伝統板・第二
明治天皇御製(3) - 伝統
2015/12/04 (Fri) 05:00:30
【明治天皇御製】
朝 (明治四十一年)
世を守る 神のみたまを あふぐかな 朝ぎよめせし 殿にいでつつ
毎朝きれいに清められた神殿に詣でて、
国を守り給う神々のご神徳を尊び感謝申し上げております。
【明治天皇御製】
雪 (明治四十三年)
さわがしき ひびきはたえて 木枯の 森しづかにも つもるゆきかな
木枯しの吹きすさぶ荒々しい音も途絶えて、
森は音もなく静かに雪が降り積もってゆきます。
何とも静寂な眺めです。
<関連Web>
(1)当掲示板内「明治天皇御製(1)」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6492813
(2)当掲示板内「明治天皇御製(2)」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6541848
<感謝合掌 平成27年12月4日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2015/12/10 (Thu) 04:54:13
【明治天皇御製】
くに民が こころごころに すすみゆく みちにはさはる ものなくもがな
国民がそれぞれ思い思いに志して進んでゆく人生の道には、
いささかの障害物もなく順調であってほしいものだ。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 6月25日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
節約
呉竹の ほどよきふしを たがへずば 末葉の露も みだれざらまし
節約を心がけほどほどの生活をしていると、
子孫にいたるまで堅実な生き方をするでしょう。
(Web:フランクリンの十二徳を和歌で詠んで⑩)
<感謝合掌 平成27年12月10日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2015/12/17 (Thu) 05:00:58
【明治天皇御製】
いにしへの 御代の教に もとづきて ひらけゆく世に たたむとぞ思ふ
遠い昔の御代の聖賢の教えにもとづいて、
新しく開けゆく世の生き方に対処してゆこうと思う。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 7月3日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
寧静
いかさまに 身はくだくとも むらぎもの 心はゆたに あるべかりけり
どれほど懸命に力を尽くしている大変な時でも、
心の中はゆったりと静かでありたいものです。
(Web:フランクリンの十二徳を和歌で詠んで⑪)
<感謝合掌 平成27年12月17日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2015/12/27 (Sun) 04:57:13
【明治天皇御製】
かぎりなき 世にのこさむと 国のため たふれし人の 名をぞとどむる
この世のあるかぎり後の世にまで伝えのこそうとの思いで、
国のために死んでいった人々の名前を、しっかりと留め残すのである。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 7月13日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
公義
国民を すくはむ道も 近きより おしおよばさむ 遠きさかひに
国民を救う公義の道も、まず自分を修め、家をととのえて、
近くから始め、遠くへと及ぼして参りましょう。
(Web:フランクリンの十二徳を和歌で詠んで⑫)
<感謝合掌 平成27年12月27日 頓首再拝>
【明治天皇御製】~新年を迎えて - 伝統
2016/01/07 (Thu) 05:03:49
新年望山 (明治十一年以前)
新しき 年を迎へて ふじのねの 高きすがたを 仰ぎみるかな
・・・
鶯入新年語 (明治十一年以前)
あたらしき 年のほぎごと いふ人に おくれぬけさの 鶯のこゑ
・・・
新年祝言 (明治十二年)
あらたまの 年もかはりぬ 今日よりは 民のこゝろや いとゞひらけむ
・・・
新年望山 (明治十九年)
年のたつ あしたに見れば ふじのねの 雪の光も あたらしきかな
・・・
新年 (明治三十七年)
神風の 伊勢の宮居の 事をまづ 今年も物の 始にぞきく
・・・
新年祝 (明治三十七年)
あしはらの 国のさかえを 祈るかな 神代ながらの としをむかへて
・・・
新年山 (明治三十八年)
富士のね に匂ふ朝日も 霞むまで 年たつ空の のどかなるかな
・・・
新年祝道 (明治三十八年)
たちかへる 年のほぎごと 敷島の 道によりてぞ 民もいひける
・・・
をりにふれて (明治三十八年)
あたらしき 年のたよりに 仇の城 ひらきにけりと きくぞ嬉しき
・・・
新年宴会 (明治三十九年)
新しき 年のうたげに うれしくも かはらぬ人の つどひけるかな
・・・
新年松 (明治四十年)
あたらしき 年のほぎごと きくにはに 万代よばふ 軒のまつかぜ
・・・
新年雪 (明治四十二年)
新しき 年のほぎごと きゝながら 花とちりくる 雪をみるかな
・・・
新年雪 (明治四十三年)
田に畑に 雪ぞつもれる 民の為 ゆたかにと思ふ 年の始に
・・・
新年宴会 (明治四十三年)
新しき 年のうたげの にはもせに つどへる人を 見るがうれしさ
<感謝合掌 平成28年1月7日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/01/21 (Thu) 04:55:00
【明治天皇御製】
神祇(じんぎ)
目に見えぬ 神にむかいて はじざるは 人の心の まことなりけり
普通では目に見ることの出来ない神様に向って、
少しも恥ずかしくないという清らかな正しい心境の中で想い描いたものは、
誠の心でそれは私たちにとって最も貴いものです。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200603120000/ より)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
慎独(ひとりをつつしむ)
人しれず 思ふこころの よしあしも 照し分くらむ 天地のかみ
誰にもわからないであろうと、心の中でひそかに思うことでも、
天地の神々は、しっかりと其の善悪をば、ご存じであるにちがいありません。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200603130000/ より)
<感謝合掌 平成28年1月21日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/01/23 (Sat) 04:58:13
【明治天皇御製】
述懐(じゅっかい)
かたとして 思ひたゆまば なにごとも なることあらじ 人のよの中
むずかしいからといって、為すべき事を怠るようでは、
人の世の中のことは、決して成功するものではありません。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200603140000/ より)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
人(ひと)
人はただ すなほならなむ 呉竹の 世にたちこえむ ふしはなくとも
人は何よりも第一に、素直であってほしものです。
あの竹の節のように、世の中に目立って優れた才能が有る無しには拘りません。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200603150000/ より)
<感謝合掌 平成28年1月23日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/01/25 (Mon) 05:03:25
【明治天皇御製】
折(おり)にふれて
さまざまの うきふしをへて 呉竹の よにすぐれたる 人こそなれ
竹の幹が多くの節を持って、どんな風雪にも堪えられるように、
人はさまざまの艱難辛苦(かんなんしんく)を凌いで、
はじめて世の中に優れた人となるのです。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200603200000/ より)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
心(こころ)
むらぎもの 心にとひて はぢざらば よの人言は いかにありとも
自分の良心にきいてみて、少しも恥ずるところがなければ、
世間の人は何を言おうと、動揺することはありません。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200603190000/ より)
<感謝合掌 平成28年1月25日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/01/29 (Fri) 04:59:57
【明治天皇御製】
折(おり)にふれて
世の中の 人におくれを とりぬべし すすまむときに 進まざりせば
世の中は日進月歩で、絶えず進歩しています。
もしも日頃の努力を怠ると、進むべき時に進まれず、
世間からとり残されてしまいましょう。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200603240000/ より)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
心(こころ)
日に三度 身をかへりみし いにしへの 人のこころに ならひてしがな
一日に三度もわが身を反省したという、昔の立派な人の心に習いたいものです。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200603230000/ より)
<感謝合掌 平成28年1月29日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/01/31 (Sun) 05:03:12
【明治天皇御製】
孝(こう)
たらちねの 親につかへて まめなるが 人のまことの 始なりけり
心をこめて、父母にお仕えすることが、人のまことの行いの始まりであります。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200603270000/ より)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
耳(みみ)
人ごとの よきもあしきも 心して きけばわが身の 為とこそなれ
世間の人の言葉は、良いことも悪いことも、さまざまと耳に入ってきますが、
これを注意して聞けば、すべてわが身のためとなります。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200603260000/ より)
<感謝合掌 平成28年1月31日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/02/02 (Tue) 05:03:29
【明治天皇御製】
心(こころ)
いかならむ ことある時も うつせみの 人の心よ ゆたかならなむ
いつ、いかなる思いがけぬ変事が起きても、世の中の人々の心は、
あわてふためくことなく、広く豊かであってほしいものです。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200604060000/ より)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
鏡(かがみ)
朝ごとに むかふ鏡の くもりなく あらまほしきは 心なりけり
毎朝、私達が向う鏡が綺麗であると、まことに気持ちがよいように、
人の心も、いろいろのものを写す鏡でありますから、
常に清く澄み明らめておきたいものです。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200603290000/ より)
<感謝合掌 平成28年2月2日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/02/03 (Wed) 04:21:27
【明治天皇御製】
日(ひ)
さしのぼる 朝日のごとく さわやかに もたまほしきは 心なりけり
空高く昇っていく朝日のように、
いつも清々しく、明るくさわやかな心を持ちたいものです。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200604120000/ より)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
勤労(きんろう)
みがかずば 玉の光は いでざらむ 人のこころも かくこそあるらし
どんな立派な宝石や真珠でも、磨かないで生地のままでは、あの美しい光は出ないでしょう。
人の心も、それと全く同じはずで、修養練磨(しゅうようれんま)を怠ってはなりません。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200604070000/ より)
<感謝合掌 平成28年2月3日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/02/06 (Sat) 03:32:15
【明治天皇御製】
巌上松(がんじょうのまつ)
あらし吹く 世にも動くな 人ごころ いはほに根ざす 松のごとくに
たとえ、どのように嵐が吹きすさぶ、はげしい世の中の変動に会っても、
あの巌の上に、どっしりと根を張っている松の大木のように、
しっかりとした信念を持って、心を動揺させてはなりません。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200604230000/ より)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
謙遜(けんそん)
高山の かげをうつして ゆく水の ひききにつくを 心ともがな
高い山の姿を写して、谷川の水が段々と低い方へ流れて行くように、
誰でも理想は高く、身はつつましく、ということを心がけたいものです。
(Web http://plaza.rakuten.co.jp/kajiro/diary/200604260000/ より)
<感謝合掌 平成28年2月6日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/02/08 (Mon) 04:41:44
【明治天皇御製】
よき友に まじはりてこそ おのづから 人の心も たかくなりけれ
よい友だちとまじわってお互いに切磋琢磨してこそ、
おのずと人の心も高められるものである。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 8月1日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
軒づりの しのぶにかけし すずのねも きこえてすずし 夏の夕風
軒端にかけた「つりしのぶ」の風鈴の音もゆらぎ聞こえてきて、
夏の夕風がいっそう涼しく感じられます。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 8月4日)
<感謝合掌 平成28年2月8日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/02/11 (Thu) 03:49:06
【明治天皇御製】
人もわれも 道をまもりて かはらずば この敷島の 国は動かじ
橿原の とほつみおやの 宮柱 たてそめしより 国はうごかず
橿原の 宮のおきてに もとづきて わが日本(ひのもと)の 国をたもたむ
・・・
【昭憲皇太后御歌】
橿原に 宮居ましけむ 昔より 日嗣(ひつぎ)かはらぬ 国はこのくに
広前に 玉ぐしとりて うねび山 高きみいつを 仰ぐけふかな
<感謝合掌 平成28年2月11日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/02/14 (Sun) 04:42:27
【明治天皇御製】
民のため 年ある秋を いのる身は たへぬあつさも いとはざりけり
国民のため実りの多い秋を祈るこの身は、
堪えきれないような夏の暑さも、稲の生育のためと思って少しも苦にならないことだ。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 8月3日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
夕立に にごるやがても すみかへる 水のこころは すずしかりけり
はげしい夕立で濁った水も、まもなく元のように澄みかえります。
水の本来の姿は清くすがすがしいものです。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 8月14日)
<感謝合掌 平成28年2月14日 頓首再拝>
明治天皇御製 - 伝統
2016/02/19 (Fri) 04:07:25
懐古 (明治三十七年)
うごきなき 國をさだめし かしはらの みやのみいつぞ たかくたふとき
揺るぎなき この国の礎を、橿原の宮処にお定めなられた
(神武天皇の)御威光は、賢く尊く仰がれます。
・・・
教 (明治三十八年)
ちはやふる 神のをしへを うけつぎし 人のこころぞ ただしかりけり
神代より連綿として受け継がれて来た御祖の教えを守り伝えていく
精神こそが、日本人として正しい道なのです。
<感謝合掌 平成28年2月19日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/02/23 (Tue) 05:00:45
【明治天皇御製】
雪中早梅 (明治四十四年)
ふりつもる 雪をしのぎて 咲く梅の 花はいかなる ちからあるらむ
【昭憲皇太后御歌】
新年の梅 (明治三十五年)
大君の 千代田の宮の 梅の花 ゑみほころびぬ 年の始に
大君のお住みになる千代田の宮殿の梅の花が、
咲きほころびたことよ、年の始めに
<感謝合掌 平成28年2月23日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/03/26 (Sat) 04:11:34
【明治天皇御製】
たかどのの 窓てふ窓を あけさせて 四方(よも)の桜の さかりをぞみる
高殿の窓という窓を全部あけ放たせて、四方の桜のさかりを心ゆくまで眺める、
このすがすがしい楽しさよ。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月7日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
ひらけゆく まなびのまどの 花ざくら 世ににほふべき 春をこそ待て
やがて学成って、学び舎をいで立ってゆく桜の花のようなおとめたちよ。
広く世に匂いたつ春をこそ待っています。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 3月26日)
<感謝合掌 平成28年3月26日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/04/06 (Wed) 04:30:55
【明治天皇御製】
花になり 実になるみれば 草も木も なべてつとめの ある世なりけり
花を咲かせ、実になるのを見ていると、草も木も、
世の中すべてのものに役目があるのだと思います。
・・・
【昭憲皇太后御歌】
人として 学ばざらめや 鳥すらも 枝ゆづるてふ 道はあるものを
譲り合うということを人として学ばないわけがあるでしょうか、
鳥さえも枝を譲るということがあるのですから。
<感謝合掌 平成28年4月6日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2016/04/15 (Fri) 03:40:11
【明治天皇御製】
子 (明治四十年)
すすみたる 世にうまれたる うなゐにも 昔のことを まづをしへなむ
日進月歩の現代に生まれたる幼い子どもにも、
日本古来の慣習や先人の事績などを教えて貰いたいものです。
(うなゐは、垂れ髪をした童子のこと)
【明治天皇御製】
心 (明治四十五年)
いはがねの うごかざりけり ひとすぢに おもひかためし 人のこころは
大地に根をおろした巌のように固く動かないものだ。
ただひと筋に堅固に思い固めた、人の心というものは。
<感謝合掌 平成28年4月15日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/05/17 (Tue) 03:37:58
【明治天皇御製】
おこたらず 学びおほせて いにしへの 人にはぢざる 人とならなむ
人はいつも怠けずにしっかりと学問をやり遂げて、
昔の人に比べても劣らない立派な人間になりたいものである。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月21日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
橿原に 宮居ましけむ 昔より 日嗣かはらぬ 国はこのくに
この日本の国は神武天皇が橿原の宮で即位された昔から、
万世一系の天皇のみ位を継承して変わることのない国なのです。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月2日)
<感謝合掌 平成28年5月17日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/05/26 (Thu) 04:55:03
【明治天皇御製】
天てらす 神の御光 ありてこそ わが日の本は くもらざりけれ
天照大御神の御光があるからこそ、
わが日本国の威光は決して曇ることがないのである。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月1日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
人はただ すなほならなむ 呉竹の 世にたちこえむ ふしはなくとも
人は何よりもただ、まっすぐに素直な心で生きてゆきたいものです。
たとえあの竹のように、世の困難に耐える節はなくても。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月10日)
<感謝合掌 平成28年5月26日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/06/05 (Sun) 04:43:17
【明治天皇御製】
おもひ入る 心ひとつに よりてこそ さかしき道も わけつくしけれ
集中して、無心に心を傾けて取り組めば
難しい問題や試練も乗り越えていけるのです。
(さかしきは「賢い」です。)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
みがずは 玉の光は い出ざらむ 人の心も かくこそあるらし
磨かなければ宝石(宝玉)も光を発しませんが、人の心もまったく同じです。
(人は)磨かなければ いくら才能があってもその才能は発揮出来ません。
(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8912682.html より)
<感謝合掌 平成28年6月5日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2016/06/15 (Wed) 04:29:14
【明治天皇御製】
道 (明治36年)
☆ ちはやふる 神のひらきし 道をまた ひらくは人の ちからなりけり
皇祖の神々がお開きになった道の大木を、
さらにまた豊かにひらいてゆくのは人の力である
首夏月 (明治27年)
☆ 空はれて 風ここちよき こよひより 月の光も 夏めきにけり
空が晴れて、風がここちよく感じられるようになった今宵から、
月の光もなんとなく夏めいてきました。
<感謝合掌 平成28年6月15日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/06/28 (Tue) 04:31:01
【明治天皇御製】
こころから そこなふことの なくもがな 親のかたみと おもふこの身を
心の底から、損傷することなくありたいものだと思う。
親の分身としてゆずり受けたこのわが身を。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月17日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
光をも かすみにつつむ 春の夜の 月こそ人の かがみなりけれ
きらきらとした光をすら、やわらかく霞につつむ春の夜の月の奥ゆかしさこそ、
世に生きてゆくための人が持つべき心がまえの理想の姿なのです。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月12日)
<感謝合掌 平成28年6月28日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2016/07/15 (Fri) 03:28:51
をりにふれたる (明治45年)
言の葉の 上にあふれて きこゆるは 人のこころの まことなりけり
人が心をこめ、しらべをととのえていう
言葉の上にあふれ出て伝わってくるのは、
その人の胸の奥のまことの心である。
・・・
神祇 (明治40年)
めにみえぬ 神のこころに かよふこそ 人の心の まことなりけり
目に見えないが、われわれの心の内に
確かにいらっしゃる神の御心にかようことが、
人の心のまことというものである。
<感謝合掌 平成28年7月15日 頓首再拝>
【海の日】と明治天皇 - 伝統
2016/07/18 (Mon) 07:31:42
今日は「海の日」で休日。
【海の日】(第3月曜日)
海の恩恵に感謝する日として制定された。
2001年(平成13年)に3連休となるように法律が改正され、
7月20日から7月第3月曜日に変更された。
1876年(明治9年)に明治天皇が東北巡幸の帰途にて、
青森を船出し横浜に到着したのが7月20日であったことに由来する。
とあります。
・・・
明治天皇は、明治9年、東北・北海道へ約50日間に及ぶ巡幸に臨まれました。
以下は、Web:爆ちゃん吼える(2014年07月21日) からの抜粋です。
明治9年、東北・北海道へ約50日間に及ぶ巡幸に臨まれた明治天皇が
「明治丸」で横浜に帰港された日が7月20日であり、
この日以外の「海の日」に何の意味が在るというのか。
この巡幸の目的が戊辰戦争に敗れて以降、艱難辛苦の日々を送っていた人々を
明治天皇が慰撫し、激励する為に他ならない。
出発は6月2日、馬車で福島から仙台、岩手、青森と北上、
次いで明治丸で津軽海峡を渡り、函館を経て三陸沖を海路戻るというコースを辿っている。
この間、東北の人々は巡幸の先々で奉迎した。
明治天皇も各地で開墾や産業の振興に尽くした功労者を労らわれている。
愚生の住む郡山(安積)では、荒野を拓いて出来たばかりの桑野村まで分け入り、
開拓者の苦労話に耳を傾けられ、金五万円を下賜された。
弘前に在る「東奥義塾」では外国人教師による英語教育が行われていて、
生徒10名が英語を披露。
天皇はその進取の気象に感心され、
ウェブスター辞書を買う代金にと一人につき金五円を与えられた。
また或る地方では、小学生が献上してくれた蛍一籠を嘉納され、
岩手では太布半纏(ふとのばんてん)と呼ばれる農民の仕事着を
お買い上げ遊ばされている。
どの逸話も明治天皇の慈愛に満ちたもので、天皇と国民は正に君民一体。
東北の人々との間に親しく絆を結ぼうと努める明治天皇の面影が偲ばれる。
この東北・北海道の巡幸を以て、
逆賊も朝敵もなく、一切の蟠りも無くなったのだ。
東日本大震災と原発事故に疲弊する我々東北人にとって「海の日」は、
被災地に思いを寄せる今上陛下の大御心と通じる感慨深い日でもある。
だがどうだろう。悲しいかな、こうした「海の日」の由来を知る国民は少ない。
(http://blog.livedoor.jp/cordial8317/archives/51947493.html)
・・・
【明治天皇御製】
(御巡幸の折)
まぢかくも たづねし民(たみ)の なりはひを こよひ旅ねの 夢にみしかな
この巡幸に於て尋ねて觸れあつた國民が
一生懸命働いて豐かに暮らしてゐる夢を、今宵觀ることにしやう。
(http://ameblo.jp/kotodama-1606/entry-11609138274.html より転載)
・・・
これらの背景を噛み締め、先人の努力に敬意を抱き、皇恩への感謝の心を深め、
「海の日」を楽しく安全に過ごされますよう祈念いたしております。
<感謝合掌 平成28年7月18日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/08/04 (Thu) 04:27:53
【明治天皇御製】
誠
言の葉に あまる誠は おのづから 人のおもわに あらはれにけり
言葉には言い尽くせない誠の心というものは、
自然にその人の表情に現れるものです。
清く正しい心を持ちましょう。
(Web:光に包まれて<2014年07月06日> より)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
往事
さとゐせし 昔はゆめと なりぬれるど おやのいさめは わすれざりけり
生家にいた頃のことは、今ではもう夢のように
おぼろげになりましたが、親の教訓は忘れることはありません。
親とはありがたいものです。
(Web:光に包まれて<2014年07月06日> より)
(http://ameblo.jp/papiko235/entry-11889717206.html)
<感謝合掌 平成28年8月4日 頓首再拝>
明治天皇御製 - 伝統
2016/08/24 (Wed) 04:46:29
(1)國 (明治44年)
世はいかに 開けゆくとも いにしへの 國のおきては たがへざらなむ
(世界の大勢に従っていかに開けゆき進みゆくとも、
その流れに押し流されて、日本の国の掟である
大和の国の立国の精神に背いたりしてはならない)
(2)硯 (明治37年)
ときのまに 硯の水の かわくにも けふのあつさの しられけるかな
(わずかの間に硯のなかの水が乾いてしまうことで、
今日の暑さがわかってしまうことだ)
<感謝合掌 平成28年8月24日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/09/04 (Sun) 04:37:46
【明治天皇御製】
おほぞらに そびえて見ゆる たかねにも 登ればのぼる 道はありけり
大空に高くそびえ立っているけわしい峰々にも、
意を決して登ろうとすれば、登り得る道はあるものである。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月23日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
大空も はかりしる世を 浮雲の まよひがちなる わが心かな
大空の模様もはかり知るまで進歩したこの世に、
人間としての生き方については浮雲のように迷いがちな
わが心がなげかわしいことです。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月30日)
<感謝合掌 平成28年9月4日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/09/19 (Mon) 04:55:53
【明治天皇御製】
言の葉に あまる誠は おのづから 人のおもわに あらはれにけり
言葉には言い尽くせない誠の心というものは、
自然にその人の表情に現れるものである。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月27日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
神代より ねざしかはらぬ あしはらの 国の栄ぞ かぎりしられぬ
神代以来根柢ゆるぎない日本国の繁栄はどこまでもつづいて、
限りないほど盛んなものであります。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月2日)
<感謝合掌 平成28年9月19日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2016/10/05 (Wed) 03:45:43
【明治天皇御製】
なつ衣 かへし朝は うなゐ子も こころかろげに あそぶなりけり
すずしい夏の衣服に着替えた朝は、ほんの幼い子供までが、
心も軽やかにのびのびとあそんでいることである。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 6月3日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
ふきかへす 藤の若葉の 朝風に かくれし花の みゆるうれしさ
藤の若葉をひるがえして過ぎる朝風に、
葉陰の花が時おり見えるのはうれしいことです。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月8日)
<感謝合掌 平成28年10月5日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2016/10/13 (Thu) 05:01:00
今日13日は、「引越しの日」。
1868年(明治元年)、当時15歳の明治天皇が、京都御所から
東京城(江戸城、現在の 皇居)に行幸(移動)されたのが10月13日だった
ことにちなんで、この日が選ばれました。
10月13日に東京に行幸された明治天皇は12月22日に京都に還幸。
1969年(明治2年)3月28日に再び東京に行幸され、同年10月24日には皇后も東京へ移動。
そして1870年(明治3年)、京都市民に対して東北地方を中心とする凶作や国費の欠乏
などを理由に、明治天皇の京都への還幸を延期することが発表されました。
そして「天皇が東京に滞在中は太政官もそちらに置く」という玉虫色の
遷都?宣言を行います。
この事実だけ見ると、京都の人の「天皇は東京に長期滞在中」という考えも
わかる気がします。
さてこの年(明治2年)、各藩が相次いで版籍を奉還し、日本は
天皇を中心とする新しい国家として生まれ変わりました。
・・・
【明治天皇御製】
明治2年 (16才)
千代よろづ かはらぬはるの しるしとて 海辺をつたふ 風ぞのどけき
幾千萬年前から變らない春のしるしとして
海邊から傳はつて來る春風はのどかなことである。
(http://tanaka0903.net/?page_id=10484 より)
・・・
【明治天皇御製】
(すがすがしき富士讃歌の首)明治3年
ふく風も のどかになりて 朝日かげ 神代ながらの 春をしるかな
明治3年、天皇(17歳)は元日をこう祝された。
ちなみにわが国で富士山を初めて見た天皇は第122代明治天皇で、
明治元年10月7日、東京遷都の途次、三島の宿でこころゆくまで眺められた。
<感謝合掌 平成28年10月13日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2016/10/25 (Tue) 04:32:46
教育(明治39年)
いかならむ 時にあふとも 人はみな まことの道を ふめとをしえよ
どのような事がおころうとも、人はみな、
まことの道を歩むよう教え導きたいものです。
・・・
行 (明治37年)
世の中の 人の司(つかさ)と なる人の 身のおこなひよ ただしからなむ
世の中の人の上に立つ者は、自分の行動に責任をもって、
何事にも正しく身を処してゆきたいものです。
<感謝合掌 平成28年10月25日 頓首再拝>
明治節、清明心の日 - 伝統
2016/11/03 (Thu) 03:48:22
*「光明道中記」(11月3日)より
【至上の愛は神と偕なる時おのずから出来る愛だ。(『生命の實相』第十一巻)】
さしのぼる朝日のごとくさわやかにもたまほしきは心なりけり
明治天皇とこの御製を拝誦し奉る毎に朝日の如き無我の心境が思われるのである。
何故(なにゆえ)朝日はあんなにさわやかなのだろうか。
それは新たに生まれたからである。
手垢がついていないからである。
心に手垢がついていないと云うことが、
こんなにも清明(さわやか)な姿を顕わしめるのである。
太陽には我はない。そのままである。従順である。
さしのぼる時がきたとき差しのぼり、沈むときには沈んで悲しむと云うことがない。
落日を悲しいと見る者は見る人の心の反影に過ぎない。
烈々と照っても功を誇らず、常に跡をのこすことを求めず、来って驕(おご)らず、
去って悲しむと云うことがないのである。
而も一切衆生として、一物(もつ)として、その恩恵を受けないものはない。
まことに広大無辺なる姿である。
吾々の《いのち》は太陽より来る。
吾等太陽の如く生きんかな。
吾等は太陽の子だ。清明心の子だ。
どんな時にも光のみを見るのが日本人である。
よろこべ、勇み、楽しみ、潔(きよ)く前進せよ。
<感謝合掌 平成28年11月3日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2016/11/19 (Sat) 03:52:30
寄國祝(明治38年)
うけつぎて まもるもうれし ちはやふる 神のさだめし うらやすの国
神代から代々受け継いで、私が今も護り収めることは、
まことに嬉しいことである。
神のおさだめになったこの日本の国を。
・・・
神祇 (明治43年)
わがくには 神のすゑなり 神まつる 昔のてぶり わするなよゆめ
我が国は神の後裔である。
神を祭るという昔からのならわしを、
決しておろそかにしてはいけない。
<感謝合掌 平成28年11月19日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2016/12/30 (Fri) 04:55:13
述懐(明治42年)
かたしとて 思ひたゆまば なにごとも
なることあらじ 人の世の中
難しいといって努力することを怠るならば、
何事も成し遂げられることはあるまい。
それが人間の世の中というものだ。
・・・
歳暮 (明治35年)
ちはやふる 神をまつりて
こともなく くれゆく年を いはひけるかな
はげしい霊威をお持ちになった神をお祭り申して、
何のさわりもなく静かに暮れてゆく年の幸いを、
心つつしんで祈ることことである。
・・・
今年も残すところ今日を含めるとあと2日となり、
来週は、年が明け、新たな年(丁酉)を迎えます。
(丁酉<ひのととり・ていゆう>)
年越しの準備は万全でしょうか?
平成29年を迎えるに備えて反省と勇気を・・・。
新たな《丁酉》を迎える心の準備も必要かと・・・。
<感謝合掌 平成28年12月30日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2017/01/16 (Mon) 05:02:18
新年祝言(明治12年)
あらたまの 年もかはりぬ
今日よりは 民のこゝろや いとゞひらけむ
(Web:開運神社ナビゲータ<2017年01月03日> より
→ http://ameblo.jp/miroku18nk/entry-12234424168.html )
新年望山(明治9年)
新しき 年を迎へて ふじのねの 高きすがたを あふぎみるかな
新年を迎えて昔から変わらない富士山の気高くも雄大な姿を仰ぎ見ます。
<感謝合掌 平成29年1月16日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2017/01/27 (Fri) 03:43:27
(明治29年)
梅ばやし 残らず咲きぬ さきがけに かをりし花は いづれなるらむ
(明治29年)
春寒き 梅の林を きて見れば ひらくもあれば ひらかぬもあり
・・・
44歳明治天皇、貴重な1葉 宮内庁で発見
*Web:毎日新聞(2017年1月20日 東京夕刊)より
1896(明治29)年に明治天皇が、現在の東京都墨田区にあった水戸徳川邸を訪れた際に、
邸内を歩いている姿を撮影した写真が宮内庁宮内公文書館に保管されていることが20日、
分かった。
明治天皇は撮影を好まなかったとされ、隠し撮りの可能性もあるという。
当時天皇は44歳。調査した宮内庁書陵部編修課の内藤一成主任研究官によると、
明治天皇の写真は、小さく写るものも含めてごくわずかしか確認されていないといい、
「明治20~30年ごろの写真は知られておらず、歩いている姿が写るのも珍しく大変貴重だ」
としている。
当時の水戸徳川家の当主・篤敬は写真好きで、この写真を撮った同家の職員も
相当な技術を持っていたとされ、天皇が訪れたことを記念して撮影したとみられる。
ただ、同行した侍従長ら関係者の日記には写真撮影をうかがわせる記述がないことなどから、
こっそりと撮影した可能性もある。
写真はモノクロで縦約15センチ、横約21センチ。
台紙には「明治二十九年十二月十八日侯爵徳川篤敬邸行幸」と記されていた。
写っていたのは5人で、人物下に記された説明から5人は右側から、
有栖川宮威仁親王、主殿頭山口正定、明治天皇、宮内大臣土方久元、侍従長徳大寺実則だった。
(http://mainichi.jp/articles/20170120/dde/041/040/081000c)
<感謝合掌 平成29年1月27日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2017/04/04 (Tue) 04:34:13
人 (明治41年)
【 道をだに ふみたがへずば 世の中の 人のこころは やすくぞあらまし 】
正しい道さえ踏みちがえなかったなら、
世の中の人の心というものはきっと安らかでしょうに。
・・・
述懐 (明治37年)
【ほどほどに 身をも心も つくすこそ 人と生れし つとめなりけり 】
それぞれの分に応じて、身も心をもつくすことこそ、
人間として生まれて来たもののつとめです。
<感謝合掌 平成29年4月4日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2017/04/25 (Tue) 03:28:26
<子 明治40年>
【すすみたる 世にうまれたる うなゐにも 昔のことを まづをしへなむ】
日進月歩の現代に生まれた幼い子どもにも、
日本古来の慣習や先人の事績などをまず教えて貰いたい
ものです。(うなゐは、垂れ髪をした童子のこと)
・・・
<山路残雪 明治45年>
【櫻がり わけつつくれば 谷かげに ゆきこそのこれ 春の山みち】
櫻を賞でながら春の山道をわけ入ったところ、
谷かげにはまだ冬の名残りの雪が見えていました。
<感謝合掌 平成29年4月25日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2017/05/16 (Tue) 05:01:46
【明治天皇御製】
いかならむ 事にあひても たわまぬは わがしきしまの 大和だましひ
どんな困難障害に際会してもひるまないのが、
わが日本の国の人々が持つ大和だましいというものである。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 6月5日)
・・・
【昭憲皇太后御歌】
人ごとの よきもあしきも こころして きけばわが身の ためとこそなれ
人の言葉の、良いことも悪いことも、
深く心を傾けてその真実を聞こうとすれば、
すべてわが身のためとなります。
(Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月12日)
<感謝合掌 平成29年5月16日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2017/05/30 (Tue) 04:48:40
【明治天皇御製】
< 神祇 (明治四十三年) >
【 天地の 神のたすけを いのりつつ わがうらやすの 國をまもらむ 】
ただただ一途に天地の神々様のご加護を祈りながら、
皇祖皇宗の大御心のまにまに、今に受け継いで治めて居る此の浦安の国
と云われる心安らかな国<日本>を護り収めていきたいと願っています。
【明治天皇御製】
< 首夏 (明治三十二年) >
【 さく花に いとひし風も 夏木立 ふきごこちよき 朝ぼらけかな 】
桜の花の頃には吹かなければいいと思った風も、
今は 若葉の夏木立に吹いて、ここち良い早朝です。
<感謝合掌 平成29年5月30日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2017/06/16 (Fri) 05:33:43
【明治天皇御製】
< 祝言 (明治36年) >
【 をさめしる 八島の國の 外までも 静かなる世を わがいのるかな】
日本の国ばかりでなく 世界の国々が
穏やかで平和な世の中であることを祈ってやみません。
【明治天皇御製】
< 書 (明治40年) >
【 かみつ代(よ)の ことをつばらに しるしたる
書(ふみ)をしるべに 世を治めまし 】
大昔の出来事を、くわしく書き記した
書物をみちしるべとして、世の中を治めてゆきたいものだと思う。
<感謝合掌 平成29年6月16日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2017/07/13 (Thu) 04:25:16
【明治天皇御製】
< をりにふれて (明治37年) >
【 いかならむ 事にあひても たわまぬは わがしきしまの 大和だましひ 】
どんな困難に際会してもひるまないのが、
日本の国の人々が持つ 大和魂というものである。
【明治天皇御製】
< 蛍 (明治27年) >
【 しげりあふ かきねの草の 露の上に 光もあをく とぶ蛍かな 】
茂りあっている垣根の草の露の上に、
青い光を放ちながら蛍が飛んでいるではないか。
<感謝合掌 平成29年7月13日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2017/07/30 (Sun) 03:57:31
【明治天皇御製】
< 夏草 (明治38年) >
【 國のため 民のためには 夏草の ことしげくとも つとめざらめや 】
国のため、国民のために、夏草が茂るように励みます。
【昭憲皇太后御歌】
< 松不改変 (明治12以前年) >
【 君と臣の 心のいろに うつさばや いつもかはらぬ 松のみどりを 】
日本の国柄を例えれば 1年中色が変わらない松のようです。
(明治神宮 七月文月<2012.7月掲示>)
<感謝合掌 平成29年7月30日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2017/08/16 (Wed) 04:30:56
【明治天皇御製】
< 國 (明治44年) >
【 世はいかに 開けゆくとも いにしへの 國のおきては たがへざらなむ 】
世の中の文明がいかに進もうとも、古来よりの
国の良き伝統を変えることなく末長く受け継いでほしいものです。
【明治天皇御製】
< 人 (明治37年) >
【 世の中の 事ある時に あひてこそ ひとの力は あらはれにけれ 】
世の中の思いがけない重大事に遭遇した時にこそ
国民としての自覚や責任が認識されて人々の力が発揮されるものです。
<感謝合掌 平成29年8月16日 頓首再拝>
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統
2017/09/01 (Fri) 05:03:42
【明治天皇御製】
かりそめの ことにこころを うごかすな 家の柱と たてらるる身は
家の柱として広く深い信頼を受ける者は、
ちょっとした事にいらだって心を動かすことはしないでおくべきです。
揺るぎない信念を持つことが大切です。
・・・
【昭憲皇太后御歌】
おのづから 時計のはりの すすむまに 今のうつつも 夢とこそなれ
時計の針が自然に経過してゆく間に、
いつのまにかこの現実もまた、夢まぼろしとなってしまうのですね。
今、この時を大切にしましょう。
(https://ameblo.jp/papiko235/entry-11921306929.html より)
<感謝合掌 平成29年9月1日 頓首再拝>
【明治天皇御製】 - 伝統
2017/09/21 (Thu) 04:00:45
< 行 (明治37年) >
【 世の中の 人の司と なる人の 身のおこなひよ ただしからなむ】
世の中の人の上に立つ者は、自分の行動に責任をもって、
何事にも正しく処して欲しいものです。
・・・
< 孝 (明治45年) >
【 いとまなき 世にはたつとも たらちねの 親につかふる 道な忘れそ】
いかに世の中のことに多忙であろうとも、
決して孝行の道を忘れてはならないのである。
<感謝合掌 平成29年9月21日 頓首再拝>
Re: 明治天皇御製(3) - xzbnbgxyw URL
2020/08/29 (Sat) 03:52:45
伝統板・第二
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