伝統板・第二 3293682

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賢者の一日一言(R7年7月)

1:夕刻版 :

2025/07/02 (Wed) 04:53:42


このスレッドでは、過去に紹介した次のスレッドから、
日々の言葉の数々を再度紹介してまいります。

(1)伝統板・第二「リーディング(エドガー・ケイシー)37(R5.7月)」
   → https://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=8331271

(2)伝統板・第二「佐藤 一斎・一日一言」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7938814
  
(3)伝統板・第二「松下幸之助に学ぶ 指導者の365日」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7687044

(4)伝統板・第二「二宮尊徳・一日一語」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7539379

(5)伝統板・第二「ひかりの一日一言100~ひかりの語録(7月)」
   → https://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=8331163


賢者の一日一言《1日》

(1)【 7月1日 】 

あなたが為すべきと知っていることを行いなさい!
そうしたなら、その結果は放っておきなさい!
神がそれを増やしてくださいます!

あなたの心配、不安は、あなたの心を混乱させるだけです!

DO WHAT thou KNOWEST to do, to be aright!
Then LEAVE IT ALONE!
God giveth the increase!
Thy worry, thy anxiety,
only will produce disorder in thine OWN mind!

(601-11)

・・・

(2)【 7月1日 】 静と動

余の義理を沈思(ちんし)する時は、
胸中寧静(ねいせい)にして気体収斂(しゅうれん)するを覚え、
経書(けいしょ)を講説する時は、胸中醒快(かいせい)にして
気体流動するを覚ゆ。

                     (言晩録 四一)541

【訳】

自分が正しい筋道について深く考えるときは、
胸中がが静かで穏やかになって、心も体も引き締まるように感じられる。

また、経書を講義するときは、胸中がすっきりと爽やかになって、
心も体も活発に働きめぐるように感じられるる。

・・・

(3)【 7月1日 】 窮屈なものの考え方をしていては

「窮屈な枠の中で、
 窮屈なものの考え方をしていては、
 心の動きも鈍くなり、自由自在な知恵も出てこない」

幸之助は心の持ち方を大事にしていました。

心は、
マイナス無限大からプラス無限大までの、
とてつもない広い境涯を持っているものです。

ゼロは単なるゼロではなく、すべてを生み出す原点です。
心を100%自由にしてみてはどうでしょうか。

・・・

(4)【 7月1日 】貧富訓

 遊楽進分外、勤苦退分内、
 貧賤在其中
 遊楽退二分内、勤苦進二分外、
 富貴在其中
 遊楽分外ニ進ミ、勤苦分内ニ退ケバ
     貧賤其ノ中ニ在リ
 遊楽分内ニ退キ、勤苦分外二進メバ
 富貴其ノ中ニ在リ
              (金言集)

【略解】

 遊楽と勤労のあり方が貧富の岐れ路という単純明快な教えです。

・・・

(5)ひかりの一日一言《1日》

神はなんじの善(よ)き行(おこ)ないの中(なか)にある。
愛の中(なか)にある。
善(よ)き生活の中(なか)にある。
 
それは形(かたち)なき形(かたち)である。
 
真理(しんり)である。

道(みち)である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P47)より

           <感謝合掌 令和7年7月1日 頓首再拝>
2:伝統 :

2025/07/03 (Thu) 02:57:52

(1)【 7月2日 】 

神とあなたの関係を、
人々との関係において実用的なものにしなさい。

Make thy relationship to God practical
in thy relationship to thy fellow man.

(3335-1)

・・・

(2)【 7月2日 】 学問の意義

少(しょう)にして学べば、
則(すなわ)ち壮(そう)にして為すこと有り。

壮にして学べば、則ち老いて衰えず。
老いて学べば、則ち死して朽(く)ちず。

                     (言晩録 六〇)560

【訳】

少年の時に学んでおけば、壮年になって役に立ち、
何事かをなすことができる。

壮年のときに学んでおけば、老いて気力の衰えることがない。
老年になっても学んでおけば、若い者を指導することができ、
死んでからもその名が朽ちることはない。

・・・

(3)【 7月2日 】 何事にも差異があって当然

「何事にも差異があって当然である。
 それぞれ異なるものがバランスよく混合されてこそ調和がとれる」

「城は、
 大小の石の組合わせによって、
 盤石の強さを発揮する」

と、よく話しておりました。

幸之助は、
大卒の社員だけでは、良い経営が出来ないと、
いろいろな学歴の人を採用していました。

・・・

(4)【 7月2日 】決心覚悟

予が歌に
「飯と汁木綿着物は身を助く、
 其の余波我をせむるのみなり」
とよめり。

是れ我道の悟門なり。
能々(よくよく)徹底すべし。

予若年より食は飢を凌(しの)ぎ、
衣は寒を凌いで足れりとせリ。
只この覚悟にして今日に及べり。

わが道を修行し施行せんと思ふ者は、
先づ能く此の理を悟るべきなり。

             (夜話一二五)

【略解】
 
生活の最低基盤の確保、
この自覚と決心覚悟のすごさを感得せしめられます。

・・・

(5)ひかりの一日一言《2日》

神は人間を罰しない。
ただ罪を罰するのである。

罰するとは肉のうちに快楽のないこと、
生命(せいめい)のない事、ただ虚(きょ)なることを示し、
迷いの正体を暴露することである。
 
罪を罰せられるとき罪は本来の《虚無》虚無
―― 非実在の正体をあらわして消滅する。
 
罪が罰せられて消滅するとき、
人間は浄められて《本来の神性》を露呈する。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P47)より

           <感謝合掌 令和7年7月2日 頓首再拝>
3:伝統 :

2025/07/04 (Fri) 04:59:27


(1)【 7月3日 】 

怒っていたり、腹を立てていたり、癇癪をおこしていたり、
思い悩んでいたりするときは、飲食をしてはなりません。

When the body is wroth, mad, or out of temper, or worried
- leave food or drink from the system.

(4124-1)

・・・

(2)【 7月3日 】 人の長所を視る

我れは当(まさ)に人の長処を視(み)るべし。
人の短処を視ること勿れ。

短処を視れば、則(すなわ)ち我れは彼に勝(まさ)り、
我れに於て益(えき)無し。

長処を視れば、則ち彼れは我れに勝り、我れに於て益有り。

                     (言晩録 七〇)570


【訳】

人を視るときは長所を視るようにして、
短所をを視るべきではない。

短所を視ると、自分は相手より勝っていると思い、
努力しなくなるから、自分の得にならない。

長所を視れば、相手が自分より勝っていると思い、
それに近づくように努力するから、自分に有益である。

・・・

(3)【 7月3日 】 大きな成功や失敗だけが経験ではない

「大きな成功や失敗だけが経験ではない」

幸之助は、

「平穏無事な1日にも、
 心して顧みれば貴重な体験がいっぱいある」

と、心を広げて生きることを教えてくれました。

新しい出会いが、新しい希望の道を広げるのです。

人間こそが、
新しい歴史を作る主役なのだと、
幸之助は、
凡人を集めて非凡な経営をやっていました。

・・・

(4)【 7月3日 】功徳天(くどくてん)と黒闇天(こくあんてん)(一)

涅槃(ねはん)経に此の譬(たと)へあり、
或人の家に容貌美麗端正なる婦人入り来る。

主人如何なる御人ぞと問ふ。

婦人答へて曰く、我は功徳天なり。
我れ至る所、吉祥福徳無量なり。

主人悦んで請じ入る。

婦人曰く、
我に随従の婦人一人あり。
必ず跡より来る是をも請ずべしと。

主人諾(たく)す。

時に一女来る。
容貌醜陋(しゅうろう)にして至って見悪(みにく)し。

如何なる人ぞと問ふ。

この女答へて曰く、我は黒闇天なり。
我至る処、
不祥災害ある無限なりと、

主人是を聞き大いに怒り、
速かに帰り去れといへば、

この女曰く、
前に来れる功徳天は我が姉なり、
暫くも離る事あたはず、
姉を止めば我をも止めよ。
我をいださば姉をも出せと云ふ。

主人暫く考へて、
二人とも出しやりければ、
二人連立て出行きけり、
と云ふ事ありと聞けり。

          (夜話二六)

【略解】

味わい深い譬えです。
禍福一如ときくが、このようなものなのかと教えられます。

・・・

(5)ひかりの一日一言《3日》

ひとの物を自分のもののように
取り扱うほどの心でないと神心(かみごころ)ではない。
 
どんなものにも神の生命(せいめい)が
その背後に宿っているのであるから
一枚の紙でも、一個の茶碗でも大切にしないものは
神を愛しないものである。

台所の茶碗が欠けているようなことでは、
それを取り扱う人の愛の浅さがわかるのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P47)より

           <感謝合掌 令和7年7月3日 頓首再拝>
4:伝統 :

2025/07/05 (Sat) 04:55:09

(1)【 7月4日 】 

たとえこの世があなたを嘲り笑おうとも、
あなたが誰を信じているのかよくわきまえなさい。

あなたが主の御手にしっかりつかまっている限り、
主はあらゆる経験からあなたを護ることができることを覚えておきなさい。


Though the world may mock, though the world may sneer,
thou KNOWEST in WHOM thou hast believed,
and know He is able to keep thee against ANY experience
if ye will hold fast to His hand.

(262-98)

・・・

(2)【 7月4日 】 志は高く、態度は謙虚に

志、人の上に出(い)ずるは、倨傲(きょごう)の想に非ず。
身、人後(じんご)に甘んずるは、萎苶(いでつ)の陋(ろう)に非ず。

                     (言晩録 七一)571

【訳】

志が人よりも高いところにあるというのは、
決して傲慢な思いではない。

自分の身を持するのに人の後ろにあるというのは、
謙虚な態度であって委縮した態度ではない。

 *萎苶(いでつ)
  ~萎は草木が衰え縮むさま、
   苶は疲れること。
   つまり、衰え弱ること。

・・・

(3)【 7月4日 】 「なぜ」と問いたい

「何事にも素直な心で、『なぜ』と問いたい」
と、幸之助は私たちに言い聞かせていました。

「『なぜ』と懸命に考えるところから進歩も生まれる」
探求には、終わりはないのです。
学問には頂上がないのです。

幸之助は、
いつも「なぜ」、「なぜ」と問いかけていました。

幸之助は、
世の多くの人々の生活を、
日一日と高めていくところに、
生産の使命があると考えていたのです。

・・・
(4)【 7月4日 】功徳天(くどくてん)と黒闇天(こくあんてん)(ニ)

是(こ)れ生者必滅会者定離の譬(とと)へなり。

死生は勿論、
禍福吉凶、損益得失皆同じ。

もと禍と福と同体にして一円なり。
吉と凶と兄弟にして一円也。
百事みな同じ。

只今もその通り。
通勤する時は、近くてよいといひ、
火事だと遠くてよかりしと云ふ也。

                (夜話二六)
【略解】
 深い人生の悟道観というべきか。

・・・

(5)ひかりの一日一言《4日》

神を愛すると云うことは
万物を敬虔(けいけん)に愛すると云うことである。
 
神の被造物を粗末にする者は神を敬(けい)するものではない。
 
神みずから万物を造ってそれを「甚(はなは)だ善(よ)し」
と賞め給うたものを、人間よ、粗末にするな。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P48)より

           <感謝合掌 令和7年7月4日 頓首再拝>
5:伝統 :

2025/07/06 (Sun) 04:53:46


(1)【 7月5日 】 

霊的な事柄を最重要なものとし、
またその人の目的が正しい方向にあるならば、
現実の出来事はいずれ正しく整ってくる。

物質的な出来事は、時には混乱し、
全く逆のように見えることがあるかもしれないが、
神の法則は完全である。

Remember, if the spiritual is put first and foremost,
if the purpose of an individual is in the RIGHT direction,
the MATERIAL happenings will eventually come right.

These may at times appear confusing and as being contradictory,
but the law of the Lord is PERFECT.

(2751-1)

・・・

(2)【 7月5日 】 経書の真意を読む

経(けい)を読むには、宜(よろ)しく我れの心を以て経の心を読み、
経の心を以て我れの心を釈(と)くべし。

然らずして、
徒爾(とじ)に訓詁(くんこ)を講明するのみならば、
便(すなわ)ち是れ終身會(かつ)て読まざるなり。

                     (言晩録 七六)576

【訳】

経書を読むときは、自分の心で経書に書かれた真意を読み、
経書の真意によって自分の心を解釈をするとよい。

そうしないで、いたずらに一字一句の読み方や字義を講じ、
解釈するのみならば、一生涯何も読まなかったに等しい。

  〇 「論語読みの論語知らず」はいけない。

・・・

(3)【 7月5日 】 決断はものごとの終わりではなく始まり

「木野君、
 決断はものごとの終わりではなく始まりだよ。
 決断したことを、実現させて初めてことが完成する」

と、経営の真髄を教えてくれました。

幸之助は、
即断即決を経営の第一と考えていました。

経営者で、意思決定しないことは、
一番悪いことと戒めています。

・・・

(4)【 7月5日 】災害に備へて

人世の災害凶歳より甚だしき話。

而(しか)して昔より、
六十年間に、
必ず一度ありと云ひ伝ふ。

左もあるべし。
只飢饉のみにあらず。
大洪水も大風も、
大地震も、
其の余非常の災害も必ず六十年間には、
一度位は必ずあるべし。

たとひ無き迄も必ず有る物と極めて、
有志者申し合わせ金穀を貯蓄すべし。

穀物を積み囲(かこ)ふは籾(もみ)と稗(ひえ)とを以て、
第一とす。

田方の村里にても籾を積み、
畑方の村里にては、
稗を囲ふべし。

            (夜話一九四)

【略解】
 
「備えあれば患(うれ)いなし」の通り災害地変に備え貯蓄の必要を力説せられた。

・・・

(5)ひかりの一日一言《5日》

最近アメリカでラジオ・フィーヴァー・マシーン(Radio fever machine)
というのが発明された。
 
電波の感応で体温を上昇せしめ、身体に熱を出して
かえって病気の快癒を促進せしめる装置である。
 
熱が出たら病気が重くなったと思うのは間違いだ。
自然療能が熱を出して病気を治しつつあるのだ。
自然療能は最も精巧なラジオ・フィーヴァー・マシーンである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P48)より

           <感謝合掌 令和7年7月5日 頓首再拝>
6:伝統 :

2025/07/07 (Mon) 04:53:00


(1)【 7月6日 】 

人生をもっと価値あるものにするような何かを、
他の人々の人生の中に作り出すことをあなた自身の楽しみとしなさい。

Make self interested in something
that will make in the lives of some individual, or individuals,
that that makes life more worth while.

(2096-1)

・・・

(2)【 7月6日 】 婦徳と婦道

婦徳は一箇の貞字(ていじ)、婦道は 一箇の順字(じゅんじ)。

                     (言晩録 一四一)641

【訳】

婦人の守るべき操は、操(みさお)が正しいことを意味する
「貞」の一字にある。
婦人の守るべき道は、やさしく付き従う意味の「順」の一字にある。

 〇男女の特性を自覚し、それによって世に貢献する気持ちが
  大切である。

・・・

(3)【 7月6日 】 協力は無理に得ようとしても得られない

「協力は無理に得ようとしても得られない」

この言葉は幸之助の人間観です。

熱意と誠意で、
懸命に取り組むところに、
自ずと集まってくるのです。

そして真の協力は、
権力や同情では得られません。

志の高さと人間の温もりによってのみ、
得られるのです。

・・・

(4)【 7月6日 】不止不転の理

夫(そ)れ此の世界、
咲く花は必ず散る、

散(ち)ると云へ共又来る春は、
必ずさく、

春生ずる草は必ず秋風に枯る、
枯るといへ共、
又春風に逢(あ)へば必ず生ず、
万物皆然り、

然れば無常と云も無常に非ず、
有常と云も有常に非ず、

種(たね)と見る間に草と変じ、
草と見る間に花を開き、
花と見る間に実となり、
実と見る間に、
元の種となる、

然れば種と成りたるが本来か、
草と成りたるが本来か、

是を佛に不止不転の理(ことわり)と云ひ、
儒に循環の理と云ふ、
万物皆子の道理に外るる事はあらず。

                (夜話一一三)


【略解】
 
佛教では不止不転の理といい、
儒教では無限循環の理というが、
種は草となり花咲き実となりまた種となる。
この循環をくりかえしている。
万象流転の理ともいえましよう。

・・・

(5)ひかりの一日一言《6日》

洟(はなみず)が出ても病気になったのではない。
病気を《出し》て治しつつあるのである。
 
病気は《入った》時は多くは自覺されない。
病気は《入って》潜伏し、《出て》去って治る。
 
病気が出て行きつつある時に病気にかかったとは思うな。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P48)より

           <感謝合掌 令和7年7月6日 頓首再拝>
7:伝統 :

2025/07/08 (Tue) 04:51:59


(1)【 7月7日 】 

霊的な事柄を最重要なものとし、
またその人の目的が正しい方向にあるならば、
現実の出来事はいずれ正しく整ってくる。

物質的な出来事は、時には混乱し、
全く逆のように見えることがあるかもしれないが、
神の法則は完全である。

Remember, if the spiritual is put first and foremost,
if the purpose of an individual is in the RIGHT direction,
the MATERIAL happenings will eventually come right.

These may at times appear confusing and as being contradictory,
but the law of the Lord is PERFECT.

(2751-1)

・・・

(2)【 7月7日 】 恩と怨

恩怨(おんえん)分明(ぶんめい)なるは、君子の道に非ず。
徳の報ずべきは固(もと)よりなり。

怨(うらみ)に至っては、則ち当(まさ)に
自(みずか)ら其の怨(うらみ)を致しし所以(ゆえん)を怨むべし。

                     (言晩録 一五〇)650

【訳】

恩を受けたら恩を返し、怨(うらむ)を受けたら怨みを返すというように、
恩と怨みをはっきり分けるのは、君子のとるべき道ではない。
恩を受けてそれに報いるべきなのはいうまでもない。

怨(うらみ)に対しては、その怨まれるに至った原因をよく考え、
自らに厳しく反省すべきである。

・・・

(3)【 7月7日 】 志の強さが大事
 
どんな、経営環境でも、
誰にでも夢を見る権利があるのです。

運が悪かったであきらめてはいけません。

必ず成功してみせるという強い信念があれば道は開かれるのです。
困難や問題は指導者の志の強さに応じてチャンスとなるのです。

・・・

(4)【 7月7日 】死生観の徹底

凡(およ)そ事は成行くべき先を、
前に定めるにあり。

人は生るれば必ず死すべき物なり。

死すべき物と云ふ事を、
前に決定すれば活きて居るだけ日々利益なり。

是れ予が道の悟りなり。

生れ出ては、
死のある事を忘るる事なかれ。
夜が明けなば暮るると云ふ事を忘るる事なかれ。

                    (夜話四二)

【略解】
 
尊徳翁の死生観の徹底を教えられる。
森信三先生の語に「念々死を覚悟して、始めて真の生となる」の語がある。

・・・

(5)ひかりの一日一言《7日》

常に他(ひと)に与えたいと思っているものは他(ひと)から愛され、
常に他(ひと)から与えられたいと思っている者は他(ひと)から嫌われる。

依頼心をもっている者は、
側(そば)にいる人から何かを奪おうと常に思っているわけであるから、
側(そば)にいる人は何となしにそれを感じて嫌うのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P48)より

           <感謝合掌 令和7年7月7日 頓首再拝>
8:伝統 :

2025/07/09 (Wed) 04:51:52


(1)【 7月8日 】 

恐れは、何を生きるのか、何を理想として生きるかが
はっきりしていないことの結果です。

Fear is as the fruit of indecisions respecting
that which is lived and that which is held as the ideal.

(538-33)

・・・

(2)【 7月8日 】 人情の向背

人情の向背(こうはい)は、敬(けい)と慢(まん)とに在り。
施報(せほう)の道も亦(また)忽(ゆるが)せにすべきに非ず。
恩怨(おんえん)は或(あるい)は小事より起る。慎むべし。

                     (言晩録 一五一)651

【訳】

人情が自分に向くか背(そむ)くかは、自分がその人を敬しているか、
侮(あなど)っているかによって決まる。

人に恵を施(ほどこ)し、人の恩に報いることも、
またいいかげんにするべきではない。

恩や怨は得てして小さなことから起こるものであることに注意して、
十分に慎まなければならない。

・・・

(3)【 7月8日 】 地獄に落ちて初めて解る
 
「天国の良さは、
 地獄に落ちて初めて解る。
 不足を体験しなければ、
 満ち足りた喜びは、真に味わえないよ」

と、苦労することの大切さを教えていました。

変化の激しい時代だからこそ、
より一層お客様の声に耳を傾け、
そこから新しい方向を見出したいものです。

幸之助は、
「反省のない経営には発展がない。
 発展のある経営には必ず反省がある」
と、言っています。 

・・・

(4)【 7月8日 】迷悟一円

佛語に、
本来東西無視、
何れの処に南北ある、
迷うが故に三界城(かいじょう)、
悟るが故に十方空とあり、
又一草を以て之を読まん。

日く、
本来根葉なし、
何れの処に根葉ある、
植うるが故に根葉の草、
実法(みの)るが故に根葉空し、
呵々(かか)。

            (夜話六九)

【略解】
 
「予一草を以て万里を究無」とあります。
この草も初めは一粒の種子であります。

種は一種の気であります。
気が根葉実を発するわけであります。

それにしても迷いとは比較相対の見方・考え方で悟りはそれを越えた絶対の世界です。
迷中悟あり、悟中迷ありです。

・・・

(5)ひかりの一日一言《8日》

自発的になら、他(ひと)に深切を喜んでする人でも、
他(ひと)から指図(さしず)されるとちょっと反抗したくなる。
 
そういう人の深切は、
まだ自分の「我(が)」で深切にしているに過ぎない。
 
他(ひと)から「これをこうしてくれ」と頼まれたとき、
少しも「我(が)」を出さずに、そのままにできるような人でなければ
本当の深切ではない。

深切とは相手を生かすことであって
自分の「我(が)」を生すことではない。
 
「我(が)」を殺したとき 本当の自分が生きる。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P48,49)より

           <感謝合掌 令和7年7月8日 頓首再拝>
9:伝統 :

2025/07/10 (Thu) 04:53:49


(1)【 7月9日 】 

神の愛を知る人のみが、幸福を知る。

For it is only those who know divine love that know Happiness.

(262-109)

・・・

(2)【 7月9日 】 決断のよりどころ

果断は義より来(きた)る者有り、智より来る者有り、
勇より来る者有り、義と智とを并(あわ)せて来る者有り、上なり。
徒勇(とゆう)のみなるは殆(あやう)し。

                     (言晩録 一五九)659

【訳】

物事を素早く実行するという態度は、正義感義から来ることもあり、
智慧から来ることもあり、勇気から来ることもある。

正義感と智慧を合わせて来ることもあるが、これが最上の果断である。
ただ血気にはやる勇気だけから来る果断は危ういものである。

・・・

(3)【 7月9日 】 大きな会社になればなるほど
 
「大きな会社になればなるほど、
 経営者は、
 常に自ら困難に取り組み、
 問題を発見していかなければならない」。

これは、
幸之助の強い信条です。

歓喜はは闘争の中にある、
歓喜は荒れ狂う大海原に激しき波と嵐の暗闇の中にあるのです。

経営者は、
常に荒波の中に問題を発見し、
解決し続けなければならないのです。

それが経営者です。

・・・

(4)【 7月9日 】色即是空・空即是色

夫(そ)れ天地問の万物、
眼に見ゆる物を色といひ、
眼に見えざる物を、
空といへるなり。

空といへば何も無きが如く思へども、
既に気あり。
気あるが故に直ちに色を顕はすなり。

譬(たと)へば氷と水との如し。
氷は寒気に依って結び、
暖気に因って解く、
水は寒に因って、
死して氷となり、
氷は暖気に因って、
死して元の水に帰す。

生ずれば滅し、
滅すれば生ず。
有常も有常にあらず。
無常も無常にあらず、
此の道理を、
色即是空・空即是色と説けるなり。

              (夜話六六)

【略解】
 
色から空へ、
空から色へと循環無常の世界である。

・・・

(5)ひかりの一日一言《9日》

愛は与えたとき力を増し、
言葉は口に出した時に力を増し、
思想は発表した時に力を増す。
 
愛を与える事を吝(おし)み、
善き言葉を出す事を吝(おし)み、
善き思想を出すことを吝(おし)む者は
ついに自己を小さくするものである。

道で人に出遇(であ)ったときでも
まず頭を下げて挨拶したものが勝ったのである。
 
勝つとは一歩先にその人の生命(せいめい)が生長した事である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P49)より

           <感謝合掌 令和7年7月9日 頓首再拝>
10:伝統 :

2025/07/11 (Fri) 04:51:09


(1)【 7月10日 】 

人類の目的から神を除外してはならない。

God must not be left out of the purposes of men!

(3976-26)

・・・

(2)【 7月10日 】 質問のこつ

事を人に問うには、虚懐(きょかい)なるを要し、
豪(ごう)も挟(さしはさ)む所有るべからず。

人に替(かわ)りて事を処するには、周匝(しゅうそう)なるを要し、
稍(やや)欠くる所有るべからず。

                     (言晩録 一六八)668

【訳】

人に物事を問うときには、公平でわだかまりのない心でなければならず、
ほんの少しでも自負するところがあっていけない。

人に代って物事を処理するときには、用意周到でなければならず、
少しでも落度があってはいけない。

・・・

(3)【 7月10日 】 商売の基本姿勢は
 
「商売の基本姿勢は、
 朝に発意、 昼に実行、夕べに反省。
 事業の成功は、その着実な実践から生まれる」

と、幸之助は言い続けました。

歴史学者のトインビー博士は、

「常に仕事をしていること。
 しかも全力を出して仕事をしていること、
 これが私の良心が義務として私に課したことです」

と語っています。

人間の道として大切にしていきたいものです。

・・・

(4)【 7月10日 】善因には善果あり

善因(ぜんいん)には善果あり、
悪因には悪果を結ぶ事は、
皆人の知る処なれども、

目前に萌(きざ)して、
目前に顕(あらわ)るる物なれば、
人々能く恐(おそ)れ能く謹みて、
善種を植え悪種を除くべきなれども、
如何せん、

今日蒔(ま)く種の結果は、
目前に萌さず、
目前に現れずして、
十年二十年乃至四十年五十年の後に現るる物なるが故に、
人々迷ふて懼(おそ)れず、
歎(なげか)はしき事ならずや。

              (夜話一一九)

【略解】

善因善果、悪因悪果は天地の法則である。
ゆめゆめ軽んじてはならない。

長い目で見れば、
必ず歴然たるものがある。
お互いに慎しまなければならなない。

・・・

(5)ひかりの一日一言《10日》

恐(おそ)れる代(か)わりに働く者はついに勝ち、
呟(つぶや)く代(か)わりに働く者はついに勝つ。 
 
生長する人には
恐(おそ)れる時間と呟(つぶや)く時間はないものである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P49)より

           <感謝合掌 令和7年7月10日 頓首再拝>
11:伝統 :

2025/07/12 (Sat) 04:57:07


(1)【 7月11日 】 

法則を避けることはただ状況を先送りするだけであり、
いずれそれに対面しなければならない。

The evasion of a law only puts conditions off,
and must eventually be met.

(3744-2)

・・・

(2)【 7月11日 】 我が身に問え

我が言語は、吾が耳自(みずか)ら聴くべし。
我が挙動は、吾が目自ら視るべし。
視聴既に心に愧(は)じざらば、則(すなわ)ち人も亦(また)必ず服せん。

                     (言晩録 一六九)669

【訳】

自分の言葉は自分の耳で聴くがいい。
自分の立ち居振る舞いは自分の目で視るがいい。

自分の目で視、自分の耳で聴いて、心に愧(は)じるところがなければ、
人もまた必ず従うであろう。

・・・

(3)【 7月11日 】 物には表と裏がある
 
幸之助は自然を愛し、
自然の法則を自分の経営に最も生かした名人でした。

「物には表と裏がある。
 裏から見た面を考慮しつつも、
 表にある美を認めて、それを伸ばすことが大切」

とも言っています。

「裏を見せ、
 表も見せて、散るもみじ」
の句のように、

幸之助は、
物の本質を厳しく見つめ経営に生かしていました。

・・・

(4)【 7月11日 】変に応じ変に備える

世治まると雖(いえど)も、而(しか)も変なき能わず。
変ありと雖も、而も予備あれば則ち憂うるに足らず、
変あって予備無ければ世遂に乱る。

故に日く、
国三年の蓄(たくわえ)なき国其の国にあらずと。
豈唯(あにただ)国のみならんや。

家も亦然り。
             (語録二九一)


【略解】
 
尊徳翁は「散(あ)えて財を積むにあらず、
変に応ぜんが為なり」といわれた。

昔より「備えあれば憂いなし」という。

・・・

(5)ひかりの一日一言《11日》

「今」の時間を尊ばねば、
生涯その人に尊ぶべき時間は来ないのである。

何事も成就しない人は必ず時間を浪費した人である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P49)より

           <感謝合掌 令和7年7月11日 頓首再拝>
12:伝統 :

2025/07/13 (Sun) 04:54:41


(1)【 7月12日 】 

あなたが自分自身の内に平安を見出せない限り、
幸せも喜びもあり得ません。

There CANNOT be happiness or joy save
when self has found peace WITHIN self.

(2427-1)

・・・

(2)【 7月12日 】 慎独・応対の工夫

慎独(しんどく)の工夫は、当(まさ)に身の稠人広坐(ちゅうじんこうざ)の
中(うち)に在るが如きと一般なるべく、
応酬(おうしゅう)の工夫は、当に間居(かんきょ)独処(どくしょ)の時の如き
と一般なるべし。

                     (言晩録 一七ニ)672

【訳】

独り慎む工夫は、
自分が多くの人の座っている場所の中にいるのと同じ気持でいればいい。

人との応対する工夫は、一人でくつろいでいるときと
同じように自然にすればいい。

・・・

(3)【 7月12日 】 念には念を入れよ

「念には念を入れよ。
 仕事を完全にやりとおすのに、
 念の入れすぎということはない」

顔を見ると、
よく「念には念を」と叱られました。

すべては一念と行動から始まるのです。

幸之助は
「挑戦の繰り返しの中にこそ、
 人は自身の可能性の大きさを実感することが出来る」
と言うのです。

入念こそ、
仕事を100パーセント完結するカギとなるのです。

・・・

(4)【 7月12日 】根元の父母

何を根元の父母と謂う。

吾が身の根元は父母にあり。
父母の根元は祖父母にあり。

漸々(ようよう)遡(さかのぼ)って之を推究せば則ち終に天地に帰す。
故に太陽を称して根元の父母と為す。

        (語録二九四)

【略解】
 
二宮翁の道歌に

「昨日より知らぬあしたのなつかしやもとのちちははましませばこそ」

とあり、
大宇宙根元生命をお慕い申しあげるのみである。

・・・

(5)ひかりの一日一言《12日》

今あるこの仕事は必ず次のいっそう大(だい)なる仕事の準備である。
 
それ自身に無意味らしい仕事も
必ず次のいっそう大(だい)なる仕事に対して意義があるのである。
 
小さな下らぬ仕事だと思ってなまけるな。

天は必ず大(だい)なる仕事を与え給うまでに
小なる仕事を与え給うのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P49)より

           <感謝合掌 令和7年7月12日 頓首再拝>
13:伝統 :

2025/07/14 (Mon) 04:22:49


(1)【 7月13日 】 

他者に対する奉仕がなければ、
人はその人生経験でほとんど得るものがない。

なぜなら、人生そのものが奉仕であるからだ。

Without service to the other,
one may gain little in THIS experience in life's forces,
for Life itself IS a service.

(53-1)

・・・

(2)【 7月13日 】 今この瞬間に集中する

心は現在なるを要す。
事未(いま)だ来(きた)らざるに、邀(むか)うべからず。
事已(すで)に往けるに、追うべからず。
纔(わずか)に追い纔に邀(むか)うとも、便(すなわ)ち是(こ)れ放心なり。

                     (言晩録 一七五)675

【訳】

われわれの心は今この瞬間にすべて傾けなくてはいけない。
事柄がまだやって来ていないのに、これを待ち受けることはできないし、
すでに過ぎ去ってしまったことを追いかけることもできない。

ほんのわずかでも過去を追ったり、未来を迎えたりするのは、
本心を失っているということである。

 〇荘子は「至人の心を用うるや鏡の如し。将(おく)らず
  逆(むか)えず応して而(しこう)して蔵(おさ)めず」と言っている。

  先のことを取越し苦労せず、目前のことを直に処理して心に残さない、
  人の影を残さない鏡のようにあれということである。

・・・

(3)【 7月13日 】 謙虚になってこそ

謙虚になってこそ、
他人の良さがわかり、
その長所が自然と見えてくる。

幸之助ほど謙虚な人は知りません。

本当に偉い人とは、

「皆を偉くする人」「皆を敬う人」である。

「踏まれても、踏まれても、
 なお咲くタンポポの笑顔かな」

の謙虚さが人を造り人を活かすのです。

・・・

(4)【 7月13日 】己に克つ

孔子曰く、
己に克ち礼に復(かえ)れば、
天下仁に帰すと、
私欲の身より生ずる之を己と謂う。

なお蔓草の田畝に生ずるごとし。
カを極め私欲を圧倒す。
之を克と謂う。

なお角カして勝を制するがごとし。

之を開墾(かいこん)に譬(たと)う。
己に克つは闢荒(へきこう)なり。
礼に復(かえ)るは播種(はしゅ)なり。

                (語録二九七)

【略解】
 
闢荒とは、荒地を開くこと。
播種(はしゅ)とは種子を蒔くこと。
すべて農耕を通して、具体的に教えてくださった。

・・・

(5)ひかりの一日一言《13日》

神は光明無限である。

明るい広きゆたかなる心のみがこの光明を透過するレンズとなる。

事物に興味を感ずると否とは
主としてその事物を透過する心のレンズによる。
 
天国的な心の者のみ天国を愛することができるのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P49、50)より

           <感謝合掌 令和7年7月13日 頓首再拝>
14:伝統 :

2025/07/15 (Tue) 04:47:58


(1)【 7月14日 】 

自分が得ている知識に対して、何を為しているかが重要である!

The CONDITION is,
what does the entity DO ABOUT the knowledge that is gained!

(342-2)

・・・

(2)【 7月14日 】 心の安否を尋ねる

人は当(まさ)に自(みずか)ら吾が心を礼拝し、自ら安否を問うべし。
吾が心は即(すなわ)ち天の心、吾が身は即ち親の身なるを以(もつ)てなり。
是(こ)れを天に事(つか)うと謂い、是を終身の孝と謂う。

                     (言晩録 一七七)677

【訳】

人は常に自分の心を尊び拝み、それが安らかであるか否かを尋ねるべきである。

わが心は即ち天から与えられた心であり、わが身は親から授かった身であるからだ。

このように自らの心を礼拝し、その安否を尋ねることを天に事えるというのであり、
生涯を通じての孝というのである。


  〇『無門関』には、「瑞巌(ずいがん)の彦(げん)和尚、
   毎日自ら主人公と喚(よ)び、復(また)自らを応諾す。
   乃(すなわ)ち云(いわ)く惺惺著(せいせいじゃく=はっきりせい)、諾。
   他事異日、人(ひと)の瞞(まん)を受くることなかれ(だまされるな)。
   諾諾。」とある。

   和尚が毎日、自分自身に自問自答して、自らの心の確認自立を工夫したことを
   言っているのである。

・・・

(3)【 7月14日 】 指導者は心まで遊ばせず

「指導者は、
 体は休ませ、遊ばせていても、
 心まで遊ばせず、常に働かせていなければならない。
 だから経営者は、社員の三倍働け」

と幸之助から言われました。
三倍では、
一日中働き続けなければなりません。

幸之助は、
その一念さえあれば、
寝ていても60兆の細胞が代わりに働いてくれると言いました。

・・・

(4)【 7月14日 】小を積んで大と為す

夫(それ)れ小を積めば則ち大と為る。

万石(ばんこく)の栗は則ち一粒の積、
万町の田は則ち一耒(いちらい)の積、
万里の路は則ち一歩の積、
九仞(きゅうじん)の山は則ち一讐(いっき)の積なり。

故に小事を務めて怠らざれば則ち大事必ず成る。

                 (語録三〇ニ)

【略解】

一耒(いちらい)とは、田を耕すこと。
一簣(いっき)とは、土を運ぶもっこのこと。

「積小為大」の教えを徹底して説かれている。

・・・

(5)ひかりの一日一言《14日》

ことを成すのは結果の顕(あら)われんがためではない。

生命(せいめい)が鍛えられ、強くなり、いろいろの経験を得、
豊富になり、多くの人々のそれぞれの立場を理解し、
すべての人に対する理解を深めて、
 
本当の意味に於ける愛を成就し、
本当の意味に於ける自己の生活を成就せんがためである。

苦労したものでないと人を本当に愛することができないのは、
いろいろの立場におけるそれぞれの人間を
本当に理解できないからである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P50)より

           <感謝合掌 令和7年7月14日 頓首再拝>
15:伝統 :

2025/07/16 (Wed) 05:01:04


(1)【 7月15日 】 

あなたの今の境遇は、物質的にも、精神的、霊的にも、
あなたがより大きなもの、もっと優れたものを
成し遂げるのに必要な成長をもたらすものであり、
あなたは今の状況をやり抜かなければならない。

In the environ as the body finds self in the present is
that necessary for the body-consciousness, the body-mind,
to pass through for that development necessary for bigger,
better, greater things the body may accomplish in a material,
in a mental, in a spiritual manner.

(311-5)

・・・

(2)【 7月15日 】 敬する者は火の如し

敬を持(じ)する者は火の如し。
人をして畏(おそ)れて之を親しむべからしむ。

敬せざる者は水の如し。
人をして狎(な)れて之に溺(おぼ)るべからしむ。

                     (言晩録 一七四)674

【訳】

常に慎み敬う態度でいる人は火のようなものである。
人は畏(おそ)れるけれども、親しむべき人として敬う。

慎み敬うことをしない人は水のようなものである。
馴れ親しみやすいけれど、人から馬鹿にされてしまう。

・・・

(3)【 7月15日 】 決心は守りにくいもの

決意は、崩れやすく、決心は守りにくいもの。

一度、思いを定めても、
繰り返し、自分自身に言い聞かせないと、
すぐ崩れてしまいます。

お互いの信頼、これこそ、経営の要であり、魂です。
そして決意が信頼を生むのです。

今が、明日と出会う時です。
今から、新たな行動を起こし、
自分を信じて前進することです。

未来に思いを馳せるものが勝つのです。

・・・

(4)【 7月15日 】大極無極

周子の所謂(いわゆる)大極無極は何ぞや。

思慮の及ぶ所、之を大極と謂い、
思慮の及ばざる所、之を無極と謂う。

画家に遠海波なく遠山木なきの法あり。

是れ波なく木なきにあらず。
蓋(けだ)し自力及ばざるなる。
無極も亦然り。

              (語録三〇四)

【略解】
 
大極とは、
万物の源とする本体を指す。
宇宙生命の根源ともいえようか。

・・・

(5)ひかりの一日一言《15日》

沙翁(さおう)には戯曲を作らせよ。
沙翁(さおう)を封筒書きに使うのは愚か者である。
 
パデレフスキーにはピアノを弾奏せしめよ。
パデレフスキーを停車場の呼売(よびう)りに使うのは愚か者である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P50)より

              ・・・

<参照>

沙翁
https://kotobank.jp/word/%E6%B2%99%E7%BF%81-508804

パデレフスキー
https://enc.piano.or.jp/persons/236

           <感謝合掌 令和7年7月15日 頓首再拝>
16:伝統 :

2025/07/17 (Thu) 04:59:14


(1)【 7月16日 】 

過ぎ去ったことは、あなたの人生に、なかったかのごとく生きなさい。

Let those things that are past be as not, in thine experience.

(835-1)

・・・

(2)【 7月16日 】 実響と虚声

名誉は人の争いて求むる所にして、又人の群がりて毀(そし)る所なり。
君子は只だ是れ一実(いちじつ)のみ。
寧(むし)ろ実響(じっきょう)有るも、虚声(きょせい)有ること勿れ。

                     (言晩録 一八三)683

【訳】

名誉は人々が争い求めるものであり、
また人々が集まってそしるものでもある。

君子は、ただ一つの実るを尊び、名は気にしない。
むしろ、内実の伴った名声はあろうとも、上っ面だけの名声はあってはならない。

・・・

(3)【 7月16日 】 100点の経営で満足してはいけない

「100点の経営で満足してはいけない。
 さらに、120点の評価を目指して努力するべきである」

幸之助のかぎりなき向上心です。
そして生きる証です。

経営者は、
永遠に変革し続けなければなりません。
立ち止まってしまえば、そこで終わりです。

経営とは、
永遠の向上であり、
永遠の闘争であり、
永遠の成長なのです。

・・・

(4)【 7月16日 】武蔵の国

日本武尊(やまとたけるのみこと)東征凱旋の途、
秩父武甲山(むこやま)に憩い給いて武器を蔵(おさ)め給う。
故に武蔵国と称すと云う。

徳川氏乱を壊(はら)って、
而(しか)る後天下の武将を江戸に蔵(おさ)むるも亦武蔵と謂うべし。

                        (語録三一〇)

【略解】
 
武蔵国の由来を初めて知り、
成程と頷きました。
それぞれ地名の由来がある事を知りました。

・・・

(5)ひかりの一日一言《16日》

あらゆる言葉、あらゆる行動
ことごとく未来に果(み)を結ぶ種子(たね)となる。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P50)より

           <感謝合掌 令和7年7月16日 頓首再拝>

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