伝統板・第二

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賢者の一日一言(4月) - 夕刻版

2018/04/01 (Sun) 19:41:26

このスレッドでは、過去に紹介した次のスレッドから、
日々の言葉の数々を再度紹介してまいります。

(1)伝統板・第二「『一日一語』(二宮尊徳) 」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7539379

(2)伝統板・第二「『一日一語』(森 信三) 」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6714587

(3)伝統板・第二「修身教授録・一日一語(森 信三)」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7150729

(4)伝統板・第二「一日一言(坂村真民)」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6747223

(5)伝統板・第二「ひかりの一日一言」(H12年光明日訓)
  → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6505650

            ・・・

賢者の一日一言《1日》

(1)【 4月1日 】勤・倹・譲

   我が道は勤倹譲の三つにあり。

   勤とは衣食住になるべき物品を勤めて産出するにあり。
   倹とは産み出したる物品を費やさざるを云ふ。
   譲は此の三つを他に及ぼすを云ふ。

   扨(さ)て譲は種々あり。
   今年の物を来年の為に貯ふるも則ち譲なり。

   夫(そ)れより子孫に譲ると、
   親戚朋友に譲ると、
   郷里に譲ると、
   国家に譲るなり。

   其の身その身の分限に依つて勤め行ふべし。
                    (夜話続四三)

  【略解】
 
   尊徳翁の三本柱「勤・倹・譲」を簡明に説かれたものです。


              ・・・

  (伝統板・第二「二宮翁夜話残篇」(43)に収録。<2016/11/03>
    → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6937106 )

・・・

(2)【 4月1日 】

   人はすべからく、終生の師をもつべし。
   真に卓越せる師をもつ人は、終生道を求めて歩きつづける。
   その状あたかも、北斗星を望んで航行する船の如し。

・・・

(3)【 4月1日 】人生二度なし

   諸君!! この人生は二度とないのです。

   いかに泣いてもわめいても、
   その我々の肉体が一たび壊滅したならば、
   二度とこれを取り返すことはできないのです。

   したがってこの肉体の生きている間に、
   不滅な精神を確立した人だけが、
   この肉の体の朽ち去った後にも、
   その精神はなお永遠に生きて、
   多くの人々の心に火を点ずることができるでしょう。

   学年の始めに当たつて、
   私は諸君らがまずこの根本の一点に向かって、
   深く心を致されんことを切望してやまないしだいです。

・・・

(4)【 4月1日 】《念ずる心》

   善根熟するまで
   念々怠らず精進して
   自己を作っておこう

   そしたら
   春風吹き来った時
   花ひらくことができ
   春雨降り来った時
   芽を出すこともできよう

・・・

(5)《1日 「有難うございます」という言葉から一日を始めよう》

   朝目が覚めたときが一日の出発である。

   一日の出発を祝福されたるものとするには、
   既に与えられている祝福を数え上げることによって
   それを感謝することから始めねばならない。

   目が覚めると唇に「ありがとうございます」と
   感謝の言葉からその日の生活を始めるのである。

        谷口雅春著作集第1巻『光明法語<道の巻>』より

・・・

<参考Web>

(1)賢者の一日一言(1月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7687047 

(2)賢者の一日一言(2月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7703213

(3)賢者の一日一言(3月)
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7724250

           <感謝合掌 平成30年4月1日 頓首再拝>

賢者の一日一言《2日》 - 伝統

2018/04/02 (Mon) 20:06:57


(1)【 4月2日 】わが心願

   予不幸にしして、
   十四歳の時父に別れ、
   十六歳のおり母に別れ、

   所有の田地は、洪水の為に流失し、

   幼年の困窮艱難(かんなん)実に心魂に徹し、
   骨髄に染み、今日猶(な)ほ忘るる事能はず、

   何卒(なにとぞ)して世を救ひ国を富まし
   憂き瀬に沈む者を助けたく思ひて、
   勉強せしに計らずもヌ、
   天保両度の飢饉(ききん)に遭遇せり、

   是に於いて心魂を砕き、
   身体を粉にして弘く此の飢饉を救はんと勤めたり。
                      (夜話二〇〇)

   【略解】
 
   天災飢饉、
   死別困窮あらゆる辛酸を味わい、
   救人済世の悲願ついになる。


              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之五~その13」に収録。<2016/03/08>
    → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6754248 )

・・・

(2)【 4月2日 】

   心願をもって貫かねば、いかに才能ありとも
   その人の「一生」は真の結晶には到らぬ。

・・・

(3)【 4月2日 】学歴は無用

   とかく人間というものは、
   地位とか学歴とかに引掛っている問は、
   真に徹底した生き方はできないものです。

   学歴というようなけち臭いものに引掛っている問は、
   その人の生命は十分には伸び切らないからです。

・・・

(4)【 4月2日 】《つみかさね》

   一球一球のつみかさね
   一打一打のつみかさね
   一歩一歩のつみかさね
   一座一座のつみかさね
   一作一作のつみかさね
   一念一念のつみかさね

   つみかさねの上に 咲く花
   つみかさねの果てに 熟する実

   それは美しく尊く
   真の光を放つ

・・・

(5)《2日 今を生かせ 宝は今ここにある》

   宝物は遠い手のとどかぬ彼方にあるのではなく、
   今、此処にあるのであります。

   極楽浄土は、「此処を去ること遠からず」であります。

   あなたは今、あなたの人格完成に
   最もふさわしい仕事の上に立っているのであります。
   一弾指のうちに、それがあわられて来るのであります。

      谷口清超ヒューマン・ブックス1『愛と祈りを実現するには』より

           <感謝合掌 平成30年4月2日 頓首再拝>

賢者の一日一言《3日》 - 伝統

2018/04/03 (Tue) 19:06:06


(1)【 4月3日 】日々の丹誠

   予飢饉救済のため、
   野常相駿豆の諸村を巡行して、見聞せしに、

   凶歳といへども、
   平日出精人の田畑は、
   実法(みのり)り相応にありて、飢渇に及ぶに到らず、

   予が歌に
   「丹誠は誰しらねどもおのづから秋の実法のまさる数々」

   といへるが如し。
                       (夜話二〇ニ)

   【略解】
 
   農事のことのみならず、
   商業界においても、
   不況の時にも不景気ではないというお店があります。

   それは日頃の丹誠のあり方によります。

   野常相駿豆とは下町常磐(しもつけじょうばん)・相馬(そうま)
   ・駿河(するが)・伊豆(いず)の地方を指す。


              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之五~その15」に収録。<2016/03/15>
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6754248 )

・・・

(2)【 4月3日 】

   人間は、進歩か退歩の何れかであって、その中間はない。
   現状維持と思うのは、実は退歩している証拠である。

・・・

(3)【 4月3日 】天命を受け入れる①

   私の考えによりますと、我々人間と言うものは、
   すべて自分に対して必然的に与えられた事柄については、
   そこに好悪の感情を交えないで、素直にこれを受け入れるところに、
   心の根本態度が確立すると思うのであります。

   否、
   我々は、各自己に対して必然的に与えられた事柄については、
   一人好悪の感情をもって対しないのみか、さらに一歩をすすめて、
   これを「天命」として謹んでお受けするということが大切だと思うのです。

   同時に、
   かくして初めてわれわれは、
   真に絶対的態度に立つことができると思うのです。

・・・

(4)【 4月3日 】《詩魂①》

   一番大切なものは詩魂なのだ。
   この詩魂を日夜、磨かねばならぬ。
   詩魂は詩根だ。
      
   詩をつくるから詩魂があるのではない。
   詩をつくらない人でも、すぐれた詩魂の持ち主がある。
   わたしが敬仰し、所縁を結ぶのは、この詩魂に共鳴し、共感するからである。
      
   書家の書をみても、詩魂のない人のは、まったく魅力がない。
   詩魂には名誉とか、地位とか、財産とかが、一番毒だ。
   これにとりこにされると、どんなすぐれた人でも、この詩魂をなくしてしまう。

・・・

(5)《3日 笑いはこころを明るくし、万病を癒し幸せを呼びよせる》

   常にニコニコ微笑している者は身体も達者であります。
   人間は愉快なときにも笑いますが、笑っていると愉快になるのです。

   わらっているとズンズン健康になってくるのです。
   こう云う人は何をしても成功します。
   それは光明の雰囲気を放射する人になったからです。

         谷口雅春著『新版 生活読本』より

           <感謝合掌 平成30年4月3日 頓首再拝>

賢者の一日一言《4日》 - 伝統

2018/04/04 (Wed) 18:27:43


(1)【 4月4日 】あせらずおこたらず

   昔の木の実、今の大木、
   今の木の実、後世の大木なる事を、
   能々(よくよく)弁(わきまえ)へて

   大を羨(うらや)まず、
   小を恥(は)じず、

   速やかならん事を欲せず、
   日夜怠らず勤むるを肝要とす。

   「むかし蒔(ま)く木の実大木と成りにけり、
   今蒔く木の実後の大木ぞ」
                (夜話一六三)

   【略解】
 
   事の成就は、
   日夜あせらず、なまけず、
   おこたらずの勤勉の労による。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之四~その30」に収録。<2015/12/13 >
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6592962 )

・・・

(2)【 4月4日 】

   休息は睡眠以外不要──という人間に成ること。
   すべてはそこから始まるのです。

・・・

(3)【 4月4日 】天命を受け入れる② 

   我々れも、
   ここにこうして1年間を共に学ぶことになったことは、
   天の命として謹んでこれをお受けし、

   ひとり好悪を言わないのみか、
   これこそ真に自己を生かすゆえんとして、
   その最善を尽くすべきだと思うのであります。

・・・

(4)【 4月4日 】《詩魂②》

   詩魂は、乾坤だ。
   大根、蓮根、詩根、みんな見えないところで成長していく。

   詩魂を鋭くするため、豊かにするため、清くするため、暁天の霊気を吸うのだ。
   詩魂を本当のものにするため、強いものにするため、独自のものとするため、
   大地の野草を食べるのだ。
      
   詩魂を磨こう!
      
   これが天地万物に向かって、朝夕叫ぶ、わたしの合言葉である。

・・・

(5)《4日 真理は理屈ではなく実行によって体得される》

   悟ったような顔をしていても、それは真の悟りではない。
   有難いようなふりをしているだけでは駄目であって、心の底から感謝することだ。
   それには、とにかく感謝行をすることである。

   豁然として大悟するのは、感謝行をするからである。
   理屈ではなく実行することによって真理は体得されるものである。

        谷口清超著『いのちを引きだす練成会』より

           <感謝合掌 平成30年4月4日 頓首再拝>

賢者の一日一言《5日》 - 伝統

2018/04/05 (Thu) 21:23:22


(1)【 4月5日 】聖人の大欲

   世人皆、
   聖人は無欲と思へども然ず。

   其の実は大欲にして、
   其の大は正大なり。
   賢人之に次ぎ、君子之に次ぐ。

   凡夫の如きは、
   小欲の尤(もっと)も小なる物なり。
   夫(そ)れ学問は此の小欲を正大に導くの術を云ふ。

                       (夜話一二七)

   【略解】
 
   では聖人の大欲は何かと言えば
   「国家を経綸(けいりん)して、社会の幸福を増進するにあり」
   とあります。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之五~その30 」に収録。<2016/05/10> 
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6754248 )

・・・

(2)【 4月5日 】

   人間は自己に与えられた条件をギリギリまで生かすという事が、
   人生の生き方の最大最深の秘訣。

・・・

(3)【 4月5日 】自己の天分を発揮する①

   自己の天分を発揮するということですが、
   この天分の発揮と言うことは、
   実は単に自分のことだけを考えていたんでは、
   真実にはできないことであります。

   すなわち人間の天分というものは、
   単に自分本位の立場でこれを発揮しようとする程度では、
   十分なことはできないものであります。

・・・

(4)【 4月5日 】《一すじに》

   一すじに、生きたる人の尊さ

   一すじに、歩みたる人の美しさ

   われもまた
   一すじに、生きん
   一すじに、歩まん

・・・

(5)《5日 神の導きに正しく従う者に失敗はない》

   常に大知恵の地下水から、知恵の供給を受けるようにしていましたなら、
   決して失敗をなすことはないのであります。

   なぜならわれわれの魂の内部から光が射してきて
   われわれを導いてくれるからであります。
   その光は、永遠に導き誤ることのない無限に完全な神の知恵であるからであります。

         谷口雅春著『生命の實相』頭注版第8巻より

           <感謝合掌 平成30年4月5日 頓首再拝>

賢者の一日一言《6日》 - 伝統

2018/04/06 (Fri) 19:12:50


(1)【 4月6日 】わが身に徳を積む

   若き者は、毎日能く勤めよ。
   是れ我が身に徳を積むなり。

   怠りなまけるを以て得と思ふは大なる誤なり。
   徳をつめば天より恵みあること眼前なり。
                  (夜話続二五)

   【略解】
 
   わが身に徳を積むとは、勤勉力行です。

   それにはまず早起きより始めて、勤倹にはげむように―。
   と若者に篤々と説かれております。

              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話残篇~その25」に収録。<2016/09/07>
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6937106 )

・・・

(2)【 4月6日 】

   物事はすべておっくうがってはいかぬ。
   その為には、先ず体を動かすことを俊敏に──。

・・・

(3)【 4月6日 】自己の天分を発揮する②

   ではどうしたらよいかというに、それには、

   自分というものを越えたある何物かに、
   自己をささげるという気持がなければ、できないことだと思うのです。

・・・

(4)【 4月6日 】《何かをしよう》

   何かをしよう 
   みんなの人のためになる 何かをしよう

   よく考えたら自分の体に合った 何かがある筈だ

   弱い人には弱いなりに
   老いた人には老いた人なりに
   何かがある筈だ

   生かされて生きているご恩返しに 小さいことでもいい

   自分にできるものをさがして 何かをしよう

・・・

(5)《6日 どんなに小さな善行でも、やがて必ず善果を生む》

   どんな小善でも毎日怠らず実行するがよい。
   それはあなたを通して神が働いていられるのである。

   あなたが神の働きの通路になるのであるから、
   あなた自身が浄化され、あなたの魂が高められるのである。

   同時に“善”の業(カルマ)が蓄積されて、
   それが偉大なる善事を将来に為す原動力となるのである。

         谷口雅春著『神と偕に生きる真理365章』より

           <感謝合掌 平成30年4月6日 頓首再拝>

賢者の一日一言《7日》 - 伝統

2018/04/07 (Sat) 18:40:09


(1)【 4月7日 】分限を守る

   夫(そ)れ分限を守らざれば、千万石といへども不足なり。

   一度(ひとたび)過分の誤りを悟りて分度を守らば、
   有余(ゆうよ)おのづから有りて、人を救ふに余りあらん。

   (中略)

   百石の者は、五十石に屈(かが)んで、五十石の有余を譲り、
   千石の者は、五百石に屈(かが)んで、五百石の有余を譲る、
   是を中庸と云ふべし。
                 (夜話三八)

   【略解】
 
   分度を定め、分度を守ること、
   これが中庸ということで、
   これが安心立命の道であります。


              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話巻之一~その38 」に収録。<2015/06/07>
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6457816 )


・・・

(2)【 4月7日 】

   実践の中心は責任感である。
   男らしさとは、つよい責任感をもつことである。
 
・・・

(3)【 4月7日 】立志をもって根本とする①

   私は、人生の真の出発は、
   志を立てることによって始まると考えるものです。

   古来、真の学問は、
   立志をもってその根本とすと言われているのも、
   まったくこの故でしよう。

   人問はいかに生きるべきであるか、
   人生をいかに生き貫くべきであるかという一般的真理を、
   自分自身の上に落として来て、

   この二度とない人生を、
   いかに生きるかという根本目標を打ち立互てることによって、
   初めて私達の真の人生は始まると思うのです。

・・・

(4)【 4月7日 】《過について》

   辞典には過愛、過激、過剰、過食、過大、過去、過度、過分、
   過労、過不及というのが出てくるが、
   現代日本は過が原因して、こんなに混乱し、犯罪が増加し、
   かってない兇悪事件の増加となっているのではなかろうか。

   知らなくてもいいことを知り、
   知りすぎたものを処理する力を持たず、
   動物にも劣る人間が多くなった。

   (中略)

   わたしは若い時日本を脱出した人間なので、
   時にはやりきれなくなることもあるが、
   分をしらぬ人間ほど愚かで哀れなものはない。

   分を知らぬようになって国も人も滅んでいるのは、
   歴然とした歴史の事実である。

   日本列島はこれから桜を初めとして色々の花が咲き上ってゆくが、
   善い国にしてゆきたいものである。

・・・

(5)《7日 愛の実践はあなたに幸運を約束する》

   真に「幸福」になる秘訣は何も難しいことではないのでありまして、
   ただそれは徹底的に「愛する」ことであります。

   何故なら、「神は愛である」からであり、
   吾々が家族や隣人や更には国家人類に対して愛を与えて行った時、
   はじめて幸福な世界を見出すことが出来るのであります。

          谷口清超ヒューマン・ブックス『愛は凡てを癒す』より

           <感謝合掌 平成30年4月7日 頓首再拝>

賢者の一日一言《8日》 - 伝統

2018/04/08 (Sun) 16:48:55


(1)【 4月8日 】一理、万理に通ず

   一理誠に明らかなれば、万理に通ず。

   (中略)

   予が歌に
   「古道につもる木の葉をかきわけて、天照らす神の足跡を見ん」

   足跡を見ることを得ば万理一貫すべし。
   然(しか)せずして徒(いたず)らに仁は云々(うんぬん)、
   義は云々と云ふ時は、
   之を聴くも之を講ずるも共に無益なり。
                     (夜話続二六)

   【略解】

   神道の根本義を自得し、
   この一理を究めることが万理に通暁することになる。
   この一理とは何か。
   身心の浄化・場の清浄ではなかろうか。


              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話残篇~その26」に収録。<2016/09/13>
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6937106 )

・・・

(2)【 4月8日 】

   釈尊の説かれた「無常」の真理とは、
   「この世ではいつ何が起こるか分からぬ」──ということです。

   それ故われわれは、常にこの「無常」の大法を心して、
   いつ何が起ころうと驚かぬように心しなければならぬ。

・・・

(3)【 4月8日 】一立志をもって根本とする②

   私は、
   志を打ち立てるところに、
   学問の根本眼目があると信じるものです。

   その他のすべての事柄は、
   要するにこの根本が打ち立てられるところに、
   おのずからにしてできてくるのです。

・・・

(4)【 4月8日 】《動く》

   動くのだ
   停滞してはならぬ

   川や海が生きているのは
   いつも動いているからだ

・・・

(5)《8日 不幸も災難も、神の作品ではない 必ず消え去る》

   元々病気など神様の作品ではなく、仮に表れている現象に他ならないのです。
   それは丁度影のようなものですから、心が変わると変化し、消滅するのです。

   いや、病気ばかりではなく、この世のあらゆる不幸災難も、
   全て神様の作品でないものは、悉くいつかは消え去る運命にあるのです。


       谷口清超著『「甘露の法雨」をよもう』より

           <感謝合掌 平成30年4月8日 頓首再拝>

賢者の一日一言《9日》 - 伝統

2018/04/09 (Mon) 18:59:02


(1)【 4月9日 】糞桶の米飯(一)

   俗儒あり翁の愛護を受て儒学を子弟に教ふ、
   一日近村に行て大飲し酔ふて路傍に臥(ふ)し醜体(しゅうたい)を極めたり、
   弟子某氏の子、
   是を見て、
   翌日より教を受けず、
   儒生憤(いきどお)りて、
   翁に謂て日、
   予が所行の不善云うまでにあらずといへども、
   予が教へる処は聖人の書なり、
   予が行の不善を見て併せて聖人の道を捨るの理あらんや、
   君説諭して、
   再び学に就かしめよ、と乞ふ。
                (夜話七一)

   【略解】

   俗儒とは文字の解釈のみに終始し、
   日常の生活実践に欠ける所がある者のことをいいい、
   深く自戒内省すべしとの教えです。


              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之二~その33(前半)」に収録。<2015/07/10 >
      → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6511555 )

・・・

(2)【 4月9日 】

   人間のシマリは、まず食欲の慎しみから──。
   次には無駄づかいをしない事。そして最後が異性への慎しみ。

・・・

(3)【 4月9日 】真の志①

   真の志とは、

   自分の心の奥底に潜在しつつ、
   常にその念頭に現れて、
   自己を導き、自己を激励するものでなければならぬのです。

・・・

(4)【 4月9日 】《美》

   うごいているから
   うつくしいのだ

・・・

(5)《9日 夫婦調和の秘訣は互いに賞め合うことである 》

   夫婦争いなど、お互いにほめ合えば無くなってしまうものであります。
   誰でも賞められれば嬉しいものであります。

   ですから奥さんがいつも良人のことをほめることができれば、
   良人は善くなるのです。

   また良人は、いつも奥さんをほめれば
   家庭の争いなど自然に解消してしまうのであります。


          谷口雅春著『生命の實相』頭注版第13巻より

           <感謝合掌 平成30年4月9日 頓首再拝>

賢者の一日一言《10日》 - 伝統

2018/04/10 (Tue) 18:28:32


(1)【 4月10日 】糞桶の米飯(二)

   翁曰君憤(いきどお)る事なかれ、

   我譬(たとえ)を以て是を解(かい)せん、
   爰(ここ)に米あ飯(めし)に炊(かしい)で、
   糞桶(くそおけ)に入れんに、
   君是を食はんか、

   夫(そ)れ元清浄なる米飯(はん)に疑(うたがい)なし、
   只糞桶に入れしのみなり、

   然るに、
   人是を食する者なし、

   是を食するは只犬(いぬ)のみ、
   君が学文又是におなじ、

   元赫々(かくかく)たる聖人の学なれども、
   卿(きみ)が糞桶のロより講説する故に、
   子弟等聴(きか)ざるなり、
   其聴ざるを不理と云べけんや。
                 (夜話七一)

   【略解】
 
   「糞桶の飯が食えるか」とは痛烈な戒めです。

   かかる俗儒を尊徳翁は文字学者といい、
   石田梅岩先生は文字芸者と評せられた。


              ・・・

   (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之二~その33(中半)」に収録。<2015/07/10 >
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6511555 )


・・・

(2)【 4月10日 】

   古来傑出せる人ほど、コトバの慎しみは特に重視せしものなり。

   良寛には「戒語」が四通りもあり、
   その内最大なるものは、八十箇条にものぼれど、
   そのすべてが言葉に関する戒めなり。

   また葛城の慈雲尊者は、「十善法語」の十戒中、
   言葉の戒めが、四箇条を占める。

   以って古人の言葉に対する慎しみのいかに深きかを知るに足らん。

   道元も曰く「愛語よく回天の力あるを知るべきなり」と。
 
   (注※四箇条とは(一)不妄語 (二)不綺語 (三)不悪口 (四)不両舌)

・・・

(3)【 4月10日 】真の志②

   書物を読んで感心したり、また人から話を聞いて、その時だけ感激しても、
   しばらくたつとケロリと忘れ去るようでは
   未だもって真の志というわけにはいかないのです。 

・・・

(4)【 4月10日 】《自我は尊し》

   思うに自我ほど尊いものはなく、
   自我ほど大切なものはない。

   平々凡々たる者にエゴはない。

・・・

(5)《10日 最初から不可能と決めてかかるな あなたには無限力がある》

   困難に負けてはならぬ。
   あなたは「不可能」ときめてかかって、
   何もしないでいる愚か者であってはならない。

   不可能はないのだ。
   不可能をなせと命ずる上司もいない。
   不可能を強制する神はいない。

   あなたの目前にあらわれた課題は、あなたにとって実現可能なことだけである。

              谷口清超著『伸びゆく日々の言葉』より

           <感謝合掌 平成30年4月10日 頓首再拝>

賢者の一日一言《11日》 - 伝統

2018/04/11 (Wed) 20:01:21


(1)【 4月11日 】糞桶の米飯(三)

   夫(そ)れ卿(きみ)は中国の産と聞けり、
   誰に頼まれて此地に来りしぞ、
   又何の用事ありて来りしや、

   夫れ家を出ずして、
   教を国になすは聖人の道なり、

   今此処に来りて、
   予が食客となる、
   是何故ぞ、
   口腹を養ふのみならば、
   農商をなしてたるべし、
   卿何故に学問をせしや、

   儒生曰く我過(あやま)てり、
   我只人に勝たむ事のみを欲して読書せるなり我過てり、
   と伝て謝して去れり。
                 (夜話七一)

  【略解】
 
   何のための学問か、
   ただ食わんがための学問に終わっていいのか
   と強く猛省を示されれています。

              ・・・

  (伝統板・第二「二宮翁夜話 巻之二~その33(後半)」に収録。<2015/07/10 >
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6511555 )

・・・

(2)【 4月11日 】

   上位者にタテつくことを以って 快とする程度の人間は、
   とうてい「大器」には成れない。

・・・

(3)【 4月11日 】感激の永続は難しい

   諸君らも、
   かような(注:感動的な)話を聞かされた場合にはそれに感激もし、
   またその場では一応決心もされるでしょう。

   しかし一旦その場を去れば、
   多くはたちまち忘れてしまって、
   その感激は永続しがたいだろうと思うのです。

   それというのも、
   人間というものは、
   単に受身の状態で生じた感激というものは、
   決して永続きのしないものだからであります。

・・・

(4)【 4月11日 】

   《エゴを肥料とする》

   若い時は大いにこのエゴを獲得しなければならぬ。
   若くしてこのエゴを持たない人は、立身も出世もせず、
   またよい作品を生み出すこともできない。

   エゴはまったく肥料のようなものである。
   うんと摂取して自分を豊富なものにしなくてはならぬ。

   若い時から折り目正しい紳士的な人間は、
   恐らく何事もなし得ず世を終わるであろう。
   若い時は少々破滅型の手に負えないエゴの持ち主の方が、
   後日いい仕事をし、いい作品を残すであろう。

・・・

(5)《11日 真の美しさは「内なる心」から輝き出る》

   美は単に物質の豪華な配列(コンビネーション)の中にあるのではない。

   本当の美は、清く美しい心が、
   “内部”から、それを装う“形の世界”にあらわれるのであって、
   劣悪な不浄な心で、“形”や“色彩”や“豪華な黄金の光”を
   “外”に装って見たとて、それは却って醜悪な感じがするだけである。

          谷口雅春著『聖道へ』より

           <感謝合掌 平成30年4月11日 頓首再拝>

賢者の一日一言《12日》 - 伝統

2018/04/12 (Thu) 18:42:25


(1)【 4月12日 】耐書と躬行

   書を読んで躬(み)に行わざる者は、
   猶(な)ほ鍬を買って耕さざるがごとし。

   耕さずんば、
   則ち何ぞ鍬を買うを用いん。
   行わずんば則ち何ぞ書を読むを用いん。

   かつ読書と躬行と相まつは、
   なお布帛に経緯(けいい)あって後(のち)成るがごとし。

   読書は経(たて)なり。
   躬行は緯(よこ)なり。
                   (語録七六)

   【略解】
 
   人間形成にとって読書と実践は、
   まさに車の両輪の如しとも言えましょう。
   経緯とは、たて糸とよこ糸。

・・・

(2)【 4月12日 】

   同僚より五分前に出勤する心がまえ──
   それが十年も積み重ねられたとき、いつしか大きなひらきとなる。

・・・

(3)【 4月12日 】その場かぎりの感激

   いかに立派な教えを聞いても、
   「ハハアなるほど」とその場では思っても、

   それが単にその場限りの感激に終わって、
   一度教場を出ればたちまち元の木阿弥に返ってしまうようでは、

   何年学校に行ったところで、
   ただ卒業という形式的な資格を得るだけで、
   自分の人格内容というものは、
   一向増さないわけです。

・・・

(4)【 4月12日 】《所思》

   流れてさえおれば
   水は必ず海に達する

   それと同じように
   努力さえしておれば
   所思は必ず遂げられる

・・・

(5)《12日 変化を恐れるな必ず良い結果が訪れる》

   変化を悦びと見ないで、
   過去の栄えと今の衰退とを比較して嘆く者は憐れなるかな。

   未来の変化を想像して取越苦労をする者は、
   神の此の世を“変化の芸術”とした摂理と慈悲とを知らないものである。

   未来は悉く現在よりも、
   内容的に豊かにして富める者となることは間違いないのである。

           谷口雅春著『新版 生活の智慧365章』より

           <感謝合掌 平成30年4月12日 頓首再拝>

賢者の一日一言《13日》 - 伝統

2018/04/13 (Fri) 18:17:41


(1)【 4月13日 】行余学文

   孔子曰く、
   行(おこない)余力あれば則ち以て文を学ぶと。

   余固(もと)より文を好む。

   然れども少にして孤、
   外家に寄食し、
   日夕苦使する所と為り、
   また余力あるなし。

   故に午(ご)飯に当るや、
   人は湯を温め以て茶を煮る。

   余は則ち冷飯水飲、
   以て大学を読む。
               (語録七九)

   【略解】

   尊徳翁は幼いころより、
   千辛万苦、
   一家を支えんがために、
   実践躬行(きゅうこう)を第一にし、
   その余力余暇をもって読書三昧せられたと聞く。

   自己に省りみて何をか言わんやです。

・・・

(2)【 4月13日 】

   暗室に入ったように、周囲の様子が見え出すまでは、じっとして動かない。──
   これが新たな環境に移った場合のわたくしの流儀です。

・・・

(3)【 4月13日 】四十までは修行時代

   人問は四十までは、
   もっぱら修行時代と心得ねばならぬということです。

   現に山登りでも、
   山頂まではすべてが登り道です。

   同様に人間も、
   四十歳まではいわゆる潜行密用であって、
   すなわち地に潜んで自己を磨くことに専念することが大切です。

・・・

(4)【 4月13日 】《実践》

   一にも実践
   二にも実践
   三にも実践

   森信三先生の偉さは
   この実践にある

・・・

(5)《13日 生命は艱難に直面して益々燃え上る》

   生命は活動によってのみ生長し、
   活動は何か「抵抗するもの」に面してのみ可能となるのである。
   「抵抗するもの」が迫って来るので働きが楽しくなるのである。

   偉大なる能力は艱難の中から出て来る事が多いのである。
   艱難を艱難と観ぜずに人生を推進せよ。

       谷口雅春著『新版 真理』第2巻「基礎篇」より


           <感謝合掌 平成30年4月13日 頓首再拝>

賢者の一日一言《14日》 - 伝統

2018/04/14 (Sat) 17:37:12


(1)【 4月14日 】忠孝は明智なり

   忠孝は善の大なる者、
   不忠不孝は悪の大なる者、

   其の大を推し、
   その小を極め、
   悪を避け善に従わば、
   則ち其の知恵たるや大なり。
               (語録八二)

   【略解】
 
   神言に曰く、
   「我に知恵なし、
    忠孝を以て知恵をなす」
   とあり、
   忠孝は最大の知恵すなわち明知明徳につながるものと教えられています。

・・・

(2)【 4月14日 】

   すべての物事の長短を冷厳に見て、しかも固定化せぬこと。
   しかも流動のままとらえつつ、流されないように──。

・・・

(3)【 4月14日 】六十以後が勝負

   人問というものは、
   自分のかつての日の同級生なんかが、
   どんな立派な地位につこうが少しもあわてず、
   悠々として、

   六十以後になってから、
   後悔しないような道を歩む心構えが大切です。

   知事だの大学教授だのと言ってみたところで、
   六十をすもすぎる頃になれば、
   多くはこれ恩給取りのご隠居さんにすぎません。

・・・

(4)【 4月14日 】《尊いのは足の裏である①》

   尊いのは
   頭でなく
   手でなく
   足の裏である

   一生人に知られず
   一生きたない処と接し
   黙々として
   その努めを果たしてゆく

   足の裏が教えるもの
   しんみんよ
   足の裏的な仕事をし
   足の裏的な人間になれ

・・・

(5)《14日 明るい心と明るい言葉は幸せを呼ぶ》

   人生はコトバで作られる。
   人生を前向きに、明るく考えないと、この世は楽しく展開しない。
   そして言葉で明るく言う必要がある。

   心には習慣性があるから、暗い心の時は、
   それを明るい言葉や表情で打ちやぶらなければならないのだ。

   人生は言葉で、どのようにでも変化する。

         谷口清超著『人生はドラマである』より

           <感謝合掌 平成30年4月14日 頓首再拝>

賢者の一日一言《15日》 - 伝統

2018/04/15 (Sun) 18:39:16


(1)【 4月15日 】貪(とん)と譲の差のみ

   禽獣唯々貪(むさぼ)るを知って譲るを知らず、
   是を以て一日も安んずるを得ざるなり。

   鴻荒(こうこう)の世、人類も亦然り。
   神聖、推譲を以て人道を立て、
   兆民以て安んず。
              (語録一〇四)

   【略解】
 
   「人類と禽獣との違いは、貪欲と推譲の差あるのみ」
   と説かれるが、
   人間にして禽獣に近きを反省せざるを得ません。

   鴻荒の世とは、大昔の世の中。

・・・

(2)【 4月15日 】

   日常の雑事雑用を、いかに巧みに、要領よくさばいてゆくか──
   そうした処にも、人間の生き方のかくれた呼吸があるといえよう。

・・・

(3)【 4月15日 】後半生を何に捧げるか

   人問は自分の後半生を、
   どこに向かって捧ぐべきかという問題を、
   改めて深く考え直さねばならぬ。

   その意味において私は、
   もう一度深く先人の足跡に顧みて、
   その偉大な魂の前に首を垂れなけわればなならぬ、
   と考えるようになった。

・・・

(4)【 4月15日 】《尊いのは足の裏である②》

   頭から光が出る
   まだまだだめ

   額から光が出る
   まだまだいかん

   足の裏から光が出る
   そのような方こそ
   本当に偉い人である

・・・

(5)《15日 恋人を迎えるように毎日を笑顔で迎えよう》

   あなたが恋人に逢いに行くかのような
   うれしい明るい心をもって“今日”を迎えるならば、

   “今日”もまたあなたを、
   恋人のような明るい嬉しい顔をして迎えるであろう。

   そうして、あなたの周囲に極楽世界が展開するのである。
   何故なら、あなたの迎える世界は、
   あなたの“心の展開”であるからである。

         谷口雅春著『人生の秘訣365章』より

           <感謝合掌 平成30年4月15日 頓首再拝>

賢者の一日一言《16日》 - 伝統

2018/04/16 (Mon) 19:12:01


(1)【 4月16日 】初桜

  〇 初桜 鐘もお寺の遠音かな

  〇 蝶々や日和(ひより)動きて草の植え

  〇 山吹きや古城を守る一つ家
                  (報徳要典)

  【略解】

  ・ 初桜・・・初咲きを知らせるような寺の鐘の音のよさよ。
  ・ 蝶々や・・・陽が射しそめると同時に蝶々がひらひらと草の上を舞っている。
  ・ 山吹きや・・・古城を守る一軒家の気高き風情。

・・・

(2)【 4月16日 】

   ものごとの処理は、まず手順を間違えぬことから──
   しかしそれには、あらかじめ、準備しておく必要がある。

・・・

(3)【 4月16日 】修養の手始め

   諸君らも身内の者について人に話す場合には、
   敬称をつけないのです。

   たとえば諸君が自分のお父さんのことは、
   「私の父は」と言って「お父さんは―」とは言わないのです。
   つまりさん付けにしないのです。

   それから「君」とか「僕」という言葉は、
   同輩または目下のものに対する言葉で、
   自分より目上の人に対しては、
   使わないのが普通です。

   以上のことは、
   諸君らの修養の手始めとして、
   真先きに矯正しなくてはならない事柄です。

・・・

(4)【 4月16日 】《若い人へ》

   どうかこれから人生を生きてゆく若い人よ、
   本気で生きて、どんな小さい花でもいい、
   自分自身の花を咲かせてもらいたい。

   二度とない人生である。

・・・

(5)《16日 「好きで続ける」と内在の「宝」が堀り出される》

   この「好きで続ける」ということが大切だ。
   いやいや、仕方なしにやったのでは、決してよいものは出て来ない。

   「好きでたまらない」ものからは、天才が出てくる。
   そしてそれはいくらでもやれる。
   知らず知らず、練習が出来、それが内在の“宝”を堀り出すのである。

           谷口清超著『創造的人生のために』より

           <感謝合掌 平成30年4月16日 頓首再拝>

賢者の一日一言《17日》 - 伝統

2018/04/17 (Tue) 18:14:30


(1)【 4月17日 】五倫・三才・三尊

   〇君臣義あり 父子親あり 夫婦別あり兄弟序あり 朋友信あり、
    これを五倫と名づく。

   〇地無ければ天なく 天あれば則ち地あり 天地あればすちわち人あり。
    天地人これを三才と名づく。

   〇母なくば父なく、
    父あれば則ち母あり 父母あれば則ち我あり、父母と我、 
    これを名づけて三尊と名づく。
                            (五倫・三才・三尊)

   【略解】

   五倫・三才・三尊に分けて天地人倫の限りなき恩徳を説いておられる。

・・・

(2)【 4月17日 】

   人間というものは、自分が他人様のお世話になっている間はそれに気づかぬが、
   やがて多少とも他人様のお世話をさせてもらう様になって、
   初めてそれが如何に大へんな事かということが分かるものです

・・・

(3)【 4月17日 】欠点に気付く

   人間というものは、
   白自分の欠点に気付き出した時、

   ある意味では、
   すでにその欠点を越えようとしつつあるといってもよいでしょう。

・・・

(4)【 4月17日 】《自分のもの》

   かすかな
   光であっても

   ちいさい
   花であっても

   自分のものであれば
   最高であり
   最大である。

・・・

(5)《17日 困難は飛躍への跳躍台である》

   いかに悲観すべきことがあらわれてこようとも、
   その前に崩ず折れてしまってはならないのであって、
   それを吾々の跳躍台となすべきである。

   この「跳躍台」がなかったならば、吾々の内なる力は現われてこないのだ。
   吾々は「跳躍台」を一つの手段として飛躍する。

           谷口清超新書文集10『人生の断想』より

           <感謝合掌 平成30年4月17日 頓首再拝>

賢者の一日一言《18日》 - 伝統

2018/04/18 (Wed) 19:32:10


(1)【 4月18日 】堪忍を破らず

   世の人 
   生涯堪忍(かんにん)を破らず、
   誠を以て諸事を行ふときは、
   願はずして立身出世疑なし。
                (金言集)

   【註】
 
   「堪え難きを堪え、忍び難きを忍ぶ」
   という言葉があり、

   「ならぬ堪忍するが堪忍」
   という俗言もある。

   人生耐忍に終始すべしとも言えよう。

・・・

(2)【 4月18日 】

   人間は何物かにたよったり、結構づくめな生活に慣れると──
   要するに飼いならされると、いつしか自己防衛本能が鈍る。

・・・

(3)【 4月18日 】教師の資格

   真に人を教えるというには、

   自ら自己の欠点を除き得た人、
   あるいはむしろ常にわが欠点を除去しょうと努力ししつつある人にして、
   初めてできることでしょう。 

・・・

(4)【 4月18日 】《これからは》

   人に振りまわされるな
   これからは

   これが一番大事だ

   自分の足で立ち
   自分の手でつかむのだ

・・・

(5)《18日 真の愛は「与えきり」である》

   愛するとは、その相手から何事かを要求したり奪ったりすることである
   と考えるとき、愛は人間にとっての悩みのこととなります。

   愛するということは、相手から何事かを奪いとることではなく、
   相手に与え、捧げ、奉仕することであります。

   真の愛は「与えきり」であり、報酬を求めようとしないのです。

       谷口清超新書文集9『愛情教室』より

           <感謝合掌 平成30年4月18日 頓首再拝>

賢者の一日一言《19日》 - 伝統

2018/04/19 (Thu) 19:09:54


(1)【 4月19日 】嫁と姑

   嫁は舅(ちち)姑(はは)を養ふに
   養父母に仕ふること猶(な)ほ実父母に仕ふる如くならば、
   是れ独り舅(ちち)姑(はは)養父母に孝なるのみならず、
   同時に実父母へも孝となるなり。
                   (金言集)

   【註】
 
   古来、
   嫁・姑の間柄はなかなか容易ならぬ難問ですが、
   心構え一つによって微光が感ぜられるものです。

・・・

(2)【 4月19日 】

   人間下坐の経験のない者は、
   まだ試験済みの人間とは言えない。

・・・

(3)【 4月19日 】教科書では事足りぬ

   今諸君らが、
   将来ひとかどの人間になろうとしたら、
   単に学校の教科書だけ勉強していて、
   それで事すむような姑息低調な考えでいてはいけないと思うのです。

・・・

(4)【 4月19日 】《一》

   一度きりの一は
   どこからくるのであろうか

   それは無常からくる

   中世ほど無常な時代はなかった

   一は無常の上に咲いた花である
   一遍の一を思うとき
   わたしは無常の深さに驚く

・・・

(5)《19日 必要な仕事は神より与えられる》

   職業がないならば、

   「神よ、あなたの生命と愛と智慧とをわが生活を通して実現したまえ。
   あなたの凡ゆる善をわが生活に実現することを得せしめ給え」

   と祈るがよい。

   そして祈りの後に自然に出て来た仕事に忠実につくすがよい。

   其処から次のあなたの本当の仕事が導き出されて来るのである。

         谷口雅春著『新版 希望を叶える365章』より

           <感謝合掌 平成30年4月19日 頓首再拝>

賢者の一日一言《20日》 - 伝統

2018/04/20 (Fri) 19:02:47


(1)【 4月20日 】行い教え、学んで行う

   行ひて教へ学んで行ふ。

   今の教ふる者、
   言うて教へ書きて教ふ、
   故に効なし。
              (金言集)

   【註】

   リーダーの心がけはこの一語に尽きるともいえます。
   まず長たる者の修学と実践が先決問題です。

・・・

(2)【 4月20日 】

   キレイごとの好きな人は、とかく実践力に欠けやすい。

   けだし実践とはキレイごとだけではすまず、
   どこか野暮ったく、泥くさい処を免れぬものだからです。

・・・

(3)【 4月20日 】教えと経験

   人間は学校で教わることは、
   ちょうど地下工事に当たります。

   その上に各人が独特の建物を建てねばなりません。

   その建物のうち、
   柱は教えであって壁土は経験です。

・・・

(4)【 4月20日 】《人生は一度きり》


   人生は一度きりだという考え方は、人間を二つに分ける。
 
   一つは人をよいほうに向け、一つは人を悪いほうに向ける。
 
   どうせこの世は一回きりだ、太く短く面白くぱっとゆこうという者は、
   後者の人間となり、

   この世は二度とないのだから、生きられるだけ生きて、生れてきた意義を見いだし、
   世のため人のため何かをしてゆこう、という人は前者の人となる。

・・・

(5)《20日 家庭の中心は父親であって子供ではない》

   子供は家庭の中にはなくてはならない存在です。
   しかし年中子供のことばかり考えることが子供の幸せであるかというと、
   決してそうではありません。

   そんな両親の愛は、かえって子供をスポイルするからです。
   家庭の中心は、何といっても父親であるべきであり、
   子供のない家庭では夫であるはずです。

          谷口清超著『父と母のために』より

           <感謝合掌 平成30年4月20日 頓首再拝>

賢者の一日一言《21日》 - 伝統

2018/04/21 (Sat) 18:57:08


(1)【 4月21日 】 窟の無哲理を求む

   理窟(りくつ)上手は用に立たず。
   窟(あな)の無き理を求むべし。
                (金言集)

   【註】

   理路整然たる論理による説得もなるほど大事な要件なれど、
   論理をこえた情理の内にありやなしやが、
   まず必要条件の最大なるものなり。

・・・

(2)【 4月21日 】

   人間が謙虚になるための、手近な、そして着実な道は、
   まず紙屑をひろうことからでしょう。

・・・

(3)【 4月21日 】苦労の用①

   同一のものでも、
   苦労して得たのでないと、
   その物の真の値打は分からない。

・・・

(4)【 4月21日 】《しんけん》

   人を生かす詩を作るためには、自分がしんけんに生きねばならぬ。
   自分がしんけんに生きる詩が、即ち人を生かすことになる。

   なんで仏菩薩を拝むか、それは仏菩薩がしんけんに生きていられるからである。
   どのお経も仏菩薩が、しんけんに生きようといられることを説いている。

   決しておれについてこい、おれは救ってやるんだとは言っておられない。
   けんめいに精進していられる。
   そこが仏教の大きな拠りどころである。

   だから私たちもけんめいに生きねばならぬ。
   それが仏の教えであり、それが宗教なのである。

・・・

(5)《21日 幼な児が親に頼るように神に頼れ》

   幼な児の親にたよるがごとく神に頼り切れ。
   不安があるのは頼り切らないからだ。

   頼っている幼な児を捨てる親はあるまい。
   頼り切れないのは『生命の実相』を知らないからだ。
   『生命の実相』はなんじらの父であり、母である。

   皆の者は悉く『生命の実相』から這い出して来た子供である。

        谷口雅春著『新版 ひかりの語録』より

           <感謝合掌 平成30年4月21日 頓首再拝>

賢者の一日一言《22日》 - 伝統

2018/04/22 (Sun) 19:29:43


(1)【 4月22日 】 徳は本、財は末

   徳は本なり、財は末なり。
   本を外にし末を内にすれば、
   民を争はしめ奪ふことを施す。
                 (金言集)

   【註】

   徳とは人格・品性をいう。
   この徳を養うことが、
   何より根本の第一義でであり、

   財の蓄積は第二・第三の問題で本末を誤ってはならない。

・・・

(2)【 4月22日 】

   野の一輪の草をコップにさして、
   そこに幽かな美の感じられないような人は、
   真に心の通う人とはいえないですね。

・・・

(3)【 4月22日 】苦労の用②

   焼き芋は、
   火が通らないとふっくり焼けない。

   人間も苦労しないとあくが抜けません。

・・・

(4)【 4月22日 】《本当に偉い人》

   本当に偉い人は
   マザー・テレサのように
   素足にサンダルを履き
   極貧最下の人たちに
   一生を捧げる人である

・・・

(5)《22日 智恵や愛の生長に年齢の制限はない》

   能力というものは、今あらわれているだけのものが全てではない。

   肉体の力なら、何歳までにのびなければ、
   あとはもう出て来ないということもるかも知れぬが、
   心の力や、魂の力は、これからいくらでも無限に出てくるのです。

   知恵も、愛も、どれだけでものびて来るのです。

        谷口清超著『本当のことが知りたい』より

           <感謝合掌 平成30年4月22日 頓首再拝>

賢者の一日一言《23日》 - 伝統

2018/04/23 (Mon) 20:05:31


(1)【 4月23日 】 花さけば

   花さけば老(おい)も若きもへだてなく
        詠(なが)めにさそう春の山かな

                   (二宮翁道歌)


   【略解】

   この花は何の花であろうか。
   春の山というから、桜の花を思われるが、
   老若男女をとわず、
   今年の花見に心ひかれる日本人の心情をみごとに示されています。

   「徳は孤ならず、必ず隣(となり)あり」
   の一語が思い出されます。

・・・

(2)【 4月23日 】

   金原省吾氏
  
   限りなき 哀しびふかく湛へつつ 常のごとくも 在りておはさむ

   人気なき夜半に目覚めて をりをりは 声し忍ばす時もありなむ

          ・・・

   <参考Web:一般に知られていない東洋美学の権威
          → https://ameblo.jp/prg012/entry-10871896730.html >

・・・

(3)【 4月23日 】 独立独歩の人間

   私は、
   本校の生徒諸君に対して「諸君は将来立派な先生になりなさい」とは、
   あまり言わないつもりです。

   本を読まないで、
   ただ立派な先生になれと言っただけでは、
   卒業後二、三年もたつと、もう干からびて来るからです。

   ですから私の平素申していることは
   「常に書物を読んで、
    卒業後独力で自分の道を開いていけるような人間にならねばならぬ」
   ということです。 

・・・

(4)【 4月23日 】 《師》

   人間として最高の喜びは、終生の師にめぐりあうことである。
 
   危機というものは、いつの世も人間がつくり出すものである。
   それは人間の業かも知れない。
   そしてそういう業のなかに生まれ、生きねばならぬわれわれにとって、
   師とのめぐりあいのふしぎは、星のように光り輝き、虹のように美しい。

   それにしても、そのようなただ一人の師にめぐりあうということは、
   いかに至難なことであろうか。

・・・

(5)《23日 病気にとらわれるな健康な箇所に感謝せよ》

   胸さん、有難う。頭さん、有難う。目さん、有難う。
   足さん、手さん、有難うと凡ゆる部分に感謝して行けば、
   どんなに沢山「健康なところ」がのこされているかが判るであろう。

   病気の部分ばかりで頭を一杯にせず、
   よいところや、すばらしい所を頭で一杯にしよう。

   そうすれば必ず健康になる。

           谷口清超著『智慧と愛のメッセージ』より

           <感謝合掌 平成30年4月23日 頓首再拝>

賢者の一日一言《24日》 - 伝統

2018/04/24 (Tue) 18:15:43


(1)【 4月24日 】 独を慎しむ

   山寺の鐘つく僧の起(お)き臥(ふ)しは

           知らでしりなむ四方(よも)の里人

                        (二宮翁道歌)

   【略解】

   この歌は、
   君子はその独を慎しむべしとの意をこの一首に託したものです。

   遠く離れた山寺の僧侶の日常生活を、知るはずはないのですが、
   その鐘の音によって、
   村人たちは、察しがつくということです。

   それ故、
   リーダーたるべき者は心しなくてはならぬということです。

・・・

(2)【 4月24日 】

   友情とは、年齢がほぼ等しい人間関係において、
   たがいに相手に対して、親愛の情を抱くことであるが、
   友情ほどこの世の人間関係の内で、味わい深いものはない。

   そして友情において大事なことは、常に相手に対して、
   「その信頼をうら切らない」という一事に尽きる。

・・・

(3)【 4月24日 】自立の覚悟を養う

   高等小学では、
   「一刻も早く親のすねかじりから脱して、自立する覚悟をさせる」
   ということが大切です。

   これが教育の第一歩です。

   それ故どんな教課においても、
   最後のところはそこへ落としておかねば、
   真のとどめは刺さらぬでしょう。

・・・

(4)【 4月24日 】 《タンポポ魂》

   踏みにじられても
   食いちぎられても
   死にもしない、枯れもしない
   その根強さ

   そしてつねに
   太陽に向って咲く
   その明るさ

   わたしはそれを
   わたしの魂とする

・・・

(5)《24日 神様の心になって見ると世界の景色が変わる》

   神様の心を自分の心に映し出して、神様の心で人を見る。
   すべての出来事を見る。

   そうすると、今まで見ておった世界とちがう世界が現(で)てくるのです。
   善き世界が現(で)てくるのです。

   本当に神の創造(つく)り給うた
   エデンの楽園みたいな世界が現(で)てくる。
   その心で病人を見れば、病気が消えたりするのです。

        谷口雅春著『新たに生まれるために講話』より

           <感謝合掌 平成30年4月24日 頓首再拝>

賢者の一日一言《25日》 - 伝統

2018/04/25 (Wed) 18:08:29


(1)【 4月25日 】 愛情を法とする

   おのが子を恵む心を法(のり)とせば

           学まずとても道こいたらむ

                   (二宮翁道歌)

   【略解】

   この世こおいて親の子を育(はぐ)くむ愛情ほど尊いものはございません。

   これが宇宙の法則であり、
   これが天意にかない、
   菩薩の佛心にかなうものですから、

   この信念切々たる思いを保ちつづけるならば、
   何も特別の勉強をしなくても、
   道を究めることが出来ましょう。

・・・

(2)【 4月25日 】

   すべて宙ぶらりではダメです。
   多くの人が宙ぶらりんだからフラつくのです。

   ストーンと底に落ちて、はじめて大地に立つことができて、
   安泰この上なしです。

・・・

(3)【 4月25日 】充実した生活

   日常生活を充実したものにするとは、
   一体何なのかと言えば、
   これを最も手近な点から言えば、
   結局自己のなすべき仕事を、
   少しの隙間も置かずに、
   着々と次から次へと処理して行くことだと言ってもよいでしょう。

   すなわち、
   少しも仕事を溜めないで、
   あたかも流水の淀みなく流れるように、
   当面している仕事を次々と処理していく。

   これがいわゆる充実した生活と言われるものの、
   内容ではないでしょうか。

・・・

(4)【 4月25日 】 《呼応》

   呼応こそ
   わが詩の骨髄
   わが詩の生命

   すばるよ
   タンポポ堂の
   真上にまたたけ

・・・

(5)《25日 悲劇の背後に隠された「神の愛」を観透す心をもて》

   「悲劇」が起こったとしても、それを契機として、
   “霊的高所”に出ることは、常に可能である。

   その方法は、この「悲劇」を「悪い事」という
   狭い枠の中に閉じ込めてしまわないことだ。

   現象の悪の背後に隠されている
   「神の愛」や「摂理」を観透す心をきたえることが大切なのだ。

           谷口清超新書文集4『真実を求めて』より

           <感謝合掌 平成30年4月25日 頓首再拝>

賢者の一日一言《26日》 - 伝統

2018/04/26 (Thu) 19:25:07


(1)【 4月26日 】 感恩報徳の心

   何事も事足り過ぎて事たらず

      徳に報うる道をしらねば

             (二宮翁道歌)

   【略解】

   人間は、
   感恩報徳の心がなければ、
   何事にも不足の念が起こるものです。

   十分すぎるほど恵まれた結構な暮らしをしながら、
   その恩恵になれて、
   そのありがたさがわからなくなるものです。

   感恩報徳の心構えと実行がなにより大切と言えましょう。

・・・

(2)【 4月26日 】

   「極陰は陽に転じる」──これ易の真理にして、宇宙の「大法」である。

   けだしこの大宇宙は、つねに動的バランスを保ちながら、
   無窮に進展しているが故である。

・・・

(3)【 4月26日 】仕事の意義を知る

   自分のなすべき仕事の意味をよく知り、
   その意義の大きなことがよく分かったら、
   仕事は次つぎと果たしていかれるはずであって、
   そこにこそ、
   人間としての真の修養があるとも言えましょう。

   否、極言すれば、
   人生の意義などといっても、
   結局この点を離れては空(くう)となるのではないでしょうか。

   また実にそこまで深く会得(えとく)するのでなければ、
   仕事を真にとどこおりなく処理していくことは、
   できまいと思うのです。

・・・

(4)【 4月26日 】 《こちらから》

   こちらからあたまをさげる
   こちらからあいさつをする
   こちらから手を合わせる

   こちらから詫びる
   こちらから声をかける

   すべてこちらからすれば
   争いもなくなごやかにゆく

   こちらからおーいと呼べば
   あちらからおーいと応え

   赤ん坊が泣けばお母さんが飛んでくる

   すべて自然も人間も
   そうできているのだ

   仏さまへも
   こちらから近づいてゆこう
   どんなにか喜ばれることだろう

・・・

(5)《26日 真の教育とは内在の神性・仏性を引き出す事である》

   教育というものは、教え込むのではなくて
   本来の「円満完全性」を引き出すのでありますから、
   その「円満完全性」を信ずることが先ず根本にならねばなりません。

   「信ずる」次には「観る」ことが必要です。
   「信じて観る」ことによって、
   内在の円満完全性があらわれて来るのであります。

         谷口雅春著『生命の根元を培う新しき教育』より

           <感謝合掌 平成30年4月26日 頓首再拝>

賢者の一日一言《27日》 - 伝統

2018/04/27 (Fri) 17:34:42


(1)【 4月27日 】 善き種をまけ


   米まけば米の草はえ米の花
      さきつつ米のみのる世の中

                (二宮翁道歌)

   【略解】

   米の種をまけば米の草はえ、
   米の花咲き、米の実がなる。

   このように、
   善き種をまけば、
   善き草がはえ、
   善き花が咲いて、
   善き実りがある。

   すべて種どおりの実りカある。

・・・

(2)【 4月27日 】 石はどういうのが良いかというと

   一、第一は座りの良いこと──
     尤もブームになってからは下を切ったり磨いたりし出したが、
     これらは何れも邪道。

   二、形の佳いこと──
     形は大たい山の格好をしているのが良く、
     動物などに似ているのは下品とされている。

   三、石質の堅緻なこと──これは大事な条件の一つ。

   四、色は普通は黯みがかったのを佳しとするが、
     時には佐渡の赤石のような例外もある。

   五、以上のうち二、三、四はいずれも良いが、
     唯座りだけが問題だという場合には、台をつくって鑑賞する場合もある。

・・・

(3)【 4月27日 】目下への謙遜

   謙遜は、
   ひとり目上の人とか、
   ないしは同輩に対して必要なばかりでなく、

   むしろそれらの場合以上に、
   目下の人に対する場合に必要な徳目だとも言え一えましょう。

・・・

(4)【 4月27日 】 《若さ》

   若さというものは
   顔ではない
   心だ

   未来への願いを持って
   今日を生きる
   それが真の若さだ

・・・

(5)《27日 社会を救う事は自己を救う事である》

   吾々の社会は、物理的にはたしかに吾々個人の外にある様でありますが、
   心的には常に吾々の中にあるものである事を忘れてはなりません。

   つまり社会を救うことは即ち自己を救う事であり、
   神と一つの生命を生きることである
   という事を忘却してはならないのであります。
       
          谷口清超新書文集6『サラリーマンの精神衛生』より

           <感謝合掌 平成30年4月27日 頓首再拝>

賢者の一日一言《28日》 - 伝統

2018/04/28 (Sat) 19:04:26


(1)【 4月28日 】 里正の任

   里正(しょうや)たるものは細民に先立ち
   艱難(かんなん)をなむぺきの任なるが故に、
   細民安んずることを得ばその後に汝の望みも為し与ふべし。

   然らば邑民(ゆうみん)の怨望何に由って生ぜん。
   誰か汝の行ひを非とせんや。
                 (報徳己)

   【略解】

   横田村の里正円蔵に諭されたもので、
   円蔵大いに感激し教えに従われました。
   (邑民とは村人のこと)

・・・

(2)【 4月28日 】

   最深の愛情とは、
   ある意味では人生の無常を知らせることかも知れません。
 
   そしてそれには、教える者自身が、
   日々無常に徹して生きていなければ出来ることではないでしょう。

・・・

(3)【 4月28日 】目下の人の信頼を得る

   人間というものは、
   自分より目下の人から、
   思いやりのある人と慕われるような人間になるということ、
   必ずしも容易なことではないわけです。

   これは立場をかえて、
   諸君ら自身が下級生から見られた場合、
   果たして懐かしまれ尊敬せられているか、
   それとも煙たがられているかということを、
   一つ自惚(うぬぼ)れ心をを去って孝えてみるがよいでしょう。

・・・

(4)【 4月28日 】 《若い日の過ごし方》

   若い日をどこで、どう過ごすか、
   それは一人の人間の成長に、目覚めに、
   大きな力を与えるものである。

   九州生まれのわたしは、長い旅路の果て、
   母なる神の鎮まります伊勢で、
   人生のスタートを切ったのであるが、

   それは今のわたしを作る詩神の大きな恩寵であった。

・・・

(5)《28日 「今ある幸福」に感謝せよ さらに大きな幸福が来る》

   「今ある幸福」が、どんなに小さいものであろうとも感謝することである。

   「感謝の念の中にこそ汝はわが姿を見、わが救いを受けるであろう」
    (大調和の神示)と神は示し給うている。

   感謝の念は神の国に波長が合い、神の国にある一切の善きものを
   現象世界に再生することができるのである。

            谷口雅春著『人生の秘訣365章』より

           <感謝合掌 平成30年4月28日 頓首再拝>

賢者の一日一言《29日》 - 伝統

2018/04/29 (Sun) 19:07:17


(1)【 4月29日 】 己をすてて人を恵む

   岸右衛門曰く、
   教に随ひ欲を捨つること何をか先んぜん。

   曰く、
   汝の貯へ置きし金銀器財を出し窮民救助の用となせ、
   又田圃(たんぼ)悉(ことごと)く之をひさぎ代金となし之をも出すべし。

   私欲を去り、
   私財を譲り、
   邑民(ゆうみん)の為にカを尽すこと人事の善行豈(あに)是より大なるものあらん。

   人の人たる道、
   己をすてて人を恵むより尊きものはあらず。

   然るに汝旧来の所行、
   只我を利せんとする外他念なし。
                       (報徳己)


   【略解】

   と言われても岸右衛門はすぐには決せられませんでしたが、
   そこに先生の説諭と処遇の深遠さがありました。

・・・

(2)【 4月29日 】

   この地上には、真に絶対なものは一つもない。
    在るのはみな相対有限なもののみ。

    だが、如上の実相を照破する寂光のみは絶対的といえよう。
    それ故この地上では、絶対の光は常に否定を通してのみ閃めくといえる。

・・・

(3)【 4月29日 】尊敬する人は尊敬される人

   人々から尊敬されるような人は、
   必ず自分より優れた人を尊敬しているものです。

・・・

(4)【 4月29日 】 《不死身のしんみん》

   目が覚めたら「不死身のしんみん」「不死身のしんみん」と、となえることにした。
   一日でも一時間でも生きてゆくことが大切だと思ったからである。

   「お任せ致します」という他人ごとのような生き方では、ダメだと思ったからである。

   凡てのものは「伸びよう、伸びよう」としている。
   私も「生きよう、生きよう」と念じなければならない。

・・・

(5)《29日 「求める心」を捨て「与える心」を持て》

   病人や色々の問題で苦しんでいらっしゃる方は、
   もらうことばかり考えて、与えることをわすれているのであります。

   同情を求める心は、自分を同情されるにふさわしい姿にしてしまうのであります。

   「与える心」――愛の心――は、一切を生かし自分を幸福にするのであります。

             谷口清超新書文集1『もっと深く愛そう』より

           <感謝合掌 平成30年4月29日 頓首再拝>

賢者の一日一言《30日》 - 伝統

2018/04/30 (Mon) 18:33:02


(1)【 4月30日 】 永続の根本

   汝等世人の飢渇を察し、
   朝は未明に起きて縄をなひ筵(むしろ)を打ち、
   来歳十分の作を得ば毎家いよいよ永続の根本となり、
   天災変じて大幸となるべし、
   必ず怠るべからずと教ふ。

   三邑の民大いに感動し、
   専(もっぱ)ら家業を勤み又一段の福(さいわい)を得たりと云う。
                           (報徳己)

   【略解】
 
   先生は、
   天明以来の飢饉の凶荒を予知せられ、
   各戸に稗(ひえ)を植えて、
   飢渇をまぬかれました。

   なおその上に日常実践の心得を説かれたのです。

・・・

(2)【 4月30日 】

    極陰は陽に転ずることわりを ただにし思へば心動ぜず

    大いなる光照れれば国民の いのちや竟に 改まるべき

・・・

(3)【 4月30日 】親切を受ける

   人の親切に対しては、
   いい気になって甘えたりして、
   もたれてもいけないが、
   さりとてむげにこれを退けるのも本当ではない。

   そこで人様の親切は、
   ありがたくやお受けするということが大切でしょう。

   ところが、
   このお受けするということは、
   自己が確立していないとなかなかできないことでしす。

・・・

(4)【 4月30日 】 《願い》

   花になろう
   実になろう

   喜ばれる人間になろう

・・・

(5)《30日 仕事はその人格から流れ出る生命の足跡である》

   仕事は人格から流れ出る生命の足跡である。
   足跡を浄めんと欲すれば、生命そのものを浄めなければならない。

   人格が完成されるとき、はじめてその人の足跡は光を放つ。

   そこにはもはや文学も法律も道徳も宗教もいらない。
   渾然として一体なる「生命」があらわれるのである。

          谷口清超新書文集2『神は生きている』より

   ・・・

   《31日 感謝を言葉や態度に表せ、人生は大きく変化する》

   感謝は、「ありがとう」という言葉の力で汲み出すのです。
   なんでも、「ありがとうございます」という言葉を
   心に思い、口に出し、実行するのです。

   ただ「ありがとう」とさえ思えば、その思いは「心」を潤す油となって、
   人と人との摩擦はなくなり、人生は順調にゆくようになります。

             谷口雅春著『人生読本』より

           <感謝合掌 平成30年4月30日 頓首再拝>

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