伝統板・第二

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素晴らしい日本 - 伝統

2015/04/09 (Thu) 03:53:37

*光明掲示板・伝統・第一「素晴らしい日本 (26)」からの継続です。
  → http://bbs6.sekkaku.net/bbs/?id=wonderful&mode=res&log=14

・・・

「いろは歌」の仏教思想

      *「「新しい日本人」が創る2015年以後」日下公人・著(P102)より

日本人は直観力がどうやら外国人より発達しているようだ。

これは有史以来、たいていの国では長い間生活が苦しかったためだと思われる。
階級社会だから帰属や聖職者などごく一部の人間だけが知的な活動をして、
庶民には何かものを考えるようなゆとりがなかった。

 
一方日本は、少なくとも江戸時代には世界に例を見ないほど、平和で豊かになっていた。
庶民は寺へ行った。参拝であり、物見遊山であり、息抜きでもあった。
寺へ行けば住職が説法をしてくれたから、
森羅万象さまざまなことに思いをめぐらせることができた。

 
僧侶たちはもっと昔から、インド哲学や中国哲学を朝から晩まで議論していた。
その昔、平安時代は天皇・公卿が費用を負担して寺を運営していたから、
寺はまさに国公立大学であった。

朝廷が衰えてからは地方の有力武士が寺を建て、優秀な子供を入れていた。
子供を集めて掃除、洗濯、炊事など何でもやらせて、見どころのある者には勉強をさせた。
うんと見どころがあれば中国まで留学に出してやった。

昔から日本では秀才選抜システムがあったのである。
そうすると「出世の道はお寺だ」ということになって、
門前の小僧習わぬ経を読むということわざどおりになった。

子供は暗記力があるあkら、聞いているだけで覚えてしまう。


僧侶たちが議論するときの文献が、世界でもっとも集積しているのが日本である。
日本は砂金が出るものだから、空海や最澄らの留学僧は、砂金を持って中国に渡り、
面白そうな本や、インドから渡ってきた文献があると、なんでも買い集めたのである。

 
中国というのは不思議な国で、インドから持ってきたパーリ語で書かれている仏教の聖典を、
大勢で翻訳する。直訳し、意訳し、さらにたとえ話にしてみる。五訳を重ねるというが、
これでおおむね真髄が伝わるという訳ができあがると、原本は捨ててしまうのである。

 
日本の留学僧はそれを買い集めたから、貴重な文献があちこちの日本の寺にある。
中国大陸では、王朝がだいたい300年に一度の割合で交代して、国土は戦乱で荒廃
しているから、日本で保存されなければ確実に消失していた。


文献の中には韓国語のものもあったため、
韓国は日本の民主党政権時代の総理大臣にあれを返せと迫った。
度量を見せたいのか、総理は返したが変質させずに保存されるかどうか心配である。
略奪したものではないと主張して日本が保管したほうがよい。


ともあれ、日本は昔からずっと学問を尊重する国だ。

中国語の経典からさらに日本語に訳すのだが、当時日本中に何百、何千という優秀な学僧や
僧侶がいて、お互いに協力したり、競ったりしながら翻訳を進めた。

そうやって最後にできた日本語による経文をご存じだろうか。
般若心経はまだ漢文だが、その真髄を日本語にして、
しかもすべてのかなを一回ずつ使って書いた。

それが「いろは歌」である。   


   いろはにほへと ちりぬるを
   わかよたれそ つねならむ
   うゐのおくやま けふこえて
   あさきゆめみし ゑひもせす


   色はにほへど 散りぬるを
   我が世たれぞ 常ならむ
   有為の奥山  今日越えて
   浅き夢見じ  酔ひもせず


「美しく匂いたつような花もやがては散ってしまう。
この世でいつまでも変わらずにいられす人などいない。
原因があって結果がある。
酔ったりしないではなない夢をみた」

という大意で、仏教的な無常観が詠まれているらしい。

人間には浅い夢のときに真実を悟る。
うんうんうなって考え続けた、最後のところはぱっと直観でひらめく。
日本語になって、仏教思想の行きついたところが、どうもこの「いろは歌」らしい。

・・・

<関連Web>

(1)「“本流宣言”掲示板」内スレッド「輝く日本! 輝け日本!」
      → http://bbs2.sekkaku.net/bbs/?id=sengen&mode=res&log=2190

(2)「光明掲示板・第一」内スレッド「日本讃歌」
      → http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=1233

(3)「光明掲示板・第二」内スレッド「素晴らしい日本」
      → http://bbs7.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou2&mode=res&log=548

(4)「光明掲示板・第三」内スレッド「素晴らしい日本」
      → http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou3&mode=res&log=15


           <感謝合掌 平成27年4月9日 頓首再拝>

【負けるが勝ち】 - 伝統

2015/04/18 (Sat) 04:10:09

【負けるが勝ち】

         *メルマガ「人の心に灯をともす(2011年02月15日)」

   (清田製作所の清田茂男氏の心に響く言葉より…)

   大手企業が「こんなもの作れないか」と列をなす、下町の小さな町工場。
   清田製作所は、半導体検査装置プローブなど「世界唯一」を開発してきた。

   社長の清田茂男は、赤字になろうと時間がかかろうと、依頼を受ける。
   局地戦で一歩退く「負けるが勝ち」を貫き、得られた信頼で大事を成した。

   打ち合わせ、仕事の依頼、交渉ごと。
   相手との言葉のやりとりは、あらゆる場面に発生するが、
   絶対に自分が言い負けたことにならないように強弁する人は結構いる。

   相手のいい分を受け入れる時ですら、自分が高みに立とうとする。

   そんな「局地戦の勝利」にこだわる人に大きな仕事はできないと、
   清田茂男は考えている。

   言った言わないの場面での優位、目先の利益。
   そんなものに清田は関心がない。

   清田には、「世のため人のため。世の中にないものを作って社会に貢献する」という、
   はっきりした「生きる軸」があるのだ。

   これまでの仕事はすべてこの軸の上にあり、信念と言っていい。

   お祖母ちゃん子だった清田は、
   祖母の「崖をよじ登ってでも世のために尽くせ」という言葉を、肌身離さず生きてきた。

   それに乗った仕事なら局地戦など関係なし、
   少々譲っても自分が努力すれば周囲の力も得られるし、
   最後は世のためになる製品を作ることができる。

   言い換えれば、軸の上にさえいれば
   一歩退いたところで二歩三歩と進むことができると、疑いなく思っているのだ。

   明確な軸を持っての「負けるが勝ち」で得られるものは、周りからの信頼だ。

   局地戦で四の五の言う人は、
   軸がないから譲る判断もできないし、何より自分に自信がない。

   だから局地戦の負けが自己否定につながると焦って、自分を大きく見せたがる。

        <『WEDGE』2011年2月号より>

              ・・・・


清田茂男氏は現在83歳。 (2011年当時)

清田製作所は、従業員13人の小所帯だが、
大手の下請けはせず、世界でここにしかできない、
自社製品を開発しているスーパー町工場だ。


その場その場の局地戦で、勝ち負けに拘泥(こうでい)する人は多い。

自分のプライドやメンツにこだわり、
本質とは関係ないところで怒ってしまったりする人だ。


「重箱の隅をつつく」という言葉があるが、本当はそれとは反対に、
片目はつぶって、もう片方の目は薄目で見るくらいでちょうどいい。

どこでも、自分が勝たなければならない、負けてはいけないと思っている人の人生は、
あまりに窮屈(きゅうくつ)だ。


人は、少し損をして生きるくらいでちょうどいい。

負けるが勝ちで生きる人の方が、もっと楽に生きられる。


・・・

<関連Web>

(1)製造業社長の逆襲
    → http://minaro.cocolog-nifty.com/mog/2010/11/post-1af8.html

(2)「清田にしか作れない」検査器具を生み出し続ける「有限会社 清田製作所」
    → http://www.kirari-tech.metro.tokyo.jp/miryoku_johhoku/kiyota-s.html

(2)清田製作所から清田プローブへ
    → http://www.mu-sic.tohoku.ac.jp/museum/poster/G.pdf

           <感謝合掌 平成27年4月18日 頓首再拝>

みんな違ってみんないい - 伝統

2015/04/23 (Thu) 04:32:42

『みんな違ってみんないい
     ~LOVE&PEACEを実現する「八百万思考法」』

         *「ニッポンのココロの教科書」ひすいこたろう・著(P35~38)より

「人類の祖先はサルだ。」 進化論を唱えたダーウィンがそう言ったとき、
西洋では大問題になりました。

「そんなこと、聖書に書かれていない」
「人間を侮辱するな」

あまりの反発に、ダーウィンは「この理論が受け入れられるには、
種の進化と同じだけの時間がかかりそうだ」と凹(へこ)みました。


さて、日本ではどうだったか?
明治時代に、東京大学で生物学を教えるために、アメリカかた招聘されたモース博士が
ダーウィンの進化論を初めて日本に紹介しました。

そのときの日本人の反応は・・・


「なんだと!?  人間の祖先がサルだと!?

《 あっははははははははは。 》

そうだと思った。だって似てるしさ」と、大笑いだったそうです。


「侮蔑するな!」なんて言わない。

だって、日本の場合、サルだって神様ですから。
サルが神様の神社だってあるし、猿田彦って名前の偉い神様もいます。

日光東照宮にいるのは、”見ざる言わざる聞かざる”サル。
このサルは国民的スターだし、天下人・豊臣秀吉だって「サル」というあだ名でした。

日本の神様って、八百万の神と言って、いっぱいいるんです。
動物にも、花や草木にも、海にも、山にもいる。
だから人間の祖先がサルだって聞いたって怒らない。

「やっぱいね!  似てるもんね 」って笑うだけ。



日本人はこう思っていたはずです。

「サル出身ですが、それが何か? 」

《「神」って文字だって
そもそも「申(さる)」だもん「ネ」》  ってつくりでできています(笑)

先進8ヶ国首脳会議、G8の中で、多神教なのは日本だけです。
キリスト教やユダヤ教、イスラム教は、神様はひとり。
しかし、日本は、いたるところに神様がいる。


万物に神様を感じる、
これは日本古来の考え方で、「惟神(かんながら)」の思想と呼ばれています。

「この世のすべてのものに神様が宿っていて、私たちはいつも神様とともにある」。

この考えは、なんと1万3000年ほど大昔の縄文時代の日本に、
すでに根づいていたそうです。


すべてが神様だから、「みんな違ってみんないい」。
まさに金子みすゞの世界観そのものです。


赤色だけが正しければ、世界は赤色だけになってしまう。
それは美しい? それじゃ赤信号も見えないよ。

青色だけが正しければ、世界は青色だけになってしまう。
みんな笑っていても顔は真っ青なんてイヤですよね(笑)

黄色だけが正しければ、世界は黄色だけになってしまう。
それじゃバナナがどこにあるかわからなくなっちゃう。


喜ぶこと。
怒ること。
哀しむこと。
楽しむこと。
喜怒哀楽。
みんなあって、みんないい。

万物に神様を感じるとは、
そんなふうに、
「NO」ではなく「YES」のココロで世界を紐解くことです。


《世界一幸せな法則 07》

   私たちはすべてのことから学べる。
   悪からも善からも、実からも虚からもおそらく学べる。
   狭い見方が敵なのだろう

         by 曽野綾子


   成長とは、全てから学べるようになること。
   それを日本人はこう表現しました。
   「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」

        (「それぞれの山頂物語」 曽野綾子・著より)

           <感謝合掌 平成27年4月23日 頓首再拝>

”成熟国家日本” - 伝統

2015/05/19 (Tue) 04:44:01


      *『仕事に活きる教養としての「日本論」』榊原英資・著より

1990年以降に成熟期に入ってきた日本は、
「成熟国家」という観点から見れば、
世界のトップランナーであることがはっきり認識できます。

成熟国家の主な要素は、環境、安全、健康などでしょう。


日本の環境のすばらしさは世界有数です。
国土の7割近くが森という世界でも珍しい豊かな森の国。
ヨーロッパの3倍雨が降り清流に恵まれた水の国。

しかも世界三大漁場の一つという極めて豊かな海に囲まれた国。
とても温暖で美しい四季がめぐってくる国。

こんなすばらしい自然に囲まれた国はないのです。


平和で安全という意味でも、日本は世界有数です。

大陸と荒波で隔てられて外敵の侵略がほとんどなく、
国内も政治・宗教の見事なバランスを保った天皇制システムや、
豊かな分権システムによって、内乱のない安定した時代が長く続きました。

 
だからこそ、文化や伝統が連続し、世界に誇るユニークな文化が生まれました。

日本人が世界でもっとも健康な国民であることも、すでに強調しました。

平均寿命が世界でもっとも長いだけではなく、
平均寿命から自立した生活ができない介護年月を引いた健康寿命も世界のナンバー1です。

豊かな自然のなかで伝統的な生活を維持しているところほど寿命が長いようで、
いにしえの都、京都と奈良は国内ナンバー6、7と高い平均寿命を誇っています。


成熟国家の基本的な要素である環境・安全・健康のいずれも世界のトップですから、
日本は成熟国家として世界のトップランナーなのです。

成熟国家というと、私たちはヨーロッパの国ぐにを思い浮かべます。

石造りの街並みが、いかにも成熟した感じですし、
私たちが使っている文物(文化の所産としての学問・芸術・宗教・法律・制度)
の多くがヨーロッパ起源だからでしょう。


しかし、日本は経済的にもヨーロッパに匹敵する豊かな国で、
環境・安全・健康面でもヨーロッパを圧倒するパフォーマンスを示しています。

つまり、成熟国家としての日本は
ヨーロッパをしのぐまでになってきているのです。


成長シンドロームから抜け出て「成熟」という観点から日本を見れば、
私たちは悲観する必要などまったくありません。

それどころか、大いに楽観的になって
日本を世界に誇ってよいのではないでしょうか。

事実、多くの日本人にとって、日本はさまざまな意味でとても住みやすい国です。

気候も温暖で、国土も豊かで安全、食べものもおいしい…。

こんなすばらしい国は、世界広しといえども日本以外には
ほとんどないといってよいのです。

そんなすばらしさを最大限、戦略的に生かしていく生き方こそが、
いま日本人に求められているのではないでしょうか。


<参考Web:ライフハックブログKo's Style
       ~大人なら知っておくべき!他人に語りたくなる教養としての「日本論」3選
       → http://kosstyle.blog16.fc2.com/blog-entry-3149.html  >

           <感謝合掌 平成27年5月19日 頓首再拝>

美しい日本人の姿 - 伝統

2015/06/29 (Mon) 04:50:06


             *Web:「魂が震える話」(2015-06-20)より


以下のお話は、アメリカでのお話です。

_______

80年代、アメリカに仕事で行った時、強く先輩に叱責されたことがありました。

エレベーターの中で他人に肩が触れた時に思わず、「I am sorry.」と言ったのです。

「米国で簡単にsorryを言うな。非を認めればつけ込んでくる。それがこの国だからな」

自動車事故を起こして、こちらに非があったかなと思っても、
sorryと先に言ったら裁判で証拠とされる。

ぶつかってsorryと言った直後、
「肩が痛い!」「病院に一緒に来い!」などと、言われかねない。

「それが米国だ。日本のように安全と水がタダなんて考えは捨てろよ!」

よく聞く常套句(じょうとうく)でその会話は締めくくられたのですが、
得も言われぬ不安感に包まれたものです。


信号待ちをしているあなたの車が追突されました。

思わず首を押さえて車から降りると、
追突した車の白人ドライバーがニコニコして近づいてきます。

そして、右手を握手しようと差しだし、信じられない言葉を口に。

「いやいや、驚きました。まさかあなたが、
あんなスピードでバックしてくるとは、思いませんでしたよ」

わかるでしょうか?

つまり、自分が追突したのではない。
あなたがバックしてきて、私にぶつかったのだ。

白人ドライバーはそう言っているのです。

もし、その右手と握手していたら・・・

その日本人は私の言葉を認めたのだ、と裁判で言うでしょう。

_______
「外国人に伝えたくなる 美しい日本人の姿」
佐藤芳直 著
すばる舎より
http://www.dokusume.net/product/syworks.html
_______



もちろん、全員が全員そういう考えではないのでしょうが、日本人には驚く出来事です。

助け合い、思い合い、譲り合う、
これが日本人の本性だと言います。

いざとなった時にそれができるのが日本人。

「江戸しぐさ」の一つ、「うかつあやまり」もそうです。

例えば電車に乗っていて、ちょっとしたブレーキで電車が揺れて足を踏まれたとします。

こんなとき、どうします?

眉間にしわを寄せて「チッ」と舌打ちする?
「イタっ!気を付けて下さい!」と直接言っちゃう?


江戸っ子は違ったそうです。

「そんな所に足を出しちゃってごめんよ」

つまり、

踏まれたのにもかかわらず謝っちゃうのです♪

粋です!!!



二つの意味があるそうで、

一つは、むやみにケンカをしても仕様がない。

もう一つは、危機管理ができていないという自戒の意味があったそうです。


今の日本でも、まだまだこの感覚は生きていますね♪

この素晴らしい国の素晴らしい感覚は、世界に誇れると思います。

自分も実践して、後世につなげていきたいです♪


           <感謝合掌 平成27年6月29日 頓首再拝>

新幹線での焼身自殺事故における、JR乗務員の処置に称讃の声 - 伝統

2015/07/02 (Thu) 03:19:25


         *J-CASTニュース / 2015年7月1日 より

燃えてる人間を消火、パニック乗客を誘導... 
「のぞみ号」自殺事件、JR乗務員に「対応素晴らしい」の声


神奈川県小田原付近を走行中の東海道新幹線「のぞみ 255号」の車内で起こった、
乗客の男が焼身自殺したとみられる事件で、インターネットには乗客らの対応にあたった
JRの乗務員や駅員に、「素晴らしい」「レベル高すぎ」といった称賛の声が寄せられている。


この事件は、油のような液体をかぶって火をつけた男が死亡したほか、
女性の乗客一人が巻き込まれて死亡した。
「安全」とみられていた新幹線での事件だけに、
JRの関係者のみならずとも大きなショックを受けた。



《トンネルを抜けて安全な場所に車両を緊急停止》

東海道新幹線の車内で起こった事件は、先頭車両の1号車が火元で、
炎や白い煙が立ちのぼり、車内が見通せないほどだったとされる。

そのときの状況を、この新幹線に乗り合わせた乗客とみられる人が
ツイッターなどで、こう伝えていた。

「のぞみ255号なんだけど、車内アナウンスで『1号車火災です!』とか言ってんだけど・・・」
「車内は焦げ臭くて、電気も来てない」
「熱い・・・ 助けて」
「マジ死ぬかと思った。新幹線乗ってたら、目の前で火災」
「車内は蒸し風呂のよう」
「今、警察や消防のサイレンが聞こえ始めた。復旧までもうしばらく時間がかかりそう」

と、現場の緊迫したようすがうかがえる。


そうしたなか、こうした現場で新幹線の運転士や車掌らは、
迅速かつ冷静で「素晴らしい」対応をみせたようだ。



《インターネットでは、》

「自分も煙を吸ってケガしているのに、事件発生から小田原駅まで運転してから
救急搬送された運転士と、逃げずに火を消した乗務員の勇気ある行動と仕事に対しての
責任感は称賛されるべきだと思います」

「素晴らしい! 本当に素晴らしいです」

「新幹線の乗務員は今回の場合を含めて非常時に対応する訓練をきちんと行っていますから、
乗務員が消火器で火災を落ち着いて消火できたと思いますね」

「本当にすごい。燃えてる人間を消火して、パニックになっている乗客を誘導して、
何が起こるかわからない車両を調べて、現場の状況を会社や警察に何度も報告する。
これらをこなして当然とか、レベルが高すぎるでしょ...」


と、称賛の嵐。
「新幹線の『安全』がこうした人によって支えられていることがよくわかった」
との声も多く寄せられている。

「訓練は数多く、さまざまな事態に対応できるようにしている」


さらには、事件の影響で続々と遅れて到着する新幹線から降りてくる
乗客一人ひとりに対する駅員の接客も絶賛されている。

ツイッターでは、

「本日の新幹線の事件で散々な思いをしたのですが、無事東京に戻り改札を出る際に
あまりにも駅員さんが『本日は本当に申し訳ありませんでした』と言い続けるので、
逆に今日一日ご苦労様と言ったら、そんな事言われたら涙が出ますと泣かれてしまいました。
日本人の職に対する意識の高さにこちらも涙が出てきました」

と、こんなつぶやきが拡散され、

「本当に駅員さんはじめJRの方々は貶されることがあっても
褒められることがありませんよね。

でも、彼ら彼女らの真摯な仕事ゆえに安全運行があるわけで、
私も感謝しながら使いたいものだと思います」


「乗客も働く方々も何も悪くはない!日本の美学=人を思いやれるココロ。
そこに私も泣かされました!」

と、JRの駅員の対応に感服する声は少なくない。

http://news.infoseek.co.jp/article/20150701jcast20152239220/?p=1

           <感謝合掌 平成27年7月2日 頓首再拝>

【世界が日本に夢中なワケ】 - 伝統

2015/07/09 (Thu) 04:13:50


           *メルマガ「人の心に灯をともす(2015年07月02日)」より

   (タレント・モデル、ボビー・ジュード氏の心に響く言葉より…)

   中学校で英語講師をしている頃の話。
   陸上部員たちが一礼してからグラウンドに入っていくのを見て、
   意味がわからなかったんです。

   お辞儀だとは考えずに、走る前のストレッチか?

   と本気で思っていました。

   だって、場所にお辞儀って変やん!?

   でも日本では、場所にも道具にも、よくお辞儀をしますよね。

   サッカーの国際試合を見ていると、国旗掲揚で国旗にお辞儀、
   グランドにお辞儀、試合が終わって相手チームやお客さんにお辞儀して、
   またグラウンドにお辞儀。


   お辞儀ば~っかりじゃなかと?


   だけど、日本好きの基礎知識、
   「日本にはいろんなものに神様が宿っている」を思い出せば、なるほど~! と思います。

   グラウンドにもスタジアムにも柔道や剣道の道場にも、
   野球のバットにもグローブにもサッカーボールにも神様がいるんでしょうね。

   だからお辞儀もするし、大事に使う。

   うーん、納得!


   また、日本の家に仏壇があって、自分が会ったこともない
   おじいちゃんのおじいちゃんのそのまたおじいちゃんみたいな人まで
   「ご先祖様」として大切にするのも、アメリカにはない文化です。

   ある日、私が菓子折りを持って知り合いの家に行ったら、
   菓子折りがいったん消えたんです。

   だけど、子どもたちが「食べた?い!」ってねだったら、
   お母さんが「じゃあ、おじいちゃんに挨拶してもらって来なさい」と言ったんですね。


   え、おじいちゃん、おるん?

   私、まだ会ってないけど? と思ったら、仏壇にいらっしゃった!


   いただきものはまず仏壇に供える。
   毎日、お水や白いご飯を取り替える。

   ご先祖様を身近に感じられる習慣ですよね。

   「お盆でご先祖さまのお迎えやお見送りまでする! 本当に身近な存在!」

        <『世界が日本に夢中なワケ』宝島社>

               ・・・

「国誉め(くにほめ)」という神事がある。
これは古代、ある国に任命された役人が一番最初にやった仕事。
その国がどんなに素晴らしいかを褒めたたえるその行為が神事になる。

不幸な人はこの国誉めができない。
例えば、北海道に住んでいて北海道の悪口を言っている人」

(普通はつらいよ・斎藤一人)より


古来より、日本では自分の住む場所を誉めた。

自分の長くいる場所をけなしたり、悪口や愚痴を言ったら、運は逃げていく。

スポーツ選手が、自分がお世話になるグラウンドや、
道場や競技場に文句を言うということは、
自分の努力を棚にあげて、環境のせいにしていることだからだ。

これは、自分の所属する学校や、会社、自宅、
車や、愛用する道具すべてにおいても言えること。

だからこそ、自分の大切な「場」に対して、感謝をこめて礼をする。


同様に、自分のご先祖に対しても同じだ。

目に見えない偉大なるものに対して礼をつくすことは、
結局は自分を大事にすることでもある。

なぜなら、先祖を敬う姿を自分の子供たちは見ているから、
それは連綿として続き、やがてはそれは自分にかえってくる。


昔から、日本では山や川、草木にもことごとくみな、
仏性(神)が存在すると思われていた。

神仏を敬い、礼をつくす謙虚な人でありたい。

           <感謝合掌 平成27年7月9日 頓首再拝>

「恐るべき日本人、中国人留学生が日本で震撼した」 - 伝統

2015/07/20 (Mon) 03:47:20


     *Web:黎明教育者連盟~「寺子屋」講師たちのつぶやき~(2015-04-21)より

2014年8月22日、中国のインターネット上に
「恐るべき日本人、中国人留学生が日本で震撼した」
と題する文章が掲載された。以下はその概要。


正直に言えば、私は日本人が大嫌いだった。

私は中国では「憤青(※反日思想が顕著な若者)」であり、
われわれを深く傷つけた日本を憎んでいた。

しかし、日本に来てからはその認識を改めざるを得なくなった。

「恐るべき」という言葉以外には形容できない体験を日本でしたからだ。

この「恐るべき」は畏怖の念だと言っていい。
日本がわれわれを上回っている部分はあまりに多すぎる。

恨みはわれわれの目を閉ざし、理性を奪い、
身の程知らずにしてしまう。
日本の空港に降り立ったときから、違いははっきりしていた。


静寂、秩序、清潔…。

一つひとつのカルチャーショックが、
私がそれまで抱いていた日本に対する印象を否定していった。


(1)謙虚 ~ 人同士は、互いに客人のように相手を尊重し合う。

(2)清潔 ~ 街は異常なほど清潔。
        日本人の靴は靴底まできれいと言っても大げさではない。

(3)秩序 ~ 信号を無視するドライバーや歩行者を見たことがない。
        何をするにも列に並ぶ。
        交通警察も少ない。

(4)仕事熱心~仕事になるとみんなミツバチのようで、
        暇そうにしている人はいない。

        管理者は部下が日本人だろうが外国人だろうが親切。

        その心地よい雰囲気は、中国にはない。

(5)安全 ~ 日本は治安が良く、拾ったものは自分のものにしない。
        もっと言えば、落ちているものは拾わない。

(6)安心 ~ 全員が国民健康保険に入ることができ、
        整備された社会保障システムがある。

(7)環境保護~日本のエコ意識は非常に高い。
        ごみの分別が厳しく定められている。



この日本という「敵国」で、私は知らぬ間に、
礼儀正しく、謙虚で、きれい好きで、ルールを守る人間になっていった。

   (http://reimeikyoren.blog.fc2.com/

           <感謝合掌 平成27年7月20日 頓首再拝>

海外在住者が日本を素晴らしいと思う瞬間 - 伝統

2015/07/27 (Mon) 03:33:38


           *Webより


海外生活が長くなると、自分でも気が付かないうちに
日本人らしさが消えてゆき、”外国人化”してしまう人も少なくありません。

海外で現地人化しつつある日本人が久しぶりに日本へ一時帰国をすると、
「日本人はやっぱり素晴らしいな」と改めて感心することもあります。

そこで今回は、海外在住者が日本に帰国して
「日本人はやっぱりいいな」と改めて感じる瞬間を6つご紹介します。
海外生活が長くなっても、このような日本人らしさはずっと持っておきたいものです。


(1)「15分程、お時間頂きますがよろしいでしょうか?」と断りを入れられたとき

   日本の銀行で手続きをしたときに窓口の行員に言われたこの言葉には正直、驚きました。
   海外の銀行や郵便局などでは、15分待たされることはよくあることです。

   海外では国営であれ、民営であれ、「窓口」と付くものは待たされるのが基本。
   1時間以上待たされることも少なくありません。
   なので、いちいち「15分待てますか?」という断りを入れる人なんていません。

   日本人は「時間を守る」国民であり、自分以外の人の時間も
   大切にしてくれるんだなぁ~としみじみ感動したのを覚えています。


(2)「本日は電車が遅れまして大変申し訳ございませんでした」
   という車内アナウンスを聞いたとき

   天候不良で列車が遅れた時のこと。天候不良は鉄道会社の責任でもないのに、
   「すみませんでした」と素直に謝る姿勢に日本人らしさを感じました。

   海外では、謝罪の言葉を口にする=責任をとらなければいけないという発想に
   なるので、そう簡単には謝りません。

   海外の人に比べ、日本人はわりとすぐに謝ります。
   すぐに謝る人を批判する人もいますが、日本人がすぐに謝る低姿勢を保っている
   からこそ、日本は争いや口論が少なく、平和でいられるような気がします。


(3)着陸した機体におじぎをする整備士を見たとき

   乗っていた飛行機が日本に着陸したときのこと。
   飛行機の整備士たちがきれいに横に一列に並び、着陸と同時に
   深々と頭を下げてお辞儀しているのを機内の窓から見かけて驚きました。

   筆者はこれまでフランス、イタリア、オーストラリア、シンガポール、ロシア、
   中国、韓国、香港で飛行機の着陸を窓から見たことがありますが、
   機体に向かって一礼をする国は日本だけでした。

   これには心底感心しました。なんて礼儀正しい国民なんでしょう!
   と周りの外国人にも教えたい気持ちになりました。
   (飛行機に乗る機会がある人はぜひ確認してみてください。)


(4)電車でぐっすり眠っているサラリーマンを見たとき

   日本では当たり前の光景ですが、たまに日本に帰る人から見ると
   何とも平和な光景で心がなごみます。電車でぐっすり眠れるほど、安全な国なんだな、
   日本人は盗まない人が大半なんだなと思い、ほっとします。

   他にも、レストランなどで席に荷物を置いて注文に行く人を見かけたときや、
   花火大会などの人が多く集まる場所などで、ジーンズの後ろポケットに
   財布を入れた男性などを見かけるときも同様です。


(5)店員が一人しかいないような店でもテキパキ働いている姿を見たとき

   上司が近くにいない場合でも一生懸命に働く日本人は、
   つくづく真面目で勤勉だなぁと思います。

   店員が一人しかいないような店でも、大きな声で「いらっしゃいませー」、
   「どうぞご覧下さいませー」と常に声出しをしている人を見る度に感心します。

   海外でこのような光景を見ることはほぼありません。
   店員が一人しかいないような店では、店員はスマホを見たり、
   長電話したり…という場合が多いです。

   周りに見られていようがなかろうが、真面目に働く日本人は素晴らしいです。


(6)目を引く派手な服装や変わった格好をした人の割合が多いなぁと感じたとき

   日本では髪の毛を明るい金髪にしていたり、オタクっぽいファッションや
   ロリータ、ギャルなど様々なファッションを見かけます。
   そのバラエティの豊かさと言えば欧米の比ではありません。

   日本では「変わった格好をした人」も一つのコミュニティーとして
   社会で認められているように感じます。

   身障者用のエレベーターや点字ブロックなどが日本には多くありますが、
   これも若者の変わったファッションと同様で、日本は「少数派を認めている」国
   なんだなぁと実感します。

   日本人は仲間に入れてあげようとする意識が強いように感じます。

   (http://dng65.com/blog-entry-834.html

           <感謝合掌 平成27年7月27日 頓首再拝>

日の丸 - 伝統

2015/08/03 (Mon) 03:52:01

 
        *「ニッポンのココロの教科書」ひすいこたろう・著(P18~21)より
 
例えば、こんな話をご存じでしたでしょうか?

フランスが、国をあげて欲しがったデザインがありました。
国家予算の数パーセントとかそんな天文学的な金額を提示したとか。
そのデザインとは......。

日本の国旗です。

フランスの提示した購入希望額はナント500万円と言われています。
これは明治初期の500万円ですから、
今の「兆」レベルだったと考えていいでしょう。


日本の国旗の由来はこうです。

幕末、日本の船にナショナル・フラッグをつける必要性が生まれました。

このとき、薩摩藩主・島津斉彬が、太陽のマークである「日の丸」を
日本のナショナル・フラッグにするよう、幕府に提言しました。

(詳細は、次のWebにて http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/60294458.html )


日の丸は太陽のことです。
http://www.sarago.co.jp/nfhtm/jp.html


実は、「こんにちは」という言葉の語源も、太陽を意味しています。

今でも、太陽のことを「今日(こんにち)様」とか「こんにちさん」と呼ぶ地方がありますが、
昔は、どの地方でも太陽を「今日様」と呼んでいました。

夏目漱石の小説『坊ちゃん』にも、
「そんなことしたら、今日様(太陽)へ申し訳ないがなもし」
というセリフが出てきます。


「こんにちは」という挨拶は、
「やぁ、太陽さん」という呼びかけなのです。


「元気ですか」の「元気」も「元の気」という意味で、
太陽のエネルギーを指しています。

つまり、「こんにちは、元気ですか」という挨拶は、
「太陽とともに明るく生きていますか? 」という意味なのです。

そして、「さようなら(ば)、ご機嫌よう」は
「それならば(太陽さんとご一緒に生活しているならば)、
ご気分がよろしいでしょう」という意味になります。



つまり、日本人の挨拶を、ひとことで言うならば、
「太陽と一緒に行こうぜ♪ 」ということです。

「ひのもと」と書いて「日本」。

おひさまが日本人のココロの教科書だったのです。


国の顔である国旗に朝日を選んだ日本人。
挨拶にも太陽を選んだ。


古来から日本人は太陽をリスペクトし、朝日を拝んできました。
「朝廷」という文字、なぜ「朝」という字が使われているかというと、
古代の政(まつりごと)は日の出とともに開始されていたからです。


人生に疲れたとき、リフレッシュしたいときは、
朝日に会いに行けばいいのです。

朝日こそ、日本人のココロのスイッチを押してくれる原点であり、
私たちの細胞に眠るニッポン人のDNAを呼び覚ましてくれるからです。


ちなみに、朝日を浴びると、心を穏やかにする脳内の”幸福ホルモン”と
呼ばれるセロトニンの分泌を促すこともわかっています。

           <感謝合掌 平成27年8月3日 頓首再拝>

安全・正確で清廉な国 - 伝統

2015/08/10 (Mon) 03:42:59


戦後70年日本の強みは(上)安全・正確で清廉な国
幸福の追求と均衡を 堺屋太一 経済評論家

            *日本経済新聞(2015/8/5 朝刊)より

戦後70年を迎えた今、「今日の日本はどんな国か」を問い直してみたい。

「70年」は、人生でも歴史でも長い期間である。
明治維新から太平洋戦争まで、アメリカの南北戦争から大恐慌まで、
あるいは普仏戦争から第2次世界大戦までに匹敵する。

到底「戦後」の一言では終わらせられない。

第2次世界大戦で敗北した日本は倫理観の変更を強いられた。
戦争前「明治日本」の倫理は「忠君愛国、勤勉孝心」だったが、
戦後は「効率と平等と安全」になった。

 
終戦から40年、1980年代までは経済的効率こそ最大の正義だった。
戦争で「アメリカの物量に負けた」という思いが、物量の豊かな国を目指して
経済主義に邁進(まいしん)させたのである。

ところが80年代に入ると日本は、1人当たり国民総生産世界一、貿易黒字世界一、
所得格差の少ない一億総中流の「経済三冠王」といわれるようになり、
経済効率の追求は国民目標としての輝きを失ってしまう。

これに代わって倫理の第一に浮揚したのが「安全」である。

    ☆   ☆   ☆

以来25年、日本は「安全」を追求し、いま「世界一安全な国」を実現した。
現在の日本は、どこよりも「安心で安全で清潔で正確な国(社会)」である。

私が会長を務める公益財団法人アジア刑政財団では、
このたび国際比較や経年変化の統計を集めた手帳型の統計集「安全な国 日本」を発刊した。
日本が安心で安全で清潔で正確な国(社会)であることを全世界に知ってもらいたいからである。

同時に、この「安全な国」を保つ方法の行き過ぎにも用心を怠ってはならない。
いかなる社会の特質にも行き過ぎは危険である。

2013年末、日本で刑務所に収容されている人は、有罪未決を含めて約6万3000人である。
ではアメリカは何人か。何と224万人、日本の35倍、人口当たりでみても14倍にもなる。

世界の中でアメリカに次いで刑務所収容者の多いのはロシア、人口当たりで日本の9.6倍だ。
以下タイ、イラン、ブラジルと続く。
治安の良いとされるイギリスでも3倍、フランス、韓国は2倍。

日本は犯罪の少ない国である。

 
新聞やテレビは連日のように凶悪な殺人事件を報じているが、
12年の殺人事件は1032件、人口10万人当たり0.8件にすぎない。
アメリカでは4.7件、フランス3.1件、ドイツ2.6件である。

日本の犯罪の少なさは殺人や強盗などの凶悪犯だけではない。
窃盗でも日本は人口10万人当たり831件(総発生件数104万件)だが、
欧米諸国はその3倍以上である。

しかも日本の場合、ほとんどが路上での自転車泥棒や店頭での万引きで、
家屋への侵入犯はごく少ない。
居住者に恐怖感を与える侵入犯が少ないことも、日本の安心感を強めている。

 
日本はまた、事故の少ない「安全な国」である。
現代社会で最も多くの人命を奪っているのは交通事故だ。
14年の交通事故死者数は4113人、人口当たりでも車両保有台数当たりでも世界最少の部類だ。

日本でも「交通戦争」といわれた1970年ごろには年間1万6000人以上が交通事故で死亡していた。
だがその後、運転技能の向上や車両の改善、道路の整備などで年々減少。

80年代末から90年代初頭のバブル景気の頃には一時増えたが、
21世紀に入ってからは急速に減少している。

ちなみにいえば、交通事故死者の多いのは東南アジア諸国で、
タイが人口10万人当たり38人、マレーシア、ベトナムが25人となっている。
中国とロシアは20人、韓国は14人、アメリカは11人である。

 
交通事故以外の事故死も90年ごろから劇的に減っている。
特に労務作業中の事故死や雑踏による死者は諸外国に比べて少ない。

    ☆   ☆   ☆ 

もう一つの現在の日本のすごさは時間の正確さ。
国会の委員会や閣議に数分遅れて問題になった議員もいたが、
今やこの国の時間的正確さはすさまじい。

交通機関の出発到着から商店の開店閉店、行事やイベントの開始まで時間を違えることがない。
特に東海道・山陽新幹線は15秒ごとに時間管理が行われ、1分以上の遅延は事故扱いだという。


日本でも1980年ごろまでは、会合や行事の始まりが20分程度遅れるのはよくあった。
だが、今はほとんどの会合は分単位で正確に行われる。

諸外国では航空便や自動車便はもちろん、鉄道でも遅延はしょっちゅう、
時には従業員のストライキで便が取り消されることも珍しくない。

海外旅行や海外勤務で交通機関の遅延で乗継便に乗り損ねたり、
行事に遅れたりした経験はどなたもお持ちだろう。

 

日本社会の時間的正確さが経済的に何兆円に価するのかを弾き出した計算は、まだ見当たらない。
恐らくそれは交通機関の遅延で諦めた所用や観光の無念、代わりの商品やサービスで
間に合わせた辛抱、待ちぼうけのイライラした時間の代価の累積になるだろう。

そしてその無念や辛抱、待ちぼうけのいら立ちの評価もまた、
それぞれの社会的習慣と個人的性格によって異なる。

「正確な国・日本」に慣れた若者から「辛抱の習慣」が失われるのも心配である。


    ☆   ☆   ☆

もう一つ、日本の誇るべき美点は、汚職の少ない「清潔な国」ということである。

14年中に汚職(贈収賄や権力乱用等)で逮捕された人は56人。
それもみな「入札情報を漏らしてキャリーバッグをもらった」というような微罪である。

これに比べて中国では、汚職容疑で逮捕される者が年間5万人超、
しかも他人の耕作用地を開発業者に売り渡したとか、自己出資の企業に専売権を与えたとか
数百億円規模の話がたくさんある。

習近平指導部が「大虎もハエも退治する」と張り切るのもうなずける。

 
日本でも終戦直後の1949年ごろには汚職で逮捕される者が8000人もいた。
ロッキード事件が起きた72~73年でも1000人以上だった。

当時は「現金と女性にさえ手を出さねばとがめられることはない」といわれ、
クラブや料亭は社用族で満ちていた。それがなくなったのは平成になってからである。

 
しかし世界は今も汚職で満ちている。
私たちは「清潔な国・日本」を保ちつつ
汚職の渦巻く世界とも付き合っていかねばならないのだ。

 
現在の日本は、「安心で安全で正確で清潔な国」だ。
だがそれだけを追求するのであれば監獄に入ればよい。

衣食は必ず提供されるし、住居は頑丈、医療もほどよく見てくれる。
それでも監獄に入りたい人はいない。
幸福を追求する自由な楽しみと起業成功の可能性が無いからである。

 
バブル景気の崩壊以来、日本の倫理は安全の追求に偏ってきた。
これからは楽しみの追求や野望の実現と、安全とをいかに均衡させるかを考えるべきだろう。

<ポイント>
○日本の犯罪・事故の少なさは世界で突出
○時間の正確さも諸外国に比べすさまじい
○バブル崩壊以来の日本は安全追求に偏る

 さかいや・たいち 35年生まれ。東大卒、元経済企画庁長官

           <感謝合掌 平成27年8月10日 頓首再拝>

日本にはなぜ「靴を脱ぐ習慣」があるのか - 伝統

2015/08/16 (Sun) 03:42:35


         *「いちばん大事な日本の話」はづき虹映・著(P64~68)より

日本の家の原型は何かというと、神社なんですね。
神社をまねて日本家屋はつくられているのです。

神社は神様がおわすところで、神様と一緒に生きていきたい、
神様と一緒に生活したいという意識が、結果として家の中では
靴を脱ぐという習慣につながっている。

家の中は神様のいる神聖な場所だから、靴などをはいていられないわけです。


だから日本人は靴を脱ぐ。
靴を脱いで上がる家には、必ず神様がいるんです。
神様を家に招くために、日本人は靴を脱ぐんです。

靴を脱いで上がっちゃったら、そこは神の領域です。
その神の領域で、どういう神様が降りてくるのかは、
家の中の状態で決まります。

だから、家の中が片付いていないと、おかしな神様がくるんですよ。
それがいわゆる貧乏神とか疫病神といわれているものですね。


日本では、どんな家(大きな家、小さな家、ワンルームマンションの部屋・・・)
にも神様が降りてくるんです。

ただ、どんな神様が降りてきてもらうかは、私たち次第なんです。
だから家の中はきれいにしておいたほうがいい。


本当はね、一番神様が降りてきやすいのは、眠っているときなんです。
だから、家の中でどこが一番大事かというと、間違いなく寝室なんです。
家の中を整えるのは、寝室からなのです。

私たちは、寝室で眠っている間に、神さまとひとつになって、浄化されるのです。
そのとき、魂はあの世に還っているから、そこにいなくるわけです。
その体を浄化するために降りてきて助けてくれるのが、その家にいる神様なのです。

だから、どのような神様がいる家で眠るのかということが大事なのです。
そういう意味で、高級ホテルや高級旅館に泊まるのは、すごくいいことなのです。
きれいに掃除してもらっているし、きちんと場が整っているし、神社で寝るのと
同じ効果があるのです。


日本人は基本的にそういうことがわかっているし、
本当に神様と一緒に暮らそうとしているのだと思います。
だから、家には靴を脱いで上がろうという文化が根づいている。

家の中は神社のような聖域なのです。
その聖域の中で、喧嘩をしたりする争ったりしてしまうのは、もったいないことです、

           <感謝合掌 平成27年8月16日 頓首再拝>

衝撃の国連レポート「世界一豊かな日本」 - 伝統

2015/09/08 (Tue) 03:48:22


         *『21世紀の日本最強論』文藝春秋・編(P8~36)より抜粋
          ~福島清彦(立教大学前教授)


日本は世界で一番豊かな国である――。

こう述べると、自信喪失のただなかにある多くの日本人は、
「空元気はやめてくれ」と言いたくなるかもしれない。

長期デフレを克服できずGDPでは中国にも抜かれ、
人口減で衰退の道を進むほかない。
そんな日本像が蔓延しているからだ。

しかし、それは誤解である。
GDP中心主義、すなわち経済成長率が豊かさを計る唯一の基準だという
誤った認識に基づいているからだ。

日本のように成熟した経済先進国が、大幅な経済成長を続けられるはずがないし、
それを目指す必要もない。

実は、今、一国の豊かさについて、新しい考え方が、欧米各国に浸透しつつある。

それは経済活動の規模(GDP)を前の年に比べてどれだけ大きくしたか(経済成長率)
ではなく、国民の福利厚生度がどれだけ高い水準にあるか、将来にわたってその水準を維持し、
さらに高めてゆく能力があるかを判断の基準にするものだ。

すでにEUでは、2020年に向けての長 戦略で、GDPという言葉を使っていない。
その代わりに眼目となっているのは、若者の学力向上や、貧困者数削減など
5項目についての具体的な数値目標である。

米国でも、2020年度の予算教書では、母子家庭数、銃による死亡者件数、高校中退者数など
の推移を「社会的な諸指標」として、それらの数値改善を政策課題として重視している。

成長信仰にとりつかれたまま、経済規模拡大の速度が高度成長期より低下したことをもって
「失われた10年だ」「失われた20年だ」などと断じるのは、
もはや時代遅れの誤った悲観論であると言わざるを得ない。


《GDPに代わる新しい統計指標(EUでは超GDPと呼称)》

この国連新統計では、次の4つの資本に着目し、それを数値化することによって
その国の国民の生活の豊かさと、経済の持続性を示すものです。

―――――――――――――――――――――――――――――
     1.    国民の頭脳力である人的資本
     2.        ヒトが生産した資本
     3. 国民の信頼関係である社会関係資本
     4.農業や鉱物資源を中心とした天然資本
―――――――――――――――――――――――――――――

2008年の統計データを使って、数値化の難しい社会関係資本を除く
3資本の資産残高を計算した結果、日本は国別では米国に次いで2位であるものの、
一人あたりでは4354億6600万ドル(2000年米ドル換算)となり、
2位の米国の3863億5100万ドルを13%も上回って、ダントツの1位に輝いたのです。

そのベスト10を示すと、次のようになります。
―――――――――――――――――――――――――――――
             総合的豊かさ  国全体の順位
   1位      日本  435,466       2位
   2位      米国  386,351       1位
   3位     カナダ  331,919      7位
   4位   ノルウェー  327,621     15位
   5位 オーストラリア  283,810     11位
   6位     ドイツ  236,115      4位
   7位      英国  219,089      5位
   8位    フランス  208,623      6位
   9位 サウジアラビア  189,043     12位
  10位   ベネズエラ  110,264     13位



《日本人はもう少し自分の国に自信を持つべきであります。》

蓄えた資産(豊かさ)で見る限り、日本は世界一豊かな国である。
日本人がこれまでに蓄積した富は、アメリカと比較して、約500億ドル(5兆円)も多い。

ここで計算している資産は、単なる預金や株式などの金融資産ではなく、
人的資本、道路・港湾などの物理的資本、天然資本の合計だ。これが世界一だということは、
日本が最も発展的持続力のある豊かな国だということである。


           <感謝合掌 平成27年9月8日 頓首再拝>

日本人、連日のノーベル賞受賞! - 伝統

2015/10/07 (Wed) 04:03:01

日本人連日のノーベル賞受賞!  おめでとうございます。


5日、ノーベル医学生理学賞~北里大学授の大村智特別栄誉教(80)

6日、ノーベル物理学賞~東大宇宙線研究所の梶田隆章教授(56)



<参考:昨年までのノーベル賞受賞数>

■受賞者数、日本は7位

1901年に始まったノーベル賞では2014年までに
延べ864人と25の団体が受賞者として選ばれた。

 
文部科学省の統計によると、日本人受賞者は20人。
米国籍の南部陽一郎氏(08年に物理学賞)、中村修二氏(14年に物理学賞)を
含めると22人となる。

20人の受賞者数は旧ソ連時代を含むロシアと同数で世界7位。
内訳は物理学賞8人、化学賞7人、医学・生理学賞2人、文学賞2人、平和賞1人。

最多は米国の337で、英国の109▽ドイツの82▽フランスの58-などと続く。


             ・・・

☆日本人23人目の大村智さんノーベル賞受賞!

         *メルマガ「人間力」(2015.10.6)より

日本人で23人目となるノーベル賞を、

北里大学特別栄誉教授の大村智さんが見事受賞されました!

東京都内の夜間学校の教師から猛勉強の末、
30歳で北里研究所の研究員になられた大村さん。

周囲からは、
「この経歴ではあまり将来性がない、
 教師を続けて将来は校長にでもなったほうがいい」
と言われていたそうですが、

高い志を持ち続けたことで、研究者として大輪の花を咲かせました。


以下に、「致知」(2012年5月号)に掲載された
大村北里大学特別栄誉教授のインタビュー記事をご紹介し、
その栄誉を讃えさせていただきます!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
    「高い山を乗り越えて初めて事は成る」

     大村 智(北里研究所名誉理事長)


     ※『致知』2012年5月号
     特集「その位に素して行う」より

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


―― 大村さんの開発された薬によって
   世界で2億5,000万人もの人が  病気から救われているそうですね。


それは「イベルメクチン」といって、
もともとはメルク社(米)と共同で
家畜やペットの寄生虫病の特効薬として開発して、世界中で使われているものです。

それが人間の病気にも使えることが分かり、WHOが注目したのです。

例えば疥癬(かいせん)といって
老人ホームなどに多い皮膚病がありましてね。

患者さんからすぐ看護師さんにも染してなかなか治らないんですが、
この薬を一回飲むだけでピタッと治るんです。

皮膚科領域の革命だといわれています。

この薬によって、熱帯地方によくあるオンコセルカ症という目が見えなくなる病気や、
リンパ系フィラリア症といって脚が象みたいに太くなる病気がほとんど感染しなくなって、
WHOも2020年には撲滅できると発表しました。


―― 大変なご努力の賜物でしょう。


研究そのものはそんなに難しくはないのですが、
何を考えて取り組むかということが大事です。


そういう意味で僕は、人があまり考えないことで

世の中の役に立つのが自分の使命だと思い、

人がやっていないようなことに絶えず挑戦してきました。


このイベルメクチンも、我われが発見した
世界で唯一の微生物がつくる化合物から開発した薬です。

これ以外にも創薬に結びつく化合物を含む
新たな460種類の化合物を発見するなど、世界で最初に手掛けた研究が多数あります。

とにかく僕が携わっている化学や微生物の分野では、
創造性が大事で人真似は絶対にダメ。

もちろん学問ですから先人の
業績を勉強することは大事です。

だけどそこから一歩先んじようという気概がなければなりません。

若い研究者にもいつも言うんです。

新しいことをやりなさい、
そうすると人を超えられるんだよと。

人真似ではどんなによくても
その真似をした人のレベル止まりです。

失敗を恐れず、新しいこと、人がやらないことに
挑戦してこそ人を超えるチャンスを掴めるんです。


(略)


何かを成そうという時には、
ネックになることがいろいろあるものです。

だからダメではなく、
高い山を乗り越えて初めて物事は成せるんです。

お金がなければいかにお金を集めてくるか、
人がいなければいかに育て、活用するか。

与えられた場で自分の役割を果たすことは大事です。

しかしただその場に甘んじているのではなく、
そこを乗り越えて、自分でなければできないところを
見せなければいけないと思います。

そういう気概で歩んできた結果、
化学者としては一流でも二流でもない僕が、
一流の化学者以上の実績を積み上げることができました。


先年、102歳で大往生された松原泰道ご老師に
僕は大変懇意にしていただいていました。

そのご老師からいただいた

「生ききる」

という色紙が自宅の仏間に飾ってあります。

僕はこれからいよいよこの
「生ききる」を実践していきたい。

後進を育て、独自の新薬の開発を通じて
社会に貢献していきたいですね。


・・・

☆日本人24人目の梶田さんノーベル賞受賞!

《とらえた「幽霊粒子」 半世紀の謎を解明、宇宙形成に迫る》

            *産経新聞(10月6日)より

ノーベル物理学賞に輝いた東大宇宙線研究所の梶田隆章教授(56)は、
素粒子ニュートリノに質量があることを証明し、半世紀近くに及ぶ大きな謎を解き明かした。

物質や宇宙の成り立ちに迫る新たな研究の扉を開く成果で、
素粒子物理学の飛躍的な発展をもたらした。

ニュートリノは物質を構成する最小単位である素粒子の一つだが、
他の粒子と違って謎だらけの存在だ。電子などと違って電気を帯びていないため、
他の物質とほとんど反応せず、地球も通り抜けてしまう。

観測でとらえるのは非常に困難で、「幽霊粒子」と呼ばれることもある。

1956年の発見以来、大きな謎だったのは質量の有無だ。

ニュートリノは電子型、ミュー型、タウ型の3種類があり、飛行中に別のタイプに変身する
不思議な性質がある。「振動現象」と呼ばれるもので、これが確認できれば
ニュートリノに質量があることの証拠になる。

振動現象は昭和37(1962)年に名古屋大の坂田昌一博士らが理論的に存在を予言した。
だが観測による裏付けはなく、素粒子物理学の基本法則である標準理論では、
ニュートリノに質量はないとされてきた。

もし質量が見つかれば、新たな物理学の誕生につながる重大な意味を持つ。

この大問題に決着をつけたのが梶田氏だ。

最初の舞台は、2002年にノーベル賞を受けた小柴昌俊氏が岐阜県飛騨市神岡町の
地下鉱山跡に建設した観測施設「カミオカンデ」。

放射線の一種である宇宙線が地球に降り注ぐ際に、大気中の原子核とぶつかって生成される
「大気ニュートリノ」を観測したところ、ミュー型の数が理論的な予測の60%しか
検出されない「異常」を見いだし、昭和63年に論文を発表した。

これは残りの40%が振動現象によってタウ型に変身したことが原因だったが、
カミオカンデの性能では十分に解明できなかった。

そこで梶田氏は戸塚洋二氏(平成20年に死去)らとともに、
大型化で性能を10倍以上に増強した後継施設「スーパーカミオカンデ」を建設。
8年から観測を開始すると、研究は劇的に進展した。

梶田氏が着目したのはニュートリノの変身と飛行距離の関係だ。
ニュートリノは飛び始めた直後には変身しないが、
飛行距離が長くなると変身しやすくなる性質がある。

スーパーカミオカンデには、あらゆる方向からニュートリノが飛んでくるが、
真上から来るものは、大気中で生まれてから10~20キロの短い距離しか
飛行していないので、変身しない。

一方、地球を貫通して真下から来るものは、地球の直径(約1万2800キロ)に
相当する長距離を飛んでいるので、変身して数が減っているはずだ。

予想は的中した。
観測の結果、真下から来たミュー型ニュートリノの数は、真上からと比べて半分しかなく、
タウ型への変身が起きた場合の理論値と一致。

振動現象の存在は99・9999999999%以上の確率で
間違いないことを10年に突き止めた。これによりニュートリノが質量を持つことは
揺るぎないもとのなり、物理学の歴史に残る大発見となった。

振動現象はその後、茨城県の研究施設からスーパーカミオカンデに
人工的なニュートリノを飛ばす実験など、国内外で研究が続いている。

タウ型への変身だけでなく、ミュー型への変身も確認済みで、
唯一残っていた電子型への変身も平成25年、日本の研究チームによって発見された。

  (http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151006-00000586-san-cul


【ことば】ニュートリノ

物質を構成する最小単位の素粒子の一つ。
宇宙空間に大量に存在し、地上にも常に降り注いでいるが、
他の物質とほとんど反応せずにすり抜けるため、観測が難しい。

1987年には小柴昌俊・東京大特別栄誉教授が、
星が一生を終える時の超新星爆発で生じたニュートリノを世界で初めて観測、
02年にノーベル物理学賞を受賞した。


*梶田さん 東京大で記者会見
  → http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20151006/5485421.html

           <感謝合掌 平成27年10月7日 頓首再拝>

タイ、インド、台湾…「アジアの声」は日本の戦いを高く評価している - 伝統

2016/01/12 (Tue) 04:18:59


            *【井上和彦氏講演会詳報】
             Web:産経WEST(2016.1.10)より


本紙「正論」欄執筆メンバーでジャーナリスト、井上和彦氏の講演会「
日本が戦ってくれて感謝しています」(主催・産経新聞雑誌「正論」、協賛・大阪冶金興業)が
10日、大阪市北区中之島の大阪市中央公会堂大ホールで開かれた。詳報は次の通り。


《歴史戦》

いま中国が仕掛けている歴史戦、韓国が仕掛けてくる歴史戦、皆さん頭にきますでしょう。
でも、韓国や中国の批判で歴史に注目することで、
日本の本当の姿がわかってくるという部分がある。

これからお話することは、恐らく学校や、あるいは戦後の教育のなかで
教えられてこなかったことです。

 
《タイでは》

まずはタイですが、過去には日本と一緒に第二次世界大戦を戦った同盟国です。
だから8月15日に「アジアの声が-」などというなら、
タイは(その批判勢力から)省かなければならない。

タイ駐屯軍司令官だった中村明人中将は、戦争10年後の昭和30年にタイに赴き、
空港で大歓迎を受けている。

“侵略”したら、こんなに歓迎されるのか。ありえない。


《シンガポールでは》

またシンガポールでは、山下奉文将軍率いる部隊が
55日間で1100キロを進撃し陥落させた。

その山下将軍の等身大の像が、シンガポールのセントーサ島の博物館にある。

“侵略”されたはずのシンガポールにあるのです

山下将軍は日本軍戦没者慰霊碑を建てただけでなく、
敵兵を弔うために全高約13メートルともいわれる巨大な十字架を建てたが、
こうしたことはかつてシンガポールの中学校の歴史教科書にも載っていたのです。

こうなるとシンガポールも、日本を非難する「アジアの声」から省かないといけない。


《モディ首相が感謝》

マレー半島のF機関については知らない人も多いが、
兵庫県出身の藤原岩一少佐が率いた組織です。

藤原少佐は戦後、陸上自衛隊の第1師団長を務めた方です。
F機関は戦争中、英国の植民地政策に反対するインド人を集めた
「インド国民軍」の創設に大きな役割を果たしました。

一昨年9月、インドのモディ首相が来日して安倍首相と会談しましたが、
その翌日の、とある会談がインドで大ニュースとなりました。

モディ首相は、日本とともに英国と戦ったインド独立の英雄チャンドラ・ボースの
同僚であった三角佐一郎氏と面会し、ひざまずいて手を握ったのです。


《フィリピンでは》

またフィリピンでは、画家のダニエル・ディソンさんという方が「神風特別攻撃隊」について、
自らの命を犠牲にしてアジアのために戦ったと高く評価しています。

彼は「カミカゼは白人の横暴に対する最後の抵抗だった」といいます。


《台湾では》

台湾では「飛虎将軍廟」という神社があり、台湾沖航空戦で敵戦闘機に体当たりして散った
操縦士の杉浦茂峰兵曹長を神様として祀っている。

台湾の南端、高雄市の東方工商専科学校では、現在も教育勅語を教育に取り入れています。

 
《インドネシアでは》

インドネシアでもオランダの約350年にわたる植民地統治を日本軍が終わらせ、
PETA(郷土防衛義勇軍)を作った。国立英雄墓地には、第二次大戦終結後も
インドネシアに残り、独立のために戦った日本兵も葬られています。



《第一次大戦の「戦勝国」》

最後に地中海のマルタ共和国。
第一次大戦の際、連合国の一員としてマルタ島に派遣された日本海軍の第二特務艦隊は、
連合国客船などの護衛任務で連合国から高い評価を得た。

特にドイツ潜水艦の雷撃で英国客船「トランシルヴァニア」が撃沈された際は、
同艦隊の駆逐艦「榊」が僚艦とともに約3000人の英国将兵を救助しました。

国王ジョージ5世はこのことを英国国会で聞き、
国会では日本語で「バンザイ」の三唱が起きたといいます。

「榊」はこの後、ドイツ潜水艦の攻撃を受け、艦長以下59人が戦死します。
その方々を祀った石碑がマルタ島にあります。

第一次大戦で日本は戦勝国だったということを忘れてはならない。

皆さん、平成30年、2018年は第一次大戦の戦勝100周年です。
そのときに、われわれは戦勝国だった、

われわれは世界の秩序と人種平等を訴えた最初の国である
ということを言って出ればいいのです

   (http://www.sankei.com/west/news/160110/wst1601100056-n1.html

<関連Webニュース
“陸自の歌姫”の歌声も「大東亜戦争を語り継ぐ会」大阪初開催、
井上和彦氏講演「『悪しき侵略戦争』イメージ、絶対に払拭」
 → http://www.sankei.com/west/news/160110/wst1601100052-n1.html

           <感謝合掌 平成28年1月12日 頓首再拝>

ロケット技術 - 伝統

2016/01/21 (Thu) 04:04:36


(1)国産ロケット

  ①H2Aロケット 商業衛星の打ち上げ  11月

  ②2015年12月3日の「はやぶさ2地球スイングバイ」

  ③金星探査機 あかつき  12月7日 金星周回軌道投入について、成功



(2)“リアル下町ロケット” 植松電機の挑戦!
   ~ 北海道に実在した“リアル下町ロケット”町工場がスゴい

        *Web:週プレNEWS 12月14日(月)より


(平成27年)の人気ドラマ『下町ロケット』(TBS系)。

その前半では、町工場の社長である主人公がロケット開発の夢を叶える様子を描いていたが、
実はそんなストーリーによく似た会社が実在する。



札幌からJRの特急とタクシーを乗り継いで1時間少々。
旭川や富良野にほど近い、人口1万人余りの北海道・赤平市の西の外れにある
産業機器メーカー「植松電機」だ。

時代の流れに合わせ、炭鉱での掘削機器や自動車のモーターの修理を手がけてきた同社は、
2000年からパワーショベルに取りつけるリサイクル作業用マグネットの開発・製造を
本業としている。

現在、この分野での国内シェアはほぼ100%、年商は3億円を超えるが、
従業員はわずか18名で、事業規模としてはむしろ町工場に近い。

同社を切り盛りしているのが、1966年生まれの植松努専務だ。

少年時代から飛行機やロケットに魅せられ、その方面の専門知識ばかりに熱中してきたため、
学生時代のテストは赤点の山。けれども、航空力学や流体力学の勉強がしたいと
一念発起した結果、国立の工業系大学で当時最も偏差値が低かった北見工業大学に
なんとか合格できた。

卒業後は航空機を開発する会社に就職。
航空機をはじめ、新幹線やリニアモーターカーのデザインにも携(たずさ)わった。
ところが彼は、せっかくの職場をわずか5年半で辞めてしまう。

飛行機を造る会社なのに飛行機のことを好きでもない、事なかれ主義の社員が
だんだん増えてきて部署全体が挑戦的な仕事を避けるようになったからだ。

94年、失望して故郷に戻った彼は父が興した工場を手伝い始め、
当時生まれたばかりのリサイクル産業に商機を見出してマグネットを開発し、
家業を急成長させた。

そして04年、植松氏は運命の出会いをする。
北海道大学でロケットの研究をしていた永田晴紀教授が植松電機に電話をかけてきたのだ。



「我々の共通の知り合いから、『赤平に植松電機という面白い会社があり、
そこの専務は航空機やロケットへの造詣が深い』と聞いて、連絡をくれたみたいです。

永田先生は、手軽に入手でき、大爆発が起きないポリエチレンを燃料にした画期的な
『CAMUI型ロケット』の研究をしているのですが、
そのエンジンを積んだロケットを打ち上げるには電子制御の技術が必要。
けれども、自分には電気系の知識がないので、手伝ってもらえないかということでした」
(植松氏。以下同)

しかし試験を行なう予定について尋ねると、
永田教授からは「それは僕にもわからないのです」という意外な答えが返ってきた。

「永田先生が管轄と思われる官庁にエンジン開発のための補助金を申請しても、
省庁間をたらい回しにされるだけで、なかなか予算がつかないというんです。
そう言った時の彼の悲しそうな顔を見て、『お金は出せないけど、
ウチが部品を作るのでよければ、一緒にやろう』と」

もちろん、材料費や加工費は植松電機持ち。
本業のマグネットでの稼ぎと、植松氏の飛行機やロケットへの情熱があってこその申し出だった。


永田教授は自身の専門である燃焼系だけを受け持ち、
その他の部分のエンジン設計については、植松氏に全部任せてくれた。

念願のロケット作りに関われるとあって、彼は夢中で図面を引いた。

もちろん、実体験としては初めて手がける分野だけに、
すぐに完璧なものができるはずはなく、試験中の爆発を何度も経験した。

失敗の原因を解明するには、疑わしい原因をひとつひとつ潰していくため、
試験用のエンジンが短期間で何個も必要となった。

「するとウチの社員たちが、通常業務の傍(かたわ)ら知恵を絞り、
エンジンの製作工程を劇的に簡略化する方法を考え出してくれたんです」

おかげで不具合の原因が特定されて、信頼性の高いエンジンが完成、
ほどなく機体の設計も依頼されるようになった。


その結果、植松電機が関わる以前の03、04年には年間1機しか飛ばせなかった
CAMUI型ロケットは安く(というか、タダだ)、早く、理にかなった設計で
作られるようになったおかげで、08年には年間17機の打ち上げを達成する。

町工場が成し遂げたこととしてはそれだけでも快挙なのだが、
植松電機はロケットと並行し、同じぐらいとんでもないものをいくつも開発しているから驚く。



まず、同僚の永田教授から植松電機の存在を知らされた北大教授の依頼で05年、
同社敷地内に微小重力実験塔を建設している。

これは国際宇宙ステーションと同じレベルで微小重力(無重力に近い)環境を実現できる施設で、
エレベーターが下降する際に体がふわっとするあの状態を人為的に数秒間生み出す。

原理は単純だが、猛スピードで落下する重い収納カプセルを衝撃なく着地させるには
高度なノウハウが必要で、世界でも他にドイツのブレーメン大学とNASA(米航空宇宙局)
にしかないものだ。

今ではJAXA(宇宙航空研究開発機構)が1年の3分の1ほどの期間、
わざわざ実験にやってくるし、ロケットの研究をしている大学などにも
採算度外視の利用料で提供している。

さらに、北海道工業大学を中心とする人工衛星の開発にも参加。
完成した衛星は06年、JAXAの大型ロケットで打ち上げられ、
実際に宇宙空間へと放たれた。

また、この開発の途中、宇宙でロケットから人工衛星を放出する機構が作動するかを
確かめるため、真空状態を作り出す試験装置まで自前で製作している。

しかし、いずれも経費面ではCAMUI型ロケット同様、開発費や
材料費、加工・組み立て費に至るまで植松電機負担。

それを可能にするだけの本業の稼ぎがあるとはいえ、
なぜそこまで儲けを生まない業務に入れ込めるのか。

「まず何より、経営者の僕が大好きなことなので、採算度外視でやらせてもらってます(笑)。
ただ、もちろん理由はそれだけじゃない。確かに、宇宙に関する仕事で利益は生まれません。

でも、我々にとってはまたとない修練の場になるわけで、その過程を通じて
知恵と経験と人脈が蓄積されるんです。
それは金なんかに換算できない、会社の大きな財産になるんですよ」

 (http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151214-00058060-playboyz-soci


<参考>

植松努専務の講演スピーチ

(1)動画 → https://www.youtube.com/watch?v=gBumdOWWMhY&feature=youtu.be

(2)講演録
    当掲示板内「夢を描き、夢を叶えた人々② 」
    子記事「「思うは招く」」(2015/11/12 )
     → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6577066

           <感謝合掌 平成28年1月21日 頓首再拝>

【ハーバードでいちばん人気の国・日本】 - 伝統

2016/03/12 (Sat) 03:53:58


       *メルマガ「人の心に火を灯す」(2016年03月02日)より

   (佐藤智恵氏の心に響く言葉より…)

   ハーバード大学経営大学院のイーサン・バーンスタイン助教授が
   「テッセイの物語を教材にしたいんだ」と熱い思いで語ってくれたのは、
   2014年6月のことだ。

   テッセイとは、「JR東日本テクノハートTESSEI」(以下、テッセイ)のこと。

   JR東日本が運行する新幹線(東北・上越・山形・秋田)の
   清掃業務を請け負っている会社である。

   あの「新幹線お掃除劇場」で有名になった会社といえば、ご存じの方もいるだろう。


   バーンスタイン助教授は、その年の春、テッセイを訪問し、
   これ以上ないというくらいの感銘を受けた。

   日本人のリーダーや従業員の皆さんがやり遂げたことがどれだけすごいことか、
   熱弁をふるうバーンスタイン助教授をみて、ハーバードにもこんなに日本企業のことを
   評価してくれている教授がいるんだ、と感激したのを覚えている。


   時をほぼ同じくして、「ハーバードでいま、いちばん人気のある国は日本なんですよ」
   と現地の日本人留学生から聞いた。

   なんでも日本への研修旅行は毎年、
   100名の予約枠がすぐに埋まってしまうほどの人気ぶりだという。

   日本にいると気づかないが、ハーバードで取材をしていると、
   日本が世界に大きな影響を与えてきた国であることをあらためて実感する。

   世界初の先物市場が、日本で生まれたこと、
   戦後の日本の経済成長が、新興国の希望となってきたこと、
   日本のオペレーションシステムが、世界の人々の道徳規範となってきたこと…。

   こんな話を教授陣から聞いているうちに、何だか私の心まで熱くなった。


   1900年、アメリカで出版された『武士道』(新渡戸稲造著)は、
   リーダーの道徳規範となり、セオドア・ルーズヴェルトやジョン・F・ケネディに愛読された。

   終戦後の1946年、原爆投下後の広島を取材した『ヒロシマ』(ジョン・ハーシー著)は、
   アメリカでベストセラーになった。

   1980年代、ハバードの教員をはじめとする知識人は皆、
   『ジャパンアズ ナンバーワン』(エズラ・F・ヴォーゲル著)を読んでいた…。


   2000年代前半の金融不祥事、2008年の金融危機を経て、
   いま、欧米の金銭至上主義が限界を迎えているといわれている。

   そんな時代だからこそ、日本が世界に教えられることはたくさんあるのではないだろうか。


   テッセイの再生物語は授業で教えられるやいなや、大反響を巻き起こしている。

   バーンスタイン助教授のもとには学生から
   「こんなリーダーシップがあるなんて、思いもつかなかった」
   「テッセイの話は私の価値観を変えてくれた」といった熱烈なコメントが寄せられている。

   日本企業の事例はどれも「お金で人は動かない」「人を大切にせよ」と
   本質的なことを教えてくれる。

   そこが欧米人の学生をハッとさせるのであろう。

        <『ハーバードでいちばん人気の国・日本』PHP新書>

                ・・・

テッセイについては同書(ハーバードでいちばん人気の国・日本)にはこう書かれている。

「新幹線お掃除劇場」が誕生したのは、2005年、
矢部輝夫さんがテッセイの取締役経営企画部長に就任したことがきっかけだ。

それまで安全対策の専門家としてJR東日本の要職を歴任してきた矢部さんが、
まったく畑違いの清掃会社の役員に就任することになったのである。

テッセイは当時、JR東日本のなかでもそれほど評判のよい会社ではなかった。

乗客からのクレームも多く、離職率も高い。

ほんとうにトラブルだらけの会社だったのである。


矢部さんが最初に行ったのは、現場を徹底的にみて回ることだった。

それまで役員が現場に来ることなどなかったため、
新幹線の清掃現場に現れた矢部さんをみて従業員はビックリしたそうだ。

矢部さんが気づいたのは、従業員のあいだに「自分たちはしょせん清掃スタッフ」
という意識が蔓延していたことだった。

清掃自体には非常にまじめに取り組んでいる。

しかし、「いわれたことをそのとおりやってもらう」という会社の管理体制が、
やる気を失わせているように思えた。


矢部さんがJR東日本時代、安全システムの専門家として学んだのは、
「マニュアルどおりやるだけでは事故はなくならない」ということだ。

「安全と密接な関係を持つ人間の心理を30年以上追求してきた身として、
テッセイに必要なのも同じく、何よりも人間のやる気を高めることだと思いました。
怒って改善できるものなら、私だって怒って命令してやらせます。
しかし、30年の私の経験では、ただ怒っても人間のミスは治らないのです」(日経BPネット)


矢部さんが行ったのは、新幹線の清掃という仕事の価値を「再定義」すること。

次のような言葉を何度も従業員に投げかけたという。


「失礼だがみなさんは、社会の川上から流れついて今、テッセイという川下にいる。
でも、川下と卑下しないでほしい。

みなさんがお掃除をしないと新幹線は動けないのです。
だから、みなさんは、お掃除のおばちゃん、おじちゃんじゃない。

世界最高の技術を誇るJR東日本の新幹線のメインテナンスを、
清掃という面から支える技術者なんだ」


すぐには変わらなかったが、言い続けているうちに、
従業員が少しずつ変わりはじめていくのがわかった。

それだけではない。

矢部さんは、自ら現場の一員となり、現場の問題を率先して解決する役目を引き受けた。

従業員の不満や提案を、“価値のある助言”として聞き入れたのだ。

現場と経営陣とのあいだの距離が遠いというのが、
この会社の根本的な問題だと感じていたからである。


待機所に石鹸がない、エアコンがない、
といったことに一つひとつ対応し、信頼を勝ち得ていった。

これまでどれだけいっても実現してもらえなかったことが、
目の前で改善されていくのをみて、従業員は驚きを隠せなかった。

「自分が提案したことを矢部さんは実現してくれる」


従業員たちは次々と、改善案を提案するようになった。

清掃パフォーマンスをさらに効率的にするにはどうしたらいいか。

どんな清掃用具がいいか。

ホームにいる乗客に、清掃を目で楽しんでもらうにはどうしたらいいか。

浴衣(ゆかた)、アロハシャツ、帽子、整列して一礼、などはすべて現場からのアイデアだ。


こうした提案を次々に実現していくうちに、いつしか多くのメディアが注目するようになった。

とくにこぞって特集を組んだのは海外メディアだ。

CNN、BBCなど世界中のメディアで紹介された。


なぜこれほどまでに注目を集めたのか。

7分で1人1車両を完璧に掃除する、という奇跡的なオペレーションが
目でみて面白い、ということはもちろんある。

しかし、それ以上に、働いている従業員が皆、
誇りとやりがいをもって仕事をしていることが、
欧米人にとっては信じられないことなのだ。

階級社会が色濃く残る欧米で、
清掃の仕事にやる気満々で取り組んでいる人はほとんどいないといってもいいだろう。

ところがテッセイの従業員は皆、情熱をもって仕事をしている。

それはお金のためというよりは、
「人のために役立っているのが楽しい」と感じているからである。


3K(きつい、汚い、危険)と呼ばれ、一般的には敬遠されるような職場で
、やりがいをもって仕事をしている。

それこそがまさに「奇跡」なのだ。


(以上本書より抜粋転載)


ハーバードの授業というと、
最新のITや世界的な大企業などのケース(事例)を取り上げ、
それを議論するのではないか、というイメージがある。

しかしながら、日本の、それも非上場の清掃会社の事例が、すごい人気だという。


『日本企業の事例はどれも「お金で人は動かない」「人を大切にせよ」と
本質的なことを教えてくれる』

先の読めない変化の時代は、本質に返って、もう一度足元を見直すことが必要となる。


どんな時代になろうと、本質をついた経営は世界でも通用する。


・・・

<参考Web:光明掲示板・第一「日本讃歌 (6521)」内記事
       がんばるぞ! 日本 (7039)日時:2013年03月11日 (月) 03時49分
       (東日本大震災と「新幹線お掃除の天使たち」)  
       → http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=koumyou&mode=res&log=1233 >

           <感謝合掌 平成28年3月12日 頓首再拝>

なぜハーバード生に「日本旅」が人気なのか? - 伝統

2016/03/15 (Tue) 03:06:39

なぜハーバード生に「日本旅」が人気なのか?
~例年、予約枠が争奪戦になるワケ

              *Web:東洋経済オンライン(2016年02月26日)より

『ハーバードでいちばん人気の国・日本 』(PHP新書)の著者である佐藤智恵さんが、
参加した2年生、シャノン・ヴォンクさんに聞きます。


《ジャパン・トレックはスーパーポピュラー》

佐藤:ヴォンクさんは昨年5月に、ジャパン・トレックに参加されたそうですが、
   「日本ツアーはハーバードでいちばん人気がある」というのは本当なのでしょうか。

ヴォンク
   :本当です!?ジャパン・トレックは“スーパーポピュラー”ですよ。
   ハーバードビジネススクールにはアメリカ国外への研修旅行がたくさんありますが、
   日本へのツアーが最も人気が高いと思います。

佐藤:スーパーポピュラーですか!?それはうれしいですね。

ヴォンク
  :ジャパン・トレックの説明会に行ったら、部屋は人であふれかえっていました。
   オンラインで予約開始になった瞬間に、皆、一斉に予約して、あっという間に枠が
   埋まってしまいました。コンピュータの前で予約開始の時間になるのを待って、
   「予約受付」になった瞬間に、すぐ申し込んだんですよ。

佐藤:人気アーティストのチケットをとるような感じだったわけですね。
   なぜそんなにジャパン・トレックに参加したいと思ったのでしょうか。

ヴォンク:
   1年生のときに、同じクラスに日本人学生がいて、彼からよく日本の話を聞いていました。
   それから、私の隣の席に座っていたのが、日本のグーグルで働いていた男子学生で、
   彼もいつも日本の話をしてくれました。
   彼は卒業後も日本で働きたい、というほど日本が好きだったのです。

   こうした友人に囲まれていたので、日本のことがもっと知りたくなり、
   自分の目で見てみたい、と思うようになったのです。



ヴォンク:
   それから、ジャパン・トレックというのは、ハーバードで長年、人気のツアーなのです。
   私は前年に参加した人に感想を聞いたのですが、「本当に楽しかった」と言っていたので、
   これはぜひとも参加しなくては、と思いました。

   日本人の同級生が、私たちだけのためにプライベートツアーを実施してくれるなんて、
   これほど最高の機会はないでしょう。彼らが知っている「日本のいちばんいいところ」を
   案内してくれるわけですから。私にとっては、一生に一度のチャンスだと思いました。

佐藤:特に日本のアニメーションやハローキティのファンだったから、日本に行きたかった、
   というわけではなかったのですね。

ヴォンク:
   5、6歳のころ、ハローキティのアクセサリーを持っていた記憶がありますが(笑)、
   それで日本に行きたいと思ったわけではないですね。


《最も印象に残ったのは広島》

佐藤:京都、広島、箱根、東京とまわったそうですが、どこがいちばん印象に残っていますか。


ヴォンク:
   ひとつを選ぶのは難しいですが、「いちばん好きだった場所はどこですか」と聞かれれば、
   やはり広島でしょうか。

   広島には原爆投下という痛ましい歴史があります。
   広島の人々がどれほど大変な思いをされたか。
   それは私たちの想像を超えるほどでしょう。

   でも私たちが実際に広島を訪れ、原爆投下がもたらした被害や広島の復興の歴史について、
   広島の方々から直接聞くことは、非常に重要なことだと思いました。

   ジャパン・トレックでは、原爆ドームや資料館を訪れましたが、
   この体験は私にとっても大きな学びとなったのです。

   広島を訪れ、日本という国が、原爆投下のもたらす惨禍を世界に伝えようとしていることを
   実感し、私は深い感銘を受けました。誰かを責めるわけでもなく、非難するわけでもなく、
   ただ核兵器のもたらす悲惨さを世界に伝える。

   こうした日本の姿勢には頭が下がる思いです。
   広島での体験は、私の感情を深く揺さぶるものでした。

佐藤:ヴォンクさんはアメリカ人ですから、小学生や中学生の頃には
   アメリカの立場から原爆投下について学んだわけですよね。
   広島に行ったことで、原爆投下という歴史的事実に対する見方は変わりましたか。

ヴォンク:
   その頃の私にとっては、教科書に書いてある
   「何千マイル離れた場所で起きた過去の出来事」でした。

   でも実際に広島を訪れ、何が起きたかをこの目で確認し、被害を受けた方々から話を聞くと、
   原爆投下という悲惨な歴史を現実のものとして感じることができました。

   繰り返しになりますが、被爆国としての日本の姿勢を私は心から尊敬しています。
   こんな悲劇がおきたのはアメリカのせいだ、と責め立てることだってできたはずです。
   でも日本はそれをしなかった。

   その代わりに日本は何をしたか。
   子どもたちに修学旅行で広島を訪れてもらうようにしたのです。
   子どもたちは平和の象徴としての折り鶴を捧げ、平和を祈る。

   そこには報復する気持ちも憎しみもありません。
   ただ核廃絶を願う心のみです。
   これは私にとっては想像だにしなかったことでした。


ヴォンク:
   私は原爆ドームなどの歴史的な建造物にも感銘を受けましたが、
   広島という都市の美しさにもまた魅了されたのです。
   原爆投下後、広島の人々は力を合わせて、美しい街をつくりあげたんだ、と思いました。

   広島滞在中、川沿いをランニングをしたり、公園を散策したりしたのですが、
   本当に美しい都市でした。


《楽天訪問では三木谷社長にも会った》

佐藤:ジャパン・トレックでは楽天を訪問されました。
   1年生のときにリーダーシップの授業で、楽天の社内英語公用語化の事例を学んだそうですが、
   実際に訪れてみてどんな印象をもちましたか。

ヴォンク:
   楽天では三木谷浩史社長をはじめ、役員の方々とお会いすることができました。
   全員で輪になって座り、幅広いトピックについて意見交換をしましたが、
   楽天の皆さんはとても流暢な英語を話していました。

佐藤:ということは、英語公用語化の成果を直に知ることができたわけですね。

ヴォンク:
   ほかの企業を訪問したときは、経営者の方が日本語で話したのを英語に通訳する
   という形でしたが、楽天では、最初から最後まで英語でしたよ。
   日本では珍しい体験でした。

佐藤:トヨタ、ホンダ、JALなど、ほかにも必修授業で習う日本の事例はありますが、
   楽天のケースが最も興味深かったのはなぜでしょうか。

ヴォンク:
   リーダーが強い信念と情熱を持てば、大きな変革を起こすことができる、
   ということを私たちに教えてくれたケースだったからです。

   英語を母国としない国の企業で、CEOが全社の公用語を英語に変えてしまうなんて、
   何て急進的なリーダーシップだろうと思いました。私たちは授業で世界中の企業の事例を
   学びますが、非常にユニークな事例だと感じました。

佐藤:ジャパン・トレックに参加して、日本に対する見方は変わりましたか。

ヴォンク:
   私は昨年1月に中国の研修旅行にも参加したので、正直なところ、日本へ行く前は、
   同じアジアの国に2回も行く必要があるのかと思っていたのです。
   中国と日本って結構似ているんじゃないかと。

   でも実際に日本を訪問してみたら、中国とは全く違った国であることがわかりました。

   東京の街には、アメリカのような大きなゴミバケツは置いていないですよね
   (筆者注:ニューヨークなどの都市には、人々が道端にゴミを捨てないように
   公共のゴミバケツがたくさん置いてある)。

   それなのに街はチリひとつ落ちていないぐらい清潔ですよね。
   日本人の方々は時間にも正確ですし、とても親切です。

   それから、日本の鉄道システムには驚くことばかりでした。
   時刻表どおりに運行し、スピードも速く、車両も最新鋭。

   アメリカの公共交通システムは日本ほど優れていませんので、
   このシステムはぜひ日本から学ぶべきだと思いました。

   ジャパン・トレックで、私は日本という国は尊敬すべき国だとあらためて感じました。
   おそらくハーバード在学中の2年間で、最高の1週間だったのではないかと思います。
   卒業後もぜひ日本に行きたいです。



佐藤:今年の5月に卒業ですが、卒業後はどんな仕事をされるのでしょうか。

ヴォンク:ニューヨークに戻って、プライベート・エクイティの会社で働く予定です。

佐藤:日本企業の事例や日本で学んだことは、どのように役立ちそうでしょうか。

ヴォンク:
   それは面白い質問ですね。そういえば、ちゃんと考えたことなかったですね。

   まず言えるのは、三木谷さんをはじめ、日本企業のCEOにお会いして、
   彼らから直に学んだリーダーシップは、今後、自分の会社を経営するときに
   非常に役に立つと思います。


《世界の国々のつながりを実感》

   それから、中国と日本を研修旅行で訪れて、
   世界の国々がどれだけ密接につながっているのかを直に感じることができました。
   地球の裏側の国同士だってつながっているのです。

   今後、どんな仕事に就いていても、世界は繋がっているのだ、という認識を持って、
   グローバル戦略を立てることが必要だ、と思いました。

   それと同時に文化の違いを尊重することの大切さも学びました。
   それぞれの国には、それぞれ独自の文化やルールがあります。
   文化が違うからといって、こちらの文化を押し付けてはいけないのです。

   そうやって初めて、お互いにとってメリットのあるビジネス関係を結ぶことが
   できるのだと思いました。

佐藤:ヴォンクさんが日本から多くのことを学んでくださって、大変うれしく思います。

ヴォンク:
   それから、絶対に忘れてはならないのが、日本人留学生から学んだ「組織力」です。

   日本人の同級生たちはどれほどのエネルギーと時間を
   ジャパン・トレックに注いだことでしょう。
   日本ツアーはすべてにおいて完璧でした。

   どうやったら私たちに日本の本質的なすばらしさを伝えられるかというのを、
   夜も寝ずに真剣に考えてくれました。

   旅行中、私たちは、毎朝7時頃に起きて深夜に寝るというスケジュールでしたが、
   日本人の幹事団は準備のために私たちよりも先に起きて、後に寝る毎日でした。

   旅行がスムーズに進むように、細かいところまですべて計画してくれて、
   私たちはただその完璧さに驚くばかりでした。

   毎晩、毎晩、最高のレストランを予約してくれて、しかも、いくつものレストランの中から
   好きなところを選べるようにしてくれる。こんな旅行がどこにあるでしょうか。

   このような周到な準備と組織力は、ほかの研修旅行にはないものだと思います。
   日本人学生が私たちのために一生に一度の最高の日本体験を用意してくれる。
   だからこそ、ジャパン・トレックはずっとハーバードで人気があるのだと思います。

   (http://toyokeizai.net/articles/-/106565

           <感謝合掌 平成28年3月15日 頓首再拝>

ハーバード生が日本旅で発見した「美徳」 インド出身学生が熱烈支持! - 伝統

2016/03/24 (Thu) 04:22:33


              *Web:東洋経済オンライン(2016/03/04)より


ハーバードビジネススクールで絶大な人気を誇る日本ツアー、ジャパン・トレック。
毎年5月に開催され、9日間で京都、広島、箱根、東京とまわるツアーだが、
例年100名の予約枠が数分で埋まってしまうほどの人気ぶりだ。

なぜハーバードの学生はこれほど日本に魅了されるのか。
『ハーバードでいちばん人気の国・日本 』(PHP新書)の著者である佐藤智恵さんが、
参加した2年生、サマース・ケジリワルさんに聞く。


佐藤:ケジリワルさんはもともとインド出身ですが、アメリカの大学に留学されてから、
   ずっとベースはアメリカですね。ハーバードビジネススクールには多くの研修旅行が
   ありますが、その中から、なぜ日本ツアーに参加しようと思ったのでしょうか。


ケジリワル:
   日本に興味を持っていて、ずっと行きたいと思っていたからです。
   2年前に日本を旅行した私の両親は、「とにかく素晴らしい国だ」と言っていましたし、
   インドでもアメリカでも日本に行ったことのある友人は皆、「日本に行ったほうがいいよ」
   というものですから、どれほどすごい国なのか、見てみたかったのです。

   特に彼らが力説していたのは、日本はものすごくきれいで、清潔な国だということ。

   それから日本人がとても礼儀正しく、親切だということです。

   世界には、アメリカでも、ヨーロッパでもインドでも、すぐカッとなったり、
   失礼なふるまいをしたりする人はたくさんいますが、日本にはそんな人はほとんどいない、
   と聞きました。それを実際に見てみたいと思いました。
   どうやったら、皆が皆、こんなに優しくなれるのか、不思議に思っていたからです。

   それから日本人はとにかく時間に正確だとも聞いていました。
   日本では何でも「きっちり」進むと。そんなことはインドではありえないので、
   本当にそんなことが可能なのか、興味がありました。

   それでハーバードで日本ツアーが開催されると聞いたとき、
   これはよい機会だと思い、すぐに応募したのです。

 
佐藤:京都、広島、箱根、東京とまわったそうですが、どこがいちばん好きでしたか?

 
ケジリワル:
   断然、京都がナンバーワンです。ツアーの初日が京都で、
   これほど美しい場所があるのか、と思うほど感動しました。

   お寺も街並も信じられないほど美しかったですし、
   何と言っても忘れられないのが、鴨川の川床で食べたディナーです。

   私はベジタリアンなので、「菜食会席」というのをオーダーしました。
   7品のコースだったと思います。
   そのとき食べた料理は、これまでの人生の中で最高だったと言ってもいいぐらいです。

 
佐藤:東京は、思ったより普通でしたか?

 
ケジリワル:
   東京もおもしろかったのですが、大都市なので、香港、シンガポール、
   ニューヨークと似ているところがあって…。

   京都は他の都市に比べて独創的でした。

 
佐藤:日本人が親切で礼儀正しいと聞いていたそうですが、
   実際に日本に来てみたら、どうでしたか?

 
ケジリワル:
   私たちが東京都内を観光していたときのことです。
   駅で次の電車に乗り換えようとしていたら、
   どこがプラットフォームか分からなくなってしまったのです。

   私の友人が英語で「○○線の乗り場はどこですか」と通りがかった男性に尋ねると、
   男性は、「私についてきて」という身振りをしました。

   それでついていくと、階段のところで立ち止まり、そこでこれまた身振り手振りで
   「この階段を降りて、右にまがればプラットフォームがある」と示してくれたのです。

   私たちが質問してから、その階段のところまで、
   駅の中を3~4分は歩いたのではないでしょうか。私たちに道案内するためだけに
   こんなに歩いてくれたなんて、何て親切な人だろうと思いました。

   実は私の両親も日本を旅行しているときに同じような体験をしたのです。
   街中を歩いているときに、道に迷ってしまった両親は、通りがかった男性に道順を尋ねました。

   すると全く英語が話せなかった男性は何をしたかといえば、
   「英語を話せますか」と英語を話せる人を探しまわってくれたのです。

   それで、英語を話せる人を見つけてきて、
   その人に通訳してもらって、道順を説明した、というのです。

   こんな親切な国がどこにあるでしょうか。
   それですっかり私の両親も日本ファンになってしまったのです。

 
佐藤:ジャパン・トレックでは、日本を代表する政財界のリーダーたちと
   意見交換されたと聞きました。日本人リーダーの印象はいかがでしたか。

 
ケジリワル:
   日本企業のCEOの皆さんにも感銘を受けましたが、
   私の印象にいちばん強く残ったのは日本の政治家です。

   彼は質問をはぐらかすようなこともなく、
   私たちの質問にすべて直球で、正直に答えてくれました。

   話の内容も具体的で、非常に「地に足のついたリーダー」という印象を受けました。
   自分の話している内容を完全に理解しているからこそ、反論されても動揺することなく、
   堂々と自分の意見を述べられるのだと思いました。

   日本人リーダーの率直さが印象にのこった訪問だったと思います。

 
佐藤:ジャパン・トレックはなぜこれほど長い間、
   ハーバードでいちばん人気を誇っていると思いますか。

 
ケジリワル:
   いくつか理由があります。

   まずひとつめは、世界中の人々は、一般的に、
   日本の文化に非常に強い関心を持っていることです。
   日本の文化は、世界にも類を見ないほど独創的で、エキゾチックなのです。

   それはハーバードの学生にとっても同じです。
   ほとんどの学生は日本に行ったことはないけれど、日本に興味を持っている。
   だから、日本ツアーが開催されれば、飛びつくのだと思います。


   2つめは、ジャパン・トレックは、日本人の同級生が一緒に旅行してくれるわけですから、
   私たちにとっては日本を訪れる最高の機会だということです。

   「日本では日本語が話せないと苦労する」、
   「日本を旅行するなら、日本人と一緒がいちばん」というのは皆、分かっています。

   ジャパン・トレックに参加すれば、
   日本人の友人が最高のレストランや観光地を案内してくれて、通訳もしてくれる。

   特に私はベジタリアンなので、レストランでは、
   すべての料理に肉が入っていないかを確認しなくてはなりません。
   そんな難しいコミュニケーションは日本人の友人がいないと無理ですよね。

 
   3つめは、そもそもジャパン・トレックは日本人幹事団の仕切りや組織力が
   素晴らしいことで有名で、毎年参加者から高い評価を得ていることです。

   私も、彼らが幹事をしてくれるのであれば最高のツアーになることは間違いない、
   と思って参加したのですが、実際、そのとおりでした。

 
佐藤:ケジリワルさんはハーバードビジネススクールの2年生ですから、
   これまでいくつか日本企業の事例を学んだと思いますが、
   どの企業の事例が、最も印象に残りましたか。

 
ケジリワル:
   楽天の社内英語公用語化の事例は、
   日本企業をダイナミックに変えた事例として非常に面白かったですが、

   自分の考え方を変えた、という意味では、トヨタ自動車の事例かもしれませんね。

 
佐藤:具体的にはどのようなトヨタの考え方を学んだのでしょうか。

 
ケジリワル:
   基本的な原則はひととおり学びましたよ。
   トヨタの生産方式の核となっている「自働化」と「ジャスト・イン・タイム」。
   異常が発生したら、即時に関係者が知ることができるように
   アンドンという電光表示盤があることも学びました。

   従業員の行動や考え方の原則となっている「カイゼン」、
   「5つのなぜ(Five Whys)」なども授業で習いました。
   トヨタのオペレーションは素晴らしいので、その本質から学ぶことは非常に重要だと思いました。

 
佐藤:ケジリワルさんの考え方をどのように変えたのでしょうか。

 
ケジリワル:
   トヨタの工場を見学して、その生産方式を学んで、
   それを自分が働いている会社にただ導入しても、トヨタにはなれないことが分かりました。
   トヨタの生産方式やシステムは、従業員の考え方からトヨタ式になっていなければ、
   実現できないものなのです。

   なぜカイゼンをしなくてはならないのか、なぜ失敗を先に報告するのか、
   という理由に従業員が納得していなければ、システムそのものが成り立たない。
   それをトヨタから学べたのは大きかったですね。

 
佐藤:ケジリワルさんは元々ゴールドマン・サックスのバンカーですが、
   ハーバードに入学後はニューヨークのベンチャーキャピタルで働いたり、
   インドでフードデリバリーの会社を起業したり、本当に様々なことに挑戦されていますよね。
   卒業後はどのような仕事をする予定ですか。

 
ケジリワル:
   正直申し上げて、まだ決めていないのです。決めなきゃいけないんでしょうけれど……。
   なんとなくですが、アメリカで3、4年働いてから、アジアに戻ろうかな、と考えています。

 
佐藤:選択肢がありすぎて、という感じでしょうか。まずは金融業界に戻る予定ですか?

 
ケジリワル:
   多分、それはないですね(笑)。ハーバードに入学する前に金融機関の仕事は
   たっぷり経験しましたから、卒業後は他のことに挑戦してみたいです。

 
佐藤:日本企業についての授業や日本ツアーで学んだことは、
   ケジリワルさんの人生にどのように役に立ちそうでしょうか。

 
ケジリワル :
   トヨタの事例からは、どのような業種にも適用できるトヨタの考え方の本質を学びました。
   日本ツアーからは、「シンプルに生きることの素晴らしさ」を学びました。

   日本の方々の親切さや礼儀正しさに感激したのはもちろんですが、
   私は日本の方々が、清潔で、モノが散らかっていなくて、
   整然とした空間の中で日々、暮らしていることにとても感銘を受けたのです。

   日本文化はミニマリズムや、シンプルであることを大切にしますよね。
   このコンセプトは、私の今後の人生に非常に大きな影響を与えていくと思います。
   私も日本の方々のように、シンプルに生きたい、と思いました。

 
佐藤:最後に日本の読者の方々にメッセージをいただけますか。

 
ケジリワル:
   日本も素晴らしい国ですが、私の祖国インドも素晴らしい国です。
   ぜひインドに来てください。
   それから、繰り返しになりますが、これだけは言わせてください。

   日本人はただただ素晴らしい国民です。
   そのよさを絶対に失わないでください!

     (http://toyokeizai.net/articles/-/107779


           <感謝合掌 平成28年3月24日 頓首再拝>

日本が呼ばれている - 伝統

2016/07/18 (Mon) 04:32:06

日本が呼ばれている。ハーバード大学が教える「日本の価値」

            *Web:ネタリカ(2016/6/22)より

アメリカではトランプ氏が大統領選挙共和党候補に選出され、
フランスでは極右政党が台頭、イギリスではEU離脱を巡る国民投票が行われるなど、
新自由主義の限界が世界に不安定な空気を蔓延させています。

メルマガ『国際戦略コラム有料版』の著者・津田慶治さんは、
他国に例を見ない礼儀正しき民族の国・日本こそが世界の模範となるべきとし、
そのためにこの国が今後進むべき針路を提示しています。


《日本の時代が来る》

日本の価値は、江戸時代に論語を多くの国民に初等教育で教えたことで、
礼儀正しい民族にしたことである。今後の世界の模範となることで、
日本が再評価されることになる。その検討。


《ハーバードで教える日本の価値》

『ハーバードでいちばん人気の国・日本』(佐藤智恵著、PHP新書)に
ハーバード大学のMBAで教える日本の素晴らしい価値が書いてある。

トヨタアメリカで、現在幹部の米国人が初めて幹部として入社したとき、
張米国社長から言われたことが、

「あなたが優秀であることはわかっているので、誇れるところを言うのではなく、
うまくいっていないことを報告してください。それを皆で考えましょう。」

と言われて、今までの米国の会社とは違い、ビックリしたという。

米国の会社では、失敗していることを報告することはなく、
失敗したらクビになるため、どう失敗を隠すかを考えたという。


「JR東日本テクノハートTESSEI」(以下テッセイ)の奇跡が載っている。
従業員のやる気を引き出すために、幹部が現場を見て、従業員からの改善の提案を採用して、
新幹線の折り返し時間7分間で清掃を終えることができるようになったという話。

従業員のやる気を引き出す方法として、学生は賃金を上げるとか、
優秀な従業員を褒めるとかの方法を提案するが、
そうではなく提案を採用するということでビックリするという。

(参考)●奇跡の7分間。新幹線の清掃員が世界中から賞賛される理由
      → http://www.mag2.com/p/news/183526


福島第二原発を救った「チーム増田」には、強力なリーダーシップ論があり、
増田さんが知っている情報をすべて白板に書いて、全ての作業員に知らせて、
危機のアイデアを作業員から集めて、危機を乗り切ったという。

トップダウンではなく、危機時には両方向が必要なのであるということであるが、
これも日本では普通に行われている。


というように、従業員とトップの関係が近いか、相互信頼ができていることが重要なのである。


《フランクリンの十三徳》

米国在住のりばてぃさんが、ベンジャミン・フランクリンが理想とする
人間の生き方や美徳をまとめた「フランクリンの十三徳」が、
日本の武士道と同じ事を言っているという。

節度を持て。食べすぎ、飲みすぎに注意。寡黙であれ。
誰かのためや、自分のためにならないことを話すな。無駄口をたたくな。
秩序を保て。整理整頓。時間厳守。覚悟を持て。やると決めたら必ず実行しろ。倹約しろ。

誰かのためや、自分のためにならないことに金を使うな。浪費するな。勤勉であれ。
時間を無駄にするな。常に有益なことに努めろ。不要な行いを排除しろ。誠実であれ。
人を害する嘘をつくな。私心を捨て、公正に考え、発言しろ。正義を貫け。

人を傷つけたり、人へ与える恩恵を怠るな。偏るな(中庸であれ)。極端を避けろ。
怒っても当然と思える時でも感情に任せて怒るな。身を清めよ。
身体、衣服、住まいの不潔を黙認するな。

平静を保て。小事や日常的に起こる出来事に騒ぐな。
貞操を守れ。性交は健康維持や子づくりのためのみとし、
性欲に溺れて自他の平安や信用を傷つけるな。謙虚であれ。
イエス及びソクラテスに見習うべし。


で、イエス及びソクラテスに見習うべしは日本の武士道にはないが、
ほかの項目はすべてが日本の武士道や石門心学や論語で書かれていることである。

しかし、米国では、この「フランクリンの十三徳」を体現している人はいずに、
理想的な人として見られているのみである。


しかし、日本人の中では、この「フランクリンの十三徳」を体現している人が
多くいることにビックリするようである。

(参考)●【日本再評価】「ベンジャミン・フランクリンの13の美徳」は日本文化では当たり前
            → http://www.mag2.com/p/news/4021


《なぜ、日本人だけが体現できるのか》

倫理は、衣食足りて礼節を守るというほど、極端な格差社会ではなく、
最低でも衣食が足りた時代にしか、多くの人が体現できないが、
この衣食が足りている人が日本は多かった。
総中流社会という社会を実現できたことによると見る。

もう1つが、教育である。
江戸時代、寺子屋での教科書は、論語をベースとしていたことで、
国民の大多数が教育を受けたことで、論語的な素養が一般的になり、
その上に商売人の倫理を説いた石門心学や二宮尊徳のビジネス哲学、渋沢栄一の合本資本主義、
近江商人の三両一両得などの倫理と経営が一体になった経営哲学が生まれたのである。

その影響を受けて、松下幸之助の水道哲学なども出た。

従業員を一番守るべき人と見て、その従業員が独り立ちすることを応援し、
お客と地域社会の役に立つことが重要という哲学を古くからある企業は持っている。

上下の信頼、社会との信頼により企業は成り立つという哲学を持っている。
このため、日本人、日本企業は、困っている人を助けるという行動に出るのである。


論語は中国で生まれたが、論語は大夫の学問であり、
大夫とは科挙の試験に合格した官僚のことである。
上流階級の学問であり、民衆には関係ない学問であった。
このため、今でも民衆に浸透していない。

中国は、近代以降、国が戦乱になり、共産党は論語を弾圧したので、
国民に論語を教えることはなかったのである。

やっと、習近平政権で、論語を認めて、学習し始めるようであるが、
今の中国の状況では、どこまで定着するかわからない。
それは、もう1つの衣食足りて礼節を守るができるかどうかにかかるようだ。
格差社会を変革できるかどうかである。

その他社会では、論語というような倫理体系を確立した学問がないので、
体系的に教えることができないのである。

その代わり、宗教が存在して、宗教哲学として存在するが、宗教を信じる必要があり、
信仰の自由で国として強制ができないことになる。

もう1つが、格差の少ない社会が西欧の一部と日本にしかないことである。


《現在の社会現象》

米英など西欧では新自由主義という政策で、あまりにも格差社会が行き過ぎたため、
ポピュリズムが台頭してきた。

米国の場合、ドナルド・トランプというデマゴーグ(扇動家)が共和党の指名候補になり、
いままでないがしろにされてきた白人低所得者層の反撃だと言われている。

また英国では6月23日にEU離脱を巡る国民投票が実施され、
移民に職を奪われていると考える英国の低所得者層の排他主義や
「エスタブリッシュメントにイッパツ喰らわす」というリベンジ心理が、
離脱という、自分で自分を痛めつける方向へ英国の有権者を向かわせている。

フランスでも極右政党が台頭しているし、ドイツでも難民受け入れを拒否する極右政党が出てきた。

このように貧富の差が限界を超えると、社会は新自由主義を否定して、
独裁国家に逆戻りしてしまうことになる。

自由経済が富の配分に失敗したとき、万人に安定を約束する独裁者が登場するのである。


《日本の進むべき道》

日本も新自由主義を掲げて、改革を主導した竹中さんがいるが、
このような新自由主義の行き着くところが米英の最近の政治状況からわかり、
日本では、早期に破棄するべきなのである。

理想は、中庸である。

社会主義でもなく、新自由主義でもなく、平等な社会でもなく、
格差を広げないような施策と少数でも衣食が足りなくなることがないような
社会保障制度がある社会なのだ。

このためには、累進課税制度と消費税増税などを通じて、
財政の持続可能な安定を図ることである。
富者が貧者に対する寄付を行うことを奨励することも必要である。

経済成長ではなく、安定した社会システムを目指した
国民の生活を守る経済であるとみるがどうであろうか?

そして、日本人の安定した社会や秩序を世界の規範とする必要がある。
規範になったら、それを世界に広げるべく、日本人は世界に出ていくべきである。

さあ、どうなりますか?

   (http://netallica.yahoo.co.jp/news/20160622-85128618-magmag

           <感謝合掌 平成28年7月18日 頓首再拝>

【日本が世界をリードする第4次産業革命】 - 伝統

2016/07/21 (Thu) 03:09:15

一昨日のメディア記事によると、ソフトバンクが
「IoT 時代を先取り、半導体設計会社を電撃取得」というものがありました。
http://toyokeizai.net/articles/-/127824


以下は、IoT(Internet of Things) に関連した情報の紹介です。

              ・・・

【日本が世界をリードする第4次産業革命】

          *メルマガ「人の心に灯をともす」(2015.7.16)より

   (三橋貴明氏の心に響く言葉より…)

   人類史上、例を見ない長期デフレーションにより、
   日本という国家は資本主義の基本を忘れてしまった。

   資本主義とは、リスクをとり、企業が、政府が、そして国民が、
   資本と技術に投資することで成長する経済モデルだ。

   将来、豊かになるために資本や技術におカネが投じられて、
   はじめて経済は成長する。
   すなわち、国民が豊かになっていく。


   1997年の橋本龍太郎政権以降の緊縮財政で、
   わが国は資本主義としては「異常状態」であるデフレに陥った。

   デフレの国では、国民がモノやサービスの購入を減らす。
   結果的に、企業は投資しても儲からない。

   儲からない環境下で投資を決断する経営者はいない。

   そして、企業が投資を削ると、デフレは深刻化し、
   国民がますますモノやサービスを買わなくなる。

   すると、企業はさらに投資を削り、デフレが深刻化する。


   デフレの時期には、ヒトが余る。
   ヒトが余剰になると、企業は資本や技術に投資をする必要がなくなる。

   理由は、資本や技術への投資は、「人手不足を解消する」ために実施されるからだ。
   人手不足を解消するために、資本や技術におカネが投じられると、生産性が向上する。

   生産性が高まれば、働き手の実質的な所得が増大し、国民が豊かになっていく。


   ところが、デフレの国は人手過剰になり、人間の労働力が「安く」買い叩かれてしまう。
   働き手は賃金の切り下げ競争を強いられ、
   雇用は不安定化し、国民はひたすら貧しくなっていく。

   結果的に、国民のあいだにさまざまなルサンチマン(弱者による強者に対する怨恨)が
   蓄積され、争いごとが増え、社会に閉塞感(へいそくかん)が満ち、文明が荒廃していく。

   わが国がこのまま資本や技術への投資をおろそかにし、デフレが継続すると、
   未来の日本国は間違いなく「発展途上国」化する。

   それにもかかわらず、政府までもが相も変わらず財政均衡主義を掲げ、
   増税や政府支出削減という緊縮財政に邁進(まいしん)している。

   このままでは、わが国の「亡国」は免れないと、筆者は確信をもちつつあったのだ。

   ところが…。

   日本国は、本当に不思議な国だ。

   このタイミングで、わが国に、デフレから脱却し、
   経済成長路線に立ちもどる絶好の機会が訪れようとしているのである。

   しかも、理由は「少子高齢化」なのだから、驚かれる読者が少なくないだろう。

   厳密には、少子高齢化を主因とする、生産年齢人口対総人口比率の低下である。

   総人口に占める生産年齢人口の割合が下がれば、
   当然の話として、人手過剰は「人手不足」へと転換していかざるをえない。

   そして、人手不足を解消するために資本、技術への投資こそが、経済を成長へと導く。

   もちろん、わが国に基盤となる技術が存在しなければ、
   「技術投資による生産性向上で経済成長を!」などとやったところで、
   絵に描いた餅に終わる。

   とはいえ、現実の日本国は、いまだに世界屈指の技術大国なのである。


   今後の日本国では、とくに「ヒトが動く」サービス産業において、
   人手不足が加速していくことになるだろう。

   すなわち、人手が足りなくなるサービス産業において、
   生産性を向上させる「技術」へ投資することで、
   「儲かる」環境が訪れようとしているのだ。

   日本国における、サービス分野の生産性向上を目的とした技術革新は、
   将来の歴史の教科書において「第4次産業革命」と呼ばれることになるだろう。

   第4次産業革命、インダストリー4.0は、ドイツにおいて「製造業」の様相を
   抜本的に変え、製造コストを大幅に削減することを目的に始まった。

   とはいえ、今後のわが国で「サービス産業」の生産性を高める
   技術的ブレイクスルーや製品の市場投入が続くことで、最終的には、

   「第4次産業革命は、ドイツで始まったが、日本で進化し、完成した」

   と後世の歴史家たちが記すことになると、筆者は確信しているのである。

   技術に投資をすると、儲かる時代がやってきたのだ!

      <【日本が世界をリードする第4次産業革命】徳間書店>

              ・・・

「陰極(いんきわ)まれば陽に転じ、陽極(ようきわ)まれば陰に転ず」

という言葉がある。


人は、崖っぷちまで追い詰められたとき、火事場の馬鹿力が出てくる。

つまり、陰極まると、それが陽に転ずる。


現在日本では、様々な分野で人手不足が深刻だ。

しかし、人はとことん困ってくると、それに対して対策を真剣に考えるようになる。

例えば、車の運転手が極端な人手不足となれば、
世の中は、自動運転が実用化されるような方向に急速に動く。

つまり、日本にとって不運だと思われていた人手不足が
、一転して幸運の種になるということ。


ヨーロッパやアメリカは人手不足は移民で解決する。

日本は、それをロボットやITで解決する。


日本が世界をリードする、第4次産業革命が始まった。

           <感謝合掌 平成28年7月21日 頓首再拝>

外国人だから見える日本の美点。「和の国」が世界中を感動させる理由 - 伝統

2016/08/05 (Fri) 03:11:20


国柄探訪: 外国人の見た「大いなる和の国」

          *Web:まぐまぐニュース(2016年5月23日)より

高層ビルのレストランで、アメリカから来た老夫妻との食事を終えて、
廊下に出ると、雨が降り出していた。

廊下から外を見下ろすと、
そこはハチ公広場前の大きなスクランブル交差点で、
信号が青になると色とりどりの雨傘がひしめいていた。

老夫妻は足をとめ、じっと窓から見下ろした。

「私たち、こうするのが大好きなの。日本のことが一番よくわかるから。
雨の日、そしてことに渋谷のような大きな交差点。

ほら、あちこちの方向へ動く傘をよく見てごらんなさい。
ぶつかったり、押し合ったりしないでしょ?
バレエの舞台の群舞みたいに、規則正しくゆずり合って滑って行く。

演出家がいるかのように。これだけの数の傘が集まれば、
こんな光景はよそでは決して見られない」

この言葉に、海外に合計15年も住んでいた文筆家の加藤恭子氏は次のような感想を持った。

内なる「外の眼」(JOG注: 海外生活体験を持つ日本人の眼)を意識している私も、
ここまでは気づかなかった。

いつもせかせかと急いでいる私は、「傘の群舞」に眼をとめたことすらなかったのだ。
真の「外の眼」のみが指摘できる特徴だったのだろう日本人には「せかせかとした雑踏」
としか見えないスクランブル交差点で入り乱れる傘の群れを、

この老夫妻は「規則正しくゆずり合って滑って行く」日本人の姿として捉えていたのである。

加藤氏が編集した『私は日本のここが好き! 外国人54人が語る』には、
こうした「外の眼」から見た日本人の様々な姿が描かれている。
そこには我々自身も気づかない自分自身の姿がある。


《お互いに「すみません」》

「スクランブル交差点での傘の群舞」とは、一人ひとりの行きたい方向はそれぞれだが、
互いに他の人のことを思いやって、全体としてひとつの秩序を生み出している
日本社会の見事な象徴である。

そこには一人ひとりの自由と、共同体としての秩序が共存している。

我が国ははるか太古の時代に「大和の国」、すなわち「大いなる和の国」と自称した。
アメリカから来た老夫妻が見た「スクランブル交差点での傘の群舞」は、
まさにこの国柄が現代にも息づいていることを窺わせる。

「大いなる和の国」が成り立つのは、一人ひとりがすれ違う相手のことを思いやる心を
持っているからである。この思いやりは、日本に来た多くの外国人が感じとっている。

中国から来て日本滞在20年、今では帰化して大学で中国語を教えている
姚南(ようなん)さんはこう語っている。

これは民族性の違いだと思いますが、日本では一歩譲ることによって
様々な衝突を避けることができます。

例えば自転車同士がぶつかったときなど、中国ならすぐ相手の責任を求めますが、
日本ではどちらが悪いという事実関係より、まず、お互いに「すみません」と謝ります。

その光景は見ていてとても勉強になります。



ある日、混んだ電車に乗っていたときのことです。
立っていた私は、揺られた拍子に後ろに立っていた女性の尖った靴先を、
自分のヒールで踏んでしまったのです。

すぐ「ごめんなさい」と謝ると、その人は微笑んで
「靴先は空いているから大丈夫ですよ」と言ってくれました。



日本人は他人の生活に干渉しません。
うわべの付き合いのように見える関係は、多くの中国人が偽善と感じるものですが、
私は、自分の主張を人に強制して受け入れてもらう必要はなく、干渉せず、
お互いに好意を持って付き合い、人が困ったときに助けてあげれば良いと思います。

お互いの自由な生活を尊重しつつ、困った時には助けてあげるのが、
「大いなる和の国」の流儀である。


《周りの方の「がんばれー」光線》

この流儀は、もちろん海外から来た人々にも発揮される。
北アフリカのチュニジアから来た学生のアシュラフ・ヘンタティさんは、
まだ滞在1年未満だが、こんな体験をしている。

僕はまだ日本に慣れていなくて、日常生活でも、日本語でも、悪戦苦闘の日々なのですが、
いろんな場面で、皆さんが「がんばって」「がんばってください」「がんばってね」
と声を掛けて下さいます。



実は初め驚いたのです。よその国では、そういう経験があまりないからです。
日本では乗り物などでマゴマゴとまどっていたりすると、
周りの方の「がんばれー」光線を感じます。

身も知らぬ僕のためにハラハラと心配してくれているのですよね。

例えば、これがフランスなどですと、むしろ冷たい視線を受けてしまいます。
自分の権利やふるまいには自信や主張を強く持っていますが、
他人にはかなり冷たいところのある国ですから。



逆に日本は、僕のようにあまり深いつきあいのない外国人であっても、
そんな風に誰もが励ましのエールをくれます。
温かいなあと感じます。「がんばって」と身近な皆さんに言われて、
それがプレッシャーだった時もあるのです。

こんなにがんばっているのに、自分はそんなにがんばっていないように見えるのだろうか、と。
今は、その言葉が励ましの意味だけでなく、むしろ「見守っていますよ」という
温かい気持ちの代わりの言葉なのだと解って来ました。

「スクランブル交差点での傘の群舞」の中で、一人マゴマゴしている外国人がいれば、
「がんばって」と声をかけるのが、「大いなる和の国」を成り立たせている
思いやりの心である。



「静かに美しく毎日が過ぎていき」

こうした流儀で、「大いなる和の国」には平和が保たれている。
それは争いの続く国から来た人々にとっては、望んでも得られないものだ。

インドから来て在日経験通算5年のモハマド・ラフィさんは、こう語っている。

日本に暮らしていて最も素晴らしいこと、それは毎日の生活が無事に繰り返されていき、
それによって、きちんと仕事をすることができることです。



朝太陽が昇り、1日が始まる。人々が目覚めて仕事に向かう。
やがて日が沈み人々は仕事を終えて家に戻って休む。夜が来て月が天に昇る。
その繰り返しが今日も明日も明後日もずっと続いていきます。

静かに美しく毎日が過ぎていき、
全てが、いろいろなものや人の役割が、きちんと機能している。



日本の人たちはそういった意味で、自分たちの国をとても大切にしていると思います。
自分の国を汚くすることがない、私はそれを尊敬しています。

公共の場所や道路を散らかさない、という意味だけではなく、
政治的な問題や社会的な問題が起こったときなどにも暴動を起こして建物を壊したり
火を放ったりしないし、ストライキで国中が混乱状態になってしまうような事態も
起こりません。それは大変珍しいことです。



今日の続きとして明日を、明日の続きとしての明後日を、安心して待つことができるので、
未来への計画も期待も持つことができます。1日1日が平安とともにあります。
それが日本の経済力やハイテクノロジーなどの、世界に誇っている力を生み出しているもと
になっていると思います。

世界有数の経済力も技術力も、
「大いなる和の国」の静かな美しく過ぎゆく日々がもたらしたものである。


《カトリック神父を感動させた日本人の「義理」「人情」「恩」》

「大いなる和の国」に存在する「恩や義理人情」の「美徳」を、
日系ペルー人のカトリック神父で、戦後の日本で貧民救済事業にあたっていた
加藤マヌエルさんは指摘する。

また、日本人が持っている「美徳」のひとつは、「恩や義理人情」です。
通算13年ほどの滞在期間中、私は私にできる限りの援助をその当時困っていた方々に
していたのですが、今はその人たちに助けられています。



帰国後、私がペルーでストリート・チルドレンのためのホームや診療所、
そして日系人専用の老人ホームを建設する事業に関わってからは、
その支援を仰ぐために毎年2カ月ほど来日するようになりました。…



昔、私が行ったほんの小さな好意に、今でも感謝の気持ちを持っていて下さる方々。
私が十年間ほど援助したことのある日本人は、その額とは比較にならない何千倍もの額を、
今までに援助して下さいました。…



他の国からも、慈善事業としての援助はいただきましたが、
日本人から感じるような「恩や義理人情」は、少なくとも私が関わった西洋人には
あまりないように思いますね。

「人情」とは他者への思いやりの心、
「恩」とは他者から受けた思いやりに対する感謝の心、
そして「義理」とはその恩をお返ししなければ、という心。

こういう心を一人ひとりが豊かに持っているからこそ、
お互いに助け合う「大いなる和の国」が維持されてきたのである。


《墓地で遊ぶ子どもたち…日本人独自の死生観とは?》

死者と生者がむつみあうようなのどかさ

「大いなる和の国」に住むのは、生者ばかりではない。
中国から来て、滞在17年にもなる作家・毛丹青はこんな美しい光景を見た。

中国では人が亡くなると町の外に埋葬しに行きます。
北京で有名なのは八宝山ですが、市内からかなり離れていますね。

ところが日本では墓地が街の至る所にある。
もっと不思議なのは、お寺の裏に墓地があって、隣に幼稚園があったりするんです。


黄昏の夕日が墓地に射して、その美しい光の中で幼稚園の子どもたちが鬼ごっこをして
夢中で遊んでいる。僕はそういう情景を何度も見ました。
死者と生者がむつみあうようなのどかさ。

亡くなった人たちは子どもたちの無邪気に遊ぶ姿を見て幸せだったんじゃないか、
そこには死者と生者の会話があったんじゃないか、と思いましたね。
現代の中国ではありえない光景です。

子どもの時からそういう体験をすると、死生観や生命に対する考え方が違ってくるでしょうね。


インドで生まれた仏教では、魂は他の人間か動物かに生まれ変わる「輪廻転生」を続けるか、
解脱をして浄土に行ってしまう。

家としての血のつながりを重視する中国では、そんな個人主義的な死生観は受けつけられず、
一族の長の家に宗廟という建物を建て、そこで先祖祭祀を行った。

それが日本に入ると、死者と生者の関係はさらに近いものとなり、各家に仏壇を置く、
という日本独自の習慣となった。

日本のご先祖様は子孫を見捨てて、勝手に西方浄土に行ってしまったりしない。
いつも「草場の陰」で子孫を温かく見守ってくれているのだ。

だから、お寺の墓地の隣に幼稚園があるのも、ごく自然なのである。
死者を身近に感ずる所から、その気持ちを裏切っては「ご先祖様に申し訳ない」
という感覚が出てくる。

我が国には創業100年以上の老舗企業が10万社以上あるという、
世界でも群を抜く「老舗企業大国」であるのも、こういう死生観からであろう

「大いなる和の国」では、死者と生者が睦み合って、幸せに繁栄しているのである。


《「全体がひとつの大きな家族のような場所」》

冒頭に登場したアメリカからの老夫婦は、
「少年の犯罪率が高くなった」などと語る加藤恭子氏に、こう答えた。

率のことはわからないわ。
だけど私たちは日本にくると、全体がひとつの大きな家族のような場所に来たと感じるの。

路上には、異様な風体の少年少女たとがすわりこんでいる。
加藤さんは眼で彼らを示しながら、「あの若者たちも、『家族』の一員なの?」と訊ねた。

そう、ちょっと異分子かもしれないけれど、彼らも一員よ。
「私は見守っていますよ」というような大きなジャスチャーは日本人はしない。
でも、それぞれがさり気なく見ているの。家族って、そうでしょ。
その安心感があるから、彼らも地面にすわっているのよ。

確かに、地面に座っている子どもたちが、強盗に襲われたり、
暴力を振るわれたりする社会なら、彼らもこんな真似はできない。

「大いなる和の国」とは、ひとつの家族のように、互いの自由を尊重しながら、
必要な時に支え合ったり、その恩返しをしたりする共同体である。


《他の国から見ても、理想に近い国民国家「日本」》

「日本は他の世界と共有するものをたくさん持っている」

世界の多くの国民国家は、多かれ少なかれ、こうした家族的側面を持っている。
北欧諸国やタイなどはその模範的な存在である。
その中でも、我が国はもっとも理想に近い国民国家と言えよう。

スイスから来て滞在10年のビジネスマン、ウルフガング・アンベールドローさんは、
こうアドバイスしている。

今日のグローバル社会において、日本は、他の世界と共有するものを
たくさん持っているという事実にもっと気がつくべきだと思います。


ここで紹介した人々が共感した「大いなる和の国」の光景は、
まさに「幸福な国民国家のあり方」として、他の世界と共有しうる理想であろう。

この理想は、聖徳太子が「和を以て貴しとなす」として、
十七条憲法の冒頭に掲げられたものである。

http://news.livedoor.com/article/detail/11556205/

           <感謝合掌 平成28年8月5日 頓首再拝>

<新幹線清掃>「ハーバード経営大学院」の必修教材に - 伝統

2016/09/10 (Sat) 17:56:52


     *Web:毎日新聞 9月2日(金)8時1分配信 より


手際の良い新幹線清掃で知られるJR東日本のグループ会社が、
米ハーバード大経営大学院(ハーバード・ビジネス・スクール=HBS)の
必修教材として採用される。

短時間で清掃を終える姿がメディアで「奇跡の7分間」と話題になり、
HBSも「経営者のあるべき姿を示した事例」と評価、
次世代のビジネスリーダーに学んでもらうことにした。

取り上げられるのはJR東日本テクノハートTESSEI(テッセイ)。
東北、上越などJR東日本が運営する新幹線の清掃作業を請け負っている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160902-00000015-mai-bus_all

              ・・・

テッセイは、

◇東北、上越などJR東日本が運営する新幹線の清掃作業を請け負っている。

◇JR東日本の新幹線は、折り返しの東京駅で12分間停車するが、清掃時間は実質7分間。

◇7分間の間にテーブルや床、トイレの清掃、忘れ物の確保、座席の方向転換などを実施。

◇約10年前まで苦情が多く、従業員の士気も上がらないなど問題を抱える企業だった。

◇「きつい」「汚い」「危険」の3K職場で離職率が高く
  上司は叱責で現場を押さえつけていた。

◇部下を押さえつけることで、従業員は萎縮し悪循環に陥っていた。

◇2005年にJR東日本から経営企画部長として赴任した矢部輝夫さんが社内改革を実施・

◇「制服をレストラン風の明るいデザインに変える」、
 「車両を従業員が清掃の技量を見せる「新幹線劇場」と呼ぶ」など
 従業員のやる気など意識改革を実施。

◇「夏はアロハシャツを制服に」「帽子に花飾りをつけたい」と現場提案を採用。

◇仲間の良いところを報告してもらい、幹部登用にも道を開き士気を高める。

◇遅刻を重ねるとボーナス減額など信賞必罰も徹底。

といった会社である、


ハーバードでは、テッセイの事例を2015年5月から選択科目として採用し、
企業経営やリーダーシップのあり方を学んでいたそうであるが、
反響が大きく、2016年の秋から必修科目に切り替えたそうだ。


記事によると、ハーバード大学大学院の学生の中には、
リーダーシップとは「部下をコントロールすること」
「金銭的な動機付けで組織の多くの問題解決ができる」と考えている人が多く、

テッセイの事例は、有益な学習教材になるという。


<関連Web:奇跡の7分間。新幹線の清掃員が世界中から賞賛される理由
       → http://www.mag2.com/p/news/183526        >


           <感謝合掌 平成28年9月10日 頓首再拝>

『謝罪会見』に日本人の美徳を見出す海外の人々 - 伝統

2016/09/23 (Fri) 03:30:27

          *Web:【海外の反応】パンドラの憂鬱 より


■ 恥を知るということは、人の尊厳を高めるものだ。
  俺の国ではすっかりなくなってしまったけども。 +3 メキシコ


■ 人を不快にさせることが得意な気取った俺の国の政治家が、
  日本人のように誠実に謝るなんて想像出来ない。 イギリス


■ ちゃんと謝罪をして責任を取るなんて、
  まるでスペイン人のようじゃないか。なっ? なっ? +6 スペイン


■ 間違いを犯したら謝罪をする。
  初歩的なことながら、大事なことだ。
  当たり前のことが出来るのが大人というものだろう。 +9 アメリカ


■ 日本人は謝罪をし、辞職する。
  メキシコ人は何もせずにそのまま居座り続ける。 +2 メキシコ


■ 俺の国では謝罪も間違いを認めることもしないよ。
  スケープゴートを探すだけ。 +8 ボリビア


■ 責任を取るっていうのはこういうことを言うんだ。 +1 オーストラリア


■ アルゼンチンのお偉いさんは責任転嫁の名人だぞ。 アルゼンチン


■ 文化の成熟度が南米とはまるっきり違う。 +3 パナマ


■ 企業の場合、国全体に迷惑をかけるわけじゃないのになぁ……。
  ギリシャ人は絶対謝らんぞ。 +10 ギリシャ


■ 文化面で日本との絶望的な差を感じたよ。 +7 国籍不明


■ 名誉心と誇りを持つ国民がいる。こんな国が他にあるか? +5 アメリカ


■ たとえ自分を守るためであっても立派なものだよ。
  だから日本は世界から信用されるんだ。 +3 国籍不明


■ 昔は私の国の人間も謝っていたけど、時代は変わってしまった……。
  ああっ、本当に残念! +4 スペイン


■ 名誉を大事にする人たちだからこそちゃんと謝罪をして、
  責任を取ろうとするんだろうね。 +7 ベネズエラ


■ グアテマラ人は頭を下げられない体の構造らしい。 グアテマラ


■ ちゃんと自分たちの責任を取れる国民性っていうのは、
  大国になるためには欠かせない要素だと思う。 +1 国籍不明


■ 私たちも日本人の品位や慎み深さを学びましょう! +5 オランダ


■ こういうのだよなぁ、日本の文化の良いところは。 +52 アメリカ


■ 日本人の「責任」に対する認識は素晴らしい。
  スペインの政治家の多くは綺麗事と嘘しか言わないし、
  自分の地位を上げることに必死だ。 +8 スペイン


■ 名誉とか誠意とかそういった美徳は、
  もう日本人だけのものになってしまった。 +6 メキシコ


■ アルゼンチンでは誰かが過ちを犯しても謝罪なんてしない。
  こんな国に住んでることを残念に思うよ。
  誰かを責めるばかりで自分では何もしないし。 +1 アルゼンチン


■ 俺たち西洋の人間も、間違った時は謝ろうじゃないか。
  みんなもそうは思わないか? +55 国籍不明


■ 俺の国の大統領が日本に行ったら一生顔上げられんぞ。 +5 チリ


■ 私の国では謝ったら付け込まれるから無理だろうなぁ。 ベネズエラ


■ 日本には責任の取り方として、
  ハラキリの文化まであったわけだしね。 +23 国籍不明


■ 日本人は欧米よりも名誉を大事にする国なんだよ。
  下手すると命よりも大事だと考えるわけだから。 +72 国籍不明


■ 自慢じゃないがフィリピンのお偉いさんも謝らない!! フィリピン


■ 俺の国の政治家は何かやらかしても謝ることなんて絶対しないし、
  何事もなかったかのように普通にカメラの前に出てくる!! イスラエル


■ もし自分の国が日本みたいになって欲しいなら、
  自分たちの子供の教育から始めようじゃないか。 +439 国籍不明


■ 俺の国の政治家がひざまつくのは、
  道に小銭が落ちてるのを発見した時だけだ。 +129 国籍不明


■ こっちの政治家や企業のお偉いさんたちは、
  いつになったら日本人くらい誠実になれるんだろうか。 +4 ベネズエラ


■ 日本は世界が模範とすべき国だと私は思うんだ……。 +10 ハンガリー


■ 俺の国の政治家は責任を取って辞職するにしても、
  持っていけるものは全部持って行ってから辞めるよ。 ラトビア


■ 政治家にこれくらい責任感があればなぁ。
  何かやらかしても謝った事なんか一度もないぞ! +5 スペイン


■ 自分の責任を認めるだけでも立派なことだよ。 +3 ペルー


■ 日本みたいな国にだって汚職はある。
  だけど過ちを犯したら責任を取るんだ。
  だからこそあれだけ成功した国になったんだろう。
  俺は日本を羨ましく思うよ……。 +7 アルゼンチン

   (http://kaigainohannoublog.blog55.fc2.com/blog-entry-2067.html

           <感謝合掌 平成28年9月23日 頓首再拝>

ノーベル医学生理学賞の受賞~東京工業大学栄誉教授の大隅良典さん - 伝統

2016/10/04 (Tue) 03:21:24



【受賞理由は「オートファジーの働きの解明」】

     「オートファジーは、『自分を食べる』という意味の『自食作用』
     という意味の言葉で、ヒトの体の中にある作用だ。

     最初、1960年代に観察され、1990年代になって
     この作用に関係する遺伝子が次々と発見された。

     そして、このオートファジーと呼ばれる作用がうまく機能しなくなると、
     老化による病気や糖尿病、それにがんなどにつながることが分かり、
     新しい治療法の開発につながった」

     (選考に当たったスウェーデンのカロリンスカ研究所)



《大隅良典教授の受賞記者会見模様》

(1)「本日(3日)夕刻に受賞のお知らせをいただいた。
   研究者としてこのうえなく栄誉なこと。
   ノーベル賞には格別の重さを感じている」

(2)人がやらないことをやるという考え方

   誰もやっていないことを見つけた方が、楽しい。

(3)基礎研究を見守ってくれる社会になってくれたらうれしい。

(4)ノーベル賞はどう格別なのですか。

   インパクトがある賞だと自覚している。
   私のような基礎的な研究者も運がよければそういう機会に恵まれると、
   若い人に知ってもらえたらうれしい。

(5)オートファジーについて

  ①私たちは毎日、70~80グラムのたんぱく質を食べているが、
   たんぱく質を分解してアミノ酸という原料にしている。
   私たちの体内では300グラムくらいのたんぱく質が作られている。

   どこから来るかというと、私たちの体内ではたんぱく質が壊れて
   アミノ酸になって再利用されているよということ。

  ②「オートファジー」の仕組み
    → http://www.asahi.com/articles/ASJB366F3J9SULBJ02B.html?ref=yahoo

(6)子どもたちへのメッセージ

   今、なかなか自分の興味を伸ばすことが難しい時代になっている。
   「あれっ」と思うことが世の中にはたくさんある。
   そういうことの続きを大事にしてほしい。

   わかっているような気分になっているが、
   何もわかっていないことが世の中にはたくさんある。

   「えっ。何で」ということを大事にする人たち、子どもたちが増えてほしい。


(7)家族へは、感謝。

(8)若手の研究者へのメッセージ

   オートファジーが色々ながん細胞にかかわっているとか、
   アルツハイマーなどの疾病とからんでいるのではないかと報告されています。

   でも、オートファジーが原因でこんな病気になったという因果関係がわかった
   というのは、まだないと思う。

   分解がどんな局面で何をしているかは、これからの医療、健康維持を含めて、
   まだたくさんの課題があるのではないか。

(9)くじけそうな若い人へのメッセージ

   自分が何に興味があるのかということをよく考えてみてほしい。
   論文の中のひとつの遺伝子に注目しているだけでは大きな問題は解けない。

   私は自分で現象を見つけたところからスタートしていて、いつもそこへ帰る。
   いったい何が起こっているのだろうと、帰れる現象を持っていたことが
   どんなことがあっても続けられたモチベーションじゃないかと思う。

   (http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161003-00000079-asahi-soci


*大隅良典・東京工業大栄誉教授 特集
 →http://www.asahi.com/topics/word/%E5%A4%A7%E9%9A%85%E8%89%AF%E5%85%B8.html?ref=yahoo

           <感謝合掌 平成28年10月4日 頓首再拝>

誇りを持って歩んでいく - 伝統

2016/10/21 (Fri) 04:33:37


         *Web:magoの挑戦。(2016年2月27日)より


今日は 輝く未来ビトさんから【誇りを持って歩んでいく】

~ ○ ~○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~○

月刊致知の1月号に、
大尊敬している池間哲郎先生とジャーナリストの井上和彦さんの対談がありました。

【池間氏】

私は最近、学校教育現場に力を入れているんです。

学校現場に足を運ぶと、

「日本は悪い国」

という教えが、いかに子どもたちに深く染み付いているかがわかります。

例えば、ミャンマー人はタイ人を虐殺し、
タイ人はラオス人を酷い目に遭わせ、
ベトナム人はカンボジア人を苦しめた、という負の歴史があります。

だけど、それぞれの歴史教科書には、
自分たちの国は素晴らしい国だ、誇りを持ちなさい、
ということが、はっきりと書かれている。

日本だけですよ、
自分たちの国は悪い国だ、と教えているのは。

ラオスのある村はずれに、日本兵と地元の人たちがつくった

「日本の道」

と呼ばれる道路があり、

その周囲には、日本兵と触れ合った方が、いっぱいいらっしゃるんです。

聴いてみたら、

西洋の植民地時代は、とにかく重税で大変だったそうです。

土地、建物は当然として、
住民一人ひとりに「人頭税」という税金をかけて絞り上げる。

それから暴力。

「首を木の棒に挟まれ、足に鎖をつくれられて
連れて行かれた村人は、誰一人帰っては来なかった」

と泣いて話されるんです。

特に女性は酷い目に遭っていて、
小さい子どもまでもがレイプの対象になっています。

悪魔のようなことまでもやっている。

そういう話を、ラオスだけじゃなく、ミャンマーやインドネシアでも聞きました。

だからこそ逆に、

「日本人が追っ払ってくれてありがとう」

という声をたくさん聴くわけです。

ラオスのお爺ちゃんたち 8人ほどと話していたら、

全員が全員

「日本兵は悪いことを一切しなかった」

とはっきり言いました。

女性への暴力も聴いたことがない、と。


【井上氏】

全くその通りです。

ラバウルでも、私たちが乗っている車に皆が手を振ってくれる。

「手を振られましたでしょう。日本人だからですよ」

そう現地の日本人職員が話してくれました。

しかも、彼らは欧米人には見向きもしない、と。

日本人に対する評価は、欧米列強と正反対で、

「日本人はいろんなものを教えてくれた」

「ともに働いてくれた」

「奴隷のような扱いはしなかった」

と。

日本の統治期間は

パラオ26年間
台湾51年間
韓国36年間

です。

インフラ整備を含め、あれだけの近代国家を、

あの短期間で、よくぞ日本はつくりあげたと感心します。

特に教育の力は大きかったと思います。

ところが、現代の日本人の多くは、そのことを知りません。

インドネシアにしても、350年間、
オランダに文化を奪われ、すべてを奪われていた。
そういう人たちに日本は教育を施した。

その人たちは必ず賢くなる。
力を付けてくれる。

植民地政策では絶対にやらないことを、
解放軍として入った日本軍は、やっている。

施した教育は文字だけでなく、
数学・哲学・医学・技術 など多岐に及びます。

池間さんのお話を聞いた子どもたちは変わりますか?



【池間氏】

はい。

特に高校生たちは変わりますね。

具体的な事例を示すと、背筋がピンと伸びる瞬間を感じます。

彼らも、

「日本人として誇りを持ちたい」

と思っているんです。

中には泣き出す子もいます。

ある時、講演が終わると、
高校生の丸坊主の男の子がポロポロ泣きながら

「おじさん、おじさん」

と近づいてきて、

「僕は初めて、日本人になることができました。

いつも先生方から、日本人の悪口ばかり聞かされて、

日本人に生まれたことが恥ずかしいとか、
日本は大嫌いだとか思っていたけど、
きょう初めて、日本人になることができました」

と。

海外に行くと、

「日本人ってどういう民族なのですか」
「何を大切にしているのですか」
「最初の神様は誰ですか」

といった質問を受けます。

しかし、日本人のほとんどは
その質問に答えられないと思います。

自分たちの神話もろくに学んでいないから。

私は、少し視点を変えて、

「他国に学ぼう」と言いたいです。


海外の子どもたちは違います。

「自分はこういう国の、こういう人間なんだ」

とはっきり言いますし、

国旗や国歌をものすごく大事にしています。

祖国を愛し、日本人としての誇りを持つ。

それだけの話しです。

そうやって誇りを持って歩んでいく
日本人であってほしい、と心から願いたいです。


~~~~

あなたは、自分のことを

「こういう人間だ」

と言えますか?

池間先生のいう

「自分はこういう国の、こういう人間だ」

そう言えるって、

自分の国のことを知らないと言えないし、

自分自身のことを知らないと言えない。

今、子どもたちも大人も、

「自分が嫌い」とか「誇れるものはない」

という人たちが多いのですが、

これも同じで、

「自分自身のことを知らない」

「他人の優れた点と自分の劣る点を比較して落ち込む」

「周りの人たちと同じことが安心と思っている」

ことも影響しているんだと思います。

日本の歴史を知らないから、誇りが持てない。

自分の素晴らしい点を知らない、自分自身のことを知らないから、自分が嫌い。

なんか、プロセスが一緒な気がするのは、僕だけでしょうか?

~ ○ ~○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ 

誇りを持てる生き方でありたいですね。

おしまい。

     (http://hair-mago.jp/category/blog/

           <感謝合掌 平成28年10月21日 頓首再拝>

「日本は尊厳と誇りの国」 - 伝統

2016/11/03 (Thu) 03:29:09


海外「この人出で暴動が起きないとは」 日本のハロウィンが相変わらず凄いと話題に

          *Web:【海外の反応】パンドラの憂鬱 より

■ 私も行ってきたけど、ものすごく楽しかった。
  知らない人同士でも自然に仲間になれる雰囲気がある! +41 ブラジル


■ どうして私は日本に住んでないんだー!!
  ハロウィン向けのコスチュームの準備だけは万端なのに! +2 アメリカ


■ チャンスがあるなら絶対この時期の日本に行くべき。
  世界最高のハロウィンを体験できるから……。 +5 オランダ


■ 日本に生まれなかった自分を恨む。 +7 チリ


■ 日本に戻りたい。
  戻りたすぎて涙がちょちょぎれそう?? +16 ベトナム


■ 去年行ってきたけど、盛り上がりがすごかった!
  台湾も日本みたいになってほしいなぁ T_T
  来年か再来年にでもまたハロウィンの季節に行きたい! +1 台湾


■ 日本でやってるハロウィンの規模は、
  毎年毎年どんどん凄くなっていってる。 +7 アメリカ(日本在住)


■ ハロウィンの時期のトウキョウは、
  魔法をかけられたかのような雰囲気になるね! +6 ブラジル


■ 日本のハロウィン、超クールじゃん……。
  日本に行ってる友達が恨めしい……。 アメリカ


■ 私が日本を愛してやまない理由がここにある。
  日本人って何でもさらにクールにしちゃうよね! 国籍不明


■ とりあえずオーストラリアのハロウィンとは違って、
  日本人は楽しい時間を送れてるようね?? +3 オーストラリア


■ ハロウィンを過ごすなら世界一エキセントリックな国に行かないと。
  一度行ったらもう日本を出たくなくなる! +263 国籍不明


■ 東京のハロウィン盛り上がりすぎwww +8 台湾


■ 日本人はハロウィンの楽しみ方をよく分かってる! +4 アメリカ


■ 日本のハロウィンは楽しさとお金を生む。
  ……良いことだらけだと思うけどね。 +2 フィリピン


■ この動画嘘でしょ。
  人が多すぎて撮影するようなスペースなんてなかったよ。
  私は運悪く人に囲まれて全く動けない状態になっちゃった。
  もう二度と体験したくない。 ハワイ


■ さすが知的な国民だ。
  あれだけの人出で暴動が起きないとは。 +2 国籍不明


■ 集団で同じ衣装を着てるのがなんとも日本人らしい……?? アメリカ


■ どうして私はアメリカなんかにいるんだろう……。 +1 アメリカ


■ 私もいつかハロウィンの季節にトウキョウに行きたい!! +7 アメリカ


■ 日本人はどんなイベントも本場を超えてくるねw +1 アメリカ


■ こんな超絶クールな国を愛せないはずがなくない……?! +5 アメリカ


■ 日本人はハロウィンの祝い方を俺たちよりよく分かってるな。 アメリカ


■ オーマイガーッ!!
  ああいう雰囲気は日本でしかあり得ないと思う。 +8 メキシコ


■ つまり日本はハロウィンですら世界の一歩先に行ってるってこと!?
  まぁ、でしょうねって感じだけどw +1 アメリカ


■ ハロウィンをトウキョウで過ごす。
  人生のゴールと言っても過言じゃない?? +13 ブラジル


■ わたし仮装とか普段はやらない人間なんだけど、
  日本に行ったらやっちゃうかも!! +3 国籍不明


■ 私がハロウィンに求めてたのはまさにこの雰囲気。
  来年は日本でハロウィンを過ごします。 +18 国籍不明


■ アメリカとは大違いだ??
  こっちだと大人は参加出来ないからね……。
  そういうとこ本当に気が滅入るよ。 アメリカ


■ 今となってはハロウィンは日本のために誕生したようなもんだな!
  俺の次の目標は日本のハロウィンに参加すること!! アメリカ


■ 物事を全力で楽しもうとする日本人は素晴らしい! +28 香港


■ 日本人たちは人生の楽しみ方をよく分かってるね!! +1 アメリカ


■ 日本でしか見られない光景が続々誕生しやがる……。 +6 イギリス


■ トウキョウは今も世界一クールな都市だ
  "ハッピーハロウィン 日本"(""部原文ママ) +17 アメリカ


■ 物事を楽しむ日本人の姿勢は、他のどの国民とも違う。 イギリス

http://kaigainohannoublog.blog55.fc2.com/blog-entry-2115.html

・・・

「日本は尊厳と誇りの国」 "日本人から学ぶ10の事"に外国人が感銘

          *Web:【海外の反応】パンドラの憂鬱 より

1:冷静さ

 (騒ぎ喚く、あるいは悲嘆にくれる人はなく、そこには静寂だけがある)


2:尊厳

 (水と食料の配給を整然と待つ人々。
  そこには声を荒げる人、粗野な行動を取る人間はいない)


3:建築技術

 (素晴らしい建築家たち。建物は揺れたが、崩壊することはなかった)


4:他者への思いやり・品格

  (全員の手に渡るよう、それぞれが必要な物だけを買う)


5:秩序

 (略奪や、クラクションの音・無謀な追い越しはなく、ただ相互理解がある)


6:自己犠牲の精神

  (原子炉に海水を注入するべく、50人の作業員が原発に留まった。
   彼らにこの恩を、どう返せばいいのだろうか?)

7:優しさ
 (レストランは値下げをし、警備されていないATMに手を出す者もいない。
  強い立場の者は、弱い立場の者を気遣っていた)


8:災害訓練

 (老人や子供を含め、すべての人間が何をすべきなのかを把握している。
  そして彼らは、淡々とそれを行った)


9:メディアの報道姿勢

  (ニュース速報時、メディアは見事な自制を見せた。
   愚かなレポーターはおらず、冷静なルポが続いた)


10:道義心

  (店が停電に陥った際、客は商品を棚に戻し、静かに店から立ち去った)


    (http://kaigainohannoublog.blog55.fc2.com/blog-entry-684.html )


           <感謝合掌 平成28年11月3日 頓首再拝>

日本の潜在力 - 伝統

2016/11/19 (Sat) 03:12:22


宝の持ち腐れいつまで、使えば輝く日本の潜在力-ヒト・モノ・カネ

      *Web:Bloomberg(2016年11月17日)より


日本は経済成長に向けた高い潜在力を持っている-。そんな指摘がある。
人口減に伴う内需縮小が懸念される中、能力の高い女性や高齢者の労働力を活用し、
豊富な資本を元手に持ち前の技術力でビジネスを拡大し、
何十年も改善していない生産性を向上させれば、急成長が期待できるとの見方だ。


  経済協力開発機構(OECD)の村上由美子東京センター長は2日のインタビューで
  「経済活動をするなかで、とても重要な基本条件がヒト、モノ、カネだ」と説明。
  日本にはこれらの素材がそろっているとした上で、経済成長に向けた
  「伸び代と言う意味では、日本が1番あってもおかしくない。
  伸びるための潜在的な余力がある」と話した。


《隠れた人材》

村上氏がまず挙げるのは基礎能力が抜群に高い女性の社会進出だ。
24カ国・地域に住む16-65歳の男女を対象に実施したOECDの調査によると、
日本の女性は数的思考力で282点、読解力で295点を獲得し、いずれも参加国中トップだ。

しかし、高等教育を受けた日本の女性の就業率は低い。
OECDの「図表で見る教育」によると、
高等教育を修了した25-64歳の男性は93%と平均の88%を上回る一方、
女性は72%と平均の80%を下回っている。

日本の女性は結婚後、出産・育児に手がかかる30ー40歳代で職場を離れ、
賃金の低いパートタイムで戻るケースが多い。出産後も仕事を続ける女性は増加傾向にあるが、
同世代の女性の就業率が落ち込む「M字カーブ」を描く現状は変わらない。

OECDの調査では、女性と同様に調査対象の最高齢となる55-65歳の年齢層でも、
日本は読解力と数的思考力でいずれも1位だった。
しかし、多くが55歳以上で定年を迎えることから就業率は急激に下がる。
村上氏は高齢化が進み、生産年齢人口が減少する日本にとって隠れた人材の活用が不可避とみる。

  
日本の高齢者は他国に比べて勤労意欲も高い。
米国、スウェーデン、ドイツ、日本の4カ国で実施した内閣府の調査によると、
「今後も収入の伴う仕事をしたい」と答えた高齢者は日本が44.9%と一番多かった。
理由は「収入がほしい」が49%、「体に良いから」が24.8%、
「仕事が面白いから」が16.9%の順番だった。


《技術力と生産性》

世界知的所有権機関(WIPO)によると、
14年の特許取得件数で日本は1位となる29万7251件を記録。
2位の米国(25万6047件)を大きく引き離した。3位は中国(17万6398件)だった。
特許庁によると日本の出願件数も3位だ。

しかし、必ずしも製品化につながっていない。
OECDによると、新商品を市場に導入した企業割合は、
製造業で12.7%、サービス業では6.4%にとどまっている。

村上氏は「日本にはイノベーションの種はたくさんある。
ただ、アイデアを商品化するのにもリスクがいる」とし、
リスクを取りやすい環境整備が重要だと言う。

  
生産性もしかり。
日本生産性本部によると、1970年から2014年まで、日本の時間当たり労働生産性は
主要7カ国(G7)の中で一貫して最低だ。OECD加盟国の中では、
日本は21位(14年)と低位に甘んじている。

長時間労働がまん延し、週50時間以上働く雇用者の割合は
日本が22.2%とOECD平均の12.51%を上回った。


《内部留保》

村上氏が人件費をはじめ、技術力や生産性を高めるための資金源として注目しているのが
日本企業が抱える膨大な内部留保だ。財務省の法人企業統計によると、内部留保に当たる
国内企業の「利益剰余金」は年々増加。15年度には378兆円に上った。

日本銀行の資金循環統計(16年4-6月期)によると
「民間非金融法人企業」が保有する現金・預金は242兆円に上る。

さらに貸出・預金動向(10月速報)では、
銀行の預金残高と貸出残高の差額が218.5兆円と、
融資余力の大きさを示している。

資金を借り入れる際の金利も下がっており、企業が積極的に投資する環境も整っている。
日本銀行によると、主要行の長期プライムレートは1月にマイナス金利の導入を決定して以降、
1桁を割り込み、8月10日時点で0.95%となっている。

  
村上氏は「お金があるのに回っていない。マイナス金利でお金はあるはずだが、
投資やリスクマネーに向かっていない。これは仕組みの問題だ」と指摘。

その上で、「日本の1番の課題は、持ち腐れとなっている宝を
結果につなげるための仕組みをいかに構造改革で作っていくかだ」と述べ、
痛みを伴う構造改革の必要性を訴えた。

   (https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-11-16/OGMD026K50XW01 )

           <感謝合掌 平成28年11月19日 頓首再拝>

下町の職人魂 - 伝統

2016/12/30 (Fri) 04:40:14


下町の職人魂が世界を変えた。墨田区の金型職人・岡野雅行の執念

     *Web:MAG2NEWS(2016.12.28)より要点の紹介

《日本に生まれてよかった》

(1)20数年前、フィリピンのミンダナオ島に行った。
   現地の子供たちはバナナなんてたくさん食べていると思っていたのだが、
   彼らにとっては高級品で「バナナなんか食べたことがない」と言う。

   当時のミンダナオ島はそれくらい貧しかった。

   泊まったホテルでも工場でも、フィリピンでは人が余っているから、
   みなクビにならないように本当に一生懸命働いている。

(2)こういう姿を見て、日本に帰ってくると皆
   「日本に生まれてよかった。明日からまた頑張って仕事をしよう」と思う。


《あきらめずに挑戦し続ければ最後にはできる》

(1)日本でも少し前までは、みな真面目に働いていた。

(2)今の若い人たちに言いたいのは、何しろ「手に職をつけろ」ということ。
   何か一つ、得意なことがあればそれをずっと努力して練習して伸ばしていく。
   そうすれば絶対に食いっぱぐれない。

(3)その「得意なこと」を伸ばしていくためには、目先の利益を考えたり、
   誰でもやれるような事をやっていたのではダメだ。

   誰もやらないような仕事に挑戦して、失敗を積み重ね、
   その中から自分だけの技術を生み出していく。

(4)途中であきらめてしまうから本当の失敗になる。
   あきらめずに挑戦し続ければ最後にはできる。

   「もうダメだ。やめた」。これが本当の失敗。
   でも、やめないで続ける。


《今、日本は我慢のしどころなんだ》

(1)一途に自分の仕事に取り組む人がどれだけいるかで、一国が元気かどうか決まる。

(2)今、日本は我慢のしどころなんだ。
   失敗を繰り返すのを我慢するんだ。
   我慢していれば必ずまたきっと上り調子になる。

(3)上り調子になるまでの間は、技術を蓄積して、
   いつか来るチャンスに備えておくことだ。
   絶対にいいときがまたやってくる。


   (http://www.mag2.com/p/news/233007/4 )


           <感謝合掌 平成28年12月30日 頓首再拝>

海外「日本で人生観が変わった」 - 伝統

2017/01/15 (Sun) 03:48:37

海外「日本で人生観が変わった」 『日本が安全な聖域である理由』に共感の声が殺到


       *Web:翻訳サイト( 2017/01/01)より

「なぜ日本は旅行者の安全な聖域なのか」という記事から。

「日本に行きたいと考えたことがあったとしても、
 知り合いがいないことを不安に思っていないだろうか。
 あるいは、持ち物を全部失くしてしまうのでは、とか、
 ギャングに襲われたり、夜中に犯罪に巻き込まれるのでは、
 と言った心配をしすぎていないだろうか。
 これは、多くの旅行者に共通して見られるジレンマだろう。
 だが恐れる必要はない。日本は安全な場所なのだから。


 日本では、例え都市部であったとしても、
 犯罪者に遭遇する恐れを抱くことなく夜道を歩ける。
 また、バッグを開けたままにしていても、
 誰かに財布などを盗まれる心配をする必要もない。
 携帯電話や他のガジェットも、日本国内ならどこであれ、
 誰かに奪われる心配を抱くことなく使用出来る。


 荷物をどこかに置き、数分後に戻っても失くなることはないし、
 あなたがうっかりどこかに持ち物を置き忘れてしまっても、
 日本人は(良い意味で)誰も荷物を気にかけない。
 クレイジーに聞こえるかもしれないが、これは本当なのだ。


 時には置き忘れた場所から持ち物が消えていることもあるだろう。
 しかし、近くの交番や、ホテルのフロント、
 ショッピングモールのインフォメーションに行けば、
 驚くべきことに、あなたの"消えた"荷物はそこにある。
 さらに、運よく置き忘れた持ち物の中に身元が分かるものがあれば、
 拾った人が電話をかけてくれることだろう。


 海外を旅する者にとって、時間を有効に使い、
 外国での経験を楽しむことは最も重要なことであり、
 身の安全は誰だって気にすることであるが、
 日本なら、心配から解き放たれた旅を与えてくれる。


 とは言え、日本でだって犯罪は起きる。
 気を引き締め、トラブルが起きそうな場所は避けたほうがいい。
 それでも全体的に言えば、日本は犯罪者のことを気にすることなく、
 旅を楽しみ、その美しさを鑑賞することが出来る場所だ。
 日本は、旅行者たちの安全な聖域なのだから」

           ・・・

■ うん、私も世界で一番安全な国は日本だと思う。
  規律を守る国民性が鍵だね。日本が大好き。 +6 アメリカ


■ 春夏秋冬、毎シーズン日本に行ってるけど、
  それはやっぱり治安が良いからなんだよ。 +3 オーストラリア


■ そう、日本は安全。
  実際に住んでた私が保証します……?? +7 フィリピン


■ 日本に行けば治安の良さを感じずにはいられない。 +26 マレーシア


■ おうよ、だから俺はいずれ日本に引っ越すんだ! +2 アメリカ


■ 日本が安全な聖域だって? その通り、へへへ。 +10 国籍不明


■ 日本は天国のような楽園だと思う。
  もちろんそうじゃない時もあるけど、大抵はね。 +1 シンガポール


■ 安全だから安心して過ごせる。
  日本は素晴らしいモデルだと思う。理想的な国だよ。 国籍不明


■ 日本は愛の国なのさ。 +8 アメリカ


■ そうだね。日本は安心して旅行が出来る場所……。
  逆に一番安心出来ない場所ってどこだろう。 +48 国籍不明


■ 世界で最も治安のいい国は日本。これは絶対に。
  出来るなら私はずっとここで暮らしたい。 ネパール(日本在住)


■ 前に日本で8年間働いてました……。
  色々な街を散策したけど、一度も危険を感じたことはない……。
  日本人はすごく溌剌としてるけど、平和を愛する人たち。
  だから日本人と日本のことが大好き……。 +15 アメリカ


■ まったくもってその通り!
  暗い夜道でも何も心配がいらないくらいだから。
  また日本に戻りたい。いつか。いつか。 +10  フィリピン


■ 治安の良さは日本が世界最高の国である理由の一つだよね!
  みんな礼儀正しくて社会に規律があるし!
  さらに言うとマナーだって素晴らしい!
  たとえ誰も見てなくてもルールを守る!
  ニホンジンを尊敬してるのはそう言うところ!! +103 国籍不明



   ■ 日本人が礼儀正しい? 笑わせないでくれ??
     彼らは一番無礼だって言っても良いくらいだ。
     礼儀正しい人間を装ってるだけ!!!?? +2 マリ


      ■ 礼儀正しい人間を装う事と、礼儀正しい事。
        この2つに違いはないんだよ。
        礼儀というのは個人の特性ではなくて、
        社会人として当然求められる事なのだから。 +2 カナダ


■ 同意。とは言え、常に用心はしてるけども。 +3 インドネシア


■ 日本の駅で小さなSDカードを落としたことがあって、
  もう絶対に戻ってくることはないって諦めてたんだよね……。
  で、次の日に届けられてないか駅員さんに訊いたら、
  私が失くしたSDカードを保管しているって言われたの。
  おかげさまで無事に戻ってきました?? +3 オーストラリア


■ そうですね。治安の良さが日本に恋してる理由ですし。
  日常で不安を覚えるってことがない。 +3 日本在住


■ 日本に住めてる私は本当にラッキーだと思ってます……。
  子供達に対するマナーの大切さの教え方は賞賛に値する。
  日本での生活が大好き。
  この国で暮らせていることを誇りに思っています。 +15 日本在住


■ 日本は世界一安全な国。
  その理由はシンプルで、国民の民度が高いから。 +10 オーストラリア


■ 3週間の日本旅行で、人生観がガラッと変わった。
  今は日本で暮らしたくて仕方がないんだ。 カナダ


■ 日本だと駅で迷っても不安にならないもんね。
  スリや強盗に遭うことがないって分かってるから。
  また日本に戻りたいよ。 オーストラリア


■ こういうのは運もあると思う。
  私は日本で母国でよりも怖い思いをしたから。 プエルトリコ


■ 日本旅行が人気な理由はこの辺りにあるね。
  だって本当に本当に本当に安全だもん。
  トウキョウの繁華街だろうが、ジャングルの奥地だろうが。 +15 インド


■ 日本に行った経験がある人間なら共感出来るよね! +7 パラオ


■ 俺は2週間だけ日本を体験したことがあるんだ。
  日本人の規律、優しさ、礼儀正しさは本当に素晴らしかった。
  また美しい日本を見られる日が来ることを願ってる。
  料理も素晴らしくヘルシーだし。 +10 フィリピン


■ 女の私が1人でバックパッカーとして1ヶ月近く日本に滞在したけど、
  怖いと思ったことなんて1度だってなかったよ。
  日本が大好き。また早く戻りたい!! +8 カナダ


   ■ いいね。俺もまた日本に戻りたいけど、
     航空チケットが安い時しか無理なんだ。 ニュージーランド


■ 安全な国であることは間違いないと思う。
  だけど日本で暮らしたり仕事をする場合は、
  自分の肉体的・身体的状態を気にかけてね。
  日本は自殺率が高い国でもあるから。 国籍不明


■ もう一度日本を、特に田舎を旅したい。
  すごく平和な雰囲気だし、自然風景がまた素敵なの。
  何より住んでて安心なのが最高! +5 アメリカ


■ 日本は治安良いよねぇ。心配事といえば地震だけ。 国籍不明


■ 私の場合は4ヶ月間日本にいたけど、たしかに安心感があった。
  夜一人で歩いてても何も起きないし。 +2 アメリカ


■ 日本で身の危険を感じたことは全くないなぁ。
  そのことが逆に怖いくらいなんだ。
  あまりにも良い時間を過ごしすぎてるから、
  そのツケがいつか返って来るんじゃないかってw アメリカ(日本在住)


■ 日本での一人旅が大好き。
  電車やバスに乗るだけでどこにでも行けてしまう。
  しかもいつだって安心を感じることができる。
  お互いに敬意と思いやりを持つ日本の文化が、
  それを可能にしているんだと私は思ってる。 +35 アメリカ(日本在住)

■ 日本人は自分の国の治安の良さを誇りに思ってください……。
  そしてお願い! 絶対に変わらないで……。
  今の日本が大・大・大好きだから?? +5 インド

http://kaigainohannoublog.blog55.fc2.com/blog-entry-2178.html


           <感謝合掌 平成29年1月15日 頓首再拝>

スゴ腕の町工場~樹研工業 - 伝統

2017/02/09 (Thu) 04:34:37


SONYも脱帽。先見の明で8ミリビデオ時代を制したスゴ腕の町工場

       *Web:MAG2NEWS(ビジネス2017.01.31)より要点の抜粋

色とりどりの砂糖菓子かと思って拡大してみると、何とそれは「歯車」。
直径1ミリにも満たないという驚きのパーツを開発したのは「樹研工業」という、
一見どこにでもありそうな、愛知県に本社を置く中小企業です。

しかしこの会社、普通の企業とは異なる「経営哲学」を持っており、
その結果、現在では世界に名を馳せる有名企業となっています。


《100万分の1グラムの歯車》

まだ売れる見込みがないのに、2億円もの開発費をかけてこんな極小歯車を開発したのは、
樹研工業という社員70名、年間売上げ28億円の中小企業である。


《先回りの樹研」》

樹研工業は「先回りの樹研」と呼ばれることがある。
ソニーが8ミリビデオを開発した際に、購買担当が樹研工業の松浦元男社長を呼んで聞いた。

   当社で今度、手のひらサイズの8ミリビデオカメラを作るんだが、
   そちらで部品を作ってみるか。
   
松浦社長は「それはこんなものでしょう」と、
あらかじめ試作しておいた歯車を差し出した。

   えっ! なぜそれを? どこから話が漏れたんだ!?

確かな話があったわけではない。
ソニーなどのメーカーはビデオデッキやビデオカメラを小さくしたがっている
という話を噂で聞いていたので、先回りしてサンプルを開発しておいたのだ。


《世界にないものを作らねば意味がない》

次の目標として、100万分の5グラムの歯車を作ろうと、社員に言った。
すると金型をつくる若い職人が反対した。

   社長、そんなのダメだよ。そんなところで妥協されたんじゃあダメだ。
   100万分の5なら他でもできる。そんなことになったら俺の顔がたたねえ。
   100万分の1の歯車を作りましょう。

よし、わかった、と松浦社長はすぐに決断した。
100万分の5を作っても、他社が100万分の4を作ったら、
まったく意味のないことになってしまう。

世界にないものを作らねば意味がないのだ。


《100万分の1グラムの歯車の陰に》

100万分の1の歯車を作ったのは、技術力のアピールだけが目的ではない。
一桁上げようとすると、金型や成形機から製品を取り出すシステム、数える装置にいたるまで、
ありとあらゆるものを開発しなければならなくなる。

チリのように小さな歯車の陰に、富士山の裾野のように技術開発が広がるのである。


そうした高度の独自技術で、樹研が独占的に生産している製品の一つに、
自動車のスピードメーターなど計器類に使われるステッピング・モーターの部品がある。


《「貸し渋り」どころか「押し込まれ」》

樹研はこうした桁違いの技術で、30年間に45億円の経常利益を上げた。
余分な資金が10億もある。

よく中小企業に対する銀行の「貸し渋り」「貸しはがし」が問題となっているが、
樹研に対しては、一流の都市銀行が「借りて下さい」と頭を下げてくる。
これを松浦社長は「押し込まれ」と呼んでいる。

一流の技術と信用を持っていれば、中小企業でも堂々と一流銀行とつきあえるのである。


《「機械をだます」職人の腕》

「技術は人に帰属する」というのが、松浦社長の考えである。
100万分の1グラムの歯車の金型を設計したのは、
田中一夫という樹研で22年も働いている金型職人だ。

田中ほどの職人になると、1,000分の1ミリの誤差でも触っただけで分かる。


樹研で使っている3,000万円もする高価な工作機械なら、
もともと1万分の1ミリと高い精度を出せるように作られているが、
それを職人の腕によって、さらに機械の精度以上の精密な加工をしてしまう。

これを職人の世界では「機械をだます」という。

こんな事ができるのは日本の職人だけだ。


田中は中卒だし、松浦社長は経済学を専攻した文系である。
それでも仕事の中で必死に勉強を重ねていくと、世界最初の100万分の1の歯車を作ってしまう、
という点が、技術の世界の面白さであり、怖さでもある。


《元暴走族が大学教授にレクチャー》

樹研工業には21歳から69歳までの社員がいる。
職人の腕で言えば、60歳あたりは最も腕の立つ年代である。
それを定年だから辞めて貰うなどというのは、愚の骨頂だと松浦社長は言う。

入社してくるのは、工業高校の卒業生が多い。元暴走族などという連中もいる。

入社したら最低1年間は、コンピュータや計測器を使わせずに、焼き入れなどの仕事をさせる。
自分の五感だけを頼りにやらせるのである。

そうして基本を叩き込まれた後は、田中一夫のようなベテラン職人との厳しい上下関係の下で
腕と知識を磨いていく。

今の若い人たちには、動機と機会を与えれば、大きな能力を発揮するという。


日本の有名大学の教授や学生が、樹研に研修にやってくるのだが、
レクチャーするのが工業高校卒の元暴走族なのだから、痛快である。


《中国よりも安く作れる》

不良なし故障なしというのも、100万分の1グラムの歯車でも作ってしまう
桁違いの技術力があるからこそ実現できるのである。

不良も故障もなければ、設備を動かしていても、人手がかからない。
従来の成型機だと20台に人間が最低2人は必要だったが、
樹研の設備なら100台の機械を一人で動かせる。人生産性は10倍である。

その上に不良は出ない、電気代も4分の1ときたら、中国よりも安くものが出来る。


《「下請け」ではなく「パートナー」》

一流技術があれば、企業の大きさなど関係ない。
一流のパートナーとして扱ってくれるのである。

日本人が古来から大切にしてきた職人の伝統が、
現代のハイテク社会でますます存在感を発揮しつつある。

デフレもグローバル化も高齢化もどこ吹く風と、
逞しく世界を闊歩する日本企業の明日の姿を樹研工業は示している。

  (http://www.mag2.com/p/news/236505 )


<参考>

(1)樹研工業とは
   → http://www.juken.com/about-us/

(2)樹研工業の理念と気質
   → http://www.nri.com/jp/event/souhatsu/pdf/vol14_02.pdf

(3)工業高校卒・元番長が世界一の技術を極める
   → https://www.blwisdom.com/skillcareer/interview/takumi/item/2185-01.html


           <感謝合掌 平成29年2月9日 頓首再拝>

「日本が世界を助ける時代が来る」 - 伝統

2017/02/21 (Tue) 18:07:43


日本のモノ作りは本当に衰退しているのか? 米独比較で見えた希望

         *Web:まぐまぐニュース!(2017年2月21日)より


《日本が世界を助ける時代が来る》

日米の経済対話で、日本企業は米国に工場を建て製品を作ることを要求される。

脱工業化で、製造業からサービス産業やIT産業に米国企業はシフトしたが、
再度、工業化を進めることにしたが、製造技術がなく、
トランプ氏は安倍首相に助けを求めることになる。

という世界はどうなるかを検討しよう。


《米国の脱工業化、日本の匠工業化》

1990年代、インターネット革命で
米国は金融などのサービス産業とIT産業に製造業からシフトした。こ
れを脱工業化といい、スマートな変身と宣伝した。
利益率も上がることで、正当化した。

日本は、米国から厳しい貿易条件を出されても、それを乗り越えて、
製造業を残すことに気を使った。今でもすべての業種で生き残っている工場がある。

もちろん、技術レベルの高い工場しか生き残れなかったために、数は多くはないが、
匠の技術に高めている。汎用品工場群とその部品工場群を、日本企業はアジアに移した。

しかし、技術的なレベルの高い工場は日本に残した。
製造業は、部品や材料ごとに製造技術が違い、その全てが揃わないと製品が作れない。
多様な技能集団が必要なのである。

この部品工場をまだ日本は持っているので、製造業を復活できるし、
他国にそのワンセットを移して、そこで完成品工場を作ることが出来る。

米国は製造業を捨ててしまったので、このワンセット製造技術を持っていないことで、
米国企業だけでは完成品工場を建てることができない。

イーロン・マスクのテスラモーターの電気自動車工場でも、
電池はパナソニックなどの日本企業がワンセットで米国に工場を建てて助けている。
というように、日本企業が必要なのである。

韓国のサムソンでも、部品の多くは日本企業からの調達になるが、
日本との距離が近いので、輸送費があまりかからない。

このように東アジアの中国、台湾、韓国などは、
日本の基礎部品や材料に依存して成り立っている。
その上、イノベーションが材料や基礎部品で起こっている。

このため、日本企業がそこでは強い。
ナノオーダーの歯車、コンデンサーなど、日本企業の独壇場である。

また、日本企業は、内部留保が過去最高レベルにあり、投資余力を持っている。
2008年のリーマンショックによる不況から抜け出せない米国製造業とは事情が大きく違う。

日本企業には、米国に工場を建てる余裕がある。

EUの雄・ドイツは米国とどう対峙するのか


《ドイツの現状》

日本と比較されるのがドイツであるが、自動車などエンジンや化学産業が強く、
このドイツでもマイスター制度で匠の技術を保持している。

現状、世界的なワンセットの産業基盤を持つ国は日本とドイツであり、
中国が急速に日本の技術を吸収してワンセットに近くなっている。

ドイツも自国通貨より通貨安水準のユーロにより、輸出が大変な活況にあるが、
クーガなどロボットや機械産業は、日本に負けている。

ドイツはEUから多数の労働力も確保できるので、
日本のように中国・EU以外の世界に出て行く必要がない。

米国などでは日本企業との競争になり、不利であるので無理してまで出ようとしない。

このため、メルケル首相はトランプ大統領に強い口調で注文ができるのである。
消費規模が米国と同様程度あるEU市場と、米国より大きな中国市場があり、
それでドイツ企業は繁栄出来るためである。

このため、米国の誘いに乗らない。
EUを守ることになる。
米国とは衝突する可能性がある。

また、米国より中国を選択する可能性もある。


《米国の政策》

米国が優位なのは、IT産業と航空機・兵器産業であるが、
グーグルなどIT企業は、世界から優秀な人を集めて、世界的なソフト分野を開拓しているが、
この分野は、人口の1%程度の論理力がある優秀な人間を多数、雇用して作るしかない。

このため、世界から優秀な人間を集めてきている。
このため、米国の白人は少数になる。

トランプ政権で今問題にしているのは、白人労働者を多数雇用してくれるような
付加価値の高い産業が必要なのである。

ということで、技能の高い外国人技術者を米国に入れるのではなく、
IT企業にも多数の白人労働者を雇用しろということになるが、
IT企業の競争力は大きく落ちることになる。

無理をすると、IT企業の米国離れも引き起すことになる。

米国政治状況は、世界から安価な製品輸入で世界を助けることより、
製品が少し高くても米国の白人労働者を助けることが必要とトランプ大統領が当選したのだ。

米国は自国生産になり、新興国からの輸入を減らすことになる。
今までは、米国の製品輸入と原材料輸入の中国が世界経済を引っ張ってきたが、
中国の経済成長も止まり、米国は自国生産になるので、
米国以外の世界的な成長余力はなくなる。

新興国の輸出先がなくなり、成長ができないことになる。
米国では、世界的な効率化より自国が優先ということになる。

米国は、世界の人権とか自由とかのリベラルなことより、
自分や家族や自国民が生きていくことの方が重要であると有権者が考え始めたことで、
米国の政治革命が起こったのだ。

日本は昔から、変わらずに自国しか考えていないが、
米国は本当にグローバルなリベラルを考え、世界に介入してきた。
それを止めるようである。

自国民優先になるので、産業的には非効率化になることもあり、
ナショナリズムでありコーポラティズム(統制経済、協調主義)になる。
これも今の日本である。

しかし、米国は自国産業で製造業のワンセットを持っていないので、
日本企業の技術に頼る事になる。
日本は、アジアの産業を興し、そして今、米国の産業を興すことになる。

日本が米国を助ける事になる。
安倍首相がトランプ大統領から歓待されるのは、
日本企業の工場を米国に建ててほしいからである。

その代わり、日米同盟を完全に履行するし、円安には歯止めが必要であるが、
それほど無理な要求はしないようである。
麻生財務相は、1ドル=120円までの円安はOKという。

そして、円ドルリンクを志向したほうが良いと私は見ている。
バーゼル3との見合いで、円暴落を防ぐことにもなるためである。
早めに10年先を見据えて準備するべきである。

世界の救世主・日本が進むべき道とは


《日本企業の今後》

ドイツ企業は、世界には出てこない。
世界に出て行くのは日本企業である。
それと共に日本文化も出て行き、日本食も出て行く。

それを現地で見た人たちが、観光客として日本文化を見に日本に押し寄せることになる。
聖地日本のような雰囲気である。

このコラムの当初に、日本のグランドデザインとして拡大日本戦略を提案したが、
最終地点が見え始めているようだ。15年を経て、この構想が実現化したようにも見える。

今、日本は自国の人口減少をどうしていくのかの議論が起こり、
このままでは衰退してしまうと思われているが、
日本企業は、どっこい、世界で生き残ることになる。

日本が世界に出ていくのである。
それに合わせて、英語教育も小学校3年生から始めると政府は言っている。

日本企業が優秀な外人を世界から採用して、世界企業に変貌することになる。
日本から世界に出て、やっと、当初想定した姿に日本がなっていくようである。
日本が世界を助けることになる。

そして、日本は新しいグランドデザインを構築することが必要になっている。
日本は世界の安全保障を米国に丸投げしてきたが、米国が内向きになると、
輸送路を守るために日本は、その分野にも出ていく必要になる。

今、中国が一帯一路で出てきているので、中国との関係も含めて考える必要がある。


《米国の中東政策》

しかし、米国の外交で気になる問題が出てきた。
トランプ政権の内部は、いろいろな考え方の人間がいて混沌としているが、
大統領府で、実権を握るのが上級顧問バノン氏と娘婿クシュナー氏のようである。

バノン氏は、「4th turning」に大きく影響されているという。
米国は危機的な状況にあり、特にイスラム教徒に影響されて
米国の体制が変化されてしまうことを述べている。

この予測が、911テロ事件で証明されたと考えているようで、こ
のため、イスラム教徒に警戒している。
入国させないという大統領令は、ここから出ている。

この考えと、ユダヤ教徒である娘婿クシュナー氏が中東政策を取り仕切るので、
イスラエルのネタニエフ首相のタカ的な政策を支持してしまうことになるが、
それは中東に混乱を起こすことになる予感がする。

ヨハネの黙示録を実現させてしまわないかと心配である。

一応、ヨルダン川西岸の入植地拡大を反対したが、あまり、強くイスラエルを制約していない。
2国共存の従来の方針を固守しないで、1国2民族共存という選択もありと
トランプ大統領は、述べている。

要するに、米国は中東の問題に深入りしないというようである。
また、NATO諸国にも軍事費をGDPの2%以上を要求しているなど、
米国の内向きな外交政策が見える。

米国の内向きな感覚での外交政策になると、世界はどうなるのか、
非常に心配なことであるが、日米の経済同盟は成り立ち、次
には、日米軍事協力のレベルを上げる方向に向かうことになる。

視野は、日本ではなく世界になる。

     (http://news.infoseek.co.jp/article/mag2news_240159/ )


           <感謝合掌 平成29年2月21日 頓首再拝>

弓なして明(あか)るこの国ならむ - 伝統

2017/03/11 (Sat) 05:15:42


           *(平成27年11月7日)公益財団法人 国民文化研究会 
             「60周年記念の集ひ」 記念講演 
            ~ 筑波大学名誉教授  竹 本  忠 雄

アンドレ・マルローは最後に来日した昭和49年(1974)、
当時の東宮殿下と妃殿下に御進講申し上げました。 

その通訳をさせていただいたことが、後に皇后さまの御歌の「フランス語訳」を
刊行することに繋がりました。 

滞日中のマルローに、是非紹介したい人がゐると言ひまして、
出光興産の出光佐三さんに会って貰ひました。 

「日本人は精神の高貴さ、ノブレスを持ってゐるが、なぜですか」とマルローは尋ねました。 

出光翁は「皇室があるからですよ。 これで全てお分りになりませんか」と答へました。

私は「ファミリー・アンペリアルト」を皇室と訳しましたが、これは天皇といふことですね。 
マルローは武士道といふ言葉を期待してゐたかも知れませんが、さすがに深い答へでした。

 
皇太子妃時代の皇后陛下に「海」といふ御歌があります。 
昭和五十二年の歌会始のものです。


   岬みな海照らさむと点(とも)るとき弓なして明(あか)るこの国ならむ


皇后さまの歌は全て非常に大きなヴィジョンの下にあり、
余人には想像のつかないものばかりです。 
ある時、どういふお考へで詠まれたお歌ですかとご質問致しました。 

すると、以前は灯台守が大勢皇居に見えた。段々と灯台が無くなり、
さういふ人達も見えなくなりました。 
もし昔のやうに岬々に灯台が復活し明りが点(つ)いたならば
といふ風に発想して詠みましたとのご説明をいただきました。

なるほどと教へられましたが、一個の芸術作品が非常に高いものである時には、
さらに非常に多義的な意味を含むこととなります。

毎年1月に歌会始が行はれますが、翌年のお題は陛下がお決めになりその時に発表され、
10月に締切られます。 
言ひ替へますと、日本語の出来る世界中の人々がこれに応募する資格がある。 

といふことは、10ヶ月もの期間、このお題を聞いた人達は
天皇の大御心の中に入ってゆく、そのやうなヴィジョンを
10ヶ月の間共に生きることとなる。

そこから不思議なこともいろいろ起って参ります。 
「海」を美智子様はお詠みになられた。 
そしてそれが被講された。

その11月に横田めぐみさん達が拉致されたといふことが起ってゐます。 
そのやうに考へますと「岬みな海照らさむと点る時」といふ上の句が、
仮定形のイフ・クローズであると共に予見的なヴィジョンの力を持って迫ってくる
のを感じさせられます。 そのやうなことが三回起ってをります。

 
次は悠仁親王がお生れになられた時のことです。 
平成18年9月ですが、その年の歌会始のお題は「笑み」でした。 

その時に本当の国民的な笑まひが洩れるやうな
悠仁親王殿下の御生誕といふ大慶事が起ったわけです。

信じる深さといふことを信じさせてくれる一つの大きな証、拠り所が、
やはり私は、天皇皇后の御歌であるやうに思ひます。 

そして大きな先見性あるこのヴィジョンをもって
平成23年に「岸」といふお題をお出しになられた。 

そしてこのお題を出されて三ヶ月後に、3・11の東日本大津波が起りました。 
その翌年の1月の歌会始において、御自身が出されたお題に基き、
実際の天変地異が起ったことを両陛下が交々お詠みになり、
三陸沖で何も無いあの空虚な広がりである海辺に立って、深々と拝されたのです。 

これがまさに、一番高貴なる日本といふことであらうと存じます。

 
天から地へ真っ直ぐ落ちる滝のやうに歌ふのが、天皇の大御歌なのです。


   津波来(こ)し時の岸辺は如何なりしと見下ろす海は青く静まる


真っ直ぐ落ちる滝を、垂直軸を見ていらっしゃる。 

この、落ちる水が動いて流れ出すのは、皇后さまを通してなんですね。

   帰り来るを立ちて待てるに季(とき)のなく岸とふ文字を歳時記に見ず

 
「岸」といふ文字は歳時記にも載ってゐないと。 
「帰り来るを立ちて待てるに」といふのを詠んだとき、
北朝鮮に拉致された人達を待ってる遺家族のことも考へました、
と皇后さまは私にお話し下さいました。 

あることを詠んだといふことで、また別のことをも伝へる。
そのやうな、非常な高度な芸術性を持つ御歌なのです。

 
現下の日本の「反日」の窮地をどう救ふか。 
英米に於ける中国による目に余る反日悪宣伝は
「オピニオン」(輿論)を最大の武器としてゐます。 

遠慮といふか日本人の高貴さが裏目に出てゐるやうにも思はれます。 
しかし、遠慮が怯懦になってゐないか。 
立派な大和心がメンタルな面で侵されてゐることが一番の問題であると思ひます。

   (http://blog.goo.ne.jp/vannon32/e/8ee1f189a695edfd2eb6a573870520b2

           <感謝合掌 平成29年3月11日 頓首再拝>

コロンブス以来の大事件 - 伝統

2017/04/30 (Sun) 04:44:08


         *Web:「身近な発見」(2011年01月17日)より抜粋

1492年、コロンブスがアメリカ大陸を「発見」して以来の近世400年間は、
白人による有色人種に対する侵略と支配の歴史でした。

最初はスペイン、ポルトガルが、続いてイギリス、オランダが、
更に続いてフランス、ドイツが、南北アメリカで、アフリカで、東南アジアで、
中東で、住民を奴隷にし、支配し、搾取しました。民族・種族の抹殺も行いました。
暴虐の限りを尽くしたと言ってよいでしょう。

世界は進化論的な人種観が浸透し、白人を最上位とする人種差別に満ちていました。
有色人種はすっかり諦めて、白人のなすままにされていました。
アジアの大国清国も、白人列強に蚕食され、なすすべもありませんでした。

そのような状況の中で、1904年(明治37)、日露戦争が勃発します。

当時のロシアは、ナポレオンをも打ち負かした伝統を持つ世界最大の陸軍大国、
さらには海軍大国でした。

世界中は、よもや開国間もない極東の小さな島国日本が、
ロシアに勝つなどとは夢想だにしません。

ところが徐々に日本の勝利の情報が、世界に伝わります。

翌1905年1月には、難攻不落と言われた旅順要塞陥落、
3月には史上最大の会戦と言われた奉天大会戦で圧勝、
5月には、同じく史上最大の海戦と言われた日本海海戦で、
ロシアのバルチック艦隊を全滅させます。

この日本の圧倒的勝利はまたたく間に世界に伝わり、世界中を驚愕させました。

有色人種の小国日本が、
白色人種の超大国ロシアに打ち勝った、それもパーフェクトゲームで。

それまで何世紀もの間、白人に虐げられてきた有色人種に、
言い知れぬ勇気と感動と希望を与えました。


中国の国父孫文は、次のように記します。


~~~~~~~~~

今までは世界で優秀なのは白人だけと考え、何事も白人の独占となっていた。

我々アジア人は、白人には及びがたいと諦め、絶望していた。

そこに日本が忽然として興り、世界の一等国なったのをみて、
アジアの民族に無限の希望が輝き始めた。

皮膚の色の違いは、知力や才能の優劣とは関係はない、そういうことが分かったのだ。

~~~~~~~~~


インド独立の英雄チャンドラ・ボーズは、昭和18年大東亜会議で来日の折り、こう述べました。

~~~~~~~~~

日本勝利のニュースはインド中に広がり、興奮の波が全インドを覆いました。
日本は私たちインド人に対して、独立の絶好の機会を与えました。

私達はそれを自覚し感謝しています。

~~~~~~~~~


インド独立の父、ネール首相も述懐します。

~~~~~~~~~

小さな国日本が、大きなロシアに打ち勝ったことは、インドに深い印象を刻みつけた。

日本が最も強大なヨーロッパの一国に対して、勝つことができるのならば、
どうしてそれがインドにできないことがあろうか。

日本は、我々が長らくとらわれていた劣等感を取り除いてくれたのだ。

~~~~~~~~~


インドネシアの外相スバルジョは、回顧録でこう述べています。

~~~~~~~~~

1905年は、アジア史の転換点であった。
西欧の強国に対して、日本が勝利をおさめたことは、西欧優位の伝説に終止符を打った。

~~~~~~~~~


エジプトでは、国民的詩人イブラヒムが作詞した「日本の乙女」が広く愛唱され、
教科書に挿絵つきで掲載されるようになりました。

~~~~~~~~~

われは日本の乙女

銃もて戦う能わずとも
 身を挺して傷病兵に尽くすは我が務め
(略)
ミカドによりて祖国は大国になり
西の国々も目を見張りたり

~~~~~~~~~


トルコでは、子供達に「トーゴー」、「ノギ」の名前をつけることがはやりました。

イスタンブールには、「トーゴー通り」が今も残っているそうです。

トルコのヌルベル・ヌレシュ元駐日大使は回顧します。

~~~~~~~~~

私は小学校時代、教科書で東郷元帥は軍人としてではなく、
人格者としても立派だったと教えられました。

バルチック艦隊を破った元帥は、長年ロシアと戦ってきたトルコ人にとっても英雄です。

~~~~~~~~~

ヌレシュ氏は駐日大使時代、トルコが独立できたのは明治天皇のお陰であると、
明治神宮への参拝を欠かさなかったそうです。


アメリカのアフリカ系黒人の一人は次のように述べています。

~~~~~~~~~

ただ単にロシアをやっつけた言うだけではなく、
白人が有色人種を支配するという神話を完全に打ち砕き、
『他の呪われた有色人種達』の秘めた力を引き出すきっかけを作った、
それが日本だったのだ。

~~~~~~~~~


このように、日露戦争における日本の勝利は、
コロンブスのアメリカ大陸発見以来400年間、
世界を支配した白人による人種差別と植民地支配というレジームを変える
きっかけを与えた大事件であったと言えるでしょう。


しかし、まだまだきっかけでした。

その後1919年(大正8)日本は、国際連盟に人種差別撤回を提案します。

大東亜戦争は、自存自衛の戦争であったと共に、宣戦の詔書で、
白人列強からのアジアの解放を明確に謳いました。

日本は徹底的に戦い、そして敗れました。

しかし結果として戦後、白人による人種差別は薄らぎ、
西欧列強の植民地支配はなくなっていったのです。


明治と昭和の日本の戦いがなければ、
コロンブス以来の400年の世界のレジームは、21世紀の現代にも続き、
そしてアメリカのオバマ大統領の誕生もなかったでしょう。


(資料)渡部昇一「かくて歴史は始まる」(クレスト社)
前野徹「新歴史の真実」(経済界)
勝岡寛次編「教科書から見た日露戦争」(展転社)

 (http://hatijyou.exblog.jp/15350127/

           <感謝合掌 平成29年4月30日 頓首再拝>

【パスポート】 - 伝統

2018/05/06 (Sun) 03:41:52


       *メルマガ「人の心に灯をともす」(2018年05月05日)より

   (金美齢氏の心に響く言葉より…)

   私は2009年秋に、日本国籍を取得した。

   この理由については、さんざんあちこちで語っているが、
   2008年の台湾総統選の民進党敗北がきっかけであった。

   日本人として日本のパスポートを持った瞬間、
   私は国際社会に歓迎されるようになった。

   日本のパスポートで渡航できる195ヵ国のうち、
   事前にビザ申請が必要な国はせいぜい60ヵ国あまり、
   つまり130ヵ国以上を事前のビザ申請なしで訪れることができる。


   たとえ事前ビザ申請が必要だとしても、
   日本パスポート所持者に対する事前審査はさほど厳しくない。

   パスポートコントロールを通過するさいも、
   日本パスポート所持者に対する各国のオフィサーの態度は
   心なしか丁寧で親しみにあふれている。

   税関の荷物検査も、心なしか緩やかだ。


   パスポート無し時代、中華民国パスポート時代を知っているだけに、
   私には日本パスポートは魔法のパスポート、
   パスポートにミシュランガイドがあるならば、
   三ツ星どころか五ツ星のパスポートに思えた。

   これは、日本のもつ国際社会に対する国家イメージが極めて良好だからである。

   先人たちが積み重ねてきた功績でもある。

   日本人はそういう日本をもっと誇りに思うべきだろう。


   私が無性に腹のたつことがあるとすれば、それは
   日本人なのに、国家を否定し、国旗や国歌を侮辱しながら、

   日本のパスポートで平然と海外に行き、
   日本国政府に身元を保証されていることが
   当然だと思っている人たちがいることである。

   国家の庇護を受けながら、その国を否定するその手の人々は
   「私は世界市民、コスモポリタンだ」とうそぶき、
   国境があるから争いがあるのだ、とわけのわからない理想を掲げる。

   しかし、国際社会というのは国家の集合体である。

   いずれの国家にも属さない人間が国際社会に受け入れられるはずがない。

   他国の侵略を受け、伝統的文化をないがしろにされ
   母語も定まぬ悲哀を一度も経験したことのない若い日本人が、

   「ほとんどの人は国を守るのは何となく当たり前だと思っている(と思う)。
   だけど本当にそうなのか?」といった疑問を本気で、訴えているのを聞くと、
   この国の未来に不安を感じてしかたがない。


   もちろん、国家が国民の敵という国もあるだろう。

   もし日本が本当にそのような国民の自由と基本的人権を弾圧するような
   圧政の国だと考え、本気で国家と闘うつもりであるなら、
   一度、そのパスポートを引き裂いて捨ててみるといい。

   かつて中華民国の蒋介石独裁政権と闘っていた私が
   中華民国パスポートを引き裂いて捨てたように。

   その覚悟もない人間が、国家に守られながら国家を否定する姿は、
   台湾人に生れた悲哀を知る人間からみれば、
   滑稽を超えて哀れを催す無知である。

        <『九十歳美しく生きる』WAC>

                ・・・

豊かさにどっぷりつかり、与えられている幸せが当たり前となってしまうと、
感謝がなくなる。

それは、この時代、この瞬間に日本に生れたという幸せ。

もし仮に、紛争地域や、独裁国家に生まれたとしたら、
この日本がどれだけ天国のような国かわかる。

戦闘や爆撃あるいは投獄や拷問の恐怖にさらされない幸せ。


批判・非難や文句ばかり言う人間は、今ある幸せに気づいていない。

自分だけ安全なところにいて、相手を罵倒する人間の品性は卑(いや)しい。


今与えられている幸せに感謝できる人間でありたい。

           <感謝合掌 平成30年5月6日 頓首再拝>

広がるW杯試合会場での清掃活動 - 伝統

2018/06/27 (Wed) 17:34:58

「本当の品格」「クールだ」 
日本&セネガルサポーターの“ゴミ拾い共演”に賛辞止まず

        *Football ZONE web (2018年6月27日)より

■W杯試合会場での清掃活動を米メディアが動画付きで称賛

日本代表は現地時間24日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦で
セネガルと対戦し、2-2で引き分け貴重な勝ち点1をもぎ取った。

アフリカの強豪相手に二度のリードを許しながらも、追いつく粘り強さを見せた一方、
日本サポーターの美徳を世界が絶賛。

セネガルサポーターとの試合後の“ゴミ拾い共演”は、
「どこまでクールなんだ」「一流の振る舞い」と世界で絶賛されている。

エカテリンブルク・アレーナの試合後に起きた“美しい共演”は、
世界中に爽やかな感動の輪を広げている。

32秒間の動画で報じたのは米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・リポート」だった。


「セネガルと日本はワールドカップで最高のファンを擁している。
両チームのサポーターはスリリングな2-2ドローを見守りながら盛り上がった。
しかし、彼らが本当の品格を示したのはエカテリンブルクの試合後だった」

 
両軍のサポーターがビニール袋を手に、スタジアムのゴミを回収する様子を紹介した。

「両国のサポーターは片付けという伝統を継続した。
ファンはスタジアムが汚れていないか確認するために残った。
そして、お互いの使命を助け合ったのだ。これがワールドカップの醍醐味だ」



■「一流の振る舞い」「誇り」と称賛の声が相次ぐ

同メディアがこのように報じると、ツイッターでは
世界のフットボールファンから称賛の声が相次いだ。

「これはすごい。これがすべてのスポーツと他の国のファンにも広がればいいのに」

「どれだけクールなんだよ」

「フットボールへの真実の愛情だ」

「日本に滞在しているけれど、彼らはいつだって綺麗好きだ。道も全部だ」

「一流の振る舞いだ。観戦した人々が自分たちのゴミをキレイにできれば、
問題にはならないのに」

「いつでも世界がこうならいいのに。ワンダフル」

「アメリカのファンは絶対にできないだろう」

「一流だ」

「誇りだよ」

「これは気に入った。最高に尊敬するわ」

「ワオ! アメージングだ」

 
スタジアムに集結した日本人サポーターは、本大会で1勝1分と
躍進する日本代表チームにも負けないほどの称賛の嵐を巻き起こしている。

   (https://news.infoseek.co.jp/article/footballzone_115940

         ・・・

ウルグアイ(人)のサポーターによる清掃活動

サウジアラビア(人)のサポーターによる清掃活動

コロンビア(人)のサポーターによる清掃活動


(日本人サポーターによる清掃活動は、
 日本が初出場した1998年のフランス大会にさかのぼる。)

https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/20/clean-up-seats-by-supporters_a_23464243/

           <感謝合掌 平成30年6月27日 頓首再拝>

小さな島国・ニッポンから、多数の「世界一」が誕生する歴史的背景 - 伝統

2018/08/20 (Mon) 03:57:37


       *Web:MAG2NEWS(2017.06.13)より


「和の国」日本の世界一~田中英道『日本史の中の世界一』から

日本列島は世界の陸地面積のわずか0.2%、それもユーラシア大陸の片隅だ。
そこに住んでいる日本人は世界人口の約1.7%に過ぎない。
それなのに、なぜこんなに世界一が沢山あるのか。
これが『日本史の中の世界一』を読んで、まず感じた疑問であった。

この本には世界最古の土器から戦後の高度成長まで、
世界一と言える日本の事跡が50も紹介されている。

それも単にそれらを並べただけではなく、
美術史の世界的大家・田中英道・東北大学名誉教授が編集し、
各分野での著名な専門家がその背景に至るまで具体的に説明しているので、
それらを生み出した国柄に関する卓越した日本論となっている。

その国柄の一つとして、特に目立つのは、天才な個人が現れて世界一を作り出した
というよりも(もちろんそのような事例もあるが)、多くの国民が参加して
その力を寄せ集めてなし遂げた事例が非常に多い、ということである。


《式年遷宮というシステムの独創性》

たとえば伊勢の神宮の20年ごとの式年遷宮。
各神殿が二つ並んだ敷地を持ち、ひとつの神殿が20年経って古びた頃、
隣の敷地に全く新しい神殿が建てられて、神はそちらに遷られる。

第一回の式年遷宮は持統天皇4(690)年に行われたが、
その時点では、世界最古の木造建築物として今も残る法隆寺は建立されていた。

そのような高度な建築技術を持っていたにもかかわらず、
飛鳥時代の先人たちは、その「最先端」の技術を、伊勢神宮の建築には用いていない。

その代わりに、すぐに朽ち果てる弥生時代の倉庫さながらの神殿を、
20年ごとに建て替えるという「神殿のリメイク・システム」を考案したのである。
(『日本史の中の世界一』田中英道・編集/育鵬社)

このシステムにより、神宮は古びることなく、
1,300年以上も後の現代においても真新しいままでいる。

この式年遷宮というシステムの独創性に、私は驚くほかない。
しかし、そのシステムが、はるか1,300年の時を超え、
21世紀の今日まで「生きている」ことは、さらなる驚きである。

世界史上、このような信仰に基づく、このようなシステムが、
このように長く続いている例は他にない。
(同上)

さらに驚くべきは、この建て替えが内宮と外宮という二つの「正宮」だけでなく、
14の別宮と、109の摂社、末社、所管社、すなわち合計125の神社すべてで行われる、
ということである。

しかも建物だけでなく、「御装束」(神様の衣服)や「御神宝」(お使いになる道具)も
約800種、2,500点をすべて2千数百人の職人が長い歳月をかけて作り直す。


《無数の多くの代々の国民が、力を合わせて続けてきた》

御遷宮には1万本以上のヒノキが使われるが、
それらは木曽地方などの神宮備林で育てられる。
樹齢2、300年の用材を大量に育てるための人々がおり、
用材を切り出す際には神事が行われる。

切り出された用材は直径1メートル近く、長さ数メートルのものもある。
それらを奉曳車に乗せて、長さ100~500mの綱を200~5,000名の曳き手が
掛け声に従って引く「御木曳(おきびき)」という行事もある。

平成18(2006)年から翌年にかけて行われた第62回御遷宮の御木曳行事には
一日神領民という希望者が約7万7,000人も参加した。

筆者は沿道でその行事を見学したが、日本全国から集まった人々が、
地域ごとに揃いの法被(はっぴ)を着て、いかにも楽しそうに
掛け声に合わせて綱を引っ張っていた。

この第62回目御遷宮の総費用は550億円という。
神宮を参拝した人々のお賽銭や、篤志家・企業などからの寄付、
さらには全国の神社での神宮大麻(おふだ)の販売などによってまかなわれている。

いわば国民の多くが御遷宮を支えているとも言えるのである。

このような大規模な御遷宮が過去1,300年以上、62回も続けられてきたという事は
驚くべき事実である。御遷宮は「続いてきた」のではない。
我が先人たち、それも無数の代々の国民が力を合わせて「続けてきた」のである。
その努力こそ世界唯一というべきであろう。


《のべ260万余人が参加した奈良の大仏建立》

国民参加という点では、天平勝宝4(752)年に完成した
世界最大のブロンズ像・奈良の大仏も同様である。

大仏建立を志された聖武天皇は詔(みことのり)を出されて、
「生きとし生けるものがことごとく栄えることを望む」と語られた。
しかし、単に国家権力をもって人民を使役したのでは、その志は果たせない。

ただ徒らに人々を苦労させることがあっては、
この仕事の神聖な意義を感じることができなくなり、
あるいはそしり(悪くいうこと)を生じて、かえって罪に陥ることを恐れる。

…国・郡などの役人はこの造仏のために、人民の暮らしを侵(おか)し、乱したり、
無理に物資を取りたてたりすることがあってはならぬ。
(同上)

この詔は現実の政策によって実行された。
造仏に従事した木工、仏師、銅工、鉄工などの技術者ばかりでなく、
人夫、雑役夫などの雇人にも、賃金と食米が支給された。

現場の重労働に従事する工人には、一日約8合の玄米が炊かれ、
塩・味噌・醤油・酢・海藻・漬物・野菜・木の実等が副食として出された。

工事に従事した延べ人数は、金知識(鋳造関係の技術者)が37万2,075人、
役夫(えきふ)が51万4,902人、材木知識が5万1,590人、
役夫が166万5,071人と合計260万余人。

当時の日本の推定人口は約500万人だから、
そのかなりの割合の国民が参加したわけである。

事業に参加する人々には賃金や食事を支給するばかりでは無い。
聖武天皇は一人ひとりがこの事業の趣旨をよく理解し、
それに主体的に参加することを期待された。

詔にはこうも言われている。

もし更に人の一枝の草、一把(ひとにぎり)の土を持って、
像を助け造らんことを情願(ねがう)あらば、恣(まま)にこれを許せ。

もし人民が寄進したいというのであれば、
どんなにわずかの寄進でもよろこんで受けよう。

わたしは国民とともにこの大事業をなしとげたいからだ。

『日本の歴史文庫3 奈良の都』虎尾俊哉・著/講談社


大仏の建立に参加した一般人民は国家権力者に使役された奴隷だった
と考えるのは過ちである。またこれらの人々がすべて賃金や食事目当てだった、
と考えるのも表面的に見える。

ちょうど現代の御遷宮に多くの国民がボランティア参加しているように、
当時の人々は聖武天皇が国民全体の幸福を祈って発願された事業に
参加できる誇りと喜びを感じていたのではないか。


《「百姓は、みずから進んで、老人を扶け、幼児を携えて」》

多くの国民が喜んで国家的巨大事業に参画するというのは、
仁徳天皇陵の築造においても見られたようだ。

この「前方後円墳」と呼ばれる古墳は、
全長が486メートル、円の部分は高さ34メートルもある。
取り囲む二重の濠まで含めた総面積は34万5,480平方メートルであり、
秦の始皇帝の底面積11万5,600平方メートルの三倍、
エジプト最大のクフ王の大ピラミッドの底面積5万2,900平方メートルの六倍以上だ。
大きさだけでなく、その全体の形態は中国にも朝鮮にも前例のない美しい形態である。
(『日本史の中の世界一』田中英道・編集/育鵬社)

ある試算によれば、これだけの土を更地に盛り上げるためには
10トンのダンプカーで25万台分の運搬が必要であり、
これを全て人力で行うためには延べ680万人が必要という。

仁徳天皇は「民のかまど」の逸話で日本書紀などに聖帝として描かれている。
高台から国を望まれて、かまどから煙が見えないことから、
民が不作で窮乏しているのであろうと考えられ、税を免じた。

宮殿の茅葦屋根が破れても修理させず、風雨で衣服が濡れる有様だった。
6年の後、ようやく天皇が宮殿修理の許可を出されると…

百姓は、みずから進んで、老人を扶け、幼児を携えて、材料を運び、
簣(こ)を背負って、昼夜を問わずに、力を尽くして競いつくった。
従って、あまり日数がかからないで、宮室がことごとく完成した。
そこでいまに至るまで、聖帝とたたえ申し上げるのである。
(同上)

仁徳天皇が崩御された際も、多くの民が天皇の聖徳を偲んで、
このような形で力を合わせて陵を造営したものと想像しうる。


《国民による国民のための詩集》

多くの国民が参加して偉業を成し遂げるというのは、巨大建造物に限らない。
世界最古、最大の選詩集『万葉集』もその一つである。
4,516首という規模で世界最大であり、かつ、7~8世紀の歌を集めている。

規模や古さだけではなく、万葉集が特徴的なのは
天皇から庶民ままでほとんどあらゆる階層を含んでいることである。

アメリカの文学史家、ドナルド・キーン氏は…天皇の国見の歌から、
恋の歌、生活の歌まで、その題材の豊富なことは、
詩集として世界でも稀なことであると述べている。

作者も宮宮廷の詩人だけでなく、防人(さきもり)の歌や東人の歌、
農民、遊行女婦、乞食まで多様な階層の歌が選ばれているのである。
いかに階層に対する偏見がないか、また平等な世界であったかがよくわかる。
(同上)

西洋や中国の詩集が専門歌人の作品を集めているのに対し、
万葉集は、多くの国民がそれぞれの思いを詠んだ詩歌を集めた、
まさに国民による国民のための詩集であった。

この和歌の伝統は、現代の日本でも皇室を中心に中学生から老人まで
数万の短歌を集める「歌会始め」に連なっている。


《国を挙げて取り組んだ教育水準の向上》

幅広い国民参加による世界レベルの偉業達成というパターンは近現代でも続いている。
江戸時代の教育水準の高さはその一つである。

トロイの遺跡発掘で有名なドイツの考古学者シュリーマン(1822~1890)は、
トロイ発掘の6年前の1865年に旅行者として日本を訪れ、
1カ月の間、江戸、横浜などに滞在しているが、
「教育はヨーロッパの文明国家以上にも行き渡っている。

中国をも含めてアジアの他の国では女たちが完全な無知のなかに
放置されているのに対して、日本では、男も女もみな仮名と漢字で読み書きができる」
と旅行記のなかで書いている。
(同上)

この世界一の教育水準は、
日本各地に無数に設置された藩校、私塾、寺子屋によって達成された。

藩校の最初は、元禄10(1697)年に米沢藩が設立した興譲館だが、
その後、全国に広がり、幕末までに約260のすべての藩が、
規模や形態の差はあれ、藩校を設置している。

私塾は寛文2(1662)年に、伊藤仁斎が京都に古義堂を開設して以来、
様々な専門分野で広がり、幕末には全国で1,500もあったといわれている。

寺子屋は農民や町民の子供たちにお坊さんや神主、町のご隠居や武士などが教えていた。
幕末には全国で1万から1万5,000もあった。
現代日本の小学校数約2万に匹敵する規模の初等教育が行われていたことになる。

藩校を運営した各藩主から、私塾を経営した各分野の専門学者、
さらには寺子屋で教えるご隠居さんまで、国民の各層がそれぞれに
人づくりの志を持って取り組んだ結果が、世界一の教育水準なのである。


《「何事か成らざらん(できない事などあろうか)」》

『日本史のなかの世界一』には、このほかにも「江戸時代、268年間の安寧」
「日本の花火の豪華さ美しさ」「パーフエクト・ゲームとなった日本海海戦」
「戦後日本、奇跡の復興と高度経済成長」「自然環境との調和、森林の保存の歴史」と、
興味深い世界一が次々と紹介されていくが、
これらも無数の国民が力を合わせて実現したものである。

その最後を飾るのが「世界最長の王朝、万世一系の天皇」で、
皇室が2,000年以上も続いてきたこと自体が世界史の奇跡なのだが、
その陰にあって皇室を支えてきた無数の先人たちがいたことを忘れてはならない。

「和をもって尊しとす」とは、聖徳太子の17条憲法の第一条冒頭の一節だが、
これは単に「仲良くしなさい」という意味ではない。

第一条は、上下和睦して事を議論する時は、物事の道理が自ずから通うので、
「何事か成らざらん(できない事などあろうか)」という強い信念で結ばれている。

世界の陸地面積の0.2%でしかない日本列島に住む、世界人口のわずか約1.7%の日本人が、
これだけの世界一を成し遂げたことを見れば、人々の「和」によって
「できない事などあろうか」と断言された太子の確信の正しさが史実として証明されている、
と思えるのである。

   (http://www.mag2.com/p/news/252748

           <感謝合掌 平成30年8月20日 頓首再拝>

大阪発「世界最速EV」 - 伝統

2018/09/08 (Sat) 03:02:30


        *Web:日本経済新聞(2018/8/17)より

「世界最速」の電気自動車(EV)に挑む人材派遣会社がある。
大阪市に拠点を置くアスパークだ。自社で設計し、必要な部品を
世界各国からかき集めた。

停止状態から時速100キロメートルに1秒台で加速する「ゼロヒャク」のEVを開発し、
各国の富裕層向けに販売する計画を掲げる。

なぜ人材派遣会社がモンスターEVなのか。

ギュルルル――。モーターの駆動音と、タイヤが路面を蹴る音が混ざる。
カーボン製のボディーをまとうスポーツカーがあっという間に過ぎ去った。
アスパークが開発したEV「owl(アウル)」だ。

2018年2月に停止状態から時速100キロメートルに1秒89で到達する記録を打ち立てた。

06年に、自動車レースの最高峰F1のハンガリーグランプリで優勝したホンダのマシン
「RA106」が100キロに到達するのに約3.7秒かかるというから、その速さが際立つ。
公表されているEVの試作車では世界最速だとみられる。

「絶対に2秒を切る。車体はかっこええ意匠に。そのほかは開発陣に任せたんですわ」。
快活な関西弁で話す吉田真教社長は、京都大学大学院修了後、大手人材派遣会社を経て
2005年にアスパークを興した。

起業の理由は「人が成長できる場を整えたい」というもので、
この強い思いは今も変わっていない。
同社は人材派遣の中でも、ものづくりを担う人材に軸足を置いており、
自動車メーカーや航空機メーカーなどに多数の社員を送り込む。
これも「個人個人が持つ能力を最大化する努力が引き出せるから」。

最速EVへの開発も同じ文脈で、社員が成長できる環境づくりが狙いだ。

だとしても、数あるものづくりの分野の中からなぜEVを選んだのか。
「もともと土木系の理系人間。何かを自分で作りたくなるのは自然だった。
(アニメの)ガンダムみたいなロボットや、自動車の研究所を持ちたい
と日ごろから思っていた」と吉田社長は話す。

ものづくりのプロジェクトが走り始めたのは、08年ごろだ。
当初は医療ロボットなどを検討したが「趣味のような」(吉田社長)レベルで、
2~3年で立ち消えに。

「やっぱり本気で何かをつくろう」と再びアクセルを踏み始めたのは、12年ごろで、
社内でアイデアを募ったという。

出てきた案が「カートとか農機具とか……。テンションが下がりますでしょ。

せっかく作るんなら『世界最速の車をつくろうや』ということになった」(吉田社長)

乗用車ならターゲットはそれなりに多く、作る側も親近感も持てる。
また「最速」の称号があれば、趣味ではなくビジネスにもなる――。

とはいえ、一口に最速といっても「スピードそのものが速い」
「サーキット走行が速い」など様々な最速がある。
そこでアスパークは加速性能を選んだ。

「時速400キロで走り続ける車は現実的じゃない。
公道も走れる速度で走り去った方が痛快」とゼロヒャクで一番を目標に決めた。

もっとも、アスパークには自動車メーカーのように恒常的に乗用車を作るという
ノウハウの蓄積はほとんど無い。R&D事業部の川中清之氏は、試作車を開発する
にあたり「部品はほとんどあり物(既製品)を活用した」と話す。

アウルはサーキットのようなグリップ力のある加速に理想的な路面ではなく、
公道で走るのが前提だ。どうやってグリップ力を得るか。
モーターの出力をロス無く路面を蹴る力に変えるにはどうしたらいいか、
試行錯誤を重ねた。

また、モーターの出力が弱いときも効率良く加速するには、
車体を制御するソフトウエアが必要になる。

自動車開発のイケヤフォーミュラ(栃木県鹿沼市)や
海外部品メーカーなどの協力を仰ぎながら、約4年で完成させた。

17年9月、ドイツで開かれたフランクフルト国際自動車ショーの会場に
吉田社長の姿があった。完成したアウルの試作車を展示し市場の反応を見た。
販売価格は350万ユーロ(約4億4200万円)に設定したが、
10台近くの引き合いがあったという。

18年10月のパリ国際自動車ショーで正式に受注を始める計画だ。
「何台も車を持っているような富裕層をターゲット」(川中氏)に、
19年度末をめどに50台を販売したい考えだ。
「2号機を作ってもいいし、車は続けたい」と話す吉田社長。

一方で「今度は『飛行する何か』を作ってみたいね。
ドローンとか、飛行機のような」。すでにアウルの次を見据えている。 

   (https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34241810W8A810C1000000/

           <感謝合掌 平成30年9月8日 頓首再拝>

あらたな元号下の天皇陛下 - 伝統

2018/09/22 (Sat) 05:05:37


皇太子さま訪仏中に起きた”感動の出来事”に涙が溢れて止まらない
…「フランスよ、ありがとう!」

https://www.youtube.com/watch?v=BpCPpLGBdFI


日本の皇太子殿下の”真の姿”が素晴らしい!
日本人が知らない皇太子ご夫妻の真実!さすが未来の天皇皇后両陛下だ…

https://www.youtube.com/watch?v=PA7VnjdIv5Y

           <感謝合掌 平成30年9月22日 頓首再拝>

ベールに包まれている企業「キーエンス」 - 伝統

2018/11/07 (Wed) 02:31:16


          *Web:BLOG(September 20, 2017)より抜粋

日本の上場企業は、約3,500社。

これは、日本の全企業数400万社において、たった0.01%。

このたった0.01%の日本の上場企業において、
“日本一、社員の年収が高い会社”が、「キーエンス」。

年収が高いということは、
確実に、利益率が高く、高付加価値サービスや商品を扱っている企業である証明。

大阪に本社を置く、自動制御機器を中心とした製造販売会社です。


先日の東洋経済社の上場企業の年収ランキングでも、堂々の1位。
平均年収が高いということは、生涯報酬金額でもダントツの、1位。

営業利益率は、日本のメーカー企業において
ダントツの1位となる、なんと営業利益率50%近く!

2,000人近く社員がいて、この営業利益率は、本当に凄い。

また、創業者の滝崎会長も、ここ数年は、ずっと日本の富裕層ランキング10位以内。


しかし・・・、キーエンスは、徹底的な秘密企業。

本も出してないし、社長が講演で話すなど一切ないし、
BtoB企業のために、一般消費者に名前を売る必要がない。

外部に、キーエンスの儲かる仕組みや戦略などは、一切出してないのだ。

CMすら、出さない。無駄なモノは一切排除しているのだ。
唯一、CMに出るのは、就活のシーズンのみ。

キーエンスのマーケティングを一言で言うと、、、

『世の中にないモノだけを作り続けて、
その価値を必要とするであろうクライアントに効率的に届ける。』

ここに、尽きるかと。

キーエンスでは、『世界初、』『世界一』『世界最小』という
タグラインがついた商品がたくさんあります。
最初からそこを目指して製造しているんですよね。徹底的に。

キーエンスの逸品っぷりは、実は、『世界最小、』などの押し付けがましい特性ではなく、
『競合他社にはない機能を必ず付加して商品化する』という面であり、
しかも、その他社にはない機能を全面に押し出して、売り込むから、
もし、相見積もりになっても、その機能がないという時点で、競合が世の中にない
と判断されて、価格競争や、比較で負けるということはほぼないのです。


キーエンスでは、ニーズが全てなのです。
もっと言うと、ニーズが顕在化されてない悩みや、問題を
社員が営業のついでにお客様の現場から吸い上げて、
開発にどんどんフィードバックするのです。

そこである一定数以上のニーズや問題を解決する機器を開発して、商品化するのです。

クライアントは、その商品でしか、問題が解決できないので、高いお金を出してしまうのです。


キーエンスは、

これらのあらゆる、勝ちパターンを効率的に融合させ、
しかも、日々、どんどん改善をさらに図っていき、常に進化し続ける企業ゆえに、
2,000人規模の大企業にも関わらず、平均年収を、日本一にすることができたのです。


キーエンスの高収益の秘密を一言で言うと

唯一の商品を、それがないと困るクライアントに、効率的に届ける。

      (http://www.lev.co.jp/blog/keyence/



株式会社「キーエンス」
https://www.keyence.co.jp/

<参考Web
一般市民には知られていないこの日本企業、実はものずごい「世界の覇者」だった!
=中国メディア
   http://news.searchina.net/id/1670025?page=1 >

           <感謝合掌 平成30年11月7日 頓首再拝>

「来訪神」が無形遺産に決定 - 伝統

2018/12/01 (Sat) 04:26:49

「来訪神」が無形遺産に決定 ナマハゲなど10行事

         *Web:日本経済新聞(2018/11/29)より
 
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は29日、
インド洋のモーリシャスで政府間委員会を開き、
日本政府が申請した「来訪神 仮面・仮装の神々」を
無形文化遺産に登録することを決めた。

来訪神は「男鹿のナマハゲ」(秋田県男鹿市)など8県10件の行事で構成される。
登録は2016年の「山・鉾・屋台行事」以来となる。


来訪神は、正月など年の節目に仮面をつけたり仮装したりした人が
「神」として家々を訪れる行事。

人々に幸福をもたらすとされ、
10件はいずれも国の重要無形民俗文化財に指定されている。

各地域で伝承され、住民の結びつきを深めてきたとして、政府がユネスコに登録を申請。
登録の可否を事前審査するユネスコの補助機関が10月、
「地域文化の多様性を示している」などとして登録するよう勧告していた。


行事のうち「甑(こしき)島のトシドン」(鹿児島県薩摩川内市)は09年に登録された。
政府は続いて「男鹿のナマハゲ」の登録を目指したが、
トシドンと類似しているために11年の政府間委員会で見送りが決定。
このため政府は複数の行事をまとめて一つの遺産とする方法に切り替えた。

来訪神はトシドンの「拡張」として扱われるため、日本の登録総数は21件で変わらない。
政府間委員会最終日の12月1日、遺産リストに記載される。

無形文化遺産は08年に初めて「能楽」「人形浄瑠璃文楽」「歌舞伎」の3件が登録。
「和食 日本人の伝統的な食文化」(13年)や
「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」(14年)など14年まで7年連続で登録されたが、
15年と17年はなかった。

各国からの申請がユネスコの審査件数の上限を超え、
中国に次いで登録件数が多い日本の案件については
審査のペースが抑えられているためだ。


来訪神として申請したのは16年3月。
通常は翌年の11月ごろに審査されるが1年の先送りが決まり、
政府は17年3月に再提案した。

日本の案件が次に審査されるのは20年。
宮大工などが継承する
「伝統建築工匠の技 木造建造物を受け継ぐための伝統技術」が
登録を目指すことになっている。


■福を持ち込む異形の神々
 
来訪神は正月や盆など、一年の節目に人間の世界を訪れ、
怠け者を戒めたり、幸福や豊穣(ほうじょう)をもたらしたりするとされる神々だ。

鬼のような異形の姿で現れる特徴を持ち、
民俗学者、折口信夫は巡礼者や芸能民ら村落の外からやってくる
「まれびと」を歓待する風習との関係性を指摘している。

村の若者らが神にふんして年中行事が行われる。
神の仮面は鬼のように角が生えていたり、
真っ赤な顔に丸い大きな耳がついていたり、地域によって異なる。
体にはワラや葉などでできた衣装をまとい、おどろおどろしい振る舞いをするものが多い。
 
住民は村落内を巡回する神を家に迎え入れ、酒や料理を出すなどしてもてなす。
全身を泥だらけにした「宮古島のパーントゥ」(沖縄県宮古島市)など、
住民らに泥を擦りつけて回るパターンもある。

最近は過疎化や少子高齢化を背景に、迎え入れる家庭や、
神々の役割を担ってきた青年らが減るなどして、行事を続けるのが難しくなっている。

・・・

 (動画) https://www.youtube.com/watch?v=U4sU-Pw1d-E

*10行事
  https://www.sankei.com/life/news/181129/lif1811290028-n1.html

   国指定重要無形民俗文化財である「来訪神」行事 10 件

  ①甑島(こしきじま)のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)
     → http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/171451

  ②男鹿(おが)のナマハゲ(秋田県男鹿市)
     → http://www.namahage-oga.akita.jp/

  ③能登(のと)のアマメハギ(石川県輪島市・能登町)
     → https://www.hot-ishikawa.jp/event/4517

  ④宮古島(みやこじま)のパーントゥ(沖縄県宮古島市)
     → http://www.tabirai.net/sightseeing/column/0003469.aspx

  ⑤遊佐(ゆざ)の小正月行事(山形県遊佐町)
     → https://niigata-kankou.or.jp/event/30701

  ⑥米川(よねかわ)の水かぶり(宮城県登米市)
     → http://miyagi-yonekawa.com/event/mizukaburi/

  ⑦見島(みしま)のカセドリ(佐賀県佐賀市)
     → http://www.nponia.com/41kasedori.html

  ⑧吉浜(よしはま)のスネカ(岩手県大船渡市)
     → http://www.bunka.pref.iwate.jp/seikatsu/syougatu/syousai/ko_suneka.html

  ⑨薩摩硫黄島(さつまいおうじま)のメンドン(鹿児島県三島村)
     → http://bunka.nii.ac.jp/heritages/heritagebig/244588/0/1

  ⑩悪石島(あくせきじま)のボゼ(鹿児島県十島村)
     → https://www.sankei.com/photo/story/news/170906/sty1709060013-n1.html



           <感謝合掌 平成30年12月1日 頓首再拝>

【動画】訪日外国人夫婦の視点で捉えた『日本』の映像が美しすぎる - 伝統

2019/01/26 (Sat) 03:22:24


     Web:MAG2NEWS(2019.01.08)より


昨今、多くの外国人観光客で賑わう日本。

最近では、大晦日の都市部に外国人が多く見られたのも印象深い!

今回ご紹介するのは、2018年の冬に夫婦で日本旅行を堪能したという
シンガポール人のジェイソン・フェンさん視点の日本を撮影、編集した動画。

外側から見た日本はどのように映っているのかが気になるところ・・・!

早速観てみよう!

   → (動画)My love affair with Japan
      https://www.youtube.com/watch?v=VpJlOweLRdU


まずもって何て美しい映像だろう!

慣れ親しんだ場所が、視点がひとつ変わるだけでこんなに異世界感漂うものなのだろうか・・・。

ジェイソン・フェンさん達が訪れたのは東京、神戸、大阪、そして横浜。

どの映像がどの場所だったか皆さんはお分かり頂けただろうか?

日本各地の美しさを、私達日本人の方が知らないものだと気づかせてくれる動画だ。

     ( https://www.mag2.com/p/news/382075 )

           <感謝合掌 平成31年1月26日 頓首再拝>

名医たちの手術を変えた下町発「命の職人」世界へ - 伝統

2019/02/05 (Tue) 04:14:59


        *Web:Forbes JAPAN(2019.1.24)

紹介するのは、脳神経外科手術で使用される手術器具を製作する「高山医療機械製作所」だ。
グローバル賞を受賞した代表の髙山隆志が、18歳の時にした「世界を取りに行く」
という決意は、30年を経て現実のものとなった。

世界のカリスマ脳外科医たちの「パートナー」に成長した高山医療機械製作所の底力とは。

「私は30年前から『職人技を機械化して世界を取りに行く』と決めていました」 

東京の下町・台東区谷中。細い路地が複雑に入り組む住宅街の一角で、
髙山隆志は自信に満ちた顔でそう語った。
 
髙山が社長を務める高山医療機械製作所は1905年創業。
職人による凹み磨きの技術で、医療用刀剣類を製造してきた老舗だ。

本社の外観は普通の住宅にしか見えないが、
いまや世界の医師たちにとっては欠かせない企業に成長した。
 
4代目の髙山が機械化を宣言した30年前、社員は3名で年商3000万円。
会社には一台の工作機械もなかったという。

「職人たちからは強い反発がありました。
『技術をなめるな。お前はバカか。狂ったのか』と、散々な言われようでした」
 
それも無理はない。
当時の日本の医療機械製作の現場は、職人技による多品種少量生産の世界。
加工が難しい金属相手の手仕事は複雑な工程が多く、機械化は非現実的と思われていた。

「私は先代のもとで18歳から手仕事を学びましたが、自分は先代と同じものを作れるのか、
ほかの職人を育てられるのかと不安でした。
その上、職人が一人前になるまでに5~10年はかかる。

家業を継ぐと決めた時、私は『技術の伝承』という壁にぶつかり、深く悩みました」
 
そんな髙山は23歳の時、ドイツの工場を3カ月間視察して回る旅に出た。

「これが転機になりました。少人数での機械化が進むドイツを見て、
自分も独学で機械工学の勉強をし始めたんです」
 
髙山は帰国後すぐにパソコンと工作機械を購入し、
仕事が終わると連日深夜までパソコンに向かった。

先代が作る見本品を図面に落とし込み、
機械で自動工作するプログラムづくりに邁進したのだ。

「もちろん専門の工作機械はないので、すべて手探り。
プログラムを何百と書いては失敗し、問題解決を繰り返しました。
最終的には複雑な形の素材を固定する治具を自作するまでになりましたが、
これも『モノづくり』だったんですよ」


《世界の名医のパートナーに》

最後の仕上げは職人たちの繊細な作業

髙山は手仕事での経験を生かして生産工程を切り分け、大幅な機械化に成功した。
これにより約20倍の大量生産が可能となり、年商は5億円に成長。
海外売り上げは全体の3割を占め、30名に増えた社員の平均年齢は27歳に若返った。

「もちろん最後の仕上げは職人技が必要ですが、
職人が一人前になるまでの期間は約2年に短縮できました。
いつかは海外で戦うつもりでしたから、工作機械はドイツやスイスまで買いに行きました」
 
髙山は培った切削加工技術を生かし、取り扱う製品の幅も広げた。
いまではチタン製の脊髄インプラントや超音波アスピレーターなど、
世界のマーケットに向けたハイエンド製品も製造し始めている。


「私の手術が変わった」
 

そんな同社を代表する製品が、なぎなた型の刃を持つ手術用ハサミ
「上山式マイクロ剪刀ムラマサスペシャル」だ。

「これは『匠の手を持つ』と称される脳神経外科医・上山博康先生と共同開発したものです。
私自身も医学書を読んで知識を深め、手術に立ち会いながら開発しました。
日本の脳神経外科手術の現場では約9割のシェアを占めています」
 
脳神経外科の手術は顕微鏡下で行われ、医師は細い血管と格闘する。
高い集中力を必要とする「匠」が使用する道具は人の生命をも左右する。
滑らないピンセットも手術の立ち合いで生まれた。

髙山が医師たちと開発した「負担を減らして命を救う道具」は70種類を超えた。

特筆すべきは、髙山が海外展開を始めた時期が2016年の4月だということだ。
そこからわずか2年半で、髙山は世界35カ国にまで販売代理店を広げている。

「UCSFのマイケル・ロートン医師(現BARROW NEUROLOGICAL INSTITUTEチェアマン)など、
世界の高名な先生たちに声をかけて『うちの手術機械セットを使ってください』と
お願いしたんです。

ハーバード大学や(連合会)EANSヨーロッパ脳神経外科学会が主催する
トレーニングコースのスポンサーにもなって手術機械セットを貸し出しました。
まずは購入決済権を持つ先生に使ってもらうためです」
 

名医ほど道具の質は落とせない。
日本の高い技術力と世界の名医とのパートナーシップが生み出した医療機械の評判は、
瞬く間に世界中の医師に広がった。

「君の道具で私の手術が変わり、手術時間も短くなった。君は僕のパートナーだ」
 
いまでは世界中から、髙山のもとにそんな感謝の言葉が届く。
30年前に抱いた髙山の夢は、ついに現実となった。

   (https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190124-00025072-forbes-bus_all

           <感謝合掌 平成31年2月5日 頓首再拝>

なんて神々しい。日本の地元で語り継がれる神秘的な自然現象15選 - 伝統

2019/04/10 (Wed) 03:28:42


       *Web:tripeditor.(2019/04/03)より

(1)海に現れる季節の風物詩「夜光虫」/神奈川県など

(2)旬の味覚が絶景になる「ホタルイカの身投げ」/富山県

(3)太陽にまつわる自然現象「だるま夕日」/高知県

(4)丸じゃない?不思議な「四角い太陽」/北海道など

(5)富士山が光り輝く「ダイヤモンド富士」/静岡県、山梨県など

(6)湖にまつわるフシギな自然現象「御神渡り」/長野県、北海道

(7)まさに天空の城。竹田城跡の「雲海」/兵庫

(8)瀬戸内海を一望。筆影山の「海霧」/広島

(9)海に咲く、白く淡い「波の花」/石川県、新潟県など

(10)海に浮かび上がる「エンジェルロード」/香川県小豆島など

(11)地元の月明かりがつくる道「ムーンロード」/岡山県など

(12)ピンク色の美しい絶景「桜のじゅうたん」/青森県

(13)まるで青いじゅうたん。一面に咲き誇る「ネモフィラ」/茨城県

(14)極寒の地に立ち並ぶ「スノーモンスター」/山形県、北海道、宮城県など

(15)水蒸気の結晶「フロストフラワー」/北海道阿寒湖・屈斜路湖

   ( https://tripeditor.com/162953 )


           <感謝合掌 平成31年4月10日 頓首再拝>

心震える癒しの世界。カラフルな日本国内「花の絶景」スポット10選 - 伝統

2019/05/04 (Sat) 04:03:10


       *Web:tripeditor.(2019/04/08)より

(1)展望花畑 四季彩の丘/北海道上川郡

   見ごろ:7~9月(種類によって異なる)

(2)北竜町ひまわりの里/北海道雨竜郡

   見ごろ(ひまわり):7月中旬~8月中旬

(3)弘前公園/青森県弘前市

   見ごろ(桜):4月下旬~5月上旬

(4)蔦沼/青森県十和田市

   見ごろ(紅葉):10月中旬?下旬

(5)横浜町 菜の花畑/青森県上北郡

   見ごろ(菜の花):5月中旬

(6)国営ひたち海浜公園/茨城県ひたちなか市

   見ごろ:3月下旬?5月上旬(種類によって異なる)

(7)巾着田/埼玉県日高市

   見ごろ(曼珠沙華):9月中旬~10月中旬

(8)秩父高原牧場/埼玉県秩父郡

   見ごろ(ポピー):5月中旬~6月上旬

(9)富士芝桜まつり/山梨県南都留郡富士河口湖町

   見ごろ(芝桜):4月中旬~5月下旬

(10)河内藤園/福岡県北九州市

   見ごろ(藤):4月下旬~5月中旬

   ( https://tripeditor.com/362282 )

           <感謝合掌 令和元年5月4日 頓首再拝>

天皇陛下のある光景に驚きと感動の声 - 伝統

2019/05/21 (Tue) 04:18:51

アラブに衝撃!!

"凄い国だよ日本は"天皇陛下のある光景に驚きと感動の声が殺到!!"【海外の反応】


https://www.youtube.com/watch?v=wxadBNZXqM8


           <感謝合掌 令和元年5月21日 頓首再拝>

日本の美しき「世界遺産」人気ランキング - 伝統

2019/06/05 (Wed) 04:20:34


       *Web:tripeditor.(2019/05/28)より

(1)第1位 屋久島/鹿児島県


(2)第2位 厳島神社/広島県


(3)第3位 白川郷・五箇山の合掌造り集落/岐阜県・富山県

https://tripeditor.com/352701/4


(4)第4位 姫路城/兵庫県


(5)第5位 知床/北海道


(6)第6位 小笠原諸島/東京都

https://tripeditor.com/352701/3


(7)第7位 古都京都の文化財/京都市・宇治市・大津市


(8)第8位 富士山~信仰の対象と芸術の源泉/静岡県・山梨県


(9)第9位 平泉 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群/岩手県

https://tripeditor.com/352701/2


(10)第10位 日光の社寺/栃木県

https://tripeditor.com/352701

           <感謝合掌 令和元年6月5日 頓首再拝>

日本の「ブランド力」 - 伝統

2019/07/03 (Wed) 04:31:46

      *メルマガ「RPE」( 2019年07月02日)より抜粋

「日本の現状」を調べていたら、いろいろなことがわかった。

良く知られている事実として、日本のGDPは世界3位。

しかし、一人当たりGDPは、世界2位から下がりに下がって、
今では世界【26位】(2018年)になっています。


国連世界幸福度ランキング2019年は、なんと【58位】。


日本の労働生産性、G7国中【最下位】。

(公益財団法人 日本生産性本部が2017年12月20日に発表
「労働生産性の国際比較2017年版」による)


日本人の平均睡眠時間、100か国中最短

(ミシガン大学2016年の調査結果)


熱意ある社員は、たったの【6%】(米ギャラップ調査 2017年)


とまあ、調べていてナーバスになってしまいました。

私は、「どうして世界一善良で勤勉な日本が、こんなことになっているのだろう?

と疑問を持ち、その理由と解決策を本に書いたのです。



▼日本のブランド力は世界何位???

イギリスのフューチャーブランド社が、「国のブランド力ランキング」を発表しました。

日本は、何位だったのでしょうか?


1位です!(^▽^)



<日本の評判、世界最高=「独特な文化」に高評価~英調査

6/29(土) 13:04配信

【ロンドン時事】日本の「ブランド力」は世界最高。

英フューチャーブランド社が25日発表した国・地域の評判を基準とした
「フューチャーブランド・カントリー指数」のランキングで、日本が1位となった。>

いったい、この会社は、何を基準に判断しているのでしょうか?

<調査はGDPの上位75カ国・地域が対象。
今年1~2月、世界各地で過去1年で少なくとも1度は海外旅行した計2500人
にオンラインでインタビューを実施した。

さらに、交流サイト(SNS)での各国・地域に関する投稿
を多数の言語で分析し、22項目で採点した。>(同上) 


項目とは?

・政治的自由
・環境へのやさしさ
・寛容さ
・健康と教育
・生活水準
・安全
・そこに住みたい、勉強したい?
・ビジネス環境
・技術力
・インフラ
・歴史(興味深いか)
・芸術、文化遺産
・自然の美しさ
・お金の価値
・娯楽
・リゾート、宿泊
・休暇中に訪れたい?
・食事


<同社は「国・地域の力を測定するのに、
国内総生産(GDP)や人口規模、核兵器の数に意味はあるだろうか」と指摘。


その上で、日本に関して、高い技術やイノベーションを背景とした
製品・サービスよりも、西洋とは異なる無駄を省いたシンプルさなどを体現した
独特な文化こそが「日本の最も偉大な輸出品」だと述べた。>(同上)

<シンプルさなどを体現した独特な文化こそが「日本の最も偉大な輸出品」>

だそうです。

これって、なんでしょうか?

こんまりさんの「片付け法」でしょうか?
スティーブ・ジョブズもはまった禅でしょうか?
シンプルな無印用品でしょうか?

確かに、庭一つ見ても、ヨーロッパ、ロシアでは「豪華さ」が大事。

日本の庭は、自然との調和が重要で、シンプルですね。

こう考えると、確かに日本の文化というか考え方は、
世界に広まってきている気がします。



<米国は五つ順位を落とし、12位に転落。
トランプ大統領の言動が影響したとみられるという。

欧州連合(EU)離脱で混迷する英国も七つ順位を落とし、19位となった。
近隣諸国では、韓国が20位(同20位)、中国は29位(同28位)だった。>(同上)



▼ブランド力世界1日本の課題は?

日本のほかにランキングが高いのは?

<2位はノルウェー(前回6位)。3位スイス(同2位)、
4位スウェーデン(同4位)、5位フィンランド(同13位)と続いた。

上位の国々は総じて、生活の質や環境へのやさしさなどが高く評価された。> (同上)

欧州、中でも北欧が高い評価を得ていますね。

そして、これらの国々は、労働時間が日本より全然短いのに、
日本より一人当たりGDPが高いのです。


ブランドランキング2位のノルウェーは、

世界で3番目に労働時間が短い。(日本は17位)
一人当たりGDPは、2017年世界4位。(日本は同年25位)


ブランドランキング3位のスイスは、

世界で8番目に労働時間が短い(日本は17位)
一人当たりGDPは、世界2位(日本は25位)


ブランドランキング4位、スウェーデンは、

世界で9番目に労働時間が短い(日本は17位)
一人当たりGDPは、世界12位(日本は25位)


ブランドランキング5位、フィンランドは、

世界で11番目に労働時間が短い(日本は17位)
一人当たりGDPは、世界17位。


日本は「ブランド世界一」という評価に慢心せず、
さらに改善を進めていくべきでしょう。


その方向性は、「瀕死の会社教を延命させる措置」ではなく、

「国民に余裕と豊かさを与える」方向であるべきでしょう。

https://www.mag2.com/p/news/404446

           <感謝合掌 令和元年7月3日 頓首再拝>

外国人が驚いたニッポンの当たり前 - 伝統

2019/07/08 (Mon) 03:15:21


       *Web:trip edito (2019/07/03)より抜粋

(1)公衆トイレと自動販売機が異様に多い/マレーシア人

(2)人も交通機関も時間通り/ネパール出身

(3)日本人はどんな宗教にも寛容/インドネシア出身

(4)タクシーのサービスが贅沢!/台湾出身

(5)新宿駅前で終電後に人が寝ているくらい治安がいい/カナダ出身

(6)飲み会になるとフレンドリーになる/イギリス出身

  (詳細は、 https://tripeditor.com/357689 で)

           <感謝合掌 令和元年7月8日 頓首再拝>

100年前の日本(動画) - 伝統

2019/07/28 (Sun) 04:20:45


1913-1915: Views of Tokyo, Japan
https://www.youtube.com/watch?v=BYOGClmmeao


Japanese Life, 1920's - Film 6606
https://www.youtube.com/watch?v=zWAlo33H04g


Koshu Saho Tokyo Kenbutsu (1926)
https://www.youtube.com/watch?v=-SOEh4vRA18



衝撃!!貴重!!外国人「なんて映像だ!!」
日本の100年前のある光景に世界中から驚きと感動の声続出!!
【海外の反応】【すごい日本】

https://www.youtube.com/watch?v=iKnIwL4e1uY

           <感謝合掌 令和元年7月28日 頓首再拝>

Re: 素晴らしい日本 - ksnnhkhfMail URL

2020/08/29 (Sat) 03:51:16

伝統板・第二
ksnnhkhf http://www.g443laikxotwp6820q4w810z3ek8r595s.org/
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