伝統板・第二
効果的に伝える力 - 伝統
2015/05/28 (Thu) 12:54:00
このスレッドでは、「言葉」を、
いかにして相手へ効果的に伝えていくかに
焦点を当てた内容の情報を紹介してまいります。
・・・
《明晰な言葉を発する力を養成する》
*「青年の書」第3章言葉の力を修練せよ(P37~38)より
諸君がもっとも等閑(なおざり)にして、いっこう養成しようとしないでいるところの能力で、
非常に重要であるところのものが一つある。それは諸君の「言葉の力」の教養である。
もし諸君が自分自身の欲するところを、自分自身の希望を、自分自身の表現せんと欲する内容を、
完全明瞭に、力強くそれを言葉で伝えることができないならば、諸君は人生に於ける
もっとも強力なる武器を失うものだと言わなければならないのである。
もっとも、人間の言葉は人格の表現であるから、人格を養成しないで、ただ言葉巧みに
自己を偽装するだけでは、その言葉の調子の奥に虚偽なあさはかな、何ものかがひびいていて、
自己をごまかすことができないのであるけれども、
しかし立派な人格者でありながら、ただ常に坐ってばかりで一言(ごん)も自己の希望を
表現することができないならば、これはまた何という遺憾なことであろう。
多くの人たちは英語会話を習う。
あるいは難しい漢文を習う。
けれどもなぜ完全に自国語を習おうとしないのであるか。
あらゆる種類の技術を習いながら自国語の会話を完全に練習しないということは、まことに、
もっとも高貴なる教養を放棄しているといわなければならないのである。
まず会話に際して必要なのは言葉の明晰さである。
口の中で何やらっもぐもぐしゃべったがその半分もききとれないでいるような曖昧な言葉遣いを
する人もあるが、かくの如き人は、自分自身のもっている能力を相手の人に半分も伝えることが
できないのである。
かくの如き人は自分の真価に正札(しょうふだ)をつけないで、
半値以下の札をつけておくのと同じことである。
人から半値以下に見積もられてしまうのであるから、言葉の力を練習しない人は、
真に自分のもっている力の半分以上も世間では買われないことになるのである。
特に東北地方や島根県や九州南部の一地方などの人の言葉は、発音が不明瞭であって、
大都会へ出てきて自己を表現するに完全な武器をもっていないような結果になりやすいのである。
よろしく少年時代から、はっきりと自分の言葉を発言する練習を続けることが必要である。
教科書や、小説の中の名文や、時事問題を論じた論説などを標準語の示す発音に従って
はっきり明晰に朗読する練習を積むことが必要である。
・・・
<関連Web>
(1)“本流宣言”掲示板「言葉の持つ力 (5205)」
→ http://bbs2.sekkaku.net/bbs/?id=sengen&mode=res&log=1100
(2)光明掲示板・第一「言葉の力」
→ http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=216
(3)光明掲示板・第二「言葉の創化力」
→ http://bbs7.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou2&mode=res&log=27
(4)光明掲示板・第三「言葉の力 (213)」
→ http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou3&mode=res&log=77
(5)光明掲示板・伝統・第一「言葉の力 (71)」
→ http://bbs6.sekkaku.net/bbs/?id=wonderful&mode=res&log=44
(6)スレッド「言葉の力」
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6459722
<感謝合掌 平成27年5月28日 頓首再拝>
美しき言葉の表現法を覚える - 伝統
2015/06/04 (Thu) 12:49:05
*「青年の書」第3章言葉の力を修練せよ(P38~39)より
名文を朗読するということはいろいろの利益がある。
それは明晰なる発音の練習になるばかりでなく、
美しき言葉の表現法を覚えるのである。
自己の欲するところを相手に完全に理会せしむるための豊富なる語彙を覚えるのである。
一つの事物でもその形容のしかたによって美しい光を放つのである。
その人の語る言葉が光を放って人を魅了するようにならなければならないのである。
「あの人と話していたらいつの間にか釣り込まれる」というようにならなければならないのである。
「あの人の言葉には魅力がある。あの人と話していると何となく楽しくなる」
というようにならなければならないのである。
もし諸君が真に巧みなる話術に到達するならば、諸君はそれだけでも
すでに人生に於て勝者となる資格があるのである。
いかに才能がなくとも話術が巧みであるならば、諸君の周囲の人たちは諸君の要求を、
諸君の欲するとおりにきいてくれるであろう。
かくて諸君は運命の支配者となる。
周囲の人たちは諸君の心のままに動くのである。
<感謝合掌 平成27年6月4日 頓首再拝>
雄弁術を鍛える - 伝統
2015/06/11 (Thu) 12:46:26
*「青年の書」第3章言葉の力を修練せよ(P39~40)より
世の中に雄弁家が少ないのは、雄弁術というものを修練しないからである。
一般の人々の言葉の貧弱さよ。
彼らの対話に使う言葉は、ただ行きずりに偶然の機会に、どこかで拾いあげてきた
ボロボロの言葉のよせあつめでできているのである。
もし諸君が、往来で偶然に拾いあげてきた《がらくた》を応接室のテーブルの上に
陳列してお客さまを接待するとしたならば、そのお客さまは大いに感銘して
その歓待を喜ぶであろうか。
吾々の応接室には立派な絵画をかかげ、華麗な置物を飾り、美しき花を生けて
客人を迎えるのである。しかしこれらの掛額や置物や生花などは要するにその人
そのものではないのである。
だからそれらが少しくらい粗末であっても、大いにその人の人格を落すということも
ないのであるが、その人自身の話す言葉、その人自身の人格の表現である。
だから、それが粗末であればその人の人格はお粗末であると見られ、
その人の話す言葉が豊かであればその人の人格が豊富であると見られるのであり、
その人の話す言葉が貧弱であれば、その人の人格そのものが貧弱であると見られるのである。
だから吾々は、往来で偶然拾ってきたような
貧しい言葉やぞんざいな言葉は使ってはならないのである。
吾々は常にすぐれたる文章家の書いた立派な創作をよみ、
論文をよみ、そこよりもっと美しく巧みなる内容深き言葉を探してきて
それを自由に駆使するようにしなければならないのである。
名文を常に朗読するということの必要はかくの如きところにもあるのである。
<感謝合掌 平成27年6月11日 頓首再拝>
リーダーは読書家 - 伝統
2015/07/02 (Thu) 12:18:53
*メルマガ「人の心に灯をともす(2013-05-12)」より
(マイケル・アンジャー氏の心に響く言葉より…)
昔から「リーダーは読書家だ」といわれる。
もちろんすべての読書家がリーダーだとはかぎらないが、
ほとんどのリーダーは読書家だといっても過言ではない。
しかし、もしそうなら、なぜ多くの人は読書をしないのだろうか。
ノンフィクションの本を読む人の9割は第1章しか読まないという。
言い換えれば、第2章以降も続けて読む人は全体の1割程度しかいないのだ。
一般に、収入はその人の語彙力(ごいりょく)と比例することが実証されている。
ごくわずかな例外を除けば、
語彙の豊富な人は大きな仕事をまかされるから、収入もそれだけ多い。
ほとんどの人はもっと収入を増やしたいと思っていることを考えると、
なぜもっと読書をしないのかという疑問がわく。
理由は簡単である。
ほとんどの人は「学校を卒業したら教育は終了する」と思い込んでいるため、
生涯学習の必要性を心の中で否定しているからだ。
大多数の人は社会人になったとたん、
知識を増やすことに興味を持たなくなるのである。
若き日のエイブラハム・リンカーンは
遠方の図書館まで何キロも歩いて本を借りに行き、
数日後に返しに行くという生活を送っていた。
昼間、何時間も重労働に精を出し、夜になるとロウソクの灯りで読書にいそしんだ。
国家のリーダーの重責を担う素地は、読書の習慣によって作られたといえる。
もしあなたが最高の自分になりたいと真剣に考えているなら、
熱心に本を読むことを勧める。
とくにノンフィクションの自己啓発書を読むといい。
1ヶ月に1冊の本を読むことが最低条件だ。
1年に1冊しか読まないなら、熾烈な競争社会で落伍してしまうだろう。
<『最高の自分になる方法』ディスカヴァー>
・・・
日本の言葉は約20万語あるそうだが、
新聞や雑誌や本などで実際に使われているのが約5万語だという。
また、普通の人が使うのが数千語と言われるが、
その語彙が少し増えるだけで、飛躍的に伝わり方は違う。
たった一つの言葉で、心に響くこともあるからだ。
リーダーにとっても最も必要な要素のひとつが、
まわりの人に自分の考えを伝えるコミュニケーション能力。
自分の思いや考えを上手に伝えることができなければ、組織は動いていかない。
人にわかりやすく伝えるには、生きた言葉を使わなければならない。
そのために最も有効なのが、読書。
読書の習慣を身につければ、成功へ一歩近づく。
<感謝合掌 平成27年7月2日 頓首再拝>
名文を朗読し、語彙を豊かにする - 伝統
2015/07/09 (Thu) 12:42:28
*「青年の書」第3章言葉の力を修練せよ(P40~41)より
名文を常に朗読する時にはその文章のもっている言葉のリズムが
自分の心に深く印象せられて、心にレコードを作るのである。
そしてその次、偶然話す機会があつときでも、かつて朗読してことのある名文の雰囲気と
語彙とになってくるのである。
(中略)
されば常に立派な名文を読むことは、
その名文の有する美点を自分の心の中に吸収することになるのである。
偉大な理想をもち、偉大な計画を心に描きながら、人に会って、その理想を語り
計画を説明しようという時になって、どう話していいかわからないで《へどもど》
するようなことでは、何という残念なことであろう。
理想と計画の上では、一大勇者でありながら、されそれを話そうとすると、
臆病な一寸法師か唖者(おし)のようにだんまりくって縮みあがってしまうとしたならば、
何という残念なことであろうぞ。
自分自身の能力十分の一も人に知らすことができないならば、まことに無限の能力を
もちながらも、宝のもちぐされといわなければならないのである。
世界的に有名なる学者であるという栄誉のもとに晩餐会が催されて諸君が招待されたとせよ。
諸君がその席に於いて一語も発することができないで、衆人環視(かんし)の中(うち)に、
ただ赤くなったり青くなったりしているならば、それは、まことに残念なことであると
いわなければならないのである。
諸君は話術を学ばなければならないのである。
<感謝合掌 平成27年7月9日 頓首再拝>
雄弁家になるには、練習が必要です - 伝統
2015/07/16 (Thu) 12:29:49
*「青年の書」第3章言葉の力を修練せよ(P41~42)より
諸君は雄弁になるためには発音が明晰であり、語彙が豊富にならなければならない。
更に必要なのは、自分は雄弁であると信ずることである。
信ずれば信ずるとおり雄弁になることができるのである。
かりにある人を催眠状態にして「何時は何某という雄弁家である。今議政壇上に立って
滔々と演説しているのである」と暗示を与えるならばその人は真に何某の如くなって
雄弁に滔々と演説を始めるのである。
それと同じことであって、諸君はまず「自分は雄弁家である」と信ずることである。
(中略)
そこでしゃべる練習が必要である。
何遍でもしゃべってみて自分は充分にしゃべれるという自信がついたならば、
誰でも雄弁に話すことができるのである。
(中略)
練習しないで完全に自由自在にしゃべれるということはあり得ないのだ
ということを知って充分練習することが肝腎である。
(中略)
人に話す能力は、ただ言葉を知っているだけでは話すことができないのである。
だから常に機会をとらえてしゃべれるようにすることが雄弁家になる
第一の条件であるのである。
・・・
このスレッドの関連として、夕刻版での新たなスレッドとして、
東京工業大学の講義で人気を博した「コミュニケーションと国際関係」を
書籍化した、パトリック・ハーラン氏の「ツカむ! 話術」からの要点を
紹介してまいります。
→ http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6543064
パトリック・ハーラン氏は、日本ではバックンという芸名で、芸能界で活躍しておりますが、
パックンさんは池上彰氏からの紹介で、東京工業大学で非常勤講師として
「コミュニケーションと国際関係」を2012年12月から教えることとなり、
それがきっかけで本書を出版することとなったとのことです。
<感謝合掌 平成27年7月16日 頓首再拝>
話術を鍛えること - 伝統
2015/07/23 (Thu) 12:34:17
*「青年の書」第3章言葉の力を修練せよ(P42)より
度(たび)重ねれば恐怖がなくなるということは真実である。
最初は多勢の前に立って話そうとする時に、
顔が赤くなったり、身体(からだ)がぶるぶるふるえて来たりしてきた人でも、
敢えて勇気を鼓舞して多勢の前で話す機会を度重ねている中(うち)には、
演壇に立っても大勢が少しも恐ろしくなくなってしまうのである。
最初は《もやもや》として聴衆の顔が雲か霧かのようになって、はっきり見えなかったのが、
一々自分の言葉に対してうなずいたり首をふったりしていることまで《はっきり》
見えるようになってくる。
もうこうなれば大丈夫である。
自分の言葉によって聴衆をうならせたり、感激させたりすることができるのである。
人の指導者となり又は代表者となって多くの人類に貢献しようと言うならば、
大勢を自由に操縦し得るための話術に巧みにならなければならないのである。
<感謝合掌 平成27年7月23日 頓首再拝>
人前で話すトレーニングを積み重ねる - 伝統
2015/07/30 (Thu) 13:22:51
*「青年の書」第3章言葉の力を修練せよ(P43)より
演壇に立って大衆の心をつかむには
話者と聴衆とが一つにならなければならないのである。
聴衆と自分とが対立しているようでは真に聴衆を感嘆せしめることはできない。
自分が聴衆の心になってしゃべり自分のしゃべるとおりに
聴衆はうなずいたり拍手をしたり首をふったりするのである。
講演者は聴衆の命令者になる。
こちらのいうとおりに向こうが動くのである。
それはいわば、「合気(あいき)」であってこれは心の修練の問題である。
ます心が聴衆を呑まなければならないのである。
ちょうど催眠術者が暗示を被催眠者に与えるようにである。
個人の対談に於いても同じことである。
相手を恐れたり恥ずかしがったりしているようなことでは、
どんなに能力があっても、それを相手に知らすことはできないのである。
だからできるならば、少年時代から人を恐れず
できるだけ人前に出て話すような習慣をつけることが必要である。
最初は《きまり》が悪くとも慣れるにしたがって自由に人前で
自分の意思を表現することができるようになるのである。
<感謝合掌 平成27年7月30日 頓首再拝>
神の子として礼拝し、一体感を持って話す - 伝統
2015/08/06 (Thu) 13:04:09
*「青年の書」第3章言葉の力を修練せよ(P43~44)より
吾々は個人対談をする時にも、大衆相手に演説するときにも、
まず相手は神の子であり、彼と自分とは一体であるから自分は彼に対して
好意をもっており、彼もまた自分に対して好意をもっているのであるから、
自分は何の遠慮もなく、兄弟のように彼に対して話しかけることができるのである、
と念じて、彼に対する恐怖の念はもちろん、隔たりの念をとり去ってしまって
明るい自由な気持ちで話すようにするならば、
はにかむことも恐怖することもなくなり、
何でもいいたいことを相手に対して話し得るようになるのである。
<感謝合掌 平成27年8月6日 頓首再拝>
【言語化力とは】 - 伝統
2024/02/01 (Thu) 11:10:51
*メルマガ「人の心に灯をともす」(2024.1.30)より
(山口拓郎氏の心に響く言葉より…)
「言語化力」とは何なんでしょうか?
それは、次のように定義づけました。
《頭の中にある考えや思い、情報などを的確に言葉にし、
相手にわかりやすく伝える力のこと》
そのためには、欠かせない3つのSTEPがあります。
1.「語彙力(ごいりょく)」を伸ばす
(1)知らない言葉は使えない
(2)語彙が貧しいとぴったりくる「言葉」を見つけられない
(3)語彙力アップが言語化の第一歩
2.「具体力」を鍛える
(1)あいまいな内容だと伝わらない
(2)言葉の解像度を上げる
(3)映像が浮かぶところまで具体化
3..「伝達力」を磨く
(1)相手が欲しい情報を届ける
(2)相手に「伝わる」よう、表現や伝える順番を工夫する
<『言語化大全』ダイヤモンド社>
・・・
1.『語彙力』
読書は、新しい言葉や情報の宝庫です。
優秀なビジネスマンは読書家であることが多く、
ビル・ゲイツは1年で50冊読むことを目標にしているそうです。
アメリカでは富裕層の88%が1日30分以上ビジネス書などを読んでいるのに対して、
年収300万円以下の人はわずか2%とのこと。
日本ではビジネスマン(管理職400人、20代の若手社員300人の合計700人)を
対象に調査した結果、なんと全体の6割が、
「月に読む本が1冊未満」であることがわかったのです。
これは「月に10冊以上の本を読む人」(3.9%)の15倍以上にのぼります。
見方を変えれば、これは大きなチャンスとも言えます。
読書量を増やすことによって、
新しい言葉や情報に出会えるチャンスが一気に広がるからです。
大事なことは本は読み終えたらアウトプットすることです。
SNSやAmazonのレビューに書いたり、
ノートにまとめて誰かに感想を話す、というようなことです。
2.『具体力』
「たとえば」を使える人は、話が圧倒的にわかりやすいのです。
「たとえば」を使いこなせるようになれば、
具体化力がぐんぐん伸びていき、スムーズに言語化できるようになります。
3.『伝達力』
言語化のゴールは相手に「伝わる」ことです。
そのためには、相手が理解しやすい言葉を使うこと。
相手のバックボーンを考慮して、言葉を選択することです。
また、相手に伝わっているか、「サイン」を読み取ることが必要です。
「サイン」とは言葉以外の相手の反応です。
たとえば、「表情が曇る」「首をかしげる」「眉間にしわが寄る」
「押し黙る」「ぼーっとしてうわの空」等々。
いずれにせよ、どんなに熱意を込めて何時間話をしても、
相手に伝わらなければ、その話は無いのと一緒。
つまり、何も考えていない人、と同じになってしまう。
頭の中にある言いたいことを相手にいかに伝えるか。
常に、「言語化力」を磨く人でありたい。
・・・
<参照>『言語化大全』
「「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全」
https://diamond.jp/category/s-GengokaTaizen
言語化大全 【要約】
https://jo3desublog.com/?p=672
『言語化大全』の読書感想
https://note.com/hodobochi/n/n472b9e67c2be
・・・
<参照>『言語化向上作戦』(動画)
【言語化力向上作戦その1】仕事への影響は
https://www.youtube.com/watch?v=EGroFvRywCE
【言語化力向上作戦その2】言語化力三大要素
https://www.youtube.com/watch?v=PAQQT7oLhu8
【言語化力向上作戦その3】7つの実益
https://www.youtube.com/watch?v=09THdOoxmEY
【言語化力向上作戦その4】語彙力を伸ばす
https://www.youtube.com/watch?v=JONxymlS3kk
【言語化力向上作戦その5】本丸は具体化にあり
https://www.youtube.com/watch?v=lkjWsRUiT1s
【言語化力向上作戦その6】思考のものさし
https://www.youtube.com/watch?v=8By-UgFEvpk
【言語化力向上作戦その7】ChatGPTて゛言語化力を鍛える
https://www.youtube.com/watch?v=rEN4cKTxC9c
【言語化力向上作戦その8】わかりやすく伝える
https://www.youtube.com/watch?v=5rX8JNG4674
【言語化力向上作戦その9】具体化力を鍛える
https://www.youtube.com/watch?v=X6hCk3kYS3Y
【言語化力向上作戦その10】「伝える」を「伝わる」に
https://www.youtube.com/watch?v=ujy8l5t9nNM
<感謝合掌 令和6年2月1日 頓首再拝>
【言いにくいことを賢く伝える技術】 - 伝統
2024/06/10 (Mon) 10:51:41
*メルマガ「人の心に灯をともす」(2023.8.9)より
(中野信子氏の心に響く言葉より…)
本書を執筆するにあたって、日本人が「いいえ」を使っている場面を
見たことがあるかどうかについて、
日本に20年以上住み、日本語が堪能で、
日本人が大多数の職場で仕事をしているアメリカ人の友人にも確認してみました。
即座に返事が来ました。
ないね、と。
たしかに、アメリカ人はNOをカジュアルに使い、
軽快で合理的なコミュニケーションを選択してきた。
アメリカ人はアメリカ人なりに忖度したり、
遠回しに言ったりということはもちろんあるけれど、やはり一方で、
日本人は本当に「いいえ」を使わない。
ほとんど死語だ。
いいえの代わりに使う言葉は
「難しい」「厳しい」「検討する」
「また今度」「いつかね」「行けたら行く」
など、ものすごいバリエーションがあると。
ちなみに、このアメリカ人とはデーブ・スペクターさんのことです。
私たちは、NOを言えないというより、
NOをあえて言わないコミュニケーションを古来、選択してきた
のではないでしょうか。
NOを言わずに伝える方法を何とかして見つけ出し、工夫してきた。
それが、最も洗練された形で息づいているのが
京都の文化ではないかと思うのです。
たとえば、京都では家同士でも300年ぐらいお隣さんです。
しかし、300年もずっと隣同士でいるとなると、
これはトラブルが起きたら大変なことになるわけです。
そういうところでは、本当は不満があって、
困っていて、イヤだなと思っていても、
それを相手の気持ちに火をつけてしまうことなく、
うまく伝える方法が必須になります。
そういったところで磨かれたコミュニケーションが、
あの独特のエレガントな方法ではないでしょうか。
東京で生まれ育った私から見ると、
いかにも内容そのものが毒であったとしても、
やはりその伝え方は洗練されていて、
アートを感じさせ、憧れの気持ちが生まれます。
隣同士の間柄でトラブルをできるだけ避けていくのには
言葉のアートともいうべき、言い回しの工夫が必要とされます。
長期的に見たときに互いの心理的負担をできるだけ下げ、
互恵関係を結んでいけるようにするには、
常からの努力がいるということになります。
まさに破壊は一瞬、建設は死闘とまではいかずとも
たゆまぬ終わりのない努力、というのが、
人と人との間柄ではないでしょうか。
<『エレガントな毒の吐き方』日経BP>
・・・
京都式回答例が本書の中にいくつか書いてあった。
『関係がそれほど深くない人から、無理な依頼をされて断りたい。
どのように返す?』
【京都式の回答例の1】
(京都市に代々お住まいの女性に聞きました)
「いや、うれしおすけど、うちにはちょっと。
もっと上手にしはる方、探しまひょか?」
【京都式の回答例の2】
(京都市在住の80代女性に聞きました)
「ちょっと考えさせてもろうて、かましまへんか。
ちょうど今さっき、恩義のあるお人からお願いごとをされてしもてな。
今、それで頭がいっぱいで考えられへん。
お時間いただきたいんやわ。すんまへんなぁ」
京都式では「ちょっと」で濁した場合は基本、拒否を意味する。
さらに、自分より適任者がいることを伝えて、
相手からの依頼に応えるつもりがないことを伝える。
イケズ度をより高くする場合には、「京都式の回答例の2」のように、
相手が自分にとって「恩義を感じるレベルの人ではない」
ということも暗に遠回しに伝えられる言い方で。
人間関係においては、
必ずしも「NO」を伝えることが正解でない場合が多い。
これは、人間関係だけでなく、
一般的な外国との外交においてもそれは言える。
はっきりと「NO」というと、
相手の国民感情に火をつけてしまうことがあるからだ。
だからこそ、婉曲に、そしてエレガントに伝える必要がある。
京都式の「言いにくいことを賢く伝える」技術…
エレガントな言い方を身につけたい。
・・・
<参照>
日経BP社による紹介Web
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/23/04/13/00779/
著者・中野信子氏に聞く
https://www.bunkanews.jp/article/330932/
『エレガントな毒の吐き方』はじめに
Web:日経BOOKプラス(2023.5.2)
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/032900009/041800334/
Web:BOOKウオッチ
論破より確実に効く、失礼な人を
エレガントにいなす「毒」の吐き方
https://books.j-cast.com/topics/2023/05/19021118.html
・・・
<要約動画>
(1)『エレガントな毒の吐き方』で学ぶ
京都人流コミュニケーション術
ベーシックリーマニア(2023/06/24)
https://www.youtube.com/watch?v=m8FlKQ3ZWG8
(2)「エレガントな毒の吐き方
脳科学と京都人に学ぶ
『言いにくいことを賢く伝える』技術(中野信子)」
10分読書@しまこ(2023/06/04)
https://www.youtube.com/watch?v=sXZBerkju5M
●動画目次●
0:00 ご挨拶
0:45 第1章「NOを言わずにNOを伝える
コミュニケーションが今こそ必要な理由」
0:52 ①ちょっとした「嫌な気持ち」、
どうしていますか?
2:05 ②「エレガントな毒」が持つ
ポジティブなネガティブさ
3:33 ②本音か、
関係性か、大事なのはどっち?
4:43 第2章「「困った」「イヤだ」を
賢く伝える3つのレッスン」
4:48 レッスン①「褒めている」ように
見せかける
6:25 レッスン②「遠回しな質問」で、
相手自身に答えを出させる
8:35 レッスン③オウム返しで質問を受け流す
<感謝合掌 令和6年6月10日 頓首再拝>
【ジェフ・ベゾスの伝え方】 - 伝統
2024/06/19 (Wed) 11:34:19
*メルマガ「人の心に灯をともす」(2023.8.19)より
(カーマイン・ガロ氏の心に響く言葉より…)
2004年の夏、ジェフ・ベゾスCEOは驚くべき決断をくだして、
アマゾンのリーダーシップチ ームに衝撃を与えた。
パワーポイントの使用を禁止したのだ。
アマゾンの経営陣は、
ビジュアルにうったえるスライドや箇条書き機能の代わりに、
文書やナラティブ(ストーリー仕立ての文章)の形でアイデアを説明し、
売りこまなければならなくなった。
世界でもっとも先進的なeコマース企業が、
現代のプレゼンテーションツールを、
5000年以上も前に発明された古代のコミュニケーションデバイスである
文字と置き換えたのだ。
この新たなシステムによって、アマゾンの全社員が、
シンプルな言葉、短い文章、そして明快な説明で
アイデアを他者と共有するよう強いられることになった。
だが、ベゾスが導入したこのブループリント(設計図)こそが、
アマゾンのその後20年にわたる驚異的な成長の基礎を固めたのである。
ジェフ・ベゾスは大胆なアイデアを
世界でもっとも影響力ある企業に発展させた夢想家だ。
その過程で、リーダーたちがプレゼンテーションを行い、
アイデアを共有し、共通のビジョンを軸にチームをまとめる方法を
根本からひっくり返すような戦略を作り上げた。
リーダーシップとコミュニケーションの探究者であるベゾスは、
大半の人が不可能だと考えることを実現するために、
人々のモチベーションを高める方法を探り、学習を重ねていった。
シリコンバレーの伝説的ベンチャーキャピタリストとして
知られるある人物は、ビジネススクールの学生たちに、
ベゾスのライティングとコミュニケーション戦略を学ぶことを
義務づけるべきだという考えを述べている。
もし「あと20歳若かったならば」、
自分がその授業を担当しただろうとまで言うのだ。
ベゾスは、アマゾンの社員が文章を書き、協力し、イノベーションを起こし、
アイデアを売りこみ、プレゼンテーションを行う方法を改善する
コミュニケーションツールを先駆けて開発した。
そうすることで、シアトルのガレージで働く小さなチームを
世界最大の企業のひとつへと成長させるうえで欠かせない、
拡張性のあるモデルを構築したのだ。
端的に述べれば、ベゾスはブループリントを描いたのである。
<『Amazon創業者 ジェフ・ベゾスの お金を生み出す伝え方』文響社 >
・・・
ブループリント(Blueprint)とは、
設計図(建築図面またはエンジニアリング図)のこと。
まさに、石塚しのぶ氏のいう
「コア・パーパス」(中核となる目的)、会社の存在意義のことだ。
何のために存在するのかという、
コア・バリュー(中核となる価値観)を定めたもの。
それらを伝えるためには、スライドを使わないという。
これは、イーロン・マスク、スティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベゾスなど、
アメリカの有名テック起業のCEOに共通する考え方だ。
ベゾスは、どのような職種であろうと不可欠なスキルがあるという。
それが「一流のコミュニケーション能力」。
その元にあるのが「文章力」だ。
ベゾスが毎年執筆する株主への手紙はシンプルで、なじみのある言葉を使い、
脳にすっと入ってくる文章はコア・バリューを伝えるためのお手本だ。
そして、大事なことは、
「文章力は誰もが学び、時間をかけて磨くことができるスキル」だということ。
そして、そこにはメタファーやアナロジーがふんだんに使われているという。
メタファーとは「隠喩(いんゆ)」のこと。
「あなたは太陽のように明るい」
というように、
「まるで〇〇のようだ」という言い方。
アナロジーとは「類推思考」のことで、「たとえ話」のことでもある。
まったく異なるように見えることに共通点を見出し、意外性のある話にする。
どんなにいいアイデアがあろうと、それが伝わらなければ、
お金を集めることもできないし(投資を受けられない)、
社員たちにその思いを伝えることもできない。
伝え方を学び…
一流のコミュニケーション能力を身につけたい。
<感謝合掌 令和6年6月19日 頓首再拝>
【相手にとって有用な情報を伝える能力】 - 伝統
2024/07/05 (Fri) 07:22:28
*メルマガ「人の心に灯をともす」(2023.8.22)より
(チサン・チョードリー氏の心に響く言葉より…>
私たちインド人は、非常におしゃべりな人種です。
陽気な性格もそれを後押ししているのかもしれませんが、
とにかく成功している印僑たちは皆、弁が立つ人ばかり。
ビリオネアと呼ばれる世界の億万長者のうち、
およそ10%をインド人が占めるといわれ、
実際に世界の名だたる企業でインド人が活躍しています。
とくに多いのが交渉担当のポストで、
それもインド人の話術が買われてのこと。
国際的な会議においては、議長の重要な役割は
「インド人を黙らせることと、日本人をしゃべらせることだ」
といわれるほど、日本人とは対照的です。
なぜ、同じアジア人でありながら、日本人とインド人でこれほど
コミュニケーションスキルに違いが生じるのか。
これはおそらく、日本がほぼ単一民族国家であるのに対し、
インドが多民族国家であることと無関係ではないでしょう。
インドではさまざまな文化的背景を持った民族が
一緒に暮らしています。
そのため、何かを伝えたり、何かを理解させたりするためには、
一から十まですべてを言語化して表現する必要があるのです。
日本には「以心伝心」という言葉がありますが、
インドではまず考えられません。
高いコミュニケーションスキルは、
ビジネスシーンにおいて強力な武器になります。
ただし、ここでいうコミュニケーションスキルとは、
たくさんの情報を口頭で伝えられる能力のことではありません。
大切なのは、相手にとって有用な情報を話して伝える能力であり、
相手の気を引き、一気に口説き落としてしまえるほど
自分に興味を持たせる能力のことです。
「自分のことばかり話していたら、お金も人も集まらない」
私は常々、自分の会社やセミナーなどでこう言っています。
「高いコミュニケーションスキルがあれば、
人は一生、お金に困らなくなる」と。
では、どのような話し方を心がければ、
お金に困らないコミュニケーションス キルを身につけることができるのか。
答えは簡単です。
それは相手にとってのメリットを簡潔に伝えることです。
私自身、いまでこそ話術やプレゼンテーションに自信を持っていますが、
最初からそうしたコミュニケーションスキルを持っていたわけでは
ありません。
初めてアメリカでベンチャーキャピタリストたちの前で
事業のプレゼンを行ったときは、
まるでいい結果が得られなかったことをおぼえています。
困り果てた私は、思い切ってあるベンチャーキャピタリストの方に
相談しました。
すると、その方はこんな助言をくれたのです。
「あなたは自分のこと、自分のやりたいことを40分間
ずっとしゃべっていたけれど、それを10分に短縮しなさい。
そして、そのうちの5分間は、
自分ではなく相手のメリットを話すのです」
<『「運がいい人」になるための小さな習慣』 アスコム>
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多くの人は、他人の話を黙って聞いているのは苦手だ。
だから、会話などでは、
人の話を聞くより、自分のことばかり話してしまいがちになる。
だからこそ、他人にプレゼンしなければならないときは、
相手のメリットになることを話さなければならない。
講演などでは、
「初めて聞くようなこと」
「面白いこと」
「斬新な切り口の話」
「びっくりするような話」
等々、相手を喜ばせる話だ。
これは、ビジネスなどでのプレゼンも同じ。
自分の会社がいかにすごいかという話や、会社の歴史が長いこと、
何かで賞を取ったとか、有名人と知り合いだ、など、
自慢のような話ばかりされるとうんざりする。
ベクトルが自分を向いているときは、自分のことばかり話している。
ベクトルが外を向いたとき、
「人を喜ばせる」、という利他の心で話をすることができる。
自分のことばかり話していたら、お金も人も集まらない…。
相手にとって有用な情報を伝える能力を身につけたい。
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<参照>
【15分で解説】世界の成功者が実践する「1分のルール」
【運がいい人になるための小さな習慣】
サムの本解説(2021/09/09)
https://www.youtube.com/watch?v=Vwen82Avp1c
【要約】「運がいい人」になるための小さな習慣
世界の成功者が実践するたった1分のルール【サチン・チョードリー】
フェルミ漫画大学( 2021/11/01 )
https://www.youtube.com/watch?v=bi8LbsoBqgk
たった1分の習慣で引き寄せる "「運がいい人」になるための小さな習慣"
ご紹介します!【サチン・チョードリーさんの本
ハッピー研究所(2023/03/19)
https://www.youtube.com/watch?v=jtPMX591Thk
【ベストセラー】「「運がいい人」になるための小さな習慣」を
世界一わかりやすく要約してみた
【本要約】(2021/07/05)
https://www.youtube.com/watch?v=42uAVfdXjHQ
<感謝合掌 令和6年7月5日 頓首再拝>
言葉1つで人の行動は大きく変わる - 伝統
2024/10/18 (Fri) 11:02:30
*メルマガ「DirectBook」(2024.10.18)より抜粋
「スピード落とせ!」
「事故多発場所注意」
そんな言葉の看板が乱立する場所がある。
その場所は、湖がある自然豊かな場所で、カーブが豊富な山岳道路。
そのため、バイクのツーリングスポットとして大人気。
しかし、実は、ここ昔から事故が多発している危険な場所。
自然が豊かで、きれいな景色を横に、バイクを傾け走る...
そんな絶好のツーリングスポットであるがため、
運転手たちはスピードを出しすぎてしまい、
カーブを曲がれず、多くのけが人が出ていた。
中には死亡するケースも...
スピードを落とすように指示する看板を立てても、事故の数は減らない...
どうすれば事故を減らすことができるのだろうか...
どうすれば運転手たちはスピードを落としてくれるのだろうか...
交通課の人たちは考えた。
「こんなに注意する言葉を書いても無理なら..」
交通課の人たちは、新たに『ある言葉』を書いた看板を立てた。
すると、、、事故が激減!
今まで、どんな注意書きをしても、
スピードを落とさなかった運転手たちが、
スピードを落とし、安全運転をするようになったのだ。
一体、どんな言葉を書いたのか...それは、、、
『ケガをしますと、病院に収容されるまで約2時間かかります。』
この言葉にした途端、事故が激減。
2015年には毎年発生していた死亡事故も、0件になりました。
《言葉1つで人の行動は大きく変わる》
この話のポイント。
それは、言葉を1つ変えるだけで、人の行動は大きく変わる、ということ。
ただ「スピード落とせ!」と言われただけでは、
スピードを全く落とさなかった運転手たちが、
『ケガをしますと、病院に収容されるまで約2時間かかります。』と言われたら、
スピードを落とし、事故に気をつけ、安全運転するようになりました。
こんな風に、
言葉を1つ変えるだけで、人の行動は大きく変わります。
<感謝合掌 令和6年10月18日 頓首再拝>