伝統板・第二

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成功者(成幸者)への道② - 夕刻版

2017/07/06 (Thu) 19:02:55


        *伝統板・第二「成功者(成幸者)への道」からの継続です。
           → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6838328

(夕刻版でのお届けになります)

・・・

成功するための定則(心得)

      *『心の力の秘密』 ユージン・ロイ・デービス(著)(P40)より
         (1964年 伊藤正・谷口雅春共訳)

(1)成功とは何を意味するのかを忘れぬこと。
   それは「或る冒険の好ましい終点」である。

(2)あなたはどんな願望でも心に描くことができれば、
   それは実現できるものであることを信ずること。

(3)「あなたの想いの主流をなす思想が潜在意識の心質を形成する」
   ということを忘れぬこと。

(4)あなたの心の層につき、現在意識、潜在意識、超越意識の
   理解を明確にしておくこと。

(5)常に効果的に行動し、且つ「第一のことは第一に為す」よう心懸けること。

(6)あなたは自分の目的と計画を詳細に書き出したであろうか。
   更にそれを吟味してみて、既に成就している実感を喚(よ)び起こすがよい。

(7)全てに対して支配者であれ。

(8)あなたの成功する能力は、その成功を受け入れるにふさわしい能力に比例する。
   それ故あなたは自分のキャパシティ(受け入れ容量)を向上させること。

(9)自分自身を信ずること。


・・・


<関連Web:光明掲示板・第一「成功への道 (7592)」
       → http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=1416 >


           <感謝合掌 平成29年7月6日 頓首再拝>

成功する人の考え方 - 伝統

2017/07/09 (Sun) 19:26:53


         *「成功する人の考え方」加地太祐・著より要点の紹介


(1)どん底の時、僕は偶然にも人生を左右する師と出会いました。
   沢山の時間を使って僕に「成功」への考え方を教えてくれました。
   そこから、僕の人生は劇的に変わり出した。

   「学び手が本物であれば、師はどこからでもやってくる」


(2)「人を魅了するオーラ」の持ち主、ある種の威圧感がある人、
   これらは「どちらも後天的な努力によって 生み出された能力」である。


(3)成功する人には、必ず多くの共通点がある。
   それは「目的地を明確に決めて、到着点から逆算して計画を立てる」。


(4)希望を持つ人が1万人いても、挑戦する人は、
   そのうちたった1%の100人である。

   そして、100人の挑戦者のうち
   継続できる人はたった1%のひとりである。

   成功する人とは、継続する意志を持った人間のことである。
   成功と失敗の差は、たったそれだけなのだ。


(5)毎年入ってくる社員がすぐに退職する。
   従業員さんが報告している最中にも
   社長はパソコンをカチャカチャやっていた。


(6)成功する人はプラス10点を意識する。

   帰りにフルーツを買って帰るかもしれない、
   子どもたちが寝る前に本を読んであげるかもしれない・・


(7)僕らの世界はすべて期待値によって動いている。
   相手の期待値を見誤ってはいけない。


(8)人生はマラソンとよく似ているが、決定的に違うところがある。
   それはスタート地点だ。

   同じ年齢でも二代目の経営者もいれば、
   ゼロから起業する経営者だっている。

   お金持ちもいれば貧乏な人もいるし、
   住んでいる地域だけでも差は生まれるだろう。

   だからキミは誰よりも全力を出さなければいけない。
   スタート地点が違うレースでキミが前の人間に追いつくには、
   前の人よりも早く進むしか方法はないのだ。

   そうしなければ、キミは永遠に彼らの背中を見ながら生きていくことになる。


(9)成功する前に「傲慢にならない」と決意するべきなのだ。
   傲慢には、この7つがあることを、ぜひ覚えてほしい。

  ①「我慢」間違いを改めず、常に正しいと思うこと。
  ②「増上慢」悟りを開いていないのに開いたと自惚れること。
  ③「卑慢」自分を卑下しながら、謙虚な俺は立派だと思うこと。

  ④「邪慢」悪事や悪い事を良いように過信し正当化すること。
  ⑤「慢」自分より劣った者を見て馬鹿にすること。

  ⑥「過慢」自分と同じ実力なのに自分の方が勝っていると思うこと。

  ⑦「慢過慢」自分より勝る者を認めることができず、
   自分の方が勝っていると思うこと。


(10)成功する人を目指すなら友を選び、友に選ばれる人間になるべき。


(11)昨日よりも今日。今日よりも明日。
   自分というダイヤモンドを磨く。
   その繰り返しが、成功する人の道へと繋がる。

   毎日成長し、新しい自分として生きていくことを
   昔の人達は「日新」と呼んでいた。


(12)「他人の影響であなたが不幸になることはない」
   言いたいのは、「不幸も幸福も、常に自分の心が決める」
   ということである。


(13)何かを決意し、実践しようとする時、
   大事なのは明日ではなく今日、この瞬間からだ。

   だからキミも何か目標を決めたなら、
   決して明日に先延ばししてはいけない。
   今日、この瞬間から始めるのだ。


(14)成功する人の考え方とはどういうものなのだろうか。
   それは「知行合一」というものだと思う。

   先の「先知後行」が学びを優先するのに対し、
   「知行合一」は実践を優先する考え方だ。

   つまり、どんないいことを学んでも、
   実践できなければ知らないことと同じであるというものだ。


(15)成功する人は必ず、相手の時間を私物化することはしない


(16)幸運というものは諦めない人間に引き寄せられ、
   開き直る人間には悪運がつきまとう。


(17)「人事を尽くして、天命を待つ」
   神に祈る資格は、能力を超える努力をした者だけなのだ。


(18)「相手の大切にしているものを大切にする」


(19)成功する人は、常に自分がどうなりたいのかを問い続けている。

(20)目の前の壁の大きさを変えようとするのではなく、
   壁を乗り越えるために自分が変化する。


(21)10回のスクワットをする場合、
   10回目をゴールとして考えずに、
   やり終えて汗を拭くところをゴールにしてください。


(22)成功する人は常に目的を考えている。
   「何のために……」
   この一言は、人生にとってとても大きな意味を持っている。

   常に目的を考え、その目的を高い次元に成長させてこそ、
   成功する人の考え方なのである。

           <感謝合掌 平成29年7月9日 頓首再拝>

成功する人は、不平等の中に自分の価値を見出す - 伝統

2017/07/10 (Mon) 17:53:54


      *Web:ダイヤモンド書籍オンライン(2016年1月4日)より

(1)人生は平等ではない

   この世界はもともと不平等にできているのだ。

(2)全力で走らなければいけない理由

  ①「人生はマラソンとよく似ているが、決定的に違うところがある。
   それはスタート地点だ。お金持ちからスタートする人間もいれば、
   マイナスからスタートする人間もいる。

   スタート地点が違うこのレースの中で、前の走者に追いつこうとするならば、
   前の走者よりも速く走らなければならない」

  ②「誰にも負けない努力をする」(京セラ名誉会長~稲盛和夫)

   誰にも負けないほど努力することで、前の走者に次第に近づけるのだ。

(3)今の環境に感謝しているか

  ①確かに人生のスタート地点は、それぞれ、大きく違うだろう。

   しかし、日本という素晴らしい国に生まれた以上、
   地球レベルで見れば上位集団からスタートしていると言える。

  ②だからキミは、もう一度自分の人生についてよく考えてみるべきだ。

   キミは、生まれたこの日本という場所のアドバンテージによって、
   誰よりも成功する可能性がある立場にいる。

   ならば今の境遇に心から感謝し、前の走者に追いつこうと
   誰にも負けない努力するしかない。

   そうすることで、きっとキミの未来は開けてくるはずだ。

(4)成功する人は「今に感謝し、常に努力している」のだ。

   (http://diamond.jp/articles/-/83875

           <感謝合掌 平成29年7月10日 頓首再拝>

未来から逆算して今を生きる - 伝統

2017/07/11 (Tue) 18:11:32


      *Web:ダイヤモンド書籍オンライン(2016年1月5日)より

(1)旅行も人生も同じ

  ①成功する人にとって、人生の計画はとても重要である。
   この計画の有無によって、成功が決まると言っても過言ではない。

  ②何も考えずに行く旅行と、しっかり計画して行く旅行の差は明らかだった。

(2)キミに人生の計画はありますか?

  ①多くの人は旅行や余暇の計画は立てるのに、人生の計画を真剣には立てない。

  ②僕の師は、多くの弟子たちに「俯瞰逆算」という言葉を何度も教えてくれた。
   「俯瞰」とは、全体を高いところから見ることをいう。

   僕らが旅行の計画を全体を通して見るように、
   自分の人生を上から俯瞰して全体を通して計画することが重要なのだ。

(3)成功する人の共通点

  ①それは「目的地を明確に決めて、そこから逆算して計画を立てる」ということだ。

   ただ、目の前のことを闇雲にやるのではなく、計画をもって取り組む。

  ②人生という限られた時間を意識して作られた計画は、
   キミを成功へと導く素晴らしい道しるべとなるだろう。

(4)夢と志の違い

  ①「夢は自分の命が終わる時までに達成する目標であり、
   志は自分の命が尽きた後まで続く目標を言うのだよ。
   だから夢は語らず、志を語りなさい。」(著者の師のことば)

  ②成功する人は夢を語らず、志を語り、
   次の世代に素晴らしい世界を与える人たちなのだ。

    (http://diamond.jp/articles/-/83895

           <感謝合掌 平成29年7月11日 頓首再拝>

継続するだけで道はひらける - 伝統

2017/07/13 (Thu) 18:27:30


      *Web:ダイヤモンド書籍オンライン(2016年1月6日)より

(1)継続という試練

  ①成功する人にかかわらず、この世に生きるすべての人が
   何らかの目標を持って生きている。

   しかし、残念なことに多くの人たちは、その目指した目標を達成することができない。

  ②希望を持つ人が1万人いても、挑戦する人はそのうちたった1%の100人。
   そして、100人の挑戦者のうち、継続できる人はたった1%のひとりである。

   成功する人とは継続する意思をもった人間のことであり、
   成功と失敗の差は、たったそれだけなのだ。

  ③継続する人も継続できない人も真剣な気持ちには変わりはないが、
   唯一違うとすれば、継続できない人は「できない理由探し」をしている。


(2)問題と解決

  ①どんなことでも継続しようとすると、必ず継続できない理由が発生する。
   そんなときに僕らのチカラが試される。
   解決策を見つけるか、それともできない理由を模索するか。

  ②1万人にひとりの継続できる人間は、解決への思考から生まれるのだ。


(3)どのようにすればという魔法

  ①僕らは、できない理由を探すのにも知恵を使っている。
   それはとてももったいないことだ。

   では、どうすれば全員の思考を解決方向へ向かわせられるのだろうか?

  ②「どのようにすれば」という一言を付け加えるのだ。

   会議の議題の上に「どのようにすれば」と一言付け加えて
   アイデアを求めてみるのだ。

   その簡単なルールを設けるだけで、議論は必ず解決へと動き出す。

  ③思考とは少しの工夫でいくらでも変化し、最善へと向かうのだ。

    (http://diamond.jp/articles/-/83899

           <感謝合掌 平成29年7月13日 頓首再拝>

ボンクラ、病弱、優柔不断な松下幸之助が「大成功」を収めた理由 - 伝統

2017/07/14 (Fri) 20:00:29


        *Web:MAG2NEWS(2017.01.18)
             ~ 浅井良一『戦略経営の「よもやま話」』 より

同じような条件でスタートしても、
大きく成長する企業もあれば潰れてしまう会社もあります。
その違いは一体どこにあるのでしょうか。

今回は、浅井良一さんが、経営のカリスマ・松下幸之助さんの「成功までの軌跡」を
たどりながら、運や景気に左右されない「成功者になるための条件」と、
「経営のコツ」を探ります。


《どのようにつくったのか》

モノ(サービス)が売れるのは、
顧客が買いたいという気持ちになる時にだけ起こることでこれが普遍の原則です。

顧客といっても一般消費者だけが顧客ではないのはもちろんで、
卸問屋や企業やその他役所諸々あって、一般消費者でも男性、女性、年寄、子供と
それぞれの欲する内容は異なりそれぞれに応じて対応しなければ売れません。

いざ製品(サービス)ができたとなっても、
知られなければまた売る場所や仕組みがなければ話にならず、
さらに他のモノより抜きんでていてかつ価格も顧客が考えているものに合致していて、
さらに信頼してもらえなければ購買には結びつきません。

これらの諸条件が現実に実現されて、初めて購買となります。

そうだとしたら現に大企業に成長している企業は、
どのようにこれらの諸条件を満たすことができたのか、
また秀でたのかを知りたくなります。

ということになるのですが、事業は「生もの」なので「成功の要因」が確かにあるものの、
そのあり方は「運」や「思わぬ障害」もあり一筋縄では行かないのです。
とりあえず事例により吟味して行きます。


誰もが知っている成功者のモノづくりの軌跡、それも創業時を見て
「成功の要因」の分析を試みて、その景色を垣間見たいと思います。

松下幸之助さんの成功を事例にして、その困難の足跡を学びたいと思います。

松下さんは「私には3つの財産がある。それは学校へ行かなかったこと、
健康に優れなかったこと、決断に弱かったことだ。
だから、人が教えてくれたり、助けてくれたりして成功した」と言います。

「衆知」を「全世界は自分のものだと思っている。自分で持っているのは
めんどうだから預けておこうというようなもんやな」とも言います。

松下さんほどの、超合理主義の経営極道はいないと思われるのです。
成果を実現するには、何が必要かまたそのために何を行わなければならないか、
そのことのみを考えて行動されています。
不必要な先入観や感情や思惑などとは、一切かかわらないようです。

けれど、そんな松下さんですが創業時の様子は少し違ったようにも思えます。


創業のいきさつは、大阪電灯に務めていた時に工夫して改良ソケットの試作品を
つくったのですが上司に酷評され悔しい思いをしていました。

そんな折に肺尖カタルがこうじてきて将来に不安を感じ
「実業で身を立てよ」という父の言葉を思い出したこともあり、
独立を決意することになりました。

創業資金は95円余りで、機械1台買うこともできない金額だったそうです。

いざ始めたのですが、ソケットの材料である練り物の製法すら分からず
誰も教えてなどくれないなかで、煉物工場周辺から原料のかけらを拾ってきて研究し
やっと待望のソケットができたのは、なんと4か月後のことでした。

しかし、ここからが販売の苦労に入り、どこの店に行っても
売れる見込みがないと言われて10日間駆けずり回ってやっと100個ほど売れただけでした。

おもしろいのは販売のために問屋通いするなかで
「これ売れますか。これなんぼにしたら売れますか」と教えてもらっていることです。

「経営の神様」も最初はこのような調子であったようです。

困窮ここに極まったという時に、川北電気というところから
思わぬ扇風機の碍盤(がいばん)1,000枚の注文を受けて
さらに2,000枚の追加注文を受けました。

その後も、扇風機の碍盤の注文があったことと研究を続けてきた電気器具の
「アタッチメントプラグ」が、古電球の口金を利用したこともあり
斬新で市価よりも3割ほど安かったからよく売れました。

続いて作った「2灯用差込みプラグ」も好評で
「新しい物を安くつくる」と評判になって事業が軌道に乗って行くことになりました。

簡略に「松下幸之助の生涯」から主な経緯を抜き書き整理させてもらったのですが、
困窮時にも「そんな状況にもかかわらず、彼はそれほど深刻にも思わず、
またほかの仕事をやることなど夢にも考えず、ソケットの改良に熱中していた」
と書かれています。

松下さんと言えども、夢だけを頼りにしたハチャメチャな創業だったようです。


この経緯の中には、学ぶべき成功の要因がちりばめられています。

ここで感じられるのは超楽観主義で「余計なマイナスの感情を持っていないこと」、
新しい物を安くつくるため「工夫を怠りなく続けること」、
知らなければ「格好つけずに素直に聞くこと」などで、

これらのことは後に「経営のコツ」としてご自身が自覚される萌芽が見られます。

顧客として卸売業がありますが、後に爆発的に売れる商品なのに
「売れない」と言われるのですが、これが一般のあり様でよほどの
目利きでなければ新参の商品などで冒険することなどありはしません。

けれど「本物の商品」で勝負し続ければ思わぬところから引き合いが生まれるようです。

       (http://www.mag2.com/p/news/234694

           <感謝合掌 平成29年7月14日 頓首再拝>

期待値を制する者は人生を制する - 伝統

2017/07/15 (Sat) 20:09:12


      *Web:ダイヤモンド書籍オンライン(2016年1月7日)より

(1)相手の期待値を考えているか?

   どんなことでも相手の期待値を超える働きができれば、
   成功する人としてのチケットを手に入れたのも同然だ。

(2)期待値は未来に大きく影響する

(3)この世界はすべて期待値で動いている

  ①成功する上司は部下を叱責するとき、
   必ず自分の期待値がどうであったかを伝える。

   なぜなら期待値を理解してない部下は、努力したのに叱られたと思うからだ。

  ②僕らの世界は、すべて期待値によって動いていると言っても過言ではない。
   恋愛や仕事、お客様の心に至るまで、すべて期待値によって形成されている。

  ③成功する人とは、相手の期待値を理解し、
   自分の期待値を相手に伝えられる人のことだ。

   (http://diamond.jp/articles/-/84182

           <感謝合掌 平成29年7月15日 頓首再拝>

人間は伸びるのが成功 - 伝統

2017/07/16 (Sun) 19:45:20


         *「人生読本」(P35~36)より

成功というのは形ではありません。
人間の値打ちが伸びるのが本当の成功です。

形の上では、時には狡い人も、卑怯な人も、成功することがあります。

しかし、人間の値打ちが伸びるのが本当の成功だとすると、
骨折損(ほねおりぞん)ということが一つもないのです。

ある日、学生が私のところに来てこう申しました。
「こんなに勉強して入学できなかったら骨折損だなア。」

そこで早速、私はこう申しました。

「入学できた時も、できなかった1分前も、あなたの値打ちは少しも変わらないのです。
『何々大学生』というレッテルをつけても、レッテルをつけなくとも、中味は同じことです。

安物の化粧品に、好い名前のレッテルを貼っても、中味は上等にはなりません。
レッテルを貼らなくとも中味を十分吟味して、ていねいに造れば好いものができるのです。

勉強はレッテルを造るためではありません。
中味の値打を造るためです。
勉強の中味の値打を造るためだと分かったら、勉強に骨折損ということはありません。」

           <感謝合掌 平成29年7月16日 頓首再拝>

成功者は、恨みことは言わず、感謝で満ちている - 伝統

2017/07/18 (Tue) 19:38:35


     *「億万長者になる人とそこそこで終わる人の10の分かれ目」
       キース・キャメロン・スミス/著   より

私は、「成功する人」の対比として「失敗する人」という言葉はあえて使わず、
「不平不満ばかりの人」といった表現を使っている。
 
不平不満は成功の最大の敵であり、何もかもをぶち壊すほどの力を持つ。

実に多くの人たちが、人間関係や仕事、自分の夢までも台無しにして
悩み苦しむ姿を、私は長年目にしてきた…すべてはその悪癖のせいなのだ。

成功する人は周りに元気を与えてくれる。
彼らがどんな人生を歩んでいるか、これからどんな人間になっていくかを
考えるだけで、ワクワクして力が湧いてくるのを実感する。

つまり、成功する人というのは、
一緒にいるだけでこちらまで気分が高まるのだ。

それとは対照的に、いつも不平不満を口にする人というのは、
言わば「心の吸血鬼」で、とかく周りの人の元気を奪ってしまう。

成功する人は互いに引き寄せ合い、
不満ばかりの人もまた互いに群れていることにお気づきだろうか。

類は友を呼ぶという諺は本当なのだ。

愚痴を言う人がいると部屋が暗くなり、出ていくと明るくなる。
そのわけは、一緒にその不平不満も連れていってくれるからだ。

そういった人が集まるとすぐに不幸自慢をはじめて、
誰の人生がいちばん惨めか張り合いだすことにお気づきだろうか。

成功者が不満を抱えた人とは一緒にいたがらないのも無理はないのだ。

成功者になるということは、「決断」の問題だ。
その決断の表れのひとつが、恨み言をやめて、感謝する習慣をつけることだ。

成功者がいると部屋が明るくなるのは、彼らの話が人生への感謝に満ちているからで、
過去も今も未来も人生の明るい面に目を向けた話し方をするからだ。

           <感謝合掌 平成29年7月18日 頓首再拝>

事業に成功する秘訣 - 伝統

2017/07/20 (Thu) 17:44:33


         *「真理」第一巻入門編(P17~18)より

或る千万長者のところへ、一人の若者が来て

「事業に成功する秘訣はどうしたら宜しいか」と尋ねました。

千万長者はその時答えました。

「成功に秘訣はない。成功は手品ではない。
成功したいものは1分間でも大切にして自分を伸ばすことだ。」

まことに明言と云うべきです。


その千万長者のところへまた一人の若者が訪ねて来て

「事業に成功するにはどう云う秘訣がありますか」と訊きました。

千万長者はまた答えました。

「成功には秘訣はない。勉強だ。自分の仕事をよく知ることだ。
自分の職務に注意して、自分の仕事に関係のあることなら
何を聞かれても知らぬほどがないほどに勉強するのだ。」

           <感謝合掌 平成29年7月20日 頓首再拝>

【可能だけれど誰もやらないこと】 - 伝統

2017/07/24 (Mon) 18:23:43


         *メルマガ「人の心に灯をともす(2016年12月06日)より

   (セス・ゴーディン氏の心に響く言葉より…)

   何かをはじめるかどうか決めるとき、
   それがいかに簡単にできるかによって判断することが多い。

   しかし、この判断には問題がある。

   もしそれが簡単にできることなら、やる価値はあまりないからだ。

   たとえば、ブログをはじめるのは簡単だが、それじたいは大したことではない。
   だが、毎日欠かさず書いて、4100もの投稿を続けることは簡単ではない。
   それは可能だけれど誰もやらないことであり、だからこそ、やる価値がある。

   成功している企業が求めているのは、
   この「可能だけれど誰もやらないこと」である。

   「アマゾン」が巨大書店チェーンの構想を思いついたとき、
   アナリストたちはそれを無謀だと笑った。

   しかし、それはまさに「可能だけれど誰もやらないこと」だった。

   もちろん、粘り強さと才覚、そしてちょっとした運は必要だが。


   一方、人はときに不可能なことを求める。
   「グーグル」を超える検索エンジンを構築することは不可能である
    (もしその目的が市場を独占することなら)。


   不可能なプロジェクトを行うのが楽しいのは、
   成功した場合にどうなるかを心配する必要がないからだ。

   ただ不可能な夢を見ているだけである以上、そこには何の不安も危険もない。

   だが、「可能だが誰もやらないこと」には実現の余地がある。
   簡単なことは無視して、あえてこの分野にチャレンジしよう。

        <『セス・ゴーディンの出し抜く力』(神田昌典監訳)三笠書房>

                ・・・

「平凡なことを非凡に努める」

イエローハット創業者、鍵山秀三郎氏の言葉だ。


また、「微差の積み重ねが大差を生む」とも言う。

なぜなら、1日1%の差を1年続けると、それは1年後には3778%にもなる。

なんと、38倍もの差だ。


たとえば、1日24時間(1440分)の1%は、14.4分。

つまり、1日15分を何かを変えるために使えば、
それが1年後には38倍になって返ってくるということ。

「可能だけれど誰もやらないこと」

誰でもできるけれど、誰もがやらないこと、やりたがらないこと。

平凡なことを非凡に努めたい。

           <感謝合掌 平成29年7月24日 頓首再拝>

70歳で起業した男の話 - 伝統

2017/07/28 (Fri) 18:36:21


         *Web より

その男は、3人兄弟の長男として生まれました。

父親を幼い頃に亡くし、物心がつく頃には、
母親と弟と妹の4人で、ギリギリの生活をしていました。

母親は、生活費を稼ぐため、
毎日朝から晩まで工場に働きに出ていました。

母親のいない家。
家にいるのは、まだ6歳だった彼と弟と妹の3人だけ。

周りの友達が遊んでいる時
まだ6歳の彼は弟と妹のために毎日洗濯や料理をしていました。

10歳になった彼は、母親を助けるため、
弟や妹の面倒を見るために働くことを決意します。

タイヤのセールスマン…
機関車修理工…
市電車掌…
農場勤務…

できることは何でもやりました。


ある日、
1日中働いて、ヘトヘトになって家に帰ると、
母親の再婚相手に暴力を振るわれることもありました…

彼には、少年時代の良い思い出は、
ほとんどありませんでした。

安定した仕事も見つからないままただ月日だけが流れ、
気がつけば、20代を通り越し
30代も終わりに差しかかろうとしていました


40代目前に、彼は人生の転機を迎えます。


なんと一念発起し起業したのです。

それは「ガソリンスタンド」でした。

経営は苦しみながらも彼の丁寧なサービスで、
少しずつそのガソリンスタンドは繁盛していきました。

ある程度お金が入るようになり、
彼は小さい頃から唯一得意だった
「料理」を使って、カフェをオープンします。

ガソリンスタンドとカフェ。


彼のサービスは丁寧と評判が良く売上は順調に伸びてきました。

カフェも順調に規模を拡大し、
ようやく彼の人生にも幸せな時間が流れ出したかのように見えました。


しかしそんな矢先、再び悲しみが彼を襲います。

彼のガソリンスタンドの近くに
大きなバイパスが出来てしまったのです…

彼のガソリンスタンドに入る車の数は
減っていき、それに伴って売上もみるみるうちに下がっていきました…

様々な取り組みを行って
何とか生き残ろうとしましたが
失敗に終わりました。

ガソリンスタンドは倒産しました…


悲しみはまだ終わりません。

不運にも、望みの綱だったカフェも、
大規模火災で、全て跡形もなく消えてしまったのです…

この時、彼は65歳。

65歳の彼に残ったのは、
多額の借金と、大きな絶望感…

それ以外は、全て失ってしまいました。


しかし、彼は諦めませんでした。

彼は大好きだった料理を使って、再びビジネスを起こします。

それは、
「フライドチキンのレシピをレストランに教える代わりに、
 売れたチキン1つにつき5セント受け取る」
というものでした。

車1台で全米中を駆け巡り、
何度も何度も様々なレストランに
契約の交渉をしにいきました。


この時、彼はもう70歳間近です。

しかし、これも全くうまくいきませんでした。

それもそのはず…

70歳近いおじいちゃんが急に来て、
「レシピを教えるから金をくれ」
と交渉するのですから、無理もありません。

断られた数は、1009回にも上るそうです。


それでも彼は諦めず、なけなしの年金をはたいて、
ガソリンを買い、毎日のように車で営業に出かけました。

そして、1010回目の営業…

ついに契約を勝ち取ることに成功したのです。

彼のフライドチキンは瞬く間に全米中に広まり、
数年で600店舗を超えるまでに成長しました。


そして現在、彼のフライドチキンは、

「ケンタッキーフライドチキン」

として、全世界の人々に愛されています…

           <感謝合掌 平成29年7月28日 頓首再拝>

大成功したいなら、バカになれ? - 伝統

2017/08/01 (Tue) 18:27:44


        *Web:ザ・レスポンス(2017.8.1) より

《ハングリーであれ、バカであれ》

「Stay Hungry, Stay foolish」By Steve Jobs

(「ハングリーであれ、バカであれ」 By スティーブ・ジョブス)

これは、スティーブ・ジョブスが有名なスピーチで言った言葉。

ジョブスは、この言葉と若い頃に出会ってから
「ずっとこうありたいと願い続けてきた」という風に言っていたものです。
有名な言葉なので、あなたも聞いたことがあるかもしれません。


(1)スターバックス~回転率

   カフェや飲食業界の普通の考え方でいくと、お客さんの回転率が高ければ高いほど、
   売上・利益が高くなります。

   なので、普通なら、どうやったら、お客さんの回転率を上げられるか。
   要するに、どうやって、来てもらったお客さんに、すぐに出て行ってもらうか、
   みたいなことを考えるわけです。


   ですが、スターバックスはまったく逆のことをやりました。

   Wifiを提供したり、長く居たいと感じるお店の作りにして、
   お客さんが気持ち良く仕事ができるようにしたり。
   回転率が良くなるどころか、悪くなるようなことを実行していきました。

   結果、それが他との違いを生み出し、大成長をしていくことになりました。


(2)Apple~個人用パソコン

   200万台以上売れたAppleの最初の大ヒット商品『AppleⅡ』。
   世界で最初に大量に売れたパーソナルコンピューター(個人用パソコン)です。

   今でこそ、1人1台パソコンを持っているのが当たり前ですが、
   当時はコンピューターは、企業向けのものでした。

   実際、AppleⅡ以前にも、色々とパーソナル・コンピューターは作られていたのですが、
   個人で使うには、値段が高すぎたことや専門的な技術がないと操作できない
   などがネックになり、全然普及しなかったんです。

   しかも、高すぎる値段などがネックになっているというのも、
   AppleⅡが売れたから、わかったこと。
   売れるまでは、本当に売れるかどうかもわからない、
   という状況の中で、開発された商品でした。

   売れるかどうかわからない。
   しかも、いろんな人が何度かチャレンジしてダメだったものを
   命がけで作っているわけですから、成功する前の状態を見たら、
   バカだと思われても不思議ではないでしょう。


(3)Amazon~自社物流

   現在進行形の話ですが、Amazonは自社で物流網を作っていっています。

   これができてしまうと、他の通販会社と比べて、
   すごい競争優位を築いくことになるでしょう。


《バカになるにもコツがある?》

(1)バカなことをやりながら、お客さんに価値を提供できるビジネスを
   作り上げることができたとき、、、
   大成功という結果が生まれることがあるわけです。

(2)バカなことをやるときに、おそらく最大のポイントになることは、
   あなたが本当にやりたいことは何か?
   会社でいうとミッションになってくると思います。

(3)あなたがやっているビジネスが競争が激しかったり、
   ビジネスをもう1つ上のステージに上げたいと思うなら、
   一度、自分にこう聞いてみてください。

   「自分が、バカになれるほど、やりことはなにか?」

   お客さんはビジネスをやっている側のこういうバカな部分に、
   信念や情熱を感じるんだと思います。

   (http://www.theresponse.jp/blog/president/71103/?ts=mag_yamada_170801

           <感謝合掌 平成29年8月1日 頓首再拝>

【人間的成功を目指す】 - 伝統

2017/08/03 (Thu) 20:22:54


        *メルマガ「人の心に火を灯もす」(2017年04月19日)より

   (西田文郎氏の心に響く言葉より…)

   私は、経営者に必要な3つの力について、勉強会などでお話してきた。

   それが「知・徳・胆(たん)」である。


   「知」とは「知性」であり、分析力である。

   組織経済学、戦術・戦略、マーケティング、財務、実行力といった、
   ビジネスモデルの構築に関する部分で、いわゆる「金儲けの仕組みづくり」である。


   「徳」とは、人望、人間力などといった、
   経営者が備えておくべき「心」に関する部分である。


   最後の「胆」とは「胆力」であり、決断力である。

   度胸と言ってもいいだろう。
   度胸のある人のことを「肝が据わっている」という言い方をするが、
   経営者は決断力がないと、まず成功しない。

   情熱、度胸、勇気、正義、信念、執念、独自力、達成力、先見性、予知力などといった、
   メンタルタフネスに関する部分である。



   私は、これまでの勉強会や著書の中で、
   成功には「社会的成功」と「人間的成功」の2つの成功があるとお話してきた。

   そして、経営者の皆さんには、一見すると相反するように見える
   この2つの成功を両方とも目指すようにお伝えしてきた。


   「社会的成功」とは、競争原理によって成り立っているこの社会での成功である。

   経営者ならば、他社との競争に“打ち勝つ”ことで、
   高い地位や収入、企業繁栄を獲得することである。

   社会的成功を実現するには、極めて厳しい戦いに勝利する必要がある。
   一生懸命に社会的知性を高めていかないと、競合やライバルには勝てないからだ。

   言い換えるならば、社会的成功は「正しさ」の追求である。
   経営ならば、いかに正しい営業戦略や財務戦略を選択できるかで、
   効率性や生産性を追求して、その結果として社会的成功に到達できることになる。


   それに対して、「人間的成功」は
   精神的な成長や充足によってもたらされるものである。

   その際、家族や友人、近しい人たちとの良好な関係は欠かせない要素となるので、
   「他者を受け容れる能力」が必要となる。

   人間が一番気づかないものが「自分自身」である。

   他人のことは気づかなくてもよいことまで気づくのに、
   自分の欠点にはなかなか気づけないものだ。


   不思議なことに、人間は自分の愚かさに気づくと、
   人間的に成長するものなのである。

   自分の愚かさに気づいている人は、謙虚である。

   反対に、自分の愚かさに気づいていない人は、すぐ図に乗って見苦しいばかりだ。


   「人間的成功」とは言い換えるならば、「己の愚かさ」の追求である。

   人間はどうしても「自分は他人より優れている」と思いがちである。
   この心持ちでは他者を受け容れることは難しい。

   自分の愚かさに気づいている人というのは、
   たとえ自分のほうが能力的、経済的に優位だとしても、決して驕ることなく、
   相手の美点や長所を見出して、自分の愚かさに気づくものである。


   ただ世の中を見てみると、「社会的成功」を手にしようと
   がむしゃらになって働くあまり、もう一つの「人間的成功」を
   ないがしろにしてしまう経営者が実に多い。

   家庭をまったく顧みることなく仕事一辺倒になり、
   富と名誉は手にしたものの、妻や子どもに愛想を尽かされて、
   結局は豪邸に一人ぼっち取り残されて、

   心の中の大きな喪失感と孤独感にさいなまされる人もいれば、
   自分の健康には目もくれず、がむしゃらに仕事をして、会社は急成長したものの、
   内臓もボロボロで、体力も衰退し、病床に伏せってしまう人もいる。

   このように、いくら大きく稼いで、「社会的成功」だけを達成しても、
   「人間的成功」がなければ、優越感や達成感はあっても、幸福感は味わえないのだ。

   社会的成功だけを考え、感謝や恩を感じないでいると、
   どんなに大金を手に入れたとしても、誰にも感謝せず、感謝されることもなく、
   孤独な人生のまま死んでいくことになるのである。

           <『天運の法則』現代書林>

              ・・・

お金や社会的地位を得ることを否定する人がいる。
お金は汚いもの、お金持ちは悪い人、というような偏見があるからだ。

斎藤一人さんは、それは「お金に対する偏見ではなくて『人間』に対する偏見だ」という。

お金持ちにもいい人もいるし、貧乏な人にもいい人はいる。

また、その反対に「悪い人」もいる。


『「人間的成功」とは言い換えるならば、「己の愚かさ」の追求である』

「己の愚かさ」を分かっている人は、偉そうにはしない。

だれとでも、面白がって、ふざけたり、バカなこともやったりすることができる。

時に、子どものようになって楽しむことができる人。


感謝や恩を忘れず、人間的成功を目指したい。

           <感謝合掌 平成29年8月3日 頓首再拝>

【腰が低い】 - 伝統

2017/08/06 (Sun) 19:45:27


        *メルマガ「人の心に灯をともす(2017年06月18日)」より

   (無能唱元氏の心に響く言葉より…)

   私は現在の仕事(人生哲学)を始めてから、
   幾人ものスーパー成功者に会う機会を得ましたが、
   彼らに一様に共通するのは、「腰が低い」という点でした。

   これは昔からいわれている古いことわざ「実れば実るほど稲穂は頭をたれる」
   に示されるとおり、今更こと新しい教訓ではありません。

   しかし、この古くて、よく知られた成功の原理を活用できないでいる人が
   驚くほど、この世には多いのです。

   会社や役所でいえば、係長クラスにこれが多いのです。

   彼らは威張りたがり、そのくせ上司には卑屈なまで低姿勢でもあります。

   特に、役所にいて、何かの免許の認可などに携わっている職種に、
   よくこのタイプを見ます。

   例えば、許可をとろうとすると、許可条件とは特別関係ない、
   店の名前の付け方にまでケチをつけたりして、許可をしぶったりします。

   また、自動車の教習所の教員は、非常に横柄な態度の者が少なくありません。


   彼らは、なぜこのようにして、他人の自己重要感を傷つけるのでしょうか?

   その理由は、

   「彼らの自己重要感がすでに病んでいるから」なのであります。

   すなわち、彼らは自己劣等感に深く悩んでおり、
   その苦しみに耐えかねているのです。

   そして、役職を利用して、意地悪をしたり、尊大な態度を示したりして、
   自己の優位を確認し、日頃の劣等感の苦しみを少しでも和らげようとするのです。


   しかし、これらの事例が示す、彼らの否定的な心理は、
   必ずしもそのような地位にある者だけの特別なケースではありません。

   実は世の中のほとんどの人が、
   このような劣等感の前駆的症状郡に悩んでいる患者たちなのです。

   そして、前記した役所員や教員は、たまたまそういうポストにめぐりあわせたために、
   その症状が一気に噴き出したものに過ぎないのです。


   私たちは、もし、自分の自己重要感をあらかじめうまく充足してなければ、
   決して、他人の自己重要感を充足することに手を貸してやれないでしょう。

   なぜならば、自分のほうのそれを充足するために、他人の助力を必要とするからです。

   その助力とは、相手に対し、尊大になったり、また自慢したりして、
   自分の優位を自他ともにおいて確認しようとする行為であります。

   そして、このような助力を他人に請うことこそ、
   自分から魅力を失わせる最も効果的な方法であることに、
   ほとんどの人は気づいていないのです。


   ですから、この世の中において、他人に抜きん出て、
   自分に魅力をつけるのは非常に容易だといえましょう。

   何しろ、その競争率は恐ろしく低いのです。

   世の中じゅうの人々は、
   自分の自己重要感を充足できないまま、飢え渇いているのですから…。


   ごく一握りの成功者とは、まず自力をもって自己重要感を充足し、
   ついで、他人の自己重要感を満たしてあげることに
   惜しみなく力を与えた人たちなのです。


   私の知り合いに、Tさんという大実業家がおります。

   日本中各所にゴルフ場やホテルを所有し、
   十指に余る企業の社長や会長をしておられます。

   ある時、私はこのTさんとラジオ対談をしたことがありますが、
   この時、女性アナウンサーが、Tさんに、

   「失礼ですが、無能さんとTさんとは、
   どういう間柄(あいだがら)でいらっしゃいますか?」と尋ねました。


   Tさんは、ちょっと考えて、

   「無能さんは、私の人生の師であります」と答えられたのです。

   私は一瞬、あっけに取られました。

   私より十五以上も年上であり、大実業家であるTさんが、
   こともなげに、「人生の師」とは、ようも言うわ、
   と私ははなはだ驚いたのです。

   しかし、このような言葉を、それは私の知る限り、最大の賞賛の言葉ですが、
   これを聞いた時、心の底から感激し、Tさんのためには、粉骨砕身しても働こう、
   この喜びに報いようとする人が大勢出ても、少しの不思議はない、とも私は思いました。


   また、時折、私がTさんの会社を訪ね、Tさんと歓談した後、
   そこを辞す時、傍らにおつきの社員がいるにもかかわらず、
   Tさんはエレベーターに走り寄り、自らボタンを押すのです。

   そして、エレベーターに乗った私に、最敬礼をして、
   エレベーターのドアが左右から閉まるまで、じっと頭を下げたままでいるのです。

          <『人蕩術奥儀』致知出版社>

              ・・・

ときどき、飲食店や小売店などのお店で、
店のスタッフを怒鳴り散らしている人を見かけることがある。

見ていて、本当に見苦しく、気分が悪くなる嫌なシーンだ。

反対に、行くところ行くところで、笑いや明るさを振りまく人もいる。

どちらの人に魅力があるのかは、一目瞭然(りょうぜん)だ。


自分に自己重要感が足りない人は、人にそれを与えることはできない。

自分の自己重要感を高める方法は、仕事や社会的な地位を高めるというより、
人をどれだけ喜ばせてきたか、与えてきたか、感謝してきたか。

そして、その結果として、感謝される存在となる。

多くの人から認められたり、感謝されている人は、自己重要感が満たされている。


「他人の自己重要感を満たすことができる人」

どんなときも、腰が低い人でありたい。

           <感謝合掌 平成29年8月6日 頓首再拝>

《先ず人生観を変えよ》 - 伝統

2017/08/08 (Tue) 19:22:26


         *『幸福を招く365章』第11項(P227~228) より

人生が思うようにならないとか、健康が思うようにならないとか云うものは、
自己の想念を変化し、自己の人生観を変化し、
生活感情全体が変化しなければならないのである。

先ず自己が神の子であることを信じ、
神の全能の力がわが内に宿っていることを信じ、
神の創造り給える環境が常に自分に対して微笑(ほほえ)みかけていて下さることを信じ、

楽観的な気持をもって、自己内在の力を出来るだけ出すようにするならば、

事業に於いては新しき機会が、
健康に於いては新しき活力が、
おのずから目覚めて来って、

輝かしい成功と健康とを実現することが出来るのである。

           <感謝合掌 平成29年8月8日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その1 - 伝統

2017/08/11 (Fri) 18:26:47

先日、映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を観てきました。

久しぶりに、刺激を受けましたので、数回にわたり、映画の概要と
主人公レイ・クロックによる著「成功はゴミ箱の中に」の中から、
このスレッドに関連した「成功への道」を探り、紹介してまいります。

(1)映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」

   http://eiga.com/movie/86366/special/

   <主人公の信念と自伝の書>

  ①自分の可能性を諦めない。

  ②座右の書
   ノーマン・ビンセント・ピールのベストセラー「積極的考え方の力」
   (ビンセント・ピールはドナルド・トランプ米大統領が
    唯一の「師匠」として仰いでいる人物)

  ③自伝「成功はゴミ箱の中に」は経営者のバイブル。


(2)巨大ハンバーガー帝国「マクドナルド」を作った男のまさかの成功哲学

       *Web:「YAHOO!ニュース」(7/31(月) )より

   成功の秘訣(1)何度も失敗しても挑戦し続ける。

   成功の秘訣(2)時には「見切り発車」で走り出す。

   成功の秘訣(3)欲しいものはどんな手を使っても手に入れる。


   (https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170731-00146257-hbolz-bus_all

         <感謝合掌 平成29年8月11日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その2 - 伝統

2017/08/12 (Sat) 20:53:01


柳井正と孫正義が憧れた「マック創業者」

          *PRESIDENT Online(2017年08月04日) より抜粋

《若き日に「金言」を手帳に書いた柳井氏》

   「レイ・クロックのことを知ったのは1冊の本
   (『マクドナルド――わが豊穣の人材』ジョン・F・ラブ著)からです。
   大学を出て、宇部に戻り、父親が設立した衣料品の会社に勤めていた頃でした。

   本のなかにレイ・クロックの印象的な言葉が載っていて……。

   「Be daring(勇気を持って)、
   Be first(誰よりも先に)、
    Be different(人と違ったことをする)」

   これこそ商売の真髄だと思って、手帳に書き写したのを覚えています。

                 (『成功はゴミ箱の中に』特別対談より)


柳井氏は「レイ・クロックは私にとって恩人といえる」と話している


《みんな「アウトサイダー」だった》

孫氏は、日本マクドナルドの創業者である藤田田氏(1926年-2004年)とは
因縁浅からぬ関係で、少年時代に藤田氏を通じてレイ・クロックを強烈に意識しています。


   「藤田さんといえば私にはいくつもの思い出があります。
   私は藤田さんが書いた『ユダヤの商法』(藤田田著)を通して、
   マクドナルドとレイ・クロックがいかに優れているかを知ったのですから。
   まだ久留米にいた頃ですから高校生で、アメリカに留学する前のことでした」

                  (『成功はゴミ箱の中に』特別対談より)


孫氏は、16歳で高校を中退して渡米。
夏休みで帰国した際に藤田氏との面会を熱望し、念願かなって会うことができました。

そこで「これからはコンピュータビジネスの時代だ。
オレがおまえの年齢だったらコンピュータビジネスをやる」と言われます。

孫氏のビジネスの方向性を決定づけた“メンター”が藤田氏だったのです。


興味深いのは、ここで登場する4人=レイ・クロック氏、藤田田氏、柳井正氏、孫正義氏は
いずれも「アウトサイダー」(門外漢)だったことです。

企業の現場では、「これまでのやり方を変えるのは、しがらみにとらわれない
余所者(よそもの)や若者」ともいわれますが、業界の常識に染まっていない
アウトサイダーがイノベーションを起こしたのです。


《「52歳で起業」の“アメリカンドリーム”》

レイ・クロックがハンバーガー店の「マクドナルド」と出合ったのは1954年。
当時52歳でした。そろそろ社会人として“先が見えた”年齢からの起業に驚く人は多く、
孫氏もこう指摘しています。


   「レイ・クロックは52歳という年齢から大きな仕事を始めている。
   (中略)それこそまさにアメリカンドリームですね。
   日本で50歳を超えた人が道端のレストランを見ても、
   なかなか起業には踏み出さない(笑)」

                  (『成功はゴミ箱の中に』特別対談より)


さらに、クロックのベンチャー魂とアメリカ社会の持つ自由な精神も指摘しています。

   「自由な競争が認められる社会でなければ
   ベンチャー企業家は活力を発揮することができません。
   アメリカからは新しい産業が生まれてきますが、
   それはアメリカ社会に起業家をはぐくむ風土があるからではないでしょうか。
   若者、女性、他の国からやってきた人でもやる気さえあれば会社を興し、
   大きくしていくことができます」

                  (『成功はゴミ箱の中に』特別対談より)


《「バブル紳士」にならない「事業家」》

レイ・クロックは巨万の富を築いても「バブル紳士」とはなりませんでした。
公私の別には厳しく、会社のクレジットカードは使うが、会社で使う経費はほとんど自腹。
社用飛行機や特別仕様のバスも自ら購入し、マクドナルド社に年間1ドルで貸し出したそうです。


   「私は金を崇拝したこともないし、金のために働いたこともない。
   金は厄介な代物だ。手に入れるより追いかけているほうがずっと面白い」

                    (『成功はゴミ箱の中に』より)

事業家として別の一面も見せます。
後年には「レイ・クロック財団」を設立して、糖尿病、関節炎、多発性硬化症などの
事業を支援したのです。


《事業も恋愛も「継続」した》

一方で、ひとりの男性としての彼は3度の結婚をしました。
最初の妻・エセルとは長年の婚姻生活の後、破たんしています。

その後も恋愛はしており、自伝ではそうした経緯も明かしています。
恋い焦がれた後、一度はあきらめたジョニという女性(マクドナルドFC店オーナー、
ロランド・スミス氏の妻)と5年ぶりに再会し、2度目の妻と別れ結婚。。

この時、クロックは65歳(か66歳)。


決して四角四面の人ではないクロックが、繰り返し唱えたのは「継続」でした。


   「この世界で継続ほど価値のあるものはない。
   才能は違う――才能があっても失敗している人はたくさんいる。
   天才も違う――恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。
   教育も違う――世界には教育を受けた落伍者があふれている。

   信念と継続だけが全能である」

                    (『成功はゴミ箱の中に』より)

「絶対に失敗しない唯一の方法は成功するまであきらめないこと」に通じる“信念”です。

    (http://president.jp/articles/-/22750

         <感謝合掌 平成29年8月12日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その3 - 伝統

2017/08/13 (Sun) 19:26:25


"フィレオフィッシュ"はFC店の発案だった
~「本部一人勝ち」を否定したマック

          *PRESIDENT Online(2017年08月10日) より抜粋

《「個人店」を「大手チェーン店」に変えた》

ハンバーガー店の「マクドナルド」は、もともとマクドナルド兄弟の創業ですが、
クロックは店のFC権を獲得します。

彼の自伝『成功はゴミ箱の中に』によれば、「フランチャイズ店の売り上げのうち、
1.9%が私の取り分となった。(中略)私の取り分のうち、0.5%はマクドナルド兄弟に
納めることになった」と記しています。

兄弟の個人経営の店(個人店)を全米に展開する「大手チェーン店」に成長させたのです。


《「QSC」実現には細部にこだわる》

「QSC」とは、Quality=品質、Service=サービス、Cleanliness=清潔・清掃の頭文字で、
飲食業にとって最も大切な3大要素といわれます。


1955年4月に開業したクロックにとっての1号店「デスプレーンズ」店
(米国イリノイ州シカゴ郊外)は、自伝では「他店のモデルにするべく必死の苦労を重ね、
スムーズにいくようになるまで1年を要した」と述懐しています。

「QSC」の実現という細部に魂を込める場面では、
徹底してマイクロマネジメントをしていたのです。


《「本部一人勝ち」の否定》

本部が商品を卸すのではなく、仕入れは各店舗に任せたのです。
FC店に委ねた結果、大ヒット商品も生まれました。


《「次代を担う」人材も登用》

クロックはワンマン経営者の一方、自分の限界も悟っていました。
早くから「参謀役」や「次世代を担う」であろう人物を3人見抜いています。

ジューン・マルティーノ(のちにマクドナルド財務責任者となる女性。1948年に求人に応募)

ハリー・ソナボーン(のちにマクドナルドの最高財務責任者となる男性。
          1955年に出会った当時39歳。テイスティフリーズ社の副社長を辞して
          マクドナルド社での雇用を希望)

フレッド・ターナー(のちにクロックの後を継ぎ、マクドナルド社2代目社長。
          1956年に出会った当時は23歳。
          マクドナルドのフランチャイズ広告を見てFC店に応募)


彼の現場主義は米国企業の中では特異なもので、
自伝タイトルの『成功はゴミ箱の中に』は、

「ライバル会社のことが知りたければ、その店のゴミ箱の中をみればすべてわかる」

というレイ・クロックの強烈な言葉から来ています。

       (http://president.jp/articles/-/22752

         <感謝合掌 平成29年8月13日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その4 - 伝統

2017/08/14 (Mon) 18:34:19

マックとコメダ共通点は"家族が集う場所"

          *PRESIDENT Online(2017年07月31日) より抜粋

《全世界に浸透した「アクセラレーター(加速器)」》

「マクドナルド」の店舗オペレーションは世界有数です。
特にマニュアルは素晴らしい。

“移民の国”ともいわれる米国では、人種や育った背景が異なる人が、
同一の高水準で接客する必要があることから、あの世界共通のマニュアルができたわけです。

マクドナルド兄弟の仕組みを進化させて、全世界に均質化・平準化できる
FC(フランチャイズチェーン)店を築き上げたレイ・クロックは、やはりすごい人物です。


《「0を300にした」コメダ創業者》

映画を観て、マクドナルド兄弟は「0を1にした人」で、
レイ・クロックは「1を1000にした人」だなと感じました。

実は、当社の“ファウンダー(創業者)”加藤さんは、
マクドナルド兄弟と似た部分もあれば、レイ・クロックと似た部分もあるのです。


「コメダ」の社名は“米屋の太郎”から来ています。
加藤さんの生家は米穀店でしたが、彼は跡を継がなかった。
その思いを喫茶店の店名に込めました。


《いい加減な店舗展開に「マジ切れ」》

自分の生み出したビジネスモデルではないにも関わらず、
映画ではレイの強烈な思いを示すシーンがあります。

会員だった地元の社交クラブの仲間にFC店運営を持ちかけた後
、いい加減な店舗運営をする彼らに“マジ切れ”する場面です。

「何で、あんなに店が汚いんだ!」

「勝手にチキンなんか売るんじゃない!」


《「オレたちに合わせろ」が米国流》

複数の米国企業で仕事をした経験でいうと、
米国人の基本思想は「アメリカンファースト」(米国第一)です。

米国企業が日本で失敗する理由の1つは「米国型にはめ込もう」とすることです。
逆に基本は押さえつつ、ある程度はローカルに委ねるとうまく行くケースも多い。
日本マクドナルドが、秋の月見シーズンに出す「月見バーガー」が25年も人気なのはその一例です。

http://president.jp/articles/-/22658

         <感謝合掌 平成29年8月14日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その5 - 伝統

2017/08/15 (Tue) 19:19:28


      *『超訳・成功はゴミ箱の中に:レイ・クロック自伝』からの要点の紹介

(1)「レイは、まさにアメリカンドリーム。
   50歳を超えてから、全米にマクドナルドをチェーン展開しようなどと
   考える人は、まずいない」
                           (孫正義)

(2)あきらめずに頑張り通せば、夢はかならず叶う。
                       (レイ・クロック)

(3)「一度に一つのことしか悩むな。
   そして問題をいつまでもズルズルと引きずるな」
                       (レイ・クロック)

(4)レイは、毎晩寝る前に、自己流の自己催眠法を行った。

   やり方は、「まず頭の中に黒板をイメージする」

   その黒板に緊急のメッセージ、課題、やることリストを書く。
   そして、それを片っ端から消していく。

   この方法により、レイは頭の中を空っぽにする。

(5)レイの持っていた強靭なストレス耐性の秘密。

   それは良質の睡眠と悩み過ぎない「割り切った心」だった。

(6)幸運な人が周りにいれば恩恵が受けられる。

  ①ラッキーレディのジューン・マルティーノ。
   彼女は、レイの片腕となり、全米を代表するエグゼグティブとなる。

   ジューンは、陸軍婦人部隊の隊員として、
   ノースウエスタン大学電子工学科で三角法、微分積分を学ぶ。

   高等数学の素養がなかった彼女は、
   どんな難しい課題にもひるまず、
   わからないことがあれば図書館で大量の本を借りて独学した。

  ②レイのコンセプトを具現化したのは、ハリー・ソナボーンである。

   彼は独学で不動産賃貸契約について猛勉強していた。

         <感謝合掌 平成29年8月15日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その6 - 伝統

2017/08/16 (Wed) 18:44:53



   *Web:日経キャリアアップ面連動企画(2015/6/9、2015/6/16、2015/6/23)より抜粋

(1)レイ・クロックは、自分の足で動き、自分の眼で見て、
   自分の手で触って理解しようとするハンズオンの人なのです。

(2)商売勘が抜群です。

   マクドナルド兄弟の店の観察で、クロックは即座にフライドポテトに注目しています。
   フライドポテトはハンバーガーのつけあわせと考えられていましたが、
   マクドナルドの評判のカギはフライドポテトにあると、クロックは見抜いていました。

(3)「競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。
   知りたいものは全部転がっている」

   「競争相手にスパイを送り込んでもうかるアイデアを盗めば?」というアイデアに対し、
   そんな必要はないと烈火のごとく怒って吐いた言葉です。

   実際クロックは「深夜2時に競争相手のゴミ箱をあさって、
   前日に肉を何箱、パンをどれだけ消費したのか調べたことは一度や、二度でない」
   と告白しています。

(4)クロックは店舗候補地を探す不動産活動をするのがとにかく
   スキ(もう一つの大好物は商品開発)で、いつも現地で店舗を視察し、
   状況を細かく把握していました。

(5)クロックにとっての店舗とは、人間が人間を相手にモノを売る舞台です。
   どんな暮らしをしている、どんな人を相手にするのか、その理解なしに商売はできません。
   コンピューターや調査会社に教えてもらうものではなく、
   自分で見て、感じて、自らの手でつかむ。

   レイ・クロックは最初から最後までハンズオンの経営者でした。

   (ここまで、
   http://bizacademy.nikkei.co.jp/management/career/article.aspx?id=MMACz9000027052015


(6)1を1000にする

   レイ・クロックはとにかくデカいことが好きな人でした。
   ゼロから1を生むよりも、1を1000にすることにモチベーションをかきたてられたのです。

   マクドナルド兄弟のハンバーガーショップの原型はそのままに、
   その良さを最大限に生かして事業をデカくする仕事に集中しました。

(7)独創性よりもインパクト

   スケールがデカいからこそ、世の中を変え、人びとの暮らしに影響を与え、
   それを経営者として実感することができるのです。

(8)マクドナルドのシステムのリピーターをつくる

   当時の外食業界で、クロックほど仕組みづくりにこだわった人は皆無だったでしょう。

   「特定の店舗やフランチャイズオーナーのクオリティーに依存していては話にならない。
   特定のお店やメニューのリピーターではなく『マクドナルドのシステムのリピーター』
   をつくらなければならない」。

   クロックはこのことをマクドナルドの草創期から明言しています。

(9)すべての店舗で同じサービス

  ①システム化の目的は仕事を簡素化し、能率を上げること。
   そのほかに、すべての店舗で同じようなサービスを展開する。

  ②これもスケールの追求のためです。
   標準化ができて初めて急速な多店舗展開が可能になります。
   すべてをスケールから逆算して考える。

   この発想がマクドナルドの戦略ストーリーに骨太の一貫性をもたらしています。

(10)失敗したけどやってよかった

  ①システムにうまく乗るだけの売り上げにならないことを確認すると、
   即座にひっこめています。

  ②いずれの失敗においても、失ったもの以上の教訓を得られた、
   失敗したけどやってよかった、と結んでいるのがクロックらしいところです。

   (ここまで、
   http://bizacademy.nikkei.co.jp/management/career/article.aspx?id=MMACz9000001062015


(11)マイクを奪い取り、怒鳴る

  ①レイ・クロックという人はとてつもないエネルギーにあふれた直情型の人間です。

  ②クロックはマクドナルドで成功してから、サンディエゴ・パドレスという
   大リーグチームを買収します。

   観客が楽しめるようにとアイデアを次々に打ち出し、幹部スタッフの給料を上げ、
   選手も補強しました。来場客は増え、窮乏していた球団が息を吹き返します。


   パドレスがホームゲームでピリッとしない試合をしていたときのこと。
   一人で勝手に音響ブースに駆け上がり、実況中継をしていたアナウンサーのマイクを
   奪い取るやいなや「こちら、レイ・クロックです」と、観客に直接呼びかけました。

   「良いニュースと悪いニュースがあります。この球場より大きい球場で
   ロサンゼルス・ドジャースの開幕戦が数日前に開催されたときより、
   1万人多い来場者数となりました。これが良いニュースです。

   悪いニュースとは、我々がひどいゲームをお見せしているということです」と怒鳴りました。

   「謝罪します。私はうんざりしています。
   これは私が見た中でいちばん下らない最悪の試合です!」と大音響で絶叫しました。

   観客はただ驚くばかりです。還暦を過ぎてこのエネルギー。感情がストレートに出ます。

(12)景気の悪いときこそ建てるんだ!

  ①新店舗建設について、右腕である ハリー・ソナボーンとの対立、亀裂、退社。

  ②その後も、クロックは「ばか野郎! 景気の悪いときにこそ建てるんだ!」と怒り狂い、
   慎重派の意見を叩きつぶしていきました。

(13)商売は自己中心ではなく

  ①不思議なことに、レイ・クロックという人は、こと商売となるとまったく
   自己中心的ではなく、徹底的に顧客視点になります。

   彼の言葉でいえば「セールスマン魂」。
   これはペーパーカップを売っていた若い頃からたたき上げた経営哲学です。

  ②「私の仕事は、顧客の売り上げを伸ばすことで、顧客の利益を奪うことではない」。
   1924年、レイ・クロックがまだ22歳のころのエピソードです。

   やることなすこと横紙破りの人なのに、顧客に対しては無理を通すことは絶対しない。
   まず客をもうけさせる。その結果として自分がもうかる。
   これが20代の頃からクロックが厳守していたスタンスです。

   いまも昔も変わらない、商売の原理原則です。

(14)フランチャイジーにも顧客目線

  ①マクドナルドはフランチャイジーに対してサプライヤーを兼ねません。
   クロックの下した明確な意思決定です。

   なぜか。

   自分たちがサプライヤーになると、どうしてもその取引における
   自分の利益に目が向いてしまいます。
   フランチャイジーのビジネスが二の次になる、
   それではパートナーとはいえない、というわけです。

  ②また、クロックは店にジュークボックスや自動販売機を置くのも禁じています。
   お金にならないお客が増えたり、店が不良のたまり場になって店が荒れたり、
   自動販売機ビジネスに絡んで犯罪組織が無用のトラブルを起こしたりするのを
   避けたかったからです。

   これもまたフランチャイズオーナーの商売を気にかけた顧客目線の判断でした。

   (ここまで
   http://bizacademy.nikkei.co.jp/management/career/article.aspx?id=MMACz9000005062015

         <感謝合掌 平成29年8月16日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その7 - 伝統

2017/08/18 (Fri) 18:59:22


      *「成功はゴミ箱の中に(レイ・クロック(マクドナルド創業者)自伝)」
       ~ 要点の抜粋

(1)これが資本主義の中で居場所を確保するための、私の最初の正念場だった。
   この苦しい時期があったからこそ、マクドナルドを成功させることができたと思う。

   この経験なくして、後に迎える、想像を絶する
   膨大な債務を背負った苦境を乗り切ることは不可能だったろう。

(2)この時期、問題に押し潰されない方法を私は学んだ。
   一度に一つのことしか悩まず、問題をズルズル引きずらない。

   毎晩眠りに就く前に、独自に開発した自己催眠法を行った。
   とにかく自分なりにアレンジしたスタイルで、
   平穏な気持ちで眠りに就く方法を編み出したのだ。

   これがなければ、翌朝、明るく新たな気持ちで接客することなどできなかっただろう。

   まず頭の中に黒板をイメージする。
   緊急のメッセージで埋め尽くされているが、
   黒板消しを持った手が、それを端から消してきれいにしていく。

   頭の中をこれで空っぽにした。
   途中で雑念が生まれたら、大きくなる前に消し去った。

   次に身体をリラックスさせた。
   首の後ろから下がっていき、背中、肩、腕、足、そして指先まで。
   終わる頃には深い眠りに就いていた。

   慣れるに従って、一連の手順を短時間でできるようになっていった。
   私が一日12時間から14時間働いた後に、客の接待を夜中の2時や3時まで続け、
   翌朝早起きして客に会いに行くことに驚く人は多かったが、

   秘訣は、1分の無駄もない、質の高い睡眠にあった。
   4時間しか寝られない日もしょっちゅうあったが、
   質の高い睡眠をとるよう心がけた。

(3)ジューンの魅力は、仕事に対するプロ意識と金銭に対する無頓着さだった。
   彼女の直感力も特筆に値すべきものだった。

   時には霊的な効力を発揮することもあり、
   彼女自身も無邪気に自分の能力を信じて疑わなかった。

   勤務初日、それはすでに現れた。
   その日、ジューンに銀行に振り込みに行くように頼んだが、
   そのとき彼女の所持金は、帰りの電車代の20セントばかりだった。

   通りの角で、救世軍の演奏に耳を留めた彼女は、
   心の声に従って20セントを鍋に投げ入れたのだ。

   会社に戻ってきたとき、彼女は興奮状態だった。

   「クロックさん、今日はなんて素晴らしい日なんでしょう!
   仕事を得ることもできたし、実は今日は息子の誕生日でもあるんです。
   牧場にいる息子にプレゼントを買ってやろうと思っていたんですが、
   もちろん無理な話でした」。

   そして所持金全額の20セントを寄付した後の話をした。
   銀行を出て会社に戻る途中、歩道の隙間にヒールを取られそうになったので、
   慌てて下を見ると、なんと足元に20ドル紙幣が落ちているではないか!

   「すぐに銀行に返して、落とし主がいるか聞いてみたんですが、
   それらしい人はいないとのことでした。
   銀行の方が、それはもらっても構わないと言ったんです。
   こんな幸運なことって信じられます?」

(4)ジューンの身の回りではこうしたことがよく起きた。
   幸運な人が周りにいれば、私も恩恵を受けられるかもしれないと思い、
   事実彼女の力と思えるような幸運な出来事が幾度も起こった。

   マクドナルドが軌道に乗り、社員が大勢になってからも、
   皆はジューンを「マザー・マルティーノ」と呼んで慕った。

   ジューンは全員の家族のプロフィールを詳細に把握していた。
   誰々の妻が出産予定だ、
   この人は家庭の問題を抱えている、今日は誰々の誕生日といったことまで・・・。

   みんなにとって、会社を居心地の良い場所にしてくれていたのはジューンだった。

(5)マクドナルドの店内に、公衆電話、ジュースボックスやいかなる自動販売機も置かない、
   というルールを敷いたのも私だ。

   オーナーたちは副収益を得る目的で、これらを導入したいと考えており、
   反対の声は強かったが私は譲らなかった。
   こうしたものは、お金にならない客を店に入れることになる。

   注文もせずに店内にとどまられても文句が言えない状況を自ら生み、
   ひいては不良のたまり場ともなりやすい。

   マクドナルドの家族団らんのイメージからも程遠いので、断固拒否することにした。
   また、当時、自動販売機には犯罪組織が絡んでいた場合がおおく、
   無用のトラブルを回避したかったことも大きい。

(6)オーナーから怒りの電話がかかってきた。
   「私を破産させる気か! 
   一ヶ月で、こんなに大量の肉やパンをさばけるわけがないだろう!」

   彼の怒りはすさまじかった。
   だが、1956年5月24日、オープン初日から店は大盛況で肉が足りなくなり、
   エドはデスプレーンズ店へ週末用の肉をもらいに行くほどだった。

   オーナーは結果に大満足し、前言を撤回したが、
   地主は20年間、契約条件を変更できないことに対し、
   私にまんまとだまされたと考えた。

   マクドナルドの大成功を目の当たりにし、こうなると最初から知っていたら、
   あのような契約には同意せず、もっと大儲けできたのにと悔しがった。

   しかし私は、この土地で、ここまでマクドナルドが成功するとは思っていなかったのだ。
   私は、契約にはつねに誠実な気持ちで臨んだ。
   相手が私をだまそうとしているときでさえ。

   だからこそ、脇目もふらず、片時も休まずにこの道を走り続けてこなければならなかった。
   世間知らずなところともあったかもしれない。
   私はその人の口から発せられる言葉をそのままに信じる人間だ。

   契約書を書かず、握手だけで商談を終わらせたこともあった。
   財産は何度も底を突きかけ、ひねくれた考えにとりつかれかけたこともあった。

   けれども、私には生まれ持っての明るさがあり、
   いつまでお皮肉屋でいることはできなかった。

(7)私は最初からその男の本質を見抜き、正しい評価を下していたが、それはどうでもいい。
   重要なことは、お互いが努力した時間は結果として無駄となり、

   さらに彼にとっては、人生の一部を袋小路で過ごし、
   それは取り返しのつかない時間のロスとなってしまったということである。
   もっと早く彼を解雇したら、彼は適職を探し、もっと良い結果が得られただろう。

   彼にとってもマクドナルドにとっても不幸なことだったが、
   このとき、洞察力のある判断は、下す本人以外には独断的に映るとわかった。

(8)フレッドが製品取り扱いについてのアイデアを出すたびに、
   私は納入業者と実行に至るまで話し合いを重ねた。

   これらの交渉には、私の長年にわたるペーパーカップとマルチミキサーの
   セールスマンとしての経験が役立った。

   人々は、私がマクドナルド経営を52歳という年齢で始めたにもかかわらず、
   瞬く間に成功を収めたことに驚嘆するが、実際にはショービジネス界の人々のように、
   そこにたどり着くまで30年もの長い下積み生活があったのである。

(9)マクドナルドのハンバーガーに使用される肉のパティは、
   見た目はほかのレストランが出すパティと同じだが、いくつか相違点がある。

   まず第一に、マクドナルドのパティは100%牛肉からできている。
   ほかの種類の肉が混ざっていることはいっさいない。
   パティの脂肪分は19%になるよう厳格に管理されている。

   マクドナルドのハンバーガー用パティだけに限っても、
   肉のひき方、冷凍方法、表面から肉質を判断する方法など、
   技術的な改良が数多くあった。

(10)マクドナルドのレストランは、アメリカの中小企業の最たるモデルであり、
   夫妻で協力し合うのは我々の基本原則であった。

   主として、夫が経営やオペレーションに注意を払い、妻が帳簿をつけ人事を取り仕切る、
   といった相互利益の仕組みは会社の全レベルにも応用できる。

   だから私は、常にオーナーの夫人たちには夫の仕事には関わるよう勧めている。
   彼が汗水たらしてハンバーグを焼く担当であろうと、高級机の向こう側で
   書類を相手に仕事していようと、一人より二人のほうがよいに決まっているのだから。

(11)マクドナルドは誰にでも成功を授与するわけではない。
   ガッツとそれを持続させる力が我々のレストランで成功するためには必要だ。
   特別な経験や才能は必要ない。

   常識を持ち、目標に向かっていく強い信念と、
   ハードワークを愛せる人物なら誰でもできるのだ。

   そして、私は大勢のオペレーターの前に立ち、
   マクドナルドの店を持ち真剣に働くものは、誰もが成功し、
   間違いなく億万長者になるだろうと強調した。

   どんな小さなビジネスにもつきものの、リスクも落とし穴ももちろんある。
   数店は何年も小さな規模のままである。
   しかし、こうした店もいつかは成長できる。

(12)我々のビジネスには広告とPRに関して二つの態度がある。
   一つは広告に使われた1セントまで、
   厳しく経費として取り扱う「がめつい」人間としての態度だ。

   私の見解はプロモーターと等しい。
   私は広告に出費することに何の躊躇もない。
   なぜなら、それがすべて利子とともに自分の元へ返ってくるからだ。

   もちろん返ってくる形は様々で、
   だからこうしたタイプの人間にあまり感謝されないのかもしれないが。

   そういう人たちの視野は狭く、
   収入をレジに入っている現金としてしか考えられていない。

   私にとっての収入とは、ほかの道から来るものだ。
   いちばん良いのは、満足した顧客の笑顔として返ってくること。
   この価値は非常に大きい。

   その顧客は必ずリピーターとなり、戻ってきたときには友人を連れてくるからだ。
   我々のテレビCMが好きな子供は、両親にせがんで来店し、
   マクドナルドには客がもう二人増えたことになる。

   これは広告費から来る直接的な利益だ。
   しかし、心が狭い人間にはこれがわからない。

(13)「競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。
   知りたいものは全部転がっている」

   私が深夜二時に競争相手のゴミ箱を漁って、
   前日に肉を何箱、パンをどれだけ消費したのか調べたことは
   一度や二度ではない。

   私は競争相手とは正々堂々と戦う。
   強みを鍛え、品質、サービス、清潔さ、そして付加価値に力を入れれば、
   我々についてくることができずに競争相手は消滅していくだろう。

   実際、過去に何度も目にしてきたことだ。

(14)この国を素晴らしい国にしたのは、競争社会だ。
   政府の力を借りて今回の決着をつけたら、我々はおそらく破産するだろう。

   だがもっとましな15セントのハンバーガーを、迅速なサービスを、
   もっと清潔な場所を提供することができないのなら、
   明日破産して、別のビジネスを最初から立ち上げたほうがましだ。

(15)大企業の上に立つ者には、背負わなければならない十字架がある。
   そこに上り着くまでに、多くの友人を失うことになる。

   トップは孤独だ。

   これをもっとも痛烈に感じたのは、
   ハリー・ソナボーンが私との口論の後に、会社を去っていったときだ。

   この状況を思い起こすと、チャイニーズボックスを開けるような気持ちになる。
   一つの箱を開けるとすぐに次の箱が現れ、最後の箱を開けると、空箱があるばかりだ。
   そして喪失感で胸がいっぱいになる。

(16)創業以来、15セントのハンバーガーは我々のポリシーとして大事にされてきた。
   しかし、どんなに仕入れオペレーションに手を入れても、インフレには歯が立たなかった。

   社内には18セントでなく、20セントに値上げすべきだという意見もあったが、
   それには強固に反対した。

   彼らの主張は、お客は数セントの違いは気にしないだろうし、
   釣り銭を出すのに店員の手間がかかるということだったが、
   顧客の立場に立ち、厳しい目で物事を見ると、1ペニーの大切さがわかる。

   18セントは20%の値上げである。
   こうして、最終的に私が勝ち、価格を18セントに設定し、
   売上高と客数が我々の予想通りとなるか、固唾をのんで見守った。

   ゲリー・ニューマンはセント単位の価格別に、需要の縮小を示す経済曲線を作成した。
   過去の経験から、我々は最初、常連客が多数来店し、高い値段を払うことによる
   売上高の急騰を期待した。

   そして常連客がライバル店へ移ることによる急激な下落が続くと思っていた。
   さらいその後には、ライバル店が我々に続いて値上げし、常連客が戻ってくる
   ことによって売上高が一定に上昇すると予測した。

   そして実際、その通りになった。
   1月、売上高は22%上昇し、過去最悪を記録した2月がそれに続いた。

   客数は9%落ち込んだ。
   彼らは戻ってきてくれるだろうか?

   戻ってくるという自信はあったが、
   この最悪の時期にフレッド・ターナーに経営させたくはなかった。
   客足が戻るのには、ほぼ1年かかった。

   2割の商品の価格を20%上げることにより、直営店からの収益が増加したので
   1967年度は非常に大きく利益を上げて終えた。
   もちろん、フランチャイズ加盟店にも損害はなかった。

(17)マクドナルドが成功した理由は、
   低価格でバリューの高い商品をスピーディかつ効率的に、
   清潔で居心地のよい空間で提供することだ。

   メニューの種類は少ないが、そのほとんどが北米で認知された人気の高い商品である。
   これらが、ほかのレストランのように経済の変動に左右される心配が少ない要因だ。

(18)ダウンタウンシカゴの開発を始めると決めたときはうれしかった。
   私の古巣へ戻ってこられたのだ。市の候補地のことなら知り尽くしている。
   そこへ行く輸送路、歩行者数など。
   たいていは、誰が所有者で何年所有しているのかも知っている。

   ディストリクトマネジャーのジャック・オライリーに言ったように、
   35年も同じ街でペーパーカップとマルチミキサーを売り歩いていたら、
   たいていのことは覚えるというものだ。

   自分の客に、より良いサービスを行う気があるのなら、
   地下のレイアウトや、脇道のアクセスがあるのかなど
   微細に至るまで調べるのが普通だろう。

   そういう人たちには在庫のさばき方や、物流のアイデアを教えてあげられるかもしれない。
   それが私がいつもしてきたことで、詳細な知識の結集となり、
   それはマクドナルドに還元できている。

   自分の仕事にこのような姿勢で向かえるのなら、人生に打ちのめされることはない。
   これは取締役会長から皿洗い長に至るまで、すべてのビジネスマンにいえることだ。

   「働くこと、働かされること」を楽しめなければならない。

(19)独立宣言にもあるように、唯一できることは、その人に幸福を追う自由を与えることだ。
   幸福とは約束できるものではない。

   それはどれだけ頑張れたか、その努力によって得られる、その人次第のものなのだ。
   幸せを手に入れるためには失敗やリスクを超えていかなければならない。

   床の上に置かれたロープの上を渡っても、それでは決して得られない。
   リスクのないところには成功はなく、したがって幸福もないのだ。

   我々が進歩するためには、個人でもチームでも、パイオニア精神で前進するしかない。
   企業システムの中にあるリスクを取らなければならない。
   これが経済的自由への唯一の道だ。ほかに道はない。

(20)失敗とどう向き合うかは大切です。
   成功者を見ていると、レイ・クロックに限らず、
   誰もが事業の失敗をちゃんと受け止め、そうして前進している。

   マイクロソフトのビル・ゲイツは「You must worry」と強調している。
   これは「悩みなさい」という意味でしょう。

   つまり、社員一人ひとりが悩み、壁にぶつかってみなければ
   成長はないということを言っていのです。

   「ひょっとしたら自分の仕事は失敗の範疇に属するのではないか、
   いまやっていることよりもさらにいい方法があるのではないか」と
   常に自らに語りかけながら仕事をしていかないと進歩も成長もありません。

   自分が達成した少しの成功に甘んじていたらそこでおしまい。
   「オレの仕事は間違ってない」と盲信したり、
   「自分はビジネスでは連戦連勝だ」とうそぶいている人たちは成功の基準が低いんですよ。

   だから、失敗していることに気づいていない。それこそ問題です。

(21)マクドナルドに新しく投入された商品がどれだけあるか、
   フィレオフィッシュやビッグマック、ホットアップルパイに、
   エッグマックマフィンなどを見ればそれは明白だ。

   興味深いのはこれらがフランチャイズオーナーのアイデアから生まれた商品だということだ。

  (http://blog.goo.ne.jp/good-tasty/e/c631788909dcddb6b74d9c1d3a8c1a62 より整理)

         <感謝合掌 平成29年8月18日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その8 - 伝統

2017/08/19 (Sat) 19:21:47

特別対談「心に焼き付けた起業魂とアメリカの夢」  孫正義VS柳井正

      *「成功はゴミ箱の中に(レイ・クロック(マクドナルド創業者)自伝)」
       付録1(P339~354) より 要点の抜粋

(1)「Be daring(勇気を持って)、Be first(誰よりも先に)、
   Be different(人と違ったことをする)」

(2)レイ・クロックは、マクドナルドの可能性を見抜いたわけです。
   アウトサイダーとしての客観的な目で事業の将来性に注目したのです。

(3)日本にマクドナルドを持ってきた藤田田さんもアウトサイダー。
   藤田田さんとの2人のご縁。
   
   藤田田さんの著書『ユダヤの商法』はお勧め。

(4)意見を自由に言える社風は大切です。
   社長の指示した通りに現場の社員が実行するような会社は間違いなくつぶれます。

   現場の人間が「社長、それは違います」と言えるような会社にしておかない
   と知らず知らずのうちに誤った方向に進んでしまう。

   ただし、現場の社員は社長が本質的に何を指示しているのかを理解しておくこと。
   それを現場の判断で組み替えていくのが仕事なんです。


   <関連Web:PRESIDENT Online
          http://president.jp/articles/-/7419
          http://president.jp/articles/-/7421

         <感謝合掌 平成29年8月19日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その9 - 伝統

2017/08/20 (Sun) 19:51:50


「成功はゴミ箱の中にある」マクドナルド創業者に学ぶ“遅咲き成功”の秘訣

         *Web:『林先生の痛快!生きざま大辞典』(2014.4.29)より

《マクドナルドは飲食経験ゼロの素人が52歳で創業》

マクドナルド創業者 レイ・クロック(1902~1984年)

世界的な経営者たちから希代の経営者と称される人物。
セールスマン時代、田舎町に大行列を作るマクドナルド兄弟経営のドライブインに
成功を確信し、兄弟を説得。1955年、レイは52歳でマクドナルドを創業した。

当初、マクドナルド兄弟は、当初チェーン展開に難色を示したという。
それまで、チェーン展開をしようとした人たちは、兄弟から名前だけもらって、
自分たちで好き勝手なアレンジを加えた”いいとこ取り”をして失敗していたからだ。
 
しかし、レイはマクドナルド兄弟のシステム全てを受け入れたことで、
チェーン展開を成功に導いた。

レイは、飲食店の経験がなく、ハンバーガーについては全くの素人だったため、
素直に再現することが出来たことが、成功のポイントだと林先生は解説。

「成功する人は、人が成功していることに対して謙虚。
自分がこっちの分野で成功しているから、こっちでもうまくやれるだろうではなく、
この道で成功している人のやり方をそのまま受け継ぎ、
その人が一所懸命やっている、こだわっていることに対し敬意を払う」

それが、成功につながったポイントだと林先生は解説した。


《「成功はゴミ箱の中にある」語り継がれるレイ・クロックの言葉》

「成功はゴミ箱の中にある!」

「ライバル社にスパイを送り込むべきだ」と社内で意見があがった時に、レイが言った言葉。
「競争相手のことが知りたければ、ゴミ箱の中を調べればよい。
知りたいことは全て転がっている」今も、社員に語り継がれる言葉なのだとか。

「若葉であるかぎり、あなたは成長の最中にある。熟した途端に、後退が始まっている」

マクドナルド創業時、52歳だったレイ。
遅咲きの成功を手にしたのは、こういう考えの持ち主だったからこそ。

林先生曰く「歳に関係なく、誰にだって可能性はある。やろうとした瞬間、
それこそが本当の”今でしょ!”」

  (https://irorio.jp/natsukirio/20140430/131571/

         <感謝合掌 平成29年8月20日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その10 - 伝統

2017/08/21 (Mon) 17:55:09


         *Web:経営レポート(2012年05月09日)より

(1)マクドナルド兄弟とのフランチャイズ契約書を手にして

   「私は52歳だった。ビジネスに身体を酷使し、糖尿病と関節炎患い、
   胆嚢のすべてと甲状腺の大半を失っていた。
   だが、生涯で最高のビジネスが私の行く先に待ち受けていると信じて疑わなかった。
   私は未熟で、成長の途中にあり、空を飛行しているような心持ちで
   人生を歩んでいた。」

(2)後日の回想

   「マクドナルドの納入業者をはじめとする交渉などには、私の長年にわたる
   紙カップとマルチミキサーのセールスマンとしての経験が役立った。

   人々は、私がマクドナルド経営を52歳という年齢で始めたにもかかわらず、
   瞬く間に成功を収めたことに驚嘆するが、実際にはショービジネス界の
   人々のように、そこにたどり着くまで30年もの長い下積み生活があったのである」

(3)競争について

   「競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。
   知りたいものは全部転がっている。私が深夜2時に競争相手のゴミ箱を漁って、
   前日に肉を何箱、パンをどれだけ消費したのか調べたことは一度や二度ではない」

   「私は競争相手と正々堂々と戦う。
   強みを鍛え、品質、サービス、清潔さ、そして付加価値に力をいれれば、
   我々についてくることができずに競争相手は消滅していくだろう。」

(4)ライセンスの奪回にあたって

   「それは大金だったが、私は出し渋りしなかった。
   他人がいくら儲かるかなど気にしたことはない。
   私が気にすることは、それがマクドナルドにとって正しい判断かどうかだけだ。
   双方が満足して勝者になれるのなら、これほど結構なことはない。
   そこにいちいち理由などいらないだろう。」

(5)マクドナルドのスローガン

   「ビジネスは立ち止まったら終わる。一人一人、常に成長を心がけよ」

(6)マクドナルドの成功物語

  ①「人々はそれぞれの人生を背負い、マクドナルドにやってくる。
   マクドナルドにおいての個人の成功物語とは、決して教育ではない。信念だ。

   やり遂げろ-この世界で継続ほど価値のあるものはない。 

   才能は違う。才能があっても失敗している人はたくさんいる。 
   教育も違う。世界には教育を受けた落伍者が溢れている。 

   信念と継続だけが全能である」

  ②「自分の客に、より良いサービスを行う気持ちがあるのなら、
   地下のレイアウトや脇道のアクセスがあるかなど
   微細に至るまで調べるのが普通だろう。

   自分の仕事にこのような姿勢で向かえるのなら、
   人生に打ちのめされることはない。

   これは取締役会長から皿洗い長に至るまで、
   すべてのビジネスマンにいえることだ。
   『働くこと、働かされること』を楽しめなければならない」

  ③「誰かに幸福を与えることは不可能だ。
   唯一できることは、その人に幸福を追う自由を与えることだ。
   幸福とは約束できるものではない。

   それはどれだけ頑張れたか、
   その努力によって得られる、その人次第のものなのだ。

   幸せを手にいれるためには失敗やリスクを超えていかなければならない。
   床の上に置かれたロープの上を渡っても、それでは決して得られない。
   リスクのないところに成功はない。

   我々が進歩するためには、個人でもチームでも、
   パイオニア精神で前進するしかない」
 
     (http://www.success-mo.co.jp/2012/05/post-44.html

         <感謝合掌 平成29年8月21日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その11 - 伝統

2017/08/22 (Tue) 18:34:49

池上彰が感じた”ビジネスのヒント”と「成功の本質」

          *PRESIDENT Online(2017年08月18日) より抜粋

《メニューを絞った「選択と集中」》

(1)1954年にレイ・クロックが見た当時の「マクドナルド」は、
   あれもこれもと広げるのではなく、メニューを絞って作業効率を高めていたのです。

(2)マクドナルド兄弟の店は店内も清潔に保たれていましたが、
   後にレイ・クロックがFC(フランチャイズチェーン)展開した後、
   やる気のないオーナーの店では、店内にゴミが散らかっていた。

   それを見たクロックが怒りながら片づける――

(3)クロックは無意識のうちに、飲食店にとって大切な「QSC」
   (Quality=品質、Service=サービス、Cleanliness=清潔・清掃の頭文字)や
   「5S」(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を実践していたのです。


《店舗拡大する中での教訓》

   どこのチェーン店でも、店を急拡大する時には効率化を考えますが、
   「やってはいけない効率化というものがあるのだな」と学ばされます。

   それは何かといえば、「お客さんに支持されてきた商品」という
   “本質に関わる部分”です。

   結局、マクドナルドは粉末のミルクシェイクを採用しなかったのですが、
   それで正解だったと思います。


《共鳴するのは「マクドナルド兄弟」》

(1)最初に本を読んだ当時30代の私が、レイ・クロックに持った印象は、
   「こんなことまでして金儲けをするのか」でした。

   でも今回の映画では、「この人のおかげで、現在の私たちの外食生活もあるのだな」
   と考え直しました。

   そして「こういう人がいるからアメリカの資本主義は発達するのだな」とも……。

(2)さらにいえば、仕事のない人たちに雇用を生み出した一面もあります。

   金を持っている社交クラブの知人ではなく、切羽詰まっている夫婦に
   店を切り盛りさせて、店のスタッフなど多くの人の雇用市場を創ったのも
   彼の功績でしょう。

   それぞれの人の問題意識によって、
   「そうか、ビジネスを成功させるためにはこうするのか」を
   気づかせてくれる映画です。

(3)フリーになって、ほそぼそと生きている私(池上彰)的には、
   店舗の急拡大に反対して、目の届く範囲で店を深掘りしようとした
   マクドナルド兄弟に共鳴しています。

   (http://president.jp/articles/-/22755

         <感謝合掌 平成29年8月22日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その12 - 伝統

2017/08/23 (Wed) 19:27:18


        *「成功はゴミ箱の中に」付録2 
         (P355~386)  

レイ・クロックの金言、私はこう読む ~ その1 
「事業の造り方」「市場の捉え方」法則7  柳井正

(1)法則1~成功者の発想法
(2)法則2~失敗を乗り越える力
(3)法則3~リーダーシップ
(4)法則4~成長する組織づくり、人材づくり
(5)法則5~ヒットの作り方
(6)法則6~ライバルとどう戦うか
(7)法則7~大富豪の金銭感覚

          ・・・

(1)成功者の発想法――商売の真髄はbe daring, be first, be different

   レイ・クロックは私にとって恩人といえる・・・・・・。
   彼が残した「be daring(勇気を持って), be first(誰よりも先に),
    be different(人と違ったことをする)」という言葉は商売の真髄を表す
   ものだと思いました。

   初めて読んだとき、手帳に書いて、何度も何度も眺めたくらい。

   さらに、レイ・クロックが始めた「いつでもどこでも誰でも食べられる」という
   ファストフードのコンセプトに触発されて、
   私も「いつでもどこでも誰でも着られる」チェーンをつくろうと思いたちました。

   ファーストリテイリングの「ファースト」はファストフードから取ったものなんです。
   以後も、マクドナルドのシステムはずいぶんと研究しました。

   「完全なシステムを初めから考えつく人もいるが、
   私はそのような全体構想パターンでは考えず、まず細部を十分に検討し、
   完成させてから全体像に取り掛かった。私にとってはこちらのほうがはるかに
   柔軟性に富んだアプローチだったのだ」

   「私は細部を重視する。事業の成功を目指すならば、ビジネスにおける
   すべての基本を遂行しなくてはいけない」

         <感謝合掌 平成29年8月23日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その13 - 伝統

2017/08/24 (Thu) 19:45:05


       *「事業の造り方」「市場の捉え方」法則7~法則2

(2)失敗を乗り越える力――原理原則を「知る」ことと「わかる」ことは違う

   「リスクのないところには成功はなく、したがって幸福もないのだ。
   我々が進歩するためには個人でもチームでも、パイオニア精神で前進するしかない。

   企業システムの中にあるリスクを取らなければならない。
   これが経済的自由への唯一の道だ。ほかに道はない」。

   僕のこれまでを考えると失敗の連続です。連戦連敗といってもいい。
   ただし、致命的な失敗はしていない。「ここまでの失敗なら耐えられる」
   と自分の力が及ぶ範囲で挑戦してきたので、どうにかやってこられたのです。

   そして、失敗とわかった後は素早く撤収しました。
   失敗のまま事業を継続したら、働いている従業員を
   将来性のないものに縛ることになる。

   彼らの人生を無駄にはできない。
   私たちは限られた資源や条件の中で事業をしています。

   成長しない事業に人材を投入する余裕はない。
   失敗とわかった後はすぐに切り上げること。

   「『仕事ばかりして遊ばなければ人間駄目になる』という格言があるが、
   私はこれには同意しない。
   なぜなら私にとっては、仕事が遊びそのものだったからだ」

   レイ・クロックにせよ、藤田さん、孫さん、そして僕も仕事がいちばんの趣味です。


   僕は座右の名を教えてくれと頼まれたとき、こんなことを書きます。

   <<店は客のためにあり、店員とともに栄える。店主とともに滅ぶ。>>

   店は客のためにあるという部分はよく知られている。
   しかし、それだけじゃ足りない。

   客は大切にして店員と心を合わせれば店は大きくなる。
   しかし、店主がエゴを持ち出して、店を私物化した途端に滅びてしまう。
   ・・・会社が駄目になるのは経営者の心がけです。

         <感謝合掌 平成29年8月24日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その14 - 伝統

2017/08/26 (Sat) 18:59:28


       *「事業の造り方」「市場の捉え方」法則7~法則3

(3)リーダーシップ ―― お客様に配ったアンパンと牛乳への想い

   レイ・ロックはこの本の中で
   「未熟でいるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる」と言っています。

   会社は常に未熟で、しかも成熟へ向かっているときが
   会社にとって健康な状態なんですよ。

   「リスクのないところには成功はなく、したがって幸福もないのだ」

   リーダーシップとは決してあきらめないことでしょう。
   困難に突き当たっても経営者はあきらめてはいけない。
   あきらめることイコール会社が潰れることです。

   真剣に企業経営している人は
   「ひょっとしたらオレの会社は駄目になるかもしれない」という
   危機感を持ちつつやっています。

         <感謝合掌 平成29年8月26日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その15 - 伝統

2017/08/27 (Sun) 19:46:22

(4)成長する組織づくり、人材づくり――なぜ、高学歴社員だけでは駄目なのか

  ①レイロックは、本質を見抜く力や真の経営能力を見に付けていました。

  ②そのためには、
   経営に携わっていない時点から経営者の意識を持って仕事をすること。
   それだけです。

  ③経営とは自分の仕事や会社の事業が顧客に何をもたらしているかを考えることです。

   経営者の視点で自分なりの判断を下していくことが訓練になる。

  ④レイロックは、学歴で自分を飾るな、
   自分ができることは何なのかを謙虚に見つめろと言っているようです。

   実際に仕事をするには他人の意見に対する理解力が必要なんです。
   自分の視線だけで世の中を眺めるのでなく、上の人の視線になって
   想像する場面もあれば、下の人の視線で考えることもある。

   寛容性や他人への共感がないとビジネスの現場は回っていきません。

   いろいろな人に会って、いろいろな考え方を知ること、
   いろいろな現象を分析する能力がなければ経営はできない。

  ⑤経営者は一人の後継者をつくるだけではいけない。
   社内に経営者のチームを育てなくてはいけない。

   組織や仕組みで会社が成長していけるようにする。
   一人の優秀な経営者を待ち望むよりも
   組織自体を確実にするほうが正しいでしょう。

         <感謝合掌 平成29年8月27日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その16 - 伝統

2017/08/28 (Mon) 18:43:10


(5)ヒットの作り方――売れるブランド、売れる営業の相関関係

  ①マクドナルドでの商品は、フランチャイズオーナーのアイデアから
   生まれた商品です。

  ②ユニクロでは、日々、開発しています。
   開発部隊がおり、社長や社員も考えていますが、なかなか難しい。

  ③どんなものが売れているかといえば、売る側が信じて売っているものです。
   「これ買ってください。これは絶対いいものです」
   そう断言できる商品は売れます。
 
   反対に「これ、ちょっとまずいな」と感じた商品は売れません。
   お客さまはシビアです。

  ④売れる商品とは、誰もがまだ作っていなかったもの、
   また買いたいと負わせるものです。

   宣伝やパッケージのことばかりに頭を悩ますより、
   商品の実体を作ること。
   消費者が注目するような商品を開発することです。

  ⑤店の立地、店舗開発は重要です。
   レイ・ロックも可能な限り、彼自身が見て歩いている。
   しかもそのことを振り返るレイ・ロックは実に楽しそうです。

  ⑥レイ・ロックは取引先との関係についてこんな言葉を残しています。

   「私は良い商品以外、何もいらない。これからは、贈り物や接待など
   しないでくれ。コストを下げられるのなら、その分をオペレーターたちに
   還元してほしんだ」

   仲よくする、協力するといっても、取引先とは緊張感を持って付きあうこと。
   馴れ合ったり、私欲で付きあうのでなく、仕事を通して関係をつくる。
   余計な接待、贈り物など無用でしょう、

   要は取引先とともに自らも成長していけばいいのです。

         <感謝合掌 平成29年8月28日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その17 - 伝統

2017/08/29 (Tue) 17:39:04


(6)ライバルとどう戦うか――なぜレイ・クロックはゴミ箱を見るのか

  ①「競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。
   知りたいものは全部転がっている。

   私が深夜2時に競争相手のゴミ箱を漁って、前日に肉を何箱、
   パンをどれだけ消費したのか調べたことは1度や2度ではない。

   私は競争相手と正々堂々と戦う。

   強みを鍛え、品質、サービス、清潔さ、そして付加価値に力を入れれば、
   我々についてくることができずに競争相手は消滅していくだろう。」

                (レイ・クロック)

  ②競争相手に勝つためには

   同じ土俵に上がってはダメ。
   自分だけのポジションを新しくつくること。
   そして、そこを大きく伸ばしてしかない。

  ③ユニクロでは

   ベーシックなデザインで、品質も高く、値段もリーズナブルです。
   ですから一人で何点でも欲しくなりますし、
   また幾通りにも組み合わせて楽しむことができる。

   そういう服だから、年間に四億点も売れているのです。
 
   そんなカジュアルに対する思想を理解してもらうためには
   安い服こそお金持ちに買ってもらわなくてはいけない。

   また、実用品ほど感度の高い人にアピールしなくてはならない。
   ですから、我々はプライスのために品質やデザインを犠牲にすることはありません。
 
   世にライバルと目されているGAPやZARAはライフスタイル、モードを意識した服です。
   ユニクロが考えるカジュアル衣料とはまったく違う商品です。
   ですから彼らを競争相手とは思っていません。

  ④僕の人生に大きな刺激を与えてくらたライバルを一人挙げろと言われたら、
   孫さんでしょう。上場した年(1994年)に孫さんのソフトバンクも株式を公開し、
   その年初めてお目にかかりました。

   僕が注目していたのは孫さんが身を置いていたIT業界です。
   とくに成長性と体質でした。

   僕自身は繊維産業の中にいて、生産性の低さや優秀な人材が集まりにくいことを
   何とか変えてやろうと思っていたのです。
   そこでIT業界の効率性、高収益性、成長性を勉強しようと・・・・・・。
 
   もう一つ学びたいと思ったのは変化への対応能力です。
   IT業界ほど変化の激しい業界はありません。
   そんな中にいて、孫さんのソフトバンクは毎年、利益を上げ、成長を続けている。

   それは彼とソフトバンクに変化への対応能力があるからでしょう。
   孫さんの最初の事業はパソコンのゲームソフト卸売業でした。

   以後、PC-LANの構築、ヤフーなどインターネット関連への投資、
   そして現在のブロードバンド、通信業と次々と主力事業を替え、
   そのたびに大きな成果を収めている。

   我々もそれを見習わなければいけない。
   今は大丈夫だからといって安閑としているわけにはいけません。
   変化へのすばやい対応はどんな業界にあっても必要なことなのです。

         <感謝合掌 平成29年8月29日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その18 - 伝統

2017/08/30 (Wed) 18:28:38


(7)大富豪の金銭感覚――お金は儲けるより使うほうが難しい

  ①「私は金を崇拝したこともないし、金のために働いたこともない。
   ただ自尊心と達成感のために働いてきた。金は厄介な代物だ。
   手に入れるより追いかけているほうがずっと面白い。
   面白いのはゲームそのものだ」 (レイ・クロック)

  ②金を儲けるよりも使うほうがはるかに難しい。

   僕は家族の分まで入れると時価総額で5000億円くらいの資産を持っている。
   それは死ぬ前にできるだけ使いたいと思っています。
   なぜそう考えるようになったかといえば、父親の死がきっかけでした。

   父親はこつこつ金をため、死んだ後、定期預金の通帳に六億円もありました。
   何を買ったわけでもなく、贅沢もしないで、子供に大金を残したのです。
   そんな父親の一生を見てますから、僕自身は儲けた金を何かに費やしたい。
   財産として子供に残しても仕方ないと思っています。
   ただ、問題はまだ何に使うか決まっていないこと。

  ③経営者のなかには金銭感覚がズレた人はいます。
   世間や取引先や社員は、そんな生活が派手になった経営者には冷たくなる。

   若い経営者には贅沢をするよりも、まず何のために起業したかを
   もう一度、思い返して欲しい。
   そうでなければ、いつか駄目になります。

  ④金を儲けた人の社会還元の一つにプロスポーツへの出資があります。
   僕自身はプロスポーツのオーナーになろうとは思っていません。

   現在、サポートしているのは唯一、『考える人』(新潮社、2002年7月相創刊)
   という季刊誌だけです。広告はユニクロだけという契約ですが、
   数ページの記事広告を入れているだけで、商品広告は載せていません。
 
   サポートする発端は『考える人』の編集長をしている
   松家仁之さんからの手紙でした。

   「地に足の着いたシンプルな暮らしのなかで、物事を考える」
   ことをテーマにしたい。
   ただし、そうした雑誌は読者、広告ともになかなか集めづらい。
   ついてはサポートしていただけないか。

   静かな調子の手紙で非常に説得力がありました。
   それで、松家さんに会ってみました。

   「なぜ、私に」と尋ねたら、
   「ノンフィクション作家の沢木耕太郎さんから柳井さんのことを聞きました」
   と言う。

   僕は沢木さんの作品はすべて読んでいて面識もあります。
   沢木さんからの推薦でもあり、また、松家さんの提案も
   ユニクロの社風に合うと感じました、
   以来、応援しています。

   このところ、評判も良く、読者も着実に増えているようです。
   こうしたサポートならばやっていても楽しい。

   いずれにせよ、稼いだ金をどう使うかは
   その人間の人生に対する考え方が反映されます。
   本人の考え次第なんです。

         <感謝合掌 平成29年8月30日 頓首再拝>

「成功はゴミ箱の中に」~その19(まとめとして) - 伝統

2017/08/31 (Thu) 20:50:28


         *「成功はゴミ箱の中に」からの全体の要点の抜粋

(1)チャンスを逃すな

   人は誰でも、幸福になる資格があり、幸福をつかむかどうか
   は自分次第、これが私の信条だ。

   巨万の富を築いたのも「チャンスを逃すな」を信条にして、
   これまで生きてきた結果といえる。

   私はその死語を続けながら、次なるビジネスチャンスを
   逃さないよう注意を払っていた。
 
  「未熟でいるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる」
   これは私の座右の銘だ。

(2)仕事はハンバーガーの肉だ

   仕事とは、その人の人生にとって、ハンバーガーの肉のよう
   な存在である。仕事は遊びそのものだ。野球をして得るのと
   同じ喜びを仕事からも得ていたのだから。

(3)セールスの極意

   多くのセールスマンは商品の紹介や、客の説得にばかり
   かまけて自分の話を切り上げるタイミングを逃しているよう
   に思う。

   相手が机の紙をさわり始めたら、
   すぐ注文の受け付けに入るべきだ。

(4)売り上げを伸ばす

   マクナマラ、もし売り上げを伸ばしたいなら、
   方法はひとつしかない。持ち帰り用を売るしかない。

   信じられないならこうしよう。今から200個、いや300個の
   カバー付きカップを無料で提供しよう。

(5)ストレスに打ち勝つ!

   まず頭の中に黒板をイメージする。緊急のメッセージで埋め
   尽くされているが、黒板消しを持った手が、それを端から
   消してきれいにしていく。

   頭の中をこれで空っぽにすることができる。

(6) 契約の落とし穴

   いかなる小さな変更も、彼らの兄弟のサイン入り文書が必要
   で、それが書留で私の元に届いて、初めて認められるという
   契約を私は見逃していた。これが後に大問題になるとは……

(7)フランチャイズシステム

   各店舗の仕入れに関しては一切口を出さない。
   彼らが成功するために我々は力を尽くして手伝う。
   それがこちらの収益にもつながるのだから。

(8)成功の方程式

   完全なシステムを初めから考えつく人もいるが、私は細部を
   十分に検討し、完成させてから全体像に取り掛かった。

   私にとってはこちらのほうが柔軟性に富んだアプローチだっ
   た。

(9)知りたいことはゴミ箱の中に

   競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。
   知りたいものは全部転がっている。私が深夜2時に競争相手
   のゴミ箱を漁って、調べたことは一度や二度ではない。

(10)キャッシュフロー

   「レイ、我々は各自、税引き後100万ドル頂きたい」
   感動的な話だ。しかし、同情の涙を流すことはできなかった。
   大掛かりな資金繰りが必要だった。とにかく交渉しなくては。

(11)取引先とともに成長する

   私は良い製品以外、何もいらない。これからは、ワインを
   送ったりディナーに誘ったりしないでくれ。

   コストを下げられるなら、
   その分をオペレーターたちに還元してほしいんだ。

(12)理想の組織

   私は、職権というのは一番下のレベルにいる人の手にある
   べきだと常に考えていた。店に一番近い立場にいる人間が、
   本部の指示を仰がずとも決断できるのが理想だ。

(13)トップは孤独である

   大企業の上に立つ者には、背負わなければならない十字架が
   ある。そこに上り着くまでに、多くの友人を失うことになる。
   トップは孤独なのだ。

(14)ヒット商品の作り方

   フィレオフィッシュ、ビッグマック、ホットアップルパイ、
   これらの商品の成功はすべてフランチャイジーのアイデア
   から生まれたものだ 。

(15)球団買収

   客はお金を払った分だけの品質のある商品を受け取るべきだ。
   「選手は応援している客に対して最高のパフォーマンスを
   しなければならない」と公言した最初のオーナーは私だ。

(16)やり遂げろ!

   この世界で継続ほど価値のあるものはない。
   才能は違う。天才も違う。教育も違う。
   信念と継続だけが全能である。

   幸せを手に入れるためには失敗やリスクを超えていかなけれ
   ばならない。床の上に置かれたロープの上を渡っても、
   それでは決して得られない。

   リスクのないところには成功はなく、
   したがって幸福もないのだ。

   我々が進歩するためには、個人でもチームでも、
   パイオニア精神で前進するしかない。

   企業システムの中にあるリスクを取らなければならない。
   これが経済的自由への唯一の道だ。ほかに道はない。

         <感謝合掌 平成29年8月31日 頓首再拝>

『他力で運を招く』 - 伝統

2017/09/02 (Sat) 18:28:55


        *人と組織を動かす
        (日本経営合理化教会「国際ビジネスブレイン代表・新将命氏」コラム)より


松下電器(現・パナソニック)創業者の松下幸之助氏に、
次のようなエピソードがあった。


子会社の社長の人選をしたときの話。

人事部長が、4人の候補者の書類をもち、決裁を求めてきた。

氏は、経歴書にざっと目を通すと、迷わず、

 「この男がエエ」

と、一人を選び出した。

出身大学など、経歴は決してピカイチではない。
人事部長は、適任者は他にもっといるだろうと思った。

そこで理由を訊いてみると、
 「この経歴でここまでのぼってきたんや。
  この男は運が強いやないか」

と氏は答え、
 「会社もこの人の運をもらえばエエ・・」
と、続けた。


ある住宅機器メーカーでは入社試験にあたり、最終段階で社長面接を行う。
すると、社長は必ず、最後にこう尋ねるそうだ。
 「あなたは、自分を運のいい方だと思っていますか? それとも・・・」

応募者がだいたい同じレベルなら、「運がいい」と答えた方を採るそうだ。
松下氏と同じように、『運のいい人を集めた方が、会社の運もよくなる』
と思っているのだ。


人間が成功に導かれるためには、いろいろな条件が必要だ。

だが、何といっても運が良くなければ、成功は難しい。
私も、そう考える一人である。

『運の良し悪しなんて生まれつき』と反論される方もいるだろう。
たしかに、I was born under a licky star.
(私は、幸運の星のもとに生まれついた)という言葉もある。

だが、幸運の星であるための条件など、あるようでない。

自分で幸運だと思えば、幸運になる。
そして、幸運だと思い続けると、本当に幸運の女神が近づいてくる…。
世の中は、こうした巡り合わせになっているのだ。


運がいい人とは、運が良いと思っている人だ。
そういう人とつき合うと、自分もそういう考え方になってくる。

それ以上に、運がいい人は運気を分かち与えてくれる。

また、どんな人にも、一生に何度かはラッキーチャンスが廻ってくる。
『いつまでもあると思うな、親とカネ』という言葉があるが、
この言葉には続きがある。
『無いと思うな、運と災難』 だ。

但し、運をつかむには、独特の反射神経が要求される。

日露戦争は、小犬が馬を倒したような戦争だといわれている。

勝敗の分岐点となったのは日本海海戦だ。
無敵といわれたバルチック艦隊を、日本艦隊が駆逐したのだ。

後に、日本艦隊の指揮官だった佐藤鉄太郎に、友人が勝利の理由を訊いた。

答は、
 「六分どおり運でしょう」
 「で、残りの四分は?」
と続けて訊く友人に佐藤は答えた。
 「それも運です。」

最初の六分は本当の運。残りの四分は人の力で招いた運だった、というわけだ。

人生の成功をつかむには、人の力で運を招き寄せられるかどうかにかかっている。

そのカギのひとつが、運気をくれる人と付きあうことなのだ。

( http://www.jmca.jp/column/hito/hito151.html )

         <感謝合掌 平成29年9月2日 頓首再拝>

【「それは簡単ですね」ってすぐ言える人が、成功者になる】 - 伝統

2017/09/04 (Mon) 17:42:15


      *メルマガ「人の心に灯をともす(2017年08月28日)」より

   (斎藤一人さんの心に響く言葉より…)

   物を売るということは、簡単なんです。

   俺はね、「それは簡単です」って言うのが口グセなんですよ。

   「簡単なんですよ」って聞いて、
   「あ、それは簡単ですね」って、思う人は成功者なの。


   失敗者っていうのは、どんなこと言っても、
   「それは大変ですね」って言うの。
   「それが難しいんですよね」って言うの。

   たとえば、「人の幸せを願うんだよ」って言うと、
   「それが難しいんですよね」って。

   なんでも「難しい」と言うのが、クセなの。

   で、なんでも「難しいですね」って言う奴は、これ、失敗者なの。

   なぜ失敗者かって言うと、結局、何もやらないからなんだよ。


   宝くじも、買わないんなら絶対にあたらない。

   それと同じで、絶対に成功しないタイプっていうのがいるんだよ。


   《「それは簡単ですね」ってすぐ言える人が、成功者になるんだ》

        <『人生が全部うまくいく話』知的生き方文庫>

             ・・・

いいことを言われても、
「それが難しいんですよね」というのが口グせの人がいる。

そう言う人は、何も行動せず、何もやろうとしない人。

言い訳を考えたり、できないことを正当化しようとする。

「それは簡単です」というと、
「じゃあ、お前やってみろ」と言われてしまうのを恐れるから予防線をはる。

結局それは、素直ではないということ。


世の中の真理は、ほとんどが、単純で明快で簡潔。

『成功の3条件とは、「素直、プラス発想、勉強好き」』(船井幸雄)


「それは簡単ですね」は成功するための魔法の言葉。

         <感謝合掌 平成29年9月4日 頓首再拝>

成功した時こそ終わりを慎む - 伝統

2017/09/08 (Fri) 17:35:03


         *Web:「社長自ら綴るリフォーム日記(2014年4月3日)」より

日本武尊(ヤマトタケル)の
伝説に、次のようなエピソードがあります。

東の神々を平定するよう命じられた日本武尊は、
伊勢に立ち寄り、叔母ヤマトヒメより神剣「草薙の剣」等を拝受し、遠征に出かけた。

東方の国々の神を平定し、尾張に戻った日本武尊は、己の強さを誇示する。
「伊吹山の神は素手で討ち取る」と草薙の剣を妻に預け、伊吹山に向かった。
ところが道中、毒気にやられ、三重の地にて命を失うこととなる――。
 
日本武尊は、神威の象徴である剣を携行して、神の加護を受け東征し、
成果を収めることができました。

しかし、そのことを忘れ、己の力を誇示したい欲望から、
結果として、命を落とすことになりました。

数多くの解釈がある伝説ですが、この話から、
今も昔も人の心は変わらない面があることを教えられます。

私たちは、先祖や両親から徳を受け、
周囲から様々な支援をいただいていながら、
成功するとつい自分の力のように勘違いしてしまいます。

感謝の心を忘れ、己の我を通すようになりがちです。

人間力を向上させていく要素はいくつもありますが、
中でも「謙虚さ」は不可欠な態度として挙げられるでしょう。

いかに謙虚な心を保っていけるかは、人間にとって、永遠の課題かもしれません。



「謙虚」という言葉を辞書で引くと、
「控えめでつつましやかなさま。自分の能力・地位などにおごることなく、
素直な態度で人に接するさま」(『大辞林』)とあります。

また、「謙」という字には、「つつしむ、うやまう」という意があります
(『字通』白川静)。

この「慎む(つつしむ)」ということは、倫理実践の心得でもあります。
倫理運動の創始者・丸山敏雄は、実践における十の要諦として、
その最後に「慎終」を置いています。
「終わりを慎む」ことが、実践の基本であり、成功の要件であるというのです。

物事がうまくいったり、目的や目標を達成すると、
人は得てして気を緩めてしまいがちです。

しかし、本当はまだ完了してはいないのです。
慎終とは、後始末であり、「最後に立派な終止符をポンと打つこと」です。
 
整理整頓をする、丁寧に清掃をする、使った道具の手入れをし、機械に油をさす、
パソコンのデータを整理する、会計の収支を明朗にして、反省点があればまとめておく、
お世話になった方へ連絡を兼ねて礼状を書く、挨拶回りをする、
神仏に祈願したなら謹んで奉告する――など、さまざまな後始末があります。

仕事が終わった後、成功した後こそ心を緩めず、感謝を込めて後始末を行ない、
物事にけじめをつけていきましょう。

特に、リーダーから率先垂範して後始末を行なうことから、
職場環境にメリハリが生まれ、次への飛躍へとつながっていくのです。
慎んで終わる「慎終」の実践を積み重ねて、謙虚な心を日々深めていきたいものです。

     (http://www.kyoeihome.net/blog/?p=8077

         <感謝合掌 平成29年9月8日 頓首再拝>

【失敗の捉え方を変える】 - 伝統

2017/09/12 (Tue) 17:17:11


         *メルマガ「日本一元気(2017年09月11日 )」より


それぞれ、いま置かれている状況もまちまちでしょう。

いま人生のよろこびの頂点にいる方もいれば、
苦しみもがいている時であるという方もいらっしゃるでしょう。

今日は怒りに満ちた一日だったという方もいれば、
涙が止まらない毎日だという方もいらっしゃるでしょう。


つらく厳しい毎日であったとしても、
つらさをどうとらえることができるか、この捉え方によって
人生を大きく変えることができるのではないかと私は思っています。



その昔、エジソンという人がいました。

小学生でも知っている歴史上の人物ですので、
多くの方がご存知かと思いますが、

エジソンは正式な教育を受けていなかったにもかかわらず、
科学の分野で多くの業績をあげました。

なかでも白熱電球を完成させようと、
エジソンは実験に実験を重ね、
その実験の「失敗」の回数は、なんと、


約1万回!

だったそうです。

1万回の失敗。
何とも想像できませんが、
ものすごい失敗の数々ですね。

あるときエジソンは、

「もし白熱電球が発明できなかったら、
 あなたは今頃どうしていると思いますか? 」

と尋ねられ、

「もしそうであるならば、
 私はいまも実験室にこもって実験を続けているだろうから、
 あなたと会ってこのように話をしている暇はなかっただろうね」

と答えたのだそうです。

エジソンは、
「失敗」をそもそも認識していなかったのですね。


「失敗を失敗と捉えない」
「成功するための挑戦」と捉えていたわけです。




アメリカの作家、ナポレオン・ヒルが、

「平均的な人間が、
 落胆して途中で投げ出さない失敗の回数は何回なのか?」

ということを、多くの男女対象で
忍耐力についての調査を行ったことがありました。

その結果はどうだったか?


調査した人たちの大半は、


「一度の挫折で投げ出していた」


ということがわかります。

二度目もまだ挑戦を続けるという人は、
ごくわずか。


それどころか、
実際のところ、

圧倒的多数の人は、

「挫折する前にやめてしまっていた」

ということもわかります。


その理由は、
何かを始める前に挫折することを予想して、
結局は何もやろうとしないためでした。


エジソンの話や、ナポレオン・ヒルの調査からわかること。

それは、

「失敗を、失敗と認識しない ということが重要」

ということです。


悲しさ、つらさの捉え方を変えてみる。

そうすれば挫折を意識せずに、
挑戦を継続していくことができます。


成功するためには、
失敗を認識しないようにし、
挑戦を続けることが大事ということですね。

            <感謝合掌 平成29年9月12日 頓首再拝>

”計画を立てることは大事” - 伝統

2017/09/16 (Sat) 18:48:56


     *メルマガ「人の心に灯をともす(2016年06月09日)」より

   (石川洋氏の心に響く言葉より…)

   だいぶ以前のことになりますが、日本経済新聞の「私の履歴書」
   に行政改革で辣腕(らつわん)をふるった土光敏夫さんが登場されました。

   高度成長の盛りのときに、日本の贅肉(ぜいにく)を
   中央からそぎ落としたすごい人です。

   そのなかで土光さんは、こんなことをお書きになっておりました。


   人間は、百人集まれば百人とも同じ人はいない。
   男と女が違い、背丈が違い、生い立ちや環境が違い、仕事も違う。
   こころの状態も感情のもち方も同じではない。
   それぞれに区別をもって人間は生きている。

   そう土光さんはおっしゃっています。

   私も、たしかに人間には区別があると思います。

   ただ、その区別を差別と考えるときに問題が起きるのです。

   たとえば、男と女は同じではありません。

   その違いを差別にもっていくときに人権問題が発生するというわけです。

   したがって差別はいけないけれども、区別は素直に受けとめる。


   「けれども」と土光さんはいいます。

   人間には一つだけ平等なものがある。

   それは1日24時間という与えらえた時間の長さである、と。

   なるほど、これだけは誰にも平等に与えられているわけで、
   異論のある人はいないでしょう。

   今日は昼寝を1時間したから、自分の今日の時間は23時間だ
   ということにはなりません。

   昼寝も1日24四時間を生きるなかの一つの行為です。

   つまり、1日24四時間を自分の責任においてどう生きるか
   ということが、その人間の生き方や人生を既定すると
   土光さんはおっしゃっています。


   そいういうことを述べたあとで、
   土光さんは補足して、こうお書きになっております。

   「一日の終わりに、ささやかな過ちを素直に認めて、それをやり直すこと」

   つまり、前の日のとらわれや、こだわりや過ちを、
   次の日に引きずってはならないということでしょう。

   私は、この意味するところは深いと思います。


   それに続けて、さらにこうお書きになっています。

   「次の日に前の日のことが残ると、次の日の半分、つまり半日は
   前の日のことで終わる」

   1日24時間を生かすということは、一日一日の24時間を、
   その日限りの24時間として、今日は今日として生かしきるということでしょう。

   だからこそ、その日のささやかな過ちでも素直に認めて、
   その日のうちにやり直す必要があるのです。

   土光さんは行動の人といわれておりますが、これは実践を通して
   得られた土光さんの人生哲学といえるのではないでしょうか。


   私たちは、どうしても過去を引きずりがちです。

   昨日のことを今日に持ち越してしまいます。

   土光さんはそれで半日つぶれるとおっしゃっていますが、
   なかには1日つぶれる人もいるかもしれません。

   実際に、1年前のことを引きずり、乗り越えられないでいる人もいるのです。

   やはり、一日一日を新しく始めることが大事です。


   のちに土光さんのご著書を読ませていただきましたが、
   そのなかの「夜8時から10時の間に、たとえ5分でも10分でもいい、
   次の日の計画を立てること」ということばが目にとまりました。

   このことばには非常に具体的で行き届いた示唆があると思います。

   8時から10時というのは1日の疲れが出る時間、
   会社の帰りに一杯飲みたくなる時間です。

   その時間に5分でも10分でも次の日の計画を立てる。

   これが成功者になる条件だというのです。

   実際にそのように生きた人でなければいえない、
   わかりやすい示唆に富んだことばではないでしょうか。


   翌日の計画が立てられるようになると、
   人間はこころに余裕が生まれます。

   そうなったとき、人は自分を心配することから離れ、
   他者に心配りをすることができるようになるのです。

   心配することではなく心配りができること。

   それは一日一日をしっかりと生きる人間にして初めて見せることのできる、
   他者への姿勢といえるでしょう。

      <『叶力(かのうりょく)』サンマーク出版>

            ・・・

次の日の計画を立てるというのは、リストをつくるだけでもよい。

スマホやPCにはToDoリストがあり、それを活用するのもいい。

それも、必ず寝る前にチェックする必要がある。

次の日の予定を確認すれば、朝いちばんからするべきことがわかり、
時間のロスがないからだ。


忘れ物の多い人や、当日バタバタする人は、明日だけでなく
1週間先や2週間先、あるいは1ヶ月先の計画を確認していない。

スケジュールを確認しておけば、いつまでに仕上げなければ
いけない、と準備もでき結果的に心に余裕ができる。


計画を立て、毎晩確認することはとても大事。

            <感謝合掌 平成29年9月16日 頓首再拝>

熟慮し迅速に行動することが成功の一つの要素である - 伝統

2017/09/21 (Thu) 18:07:50


      *『生命の實相』第38巻幸福篇下(9月21日)より

精神力をみだりに分散しては、
その戦力を消耗して大いに成功することはできないのである。
一人一業はその意味において成功の一つの要素である。

一業を志してそれに立ち向かう以上は、その方面にのみ心を集注しなければならぬ。
左を顧み、右に秋波を送り、精神力を四方八方に分散していて、一業といえども
水平線以上に出ることができないならば、その人が成功しえないのは当然のことである。

しかし、その事業に関することはあらゆる方面にわたって知識を収集し、
熟慮した上は迅速に断行することが必要なのである。

心に念じて描いておけば、
自分はなんら行動せずとも天から富が降って来ると考えてはならぬ。

             <感謝合掌 平成29年9月21日 頓首再拝>

成功と繁栄の3要素~明るさ、計画、実行 - 伝統

2017/09/23 (Sat) 18:02:30


      *『生命の實相』第38巻幸福篇下(9月23日)より

繁栄または成功を求めながら、それを成就しえない人々を
2種に区分することができるのである。

第1種は”働けど働けどわが暮らし楽にならざりじっと手を見る”という石川啄木式の人生観
をもっていて、一所懸命に働きはするけれども、自分の運命は不幸に掟(おき)てられている
と信じたり、心が暗くして明るさがないために運命が好転しないしない人たちである。

第2種は明るい朗らかな精神をもっているけれども万事なげやりの性格をもっていて、物事を
緻密に計画せず、建設的に実行を運んでいゆかない人たちである。

明るい精神と緻密な計画と建設的に実行を運んでゆくことが成功と繁栄とにぜひなくては
ならぬ要素である。

             <感謝合掌 平成29年9月23日 頓首再拝>

応報は昭々として晦ますことは出来ない - 伝統

2017/10/01 (Sun) 20:09:11

因果はめぐる、応報は昭々として晦ますことは出来ない

    *「光明道中記(その身まったし)」(10月1日)より

十月一日  必ず成功する日

【生命が主であって一切の形相は従である。(『生命の實相』第八巻)】


他に損失を与えて自分が肥え太るのは成功の捷径(ちかみち)のようであるが、
それは失敗の捷径であり、窮乏に陥る近道である。

投機によって成功せんとする者はその轍をまた踏むに過ぎない。
何故なら、投機に於ては、実質的に何物も生産しないのであるから、
利益を得た半面には必ず損をした者があるからである。

損をする者があることによって儲かる事のみ考える者は、必ず最後は損をする。
或は必ずその悪業の応報として最後が悪くなるものである。

日露戦争時の成金いずこにありや、第一次欧州大戦時の成金今いずこにありや。
若しありとすれば彼はただ他人の損によって自分が利益を得ること以外に、
何か人のために貢献したものに相違ないのである。

因果はめぐる、応報は昭々として晦ますことは出来ないものである。
血を吸うて肥える蚊は必ず蚊燻(いぶ)しの攻撃を受けなければならない。

(一)生かすために斬る破邪の剣は尊ばれる。
(二)自己を護るための剣は許される。
(三)併し他を犠牲にして自己を拡張するために剣をとる者は剣によって滅びる。

「剣」と言ったのは喩(たとえ)である。

一言一行悉くこの方面に漏れるものは一つもない。

           <感謝合掌 平成29年10月1日 頓首再拝>

ただの会社員が億万長者になった3つの理由 - 伝統

2017/10/06 (Fri) 18:59:41

        *メルマガ「ダイレクト出版」(2017年09月18日)より


クレジットカードの借金が120万円。
16年間働いて、貯金はたったの50万円。

大企業に勤めていたある女性は、この事実に愕然としました。

もし病気になったら、、、
もし働けなくなったら、、、
急な出費ができたらどうしよう?

独り身だった彼女には頼れる人もおらず、

借金の方が多い状態では、あまりにも将来の不安が大きすぎました…

さらに今の収入では、

好きな時に働いて、
好きな時に遊んで、
値札を見ずに好きなものを買う。

というような夢も達成できそうにありません。

彼女はある決意をしました。

それは、
「2人の仕事仲間の起業を手伝う」
ということでした。


しかし、単純に手伝うと言っても、
普通の会社員と同じような給与体系では
当然夢を達成するだけのお金を手に入れることはできません・・・

そこで彼女は、起業する仕事仲間に提案したのです。

「最初の年収は360万円でいいから、会社の株を持たせてほしい」
と。

少ない給料と、設立当時は何の価値もない株式。

一見、大企業での安定したそこそこの収入と比べると
むしろ状況が悪くなっています。

しかし、両者には雲泥の差があります。

というのも、
起業当時から会社のトップとなり、株をもっているので、

もし起業が成功すれば、莫大な収入源となるからです。

そして、
彼女は見事会社の株式を勝ち取り、

給料は3年で以前の会社を超え、
会社が成長するにつれ多額のボーナスを受けとり、
彼女が持つ会社の株式の価値は、7年で3600万円まで上昇しました。

そして、彼女の資産総額は、見事1億円を上回り、
たった7年で貯蓄マイナスの状態から億万長者となったのです。

彼女の成功には、確固たる3つの理由があります。


(1)適切な企業でスキルを身に着ける。

   彼女は、大企業に勤める前に
   本をダイレクトメールで販売する小さな出版社で働いていました。

   そこで彼女は、注文処理、製作、編集、最後はマーケティングまで
   そのビジネスのほぼすべての分野の仕事を経験していました。

   ここで彼女は、販売プロセスをすべて自分で
   作り上げることができるスキルと経験を身につけていたんです。

(2)会社に必要不可欠な存在になる。

   そんなスキルを身につけていたので、
   彼女はその出版社になくてはならない存在でした。

   彼女は販売プロセスを作ることに長けていましたが、
   他の人には務まらない仕事ができる存在になることで、
   仕事仲間の起業家の目に止まったんですね。

   彼女は販売プロセスのスキルでしたが、他にも、

   ・商品開発ができる
   ・素晴らしいコ〇ーが書ける
   ・他の人には真似出来ない技術や知識がある

   などがあります。

    (*〇:ピ)

(3)収益ベースの報酬を与えたくなる存在になる。

   彼女が協力することになった仕事仲間は
   2人ともフリーのセールスライターでした。

   彼らは商品を作ったり、広告を書くのは得意だったのですが、
   カスタマーサービスや経営、商品の注文処理など、
   ビジネスの日常業務に全く関心がなかったのです。

   逆に、彼女は出版社での経験があり、
   そういった日常業務を誰よりもうまくやれる自信がありました。

   つまり、もし彼女がいなければ
   2人のセールスライターは興味のない仕事をやらなければ
   ならなかったのです。

   彼女は、2人にとっての「自分の価値」を積極的に売り込むことで、
   見事ノーリスクで会社の株式を手に入れることができました。


この3つの理由こそが、
彼女をたった7年で、
貯蓄マイナスの会社員から億万長者へと変化させたんですね。

もしあなたが
彼女のように特定のスキルを磨き、
起業家にとって必要不可欠な存在になることができれば

起業家と協力することによって
莫大な収入、莫大な資産を
ノーリスクで手に入れることができるでしょう。


(お気づきの通り、
彼女は会社の設立に1円も出していません)

   (『秘・資産形成術』マイケル・マスターソン・著 より)

           <感謝合掌 平成29年10月6日 頓首再拝>

成功をもたらす3つの鍵 - 伝統

2017/10/08 (Sun) 19:56:08


         *「神と偕に生きる真理365章」(P203~204)より

《幸福を得るための3つの原因》

「すべて大成功をおさめた人達は因果の法則を巧みに利用した人々である。

彼らはすべての事物は原因があって結果を生ずるものであって、
決して単なる僥倖(ぎょうこう)によって来るものではなく、
法則によって生ずるのだということを信じたのである。

事物の”初め”と”終わり” ―― 原因と結果とを結んでいる連鎖は
一つの環(わ)であって弛(ゆる)んだり切れたりするものではないことを
彼等は知っていたのである」

これは光明思想の幽祖ラルフ・ウォルド・エマソンの言葉である。

その”原因”というものを分類すれば、3つに分かつことができるのである。

一つには“言葉の力”である。
二つには“心の力”である。
三つには“行動の力”である。

言葉と心と行動とが、希望実現のために歩調を合わせて前進するとき、
成就しない希望はないのである。


《三業を希望成就の目的に集中して》

成功をもたらす”言葉の力”というのは、

”明るい言葉” ”勇気を鼓舞する言葉” 
”既に成れり”と信ずる言葉、調和の言葉、
人に対する愛情ある言葉、平和をもち来す言葉、
繁栄を信ずる言葉、積極前進の言葉、健康の言葉等である。


また”心の力”というのは、

(1)”人間神の子”にして無限力であるという根本を信ずることである。

(2)自分の希望は、神が自分に植えつけたものであるから、神が必ず智慧と力を
   授け給うて、成就せしめ給うにちがいないと信ずることである。

(3)毎日、神想観の実修を怠らず、”観”によって、神の叡智の受信を促進し、
   何を、何時(いつ)、何処(どこ)で、如何になすべきかについて
   インスピレーションを受けることである。


”行動の力”というのは、
インスピレーションで受けた啓示は直ちに結構すべきものは、
直ちに決行しなければ時期を失って無効となるのである。

1分、1秒の相違で自動車事故に遭ったり遭わなかったりするのである。

インスピレーションを受けながら、少しも実行しなければ
神を欺くことになり、あるいは神をもてあそぶ事になり、
その次から新しい啓示をうけられなくなるものである
から注意しなければならない。

            <感謝合掌 平成29年10月8日 頓首再拝>

巨富を築く13の条件 - 伝統

2017/10/10 (Tue) 19:05:07


      *『巨富を築く13の条件』ナポレオン ヒル・著 より

(1)願望 ~ 成功への扉を開かせるエネルギー

(2)信念 ~ 願望実現の原動力

(3)深層自己説得 ~ 創造的な思考の種子を潜在意識に植えつける

(4)知識 ~ 他人より10年先んじるノウハウ

(5)想像力~ 無から有を生む想像力は出番を待っている

(6)計画 ~ 目標を立てても失敗する理由はこれだ!

(7)決断力~ 優柔不断はすべてをダメにする

(8)忍耐力~ 批判を恐れず困難を克服する

(9)マスターマインド ~ 協力者を軽んじては、うまくいかない

(10)性衝動~ 人間の本能を創造的なものに転換する

(11)潜在意識 ~ あなたは無限の可能性を秘めている

(12)頭脳 ~ 頭は使うためにある

(13)インスピレーション ~ 英知の殿堂への扉を開く勘とヒラメキ

           <感謝合掌 平成29年10月10日 頓首再拝>

『 成功のガス風船 』 - 伝統

2017/10/13 (Fri) 19:24:52

『 成功のガス風船 』

       *『斎藤一人 商人道』尾形 幸弘・著(P62~65)より


その日がくるまで、
『人生を創る言葉 ―― 古今東西の偉人たちが残した94の名言』
(渡部昇一・著)を読んでおいてくれないか。

この本には、エラい人たちの話がいっぱい載っているんだ。

「成功者といわれる人たちは、こういう考えでやっていたんだな」
というのが、わかればいい。

どんな心がまえでもって、仕事に向かっていったか。
そこが重要なんだよ。

そこがわかれば、一つの、成功のセオリーみたいなのがわかってくる。

成功する人っていうのは、何をしても成功するんだよ。
なぜかというと、心構えなんだよ。
成功する人は、成功する考え方を持っている。

成功の心がまえをしてる人間は、
魚屋やろうが、不動産屋やろうが、何をしても成功するの。

逆を言うと、成功しない人間は、見事に成功しない考え方を持っているんだよ。

「何かいい仕事、がありませんかね?」っていう人がいるけど、
仕事に悪いものって1個もないの。
仕事と名がつくものは、全部いい仕事なの。

「儲かる仕事、ないですか?」っていうけど、
世の中に儲からない仕事って1個もないの。
儲けられない人がいるだけなの。

その業界でも、儲けている人はいるんだよ。

ただ、「お金儲けは難しい」と思っている人と、
「難しくないよ」って思っている人がいるだけ。

要は、儲けるって、業種じゃなくて、考え方なの。

考え方の違いだけで、同じ仕事をしてても、
お儲けする人は大儲けするし、親から財産をもらっても
全部パーにしちゃう人もいるんだよね。

だから、成功の心ばまえはってのは、ガス風船みたいなもんだよ。

風船にガスを入れて離すと、すぅーと上に上がっていくよな。

ところが、この風船の中に水を入れて、手を離したら、
風船は真っ直ぐ下に落っこちるだろ。

人間も同じなんだよ。
頭の中に何が入っているかで、上にすぅーと上がるか、下に落っこちるか。

成功の心構えがあったら、ガス風船のように、ちゃんと上に上がるんだよ。

だけど、そうじゃなかったら、水を入れた風船と同じで、見事に下に落っこちる。
水が入っているのに、無理やり上に上げようとするか苦労するんだよ。

だから、ともかく、成功の心がまえ、というものを持たないで
「仕事を成功させたいです」って、ムチャだよ。

なかには、成功の心がまえもなしで、偶然、仕事がうまくいっちゃう人も
いるけど、なぜか、後で必ず失敗するの。

だから、さっき教えた本を読んで、「成功者の心がまえって何だろう」って
いうのを見てな、成功者がどんな心がまえだったかを読みとるんだ。

人間の一生の間には、いろんなことがあるんだよ。

でも、困難を乗り越えてきた人がいるだろ。
そういう人が、どういう心がまえで、それを乗り越えたか、
それを、しかkり読みとるんよ。


時代は変わっても、心構えだけは通用するんだよな。
いい心がまえをしてたら、商売って失敗しないの。

あの本、何度も読めば、そのことがわかるから。
本を読まないで、いちいち自分で経験して心構えをつけよう、
なんてことしてたら一生が終わっちゃうよ。

いや、一生どころか、10回生まれ変わってもムリだね。

それより、成功者の心構えが書いてある本があるんだから、
それを読めば最短距離で成功に行けるんだよね。

ま、最低7回は読みな、本の内容が自分のものになるからね。

・・・

「人生を創る言葉 ―― 古今東西の偉人たちが残した94の名言」~目次
(渡部 昇一【著】)


プロローグ 偉人たちが教えてくれた「生き方の秘訣」

第1章 偉人たちの人間学―よりよき人間のあり方

第2章 決断の瞬間―時を逃すな!

第3章 勇気と覚悟―運命を開くもの

第4章 心を練る―深く考え、迷わず動く

第5章 教育の急所―眠れる才能を引き出す

第6章 成功の秘密―「考え方」を工夫する

第7章 お金とのつき合い方―それぞれの金銭学

第8章 正直であれ、親切であれ―人生の心得


         <感謝合掌 平成29年10月13日 頓首再拝>

成功への扉はこうして開かれる - 伝統

2017/10/15 (Sun) 20:51:39


        *『幸福を招く365章』第10項(P201) より

如何に自分が失敗したかのように見えるときにも、
失敗し切らない魂が自分の内に宿っているのである。
何故なら自分の魂は神の生命であるからである。

不幸が我々の前に立ちふさがり、
暗黒が自分を蔽うて手のほどこしようがないと考えられている時にも、
神と直通する道は閉ざされていないのである。

神と我々との間を閉ざしているように見えているのは、
唯(ただ)神を愛しないところの自身の「不信」の念のあらわれである。

神を愛し信念と信仰とによってこの扉をひらいたならば、
直ちに神の光は射し込んで来るのである。

成功への扉は、時として「それは不可能だ」と云う考えを、

「神はわれを愛し給う。神と偕なる自分には不可能なし」

と云う信念に置きかえるだけで開かれる事さえあるのである。

         <感謝合掌 平成29年10月15日 頓首再拝>

【小さな偶然のできごとはきわめて重要】 - 伝統

2017/10/17 (Tue) 19:22:10


       *メルマガ「人の心に灯をともす(2017年09月29日)」より

   (ロバート・H・フランク氏の心に響く言葉より…)

   ときには、不運に思えるものでさえ、成功のきっかけになることがある。

   グラッドウェルは、20世紀初めニューヨークに移住して、
   被服産業で成功したユダヤ人について触れている。

   彼らの子どもたちは、ロースクールを卒業しても、
   ニューヨークの一流法律事務所には採用されなかった。

   当時そうした事務所は、
   裕福なプロテスタントの家庭出身の弁護士を雇っていたからだ。

   そこで、ユダヤ人弁護士は自力で小さな事務所を開き、
   企業の敵対的買収訴訟など一流事務所が敬遠する案件をもっぱら扱った。

   その結果専門スキルを身につけて、
   1970年代から80年代の敵対的買収訴訟の急増に乗じることができた。

   この新市場で優位に立った彼らは、
   以前自分たちを煙たがった大手事務所の弁護士よりはるかに多く稼いだ。


   「小さな偶然のできごとはきわめて重要だ」と認めることは、
   「成功は才能や努力とは無関係だ」と主張するのとは違う。

   競争が激しい分野で成功する人は、とても優秀でたいへんな努力家だ。


   ウォーレン・バフェットが会長を務めるバークシャー・ハサウェイの
   副会長チャーリー・マンガーはこう記している。

   「望むものを手に入れるためのいちばん確かな方法は、
   それにふさわしい人になろうと努力することだ」。

   成功を求める人にとってなにより役立つ助言は、
   他者に高く評価される仕事において深い専門知識を身につけろ、
   ということだろう。


   専門知識は運ではなく、何千時間もの努力によって身につく。

   それでも、偶然のできごともまた重要だ。

   成功は大きな幸運に恵まれなければほとんど不可能だからだ。

        <『成功する人は偶然を味方にする』日本経済新聞出版社>

              ・・・

一見すると不幸な出来事が、後になって考えてみると、
それが幸せになるきっかけだった、と思うことは多い。

「幸せは、不幸の顔をしてやってくる」と言われるゆえんだ。

それを、「ピンチはチャンス」ともいう。



《成功は“ランダム”にやってくる! 》(阪急コミュニケーションズ)の中に
こんな言葉がある。

『成功者は、偶然の出会い、突然のひらめき、予期せぬ結果などを経験している。
彼らは運命を変えた瞬間のことを振り返り、「あの瞬間がすべての始まりだった」
と言う』


何か予期せぬことがあったとき、そこに何か意味があるのかもしれない。

そんなときは、たとえそれが面倒で、損なことであったとしても、
その流れにとりあえず乗ってみることも必要だ。

理屈で考えず、野生の勘や、ひらめきを大事に、とにかく行動してみるのだ。


世界は予測不可能の速さで大きく変化している。

だからこそ、誰もが予期せぬ方法で、世界に打って出る可能性を持っている。


「小さな偶然のできごとはきわめて重要だ」

偶然の出会いや、突然のひらめきを大事にする人でありたい。

         <感謝合掌 平成29年10月17日 頓首再拝>

大事なのは「おもしろさ」 - 伝統

2017/10/19 (Thu) 20:05:59


       *メルマガ「人の心に灯をともす(2013年07月28日)」より

   (ひすいこたろう氏の心に響く言葉より…)

   「最高の作品をつくる時間配分。

   1% ひらめき
   9% 努力
   90% 正当化」

      “ジョージ・ロイス”(伝説の広告マン)


   不可能を可能にする、ニューヨーク生まれの伝説の広告マン、ジョージ・ロイス。

   再選をかけた選挙を控えるニューヨーク市長エド・コッチが、
   ジョージ・ロイスに、ある依頼をしてきました。

   「資金を使いはたして、お金がなんにもない!
   金持ちたちに、借金の肩代わりをしてもらえる方法はないだろうか?」


   そんな無理難題に、伝説の広告マンはどう答えたか。

   資金集めのディナーパーティーの招待状をこうデザインしたんです。

   招待状を広げると、すっからかんになったポケットを、
   両手で引っ張り出して困っている、市長の全身写真。
   思い切ったポーズで自分の苦境を表しています。


   このユニークな招待状で、市長がお金に困っていると町中の噂になります。

   ニューヨークのエリートたちは、その写真を面白がって、
   パーティー会場はタキシードを着た大金持ちであふれました。

   その結果、無事、資金は調達され、市長の負債はなくなったのです。

   有力者たちが、ポケットを空にして、
   市長の写真のマネをするほど、この写真は流行りました。


   大阪の、あるお寿司屋さんの話です。

   街のお寿司屋さんで大切なことは「うまい」「早い」「安い」です。

   でも、これは当たり前。
   どこでもそれは努力している。

   そのお寿司屋さんは、それに加えて、
   「おもしろさ」が大事だと考えたのです。

   ましてや大阪ですから。


   では、どのようにお寿司屋さんに「おもしろさ」を加えればいいのか…。

   あるとき、ビール工場を見学しに行ったときのこと。

   ビール瓶が大量にコンベアで運ばれていくのを見て、ひらめいたんです。

   「そうだ。コンベアで寿司を回してみよう」
   コンベアで職人を囲み、そこに寿司を流して、
   お客様に自由に取ってもらおう。

   なにより、回っている寿司は見た目にも「おもしろい」ので、
   絶対に人々に「ウケる!」と確信したそうです。

   こうして生まれた回転寿司。

   開発したのは白石義明さん。

   大阪のおっちゃんが思いついた「寿司が回ったらおもしろい」という、
   たったひとつのアイデアが、いまや世界20ヶ国以上で楽しまれています。

      <『常識を疑うことから始めよう』
        “ひすいこたろう・石井しおり”サンクチュアリ出版>

             ・・・

新たなアイデアが成功するかどうかは、
ひらめきや努力が大事なことはいうまでもないが、
それよりもっと大事なことは、それを「正当化」することだ、という。

「正当化」とは、
それが正しいように見せることであり、もっともらしく表現すること。


突飛(とっぴ)なアイデアは正攻法では受け入れられない。

しかし、そこにユーモアや楽しさが加わると、
そのアイデアを受け入れやすくなる。

それが、論理や常識を一瞬にして飛び越える、「正当化」の技術。


思わず笑ってしまったり、驚いたりする、
「おもしろい発想」は、成功への近道だ。

         <感謝合掌 平成29年10月19日 頓首再拝>

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