伝統板・第二

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賢者の一日一言(H31年2月) - 夕刻版

2019/02/01 (Fri) 18:49:27

このスレッドでは、過去に紹介した次のスレッドから、
日々の言葉の数々を再度紹介してまいります。

(1)伝統板・第二「『一日一語』(二宮尊徳) 」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7539379

(2)伝統板・第二「橋本徹馬師 健康標語」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6584562

(3)伝統板・第二「修身教授録・一日一語(森 信三)」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7150729

(4)伝統板・第二「松下幸之助に学ぶ 指導者の365日」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7687044

(5)伝統板・第二「一日一言(坂村真民)」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6747223

(6)伝統板・第二「ひかりの一日一言23」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7190605

            ・・・

賢者の一日一言《1日》

(1)【 2月1日 】克己復礼

   古語に、、
   己(おのれ)に克(か)って礼に復(かえ)れば、
   天下仁に帰す、
   仁を成す己による、
   人によらんやとあり。

   己とは、
   手の我が方へ向く時の名なり。

   礼とはわが手を、
   先の方に向くる時の名なり。

              (夜話三八)

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話巻之一~その38 」に収録。<2015/06/07 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6457816 )



   【略解】
 
   人問というものは、
   私利私欲に走りがちですが、
   それに打ち克つことが、
   礼すなわち愛敬のこころ。
   利他の行いに努めたいものです。

・・・

(2)【 1日の健康標語 】

   《人間は誰でも本来無病健康に生まれているのであることを、先ず知らねばならぬ。》

   現代医学は人を「病の器」と見るが、大間違いでである。

   人間は皆宇宙大生命の理法(生成発展の作用)によって生まれているのであるから、
   何人も宇宙大生命の分身である。
   従って天行健なるが如く、人間も生涯無病健康なのが本当なのである。

   大哲学者ソクラテス、プラトン、大宗教家釈迦、幕末の偉人黒住宗忠翁など、
   皆この悟道に徹していた人である。

            橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月1日 】まず自らが学ぶ

   人を教えるということは、
   実は教えるもの自身が、
   常に学ぶことを予想するわけでありまます。

   すなわち教師自身が、
   常に自ら求め学びつつあるのでなはければ、
   真に教えることはできないのであります。

・・・

(4)【 2月1日 】 考えても「答えの出ないこと」がある

   考えて、考えて、考えて疲れていつの間にか、
   うとうとして眠ってしまうことがある。
   目が覚めても答えが出ない。

   そんな時、頭で考えるのをやめて、
   今与えられている仕事に没頭して夢中になっている時に、
   ふと、どこからか答えが出てくることがある。

   日ごろの勉強(知識)と情報が知恵となって
   答えを出してくれるのです。

   幸之助は、

   「これが人間の一念の妙味(みょうみ)だと思う」

   と言って笑顔を浮かべていました。

・・・

(5)【 2月1日 】  《今》

   大切なのは
   かってでもない
   これからでもない

   一呼吸
   一呼吸の
   今である
    
          真民

・・・

(6)《1日 想念は”力”である》

   わたし達が先ず気がつかなければならないことは
   想念は“力”であるということなのです。

   単に“力”であるばかりでなく、
   運動の方向づけをする知性ある“力”だと云うことなのです。

   あなたは度々(たびたび)この事をわたしの著書の中できかされたにちがいありません。
   しかも実際この原理を生活に応用しているかというと、必ずしもそうではありません。

   あなた達は実際、自分の欲せざる事を心の中に想念することがあります。
   事物の暗黒面を考えることがあります。

   何か自分の希望しない方向に事物が進んで行きはしないかと考えて恐怖することがあります。
   この考えることが想念でありまして、暗黒を考えるがゆえに、その想念の力で、
   事物の進行を暗黒の方へ方向づけることになるのであります。

   想念が力であると云うことは、催眠術の実験に於いて「右手はあがる」と
   想うだけで「右手が上がる」事実からも証明できます。
  「右手を上げよう」と欲しても、「この手は上がらぬ」と想念すれば上がらぬのです。

           谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P24~25) より

           <感謝合掌 平成31年2月1日 頓首再拝>

賢者の一日一言《2日》 - 伝統

2019/02/02 (Sat) 18:32:29


(1)【 2月2日 】 仁は人道の極

   夫(そ)れ仁は人道の極みなりり。

   (中略)

   近く譬(たと)ふれば此の湯船の湯の如し。

   是を手にて己(おのれ)が方に掻(か)けば、
   湯わが方に来るが如くなれども、
   皆向ふの方へ流れ帰るなり。

   是を向ふの方へ押す時は、
   湯向ふの方へ行くが如くなれども、
   ヌ我が方へ流れ帰る。

        (夜話三八)

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話巻之一~その38 」に収録。<2015/06/07 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6457816 )



   【略解】
 
   この譬えの湯船は、
   五右衛門風呂の場合で、
   強く先方側へ押せば強く返ってくる。

   これは天理であり、
   仁といい、
   義というのもすべて先方へ押すときの名をさすのである。

・・・

(2)【 2日の健康標語 】

   《正しい生活をする者は、生涯病むはずがないのである。》

   正しい生活とは、万物と共に栄える道によって生きることである。
   万物とは親、先祖、家族、他人は勿論、禽獣、虫魚、草木等のすべてをいう。

   常にこれらと共に栄えるようにと心がけて生活する者は、
   万物すべてを創造した宇宙大生命の御心にかなう生活をするものであるから、
   病まず、貧せず、悩まぬのみか、怪我などもせぬのである。

         橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月2日 】 根本眼目は何か

   総じて物事というものは、
   その根本眼目を明らかにしない限り、
   いかに骨折ってみても、
   結局真の効果は挙がらないものであります。

   否、根本眼目を誤ると、
   ひとり効果がないばかりか、
   せっかくの努力もかえって自他を傷つける結果にもなるのです。

   それどころか、
   真の眼目を誤ると、
   努力がつづかないのであります。

・・・

(4)【 2月2日 】 仕事がうまくいかない時

   死んでしまいたいと思うほど、
   仕事がうまくいかない時があります。

   こんな時は、
   何をやってもうまくいかないとあきらめてしまう。

   幸之助は「そのあきらめが失敗者をつくるのだ」
   と言っています。

   何か事をなそうと決意すると、
   それをさせまいとする働き(魔)が出てくるのです。

   また、悪い魔が出てきたと腹を決めて、
   前向きに真正面から、四つに取り組んでいけば、
   自然と強い一念がおこってきて、
   必ず良い答えが出るものです。

・・・

(5)【 2月2日 】  《一度》

   人は一度
   死なねばならぬ

   日は一度
   沈まねばならぬ

   光は一度
   闇にならねばならぬ

   これが宇宙の教えだ

   このことがわかれば
   大概のことはわかる

・・・

(6)《2日 事物の状態は心により決定される》

   私たちをとりまいている一切の現象界の事物は何一つとして、
   其の本源を心に発しないものはないのです。
 
   先ず最初に漠然と何かしたい感情が起こります。
   つぎにそれがハッキリした想念となり、想念は意欲をおこし、
   想念と合した意欲は行動化して、想念した方向に素材を動かし排列します。

   それは飛行機その他、あらゆる種類の機械の製作にも、
   大建築物の建造にも同じであります。

   こんなことは誰にも分かりやすいことですが、事業の繁栄の問題や、
   人間の運命の問題や、食物の成分が肉体的にいかに並べられて
   健不健の肉体を構成するかという問題になると、

   自分の想念がその構成の状態を方向づけるものだということを忘れて、
   すぐ暗い方向にものを考えたり、もっと病気が悪くなりはしないかと考えたり、
   老衰したりしないかと考えたりし勝ちなのです。

   もっと明るい方向へ、元気溌剌たる方向へ、自分の心を向けましょう。

          谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P25) より

           <感謝合掌 平成31年2月2日 頓首再拝>

賢者の一日一言《3日》 - 伝統

2019/02/03 (Sun) 19:43:34


(1)【 2月3日 】只一筋なり

   世の中に誠の大道は只一筋なり。

   神といひ儒と云ひ佛といふ。
   皆同じく大道に入るべき入口の名なり。

   或いは天台といひ、
   真言といひ、
   法華といひ禅と云ふも、
   同じく入口の小路の名なり。

               (夜話八)

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話巻之一~その8 」に収録。<2015/05/08 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6457816 )

 

   【略解】

   世の中にある教えの道は、
   数々あるが、
   誠の大道というのはただ一条の道があるのみみ。

   神道といい儒教といい、
   佛教といえど皆、
   大道への入口を異にするのみである。

・・・

(2)【 3日の健康標語 】

   《すべての病気は迷いから起こる。迷いのなきところ病なしと知るがよい。》

   迷いとは宇宙大生命の創造りたまえる道に背いた、各種の心の持ち方をいう。
   明治の傑僧原坦山師は「惑病同根」といった。

   惑い即ち迷いがなければ病なしという意味である。
   そうして坦山師は完全に無病健康で死んだのである。

        橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

           ・・・

   <参考:明治の傑僧原坦山師
       → https://www.zen-essay.com/entry/zensou-itsuwa-haratanzan >

・・・

(3)【 2月3日 】伝記のすすめ

   偉人の書物を操り返して涜むということは、
   ちょうど井戸水を、
   繰り返し繰り返し、
   汲み上げるにも似ていると言えましょう。

   ところがどうも現在の学校教育では、
   学問の根本眼目が、
   力強く示されていない嫌いがあるのです。

   それ故幾年どころか、
   十幾年という永い問学校教育を受けても、
   人間に真の力強さが出て来ないのです。

・・・

(4)【 2月3日 】 鬼は外、福は内は、成功の祭典

   人間の体は、
   1日100万個のリンパ球で守られています。

   「災いは千里の内より攻め来たる。
   幸せは万里の外より招き寄せ」
   と、仏典にあります。

   この鬼(悪条件)を外に追い出し、
   環境を整備して、
   外からのお客様(幸せ)を、心から接遇して、
   初めて人生に勝利することが出来るのです。

   成功は、自分自身の内なる改革からです。

・・・

(5)【 2月3日 】 《連帯感》

   これからの世の中で一番大切なのは連帯感ということである。
   人間同志は勿論のこと、鳥獣虫魚、一木一草にいたるまで
   深いつながりを持っているということである。

   これ無くして平和も幸せもやってこない。
   わたしはこれを大詩霊さまの心と呼んでいる。

・・・

(6)《3日 無限の力を引き出すには》

   すべて個々の生物の生命は、宇宙普遍の生命の一部分であり、
   個々の生命の形態は、宇宙普遍の生命の現われであることは、
   下等生物から高等生物に至るまで、その構造の上に一貫した進歩的序列があり、

   一貫した部分品の配列方法(幹があり、枝があり、中心があり肢体があるなどのこと)が
   あることによって明らかです。

   だからすべての人間の生命は宇宙の生命の一部分であり、
   したがって、宇宙無限の知恵に私たちの知恵はつながっているのです。

   天体の成分や運行の法則を知る智慧が人間にあるのも、天体をつくり出し
   それを運行せしめている宇宙の智慧が人間に宿っているからなのです。
   それを自覚すると否とによって宇宙の智慧を自分に引出し得る程度が異なってくるのです。

   銀行の預金が自分につながることを知らないようなことでは、
   預金を引出すことはできないのです。

   先ず自分が神の無限につながる事とを自覚して、神の力を引出すことができるのです。

          谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P26) より

           <感謝合掌 平成31年2月3日 頓首再拝>

賢者の一日一言《4日》 - 伝統

2019/02/04 (Mon) 19:03:36


(1)【 2月4日 】大道の門

   神儒佛をはじめ心学性学等枚挙に暇(いとま)あらざるも、
   皆大道の入口の名なり。

   (中略)

   別々なりと教ふるは邪説なり。

   譬へば不二山に登るが如し。

   先達(せんだつ)に依て吉田より登るあり、
   須走(すばしり)より登るあり。
   須(す)山より登るありといへども、
   その登る処の絶頂に至れば一つなり。

               (夜話八)

              ・・・

     (伝統板・第二「二宮翁夜話巻之一~その8 」に収録。<2015/05/08 >
       → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6457816 )

 
   【略解】
   富士山頂に登る道は数々あれど、
   究極は一つである。
   各々道縁趣向の違いはあっても、
   目指すものは同じである。

・・・

(2)【 4日の健康標語 】

   《医者の見放した病人が治ると「奇蹟」というが、
    すべての病気は治るのが当然なのである。》

   病気は迷いからおこるのであるから、その迷い即ち不調和な心を改めて、
   宇宙大生命の御心のままの調和した心境に帰れば、病気は治るのが当然なのである。

   その道理を教えることによって、私たちはすでに無数の「奇蹟」を行って来たのである。

           (紫雲荘発行「難病全快の話」参照)。

            橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月4日 】伝記を読むべき時期

   人間は一生のうち、
   とくに伝記を読まねばならぬ時期が、
   大体二度はあると思うのです。

   そして第一は大体十二、三歳から十七、八歳前後にかけてであり、
   今一つは、
   三十四、五歳から四十歳前後にかけてです。

   そのうち最初の方は立志の時期であり、
   また第二の時期は発願の時期と言ってよかろうと思うのです。

・・・

(4)【 2月4日 】 経営のコツは対話にある

   幸之助は、
   創業の当初から、時間を見つけては、
   社員との懇談を随時、頻繁に実施していました。

   やがて、
   各事業場の責任者を中心に、
   「職場茶話会」へと拡大していきました。

   「木野君、事業は一人で出来へんで。
   仕事は社員一人との対話から始まるんや。
   対話から始まって対話が終わるんや、覚えておきや」

   事業成功の基本は一人ひとりの対話にある、と教えられました。

・・・

(5)【 2月4日 】  《エネルギー》

   祈ることによって
   エネルギーは増大する

   天のエネルギー
   地のエネルギー
   この無限のエネルギーを
   吸飲摂取するのだ

   そして小さい自己を
   大きな自己にするのだ

・・・

(6)《4日 環境・運命は新陳代謝いたします》

   神はその想念をもって宇宙の大体をつくり”神の子”なる人間を造って
   万物の霊長として、人間自身の自由意思と自由想念とその行動化によって
   人間自身の環境と運命をつくるようにせられたのです。

   それが人間の宿命(さだめ)であり同時に自由なのです。

   こうして人間は自分で造った環境と運命の中に生活するのです。

   そして私達は「類は朋(とも)を呼ぶ」という
   「類似の波長の牽引の法則」によって、
   次から次へと自分の環境と運命の状態を新陳代謝せしめつつあるのです。

   自分の想念感情と類似のものを新たに吸引しつつ、
   常に環境も運命も新陳代謝するものでありますから、
   現在如何なる環境に置かれていようとも、悲観することはないのです。

   自分の想念感情を交替せしめることによって、自分の環境・運命も交替せしめ得ます。

   常に明るい事を思うように致しましょう。
   常に深切な思いを起こすように致しましよう。

         谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P26~27) より

           <感謝合掌 平成31年2月4日 頓首再拝>

賢者の一日一言《5日》 - 伝統

2019/02/05 (Tue) 20:11:45


(1)【 2月5日 】道は水車の如し

   夫(そ)れ人道は譬(たと)へば、
   水車(みずぐるま)の如し、

   其形(そのかたち)半分は水流に順(したが)ひ、
   半分は水流に逆ふて輪廻す、

   丸に水中に入れば廻らずして流るべし、
   又水を離るれば廻る事あるべからず、

   夫れ佛家に所謂(いわゆる)知識の如く、
   世を離れ欲を捨てたるは、
   譬ば水車の水を離れたるが如し、

   又凡俗の教義も聞かず義務も知らず私欲一偏に著(ちゃく)するは、
   水車を丸に水中に沈めたるが如し、

   共に社会の用をなさず、
   故に人道は中庸を尊(たつと)む。

             (夜話三)

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話巻之一~その3 」に収録。<2015/05/02 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6457816 )
 

   【略解】

   天道と人道の違いに水車の譬えをもって説明せられたが、
   これまた哲人尊徳翁の鋭敏さがうかがわれるものです。

・・・

(2)【 5日の健康標語 】

   《心が正しく調っていれば、食事に対する本能も正しく働くから、
   飲食物のために病むことががないのである。》


   心が正しく調っていて、万物と共に栄える生活をしている者は、
   食事の分量が適度であり、また偏食せず、妄りに美飲美食もせぬから、
   飲食物のための病気、即ち胃腸病、胆石病、糖尿病等をやむことがない。

   毒にあてられるということもないのである

           橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月5日 】人と禽獣との異なるゆえん

   我々人問は、
   自己がこの世に生まれ出た真の意義を知り、
   自らの使命を自覚して、
   いささかでもこれを実現しようとするところに、
   人と禽獣(きんじゅう)との真の本質的な違いがあると言うべきでしょう。

   (中略)

   ですから、今我々人間にして、
   人生の意意義の何たるかを知らず、
   したがってまた自己の生涯をいかに過ごすべきかに考え至らないとしたら、
   本質的には禽獣と、何ら異ななるところのないものと言えましょう。

・・・

(4)【 2月5日 】 ベニヤ板の飛行機をつくった

   「木野君、事業はその気になれば不可能なことでも、
   指導者の一念が変われば、可能になるものだよ」。

   幸之助は、
   戦前、軍の強い要請で、
   ベニヤ板の木製の飛行機をつくらされました。

   昭和20年1月、
   1年あまりの期間で第1号機を造り、
   それから終戦までの7ヵ月間で、
   あと2機を生産、時速320キロで飛ばしました。

   「家電の製品も、戦争の武器も、
   作るものには変わりない。
   その製品にどれだけ人間の美しい魂を入れることが出来るかが大切だ」

   と、幸之助は考えていました。

・・・

(5)【 2月5日 】 《光》

   空に
   星が光っている

   野に
   露が光っている

   山に
   木が光っている

   ああ
   光を求め
   光を見つめ
   生きてゆこう

・・・

(6)《5日 私達は人類の想念の中に住む》

   私たちは、ラジオの放送波の中に住んでいます。
   それと同じように人間精神の中に住んでいるのも事実です。

   人間が何か感情や想念の波を起こします。
   それは電気的には脳波を起こします。

   その波は単に弱電流となって神経組織の中を交流し、
   内臓を動かしたり筋肉を収縮せしめたりするだけでなく、

   それは精神波動となって宇宙至るところに放送されており、
   私たちの周囲には無数の想念感情の放送が充満しているのです。

   その放送波を感受し得るからこそ、
   私たちは“虫の知らせ”が本当であったり、
   第一印象が的中したりするのです。

   時には遠方にいる近親者が遭難したような場合に、
   その光景をアリアリと夢に見ることもあるのです。

   私たちは斯うして色々の精神波動を受信します。
   突然脳裏にひらめいて来るよきインスピレーションなどは
   高き霊界からの精神波動の感受であることもあります。

        谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P27~28) より

           <感謝合掌 平成31年2月5日 頓首再拝>

賢者の一日一言《6日》 - 伝統

2019/02/06 (Wed) 19:12:13


(1)【 2月6日 】水車の中庸

   水車の中庸は、
   宣(よろし)き程に水中に入って、
   半分は水に順ひ、
   半分は流水に逆(さから)ひ昇りて、
   運転滞(とどこ)ふらざるにあり。

   人の道もその如く天理に順ひて、
   種を蒔き、
   天理に逆ふて草を取り、
   欲に随(した)ひて家業を励み、
   欲を制して義務を思ふべきなり。

              (夜話三)
 
              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話巻之一~その3 」に収録。<2015/05/02 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6457816 )

   【略解】
 
   水車の譬(たと)えを以て、
   よく無欲と人欲の中庸を説かれている。
   全くの無欲では、水車は回転しない。
  
   といって人欲(水の流れ)にどっぷり丸ごとっかっていては、
   水車は役立たない。

   それと同じく、
   天道と人道の調和の心がけが大事である。

・・・

(2)【 6日の健康標語 】

   《栄養々々と考えるのは誤りである。
    心が調っていれば、丁度適当な物が、その食膳に揃うようになる。》

   心を調え感謝して食べていれば、正しい本能が働くから、
   栄養はおのずから十分に与えられるのである。

   それに反して心が不調和であれば、栄養食も却って身体を害することになる。

            橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月6日 】人を植える道

   教育ということは、
   これを言い換えると
   「人を植える道」と言うこともできましょう。

   すなわち一人の人間を真に教育するということは、
   例えば一本、一本木を植えるようなものであって、
   たとえ植えた当の本人たる教師自身は亡くなっても、
   もしその木が真に生えついていたならば、
   木はどこまでもその生長をやめないでしょう。

・・・

(4)【 2月6日 】 一念を定める

   松下電器は、
   昭和7年4月、貿易部を新設し、
   自らの手による輸出事業に着手しました。
   幸之助37歳の時です。

   当時の担当部長は、
   「貿易の経験者は一人もおらず、
   英文タイプも入手するのに、数ヵ月かかったが、
   商社に依存せず、自ら市場をつかむことから始めた」と。

   そして3年後には、
   松下貿易株式会社を設立。

   「一念を定めれば、中小企業でも、
   その気になれば誰でも出来るよ」。

   幸之助は、
   こうして戦前から世界市場へと大きな夢を膨らませていました。

・・・

(5)【 2月6日 】 《前から後ろから》

   一道を行く者は
   孤独だ

   だが
   前から呼んで下さる方があり
   後から押して下さる方がある

・・・

(6)《6日 神想観の時の注意》

   漠然と無意識・無想念のようなボンヤリとした想念の状態に於ては、
   それは放送された精神波動に対して選波作用(どの波長を選ぶかのハタラキ)
   がありませんから、浮動する出鱈目の精神波動を感受してそれによって動かされます。

   それでは其の人は目的の定まらぬ気の変わり易い浮浪者になってしまいます。

   従って、神想観をするときには無意識をするときには無意識、
   無想念になって、何も考えなくなるのは良くありません。

   必ず実相円満の完全なる世界像と人間像とを心に描いて、
   それに精神を集中するようにしなければなりません。

   すると、実相界の完全なる波動が自分の「人間受信機」に受信され感応されて、
   そこに現実界にも幸福なる完全なる有様が現れて来るようになるのであります。
   ハッキリと自分の欲する状態を心で選び取らねばなりません。

             谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P28) より

           <感謝合掌 平成31年2月6日 頓首再拝>

賢者の一日一言《7日》 - 伝統

2019/02/07 (Thu) 20:08:28


(1)【 2月7日 】安心熟慮

   大学に、安んじて、
   而して后(のち)能く慮(おもんばか)りて而して后(のち)能く得るとあり。

   真(まこと)に然るべし。

   世人は大体苦し紛れに、
   種々の事を思ひ謀(はか)る故に、
   皆成らざるなり。

   安んじて而して後に能く慮りて、
   事を為せば、過ちなかるべし。
   而して后(のう)能く得ると云ふ真に妙なり。

              (夜話一00)

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之三~その24 」に収録。<2015/08/08 >
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6543350 )
 

   【略解】
 
   熟慮断行という言葉があるが、
   それと共に安心立命の境の必要条件を説いておられる。

・・・

(2)《宿食なき時は病気なし。腹八合に医者いらずという諺もある。》

   宿食とは食事の滞りをいう。
   美飲美食と過食をしなければ、食事の滞りがない。

   三度三度十分空腹にして食う者に、腹の病気はないのである。

   註。鶴は六十年乃至百年生き、亀は四百年生きるといわれるが、
     その鶴は、いつでも胃袋に六分目(60%)以上の食物を入れていることがなく、
     亀は四分目(40%)以上の食物を入れていることがないという。

           橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月7日 】一人の求道者として

   もし教師にして、
   真に限りなく自らの道を求めて巳(や)まないならば、
   自分もまた生徒たちと共に歩んでいる、
   一人の求道者にすぎないという自覚が生ずるはすであります。

   すなわち求道者たる点では、
   自分と生徒たちとの問に、
   何らの区別もないというわけ.です。・・・・・・

   この根本態度の確立している者にして、
   初めて真の教育者であり、
   古今の偉大なる教育家は、
   他の点はいかにもあれ、
   少なくともこの根本の一点においては、
   みなその軌(き)を一つにしていると言ってよいでしよう。

・・・

(4)【 2月7日 】 心が滅びるよ!

   「忙しい忙しいと言っていては、心が滅びるよ」
   と、幸之助は言っていました。

   時間だけは、誰にでも平等に与えられている。
   時間に追われて、忙しい忙しいと言っていると、
   生産的な前向きの気持ちまで、滅びてしまうものです。

   時間に縛られる人生ではなく、
   時間を生かす人生でありたいと願えば、
   その時から心に余裕がでてきます。

・・・

(5)【 2月7日 】 《試練》

   この試練を越えよう

   これを越えたところに
   また一つの新しい自己が
   見出だされよう

・・・

(6)《7日 神からの無限の供給》

   神からの無限供給と云うものは単なる富の無限の堆積ではないのである。
   若し世界の富の無限の堆積を私自身に背負わされたならば、
   私は完全に押しつぶされてしまうだろう。

   神からの富の無限供給と云うものは必要な供給が
   必要に従って可不及なく湧き出てくる泉のようなものであり、
   用の済んだ水は流れ去るのである。

   だから若しその人が真に神の無限供給を悟るならば、
   過剰の富を蓄積して置こうというような
   愚かな貪欲はなくなってしまうのである。

   必要なものが必要に従って神から与えられるのに、
   必要で無い時に必要で無いものを蓄積して
   その管理に心や身体を煩わす必要はないのである。

   実際真理を悟ならば「自分に内在する神」が「普遍の神」と
   眼に見えない世界で交流しており、普遍的富を必要に応じて
   「自分に内在する神」が不可視の交流網を通じて
   引き寄せて下さるのである。

            谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P29) より

           <感謝合掌 平成31年2月7日 頓首再拝>

賢者の一日一言《8日》 - 伝統

2019/02/08 (Fri) 20:12:54


(1)【 2月8日 】四つの法

   世界の中、
   法則とすべき物は、

   天地の道と、
   親子の道と、
   夫婦の道と、
   農業の道との四ッなり。

   この道は誠に、両全安全の物なり。
   百事故の四ッを法とすれば誤(あやまち)なし。

   予が歌に
   「おのが子を恵む心を法(のり)とせば学ばずとても道に到らん」
   とよめるはこの心なり。

                   (夜話四二)
 
              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之二~その4 」に収録。<2015/06/11 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6511555 )


   【略解】

   この四つの道、
   すなわち天地の道、
   親子の道、
   夫婦の道、
   そして農業の道に共通するのは、
   生生化育のこころと営みである。

・・・

(2)【 8日の健康標語 】

   《腹中に滞りありと気をつけば、一日か二日断食をするがよい。》

   断食をすれば本能が正しき帰る。

   米国の大実業家ヘンリー・フォードは、風邪その他の小病の時、
   よく四十八時間(即ち二日間)の断食をして、すぐその健康を回復したという。

   註。断食中は生水を、なるべく沢山飲むこと、
     断食後の二,三日は、少し控え目に食事をすること。

            橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より

・・・

(3)【 2月8日 】 偉人は死して実を結ぶ

   人間もほんとうに花の開き出すのは、
   まず四十くらいからです。

   そしてそれが実を結ぶのは、
   どうしても六十辺でしょう。

   ところが偉人になると、
   実の結ぶのは、
   その人の肉体が消え失せた後ですから、
   大したものですね。

・・・

(4)【 2月8日 】 心に汗をかこう

   知識や経験から、すぐ頭で考えて、
   勝手に結論を出して人の話を聞くことが多い。
   初めから結論ありきでは、何事も間違ってしまうものです。

   素直に相手の悩みを聞く心構えと、
   「心に汗をかく」ことが、
   人の上に立つ人に一番求められるものです。

   幸之助は、
   いつも心にいっぱい汗をかいて仕事をしていました。

   素直に聞くことが大切 なのです。

・・・

(5)【 2月8日 】 《筋金》

   わたしは「万里一条鉄」という禅語が好きである。

   わたしが参禅したのも、悟ろうと思ったのではなく、
   詩を作る万里一条鉄の筋金を打ち込むためであった。

   わたしは徴兵検査の時、筋骨薄弱第二乙と徴兵官から、
   満場の中で大声で宣告された言葉を忘れることはできない。

   それ以後、生来筋骨薄弱であっても、この筋骨には
   わたし独自の筋金が入っているぞという人間に
   仕上げたいと念じてきた。

・・・

(6)《8日 先ず神の国と神の義を求めよ》

   「先ず神の国と神の義を求めよ。その余のものは汝らに加えらるべし」と
   キリストは教えたのである。
   そして「神の国とは汝の内にあり」と注釈したもうているのである。

   先ず自分の内にある「神」と「神の国」とを知らなければならないのである。

   多くの間違った人々の宗教的信仰とゆうものは、外にある神を頼って、
   「内にある神」を知らず、依頼心を起こして、神に泣き付くことを以て
   祈りであると誤解していたのである。

   「自分の内に在る神」を忘れて「外にある神」に泣きつくような卑怯なことを、
   神は決して悦び給わないのである。

   「内にある神」とは
   「内なる生命力」であり「内なる智慧」であり「内なる愛」である。

   自分の内にある生命力と智慧と愛とを充分認識してそれを働きだすことが、
   「先ず神の国を求める」ことであり、

   それを「神の国の義(秩序)において実践することが
   「神の義」を求めることである。

          谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P29~30) より

           <感謝合掌 平成31年2月8日 頓首再拝>

賢者の一日一言《9日》 - 伝統

2019/02/09 (Sat) 18:58:09


(1)【 2月9日 】商法の掟

   商法は、売って悦び、買って悦ぶようにすべし。
   売って悦び買って喜ばざるは、道にあらず。
   買って喜び、売って悦ばざるも道にあらず。

   貸借の道も亦同じ

                  (夜話四二)

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之二~その4 」に収録。<2015/06/11 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6511555 )
 

   【略解】

   商売の道は、
   売り方と買い方の両者おたがいが悦ぶようにする、
   これが大事な一点で、

   貸借の道も同じく、
   貸し方と借り方が、
   共に悦べるようでありたい。

・・・

(2)【 9日の健康標語 】

   《現代医学を迷信せぬことが健康の道である。》

   現代医学は人間を生命と見ずして部分品の集合と見る。
   それゆえ人間をコマ切れにして観察するのを、科学的だと迷信しているのである。

   またすべての病気の起こった心の原因を知らずして、病状とだけ取組んでいるのである。

   現代の所謂科学的医学が、全くの邪道であったことの分かる時代が、
   必ずくることを予言しておきたい。

          橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月9日 】人格的統一を得た学問

   諸君の学問は、
   真の人格的統一を得たものにならねばなりません。

   したがっていわゆる学者先生になるのとは、
   大よそ根本から、
   その方向が違うのです。

・・・

(4)【 2月9日 】 愛さねば、なにも実らない

   仕事を愛し、会社を愛し、
   人を愛さねば、良い仕事は出来ない。

   仕事に惚れ、会社に惚れ、
   人に惚れて初めて仕事は成功するものです。

   愛さねば、何も実らないのです。
   事業も愛こそすべてです。
   美しい愛を実らせたいものです。

   幸之助は愛に生きた人でした。

・・・

(5)【 2月9日 】 《消えないもの》

   消えないものを
   求めよう

   消えないものを
   身につけよう

   消えてゆく身だけれど
   消えないものがある

   それは愛
   そして真心(まごころ)

・・・

(6)《9日 本当に人間が成功する要素は》

   すべての人間の内には、それを働かせば富となり、必需品の供給となるところの
   「愛」と「生命」と「知恵」とが宿っているのである。

   誰かがもし富んでいなかったならば、みずから顧みて、
   「自分は果して愛を充分はたらかしただろうか」と反省するがよい。

   また「自分は十分知恵をはたらかして行き届いて計画したか、
   単に人まかせにしておいたか」
   を反省してみるがよい。
   また自分は「生命(いのち)の限りをつくしてそれに従事したか」と反省するがよい。

   あらゆることに愛がたらず、行き届いた考慮をせず、計画を緻密にせず、
   根かぎり働くことをせず、人か神か誰かが多分よいようにやってくれているであろうと
   甘い考えをもつということは、「自己内在の神」をおろそかにすることである。

   自分自身を軽んじ、自分を拝まず、自分の尊厳を知らないことである。
   そんな人が成功するはずがない。

   富は単に蓄積するばかりに用いてはならないのである。
   富は自分の能力を殖やし、知識を増進し、愛を実践するために、
   自分に使い切れない部分の富を、人類を光明化し救済するために使うべきである。

   イザと云うときにと思って蓄積したところの富は、
   実際にイザと云うときが来て、消費してしまうように成り勝ちである。

   何故(なぜ)なら「イザと云う出来事」を予想する心は、
   「イザと云う出来事」を引き寄せる磁石的な力となるからである。

   真に自分の能力が以前よりも増大し、知識が増し、
   そしてそんな人物が以前にもまして深切に行届いた愛を実践する場合に、
   以前よりも物質的収入が減少するという筈(はず)は断じてあり得ないのであるから、

   将来の収入減少や、やがて来(きた)る老衰や病気の治療費のために、
   富を蓄積して置くなどと云うことは愚かなことである。

           谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P30~31) より

           <感謝合掌 平成31年2月9日 頓首再拝>

賢者の一日一言《10日》 - 伝統

2019/02/10 (Sun) 19:23:55


(1)【 2月10日 】 大業をなす秘事

   予先年印旛沼(いんばぬま)、
   堀割見分の命を蒙(こうむ)りし時、
   何様の変動に遭遇しても、
   決して失敗なき様に工夫せり。

   (中略)

   予が異変ある事を前に定めたるは、
   異変を恐れず、
   異変に躑(つまず)かざるの仕法なり。

   是れ大業をなすの秘事なり。

                   (夜話五七)
 
              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之二~その19 」に収録。<2015/06/26 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6511555 )
 

   【略解】

   天災地変その他、
   意外なことまで予測して、
   準備を怠らないこと、
   すなわち備えあれば憂いなしである。

・・・

(2)【 10日の健康標語 】

  《医薬業者の薬と称するものは、すべて毒であることを知る人は賢明な人である。》

   薬は或る部分によく効く薬ほど、全身の調和を乱して害がある。

   殊に健康体の者に不安を与えて薬を売りつけ、
   利を得ようとする売薬業者は、健康の敵である。

   世の中が楽園に近づく時は、医者と薬屋が無用になる時である。

             橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月10日 】 「人生」という大関に挑む

   諸君らは「人生」という大関に向かって仕切らねばならぬのです。

   教育に大切なことは、
   こうした態度の確立です。
    (と言われて、先生両手をにぎりしめて仕切りの恰好をされる) 

・・・

(4)【 2月10日 】 事業計画は、事業を成功させる計画

   事業計画は、1年前に作る決算書です。
   だから、
   事業計画は、100%達成しなければならないのです。

   社会に約束をしているのです。

   達成率90%や110%では、
   経営精度がプラスマイナス10%で、決して良くないのです。

   5ヶ年計画を3年で達成して、幸之助に叱られました。

・・・

(5)【 2月10日 】 《われに母あり》

   われに母あり 人生の
   生きゆく力 純情(まごころ)を
   愛の翼で はげまして
   じっと諭して 下さった

    じっと諭して 下さった
    母の姿に 泣けてくる

・・・

(6)《10日 古き物から新しき物へと移るとき》

   多くの人たちは古きものにあまりにも郷愁を感じ過ぎて、
   それに固着しているがゆえに進歩はないのである。

   新しき更(さら)にすぐれたる方法が発見されれば、
   古きものへの郷愁はかなぐり捨てて、
   その更にすぐれたる方向へ転向する勇気を持たなければならない。

   さらばと云って、むやみに気が変り易いのでも困ったものである。

   過去のものを弊履(へいり)の如くぬぎ捨てて、
   それが与えてくれた恩恵に少しも感謝しないようなものは
   また栄えることができないのである。
 
   新しき物へ移るのは、単に気紛れや便利主義や移り気でやるのではいけないのである。

   よく新しき物の組織や構造や能率や長所を検討してみた上で、
   ”なるほど、この方があらゆる方向において優秀である“とハッキリ見定めてから、
   それを利用する場合の”経済的基礎“とにらみ合わせて、
   新しき物へ移るべきが順序である。

         谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P31~32) より

           <感謝合掌 平成31年2月10日 頓首再拝>

賢者の一日一言《11日》 - 伝統

2019/02/11 (Mon) 20:20:56


(1)【 2月11日 】札法尊ぶべし

   礼法は人界の筋道なり。

   人界に筋道あるは譬(たと)へば、
   碁盤将棋盤に筋あるが如し。

   人は人界に立ちたる、
   筋道によらざれば、
   人の道は立たず。

                (夜話一七九)

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之四~その46 」に収録。<2016/01/20 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6592962 )


   【略解】

   礼法は、人間界の規律である。
   碁盤や将棋盤に筋がひかれてあるように、
   人問界のきまりを守らなければ人倫の道はなり立たない。

・・・

(2)【 11日の健康標語 】

   《或る種の不純な気持ちを持続する者が、ガン並びに「肉腫」にかかる。》

   現代医学はいう

   「中枢の支配と全く離れて細胞が発生し、勝手に無限に繁殖して、
   その人を死に至らしめるのが、ガンである。」と。

   現代医学はそのような病状だけを知って、その原因も療法も知らない。
   ガンの切開手術とコバルト療法は、多くの場合に病者の死期を早めるのである。

           橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月11日 】なぜ国を愛するか

   我々が日本民族の一員として、
   この国土に生まれて来たということは、
   無量の因縁の重なり合った結果であって、
   それこそ民族の歴史に深い根ざしを持つわけであります。

   したがって私達がこの国を愛するということは、
   必ずしもこの日本という国が、
   優れた国だからということよりも、

   われわれにとっては、
   まったく抜きさしのできないほどの深い因縁があるからだと言うべきでしょう。

・・・

(4)【 2月11日 】 人間は勝たねばならない

   「人間は勝たねばならない。
   問題は何に勝つかだ。
   未来に思いをはせるものが勝つ、と思う」と。

   「ビジョンが自分に使命を知らしめてくれるから。
   ビジョンが使命を再認識し、誇りと自信を与えてくれるから。
   そして、
   夢を膨らませてくれるものだから。
   ビジョンで未来を創造し、
   未来を設計するものが、勝利者となる」と。

   幸之助は、

   「問題の数だけ希望が生まれた」と、

   乗り越える喜びを語ってくれました。

・・・

(5)【 2月11日 】 《愛の真実の中に生きる》

   わたしは日本に生まれたから、日本の存続を乞い願うのである。

   しかし今の日本をみていると、危機感だけが増長増大してゆく。
   史上かつてない日本の精神弛緩であり、国民意識の欠如である。
   うすっぺらな幻影的繁栄がいつまで続くか。

   しっかりした背骨を持たない民族は、
   ひとたまりもなく重圧に屈してしまうであろう。
 
   国土を愛し、そこに住む鳥獣を愛し、草木を愛し、
   祖先から受け継いできた言葉を愛し、愛の真実さの中に生きてゆく、
   それがこれからの真の宗教なのである。

・・・

(6)《11日 神の意志は古き残骸を越えて進む》

   人生にも春夏秋冬があるので、人間の生き甲斐が感じられるのである。
   春に美しく芽ぐんだ新緑が美しかったからといって、春の葉を冬になっても
   捨てないでいたならば新たに来る春の美しい装いは得られないのである。

   夏秋を通して古いものが使いちびてくれればこそ、
   次の春に芽ぐんでくる新緑の美しさが目立って感じられるのである。

   それと同じように古きものが滅びることを嘆いてはならないのである。
   生長の家でも戦災で赤坂の道場が焼けたればこそ、
   今、原宿に美術建築としての宏壮な生長の家本部の建物が建っているのである。

   私は広島の市街が東京都以上に幅員の広い大通りにできているのを見て
   おどろいたことがある。

   新しきものは過去の残骸を踏み越えて進み行くのである。
   それが神のご意志である。

   しかし大きくのびるためには、
   時として縮小して、力を内に蓄えなければならない時もある。

   時として、樹木がそのすべての葉を落してしまうように
   自壊作用が起こるのを防ぐことができない時もある。
 
          谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P32~33) より

           <感謝合掌 平成31年2月11日 頓首再拝>

賢者の一日一言《12日》 - 伝統

2019/02/12 (Tue) 18:09:10


(1)【 2月12日 】先祖の恩徳

   おのれが勢(いきおい)、
   世に行はるるとも、
   己(おのれ)がカと思ふべからず。

   親先祖より伝へ受けたる位禄のカと、
   拝命したる官職の威光とによるが故なり。

                     (夜話三四)

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話巻之一~その34 」に収録。<2015/06/03 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6457816 )


   【略解】

   易経にある「亢龍悔(こうりょうくい)あり」の格言を忘れてはならぬ。
   たとえ現在、
   昇龍の勢いがあるからといって驩(おご)ってはならない。

・・・

(2)【 12日の健康標語 】

   《中枢の支配をうけぬ細胞、即ちガンが発生するのは、
    その人が宇宙の支配に背いた生活をするからである。》

   宇宙の中枢の支配とは、大生命の理法、即ち創造主の摂理のことである。
   もちろん咽頭ガンと肺ガンとは違い、胃ガンと子宮ガンとも違うから、
   それぞれに宇宙の理法にどう背いたのかを知らねば、療法は分からぬのである。

               橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月12日 】動かさずんば己まぬ

   国家の全運命を、
   自分独自の持ち場のハンドルを通して、
   動かさずんば己まぬという一大決心の確立した時、

   その人の寿命は、
   天がその人に与えた使命を果たすだけは、
   与えるものです。

   それよりも永くもなければ短くもありません。

・・・

(4)【 2月12日 】 動けばドラマが生まれる

   動けばドラマが生まれる。
   動けば結果が出る。
   動けば歴史が変わる。

   動かねば何も動かない。

   「会社を動かそうと思えば、まず自分から動くことだ。
   一人が動けば、万波(ばんぱ)となって、大きなうねりとなる」
   これが事業成功の基本です。

   幸之助は九四歳まで動いて、動いて、動きまわっていました。

・・・

(5)【 2月12日 】 《六魚庵信仰歌》

   しんからひとをいかることのできないとき
   わたしはまだまだだめだと思う

   しんからひとをゆるすことのできないとき
   わたしはまだまだだめだと思う

・・・

(6)《12日 先ず神の国を求めるとは? 》

   すべての生命力と智慧と愛とを退蔵することなく、
   それを百%今日使いつくすがよいのである。
   翌日はもっと新しき生命力と智慧と愛がこんこんと湧き出てくるであろう。

   すべてのものの豊かななる供給が神の意志であるから、水垢をためて置くように、
   何らかの停滞物で神からの供給を遮断しない限りは、また次の日には一層新しき
   生命力と智慧と愛とが前よりもゆたかに流れ入ってくるのである。

   神を知ること、神の意志を知ること、神の意志を実践に移すこと、
   神とつながる方法を知って、それを実行すること、神は無限であるから、
   神と正しく結ばれるならば、無限が流れ入って来て
   吾らの力は決して尽きないのである。

   神は完全であるから神と正しくむすばれるとき、
   すべての自分の身辺の出来事が必ず完全に運行するようになる。

   これを知るのが「先ず神の国を求めること」になるのである。
                               
          谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P33~34) より

           <感謝合掌 平成31年2月12日 頓首再拝>

賢者の一日一言《13日》 - 伝統

2019/02/13 (Wed) 19:58:10


(1)【 2月13日 】 三世の観通

   儒道に、
   積善の家に余慶あり。

   積不善の家に余殃(よおう)あるは天地間の定規、
   古今に貫きたる格言なれども、
   仏理によらざれば判然せざるなり。

   夫れ仏に三世の説なり。
   此の理は三世を観通せざれば、
   決して疑ひなき事あたはず。

                  (夜話四四)

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之二~その6 」に収録。<2015/06/13 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6511555 )


   【略解】

   余慶とは思わぬ慶びごと。
   余殃とは思わぬ災難。

   因果応報という天地の理法も、
   過去・現在・来世の三代にわたり大観すれば歴然たるものである。

・・・

(2)【 13日の健康標語 】

   《人を恨むことなく、人に恨まれることもない者は、神経痛を病むことがない。》

   神経痛は人を恨んでいる者、または、人に恨まれていり者がかかる。
   その心を百八十度に転換して、心の原因を除けば、この病気は即座に治るのである。
   但し現代医学は、この病気について全く無力である。

             橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月13日 】生き甲斐のある人生

   いやしくも人間と生まれて、
   多少とも生き甲斐のあるような人生を送るには、
   自分が天からうけたカの一切を出し尽くして、

   たとえささやかなりとも、
   国家社会のために貢献するところがなくてはならぬでしよう。

・・・

(4)【 2月13日 】 決めなければ何事も成就しない

   指導者に大事なのは、決断です。

   過去に引きずられてはいけない。
   過去はもう帰ってこないのです。
   未来はまだ来ないのです。

   今のこの一瞬がすべてです。
   今を今に、精一杯生き切ることです。

   そして決意することです。
   決めなければ何事も成就しません。

   これが出来れば、
   どんなことでも即断即決出来ます。

・・・

(5)【 2月13日 】 《驕り》

   恐ろしいのは驕りだ。

   あの不死身のようなヤマトタケルのミコトがどうして死なれたか。
   古事記はその心の驕りを死の原因にしている。

   驕りは軽蔑するところから生まれてくる。


   わたしは満8歳の時父が急逝し、一ぺんにどん底に落ちた。
   それで軽蔑されることが、どんなにつらいかを体で感じとっている。

   軽蔑された伊吹山の神が怒り、
   タケルのミコトを死に追い込んだのである。

   大きな怒りなら決闘でもしたらいい。
   それはそれなりにすっきり解決がつく。

   しかし軽蔑はとげのように深くつきささって抜けない。
   軽蔑され軽視された山の神の怒りが、
   あの勇猛無双のタケルを死なせてしまうのである。

・・・

(6)《13日 神と一体になって仕事をするには》

   神と正しく結ばれるならば、
   その結果は素晴らしいと云うことは理解できたが、
   神と正しく結ばれるにはどうしたらよいかと云うことを知らなければならない。 

   その方法は最も簡単であるし、
   度々(たびたび)各所で私は書いて来たのであるけれども、
   あまり簡単すぎて実行することを直(す)ぐ忘れている人が多いのである。

   それは「智慧の言葉」にある通り、

   「道を歩いている時にも、机に向かっている時にも、
   今如来が、神の子が、歩いている、
   今如来が、神の子が、机に向かっている」

   と念ずることである。

   仕事をする時にも、

   「肉体の私が仕事をするのではない、如来がするのである。
   神の子が仕事をするのである」

   と念じてから仕事をするのである。

   自分のはからい心を洗い去って、
   神の智慧と愛とが其処に出て仕事をするのである。

   その時、疲れる事もなく、あせる事もなく、
   自然に流れる智慧が湧いて仕事が順調に進むのである。

             谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P34) より

           <感謝合掌 平成31年2月13日 頓首再拝>

賢者の一日一言《14日》 - 伝統

2019/02/14 (Thu) 20:26:16


(1)【 2月14日 】報徳は百行の長

   汝輩能(なんじよ)く能く思考せよ。
   恩を受けて報いざる事多かるべし。

   徳を受けて報ぜざる事、
   少からざるべし。

   能く徳を報う者は、
   後来の栄(さかえ)を後にして、
   前の丹精を思ふが故に、
   自然幸福を受けて、
   富貴其の身を放れず。

   夫れ報徳は百行の長、
   万善の先と云うべし。

               (夜話一八〇)

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之四~その47 」に収録。<2016/01/22 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6592962 )



   【略解】

   徳とは(一)恩恵(二)実践(三)人格を意味する。
   この場合は、
   恩恵に報いる道こそ、
   百行万善の第一であるということである。

・・・

(2)【 14日の健康標語 】

   《正しく世に処し、愛情をもって人と交わる者は、皮膚病を病むことがない。》

   全身の皮膚病は、人と折れ合いの悪い人、
   顔の皮膚病は、人に顔向けの出来ぬことのある人、
   頭の皮膚病は、親を踏みつけにする人、またはその子が罹る。

    註。ハンゼン病は深刻にして尽きざる恨みを、他人からうけている人、
      全身の白なまずは色情関係で、深刻な恨みをうけている人が罹る。

        橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月14日 】常住捨て身の生活

   人間の誠も、
   いい加減に構えているような無力な生活態度でなくて、
   真の全力的な生命がけの生活でなくてはならぬのです。

   否、
   全力的な生活などということさえ、
   なお生温(なまぬる)いのです。

   真の誠は、
   このわが身、
   わが心の一切を捧げ切る常住捨て身の生活以外の何物でもないのです。

・・・

(4)【 2月14日 】 苦しみの中にこそ大志が生まれる

   どんな苦しみがあっても、
   それを克服する力は、人間自身の心の中にあると、
   幸之助は信じていました。

   未来をつくるのは、自分自身の心です。

   苦しんで、苦しんで、悩み悩み抜いた時、
   自分の体の中から、
   苦しみの中から自然と大志が生まれてくるのです。

   崖っぷちに立った時、心を決めれば、
   道はおのずから開かれてきます。

・・・

(5)【 2月14日 】 《一手》

   凡才には
   長生きの
   一手しかない

・・・

(6)《14日 実相の聖なる秩序に調和すること》

   私たちの生活に色々の摩擦や、問題や、病気や、苦痛や、悩みが出て来るのは、
   私たちの心の持方が“実相の聖なる秩序”に調和した生活を送っていない
   からであります。

   私たちの心の持ち方が“実相の聖なる秩序”に調和しない限り、
   一つの問題を解決したら次の問題がまた出て来、
   一つの病気が去ったら次の病気があらわれて来るでしょう。

   それは急流を逆に遡って航するようなもので、少し上ったかと思うと押し流され、
   少し漕いだと思うと岩に激突して結局はその船が壊(くだ)けてしまうのです。

   私たちは神の御心の流れに沿って船をやらねばなりませんし、
   実相の波のうねりにうまく乗って船をやらねばなりません。

   神の御心に沿い実相の聖なる秩序の波に乗るとき、
   人生は坦々たるアスファルト道路を高級車で走るよりも滑らかになり、
   一切の事物が調和した状態にあらわれて来るのです。

         谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P34~35) より

           <感謝合掌 平成31年2月14日 頓首再拝>

賢者の一日一言《15日》 - 伝統

2019/02/15 (Fri) 19:09:46


(1)【 2月15日 】 苦楽哀歓

   吉凶禍福・苦楽哀歓等は、
   相対する物なり。

   如何となれば、
   猫の鼠を得る時は楽の極なり。
   其の得られたる鼠は、苦の極なり。

   蛇の喜極まる時は、蛙の苦極まる。
   鷹の悦極まる時は雀の苦極まる。

   猟師の楽は、鳥獣の苦なり。
   漁師の楽は、魚の苦なり。
   世界の事皆斯の如し。

                   (夜話四一)

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之二~その3 」に収録。<2015/06/10 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6511555 )


   【略解】

   尊徳翁の「悟道」の一つとして、
   この一方的な立場に立つ「半円観」より、
   両者の立場を重んずる「一円観」を主とし「一円融合」を念じた。


・・・

(2)【 15日の健康標語 】

   《近親者に浮かばれぬ霊魂がなければ、わが子がてんかんを病むことはない。》

   現代医学では、てんかんの原因も療法も分からない。
   霊魂のことなど考えるのは、邪道だと考える先入観に囚われているからである。

   そのため私たちが簡単に治し得る、多くのてんかん患者を治し得ぬのである。 

    註。老人のてんかんも稀にある。

         橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月15日 】志とは

   志とは、
   これまでぽんやりと眠っていた一人の人問が、
   急に眼を見ひらいて起ち上がり、
   自己の道をあるき出すということです。

・・・

(4)【 2月15日 】 働くとは

   働くとは、
   「はた(周囲)を楽にすること」

   働くとは、
   人が動くと書きます。

   働くとは、
   尊いことです。人のために汗を流すことです。

   誰のために、何のために、
   どのように働くかによって、
   その人の真価が問われるのです。

   幸之助は、
   この世から貧乏の二字を無くしたいと懸命に働きました。
   それが幸之助の原点なのです。

・・・

(5)【 2月15日 】 《命は黄金》

   若い時は命と言うものを、そんなに切実に思わないが、
   年をとると命と言うものが、
   本当に黄金のように思われ、

   平常時即臨終時と言われた一遍上人の言葉が、
   実にありがたいのである。

・・・

(6)《15日 先ず、神の声をきかなければならぬ》

   物質を先に求めてはならない。
   物質は心の影である。

   心を先に求めてはならない。
   心は霊の道具であり、霊的事物が現象化して来るための媒介となるために
   「霊」がつくった道具に過ぎないからである。
  
   先ずず「霊」の声をきかなければならない。
   「霊」は神である。
   私たちは神の声をきかなければならない。

   心がそれを欲するからとて、みだりに心の満足を求めてはならない。

   心にはいろいろの段階がある。
   肉体の要求を代表する心もあれば、霊が自己実現を要求する声としての心もある。
 
   無数の「ニセモノ」の心や「迷いの心」が波動して来たのが、
   自分の脳髄受信機に感応してあたかも自分自身の心がそれを求めているかの如き
   錯覚を起こすこともある。

   そんな迷いの心をイエスはサタンと呼んだのである。
   そんなときには「サタンよ去れ!!」とイエスと同じように一喝して、
   迷妄から覚めなければならない。

           谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P35~36) より

           <感謝合掌 平成31年2月15日 頓首再拝>

賢者の一日一言《16日》 - 伝統

2019/02/16 (Sat) 19:56:50


(1)【 2月16日 】小官を辞せず

   人臣たる者君の任を得んと欲せば、
   宜しく身を修め道を守り、
   小官を辞せず、以て勤労に服すべし。

   夫れ此の如くにして信任を獲ざるも、
   敢(あえ)て以て怨みず、
   誠に能く其の勤労を尽さば、
   則ち其の信任を得ること必せり。

                  (語録四二)

   【略解】

   現代にも通ずる勤務者の心得の粋ともいうべきものです。
   小官とは、地位の低い官吏。

・・・

(2)【 16日の健康標語 】

   《他人に恨まれることなく、そのうえ親先祖を大切にする者の子は、
    精神分裂病にかからない。》

   精神分裂病にかかる者の多くは、他人がその親を恨んで死んでいるのである。

   その恨んで死んでいるのが、誰であるかを考え出して、
   お詫びすることが肝要なのである。

   尤も稀には親先祖に極端な不孝をしている者の子がかかる。

          橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月16日 】信とは 

   「信」とはこの天地人生の真実を、
   一々中身のせんぎ立てをしないで丸受け取りに受け取ることです。

   すなわちまた、
   この天地人生の実相をつかんだ人の言葉を、
   素直に受け入れるということです。

・・・

(4)【 2月16日 】 心の扉を開く
 
   すべての情報は、現場にあります。
   情報は、人から出て、人に帰るものです。

   だが、問題は、
   人間が自分の心の扉を開くカギを持っていないことです。

   人間としての心が、お互いに通じ合うかどうかです。

   不幸とは、心の糸が結べないことです。

   「私の心は、あなたと同じです」と、
   思うこの一点から、
   幸せのすべての道は開かれるのです。

・・・

(5)【 2月16日 】 《秘訣》

   結局は
   自然体で行く
   それが無病長寿の
   秘訣
   つまり宇宙自然の呼吸に己れを
   合わせてゆくことである

・・・

(6)《16日 先ず、神を先ず求めよ、然らば……》

   神の声を聴くには、“物質的要求”を神の前に差し出して、
   「これを得るにはどうしたら宜しいか」と念ずるのでは、
   神を先にせず、物質を先にしているから、物事必ず逆転するのである。

   一切の物質的な要求をも、心の要求をも
   悉く放下し去って、ただ空淡々たる心になり切り、

   “神と私とは一体である。私は私の全部を神に放(な)げ出したのである。
   神よ、み心の如くならしめ給え”と念じなければならない。

   これが「先ず神の国と神の義とを求める」ことであり、
   「その余のものは汝らに加えらる」(聖書)のである。

   物質は先ず神の前にその優位を譲らなければならないのである。
   その時、神の霊的供給が却って物質化して、ゆたかにあらわれて来るのである。

   こうして物質は自然にゆたかに成るべきであり、
   物質はその優位を譲らなければならぬと云っても
   決して禁欲主義になれと云う事ではない。

       谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P36) より

           <感謝合掌 平成31年2月16日 頓首再拝>

賢者の一日一言《17日》 - 伝統

2019/02/17 (Sun) 19:43:25

(1)【 2月17日 】君子と小人

   君子は君子を友とす。
   故に益々善に進む。

   小人は小人を友とす。
   故に益々悪に陥(おちい)る。

   夫れ禽獣(きんじゅう)は猟夫を懼(おそ)れ、
   小人は君子を畏る。

   畏るれぱ即ち近かず。
   近づかざれば即ち之を如何ともするなし。

                    (語録四七)
 
   【略解】

   大学に「小人閑居して不善を為す」の語があります。
   小人の善導何をもって着手すべききかについて一大工夫を要します。

・・・

(2)【 17日の健康標語 】

   《親、先祖、目うえとよく調和する者またはその子は、脊髄を病むことがない。》

   多くの脊髄病にかかる者は、親を恨んでいる者、
   または先妻の子を押しのけて、わが子に相続させたなどの因果による。

   子供が脊髄性の病気をするのは、
   その両親または祖父母が、そのような因果を持っているのである。 

     註。脊髄性小児マヒに罹る子の母親は、大抵その親または夫を恨んでいる。

          橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月17日 】最初に結果を求めるな①

   およそ人間というものは、
   できるかできないかは、
   生涯を賭けてやってみなければ分かるものではないのです。

   ですから、
   できるかできないかは、
   一生の最後に至って初めて分かるわけです。

・・・

(4)【 2月17日 】 商売とはありがたいものや

   「商売とはありがたいものや。
   お客様が応援してくれるで。
   商売ほど尊い仕事はない。
   世の中で一番大事な仕事や。
   だから正直に商売せなあかん」

   「マーケットは、奪い合いするものではなく、
   新しく創り出すものや、奪い合うから、
   自分の会社もおかしくしてしまう」

   「新しいマーケットを創るところに、
   経営者としての本当の喜びがある」と、

   幸之助はいつも前向きに笑顔を絶やしませんでした。

・・・

(5)【 2月17日 】 《息を合わせて》

   『一遍上人語録』の中に、

   よろず生きとしいけるもの、山河草木、
   ふく風たつ浪の音までも、念仏ならず
   ということなし。

   という言葉がある。

   生きているということは、息しているということである。
   生きとし生けるものの息に、わが息を合わせて生きてゆく、
   これが一遍の念仏であり、呼吸なのである。

・・・

(6)《17日 腹を立ててはならぬ》

   「人を呪わば穴二つ」という諺がある。
   人の墓穴を掘ることは、
   また自分自身の墓穴を掘ることになっていることである。

   人に対して「腹を立て」たら、必ず自分自身を害するのである。

   腹を立てたときには、自分の気持ちが悪いでしょう。

   それは血液の中に毒素ができたからです。
   腹を立てることによって、自分の病気の因(もと)を作り、老衰の原因となる。
   血液の中にできる毒素が度重なるからである。

   そんなに病気までして、老衰までして腹を立てねばならないでしょうか。
   立腹は肉体に害があるばかりでなく、
   あなたのもっとも大切な魂がそれだけ傷つくのです。
   この方が一層大切です。

   しかし、心で腹が立ってこらえているのではだめです。
   愛を注ぐことによって自然腹の立たぬのが最もよい。


   憎むことによって、最も苦しむのは自分自身である。
   正しくないものを憎むことは決して正義を回復することにはならないのである。

   相手の暗黒面を考え、自分の心を暗くすることによって、
   得るところのものは結局、相手を傷つけ、自分を傷つけるだけである。
   相手を傷つけ、自分を傷つけることによって、どこに正義があろうか。

   憎しみ、怒り、嫉妬、悪口、私行暴露などは、
   結局、相手を「傷つける念」であるから、
   それを自分の心の中に起こすことによって、自分自身が傷つくのである。

   誰かが悪をなしたからと云って、自分自身を傷つけ、
   苦しめ、病いや老衰の因を作る必要はないのである。

   寧(むし)ろ吾々は人の悪に対して、それを消すだけの愛を注ぐべきである。

         谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P37~38) より

           <感謝合掌 平成31年2月17日 頓首再拝>

賢者の一日一言《18日》 - 伝統

2019/02/18 (Mon) 19:44:43


(1)【 2月18日 】天なにゆえに

   人宜(よろ)しく自ら思うべし。
   天何故に我が身を生ずるや。

   君師と作(な)す為か。
   臣民と作す為か。
   農工商賈(しょうこ)と作す為か。
   邦家を治むる為か。
   邑里(ゆうり)を理(おさ)むる為か。
   そもそも邦家を乱し邑里を擾(みだ)す為か。

   宜しくこれを我が心に問いこれを吾が心に答うべし。

                   (語録四八)

   【略解】 

   天何によってわれをしてこの地上に派遣せられしか―をおもうべし、
   と説かれています。

・・・

(2)【 18日の健康標語 】

   《「言い出したら聞かぬ」というような高慢な心を慎むものは、
     脳溢血(中風)に罹らない。》


   「言い出したら聞かぬ」のをエライように思う者は、
   自分の智恵を最上のもののように思う不心得者である。

   だから高血圧になり、やがて半身不随になって苦しむのである。

   よく人の言うことを聞いて反省する柔軟な心を持ち、
   かつ親先祖を大切にする者は、中風に罹らない。

         橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月18日 】最初に結果を求めるな②

   しかるにどうです。
   未だ一歩をも踏み出さないうちから、
   『自分はとても駄目だ』
   などと言って投げ出すに至っては、
   実に意気地のない限りではありませんか。

   否、
   このような態度は、
   自己に与えられたこの生命の尊さに気付かない者の言葉であり、

   それはある意味からは、
   忘恩の徒とさえ言えるでしよう。
 
・・・

(4)【 2月18日 】 変化に乗り遅れるな

   「『変化に乗り遅れるな』という言葉があるが、
   変化に気づいた時は、もう遅い。
   変化が起こってしまっている。
   木野君、君ならどうする」

   と、聞かれ、
   「変化の先取り」をしますと言うと、

   「世の中に、『一寸先は闇』という諺(ことわざ)があるで」、
   と叱られました。

   「自ら変化を起こせ、自ら歴史を作れ」

   と、言うのが幸之助の答えでした。

・・・

(5)【 2月18日 】 《巨木》

   巨木の前に立つと
   まだ坐根の足らないことを
   しみじみと思う

・・・

(6)《18日 相手を善くするには斯うせよ》

   「あいつは悪い、あいつは悪い」と念ずることは、その思念の力によって、
   相手の人を益々悪くならせることになるのである。

   念ずれば念ずれば念ずる通りに現れるのが心の法則であるからである。

   正義によって憤るとゆうことは、「彼は間違っているから、善くしてやりたい」
   とゆう希望から成されるのであるから、

   「彼は本来あんな悪いことをする人間でない。
   善い人間である、善い人間である。だから今後は善い事ばかりする」と
   念じてやるべきである。

   彼をよくしてやるのは、説教でなく愛である。
   愛とは彼の弱点を憐れんで、舐めるように可愛がることではない。

   どんなに不完全に見えようとも、
   その奥にある「善」なるものを見出してそれを尊び拝んでやることである。

          谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P38) より

           <感謝合掌 平成31年2月18日 頓首再拝>

賢者の一日一言《19日》 - 伝統

2019/02/19 (Tue) 19:15:31


(1)【 2月19日 】守分と勤倹

   貧者分カを弁(わきま)えず、
   妄(みだ)りに富者を羨(うらや)み、
   以て之に効(なら)わんと欲す。

   譬(たと)えば梁(はし)なき河を隔てて前岸の行楽を望み、
   之と倶にせんと欲するがごとし。

   若し富者に効(なら)わんと欲すれば、
   須(すべか)らく先ず富を得るの梁(はし)を架すべし。

   何をか富を得るの梁(はし)と謂(い)う。
   守分と勤倹と是れなり。

                    (語録五八)
 
   【略解】

   「分を守り、分を尽す」の一語につきると、
   教えられています。

・・・

(2)【 19日の健康標語 】

   《親、先祖などの目うえにつくすことの十分な者は、
    目より上の病気に罹らぬのみか、生涯の幸福を得るであろう。》


   目より上は額、頭である。
   頭痛。めまい、頭のおでき、知能不足等は、目うえに対する勤めの足らぬ者、
   またはその子のかかる病気である。

   よく先祖や親を供養し、またよく墓参に努めることは、
   幸運の本を培うゆえんなのであるが、
   いまの世にはこの大事を教える者が居ないのである。

            橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月19日 】人生の大問題

   諸君は、
   一体いかなるカによって、
   各人は人間として生を受けることが出来たかという問題について、
   今日まで考えてみたことがありますか。

   私の推察にして誤りなくんば、
   おそらく諸君たちは、
   この大問題に対して、
   深く考えた人は少なかろうと思うのです。

・・・

(4)【 2月19日 】 君の考えは、僕の考えとちがうで

   私の学生時代のことです。
   PHPの普及に貢献しようと、映画際を開くことにしました。
   その時の話です。

   幸之助に、

   「PHP運動は、商品を出してまで宣伝する、
   そんなものではない。もっと尊い国民運動だ。
   君はこの僕の考え方を冒涜(ぼうとく)するものだ」

   と強いお叱りを受けたのです。
   幸之助は何事に対しても純粋に取り組んだ人です。

・・・

(5)【 2月19日 】 《落日》

   落日が知らせる
   晩年の生き方

・・・

(6)《19日 相手の姿を神愛の表現として拝め》

   自分の周囲にあらわれる状態は、
   すべて自分の想念(こころ)の影なのであるから、
   周囲の状態をよくしようと思うならば
   自分自身の想念をよくするほかに道はないのである。

   若しあなたが誰かが不快なことをしたら、それは貴方の性格を強くし、
   どんな現象に接しても其の奥にある善を見る力を養い、
   愛を深くするために神が与え給うた絶好の機会であるとして、
   相手の人の美点を見るように練習するがよいのである。

   神の愛が、相手の姿とあらわれて私を訓練し、
   高め上げ、磨いて下さるのであると信じ、

   相手を「酷い」とか「意地悪」であるとか考えないで、
   相手を慈悲の権化、神愛の化身として「ありがとうございます」と拝むとき、
   相手が真に神愛の表現として優しき姿にあらわれて来るのである。

          谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P38~39) より

           <感謝合掌 平成31年2月19日 頓首再拝>

賢者の一日一言《20日》 - 伝統

2019/02/20 (Wed) 18:58:00


(1)【 2月20日 】鳥は鳥、鷺は鷺

   〇 明月や烏は烏 鷺(さぎ)は鷺

   〇 のどかさや大磐石の人こころ

   〇 暮るるとも思はず花の山路かな

                   (報徳要典)


   【略解】

   ・明月や…烏は烏として鷺は鷺としての天分があるの意。

   ・のどかさや…何といっても安心立命の不動心こそのぞましい。

   ・暮るるとも…花いっぱいの山路こそ世にうれしいものはない。

・・・

(2)【 20日の健康標語 】

   《心が正しくして、人をも自然をも美しく見る者の眼は、健康である。》

   人をも自然をも正しく美しく見る者は、
   人間に眼を与えられた、大生命の理法にかなう眼の使い方をする者であるから、
   近眼、老眼、斜視、乱視、夜目、盲目等になることがないのである。

           橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月20日 】なぜ人間として生まれたか

   そもそもいかなるカによってわれわれは、
   かく人間としてその生をうけることができたのであるか。

   私達はまずこの根本問題に対して、
   改めて深く思いを致さなければならぬと思うのです。

・・・

(4)【 2月20日 】 神業は人間でも出来るよ

   「君ね、人間は神様にはなれないが、
   神業(わざ)だといわれることは、努力次第で出来る」と、
   幸之助は言いました。

   神業=人業+α(アルファー)
   だから、αをゼロにすれば、
   人業=神業となると考えたのです。

   幸之助は、
   αをゼロにするために、
   「止(とど)めを刺す経営」に徹しました。

   こうして、神業のような仕事をして、
   経営の神様になったのです。

・・・

(5)【 2月20日 】 《命がけ》

   命がけという ことば は
   めったに使っても
   言ってもいけないけれど
   究極は命がけでやったものだけが
   残っていくだろう

・・・

(6)《20日 人間の自由と神護について》

   神は決して、人間の健康を、幸福を単なる偶然の災害の手で
   こわされるような危険な状態に置いてはいられないのである。
 
   常に全能の御手をもって護っていられるのであるが、
   人間は自由を欲して、神の御手を離れて《ひとり》歩きしようとするのである。

   其の場合、神は強いて人間をご自分の愛の手で
   強制して安全地帯のみを歩かせようとせられることはないのである。

   何故(なぜ)なら安全地帯のみを歩かせているのでは、
   色々の場面でいかに処理して好いのか、
   内部の智慧も引出されて来ないからである。

   だから自由を欲する人間には自由にしておいて、
   自分の智慧と生命力とを鍛錬したまい、いざと云うときに、
   その引出された智慧や生命力だけではとても解決出来ないと、
   人間が自由意志で神に振向いたときに神の直接干渉が加わるのである。

       谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P39~40) より

           <感謝合掌 平成31年2月20日 頓首再拝>

賢者の一日一言《21日》 - 伝統

2019/02/21 (Thu) 18:13:57


(1)【 2月21日 】寒暖一円

   寒風を好む者は暑に住む者なり。
   寒風を悪む者は寒に住む者なり。

   暖風を好む者は寒に住む者なり。
   暖風を悪む者は暑に住む者なり。

   寒暖元は一円一物なり。
   好悪は我が居る所に在り。

                 (金言集)

 
   【註】

   立場立場によって考え方感じ方が異なるものであるから、
   長たる者は大局観全体観を持つべしとの意。

・・・

(2)【 21日の健康標語 】

   《強情を慎み、我が強くなければ、鼻を病むことがない。》

   蓄膿、鼻たけ等は、強情にして、我の強い者がかかる。
   子供の場合は、親のそのような心の現われである。

   すべて子供(幼児より結婚年齢頃までの者)が病む場合には、
   子供より親の心の誤りを治すことに気づかねばならぬ。

   真の病人は こども でなくして 親 なのである。

       橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。
・・・

(3)【 2月21日 】いかに深く生きるか

   人生というものは限りあるものであり、
   しかもそれは、
   二度と繰り返すことのできないものです。

   してみると、
   そこに許された人生の真の生き方というものは、
   この限られた年限を、
   いかに深く生きるかということの外ないわけです。

・・・

(4)【 2月21日 】 不況は人災です

   「不況は人災だよ。
   人の心が不況を創るのだ。
   このことがわからないと事業に失敗する。
   木野君覚えておきや」と。

   人災は、人が創ったのだから、
   人で解決出来ないことはないのです。

   「不況は、モノの価値を知るための得難い体験だ」

   と、幸之助は不況を一大チャンスと捉え、
   改革に挑戦して大きく成長したのです。

・・・

(5)【 2月21日 】 《男の命》

   男は何に
   命を賭けるか

   これがわたしの
   命題

・・・

(6)《21日 睡眠中にも霊魂は眠らない》

   私達の睡眠中は、眠っているのは肉体だけで、霊魂は眠ってはいないのである。

   睡眠中の脳髄も最近の脳波の研究では自動的にある働きをしているのだが、
   それを操縦する「霊魂」そのものが霊界又は幽界に出遊しているので、
   肉体の側の脳波は、支離滅裂な記憶の変形や複合で自働しているに過ぎないのである。

   睡眠と云うものは、霊魂が肉体脳髄をしばらく使わないで、
   肉体の自動的調整で消耗個所が回復するような仕組みになっているのである。

   だから、自動的にもどけて来る記憶などが、夢の現象とあらわれて来るのである。

         谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P40) より

           <感謝合掌 平成31年2月21日 頓首再拝>

賢者の一日一言《22日》 - 伝統

2019/02/22 (Fri) 18:31:06


(1)【 2月22日 】和して実法を結ぶ

   天道人道に和して、百穀実法(みのり)を結ぶ。

   原一変して田となり、田一変して稲となる。
   稲一変して米となり、米一変して人となる。

                   (金言集)


   【註】

   天道に従い人道の誠を尽くす。
   これが尊徳翁の強調して止まない仕法です。

・・・

(2)【 22日の健康標語 】

  《常に他人の言葉を聞いてよく反省し、
    わが行ないを改める心の人は、耳を病むことがない。》

   いやな姑さんの言葉を聞きたくないと思ったお嫁さん、またはその子は難聴になる。

   今頃の若い者のいうことは、馬鹿らしくて聞いていられぬと思う老人も難聴にになる。

   中耳炎或いは耳鳴りなどは、そのぜんちょうであるから早く反省しなければならぬ。

           橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月22日 】人生の深さを知る

   人生を生きることの深さは、
   実は人生を知ることの深さであり、
   人生を内面的に洞察することの深さと申してもよいでしょう。 

・・・

(4)【 2月22日 】 事業の成功は「人」を得ることにある

   事業の成功は、「人」を得ることにある。

   人を得るには、それを強く要求することです。
   「強く強く要求すれば、
   よい人たちが自然と集まってくるもの」。

   これが幸之助の信念でした。

   会社の経営姿勢に人は集まるのです。
   だから、経営理念がなによりも大切なのです。

・・・

(5)【 2月22日 】 《興味シンシン》

   生きていることはいいことだ。

   日本が、世界が、動き変りゆくのを、じっと見ているだけでも、
   一つの芝居を見ているように興味シンシンたるものがある。

・・・

(6)《22日 肉体を霊的目的に使いましょう》

   私たちの肉体は肉体そのものために存在するのでなく、
   一層高き自我の一層高き目的のために奉仕するためにつくられているのである。

   肉体を霊的目的に使用すればするほど肉体はそれに適するようになり、
   霊の啓示に鋭敏に感応するようになるのである。

   従って皮膚なども肌理(きめ)こまかくなり、
   清純な、繊細な感じがあらわれて来るようになり、
   体臭なども何となく、香を焚(た)きしめたような馥郁(ふくいく)とした
   匂いをもつようになるものである。

   そして神想観のとき、又は眠りしなに、自分の知りたいことを教えてもらうように
   内在の霊にむかって願って置けば、目覚めた瞬間又は、必要に応じたときに、
   自分の知りたいことを知らせてくれる啓示に接することができるようになるものである。

   目覚めた瞬間は、脳髄が自働的調整を終って元に復しているので
   霊の啓示を印象しやすいのである。

         谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P40~41) より

           <感謝合掌 平成31年2月22日 頓首再拝>

賢者の一日一言《23日》 - 伝統

2019/02/23 (Sat) 18:55:52


(1)【 2月23日 】開墾と荒蕪

   天下の利 開墾より大なるはなく。
   天下の憂 荒蕪(こうぶ)より甚しきはなし。

                    (金言集)

   【註】
 
   心田開発と荒地開墾は尊徳翁の究極の心願です。

・・・

(2)【 23日の健康標語 】

   《万人を愛し万人と親しみ、またはよく人の言を聞く者の口は、生涯自由である。》

   気性がはげしくて、人の言葉を皆まで聞かずに怒鳴りつけて中途に遮る者、
   またはその子はドモリになり、

   家族の言葉を全然聞かぬ家庭のワンマンは、晩年口の聞けぬ病気をする。

          橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月23日 】本末を見失うな①

   人間というものは、
   現在自分の当面している仕事をまず片付けて、

   しかるのち、
   余カがあったら、
   自分の根底を養うような修養をすべきでしよう。

・・・

(4)【 2月23日 】 素直な心が成功を呼ぶ

   事業成功の基本は、
   なんと言っても「素直な心」です。

   「素直になるためには、
    まず素直な心になりたいと願うことだ」
   と、幸之助は口を開くと言っていました。

   そうして、
   「一日一回、
    素直な心になりたいと、念ずることだ」と。

   その繰り返しが、成功を呼ぶのです。
   素直になって宇宙根源の法則に乗らねば、
   事業は決して成功しないのです。

・・・

(5)【 2月23日 】 《傘寿という傘》

     傘寿という傘をさし
     雨ニモマケズ
     歩いてゆこう


   そういう短い詩がノートの中に書いてある。
   また、こんな詩も出てくる。

     八十になったら記念に
     仏さまから傘を頂こう
    天蓋のような美しい傘を
 

   なにごともなってみなければわからないものであるが、
   傘寿ということばも文字もいい。
 
   美しく生きたいものである。

・・・

(6)《23日 肉体の浄化に就いて》

   私達の肉体が霊化するに従って、動物食や、
   アルコール飲料や、煙草や、甘味料や、性的刺激を与えるものなど、
   肉体の低次の面を刺激する欲望が次第に減じて来るのである。

   そして肉体の組織が霊妙になって来るに従い、カロリーの浪費も少なくなり、
   肉体が霊的に働いてもエネルギーの消耗は極くわずかとなるから、
   食糧も次第に少量となり、脳髄の調整に必要な睡眠も極くわずかで
   すむようになり、しかも却って疲労感が少なくなる。

   こうして肉体が浄化されるにつれて、
   今度は浄化された肉体が霊をして働きやすくならしめ、
   霊魂の向上に貢献することできるようになる。

   だから、肉体の霊化するのを待たずに、肉体の方から進んで
   動物食や、酒類や、煙草や、甘味料や、性的刺激物を遠ざける
   ように努力すると、その努力によって肉体は普通よりも
   一層早く霊化して霊魂の向上に役立つようになるのである。

        谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P41~42) より

           <感謝合掌 平成31年2月23日 頓首再拝>

賢者の一日一言《24日》 - 伝統

2019/02/24 (Sun) 19:23:05


(1)【 2月24日 】仮の身を返す

   仮(かり)の身をもとの主(あるじ)にかしわたし

              民やすかれと願ふこの身ぞ

                      (二宮翁道歌)


   【略解】
 
   この肉体はもともと天の借りものである。
   借りものである以上、
   お返しすべきものである。

   この身この生を、
   お返ししたつもりになって、
   世のため人のため、
   安民立国のために尽力させていただかねばならぬと願っております。

・・・

(2)【 24日の健康標語 】

   《親先祖を初め、死者を大切に供養し、
    そのうえ心が朗らかであれば、肺病に罹らない。》

   肺病の原因は、親不孝、先祖不孝、母方がつぶれている。
   祀られぬ死者がある。

   憂うつ(心に憂いがある)。
   潔癖、出し方が汚い=或いは他人の財産を横領などする。
   人を極端に攻撃する。

   赤にカブれる(これは親不孝、先祖不孝に当たる)等。

   その原因を除けば病気は治る。

           橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月24日 】本末を見失うな②

   自分のなすべき当面の仕事をなおざりにしておいて、
   他の方面にカを注ぎますと、
   仮にそうしてカを注いだ方面は、
   根本的な事柄であり、
   またその努力がいかに大きなものであっても、

   こういう人は、
   いつかは世間からその足場を失って、
   あたら才能を抱きながら、
   それを発揮する機会を得ないで、
   空しく朽ち果てるのが世の常です。

・・・

(4)【 2月24日 】 道に叶った事業は成功する

   幸之助はいつも言っていました。

   「事業というものは、
    その道に叶ったら、無理なくいくものだ」と。

   道に叶うということは、
   何が正しいかということであり、
   どうすれば皆が幸せになるかということです。

   幸之助の哲学です。
   これが、王道の経営です。

   王道の経営、人間主役の経営、
   人間に光を当てる経営に徹したとき、
   事業は成功するのです。

・・・

(5)【 2月24日 】 《砂地踏み行①》

   宗教家だけでなく、何か芸道にたずさわっている者は、
   行は欠いてはならないと思う。

   わたしは最近砂地踏み行というものを始めた。

   これは彼岸での祈りと明星礼拝とを兼ねているものであるが、
   まだ暗いうちに家を出、三百三十メートルの長い重信川の橋を渡り、
   彼岸の砂地を念仏やパーリ語の三帰依文や真言を唱えて
   三十分ほど回走する。

   これは素足だから初めは痛かったが、
   もう痛くないほど足の裏が固くなった。

   禅宗も真言宗も行をする。

   もし他力宗だから行などはしないという僧や人があったら、
   必ず衰微するにきまっている。

・・・

(6)《24日 愛は空(むな)しくはならない》

   想念は力であり、想念する事物と同じ傾向、または種類のものを受信し、
   牽引するものであることは精神科学では公認された法則となっているのである。

   あなたの心のタイプを自己反省して御覧(ごらん)なさい。
   誰かがあなたに対して過ちをした場合、
   あなたはカンカンに憤って怒鳴り散らすでしょうか。

   若しそうならば、あなたは非常に攻撃精神の鋭い人です。
   では又、あなたは非常に他から攻撃される性質をもっているのです。

   これをイエスは「汝ら人を審くこと勿れ。己が審きたる量にて汝も審かれん」と
   教えているのです。

   あなたが寛大な人であるならば、世間もあなたに対して寛大であるでしょう。
   あなたが人に対して愛深ければ、人もあなたに対して愛深いでありましょう。

   あなたが或る人に注いだ愛は、その人からは報いられない場合には、
   必ず他の人から復(かえ)って来るものであります。
 
         谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P42) より

           <感謝合掌 平成31年2月24日 頓首再拝>

賢者の一日一言《25日》 - 伝統

2019/02/25 (Mon) 19:18:27


(1)【 2月25日 】谷川のおとぞ楽しき

   山々の露あつまりし谷川の

      ながれ尽きせぬおとぞ楽しき

                 (二宮翁道歌)


   【略解】
 
   筑波(つくば)山には二嶺あって男体(なんたい)山・女体(にょたい)山。
   その二嶺より流れ出る美那(みな)の川、

   その川の音のひびきはえもいえぬもので、
   まさにご神徳のひびきともいえよう。

・・・

(2)【 25日の健康標語 】

   《妊娠中絶は生涯の不健康と、不幸の原因と知るべきでである。》

   受胎調節、家族計画、優生保護など美名によって
   妊娠中絶が盛んに行われるたのは、最も破廉恥な行為である。

   そのために心臓を病む者(これは本人に分かって医者には分からぬ) 眼を病む者、
   足を病む者(本人またはその子が病む)、腰から足にかけての神経痛に悩む者、
   わが子が憂うつになって、親の苦しむ種になる者等が無数であるが、
   その因果解消の道を知らぬのはあわれむべきである。

         橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月25日 】批評的態度 

   人間は批評的態度にとどまっている間は、
   その人がまだ真に人生の苦労をしていない何よりの証拠だとも言えましょう。

   もちろんその人の性質にもよることですが、
   とにかく自分は懐手をしていながら、
   人の長短をとやかく言うているのは、
   まだその心に余裕があって、
   真の真剣さには至っていないと言ってよいでしょう。

・・・

(4)【 2月25日 】 僕は本来弱い人間や

   「木野君、僕は本来弱い人間やで。
   しかし、
   錦の御旗(みはた)のある時には、強いんや。

   なぜこういう経営をせねばならないかということを、
   使命観を持って語られるからや。

   経営理念が確立すれば、その事業は、
   半分成功したものや」

   と、幸之助は言っていました。

・・・

(5)【 2月25日 】 《砂地踏み行②》

   家庭も学校も過保護になり行的なものが殆どなくなった。
   だから制御する力みなくなり凶悪犯罪が急増した。

   ただ行臭くなったらおしまいだが、
   正しい行だったら まちがうことはない。

・・・

(6)《25日 あなたの想念の力を練習なさい》

   あなたが想念の力を覚えて、それを使用するに従って、
   あなたの想念の力は段々強くなってきます。
   あなたの有するどんな力でも練習と努力とによって
   大いに力を増すことができるのです。

   想念の力が如何なるものであるかについて、
   先ず手近かなところから実験して御覧になるが宜しい。
   それには、若し、家族が感冒(かぜ)を引いた場合などに、
   静かにその枕頭に坐して、合掌し(或はその前額部に掌を軽くつけて、
   想念の有線伝導のような気持ちになるのも宜しい)

   そして次の如く念ずるのです。

   「神よ、我を媒介として神の無限の癒すちからを、
   此(この)○○氏に流し入らし給え」

   こう祈ってから、○○氏の額に触れていない方の掌(てのひら)を高く天にかかげ
   その掌から神の癒やす力が流れ入り、それが自分の全身を流れて
   ○○氏の額に触れている掌に伝わり、その掌から患者の全身に神の癒やす力が流れ入り、
   ○○氏の全身に神の癒やす力が光輝く状態で充ち満ちている有様を観ずるのです。

    (念じ方の詳しい事については別箸『神癒への道』参照)

           谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P43) より

           <感謝合掌 平成31年2月25日 頓首再拝>

賢者の一日一言《26日》 - 伝統

2019/02/26 (Tue) 19:09:31


(1)【 2月26日 】満腹のあと

   はらくちく食うてつきひく尼かかは

         佛にまさるさとりなりけり

                (二宮翁道歌)

   【略解】
 
   はらくちくとは腹が苦しくなるほど食った満腹の俗語です。

   さてその満腹したあとで、
   台所の始末をしてから米をつき臼をひく女房は少なくなかった。

   心に不平をもたず、
   明日の準備にとりかかる女房のあり方は、
   佛道修行者にまさるとも劣らぬ悟道者ともいえようとの意。

・・・

(2)【 26日の健康標語 】

   《悔しい目に遭った時、直ちに心を転換して、これで因果が一つ消えたと思い、
    神仏に感謝する者は盲腸をやまない。》

   悔しい目に遭って、がまんすれば盲腸になる。

   医者はその心の原因を知らぬから、手術せねば命にかかわるというが、
   その悔しい心の転換に成功する者は、手術の必要がないのである。

          橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月26日 】批評知

   批評ということは必ずしも悪いことではありません。

   否、批評知には、
   一種独特の鋭さがあって、
   なかなか馬鹿にならぬものですが、

   ただいつまでもその段階にとどまっていい気になっていますと、
   大馬鹿に陥る危険が多いのです。

   つまり批評知そのものが悪いというわけではありませんが、
   同時にそのままいい気になっていたんでは、
   人間も真の成長はしないわけです。 

・・・

(4)【 2月26日 】 成功のカギは

   「僕は2人で仕事を始めた時から、
   いつ仕事を辞めて(会社を解散)も人様に迷惑をかけないようにと、
   考え考えやってきた。
   だから無借金経営や。そしてダム経営や」

   と、幸之助は、王道の経営に徹して、
   どこまでも美しく、どこまでも厳しく、
   自分と向き合って、自己観照していました。

   人様に迷惑をかけない経営こそ王道なのです。
 
・・・

(5)【 2月26日 】 《信条》

   詩を作ることは
   自己を作ること

   自己を作ることは
   自己の心を作ること

   自己の心を作ることは
   大海のような心になり
   すべてを受け入れ
   すべてを愛すること

・・・

(6)《26日 信念の力で健康を堅持せよ》

   無闇に医薬に頼ってはなりません。
   薬剤は効果ある薬剤であればある程副作用も強いのです。

   「薬剤は一つの病気を排斥するために、もう一つの病気を拵える」
   という西洋の諺がありますが、

   この事は、ペニシリンのショック死や、抗生物質を使用して細菌を滅してしまえば
   菌交代現象が起って黴(かび)が人類に寄生して困ることがある事実で
   最近再認識されました。

   病菌を殺す力がある程の薬ならば人体細胞を何らかの程度に傷つけたり、
   生命自体の調節力に異状を与えることは当然のことです。
   だから特効薬のない場合素人が薬を濫用するのは慎むべき事です。

   薬剤に頼る習慣を厭うもうひとつの理由は、物に頼り過ぎると、
   自分自身の力が発達せぬからです。

   杖をつく中風患者は全治しにくいし、
   親の財産に頼っている息子は、独立に生計する力が湧いて来ません。

   薬剤に頼りすぎている人は自分の健康力があまり発揮されぬものです。

   常に薬剤に頼らない南洋の土人などは、どんな病気でも歯磨粉で治るそうです。

   歯磨粉を処方してどんな病気も治る南洋の土人のような実例は、
   これは物質がきくのではなく、物質を媒介としても其の人の心に与えられた
   「これで治る」と云う暗示で効くのである。

   昭和31年12月号の『リーダーズ・ダイジェスト』誌に、
   この種の替玉薬が病院に於ける集団実験で文明人の場合に用いてさえも、
   本物の薬剤が60%余の治効のあるものなら、単に乳頭や澱粉をかためた替玉薬でも
   40%余の治効が実際あったことが発表されていました。

   替玉薬が効くのは物質そのものの化学的作用によるのではなく、
   心の力によるのでありますから、

   医師から薬剤を貰って治る場合、その約40%は薬剤のそのものの力によらず、
   心の力によって治っていると言ってもよいのであります。

   一旦かかった病気が心の力によって此れ程治る位ならば、
   心に「我れ神の子也、病なし」の信念を最初から堅くもてば病気に罹らぬのも
   無理はないのであります。

      谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P43~45) より

           <感謝合掌 平成31年2月26日 頓首再拝>

賢者の一日一言《27日》 - 伝統

2019/02/27 (Wed) 19:09:24


(1)【 2月27日 】三力条の遵守 

   服部氏に曰く、

   子(きみ)今その過ちを知れり、
   その過ちを補はんことを勤むべし。

   その事何ぞや。
   食は必ず飯汁に限り衣は必ず綿衣に限るべし。

   必ず無用の事を好むべからず。

   この三箇条を守るべきや否や。


   服部氏日く、

   是れわが甘ずる所也。
   此の如くして家を興すの道あらば何の幸(さいわい)か之に如かんや。
                                     
                          (報徳記)

   【註】
 
   三力条の基本の遵守、これが再興の原動力である。

・・・

(2)【 27日の健康標語 】

   《金銭、愛情、労力、汗等を適当に出す者は、便秘或いは直腸ガン等に罹ることがない。》

   すべて出す物を出さぬから、出る者が出ないのである。

   世のためひとのためによく出す者に便秘ということなく、
   脱肛などということもないのである。

          橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月27日 】一倍半の働き、二割減の報酬

   真に意義ある人生を送ろうとするなら、
   人並みの生き方をしているだけではいけないでしょう。

   それには、
   少なくとも人の一倍半は働いて、
   しかも報酬は、
   普通の人の二割減くらいでも満足しようという基準を打ち立てることです。

   そして行くゆくは、
   その働きを二人前、三人前と伸ばしていつて、
   報酬の方は、
   いよいよ少なくても我慢できるような人間に自分を鍛え上げていくんです。

・・・

(4)【 2月27日 】 商売の秘訣は、意思の即決である

   幸之助の基本的な考え方の一つに、

   「商売の秘訣は、意思の即決である。
   しかし、事を行うには、三回だめを押して、
   行う慎重さも必要である。

   そういう、
   相矛盾したことを、同時に行ってこそ、
   真の経営であり、大きな成果が生まれるものだ」と。

   強い指導者の一念が、
   「理外の理」「後の先」の法則を生み出し、
   成功の扉を開けるのです。

・・・

(5)【 2月27日 】 《本もの》

   本を百万巻読んでも
   本ものにはなれない

   本は頭を肥やすが
   足は少しも肥やしはしない

   足からきた悟りが
   本ものである。

・・・

(6)《27日 精神の進歩も他の進歩も同じこと》

   進歩と云うものは最初は極めて徐々に、やがて大きく伸びるようになるものです。
   これは植物の苗の生長と同じことであります。

   魂の進歩や、精神統一力の進歩も、
   最初は遅々として、中々伸びないように思われて、
   兎もすれば倦怠の念を起してくるようですが、
   其処を乗り切らなければ物になりません。

   其処を乗り切ったとき、
   其の後は実に大きく急速に伸びて来るようになるのであります。
   すべての力はそれを正しく法則に随って使うことによって増大するのです。
   法則を無視して無茶に使っては却って力は消耗します。

   ピアノの稽古にしても、最初は中々上手に弾けませんが、
   その時期を超えると上達は早くなって来ます。

   ピアノの稽古も、ピアノを出鱈目に掻き鳴らしているだけでは
   何時まで経っても上達しません。
   楽譜に随って規律正しく稽古することによって上達するのです。

   神想観の上達も同じことです。

   人びとの中には、他(た)にすぐれて鋭敏な感受性を具えた人たちがあります。
   往々これらの人たちは神経質と云う名でよばれる人たちであります。
   他(た)から来る精神波動に非常に感じ易い性質を持っているのです。

   中には天候に従って気分が変わるだけではなく、
   低気圧が近づくと気象台よりも早く健康に影響を感ずる人もあります。

   こう云う神経質の人はその肉体的素質が繊弱で非常に不利な生れ附きだと
   思っている人もあるが、神は決して一方的に不利な性質を与えるものではありません。

   その鋭敏な感受性を正しき神の啓示の方向にのみ向けることにするならば、
   その過敏な感受性は却って其の人の長所となるのです。

   常に次のように念じなさい。

   「私は神の子である。私は神の子の権威をもって神の子ならざる低次の精神波動に
   対して完全に自己を閉ざすのである。
   そしていと高き神の啓示に対してのみ鋭敏である。」

         谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P45~46) より

           <感謝合掌 平成31年2月27日 頓首再拝>

賢者の一日一言《28日》 - 伝統

2019/02/28 (Thu) 19:23:54


(1)【 2月28日 】荒蕪のカ

   *公曰く、
   荒蕪を起さんに荒蕪のカを以てする事如何。

   答えて日く、
   荒田一反を開き、
   その産米一石あらんに、
   五斗を以て食となし五斗を以て来年の開田料となし、
   年々この如くにして止まざれば、
   他の材を用ひずして、
   何億万の荒蕪といへども開き尽すべし。

                      (報徳記)

   【註】
 
   荒地開拓は分度を守る自力更生のカによる。
    *公とは小田原藩主大久保忠真公のこと。

・・・

(2)【 28日の健康標語 】

   《正しい生活をして、あせることなく、居心地のわるいこともなければ、
    痔を病むことがない。》

   痔をやむのは、あせる心、居づらい心、すわりのわるい心等の現われである。

   それさえなければ痔を病むことがないのである。

   あせる心も向上心のうちであるが、神仏を置き去りにして急いではならない。

          橋本徹馬師 健康標語「一日一言」より。

・・・

(3)【 2月28日 】満足できる生き方

   諸君らの中には、
   「どんなに努力したって、
   この世に心残りがないというわけにはいかないだろ」
   と思う人もありましょう。

   確かにそれも一面の真理だとは思います。

   しかしまた他の一面、
   人は生前、自分の全カを出し切って生きれば、
   死に臨んでも、
   「まああれだけやったんだから、
   まずこの辺で満足する外あるまい」
   という心にもなろうかと思うのです。

・・・

(4)【 2月28日 】 経営というものは

   幸之助は、

   「経営というものは自分で汗を流し、
   自分で呼吸して、そして、自然に会得するもの」
   と、人一倍働いていました。

   経営とは、考え、考え抜くことによって得心(とくしん)し、
   新たな行動のエネルギーを生みだしてくるものです。

   成功のコツをつかむまで、絶対に諦めない。
   やり切るということです。

   これが経営者の命をかけるということだ、
   と教えられました。

・・・

(5)【 2月28日 】 《仏さま》

   仏さまが美しいのは、願を持っていられるからである。
   そのように願を持って生きている人は皆美しい。
   本当の美しさは、このような願を持つ人を言うのである。

   わたしは、そういう人にあった時が一番うれしい。
   目が光り、顔が光り、後ろ姿までがひかっているからである。

・・・

(6)《28日 独創の個性ある価値を生み出すには》

   すべての善きものは内部から生まれます。
   内部から生まれないものはすべて形骸(けいがい)であり、
   模倣であり、ニセモノであり価値なきものです。

   内部とは自分の生命です。
   “自分の生命”とは“神の生命(せいめい)”です。

   神の生命は無限内容をもっているのですから、重複を厭(いと)うのです。
   模倣には同じものが幾つも出てきますが、
   内部生命から出るものには同じものは二度とありません。

   すべての行動を内部生命から出すとき独創的なものとなり、
   内部生命は普遍生命とつながっていますから、
   独創的であると同時に普遍的なものがあり、人類全体の理解と共感とを得るのです。

   では内部生命から、独創的なものを生み出そうと思ったならば、
   内部生命に深く沈潜して、その無限の中から自己の個性に適する独創のものを
   引き出して来なければならないんです。

   その沈潜の最良の方法が神想観であります。

        谷口雅春著『幸福を招く365章』第2項(P46~47) より

           <感謝合掌 平成31年2月28日 頓首再拝>

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