19日 頓首再拝>

『豆名月』(まめめいげつ) - 伝統

2020/10/26 (Mon) 23:19:39


        *メルマガ「夢の言の葉」(2020年10月26日)
                    ---旧暦9月10日---より
                     
☆10月29日は、旧暦9月13日。あと3日で、十三夜です。
 
 
 ☆-------------------旧暦九月十三夜の月-------------------
 
 
 旧暦九月十三夜の月見は、
 平安時代に始まったといわれます。
 
 
 中秋の名月のお月見は、中国から伝わった風習ですが、
 十三夜は、日本独自のもの。
 
 「後(のち)の名月」「名残(なごり)の月」「栗名月」
 『豆名月』などといって、親しまれてきました。
 
 
 
 『豆名月』の豆というのは、枝豆のことです。
 
 
 「枝豆」といっても、品種名ではありませんね。
 
 
 まだ熟しきっていない緑色の大豆(だいず)を、十三夜の名月に
 枝ごと供えたので、枝豆と呼ばれるようになりました。
 
 
 大豆は、世界中で栽培されていますが、
 未熟な時期に収穫して食べる国は、少数派だそうです。
 
 
 
 十三夜の月は、これから満月になろうとする少し欠けた月。
 
 供物も、これから熟そうとする豆……。
 
 昔の日本人は、完璧でないものの中にも、
 美しさや魅力を見出す感性を持っていたのでしょう。
 
 
 そして、満ちていこうとする心、
 成熟しようとする心をも、愛でたのでしょう。
 
 
 『豆名月』を眺めながら、そんな心を思い起こしてみたいものです。

           <感謝合掌 令和2年10月26日 頓首再拝>

十三夜 - 伝統

2020/10/29 (Thu) 12:22:17


        *ウェザーニュース(2020/10/29)より

2020年10月29日(木)は旧暦でいうと9月13日にあたるため、
今夜は十三夜ということになります。

今夜は空を見上げて、
先人が愛した十三夜の月を楽しんでみてはいかがでしょうか?


《十三夜とは?》

十三夜とは、昔使っていた月の満ち欠けをもとに
1か月の日付を決める太陽太陰暦(旧暦)の9月13日の夜を指し、
この日に見える月は旧暦の8月15日(十五夜)に出る月(中秋の名月)と
並ぶ名月とされています。


平安時代に中国から伝わったとされる十五夜の月を愛でる風習とは異なり、
十三夜の少し欠けた月を愛でる風習は日本独特のものと言われています。


ではなぜ、満月でもない十三夜にお月見をする風習が
日本で始まったのでしょうか?

これに関しては諸説あるものの、
延喜(えんき)19年9月13日 (現在の暦では919年10月9日)に、
当時の法皇が催した月の宴がきっかけとなったというのが、
最も有力な説とされています。


また、十三夜の月は、十五夜の月(中秋の名月)とセットで
呼ばれることも多く、旧暦8月の十五夜の月を「前の月」、
9月の十三夜の月を「後(のち)の月」と呼んだり、
2つの月を合わせて「二夜(ふたよ)の月」と呼ぶこともあります。

そして、片方しかお月見を行わないことを
「片見月(かたみづき)」と呼んで、縁起の悪いものとされています。

    (https://weathernews.jp/s/topics/202010/280045/

・・・

<参照>

十三夜 田川寿美
https://www.youtube.com/watch?v=zSKZFZkW5o0


十三夜(島倉千代子)/端唄~深川~ (石川さゆり、小林幸子、島倉千代子)
https://www.youtube.com/watch?v=_scaahOtC1E

           <感謝合掌 令和2年10月29日 頓首再拝>

ブルームーン - 伝統

2020/10/30 (Fri) 23:35:54


昨日(29日)の「のちの月」はいかがでしたでしょうか。

明日(31日)は、今月2回目の満月(ブルームーン)です。

明日も、数年に一度だけのお月見のチャンスです。
しかも、ハロウィンで満月は「めったにない」チャンスです。

https://tenki.jp/suppl/usagida/2020/10/27/29994.html

           <感謝合掌 令和2年10月30日 頓首再拝>

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