伝統板・第二
臨死体験~メラン・トーマス・ベネディクトさんの場合 - 夕刻版
2016/04/26 (Tue) 19:31:24
このスレッドでは、
これは1982年に末期の脳腫瘍で死亡し、1時間半後に生き返った
メラン・トーマス・ ベネディクトさんの臨死体験記を紹介してまいります。
(1)死への道~その1
①1982年、私は末期癌で死んだ。
それまでの私の状態は、手術は不可能。
抗がん剤投与をしたとしても植物人間になるだけと言われ、
余命は6ヵ月~8ヵ月と宣告されていた。
②1970年代、私は情報マニアで、
核危機や環境破壊など様々な問題について、
絶望感をつのらせていた。
そして、精神世界の知識などは持ち合わせていなかったので、
これは造化の過ちによるもので、
人類こそは地球癌細胞なのだと、思えてきた。
そして、我々が生み出してしまった人類や地球の様々な問題から
逃れるすべはもうないのだと思った。
③この「すべての人間は癌細胞なのだ」という思いが
私を癌にし、私を死に追いやったのだ。
自分の世界観には気をつけないといけない。
自分自身にはね返ってくる。
ことに否定的な世界観は。
私の世界観は極度に否定的なものだった。
それが私を死に至らしめたのだ。
④私はあらゆる種類の代替医療をやってみた。
だが、効果はなかった。
それで、結局これは神と私だけの問題なのだと思った。
それまで神と向き合ったことも、神と関わったこともなかったのに。
(次に続く)
・・・
<関連Web>
(1)“本流宣言”掲示板「ヒア アフター(来世・あの世) (7227)」
→ http://bbs2.sekkaku.net/bbs/?id=sengen&mode=res&log=1711
(2)光明掲示板・第一「臨死体験 (7380)」~(メル・ギル氏、川津 祐介氏)
→ http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=1374
(3)光明掲示板・第二「臨死体験 ~ アニータ・ムアジャーニさんの場合」
→ http://bbs7.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou2&mode=res&log=1821
(4)光明掲示板・第三「臨死体験 ~ アニータ・ムアジャーニさんの場合」
→ http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou3&mode=res&log=76
(5)光明掲示板・第三「臨死体験~鈴木秀子さんの場合」
→ http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou3&mode=res&log=361
(6)伝統板・第二「臨死体験~ベティ・イーデイさんの場合」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6476705
(7)伝統板・第二「臨死体験~木内 鶴彦さんの場合」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6635843
(8)伝統板・第二「臨死体験~9つの証拠」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6741355
<感謝合掌 平成28年4月26日 頓首再拝>
死への道~その2 - 伝統
2016/04/27 (Wed) 20:39:29
(1)死への道~その2
⑤それまでは、精神世界のことは何も知らなかったのだが、
こと時から精神世界や代替医療について学び始めた。
当の問題について本を読み漁り、必死に知識を集めた。
あの世で驚きたくなかったからだ。
それで、様々な宗教や哲学の本を読むことになったのだが、
どれもこれも興味深く、
「あの世には何かがあるらしい」という希望がわいてきた。
⑥けれども、私は当時、自営のステンドグラス工芸家だったので、
医療保険の恩恵には浴していなかった。
その状態で、保険なしの医療に直面することになった。
だが、家族には経済的な迷惑をあっけたくなかったので、
何とか自分でやってみることにした。
⑦持続する痛みはなかったが、度々意識が遠のくようになったので、
車の運転は控えるようになり、
やがてホスピスのお世話になることになった。
個人的なホスピス介護人に付き添ってもらうことにしたのだ。
⑧闘病の最後の部分をこの天使のような女性に世話してもらって
本当に幸せだった。
私はそれから役18か月、生き延びた。
⑨できるかぎり意識を明瞭に保っておきたかったので、
麻薬の使用はなるべく控えることにした。
すると、もう痛みのほか何も感じられないほどの
激しい痛みに襲われるようになった。
一度に数日以上続かないのは幸いだったが・・・。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年4月27日 頓首再拝>
死への道~その3 - 伝統
2016/04/28 (Thu) 20:04:01
(1)死への道~その3
⑩そしてある朝、4時30分に自宅で目覚めた私は
ああ、ついに来たか、と思った。
この日死ぬのだとわかったのだ。
⑪私は数人の友人に電話をかけ、別れを告げた。
それからホスピス介護人を起こし、死期の到来を告げた。
この女性とは、前もって取り決めがしてあり、
死後6時間は、私の死体をそのままにしておいてもらうことになっていた。
人が死ぬときは様々な興味深いことが起こるということを
本で読んでいたからだ。
そしてまた眠った
⑫次に覚えているのは、典型的な臨死体験が始まっていたことだ。
突然意識が完全に目ざめ、私は立ち上がっていた。
肉体はベットに横たわったままだ。
肉体を抜け出した感覚は日常意識よりももっと鮮明で、
自宅の部屋の一つひとつを見ることができ、
屋根の上も、家の周囲も、床下も、全部見ることができた。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年4月28日 頓首再拝>
《光》に会う~その1 - 伝統
2016/04/29 (Fri) 20:13:56
(2)《光》に会う~その1
①そしてあの《光》が輝いていた。
私は《光》の方に向き直った。
その《光》は、臨死体験をした大勢の人々が描写しているものとほぼ同じであった。
②それはこの上もなく荘厳で、しかも触ることもできて、確かな感触があり、
魅惑的で、思わずその中に飛び込んでいきたくなる・・・
まるで、両腕を広げて待っている理想の父親か母親のようだった。
③私は《光》に向かって進みだした。
そのとき直感的に、もしこのまま《光》に到達したら私は死ぬのだとわかった。
それで、《光》に向かって進みながら、私は言った。
「待ってください。ちょっと時間をください。
このことについて考えてみたいのです。
そちらに行く前に、あなたと話がしたいのです。」
すると驚いたことに、そのできごとが、ピタリと止まった。
何んと、自分の死後体験は、自分でコントロールできるのだ。
ジェットコースターとは違うのだ。
私の頼みは聞き入れられ、私は《光》と会話することになった。
《光》の姿はひっきりなしに変わった。
キリスト、釈迦、クリシュナ神、種々の曼荼羅、元型的イメージ、図章・・・
私は《光》に言った。
「何ですか、これは?
《光》よ、あなたの明確な姿を見せてください。
私は何が本当なのか知りたいのです」
どんな言葉で言ったか、厳密には言えない。
それはテレパシーのようなものだったから。
《光》は答えてくれた。
伝わってきた情報はこうだ。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年4月29日 頓首再拝>
《光》に会う~その2 - 伝統
2016/05/02 (Mon) 18:30:44
(2)《光》に会う~その2
④死後体験の時に《光》の前でどんなものを見るかは、本人の信念体系による。
本人が仏教徒であるか、カトリックであるか、原理主義者であるかによって、
その信念体系に沿った形象を見ることになる。
それは自分で見て確かめることもできるのだが、大概はそれをしない。
⑤私は《光》の真の姿を明かされて、そのとき私が見ているのは、
人類の<高次元自己>のマトリックスなのだと気がついた。
私たちは皆<高次元自己>とか<共通の魂>という部分を持って居る。
その<高次元自己>が私に、エネルギー体としての真の姿を見せてくれたのだ。
⑥それがどんなものだったかというと、私に言えるのは、
<高次元自己>とは導管のようなもの、ということだけだ。
見かけは導管ではないが、それは<宇宙の根源>と直接つながっている。
そんな人の<高次元自己>でもそうだ。
私たちは<宇宙の根源>と直接つながっている。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年5月2日 頓首再拝>
《光》に会う~その3 - 伝統
2016/05/06 (Fri) 17:19:15
(2)《光》に会う~その3
⑦だから、《光》は私に<高次元自己>のマトリックスを見せてくれていたのだが、
私は特定の宗教を信じていないため、
死後体験で見た形象はあのようなものだったのだ。
⑧私は《光》に、もっと教えて、もっとわからせてと頼み、
<高次元自己>のマトリックスとはどんなものかが理解できた。
地球の周囲には送電系統のようなものがあって、
あらゆる<高次元自己>がそこでつながっている。
これは壮大な共同体のようなもので、
私たちのまわりにある精妙なエネルギー、
または、霊的エネルギーと言えるかもしれない。
⑨わたしはちょっと間をおいて、さらに教えを求めた。
宇宙とは何なのか、ぜひとも知りたかったのだ。
そして、心の用意ができたので、
「もう大丈夫です。そうぞお連れください」と言った。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年5月6日 頓首再拝>
人類の本質 - 伝統
2016/05/08 (Sun) 19:12:05
(3)人類の本質
①すると《光》は、それまで私が見たこともない、最高に美しいものになった。
それは、この地球に住む人類の魂の曼荼羅だった。
②私は地球の状況に対する否定的な見方のせいで、この死を迎えたのだが、
《光》に次々に教えを求めていった結果、この壮大な曼荼羅を見せられ、
全人類の本質、中核は、何と美しいものだったのか! と思った。
私たちは最高に美しい創造物なのだ。
③人類の魂 ―― 我々みんなで作り上げている人類のマトリックス ―― は
息をのむほど美しく、エレガントで、エキゾチックで、たとえようもない。
④言葉で言い尽くせないが、
これで人類に対する私の見方がすっかり変わった。
私は言った。 「おお、神よ、私たちがこんなに美しいものだったとは! 」
あなたのレベルが高かろうと低かろうと、どんな外見をしていようと、
あなたは最高に美しい被造物なのだ。
本当にそうなのだ。
⑤《光》からの啓示は次から次へと続いていくようだった。
私は《光》に尋ねた。「つまり、人類は救われるわけですか? 」
すると、渦巻く光のシャワー、ラッパのような響きと共に
《大いなる光》は言った。
「よく覚えておくがいい。忘れるな。
あまえは自分で自分を救い、自分で願い、自分で癒す。
今までいつもそうしてきたし。これからもそうするだろう。
宇宙が誕生する以前から、あまえはすでにその能力を授かっている」
⑥途端に私は、さらに深く気づいた。
我々はもうすでに救われている、自分で救ったのだ、ということを。
我々は自己修復するようにできているのだ。
人類だけでなく、宇宙全体がそうなのだ。
キリストの再臨というものは、そういうことだったのだ。
⑦私は《神の光》に心から感謝した。
思いつく限りの最良の表現は、単純だけれど感謝に満ちたこんな言葉だった。
「ああ、神よ、宇宙よ、大いなる自己よ。私は我が生を愛します」
⑧《光》の呼吸はさらに深く私を吸い込んだようだった。
まるで私を完全に取り込んでしまおうとしているかのようだった。
《愛の光》については、今もなお、言葉で言い表すことができない。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年5月8日 頓首再拝>
生命の河~その1 - 伝統
2016/05/10 (Tue) 18:35:59
(4)生命の河~その1
①私は前の領域より、もう一つの領域に入り、
もっともっと大きなものに気がついた。
それは<生命の中心>の深みにある、
広大で、溢れんばかりの巨大な光の流れだった。
②私はそれが何なのか尋ねた。
《光》は答えた。
「これは<生命の河>だ。この命の水を、心ゆくまで飲むがいい」
私は飲んだ。ごくりごくりと、生命そのものを!
私は喜悦に満たされた。
③「あまえには望みがあるだろう」と《光》は言った。
《光》は何もかも知っているのだ。
私の過去、現在、未来のすべてを。
④「はい」と私はかすれ声でこたえ、
宇宙のすべてを見たい、太陽系の彼方、人類の幻想を超えた所をみせてほしい、
と頼んだ。
⑤「この<生命の大河>に運ばれて行くがいい」と《光》は言った。
私はトンネルの端の光の中を運ばれて行きながら、
とても柔らかい衝撃音波をいくつも聞き、感じた。
ものすごいスピードだ。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年5月10日 頓首再拝>
生命の河~その2 - 伝統
2016/05/13 (Fri) 18:51:49
(4)生命の河~その2
①突然、私は<光の流れ>に乗って、地球をぐんぐん離れて行くのを感じてた。
地球が後ろに飛んで行くのが見えた。
太陽系の壮大な眺めがビョンビョンと飛び去り、消えていった。
②光速より速いスピードで銀河系の中心を飛びながら、
私はさらに知識を吸収した。
様々な種類の生命体にあふれているのがわかった。
様々な世界が見えた。
嬉しいことに、この宇宙の住人は我々だけではなかったのだ。
③銀河系の中心をこの<意識の流れ>に乗って進むにつれて、
その流れは荘厳なフラクタルのエネルギーの波となって広がっていった。
太古の英知の詰まった銀河系の群れが、まわりを飛び去って行った。
④最初、私は実際に宇宙空間を移動していると思った。
だがじきに、それは、<光の大河>が広がっていくにつれて
私の意識も広がり、宇宙のあらゆるものを取り込んでいるのだと気がついた。
あらゆるものが私のまわりを飛んで行った。
それは想像を絶する世界だった。
私は不思議の国の赤ん坊のように、ただただ見とれていた。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年5月13日 頓首再拝>
空(くう)~その1 - 伝統
2016/05/16 (Mon) 17:59:13
(5)空(くう)~その1
①突然、2番目の光が現われた。
それはまわりじゅうからやって来て、とても異質なものだった。
宇宙のあらゆる波長よりもっと様々な波長でできている。
柔らかな衝撃音がまたいくつか聞こえ、感じられた。
私の意識/存在はどんどん広がって
ホログラフィック宇宙全体を取り込み、まだまだ広がった。
②2番目の光の中に入って行った私は、
真理を超越しているのがわかった。
私の持っている語彙では、そんな表現しかできない。
だが、何とかもうちょっとやってみよう。
③2番目の光の中に入って行くと、私は最初の光の彼方まで広がった。
そして、どんな静けさをも超えた深い静寂につつまれているのを感じた。
無限を超え、永遠を覚知していた。
私は空(くう)の中にいた。
それは宇宙誕生以前、ビッグバン以前の世界った。
<時間の始まり><最初の言葉><最初の揺らぎ>を超えたのだ。
④私は<創世>の目の中にいた。
神の顔に触れているかのようだった。
それは宗教的な感覚ではない。
私は<究極の生命><究極の意識>と一つになっていた。
ただそれだけだ。
⑤「永遠を覚知していた」というのは
「一切のものがそれ自身を創生している様を、我が事として体験できた」という意味だ。
そこには始まりも終わりもなかった。
こんなことを考えられるものだとは!
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年5月16日 頓首再拝>
空(くう)~その2 - 伝統
2016/05/18 (Wed) 18:11:13
(5)空(くう)~その2
⑥科学者たちはビックバンを、
宇宙誕生時の1回きりのできごととして考えている。
だが、私が死後体験でわかったことは、
<ビッグバン>というのは無数のビックバンの一つに過ぎず、
無数の宇宙が、同時に、永遠に、生まれ続けていることだった。
通常の人間世界廼言葉で言えば、いちばん近いイメージは
スーパーコンピューターが作り出すフラクタル図形だろう。
⑦古代人はこのことを知っていた。
そして「神は吐く息で新しい宇宙を創造し、
吸う息で、ほかの宇宙を再創造している」と言った。
この、ひとまとまりの期間が<ユガ>だ。
現代科学ではこれを<ビックバン>と呼ぶ。
⑧私は究極の意識そのものになっていた。
そして、様々な<ビックバン>が自身を創生、
消滅させ続けているのを覚知していた。
私はその瞬間ごとに、それぞれの世界に同時に入り込んだ。
そして、創造する力は、
どんな微細な創造物にも備わっていることがわかった。
これを説明するのは非常に難しい。
今も言葉が出てこない。
この空(くう)の体験について、どうにかこうにか語れるようになったのは
臨死体験から何年も後のことだ。
いま言えるのは、こんなことだ。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年5月18日 頓首再拝>
空(くう)~その3 - 伝統
2016/05/20 (Fri) 19:01:11
(5)空(くう)~その3
⑨<空(くう)>は、無よりもっと少なく、すべての存在物よりもっと多い。
<空(くう)>は、すべての物質的な顕現物の間にある真空、真無。
それは、原子同士の間にも、その構成要素の間にもある空間。
あらゆるものの間にあるこの空間を研究し始めた現代科学は
これを<量子真空>と呼ぶ。
それを計測しようとすると、計測器の上限を超えてしまう。
言わば、無限大になってしまうのだ。
無限を正確に測る方法は、まだ見つかっていない。
そして、我々の体内や宇宙には、何よりもこの真空スペースが多いのだ。
⑩神秘主義者の言う<空>は<空っぽ>ではない。
エネルギーに満ちている。
それを、我々を構成している要素のすべてを創った別種のエネルギ-だ。
ビックバン以降のあらゆるものは
<原書の言葉>すなわち<原書の震動>から生まれた震動である。
⑪聖書の「私は在る」は、本当は「私は在る――私は何? 」である。
つまり<創造>とは、神が、思いつく限りの方法で自己を展開しながら
その創造物を通して自身を探求している永遠の営みなのだ。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年5月20日 頓首再拝>
空(くう)~その4 - 伝統
2016/05/24 (Tue) 17:39:31
(5)空(くう)~その4
⑫私は臨死体験によって、あらゆるものが<自己>であること、
つまり、真のあなた自身、真の自己自身であることがわかるようになった。
あらゆるものは、唯一の<大いなる自己>なのだ。
「木の葉1枚落ちても神はそれを知っている」 というのはそのためだ。
あなたがどこにいようと、そこが宇宙の中心なのだ。
どんな原子にせよ、それがある所が宇宙の中心なのだ。
神はそこにいる。<空>の中にいる。
⑬死後体験で<空>と個々の<ユガ><創造>の有り様を探検していきながら、
私は完全に時間と空間の外にいた。
この拡大した意識の中で気づいたことは、
<創造>とは<究極の純粋意識>すなわち<神>が、
生命活動を経験するための営みだということだった。
⑭<空>それ自体の中には、経験というものはない。
それは<原初の振動>によって生命活動が始まる前の状態なのだから。
だが、<神>には<生と死>以上のものがある。
したがって、この宇宙で経験できることは、<生と死>以外にもいっぱいあるのだ。
⑮このことに気づいたとき、私はもう<空>の体験は終りにして、
<ユガ><創造>の世界に戻りたくなった。
それがごく自然なことのように思えたのだ。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年5月24日 頓首再拝>
空(くう)~その5 - 伝統
2016/05/27 (Fri) 18:01:10
(5)空(くう)~その5
⑯とたんに私は<2番目の光/ビックバン>の中を戻り始めた。
あの柔らかな衝撃音が、何度かまた聞こえた。
私は<意識の流れ>に乗って、様々な創造物の中を戻って行った。
なんて素晴らしい気分!
⑰銀河系の群れが、さらに多くの啓示を残して私の中を通って行った。
銀河系の中心のブラックホールも通り抜けた。
ブラックホールは宇宙の大いなる再処理工場、再生工場だ。
ブラックホールの対岸には何があるか、おわかりだろうか?
我々の銀河系である。それは別の宇宙を再処理したものなのだ。
我々の銀河系は、そのエネルギー形態が、まるで幻想的な光の街のように見えた。
⑱ビックバンのこちら側のエネルギーは、すべて光である。
電子も、原子も、恒星も、惑星も、そして意識自体も、光でできていて、
それぞれに波動や粒子がある。
⑲光は生命体である。
あらゆるものは光でできている。石ころでさえも。
つまり、全てのものは生きているのだ。
全てのものは<神の光>でできていて、
それぞれに高度の知性が備わっている。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年5月27日 頓首再拝>
愛の光~その1 - 伝統
2016/05/30 (Mon) 18:29:51
(6)愛の光~その1
①<光の流れ>に乗ってぐんぐん行くと、やがて巨大な光が近づいてくるのが見えた。
それは最初の光、我々の太陽系に<高次元マトリックス>だとわかった。
そして、あのやわらかい衝撃音がもうひとつ聞こえ、
その光の中に太陽系系全体が現れた。
私は、その太陽系が放ってい全てのエネルギーが見えた。
それは想像を絶するショーだった。
それぞれの天体が音楽を放っていた。
②我々の太陽系も、他のすべての天体も、
それぞれが固有の光と音と振動のエネルギーを放っている。
文明の発達した他の宇宙からの生命体なら、
この振動やエネルギーの印象から
この宇宙には生命体がいることがわかるだろう。
それは簡単なことだ。
地球という不思議の国の子供たち(人類)は、
今、音をいっぱい出している。
まるで宇宙の裏庭で遊ぶ子供のように。
(次に続く)
<感謝合掌 平成28年5月30日 頓首再拝>
愛の光~その2 - 伝統
2016/06/01 (Wed) 20:23:21
(6)愛の光~その2
③<光>は私に、死というものはないのだと教えてくれた。
我々は不死の存在なのだ。
我々はすでに永遠の音から生きてきたのだ。
我々は、永遠に自分自身を再生し続ける
大自然の生命システムの一部なのだ。
④私はこの世に戻れとは言われなかった。
だが何となく、そうすることがわかった。
死後体験で観て来たことからして、それはごく自然なことだった。
<光>と一緒にいたが、人間の時間でどのぐらいだったかはわからない。
だが、やがて、私はすべての疑問に答えてもらい、
生還の時がやってきたのがわかった。
⑤「あちらで私は全ての疑問に答えをもらった」というのは、
文字通りの意味、つまり「私の疑問は全て答えをもらった」ということだ。
人には皆、それぞれの人生があり、それぞれの疑問がある。
中には共通した疑問もあるが、
各人は、この「人生」と呼ばれるものを、それぞれのやり方で探求している。
⑥人間だけでなく、山々も、1枚の木の葉も、皆それをやっている。
宇宙のみんながそれをやってくれているというのは、とても大事なことだ。
全体としての生命の有り様が豊かになっていくのだから。
我々は皆、永遠の<生命の舞>を舞いながら、
自分自身を探求している<神>である。
あなたの独自性は、生命全体を強化するのだ。
<感謝合掌 平成28年6月1日 頓首再拝>
生への帰還~その1 - 伝統
2016/06/06 (Mon) 18:53:48
(7)生への帰還~その1
①生への帰還に際して、前と同じ肉体に戻るのかどうかということは、
自分も考えず、教えられもしなかった。
そんなことはどうでもよかった。
<光>にも、<生命の営み>にも、完璧な信頼を置いていたからだ。
②私を乗せた光が<大いなる光>と溶け合ったとき、
私はあちらの世界で学んだ啓示や感覚を
絶対に忘れないでいられるよう頼んだ。
すると、「よろしい」と保証され、
まるで頬にキスをされたような気がした。
③この世に帰って来たとき、
私は死後再生の仕組みに関するさまざまな学びを
臨死体験から得ていた。
それまで持っていた些細な疑問も、すべて答えを得ていた。
「これはどうしてこうなのか」「あれはどういう仕組みなのか」等々。
だから、自分がこの世に再生するのはわかっていた。
④地球は大いなるエネルギー転換場である。
個々の意識はそこから個々の物理的生命体へと展開していく。
私は自分が人間に生まれたことについて初めて考え、
嬉しく思った。
⑤臨死体験で見てきたことからすれば、
私はこの宇宙に原子として生まれても満足なはずだった。
ただの原子。
それが人間に生まれたのだから、もう本当に恵まれているのだ。
その恵まれ方は、期待し得る恵まれ方の限度をはるかに超えている。
⑥我々一人一人にとって
人間として現象界を経験することは、とても素晴らしいことなのだ。
我々ひとり一人は、どこにいようとも、どんな無茶苦茶な者であろうとも、
そのままで、地球への祝福なのだ。
⑦死後再生の過程を通りながら、私は
どこかの赤ん坊として生まれる予想をしていた。
だが事実は
「個々の魂はどのように進化して行くものなのか」
という学びを得ることになった。
<感謝合掌 平成28年6月6日 頓首再拝>
生への帰還~その2 - 伝統
2016/06/08 (Wed) 18:23:43
(7)生への帰還~その2
⑧目を開けてみて、私は非常に驚いた。
なぜ驚いたのかはわからない。理解はできたのだから.
だがそれでも、この肉体に戻り、我が部屋に戻り、
私の上に、目を泣き腫らしている女性の顔があったのは、驚きだった。
それは私のホスピスの介護人だった。
彼女は私が死んでいるのを見つけ、1時間半のあいだ諦めてしまっていたのだ。
⑨やがて私は回復し、臨死体験中に自分に起こったことについて
非常な驚きと畏怖の感情につつまれた。
最初は、今持っているほどの記憶はよみがえっていなかった。
あの世より、この世の方が、ずっと夢のように思われた。
3日たつうちに普段の感覚が戻り、意識がはっきりしてきた。
だがそれでもなお、かつて経験したことのない意識状態だった。
臨死体験の記憶は、少し後によみがえってきた。
⑩それから約3か月後、私は検査を受けるよう友人に勧められ、
スキャンだの何だのを受けに行った。
体調は非常に良かったので、悪いニュースは聞きたくなかった。
クリニックの医師は、以前と現在のスキャン結果を見比べながら言った。
「悪いところは何もなくなってますね」
「え、ほんとですか。じゃあ、奇跡ですね」
「いや、こういうこともあるんですよ。自然寛解と言いましてね」
全くの無感動な口ぶりだ。
だが奇跡は起こったのだ。
私は感動した。他の誰も感動しないとしても。
<感謝合掌 平成28年6月8日 頓首再拝>
ソウルメイト - 伝統
2016/06/12 (Sun) 18:49:27
(8)ソウルメイト
①私はもう、どんな人を見ても欠陥人間だとは思えなくなった。
それまでの私は、厳しい裁き手だった。
だめな人間だが多すぎると思っていた。
それどころか、自分以外はみんな駄目人間だと思っていた。
その見え方が、すっかり変わってしまったのだ。
②それのみか、私はすべての人をソウルメイトだと思うようになった。
我々は一つの魂なのだ。
フラクタルのように様々な創造的方向に展開しているが、
本当は一つなのだ。
今、私は誰を見ても、その中にソウルメイトが見える。
あんなにもいつも探していたソウルメイトがそこにいる。
③それどころではない。
自分が持つことのできる最高のソウルメイトは自分自身だろう。
我々は皆、男であると同時に女でもある。
まずは、最高に素晴らしい恋愛を、自分自身とやればいい。
そうすれば、ないもかも愛せるようになる。
④ひとり一人が持つ様な疑問は、とても重要だ。
神は神自身を探検しているのだ。あなたの疑問を通して。
だからあなたも、大いに疑問を持って、探求していただきたい。
そうすればあなたは<自己>を見出し、
その<自己>の中に神を見出すだろう。
存在するものは<自己>だけなのだから。
<感謝合掌 平成28年6月12日 頓首再拝>
環境問題~その1 - 伝統
2016/06/16 (Thu) 19:42:15
(9)環境問題~その1
①私は臨死体験であちらの世界に行くまでは、
様々な環境問題(有害廃棄物、核ミサイル、人口の激増、熱帯雨林の消滅等)
に対する恐怖でいっぱいだった。
だが帰って来た時は、すべての問題を愛せるようになっていた。
②私は核廃棄物を愛せる。きのこ雲も愛せる。
それは、元型として、人類がこれまでに表した最も聖なる曼荼羅だ。
それは、地球上のどんな宗教や哲学よりも急速に
我々を一つにして、新しいレベルの意識に目覚めさせてくれた。
人類は、地球を50回、いや、500回でも爆破できるかもしれないとわかり、
我々は皆、運命共同体の一員なのだということに、やっと気づいたのだ。
③それでもしばらくは、何度も核爆発をやり続けて、
その怖さを思い知らせる必要があった。
だがそのうち我々は、「もうこんなものはいらない」と
言うようになった。
そして今、我々は、かつてないほど安全な世界に生きている。
今後ますます安全になっていくだろう。
④というわけで、私は臨死体験から帰ってくると、
有毒廃棄物を愛せるようになっていた。
それが人類を一つに結びつけてくれたからだ。
<感謝合掌 平成28年6月16日 頓首再拝>
環境問題~その2 - 伝統
2016/06/21 (Tue) 17:40:54
(9)環境問題~その2
⑤こういう問題は、実に巨大である。
ピーターラッセルならこう言うだろう。
「この問題は、今や、魂サイズにまで膨れ上がっている」
我々には魂サイズの答があるだろうか?
実は、あるのだ!
⑥熱帯雨林の伐採の速度はゆるみ、
50年の内には、この地球上に、久しく無かったほどの樹木が生い茂るだろう。
環境保護に興味がある方は、どしどし活動していただきたい。
やるなら全力でやることだ。
だが悲観的になってはいけない。
それはもっと大きな流れの一部さのだから。
⑦地球はどんどん人間が扱いやすい形に変化しているのだ。
もう二度と、かつてほど野生的な状態には戻らないだろう。
世界のあちこちに広大な野生保護区ができ、
そこでは豊かな自然が息づくことになる。
造園と野生保護区は大きな事業になるだろう。
⑧人口増加で高まってきたエネルギーは
近い将来、人類の意識転換を引き起し、
その意識転換は、政治や経済やエネルギーの形態を変えていくだろう。
<感謝合掌 平成28年6月21日 頓首再拝>
生きるということ~その1 - 伝統
2016/06/24 (Fri) 17:44:36
(10)生きるということ~その1
①そのうち、我々の科学は、霊的なものを計量できるようになる。
そうなったらどんなに素晴らしいことだろう。
我々は今、霊的エネルギーを感知できる計測器を研究中である。
②物理学者たちは原子衝突器を用いて原子を粉砕し、
それが何でできているかを調べる。
今では、<クォーク>だの<チャーム>だのというレベルまで分析している。
そのうちいつか、さらに細かいレベルまで分析し、
それらをすべてつなぎ留めている微細なものを見つけたら、
彼らはそれを、<神>と呼ぶしかなくなるかも知れない。
③人類は、この世で生きて行きながら、
この世の創造もしていることに気がつき始めた。
私が臨死体験で永遠を見たときに達した領域には
すべての既成の知識を超えて
新たなレベルのフラクタルの創造を始める地点があった。
我々は、探検しつつ創造する力を持っている。
それは、神が我々を通して神自身を展開しているのだ。
<感謝合掌 平成28年6月24日 頓首再拝>
生きるということ~その2 - 伝統
2016/06/27 (Mon) 18:43:41
(10)生きるということ~その2
④私は生還して以来、自由に<光>と接触できるようになった。
そして、瞑想をすると、ほとんどいつでもあの空間に行けるようになった。
これは、誰にでもできることである。
<光>に出会うためには、死ぬ必要も、臨死体験をする必要もない。
それは、生まれながらに誰にでも備わっている能力なのだから。
<感謝合掌 平成28年6月27日 頓首再拝>
生きるということ~その3 - 伝統
2016/06/29 (Wed) 20:11:36
(10)生きるということ~その3
⑤個々の肉体は、最高にすばらしい<光>である。
個々の肉体は、想像を絶する<光>の宇宙である。
霊性は、この肉体を、無の中に融かし込んでしまおうとはしていない。
そんなことは起こっていない。
あなたは、神に成ろうとするのをやめた方がいい。
神が、あなたに成ろうとしているのだから。
ほら、今ここで
⑥私は臨死体験をして以来、
心から、生と死を尊いものと思うようになった。
DNAの実験で、我々はものすごい秘密の扉を開けたのかも知れない。
そのうち人類は、この肉体の中で、
好きなだけ生き続けられるようになるだろう。
そして150年かそこら生きたら、その魂は何となく
チャンネルを変えてみたくなる。
一つの肉体の中で永久に生き続けるより、生まれ直して、
この素晴らしいエネルギーを別の肉体に移し替えた方が創造的だからだ。
⑦実際、我々は、生死の秘密を見て、それを楽しむようになる。
今でさえ、我々はもうすでに永遠に生きてきたのだから。
(以上で、紹介を終えます)
<感謝合掌 平成28年6月29日 頓首再拝>