伝統板・第二

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賢者の一日一言(6月) - 夕刻版

2018/06/01 (Fri) 19:35:25

このスレッドでは、過去に紹介した次のスレッドから、
日々の言葉の数々を再度紹介してまいります。

(1)伝統板・第二「『一日一語』(二宮尊徳) 」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7539379

(2)伝統板・第二「『一日一語』(森 信三) 」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6714587

(3)伝統板・第二「修身教授録・一日一語(森 信三)」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7150729

(4)伝統板・第二「一日一言(坂村真民)」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6747223

(5)伝統板・第二「ひかりの一日一言」(H14年光明日訓)
  → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6558249

            ・・・

賢者の一日一言《1日》

(1)【 6月1日 】天徳に報ゆる

   常に天徳に報ゆる無ければ常に天徳を失う
   常に天徳に報ゆる有れば常に天徳を得る

         〇

   常に文徳に報ゆる無ければ常に文徳を失う
   常に文徳に報ゆる有れば常に文徳を得る

         〇

   常に婦徳に報ゆる無ければ常に婦徳を失う
   常に婦徳に報ゆる有れば常に婦徳を得る

                   (報徳訓)


   【略解】

   すべては感恩報徳の一語に尽きるとの教えです。

・・・

(2)【 6月1日 】

   世の中の事はすべてが一長一短で、両方良いことはない。

   哲学の最終的帰結も、
   宇宙間の万物は、すべて絶大なる動的平衡(調和)によって保たれている──
   という一事だといってよい。

・・・

(3)【 6月1日 】人生の歩み方① 

   人間の活動を大体60歳頃までと考えますと、
   そのうち20歳までは志を立てる時代と言ってよく、
   すなわち将来国家社会のために役立つ人間になろうという志は、
   15歳頃から、遅くとも20歳までには確立せねばならぬのです。

   そしてそれから以後の20年は、
   いわば準備期と言ってもよいでしょう。

・・・

(4)【 6月1日 】 《六魚庵箴言》

   狭くともいい
   一すじであれ

   どこまでも掘りさげてゆけ

   いつも澄んで
   天の一角を見つめろ

・・・

(5)《1日 神との一体感を深める祈りで一日を始めよう》

   毎朝その日のいとなみを祈りをもってはじめましょう。
   懇請や懇願の祈りではなく、
   神との一体感を深める思念からはじめるのであります。

   神との一体感が深まるにつれて、
   あなたの日常生活が神の叡智によって導かれるようになり、
   何事を行ってもそれがスラスラ行くようになるのであります。

           谷口雅春著『新版 真理』第9巻「生活篇」より

・・・

<参考Web>

(1)賢者の一日一言(1月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7687047 

(2)賢者の一日一言(2月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7703213

(3)賢者の一日一言(3月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7724250

(4)賢者の一日一言(4月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7733101

(5)賢者の一日一言(5月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7743267

           <感謝合掌 平成30年6月1日 頓首再拝>

賢者の一日一言《2日》 - 伝統

2018/06/02 (Sat) 19:20:04


(1)【 6月2日 】人道の極み

   予は人に教ふるに、
   百石の者は五十石、
   千石の者は五百石、
   総てその半にて生活を立て其の半を譲るべしと教ふ。

   (中略)

   各々明白にして、
   迷なく疑なし。

   此の如くに教へざれば用を成さぬなり。

   我が教是れ推譲の道と云ふ。
   則ち人道の極みなり。
                  (夜話七七)

   【略解】
 
   まさに単純明解です。迷うことなかれ、疑うことなかれです。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮尊徳(二宮金次郎)③」(1)に収録。<2015/07/16>
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6543350 )

・・・

(2)【 6月2日 】

   真理は現実の只中にあって書物の中にはない。
   書物は真理への索引(インデックス)にないしはしおりに過ぎない。

・・・

(3)【 6月2日 】人生の歩み方②

   同時にこの20歳から40歳までの20年間の準備のいかんが、
   その人の後半の活動を左右すると言ってよいでしょう。

   それはいわば花火の玉を作るようなもので、
   どんな花火が出るかは、
   まったくその準備期中の努力のいかんによって決まることです。

   かくして40代と50代という、人間の仕上げ期の活動は、
   それまでの前半生において準備したところを、
   国家社会に貢献すべき時期であり、

   したがって40歳までの準備が手薄ですと、
   40歳以後60までの活動も、
   勢い、薄弱とならざるを得ないわけです。  

・・・

(4)【 6月2日 】 《試練》

   試練は
   鞭ではない

   愛なのだ
   慈悲なのだ

・・・

(5)《2日 明るい未来を築くのは、明るい心と言葉である》

   「明るい未来」を作るには、先ず明るい心になり、
   明るく積極的なコトバを使うようにしたらよいだろう。

   人間及び生きとし生ける者の限りない力、
   生命力、叡智と愛とに心の焦点を合わせて、
   たよりないこの世の利益や収入ばかりにアクセクせず、
   限りない未来がアルことに思いを馳せるのである。

          谷口清超著『明るい未来のために』より

           <感謝合掌 平成30年6月2日 頓首再拝>

賢者の一日一言《3日》 - 伝統

2018/06/03 (Sun) 19:18:11


(1)【 6月3日 】推譲にも次第あり

   一石の者五斗譲るも出来難き事にはあらさるべし。
   如何となれば我が為の譲なれはなり。
   この譲は教(おしえ)なくして出来安し。

   是より上の譲は、
   この譲は教によらざれば出来難し。

   是より上の譲とは何ぞ。
   親戚朋友の為に譲るなり。
   郷里の為に譲るなり。

   猶出来難きは、
   国家の為に譲るなり。

                (夜話七九)


   【略解】

   分度の推譲にもいろいろある。

   自分のため、
   わが子孫のためは出来やすいが、
   それ以上は教に由る一心決定がある者のみが出来る。


              ・・・

   (伝統板・第二「二宮尊徳(二宮金次郎)③」(3)に収録。<2015/07/18>
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6543350 )

・・・

(2)【 6月3日 】

   「世の中は正直」とは、
   神は至公至平 ── というに近い。

・・・

(3)【 6月3日 】人問の3段階

   すべて物事は、
   3段階に分けて考えることができましょうが、

   この場合、最もいけないのは、
   口汚く叱りながら、後になっても、
   一向悪かったと思わない人間でしょう。

   次は事がすんでしまってから、
   「アアまで言わなくてもよかったのに」と後悔する人間。

   その次は、怒りの言葉が出そうになったその瞬間
   「アッここだ!!ここだ!!」 と喰い止める人間というふうに、

   大別してこの3種に岐(わか)れるるでしよう。

   そして最後の、まさに怒ろうとするに先立って
   「イヤイヤここだ!!ここだ!!」 と自ら制し得る人、
   これはよほど修養の至つた人でないと、
   なかなかそこまではいけないですね。 

・・・

(4)【 6月3日 】 《喜びに生きる》

   「すべてのものはうつろいゆく、怠らずつとめよ」という言葉は、
   有名な釈迦の最後のお言葉である。

   わたくしはこのお言葉が大好きで、
   このお言葉を腹中に叩き込んで詩精進してきた。

   修行なくして仏教はない。
   どんなに他力の教えといっても修行を怠ってはならない。
 
   とはいっても何も瀧に打たれたり、断食したりするのを修行というのではない。
   平常心是れ道というように、
   日々の生活を人間らしく生きてゆくのも立派な修行である。

   そしてそれらはすべて喜びを持って行ってゆかねばならない。
   喜びなくして行うものは、
   どんな難行を果たしても、よい実を結ぶことはできない。

・・・

(5)《3日 「必ずよくなる」という希望があなたを成功に導く》

   ヘレン・ケラー女史は

   「楽天主義こそ一切を成功にみちびくところの信仰である」

   と云いました。

   楽天主義とは、ものの明るい方面ばかりを見て、
   つねに「よくなる」と云う希望を失わない「考え方」です。

   暗いところでは大きな樹はそだちません。
   人間でも同じです。

   心に日光をもつことです。

             谷口雅春著『新版 生活読本』より

           <感謝合掌 平成30年6月3日 頓首再拝>

賢者の一日一言《4日》 - 伝統

2018/06/04 (Mon) 20:00:36


(1)【 6月4日 】守成また雑し

   創業は難し、守るは易しと。

   守るの易きは論なしといへども、
   満ちたる身代を、
   平穏に維持するも又難き業なり。

   警(たと)へば器に水の満ちて、
   之を平(たいら)に持て居れと、
   命ずるカごとし。

            (夜話一四二)


   【略解】

   創業はもとより難しいが、
   この守成もまたある面で難しい。

   後継者は、
   心して身心の姿勢を正して取り組むほかないでしよう。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮尊徳(二宮金次郎)④」(9)に収録。<2015/10/28>
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6543350 )

・・・

(2)【 6月4日 】

    わが身にふりかかる事はすべてこれ「天意」──

    そしてその天意が何であるかは、
    すぐには分からぬにしても、
    噛しめていれば次第に分かってくるものです。

・・・

(3)【 6月4日 】忍の極致

   ある一人のお弟子が、
   梅岩先生に
   「忍ということの極致はどういうものでしょうか」
   とお尋ねしたところ、

   梅岩先生答えて曰く
   「忍は忍無きに至ってよしとす」
   と言われております。

   すなわち忍耐の理想は
   「やれ我慢する」の「やれ忍耐する」のという意識がなくなって、
   それが何でもない、至極当たり前となるのが理想だと言われたのです。

   これは、
   いかにもそれに相違ないですナ。
   実に千古の名言と言うべきでしよう。

・・・

(4)【 6月4日 】 《手を合わせる》

   手を合わすれば
   憎む心もとけてゆき
   離れた心も結ばれる

   まるいおむすび
   まるいもち
   両手合わせて作ったものは
   人の心をまるくする

   両手合わせて拝んでゆこう

・・・

(5)《4日 “笑う”ことは、全身で行う“健康体操”である》

   平生よく笑っている人は、胃も腸も、ご機嫌よく、
   すばらしい働きをして、健康をたもってくれる。

   つまり、“笑う”ということは、全身で行う“健康体操”のようなものである。
   だから少々身体の調子がわるく、気分がすぐれない時でも、
   「笑う」ことによって、調子をよくすることが出来るのである。

           谷口清超著『人生はドラマである』より

           <感謝合掌 平成30年6月4日 頓首再拝>

賢者の一日一言《5日》 - 伝統

2018/06/05 (Tue) 18:55:06


(1)【 6月5日 】根のカ

   樹木を植えるに、
   根を伐る時は、
   必ず枝葉を切り捨つべし。

   根少なくして、
   水を吸う力少なければ枯るる物なり。

   大いに枝葉を伐りすかして、
   根のカに応ずべし。
   然(し)かせざれば枯るるなり。

                 (夜話一四五)

   【略解】

   樹木の植え替えと同じく、
   生活経済力に変動のあるときは、
   大いに暮らし方を縮小すべきです。

                ・・・

   (伝統板・第二「二宮尊徳(二宮金次郎)④」(12)に収録。<2015/11/04>
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6592962 )

・・・

(2)【 6月5日 】

   この世における辛酸不如意・苦労等を、
   すべて前世における負い目の返済だと思えたら、
   やがては消えてゆく。

   だが、これがむつかしい。

・・・

(3)【 6月5日 】自分の位置を知る

   我々人間は、
   一足飛びにニ階へは上がれないように、
   結局は一つ一つ階段を登っていく外ないでしょう。

   そして最も大事な点は、
   現在自分の立っている段階は、
   全体の上から見て、おおよそ何段目くらいかということを、
   はっきり自分で承知しているということででしょう。

・・・

(4)【 6月5日 】 《本ものの道》

   この道はあきることはない ―― あきる道は本ものではない。
   この仕事はあきることはない ―― あきる仕事は本ものではない。

   あきない道だから、あきない仕事だから、
   いつも新しく、いつも生き生きしている。

・・・

(5)《5日 朝の時間はもっとも大切な、いのちの宝石である》

   たとえば十分間の朝の時間を生かして何かをやるとしよう。
   すると一日は十分でも、朝の時間はとても気持よく能率が上るから、
   それは大切な時間になる。

   一見こま切れのような時間だが、
   実に充実した時間だから、これを活用しないという手はない。

   朝の時間は、いのちの宝石だと思って頂きたい。

        谷口清超著『すばらしい未来を築こう』より

           <感謝合掌 平成30年6月5日 頓首再拝>

賢者の一日一言《6日》 - 伝統

2018/06/06 (Wed) 19:45:41


(1)【 6月6日 】贋(にせ)の学問

   学者書を講ずる、
   悉(くわ)しといへども、活用する事を知らず。

   いたずらに仁は云々、義は云々と云へり。

   故に社会の用を成さず。
   ただ本読みにて、
   道心法師の誦経(じゅきょう)するに同じ。

                  (夜話二一三)

   【略解】

   真の学者とニセ学者との違いを指摘されました。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮尊徳(二宮金次郎)⑤」(26)に収録。<2016/04/24>
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6754248 )

・・・

(2)【 6月6日 】

   すべての悩みからの脱却には行動が必要。

   「南無阿弥陀仏」という念仏称名もそのひとつ。
   手紙を書くのも掃除をするのも、
   はたまた写経をするのも──
   それぞれに良かろう。

・・・

(3)【 6月6日 】学校のみにたよらず

   なるほど学校には、
   学校独持の長所のあることは申すまでもありません。

   しかしながら、
   人は決して学校だけで完成されるものではないのです。

   人間としての深みや味わいは、
   学校のみにたよらず、常に他の半面、
   自ら自己を築いていく覚悟によって得られるものです。

・・・

(4)【 6月6日 】 《こころ》

   こころを持って生れてきた
   これほど尊いものがあろうか

   そしてこのこころを悪く使う
   これほど相すまぬことがあろうか

   一番大事なことは
   このこころに
   花を咲かせること

   小さい花でもいい
   自分の花を咲かせて
   仏さまの前に持ってゆくことだ

・・・

(5)《6日 愛の言葉は、相手を生かし自分も生かす》

   柔らかく温かい感じのする言葉は、
   相手を生かすとともに自分自身をも生かすのである。

   言葉は創造主であるから、
   柔らかく温かい感じのする言葉を使うように心掛けていると、

   次第に自分自身に温かく柔らかい性格が養成されるようになり、
   容貌までにも温かく柔らかい感じがあらわれて来るのである。

          谷口雅春著『新版 女性の幸福365章』より

           <感謝合掌 平成30年6月6日 頓首再拝>

賢者の一日一言《7日》 - 伝統

2018/06/07 (Thu) 19:13:55


(1)【 6月7日 】譲の道一(一)

   終身労して、
   安堵の地を得る事能はざるは、
   譲る事を知らず、
   生涯己が為のみなるが故に労して功なきなり。

   たとひ人といへども、譲の道を知らず。

   勤めざれば、
   安堵の地を得ざる事、禽獣(きんじゅう)に同じ。

               (夜話一七七)

   【略解】
 
   人生最後の安心立命は利他の行い
   すなわち推譲の行いの如何にあると言えましょう。

                ・・・

   (伝統板・第二「二宮尊徳(二宮金次郎)④」(44)に収録。<2016/01/16>
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6592962 )

・・・

(2)【 6月7日 】

   わが身に降りかかった悲痛事に対して、
   その何ゆえか(WHY)を問わない。

   それよりも如何に(HOW)対処すべきかが大切。

・・・

(3)【 6月7日 】自修の人

   とにか人間は、

   「自己を築くのは自己以外にない」

   ということを、
   改めて深く覚悟しなければならぬと思います。

   すなわち、我々の日々の生活は、

   この「自分」という、
   一生に唯一つの彫刻を刻みつつあるのだということを、

   忘れないことが何より大切です。

   そしてこれすなわち、
   真の「自修の人」と言うべきでしよう。

・・・

(4)【 6月7日 】 《知ること》

   世界中のこと、
   男女のこと、
   その他いろいろのことなど知らなくてもいいのだ。

   限りのないことだもの。

   それより一つのことをはっきりと知った方がいい。

   愛とは何か。
   神とは何か。
   仏とは何か。

   生と死とは。
   己とは。

   その何れの一つでもいい。
   納得のいくまで知ることが大切だ。

・・・

(5)《7日 病気は悪くなるのではない。浄化への道である》

   病気とは、心の中に何か不調和なものがあるのが病気である。

   肉体に不調和があらわれたこき、先ず吾々は、その“痛み”に
   「よくぞ警告を与えて下さった」と感謝し、

   自分の心の中に如何なる不調和があったかを反省し、
   それらを心から放ち棄てるようにすれば病気は消えてしまうのである。

         谷口雅春著『新版 真理』第10巻「実相篇」より

           <感謝合掌 平成30年6月7日 頓首再拝>

賢者の一日一言《8日》 - 伝統

2018/06/08 (Fri) 19:25:53


(1)【 6月8日 】譲の道(二)

   仍(よっ)て人たる者は、
   智慧は無くとも、
   力は弱くとも、
   今年の物を来年に譲り、
   子孫に譲り、

   他に譲るの道を知りて、
   能く行けば、
   其の功必ず成るべし。

   其の上に又恩に報(むく)うの心掛けあり。
   是れ又知らずば有るべからず。
   勤めずば有るべからざるの道なり。

                  (夜話一七七)

   【略解】

   人問として大事なことは推譲と報恩の心がけとも言えましょう。


                ・・・

   (伝統板・第二「二宮尊徳(二宮金次郎)④」(44)に収録。<2016/01/16>
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6592962 )

・・・

(2)【 6月8日 】

   哲人といえども迷う時はあろう。
   だが迷う時間が短かろう。

   悟った人でも迷うことはある。
   しかし迷う時間が短い。

・・・

(3)【 6月8日 】時問はつくるもの

   諾君らのうちには、
   「今は学生時代で、学科に追われて読書などできないが、
   しかしそのうちに卒業でもしたら、読書もするつもりだ」
   などとのんきなことを考えている人もあるようですが、

   しかし現在学科におわれて読書のできないような人に、
   どうして卒業後読書などできるはずがありません。

・・・

(4)【 6月8日 】 《闇と苦》

   闇があるから
   光がある

   苦があるから
   楽がある

   闇を生かせ
   苦を生かせ

・・・

(5)《8日 先祖を大切にしよう、その家は栄える》

   親と子と孫と祖父母とご祖先とは「命の樹」のようなものである。
   ご祖先は根っこにあたり、子供や孫は枝葉や果実に当たる。

   だから仏壇や神棚などに毎日お経を誦げ、線香やお花等をお供えするのは
   とても良いことで、こうして「命の樹」が栄え、
   良い果実(子供や仕事などの成果)が実ることになる。

         谷口清超著『美しい国と人とために』より

           <感謝合掌 平成30年6月8日 頓首再拝>

賢者の一日一言《9日》 - 伝統

2018/06/09 (Sat) 18:40:24


(1)【 6月9日 】大海航海の術

   世上一般、
   貧富苦楽をいひ、
   噪(さわ)げども世上は大海の如くなれば、
   是非なし。

   只水を泳ぐ術の上手と下手とのみ。
   時によりて風に順風あり逆風あり。

   海の荒き時あり穏やかなる時あるのみ。
   されば溺死を免(まぬ)がるるは、
   泳ぎの術一つなり。

   世の海を穏やかに渡るの術は、
   勤と倹と譲の三つのみ。

          (夜話一五九)

   【略解】
 
   人生の大海を無事平穏に航海する秘義は、
   勤労・節倹・推譲の三大原理の実践にあるとされる。


                ・・・

   (伝統板・第二「二宮尊徳(二宮金次郎)④」(26)に収録。<2015/12/04 >
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6592962 )

・・・

(2)【 6月9日 】

   玄米食は、我われ日本人の「食」の原点である。
   それ故玄米食を始めると、
   かえって味覚が鋭敏になる。

・・・

(3)【 6月9日 】心にすが入らぬように

   諸君らが今日忙しさに口実を求めて、
   何ら自発的な読書をしないということは、
   すでに諸君らの心にすが入りかけている何よりの証拠です。

・・・

(4)【 6月9日 】 《妥協》

   決して妥協するな
   妥協したらもうおしまい

   一番恐ろしいのは
   自己との妥協だ

   つねに鞭うち
   つねに叱咤し
   つねに前進せよ

・・・

(5)《9日 人類に献げること最も多き者が、最も多くの幸せを得る》

   世の中で偉人と言われる人は皆ひとに愛行をほどこし、深切をし、奉仕した人です。

   いたずらに功名心にかられ、富や地位を追いかけ廻したものは、
   皆最後には没落して悲惨な運命を辿っているのです。

   多くの人に奉仕し、多くの人々の幸福のために働く事ほど貴い事はありません。

         谷口清超ヒューマン。ブックス1『愛と祈りを実現するには』より

           <感謝合掌 平成30年6月9日 頓首再拝>

賢者の一日一言《10日》 - 伝統

2018/06/10 (Sun) 19:12:15


【 6月10日 】 心眼を開く

   夫(そ)れ天地の真理は、
   不書の経文にあらざれば、
   見えざる物なり、

   此不書の経文を見るには、
   内眼を以て、
   一度見渡して、
   而(しか)して後肉眼を閉ぢ、
   心眼を開きて能く見るべし、

   如何なる微細の理も見えざる事なし、
   肉眼の見る処は限あり、
   心眼の見る処は限なければなりと。

                 (夜話四五)

   【略解】
 
   肉眼だけでは天地の理法は見えない。
   心眼をもってしなければ天地の理法は永遠に門戸を開いてくださらないとの意。


               ・・・

   (伝統板・第二「二宮尊徳(二宮金次郎)②」(7)に収録。<2015/06/14 >
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6511555 )

・・・

(2)【 6月10日 】

   豆腐の味は「日本の味」である。
   それ故豆腐の味が分りかけたということは、
   その人が真に日本人らしくなりかけた一徴表とも言えようか。

・・・

(3)【 6月10日 】 人問の幅は読書で決まる

   いやしくも自分の前途を展望して、
   将来ひとかどの人物になって活躍しようと思うなら、

   今日から遠大な志を立てて、
   大いに書物を読まねばならぬでしよう。

   それというのも、
   一人の人間の持つ世界の広さ深さは、
   要するにその人の読書の広さと深さに、
   比例すると言ってもよいからです。

・・・

(4)【 6月10日 】 《前向き人生》

   人生は一度きり

   だから
   ころんでも
   立ちあがり

   前向きに
   生きてゆくのだ

・・・

(5)《10日 内なる心を支配するものが、外なる環境を支配する》

   外なる環境は、すべて内なる心によってつくり出されたのであり、
   「環境は心の影」であります。

   自己の心を自由自在に処理しうる人のみ、凡ゆる環境に処して、
   それを自由に変化することが出来るのです。

   環境を変化するというよりも、
   むしろ、自分の欲する環境がそのままあらわれて来るのです。

        谷口清超新書文集2『神は生きている』より

           <感謝合掌 平成30年6月10日 頓首再拝>

賢者の一日一言《11日》 - 伝統

2018/06/11 (Mon) 21:20:05


(1)【 6月11日 】親への孝

   人の子たる者は宜(よろ)しく父母の心を安んずるを以て要と為すべし。

   苟(いやし)くも父母の心を安んぜんと欲すれば
   宜しく心を正しうし身を修むべし。

                         (語録一五八)

   【略解】
 
   かねてより「孝は百行の基(もとい)」と言う。

   また「孝は神明に通ず」とも言う。

   また「眼を閉じてトッサに親の祈り心を察する者これ天下第一等の人材なり」
   (徳永康起)と。

・・・

(2)【 6月11日 】  《お金に困らぬ人間になる工夫》  
   
   一、大きなお金をくずすのは、一日でも先きにのばすこと。

   二、お札を逆さに入れたり、ハチあわせにしたりせぬこと。

   三、財布を幾つか持っていて、それぞれの用途や向きに応じて別にしておくこと。

・・・

(3)【 6月11日 】ヒントは書物の中に

   諸君が将来何らかの事に当たって、必要の生じた場合、
   少なくともそれを処理する立場は、
   自分がかつて読んだ書物の中に、
   その示唆(しさ)の求められる場合が少なくないでしよう。

   つまりかつての日、内心の要求に駆られて読んだ書物の中から、
   現在の自分の必要に対して、解決へのヒントが
   浮かび上がってくるわけです。

・・・

(4)【 6月11日 】 《自力》

   求めよ、さらば与えられん。
   叩けよ、さらば開かれん。
   自力でやるのだ。

   権利だけ主張する根性はいかん。

   仏さまから貰ってばかりいる者は、
   本当の仏さまの御恩を知らない。
   だからわたしは、過保護的な今の行政をあまり尊く思わない。

   けんめいに求めなくちゃならん。
   けんめいに叩かなくちゃならん。

   そういうものが、今の日本には少なくなった。
   衰微衰亡は、そういうところから始まる。

・・・

(5)《11日 「善くしてやろう」ではなく、「すでに善いのだ」と思え》

   善くしてやろう、という想念は相手を害し、
   すでに善いとの想念は相手をよくするのです。
   決して相手を縛って導こうとしてはなりません。

   相手の「神の子たる善さ」を信じてその自由にまかせておくのです。

   かくて人は本当の自由にまかせられるとき、
   正しく生きるようになるのであります。

         谷口雅春著『生命の實相』頭注版14巻より

           <感謝合掌 平成30年6月11日 頓首再拝>

賢者の一日一言《12日》 - 伝統

2018/06/12 (Tue) 17:17:38


(1)【 6月12日 】不動の徳

   日夜炎炎たる欲情の中にあって殻昧として動かざるは不動の徳なり。

   能く不動の徳を修むれば何の家を喪い国を亡すことか之あらん。

                         (語録ニニ九)

   【略解】

   尊徳翁はひそかに成田の不動尊にて、
   水浴断食修行に従事し、
   不動の徳を誓願せられたのです。

・・・

(2)【 6月12日 】

   金銭は自分の欲望のためには、
   出来るだけ使わぬように──。

   そしてたとえわずかでもよいから、
   人のために捧げること。

   そこにこの世の真の浄福境が開けてくる。

・・・

(3)【 6月12日 】 人問としての嗜(たしな)み

   諸君らは、傘をさして歩く時は、
   斜に肩にもたせ掛けたりなどしないで、
   柄を垂直にしてさすものです。

   また天気になったらキチンと畳んで、
   柄の先が地面を引きずらないようにするのです。

   なお、
   雨の降っている際に傘なしで歩く場合は、
   前かがみになったり、チョコチヨコ走りをしないのです。

   これは「葉隠」という書物にも出ていることです。 

・・・

(4)【 6月12日 】 《どうしたら救われるか》

   どうしたら救われるか
   木に聞いてみた

   木は答えてくれた
   気を充実させることだと

   こんどは石に聞いてみた
   意思を強くすることだと言う

   つぎには鳥たちに聞いてみた
   鳥たちは異口同音に
   すべてを任せることだと

   これには深く感動した

・・・

(5)《12日 父母が明るく仲がよいと、明るいよい子が育つ》

   人はみな、その教育を最初に家庭の父母からうける。

   だから父母が明るいと、明るい心の子が育つ。
   父母が助け合い、深切な行いをしているならば、自然にそれが子供に伝わり、
   彼らの一生を明るく、楽しく、助け合いの人生とするのである。

   小さいころから子供に「よいこと」を教えることが大切である。

           谷口清超著『幸せなわが家から』より

           <感謝合掌 平成30年6月12日 頓首再拝>

賢者の一日一言《13日》 - 伝統

2018/06/13 (Wed) 17:29:58


(1)【 6月13日 】わが助貸法

   叔世(しゅくせい)国家の患は荒蕪(こうぶ)と負債とにあるのみ。

   苟(いやし)くも此の二患を除かんと欲すれば我が助貸法に若(し)くはなし。

  (中略)

   苟くも我が法に頼らば以て荒蕪負債の二患を除き、

   国家をして豊寧(ほうねい)に帰せしむべきなり。

                        (語録二八四)


  【略解】
 
   荒蕪とは、荒れはてた土地。
   負債とは、借財で、

   この荒地と借財が、
   国家の二大病患で、

   これを除去するには、
   助貸法すなわち無利息貸付法が唯一の対策であるとされた。

   叔世とは末の世。

・・・

(2)【 6月13日 】

   人間もつねに腰骨を立てていると、
   自分の能力の限界がわかるようになる。
   随って無理な計画はしなくなる。

   私が今日まで大たい計画の果遂できたのも、
   その根本はこの点にある。

・・・

(3)【 6月13日 】人間の知恵

   人問の知恵というものは、
   自分で自分の問題に気付いて、
   自らこれを解決するところにあるのです。

   教育とは、
   そういう知恵を身に付けた人間をつくることです。

・・・

(4)【 6月13日 】 《いのちの張り》

   大切なのは
   いのちの張り

   恐ろしいのは
   この喪失

   懸命に
   一途に
   鳴く
   虫たちの
   声声

・・・

(5)《13日 神の心を心としたとき、永遠の価値ある仕事ができる》

   もしあなたが世界的な仕事をしたいと思うなら、
   神のみ心が、そのままその人の心であるような人物になれ。
   そうすれば間違いなく「世界的仕事」を成し遂げることができる。

   何故なら神が凡ての創り主であり、真の世界の支配者だからだ。
   神の心を心とした者は、永遠の価値ある仕事ができるのである。

            谷口清超著『理想国へのご招待』より

           <感謝合掌 平成30年6月13日 頓首再拝>

賢者の一日一言《14日》 - 伝統

2018/06/14 (Thu) 17:58:12


(1)【 6月14日 】貧民の救済

   村長若(も)し謙譲を主とし、
   奢を禁じ、約を守り、分を縮し財を推(お)し、

   以て貧民を済わば則ち貧民感動し、
   ?艶(きんえん)依頼の念消して、

   勤労を厭(いと)わず、
   悪衣悪食を恥じず、
   分を守るを以て楽と為す。

   然らば則ち汚俗を洗い、
   廃邑(はいゆう)を興す、
   何の難きことか之れあらん。

                   (語録二九〇)


   【略解】
 
   ?艶依頼の念とは、
   むさぽり、うらやみ、たよる心を指す。

   村長自身の生き方を正すことによって、
   貧民への感化影響、
   ひいては、
   廃村興隆につながることになる。

・・・

(2)【 6月14日 】

   仕事は一気呵成にやりぬくに限る。

   もし一度には仕上がらず、
   どうしても一度中断せねばならぬ場合には、
   半ばを超えて六割辺までこぎつけておくこと──

   これ仕事をやりぬく秘訣である。

・・・

(3)【 6月14日 】気付きが支柱となる

   人間は自ら気付き、
   自ら克服した事柄のみが、
   自己を形づくる支柱となるのです。

   単に受身的に聞いたことは、
   壁土ほどの価値もありません。 

・・・

(4)【 6月14日 】《今》

   大切なのは
   かってでもなく
   これからでもない

   一呼吸
   一呼吸の
   今である

・・・

(5)《14日 愛の実践はあなたに長寿と幸運を約束する》

   〝神の子”たるあなたには神の愛が宿っているのである。

   あなたが、内に宿る神の愛を外にあらわして、常に人々に愛を施し、
   常に人々に深切を尽くすならば、そこに神があらわれるのであるから、
   あなたに於いて、神の無量寿があらわれ、あなたは長寿の生命を生き、
   老いる事がなくなるのである。

            谷口雅春著『神と偕に生きる真理365章』より

           <感謝合掌 平成30年6月14日 頓首再拝>

賢者の一日一言《15日》 - 伝統

2018/06/15 (Fri) 18:11:08


(1)【 6月15日 】勤労を以て貴しと為す

   茅(かや)を生ずるの地も之を聞けば則ち麦(むぎ)を生ずるの圃と為り、
   之を蕪(あら)せば則ち茅を生ずるの地と為る。

   均(ひと)しく是れ一地なり。
   人力用うれば則ち麦と為り、
   天然に在せば則ち茅となる。
   是の故に人道は勤労を以て貴しと為す。
                     (語録二八八)

   【略解】

   「和を以て貴しと為す」の一語がある如く、
   「勤労を以て貴しと為す」の一語はよく心に納得される例話です。

・・・

(2)【 6月15日 】

   わたくしには、なん度聞いても飽きぬ話が三つある。

   一つは(地蜂の)蜂の子とりの話。
   次はやまめ(ヒラメ)釣りの話。
   そして最後は富山の薬屋の新規開拓の苦心談。

・・・

(3)【 6月15日 】偉人は仕事上手

   我々人間の生活は、
   ある意味ではこれを仕事から仕事へと、
   まったく仕事の連続だと言ってもよいでしよう。

   同時にその意味からは、人問の偉さも、
   この仕事の処理いかんによって決まる、
   とも言えるかと思うほどです。

・・・

(4)【 6月15日 】 《純粋一途》

   禅の本がよく売れており、仏教学の本も
   流行のようだが、私はあまり読まない。
   いろんなことはあまり知る必要はないのだ。

   大事なことは、
   どう生き、どう死ぬかと言うことである。

   私がこおろぎの声に感動したりするのも、
   あの純粋一途さにある。

   イエスも一途に純粋に生きられた。
   あの純粋一途さがキリストの心なのである。

   純粋一途なものは、
   すべて私の師であり、友である。
   花にひかれるのもこの一途さにある。

・・・

(5)《15日 困難は内なる能力を引き出してくれる〝味方”である》

   困難は〝敵”ではないのである。
   それはあなたの中にある力(能力)を引き出してくれる〝味方”なのだ。

   それ故困難を恐れたりしてはいけない。
   今は「難しい」と思っても、その困難を引き金として、力を出し、努力して行くと、
   やがて「易しい」と思えるようになる。

          谷口清超著『「人生学校」はすばらしい』より

           <感謝合掌 平成30年6月15日 頓首再拝>

賢者の一日一言《16日》 - 伝統

2018/06/16 (Sat) 19:53:14


(1)【 6月16日 】小事を務むぺし

   大事を成さんと欲すれば宜(よろ)しく先ず小事を務むべきなり。

   大事を成さんと欲して小事を怠り其の成り難きを憂えて、
   成り易きを務めざるは小人の常なり。

   小事を務めて怠らざれば則ち大事必ず成る。
   小事を務めずして怠る者は庸(いずく)んぞ大事を成すを得んや。

                         (語録三〇ニ)

   【略解】

   「積小為大」の日常実践の威力はいかほど力説しても力説すぎることはない。

・・・

(2)【 6月16日 】

   暁の 床に目覚めて うつつなき 心に響き かじかは啼くも

   ほのぼのと 外の面はややに白みたれ 河鹿は鳴くも 小暗き室に

・・・

(3)【 6月16日 】仕事の処理は修養の中心

   仕事の処理いかんに、
   その人の人間としての偉さのほどが、
   伺えるとさえ言えるほどであります。

   実際我々は、平生うっかりしていると、
   仕事の処理などということに、
   修養上の一つの大事な点があろうなどとは、
   ともすれば気付きがたいのでありますが、
   事実は必ずしもそうではないのです。

   否、
   真の修養というものは、
   その現れた形の上からは、
   ある意味ではこの仕事の処理という点に、
   その中心があるとさえ言えるほどです。

・・・

(4)【 6月16日 】《一日一信》

   一日
   一信

   やっと楽しい
   ひとときがきた

   あの人
   この人を
   身近かにおいて

   一字
   一字
   書くひとときの
   うれしさ

・・・

(5)《16日 あなたの内にはすべてを癒す自然療能力が宿っている》

   吾々の内部にいて、
   吾々の生理作用を営ましめている力は「内在の神」である。

   この「内在の神」は常に内よりわが「肉体」と云う道具を修理し、
   栄養を与え、若返らしつつあるのである。

   吾々は常にその力を認めて感謝するとき内部に宿る神の力は
   一層完全に働いて自然療能力が盛んになるのである。

          谷口雅春著『新版 真理』第2巻「基礎篇」より

           <感謝合掌 平成30年6月16日 頓首再拝>

賢者の一日一言《17日》 - 伝統

2018/06/17 (Sun) 19:30:53


(1)【 6月17日 】善因善果

   佛に所謂(いわゆる)因果とは何ぞや、
   種を播(ま)けば実を結ぶ是れなり。

   夫(そ)れを善因に善果あり、
   悪因に悪果あり。
   人皆之を知る。

   然れども目前に見(あら)われずして数十歳の後に見わる。
   故に人之を畏れず。
   況(いわ)んや前世の因縁に於てをや。

                      (語録三〇五)

   【略解】

   よき種子を蒔けばよき実を結ぶという
   単純明快な哲理を軽んずるなかれということです。

・・・

(2)【 6月17日 】

   如何にささやかな事でもよい。

   とにかく人間は他人のために尽くすことによって、
   はじめて自他共に幸せとなる。

   これだけは確かです。

・・・

(3)【 6月17日 】寡兵もって大敵に向かう

   仕事の処理ということは、
   いわば寡兵(かへい)をもって大敵に向かうようなものであって、
   一心を集中して、もって中央突破を試みるにも等しいのです。

   同時にまた広くは人生の秘訣も、
   結局これ以外にないとも言えましょう。

   実際あれこれと気が散って、
   自分がなさねばならぬ眼前の仕事を後回しにしているような人間は、
   仮に才子ではあるとしても、
   真に深く人生を生きる人とは言えないでしょう。

・・・

(4)【 6月17日 】 《人のねうち》

   おのれが尊いのではない。
   おのれをおのれたらしめるものが、
   おのれの中にあるから尊いのである。

   だからこのおのれをおのれたらしめるものを
   見出さなくてはならぬ。
   自覚しなくてはならぬ。

   そのことなくして
   人は人としてのねうちがあるとはいえない。

   花を花たらしめるもの、
   光を光たらしめるもの、
   香りを香りたらしめるもの、
   その存在をはっきりと知ることが大切である。

・・・

(5)《17日 一人がよいことをしても、世界が変わる》

   問題はたった一人の行動にだけあるのではないが、
   一人が変わっても、世の中の出来事は大きくちがってくる。

   すこしでも善いことをすると、それだけ国がよくなるのである。
   そしてそれによって世界的にも貢献して行くことができる。

   一人でもできる!
   一人がやらなくては、何も実現しないのだ。

         谷口清超著『美しい国と人のために』より

           <感謝合掌 平成30年6月17日 頓首再拝>

賢者の一日一言《18日》 - 伝統

2018/06/18 (Mon) 18:09:50


(1)【 6月18日 】倹動富に至る

   倹勤愚の如しと雖(いえど)も、
   而(しか)も其の為す所必ず成る。

   奢怠(しゃたい)賢に似ると雖も、
   而も其の為す所必ず敗る。

   是れ倹勤富に至り、
   奢怠貧に陥る所以(ゆえん)なり。

                 (語録六七)

   【略解】

   倹の反対は奢、
   勤の反対は怠。

   奢すなわち贅沢を避け、
   怠すなわち怠慢をさけて倹勤に精を出す、

   これが貧富の岐れ路ということ。

・・・

(2)【 6月18日 】

   天性資質にめぐまれた者は、
   二割五分前後を割いて他に奉仕すべし。

   これは本来東洋の伝統思想たる「恩」の思想に基づくものであるが、
   それをマルクスの搾取観を媒介として、
   現代的に甦らせた真理ともいえよう。

・・・

(3)【 6月18日 】こせつかない

   すべて偉大なものは、
   自ら出来上がるものであって、
   あまりに早くからこせつきますと、
   大きな実りはできにくいものであります。

・・・

(4)【 6月18日 】 《昼の月》

   昼の月を見ると
   母を思う

   こちらが忘れていても
   ちゃんと見守っていて下さる
   母を思う

   かすかであるがゆえに
   かえって心にしみる
   昼の月よ

・・・

(5)《18日 本当の幸福は心の平安から生まれる》

   幸福は常に内より来る。
   外に百万の富があろうとも、心の中に平和がなければ何の幸福ぞや。

   外に何の富がなくとも、心に平和ありて、
   人を愛することが出来るとき、それが本当の幸福なのである。

   心の中の平和は神との一体感によって得られるのである。
   神から遠ざかるから淋しくなって来るのである。

           谷口雅春著『新版 幸福を招く365章』より

           <感謝合掌 平成30年6月18日 頓首再拝>

賢者の一日一言《19日》 - 伝統

2018/06/19 (Tue) 19:58:55


(1)【 6月19日 】後世のために

   樹木を植うるや、
   三十年を経ざれば、則ち材を成さず。
   宜(よろ)しく後世の為に之を植うべし。

   今日用うる所の材木は則ち前人の植うる所。
   然らば安(な)んぞ後人の為に之を植えざると得ん。

   夫(そ)れ禽獣は今口の食を貪るのみ。

                   (語録六八)

   【略解】
 
   後世のために樹を植えるべしの教えは、
   まことに傾聴すべき卓説です。

・・・

(2)【 6月19日 】

   たった一枚のハガキで、
   しかもたった一言のコトバで、
   人を慰めたり励ましたり出来るとしたら、
   世にこれほど意義あることは少ないであろう。

・・・

(3)【 6月19日 】ねばり

   粘りというものこそ、
   仕事を完成させるための最後の秘訣であり、

   同時にまたある意味では、
   人間としての価値も、最後の土壇場において、
   このねばりが出るか否かによって、
   決まると言ってもよいと思うほどです。

・・・

(4)【 6月19日 】 《深さ》

   海の深さは
   測ることができるが

   愛の深さは     
   測ることはできない

・・・

(5)《19日 他人の成功を祝福する者は無限の祝福を受ける》

   人間は一人ではない。
   自他一体である。

   だから他人の成功を祝福して、共によろこんであげれる。
   その広い心が、自分をも高め上げ、他からの無限の祝福をうけるのである。

   人は、自分のやった結果を、自分でうけとる者だ。
   人を憎めば、自分も憎まれるし、人を尊敬すれば、自分も尊敬される。

          谷口清超著『人生はドラマである』より

           <感謝合掌 平成30年6月19日 頓首再拝>

賢者の一日一言《20日》 - 伝統

2018/06/20 (Wed) 18:21:21


(1)【 6月20日 】嵐吹や

   〇 嵐吹(ふく)や烏の中に鷺まじり

   〇 田畑のみのる今宵の月夜かな

   〇 馳馬(はせうま)に鞭打いづる田植かな

                     (報徳要典)

  【略解】

   ・嵐吹や・・・:嵐ふく予兆を知らす烏の一群のおかげで鷺も救われているの意。

   ・田畑の・・・:田畑の豊作を喜ぶような今夜の月はなおうれしい。

   ・馳馬に・・・:気のはやる馬を制御しつつ田植えの準備の開墾よ。

・・・

(2)【 6月20日 】

   疲れると眠りますが、横になると躰がなまるので、
   机にもたれて眠ることにしています。

   先ず光線をさえぎる為に黒い絹布を頭にかぶり、
   格好は猫を手本にしてなるべく球形に近づくと、
   大てい五分くらいで眠りに入り、十五分前後で覚めて心気一新です。

・・・

(3)【 6月20日 】不滅なる精神

   我々人問は、
   その人の願いにして真に真実であるならば、
   仮にその人の肉体が生きている間には実現せられなくても、
   必ずやその死後に至って、実現せられるものであります。

   否、
   その志が深くて大きければ、
   それだけその実現には時を要して、
   多くはその肉体の死してのち、
   初めてその実現の緒(ちょ)につくと言ってもよいでしよう。

   そしてこれがいわゆる「不滅なる精神」、
   または「精神の不滅」と呼ばれるものであります。

・・・

(4)【 6月20日 】 《本物》

   ぐっとくるものがなくなったらもうおしまい 
   すべて本物には肺府を突く

   何ものかがなくてはならぬ   
   ゴッホの絵のように

・・・

(5)《20日 「時間」はあなたが持つ最大の資源である》

   「天才とは努力の別名である」というが、天才ある者も時間を生かさずして
   その天才を伸ばさなければ凡才になってしまう。

   諸君よ、今日、時間をたくみに生かそうと決心せよ。
   「今」の時間は利用しなければすみやかにすぎ去る。

   しかしこれを生かして利用するとき無限の価値を生み出すのである。

          谷口雅春著『生命の實相』頭注版第7巻より

           <感謝合掌 平成30年6月20日 頓首再拝>

賢者の一日一言《21日》 - 伝統

2018/06/21 (Thu) 19:26:31


(1)【 6月21日 】古聖の丹誠

   今の艱難(かんなん)を以て古聖草創の丹誠を悟るぺし。

        〇

   亭々として雲に聳(そび)ゆる大木は昔一粒の種子なり。

        〇

   一理を学べば一理を行へ。
                 (金言集)

   【註】

    とりわけ「一理を学べば一理を行へ」の教えは心魂に徹する教えです。

・・・

(2)【 6月21日 】

   人は真に孤独に徹することによって、
   初めて心眼がひらけてくる。

   けだしそれによって相対観を脱するからである。

・・・

(3)【 6月21日 】真実は現出する

   真実というものは、
   必ずやいつかは現れずにおかぬ。

・・・

(4)【 6月21日 】 《脱皮と解脱》

   個性というのは脱皮することによって、
   その濃度を増してゆくものである。

   それを家庭でも学校でも教えなくなった。
   それが今の日本である。

   わたしが宗教が大切だというのは、
   このことを言いたいからである。

   宗教とは脱皮、解脱のことなのである。
   かっての彼と今の彼とは、別人のようになっている。

   そしてそれによって面(顔)も一変してくる。
   わたしは、そういう人を何人か知っている。

・・・

(5)《21日 「人のために仕える」精神を持つ者に失業はない》

   人のためになる仕事は、浜の真砂がつきるとも
   決して尽きるということはないのであります。

   ただ尽きるのは、あなたが人のために働きたいという
   サービスの精神が尽きるだけなのであります。

   ですから働く気持ちさえあるならば、
   人間は職業がなくて困るということはありえないのです。

        谷口雅春著『生命の實相』頭注版第8巻より

           <感謝合掌 平成30年6月21日 頓首再拝>

賢者の一日一言《22日》 - 伝統

2018/06/22 (Fri) 17:39:38


(1)【 6月22日 】神儒佛の働き

   神道は興国の道なり。
   儒教は治国の道なり。
   佛法は治心の教なり。

      〇

   善言を聞いて直ちに行ふは人より樹種を噌られて直ちに蒔く如し。
   後必ず大木となるなり。

      〇

   漬物の切り様にてもその人の用意を知るべし。

                        (金言集)

   【註】

   神道と儒教と佛法の教えの特色をよくとらえておられます。

   尊徳翁の教えは神儒佛一粒丸とも仰せられた。

・・・

(2)【 6月22日 】

   論語の「朋あり遠方より来る。亦楽しからずや」とは、
   現在では用のないのに同志のハガキが届くことではあるまいか。

   つまり、今日では、友の代りにハガキの来る場合の方が遥に多いわけです。

・・・

(3)【 6月22日 】負けじ魂を燃やせ

   実際修養ということさえ、
   ある意味では負けじ魂がなければ、
   なかなかできるものではありません。

   その点からは、
   偉人とは道を履み行う上で、
   何人にも負(ひ)けをとるまいと、
   生涯覚悟して生き貫いた人と言ってもよいでしょう。

・・・

(4)【 6月22日 】 《大木》

   木が美しいのは   
   自分の力で立っているからだ

・・・

(5)《22日 全てを有難く思う者は人生の勝利者となる》

   明るい心持はすべてのものの基礎になるものなのです。

   太陽を見ても有難い、
   空気を吸っても有難い、
   御飯をたべても有難い、
   仕事をしても有難い、

   自分の行くところ、見るもの聞くもの、
   皆な有難くなるような人こそ出世する人であり、
   病気に罹らぬ人であり、長生する人であります。

        新選谷口雅春法話集8『愛と光の生活』より

           <感謝合掌 平成30年6月22日 頓首再拝>

賢者の一日一言《23日》 - 伝統

2018/06/23 (Sat) 20:02:08


(1)【 6月23日 】通すべきを通す

   心の内に関を置き、
   自ら己の心を以て己の心吟味し通すべきを通すべし。
   通すべからざるを通す勿れ。

       〇

   桜は一年に一度花咲けども花の名を得て人に愛せらる。
   人も善事を為して花の名を取らずんぱあるべからず。

                            (金言集)

   【註】

   心の関所を設けるとは自己の生活規律を立てこれを守りきるということ。

・・・

(2)【 6月23日 】

   幸福とは、
   縁ある人々との人間関係を噛みしめて、
   それを深く味わうところに生ずる感謝の念に他なるまい。

・・・

(3)【 6月23日 】凝り性と意地

   凝り性というのと意地というのとでは、
   必ずしも同じものとは言えない。

   それというのも凝り性というのは、
   自分の勉強なりその他何でも、
   自分の仕事に打ち込むことであるのに対して、

   意地という方は、
   そこに対他的な意味が含まれているからです。


・・・

(4)【 6月23日 】 《朴》

   朴(ほお)は字もいいし、ひびきも実によい。
   花は純白で、大きく、
   そして何とも言えない芳香を持っている。

   葉もまた天狗の団扇(うちわ)といわれるほど
   大きく堂々とした男性的な木である。

   特にわたしが、この木に心ひかれるのは、
   わたしが晩成(おくて)の人間であるように、
   この木もまた晩成だからである。

・・・

(5)《23日 人間は皆、祖先と共に生きている》

   人間のいのちというものは、神から発して祖先をずーっと貫いて、
   父母を通して、今ここに生を享けているのであって、
   個人のいのちが突如として出現したのではない。

   だから吾々は、個人と見えていても、個人に非ずして、
   全ての祖先のいのちと、その体験記録が今ここに生きているのである。

          谷口雅春著作集第2巻『即身成佛の真理』より

           <感謝合掌 平成30年6月23日 頓首再拝>

賢者の一日一言《24日》 - 伝統

2018/06/24 (Sun) 19:10:45

(1)【 6月24日 】片楽を棄てて全楽を取る

   我道は常に片楽を棄てて全楽を取るに在り。
   衆生をして片楽を免かれ全楽を得しむ。
   これを済度の第一といふ。

   〇

   人々各々受け得る恩を以て譲るべし。
   然らば四海父子の如くならん。

                           (金言集)

   【註】

   片楽とは一時的な楽しみということで、
   衆生済度とは長久の真楽を体得せしめるにある。

・・・

(2)【 6月24日 】

   人間は何人も自伝を書くべきである。

   それは二度とないこの世の「生」を恵まれた以上、
   自分が生涯たどった歩みのあらましを、
   血を伝えた子孫に書きのこす義務があるからである。

・・・

(3)【 6月24日 】 苦労の注意点

   苦労ということについて、
   気をつけねばならぬのは、

   なるほど人間は、
   苦労によってその甘さとお目出たさとはとれましようが、
   しかしうっかりすると、
   人間がひねくれたり冷たくなる危険があるわけです。

   そこで苦労の結果、
   かような点に陥ることなく、
   しみじみとした心のうるおいと、
   暖みとが出るようになるためには、

   平素から人間の道というものについて深く考、
   かつ教えを受けておかねばならぬと思うわけです。

・・・

(4)【 6月24日 】 《生きていればこそ》

   生きていればこそ
   会えないひとにも会え
   ふしぎな契りを
   結ばせていただき
   こんな嬉しいことはない
・・・

(5)《24日 目前の困難は、大いなる飛躍のチャンスである》

   冬は春への準備の時である。
   植物は花をつけ、動物は活動を強化し、生命を躍動させる。
   それまでにまず「冬に堪える」ことが必要である。

   一時的には屈するようでも、その力をもって、高く強く飛躍するのである。
   外は暗いようでも、春の日ざしは、もうすでに今ここに射しはじめているのである。

            谷口清超著『伸びゆく日々の言葉』より

           <感謝合掌 平成30年6月24日 頓首再拝>

賢者の一日一言《25日》 - 伝統

2018/06/25 (Mon) 18:43:44


(1)【 6月25日 】専心没頭

   身をすててここを先途(せんど)と勤むれば

        月日の数もしらで年(とし)経(へ)ん

                     (二宮翁道歌)

   【略解】

   先途とは物事の最後ということ。

   譬(たと)えて言えば、
   自分に与えられた仕事を、
   今生最後の仕事として専心没頭すれば、
   月日の経つのも忘れて、
   いつしか一年が過ぎてしまうということで、

   「仕事の報酬は仕事である」という先人の言葉が思い出されます。

・・・

(2)【 6月25日 】

   人間の生き方には何処かすさまじい趣がなくてはならぬ。
   一点に凝集して、まるで目つぶしでも喰らわすような趣がなくてはならぬ。

   人を教育するよりも、まず自分自身が、
   この二度とない人生を如何に生きるかが先決問題で、
   教育というのは、いわばそのおこぼれに過ぎない。

・・・

(3)【 6月25日 】二種の苦労人

   同じく苦労しながらも、
   その人の平生の心がけのいかんによって、
   そこにはまったく相反する結果が現れるということです。

   すなわち一方には、
   苦労したために人間の甘さとお目出たさはなくなったが、
   同時にそのために冷たい人間となり、えぐい人間となる場合と、


   今一つは、
   苦労したために、
   かえって他人の不幸に対しても、
   心から同情のできるような心の柔らかさや、
   うるおいの出る場合とです。

   そしてそれは結局、
   平素真の教えを聞いているか否かによって、
   分かれると言えましょう。

・・・

(4)【 6月25日 】 《声》

   生きていることは
   すばらしいぞ

   そういっている
   石がある
   木がある

   川辺に立つと
   水も
   そういって
   流れてゆく

・・・

(5)《25日 すべての人間に天才と使命とが与えられている》

   人間は、何かの目的をもって「作られた」ものである。
   それは「神のみこころ」といってもよい心によってであり、
   決して偶然ではない。
 
   心には目的というか意志というようなものがある。

   だから、人間には「使命」がある。
   特別の役割があり、その人でなければできない仕事があるのです。

          谷口清超著『本当のことが知りたい』より

           <感謝合掌 平成30年6月25日 頓首再拝>

賢者の一日一言《26日》 - 伝統

2018/06/26 (Tue) 20:10:42


(1)【 6月26日 】無碍自在

   西にせよ東にもせよ吹く風の
      さそふ右へとなびく青柳

              (二宮翁道歌)

   【略解】
 
   西風にしろ、東風にしろ、
   いずれの風の吹くままに、
   なびきさからわぬ青柳の姿を歌ったものですが、
   無碍自在な柔軟心を歌いあげたものです。

   論語に「意なく必なく固なく我なし」とあるように、
   我意、私欲、固定観念やわがまま、
   気ままを戒めたものです。

・・・

(2)【 6月26日 】

   人間はおっくがる心を刻々に切り捨てねばならぬ。

   そして歳をとるほどそれが凄まじくならねばなるまい。

・・・

(3)【 6月26日 】思いつめるカ

   「自分もいつまでもこんなことをしていたんでは、
    大した教師にはなれないだろう。
    一端(いっぱし)の教育者となるには、
    何とかして現在のこの生温(なまぬる)さを克服しなければならぬ」

   と、
   日夜思いつめるところがなくてはならぬのです。

   この思いつめるカそのものが、
   実は刻々に、自分に対して内面的なカを与え、
   それがやがてまた将来の飛躍への原動カとなるのです。 

・・・

(4)【 6月26日 】 《捨の修行①》

   年をとると、どうして駄目になるのか。
   これだけは自分が年をとらねばわからぬことである。

   どんな英雄でも、
   年をとって駄目になり、
   その栄光の歴史を、晩年で汚している。

   そのわけは一言でいえば、
   自分を捨てきれないからである。

   捨てるということが、どんなに大事であるか、
   そしてどんなに難しいことであるか、

   かっての柔軟な魂を喪失し、
   頑固さだけが残り、
   一切の判断が齟齬(そご)してゆくのである。

・・・

(5)《26日 何事も楽しく悦んでやれば、無限の力が湧き出る》

   何事をやるのでも、たのしく生々と、のびのびやることが大切である。
   いつも悲壮感を漂わせ、しかめつらをし乍ら、
   ハチマキをしめ歯をくいしばっていると、
   実力が出て来ない。

   もっとおおらかで、のびのびと「神の子・人間」の人生をたのしもう!
   そうすれば、あなたはどんどん伸びる。

          谷口清超著『愛と希望のメッセージ』より

           <感謝合掌 平成30年6月26日 頓首再拝>

賢者の一日一言《27日》 - 伝統

2018/06/27 (Wed) 17:45:40


(1)【 6月27日 】一切全托

   おのが身は 有無の湊(みなと)の 渡し舟 

              ゆくも歸るも 風にまかせて


                (二宮翁道歌)

   【略解】
 
   有無の湊とは、
   生から死への港を意味し、

   人生とは、
   まさに生から死への渡し船のようなもので、
   その往来は、
   風という天意に一切全托するほかないとも言えましょう。

   人事を尽くして天命を待つとも、
   天命に従い人事を尽す生き方の両面を示すともいえます。

・・・

(2)【 6月27日 】

   「随所作主」とは、人はどんな境遇の中にあっても、
   リンリンとして生きてゆける人間になることでしょう。

・・・

(3)【 6月27日 】教育の意義は立志に極まる

   教育の意義は、
   この立志の一事に極まると言ってもよいほどです。

   故にまた真に志が立つならば、
   ある意味では、
   もはやしいて教え込む必要はないとさえ言えましょう。

   というのも真に志が立ったら、
   自分に必要な一切の知識は、
   自ら求めて止まないからであります。

・・・

(4)【 6月27日 】 《捨の修行②》

   仏典も聖書も捨を言う。
   だから究極はここにこなくてはならぬ。

   でも、ここにくることの
   何と至難なことであろう。

   大変な行(ぎょう)を積んだ人でも、
   その行からきた名声地位を捨てきれずに
   駄目になってゆく。

   (中略)

   人間は修行を怠ると
   一ぺんに駄目になる。

   捨にも修行が大事である。

・・・

(5)《27日 よい事は「今」すぐ、思い切ってやろうではないか》

   新しく、有意義なことを、やり始めよう。
   人は誰でもやりたいことが一杯ある。
   それらをすぐやり始めよう。

   「やっても、三日坊主だから」と、最初からやらないよりも、
   三日坊主でもよいからやり出せ。
   するともしかしたら四日、五日と続くのである。

   そこから、必ず新しい人生が開けてくる。

           谷口清超著『伸びゆく日々の言葉』より

           <感謝合掌 平成30年6月27日 頓首再拝>

賢者の一日一言《28日》 - 伝統

2018/06/28 (Thu) 19:45:01


(1)【 6月28日 】 生々息まず

   先生諭して曰く、
   汝(なんじ)富を得るの道を知らざるが故に窮せり。
   夫(そ)れ天地の運動頃刻(けいここく)の間断あるなし。
   この故に万物生々息(や)まず。

   人之に法(のっと)り、
   間断なく勉励する天の運動の如くならば、
   困窮を求むると雖(いえど)も得べからず。

                       (報徳記)

   【註】

   日々勤労を重んずる刻苦勉励こそは、
   人間の第一の勤めである。

・・・

(2)【 6月28日 】

   「一剣を侍して起つ」という境涯に到って人は初めて真に卓立して、
   絶対の主体が立つ。

   甘え心やもたれ心のある限り、
   とうていそこには到り得ない。

・・・

(3)【 6月28日 】充実した一日を生きる

   一日を真に充実して生きるには、
   一体どうしたらよいかが問題でしょう。

   その秘訣としては私は、
   その日になすべきことは、
   決してこれを明日に延(のば)ささぬことだと思うのです。

・・・

(4)【 6月28日 】 《ひらく》

   花ひらく 
   運ひらく 
   道ひらく 
   目ひらく 
   心ひらく

   すべて 
   開くことが 
   大事だ 

   大道は無門 
   閉ざしてはならぬ

・・・

(5)《28日 「与え切る」生活をする者に、無限の富は流れ入る》

   もし私たちが「与え切る」生活になるならば、
   真空のところを、空気が自然に埋めるように、
   宇宙に満つる富が、自然に埋めてくれることになるのである。

   富を造ろうと思うならば、先ず「与える」ことによって、
   「富」の流れ入るために真空状態を造らなければならないのである。
 
         谷口雅春著『新版 希望を叶える365章』より

           <感謝合掌 平成30年6月28日 頓首再拝>

賢者の一日一言《29日》 - 伝統

2018/06/29 (Fri) 18:22:26


(1)【 6月29日 】天之れを悪む

   先生少しく色を和(やわ)らげて日く、
   嗚呼(ああ)積善積不善に由(よ)りて禍福吉凶を生ずること
   聖人の確言何んぞ疑はんや。

   (中略)

   夫(そ)れ孫右衛門の家、
   天明度の凶飢(きょうき)に当り、
   汝が家財に富めるを以て弥々(いよいよ)救助の心なく、
   高価に栗(ぞく)をひさぎて独り利を専(もっぱ)らにし、
   益々富をなせり。

   天之を悪(にく)み鬼神之を捨てむ。
   一家の廃絶この時に作(おこ)れり。

                      (報徳記)

   【註】
 
   「積善の家に余慶あり、積不善の家に余殃(よおう)あり」の名言通りです。

・・・

(2)【 6月29日 】

   往相はやがて還相に転ぜねばならぬ。
   そして還相の極は施であり奉仕である。

・・・

(3)【 6月29日 】人生の至楽

   何よりももまず自分の仕事を果たす。

   そしてその上でなおゆとりがあったら、
   そこで初めて本を読む。

   これ実に人生の至楽というものでしよう。

・・・

(4)【 6月29日 】 《光と力》

   光は一隅より      
   力は一人より

・・・

(5)《29日 「祈り」は、神と人間との不可欠の交わりである》

   人間が神の声明から生まれたる神の子である以上、
   神と共に静かに語る時間を持つと云う事は、親子が静かに語る時間を持つ
   と云う事であって是非とも必要なる当然の行事である。

   祈りの時間とか神想観の時間とかは神と静かに語る時間である。
   神に感謝して、純粋に神と対話する時間である。

         谷口雅春著作集第1巻『光明法語<道の巻>』より

           <感謝合掌 平成30年6月29日 頓首再拝>

賢者の一日一言《30日》 - 伝統

2018/06/30 (Sat) 21:00:53


(1)【 6月30日 】分度を立て節度を守る

   先生細川侯の憂慮を察し、
   玄順に謂ひて日く、
   我が小田原の臣として外諸侯の政事を談ずる事能わず、
   然りと雖(いえど)も君明らかに仁心あり、

   (中略)

   巳(や)むを得ずんばわれ一言を呈せん。

   此の禍何に由て生ずるや、
   唯国に分度立たざるの過なり。

   国に分度なき時は幾万の財を入るるといへども、
   破桶に水を入るるが如く一滴も保つこと能はず。

   今子の君家、
   極難なりと雖も明かに分度を立て節度を守り仁術を行ふ時は、
   国の興復難しとせず。

                       (報徳記)

   【註】
 
   「分度を立て、節度を守り、仁術を行う」―国家興隆の道なりとの真言です。

・・・

(2)【 6月30日 】

    小川村を訪ふ

    老藤の 垂りにたりたる 下をゆく いささ流れも 清らかにして

    苔むせる 御墓の前に彳みて 碑の古文字を 見つつをろがむ

       (江州小川村は中江藤樹先生の生誕の地)

・・・

(3)【 6月30日 】継続はカ

   永続きしないものは決して真のカとなるものではありません。 

・・・

(4)【 6月30日 】 《存在》

   ザコはザコなり   
   大海を泳ぎ

   われはわれなり  
   大地を歩く

・・・

(5)《30日 人を外見で判断するな。内なるその人の神性をみよ》

   人間をその外見や、服装や、生活習慣によって判断してはならない。
   実相を見てその「神性」(仏性)を拝まなければならないのである。

   どんな人も皆、神の子であり、
   その神の子の性質が何人にも宿っているのであるから、
   どんなに悪く見える人も、その奥に神性が輝いているのである。

           谷口雅春著『新版 真理 第2巻 基礎編』より

           <感謝合掌 平成30年6月30日 頓首再拝>

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