伝統板・第二

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神社~今月の言葉 ⑨ - 夕刻版

2019/06/01 (Sat) 19:23:37

【今月の東京神社庁よりのお言葉(令和元年六月)】

昭和天皇


さしのぼる 朝日の光

へだてなく 世を照らさむぞ

我がねがひなる

    ( http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/r0106/ )

          <感謝合掌 令和元年6月1日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (令和元年六月)】 - 伝統

2019/06/02 (Sun) 18:53:56



  礼儀は富足(ふそく)に生ず

           ~ 潜夫論 ~


   心が豊かになり、
   周囲に目配りが出来るようになると、
   自然に礼儀を重んずるようになります。


   <参考>

    衣食足って礼節を知る

    礼は有に生じ、無に崩る

  (http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k31.html#m3106 )

          <感謝合掌 令和元年6月2日 頓首再拝>

【北海道神社庁、6月のことば(令和元年水無月)】 - 伝統

2019/06/03 (Mon) 18:30:29

 天地の神にぞ祈る朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を

            ~ 昭和天皇御製 ~


  昭和八年の御製である。
  全国の神社では『浦安の舞』の歌として、
  神前でこの御歌を歌い舞っている。

  歴史は時代のベールの向こう側去って、
  歌の御心だけが今日に生きつづけている

  それは陛下の御心が永遠のもので、いついかなる時も
  『朝なぎの海のごとくに波たたぬ世』の実現を祈り以外にない。

  それは神社の祈り ―― 神の御心も同じで、全国の神社が、
  その祭礼に『村内安全』『天下太平』の幟をたてるのも、
  それが神の御心に外ならないからである。


  私たちは天皇の御心は、神の御心を表現される以外にないことを知っている。
  その神の祖神の天照大神は、日本書紀によれば、
  「恩親心」をつくされるにある。

  一般的に睦まじい心(仲良くする心)を第一とされる。
  それに「恩」の字にあてられるのは、神のお蔭、人のお蔭によって
  生きられることに対する感謝の念を持つことである。

  それが神、人、自然に対する敬愛と親しみに通ずる。


  自然現象としては 「朝なぎの海のごとくに波たたぬ世」で
  平和の姿の実現こそ、天地の神に祈らないではいられない。

  人生も穏やかな晩年を迎えたいと思うように、
  村内のこの祈り ―― 万世太平の祈りこそ、陛下の根本の祈りであり、
  神の御心であることに思いをいたしたい。

        (続神道百言  一般財団法人神道文化会編より抜粋)

  ( https://hokkaidojinjacho.jp/ )

          <感謝合掌 令和元年6月3日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成三十年六月)】 - 伝統

2019/06/04 (Tue) 18:38:36


  本居宣長

   尋常(よのつね)ならずすぐれたる

    徳(こと)のありて可畏(かしこ)き物を

     迦微(かみ)とは云(いふ)なり

 (説明)

 「普通でない優れたところがあって、恐れ多いものを神という。」
 古事記を研究し著した『古事記伝』中で、
 日本人が古くから持っていた「神」に対する考え方を述べたもの。

           ・・・

本居宣長 (もとおり のりなが)

江戸時代の国学者・文献学者・医師。
伊勢国(三重県)松坂の人。二十二歳で医学の修行のため京都へ遊学し、
儒学・古典等を修め国学の道に入ることを志す。
松坂に帰り診療所を開業し、そのかたわら古事記、源氏物語など
古典文学の注釈や漢字音、文法などの国語学的研究にすぐれた業績を残した。

また復古思想を説いて儒教を排し、国学の思想的基礎を固めた。
国学四大人(こくがくしうし)の一人。
著書に『源氏物語玉の小櫛』『古事記伝』『玉勝間』『直毘霊』などがある。


  (http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/h3006/ より転写)

          <感謝合掌 令和元年6月4日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成三十年 六月)】 - 伝統

2019/06/05 (Wed) 17:56:32


  実践躬行(じっせんきゅうこう)

    (躬行君子、則吾未之有得)

              ~論語(述而)~


  (意味)

   どんなに立派な事を言っていても、
   行動が伴わなくては人はついてきません。

   思い立ったら、自ら進んで実行することが大切であります。

      *ノーベル生理学・医学賞の大村智さんの座右の銘。

   (http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k30.html )

          <感謝合掌 令和元年6月5日 頓首再拝>

【北海道神社庁、6月のことば(平成三十年水無月)】 - 伝統

2019/06/06 (Thu) 19:33:27


「神は人の敬によりて威を増し、

    人は神の徳によりて運を添う」

             「北条泰時・御成敗式目」

  (説明)

我が国に於いては。古来、政治を執るものも、国民全般も、
民族思想の根幹、底流を無視した政治は物にならなかった。

鎌倉時代に於いても、北条泰時が、幕府の司法制度たる
御成敗式目を立てたとき、ここに示す名言を述べて後世に残した。


神及び神社は、人々がこれを尊信する敬意を以て、奉仕するとき、
神及び神社の有難さが一層発揮されるのである。

これに対し、人としては神の御心を頂き、神に祈ることによって
神から有り難い御恵みを受け、愈々発展することが出来る。
人と神との関係を説いたものとして尊重すべき文句といえよう。


鎌倉幕府の執権北条泰時が、貞永元年(1232)に制定されたので、
この御成敗式目を一つに貞永式目ともいう。
51ヶ条から成る、鎌倉幕府の武家法制書である。


北条泰時は北条第三代の執権で義時の子、
元仁元年(1224)執権となる。
仁治三年(1242)に没した。
享年六十。

       (神道百言  一般財団法人神道文化会編より抜粋)

          <感謝合掌 令和元年6月6日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成二十九年六月)】 - 伝統

2019/06/07 (Fri) 19:48:16


度会延佳

   神道は日用の間(ま)にあり


(説明)

   神道は特殊な道ではなく、
   毎日の行為が神のみ心にかなっているかどうかを反省し、
   精進する以外にない。


慶安三年(一六五〇)著『陽復記』の一節。
また、同人著『太宮神道或間』(寛文六年著一六六六年)には、
「日本国に生まれたる人は、心に得て、身に行はでは叶はざる道
……日用の間、神道ならざという事なし」とあるのも同義である。
『神道百言』より


           ・・・

度会延佳 (わたらい のぶよし)

元和元年(一六一五)~元禄三年(一六九〇)。
江戸中期の伊勢神宮の神道学者。
初め延良、後に延佳と改めた。
号は愚太夫・直庵と号した。

この二つの号をまとめると「愚直」で、
延佳は人から「馬鹿正直」といわれても、
まことしやかな人間になるよりはましとして一生正直の二字を守り通したという。
豊受大神宮の権禰宜に補し、元禄三年に歿した。享年は七十六。


  (http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/h2906

            <感謝合掌 令和元年6月7日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成二十九年 六月)】 - 伝統

2019/06/08 (Sat) 18:44:05



 爾(なんじ)に出ずる者は爾に返る


              ~孟子・梁恵王下~


  (意味)

   あなたがしたことは、あなたに返る。

   よいことをすればよいことが返ってくるし、
   不義理なことをやれば不義理が返ってくる。

   人にやさしく接すれば、相手からやさしさが返る。

   全て自分のことばや行いが、反映される。

   (http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k29.html

            <感謝合掌 令和元年6月8日 頓首再拝>

【北海道神社庁、6月のことば(平成二十九年水無月)】 - 伝統

2019/06/09 (Sun) 19:23:23


 二見なき至誠は 神道の極意なり

           ~ 神宮秘伝問答 ~

  (説明)

二見とは右を見、左を見、前を見、後ろを見ることで、
うろちょろすることである。

一応は思慮分別に富んだ考え方のようにもとれる。

然し信仰にあっての心の持ち方は、真実の一点を見定めたら、
その一点を見つめつつ実践する以外にない。

或る教えがよい、いや此の教えもよいとして右顧左眄していたのでは、
いつまでたっても心の落ちつき、安らぎを見出し得ない。


伊勢では「神道とは正直の二字につきる」とする。
それを徹底すればよい。

その正直とは天照大神の天の岩戸開きの際に示された
次の大神の教えであって、それに従う以外ない。


(1)我が儘の心、行いを捨てる。
   『俺が』という利己主義の心や行動をしない。

(2)恩徳を感じ、感謝の心、お蔭さまで生きていることに
   感謝する心を持つこと。

(3)お互い許し合うこと、自分が完全でないのに、
   どうして他人の不完全を責められようか。

   不完全同士なら、お互いに責め合わないで、
   助け合い、許し合っていくこと。


この3つの心がまえが大神の正直の内容であるとするなら、
この3つの教えを金科玉条として一生持ちつづける。

ここには右顧左眄、即ち二見はない。
これが神道の極意だというのである。


神道秘伝問答は万治3年(1660)、伊勢下宮の神主出口延佳の著、
内宮下宮崇拝の仕方について述べたもの。

延佳は直庵と号し、一生正直の二字を守った人である。

       (続神道百言  一般財団法人神道文化会編より抜粋)

            <感謝合掌 令和元年6月9日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成二十八年六月)】 - 伝統

2019/06/10 (Mon) 19:55:40


   全徳の人は得難し

     一失あれば一徳あり

            ~ 徳川吉宗 ~


(説明)

   全てに優れた人を得ることは難しいが、
   どの人間にも、必ず短所もあれば長所もある。
   
   短所ばかりを見るのではなく、
   長所を見つけて
   それを活かして用いなければならない。

      『兼山麗澤秘策』

        ・・・

徳川吉宗

貞享元年(1684)~寛永四年(1751)。
二代紀州藩主徳川光貞の四男として生まれ、
葛野(かずらの)藩主、紀州藩主を経て八代将軍となる。

身分にこだわらず、目安箱等にて庶民の意見にも耳を傾けて、
質素倹約を旨とする経済政策、享保の改革を行った。


  (http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201606.pdf

            <感謝合掌 令和元年6月10日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成二十八年 六月)】 - 伝統

2019/06/11 (Tue) 19:29:42

  鎡基(じき)ありといえども

   時(とき)を待つに如(し)かず


              ~ 孟子 ~


  (意味)

   良い道具があっても、季節の到来に合わせて
   農作業をしなければ良い収穫はできない。

   事を成す時には、実力と共に、
   我慢強く時が来るのを待つべきである。

   *鎡基とは、畑を耕す農具のこと。 

   (http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k28.html )

          <感謝合掌 令和元年6月11日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成二十七年六月)】 - 伝統

2019/06/12 (Wed) 20:46:28


   ちはやぶる 神の御坂(みさか)に 幣(ぬさ)まつり

     いはふ命は 父母のため

            ~ 神人部子忍男 ~


(説明)

   荒ぶる神のいらっしゃる神坂峠に
   お供えをして道中の安全と無事帰還を祈るのは、
   自分のためではない。

   命を授けてくれた父母のためである。



        ・・・

神人部子忍男(みわひとべのこ おしお)

天平勝宝七(755)年、防人として厳しい任務を帯びて
九州に派遣される折、東国と西国をつなぐ東山道の
最大の難所である神坂峠で、故郷で自分の帰りを待つ
両親を思って歌ったと言われる。

  (http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201506.pdf


  参考 http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/koosio.html
 
*「神の御坂」は長野県と岐阜県を結ぶ神坂峠(みさかとうげ)のこと。
 昔は東山道最大の難所とされていました。
 作者は3年間の防人の任に就くため、信濃からこの峠を越えて美濃へ出、
 そして筑紫に向かいました。

 祈りを捧げた御坂神社はその登り口に座しています。

  (http://blog.livedoor.jp/rh1-manyo/archives/31985722.html

<参考Web>

(1)「神の御坂(みさか)
https://blogs.yahoo.co.jp/iwakuratei8823/2895655.html?

(2)天皇國日本燦歌 94 防人の歌  6
   https://ameblo.jp/kotodama-1606/entry-11904537159.html

(3)万葉の旅 「神の御坂」「御坂神社」
   http://achikochitazusaete.web.fc2.com/manyoukochi/nagano/misaka.html

          <感謝合掌 令和元年6月12日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十七年 六月)】 - 伝統

2019/06/13 (Thu) 18:55:25


     安(やす)きに居(お)りて

      危(あや)うきを思う


              ~左伝(春秋左氏伝)~


  (意味)

   安定しているときや安泰なときこそ、
   いっそう気持ちを引き締めて
   将来の異変に備えなければならない。

   「安きに居りて危うきを思う。
   思えば即ち備えあり、備えあれば患いなし」

   (http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k27.html )

 
          <感謝合掌 令和元年6月13日 頓首再拝>

【北海道神社庁、6月のことば(平成27年水無月)】 - 伝統

2019/06/14 (Fri) 18:59:23


  なにとなくただありがたき心こそ、

       伊勢の内外の神の道なれ

              ~ 度会延佳詠草 ~


  (説明)

度会(出口)延佳は、
伊勢神宮(内外両宮)の神道とは何かと、人に聞かれたとき
「ただ有難いことです」また「有り難いという感謝の心を持つことです」
と教えたという。

日本書紀にいう天照大御神の
み心は「恩親心(むつまじき)」を持つにありとされています。

「恩親」の二字を何故「むつまじい」と訓ませたのか。
その一字の「恩」こそ、有り難い心であり、お蔭に感謝する心に外ならない。

毎日、こうして元気でいられるのも、神のお蔭、親のお蔭だと
感謝するのが「恩」のあり方である。

生まれてから死ぬまで自分たちの有り方は「有り難い」という心を持ち、
この言葉を申して終わるより外に、道はないのです。

       (続神道百言  一般財団法人神道文化会編より抜粋)

          <感謝合掌 令和元年6月14日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成26年6月)】 - 伝統

2019/06/15 (Sat) 19:20:36


   おもしろき

    こともなき世を

     おもしろく

            ~ 高杉晋作 ~


(説明)

   この句に、福岡の野村望東尼(もとに)が続けて

   「すみなすものは、心なりけり」

   と加えたとされる。

   
   この世をおもしろいと感じるか、
   おもしろくないと感じるかは、
   心のもち方次第であるという意味。


   (http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201406.pdf )

          <感謝合掌 令和元年6月15日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十六年 六月)】 - 伝統

2019/06/16 (Sun) 19:36:47


 仁者(じんしゃ)は難(かた)きを先(さき)にして

      獲(う)ることを後(のち)にす


              ~ 論語 ~


  (意味)

   仁者とは、慈愛、すなわち思いやりに溢れた人をいう。

   自分の利益になるようなことは後回しにして、
   たとえ困難な事でも世の為人の為になるような事を、
   日々努力して率先して行なう。

   そういう人をお手本にしたいものです。
   いっそう気持ちを引き締めて
   将来の異変に備えなければならない。

   「安きに居りて危うきを思う。
   思えば即ち備えあり、備えあれば患いなし」

   (http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k26.html )
 
          <感謝合掌 令和元年6月16日 頓首再拝>

【北海道神社庁、6月のことば(平成26年水無月)】 - 伝統

2019/06/17 (Mon) 19:43:04


  習いつつ見てこそ習へ 習わずに

     善悪(よしあし)いふは愚かなりけり

              ~ 千利休・茶道百首 ~


  (説明)

千利休が茶道の精神を説いたものであるが、
これは茶道だけでなく、世の万般の道についても
同じ道理が含まれている。

すべての勉強は、人から「こうするものだ」と教えられたまず習い(倣い)、
人の振りを見てこれを確かめ、更に自分でやってみてこれを身につけていく。

それを人から習わず(教えられることなく)、
すべての行為に対して、善(よし)悪(あし)を言い、
批評することは、愚か(無駄)なことだという意味である。


学習も、よい先生について手ほどきを受け、
その通りにやる事が無駄な時間を費やすことなく、
早く本質をつかむことが出来る。

       (神道百言  一般財団法人神道文化会編より抜粋)

          <感謝合掌 令和元年6月17日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成25年6月)】 - 伝統

2019/06/18 (Tue) 21:26:11


   誰だって、ほんとうにいいことをしたら

    いちばん幸せなんだねえ

            ~ 宮沢賢治 ~


(説明)

   人間は人のためになにかよいことをしたと思うとき、
   とても幸せな自分になれるものである。

              出典『銀河鉄道の夜』


   (http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201306.pdf )

          <感謝合掌 令和元年6月18日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十五年 六月)】 - 伝統

2019/06/19 (Wed) 19:39:50


  河海(かかい)は細流(さいりゅう)を択(えら)ばず

                ~ 史記 ~


 (説明)
 
  わずかな水の流れも全て受け入れることで大きな河や海になります。

  人間の成長も常に包容力をもち、ささいな意見にも耳を傾け、
  受け入れる努力をしましょう。


          <感謝合掌 令和元年6月19日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成二十四年六月)】 - 伝統

2019/06/20 (Thu) 20:41:11


   人の親の心は闇にあらねども

    子を思う道にまどひぬるかな

            ~ 藤原兼輔 ~


(説明)

   親の心は夜の闇ではない。

   しかし、子どものことを思うと、
   まっくらな闇を進むようで、
   迷い、途方に暮れるばかりである。

              『後撰修』


   (http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201206.pdf

<参考Web:藤原兼輔
 → http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/kanesuke.html

          <感謝合掌 令和元年6月20日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十四年 六月)】 - 伝統

2019/06/21 (Fri) 19:28:56



 釣(つり)して鋼(こう)せず

  (子釣而不鋼)

           ~ 論語 ~



 (説明)

  人はさまざまな命をもらって生きているが、
  そのことを意識している人はほとんどいない。

  どんな小さな命でもそれはかけがえのない命です。

  そう思えば必要以上に欲しがったり、
  モノのように扱ったり簡単に捨てたりはできない。

  本当に必要な分だけを感謝の気持ちで受け取るようにしましょう。

          <感謝合掌 令和元年6月21日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成二十三年 六月)】 - 伝統

2019/06/22 (Sat) 20:51:21


   ゆく河の流れは絶えずして

    しかも もとの水にあらず

            ~ 鴨長明 ~


(説明)

   流れていく川の水の流れは止まることなく、
   しかも、そこにある水は決して元あった水ではなく
   次々と新しくなっていく。

              『方丈記』


   (http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201106.pdf

<参考Web>

(1)元祖ミニマリスト 鴨長明の人生をたどる旅

   前編  → http://travering.shigaakihito.com/essay/post-2296/

   後編  → http://travering.shigaakihito.com/essay/post-2312/

(2)30歳までニート!鴨長明という人-『方丈記』800年記念-
   → http://dragoncry.blog34.fc2.com/blog-entry-253.html

          <感謝合掌 令和元年6月22日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十三年 六月)】 - 伝統

2019/06/23 (Sun) 20:12:39


  道(みち)は爾(ちか)しと雖(いえど)も

  行(い)かざれば至(いた)らず


                 ~ 筍子 ~

 (説明)

  近い道のりでも進まなければ到達しない。
  些細なことでも行動を起こして始めて達成できるものである。

  小さなことを実行し、完遂していかなければ
  大きな目標を達成することはできない。

  私達は簡単なことはいつでもできるからと後回しにしがちであるが、
  そうしているうちにいつしか「簡単なこと」が膨大な量になり、
  しまいには何も出来なくなってしまう。

  どんな大きな目標も小さなことの積み重ねである。

          <感謝合掌 令和元年6月23日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成二十ニ年 六月)】 - 伝統

2019/06/24 (Mon) 18:34:53


 神は正直を以て先となし

  正直は清浄を以て本となす

         ~ 度会家行 ~

 (説明)

  神への心と人の道はまずもって正直であること。
  その正直は清浄を根本としている。

          <感謝合掌 令和元年6月24日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十二年 六月)】 - 伝統

2019/06/25 (Tue) 19:06:48


  情(こころ)を天地に斉(ひと)しくし

  想(おもい)を風雲に乗ずべし

         ~ 豊受皇太神 御鎮座本記 ~


  (説明)

  自分の心・考え方は一瞬たりとも停滞することはない。
  春夏秋冬の四季の移り変わり、一日二十四時間の動きも
  一刻一刻が天地自然の運行通りに行われている。

  人生も天地自然と共に生き、無理をしてはならない。

   *御鎮座本記・・・鎌倉時代の伊勢の神道五部書の一つである

          <感謝合掌 令和元年6月25日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十一年 六月)】 - 伝統

2019/06/26 (Wed) 19:20:41


 温温(おんおん)たる恭人(きょうじん)は  

  これ徳(とく)の基(もと)なり   


                  ~ 詩 経 ~ 

 (説明)

  「温温」は、おだやかな、柔和。
  「恭」は自分に対しては、慎み深い人、

  人に対してはうやうやしいこと。    
  それが徳の基だという。  

  徳のある人は、周りの人々から慕われ、信頼される。
  間違っても他人から怨みを買うことはない。

  この言葉の反対語もあるが、現代は人間関係の難しい時代、
  心して有徳の人となるよう努力しましょう。


          <感謝合掌 令和元年6月26日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉(平成二十年 六月)】 - 伝統

2019/06/27 (Thu) 22:53:22


   致 良 知

        ~ 王陽明 ~

  (説明)

   「良知」とは、万人が心のうちに持っている先天的な道徳知であり、
   良知の働きに従い行動すれば、自ずと道が成立するということ。

   現代社会は法律に書いてなければ
   何をやっても良いという殺伐とした風潮であるが、
   そんな時代だからこそ自分の良心としっかり向き合う必要があるのではなかろうか。

   陽明学・・・王陽明によって起こされた儒教の一派。
         日本では中江藤樹によって研究され、
         心を基軸とした行動規範は大塩平八郎や吉田松陰といった
         尊皇攘夷の志士に支持された。

          <感謝合掌 令和元年6月27日 頓首再拝>

【今月の警固神社よりのお言葉~(平成二十九年 六月)】 - 伝統

2019/06/28 (Fri) 21:51:11


   静謐(せいひつ) をもって身を修め

   慎みをもって徳を養い

   私欲は淡泊をもって志を興す



 *警固神社(福岡)

   ご祭神

   八十禍津日神 〈やそまがつひのかみ〉
   神直日神〈かんなおびのかみ〉
   大直日神〈おおなおびのかみ〉

  (https://kegojinja.or.jp/news_20170601.php


          <感謝合掌 令和元年6月28日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(令和元年七月)】 - 伝統

2019/07/01 (Mon) 22:46:52

  明治天皇


   白雲の よそに求むな 世の人の まことの道ぞ しきしまの道


   ( http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/r0107/ )

  大意:

   己れの道とすべきものは決して遠き道にあらず、
   現に世人の踏み行く誠の道にあり、

   然るに殊更に人生の他にでもあるかの如くに、
   遠き処を求めんとするは、愚なる事である、

   決して他に求むるまでもなく敷島の道がそれである。

          <感謝合掌 令和元年7月1日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (令和元年七月)】 - 伝統

2019/07/02 (Tue) 22:37:02


 老いては ますます 壮(さか)んなるべし

            ~ 後漢書 ~

  (説明)

  経験を積み重ねてきたからこそ生かせる力や知恵もあり、
  今の自分だから出来ることがたくさんあるのであります。
  そしてその姿勢が更なる活気を与えてくれるのです。

   ( http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k31.html#m3107 )

          <感謝合掌 令和元年7月2日 頓首再拝>

【北海道神社庁、7月のことば(令和元年文月)】 - 伝統

2019/07/03 (Wed) 22:06:43

 世の中に太かるべきは宮ばしら

     細かるべきは心なりけり

              ~ 荒木田守武・世中百首 ~

  (説明)

  奈良時代の歌人・大友家持は、「人の子は祖(おや)の名絶たず」
  として、祖先の名をはっきり世に現わすことが子孫の勤めであるとした。

  神社は祖神を祀った所として、祖神の御名・御徳が
  大きければ大きい程、人々からはっきり仰がれる。

  ここに神殿の建築には宮柱を太敷き立てることの必要があり、
  語り継ぎ今日にその技術の継承されていることも、
  神社建築の祖型を大切にするからである。

  その神社建築のうちでも、心の御柱(大黒柱)のはっきり
  立派に立っていることが、神の御心・御教の立派に立っていることの
  証明とされているのはそのためである。

  家の大黒柱をドッシリ立てるまでには、どれ程人知れぬ
  細心の注意と苦労とがいることであろう。

  神とは到達さるべき理想像である。

  従って、信仰の目標は大きく持つべく、そこに到るための努力は、
  その御教えをこまかく注意して聞き、着実に一歩一歩
  踏みしめる所から始めるべきである。

  世にいう百里の道も一歩からである。

       (神道百言  一般財団法人神道文化会編より抜粋)

          <感謝合掌 令和元年7月3日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成三十年七月)】 - 伝統

2019/07/04 (Thu) 17:47:13


  陸機

   渇(かつ)しても盗泉(とうせん)の水を飲まず

     熱しても悪木(あくぼく)の陰(かげ)に息(いこ)わず


   (説明)

   どんなに窮地に陥っても、
   人道に背くことはできない。

    『猛虎行』


陸機 (りくき)

中国、西晋の文学者。
呉の名門貴族の家に生まれたが、呉の滅亡後、洛陽に入る。
宰相張華に認められ出世したが、政争に巻き込まれて殺された。

張華に、詩才がありすぎると評されるほどの天才的作家であり、
その詩は対句を用い修辞に富み、斉梁(せいりょう)文学の先駆けとなっている。

特に「文賦(ぶんのふ)」は、中国文学理論の代表的著作として名高い。

    (http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/h3007/

          <感謝合掌 令和元年7月4日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成三十年七月)】 - 伝統

2019/07/05 (Fri) 17:51:42



  言(げん)は簡(かん)なるをもって、貴しと為す


              ~ 楊時「ニ程粋言」 ~


  (意味)

   人に思いを伝えるのが言葉の役割であります。

   真心をもって、飾らず素直な言葉を差し出せば、
   必ず相手の心の奥深くまで届くでしょう。、

   (http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k30.html

          <感謝合掌 令和元年7月5日 頓首再拝>

【北海道神社庁、7月のことば(平成30年文月)】 - 伝統

2019/07/06 (Sat) 17:47:02


 神明の利益を蒙ることは

    信力の厚薄に依るとなり

            ~ 倭姫命世記 ~

  (説明)

信仰心とは神を信じることの深いか薄いかによってその結果に差がある。
神のお言葉を、又神の行為を見習うべきものであって、これに神習う以外に、
自分の生きる道はないのだと、これを絶対に信じ、実行するものと、

そうではなく、一通りの信仰心しか持たないものとの差は、
後になってその人のすべてに亘って大きな差のあることは、
幾多の実例によって示されている。

信仰に生きる人、信仰によって生かされている人は、
幸福な人だといえる。


神が、こうすることが一番幸せなのだと教えられるなら、その通り、
実行する以外に、自分の生きる道はないのだとして、
毎日、どこでも、その言葉通りに生きる。

若しも、それが神のご利益だとするなら、神の言葉によって、
生かされている自分を見出すことは、信仰上、最も幸福であり、
そこに神のご利益が溢れて出ているといえよう。

       (神道百言  一般財団法人神道文化会編より抜粋)

          <感謝合掌 令和元年7月6日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成ニ十九年七月)】 - 伝統

2019/07/07 (Sun) 19:30:04


やなせたかし

ごくありふれた日常のなかに、
さりげなく、ひっそりと、
幸福はかくれています。



(説明)

「健康でスタスタ歩いているときには気がつかないのに、
病気になってみると、当たり前に歩けることが、
どんなに幸福だったのかと気づく。

幸福は本当はすぐそばにあって、気づいてくれるのを待っているものなのだ。」

『やなせたかし 明日をひらく言葉』PHP文庫




やなせたかし

大正八年(一九一九)~平成二十五年(二〇一三)。
日本の漫画家、絵本作家、詩人。高知県生まれ、本名は柳瀬崇。

主な作品に絵本『やさしいライオン』『チリンのすず』(フレーベル館)、
作詞に『手のひらを太陽に』『それいけ!アンパンマン』など。
九〇年、勲四等瑞宝章受賞。九五年、日本漫画家協会文部大臣賞受賞。
晩年には日本漫画家協会理事長を務めた。

    (http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/inochinokotoba/h2907

            <感謝合掌 令和元年7月7日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成ニ十九年 七月)】 - 伝統

2019/07/08 (Mon) 18:45:51


  寧静(ねいせい)非ざれば

       遠きを致(きわ)むることなし

              ~ 小学 ~


  (意味)

   物事は丁寧に真心を尽くして行わなければ
   遠大な事業を達成することはできない。

   (http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k29.html )

            <感謝合掌 令和元年7月8日 頓首再拝>

【北海道神社庁、7月のことば(平成29年文月)】 - 伝統

2019/07/09 (Tue) 19:30:35


 とこしえに国まもります天地の

    神の祭をおろそかにすな

            ~ 明治天皇御製 ~

  (説明)

明治天皇は、その御一生の間に、
十万首近く教育上必要な道をお詠み遊ばされた。

大体は日常の教えであるが、この御製のように神祭りの道についても、
根本の道を示されている。

「天地の神の祭」を、おろそかにしてはならない。

天地の神々のお陰によって、日本の平和も、日本国民の幸福も、
はかられていると、知っている。

それ故、日本全国に奉斎されている神々は、天つ神と国つ神とに別れて、
それぞれの地域の守り神とされている。

一般には氏神という神は、氏族の守護神とされている。
神はそれぞれの土地の守護神とされるので、
別に産土(うぶすな)の神ともいわれている。

ここにいう天地の神は、天つ神、国つ神であると共に、
天つ地域、国つ地域を、それぞれ持ちわけて守ります神としても
信仰されている。

広くみれば全国の神々と考えてもよい。
敬神崇祖の道、ここに国体(国柄)の真の姿がある。

       (続神道百言  一般財団法人神道文化会編より抜粋)

            <感謝合掌 令和元年7月9日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成ニ十八年七月)】 - 伝統

2019/07/10 (Wed) 18:31:37


 人の一生は曲り角だらけだ

          ~ 山本周五郎 ~

 (説明)

 小説「ながい坂」の中の台詞。

 初めて挫折した時、きっと落ち込むだろう。
 しかし気にする必要はない。

 人の一生とは決して真っ直ぐなものではなく、
 そうした曲り角の連続なのだから。

  ( http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201607.pdf )

            <感謝合掌 令和元年7月10日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成ニ十八年 七月)】 - 伝統

2019/07/11 (Thu) 19:32:09


  周(しゅう)して比(ひ)せず

         (君子周而不比、小人比而不周)

               ~ 論語 ~



  (意味)

 周囲を見わたして、自分の勝手な感情で優劣をつけてはならない。

 花に例えれば、美しい花もあれば、毒々しい花もある。
 可憐な花もあれば、棘のある花もある。

 人の視点で好き嫌いを言うのではなく、
 それぞれの花は、懸命に生き、花を咲かせていることを知りましょう。

   (http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k28.html )

            <感謝合掌 令和元年7月11日 頓首再拝>

【北海道神社庁、7月のことば(平成28年文月)】 - 伝統

2019/07/12 (Fri) 18:32:56


 神明を恐れ敬ふ心あらば

    日月の恵みのなどか無からん

    ~ 加藤重春・眼前神道案内大全 ~


  (説明)

神さまは眼に見えないから、
何をしてもかまわないという考えでは、
信仰は成り立たない。

それは、自分の心は、外から誰でも見える訳のものではないから、
人をだましてやろう、と考えても、一向に差支えないというのと
同じである。


しかし、自分の心だけは、人には見えなくても知っている。
神も人の眼には見えなくても人間が何をかんがえているかは
「見通し」ていられる。

それ故、信仰で大切なことは、眼に見えない神に対して、
「慎しみ」の心を以て、神を敬う心を忘れないようにして祈るならば、
必ずや日月(神)のお恵みが、あなたの上にあること間違えなしと
いうのである。

       (神道百言  一般財団法人神道文化会編より抜粋)


            <感謝合掌 令和元年7月12日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成ニ十七年七月)】 - 伝統

2019/07/13 (Sat) 19:28:23


 今日用うるところの材木は則(すなわ)ち前人(ぜんじん)の植うる所。

  然(しか)らば則ち安(なん)ぞ後人(こうじん)のために之を植えざるを得ん。

                  ~ 二宮尊徳 ~

 (説明)

 今日用いている材木は我々のご先祖様が植えてくださったもの。

 そうであるならばどうして我々が未来の子孫のために
 材木を植えないことがあろうか。

 何かを残さなくてはいけない。

     ( http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201507.pdf )

            <感謝合掌 令和元年7月13日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成ニ十七年 七月)】 - 伝統

2019/07/14 (Sun) 19:28:19


  人間(じんかん)、行路(こうろ)難(かた)し

               ~ 中国の詩人 白楽天 ~

  (意味)

 人生に平穏な日ばかりではない。

 人間社会において厳しい人生行路を乗り切っていくためには
 激しい嵐の中に強く生きる草のようにたくましい生き方が必要とされる。

   (http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k27.html

            <感謝合掌 令和元年7月14日 頓首再拝>

【北海道神社庁、7月のことば(平成27年文月)】 - 伝統

2019/07/15 (Mon) 19:02:02


 世の中に親に孝あり人はただ

    何につけても頼もしきかな

         ~ 荒木田守武・世中百首 ~



  (説明)

世の中で、親子の関係ほど密着したものはありません。
親が我が子を可愛がるのは自然の情です。

その子が親を大切にするのも自然の情でなければなりません。

その意味で、世の中で、自分を生んでくれた両親に
孝行を尽くす人ほど、頼もしい人はいません。

「孝は百行の基である」といわれる理由が是にあります。

ここにいう「孝」とは、親に対する真心(誠心)であって、
誠の心を以て両親に接すること、
それは現代の青年にも真理でなければなりません。

孝行とは孝の行為、誠の行為以外にありません。

誠の心、誠の行ないの出来るもの、それ以外に頼もしいものはありません。

       (神道百言  一般財団法人神道文化会編より抜粋)

・・・

<参考:世中百首>

伊勢神宮の神主だった荒木田守武が一夜の内に詠んだという百の歌です。
すべての歌の中に「世の中」が詠み込まれており、「世中百首」と題されています。

https://blog.goo.ne.jp/swingswang/e/5c9f6543f1b31070f68299ba72626d79

            <感謝合掌 令和元年7月15日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成ニ十六年七月)】 - 伝統

2019/07/16 (Tue) 20:15:21


  世の中に人をそだつる心こそ

       我をそだつる心なりけり

         ~ 荒木田守武 ~


  (説明)

 人を育てる心は、すなわち自らを育てる心につながる。
 人を育てることは、自らの成長でもある。

           出典『世中百首』

    (http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201407.pdf )

            <感謝合掌 令和元年7月16日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成ニ十六年 七月)】 - 伝統

2019/07/17 (Wed) 19:32:16


 風(ふう)の地上を行くは観(かん)なり

              ~ 易経 ~

  (意味)
                          
風は地上をあまねく吹き渡り、目に見えず、耳で聞くこともできないが、
体感によってその強さや方向、あるいは時の変化や兆しを察することができる。

自分の周りのものすべてをよく観察すれば、自ずと物事が見えてくる。

   (http://www.shirayama.or.jp/kotoba/k26.html

            <感謝合掌 令和元年7月17日 頓首再拝>

【北海道神社庁、7月のことば(平成26年文月)】 - 伝統

2019/07/18 (Thu) 19:15:10


 天地(あめつち)の神にぞ祈る朝なぎの

    海のごとくに波たたぬ世を

         ~ 昭和天皇御製 ~



  (説明)

昭和八年の正月の宮中御歌会に於ける「朝の海」の御題の御詠。

四海波穏やかな国たらしめたいというのが、
昭和天皇の常日頃のお変わりのない御念願である。

「浦安の舞」のこのみ歌は多忠朝氏によって舞詠化され、
今日に於いても各神社で詠舞されている。


”朝なぎの海”は”波たたぬ世”の静かにして穏やか差を形容している。
そうした平穏な世を天神地祇(てんじんちぎ)のあらゆる神々に
祈られるお気持ちが、この御歌のうちに横溢している。

終戦のご詔勅の”万世のために太平を祈られる”お気持ちと
相通ずるものがあります。

       (神道百言  一般財団法人神道文化会編より抜粋)

            <感謝合掌 令和元年7月18日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成ニ十五年七月)】 - 伝統

2019/07/19 (Fri) 17:54:51


  人の一寸 我が一尺

         ~ ことわざ ~


  (説明)

  「人の一寸は見えるが我が一尺は見えぬ」とも言う。

  一寸・一尺は欠点の大小について行っている。

  人の欠点なら、ちょっとしたものでも見えるが、
  自分の欠点は、大きなものでも自分には見えないものだ、という意。

         解説・金子武雄『日本のことわざ』

      (http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201307.pdf )


            <感謝合掌 令和元年7月19日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成ニ十五年 七月)】 - 伝統

2019/07/20 (Sat) 18:40:50


 浩然(こうぜん)の気(き)を養(やしな)う

              ~ 孟子・公孫丑(こうそんちゅう)上 ~

  (意味)

 日常の雑事から離れた大らかな気分でゆとりをもちましょう。

 日々の仕事に力を注ぐために、山登りとか温泉など、
 それぞれに合った心のやすらぎの養い方を見つけておくことが
 大切であります。

            <感謝合掌 令和元年7月20日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成ニ十四年七月)】 - 伝統

2019/07/21 (Sun) 19:16:42


  自分のしている事が

   自分の目的(エンド)になっていない程苦しい事はない

             ~ 夏目漱石 ~


  (説明)

  目的と手段が直結しづらい世の中。

  目的や生きがいを持てずに仕事を続けるのは大変な苦痛である。

                       『行人』

    (http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201207.pdf )

            <感謝合掌 令和元年7月21日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成ニ十四年 七月)】 - 伝統

2019/07/22 (Mon) 18:38:32


  径路の窄き処は、

     一歩を留めて人の行くに与えよ

          (径路窄処、留一歩与人行)
               
                 ~ 菜根譚 ~

  (意味)

 道の狭いところでは、ちょっと立ち止まって、
 人に先を譲るようにする心がけが
 人生を楽しく安らかなものにしてくれる。

 日本人は古来、謙譲の美徳を旨とする民族である。

            <感謝合掌 令和元年7月22日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成ニ十三年七月)】 - 伝統

2019/07/23 (Tue) 20:39:38


  習いつつ 見てこそ習へ

   習わずに善悪(よしあし)いうは 愚かなりけり

             ~ 千利休 ~


  (説明)

 すべての勉強は人から教えられたことをまず習い、
 人の振りを見て確かめ、さらに自分でやってみて身につけていく。

 それを人から教えられることなく善悪を言うのは馬鹿なことだ。

    (http://www.otorisama.or.jp/kotoba_pdf/kotoba201107.pdf )

            <感謝合掌 令和元年7月23日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成ニ十一年 七月)】 - 伝統

2019/07/24 (Wed) 18:30:06


 明  珠  在  掌  (めいしゅたなごころにあり) 

         ~ 碧巌録 ~ 


  「明珠」とは、自分の中にある宝のことで、
  人間が誰でも平等にもっているものをいう。
  
  これを磨かなければ真の自分の姿が
  見出せないのである。   

  従って、大いに努力練磨して、
  自分の向上に努めなければならない。

            <感謝合掌 令和元年7月24日 頓首再拝>

【今月の白山比咩神社よりのお言葉 (平成ニ十年 七月)】 - 伝統

2019/07/25 (Thu) 18:23:06


  五事を正す
  
        ~ 中江藤樹 ~


  貌(ぼう)…心をこめてやさしく和やかな顔つきで人と接しましょう。

  言(げん)…温かく思いやりのあることばで相手に話しかけましょう。

  視(し)…心をこめて温かいまなざしで人を見、物を見るようにしましょう。

  聴(ちょう)…相手の話に心をかたむけてよく聞くようにしましょう。

  思(し)…まごころをこめて相手のことを思いましょう。



   中江藤樹

    江戸時代初期の陽明学者。
    清貧の生活にあって私塾を開き、門人には陽明学を説き、
    近隣の人たちには「人としての道」を説いた。

    没後「近江聖人」と讃えられ、「日本陽明学の祖」と呼ばれた。

            <感謝合掌 令和元年7月25日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成ニ十ニ年七月)】 - 伝統

2019/07/26 (Fri) 17:54:47


  先祖の魂は子孫に伝わる

          ~ 林 羅山 ~

   
   先祖の思いは必ず子孫に伝わるということ。
   私たちも正しい行いを心がけ、次の世代につなげていきたいものである。
  
              出典『神道伝授』

            <感謝合掌 令和元年7月26日 頓首再拝>

【今月の東京神社庁よりのお言葉(平成ニ十一年七月)】 - 伝統

2019/07/27 (Sat) 20:22:53


   朝のこない夜はない

           ~ 吉川英治 ~


    どんないやなことが続いても、やがては良い方向に変化する。
    闇夜は永遠なものではなく、明るい朝が必ず来るものだ。
    だから諦めずに努力を続けようという教え。

            <感謝合掌 令和元年7月27日 頓首再拝>

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