伝統板・第二

2536753
本掲示板の目的に従い、法令順守、せっかく掲示板社の利用規約及び社会倫理の厳守をお願いします。
なお、当掲示板の管理人は、聖典『生命の實相』および『甘露の法雨』などの聖経以外については、
どの著作物について権利者が誰であるかを承知しておりません。

「著作物に係る権利」または「その他の正当な権利」を侵害されたとする方は、自らの所属、役職、氏名、連絡方法を明記のうえ、
自らが正当な権利者であることを証明するもの(確定判決書又は文化庁の著作権登録謄本等)のPDFファイルを添付して、
当掲示板への書き込みにより、管理人にお申し出ください。プロバイダ責任制限法に基づき、適正に対処します。

生長の家 昭和四十三年七月号の法語 - 夕刻版

2018/06/10 (Sun) 19:15:00

この法語は、掲示板「生長の家・開祖の『御教え』全相復活を目指す掲示板」
からの紹介です。 → http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/

”国士無双 さま”のお許しをお願いいたします。


生長の家 昭和四十三年七月号【上旬】

《一日の法語 「死」は「生」につながる》

「死」は「生」につながるのである。
「死」と見える現象は「生」の始めであるのである。

私たちの肉体の全細胞は、常に陳き(ふるき)ものは死につつあり、
そして間断なく新しき細胞はつくられて陳き(ふるき)死滅細胞に
とって代わりつゝあるのである。

何が、誰が、その新陳の交代を支配つゝあるのであらうか。

それは細胞といふ一個の微小体それみづからに、
それだけの叡智がないといふことは明らかである。

細胞それ自体は、どこに自分たちが整列したら
心臓の形になって血液を循環させ得るとか、
腎臓の形になって、それぞれの生理的役割を果たし得るか
などといふことを計画し得る智慧はない。

では、この新陳代謝を司るところのものは何であらうか。
それは人間の「生命」である。
生命の中に存する叡智のみが此の重大なる役割を果し得るのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4300

・・・

《二日の法語 肉體は“被造物”である》

古い細胞の死も、新しい細胞の新生も、その背後に、一層偉大な支配者があって、
それによって支配されているのでゐるのである。

それ故に肉體それみづからは被支配者であって主人公ではないのである。

人體の主人公は、肉體それみづからでなくて、
「肉體の奥に物質の奥に霊妙きはまりなき霊的存在」として
“神の子”が存するのである。

“神の子”とは、神なる大生命の分流が人體に宿って、
そこに神の叡智をもって人体を支配してゐるところのものを指すのである。

肉體は、この“神の子”が設計し工作し、
神の生命を宿すところの「神の宮」としてつくられたものである。

“肉體”はこのやうにしてつくられたものであるから、
人間を“肉體”そのものとして観る以上は、人間は”被造物”に過ぎないのである。

それは “つくられたるもの”であり、それが、”造られたもの”である限りに於いて、
それはやがて毀れるものであり、“死すべきもの”であるのである。

人間が肉體である限りに於いて、“永遠の生命”は無いのである。 

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4307

・・・

《三日の法語 人間そのものは“叡智ある生命”である》

しかし“人間”そのものは肉體ではないのである。

小さな卵細胞に受精せしめて、人體をつくり出さしめた
叡智そのものが人間であるのである。

更に精しく言へば、卵細胞すら無きところから卵細胞をつくり出し
“無”よりして生體をつくり出したところの“叡智ある生命”
そのものが人間なのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4311

・・・

《四日の法語  潜在意識を“暗い暗示”から衞ること》

人間の中心體なる「最高の叡智者」を吾々は「實相」と称ぶのである。

しかし生命體がつくりられた後は、實相それみづからは「奥の寶座」にましまして、
陰・陽の意識を道具として外界に對應して人對的な生活を營ましめることに
なってゐるのである。

“陽の意識”は“現在意識”とも称せられてゐて、
表面にあらはれて外界の出来事や情況に應對するのである。

“陰の意識”は“潜在意識”とも称せられてゐて、表面にあらはれてゐないで、
専ら内部的な役割を果すのである。

即ち記憶の保存とか、人體内部の生理作用の調節とか、直感によって
内的に感受したことを“蟲の知らせ”などの形で現在意識に報道するとか、
要するに内的微妙なハタラキを營むのであるが、

“陽の意識”(現在意識)が男性的・主動的であるに反して
“陰の意識”は女性的又は受身的であって、外界または現在意識から發せられた
暗示をそのまま受け容れて、それを心内に懐妊して、やがてそれを具體化して
産み出すやうなハタラキを分擔するのである。

内部にあって生理作用を司ってゐる潜在意識が外界からの暗示に感應して
その暗示に左右せられ易いために、暗い暗示を潜在意識が受けるならば、
生理作用が陰気な影響を受けて活溌に働かなくなり、
病氣や虚弱状態をあらはすことになるのである。

だから私たちは常に潜在意識に對して明るい健全な暗示を輿へるやうに
工夫しなければならないのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4312

・・・

《五日の法語  暗黒思想に對して、聖語の波状攻撃を加へよ》

この世界には無數の不健全な暗示に満たされてゐるのである。
特にテレビ、ラジオの發達に伴って、吾吾に商業廣告ー特に新薬の廣告宣傳ーが
薬を買はせるために、病氣を恐れさせ、老衰を豫告する「言葉」が愈々益々
氾濫して來てゐるのである。

「言葉」は種子であることを知るならば、吾々はこのやうな
“病気”や“老衰”の觀念を潸在意識に投げ込む暗示から
“自分の心”を衞る工夫をしなければならないのである。

といってラジオやテレビに對して耳をふさぎ眼をとぢてゐる譯にも行かないで、
私たちは積極的防衛策を、「攻撃は最良の防御である」といふ諺にしたがひ、
積極的に「光明思想」の言葉の砲弾を射ち込んで、暗黒の想念が潜在意識を
占據しつつあるのを撃滅し追ひ拂はなければならないのである。

繰り返し繰り返し聖典を讀むこと、そしてあまり同じ聖典を讀んでゐると、
言葉の新鮮味がなくなり、それだけ印象力が弱まって來るから、
また別の聖典を讀むこと、未だ讀まざる新しき聖典を讀むこと、
これによって暗黒想念の定着せんとするのに對して波状攻撃を加へる譯である。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4316

・・・

《六日の法語  肉體の健・不健を支配する潜在意識》

肉体は、“人間”そのものでないけれども、
“人間”の“生命”又は“魂”が地上生活を營む上に欠くべからざる
道具であるのであるから、その道具が健康であるか、不健康であるかは、
魂が地上で使命名を果たす能率に大變な相違を來すのである。

しかもその肉體のはたらきは、生命が、肉體の生理作用をつかさどるための
媒介である“潜在意識”の状態(想念の内容)によって支配されるのであるから、
潜在意識に不純な感情、暗黒な感情などが溜まってゐて、生命の純粋な健全な
はたらきを妨げることのないやうに注意しなければならないのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4317

・・・

《七日の法語  “人間の解放”の意味するもの》

生命力は一種のエネルギー資源であり、
それは假に天然石油ガスにたとへても好いのである。

天然ガスを液體石油ガスとして飛行機や自動車の燃料になる形にすることもできれば、
石油化學によって各種用途のプラスチックを製造することもできれば、
またそれを繊維化して衣料にすることもできるのである。

それを如何に變化するかは、智慧の働きによるのである。

吾々の生命力を如何なる用途に使ふかは吾々自身の智慧によるのである。

「人間の解放」といふ語が、近頃屡々となへられるけれども、
單に人間の内部にある色々の本能をただ無暗に解放してそれを全然“智慧”によって
統制することを忘れるならば、それは天然ガスを無暗に噴出するにまかせて棄ててゐる
やうなもので、それは空氣を汚染し、人間をガス中毒に陥れ、
つひには人間を窒息せしめるに至ることもあり得るのである。

だから人間内部の生命エネルギーは單に噴出せしめて何らの統制をも
加へない事は人間性そのものを却って破壊してしまふことになるのであって、
決して「人間の解放」にはならないのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4318

・・・

《八日の法語  潜在意識の電子計算機的役割》

大生命の叡智は、人體を構成するところの色々の要素を
驚くべき智慧をもって組織化してこのやうな人體をつくったのである。

そして一應その“人體”それ自身の腦髄智に“自由”を與へて、
人體を自治體にしたのであった。

しかし腦髄智は、いまだ嘗て“人體”そのものを製造したことはないから、
完全には人體を本當に健康にする道を知らないのである。

だから、大生命の叡智は、人體の動きを内から指導する
電子計算機的ハタラキをする潜在意識”を與へて、
これによって自働的に生理作用が調節せられるやうにしたのである。

ところが電子計算機には記憶装置があって、その記憶装置に
「あやまった事項」(データ)が組込まれてゐると、計算機の答へが
間違って來て誤った指導をするのと同じやうに、

潜在意識に「あやまった事項」(憎しみや、怒りや、悲しみや、不平や、屈辱や、
嫉妬や、貪慾や、欲求不満や、意気消沈など)が組み込まれることになると、
純粋に大生命の叡智そのままに潜在意識が生理作用を正しく調節することが
できなくなり、そこに病気や早期老衰をひき起こすことになるのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4319

・・・

《九日の法語  自然良能を妨げる潜在意識》

ちょっと皮膚に傷を受けたり筋肉が傷ついたりすると、内部の潜在意識が
その電子計算機的なハタラキによって、どこに如何なる成分を移動して、
如何にその成分を組織して、新たなる皮膚組織や筋肉組織を復舊するが好いか
判断せられて、その判断によって作業が進められるのである。

ところが、そのやうに直ちに復舊作業の行はれる人體と、手術したあとが、
少しも新しい肉芽を發生せずに糜爛と腐爛とを繰返して行く人體とがあるのである。

速やかに健康を恢復する肉體と、段々病状が深刻になって行く肉體との
差別が生じて來るのは如何なる理由によるのであらうか。

私は戰爭で片脚を失った傷痍軍人の脚の切り口がいつまでも癒えずに
糜爛に糜爛を繰返してゐて、その原因が不明であったのが、

妻が早速、自分を病院に見舞に來てくれない事に對する憤りが原因であって、
妻が早速自分を見舞に來きてくれなかったのは實にやむを得ない事情が
あったのであって、

妻の自分に對する愛情は少しも失はれてゐないことがわかって、
妻に對する怨みの感情が消えると共に、直ちにその脚の切断部の傷が癒えはじめて
一週間ほどのうちに完全に癒えてしまった實話をきいたことがある。

これは潜在意識の癒能を指導する電子計算機的ハタラキが
「妻に對する怨恨の感情」で歪められられてゐた間は治癒が完成しなかったのである。

他の病氣でも同じことである。

長く癒えない病気に苦しんでゐる人は、
自分の心の中を振り返って見る必要がある。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4322

・・・

《十日の法語  “そのままの心”になって潜在意識を淨化せよ》

潜在意識は受動的であり、現在意識が知覺をもって感じるところの印象や、
それによって反應する現在意識の感情の起伏が潜在意識に蓄積されてゐて、
潜在意識の司る生理作用の調節を混亂状態に陥れるのである。

「そのままの心」なるといふことは、このやうな混亂から、
自分の心が自由に解放され、大生命の叡智のそのままになるといふことである。

泳ぎを知らぬ人が水に跳び込んでも、そのままの心でゐれば沈むことがないのである。
水面に“大”の字に寝て全身が平等に浮いて沈まなければ、その人の心に偏りがなく、
不安がなく、恐怖がなく、そのままの心であるしるしである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4323

生長の家 昭和四十三年七月号【中旬】 - 伝統

2018/06/12 (Tue) 17:19:38

《十一日の法語  悟りによって人間が健康になる理由》

人間が“そのままの心”なるとき、潜在意識は偏光のない歪みのないレンズのやうに
大生命の叡智をそのまま素通しに生理作用に反映し出すことになり、

大生命そのままの叡智は人體の設計者であり、最初の創造の技術者であるから、
そのままの叡智に生理作用が導かれるとき、人體は自然に健康を恢復するのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4324

・・・

《十二日の法語  何故、病氣が継続するか》

常に人軆には新陳代謝が行はれてゐるのであり、
陳き老衰の細胞は送り出されて、新生の若き細胞がとって代わるのである。

それ故に吾々の全身の細胞のうち、1年以上も陳い細胞が存續するのは
極少部分に於いてだけであるといはれてゐる。
だから肉軆の殆ど全部分は頗る若いのである。

それゆゑ、現在、あなたの體のある部分が病氣してゐても、
その部分の細胞は暫くのうちに送り出されて「新生細胞」によって
置き換へられるのである。

それゆゑに現在、どこかに病氣があっても心配する必要はないのである。
やがて病氣の細胞は送り出される、しかしそれに置き換へられる
「新生細胞」が病氣の想念を擔ってゐては病氣が継續するのである。

慢性病といふのはそれである。
若しあなたが、病氣について思い煩ひ、
「新生細胞」にその病気を擔はしてゐるならば、
「新生細胞」といへども“病念を擔った細胞”であるから
病気を継続ほか仕方がないのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4325

・・・

《十三日の法語  あなたが健康を取り戻す簡単な方法》

あなたが病氣の根を断ち切ろうと思ふならば、その方法は頗る簡単であるのである。
新生細胞に、病氣を擔はせぬことである。

即ち、病気が存在するといふ念を起こさぬこと、病氣の継續を心配せぬこと、
憤り、憎み、不安、恐怖、嫉妬、憂へ、貪り、損失、残念、口惜しい・・・・等の
感情的歪みをなくしてそのままの心となり、心のレンズに偏光なく
大生命の叡智そのままの指導を生理作用に受け容れることなのである。

このやうにするとき、新生細胞は悉く大生命の設計した通りの健全さをもってゐて、
それが大生命の本來の設計通りに新細胞を形成し、細胞配列を行ふのであるから
人體は健康になるより仕方がないのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4326

・・・

《十四日の法語  現在意識・潜在意識・生理作用》

あなたが感覺にてものを視、如何なる感情又は想念を起こすにしても、
かくしてあなたが起した現在意識は、その強弱の程度に従って或は強く、
或は弱く潜在意識層に印象せられ、その印象の程度に従って
生理作用に影響を與へるのである。

明るい感情想念の影響は生理作用を強める方向に影響し、
暗い感情想念の影響は生理作用を沈鬱せしめる方向に影響するのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4327

・・・

《十五日の法語  人類意識の大海に泳ぐ人々》

あなたの容貌の若さは、あなた自身が「私は幾歳である」と
感ずる通りにあらはれるのである。

容貌の若さだけではなく、體力の若さやスタミナの強さも
「私は幾歳である」とあなたが始終想ってゐる程度にあらはれるのである。

地球上には、そこに住んでゐた人類が過去に經験し、感じ想って來た想念の波が、
放送電波のやうに始終宇宙に漂ってゐるのである。
これを人類意識と吾々は称している。

私たち各人は“人類意識”の大海の中を泳いでゐる一尾の魚のやうなものである。
だから各人はその人類意識の大海の波(想念・感情の波)の動きに左右せられて、
生理作用のみならず、原因不明の“心の暗さ”や“心の明るさ”も
それに影響せられることになるのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4329

・・・

《十六日の法語  あなたが常に健康であるために》

吾々の生命力は、一方に於いて意識(心)の力によって方向を與へられ、
他方に於いて物理化學的な自然界の法則によって、化合や分解が行はれて
人體が形成せられるのである。

だから“心の力”を無視することはできないが、
物理化學的な醫療も無視することはできないのである。

しかし物理化學的な治療をしてをれば、
心の方はどうでもよいといふ譯にはゆかないのである。

三界は唯心の所現であるから先ず心を「健康」に振り向けなければならないのである。

「病氣本來無」の“生命に實相哲學”の味讀がこのために役立つのである。
聖經には「心に健康を思へば健康を生じ、心に病ひを思へば病ひを生ず・・・」
と示されてゐるのである。

心が一轉して本來無病の“實相”の方へ振り向くことを要するのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4330

・・・

《十七日の法語  あなたが常に若々しくあるために》

私たちは老人のヨボヨボした姿をなるべく見てはならないのである。
それは感覺を通して「人間は必ず老いるものであり、老いればヨボヨボになる」
といふ觀念を暗示として受取り、自分の潜在意識にそれを印象して、
その模型の通りに自分の肉體を老衰した状態に導くのである。

私たちは常に若い人たちと交わるがよい。
そして自分もその若い人たちのひとりであるといふ暗示を受けるやうに
するがよいのである。

神想觀して時間を越えた境地に入り、人類意識の

「人間は年齢によって老衰するものである」

との觀念から超出しなければならないのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4331
・・・

《十八日の法語  自分自身を“人類一般”のレベルに堕すな》

年老いて老衰するといふのは人類意識の中にある觀念の型であるけれども、
その型に、はまり易くなるのは自分が“人類の常識”にみづから許して
同調するからなのである。

そんな“人類の常識”に同調して、自分といふ人間を“一般化”にまで
引き下げる必要はないのである。

人間は“神の子”であるといふのは、“一般化”の人間になることではなく
“個性ある自己”になることである。人類一般が六十歳で老衰してしまはうとも、
自分はそのやうに一般化する必要はないのである。

人類一般が七十歳で老衰してしまはうとも、自分はそれに迎合して、
自分も亦七十歳で老衰して人生に役に立たぬ人間になる必要はないのである。

人間よ、あなたが“神の子”であるといふことは、
あなたには個性ある自由が許されてゐるといふことである。

そして時間の制約さへも超え得る自由をもつといふことである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4332

・・・

《十九日の法語  心から“弱さ”を追放せよ》

人間が常に若々しく健康であるためには、心に“健康”を常に想念して、
“弱さ“を自分の心から訣別すると共に、健康の法則を蹂躙してはならないのである。

反感や逆念を起さず、暗悪の想念感情を起さず、常に明朗快活であると共に
他の人たちの幸福をねがって、苟も人々に對して何らかの害念をも懐いてはならない
といふことである。

他の人々の幸福を願ふ心のみが自分に幸福を與へるのであり、
他の人々の健康を願ふ心のみが自分に健康を與へるのである。

他の人々の健康ために祈れば、自分の内にある不健康の觀念が
自分から追放されることになるのである。

愛する者のみが、必ずしも自分の愛する相手から愛されないにしても、
神から愛されるのである。

神がその人の味方であるのである。

悦べ喜べ、人は常に孤獨では無いのである。
神はあなたの側に常にゐ給ふのである。

神はあなたに常に愛と祝福の微笑を投げかけてゐられるのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4333

・・・

《二十日の法語  健康のためには獸肉食を避けよ》

善念を起すとき、健康に必要なる内分泌が分泌せられる。
あなたが常に善念をもちつづけるとき、その善念は、大生命の叡智をして
少しも歪みなくあなたの“心のレンズ”を透過して潜在意識に入らしめ、
その潜在意識の指導によって生理作用が健全なる方向にいとなまれることになる
のである。

しかしながら、肉體的方面の注意もまた肝要であるのである。
肉體は魂(生命)の棲む“宮”であるからそれを清潔にすることを
怠ってはならないし、清淨にして、健康な食物をその人の體格に應じた
適當な分量をとるがよいのである。

近代の健康食だと考へられてゐる獣肉食の如きは、
人間を肥滿に導くかは知らないが、
それは自然の健康な肥滿ではないのである。

體重がある標準以上になることは、
あまり痩せすぎてゐるのと同様に不健康のしるしである。

巨大な體格・體量をもつ横綱たちが、“栄養々々“と美食を過食するために
糖尿病にかかって土俵を降りて行く實例をみるのは誠に遺憾なことである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4334

生長の家 昭和四十三年七月号【下旬】 - 伝統

2018/06/13 (Wed) 17:32:34


《二十一日の法語  食物は心を左右する》

日本政府はメキシコから流行病の菌で汚染したかも知れない牛肉を
加熱装置で消毒した保證のあるものならば輸入することにしたといふ
報道をきいて私は愕然として驚くと共に悲しんだのである。

何のためにそのやうな不潔な獣肉を輸入して國民の血液を
よごさねばなないのか私は政府要路の人たちにききたいのである。

「食は心なり」といふ諺もあるのである。

肉食をする獅子や虎や狼は獰猛であって自己の食欲を滿たすためには
他の生命を傷つけることを何とも思わないのである。
そして平常は働かずに懶けてゐる。

懶けてゐて貪り喰ひたいのが肉食獣の性質である。
日本も戰後肉食が殖えて來るにしたがって懶けてゐて貪りたい人間が
次第に殖えてゐるのである。

即ちストライキや遵法闘争で出きるだけ働く時間を少なくして
収入を貪りたい肉食獣的パターンの人間が増加してゐるのである。

この事は「類を以て集まる」といふ法則からも説明できるが、

人はその食する食物によってその性質が左右といふ
「食心一元」の理からも説明できるのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4335

・・・

《二十二日の法語  食物は容貌及び性格を變化する》

徳川幕府時代の美人が面長であったのは歌麿の浮世繪を見てもわかるのであるが、
近代に於いては圓ぽちゃの美人が殖えて来つつあるのである。
それは食物の關係からであることが證明されるのである。

肉食獣の顔貌は肉や骨を咬みくだくために顎の力學的關係から
支点から重點に至る距離が短いほど、力を少なく加えて咬みくだく力が強くなるので、
顎が前方に長く伸びずに横に張ってゐるので圓顔になるのである。

肉食を幼い時から續けていると、歯の形も肉食獣に近づいて來のである。

即ち草食動物には野菜等を咬み切るためにもってゐる菜刀の形をした門歯が
発達してゐるのであるが、獣食肉を多食する人の門歯がだんだん肉食獣の歯
即ち犬歯に似て來てその先端が尖って來つつあるのである。

食物がこのやうに生理作用までも變化する力があり、
生理作用は潜在意識の支配するところであることを考へると、
食物の變化が“意識”に影響を與へることは類推するに難くないのである。

即ち獣鳥肉を多食するときは、平和的な門歯が戦闘的な犬歯に變形すると同じく、
それを食する人の精神状態が平和的性格から好戦的性格に移行することは
やむを得ないといふほかはないのである。

肉食愈々多くして、平和を叫びながら、
平和を理由に戦争や闘争を繰返す人類の現状を見るとき、
食生活の平和化の必要を私は痛感せずにゐられないのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4336

・・・

《二十三日の法語  肉食生活を續ける限り世界に平和は來たらず》

私はアメリカへ行ったとき、立派な宗教家で尊敬に値する地位にある米人と
會食した際に、その米人が鶏肉を串に刺したやうに、大腿部の肉から
突き出てゐる骨を指先で握りながらその肉を貪り食ってゐるその姿を見た時に、
平和を唱へながら日本に原爆を落とし、ベトナムで血を流してゐる米人の性格の
根元をみたやうな氣がしたのである。

「これでは世界に平和が來るのは未だし」といふ感を深うした譯である。

日本人の食生活が段々アメリカ化して肉食偏重に傾いて來つつあるとき、
「ヤンキー・ゴー・ホーム」などといっても外部の米國人を追ひ払ふことができても、
内臓の中までも侵入して來て血液を、そして精神をも、肉食獣化して來つつある
外來毒素を一體どうするつもりであらうか。

「ヤンキー・ゴー・ホーム」はその米國的食生活を追放させなければ、
精神までも「大和」から「好戦的」に變へてしまひつゝあるのである。

外部へ向かって國際的に戦争するかはりに、毎日ゝゝ、賃上げ闘争、遵法闘争、
學生闘争、何々闘争・・・で開け暮れしてゐる現状の根元的原因の一つは、
その門歯が肉食獣化しつゝある原因と同じものであるのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4337

・・・

《二十四日の法語  古川大航老師の絶対菜食・絶対健康》

ラジオやテレビや新聞雑誌で肉食を良質の食物であるとして、政府までも
國民の健康上、肉食奨勵に協力する立場をとってゐる如き
放送などを聴くのは残念である。

菜食・穀食で健康が長く維持できないといふことは決して無いばかりか、
肉食の消化・発酵中に起こる分解過程に於いて生ずる毒素は、
植物食では軽微であるけれども肉食による蛋白質分解産物中には、
人體に對して猛毒として作用するものを生ずるのである。

それは腐敗蛋白質を食した時と、腐敗植物食を食した時との、人
體に對する中毒的反応の強弱を見れば明かなことであり、

結局、肉食の過多は榮養學的に言っても酸性食の過多となり、
更に蛋白質の分解毒素を毎日少量づゝ吸収しつゝあるのであるから
人體細胞が多少とも中毒し、速かにその老衰をはやめることになるのである。

禪宗妙心寺派の管長古川大航老師は九十六歳にして壯年の如く海外に
宣教旅行をすること數回、絶對菜食であって、海外に於いても信者が
絶對菜食を用意してゐて、ダシにさへ獣鳥魚肉一切を用ひない
清浄食を食されるのであると承ってゐる。

九十六歳にして尚、壯者を凌ぐこの老師の精力を見るとき、
人間に動物性蛋白が必要だといふ臆説は砕けてしまふのではないか。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4338

・・・

《二十五日の法語  菜食動物と肉食動物との性格の相異》

牛や馬は菜食動物であるが、その性格に戦闘的なところは少く、
柔順にして勤勉、よく忍耐の德を保って働くのである。
その容貌は面長であって平和である。

これは食物の關係からも來てゐるに相違ないのである。

私は今、最近逝去せられた一燈園の開祖西田天香老師が
やはり九十六歳の高齢であったことを思ひ出すのである。

天香老師は“無相の生活”を理想とせられたので、
古川大航老師のやうに絶對菜食を堅持することなく、頼まれて托鉢奉仕に
出向かれた先で出される食物を差別なく合掌して“佛物”として
食されたのであり、

このやうな心境に於いては、京都醫大島薗内科でビタミン絶対?損の食事を
實験的に二ヶ月間試みられたけれども脚気の症状は全然あらはれなかった
といふ體験の持主である。

心境の浄化は、食物の良不良を超える實験である。

それでも無差別に何でも拜んで食された食物の中には動物食もあったであらう
と思はれるが、動物食も食された天香老師は九十六歳で示寂、絶対菜食を今も
堅持せらる古川大航老師は同じ年齢で尚、青年の如く矍鑠たるものがある。

天授の壽命の問題もあるので、食物のみを原因としては容易に結論を
與へることはできないが、この兩老師の比較はある参考資料にはなると思う。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4339

・・・

《二十六日の法語  平和論と殺生食について》

牛を屠殺場へ曳いて行くときには、何となくそれを感じて牛も涙をこぼす
といふことを私はきいたことがある。

私は『生命の實相』の本の中でアメリカの屠牛場の悲惨な光景を書き、
トルストイの菜食論を紹介した。これを讀む人がひとりでも多く、
肉食の残虐行為から遠離せられんことを希望したからである。

佛教は因果を説く、殺生を十不善の第一誡においてゐるのである。
そして原因あれば結果は循環して來ることを説くのが佛教である。
殺すものは殺されるのである。

人類が動物食を續行し、殺生といふ悪徳の上に人類だけが繁榮しようと思って、
いくら平和論を説いても、それは自己の殺生慾をくらます胡魔化しに
過ぎないのである。

平和論を爲すもの、本當に平和を欲するならば
肉食といふ殺生食をやめる事からはじめなければならないのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4340

・・・

《二十七日の法語  “そのままの心”は壽命をのばす》

西田天香師が京都大學の島薗内科で行った實験では、完全にビタミンB1 を
抽出除外して“無”にした食物を二ヶ月間食しても脚氣にならなかった
といふ實例であるが、

これによって“心の力”が如何にその人の健康を支配し、
且つ食物の成分の欠陥を補正することができるかの證據である
といふことできるのである。

西田天香師は食物の欠陥を、“悟境”による“そのままの心”によって超越し、
大生命から流入するところの生命の營みを歪むことなく、そのままに受け容れる
ことによって健康をかくまで長く保持せられて長壽を保たれたのに
相違ないのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4341

・・・

《二十八日の法語  本來涅槃なくして涅槃に入る 》

人間が地上に生を享けた目的は、“神の子”としての實相“完全のすがた”を、
より多く展開し、進歩し向上し發展せしめることにあるのであるから、
老熟といふことはあるにしても、老衰といふやうな進歩、向上・發展に
逆行するやうなことは本來あり得ないことなのである。

しかもそれが事實としてあらはれて來るのは、人類が過去長期間にわたって、
色々の生物の(人類自身をも引っくるめて)生老病死の起ることを眼で見、
感覚で體験し、心の世界に“生老病死”の觀念を受け入れて來た結果なのである。

人間の實相は神の子であり、本來“老病死”なく、
金剛身・不可壊身・不滅身であるのだけれども、
老病死なくして老病死を現はしてゐるに過ぎないのである。

涅槃経に於いて釋尊はこの眞理を説きたまひ、人間の老病死を否定しつゝ、
現象的には老病死をあらはしつゝ涅槃に入り給うたのである。

この眞理は實に意味甚深である。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4342

・・・

《二十九日の法語  人間は死ぬのではない》

幸いに最近發行された『生命の實相』豪華携帯版の第十巻は“靈界篇”であって、
その中でデンマルクの劇作家マグナッセンにあらはれたその父の靈からの通信は
次の如く述べてゐるのである。

長い靈界通信であるからその要所の一部を抜き書きするほかはないのであるが、 

『人間とは神から放射された「理念」である。だから人間は神に属し
『生命の世界』に住するものであって、彼の信ずるが如くには
地上の住者ではないのである・・・・・』

『人間は愈々高く向上するのだ。智慧に於いて優れたるものはその智慧によって
神から與へられたる使命を果し、愛に於いて優れたる者は、愛によって
神から與へられたる使命を果す。

しかし最も智慧に於いてすぐれたる者もやがては最も深き愛を獲得するであろう。
また愚かなる者もやがて最上の智慧を獲得するであらう。
そして人類は永遠のタイムを通じて等しき高さに向上する・・・・』

これは、すべての人間は“神の子”であてえ内部に“實相”として
無限の完全さを包蔵し、それが“永遠のタイム”を通じて顯現し、
すべての人間が最も高き神の愛と智慧とを發揮する状態に至るまで
向上するものだといふ意味なのである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4343

・・・


《三十日の法語  神は活在し給ふ、死は無いのである》

マグナッセンの父の靈は、彼の子の手を通して自働書記現象で
生命不滅の眞理を書くのである。

詳しくは『生命の實相』の靈界篇を讀んで頂きたいが
“生”と“死”との問題を取扱った今月の法語に是非引用しておかねばならぬ
數行だけを三十日と三十一日の法語の中に書いて置きたい。―――

『すべての人類よ、神は活在したまふ。汝も亦神の祝福の微笑を見るであろう。』 
『母よ。涙に泣きぬれたあなたの眼をあげよ。あなたの子は死んではゐないのだ。
彼は今も生きてゐて幸福である。』

『妻よ、良人を失ひし者よ。汝の良人は、今も尚生きている。
そして靈界にて神を知れるぞ! 』 

『愛人を失ひて嘆く娘よ、汝の愛人は死んではゐないのだ。
神は彼の上に?福のほほえみを投げかけてゐられる!』

『――この驚くべき福音を全世界につたへることは吾が來りし使命である。
この福音は全世界にひろがるであらう。
かくの如くして地上に新しき時代は來るのだ。・・・・』

このマグナッセンの父の靈が傅へた新しき時代は今、次第に來つつあるのである。
谷口清超氏の譯した『天と地とを結ぶ電話』なる豫言書にもこの
“新しき時代”の黎明を告げる語が載ってゐるのである。
對照して讀めば、一層切實にその事が理解できるのである。

この豫言書は五千年前エジプトで宗教家だったアガシャといふ高級靈
からの通信を紹介したものである。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4344

・・・

《三十一日の法語  神の子は神に抱かれ永遠に生きる》 

マグナッセンの父の靈はその子に對して、つづいてこんな事を書いてゐる。――

『お前は父の死骸がかう云う風に横たはってゐるのを見たときに、
そこに突臥して泣けて泣けてしかたがなかった。
父の死に對してお前ははじめて大いなる悲しみを感じたのだった。
死、それはお前にとっては不可解な分解と消滅とに感じられてゐたのだ。』

『だが、吾が愛する兒よ。生命といふものが、こんなに惨めな何の高貴さも
ないやうな有様で終りを告げるものだとお前は信ずるだらうか。
・・・自分の内に宿ってゐた力は果してどうなったか。

私の心臓を鼓動させ、私の肺臓を呼吸させ、私の生命を生活させ、
私の手を働かせ、眼と口元とに微笑を湛へさせたその力は一體どうなったか。

・・・併し私はお前に告げる――人は神の子であるから神は如何なる
其の小さき子供たちにも祝福の微笑みを投げかけ給ふのである。
その肉體を去って行く如何なる小さき魂にも微笑を投げかけ給ふのである。

間もなく全世界の人類は、神の造り給へる此の世界には人間自身が信念によって
創作しない限りは何一つ醜いものは存在せず、何一つ悪なるものは存在せず、
何ひとつ恐怖すべきものは存在しないことを悟るに到るであらう。

すべての醜さ、すべての恐怖すべきものは何一つ實在ではないのである。
それは實在するかのやうな外見を示してゐるけれども本當は實在しないのである。

人間の眞性は(眞に實在する人間は)神の子たる靈性である。

神の子たる人間の靈は本來聖浄であって
神は常にその上に?福の微笑を投げかけてゐ給ふのである。

死するやうに見えようとも一切の神の子は神に抱かれ神に導かれ、
永遠に生きるのである。

あらゆる人は永遠に生き、神と偕に生きるのである。
何處にも此の世界には恐怖すべき何者も實在しないのである。・・・・』

まだこの靈界通信は長くつづいてゐるが、爰にはその一部しか書くことはできない。

要するにマグナッセンの父の靈は高級靈であって
生長の家の教へる眞理と同様の眞理を悟って、
それをその子を導くために語ってゐるのであった。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/kimidouge/&mode=res&log=4345

名前
件名
メッセージ
画像
メールアドレス
URL
編集/削除キー (半角英数字のみで4~8文字)
プレビューする (投稿前に、内容をプレビューして確認できます)

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.