伝統板・第二 3272092

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賢者の一日一言(R7年6月)

1:夕刻版 :

2025/06/02 (Mon) 05:00:05


このスレッドでは、過去に紹介した次のスレッドから、
日々の言葉の数々を再度紹介してまいります。

(1)伝統板・第二「リーディング(エドガー・ケイシー)36(R5.6)」
   → https://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=8327452

(2)伝統板・第二「佐藤 一斎・一日一言」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7938814
  
(3)伝統板・第二「松下幸之助に学ぶ 指導者の365日」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7687044

(4)伝統板・第二「二宮尊徳・一日一語」
   → http://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=7539379

(5)伝統板・第二「ひかりの一日一言99~ひかりの語録(6月)」
   → https://dentou.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=8327381

・・・


賢者の一日一言《1日》

(1)【 6月1日 】 

人々への祝福の水路になることを願い求めていれば、
一歩一歩導きが与えられます。

自分で正しいと思うこと、正しい関係と思うことを実行していれば、
その人は成長する力を日々得ます。

As a soul or entity seeks to become a channel of blessing to
its fellow man, there are the guiding steps step by step;

and doing that which is known in self to be the correct,
the right relationships in any given determination fits
the body from day to day for that development.

(423-2)

・・・

(2)【 6月1日 】 老人の戒め  ①

其の老ゆるに及んでや、之(こ)れを戒(いまし)むる得(とく)に在り。
得の字、指す所何事かを知らざりき。
余、齢(よわい)已(すで)に老(お)ゆ。

因(よ)りて自心を以て之を証するに、
往年血気盛んなる時、欲念も亦盛んなりき。

今に及んで血気衰耗し、欲念卻(かえ)って
較(やや)澹泊(たんぱく)なるを覚ゆ。

但(た)だ是れ年歯(ねんし)を貪り、子孫を営む念頭、
之を往時に比するに較(やや)濃(こま)やかなれば、
得の字、或いは此の類を指し、必ずしも財を得(え)、物を得(う)るを指さず。

                     (言後録 一七六)422


【訳】

『論語』に「老いたときに戒めるべきものは得である」とあるが、
この「得」という字ば何を指しているかよくわからなかった。

しかし、私もすでに老いたから、自分の心でこれの指し示すところを
証拠立ててみるならば、昔、血気盛んであったときは、欲心もまた盛んであった。

今となっては血の気は衰え、欲心もややあっさりしてきたようにう。
ただ、長生きしたり、子孫のためにあれこれ計ってやろうとする考えは、
昔に比べるとやや強くなって来ているから、

戒めるべき「得」というのはこのようなことを指していて、
必ずしも財産や物を得ることを指しているわけではなさそうだ。

・・・

(3)【 6月1日 】 大きなことと、小さなこと

「木野君、
 成功する人は日々の些細なことに注意を払い、
 基本を遵守するという二つの側面を持っているものだ」

これも幸之助に強く教えられたことの一つです。

仕事に成功するには、
小さなことと、
大きなことの基本的な考え方の二つが大切です。

平凡なことを疎かにしたり、
小さな事柄を馬鹿にしたりしていては、
成功は逃げて行ってしまうのです。

・・・

(4)【 6月1日 】天徳に報ゆる

常に天徳に報ゆる無ければ常に天徳を失う
常に天徳に報ゆる有れば常に天徳を得る

      〇

常に文徳に報ゆる無ければ常に文徳を失う
常に文徳に報ゆる有れば常に文徳を得る

      〇

常に婦徳に報ゆる無ければ常に婦徳を失う
常に婦徳に報ゆる有れば常に婦徳を得る

                 (報徳訓)


【略解】

すべては感恩報徳の一語に尽きるとの教えです。

・・・

(5)ひかりの一日一言《1日》

一国を支配する者は名君である。
 
併し自己の心を支配しうる者の方がいっそうの名君である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P41)より

           <感謝合掌 令和7年6月1日 頓首再拝>
2:伝統 :

2025/06/03 (Tue) 04:51:19


(1)【 6月2日 】 

わたしの生き方、わたしの言葉、わたしの行為が、
わたしが日々出会う人々にイエスなる主の喜びと幸福をもたらしますように。

LET MY LIFE, MY WORDS, MY DEEDS, BRING THE JOY
AND HAPPINESS OF THE LORD IN JESUS TO EACH I MEET DAY BY DAY.

(262-106)

・・・

(2)【 6月2日 】 老人の戒め  ②

人、死生命(めい)有り、今強(し)いて養生を覔(もと)め、
引年(いんねん)を蘄(もと)むるも、亦(また)命(めい)を知らざるなり。

子孫の福幸も自(おのずか)ら天分有り。
今之(こ)れが為(ため)に故意に営度(えいたく)するも、
亦天を知らざるなり。

畢竟是れ老悖衰颯(ろうばいすいさつ)の念頭にて、
此れ都(す)べて是れ得を戒むるの条件なり。

知らず、他の老人は何の想(そう)を著(つ)け做(な)すかを。

                     (言後録 一七六)422


【訳】

人には生きるも死ぬも天命がある。
今、この年になって無理に養生して長生きしようと求めるのは、
天命を知らない生き方である。

また、子孫の幸福にも自ずから天与の分限というものがあるから、
今、そのために意図して考えを計(はか)り巡らせるというのも、
また天命というものを知らないということだ。

結局、こうした考えは老いぼれて心が乱れ衰えた者の思うことであって、
これらはすべて戒めるべき「得」の中に含まれることになるだろう。

これが自分の考えなのだが、他の老人たちが何を思っているかはかわからない。

・・・

(3)【 6月2日 】 自由自在な智慧(ちえ)も出てこない

「窮屈な枠の中で、
窮屈なものの考え方をしていては、
 心の働きも鈍くなり、
 自由自在な智慧も出てこない」

私が松下通信工業株式会社東京営業所長になった時、
いただいた言葉です。

窮地は常にある。
それを乗り越えていくところに、経営の妙味があるのです。

矛盾を矛盾としない、経営の自由度を360度にすれば、
生命の美しい花は咲くのです。

・・・

(4)【 6月2日 】人道の極み

予は人に教ふるに、
百石の者は五十石、
千石の者は五百石、
総てその半にて生活を立て其の半を譲るべしと教ふ。

(中略)

各々明白にして、
迷なく疑なし。

此の如くに教へざれば用を成さぬなり。

我が教是れ推譲の道と云ふ。
則ち人道の極みなり。
           (夜話七七)

【略解】
 
まさに単純明解です。迷うことなかれ、疑うことなかれです。

・・・

(5)ひかりの一日一言《2日》

失敗しても成功しても、損をしても儲けても、
それはただ生命(せいめい)が仮想の舞台で遊戯したにすぎない。

失敗は大(たい)したことではない。
損も大(たい)したことではない。
 
自己の心を乱すか乱さないかの方が大切だ。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P41)より

           <感謝合掌 令和7年6月2日 頓首再拝>
3:伝統 :

2025/06/04 (Wed) 01:58:13


(1)【 6月3日 】 

ただ善良なだけでは駄目です。
何かに対して、肉体的にも精神的にも、善を為さなければなりません。

Be not merely good; be good FOR something, physically AND mentally!

(279-1)

・・・

(2)【 6月3日 】 実言と虚言

実言は、芻蕘(すうじょう)の陋(ろう)と雖(いえど)も、
以て物を動かすに足る。

虚言は、能弁の士と雖も、人を感ずるに足らず。
 
                     (言後録 一七七)423

【訳】

真実の言葉は、身分の低い人の言葉であっても、
よく人を感動させる。

偽(いつわ)りの言葉は、弁論の達人の人の言葉であっても、
人を感動させることはできないものである。

  *芻蕘~草刈りときこり
  *陋 ~身分の低い人 

・・・

(3)【 6月3日 】 心配りの生き届いた仕事

幸之助は、

「心配りの行き届いた仕事は、
 一朝一夕には生み出せない。
 やはり日ごろの訓練や躾(しつけ)がものをいう」

と、社員の教育に力を入れました。

宮本武蔵は、千回の稽古を「鍛」と言い、
万回の稽古を「錬」と言って修行しました。

だから、
武蔵はピンチに立っても無敗だったのです。

経営には、
剣豪のような研ぎ澄まされた、
経営の勘が大切です。

・・・

(4)【 6月3日 】推譲にも次第あり

一石の者五斗譲るも出来難き事にはあらさるべし。
如何となれば我が為の譲なれはなり。
この譲は教(おしえ)なくして出来安し。

是より上の譲は、
この譲は教によらざれば出来難し。

是より上の譲とは何ぞ。
親戚朋友の為に譲るなり。
郷里の為に譲るなり。

猶出来難きは、
国家の為に譲るなり。

         (夜話七九)


【略解】

分度の推譲にもいろいろある。

自分のため、
わが子孫のためは出来やすいが、
それ以上は教に由る一心決定がある者のみが出来る。

・・・

(5)ひかりの一日一言《3日》

損をしたという。

だけども、
よくよく考えれば人生はどんなに損をしようと思っても
損のできないように造られているのである。

損をしたと見えるような時こそ、
魂が何かを掴んでいる時である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P41)より

           <感謝合掌 令和7年6月3日 頓首再拝>
4:伝統 :

2025/06/05 (Thu) 04:58:31


(1)【 6月4日 】 

いつも人を励ますような微笑みを持ち続けなさい。
あなたの微笑みでどれだけ多くの人が心をなごまされることか。

KEEP thy smile of encouragement to others;
for it lightens the heart of many.

(254-101)

・・・

(2)【 6月4日 】 己れの短長

人は当(まさ)に自ら己の才性(さいせい)に短長有るを知るべし。

                     (言後録 一七八)424

【訳】

人は当然のこととして、自分の才能や性格に
短所と長所のあることを知っておくべきである。

・・・

(3)【 6月4日 】 一歩一歩の歩みが大切
 
「人生には、
 カメのような歩み、一歩の歩みが大切。
 二歩、三歩いっぺんに飛ぼうとすれば失敗する」

と、よく叱られました。

幸之助は、
「歩一会(ほいちかい)」
という社員の会を作っていました。

一歩・一歩の歩みの重要性と、
「社員と歩みをともにする経営」
を大切にしていたのです。

・・・

(4)【 6月4日 】守成また雑し

創業は難し、守るは易しと。

守るの易きは論なしといへども、
満ちたる身代を、
平穏に維持するも又難き業なり。

警(たと)へば器に水の満ちて、
之を平(たいら)に持て居れと、
命ずるカごとし。

            (夜話一四二)


【略解】

創業はもとより難しいが、
この守成もまたある面で難しい。

後継者は、
心して身心の姿勢を正して取り組むほかないでしよう。

・・・

(5)ひかりの一日一言《4日》

苦しみは損ではない。
貧乏も損ではない。
 
良薬は口に苦し。
何が来ても、その中から養分を吸いとって吾が生命は肥(ふと)るのだ。

金銭の損で心を穢(けが)すな。

昔から真(しん)に偉大な人は、
みずから好んで金銭を捨てた人の方(ほう)に多いのだ。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P41)より

           <感謝合掌 令和7年6月4日 頓首再拝>
5:伝統 :

2025/06/06 (Fri) 04:50:08


(1)【 6月5日 】 

明日のことで思い悩んではなりません。
他の人が何を為そうと、それを思い悩んではなりません。

あなたが釈明しなければならないのは自分の為したことであって、
誰か他の人の行為ではないのですから。

Fret not thyself of tomorrow or as to what another doeth;

for thou shalt give an accounting of the deeds done in the body,
not in someone else's.

(3213-1)

・・・

(2)【 6月5日 】 盛衰の期限

三十年を一世とし、百五十年を五世と為す。
君子の沢(たく)は五世にして斬(た)ゆ。
是れ盛衰の期限なり。

五百年にして王者興(おこ)る有りとは、亦気運を以て言う。
凡そ世道(せどう)に意有るもの、察を致さざるべからず。

                     (言後録 一八ニ)428

【訳】

中国では、三十年を一世とし、百五十年を五世とする。
『孟子』に「君子のもたらす恩沢(後世に潤す恵み)は五世で尽きてしまう」
とあるが、これはその盛衰の期限である。

同じく『孟子』には「五百年にして王者が興る」ともあるが、
これは歴史上の気運の循環に基づいて言っているである。

すべて世を治めることに関心のある者は、
こうしたことをよくよく考えて事をさななければいけない。

・・・

(3)【 6月5日 】 声なき声に耳を傾ける努力が必要
 
幸之助は私が再建会社の代表になった時に注意すべきこととして、
次のように話をしてくれました。

「最高責任者には、
 本当のことを言ってくれる社員は少ない。
 それだけに、
 声なき声に耳を傾ける努力が必要だ」と。

「声なき声を聴くために、耳が二つある。
 見えないものを見るために、目も二つある。
 口は一つなのは、
 指導者には二言あってはならないということなのだ」 

と、厳しく教えてくれました。

・・・

(4)【 6月5日 】根のカ

樹木を植えるに、
根を伐る時は、
必ず枝葉を切り捨つべし。

根少なくして、
水を吸う力少なければ枯るる物なり。

大いに枝葉を伐りすかして、
根のカに応ずべし。
然(し)かせざれば枯るるなり。

            (夜話一四五)

【略解】

樹木の植え替えと同じく、
生活経済力に変動のあるときは、
大いに暮らし方を縮小すべきです。

・・・

(5)ひかりの一日一言《5日》

他人(ひと・たにん)を我(が)で自由にしようと思うな。
自分で自由にしようとして自由に出来る物は一つもない。

しかし自分で自由にしようと力まないようになれば、
何と不思議、すべてのことが自由にらくに運ぶのである。

我(が)がなくなるからである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P41)より

           <感謝合掌 令和7年6月5日 頓首再拝>
6:伝統 :

2025/06/07 (Sat) 05:00:05


(1)【 6月6日 】 

それぞれの人は自分が誰に仕えるのか
--国家か、人か、州か、それともあなたの神であるか--宣言しなさい。

But in all of these, let each declare Whom ye will serve:
a nation, a man, a state, or thy God?

(3976-26)

・・・

(2)【 6月6日 】 心の内は隠せない

戯言(ぎげん)固(もと)より実事に非ず。
然(しか)れども意の伏(ふく)する所、
必ず戲謔(ぎぎゃく)中に露見して、揜(おお)うべからざるもの有り。

                     (言後録 一八五)431

【訳】

戯(ざ)れ言(ごと)はそもそも真実のことではない。
しかし、心に潜(ひそ)んでいることは、
必ずふざけているうりに現われてきて、
覆い隠すことができないものである。

・・・

(3)【 6月6日 】 信念を持つ
 
うまくいかない人は、
成功するとすぐに有頂天になり、
失敗すると絶望したりします。

人生に何ら信念もなく、
力強い志もなければ、
人間はことあるごとに迷ってしまうのです。

何のために仕事をするのか、
自分の使命は何か。

経営理念を軸に、
王道の経営をやれば、
悔いることはまったくないのです。

・・・

(4)【 6月6日 】贋(にせ)の学問

学者書を講ずる、
悉(くわ)しといへども、活用する事を知らず。

いたずらに仁は云々、義は云々と云へり。

故に社会の用を成さず。
ただ本読みにて、
道心法師の誦経(じゅきょう)するに同じ。

               (夜話二一三)

【略解】

真の学者とニセ学者との違いを指摘されました。

・・・

(5)ひかりの一日一言《6日》

心が、自分で自分の心にひっかかることが迷いである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P42)より

           <感謝合掌 令和7年6月6日 頓首再拝>
7:伝統 :

2025/06/08 (Sun) 04:46:10


(1)【 6月7日 】 

妊娠は神の賜物です。
妊娠は常にそのようなものとして考えられるべきものです。

Conception is a gift of God; it should ever be considered such.

(457-11)

・・・

(2)【 6月7日 】 事を処する心得

事を処するに平心易気)いき)なれば、人自(みずか)ら服し、
纔(わずか)に気に動けば便(すなわ)ち服せず。

                     (言後録 一八七)433

【訳】

物事を処理するときに、心が穏やかで落ち着いていれば、
人は自然に服従するものである。

しかし、わずかでも私心を挟むような気分に左右される
ところがあると、承服するものではない。

・・・

(3)【 6月7日 】 善循環の発想を

幸之助は、
「不況なお良し」と、
不況の時に大きく飛躍しています。

「不況は自分の心の内にあり、
外側の環境にはないのだ」
と、教えられました。

この時代を悲観的に解釈すれば、
経済の動きに一喜一憂せざるを得ません。

多くの人が自信をなくしていますが、
私は幸之助の教えこそ今の世の中を救うとさえ思っている一人です。

すべては生成発展という善循環の始まりの発想を持つべきでしょう。

・・・

(4)【 6月7日 】譲の道一(一)

終身労して、
安堵の地を得る事能はざるは、
譲る事を知らず、
生涯己が為のみなるが故に労して功なきなり。

たとひ人といへども、譲の道を知らず。

勤めざれば、
安堵の地を得ざる事、禽獣(きんじゅう)に同じ。

               (夜話一七七)

【略解】
 
人生最後の安心立命は利他の行いすなわち推譲の行いの如何にあると言えましょう。

・・・

(5)ひかりの一日一言《7日》

肉の人間に理解されようと思ってはならぬ。
肉は迷いであるから必ず何処かで誤解するものである。

霊の人間を見、霊の人間に相対(あいたい)せよ。

理解してもらおうと思わないでも
始めからお互いに理解しているのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P42)より

           <感謝合掌 令和7年6月7日 頓首再拝>
8:伝統 :

2025/06/09 (Mon) 04:59:46


(1)【 6月8日 】 

あなたを悪く言う人達に対してすら、
親切を尽くすこと、忍耐を尽くすこと、
辛抱を尽くすことを恐れてはなりません。

あなたに良くしてくれる人達だけに良くしていたなら、
いったいあなたにどんな誉れがあるというのでしょう?

Be not afraid to just be kind, just be patient,
just be longsuffering even with those that would speak ill of thee.

For what glory hast thou if thou dost good only to those
that do good to thee?

(835-1)

・・・

(2)【 6月8日 】 上に立つ者の心得

寛(かん)なれども縦(じゅう)ならず。
明なれども察ならず。

簡(かん)なれども麤(そ)ならず。
果(か)なれども暴(ぼう)ならず。

此の四者を能(よ)くせば、以(もつ)て政(まつりごと)に従うべし。

                     (言後録 一八八)434


【訳】

寛容であるが気ままではない。
明敏ではあるが厳しく人の落ち度を取り調べない。

簡単であるが粗雑ではない。
果敢ではあるが乱暴ではない。

この四点をよく実行できれば、よい政治ができる。

・・・

(3)【 6月8日 】 今やるべきことをやる

幸之助の発想の原点は、宇宙根源の法則です。

太陽は東から昇り西に沈みます。
つまり大自然の運行のように我々の経営にも代え難い法則が存在するのです。

しかし大きな視点だけで経営をしたのではありません。
現実を見据え、今やるべきことは何かを決して忘れない人でした。

今日一日、この一瞬に、明日を作る力があるのです。
成功は、瞬間決算の積み重ねです。

・・・

(4)【 6月8日 】譲の道(二)

仍(よっ)て人たる者は、
智慧は無くとも、
力は弱くとも、
今年の物を来年に譲り、
子孫に譲り、

他に譲るの道を知りて、
能く行けば、
其の功必ず成るべし。

其の上に又恩に報(むく)うの心掛けあり。
是れ又知らずば有るべからず。
勤めずば有るべからざるの道なり。

               (夜話一七七)

【略解】

人問として大事なことは推譲と報恩の心がけとも言えましょう。

・・・

(5)ひかりの一日一言《8日》

我(が)とは肉(にく)の人間、肉(にく)の心である。

右するも左するも肉の心は悩みの根源である。

「我(が)」を通そうとする者は
自己を苦しめ他(た)をも苦しめる。

肉は他(た)を食わねば生きられぬものである。
それは迷いの我(が)であるからである。
他(た)を食わずに生きられるものだけが「本物の自分」である。

肉は真の人間ではない。神の子ではない。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P42)より

           <感謝合掌 令和7年6月8日 頓首再拝>
9:伝統 :

2025/06/10 (Tue) 04:57:27


(1)【 6月9日 】 

自分でやらないことを決して人に求めてはなりません。
あなた自身の人生において実践していないことを決して人に求めてはなりません。

Never ask of others that ye do not do yourself.
Never require of others that ye do not practise in thy own experience.

(1610-2)

・・・

(2)【 6月9日 】 公務員の守るべき心得

敬忠(けいちゅう)・寛厚(かんこう)・信義・公平・
廉清(れんせい)・謙抑(けんよく)の六事十二字は、
官に居(お)る者の宜(よろ)しく守るべき所なり。

                     (言後録 一九七)443

【訳】

敬忠(君主を敬い忠義を尽くすこと)
寛厚(心が広く穏やかなこと)
信義(誠実で正しいこと)、
公平(公明正大であること)、
廉清(欲心がなく心が清らかなこと)、
謙抑(へりくだり自らを抑えること)

という六事十二字は、官職にある者がよく守るべき心得である。

・・・

(3)【 6月9日 】 協調と対立

ある時、
幸之助に競争という質問を投げかけました。

市場経済の中で、
共存共栄は果たして可能なのか、
その確信が無かったからです。

幸之助は
「協調も大事だが、
対立や競争の中から新しい知恵や発想が浮かぶ」
と考えていたようです。

良い意味の闘争心は、
新商品作りのエネルギーとなり、
事業発展の基礎となるのです。

・・・

(4)【 6月9日 】大海航海の術

世上一般、
貧富苦楽をいひ、
噪(さわ)げども世上は大海の如くなれば、
是非なし。

只水を泳ぐ術の上手と下手とのみ。
時によりて風に順風あり逆風あり。

海の荒き時あり穏やかなる時あるのみ。
されば溺死を免(まぬ)がるるは、
泳ぎの術一つなり。

世の海を穏やかに渡るの術は、
勤と倹と譲の三つのみ。

          (夜話一五九)

【略解】
 
人生の大海を無事平穏に航海する秘義は、
勤労・節倹・推譲の三大原理の実践にあるとされる。

・・・

(5)ひかりの一日一言《9日》

五十と五十を加うれば必ず百となる。
吾らは常に百を与えられている。

これを九十と思い六十と思うものは誤算である。

(誤算=考え違い)

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P42)より

           <感謝合掌 令和7年6月9日 頓首再拝>
10:伝統 :

2025/06/11 (Wed) 04:58:35


(1)【 6月10日 】 

天使が訪れたくなるような、
天使すら客人として招かれることを望むような家庭や住まいを作りなさい。

Make thine home, thine abode, where an angel would DESIRE to visit,
where an angel would seek to be a guest.

(480-20)

・・・

(2)【 6月10日 】 言葉を慎む

天地間の霊妙(れいみょう)、人の言語に如(し)く者莫(な)し。
禽獣(きんじゅう)の如きは徒(ただ)に声音(せいおん)有りて、
僅(わず)かに意嚮(いこう)を通ずるのみ。

唯(た)だ人は則(すなわ)ち言語有りて、
分明(ぶんめい)に情意(じょうい)を宣達(せんだつ)す。

又抒(の)べて以て文辞(ぶんじ)と為(な)さば、
則ち以て之を遠方に伝え、後世に詔(つ)ぐべし。

一に何ぞ霊なるや。惟(た)だ是くの如く之れ霊なり。
故(ゆえ)に其の禍階(かかい)を構え、
釁端(きんたん)を造(な)すも亦言語に在り。

譬(たと)えば猶(な)お利剣(りけん)の善く身を護る者は、
輒(すなわ)ち復(ま)た自ら傷つくるがごとし。
慎まざるべけんや。

                     (言後録 一〇)256

【訳】

天地の間で霊妙不可思議なものと言えば、人の言葉以上のものはない。
鳥獣はただ音声を発するだけで、やっと相互の意思を通じあうだけである。

ただ人間だけは言葉があって、
はっきりと自分の感情や意志をのべ伝えることができる。

また言葉を文章にするならば、これを遠方に送り伝え、
後世の人々に告げ知らせることができる。
なんと霊妙不可思議なことではないか。


ただこのように霊妙不可思議なものであるから、
禍(わざわい)や争(あらそい)のきっかけをつくったりするのも
また言葉である。

譬えれば、よく切れる剣は身を護るものではあるが、
容易にわが身を傷つけるようなものである。
それゆえ、言葉は慎まなければならない。

・・・

(3)【 6月10日 】 人を育てるということ

「人を育てるということが、
経営者としてなによりも大事なことである」

松下幸之助は、
モノを創る前に、
人を創ると人材教育を大切にしていました。

人材育成で、大事なことは,
仏法の「桜梅桃李(おうばいとうり)」の原理です。

桜は桜、梅は梅です。
個性をのばしたとき、創造性が生まれるのです。

・・・

(4)【 6月10日 】心眼を開く

夫(そ)れ天地の真理は、
不書の経文にあらざれば、
見えざる物なり、

此不書の経文を見るには、
内眼を以て、
一度見渡して、
而(しか)して後肉眼を閉ぢ、
心眼を開きて能く見るべし、

如何なる微細の理も見えざる事なし、
肉眼の見る処は限あり、
心眼の見る処は限なければなりと。

              (夜話四五)

【略解】
 
肉眼だけでは天地の理法は見えない。
心眼をもってしなければ天地の理法は永遠に門戸を開いてくださらないとの意。

・・・

(5)ひかりの一日一言《10日》

本当の自信は本当の知恵から来(く)る。

自信は無限生長の母、慢心は行(ゆ)き止(ど)まりである。
似てるから注意せよ。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P42)より

           <感謝合掌 令和7年6月10日 頓首再拝>
11:伝統 :

2025/06/12 (Thu) 04:51:58


(1)【 6月11日 】 

主に期待することの少ない者は、受け取るものも少ない。

主に期待することの大なる者は、豊かに受け取る--彼がその期待を生きるならば!

Those that expect little of the Lord receive little;
those that expect much receive much - if they live it!

(1424-1)

・・・

(2)【 6月11日 】 長の学ぶべき三徳

人主(じんしゅ)の学は智・仁・勇の三字に在り。
能(よ)く之を自得せば、特(ひと)り終身受用して尽きざるのみならず、
而(しか)も掀天掲地(きんてんけいち)の事業、
憲(のり)を後昆(こうこん)に垂(た)るべき者も、亦断じて此(これ)を出でず。

                     (言後録 一九八)444

【訳】

人の上に立つ君主たる者は、智・仁・勇の三字を学ばなければならない。
これをよく自分のものにしたならば、生涯この三徳を受け用いても
尽きることがないばかりか、

天地をひっくり返すような大事業を成し遂げることができる。
また、そうした手本を後世に残すことのできるのも、
この智・仁・勇の三徳を実践する外はない。

 〇『論語』には「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」とある。

・・・

(3)【 6月11日 】 商売の秘訣の1つは即断即決

商売の秘訣の1つは即断即決、
しかし、
合わせて3度念を押す慎重さも必要です。

幸之助は、
いつも即断即決していました。
それが出来たのは、
いつもその仕事のあるべき姿を求めてブレなかったからです。

また、
それまで何回も何回も、
考えて考えて、決断していたのです。

宇宙の大きな視点と、
3度念を押す慎重さこそ商売の秘訣です。

・・・

(4)【 6月11日 】親への孝

人の子たる者は宜(よろ)しく父母の心を安んずるを以て要と為すべし。

苟(いやし)くも父母の心を安んぜんと欲すれば
宜しく心を正しうし身を修むべし。

                         (語録一五八)

【略解】
 
かねてより「孝は百行の基(もとい)」と言う。

また「孝は神明に通ず」とも言う。

また「眼を閉じてトッサに親の祈り心を察する者これ天下第一等の人材なり」
(徳永康起)と。

・・・

(5)ひかりの一日一言《11日》

世話になって恩を返す人(ひと)がある。
世話になりっぱなしの人(ひと)がある。

一度世話になったら独立してからでも
引続き世話になる権利があると思っている人がある。
 
犬なら一度世話になったら、いつまでも世話になる因縁が結ばれた
と思っていてもよいが、人間なら恥(は)ずべきだ。

世話になるどころではない。
世話しようと思うほどでないと、神のみこころに適(かな)わない。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P42、43)より

           <感謝合掌 令和7年6月11日 頓首再拝>
12:伝統 :

2025/06/13 (Fri) 04:57:37


(1)【 6月12日 】 

もし主があなたの側におられるなら、
いったい誰があなたに立ち向かえるでしょう!

If this attitude is kept,
- if the Lord be with thee, WHO may be against thee!

(602-7)

・・・

(2)【 6月12日 】 人の見方

人の賢(けん)不肖(ふしょう)を論ずる、必ずしも細行(さいこう)を問わず。
必ず須(すべか)らく倫理(りんり)大節(たいせつ)の上に就きて、
其の得失如何)いかん)を観(み)るべし。
然(しか)らざれば則(すなわ)ち世に全(まった)き人無し。

                     (言後録 ニ一五)461

【訳】

人がの賢いか愚かかを論ずる場合は、必ずしも細かな行いを問うべきではない。
それよりも、人が必ず踏むべき大切な規範や節義の上に立って、
その人の得失のいかんを観察すればよい。

そうしなければ、この世の中には欠点のない尊敬に値する完成された
人はいないことになってしまうだろう。

・・・

(3)【 6月12日 】 説得力を生む基本は

説得力を生む基本は、
これが正しいのだ、
こうしなくてはいけないのだ、
という強い信念なのです。

自分の使命は何か、どう生きるべきか、
幸之助は、
松下の経営理念に反していないか、
常に自己観照していました。

すべての判断基準が経営理念だったのです。
「君は松下の経営理念に反している」と、
いつも叱られていました。 

・・・

(4)【 6月12日 】不動の徳

日夜炎炎たる欲情の中にあって殻昧として動かざるは不動の徳なり。

能く不動の徳を修むれば何の家を喪い国を亡すことか之あらん。

                         (語録ニニ九)

【略解】

尊徳翁はひそかに成田の不動尊にて、
水浴断食修行に従事し、
不動の徳を誓願せられたのです。

・・・

(5)ひかりの一日一言《12日》

教会とは建物(たてもの)ではない。
寺院とは堂塔(どうとう)ではない。
 
神のことばを語るところが教会で、
仏(ほとけ)のことばを語るところが寺院である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P43)より

           <感謝合掌 令和7年6月12日 頓首再拝>
13:伝統 :

2025/06/14 (Sat) 04:49:08


(1)【 6月13日 】 

もしあなた方が慈悲にあずかりたいと思うなら、
あなた方自身が慈悲深くありなさい。

信仰深くありたいと願うのなら、
あなた方が主を信じていることを自分自身の行いによって示しなさい。

If ye would have mercy, be ye merciful.
If ye would be faithful, show thyself by thy acts that ye trust in Him.

(262-82)

・・・

(2)【 6月13日 】 信用第一

信を人に取れば、則(すなわ)ち財足らざること無し。
 
                     (言後録 ニニ四)470

【訳】

人に信用されるようになれば、お金に困るということはない。

・・・

(3)【 6月13日 】 熱意だけは最高でなければならない

経営者は、
経営に対して熱意だけは最高でなければなりません。

「この子は、熱心な子でしてね」
と、幸之助は、
私を紹介する時にいつも言っていました。

後でわかったことですが、
これは褒め言葉だったのです。
「熱意がすべてだ」と。

熱意が人の心を動かし、会社を動かすのです。
指導者は熱意だけでは最高でなければなりません。

・・・

(4)【 6月13日 】わが助貸法

叔世(しゅくせい)国家の患は荒蕪(こうぶ)と負債とにあるのみ。

苟(いやし)くも此の二患を除かんと欲すれば我が助貸法に若(し)くはなし。

(中略)

苟くも我が法に頼らば以て荒蕪負債の二患を除き、

国家をして豊寧(ほうねい)に帰せしむべきなり。

                        (語録二八四)


【略解】
 
荒蕪とは、荒れはてた土地。
負債とは、借財で、

この荒地と借財が、
国家の二大病患で、

これを除去するには、
助貸法すなわち無利息貸付法が唯一の対策であるとされた。

叔世とは末の世。

・・・

(5)ひかりの一日一言《13日》

天国は五十羽の丹頂の鶴が空に輪を描いて舞おるごときものである。
 
仰(あお)ぎ見て讃嘆し、渇仰(かつごう)するものもあれば、
何じゃつまらないといって振り向きもしないものもある。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P43)より

           <感謝合掌 令和7年6月13日 頓首再拝>
14:伝統 :

2025/06/15 (Sun) 04:53:59


(1)【 6月14日 】 

富や名声などのこの世の喜びは、
内から現れる聖なるものに耳を傾けることに費やされた
人生の成果としなさい。

それ自体を人生の目標にしてはなりません。

Let this world's pleasure in fame, fortune,
or what not be the outcome of a life spent
in listening to the divine from within,
and not the purpose of the life.

(239-1)

・・・

(2)【 6月14日 】 六十からの自戒

人は老境に至れば、体(たい)漸(ようや)く懶散(らんさん)にして、
気太(はなは)だ急促(きゅうそく)なり。
往往(おうおう)人の厭(いと)う所と為(な)る。

余此(こ)れを視て鑑(かん)と為し、齢(よわい)六十を踰(こ)えて後、
尤(もっと)も功を著(つ)け、気の従容(しょうよう)を失わざるを要す。
然(しか)れども未(いま)だ能(あた)わざるなり。

                     (言後録 ニ一七)463

【訳】

人は年を取ると、体の締まりがなくなり不精(ぶしょう)になって、
気ばかりがせわしくなる。
そのため往々にして人から嫌われるようになる。

わたしはそれを見て自らの戒めとし、六十歳を越えてからは
一層努力精進を重ね、心の落ち着きを失わないように気をつけている。
しかし、まだまだ十分とはいかない。

・・・

(3)【 6月14日 】 わからないことは人に尋ねる

自分でわからないことは、人に尋ねる。

素直な気持ちで聞き、静かに考えれば、
行くべき道は自ずと決まるのです。

幸之助は、何でもよく私に聞きました。

聞かれた方は、嬉しくなって、
一生懸命に答えます。

人生問答は、確かにその人を向上させます。

これが成功の方程式です。

・・・

(4)【 6月14日 】貧民の救済

村長若(も)し謙譲を主とし、
奢を禁じ、約を守り、分を縮し財を推(お)し、

以て貧民を済わば則ち貧民感動し、
歆艶(きんえん)依頼の念消して、

勤労を厭(いと)わず、
悪衣悪食を恥じず、
分を守るを以て楽と為す。

然らば則ち汚俗を洗い、
廃邑(はいゆう)を興す、
何の難きことか之れあらん。

           (語録二九〇)


【略解】
 
歆艶依頼の念とは、
むさぽり、うらやみ、たよる心を指す。

村長自身の生き方を正すことによって、
貧民への感化影響、
ひいては、
廃村興隆につながることになる。

・・・

(5)ひかりの一日一言《14日》

淋しき時にはわれを思え。

われはなんじらのために祈るものである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P43)より

           <感謝合掌 令和7年6月14日 頓首再拝>
15:伝統 :

2025/06/16 (Mon) 05:00:40


(1)【 6月15日 】 

それぞれの人は自分が誰に仕えるのか--国家か、人か、州か、
それともあなたの神であるか--宣言しなさい。

But in all of these, let each declare Whom ye will serve:
a nation, a man, a state, or thy God?

(3976-26)

・・・

(2)【 6月15日 】 人生所感 ①

余(よ)自(みずか)ら視・観・察を飜転(ほんてん)して、
姑(しばら)く一生に配(はい)せんに、
三十已下(いか)は視の時候に似たり。

三十より五十に至るまでは、観の時候に似たり。
五十より七十に至るまでは、察の時候に似たり。

                     (言後録 ニ四〇)486


【訳】

『論語』為政扁に「其の以す所を視、其の由る所を観、その安んずる所を察す」とある。

私がこの視・観・察をうつしかえて人の一生に配してみると、
三十歳以下は、まだ見る目が浅いから「視」の時代に似ている。

三十歳から五十歳に至るまでは、
それ以前よりは念を入れて世間を見るから「観」の時代に似ている。

五十歳から七十歳に至るまでは、さらに精(くわ)しく内省しながら見るから
「察」の時代に似ている。

・・・

(3)【 6月15日 】 感情で生きている

通常、
人は欲望の赴くまま、感情で生きています。

時には、
人間の本質なり、自然の摂理に照らして、
何が正しいかということを考えなければなりません。

そうすれば、
すべてのものにかけがえのない、
命の輝きを見ることが出来るのです。

幸之助は
「命の輝きがすべてのものを成功へと導く」
と言っています。

・・・

(4)【 6月15日 】勤労を以て貴しと為す

茅(かや)を生ずるの地も之を聞けば則ち麦(むぎ)を生ずるの圃と為り、
之を蕪(あら)せば則ち茅を生ずるの地と為る。

均(ひと)しく是れ一地なり。
人力用うれば則ち麦と為り、
天然に在せば則ち茅となる。
是の故に人道は勤労を以て貴しと為す。
                  (語録二八八)

【略解】

「和を以て貴しと為す」の一語がある如く、
「勤労を以て貴しと為す」の一語はよく心に納得される例話です。

・・・

(5)ひかりの一日一言《15日》

役に立つものばかりをかわいがるのは利己心からだ。

役に立たぬ者でもかわいがるのが本当の愛の心である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P43)より

           <感謝合掌 令和7年6月15日 頓首再拝>
16:伝統 :

2025/06/17 (Tue) 04:53:12


(1)【 6月16日 】 

この世の中に、あなたの友人の内に、隣人の内に、美しさを見出しなさい。

あなたを悪し様に言う人々の内にすら美しさを見出しなさい。


See the beauty in the earth, in thy friend, in thy neighbor;

yea, even in those that would speak evil of thee.

(397-2)

・・・

(2)【 6月16日 】 人生所感 ②

察の時候には当(まさ)に知命・楽天に達すべし。
而(しこう)して余(よ)の齢(よわい)今六十六にして、
猶(な)お未(いま)だ深く理路に入(い)る能(あた)わず。

而(しか)るを況(いわん)や知命・楽天に於てをや。
余齢(よれ)幾(いく)ばくも無し。
自(みずか)ら励まざる容(べ)からず。
天保丁酉記す。

                     (言後録 ニ四〇)486

【訳】

この「察」の時代にはまさに天命を知り、人生を楽しむ境地に達するすべきである。
さて、自分は六十六歳にもなったが、まだ物事の道理に深く入ることができないでいる。

ましてや天命を知り、安んずることはできない。
もう余生もそれほど残っていないのだから、もっと精進しなければならない。
(天保八年七月記す)

・・・

(3)【 6月16日 】 憎しみは破壊を
 
「憎しみは破壊を、
 自他相愛の心は建設をもたらす。
 憎しみ合うことほど人間としてみじめなことはない」

競争心は、嫉妬を生み出すことになるのです。
嫉妬は憎しみを生み出します。
憎しみは、すべてを破壊する元凶となります。

幸之助は、
温かく温かく考えて、
クールに決断していました。

素直な心がすべてを聡明にします。

・・・

(4)【 6月16日 】小事を務むぺし

大事を成さんと欲すれば宜(よろ)しく先ず小事を務むべきなり。

大事を成さんと欲して小事を怠り其の成り難きを憂えて、
成り易きを務めざるは小人の常なり。

小事を務めて怠らざれば則ち大事必ず成る。
小事を務めずして怠る者は庸(いずく)んぞ大事を成すを得んや。

                         (語録三〇ニ)

【略解】

「積小為大」の日常実践の威力はいかほど力説しても力説すぎることはない。

・・・

(5)ひかりの一日一言《16日》

躓(つまず)いたがために落ちる人もあれば、
躓(つまず)いたがために落ちる前に気づく人もある。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P43)より

           <感謝合掌 令和7年6月16日 頓首再拝>
17:伝統 :

2025/06/18 (Wed) 06:14:56


(1)【 6月17日 】 

あなたは神としばしば語らい歩んでいますか?
それはあなたの特権なのです。
さて、あなたは何としますか?

Hast thou walked and talked with Him oft?
It is thy privilege. Will ye?

(3051-7)

・・・

(2)【 6月17日 】 名も亦棄つべからず

名は求むねからずと雖(いえど)も、亦(また)棄(す)つべからず。
名を棄つれば斯(ここ)に実を棄つるなり。

故に悲類(ひるい)に交(まじ)わりて以(もつ)て名を壊(やぶ)るべからず。
非分(ひぶん)を犯して以て名を損(そん)すべからず。
権豪(けんごう)に近づき以て名を貶(おと)すべからず。
貨財に黷(けが)されて以て名を汚(けが)すべからず。

                     (言後録 ニニ〇)466

【訳】

名誉は無理に求めるべきものではないが、かといって、
今持っている名誉をわざわざ棄てるべきでもない。
名誉を棄てるということは、実を棄てることになるからである。

そういうわけだから、行いの正しくない者たちと交わって、
自分の名を汚してはいけない。
本分に外れた行いをして、名を損じてはいけない。
権勢の強い者に近づいて、名を落としてはいけない。
金銭や財宝のよって節度を失って、名を傷つけはいけない。

・・・

(3)【 6月17日 】 体験から学ぶ

幸之助は経営の神様と言われました。
幸之助の経営のコツは、
ほとんどが体験を通して身につけたものです。

幸之助の教えに
「経営のコツここなりと、気づいた価値は百万両」
という言葉があります。

その人独自の経営を完成させるには、
独自の体験が大切なのです。

経営には指導者の一念と実地の体験が不可欠です。
体験は挑戦することから自然に生まれてくるものです。

・・・

(4)【 6月17日 】善因善果

佛に所謂(いわゆる)因果とは何ぞや、
種を播(ま)けば実を結ぶ是れなり。

夫(そ)れを善因に善果あり、
悪因に悪果あり。
人皆之を知る。

然れども目前に見(あら)われずして数十歳の後に見わる。
故に人之を畏れず。
況(いわ)んや前世の因縁に於てをや。

                      (語録三〇五)

【略解】

よき種子を蒔けばよき実を結ぶという
単純明快な哲理を軽んずるなかれということです。

・・・

(5)ひかりの一日一言《17日》

寝床(ねどこ)を作ったら寝なければならぬとは
西洋の諺(ことわざ)にある。
 
病床(びょうしょう)を作ったら病気になるのは当然だ。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P43)より

           <感謝合掌 令和7年6月17日 頓首再拝>
18:伝統 :

2025/06/19 (Thu) 04:45:18


(1)【 6月18日 】 

あなたの家庭を天国の家庭の似姿のようにしなさい。

Then make thy home as a shadow of a heavenly home.

(5070-1)

・・・

(2)【 6月18日 】 女性が四十歳になったら

婦人の齢(よわい)四十も、亦(また)一生変化の時候と為(な)す。
三十前後猶(な)お羞(しゅう)を含み、
且(か)つ多く舅姑(きゅうこ)の上に在る有り。

四十に至る比(ころ)、鉛華(えんか)漸(ようや)く褪(あ)せ、
頗(すこぶ)る能(よ)く人事を料理す。
因(よ)って或(ある)いは賢婦(けんぷ)の称を得るも、多く此の時候に在り。

然(しか)れども又其の漸(ようや)く含羞(がんしゅう)を忘れ
脩飾(しゅうしょく)する所無きを以て、則(すなわ)ち或いは機智を挟(さしはさ)み、
淫妬(いんと)を縦(ほしいまま)にし、大いに婦徳を失うも、亦多く此の時候に在り。

其の一成(せい)一敗(ぱい)の関すること、猶お男子五十の時候のごとし。
預(あらかじ)め之が防(ぼう)を為すを知らざるべけんや。

                     (言後録 ニ四二)488

【訳】

女性の四十歳も、変化のある時期である。
三十歳前後はまだ恥じらいがあり、上には、舅(しゅうと)と姑(しゅうとめ)がいる。

ところが、四十ごろになると、化粧をする気持ちも褪(あ)せ、
人の世話も上手になる。
そのため、賢婦人といわれるのも、多くはこの時期である。

一方で恥じらいがなくなり、容姿にも気を配らず、その場しのぎがうまくなり、
身を持ち崩したりして、婦徳を大いに失しなってしまうのも、この時期に多い。

婦徳が成るか成らないかは、男子の五十歳のころと同じようである。
予(あらかじ)これを防ぐことを知らなければならない。

・・・

(3)【 6月18日 】 かつてない困難は、かつてない発展の基礎となる

「かつてない困難からは、かつてない確信が生まれ、
かつてない確信からは、かつてない飛躍が生まれる」

私が再建する会社の社長として着任する時、
幸之助からいただいた励ましの言葉です。

苦しい時の支えとして素直に謙謙服用することで、
この言葉通りになりました。

・・・

(4)【 6月18日 】倹動富に至る

倹勤愚の如しと雖(いえど)も、
而(しか)も其の為す所必ず成る。

奢怠(しゃたい)賢に似ると雖も、
而も其の為す所必ず敗る。

是れ倹勤富に至り、
奢怠貧に陥る所以(ゆえん)なり。

               (語録六七)

【略解】

倹の反対は奢、
勤の反対は怠。

奢すなわち贅沢を避け、
怠すなわち怠慢をさけて倹勤に精を出す、

これが貧富の岐れ路ということ。

・・・

(5)ひかりの一日一言《18日》

生命の実相を信ぜよ。

《実相の神》を信ぜよ。
 
《実相の神》に結びつくとき、一切の罪は自分から切り離される。
実相の世界には罪は存在しないからである。

自分から切り離された罪は自壊して消滅する。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P43)より

           <感謝合掌 令和7年6月18日 頓首再拝>
19:伝統 :

2025/06/20 (Fri) 04:54:20


(1)【 6月19日 】 

人は蒔いた物を刈り取らなければならない

Whatsoever a man soweth, that he must also reap.

(1497-1)

・・・

(2)【 6月19日 】 血気老少有り、志気老少無し ①

血気(けっき)には老少有りて、志気(しき)には老少無し。
老人の学を講ずるには、当(まさ)に益々志気を励まして、
少壮の人に譲るべからざるべし。

                     (言後録 ニ四三)489

【訳】

身体から発する血気には老人と青年で違いがあるが、
精神を源とする志気には老人も青年も違いはない。
だから、老人が学問をしようと思えば、ますます志気を奮い立たせて、
青少年や壮年に負けてはいけない。

・・・

(3)【 6月19日 】 可能性に限界はないのです

まだまだ良い方法がありはしないかと、
考えれば考えるほど、
必ず新しい工夫が生まれ進歩が生ずる。

これは幸之助の日常生活の姿です。
考えて考えて、考え抜くところに、
新しい道が開かれてくるのです。

経営理念に祈り抜くことが、なによりも大事なのです。
可能性に限界はありません。

・・・

(4)【 6月19日 】後世のために

樹木を植うるや、
三十年を経ざれば、則ち材を成さず。
宜(よろ)しく後世の為に之を植うべし。

今日用うる所の材木は則ち前人の植うる所。
然らば安(な)んぞ後人の為に之を植えざると得ん。

夫(そ)れ禽獣は今口の食を貪るのみ。

                   (語録六八)

【略解】
 
後世のために樹を植えるべしの教えは、
まことに傾聴すべき卓説です。

・・・

(5)ひかりの一日一言《19日》

生命の実相 ―― 生長の家の礼拝の対象はこれである。
生命の実相 ―― あらわれて 阿弥陀仏となり、釈迦となり、イエスとなり、
         一切善き宗教の教えとなる。
 
「彼(かれ)を信ずる者の、
 その名によりて罪の赦(ゆるし)を得べきことを証(あかし)す」と
『使徒行伝』十章四三にあるが、彼(かれ)とは生命の実相である。
 
生命の実相を信じ礼(らい)しこれに結びつく者は幸いなるかな。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P43、44)より

           <感謝合掌 令和7年6月19日 頓首再拝>
20:伝統 :

2025/06/21 (Sat) 04:55:36


(1)【 6月20日 】 

主に期待することの少ない者は、受け取るものも少ない。
主に期待することの大なる者は、豊かに受け取る
--彼がその期待を生きるならば!

Those that expect little of the Lord receive little;
those that expect much receive much - if they live it!

(1424-1)

・・・

(2)【 6月20日 】 血気老少有り、志気老少無し ②

少壮(しょうそう)の人は春秋に富む。
仮令(たとい)今日(こんにち)学ばずとも、
猶(な)お来日(らいじつ)の償(つぐな)うべき有る容(べ)し。

老人は則(すなわ)ち真(しん)に来日無し。
尤(もっと)も当(まさ)に今日学ばずして来日有りと謂(い)うこと勿(なか)るべし。

易に曰く、「日昃(かたむ)くの難(り)は、缶(ふ)を鼓(こ)して歌わざれば、
則(すなわ)ち大耋(たいてつ)の嗟(なげき)あり」とは、此(これ)を謂うなり。

偶々(たまたま)感ずる所有り。書して以て自(みずか)ら警(いまし)む。
天保八年嘉平月朔録す

                     (言後録 ニ四三)489

【訳】

若い人たちはまだ先が長い。
仮に今日学ばなくても、それを補う未来がある。
しかし老人には、本当に補うべき日が残っていない。

易経に「人生が終わりに近づこうとするとき、楽器を打ち鳴らして歌い楽しんでおかないと、
いたずらに年をとってしまったという悔いだけが残ることになる。
これこそ不幸である」とあるのは、これを意味している。

たまたま思うところがあって、ここに書いて自らの戒めとするものである。
(天保八年十二月記す)

・・・

(3)【 6月20日 】 賢い人間は国を滅ぼし、会社をつぶす

「賢い人間は、国を滅ぼし、会社をつぶす」
と、幸之助から言われました。

賢い人間は、理論で武装します。
理屈が先では、人は動きません。

偉い人とは、
どれだけ苦難や、障害を、
乗り切ってきたがで決まるのです。

感性が動いた時、感動が生まれるのです。

幸之助は何に対しても感動する、
素直な心を持っていました。

・・・

(4)【 6月20日 】嵐吹や

 〇 嵐吹(ふく)や烏の中に鷺まじり

 〇 田畑のみのる今宵の月夜かな

 〇 馳馬(はせうま)に鞭打いづる田植かな

                     (報徳要典)

【略解】

 ・嵐吹や・・・:嵐ふく予兆を知らす烏の一群のおかげで鷺も救われているの意。

 ・田畑の・・・:田畑の豊作を喜ぶような今夜の月はなおうれしい。

 ・馳馬に・・・:気のはやる馬を制御しつつ田植えの準備の開墾よ。

・・・

(5)ひかりの一日一言《20日》

親様の近くにいる者は常に楽しい。

なんじの心がさびしいのは親様の心から遠ざかっているからである。
赤ン坊でも親の側(そば)から引離されたら淋しがってむずかるではないか。

われわれの親様は神であり、われわれは皆神の赤ン坊である。
幸福の秘訣は親様のできるだけ側(そば)にいることである。


幼な児の親にたよるが如く神に頼り切れ。
不安があるのは頼り切らないからだ。

《頼っている幼な児を捨てる親はあるまい》。
頼り切れないのは生命の実相を知らないからだ。

生命の実相はなんじらの父であり、母である。
皆の者はことごとく生命の実相から這(は)い出して来た子供である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P44)より

           <感謝合掌 令和7年6月20日 頓首再拝>
21:伝統 :

2025/06/22 (Sun) 04:59:24


(1)【 6月21日 】 

道を見出した者は満ち足り、喜びと平安と幸福を見出す。
たとえその道が険しかろうとも。

Those that find the way become content, and find joy, peace, happiness,
even though the way be hard.

(352-1)

・・・

(2)【 6月21日 】 天和を養う

放鬆(ほうしょう)任意(にんい)は固(もと)より不可なり。
安排(あんばい)矯揉(きょうじゅう)も亦不可なり。
唯(た)だ縦(じゅう)ならず束(そく)ならず。
従容(しょうよう)として以て天和(てんわ)を養うは、即便(すなわ)ち敬なり。

                     (言後録 ニ四八)494

【訳】

締りなくわがままでいることは、もとよりよいことではない。
しかし、加減して形だけ直すのも、またよいことではない。

ただ、気ままにならず、束縛もせず、
ゆったりと落ち着いた気分で自然のままの調和を養っていく。
これを敬というのである。

・・・

(3)【 6月21日 】 大きい仕事をすることが尊いのではない

「大きな仕事をすることが尊いのではない。
 たとえ小さくても仕事に成功することが尊いのや」

この言葉は、
松下幸之助の基本的な考え方の一つで、
よく教えられました。

闘争の中に激しい波があり、
嵐の暗闇の中に歓喜があるのです。

希望を持って生きることが出来るのは、
人間だけです。

希望の内容が人間の人格を創るのです。

・・・

(4)【 6月21日 】古聖の丹誠

 今の艱難(かんなん)を以て古聖草創の丹誠を悟るぺし。

      〇

 亭々として雲に聳(そび)ゆる大木は昔一粒の種子なり。

      〇

 一理を学べば一理を行へ。
                 (金言集)

【註】

 とりわけ「一理を学べば一理を行へ」の教えは心魂に徹する教えです。

・・・

(5)ひかりの一日一言《21日》

ある所に重荷を背負って苦しみながら歩いている男があった。
馬車屋が、その男が重荷に苦しんでいるのを見て
この馬車に乗って行けと言った。
男は喜んでその馬車に乗った。

「その荷物を下へおろしなさい。値段は同じこと無代(ただ)だから」
と馬車屋は言った。

「めっそうな、わたしだけが載(の)せてもらうだけでもありがたいのですから、
 この荷物は私が舁(か)いで行(ゆ)きます」
とその男は答えた。

これはアイルランドのお伽噺だ。

実相の神は渾てであるからわれわれが馬車の中で重荷を背負わなくとも
一緒に運んで下さるのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P44、45)より

           <感謝合掌 令和7年6月21日 頓首再拝>
22:伝統 :

2025/06/23 (Mon) 04:50:43


(1)【 6月22日 】 

あなたの理想を知り、その理想にかなった生き方をしなさい。
なぜなら、すべての人は自分自身について釈明しなければならないからです。

Know thy ideal, and live to that.
For, each soul must give account for its own self.

(2803-2)

・・・

(2)【 6月22日 】 孟子の三楽①

孟子の三楽、
第一楽は親に事(つか)うるを説く。
少年の時の事に似たり。

第二の楽は己(おのれ)の成すを説く。中年の時に似たり。

第三の楽は物を成すを説く。老年の時に似たり。
余自ら顧(おも)うに、齢已に桑楡(そうゆ)なり。
父母兄弟皆亡す。何の楽か之有らんと。

                     (言後録 ニ四四)490

【訳】

孟子は、君子の三つの楽しみを挙げている。
第一の楽としては、親に仕えることを説いている。
これは少年時代のことのようである。

第二の楽としては、自己を完成させることを説いている。
これは中年時代のことのようである。

第三の楽としては、人物をの養成することを説いている。
これは老年時代のことのようである。
私は自らを顧みてこう思った。
「自分は既に年をとってしまった。親兄弟はみんな没している。
 何の楽しみがあるだろうか」と。

・・・

(3)【 6月22日 】 心の通い合い

「心の通い合いが職場を明るくし、
 仕事の成果を高めることになる」

と、幸之助は心のこもった対応をしていました。

心が生かされた仕事に命をかけて戦っていたのです。

お客様との心の通い合い、
社員との心の通い合い、
そして自分自身との心の通い合いを心掛けていました。

人は誰でも、心に汗をかいた分だけ、
成功に近づくのです。

心の通い合いが大事です。

・・・

(4)【 6月22日 】神儒佛の働き

神道は興国の道なり。
儒教は治国の道なり。
佛法は治心の教なり。

   〇

善言を聞いて直ちに行ふは人より樹種を噌られて直ちに蒔く如し。
後必ず大木となるなり。

   〇

 漬物の切り様にてもその人の用意を知るべし。

                        (金言集)

【註】

神道と儒教と佛法の教えの特色をよくとらえておられます。

尊徳翁の教えは神儒佛一粒丸とも仰せられた。

・・・

(5)ひかりの一日一言《22日》

なんじの悩みは神に語れ。
人(ひと)に語らずして神に語れ。
人(ひと)に悩みを語れば
その悩みは反響して更に悩みは増加するであろう。

神に語れば悩みは消える。
 
神は実相(じっそう)の神であり、実相の光の射(さ)す所に
悩みの暗(やみ)は存在し得ないからである。
 
悩みは変じて喜びとなり、訴えは変じて感謝となるであろう。

すべてのものはすでになんじらに与えられているのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P45)より

           <感謝合掌 令和7年6月22日 頓首再拝>
23:伝統 :

2025/06/24 (Tue) 05:00:18


(1)【 6月23日 】 

主への奉仕を義務のように思ってはなりません。
むしろ、人々への奉仕を通してあなたのものとなり、
そしてこれからもあなたのものになるあの祝福を、
あなたの人生、あなたの経験のうちに表せる特権であると見なしなさい。

Look not upon the service to Him as being DUTY;
rather as the privilege to show forth in thine life,
thine experience, the blessings that have been
and that may be thine in an OPPORTUNITY of service to thy fellow man.

(473-1)

・・・

(2)【 6月23日 】 孟子の三楽②

但(た)だ自ら思察するに、我が身は即ち父母の遺体にして、
兄弟(けいてい)も亦同一気になれば、
則(すなわ)ち我れ今自ら養い自ら慎み、虧(か)かず辱(はずかし)めざるは、
則ち以て親に事(つか)うるに当(あ)つべき歟(か)。

英才を教育するに至りては、固(もと)より我が能(よ)くし易(やす)きに非ず。

然(しか)れども亦以て己(おのれ)を尽くさざるべけんや。
独(ひと)り怍(は)じず愧(は)じざるは、
則ち止(た)だに中年の時の事なるのみにならず、

而(しか)も少より老に至るまで、一生の受用なれば、当に慎みて之を守り、
夙夜(しゅくや)諼(わす)れざるべし。
是(か)の如くんば、則ち三楽皆以て終身の事と為すべし。

                     (言後録 ニ四四)490


【訳】

ただ、さらに深慮すれば、私の身体は父母の遺したものであり、
兄弟もまた同じだから、私が今、自ら養い、自ら慎み、正しい行ないをして、
人から辱(はずかし)めを受けなければ、それは親に仕えるということになろう。

英才の教育は、もとより私が容易にできることではないが、

精一杯尽力しなければならない。
第二の楽の天地に恥じないとは、単に中年のときの問題ではなく、

少年から老年に至るまで受け持ち用いるべきことで、慎んでこれを守り、
朝から晩まで忘れてはならない。
このようにみてくると、孟子の三楽は一生涯にわたってなさねばならないことである。
こう考えると、孟子の三楽は皆、生涯かけてなすべきことである。

・・・

(3)【 6月23日 】 ことの真実は

「ことの真実は、
 理論や数値だけに頼ったらあかん。
 人間の感情をプラスして判断することが大切やで」

幸之助は、
いつものことの是非について、こう言っていました。

人は理論で納得し、感情で動くものです。

数字が何を表しているのかを、
感性で捉えてみれば、企業の実態が見えてきます。

・・・

(4)【 6月23日 】通すべきを通す

心の内に関を置き、
自ら己の心を以て己の心吟味し通すべきを通すべし。
通すべからざるを通す勿れ。

    〇

桜は一年に一度花咲けども花の名を得て人に愛せらる。
人も善事を為して花の名を取らずんぱあるべからず。

                            (金言集)

【註】

心の関所を設けるとは自己の生活規律を立てこれを守りきるということ。

・・・

(5)ひかりの一日一言《23日》

悩みを数えるよりも、恩恵を数えあげよ。
なんじはそんなに賜(たまもの)が多いのになぜ呟(つぶや)くのだろう。

不健康にならなければ健康を感謝しない者には不健康が来(きた)り、
囀(さえず)る鳥(とり)が飛び去らねば
囀(さえず)る鳥(とり)の妙音を讃嘆し得ない者の庭からは、
囀(さえず)る鳥(とり)は飛び去るのである。

生長の家の生活は、感謝の生活である。

生長の家の生活はすべてが与えられた生活であるから、
感謝の生活のほかはない。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P45)より

           <感謝合掌 令和7年6月23日 頓首再拝>
24:伝統 :

2025/06/25 (Wed) 04:58:11


(1)【 6月24日 】 

利己的なことを求めてはならない。
さもなければ、それが汝の身に降りかかり、
汝の善き目的を破壊するかもしれない。

主が望まれることのみを求めよ。

Do not ask for, then, selfish things lest they turn upon thee
and destroy thy good purposes.

Ask only as the Lord wills.

(5346-1)

・・・

(2)【 6月24日 】 弁明黙識

道理は弁明せざるべからず。
而(しか)れども或いは声色(せいしき)を動かせば、
則(すなわ)ち器(うつわ)の小なるを見る。
道理は黙識(もくしき)せざるべからず。
而(しかれど)も徒(いたず)らに光景を弄(ろう)すれば、則ち狂禅(きょうぜん)に入る。

                     (言後録 ニ四七)493

【訳】

物事の道理ははっきり弁別して明らかにしなければいけない。
しかし、そのために大声を上げたり顔色を変えたりするのは、
器の小ささを露呈することになる。

物事の道理は心の内で会得しなければならない。
しかし、いたずらに妄想を巡らしていると、
わかりもしないのに悟ったような誤った禅に入ったようになる。

   *光景を弄(ろう)す~妄想をめぐらす

・・・

(3)【 6月24日 】 死を恐れるな

「死を恐れるな、
 恐れるのは死への準備のないことである」。

この言葉は私の頭から一度も離れたことはありません。

幸之助は、
「僕はいつでも、店を閉める覚悟で、
 頭を下げ下げやってきた」
と、話していました。

そのために、
ダム経営、無借金経営が生まれたのです。

・・・

(4)【 6月24日 】片楽を棄てて全楽を取る

我道は常に片楽を棄てて全楽を取るに在り。
衆生をして片楽を免かれ全楽を得しむ。
これを済度の第一といふ。



人々各々受け得る恩を以て譲るべし。
然らば四海父子の如くならん。

                           (金言集)

【註】

片楽とは一時的な楽しみということで、
衆生済度とは長久の真楽を体得せしめるにある。

・・・

(5)ひかりの一日一言《24日》

不平が起こるのは心が一つの物に《凝り》すぎて
他(た)の恵みを見る余裕がないからである。

悩みは心にあるのであって物にあるのではない。
《凝り》を放下して、眼(め)を他(た)に一転せよ。
 
どんなに吾らは多くの恵みに取巻かれていることだろう。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P45)より

         <感謝合掌 令和7年6月24日 頓首再拝>
25:伝統 :

2025/06/26 (Thu) 05:02:07

(1)【 6月25日 】 

神の力が癒すのです。

The Divine gives the healing.

(1173-7)

・・・

(2)【 6月25日 】 工夫忘るべからず

酬酢紛紜中(しゅうさくふんうんちゅう)にも、
提醒(ていせい)の工夫を忘る可(べ)からず。

                     (言後録 ニ四六)492

【訳】

ごたごたした仕事中でも、
自分の本心を失わない工夫を忘れてはいけない。

  *酬酢~酒杯のやりとり、転じて応対のこと
  *提醒~本心を呼びさますこと。

・・・

(3)【 6月25日 】 美と醜は表裏一体

「美と醜は表裏一体、
 美の面に捉われ、
 半面の醜を責めるに急なのは、
 真実を知らぬ姿である」

この考え方は、
松下幸之助哲学の真髄です。

一言一句頭に入っています。

私たちは、
対立や比較でものごとを見がちです。

そこから、ねたみや苦しみが生まれ、
争いごとへとつながるのです。

合掌すると、右も左もなくなり、
闇から光への道が開かれるのです。

・・・

(4)【 6月25日 】専心没頭

身をすててここを先途(せんど)と勤むれば
        月日の数もしらで年(とし)経(へ)ん

                     (二宮翁道歌)

【略解】

先途とは物事の最後ということ。

譬(たと)えて言えば、
自分に与えられた仕事を、
今生最後の仕事として専心没頭すれば、
月日の経つのも忘れて、
いつしか一年が過ぎてしまうということで、

「仕事の報酬は仕事である」という先人の言葉が思い出されます。

・・・

(5)ひかりの一日一言《25日》

病気に悩んでいる者でも、
今まで健康を頂いてきたことに感謝しなかったことをお詫びし、
さらに現(げん)に健康が与えられていることを感謝し、

神想観をしてその感謝に精神を統一して
感謝の念を深めてゆけば、その病気が癒されるのである。
 
眼(め)の悪い人は、今まで完全な眼を与えられていながら
感謝しなかったことをお詫びし、
さらに進んで現に完全な眼(め)を与えられていることを確認して、
それに対して徹底的に感謝の念(ねん)を深めてゆくときは
その眼が癒えるのである。

徹底的感謝生活には病気はない。


感謝は実(じつ)に絶大なる力である。

それは与えられた事物に対する受身(うけみ)の力だけではなく
積極的な創造力である。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P45,46)より

           <感謝合掌 令和7年6月25日 頓首再拝>
26:伝統 :

2025/06/27 (Fri) 04:58:00


(1)【 6月26日 】 

治療を単なる決められた作業のようなものとして実施しても、
ほとんど何も達成されません。

治療を何かやり通さなければならないもののように思っているなら、
得るものはほとんど何もありません。

しかしそこに辛抱と熱意があるなら、そこから発展して行きます。

If the application is just ROTE, little may be accomplished.

If there is the feeling or the desire is that
it's just something to be gotten through, little may be had.

But if there is the consistent and persistent application, it will grow.

(1055-2)

・・・

(2)【 6月26日 】 神速

胸次(きょうじ)虚明(きょめい)なれば、
感応(かんのう)神速(しんそく)なり。

                     (言晩録 五)505

【訳】

胸の中が捉われるところがなく透明ならば、
その感応のスピードは神の如く迅速である。

・・・

(3)【 6月26日 】 真剣に志を立てよう

松下幸之助は何時も、
どんなときでも真剣でした。

次の言葉は、松下で仕事をする人、
全員に徹底されていました。

「本気になって真剣に志を立てよう。
 強い志があれば、
 事は半ば達せられたといってよい」

経営者に必要なことは、
未来を察知することに加えて、
未来を創造し、時代を作る積極的な姿勢です。

指導者の一念にすべてはかかっているのです。

・・・

(4)【 6月26日 】無碍自在

西にせよ東にもせよ吹く風の
      さそふ右へとなびく青柳

              (二宮翁道歌)

【略解】
 
西風にしろ、東風にしろ、
いずれの風の吹くままに、
なびきさからわぬ青柳の姿を歌ったものですが、
無碍自在な柔軟心を歌いあげたものです。

論語に「意なく必なく固なく我なし」とあるように、
我意、私欲、固定観念やわがまま、
気ままを戒めたものです。

・・・

(5)ひかりの一日一言《26日》

「個」を信ずる信仰は皆ニセモノである。
人の言葉を信ずる信仰も、
憑霊(ひょうれい)の言葉を信ずる信仰も皆本物ではない。

「個」を絶した所に
「本当の神」があり、「本当の我(われ)」がある。

本当の信仰というものは
父を知り自分を知ることから始まらねばならぬ。
 
父とは神、自分とは神の子だ。

われと神とがぴったり出会うこと、
父と子とが完全に相(あい会うこと。
これが本当の信仰である。

信仰とは神のみ懐(ふところ)に抱かれることである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P46)より

           <感謝合掌 令和7年6月26日 頓首再拝>
27:伝統 :

2025/06/28 (Sat) 03:18:51


(1)【 6月27日 】 

同胞に為すことは、あなたの神に為すことであり、あなた自身に為すことに等しい。

As ye do it unto thy fellow man, ye do it unto thy God, to thyself.

(294-185)

・・・

(2)【 6月27日 】 王道と聖学

学を為(な)すの緊要(きんよう)は、心の一字に在り。
心を把(と)りて以て心を治む。之を聖学と謂う。

政(まつりごと)を為すの著眼(ちゃくがん)は、情の一字に在り。
情に循(したが)って以て情を治む。之を王道と謂う。

王道・聖学は二に非ず。

                     (言晩録 一)501

【訳】

学問をする場合に最も大切なのは、心という一字にある。
自分の心をしっかり把握して、心を高めていく。
これを聖人の学問というのである。

政治を行う場合に着目すべき大事な点は、情という一字にある。
人情の機微に従って、人々を治めていく。これを王者の政道というのである。
この王者の政道と聖人の学は一つであって、二つに分かれているのではない。

・・・

(3)【 6月27日 】 雨が降れば傘をさす

「雨が降れば傘をさす、
 至極簡単、
 当たり前のことを適時適切に実行することにこそ、
 商売の秘訣がある」

この言葉は、幸之助の代名詞のようになっています。

心の赴くまま、身構えず、
事に処することが大切です。

経営も自然に対応することが、
そのまま成功につながるのです。

・・・

(4)【 6月27日 】一切全托

おのが身は有無の湊(みなと)の渡し船
            ゆくも帰るも風にまかせて

                (二宮翁道歌)

【略解】
 
有無の湊とは、
生から死への港を意味し、

人生とは、
まさに生から死への渡し船のようなもので、
その往来は、
風という天意に一切全托するほかないとも言えましょう。

人事を尽くして天命を待つとも、
天命に従い人事を尽す生き方の両面を示すともいえます。

・・・

(5)ひかりの一日一言《27日》

神は生命(せいめい)だと言う。

しかしそれは「生きんと欲する意志」ではない。
完全円満に現に生きている自覚体である。

生きたい生きたいという「生きんと欲する意志」は迷いである。

生きたいとは、生き足りない自覚すなわち迷いからくるのである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P46、47)より

           <感謝合掌 令和7年6月27日 頓首再拝>
28:伝統 :

2025/06/29 (Sun) 05:02:16


(1)【 6月28日 】 

人は蒔いた物を刈り取らなければならない

Whatsoever a man soweth, that he must also reap.

(1497-1)

・・・

(2)【 6月28日 】 心は平らに、気は安らかに

心は平(たいら)なるを要す。平なれば則ち定まる。
気は易(い)なるを要す。易なれば則ち直(なお)し。

                     (言晩録 六)506

【訳】

心は穏やかで落ち着いていることが大切である。
心が平安であれば、自然に心は治まる。
同時に、気持ちは安定していることが大事である。
気が安らかであれば、何事もまっすぐに行なわれる。

『菜根譚』には
「心和し気平らかなる者には百福自ら集る」とある。

・・・

(3)【 6月28日 】 その日、その月、その年の目的を持とう

「その日、その月、その年の目的を持とう。
 それを遂行するところに生きがいが生まれる」

と、幸之助はいつも言っていました。

どのようにサービスすればお客様に喜んでもらえるか、
それを考えるのが商売の基本です。

売る人の誠意や熱意が付け加えられてこそ、
商品の値打ちは本物になり、
商売は成功するのです。

・・・

(4)【 6月28日 】生々息まず

先生諭して曰く、
汝(なんじ)富を得るの道を知らざるが故に窮せり。
夫(そ)れ天地の運動頃刻(けいここく)の間断あるなし。
この故に万物生々息(や)まず。

人之に法(のっと)り、
間断なく勉励する天の運動の如くならば、
困窮を求むると雖(いえど)も得べからず。

                       (報徳記)

【註】

日々勤労を重んずる刻苦勉励こそは、
人間の第一の勤めである。

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(5)ひかりの一日一言《28日》

未(いま)だかつて五官はもちろん霊覚によってさえも
神を見たものはない。
 
神は第六感以上のものである。
 
神を知るのはわが神性(しんせい)と
神の神性(しんせい)とが触れ合った時のみである。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P47)より

           <感謝合掌 令和7年6月28日 頓首再拝>
29:伝統 :

2025/06/30 (Mon) 04:57:42


(1)【 6月29日 】 

あなたが手にしているものを使いなさい。

Use that thou hast in hand.

(5265-1)


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(2)【 6月29日 】 克己復礼

濁水(だくすい)も亦水なり。
一たび澄めば則(すなわ)ち清水と為る。

客気(かっき)も亦気なり。
一たび転ずれば、正気(せいき)と為る。

逐客(ちくかく)の工夫は、只(た)だ是(こ)れ克己(こっき)のみ。
只だ是れ復礼(ふくれい)のみ。

                     (言晩録 一七)517

【訳】

濁った水でも、水に変わりはない。
一度澄めば、清らかな水となる。

カラ元気でも、気に変わりはない。
一転すれば、至正至大な正気になる。

カラ元気を追い払うには、ただ私欲に打ち克って、
正しい礼にかえっていくのみである。

 〇孔子は「仁」を問うた顔淵(がんえん)に対して
  「克己復礼を仁となす」と教えている。

・・・

(3)【 6月29日 】 絶対の確信などあり得るはずがない

世の中に、
絶対の確信などあり得るはずがない。

大事なことは、
絶対の確信を自分自身が作り上げるということです。

だから、経営理念というものは、
正しい人生観、社会観、
世界観に深く根ざしたものでなければならないのです。

会社は、経営理念を軸としてまわっているのですから。

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(4)【 6月29日 】天之れを悪む

先生少しく色を和(やわ)らげて日く、
嗚呼(ああ)積善積不善に由(よ)りて禍福吉凶を生ずること
聖人の確言何んぞ疑はんや。

(中略)

夫(そ)れ孫右衛門の家、
天明度の凶飢(きょうき)に当り、
汝が家財に富めるを以て弥々(いよいよ)救助の心なく、
高価に栗(ぞく)をひさぎて独り利を専(もっぱ)らにし、
益々富をなせり。

天之を悪(にく)み鬼神之を捨てむ。
一家の廃絶この時に作(おこ)れり。

                      (報徳記)

【註】
 
「積善の家に余慶あり、積不善の家に余殃(よおう)あり」の名言通りです。

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(5)ひかりの一日一言《29日》

迷いは父を知らぬ。
肉(にく)は神を知らぬ。

子(こ)のみが父を知るのだ。
肉は父の子ではないのだ。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P47)より

           <感謝合掌 令和7年6月29日 頓首再拝>
30:伝統 :

2025/07/01 (Tue) 04:05:49


(1)【 6月30日 】 

偶然に入る魂は一人もいない。
これまで求めて来た理想、今なお求めている理想を
達成するために入るのである。

No soul enters by chance,
but that it may fill that it has sought
and does seek as its ideal.

(3051-2)

・・・

(2)【 6月30日 】 一燈を頼め

一燈を提(さ)げて暗夜を行く。
暗夜を憂(うれ)うること勿(なか)れ。
只(た)だ一燈を頼め。

                     (言晩録 一三)513

【訳】

手元に一つの提灯(ちょうちん)をさげて暗い夜道を行くならば、
暗夜を心配することはない。
ただその一つの提灯を頼りにして前進すればいいのだ。

 〇釈尊はその死期に際して
  「自ら燈明となれ、法(真理)を燈明とせよ」
  と阿難に教えている。

・・・

(3)【 6月30日 】 一人だけの繁栄はあり得ない

一人だけの繁栄はあり得ない。
自他共に生きようと望むところに、
共存共栄の華が開く。

相手を思う心がなければ、
相手の心は見えない。
他人の心がわからない人間に、
自分の心はわからない。

自他を敬う行動が、
社会変革の唯一の法なのです。

幸之助は、
「他人の不幸の上に自分の幸せを築かない」
と、共存共栄に徹していました。

・・・

(4)【 6月30日 】分度を立て節度を守る

先生細川侯の憂慮を察し、
玄順に謂ひて日く、
我が小田原の臣として外諸侯の政事を談ずる事能わず、
然りと雖(いえど)も君明らかに仁心あり、

(中略)

巳(や)むを得ずんばわれ一言を呈せん。

此の禍何に由て生ずるや、
唯国に分度立たざるの過なり。

国に分度なき時は幾万の財を入るるといへども、
破桶に水を入るるが如く一滴も保つこと能はず。

今子の君家、
極難なりと雖も明かに分度を立て節度を守り仁術を行ふ時は、
国の興復難しとせず。

                       (報徳記)

【註】
 
「分度を立て、節度を守り、仁術を行う」―国家興隆の道なりとの真言です。

・・・

(5)ひかりの一日一言《30日》

霊媒(れいばい)に第一義の神はかからぬ。

霊媒(れいばい)にかかるのは霊魂だけである。

霊媒(れいばい)の宣託(せんたく)に迷うな。

        *「生命の實相」第22巻聖語篇(P47)より

           <感謝合掌 令和7年6月30日 頓首再拝>

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