伝統板・第二

2580850
本掲示板の目的に従い、法令順守、せっかく掲示板社の利用規約及び社会倫理の厳守をお願いします。
なお、当掲示板の管理人は、聖典『生命の實相』および『甘露の法雨』などの聖経以外については、
どの著作物について権利者が誰であるかを承知しておりません。

「著作物に係る権利」または「その他の正当な権利」を侵害されたとする方は、自らの所属、役職、氏名、連絡方法を明記のうえ、
自らが正当な権利者であることを証明するもの(確定判決書又は文化庁の著作権登録謄本等)のPDFファイルを添付して、
当掲示板への書き込みにより、管理人にお申し出ください。プロバイダ責任制限法に基づき、適正に対処します。

カエルの楽園 - 夕刻版

2016/03/29 (Tue) 19:42:33


世に、「ゆでガエル現象」あるいは「ゆでガエル理論」「ゆでガエルの法則」と
呼ばれるものがあります。

「ゆでガエル現象」とは、ゆっくりと進行する危機や環境変化に対応することの大切さ、
難しさを戒めるたとえ話の一種で、おもに企業経営やビジネスの文脈でよく用いられます。

カエルを熱湯の中に入れると驚いて飛び出しますが、常温の水に入れて徐々に熱すると、
カエルはその温度変化に慣れていき、生命の危機と気づかないうちにゆであがって死んでしまう
という話です。

理論といっても、実際は作り話で科学的にも誤りであることがわかっていますが、
今まで、まことしやかに語られてきたため、すでに一つの教訓として定着しています。


寓話として最初に用いたのは、1950~70年代に活躍したアメリカの思想家で文化人類学者、
精神医学者のグレゴリー・ベイトソンだといわれています。

日本では、経営学者の桑田耕太郎と社会心理学者の田尾雅夫による98年の共著『組織論』が
「ベイトソンのゆでガエル寓話」として紹介しています。

同書は“組織論のテキスト”といわれる著名な文献だけに、
ここから広まっていったのではないかとも推測されています。


さて、このスレッドでは、「ゆでガエル現象」ではありませんが、
今評判の、作家の百田尚樹氏による直近の書著「カエルの楽園」にフォーカスし、
その内容を紹介してまいります。


《Amazon でのカスタマーレビュー より 要約》

(1)投稿者 Soup #1殿堂トップ100レビュアー 投稿日 2016/2/25
   ~ウィフトになりえるか ! 日本人のための究極の寓話!

  ①本書は百田尚樹という日本人の日本人による日本人のためへ魂をこめた寓話(風刺小説)です。

  ②物語の主人公は語り部でもある小さなアマガエルたちです。
   彼らが平安の地を求め、旧約聖書の出エジプト記を思わせるような長い苦難の末に
   たどり着いた地は、神託のモーゼ十戒ならぬ三戒という戒めを守ることによって
   永遠の平和を手に入れたカエル理想郷だった!といった始まりです。

   理想郷を観察するのはソクラテスとロベルトという2匹のアマガエルで、
   彼らの問答が読者への問題定義をする形になっています。

  ③水と共に生きるカエルの姿は海洋国家として生きてきた日本人とイメージが重なります。
   全248P中、108Pほどまでは現在の日本で、それ以降は筆者が予測する未来の日本です。
   165Pの第三章以降、恐ろしい結末が訪れます。

  ④日本の問題点を客観的に示されることは「分かっていても辛い」ものがあります。
   親の愚痴を自分から言っても、人から言われれば嫌な気分になることに似ています。

   個人的には最初の数十ページで悲しくなり、
   読んでいくうちに情けなさはどんどんと増しました。

  ⑤問題意識をもってこなかった読者には目から鱗になるでしょうし、
   反対意見の方には根拠や理屈なしの激しい怒りになるかもしれません。

  ⑥憲法九条はカルト宗教のように描かれています。

  ⑦日本文学史に永遠に残すべき寓話…と思えるのは何十年、何百年か先に
   「こんな滑稽な時代が日本にもあったのだね。」と笑い飛ばせるようになって欲しい
   という願いです。

  ⑧百田氏が最高傑作というのも多くの日本国民に読んで欲しいという願いに聞こえます。
   もし、トランプ氏が大統領になればスチームボートは日本を去るのではないでしょうか?
   危機は直前に迫っているようにも思えます。


(2)投稿者 hs 投稿日 2016/3/22
   ~隠語をいかに読み解くかがカギ

  ①「自分たちを悪だと説くデイブレイク = 夜明け = 夜明け(朝)に出てくる陽は?」
   「ナパージュ = NAPAJ = 逆から読むと?」
   「ハンドレッド = 100 = 名字が”百”から始まる口の悪いオッサンは誰?」

   のような隠語のオンパレードに読みながら苦笑してしまうこともしばしば。

  ②この本を読むのに適しているのは「産経新聞の読者、もしくは新聞とってない人」です。

   朝日新聞、毎日新聞、北海道新聞、沖縄二紙などの新聞を購読している人が読むと、
   泡を吹いて倒れるかもしれません。


(3)投稿者 ZERO 投稿日 2016/3/20
   ~面白怖い寓話です。

  ①日本の現在の危機的状況を寓話で表現しているので、
   小学校高学年以上なら理解できると思います。
   メスのツチガエルのローラーようにならないよう多くの日本人が読むべき寓話です。

  ②お花畑日本人にはピンと来ない人がいるでしょうから、
   私が独断で、主人公などを解説したいと思います。

   カエルの楽園の比喩

   ナパージュ 日本
   ツチガエル 日本国民
   ウシガエル 中国共産党、人民解放軍

   プロメテウス 安倍総理
   スチームボード 在日米軍、アメリカ軍
   ガルディアン 民主党、共産党、社民党、似非リベラル党

   ハインツ お目覚め日本人、脱WGIP日本人、覚醒日本人
   フラワーズ シールズ
   デイブレイク 朝日を筆頭の反日マスゴミ

   ナポレオン岩場 広島、長崎、
   ピェール 在日
   ヌマカエル 韓国・朝鮮人
   エンエン 朝鮮半島

   ハンニバル兄弟(ゴヤスレイ、ワグルラ) 自衛隊
   三戎 憲法九条
   謝りソング  日本国憲法前文

   崖 尖閣諸島
   南の沼 南シナ海、チベット、ウイグル、内モンゴル
   ダルマカエル 世界の現実

   語り屋、物知り屋、反日日本人ジャーナリスト、進歩的左翼言論人
   歌い屋 お花畑、反日日本人と在日支配の芸能界
   踊り屋       同上


(4)投稿者 kaz 投稿日 2016/3/13
   ~現行憲法下での日本の問題点を、幅広い人たちにわかりやすく伝える本

  ①今の日本が、現行の憲法下においていかに危険な状況に置かれているか、
   いかに事実に基づかない歴史認識を広められてしまっているか、
   いかに非合理な思考に染まってしまっているかが、実に絶妙に、痛快に風刺されている。

  ②今の日本では、真実を知る人が懸命に正論を訴えるほど、
   マスコミからは見向きもされなくなる。

   それに、戦後GHQの影響が未だに色濃く残っている学校教育で、
   間違った常識が植え付けられてしまった多くの国民にはなかなか届かない。

   そういった中で、老若男女を問わず幅広い人たちに
   問題点をわかりやすく伝えるこの本の功績は大きい。

  ③本書を、マスコミはいつものお家芸で完全無視である。
   本書の出版は、都合の悪い情報は「報道しない自由」を発揮して抹殺する
   マスコミの卑劣な姿勢を浮き彫りにもしている。


            <感謝合掌 平成28年3月29日 頓首再拝>

「カエルの楽園」のあらすじ - 伝統

2016/03/30 (Wed) 19:03:51


         *Web:「なないろ日記 ~りんごの国から~」(2016-02-28)より


主人公はアマガエルのソクラテス。
生まれ育った国を追われ、安住の地を求めてたどり着いた平和の国は、ツチガエルの「ナパージュ」。

そこには、三戒という平和のボルトのような存在の思想がある。

(1)「カエルを信じろ」
(2)「カエルと争うな」
(3)「争うための力をもつな」

その思想を唱え続ける権力者デイブレイクが君臨していた。

三戒だけではなく、過去の過ちに対して「謝りソング」を歌っては
自分たちは本当は恐ろしいカエルなんだ!だから、三戒で封じこめ、平和を持続している・・・
そんな、奇妙な哲学に陶酔しきっている恐ろしさ。

ナパージュも、ウシガエルに虎視眈々とロックオンされているのだが、
三戒があるから攻めてこない、攻めてきても話し合いすれば大丈夫!と、
三戒を盾に安心しきっている。

しかし、本当の姿はスチーム・ボードという過去の戦で負けた相手に
南を警備してもらっているという実態があった。

ツチガエルの中にもハンニバル兄弟といった屈強な戦士がおり、
攻めてくるウシガエルを「この先は、踏み込むな。これ以上、こちらに来たら容赦しない」と、
大きな体を大きく鼓舞して全力で阻止していた。

しかし、三戒の元で平和に暮らしたいツチガエルたちは、
ハンニバル兄弟もスチームボードも争いを引き起こそうとしている悪者として排除してしまう。

すると、どうだろう?
結末は無残にも・・・

そんな三戒に異議を唱えるものたちも現れる。プロメテウス。
ツチガエルにそっくりで、ナパージュに先祖代々暮らしているが
エンエンの国のヌマガエルのピエール。

ツチガエルに間違えられると激怒する、ナパージュよりエンエンの方が素晴らしい国だと言い
「ナパージュのカエルは残酷なカエル」と憎みながらもナパージュで暮らす。

憎まれ嫌われ者のだらしない放言癖の激しい、反社会的なハンドレット。


ナパージュ・・・日本
ツチガエル・・・日本人
ウシガエル・・・中国
ヌマガエル・・・在日朝鮮人
スチームボード・・・米軍基地
ハンニバル兄弟・・・空陸海自衛隊
プロメテウス・・・安倍総理
ハンドレット・・・著者(百田)

三戒・・・9条だとか、集団的自衛権など
*私の勝手な予想で当てはめてみた。

          (http://nike9350.hatenablog.com/entries/2016/02/28

            <感謝合掌 平成28年3月30日 頓首再拝>

「カエルの楽園」と「朝日新聞論法30」 - 伝統

2016/03/31 (Thu) 19:06:59


         *Web:「宇佐美典也のブログ」(2016年03月24日)より
              ~「憲法9条さえ守っていれば日本は平和である。
                たとえ滅んでも平和である。」

(1)「カエルの楽園」の導入部分

   ストーリーは突如現れた凶悪なダルマガエルに国を荒らされ、
   安住の地を求めて60匹のアマガエルが国を捨てて旅に出るところから始まる。

   しかしながらすぐには安住の地は見つからず旅は過酷なものになる。
   長旅の過程ではヘビやイワナやイタチなどの天敵に襲われ、
   次々とアマガエルの集団の数は減っていく。

   途中住みごこちの良さそうな沼や池を見つけても、そこはすでに体の大きいアカガエルや
   トノサマガエルに占拠されており、彼らは同じカエルでありながら体の小さなアマガエルを
   助けるどころかむしろ食用にする。

   残ったわずか二匹のアマガエル”ソクラテス”と”ロベルト”も、
   ウシガエルに襲われてもはや万事休すか、と諦めかけたところ這々の体で辿り着いたのが
   ツチガエルの国「ナパージュ」だった。


   「ナパージュ」は平和で争いもなく、外から来たアマガエルにも優しく、豊かで
   まさしく二匹が求めた「平和の楽園」のように思えた。

   なぜこんなにもナパージュは平和なのか、不思議に思った二匹のヒキガエルはその秘訣を
   母国に伝えようとナパージュについて調べ始める。するとナパージュには

   「①カエルを信じろ ②カエルと争うな ③争うための力を持つな」

   という国民が共有する「三戒」の教えがあることを知る。


   ナパージュのツチガエルは口々に
   「三戒があるから争いは起きようがない。だからナパージュは平和なんだ。」と説明する。

   ロベルトは素直にこの「三戒」の素晴らしさに感銘を受けて、
   それを説く進歩的なもの知りカエル”デイブレイク”に心酔してしまう。

   デイブレイクは日夜集会を開き、その集会では『謝まりソング』が合唱されていたが、
   その風景にどうにも納得がいかないソクラテスは「三戒の教え」ができあがった背景を
   調べていく。

   するとそこには複雑な事情が絡んでいることを知り、
   ナパージュ周辺を警備する老いた鷲”スチームボード”や、
   周辺のウシガエルも恐れる強力なツチガエル”ハンニバル”の存在を知る。


   三戒の矛盾点に疑問がつのってきたソクラテスだが、その疑問をデイブレイクぶつけると
   「三戒によってナパージュは守られてるんだ。それを疑ってはいけない。」と
   半ば脅しも含め諭される。

   ますます三戒に疑問を覚えるようになっていたソクラテスだがある日
   南の崖からウシガエルがナパージュに侵入してくると国は大混乱に陥り・・・


(2)「朝日新聞論法30」

   → http://usami-noriya.blog.jp/archives/4874645.html

            <感謝合掌 平成28年3月31日 頓首再拝>

『カエルの楽園』~子供たちを「9条教」感染から守るワクチン(その1) - 伝統

2016/04/01 (Fri) 19:38:27


          *Web:「Japan On the Globe」(H28.03.20)より

《「どうしてこの国はこんなに平和なんだ」》

「どうしてこの国はこんなに平和なんだ」と、カエルのソクラテスは聞いた。

彼とロベルトは危険な旅の途中で多くの仲間を失いながらも、
ようやく崖の上にあるナパージュ王国に辿り着いた。

 
ここの住民は、昼間でも葉っぱの上に寝転んだり、水面に気持ちよさそうに浮かんだりしている。
お祭り広場では、一日中、歌や踊りや芝居に興じている。

「それは、ぼくらが平和を愛するカエルだからだと思います」とハインツは答えた。

「平和を愛するって、それだけで、敵がこなくなるのか?」と、ロベルトが訊ねると、
ハインツは「ナパージュには『三戒』があるのを知らないのですか」と、説明を始めた。


「三戒」とは「カエルを信じろ」「カエルと争うな」「争うための力を持つな」の3つの戒めで、
ナパージュの遠い祖先が作って以来、住民はずっと守り続けてきた、という。

「カエルと争うな、と言っても、もし襲われたらどうするんだ」とロベルトが口を挟むと、
ハインツは「襲われるなんてことはありません。
三戒が誕生してから、この国は一度も他のカエルたちに襲われたことがないんです。
これは三戒のお蔭以外のなにものでもありません」


「争うための力を持つな」の戒めから、ナパージュのカエルは、
生まれながら持っている毒腺を子どもの頃に潰してしまう、という。

ソクラテスが驚くと、ハインツは残念そうに
「毒なんか持ってるから争いが起こるのに」と溜め息をついた。

そして、胸を張って言った。

「もし、すべてのカエルたちが僕らの三戒を守れば、世界は永久に平和になるでしょう」



《描かれた9条教信者たちの正体》

百田尚樹氏の最新作『カエルの楽園』の一場面である。
2月26日の発売後、まだ一ヶ月も経っていないのにアマゾンでは
百件以上ものカスタマーレビューが寄せられ、5つ星評価で
4.4、SF・ホラー・ファンタジー部門でトップという高評価である。

 
この寓話小説が何をテーマにしているかは、上記の一節だけでも明らかだろう。
小学生にもスラスラ読めるおとぎ話で、「憲法9条さえ守っていれば平和が保てる」という
「9条教」の正体を鮮やかに描き出している。

左翼マスコミではこの本は黙殺されており、
百田氏のサイン会では爆破予告の電話まであったというが、9条教信者たちが、
この小説で自分たちの正体がバレてしまうことに相当な危機感を持っているのだろう。

『カエルの楽園』では、9条教信者たちの正体がまざまざと描かれている。

実際のストーリーは本を読んで貰うこととして、ここでは百田氏がカエルに託して描いた
9条教信者たちを紹介しよう。

(その2へ続く)

            <感謝合掌 平成28年4月1日 頓首再拝>

『カエルの楽園』~子供たちを「9条教」感染から守るワクチン(その2) - 伝統

2016/04/02 (Sat) 17:35:47


《「嘘つきだ! とんでもない野郎だ! 」》

ソクラテスとロベルトがお祭り広場に行くと、大勢のツチガエルが集まっており、
その中央にひときわ派手な色をしたツチガエルが立っていた。

彼は「若い旅人さん、ようこそナパージュの王国へ」と歓迎してくれた。
祭りを取り仕切っているマイクだった。

「ところで、若い旅人さん、あなたたちは、なぜ生まれ故郷を出て旅をしているのですか」
とマイクに聞かれて、ソクラテスは答えた。

「生まれた土地にダルマガエルがやってきて、仲間たちが食べられたからです」

マイクの笑顔が消えた。

「申し訳ないが、そんな話は信じられません。
理由もなしにカエルがカエルを食べるなどということはありえません。
ダルマガエルがアマガエルを襲ったというのが本当なら、それはあなたたちが
ダルマガエルを怒らせるようなことをしたからではないのですか」

「みんなもそう思うでしょう」とマイクが周囲のカエルたちを見渡して言うと、カエルたちは皆、

「そうだ、そうだ」
「こいつは嘘をついているんだ! 」
「嘘つきだ!とんでもない野郎だ! 」

優しかったツチガエルたちが、一斉に罵倒し始めたので、ソクラテスは動揺した。

「自分たちだけの特殊な状況だったのかもしれません」と謝ると、
マイクは「多分そうでしょう」と満足そうに言った。


「この世界は平和にできています。平和が壊れるのは、平和を望まない心があるからです。
ダルマガエルとアマガエルとの争いも、ダルマガエルだけが悪いのではありません。
あなたたちにも非はあったはずです。この国で是非それを学んでいってもらいたいと思います」

 
それからマイクは集まったカエルたちの方に向かって、
「みんなもソクラテスたちを温かく迎え入れてやってほしい。カエルの友はカエルです」 
カエルたちは歓声を上げて、「カエルの友はカエルだ!」と唱和した。

(その3へ続く)

            <感謝合掌 平成28年4月2日 頓首再拝>

『カエルの楽園』~子供たちを「9条教」感染から守るワクチン(その3) - 伝統

2016/04/03 (Sun) 19:32:45


《「それにわしらには関係ないことだ」》

崖の下の南側を見下ろすと、巨大な沼が広がっていた。
沼の水はどす黒く汚れ、臭いが崖の上まで漂ってきた。

近くにいた老ツチガエルが「あれはウシガエルの沼だよ。何百匹というウシガエルが棲んでいる」
と教えてくれた。ウシガエルはあらゆるカエルを呑み込む巨大で凶悪なカエルだ。

「下の沼にはウシガエルしかいないのですか」とソクラテスが不安そうに聞くと、
「他のカエルたちもたくさんおるよ。彼らは毎日、ウシガエルたちに食べられておるよ。
風のない日は、ときどき彼らの悲鳴がここまで聞こえてくる」

 
ソクラテスはぞっとした。
「助けてやろうとは思わないんですか? 」
「助ける? どうやって? それにわしらには関係ないことだ。
余計なことをしてウシガエルを怒らせたりしたら、いいことはなにもない。
ナパージュのカエルは、他のカエルたちの騒動には関わらないのだ」

「あそこにウシガエルがいる」と、
ロベルトが崖の中腹にへばりついている一匹のウシガエルを見つけた。

「心配はいらん。あいつらはどうせ途中までしか上がってこない」

「どうして途中までしか上がってこないのですか? 」とソクラテスが聞くと、
「三戒があるからだ」 年老いたツチガエルは、何度同じ事を言わせるのだ
というようなうんざりした顔で、どこかへ跳んでいってしまった。

(その4へ続く)

            <感謝合掌 平成28年4月3日 頓首再拝>

『カエルの楽園』~子供たちを「9条教」感染から守るワクチン(その4) - 伝統

2016/04/04 (Mon) 19:13:27


《「謝るべきだ! 」》

ソクラテスとロベルトは、この国一番の物知りが、毎日、朝と夜に、ハスの沼地で
皆を集めていろいろな事を教えているという噂を聞いて、やってきた。

浅い沼の周辺には多くのツチガエルが集まっていた。
一番大きなハスの葉に、一匹のでっぷりと太ったツチガエルが飛び乗った。
それがデイブレイクだった。

彼は話し始めた。


   この国はますます悪くなっていきます。食べ物はどんどん少なくなり、
   我々の生活はさらに苦しくなっています。
   世界でも下から数えた方がいいくらいのひどさです。

   いったいなぜ、こんなひどい国になってしまったのでしょうか。
   それはわたしたちが急速に謝りの心を失ったからに他なりません。


ソクラテスは驚いた。
旅で多くの国を見てきて、この国の暮らしが安全で豊かだと思っていたからだ。
しかし周囲のカエルは一斉に「そうだ、そうだ、その通り」と叫び、拍手を送った。


   近頃、若いカエルたちが謝りの心を失いつつあります。
   噂では、もう謝る必要はないと言い出すものまで出てきているといいます。

   わたしたちが謝りの心を失いつつあることによって、
   ナバージュを取り巻く近隣の国のカエルたちが怒っています。

   わたしたちはどうすべきだと思われますか?


「謝るべきだ!」という声が一斉にあがった。
デイブレイクは満足そうにうなづくと「その通りです」と甲高い声をあげた。
デイブレイクの声にあわせて、カエルたちの「謝りソング」の合唱が始まった。



   我々は、生まれながらに罪深きカエル
   すべての罪は、我らにあり
   さあ、今こそみんなで謝ろう


合唱が終わって、カエルたちが解散すると、ソクラテスはデイブレイクに近づいて、話を聞いた。
デイブレイクによると、ナパージュのカエルは残虐で、かつては周辺のカエルの国を奪い、
大勢のカエルを虐殺したという。


   ナパージュのカエルたちを放っておくと、
   また周辺のカエルたちに争いをしかけるようになります。

   ですから、わたくしが毎日こうして集会で、
   みんなの考えが正しい方向に行くように指導しているのです。


ナパージュのカエルたちの残虐性を抑えるために、
「三戒」があり、「謝りソング」があるという。

 
デイブレイクと別れると、ロベルトが「立派なカエルだね」と感心したように言ったが、
ソクラテスはすぐには同意できなかった。

様々な国を見てきたソクラテスには、
ナパージュが「世界でも下から数えた方がいいくらいの国」という言葉が
どうしても真実とは思えなかったからだ。


(その5へ続く)

            <感謝合掌 平成28年4月4日 頓首再拝>

『カエルの楽園』~子供たちを「9条教」感染から守るワクチン(その5) - 伝統

2016/04/05 (Tue) 19:17:58


《「自分たちのことは自分たちで守ってほしい」》

「この国の平和は三戒ではなく、スチームボート様のおかげだ」と
一匹のカエルが秘かに漏らした話を聞いて、二人は東の岩山の頂上に住んでいるという
スチームボートに会いにいった。

頂上の古い松に巨大なワシが止まっていて、それがスチームボートだった。
恐る恐る話しかけたソクラテスに、スチームボートは語り出した。

 
昔、スチームボートがここにやってきた時、この国のカエルたちは追い出そうと抵抗したが、
スチームボートに何百匹も虐殺された。カエルたちはスチームボートに謝り、この場所を提供した。

今ではカエルたちがいろいろと便宜を図ってくれるので、
スチームボートもカエルたちを守ってやっているという。

ソクラテスは思った。
こんなに恐ろしいワシがいるなら、誰もこの崖の上にやってはこないでしょう。
ナパージュの平和は「三戒」のお蔭などではなかったのだ。

 
しかし、スチームボートはこうも言った。

「わしももう年老いた。そろそろツチガエルたちも、
自分たちのことは自分たちで守ってほしいと思っている」

スチームボートが守ってくれなくなったら、ナパージュ王国はどうなるのだろうか。
「三戒」だけで本当に平和を守れるのだろうか?

(その6へ続く)

            <感謝合掌 平成28年4月5日 頓首再拝>

『カエルの楽園』~子供たちを「9条教」感染から守るワクチン(その6) - 伝統

2016/04/06 (Wed) 19:43:00


《「ぼくらはこの国では誰にも理解されない嫌われ者さ」》

スチームボートと同様に、ナパージュを守っているツチガエルの3人兄弟がいると聞いて、
ソクラテスとロベルトは会いにいった。スチームボートのいる東の岩山のふもとにいるという。

そこに行くと逞しい三匹のツチガエルが身体を鍛えていた。

長男がハンニバル、弟たちがワグレラとゴヤスレイと言った。
彼らは危険なウシガエルを絶えず見張っているという。

それは彼らの亡き父親から

「ウシガエルにこの国が襲われるようなことになったら、お前たちは命を懸けて戦え」

と命じられたからだという。

 
三戒は「カエルを信じろ」「カエルと争うな」「争うための力を持つな」と命じているが、
ハンニバルは「仲間が殺されるときには戦うよ」と言う。
そして三戒を破ったことで、「そのときは多分---ぼくらは縛り首になる」。

「吊されるのがわかっていても、戦うのですか」と聞くと、

「それが父の教えだからね。ぼくらはこの国では誰にも理解されない嫌われ者さ」

とハンニバルは寂しげに微笑んだ。

(その7へ続く)

            <感謝合掌 平成28年4月6日 頓首再拝>

『カエルの楽園』~子供たちを「9条教」感染から守るワクチン(その7) - 伝統

2016/04/07 (Thu) 19:05:17


《「9条教」への免疫》

それからしばらくして、一匹のウシガエルが南の崖を登ってきたという事件があった。
ハンニバル兄弟がすぐにやってきて睨みを効かせると、
ウシガエルはくるりと背を向けて、崖のふちから降りていった。

それを見ていたデイブレークは「これが三戒の力です!」と大声で叫んだ。
三戒があれば、ウシガエルも手出しができない。
今後、ウシガエルが崖を登ってくることはありません、と断言した。

 
そして、その夜のハスの沼の集会で、デイブレイクは、ハンニバル兄弟の危険性を訴えた。


   彼らはウシガエルを挑発したのです。
   そのせいで、もう少しで、ウシガエルと争いになったかもしれません。
   そうなれば大きな戦いになった可能性があります。
   最悪の結果、何の罪もない我々がハンニバルのせいで命を失ったかもしれないのです。


ここから物語は恐ろしい結末に向けて急展開していくのだが、
それは『カエルの楽園』で読んでいただきたい。

これを詠めば、子供たちも「9条教」がどんな恐ろしい未来をもたらすかが分かり、
いくら日教組や左翼マスコミが「9条教」を教え込んでも、感染しなくなるだろう。

そうした「免疫」を持った子どもが一人でも増えれば、
それだけ恐ろしい未来が現実に彼らに降りかかってくる危険が減るのである。

(以上で、:「Japan On the Globe」(H28.03.20)からの紹介を終えます。)

・・・

<関連する掲示板の紹介>

(1)谷口雅春先生に帰りましょう・第二「百田尚樹著『カエルの楽園』は皮肉がいっぱい! (988)」
   → http://bbs6.sekkaku.net/bbs/?id=kaelou&mode=res&log=231

(2)生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2「カエルの楽園新刊」
   → http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/11346/1356262576/4214

            <感謝合掌 平成28年4月7日 頓首再拝>

朝日新聞が黙殺し、韓国紙が評価した百田尚樹の問題作 - 伝統

2016/04/17 (Sun) 19:03:02


          *Web:デイリー新潮 より

《大新聞は扱わない》

3月12日、西宮市で行われた百田尚樹氏の新刊『カエルの楽園』の発売記念サイン会に対して、
「サイン会を爆破する」という脅迫電話がかかってきた。

結局、不審物は発見されなかったので、悪質ないたずらだったようだが、
明らかな言論弾圧行為だ。ところがこの事件を大きく扱う新聞は少なく、
報道された場合でも書名には一切触れられていない。

そのような弾圧行為にもかかわらず『カエルの楽園』は発売直後から各書店で1位を獲得し、
14万部突破のベストセラーになっている。

現在の日本を取り巻く安全保障環境を戯画化したような内容は、
ネットを中心に大きな話題を呼び、「子どもに読ませたい」「もう息子に読ませました」
といった感想もSNS等で広がっている。


ベストセラー作家の新作で、社会性を帯びたこうした作品がこれだけ読まれているということは、
それなりの話題性のあるトピックだと思われるが、新聞の反応は押しなべて鈍い。
これまでのところ、佐賀新聞がコラムで、毎日新聞が夕刊書評で取り上げただけという状況である。

当然のことながら、百田氏の「天敵」とも言える朝日新聞は完全に無視している。
まるで同書に注目が集まっては困るかのような反応だ。


そのような状況下で、意外な新聞が正面から『カエルの楽園』を記事にしている。

「朝鮮日報」だ(「日本は『カエルの楽園』?」 4月5日 東京発・金秀恵特派員)。

どちらかといえば、韓国に対して厳しい論調で知られる百田氏は、
決して韓国メディアでの受けが良い人物ではないだろう。

ところが、この記事では、客観的かつコンパクトにストーリーを紹介したうえで、

「百田はおそらく、中国が超大国として台頭し、北朝鮮が核ミサイルを撃つ中、
日本だけが米国を信じ、『平和憲法』を守ってぼんやりしていてはいけない、
という話をしたいのだろう」

と述べ、

「百田の言行やイデオロギーに嫌悪感を抱く知識人は、日本にも少なくない。
しかし、売れている。本を書くたびにベストセラーだ」

と結んでいる。



《韓国は現実的》

同書に対して、感情的な否定コメントを連ねている日本国内のネットメディアなどと比べると、
意外なほど、実に冷静で穏当な内容の記事になっているのだ。

もっとも、これは韓国の置かれた状況を考えれば当然のことだろう。

北朝鮮は国際社会のルールを破り続け、もはや中国の言うことですら聞かなくなってきている。
米韓の軍事演習に対しても過剰な反応を示して、挑発的な言動を繰り返すばかりだ。

そのため、韓国内では一時期は中国に配慮して見送っていた
ミサイル防衛の本格的配備も現実味を帯びてきている。

 
そもそも徴兵制をとる韓国人の中に、『カエルの楽園』に登場するナパージュのカエル
のように「戦う力を持たずに平和を唱えていれば平和が訪れる」などといった
甘いことを信じている人はいないだろう。

少なくとも、その点では韓国のほうが日本よりも現実的だと言えるかもしれない。
やはり世界で一番『カエルの楽園』に近いのは日本ということなのだろう。

     (http://www.dailyshincho.jp/article/2016/04111530/?all=1

            <感謝合掌 平成28年4月17日 頓首再拝>

名前
件名
メッセージ
画像
メールアドレス
URL
編集/削除キー (半角英数字のみで4~8文字)
プレビューする (投稿前に、内容をプレビューして確認できます)

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.