伝統板・第二

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賢者の一日一言(8月) - 夕刻版

2018/08/01 (Wed) 19:06:36


このスレッドでは、過去に紹介した次のスレッドから、
日々の言葉の数々を再度紹介してまいります。

(1)伝統板・第二「『一日一語』(二宮尊徳) 」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7539379

(2)伝統板・第二「『一日一語』(森 信三) 」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6714587

(3)伝統板・第二「修身教授録・一日一語(森 信三)」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7150729

(4)伝統板・第二「一日一言(坂村真民)」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6747223

(5)伝統板・第二「ひかりの一日一言⑦」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6618774
 

            ・・・

賢者の一日一言《1日》

(1)【 8月1日 】無一物

   本来人の生るる時は、
   一物も持参する者に非ず、
   又死する時も持ち往く者に非ず。
   裸にて帰る者なり。

   しかるを、
   わが物となすは、知らず、
   無を悟らざる人なり。

             (報徳記)

   【略解】
 
   「本来無一物」という禅語あり。
   「一切放下」という佛語あり。

・・・

(2)【 8月1日 】

    一、礼を正し

    二、場を浄め

    三、時を守る

   これ現実界における再建の三大原理にして、
   いかなる時・処にも当てはまるべし。

・・・

(3)【 8月1日 】人生の意義① ~ ローソクを燃やし尽くす

   人生の意義とは、
   たとえて申せば、ここに一本のローソクがあるとして、
   そのローソクを燃やし尽くすことだとも言えましょう。

・・・

(4)【 8月1日 】 《すべては光る》

   光る
   光る

   すべては
   光る

   光らないものは
   ひとつとしてない

   みずから
   光らないものは
   他から
   光を受けて
   光る

・・・

(5)《1日 物質だけでは安心は得られぬ》

   霊と物質とは別個に存在するという考え方は誤りである。
   正しいものの見方は、われわれの住むこの世界、
   われわれの見る凡ての物は霊であるということである。

   われわれが、この世界には霊というたった一つの実質があるのみであり、
   それが多くの具体的な形に現れているのである、と理解するとき、
   われわれは自分の願望に適合するような形で、
   霊なる実質を具体化できるのである。

   但しその場合自分の願望は内からの導きによって
   われわれが懐くに至ったものであり、且つそれが関係者全てと
   正しい調和した関係にあらねばならぬのである。

   もはや、われわれは物質が人間を支配するという観念に
   束縛される必要はなくなったのである。

   逆にわれわれは物質というものも、
   その実質は霊であると理解することによって、
   それを支配することができるのである。

   この真理を理解するにはある程度の瞑想を必要とするのであるが、
   一旦これを自覚してしまうと、
   われわれは心身ともに解放されて非常に自由となるのである。

       著者:R・E・デーヴィス、訳者:谷口雅春・伊藤正
       「新版 心の力の秘密」より

・・・

<参考Web>

(1)賢者の一日一言(1月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7687047 

(2)賢者の一日一言(2月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7703213

(3)賢者の一日一言(3月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7724250

(4)賢者の一日一言(4月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7733101

(5)賢者の一日一言(5月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7743267

(6)賢者の一日一言(6月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7751498

(7)賢者の一日一言(7月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7761413

           <感謝合掌 平成30年8月1日 頓首再拝>

賢者の一日一言《2日》 - 伝統

2018/08/02 (Thu) 19:50:26


(1)【 8月2日 】克己の道

   論語に己れに克(かつ)て礼に復(かえ)れと教えたるも、
   佛にては見性といひ、
   悟道といひ、転迷と云ふ。

   皆これ私を取り捨つるの修行なり。

   この私の一物を取捨つる時は、
   万物不生不滅不増不減の道理も又明らかに見ゆるなり。

   此の如く明白なる世界なれども、
   この己れを中間に置きて彼と是とを隔つる時は、
   直ぐその座に得失損益増減生滅等の種々無量の境界現出するなり。

   恐るべし。

               (夜話続四二)

   【略解】
 
   不生不滅・不増不減の絶対必然の世界なれど、
   その中間に自己の立場を置く時、
   得失・損益・増減の相対的世界に堕す。

・・・

(2)【 8月2日 】

   われわれ、人間はそれぞれ自分の宗教的人生観 ──
   真の人間観 ── をもつべきである。

   そしてそれは極微的には、それぞれその趣を異にし、
   最終的には、一人一宗ともいえよう。

・・・

(3)【 8月2日 】人生の意義② ~ カの一切を出し切る

   自分が天から受けたカの一切を、
   生涯かけて出し切るところに、
   初めて、

   小は小なりに、
   大は大なりに、
   国家社会のお役にも立ち得るわけで、

   人生の意義といっても、
   結局この外にはないと言えましょう。

・・・

(4)【 8月2日 】 《燃える》

   燃えていなかったら
   どうして相手の人に
   火をつけることができよう

   そのためにわたしは
   初光吸飲を続けるのである

・・・

(5)《2日 愛は愛を呼び出し、敵と見える者を味方に変える》

   愛は愛を呼び出し、反抗するものを柔順ならしめ、
   敵と見える者を味方に変えることができるのである。

   愛は調和を引きつける磁石である。
   如何なる寂しさも憂鬱も、愛のあるところには消えてしまうのである。

   愛は神である。
   あなたは“神の子”であるから愛に満たされているのである。

          谷口雅春著『新版 栄える生活365章』より

           <感謝合掌 平成30年8月2日 頓首再拝>

賢者の一日一言《3日》 - 伝統

2018/08/03 (Fri) 20:03:07


(1)【 8月3日 】循環変化の理

   或問う
   「春は花秋は紅葉と夢うつつ
         寝ても醒めても有明の月」、
   とは如何なる意なるや。

   翁日く、
   是は色即是空・空即是色、
   と云へる心を詠めるなり。
   夫(そ)れ色とは肉眼に見ゆる物を云ふ。

   天地間森羅万象これなり。
   空とは肉眼に見えざる物を云ふ。
   所謂(いわゆる)玄の又玄と云へるも是なり。

   世界は循環変化の理にして、
   空は色を顕はし、色は空に帰す。

   皆循環の為に変化せざるを得ざる是れ天道なり。

                      (夜話一四八)

   【略解】
 
   循環変化の理をあざやかに説かれるところ、
   哲人尊徳翁の面目躍如である。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話篇」(4~その15)に収録。< 2015/11/11>
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6592962 )

・・・

(2)【 8月3日 】

   人間の智慧とは、

   (一)先の見通しがどれほど利くか

   (二)又どれほど他人の気持ちの察しがつくか

   (三)その上何事についても、どれほどバランスを心得ているか

   ということでしょう。

・・・

(3)【 8月3日 】準備は永く、昧わうは一時

   すべて物事というものは、
   これを準備するには、
   随分と永い時間を要するものですが、

   さて一たびそれを見るとか味わうとかいうことになりますと、
   それを準備するに要した時間の幾分の一にも足りない短時間に、

   否、
   時にはそれ以上ですんでしまうものであります。

・・・

(4)【 8月3日 】 《足の裏にきく》

   ある朝、足の裏にきいてみました。
   足の裏よ、お前はかなしくはないかい。
   いつもきたない所ばかりをふんでいて、腹のたつことはないかいと。

   すると足の裏が微笑して答えました。
   腹のたつなんて、とんでもないことです。
   そんなことを一度も思ったことはありません。

   考えてごらんなさい。
   体のなかでわたしは一番幸せ者ですよ。
   なぜなら、何万年何億年とつづいてきている地球と、
   いつもじかに接しているのです。

   ありがたいものだといつも感謝こそすれ、
   不平に思ったことはまったくありません。

・・・

(5)《3日 笑いは健康を増進し、運命を好転させる》

   「笑い」というのは人間が他の動物と異なる最大の特徴の一つでだが、
   この笑いには不思議な力があるということが医学的にも認められている。

   人は嬉しいと笑い出すが、笑っていると嬉しくなってくる。

   しかもそれが免疫力を高め健康を増進するし、運命をも好転させるのである。

           谷口清超著『生と死の教え』より

           <感謝合掌 平成30年8月3日 頓首再拝>

賢者の一日一言《4日》 - 伝統

2018/08/04 (Sat) 19:02:24


(1)【 8月4日 】一陰一陽

   凡(およ)そ世の中は陰々と重なりても立たず、
   陽々と重なるも又同じ。
   陰陽々々と並び行るるを定則とす。

   譬(たと)へば寒暑昼夜水火男女あるが如し。

   人の歩行も右一歩左一歩、
   尺蠖(しゃくとり)虫も、
   屈みては伸び、屈みては伸び、
   蛇も左へ曲り右に曲り´~此の如くに行くなり。

                     (夜話一六〇)

   【略解】
 
   この陰陽の理を説かれるのが易経であり、
   「一陰一陽」「極陰陽転」、
   易は万物循環変化の理を説く。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話篇」(4~その27)に収録。< 2015/12/06 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6592962 )

・・・

(2)【 8月4日 】

    英知とは、
    その人の全知識、全体験が発火して、
    一瞬ひらめく不可視の閃光といってよい。

・・・

(3)【 8月4日 】人間の有限性

   人間は生まれると同時に、
   自覚の始まるわけではない。

   それどころか、
   人間が真の自覚を発するのは、
   人生の三分の一どころか二分の一辺まで生きないと、
   できないことのようです。

   そしてここに、
   人間の根本的な有限性があるわけです。

・・・

(4)【 8月4日 】《くちなしの花》

   責めるな
   責めるな

   人を責めるのが
   一番いかんと

   朝夕
   わたしに告げる
   くちなしの花

・・・

(5)《4日 霊なる実質に働きかける》

   霊なる心を実質とするわれわれの住む大海原は、一定不変のものではなく、
   絶え間なく変化を続けるものである。

   われわれが自分の懐く願望を既に実現したとして心で受け入れ確信すると、
   自働的に霊なる実質にその願望の具体化を命じることになるのである。

   あなたはこの真理をよくよく沈思熟考せよ。理解せよ。
   成就の扉は開かれ、人々は集り来り、あなたは言葉に発して語らずとも、
   必要に応じて機会はおのずと現れてくるのである。

   新版 心の力の秘密「著者:R・E・デーヴィス、訳者:谷口雅春・伊藤正」より

           <感謝合掌 平成30年8月4日 頓首再拝>

賢者の一日一言《5日》 - 伝統

2018/08/05 (Sun) 20:13:38


(1)【 8月5日 】己が心に異見すべし

   汝国に帰らば決して人に説く事を止(とど)めよ。
   人に説く事を止めて、
   おのれが心にて、己が心に異見せよ。

   己が心に異見するは、
   柯(か)を取って、柯を伐るよりも近し。

   もと己が心なればなり。
   夫れ異見する心は、汝が道心なり。

                (夜話三七)

   【略解】
 
   尊徳翁は、
   人に説くより自分自身に説くべしと教えられた。

   行住坐臥油断なく自分自身に異見すべしと。

   斧(おの)の柄をとって枝を払うより簡単なことである。
   柯とは斧の柄であり枝を意味する。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話篇」(1~その37)に収録。< 2015/12/06 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6457816 )

・・・

(2)【 8月5日 】

   一眼はつねに、個としての自己の将来の展望を怠らぬと同時に、
   他の一眼は、刻々に変化してゆく世界史の動向を見失わぬことです。

   こうした異質的両極を、つねにわが身上に切り結ばせつつ、
   日々を生きぬくことが大切でしょう。

・・・

(3)【 8月5日 】先人の足跡をたどる

   真に大志を抱く限り、そしてそれを実現しようとする以上、
   何よりもまず偉人や先哲の歩まれた足跡(そくせき)と、
   そこにこもる思想信念のほどとを伺わざるを得ないでしょう。 

   すなわち自分の抱いている志を、一体どうしたら実現し得るかと、
   千々(ちぢ)に思いをくだく結果、
   必然に偉大な先人たちの歩んだ足跡をたどって、
   その苦心の後を探ってみること以外に、
   その道のないことを知るのが常であります。

   ですから真に志を抱く人は、
   昔から分陰(ふんいん)を惜しんで書物をむさぼり読んだものであり、

   否、
   読まずにはおれなかったのであります。

・・・

(4)【 8月5日 】 《人情味》

   隣の庭木の葉が散り込んでくるのにも文句を言い、
   団地の近くの森で鳥たちが鳴くのがやかましいから、
   木を切ってしまえと主婦たちが抗議し、

   噴火し灰を散らした損害を国に払えとマイクで言う者まで出てき、
   ああなんという自己主張だけの日本人になってしまったのだろうかと、
   肌寒くなるこの頃の日本である。

   何がこんな日本にしてしまったのだろうか。
   政治か、教育か、金か、いろいろあるだろう。

   でも二度とない人生なのだ。
   ああ生きていて良かったと言えるような生き方をしたいものである。

   人間で一番大切なのは情味である。
   出世も立身も、そうしなくていい。
   人情味のある人間として、世を終わりたいものである。

・・・

(5)《5日 庭の雑草一本にも、美を見出すものは富める者である》

   庭の雑草一本にも、小さき虫の啼く音にも、白雲の行き交いにも、
   美を見出すものは富者である。

   (中略)

   味わうことは本当に受けることである。

   (中略)

   財は乏しくとも、凡ゆる事物に存在する美を、その意義を、その宜しさを
   しみじみと味わうことの出来る者は既に富める者である。

          谷口雅春著『新版 幸福を招く365章』より

           <感謝合掌 平成30年8月5日 頓首再拝>

賢者の一日一言《6日》 - 伝統

2018/08/06 (Mon) 19:53:03


(1)【 8月6日 】修身斉家を第一とす

   不仁の村を、
   仁義の村にする、
   甚だ難しからず。

   先ず自分道を踏んで、
   己が家を仁にするにあるなり。

   己が家仁にあらずして、
   村里を仁にせんとするは、
   白砂を炊(かし)いで飯にせんとするに同じ。

   己が家誠に仁になれば、
   村里仁にならざる事なし。

                 (夜話三九)

   【略解】
 
   すべて改革改善は、
   修身・斉家より始めよとの仰せである。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話篇」(2~その1)に収録。< 2015/06/08 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6511555 )

・・・

(2)【 8月6日 】

    形ある石ひとつひとつ分からぬような人間に、
    どうして色も形もなく、
    そのうえ転変常なき人心の察しなど出来るはずがない。

    いわんや子らの心を育てみちびく教育の如きにおいておや。

・・・

(3)【 8月6日 】 後からくる人のために

   一人の人問がその生涯をかけて切り開いた道というものは、
   単にその人一人にとどまることなく、
   後からくる幾多の人々がその恩恵に浴するのでありまます。

・・・

(4)【 8月6日 】 《出会い》

   すべては出会いである

   川も出会いの喜びに
   音をたてて流れてゆく

   その川のべに立っていると
   わたしは師にめぐりあった喜びを
   川と共に語りたくなる

・・・

(5)《6日 人生の失敗は一種の練習である》

   諸君は決して失敗を恐れてはならない。

   「今年は、もう失敗しないようにしよう」と願をかける人もいるが、
   しかし人生の失敗は一種の練習である。
   何も恐れる必要はない。

   (中略)

   人生という登山道には、幾つもの道がある。
   そのどれでなくてはならないということはない。

          谷口清超著『人生の主人公となるために』より

           <感謝合掌 平成30年8月6日 頓首再拝>

賢者の一日一言《7日》 - 伝統

2018/08/07 (Tue) 17:43:34


(1)【 8月7日 】心の開拓

   夫(そ)れ我が道は、
   人々の荒蕪(こうぶ)を開くを本意とす。

   心の荒蕪一人開くる時は、
   地の荒蕪は何万町あるも優ふるにたらざるが故なり。

   汝が村の如き、
   汝が兄一人の心の開拓の出米たるのみにて一村速かに一新せり。

   大学に明徳を明らかにするにあり。
   民を新たにするにあり。
   至言に止(とどま)るにありと。

   明徳を明らかにするは心の開拓を云ふ。

                        (夜話五九)
 
   【略解】

   一人の心の開拓のカの偉大さを物語るものである。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話篇」(2~その21)に収録。< 2015/06/28 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6511555 )

・・・

(2)【 8月7日 】

   秋になって実のなるような果樹で
   春、美しい花の咲く樹はない。

・・・

(3)【 8月7日 】良木を仕立てる

   種子のまきつ放しで、
   世に良木(りょうぼく)になつたためしはないのです。

   良木を仕立てるには、
   どうしてもまいた種子に、
   種々手入れをしなければならぬでしょう。

・・・

(4)【 8月7日 】 《めぐりあい》

   大いなる一人のひととのめぐりあいが
   わたしをすっかり変えてしまった

   暗いものが明るいものとなり
   信ぜられなれなかったものが信ぜられるようになり

   何もかもがわたしに呼びかけ
   わたしとつながりを持つ親しい存在となった

・・・

(5)《7日 人を赦したとき幸福の門が開かれる》

   神の造りたまえる人間に悪人はないと云うこと、
   そして神の自己に与え給うた幸福は何人も自己から奪い去ることが出来ない
   と云うことを本当にその人が信じ得るならば、
   自分に害を与えるかの如く見える人達をも容易に赦すことが出来るのである。

   人を赦したとき自分に幸福の門が開かれる。

          谷口雅春著『新版 幸福を招く365章』より

           <感謝合掌 平成30年8月7日 頓首再拝>

賢者の一日一言《8日》 - 伝統

2018/08/08 (Wed) 20:33:53

(1)【 8月8日 】恭謙おのれを持す

   己を恭(うやうや)しくするとは、
   己が身の品行を敬(つつし)んで堕(おと)さざるを云ふ。

   その上に又業務の本理を誤らず、
   正しく温泉宿をするのみ。

   正しく旅籠屋(はたごや)をするのみと、
   決定して肝に銘ぜよ。

   此の道理は人々皆同じ。

   農家は己を恭しくして、正しく農業をするのみ。
   商家は己を恭しくして、正しく商法をするのみ。
   工人は己を恭しくして、正しく工事をするのみ、
   この如くなれば必ず過ちなし。

                   (夜話七六)

   【略解)

   かつて明治政府発布の「教育勅語」に「恭謙おのれを持し」とありました。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話篇」(2~その38)に収録。< 2015/07/15 >
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6511555 )

・・・

(2)【 8月8日 】

   すべて物事には基礎蓄積が大切である。

   そしてそれは、ひとり金銭上の事柄のみでなく、
   信用に関しても同じことが言えます。

   否、この方がはるかに重大です。

・・・

(3)【 8月8日 】まず読書、次に実践

   誠実と言っても、
   真の内面的充実がなくては駄目です。

   人間も単に生まれつきの「人のよさ」というだけでは足りないのです。
   うっかりすると、
   その人の無力さを示すだけです。

   ですから諸君らとしては、
   内面的な弾力のある人格を築かねばならぬ。

   それには何と言ってもまず読書です。
   そして次には実践です。

・・・

(4)【 8月8日 】 《蝉脱》

   辞書に蝉脱(せんだつ)という言葉がある。
   正しくは蝉蛻(せんぜい)と書くのであるが、
   せみのぬけがらのことである。

   せみは、そのからを脱ぎ新しい自分となる。
   そういうことから、超然として世外に脱け出る
   意味が生まれてくる。

   古人は、せみのぬけがらを見て
   ああ自分もからを脱いで、
   別な人間にならねばならぬと思ったのである。
   釈尊が蝶を見て感動された心と同じなのである。

・・・

(5)《8日 『今』を全力を出して戦いとれ》

   今出来ることは今できるのであって、ほかの時に出来るかどうかはわからない。
   今が懸命だ。今の可能にぶっつかれ。『今』あなたの思うままに占領せよ。
   そこから未来の展望がひらけて来るのだ。

   躊躇したり、グズグズしていて何になろう。躊躇逡巡は時間を失うばかりだ。
   時間を失うことは生命を失うことだ。
   今よりも一層便宜なときが来るかも知れぬと思うな。
   今が、今与えられている可能性に対しては一等便宜な時なのだ。

   『機会』という神様は前額にだけ髪の毛があって、
   後頭部には髪の毛がないと言われている。
   『機会』の神様と正面衝突して、その神様の前額の髪の毛をひっ掴め、
   これが生長の秘訣であるのだ。

          谷口雅春著『新版 光明の生活法』より

           <感謝合掌 平成30年8月8日 頓首再拝>

賢者の一日一言《9日》 - 伝統

2018/08/09 (Thu) 18:31:05


(1)【 8月9日 】異変にも対応

   凡(およ)そ事を成さんと欲せば、
   始めに其の終りを詳(つまび)らかにすぺし。

   譬(たと)へば木を伐るが如き未だ伐らざる前に、
   木の倒るる処を、詳らかに定めざれば、
   倒れんとする時に臨んで如何共仕方無し。

   故に予印旛(いんば)沼を見分する時も、
   仕上げ見分をも、
   一度にせんと云ひて、
   如何なる異変にて、
   失敗なき方法を工夫せり。

                 (夜話一六五)

   【略解】
 
   どのような異変にも対応できるよう、
   始終をよく見極めることが大切である。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話篇」(4~その32)に収録。< 2015/12/20 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6592962 )

・・・

(2)【 8月9日 】

   才無きを憂えず
   才の恐ろしさを知れ。

・・・

(3)【 8月9日 】真の修養

   真の修養というものは、
   単に本を読んだだけでできるものではなくて、
   書物で読んだところを、
   わが身に実行して初めて真の修養となるのです。

   それゆえ書物さえ読まないようでは、
   まったく一歩も踏み出さなないのと同じで、
   それでは全然問題にならないのです。

・・・

(4)【 8月9日 】 《ねがい》

   わたしのねがいは
   呼吸を合わせることである

   石とでも
   草とでも
   呼吸を合わせて
   生きてゆくことである

・・・

(5)《9日 和解は祈りを成就する根本条件である》

   人を責め、又は審判(さば)き、非難する心を捨てて、
   「無限の赦し」であられるところの神愛と波長を合わすことが
   必要なのであります。

   これは祈りを成就する上に是非なければならないところの条件でありまして、

   (中略)

   すべて不和なる者と調和することが真に実際に成就する祈りの
   一条件なのであります。

       新選谷口雅春選集6『あなたは自分で治せる』より

           <感謝合掌 平成30年8月9日 頓首再拝>

賢者の一日一言《10日》 - 伝統

2018/08/10 (Fri) 19:46:47


(1)【 8月10日 】推譲それぞれ

   今年の物を来年に譲るも譲なり。
   則ち貯蓄を云う。

   子孫に譲るも譲る也。
   則ち家産増殖を云う。

   その他親戚にも朋友にも譲らずばある可からず。
   村里にも譲らずばある可からず。
   国家にも譲らずばある可からず。

   資産ある者は確乎と分度を定め法を立て能く譲るべし。

                     (夜話七七)

   【略解】
 
   推譲にもそれぞれがあっていいわけだが、
   これも分度を守ることが大切である。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話篇」(3~その1)に収録。< 2015/07/16 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6543350 )

・・・

(2)【 8月10日 】

   「すべて最上なるものは、
   一歩を誤ると中間には留まり得ないで最下に転落する──」

   とは、げに至深の真理というべし。

・・・

(3)【 8月10日 】 真の良書

   真の良書というものは、
   これを読むものに対して、
   その人の人生行路を決定していく意義を持つ。

・・・

(4)【 8月10日 】 《なやめるS子に》

   だまされてよくなり
         悪くなってしまっては駄目

   いじめられてよくなり
         いじけてしまっては駄目

   ふまれておきあがり  
         倒れてしまっては駄目
  
   いつも心は燃えていよう
         消えてしまっては駄目

   いつも瞳は澄んでいよう
         濁っていては駄目

・・・

(5)《10日 神は自分の外にあるのではない、自分の内なる神を生かせ》

   神というものは自分の外にあるのではない。

   自分が神の子である。
   神の子であるから自分そのものがまた神である。

   他に神を求めるにおよばない。
   自分の内の神様を生かすようにすればよいのである。

   自分のうちに宿っている神性を信じて
   それを出すようにすれば病気も治るのである。

        谷口雅春著『生命の實相』頭注版第3巻より

           <感謝合掌 平成30年8月10日 頓首再拝>

賢者の一日一言《11日》 - 伝統

2018/08/11 (Sat) 18:35:23


(1)【 8月11日 】人の長所を友とすべし

   論語に己れに如かざる者を友とする事勿(なか)れとあるを、
   世に取違へる人あり、

   夫(それ)人々皆長ずる所あり、
   短なる所あるは各々免れ難きなり、
   されば其人の長ずる所を友として、
   短なる所を友とする事勿れの意と心得べし、

   (中略)

   多くの人には短才の人にも手書きあるべし、
   世事には疎きも学者あるべし、
   無学にも世事に賢こきあるべし、
   無筆には農事に精しき有るべし、
   皆其長所を友として短所を友とすること勿れの意なり。

                        (夜話続四一)

   【略解】

   人には少なくとも一点の長所美点がある。
   それを認めて友とすべきである。


              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話残篇 」に収録。<2016/10/25 >
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6937106 )

・・・

(2)【 8月11日 】

   夫婦の仲というものは、
   良きにつけ悪しきにつけ、
   お互いに「業」を果たすために結ばれたといえよう。

   そして、この点に心の腰がすわるまでは、
   夫婦間の動揺は止まぬと見てよい。

・・・

(3)【 8月11日 】「報徳記」と「夜話」に学ぶ

   極端に言えば、
   小中学校では尊徳翁の
   「報徳記」と「夜話」とを読ませれば、
   修身書はいらぬとも言えるほどです。

   教科書を躬(み)をもって突き抜けていくだけの信念がなくては、
   何を言ってみたとて無駄なことです。

・・・

(4)【 8月11日 】《S子のこと》

   このS子はわたしが朝鮮で教えたのであるが、
   終戦で引き揚げ、 (中略)

   東京に出、ある慈善社会活動家の経営する学園に勤めた。
   ところが裏面を見ると、いたみを持つ者を食い物にしてしている
   似悲(えせ)慈善家であった。

   そこで彼女の純粋さは一ぺんによごされ、
   救いををわたしに求めてきた。

   そうしたS子に、

   この詩を送ったのである。

   だまされ、
   いじめられ、
   ふまれ、
   転落する人と、しない人、

   泥まみれになる人とならない人、

   そういう人たちをいくたりも知るゆえに、
   わたしは詩を書き続けている。

   いたみのない人には、わたしの詩は無用である。

・・・

(5)《『今』を充分自分のものとせよ。》

   もっと便宜な機会が来るかも知れないから、その時にしようなどと思うな。
   実際また一層便宜な機会が来るかも知れぬ。

   しかし一層便宜な機会ばかりを待ちのぞんでいる者は、最善の機会さえ
   もっと持っていたら最々善の機会が来るだろうと思って、のがしてしまう。
   そんな人には永久に最善の機会は来ないのだ。

   だから『今』を全力を出して戦いとれ。

   『今』を充分自分のものとせよ。

         谷口雅春著『新版 光明の生活法』より

           <感謝合掌 平成30年8月11日 頓首再拝>

賢者の一日一言《12日》 - 伝統

2018/08/12 (Sun) 18:59:17


(1)【 8月12日 】天地の大父母

   天地の大父母なり。

   国家困窮せば則ち大父母を頼むの外、
   復(また)他術あるなし。

   苟(いやし)くも大父母を頼まば、
   則ち興復せざるを憂えん。

   何を大父母を頼むと謂う。
   荒蕪(こうぶ)を墾開(こんぺき)し、
   穀栗(こくぞく)を産出する、
   是れなり。

              (語録二四)

   【略解】
 
   荒地を開墾し、
   穀物を産出させることこそ、
   天地の父母に祈誓する道である。

・・・

(2)【 8月12日 】

   女が身につけるべき四つの大事なこと
 
  (一)子供のしつけ。
  (二)家計のしまり。
  (三)料理。そして
  (四)最後が清掃と整頓

・・・

(3)【 8月12日 】優れた実践の背後には

   すべて優れた実践の背後には、
   必ずや常に一個の思想信念がある。 

・・・

(4)【 8月12日 】 《気に生きる》

   宇宙の気が
   一番生き生きと動くのは
   寅の一刻
   午前三時三〇分である

   心に悩みを持つ人よ
   体に病を持つ人よ

   宇宙無限の力をいただき
   気に生きる不思議を体得しよう

・・・

(5)《12日 愛は「表現」によって初めて効果を現わす》

   どんな親でも自分は子供を愛していると思っています。

   (中略)

   愛は全て「表現」によって初めて効果を現わす。
   それは夫婦の愛でも、親子の愛でも同じこと。

   いくら心の中で切実に愛していても、正しい「表現」を欠いていると、
   せっかくの愛が「ない」のと同じ結果になってしまいます。

           谷口清超著『父と母のために』より

           <感謝合掌 平成30年8月12日 頓首再拝>

賢者の一日一言《13日》 - 伝統

2018/08/13 (Mon) 19:59:14


(1)【 8月13日 】衰時の分を弁(わきま)え守る

   国家衰廃に陥ると雖(いえど)も、
   而(しか)も衰時の分を弁(わきま)え、
   固く之を守り、
   以て我が道を行わば、
   則ち其の余徳は終に天下に及ぶべきなり。

   若(も)し夫(そ)れ其の分を知らざれば則ち千万金ありと雖も、
   而も尚足らず。
   終に衰廃に陥り、
   亡滅を免れざるなり。

             (語録三〇八)

   【略解】
 
   衰時の分をよく納得領解しそれを守りきれば、
   衰廃もおそるるに足らずと説いておられる。

・・・

(2)【 8月13日 】

   性に関しては、
   たとえ人から尋ねられても答える義務はない。

   何となれば、聞く方が非礼であるのみならず、
   「性」に対する冒涜だからである。

・・・

(3)【 8月13日 】成形の功徳

   すべて物事というものは、
   形を成さないことには、十分にその効果が現れない。

   同時にまた、仮に一応なりとも形をまとめておけば、
   よしそれがどんなにつまらぬと思われるようなものでも、
   それ相応の効用はあるものです。

・・・

(4)【 8月13日 】 《その刻々》

   昇った日は
   沈まねばならぬ

   咲いた花は
   散らねばならぬ

   生まれた者は
   死なねばならぬ

   これは自然の法則である

   だから悲しむことはない

   大切なのはその刻々を
   どう生かして来たかにある

・・・

(5)《13日 固い運命の岩石に『自己』を彫刻して行く事が喜びだ》

   吾らが今出来る仕事に全力をあげてぶっつかって進む時、恐れることはない。
   目先に却って失敗があらわれてこようともそれが何だ。

   失敗だと言うことを止めよ。
   失敗とは何ぞや?
   吾らの望むところは吾らに宿っている『生命の生長』することではないか。

   『生命』が出来るだけ豊富な経験を積んで生長することが本当の成功である。
   境遇が便利で安穏でノラクラ居眠りできるような状態になることは
   吾らの欲するところではないのだ。

   『生命』であるところの吾らにとっては創造が悦びだ。
   固い運命の岩石に『自己』を彫刻して行く事が喜びだ。
   これが『生長の家』で言う本当の生長だ。

          谷口雅春著『新版 光明の生活法』より

           <感謝合掌 平成30年8月13日 頓首再拝>

賢者の一日一言《14日》 - 伝統

2018/08/14 (Tue) 19:30:11


(1)【 8月14日 】耐忍第一

   大任を負う者は誹謗蜂起(ひぼうほうき)して事業将に壊れんとするあり。

   此の時に当り、
   極力耐忍して必ず惑う勿(なか)れ。

   暴風驟雨(しゅうう)も日を終えず、
   逆変じて順至るも亦期にすべきなり。

                    (語録三一一)

   【略解】
 
   大任を背負う者はいかにそしられようとくさされようと、
   耐忍徹底すべしと教えられる。

・・・

(2)【 8月14日 】

   男の子は素質的には母親似が多く、娘は父親似が多い。
   そして後天的には、息子は父親に、そして娘は母親に学ぶ。

    ここに生命における「性」の相互交錯と相互滲透、
    ならびに先天と後天の絶妙なる天理が伺える。

・・・

(3)【 8月14日 】情熱と生命

   そもそも人間というものは、
   情熱を失わない間だけが、
   真に生きていると言ってよいのです。

   内面的情熱の枯渇した時は、
   すなわち生命の委縮した時と言ってよいのです。

・・・

(4)【 8月14日 】 《みつめる》

   じぶんを
   一本のろうそくとしてみつめ
   一本のせんこうとしてみつめ

   一つのことに燃えつきるのだ

・・・

(5)《14日 ほめる方向に子供はずんずん生長する》

   子供のもって生まれた能力を発見する。
   すなわちその子が何に器用なるかを見出してやるのだ。

   そして子供の有りあまる生命力をこの方向に使用させる。
   始めは下手でよい。賞めてやるがよい。言葉の創造力を利用するのだ。
   賞めれば、賞める方向に子供は喜んでずんずん生長するものだ。

         谷口雅春著『生命の教育』より

           <感謝合掌 平成30年8月14日 頓首再拝>

賢者の一日一言《15日》 - 伝統

2018/08/15 (Wed) 19:42:55


(1)【 8月15日 】喜声腹より出ず

   腹より出ずる者は喜声なり。
   背より出ずる者は悲声なり。

   世の商議する者悲声を発すれば、則ち事成らず。
   喜声を発すれば則ち事成る。

   鶏(とり)難に遇えば、則ち悲声を発す。
   是れ背より出づるなり。
   時を報ずるは、則ち喜声を発す。
   是れ腹より出づるなり。

                 (語録二二七)

   【略解】
 
   鶏の声を通して声は腹から出すべしと教えられる。

・・・

(2)【 8月15日 】

   一粒の けし粒だにも こもらへる 命貴と 思ふこのごろ

・・・

(3)【 8月15日 】偉大さをつくる素材

   人間の偉さというものは、
   大体二つの要素から成り立つと思うのです。

   すなわち一つは、豊富にして偉大な情熱であり、

   次には、かかる豊富にして偉大な情熱を、
   徹頭徹尾浄化せずんば己まぬという根本的な意志力であります。

   かくして情熱というものは、
   人間の偉大さを形づくるところの素材であり、
   その基礎と言ってもよいでしょう。

   したがってまた始めから情熱のない干からびたような無カな人間は、
   いわば胡瓜(きゅうり)のうらなりみたいなもので、
   始めから問題にならないのです。

・・・

(4)【 8月15日 】 《ひとりひそかに》

   深海の真珠のように
   ひとりひそかに
   自分をつくってゆこう

・・・

(5)《15日 「神」と直結する「縦どりの精神」が反映と成功の秘訣である》

   私はできるのである。不可能はないのである。
   およそ“神の子”たるの名において求むる物は必ず成就するのである。

   「不可能」という文字は実相世界には存在しないのである。

   私は“神の子”であるがゆえに、
   大いなる神の慈手にいだかれて空中飛行するのである。

   神と偕であるから、わが欲う事は必ず成就するのである。

            谷口雅春著『聖経版 真理の吟唱』より

           <感謝合掌 平成30年8月15日 頓首再拝>

賢者の一日一言《16日》 - 伝統

2018/08/16 (Thu) 20:50:15


(1)【 8月16日 】天地の霊気

   人体は天地の霊気に成る。
   故に私にあらざるなり。

   然り而(しか)して其の恩を知らず、
   其の報を念わず。

   妄(みだ)りに私欲を擅(ほしいまま)にする者は天地必ず之を罰す。
   畏れざるべけんや。
   慎まざるべけんや。

                  (語録三ニニ)

   【略解】
 
   「人体は天地の霊気に成る」
   この一語、
   また「根元の父母あればこそ」
   の一語はゆめゆめ忘れてはいけない。

・・・

(2)【 8月16日 】

   人間の生命が、たがいに相呼応し共感し得るということは、
    何たる至幸というべきであろうか。

    世にこれに勝るいかなる物があるであろうか。

・・・

(3)【 8月16日 】真理の響きを語れ

   諸君らも多少は会得したかと思いますが、
   他日学校で修身を教える場合には、
   ただ教科書に書かれていることを型通りに教えるだけではだめです。

   そうではなくて、この自分というものが、
   教科書に示されている真理にぶっかって、そこにいかなる響きを発するか、
   それを語るのでなくては、生徒の心には響かないでしょう。

・・・

(4)【 8月16日 】 《無心無礙》

   雲の
   かたち
   無心なるもののうつくしさよ

   水の
   あのひびき
   無礙(むげ) なるもののこころよさよ

・・・

(5)《16日 あなたの受くべき運命を「最高」のものとして想像せよ》

   あなたの受くべき運命を「最高」のものとして想像せよ。

   (中略)

   毎日毎日自分は一層幸福になり、一層健康になり、
   一層繁栄に向かいつつあるのだと信ぜよ。

   この明るい精神の根本的態度が
   あなたを今よりも一層幸福に健康に繁栄に導く、
   精神的導火線を築くことになるのである。

          谷口雅春著『新版 生活の智慧365章』より

           <感謝合掌 平成30年8月16日 頓首再拝>

賢者の一日一言《17日》 - 伝統

2018/08/17 (Fri) 20:08:32


(1)【 8月17日 】天道と人道

   田圃(でんほ)の荒るるは、天道自然なり。
   耕耘(こううん)怠らずして、荒さざるは、人道なり。

   堤の潰(くづ)るは、天道自然なり。
   之を堰(せき)て怠らざるは人道なり。

   居室の破損するは天道自然なり。
   之を造作して怠らざるは人道なり。

   人心放僻奢侈(しゃし)に流るるは自然なり。
   仁義礼譲を以て之を教へ之を防ぎ怠らざるは人道なり。

   人道の要務は私欲を制して能く勤動し、
   節倹を守って仁義を行ふにあり。

                    (報徳論)

   【略解】
 
   天道と人道の意義をこれほど明確に示されると、
   納得領解せざるを得ません。

・・・

(2)【 8月17日 】

   人間はいくつになっても、名と利の誘惑が恐ろしい。

   有名になったり、お金が出来ると、
   よほどの人でも、ともすれば心にゆるみが生じる。

・・・

(3)【 8月17日 】感じたことが本物

   人間が、
   真に自分の内容と言い得る世界は、
   ただ感ずることによってのみ得られる世界です。

・・・

(4)【 8月17日 】 《水の味》

   水は実に単純である。

   その水の味がわかるまでには、
   何度か人は泥酔し、
   あるいは美食に耽るかもしれない。

   そうした美酒飽食の果てに、
   天地の恵みの水のうまさがやっとわかってくる。

   それはすべての飾りが取り除かれる時なのである。

・・・

(5)《17日 人間にはすばらしく光り輝く善性がある》

   人間にはすばらしく光り輝く善性がある。

   これを宗教的には「神性」と言い「仏性」とも言うのであって、

   (中略)

   今は楽をして懶けていて、その方がマシだと思っていても、
   やがてはそれでは不満足になる。

   (中略)

   そして、結局自分の中に埋もれていた宝、
   「神性・仏性」の輝きに気づく時が来るのである。

            谷口清超著『美しい国と人のために』より

           <感謝合掌 平成30年8月17日 頓首再拝>

賢者の一日一言《18日》 - 伝統

2018/08/18 (Sat) 20:28:58


(1)【 8月18日 】鎌を磨く

   田畑を開かんには先づ鎌を磨け、
   然らば草は容易に刈られん。

              (金言集)

   【註】
 
   「一鎌を重ねて苅り怠らざる」の語がありますが、
   それにはまず鎌を磨くよりほかない。

・・・

(2)【 8月18日 】

   その人が何を言っているかより、
   何を為ているかが問題。

   そして両者の差がヒドければヒドイほど、
   その人は問題の人といってよかろう。

   もしその上に有名だったら、
   一種の悪党性がつけ加わるとさえ言えよう。

・・・

(3)【 8月18日 】否定の価値

   そもそも精神というものは、
   それが真に伸びるためには、
   必ずや何らかの意味において、
   一種の否定を通らねばなりりません。

   すなわち、この否定という浄化作用、
   すなわち自己反省というものを通らずに伸びたのは、
   精神としては真に伸びたのではなくて、
   かえって度のすぎたものとして、結局欠点になるわけです。

・・・

(4)【 8月18日 】 《渇くこと》

   渇くということは非常に大切なことである。
   渇かない人にいくらいい飲み物を与えても喜びも感謝もしない。

   愛でも学問でも同じで、
   渇かない相手にいくら与えても無駄である。

   詩国も誰々さんに送って下さいと切手を入れて依頼される方があるが、
   殆ど続いて読まれる人はいない。

   渇かないから胸に入ってこないのである。

   その点わたしはなどいい時に生まれた。
   飢えも渇きも体験した。

   それが今もわたしに詩を作らせている根源になっている。
   お互いもっと渇き真剣になろう。

・・・

(5)《18日 幸せな運命という筋書きを書けば、幸運がやってくる》

   肉体はその人の作った家のようなものだ。
   家には大小さまざまあり、不便な家もあるし、大きなお城のような家もある。

   しかしその中に住む人の「人格」即ち「心」は平等だと言ってよい。
   しかもどんな家を作り住むかも全く自由である。
   ドラマの作者は「心」だからだ。

   そこで幸せな運命という筋書きを書けば、幸運がやってくる。
   すぐ明日からそうなるというのではない。ドラマを作るのでも、
   筋書きを書いてそれを発表し、上演させるまでには多くの日数がかかるだろう。

   しかし根気よく作品作りをしていくと、「心」の無限力によって、
   遂に名作が出来上がり、幸運の筋書きが上演されるようになるのである。

         谷口清超著『幸運の扉をひらく(はじがき)』より

           <感謝合掌 平成30年8月18日 頓首再拝>

賢者の一日一言《19日》 - 伝統

2018/08/19 (Sun) 19:24:38


(1)【 8月19日 】飽食の戒

   珍味と雖(いえど)も飽食すること勿(なか)れ。

   其の甚しきに及んでは、
   病を起して死に至る。

   是れ天理なり。

             (金言集)
 
   【註】
 
   粗衣粗食を自ら実行せられた翁の面目躍如である。

・・・

(2)【 8月19日 】

   人間は才知が進むほど、
   善・悪両面への可能性が多くなる。

   故に才あるものは才を殺して、
   徳に転ずる努力が大切である。

・・・

(3)【 8月19日 】余韻を残す

   いかに凡人といえども、
   その生涯を深い真実に生きたなら、
   必ずやその死後、何らかの意味でその余韻を残してている。

・・・

(4)【 8月19日 】 《一字一輪》

   字は一字でいい
   一字にこもる力を知れ

   花は一輪でいい
   一輪にこもる命を知れ

・・・

(5)《19日 先祖供養は子孫繁栄の基礎となる》

   一人前になり、自分の住居を持つようになったら、
   各自の住む家に仏壇又は神棚をつくって先祖の霊をお祀りすべきものです。

   それらの祭壇は先祖の霊が子孫を守護する霊波のアンテナになるのであります。
   アンテナがないと(中略)受像できないようなもので、
   子孫が繁昌することが出来ません。

        谷口雅春著『新版 人生を支配する先祖供養』より

           <感謝合掌 平成30年8月19日 頓首再拝>

賢者の一日一言《20日》 - 伝統

2018/08/20 (Mon) 20:12:30


(1)【 8月20日 】借金の禍

   借金を隠蔽(いんぺい)するは益々借金を増長せしむるの途なり。
   宜しく之を神棚に飾りて、念々返済を心かくべし。

                        (金言集)

   【註】
 
   借財返済をまず日夜に念じ心がけるべきである。

・・・

(2)【 8月20日 】

   水鳥の 朽木に浮かぶ 真白さを 清しとぞ見つ 朝の汀に

   天地の 明けゆく光 ほのぼのと 朝の河面に わが見つるかも

・・・

(3)【 8月20日 】たった一人の情熱

   すべて世の中のことというものは、
   一人の人の熱心さのいかんによって、
   事が運ぶという場合が少なくないようであります。

・・・

(4)【 8月20日 】 《現代日本の黒い霧》

   安易に流れたら一篇の詩も生まれはしないのである。
   そうした恐ろしい安易さが、日本を蔽うている。
   それこそ危機というべきである。

   汚職も犯罪も、すべては真剣さを欠いているところから
   起こってくるものである。
   
   国を滅ぼすのは、いつの時代においても、
   遊情安逸の心からなのである。

   まさに現代日本の恐るべき黒い霧は、
   これなのである。

   私は万緑一新の山中深く分け入って、
   しみじみそんなことを思った。

・・・

(5)《20日 機会は「今」諸君の手許にあり脚下にある》

   大きな機会がそのうちに来るであろうと、
   機会を夢見ながら徒らに時を費やしてはならない。

   機会は「今」諸君の手許にあり脚下にあるのである。

   「今」諸君が生活しているその「場」において全力をつくせば、
   そこが自己を発達させ、人類を幸福にする最初の“機会”となり
   ”踏み石”となるのである。

   諸君の内に宿る「神の子」の無限の力を、
   今、あなたの「場」において、美しく花開かせよ。

   諸君の家族には老いたる祖父母や、病弱な誰れ彼れがあり、
   それを扶養してやらなければならないから、自分には機会がないなどと
   弱音を吐いてはならないのである。

             谷口雅春著『人生を前進する』より

           <感謝合掌 平成30年8月20日 頓首再拝>

賢者の一日一言《21日》 - 伝統

2018/08/21 (Tue) 18:27:38


(1)【 8月21日 】仁徳の道

   古道(ふるみち)につもる木の葉をかきわけて
               天照す神のあしあとをみむ

                     (二宮翁道歌)

   【略解】
 
   古道とは、
   天照大御神の大道すなわち日本の道です。

   木の葉とは儒教佛教をはじめ、
   もろもろの教えの書籍をたとえております。

   そうした教えの数々も大切であるが、
   日本古来の大道である古神道の示すご仁徳の道を忘れてはなりません。

・・・

(2)【 8月21日 】

   他人の学説の模写的紹介をしたり、
   あるいは部分的批評をする事をもって、
   哲学であるかに考えている人が少なくないが、

   真の哲学とは、
   この現実の天地人生をつらぬく不可視の理法を徹見して、
   それを一つの体系として表現する努力といってよい。

・・・

(3)【 8月21日 】無限の井戸

   カというものは、
   一たんその気になり、
   決心と覚悟さえ立ったら、
   後からあとからと無限に湧いて来るものです。 

   それはちようど、
   井戸に水の湧くようなもので、
   もう汲み出してしまったと思っても、
   いつの間にやらまた溜っているようなものです。

・・・

(4)【 8月21日 】《素足になれ》
 
   みんなといってよいほど、どこか狂ってきた。
   この人がと思う人が、へんな言動をしたりする。

   地についた生活をしていないからだ。
   足を地につけず生きている人間がふえてきた。

   動物たちは皆足を地につけている。
   だから彼等は狂わない。

   車時代となって皆狂ってきた。
   足を大地につけていない人間の一大悲劇だ。

   人間は一日一度素足になって素直になれ。

・・・

(5)《21日 神は生命の歓喜によって大自然を創造した》

   神は生命の歓喜によって大自然を創造したのである。
   美しい緑の若葉は神の生命の歓喜を物語る。

   牡丹の豊艶なる、海棠の優艶なる、白百合の清楚なる、
   桜の爛漫たる、梅花の弧峭なる・・・

   数えれば限りはないが、
   いずれも神の生命の歓喜の発露であるのである。

           谷口雅春著『新版 光明法語<道の巻>』より

           <感謝合掌 平成30年8月21日 頓首再拝>

賢者の一日一言《22日》 - 伝統

2018/08/22 (Wed) 19:24:38


(1)【 8月22日 】共生共楽こそ真

   ちうちうと歎き苦しむ声きけば
       鼠(ねずみ)の地獄猫の極楽

                (二宮翁道歌)

   【略解】
 
   この歌は、
   鼠と猫の関係のように、
   一方の憂患が一方の喜楽となるような、
   禍福憂歓は、真の福でもなく、
   真の吉でないということを示されたものです。

   彼の喜びが我の喜びであり、
   彼の悲しみが我の悲しみであるというのがあるべき姿で
   天地と親子と夫婦と農業の道のように共生共楽がこれを示しております。

・・・

(2)【 8月22日 】

   世の中には、
   いかに多くのすぐれた人がいることか──それが分かりかけて、
   その人の学問もようやく現実に根ざし初めたと云えよう。

・・・

(3)【 8月22日 】世の中は公平なもの

   世の中が不公平であるというのは、
   その人の見方が社会の表面だけで判断したり、
   あるいは短い期間だけ見て、
   判断したりするせいいだと思うのです。

   つまり自分の我欲を基準として判断するからであって、
   もし裏を見、表を見て、
   ずっと永い年月を通して、
   その人の歩みを見、

   また自分の欲を離れて見たならば、
   案外この世の中は公平であって、
   結局はその人の真価通りのものかと思うのです。

・・・

(4)【 8月22日 】 《試み》

   人間が真の人間になるためには
   いくたびかの試みに会わねばならぬ

   試みには
   神の試み
   悪魔の試みがある

   いずれにしても
   いくたびかの試みに会って
   初めて人は本ものになる

・・・

(5)《22日 父母が子供を愛するように、子供も父母を愛している》

   子供は生まれつき父母を愛し、信頼しています。
   だから父母の生活にひどく心を動かされます。

   (中略)

   従って父母の生活態度はとても大切です。
   子供の心をよくもするし悪くもします。
   不幸にもするし、幸福にもするのです。

   とても大きな責任を負っているということができるでしょう。

              谷口清超著『父と母のために』より

           <感謝合掌 平成30年8月22日 頓首再拝>

賢者の一日一言《23日》 - 伝統

2018/08/23 (Thu) 20:02:00


(1)【 8月23日 】天はこれを知る

   丹誠は誰しらずともおのづから

          秋のみのりのまさる数々

               (二宮翁道歌)

   【略解】
 
   百姓が農事に精魂を傾け、耕作し、手入れをしたならば、
   誰れ知る者がなくとも、天は彼の行いを知るゆえに、
   秋の収穫において歴燃たる差がみられることは明らかである。

   これは農業だけの問題でなく、
   世上百般、みな同様のことであるという理を示されたものです。

・・・

(2)【 8月23日 】

    われわれ人間は、ただ一人の例外もなく、
    すべて自分の意志ないし力によって、
    この地上に生まれてきたのではない。

    そしてこの点に対する意識こそ、
    おそらくは最高最深の叡知といってよい。

    されば我われ人間は、
    それぞれ自分がこの世に派遣せられた使命を突き止めねばなるまい。

・・・

(3)【 8月23日 】苦しみのもとは「我」

   同じく人生でありながら、
   一方にはこれを妙味津々(しんしん)として見る人もあるかと思えば、
   他方には、
   これを苦しみの連続と見る人もあるのは何故でしょうか。

   これはマア色々と考え方もありましょうが、
   一面から申せば、
   この人生が苦の世界と見えるのは、
   畢竟はまだ自分の「我」に引掛っているからでしょう。 

   ・
   畢竟=ひっきょう
   至極、最終、つまるところ、結局

・・・

(4)【 8月23日 】 《仏のこころ》

   追いつめられて
   初めて人間は
   本物になる

   だから本物になるためには
   絶対絶命の瀬戸際に
   立たされねばならぬ

・・・

(5)《23日 逆境に耐えられた魂は、よく鍛えられた鋼の日本刃の如く切れ味がよい》

   世界の歴史中の大人物の多くは、逆境の中において、
   自分の魂を鍛える機会をつかんだのである。

   あらゆる逆境は、「魂」を鋼鉄の如く鍛えるための
   火爐(かろ)であり鉄槌(かなづち)である。
   逆境に耐えられた魂は、よく鍛えられた鋼の日本刃の如く切れ味がよいのである。

   内在する無限の力は、それに刺激を与えることによって、より多く引き出される。

   されば家族の中に、あなたの伸びる運命を抑える重い鎖のように見えている
   人たちがあってすら、それに不平をもってはならないのである。

   「走り高跳び」でも「棒高跳び」でも諸君が上手に跳べるようになるほど、
   その基準は上がって行き、飛び越えるのに難しくなるのである。

   その難しさを超えるように練習するとき、諸君自身の能力が増大するのである。

           谷口雅春著『人生を前進する』より

           <感謝合掌 平成30年8月23日 頓首再拝>

賢者の一日一言《24日》 - 伝統

2018/08/24 (Fri) 19:49:27


(1)【 8月24日 】心の浄化法

   日々(にちにち)に積る心のちりあくた

              洗いながして我を助けよ

                 (二宮翁道歌)

   【略解】
 
   毎日毎日知らないうちに心の塵(ちり)や垢がっもりっもっているものです。

   この心の浄化に心がけねばなりませんが、
   身の回りの整理・整頓・清掃こそ一つの重要な心の浄化に
   つながることを知り、実行すべきでありましょう。

・・・

(2)【 8月24日 】

   一切万有は神の大愛の顕現であり、
   その無量種の段階における発現というべきである。

・・・

(3)【 8月24日 】自分の利害、他人の利害

   ところで「我」に引掛っているとは、
   言い換えれば、
   常に自分の利害を中心にして、
   人のために尽くすということの分からない人ということでしょう。

   つまり自分の利害はよく分かるが、
   他人の利害については、
   とんと気がつかぬというわけです。 

・・・

(4)【 8月24日 】 《美しい母》

   そういう母の思い出のなかで
   わたしが今も忘れないのは

   乳が出すぎて
   乳が張りすぎてと言いながら

   よく乳も飲まずに亡くなった村人の
   幼い子たちの小さい墓に
   乳をしぼっては注ぎしぼっては注ぎ

   念仏をとなえていた母の
   美しい姿である。

   若い母の大きな乳房から出る白い乳汁が
   夕日に染まって

   それはなんとも言えない絵のような
   美しい母の姿であった

・・・

(5)《24日 神にふり向く行事が“神想観”である》

   吾らは“永遠の光明”とでも言うべき、消えない光、
   燃えつきてしまわない光をもとめなければならない。

   永遠に燃えつきてしまわない“久遠の光”は“神”である。
   “神”の方に常に“心”を振り向けるがよい。

   その“久遠の光”なる神に振り向く行事が“神想観”なのである。

         谷口雅春著『真理は生活にあり』より

           <感謝合掌 平成30年8月24日 頓首再拝>

賢者の一日一言《25日》 - 伝統

2018/08/25 (Sat) 18:17:37


(1)【 8月25日 】一汁一菜

   翁は巡視中、
   時々民家に泊まられることがあった。

   当時農民が官吏に対する取扱いは、極めて叮重であり、
   翁に対しても、官吏同様に、
   相当の膳部(ぜんぶ)を供するものがあり、

   翁はいかにも不機嫌な様子で、
   「予は一汁一菜に甘んずべきことを奨励しているから、
   予に対してはかかる馳走を設くるに及ばず」
   と言われ、一菜のみ箸をっけられ召し上がられた。

                   (逸話集)

   【註】
 
   尊徳翁の面目躍如たる感あり。

・・・

(2)【 8月25日 】

   真実というものは、
   一点に焦点をしぼってピッチを上げなければ、
   発火しにくいものである。

・・・

(3)【 8月25日 】真の面目を発揮する

   今この真面目という字を、
   真という字の次に、
   「の」の字を一つ加えてみたらどんなものでしょう。

   そうしますと、
   言うまでもなく「真の面目」と読まねばならぬことになります。

   ところがこうなると、
   一つの新たなる展開となりましょう。

   すなわち真面目ということの真の意味は、
   自分の「真の面目」を発揮するということなんです。

・・・

(4)【 8月25日 】 《愛》

   愛とは
   呼吸がぴったりと
   合うことである

・・・

(5)《25日 明るくてうれしそうな顔は、明るい言葉そのままである》

   楽しい団らんには、各人が明るくて気持ちのよい話題を選ぶしかありません。
   だからその人たちの顔が、すでに本当の団らんになるかどうかを予告しています。

   明るくてうれしそうな顔は、明るい言葉そのままです。
   だからむつかしい顔付きをほぐすことから始めるとよいでしょう。

            谷口清超著『新世紀へのメッセージ』より

           <感謝合掌 平成30年8月25日 頓首再拝>

賢者の一日一言《26日》 - 伝統

2018/08/26 (Sun) 19:30:06


(1)【 8月26日 】神棚に銘記すべし

   人は誰でも借金が出来ると、
   隠したがるもので、
   そのうちだんだん殖えて行くのである。

   それ故翁は、
   「負債の出来たときは、
   大神宮の神棚へ其の負債の総額を書いて張りっけておけ、
   之れ負債を滅却する方法である」
   といわれたとのこと。

   これならば必ず負債が償還できるだろう。
   さすがに穿つた着目である。

                     (逸話集)

  【註】
 
   この着想も尊徳翁の慈言にして
   借財返済を第一に心がけるべきという教えである。

・・・

(2)【 8月26日 】

   人間関係 ── 与えられた人と人との縁 ── をよく噛みしめたら、
   必ずやそこには謝念がわいてくる。

   これこの世を幸せに生きる最大の秘訣といってよい。

・・・

(3)【 8月26日 】八のことに十のカで当たる

   かくして真面目ということは、
   いわわゆる無力な人間のお目出たさではなくて、
   最も男性的本格的な全力生活だということが分かりましょう。

   したがってこれを実行上の工夫から申せば、
   八つのことをするにも、
   常に十のカをもってこれに当たるということです。

   また十のことをやらねばならぬ場合には、
   まさに十二のカをもってこれに当たるということです。 

・・・

(4)【 8月26日 】 《感心・感服・感動》

   感心とは、
   心に深く感じいることであり、

   感服とは、
   なるほどと深く感心することであり、

   感動とは、
   深く心に感ずることである。

   どちらもおなじようなものだと思う人があるかも知れないが、

   文学作品や芸術作品は、
   感心するとか、
   感服するとかでは、
   まだ十分とは言えない。

   感動を与えるところまで行って初めて優れた作品と言えよう。

   感動とは感じて動かされることであり、
   動の方にウエートがある。

・・・

(5)《26日 困難は「魂の演習」の”機会”となる》

   諸君により高度の困難が与えられたならば、それは諸君の魂が
   その困難を跳び超えるほど高まっているからである。

   自分の力を抑制する障害物と見えるところのものが、
   却って自己の力を増大してくれるところの「魂の演習」の”機会”となるのである。
   ”機会”というものは、怠けている人も与えられる
   「株主優待券」としては来ないのである。

   ”機会”は常に艱難を恐れない勇敢な魂と、
   日々の精進を怠らない不撓の魂(心がたわまず困難に屈せぬこと)とのみに来る。

   ”機会”はそれを掴む明敏な頭脳と、不断の努力と、
   あらゆる事物を感謝して受ける柔和なる心とに訪れて来るところの
   ”天国の使い”であるのである。

              谷口雅春著『人生を前進する』より

           <感謝合掌 平成30年8月26日 頓首再拝>

賢者の一日一言《27日》 - 伝統

2018/08/27 (Mon) 19:40:17


(1)【 8月27日 】終日督励

   物井桜町より青木村までは道程三里余りであるが、
   翁は六十余歳の老体にして矍鑠(かくしゃく)たること壮者に劣らず、
   徒歩未明に青木村に至り自ら鍬をとって
   役夫を指揮しつつ荒地の開墾に従事し終日督励して倦まず、
   日没頃疲労せる様子もなく桜町に帰るのを常とせられた。

                             (逸話集)

   【註】
 
   超人的労作の陰に不撓不屈の強靭な意志力を感ぜしめられる逸話です。

・・・

(2)【 8月27日 】

   宗教は人間が立派に生きるためのもの。

   随って人間は神には仕えるべきであるが、
   宗教に仕えるべきではあるまい。

   ひとつの宗教にゴリゴリになるより、
   人間としてまっとうに生きる事の方が、
   はるかに貴いことを知らねばなるまい。

・・・

(3)【 8月27日 】百二十点主義

   常にに自己のカのありったけを出して、
   もうひと伸し、
   もうひと伸しと努力を積み上げていくんです。

   真面目とは、
   その努力において、
   常に「百二十点主義」に立つということです。

   もしこの態度を確立したならば、
   人生の面目はすっかり変わって来るでしょう。

・・・

(4)【 8月27日 】《詩の世界》

   詩の世界は狭い

   しかし限りなく深い

・・・

(5)《27日 善には大も小もない》

   日ごろ積み重ねた「善業」は、
   どんなに小さいようでも、必ず大きな善果をもたらし、
   健康や長寿や、さらに家庭の大調和、生きる喜びを知ることができるのであり、
   知らず知らず社会や国家に貢献するものである。

   (中略)

   善には大も小もない。

   (中略)

   莫大な善をこの世に表現してくれるものである。

          谷口清超著『大道を歩むために』より

           <感謝合掌 平成30年8月27日 頓首再拝>

賢者の一日一言《28日》 - 伝統

2018/08/28 (Tue) 20:29:19


(1)【 8月28日 】上に立つ者の覚悟

   翁日く、
   この艱難(かんなん)の時に当り太夫たるもの
   上下の為に一身を責めて人を責めず大業を行ふの道なり。

   然しただ之を行ふ事のあたはざるを憂いとせり。

   この道を行はずして、
   人の上に立ち高禄を受け、
   弁論を以て人を服せしめんとせば、
   益々怨望盛んにして国家の殃いよいよ深きに至らん。

   何を以て衰国を挙げ上下を安んずることを得んや。

                       (報徳論)

   【略解】

   「わが身を責めて人を責めず」
   この一力条は大業に従事する者は心すべきことです。

・・・

(2)【 8月28日 】

   真の宗教が教団の中に無いのは、
   真の哲学が大学に無いのと同様である。

   これ人間は組織化せられて集団になると、
   それを維持せんがために、
   真の精神は遠のくが故である。

・・・

(3)【 8月28日 】大欲の立場にたつ

   人問が真に欲を捨てるということは、
   実は自己を打ち越えた大欲の立場にたつということです。

   すなわち自分一身の欲を満足させるのではなくて、
   天下の人々の欲を思いやり、
   できることなら、
   その人々の欲をも満たしてやろうということであります。

・・・

(4)【 8月28日 】 《四訓》

   川はいつも流れていなくてはならぬ

   頭はいつも冷えていなくてはならぬ

   目はいつも澄んでいなくてはならぬ

   心はいつも燃えていなくてはならぬ

・・・

(5)《28日 愛の深さは、赦しの大さによって計られる》

   赦すという事は大いなる事業である。
   愛の深さ、赦しの大いさによって計られるともいえる。

   全てを包容し切った時、そこに完全な姿があらわれるのである。
   迷うというのは、全てを包まぬからである。

   全てを包んで、全ての全てなる神様に全托することだ。

         谷口清超新書文集2『神は生きている』より

           <感謝合掌 平成30年8月28日 頓首再拝>

賢者の一日一言《29日》 - 伝統

2018/08/29 (Wed) 18:35:26


(1)【 8月29日 】聖人の政

   施(ほどこ)すことを先んずる時は国盛んに民豊かなり。

   人民之に帰し上下富饒(ふじょう)にして
   百世を経(ふ)るといへども国家益々平穏なり。

   聖人の政(まつりごと)は仁沢を施すを以て先務として、
   敢て心を取ることに用ゐず。

   暗君は取ることを先として施すことを悪(にく)む。
   治平乱暴の由つて起る所皆斯にあらざるものなし。

   今相馬の政、
   施すを以て先と為すか、取るを以て先と為すか。

                          (報徳論)

   【註】
 
   「仁沢を施すを先務とす」。
   この一語は味わい尽きざるものである。

・・・

(2)【 8月29日 】

   親鸞は「歎異抄」の冒頭において、
   「弥陀の誓願不思議に助けられまゐらせて」という。

   その不思議さを、親鸞と共に驚きうる人が、
   今日果して如何ほどあるといえるであろうか。

・・・

(3)【 8月29日 】職責を通して道を体得する 

   われわれの国家社会に対する務めは、
   どこまでもその職分を通して行われる外ないわけですが、
   同時にまた他面、
   このような考え方に対しては、

   いかなる人間でも、ほとんど例外なく、
   何らかの職業についていない者のない以上、
   単に自分が一個の職業に従事していながら、
   しかもそこで会得したものが、
   広く同種類の職業に従事している多くの人々に対して、
   大きな慰めとなり、

   さらには激励となると言うに至って、
   初めて真に国家社会に尽くすものと言えましょう。

   同時にこのような境地に達した人は、
   ある意昧では、
   職責を通して道を体得した人とも言えるでしょう。

・・・

(4)【 8月29日 】 《禅》

   禅は酒の中にも、
   一皿の料理の中にも、
   一個の茶碗の中にも存在する。

   そういうものを求めてわたしも生きてきた。

・・・

(5)《29日 本当の富は「神の国」にある。》

   物の世界は影のようなものだから、これをいくら握りしめても、役に立たない。
   しかも「神の国」は、あなたの中にある。

   (中略)

   それ故、とにかく先ず明るい心になって、ありがたい事を見出そう。
   朝起きたら「生きていた」ことに感謝しよう。

   ふとんやベッドに感謝して、
   「ありがとう、ごくろうさん」と言おう。

   空気を胸一杯吸って、空気さんありがとう。
   水を使ったら、水さん、ありがとうという。

   (中略)

   あなたが、水や空気や植物に感謝すれば、
   それがあなたの財産だ、富だ、いのちのもとだということが分かってくる。
   それに太陽の光があなたに無限のエネルギーを与えてくれる。
   それはみなあなたの富であり、また人々の富でもある。

   しかもあなたは、肉体を超えて生き続ける。
   肉体をあなた自身だと思いちがえてはならない。
        
          谷口清超著『神性を引き出すために』より

           <感謝合掌 平成30年8月29日 頓首再拝>

賢者の一日一言《30日》 - 伝統

2018/08/30 (Thu) 19:11:09


(1)【 8月30日 】一鍬を重ねる

   先生曰く凡そ細を積みて大を為し、
   微を積みて広大に至るもの自然の道なり。

   譬(たと)へば天下の耕田の如し。
   幾億万町といへども春耕秋收一畝(せ)の余すことなき者何ぞや。
   他なし一鍬(しゅう)を重ね以て耕し一鎌を重ねて以て苅り怠らざるに在るのみ。

   況んや荒蕪(こうぶ)の地一鍬を積みて以て怠らざれば、
   幾万の廃地といへども之を挙ぐるに何の難きことかえあらん。

                         (報徳論)

   【註】
 
   「荒地の開拓は一鍬を重ねるよりほかなし」の語は心に銘ずるものがある。

・・・

(2)【 8月30日 】

   人間はこの肉体をもっている限り、
   煩悩の徹底的な根切りは不可能である。

   そしてこの一事が身根に徹して分かることこそ、
   真の救いといってよかろう。

・・・

(3)【 8月30日 】真の生活の始まり

   私は常に思うのです。

   人間もこの自分という一微小存在すら、
   国家全体に対しては、
   代理人のない一個独自の任務の存することを自覚するに至って、
   初めてわれわれの真の生活は始まるわけだと。

・・・

(4)【 8月30日 】 《花と人》

   美しい花より
   よい香りを持つ
   花がいい

   美しい人より
   よい性質の
   人がいい

・・・

(5)《30日 あなたの中には、あらゆる才能がかくされている》

   あなたの中には、凡ゆる才能がかくされている。
   あなたが「ナイ」と思っている全てがある。
   音楽や芸術の天分も、化学や数学の才能もある。

   しかしあるものを出すには、先ずそれを「認める」ことが必要である。
   次にそれを引き出す訓練が重要である。

         谷口清超著『伸びゆく日々の言葉』より

           <感謝合掌 平成30年8月30日 頓首再拝>

賢者の一日一言《31日》 - 伝統

2018/08/31 (Fri) 20:19:51


(1)【 8月31日 】一鍬一邑

   先生曽(かつ)て日く、
   凡そ事を成さんとして成就せざるものは速(すみや)かなることを欲し、
   一挙にその業を遂げんとするが故なり。

   幾万の廃地を開かんとするも一鍬(しゅう)より始め、
   幾百邑を再復せんとするも必ず一邑より始む。

   一邑全く成りて然る後そのニに及び、
   順を以て十百千万に至る。
   譬(たと)へば一歩を積みて千里の遠きに至るが如し。

                          (報徳論)

   【註】
 
   一邑とは一村落。
   幾百村の再興はまず一村の再興から始めよとの教えである。

・・・

(2)【 8月31日 】

   看護しつつ 独り坐すれば 人間の ひと世の運命 しじに思ほゆ

・・・

(3)【 8月31日 】最善観

   「わが身に振りかかってくる一切の出来事は、
   自分にとっては絶対必然であると共に、
   また実に絶対最善である」

・・・

(4)【 8月31日 】 《前進しながら》

   人間いつかは終わりがくる

   前進しながら終わるのだ

・・・

(5)《31日 幸福は与えられたものの中にある》

   幸福と云うものは、神から既に与えられているのです。

   空気が与えられていることも幸福の一つであります。
   水を与えられていることも幸福の一つであります。
   住居や衣類が与えられていることも幸福の一つであります。

             谷口雅春著『新版 幸福を招く365章』より

           <感謝合掌 平成30年8月31日 頓首再拝>

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