伝統板・第二

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明治天皇御製(2) - 伝統

2015/07/15 (Wed) 04:32:21

スレッド「明治天皇御製 」からの継続です。
 → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6492813

・・・

            *「致知」2015.4月号(一を抱く<P13>)より

毎年初日の出を拝むたびに、湧き出るように浮かんでくる和歌がある。

明治天皇の御製である。



【 あさみどり澄みわたりたる大空の広きをおのが心ともがな 】

    (浅緑色に澄み渡りたる此の大空の如く、
     宏々としたのを自分の心としたいものだ)


【 さしのぼる朝日のごとくさはやかにもたまほしくは心なりけり 】

    (空高く昇っていく朝日のように、いつもすがすがしく
     明るくさわやかなこことを持ちたいものです)


自己修養のお心の強さが伝わってくる御製である。
明治天皇はそういうお方であったのだろう。

御製をもう一首


【 冬ふかき池のなかにもほとばしる水ひとすぢはこほらざりけり 】


池の全面が凍ってしまうような真冬の寒さでも、
ほとばしる水は凍らない、と詠まれている。


明治というのは西欧の技術文明が怒涛のように押し寄せ、
日本国のあり方を見失いかけている時代でもあった。

明治22年、『日本』という新聞を発刊した陸羯南(くが かつなん)は、
その創刊の辞に当時の様相をこう述べている。


「近世の日本は其の本領を失い自ら固有の事物を棄つるの極(きわみ)、
 殆ど全国民を挙げて泰西(西洋)に帰化せんとし、
 日本と名づくる此の島地は漸(ようや)く将(まさ)に輿地図(世界地図)
 の上にただ空名を懸(か)くるのみならんとす」
 

全国民が西洋に心を奪われ浮き足立っている様子が、端的に記されている。
 
こういう潮流の中で明治天皇の御製は詠まれたのである。

どのような時代の変遷に遭おうとも、 
日本は日本を日本たらしめているものを見失ってはならぬ――  
 
明治天皇が抱かれた一とは、これではなかったろうか。
 
深く噛みしめたい三首の御製である。

           <感謝合掌 平成27年7月15日 頓首再拝>

(水戸)吉田神社平成26年5月①tweettunnel掲示 - 伝統

2015/07/18 (Sat) 05:06:07


【明治天皇御製】

 天(あま)照らす 神の御光(みひかり) ありてこそ わが日の本は くもらざりけれ


    天照大御神の御光があるからこそ、
    わが日本国の威光は決して曇ることがないのである。(明治43年)

    ((水戸)吉田神社平成26年5月14日tweettunnel掲示より)



              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 神代(かみよ)より ねざしかはらぬ あしはらの 国の栄(さかえ)ぞ かぎりしられぬ


    神代以来根底ゆるぎない日本国の繁栄はどこまでもつづいて、
    限り無いほど盛んなものであります。(明治23年 歌御会始御歌)


    ((水戸)吉田神社平成26年5月2日tweettunnel掲示より)

           <感謝合掌 平成27年7月18日 頓首再拝>

(水戸)吉田神社平成26年5月②tweettunnel掲示 - 伝統

2015/07/19 (Sun) 04:51:40


【明治天皇御製】

 われもまた さらにみがかむ 曇(くもり)なき 人の心を かがみにはして


    私もさらにみがこう。曇りひとつない美しい人の心を鏡として。(明治41年)


    ((水戸)吉田神社平成26年5月15日tweettunnel掲示より)


              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 人ごとの よきもあしきも こころして きけばわが身の ためとこそなれ


    世間の人の言葉の、良いことも悪いことも、深く心をかたむけて
    その真実を聞こうとすれば、すべてわが身のためとなります。(明治30年)


    ((水戸)吉田神社平成26年5月12日tweettunnel掲示より)

           <感謝合掌 平成27年7月19日 頓首再拝>

(水戸)吉田神社平成26年7月・9月tweettunnel掲示 - 伝統

2015/07/20 (Mon) 04:05:24


【明治天皇御製】

 とこしへに 国まもります 天地(あめつち)の 神のまつりを おろそかにすな


    永遠にわが国をお護り下さる、天地の神々への感謝と祈りの祭りを、
    決しておろそかにしてはいけない。(明治43年)


    ((水戸)吉田神社平成26年9月8日tweettunnel掲示より)


              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 人のため 身のためものを おもふこそ うつせみの世の ならひなりけれ


    世の人のため、わが身のために、心をつくしてさまざまに思いめぐらすことこそ、
    この世に生きる人の持つべき心のありようというものです。(明治32年)


    ((水戸)吉田神社平成26年7月2日tweettunnel掲示より)

           <感謝合掌 平成27年7月20日 頓首再拝>

(水戸)吉田神社平成26年11月・12月tweettunnel掲示 - 伝統

2015/07/21 (Tue) 04:37:25


【明治天皇御製】

 おもひ入る こころひとつに よりてこそ さかしき道も わけつくしけれ


    成し遂げようと思いつめる心ひとつの力によってこそ、
    険しい道も踏みわけつくして、目標へたどり着くことができるのである。(明治37年)


    ((水戸)吉田神社平成26年11月27日tweettunnel掲示より)


              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 みがかずば 玉も鏡も 何かせむ まなびの道も かくこそありけれ


    常日ごろから怠ることなく磨かなければ、玉も鏡も本来の輝きを放ちません。
    学問の道をとげようとするのも同じだと思います。(明治12年以前)


    ((水戸)吉田神社平成26年12月20日tweettunnel掲示より)


           <感謝合掌 平成27年7月21日 頓首再拝>

(水戸)吉田神社平成26年12月tweettunnel掲示 - 伝統

2015/07/22 (Wed) 05:07:27


【明治天皇御製】

 ならびゆく 人にはよしや おくるとも ただしきみちを ふみなたがえそ


    大勢の人たちと並んで進む人生で、たとえ人より遅れるようなことがあろうとも、
    決して正しい道をふみはずすようなことがあってはならない。(明治43年)

    ((水戸)吉田神社平成26年12月24日tweettunnel掲示より)


              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 日にそへて なにくれとなく 思へども おもふかひある ことぞすくなき


    気がかりなことを、日をかさねるにつれてあれこれと、とりとめもなく思うけれど、
    その結果、思っただけの効果がみのるというのは少ないものです(明治33年)


    ((水戸)吉田神社平成26年12月22日tweettunnel掲示より)

           <感謝合掌 平成27年7月22日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/07/23 (Thu) 04:58:04


【明治天皇御製】

 そのかみの 姿のままに あらためぬ 神のやしろは たふとかりけり


    簡素な上古の様式のままで、どんなに時代が移り変わろうともその形を守りつづける、
    神のお社の姿は、尊いものである。(明治45年)


    ((水戸)吉田神社平成26年12月25日tweettunnel掲示より)


              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 いかさまに 身はくだくとも むらぎもの 心はゆたかに あるべかりけり


    どのように身を打ち砕き、力を尽くし、忙しい仕事に熱中するときでも、
    心はいつも落ちついて、広く豊かに、ゆとりを持つように心掛けることが大切です。

    (http://markdadao.hatenablog.com/entry/20121115/1352990680

           <感謝合掌 平成27年7月23日 頓首再拝>

(水戸)吉田神社平成27年1月①tweettunnel掲示 - 伝統

2015/07/24 (Fri) 04:18:45


【明治天皇御製】

 人もわれも 道を守りて はからずば この敷島(しきしま)の 国はうごかじ


    国民も私も日本古来の道を守って変わることがなければ、
    この大和の国は決して揺らぐことはなく、栄えていくことだ。(明治11年以前)

    ((水戸)吉田神社平成27年1月7日tweettunnel掲示より)


              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 しずかなる 世の年波(としなみ)は かみかぜの 五十鈴川より たちかへるらむ


    戦争が終わって四海波静かな新しい年は、
    伊勢の五十鈴川のほとりに鎮まります神宮の御神徳によって
    再び迎えられることでしょう。(明治39年)


    ((水戸)吉田神社平成27年1月6日tweettunnel掲示より)

           <感謝合掌 平成27年7月24日 頓首再拝>

(水戸)吉田神社平成27年1月②tweettunnel掲示 - 伝統

2015/07/25 (Sat) 03:45:46


【明治天皇御製】

 やすからむ 世をこそいのれ 天(あま)つ神 くにつ社(やしろ)に 幣(ぬさ)をたむけて


    平和な世の中をこそ、わが心を尽くして祈ることだ。
    天(あま)つ神、国つ神を祀(まつ)る社やしろにお供え物をささげて。(明治35年)


    ((水戸)吉田神社平成27年1月9日tweettunnel掲示より)


              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 君がため まことをつくす まめびとは 神もうれしと たすけますらむ


    天皇陛下のために忠誠を尽くす実直な人は、神も喜ばしいとお思いになって、
    お力を貸してくださることでしょう。(明治41年)

    ((水戸)吉田神社平成27年1月8日tweettunnel掲示より)

           <感謝合掌 平成27年7月25日 頓首再拝>

(水戸)吉田神社平成27年2月①tweettunnel掲示 - 伝統

2015/07/26 (Sun) 06:29:19

(今日は、明治天皇の御製2首の紹介です)


【明治天皇御製】

 なかばにて やすらふことの なくもがな まなびの道の わけがたしとて


    途中でためらったり、休んだりするようなことがなくてありたいものだなぁ。
    どんなに学問の道が険しく、たどりつづけるのが苦しいからといって。(明治40年)


    ((水戸)吉田神社平成27年2月15日tweettunnel掲示より)



【明治天皇御製】

 ながれたえせぬ 五十鈴川 なほ万代(よろづよ)も すまむとぞ思ふ


    昔より流れの絶えることのない五十鈴川。
    これから後も永久に流れ続け、澄みとおっていて欲しいと思う。(明治15年)

    ((水戸)吉田神社平成27年2月19日tweettunnel掲示より)


           <感謝合掌 平成27年7月26日 頓首再拝>

(水戸)吉田神社平成27年2月②tweettunnel掲示 - 伝統

2015/07/27 (Mon) 04:00:09


【明治天皇御製】

 つくろはむ ことまだしらぬ うなゐごの をさな心の うせずもあらなむ


    自分をまだつくろうということを知らない幼児の、
    虚飾のない心はいつまでも失わないで持っていたいものである。(明治39年)


    ((水戸)吉田神社平成27年2月21日tweettunnel掲示より)


              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 みそのふは 雪さむけれど すくよかに 君ましますと 聞くぞうれしき


    御園には雪が降り積もって寒いけれど、
    陛下はお元気でいらっしゃると聞いて大変嬉しく思います。(明治43年)


    ((水戸)吉田神社平成27年2月20日tweettunnel掲示より)

           <感謝合掌 平成27年7月27日 頓首再拝>

(水戸)吉田神社平成27年4月tweettunnel掲示 - 伝統

2015/07/28 (Tue) 04:59:45


【明治天皇御製】

 たかどのの 窓てふ窓を あけさせて 四方(よも)の桜の さかりをぞみる


    高殿の窓という窓を全部開け放たせて、四方の桜のさかりを心ゆくまで眺める、
    このすがすがしい楽しさよ。(明治45年)


    ((水戸)吉田神社平成27年4月8日tweettunnel掲示より)


              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 人はただ すなほならなむ 呉竹(くれたけ)の 世にたちこえむ ふしはなくとも


    人は何よりもただまっすぐに素直な心で生きてゆきたいものです。
    たとえあの竹のように世の困難に耐える節(ふし)はなくても。(明治15年)

    ((水戸)吉田神社平成27年4月10日tweettunnel掲示より)

・・・

<参考:(水戸)吉田神社tweettunnelアドレス
    → http://twelve.tweettunnel.com/reverse2.php?textfield=yoshidajinja >

           <感謝合掌 平成27年7月28日 頓首再拝>

【明治天皇御製】 - 伝統

2015/07/29 (Wed) 04:56:58

【明治天皇御製】

 をりにふれたる (明治34年)


 民のため 年ある秋を いのる身は たへぬあつさも いとはざりける


    国民のため実り多い秋を祈るこの身は、たとえきれないような暑さも、
    (この暑さが稲を育てていると思うと)
    少しもいやではありません。

              ・・・

【明治天皇御製】

 述懐 (明治36年)


 ひさかたの 空吹く風よ ひとなみの 心のちりを 拂ひすてなむ


    高い高い空に吹く風よ、全ての人の心の中にたまった塵(汚れ・穢れ)を
    吹き払ってください。

           <感謝合掌 平成27年7月29日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/07/30 (Thu) 04:55:29

         
【明治天皇御製】

 あしはらの 国のさかえを 祈るかな 神代ながらの 年をむかへて


    古くから「葦原の中つ国」とたたえられた、この国の永遠の栄えを神に祈ることだ。
    神代のまま変わることのない新年を迎えて。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月1日)

              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 君がため まことをつくす まめびとは 神もうれしと たすけますらむ


    天皇のために忠誠をつくす実直な人は、神も喜ばしいとお思いになって、
    お力を貸してくださることでしょう。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月8日)

           <感謝合掌 平成27年7月30日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/07/31 (Fri) 03:43:01

        
【明治天皇御製】

 ちはやふる 神のまもりに よりてこそ わが葦原の くにはやすけれ


    すばらしい神々のご加護があればこそ、
    わが日本の国は安泰を保っていられるのである。  (明治35年)

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月3日)

              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 まさかきに かけしかがみの くもりなき 世をこそいのれ 賢所に


    榊(まさかき)にかけた鏡に一点の曇りもない、
    そのように清らかで平和な世の中を、宮中の賢所でお祈りするのです。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月12日)

           <感謝合掌 平成27年7月31日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/01 (Sat) 05:04:23

      
【明治天皇御製】

 神風の 伊勢の宮居の ことをまづ 今年もものの 始にぞきく


    今年も正月四日の政始(まつりごとはじめ)には先ず第一に、
    伊勢の神宮に関する奏上を聞くのである。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月5日)

              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 日の本の 国のはてまで つもるらむ ゆたかなる代の 年のはつ雪


    日本の国のはてまでも、この新年の雪は積もっていることでしょう。
    豊かな御代を祝福する象徴のような初雪が。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月14日)

           <感謝合掌 平成27年8月1日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/02 (Sun) 05:00:20


【明治天皇御製】

 人もわれも 道を守りて かはらずば この敷島の 国はうごかじ


    国民も私も日本古来の道を守って変わることがなければ、
    この大和の国は決してゆらぐことはなく、栄えていくことだ。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月7日)

              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 さかえゆく いがきの松に みゆるかな みくにをまもる 神のこころも


    みどり深く栄えゆく神苑の常磐の松の姿にまざまざと現れていることです。
    国を守護してくださる日本の神々の深いみ心は。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月20日)

           <感謝合掌 平成27年8月2日 頓首再拝>

【明治天皇御製】 - 伝統

2015/08/03 (Mon) 04:16:44

【明治天皇御製】

  心(明治36年)

 せばき家(や)に 身はこもるとも むらぎもの こころは広く もつべかりけり

   (たとえ住む家はせまくて身は窮屈でも、
     こころはのびのびと広くもつべきですね)



【明治天皇御製】

  玉(明治37年)

 くもりなき こころのそこの しらるるは ことばの玉の 光なりけり

   (心の奥底のくもりない真心というものは、言葉となって現れ、
     玉のように光りかがやいて自然とわかるものです)

           <感謝合掌 平成27年8月3日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/04 (Tue) 05:02:56


【明治天皇御製】

 やすからむ 世をこそいのれ 天つ神 くにつ社に 幣をたむけて


    平和な世の中をこそ、わが心をつくして祈ることだ。
    天つ神、国つ神を祀る社(やしろ)にお供え物を献げて。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月9日)

              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 みがかずば 玉の光は いでざらむ 人のこころも かくこそあるらし


    宝石も磨かなければ光を放ちません。
    それと同様に、人の心も研鑽を積まなければ優れた徳をもつことができません。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月24日)

           <感謝合掌 平成27年8月4日 頓首再拝>

明治天皇御製 - 伝統

2015/08/05 (Wed) 05:03:57


【明治天皇御製】

 新しき 年のうたげに うれしくも かはらぬ人の つどひけるかな


    新年を祝福するこの宴に、今年もまた変わることなくにぎにぎしく
    人びとが集まったことは、嬉しいことだなあ。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月15日)

              ・・・


【明治天皇御製】

 梓弓 やしまのほかも 波風の しづかなる世を われいのるかな


    昔から大八島といわれる日本だけではなく、他の国々までもひろく、
    波風が立たずしずかで平和な世であることを祈るのだ。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月21日)


              ・・・


【明治天皇御製】

 国のため 民のためにと おもふこと 夢のうちにも えこそ忘れね


    国の繁栄のために、国民の幸福のためにと心をつくすわが願いは、
    夢の中でさえもどうしても忘れることができない。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 1月29日)


           <感謝合掌 平成27年8月5日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/06 (Thu) 05:00:40

【明治天皇御製】

 国民も つねにこころを あらはなむ みもすそ川の 清き流に


    国民も常に心を洗い清めてほしいのもだ。
    神の宮居のそばを流れる、みもすそ川(伊勢、五十鈴川の別称)の
    清らかな流れに身をそそいで。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 2月1日)

              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

 さむき夜に かさねむ袖も なき人の 身をこそおもへ うづみびのもと


    寒い夜に、重ねて着る着物を持たない貧しい人々の身の境遇が、
    あれこれと思いやられることです。ほのかな埋み火のそばにいて。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 2月8日)

           <感謝合掌 平成27年8月6日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/07 (Fri) 04:52:36

            
【明治天皇御製】

 よもの海 みなはらからと 思ふ世に など波風の たちさわぐらむ


    世界中の人類はみな兄弟だと思っているこの世に、
    どうして、いつまでも争い波風が立ち騒ぐのであろうか。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 2月3日)

              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

  節制
 
 花の春 もみぢの秋の さかづきも ほどほどにこそ くままほしけれ


    春の花見、秋のもみじ狩りの時などは、
    お酒を酌む量をほどほどにしたいものです

      (Web:フランクリンの十二徳を和歌で詠んで)


           <感謝合掌 平成27年8月7日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/08 (Sat) 05:05:42

             
【明治天皇御製】

 埋火を かきおこしつつ つくづくと 世のありさまを 思ふ夜はかな


    埋み火をかきおこししてつくづくと、
    この世の中の事日本のことを思いわずらう夜半である。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 2月13日)

              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

  清潔

 しろたへの 衣のちりは はらへども うきは心の くもりなりけり


    白い衣についたチリは掃えば落ちますが、
    思うように祓えないのは、心の曇りです。

      (Web:フランクリンの十二徳を和歌で詠んで)

           <感謝合掌 平成27年8月8日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/09 (Sun) 03:22:36

             
【明治天皇御製】

 天地の 神にぞいのる 民のため 雨風ときに したがひぬべく


    この広い天地の神々にお祈りする。
    国民のために今年も季節にしたがって雨や風が順調にやって来て、
    五穀も豊かに稔り世の中に災禍もないようにと。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 2月17日)

              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

  勤労
 
 みがかずば 玉の光は いでざらむ 人のこころも かくこそあるらし


    磨かなければ宝玉も光を発しませんが、人の心も全く同じであるようです。

      (Web:フランクリンの十二徳を和歌で詠んで)

           <感謝合掌 平成27年8月9日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/11 (Tue) 04:06:18

             
【明治天皇御製】

 昔より ながれたえせね 五十鈴川 なほ万代も すまむとぞ思ふ


    昔より流れの絶えることのない五十鈴川。
    これからのちも永久に流れつづけ澄みとおっていて欲しいと思う。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 2月19日)

              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

  沈黙

 すぎたるは 及ばざりけり かりそめの 言葉もあだに ちらさざらなむ


    過ぎたるは及ばざるが如しというように、
    ちょっとした言葉使いにも注意し、言い過ぎることのないようにしましょう。

      (Web:フランクリンの十二徳を和歌で詠んで)

           <感謝合掌 平成27年8月11日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/21 (Fri) 08:11:29

             
【明治天皇御製】

 しのびても あるべき時に ともすれば あやまつものは 心なりけり


    人の心は耐え忍んでいなければならないときに、つい辛抱しきれないで、
    軽はずみをして取り返しのつかない失敗をするものである。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 2月25日)

              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

  親   (明治21年)

 たらちねの 親のいさめし 言の葉は いまなほ耳に のこりけるかな


    親が教え諭してくれた言葉は
    今もなお耳に残って忘れることがありません。

       (「昭憲皇太后のご生涯」<P10>より)


           <感謝合掌 平成27年8月21日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/23 (Sun) 04:55:15


【明治天皇御製】

 民のため 世をやすかれと 神がきに ゆふしでかけて いのるなりけり


    国民のために、世の中が平和でありますようにと、
    神の御垣に木綿紙垂(ゆうしで)をかけて、
    御神前にお祈りをするのである。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 2月27日)


              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

  往時如夢(おうじゆめのごとし)  (明治34年)

 ねこの子を ひざにおきつつ ふみよみし 幼心も ゆめとなりにき


    子猫を膝の上に置きながら読書をした幼き日の心持も 
    夢物語となってしまいました。

       (昭憲皇太后のご生涯<P14>より)

           <感謝合掌 平成27年8月23日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/25 (Tue) 03:59:19


【明治天皇御製】

 たらちねの 親のをしへは 誰もみな 世にあるかぎり 忘れざらなむ


    親が教えさとしてくれたことは、
    誰であろうとすべての人がこの世にあるかぎり、
    忘れないようにしたいものだ。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 3月1日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 おくふかき道もきはめむ ものごとの 本末をだに たがへざりせば


    どんなに奥深く困難な道でも極めることができるでしょう。
    物事の本末順序をさえきちんとして誤らなければ。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 3月12日)

           <感謝合掌 平成27年8月25日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/27 (Thu) 05:04:46


【明治天皇御製】

 さざれ石の 巌とならむ 末までも 五十鈴の川の 水はにごらじ


    国歌「君が代」の歌詞のように、さざれ石が巨大な岩石となる世の末まで、
    五十鈴川の水もいつまでも濁らず清らかでいて欲しい。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 3月3日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 ひらけゆく まなびのまどの 花ざくら 世ににほふべき 春をこそ待て


    やがて学成って、学び舎をいで立ってゆく桜の花のようなおとめたちよ。
    広く世に匂いたつ春をこそ待っています。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 3月26日)

           <感謝合掌 平成27年8月27日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/29 (Sat) 04:26:07


【明治天皇御製】

 へだてなく したしむ世こそ うれしけれ となりのくにも ことあらずして


    何の心のへだてもなく、親しくつきあってゆける世の中こそうれしいことだ。
    境を接する隣の国にも、格別の変事など起こらないで。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 3月15日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

  確志

 人ごころ かからましかば 白玉の またまは火にも やかれざりけり


    白い宝玉は火によっても、焼けることがありません。
    人も、それくらいに確固とした志を持ちたいものです。

      (Web:フランクリンの十二徳を和歌で詠んで)

           <感謝合掌 平成27年8月29日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/30 (Sun) 04:55:15


【明治天皇御製】

 世の中の 事ある時に あひぬとも おのがつとめむ ことな忘れそ


    世の中で何か大事が起こった時に出遭ったとしても、
    そういう時こそ自分が果たすべき務めを忘れないことが大切である。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 3月19日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

  誠実

 とりどりに つくるかざしの 花もあれど にほふこころの うるはしきかな


    色とりどりにつくった造花も美しいですが、
    誠実な心を持つ人は匂い立つようにうるわしいものです。

      (Web:フランクリンの十二徳を和歌で詠んで)

           <感謝合掌 平成27年8月30日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/08/31 (Mon) 03:32:33


【明治天皇御製】

 目に見えぬ 神にむかひて はぢざるは 人の心の まことなりけり


    目に見ることのできない神に向かい、
    少しも恥ずかしくない清らかな正しい心境というものは、
    誠の心で、それはわれわれにとって最も貴いものである。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 3月23日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

  温和

 みだるべき をりをばおきて 花桜 まづゑむほどを ならひてしがな


    散り乱れる前の桜は、微笑をたたえたように穏やかです。
    人もそれにならって、どのような時でも微笑をたやさない温和な心を持ちたいものです。

      (Web:フランクリンの十二徳を和歌で詠んで)

           <感謝合掌 平成27年8月31日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/09/02 (Wed) 04:59:12


         平成二六年九月(長月)☆JR原宿駅掲示

【明治天皇御製】

  「柱」     (明治四十五年)

 かりそめの ことにこころを うごかすな 家の柱と たてられる身は


    家の柱として広く深い信頼を受ける身は  
    ちょっとした事にいらだって心を動かすことはしないでおくべきです



              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

  「往事如夢」  (明治三十四年) 

 おのづから 時計のはりの すすむまに 今のうつつも 夢とこそなれ


    時計の針が自然に経過してゆく間に
    いつのまにかこの現実もまた夢まぼろしとなってしまうのですね

   (https://www.facebook.com/tradtie/posts/791419760917365

           <感謝合掌 平成27年9月2日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/09/03 (Thu) 07:51:20


【明治天皇御製】

 ゆるし文 うくる身よりも おほしたてし 人のこころや うれしかるらむ


    卒業証書を受ける本人はもとよりだが、
    それよりも本人を育て上げた人々の心はさぞかしうれしいことであろう。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 3月25日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

   謙遜

 高山の かげをうつして ゆく水の 低きにつくを 心ともがな


    高い山の姿を面に映す川の水は、低い方へと流れていきます。
    人もまた高い目標を胸に抱きながらも、どこまでも謙虚であるとよいなあと思います。

      (Web:フランクリンの十二徳を和歌で詠んで⑧)

           <感謝合掌 平成27年9月3日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/09/04 (Fri) 04:55:38



【明治天皇御製】

 橿原の とほつみおやの 宮柱 たてそめしより 国はうごかず


    橿原の遠いご祖先、すなわち神武天皇が橿原の地に皇居を造営し、
    初めて国の柱、国の基礎をお建てになって以来、わが国はゆるぎもしないことだ。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月3日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 橿原に 宮居ましけむ 昔より 日嗣かはらぬ 国はこのくに


    この日本の国は神武天皇が橿原の宮で即位された昔から、
    万世一系の天皇のみ位を継承して変わることのない国なのです。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月2日)

           <感謝合掌 平成27年9月4日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/09/05 (Sat) 03:20:38


【明治天皇御製】

 たかどのの 窓てふ窓を あけさせて 四方(よも)の桜の さかりをぞみる


    高殿の窓という窓を全部あけ放たせて、四方の桜のさかりを心ゆくまで眺める、
    このすがすがしい楽しさよ。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月7日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 人はただ すなほならなむ 呉竹の 世にたちこえむ ふしはなくとも


    人は何よりもただ、まっすぐに素直な心で生きてゆきたいものです。
    たとえあの竹のように、世の困難に耐える節はなくても。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月10日)

           <感謝合掌 平成27年9月5日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/09/06 (Sun) 04:42:12


【明治天皇御製】

 おこたらず 学びおほせて いにしへの 人にはぢざる 人とならなむ


    人はいつも怠けずにしっかりと学問をやり遂げて、
    昔の人に比べても劣らない立派な人間になりたいものである。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月21日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 光をも かすみにつつむ 春の夜の 月こそ人の かがみなりけれ


    きらきらとした光をすら、やわらかく霞につつむ春の夜の月の奥ゆかしさこそ、
    世に生きてゆくための人が持つべき心がまえの理想の姿なのです。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月12日)

           <感謝合掌 平成27年9月6日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/09/07 (Mon) 04:53:31


【明治天皇御製】

 天てらす 神の御光 ありてこそ わが日の本は くもらざりけれ


    天照大御神の御光があるからこそ、
    わが日本国の威光は決して曇ることがないのである。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月1日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 大空も はかりしる世を 浮雲の まよひがちなる わが心かな


    大空の模様もはかり知るまで進歩したこの世に、
    人間としての生き方については浮雲のように迷いがちな
    わが心がなげかわしいことです。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 4月30日)

           <感謝合掌 平成27年9月7日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/09/08 (Tue) 04:07:31


今日9月8日は、【明治改元の日】です。

慶応二年十二月二十五日 孝明天皇崩御

慶応三年 正月  九日 明治天皇践祚

慶応四年 八月二十七日 明治天皇即位の礼

慶応四年 九月  八日 明治へ改元  (西暦1868年~147年前のこと)

              ・・・

「明治」の出典は『易経』の中に

「聖人南面して天下を聴き、明に嚮(むか)いて治む」

という言葉の「明」と「治」をとって名付けられました。

明治改元にあたっては、学者の松平春嶽(慶永)がいくつかの元号から選び、
それを慶応四年(明治元年)九月七日の夜、宮中賢所(かしどころ)において、
その選ばれた元号の候補の中から、明治天皇御自ら、くじを引いて御選出されました。

翌八日の一世一元(天皇御一代に一つの元号とする制)の詔で「明治」と改元されたのです。


「明治」の意味は

聖人が南面して政治を聴けば、天下は明るい方向に向かって治まる、

と解されています。

http://www.meijijingu.or.jp/qa/gosai/07.html

              ・・・

(天皇御一代に一つの元号とする制)

第百二十二代 明治天皇 即位改元の詔書

            明治元年 九月八日 太政官日誌
 
原文
 
太乙を体して位に登り、景命を膺けて、
以て元を改むるは、洵に聖代の典型にして、萬世の標準なり。

朕否徳と雖も、幸に祖宗の靈に頼り、祗みて鴻緒を承け、躬、萬機の政を親す。

乃ち元を改めて、海内の億兆と與に、更始一新せむと欲す。

それ慶應四年を改めて、明治元年と為せ。

今より以後、舊制を革易し、一世一元、以て永式と為す。

主者施行せよ。

http://ourei.fc2web.com/date/tyokugo/kaigen.html


・・・

【明治天皇御製】

 こころから そこなふことの なくもがな 親のかたみと おもふこの身を


    心の底から、損傷することなくありたいものだと思う。
    親の分身としてゆずり受けたこのわが身を。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月17日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 神代より ねざしかはらぬ あしはらの 国の栄ぞ かぎりしられぬ


    神代以来根柢ゆるぎない日本国の繁栄はどこまでもつづいて、
    限りないほど盛んなものであります。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月2日)

           <感謝合掌 平成27年9月8日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/09/09 (Wed) 05:00:16

【明治天皇御製】

 おほぞらに そびえて見ゆる たかねにも 登ればのぼる 道はありけり


    大空に高くそびえ立っているけわしい峰々にも、
    意を決して登ろうとすれば、登り得る道はあるものである。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月23日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 ふきかへす 藤の若葉の 朝風に かくれし花の みゆるうれしさ


    藤の若葉をひるがえして過ぎる朝風に、
    葉陰の花が時おり見えるのはうれしいことです。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月8日)

           <感謝合掌 平成27年9月9日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/09/17 (Thu) 05:07:44


【明治天皇御製】

 言の葉に あまる誠は おのづから 人のおもわに あらはれにけり


    言葉には言い尽くせない誠の心というものは、
    自然にその人の表情に現れるものである。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月27日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 人ごとの よきもあしきも こころして きけばわが身の ためとこそなれ


    人の言葉の、良いことも悪いことも、深く心を傾けて
    その真実を聞こうとすれば、すべてわが身のためとなります。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 5月12日)

           <感謝合掌 平成27年9月17日 頓首再拝>

明治天皇御製 - 伝統

2015/09/30 (Wed) 07:26:59

【明治天皇御製】

 心 (明治45年)

 いかならむ ことある時も うつせみの 人の心よ ゆたかならなむ


    いつ、いかなる思いがけぬ変事が起きても、世の中の人々の心は、
    あわてふためくことなく、広く豊であってほしいものです。


              ・・・

【明治天皇御製】

 水 (明治36年)

 器には したがひながら いはがねも とほすは 水のちからなりけり


    水は円(まる)に四角に、さまざまな容器に順(したがって)逆らわないけど
    時と場合によっては、堅い岩石をも通す、実に驚く力があります。

           <感謝合掌 平成27年9月30日 頓首再拝>

【明治天皇御製】 - 伝統

2015/10/11 (Sun) 04:27:40

【明治天皇御製】

  述懐 (明治42年)

 かたしとて 思ひたまゆまば なにごとも なることあらじ 人のよの中


    むすかしいからといって、為すべき事を怠るようでは
    人の世の中のことは、決して成功するものではありません。


              ・・・

【明治天皇御製】

  折りにふれて (明治37年)

 さまざまの うきふしをへて 呉竹の よにすぐれたる 人とこそなれ


    竹の幹が多くの節を持って、どんな風雪にも耐えられるように、
    人はさまざまの艱難辛苦を凌いで、はじめての世の中に優れた人となるのです。


           <感謝合掌 平成27年10月11日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/10/12 (Mon) 04:57:07


【明治天皇御製】

 なつ衣 かへし朝は うなゐ子も こころかろげに あそぶなりけり


    すずしい夏の衣服に着替えた朝は、ほんの幼い子供までが、
    心も軽やかにのびのびとあそんでいることである。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 6月3日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 かずしれず 実をむすびたる 梅が枝の わかばおもげに つゆぞおきける


    数え切れないほどの多く実をむすんでいる梅の枝の、
    若葉には重たげに露がおいています。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 6月12日)

           <感謝合掌 平成27年10月12日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/10/17 (Sat) 04:54:19


【明治天皇御製】

 いかならむ 事にあひても たわまぬは わがしきしまの 大和だましひ


    どんな困難障害に際会してもひるまないのが、
    わが日本の国の人々が持つ大和だましいというものである。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 6月5日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 みづがきの 松の根ざしの ゆるぎなき 国のさかえを 神はもるらむ


    神殿を囲む瑞垣の内に、しっかり根ざしている松のように
    揺るがぬ国の栄を、神は護っていて下さることでしょう。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 6月14日)

           <感謝合掌 平成27年10月17日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/10/20 (Tue) 04:56:35


【明治天皇御製】

 天地も うごかすばかり 言の葉の まことの道を きはめてしがな


    この広大な天地をも感動させるほどの、
    歌の言葉にこめる人の心のまことの道を、深くきわめたいものである。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 6月9日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 さとゐせし 昔はゆめと なりぬれど おやのいさめは わすれざりけり


    生家に居りました頃のことは、今ではもう夢のような思い出ですが、
    親の教訓は忘れることができません。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 6月20日)

           <感謝合掌 平成27年10月20日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/10/22 (Thu) 04:54:41


【明治天皇御製】

 石上(いそのかみ) ふるごとぶみを ひもときて 聖(ひじり)の御代の あとを見るかな


    遠い昔に書かれた書物を深く読み込んで、
    聖帝の御代のご治績を偲び学ぶことは、心たのしいことである。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 6月11日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 思ふ事 いふこと道に あたりなば 神のこころも 動かざらめや


    思うこと、言うことが人としての道理にかなっているならば、
    神の御心も決して動かないはずはありません。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 7月14日)

           <感謝合掌 平成27年10月22日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/10/28 (Wed) 05:03:43


【明治天皇御製】

 かみつ代の ことをつばらに しるしたる 書をしるべに 世を治めまし


    大昔の出来事を、くわしく書き記した書物をみちしるべとして、
    世の中を治めてゆきたいものだと思う。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 6月17日)


              ・・・

【昭憲皇太后御歌】

 花になれ 実をもむすべと いつくしみ おほしたつらむ やまと撫子


    花のように美しくなりなさい、しっかりした心の実をむすびなさいと、
    常日ごろ慈愛ふかい教育をしてこそ、やまとなでしこと言われる
    すぐれた日本の女性は育てられてゆくはずです。それが教師のつとめです。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 7月24日)


           <感謝合掌 平成27年10月28日 頓首再拝>

【明治天皇御製】 - 伝統

2015/11/08 (Sun) 04:56:42


             *Webより

【明治天皇御製】

  国 (明治40年)

 かみつ代の みよのおきてに もとづきて をさめきにけり あしはらのくに


    豊葦原の瑞穂の国とよばれるこの日本の国を
    私は遠い神代の昔のご神助に基づいて治めてきたのです。


              ・・・

【明治天皇御製】

  巌上松 (明治37年)

 苔むせる いはねの松の 萬代も うごきなき世は 神ぞもるらむ


    固い巌にがっしりと根を張った松の古木のように、
    苔むすまでも永遠に揺るぎない世を神々は
    お護りくださるであろう。


           <感謝合掌 平成27年11月8日 頓首再拝>

明治天皇御製・昭憲皇太后御歌 - 伝統

2015/11/13 (Fri) 04:32:14


【明治天皇御製】

 かりそめの 言の葉 草もともすれば ものの根ざしと なる世なりけり


    ほんのちょっとした時に言うなにげない言葉も、
    ともすると重大なことの原因となる世の中であることだ。

      (Web:明治天皇御製 昭憲皇太后御歌とその口語訳 6月21日)


              ・・・


【昭憲皇太后御歌】

  順序

 おくふかき 道をきはめむ ものごとの 本末をだに たがへざりせば


    物事の本末を間違わなければ、奥深い道理を窮めることができるでしょう。

      (Web:フランクリンの十二徳を和歌で詠んで⑨)


           <感謝合掌 平成27年11月13日 頓首再拝>

Re: 明治天皇御製(2) - izgtserybmMail URL

2020/08/29 (Sat) 03:51:14

伝統板・第二
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